JP2001312811A - ヘッドスライダ - Google Patents

ヘッドスライダ

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JP2001312811A JP2000127974A JP2000127974A JP2001312811A JP 2001312811 A JP2001312811 A JP 2001312811A JP 2000127974 A JP2000127974 A JP 2000127974A JP 2000127974 A JP2000127974 A JP 2000127974A JP 2001312811 A JP2001312811 A JP 2001312811A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドスライダの安定した浮上姿勢の維持を
図る。 【解決手段】 ヘッドスライダの空気潤滑面30におけ
る空気流入端41側に独立した独立負圧発生凹部49を
形成して空気膜剛性を高め、ヘッドスライダ縦軸方向の
安定した浮上姿勢を維持する。また、空気流出端42側
に負圧発生凹部48を形成し負圧のバランスをとり、ヘ
ッドスライダ縦軸方向の安定した浮上姿勢を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク装置等に
用いられているヘッドスライダ、特に負圧利用型ヘッド
スライダに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置の記録密度の向
上は著しく、その記録密度の増加は年率100%ともい
われている。磁気ディスク装置では、ディスク媒体と磁
気ヘッドを搭載したヘッドスライダとの接触による摩耗
損傷を避けるために、ディスク媒体が停止している状態
ではヘッドスライダをディスク媒体に接触させ、ディス
ク媒体が回転しディスク媒体と磁気ヘッドとの間で記録
再生を行う際には、ディスク媒体の回転で発生する空気
流によって、ヘッドスライダをディスク媒体より浮上さ
せるようにした、コンタクト・スタート・ストップ(CS
S)方式といわれる起動停止方式が採用されている。
【0003】あるいは、特開平11−185246号公
報に記載されているような、ディスク媒体の回転停止時
には、ディスク媒体の外周に配設されたランプとよばれ
る傾斜面上にサスペンションを摺動待避させるいわゆる
アンロードを行うことで、ヘッドスライダをディスク媒
体から離反した状態で支持するようにしたランプロード
方式といわれる起動停止方式が採用されている。
【0004】磁気ディスク装置では、記録密度の増加に
ともない、記録再生を行う際のヘッドスライダのディス
ク媒体に対する浮上量は小さくなる傾向にある。この浮
上量の低下は、ヘッドスライダの空気潤滑面を複数の高
さの異なる略平面で形成し、ヘッドスライダとディスク
媒体との隙間が小さくなるように高く形成された略平面
で正圧を発生し、ヘッドスライダとディスク媒体との隙
間が大きくなるように低く形成された略平面で負圧を発
生し、正圧と負圧とのバランスをとり浮上するいわゆる
負圧利用型ヘッドスライダによって達成されるものであ
り、特許第1505878号,特許第2778518
号,特許第2803639号等に開示されている。
【0005】今日の磁気ディスク装置は,速いアクセス
速度を得るためにレコードプレーヤのトーンアームに似
た回転型アクチュエータを備えている。回転型アクチュ
エータを使用していることにより、ヘッドスライダとデ
ィスク媒体との摺動およびヘッドスライダ下の空気流は
もはや本質的に一方向的ではなくなり、ヘッドスライダ
の縦軸に関してさまざまな角度に広がっている。加え
て、アクセス中のアクチュエータの高速な探索動作が、
ヘッドスライダとディスク媒体との間の摺動方向および
ヘッドスライダ下を流れる空気流の方向が縦軸に対して
傾く原因となっている。したがって、近年の回転型アク
チュエータ・磁気ディスク装置においては、摺動方向
は、もはやヘッドスライダの前方から後方への縦軸方
向、あるいはわずかにそれから逸れる程度とは考えられ
ない。
【0006】ヘッドスライダの縦軸に対するディスク媒
体の摺動方向の角度は、スキュー角と呼ばれる。摺動方
向が、ヘッドスライダの外側の端または外にあたるよう
にアクチュエータ・アームが位置しているときは、スキ
ュー角は正である。ヘッドスライダの内側の端またはハ
ブにあたるようにアクチュエータ・アームが位置してい
るときは、スキュー角は負である。
【0007】磁気ディスク装置のアクチュエータ・アー
ムは、その先端にヘッドスライダが取り付けられてお
り、その中に読取り書込み磁気ヘッドを内蔵している。
一般的に、磁気ヘッドは空気潤滑面の空気流出端近傍に
配設される。ディスク媒体の回転にともなって発生する
空気流を空気潤滑面とディスク媒体表面の間に引き込
み、それによってヘッドスライダはディスク媒体から浮
上している。こうしてヘッドスライダは、回転するディ
スク媒体上を浮動する。その浮動高度は、空気潤滑膜の
厚さであり、即ちディスク媒体表面とヘッドスライダと
の距離である。
【0008】このように、ヘッドスライダのディスク媒
体に対向する面は空気潤滑面をなし、ヘッドスライダと
ディスク媒体記憶面との間の自己加圧式の空気潤滑膜を
形成しかつこれを維持している。この膜によって、ディ
スク媒体回転中にヘッドスライダとディスク媒体が機械
的に接触しにくくなり、摩擦および摩耗が抑制されてい
る。
【0009】データアクセスを行う際、ヘッドスライダ
はディスク媒体内周からディスク媒体外周までの範囲で
移動するが、この場合、ヘッドスライダの浮上量および
浮上姿勢は変動する。これは、回転型アクチュエータ・
磁気ディスク装置においては、ディスク媒体の半径位置
によってヘッドスライダとディスク媒体との摺動速度の
みならずスキュー角もあわせて変動するために、空気潤
滑面に生じる圧力分布が変動するためである。このよう
なヘッドスライダの浮上量変動は、磁気ヘッドの電磁変
換効率を悪化させる。このため、高記録密度が要求され
る磁気ディスク装置においては、ディスク媒体内周から
外周に渡って磁気ヘッド位置での浮上量が均一であるこ
とが要求され、ヘッドスライダの低浮上量化にともな
い、浮上量変動に対する要求はますます厳しくなってい
る。
【0010】そこで、空気潤滑面に配設する負圧発生凹
部を磁気ヘッドが搭載されている空気流出端側に形成
し、磁気ヘッド近傍の空気膜剛性を高めることで浮上量
変動を抑制することが行われている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ヘッドスライ
ダの浮上姿勢の変動は、前述の磁気ヘッド位置において
一定浮上が求められるヘッドスライダにおいては、最小
浮上量位置での浮上量低下を招きヘッドクラッシュを誘
発する恐れがあるため、ヘッドスライダは安定した浮上
姿勢を維持する必要がある。
【0012】負圧発生凹部を空気潤滑面に設けた負圧利
用型ヘッドスライダを構成する場合、一般的に負圧発生
凹部は空気潤滑面に形成された正圧発生面であるクロス
レールと、サイドレールに囲まれ、空気流出端側が開放
された正圧発生面より低い略平面で単一に形成される
が、前述のように負圧発生凹部を空気流出端側に形成し
て磁気ヘッド位置での浮上量変動を抑制しようとする
と、空気流入端側での負圧発生凹部がなくなり、ヘッド
スライダ縦軸方向の浮上姿勢を維持する空気膜剛性、い
わゆるピッチ角剛性が小さくなってしまうという問題が
ある。
【0013】あるいは、単一の負圧発生凹部では、スキ
ュー角変動にともない、負圧発生凹部内での圧力分布が
変化するため、ヘッドスライダ横軸方向の浮上姿勢が変
化してしまうという問題がある。
【0014】本発明はこのような不都合に鑑みて創案さ
れたものであって、空気流入端側に独立した独立負圧発
生凹部を形成し、空気膜剛性を高め、ヘッドスライダ縦
軸方向の安定した浮上姿勢が得られるヘッドスライダの
提供を目的としている。
【0015】さらに、本発明は、空気潤滑面の空気流入
端側に独立した独立負圧発生凹部、空気流出端側に負圧
発生凹部を形成することで、負圧のバランスをとり、ヘ
ッドスライダ縦軸方向の安定した浮上姿勢が得られるヘ
ッドスライダの提供を目的としている。
【0016】さらに、本発明は、空気潤滑面のディスク
内周側端側とディスク外周側端側のそれぞれに独立した
独立負圧発生凹部を形成することで、スキュー角変動に
よって生じる圧力分布変化によるヘッドスライダ横軸方
向の浮上姿勢の変化を抑制することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヘッドスラ
イダは、このような目的を達成するため、空気流入端、
空気流出端、ディスク内周側端およびディスク外周側端
を有するヘッドスライダと、前記ヘッドスライダをディ
スク媒体に押圧するサスペンションと、前記ヘッドスラ
イダのディスク媒体に対向する面に空気流によって前記
ディスク媒体から浮上するための空気潤滑面と、前記空
気潤滑面に空気流出端が開放された負圧発生凹部と、前
記空気潤滑面にディスク媒体との間で記録再生を行うた
めのヘッドと、前記空気潤滑面には周囲を高い略平面で
囲まれて独立した独立負圧発生凹部を少なくとも1つ以
上具備し、かつ前記独立した独立負圧発生凹部は前記負
圧発生凹部よりも空気流入端側に形成されていることを
特徴としている。
【0018】この発明によれば、磁気ヘッド位置での浮
上量変動をなんら悪化させることなく、ヘッドスライダ
縦軸方向の空気膜剛性を高め、ヘッドスライダ縦軸方向
の浮上姿勢の変動を抑制できるという優れた効果が得ら
れる。
【0019】あるいは、本発明に係るヘッドスライダ
は、このような目的を達成するため、空気流入端、空気
流出端、ディスク内周側端およびディスク外周側端を有
するヘッドスライダと、前記ヘッドスライダをディスク
媒体に押圧するサスペンションと、前記ヘッドスライダ
のディスク媒体に対向する面に空気流によって前記ディ
スク媒体から浮上するための空気潤滑面と、前記空気潤
滑面に空気流出端が開放された負圧発生凹部と、前記空
気潤滑面に前記ディスク媒体との間で記録再生を行うた
めのヘッドと、前記空気潤滑面は少なくとも2つ以上の
異なる高さの略平面によって形成され、空気潤滑面には
周囲を高い略平面で囲まれて独立した独立負圧発生凹部
を少なくとも1つ以上具備し、かつ前記独立した独立負
圧発生凹部は前記サスペンションによって押圧される位
置より空気流入端側に形成されていることを特徴として
いる。
【0020】この発明によれば、サスペンションによっ
て押圧される位置の空気流入端側と空気流出端側で負圧
のバランスをとり、ヘッドスライダ縦軸方向の浮上姿勢
の変動を抑制できるという優れた効果が得られる。
【0021】あるいは、本発明に係るヘッドスライダ
は、このような目的を達成するため、空気流入端、空気
流出端、ディスク内周側端およびディスク外周側端を有
するヘッドスライダと、前記ヘッドスライダをディスク
媒体に押圧するサスペンションと、前記ヘッドスライダ
のディスク媒体に対向する面に空気流によって前記ディ
スク媒体から浮上するための空気潤滑面と、前記空気潤
滑面にディスク媒体との間で記録再生を行うためのヘッ
ドと、前記空気潤滑面は少なくとも2つ以上の異なる高
さの略平面によって形成され、空気潤滑面には周囲より
低い高さの略平面で形成された独立した独立負圧発生凹
部とを具備し、前記独立した独立負圧発生凹部は前記サ
スペンションによって押圧される位置よりディスク内周
側端側とディスク外周側端側となる位置にそれぞれ少な
くとも1つ以上形成されていることを特徴としている。
【0022】この発明によれば、サスペンションによっ
て押圧される位置のディスク内周側端側とディスク外周
側端側で負圧のバランスをとり、ヘッドスライダ横軸方
向の剛性を高め、ヘッドスライダ横軸方向の浮上姿勢の
変動を抑制できるという優れた効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係るヘッドス
ライダは、空気流入端、空気流出端、ディスク内周側端
およびディスク外周側端を有するヘッドスライダと、前
記ヘッドスライダをディスク媒体に押圧するサスペンシ
ョンと、前記ヘッドスライダのディスク媒体に対向する
面に空気流によって前記ディスク媒体から浮上するため
の空気潤滑面と、前記空気潤滑面に空気流出端が開放さ
れた負圧発生凹部と、前記空気潤滑面にディスク媒体と
の間で記録再生を行うためのヘッドと、前記空気潤滑面
には周囲を高い略平面で囲まれて独立した独立負圧発生
凹部を少なくとも1つ以上具備し、かつ前記独立した独
立負圧発生凹部は前記負圧発生凹部よりも空気流入端側
に形成されていることを特徴としている。
【0024】この構成を採用した際には、磁気ヘッド位
置での浮上量変動をなんら悪化させることなく、ヘッド
スライダ縦軸方向の空気膜剛性を高め、ヘッドスライダ
縦軸方向の浮上姿勢の変動を抑制できるという作用が確
保される。
【0025】本発明の請求項2に係るヘッドスライダ
は、空気流入端、空気流出端、ディスク内周側端および
ディスク外周側端を有するヘッドスライダと、前記ヘッ
ドスライダをディスク媒体に押圧するサスペンション
と、前記ヘッドスライダのディスク媒体に対向する面に
空気流によって前記ディスク媒体から浮上するための空
気潤滑面と、前記空気潤滑面に空気流出端が開放された
負圧発生凹部と、前記空気潤滑面に前記ディスク媒体と
の間で記録再生を行うためのヘッドと、前記空気潤滑面
は少なくとも2つ以上の異なる高さの略平面によって形
成され、空気潤滑面には周囲を高い略平面で囲まれて独
立した独立負圧発生凹部を少なくとも1つ以上具備し、
かつ前記独立した独立負圧発生凹部は前記サスペンショ
ンによって押圧される位置より空気流入端側に形成され
ていることを特徴としている。
【0026】この構成を採用した際には、サスペンショ
ンによって押圧される位置の空気流入端側と空気流出端
側で負圧のバランスをとり、ヘッドスライダ縦軸方向の
浮上姿勢の変動を抑制できるという作用が確保される。
【0027】本発明の請求項8に係るヘッドスライダ
は、空気流入端、空気流出端、ディスク内周側端および
ディスク外周側端を有するヘッドスライダと、前記ヘッ
ドスライダをディスク媒体に押圧するサスペンション
と、前記ヘッドスライダのディスク媒体に対向する面に
空気流によってディスク媒体から浮上するための空気潤
滑面と、前記空気潤滑面にディスク媒体との間で記録再
生を行うためのヘッドと、前記空気潤滑面は少なくとも
2つ以上の異なる高さの略平面によって形成され、空気
潤滑面には周囲より低い高さの略平面で形成された独立
した独立負圧発生凹部とを具備し、前記独立した独立負
圧発生凹部は前記サスペンションによって押圧される位
置よりディスク内周側端側とディスク外周側端側となる
位置にそれぞれ少なくとも1つ以上形成されていること
を特徴としている。
【0028】この構成を採用した際には、サスペンショ
ンによって押圧される位置のディスク内周側端側とディ
スク外周側端側で負圧のバランスをとり、ヘッドスライ
ダ横軸方向の剛性を高め、ヘッドスライダ横軸方向の浮
上姿勢の変動を抑制できるという作用が確保される。
【0029】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。
【0030】(実施の形態1)図1は磁気ディスク装置
の内部の斜視図、図2は図1の磁気ディスク装置の断面
図である。磁気ディスク装置はハウジングカバー(図示
せず)により覆われている。アクチュエータ軸20に回
転可能に取り付けられたアクチュエータ・アームの組5
のそれぞれの先端には、サスペンション14が取り付け
られている。それぞれのサスペンション14の先端に
は、磁気変換器あるいは読み取り書き込みヘッド13
(図4参照)を運ぶヘッドスライダ3が取り付けられて
いる。
【0031】ハウジング7内には主軸1が装着されてい
る。主軸1には、多数のディスク媒体2が回転可能に間
隔をあけて取り付けられている。ディスク媒体2は、モ
ーター8によって回転する主軸1とともに矢印Aで示す
方向に回転する。ヘッドスライダ3の中にあって、アク
チュエータ・アームの組5で位置決めされるヘッド13
(図4参照)によって、情報がディスク媒体2上に書き
込まれあるいはディスク媒体2から読み取られる。
【0032】ディスク媒体2のそれぞれの表面と裏面の
両方にヘッドスライダ3が設けられており、各ディスク
媒体2の表面と裏面に情報が書き込まれあるいはディス
ク媒体2から読み取られる。
【0033】ボイスコイルモータ6によって、アクチュ
エータ・アームの組5に動力があたえられ、アクチュエ
ータ・アームの組5はアクチュエータ軸20の周りを回
転する。
【0034】ヘッドスライダ3とそれに一体化された磁
気変換器(図示せず)は、データの磁気的表示をディス
ク媒体2上のどのトラックにでも記憶できるようにディ
スク媒体2の表面上を動く。磁気ディスク装置中では、
この磁気変換器の動きは、アクチュエータ軸20の周り
の回転によるものである。アクチュエータ・アームの組
5を回転させることで、ヘッドスライダ3及びその中の
磁気変換器は、ディスク媒体2の表面上のどのトラック
の上にでも位置することができる。
【0035】図3は図1,図2のディスク媒体2の中の
1枚を上から見た詳細図である。磁気ディスク装置の技
術としてよく知られているように、それぞれのディスク
媒体2には、磁気情報が記録される同心状のトラックの
列がある。内直径(ID)11は、データが記憶される
最も内側の同心トラックである。外直径(OD)12
は、データが記憶される最も外側の同心トラックであ
る。ヘッドスライダ3の縦軸50(図5参照)に対する
ディスク媒体2表面の摺動方向はスキュー角と呼ばれて
おり、ID11からOD12にいたるまでの間で大きく
変化する。また、アクチュエータ軸20へのアクチュエ
ータ・アームの組5の取り付け位置に依存する。スキュ
ー角は、正にも負にもなる。摺動方向がヘッドスライダ
3の外周側端44(図5参照)にあたるようにアクチュ
エータ・アームの組5が位置している場合には、スキュ
ー角は正であるという。摺動方向がヘッドスライダ3の
内周側端43(図5参照)にあたるようにアクチュエー
タ・アームの組5が位置している場合には、スキュー角
は負であるという。本実施の形態1においては、回転型
アクチュエータ・アームの組5は、OD12においてス
キュー角が最大となり、ID11において最小となるよ
うに設置されている。なおOD12でのスキュー角は1
4度、ID11でのスキュー角は−9度である。
【0036】図4はディスク媒体2が記録再生を行う定
常回転している際の、ヘッドスライダ3の浮上姿勢を説
明する模式側面図である。図4に示すように、ディスク
媒体2の回転速度が記録再生を行う所定の回転速度、本
実施の形態1では4200rpmで定常回転をしている
際には、ヘッドスライダ3はディスク媒体2表面から浮
上し、磁気変換器あるいは読み取り書き込みヘッド13
を搭載した空気流出端42側の浮上量が小さくなる浮上
姿勢をとる。このヘッドスライダ3の縦軸方向のヘッド
スライダ3のディスク媒体2に対する傾きを一般にピッ
チ角Pθという。ピッチ角は空気流入端41側に比べ空
気流出端42側の浮上量が小さい場合、正である。
【0037】また、ヘッドスライダ3の横軸方向のヘッ
ドスライダ3のディスク媒体2に対する傾きをロール角
という(図示せず)。また、ヘッドスライダ3はサスペ
ンション14の先端部にあるピボット15を介して接し
ている。
【0038】図5は本発明の実施の形態1におけるヘッ
ドスライダ3の第1の空気潤滑面30の形状を示す正面
図(1)、そのX−X断面図(2)である。ここで、5
0はヘッドスライダ3の縦軸、51は横軸を示す。第1
の空気潤滑面30は、図4に示すようにヘッドスライダ
3の下面に固定され、ディスク媒体2に対向している。
第1の空気潤滑面30の形状は、型成形、エッチング、
レーザ切削加工、イオン粉砕加工、汎用の機械加工、あ
るいは他の種々の方法によって形成される。第1の空気
潤滑面30は上段面31、中段面32、下段面33の3
段階のX−X断面図から明白なように互いに略平行な、
平坦面で構成されている。図5において、上段面31は
白抜きで示し、中段面32は間隔があらいハッチングで
示し、下段面33は間隔が密なハッチングで示してい
る。
【0039】第1の空気潤滑面30の構造を説明する。
この第1の空気潤滑面30には、内周側端43、外周側
端44から所定間隔隔てて形成した第1のクロスレール
34、第2のクロスレール35と、空気流入端41、内
周側端43から所定間隔隔てられ空気流出端42まで形
成された内側のサイドレール36と、空気流入端41、
外周側端44から所定間隔隔てられ空気流出端42まで
形成された外側のサイドレール37とを相互につないで
中段面32が構成されている。
【0040】中段面32上に、内周側端43側の空気流
入端41側に第1の正圧発生面38と、内周側端43側
の空気流出端42側に第2の正圧発生面38’と、外周
側端44側の空気流入端41側に第3の正圧発生面39
と、外周側端44側の空気流出端42側に第4の正圧発
生面39’が上段面31として形成されている。そし
て、中段面32に囲まれる形で負圧発生凹部48と独立
した独立負圧発生凹部49が構成されている。
【0041】空気流入端41はディスク媒体2の表面が
回転する方向に向いている。回転するディスク媒体2
は、粘性効果によって、ディスク媒体2の摺動方向の空
気流を空気流入端41から第1の空気潤滑面30下に流
入させる。空気流により第1の空気潤滑面30に発生す
る圧力でヘッドスライダ3をディスク媒体2から遠ざけ
る方向に作用する圧力を正圧と呼び、ヘッドスライダ3
をディスク媒体2に近づける方向に作用する圧力を負圧
と呼ぶ。
【0042】磁気変換器あるいは読み取り書き込みヘッ
ド13は、通常、上段面31の空気流出端42近傍に位
置している。
【0043】本実施の形態1では、上段面31と中段面
32との落差は0.2μmであり、中段面32と下段面
33との落差は2.8μmである。
【0044】次に本実施の形態1の第1の空気潤滑面3
0の作用効果を説明するため従来例の空気潤滑面との形
状の違いを述べる。図14と図15に示す独立負圧発生
凹部を形成しない従来例における空気潤滑面30B,空
気潤滑面30Cについて、まず説明する。図14,図1
5に示す記号で図5と同じ部分には同じ記号で示す。空
気潤滑面30Bは図14に示すように本実施の形態1の
図5に示した第1の空気潤滑面30の第1のクロスレー
ル34と第2のクロスレール35を連結し(粗いハッチ
ングで表示)、独立した独立負圧発生凹部49を形成し
ない形状となっている。空気潤滑面30Cは図15に示
すように本実施の形態1の図5に示した第1の空気潤滑
面30の第2のクロスレール35を形成せず負圧発生凹
部48Cが大きく形成されている。
【0045】図6は図5に示す本実施の形態1における
第1の空気潤滑面30に形成される圧力分布、図16は
前記従来例の図14に示す空気潤滑面30Bに形成され
る圧力分布、図17は前記従来例の図15に示す空気潤
滑面30Cに形成される圧力分布の各解析結果を示す図
である。図16,図17では負圧の大きい領域は1つ形
成(図16中C部、図17中D部)されているだけであ
るのに対し、図6の圧力分布図では、図5におけるでは
負圧発生凹部48と独立した独立負圧発生凹部49との
2つの負圧の大きい領域(図6中A部、B部)が形成さ
れていることがわかる。また、本実施の形態1の第1の
空気潤滑面30(図5)、空気潤滑面30B(図1
4)、空気潤滑面30C(図15)のピッチ角剛性、浮
上量剛性の解析結果を(表1)に示す。
【0046】
【表1】
【0047】(表1)から図5に示した実施の形態1に
おける独立した独立負圧発生凹部49を形成した第1の
空気潤滑面30は、従来例の図14に示す空気潤滑面3
0Bと同程度の浮上量剛性を確保しつつ、従来例の図1
5に示す空気潤滑面30Cよりも大きなピッチ剛性を得
ている。これは、本実施の形態1における第1の空気潤
滑面30は、従来例の空気潤滑面30B(図14)と同
形状の負圧発生凹部48を形成したことで浮上量剛性を
確保し、独立した独立負圧発生凹部49を負圧発生凹部
48の空気流入端41側に配設したことで、ピッチ角剛
性を高め、さらに独立した独立負圧発生凹部49をピボ
ット位置45よりも空気流入端41側に、負圧発生凹部
48をピボット位置45よりも空気流出端42側に形成
することで、独立した独立負圧発生凹部49を形成した
効果だけでなく、ピボット位置45の空気流入端41側
と空気流出端42側で負圧のバランスをとり、従来例の
空気潤滑面30C(図15)よりも大きなピッチ角剛性
を得ている。
【0048】すなわち本実施の形態1によれば、独立し
た独立負圧発生凹部49を負圧発生凹部48の空気流入
端41側に形成することにより、ヘッドスライダ3のピ
ッチ角剛性を高めることが可能であり、スライダ縦軸方
向の浮上姿勢の安定化を図ることが可能となる。さらに
独立した独立負圧発生凹部49をピボット位置45の空
気流入端41側に、負圧発生凹部48を空気流出端42
側に形成したことにより、さらに大きなピッチ角剛性を
確保し、ヘッドスライダ3の縦軸方向のより安定した浮
上姿勢を得ることが可能となる。
【0049】また、本実施の形態1では独立した独立負
圧発生凹部49を下段面33を中段面32で囲むことで
形成してあるので、正圧発生面である上段面31の配設
位置に関係なく、独立した独立負圧発生凹部49を形成
することが可能となっている。
【0050】なお、図7〜図9は本実施の形態1におけ
る第2の空気潤滑面30D,第3の空気潤滑面30E、
第4の空気潤滑面30Fの形状を示す正面図(1)とそ
のX−X断面図(2)である。これら各空気潤滑面30
D,30E,30Fはいずれも、独立した独立負圧発生
凹部49D,49E,49Fをそれぞれ空気流入端41
側に形成したことで、浮上量剛性とピッチ角剛性の両立
を図ることが可能である。
【0051】(実施の形態2)図10は本発明の実施の
形態2におけるヘッドスライダ3の第1の空気潤滑面3
0Gの形状を示す正面図(1)とそのX−X断面図
(2)である。その他の磁気ディスク装置の構造は実施
の形態1と同様である。図10に示す第1の空気潤滑面
30Gには、空気流入端41、内周側端43、外周側端
44から所定の間隔隔てて形成した第1のクロスレール
34G、第2のクロスレール35Gと空気流入端41、
内周側端43から所定間隔隔てられ空気流出端42まで
形成された内周側のサイドレール36Gと、空気流入端
41、外周側端44から所定間隔隔てられ空気流出端4
2まで形成された外周側のサイドレール37Gとを相互
につないで中段面32が構成されている。中段面32上
にクロスレール38Gと内周側のサイドレール39Gと
外周側のサイドレール40Gとで上段面31が構成され
ている。中段面32に囲まれる形で下段面33よりなる
負圧発生凹部48Gと内周側の独立した独立負圧発生凹
部49Gと外周側の独立した独立負圧発生凹部49’G
が構成されている。
【0052】本実施の形態2では、上段面31と中段面
32との落差は0.2μmであり、中段面32と下段面
33との落差は2.8μmである。
【0053】次に本実施の形態2の第1の空気潤滑面3
0Gの作用効果を説明するため、従来例の空気潤滑面と
の形状の違いを述べる。
【0054】図18は独立した独立負圧発生凹部49
G,49’Gを形成しない従来例における空気潤滑面3
0Hの形状を示す正面図(1)とそのX−X断面図
(2)である。従来例の図18に示す空気潤滑面30H
は図10に示した第1の空気潤滑面30Gにある独立し
た独立負圧発生凹部49G,49’Gを形成している位
置まで負圧発生凹部48Hを拡大形成している。
【0055】図11は本実施の形態2における第1の空
気潤滑面30G(図10)に形成される圧力分布、図1
9は従来例の空気潤滑面30H(図18)に形成される
圧力分布の解析結果を示している。図11(a),図1
9(a)はID11における圧力分布でありスキュー角
−9゜、図11(b),図19(b)はOD12におけ
る圧力分布でありスキュー角14゜の場合である。図1
1(a),図19(a)からID11では内周側端43
側に負圧が偏って発生し、図11(b),図19(b)
からOD12では外周側端44側に負圧が偏って発生し
ていることがわかる。しかし、図11に示す第1の空気
潤滑面30Gの場合、独立した独立負圧発生凹部49
G,49’Gをピボット位置45の内周側端43側と外
周側端44側にそれぞれ形成してあるので、独立した独
立負圧発生凹部49G,49’G内での負圧の偏りはあ
るものの、第1の空気潤滑面30G全体での負圧の偏り
は、空気潤滑面30Hに比べると小さくできる。
【0056】スキュー角0゜における第1の空気潤滑面
30Gと空気潤滑面30Hのロール角剛性を(表2)に
示す。
【0057】
【表2】
【0058】(表2)から明らかなように、ピボット位
置45の内周側端43側と外周側端44側にそれぞれ独
立した独立負圧発生凹部49G,49’Gを形成した本
実施の形態2の第1の空気潤滑面30G(図10)の方
が、従来例の空気潤滑面30H(図18)に比べロール
角剛性が高くなっている。
【0059】図12は本実施の形態2における第1の空
気潤滑面30G(図10)と従来例の空気潤滑面30H
(図18)のロール角変動を示す図である。これはID
11からOD12までの各トラック位置でのロール角の
解析結果であり、図12から明らかなように、本実施の
形態2における第1の空気潤滑面30G(図10)は従
来例の空気潤滑面30H(図18)に比べロール角変動
が小さいことがわかる。
【0060】すなわち、本実施の形態2によれば、図1
0に示すように独立した独立負圧発生凹部49C,4
9’Gをピボット位置45の内周側端43側と外周側端
44側にそれぞれ形成することで、ヘッドスライダ3の
ロール角剛性を高め、ID11からOD12までのロー
ル角変動を抑制することが可能であり、スライダ横軸方
向の浮上姿勢の安定化を図ることが可能となる。
【0061】さらに、本実施の形態2で示した第1の空
気潤滑面30Gのように、中段面32で囲まれた下段面
33で独立した独立負圧発生凹部49G,49’Gを形
成すれば、正圧発生面である上段面31の配設位置に関
係なく独立した独立負圧発生凹部49G,49’Gを形
成することが可能である。
【0062】なお、図13は本発明の実施の形態2にお
ける第2の空気潤滑面30Iの正面図(1)とそのX−
X断面図(2)である。この第2の空気潤滑面30I
は、独立した独立負圧発生凹部49I,49’Iをピボ
ット位置45よりも空気流入端41側で、かつ内周側端
43側と外周側端44側にそれぞれ形成したことで、ロ
ール角剛性を高めるだけでなく、ピッチ角剛性を高める
効果も有する。
【0063】なお本発明の実施の形態1と実施の形態2
では、ヘッドは磁気ヘッドとしたが、例えば光ヘッドで
あってもよいことは勿論である。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明は、空気潤滑面に空
気流出端が開放された負圧発生凹部と別に独立した独立
負圧発生凹部を空気流入端側に設ける形状とすることに
よりヘッドスライダの縦軸方向の浮上剛性を高め、ヘッ
ドスライダ縦軸方向の安定した浮上姿勢が得られるとい
う優れた効果を有する。
【0065】また、ヘッドスライダの横軸方向の浮上剛
性を高めることで、ヘッドスライダ横軸方向の安定した
浮上姿勢が得られるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気ディスク装置の内部斜視図
【図2】図1の磁気ディスク装置の断面図
【図3】図1,図2のディスク媒体2の中の1枚を上か
ら見た詳細図
【図4】ヘッドスライダの浮上姿勢を説明する模式側面
【図5】本発明の実施の形態1における第1の空気潤滑
面30の形状を示す正面図(1)とそのX−X断面図
(2)
【図6】図5に示す本実施の形態1における第1の空気
潤滑面30の圧力分布図
【図7】本発明の実施の形態1における第2の空気潤滑
面30Dの形状を示す正面図(1)とそのX−X断面図
(2)
【図8】本発明の実施の形態1における第3の空気潤滑
面30Eの形状を示す正面図(1)とそのX−X断面図
(2)
【図9】本発明の実施の形態1における第4の空気潤滑
面30Fの形状を示す正面図(1)とそのX−X断面図
(2)
【図10】本発明の実施の形態2における第1の空気潤
滑面30Gの形状を示す正面図(1)とそのX−X断面
図(2)
【図11】本発明の実施の形態2における第1の空気潤
滑面30Gの圧力分布図
【図12】本発明の実施の形態2における第1の空気潤
滑面30Gと従来例の空気潤滑面30Hのロール角変動
を示す図
【図13】本発明の実施の形態2における第2の空気潤
滑面30Iの形状を示す正面図(1)とそのX−X断面
図(2)
【図14】従来例における空気潤滑面30Bの形状を示
す正面図(1)とそのX−X断面図(2)
【図15】従来例における空気潤滑面30Cの形状を示
す正面図(1)とそのX−X断面図(2)
【図16】図14の従来例における空気潤滑面30Bの
圧力分布図
【図17】図15の従来例における空気潤滑面30Cの
圧力分布図
【図18】従来例における空気潤滑面30Hの形状を示
す正面図(1)とそのX−X断面図(2)
【図19】図18の従来例における空気潤滑面30Hの
圧力分布図
【符号の説明】
1 主軸 2 ディスク媒体 3 ヘッドスライダ 5 アクチュエータ・アームの組 6 ボイスコイルモータ 7 ハウジング 8 モーター 11 内直径(ID) 12 外直径(OD) 13 磁気変換器あるいは読み取り書き込みヘッド 14 サスペンション 15 ピボット 20 アクチュエータ軸 30 空気潤滑面 31 上段面 32 中段面 33 下段面 34 第1のクロスレール 35 第2のクロスレール 36 内側のサイドレール 37 外側のサイドレール 38 第1の正圧発生面 38’ 第2の正圧発生面 39 第3の正圧発生面 39’ 第4の正圧発生面 41 空気流入端 42 空気流出端 43 内周側端 44 外周側端 45 ピボット位置 48 負圧発生凹部 49 独立負圧発生凹部 50 ヘッドスライダの縦軸 51 ヘッドスライダの横軸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流入端、空気流出端、ディスク内周
    側端およびディスク外周側端を有するヘッドスライダ
    と、前記ヘッドスライダをディスク媒体に押圧するサス
    ペンションと、前記ヘッドスライダのディスク媒体に対
    向する面に空気流によって前記ディスク媒体から浮上す
    るための空気潤滑面と、前記空気潤滑面に空気流出端が
    開放された負圧発生凹部と、前記空気潤滑面にディスク
    媒体との間で記録再生を行うためのヘッドと、前記空気
    潤滑面には周囲を高い略平面で囲まれて独立した独立負
    圧発生凹部を少なくとも1つ以上具備し、かつ前記独立
    した独立負圧発生凹部は前記負圧発生凹部よりも空気流
    入端側に形成されていることを特徴とするヘッドスライ
    ダ。
  2. 【請求項2】 空気流入端、空気流出端、ディスク内周
    側端およびディスク外周側端を有するヘッドスライダ
    と、前記ヘッドスライダをディスク媒体に押圧するサス
    ペンションと、前記ヘッドスライダのディスク媒体に対
    向する面に空気流によって前記ディスク媒体から浮上す
    るための空気潤滑面と、前記空気潤滑面に空気流出端が
    開放された負圧発生凹部と、前記空気潤滑面に前記ディ
    スク媒体との間で記録再生を行うためのヘッドと、前記
    空気潤滑面は少なくとも2つ以上の異なる高さの略平面
    によって形成され、空気潤滑面には周囲を高い略平面で
    囲まれて独立した独立負圧発生凹部を少なくとも1つ以
    上具備し、かつ前記独立した独立負圧発生凹部は前記サ
    スペンションによって押圧される位置より空気流入端側
    に形成されていることを特徴とするヘッドスライダ。
  3. 【請求項3】 前記負圧発生凹部はサスペンションによ
    って押圧される位置より空気流出端側に形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載のヘッドスライダ。
  4. 【請求項4】 前記独立した独立負圧発生凹部は、サス
    ペンションによって押圧される位置より空気流入端側
    で、かつ負圧発生凹部より空気流入端側に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1,2または請求項3記載の
    ヘッドスライダ。
  5. 【請求項5】 前記空気潤滑面は上段面、該上段面より
    低い中段面、該中段面より低い下段面によって形成さ
    れ、独立した独立負圧発生凹部は下段面で構成され、前
    記独立した独立負圧発生凹部の空気流出端側は中段面で
    あることを特徴とする請求項1,2,3または請求項4
    記載のヘッドスライダ。
  6. 【請求項6】 前記空気潤滑面は上段面、該上段面より
    低い中段面、該中段面より低い下段面によって形成さ
    れ、独立した独立負圧発生凹部は下段面で構成され、前
    記独立した独立負圧発生凹部は中段面に囲まれることで
    形成されていることを特徴とする請求項5記載のヘッド
    スライダ。
  7. 【請求項7】 前記空気潤滑面は上段面、該上段面より
    低い中段面、該中段面より低い下段面によって形成さ
    れ、独立した独立負圧発生凹部は中段面で構成され、前
    記独立した独立負圧発生凹部は上段面に囲まれることで
    形成されていることを特徴とする請求項1,2,3また
    は請求項4記載のヘッドスライダ。
  8. 【請求項8】 空気流入端、空気流出端、ディスク内周
    側端およびディスク外周側端を有するヘッドスライダ
    と、前記ヘッドスライダをディスク媒体に押圧するサス
    ペンションと、前記ヘッドスライダのディスク媒体に対
    向する面に空気流によって前記ディスク媒体から浮上す
    るための空気潤滑面と、前記空気潤滑面にディスク媒体
    との間で記録再生を行うためのヘッドと、前記空気潤滑
    面は少なくとも2つ以上の異なる高さの略平面によって
    形成され、空気潤滑面には周囲より低い高さの略平面で
    形成された独立した独立負圧発生凹部とを具備し、前記
    独立した独立負圧発生凹部は前記サスペンションによっ
    て押圧される位置よりディスク内周側端側とディスク外
    周側端側となる位置にそれぞれ少なくとも1つ以上形成
    されていることを特徴とするヘッドスライダ。
  9. 【請求項9】 前記空気潤滑面は上段面、該上段面より
    低い中段面、該中段面より低い下段面によって形成さ
    れ、独立した独立負圧発生凹部は下段面で構成されてい
    ることを特徴とする請求項8記載のヘッドスライダ。
  10. 【請求項10】 前記独立した独立負圧発生凹部はサス
    ペンションによって押圧される位置より空気流入端側に
    形成されていることを特徴とする請求項8または9記載
    のヘッドスライダ。
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