JP2001311027A - 孔版印刷用エマルションインキ - Google Patents

孔版印刷用エマルションインキ

Info

Publication number
JP2001311027A
JP2001311027A JP2001038898A JP2001038898A JP2001311027A JP 2001311027 A JP2001311027 A JP 2001311027A JP 2001038898 A JP2001038898 A JP 2001038898A JP 2001038898 A JP2001038898 A JP 2001038898A JP 2001311027 A JP2001311027 A JP 2001311027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
oil
amount
pigment
stencil printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001038898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3828754B2 (ja
Inventor
Hirohisa Yonekawa
浩寿 米川
Shunsuke Uozumi
俊介 魚住
Sadanao Okuda
貞直 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riso Kagaku Corp filed Critical Riso Kagaku Corp
Priority to JP2001038898A priority Critical patent/JP3828754B2/ja
Publication of JP2001311027A publication Critical patent/JP2001311027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3828754B2 publication Critical patent/JP3828754B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低吸油量の着色顔料を用いた孔版印刷用エマ
ルションインキにおいて、版胴内に長期間放置した後も
粘度の低下が少なく、版胴外へのインキの垂れ出しが生
じないものを提供する。 【解決手段】 油相及び水相よりなる孔版印刷用油中水
(W/O)型エマルションインキであって、前記油相中
に常温における吸油量が50ml/100g以下の着色
顔料を含有するとともに、さらに、該油相中に常温にお
ける吸油量が60ml/100g以上の体質顔料を含有
する。体質顔料は、有機ベントナイト及びタルクなどの
粘土が使用できる。体質顔料の好ましい添加量は、イン
キ全量に対して0.5〜3.0重量%であり、着色顔料
の好ましい添加量は、インキ全量に対して3〜7重量%
であり、着色顔料と体質顔料の総添加量は油相中の溶剤
量に対して一定範囲の量に制限することが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷用エマル
ションインキに関わり、版胴内に長期間放置しても版胴
外へのインキの垂れ出しが生じない孔版印刷用エマルシ
ョンインキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱孔版印刷方式は、サーマルプリンテ
ィングヘッドをデバイスとして用いる感熱製版方式を採
用して以来、画像処理のデジタル化が図られるようにな
り、高品位の印刷物を、短時間で、しかも簡便に得られ
るようになってきた為、情報処理端末としてもますます
その利便性が認められている。
【0003】孔版印刷方式は、オフセット・グラビア・
凸版というような印刷方式に比べて、専門のオペレータ
ーを必要としない操作性の良さ・簡便性が一つの特徴で
ある。操作に熟練を要しないで済む事と、使用後に特に
洗浄のような作業をしなくても良い点が利点である。こ
のため、専任のオペレーターでなくとも扱う事が出来、
少部数の印刷を行う場合には極めて適している。
【0004】さらに、上述のサーマルプリンティングヘ
ッドを用いた感熱製版方式では、以前の赤外線やキセノ
ンフラッシュをエネルギー源とした方式に比べて、原紙
の穿孔サイズが規格化され、インキの転移量を制御しや
すくなった。このため、インキの転移量が多過ぎて、裏
移りや滲み等の不具合が発生する確率が減り、飛躍的に
画像品位が向上してきた。
【0005】上記のように、孔版印刷方式は、オフセッ
ト・グラビア・凸版のような印刷方式と同様に、印刷速
度が速いという利点と、PPCやインキジェットと同様
に、操作が簡便で事務用機器として設置し使用できると
いう利点を併せ持った結果、用途が急激に広がってき
た。
【0006】孔版印刷用インキとしては、一般に、油中
水(W/O)型エマルションインキが用いられる。この
油中水(W/O)型エマルションインキは、油相比率に
比べて水相比率が非常に高いのが一般的である(特開昭
61−255967号公報・特開平4−132777号
公報・特開平4−288375号公報・特開平5−93
161号公報・特開平6−33007号公報・特開平6
−107998号公報・特開平7−150091号公報
・特開平10−245516号公報等参照)。そのた
め、長期間放置すると、組成変化による粘性変化、エマ
ルション粒子の合一による形態変化が発生していた。こ
れらの対策として、油相中に含まれる溶剤成分の沸点を
180℃〜270℃にすることによって、変質後のイン
キ軟化を防ぐ方法(特開昭61−255967号公
報)、蒸留初留温度が150℃〜210℃の溶剤成分を
用いてインキ軟化を防ぐ方法(特開平5−125320
号公報)が提案されている。しかし、これらの方法で
は、顔料の配合量や種類によってインキ軟化後の粘度変
化の程度が異なり、総ての種類の顔料に対応できる方法
ではなかった。
【0007】更に、別の方法として、油相に有機ベント
ナイトを配合する方法(特公昭54−23601号公
報)、オキシカルボン酸系化合物を含有させる方法(特
開昭63−27569号公報・特開昭63−16106
4号公報)、非水系樹脂ラテックスを配合する方法(特
開平4−288375号公報)が提案されている。しか
し、これらの方法は、総ての種類の顔料に対応するもの
ではなく、特に吸油量が低い顔料に対しては効果が望め
なかった。実際に垂れ落ちたインキを調べると、顔料種
類毎にインキ粘性が異なり、顔料の種類に応じて異なる
対策が必要であった。
【0008】特定の顔料に対する方法としては、エマル
ション粒径を10(μm)以下とし、且つ顔料の平均粒
径が0.4(μm)以下にする方法(特開平7−179
799号公報)、酸化チタンの吸油量を限定する方法
(特開平11−1651号公報)が提案されているが、
これらの方法では、インキの垂れ落ちに対する効果が小
さく、顔料分散性が悪くなったり、発色性が低下するな
どの不具合が起きていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】インキ用着色剤として
は、一般に、有機顔料、無機顔料、合成染料等が用いら
れるが、孔版印刷用インキの場合、これらの着色剤の中
から、耐候性・価格等の観点を考慮して、多くの場合、
顔料を用いており、印刷濃度を上げるためには、その顔
料比率を増すのが一般的である。また、最近では、孔版
印刷に要求される色の種類が以前よりも多彩になってい
る為、様々な種類の顔料が用いられるようになってい
る。顔料がインキの粘性に与える影響は、顔料の種類毎
に異なり、特に、吸油量については顔料の種類によって
著しく異なり、顔料に対する油の配合量が多すぎると、
エマルションインキ中に保持されていた油がエマルショ
ンの崩壊とともに余剰となり吐き出され、版胴外へのイ
ンキの垂れ出し所謂「インキ垂れ」の原因となることが
あった。そのため、一定のインキ性状を確保するために
は、各顔料毎に異なる調整をする必要があった。
【0010】本発明は、上記のような問題点に鑑みて為
されたものであり、特に、低吸油量の顔料を用いた孔版
印刷用エマルションインキにおいて、版胴内に長期間放
置した後も油の吐き出しが少なく、版胴外への「インキ
垂れ」が生じないものを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、油相及び水相よりなる油中水(W/O)型エマル
ションインキに於いて、前記油相中に常温における吸油
量が50ml/100g以下の着色顔料を含有するとと
もに、さらに、該油相中に常温における吸油量が60m
l/100g以上の体質顔料を含有することを特徴とす
る孔版印刷用エマルションインキによって達成される。
【0012】孔版印刷に用いられる油中水(W/O)型
エマルションインキは、水相の添加比率が高く、更に油
相中には揮発性溶剤が含有されるのが一般的である。そ
の理由としては、水相は、インキの温度変化に対する粘
度変化を小さくし、インキの浸透速度を速め、構造粘性
を高め、印刷機内でのダレを防止し、版から被印刷体を
剥がす時の曳糸性を防止する等の諸性能を付与する効果
があり、揮発性溶剤は、長期間静置後の印刷画像の立ち
上がりを良くし、インキ垂れ落ちを防止する効果がある
ことが挙げられる。
【0013】しかし、この高含水率で且つ揮発性成分を
含む油中水(W/O)型エマルションでは、長期間放置
後に、揮発性成分の蒸発、エマルションの合一が発生
し、エマルションが崩壊しやすい。このエマルションの
崩壊が起こると、吸油量の小さい顔料は、エマルション
全体で保持されていた油を保持しきれずに、余剰の油を
吐き出し、スキージーローラから流れ落ち、版胴の内周
壁に集まり、孔版印刷用原紙との隙間からしみ出てきた
り、版胴とこの版胴を支えるフランジ部の隙間から流れ
出たりする。この現象は、顔料の性質に依存し、具体的
には、吸油量が50ml/100gよりも大きい場合
は、前述の油成分の吐き出しは少ないが、吸油量50m
l/100g以下の顔料では顕著になることがわかっ
た。
【0014】本発明によれば、この吸油量50ml/1
00g以下の着色顔料に、体質顔料を配合させること
で、油成分の吐き出しを抑えることができる。着色顔料
も吸油性を持つため、配合量を増すことによって油成分
の吐き出しを抑えることは可能であるが、所要量よりも
多く配合すると、目標の印刷濃度が得られない、コスト
高になるなどの不具合を生じる。体質顔料は、一般の塗
料で用いられるダレ防止剤とは異なり、油相に含まれる
液状成分を包接する性質のものが用いられる。ここにお
いて、「包接」とは、粉体が液状成分と親和性をもち、
自体に取り込むことを意味する。ここで、油成分の配合
量が顔料の吸油量より多い場合、特に吸油量が低い着色
顔料の場合は、着色顔料が油を包接できる量が少ないた
めに、この体質顔料にその機能が求められる。
【0015】具体的には、吸油量60ml/100g以
上の体質顔料である有機ベントナイト、タルク及びその
他の粘土が挙げられる。これらの粘土は、単独でまたは
2種以上混合して使用することができる。また、油相中
に含まれる体質顔料全体として吸油量60ml/100
g以上の性質を満たす限り、これらの粘土と他の体質顔
料とを混合して使用することもできる。吸油量60ml
/100g未満の体質顔料を用いる場合、吸油性が不十
分であることから、インキ垂れ防止効果が不十分であ
り、また、配合し過ぎると、インキ垂れ防止効果は得ら
れるものの、インキが硬くなり十分な印刷濃度が得られ
ない。体質顔料の添加量は、インキ全量に対して0.5
重量%以上であることが好ましく、0.5〜3.0重量
%であることが更に好ましい。体質顔料の添加量が0.
5重量%よりも少ないとインキ垂れ防止効果が不十分で
あり、3.0重量%よりも多いとインキが硬くなり十分
な印刷濃度が得られない。更に、着色顔料の添加量は、
インキ全量に対して3〜7重量%であることが好まし
い。着色顔料の添加量が3重量%よりも少ないと印刷濃
度が薄くなり、7重量%よりも多いと印刷濃度が濃す
ぎ、コスト高になるなどの不具合を生じる。油相を構成
する溶剤に対する着色顔料および体質顔料の配合比率
は、着色顔料および体質顔料が包接しうる溶剤の体積に
対するインキ中に含有される溶剤の体積の比Pの値で規
定でき、1.4≦P≦2.4{ここにおいて、P=10
0w/(d(am+bn))であり、該式中、aおよび
bはそれぞれ着色顔料および体質顔料の常温における吸
油量(ml/100g)を示し、mおよびnはそれぞれ
着色顔料および体質顔料のインキ全量に対する添加量
(重量%)を示し、dは溶剤の15℃における比重を示
し、wはインキ全量に対する溶剤の添加量(重量%)を
示す}を充足することが望ましい。P値が1.4よりも
小さいとインキが硬くなり、印刷濃度も低くなる。P値
が2.4よりも大きいと溶剤が余剰となりインキが変質
した後に溶剤が吐き出され、インキ垂れを起こすという
不具合を生じる。
【0016】本発明のエマルションインキは、油相約1
0〜50重量%と水相約90〜50重量%から構成する
ことができ、油相を攪拌しながらこれに水相を滴下する
ことによって乳化して製造することができる。
【0017】本発明における油相は、上記着色顔料及び
体質顔料の他、樹脂成分、溶剤成分、活性剤成分、上記
着色顔料以外の着色剤成分などから構成される。
【0018】樹脂成分は、溶剤成分と顔料との濡れ性を
改善し、顔料に対する樹脂及び溶剤の吸着状態を良好に
して、エマルションインキの保存安定性を向上させ、長
期間放置後の系バランスの崩れを少なくするために配合
され、また、インキ中の着色剤成分の紙への固着性や印
刷物の仕上がりを良好とする等の目的で添加される。か
かる樹脂成分としては、例えばアルキド樹脂、フェノー
ル樹脂、マレイン酸樹脂、石油樹脂等が用いられる。こ
れらの内、顔料への濡れ性改善の効果が高いアルキド樹
脂が特に好ましい。
【0019】溶剤成分としては、例えば、オレフィン系
炭化水素、流動パラフィン、芳香族炭化水素等の石油系
溶剤、ヤシ油、パーム油等の植物油脂、オリーブ油、ヒ
マシ油、アマニ油等の植物油、合成油等が使用される。
これらの溶剤成分は単独でも二種類以上混合して使用し
てもよい。溶剤成分の添加量は、油相の粘度を所望の値
に調整するように適宜選択することができる。かかる溶
剤は、昨今では、安全性確保の観点から、芳香族成分の
含有量や揮発成分の含有量を考慮して選択することが望
ましい。さらには、使用する樹脂成分との溶解性を十分
考慮して選択する事で、粘度の温度依存性が小さく、印
刷機の中で放置した際にも溶剤成分の離脱が起きにく
く、安定なエマルション系が得られる。また、樹脂成分
の溶解性を高めるために、溶解助剤を添加してもよい。
【0020】活性剤としては、金属石鹸、高級アルコー
ル硫酸エステル化塩、ポリオキシエチレン付加物の硫酸
エステル化塩等の陰イオン界面活性剤や、1〜3級アミ
ン塩、4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤、ま
たは、多価アルコールと脂肪酸とのエステル系の非イオ
ン性界面活性剤、脂肪酸のポリオキシエチレン・エーテ
ル、高級アルコールのポリオキシエチレン・エーテル、
アルキル・フェノール・ポリオキシエチレン・エーテ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステルのポリオキシエチレン・エーテル、ひまし油の
ポリオキシエチレン・エーテル、ポリオキシ・プロピレ
ンのポリオキシエチレン・エーテル、脂肪酸のアルキロ
ールアマイド等の非イオン性界面活性剤等があげられ、
これらを単独または2種類以上組み合わせて用いること
ができる。添加量は、各々の活性剤のモル濃度、水相と
油相の界面の面積、及び、一部は油相と顔料等の固体と
の界面の面積を考慮して決めることができる。
【0021】着色顔料は、例えば、不溶性アゾ顔料、溶
性アゾ顔料、フタロシアニンブルー、染料レーキ、イソ
インドリノン、キナクリドン、ジオキサジンバイオレッ
ト、ベリノン・ベリレンのような有機顔料、カーボンブ
ラック、二酸化チタン等の無機顔料等の内、単体または
混合顔料で吸油量50ml/100g以下のものが使用
できる。
【0022】その他、本発明の油相にはエマルションの
形成及び安定性を阻害しない範囲で、顔料分散剤、酸化
防止剤、流動性を調整する補助剤として、ワックス等を
主成分としたコンパウンド等を添加する事が出来る。
【0023】本発明における水相成分は、水、O/W型
樹脂エマルション、水溶性樹脂、湿潤剤、電解質、酸化
防止剤などから構成される。
【0024】O/W型樹脂エマルションとしては、例え
ば、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、ポリメタク
リル酸エステル、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸
エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩
化ビニリデン−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ウレタン等の樹
脂エマルションが用いられる。
【0025】また水溶性樹脂としては、ポリビニルアル
コール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレン−ポリビニルアルコール共重合体、ポ
リエチレンオキサイド、ポリビニルエーテル、ポリアク
リルアミド、アラビアゴム、澱粉、水溶性ウレタン等が
用いられる。これらの樹脂の添加量は、エマルションイ
ンキの総量に対して固形分換算で、1〜20重量%が好
ましく、2〜10重量%の範囲がより好ましい。1重量
%未満では、水相中の着色剤成分が被印刷体に完全に固
着されず、また20重量%を越えると版作製後に長期放
置した場合、版上の穿孔部分でインキが皮膜を作り、イ
ンキの通過を阻害することがあり、好ましくない。
【0026】湿潤剤としては、エチレングリコール、ソ
ルビトール、グリセリンなどの多価アルコールや、ポリ
エチレングリコール等が用いられる。
【0027】
【実施例】次に、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが、本発明はこの実施例によって限定される
ものではない。なお、以下に記す部は重量部を示す。
【0028】実施例1 アルキド樹脂10.5部、着色顔料(銅フタロシアニン
ブルー)7.0部、溶剤としてAF−ソルベント5(日
石三菱社製)3.0部を混合し、3本ロールにて練肉し
た。さらに、有機ベントナイト(S−BEN74、豊順
洋行社製)0.5部、アルキド樹脂1.0部、AF−ソ
ルベント5 4.0部を加え、混練した。この練肉物に
界面活性剤としてソルビタンモノオレエート2.0部を
加えて混合し、油相を得た。
【0029】さらに、この油相に、イオン交換水64.
0部、エチレングリコール7.0部、硫酸マグネシウム
1.0部を混合した水相を徐々に添加し、乳化攪拌を行
うことにより、孔版印刷用油中水(W/O)型エマルシ
ョンインキを得た。尚、着色顔料および体質顔料の常温
における吸油量(単位:ml/100g)は、下記の測
定方法で測定した。
【0030】常温(20℃)における吸油量の測定方法 試料を1〜5gガラス板上にとり、秤量し、あまに油を
ビュレットから少量ずつ試料の上に滴下し、その都度全
体をへらで練り合わせる。滴下、練り合わせを繰り返
し、全体が硬いパテ状の塊になり、へらで螺旋状に巻き
起こされる状態に成ったときを終点とする。それまでに
使用されたあまに油の量Hを求め吸油量Gを次式から算
出する: G=H/S×100(ここで、Hはあまに油の容量(m
l)、Sは試料の重量(g))
【0031】インキ垂れの評価は、実際の孔版印刷機リ
ソグラフ(登録商標)SR7400(理想科学工業(株)
製)の版胴を用いて評価した。版胴内部のスキージーロ
ーラ上に上記インキを載せた状態でスキージーローラを
1000回転させた後4週間放置し、インキ垂れの観察を行
った。その結果、スキージーローラ下部にインキが垂れ
落ちなかった場合を○、2〜4週間で垂れ落ちた場合を
△、2週間以内で垂れ落ちた場合を×として表1に記載
した。
【0032】印刷濃度の評価は、上記インキを用いて孔
版印刷機リソグラフ(登録商標)SR7400(理想科学工業
(株)製)にて全ベタ印刷を行い、印刷後の印刷物の状
態を目視で観察して行った。なお、表1中、評価は、 ○…濃度が十分で、ハッキリとした色味が感じられる △…濃度が不十分でハッキリした色味が感じられない ×…明らかに目標の印刷濃度から外れている(濃すぎ
る) で示した。
【0033】実施例2〜11、比較例1〜4 表1に示す配合で、実施例1と同様の作り方で孔版印刷
用油中水(W/O)型エマルションインキを得た。これ
らのインキは、実施例1と同様の評価を行い、その結果
を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】実施例と比較例2〜4との対比から、吸油
量60ml/100g以上の体質顔料の添加により、吸
油量50ml/100g以下の着色顔料を用いたインキ
の垂れを防止できることがわかる。また、実施例と比較
例1との対比から、吸油量60ml/100g以上の体
質顔料を用いる必要があることが示された。体質顔料の
添加量は、実施例2と実施例7の対比から、インキ全量
に対して0.5重量%以上であることが好ましく、実施
例9および10とその他の実施例との対比からP値が
1.4以上である場合に、インキ垂れが生じなく、かつ
印刷濃度も良好なインキが得られることが示された。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、吸油量の低い着色顔料
に見られるインキの垂れの問題を解決し、印刷機の版胴
内に長期放置された場合でも版胴から垂れ出す事が無
い、印刷品位に優れた孔版印刷用エマルションインキを
提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 貞直 東京都港区新橋2丁目20番15号 理想科学 工業株式会社内 Fターム(参考) 4J039 AB01 AB02 AB11 AD03 AD04 AD05 AD06 AD08 AD10 AD12 AD14 AD18 AE02 AE04 AE06 AE07 BA04 BA13 BA23 BA35 BC39 BC60 BE01 BE23 CA06 EA43 EA44 GA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相及び水相よりなる油中水(W/O)
    型エマルションインキに於いて、前記油相中に常温にお
    ける吸油量が50ml/100g以下の着色顔料を含有
    するとともに、さらに、該油相中に常温における吸油量
    が60ml/100g以上の体質顔料を含有することを
    特徴とする孔版印刷用エマルションインキ。
  2. 【請求項2】 前記油中水(W/O)型エマルションイ
    ンキは、油相10〜50重量%と水相90〜50重量%
    からなることを特徴とする請求項1に記載の孔版印刷用
    エマルションインキ。
  3. 【請求項3】 前記体質顔料が有機ベントナイト及びタ
    ルクからなる群から選ばれた粘土である請求項1に記載
    の孔版印刷用エマルションインキ。
  4. 【請求項4】 前記着色顔料および前記体質顔料が包接
    しうる溶剤の体積に対するインキ中に含有される溶剤の
    体積の比Pの値が1.4≦P≦2.4{ここにおいて、
    P=100w/(d(am+bn))であり、該式中、
    aおよびbはそれぞれ着色顔料および体質顔料の常温に
    おける吸油量(ml/100g)を示し、mおよびnは
    それぞれ着色顔料および体質顔料のインキ全量に対する
    添加量(重量%)を示し、dは溶剤の15℃における比
    重を示し、wはインキ全量に対する溶剤の添加量(重量
    %)を示す}を充足する請求項1に記載の孔版印刷用エ
    マルションインキ。
  5. 【請求項5】 前記着色顔料は、インキ全量に対して3
    〜7重量%含有されている請求項1に記載の孔版印刷用
    エマルションインキ。
  6. 【請求項6】 前記体質顔料は、インキ全量に対して
    0.5重量%以上含有されている請求項5に記載の孔版
    印刷用エマルションインキ。
  7. 【請求項7】 前記体質顔料は、インキ全量に対して
    0.5〜3.0重量%含有されている請求項6に記載の
    孔版印刷用エマルションインキ。
JP2001038898A 2000-02-25 2001-02-15 孔版印刷用エマルションインキ Expired - Fee Related JP3828754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001038898A JP3828754B2 (ja) 2000-02-25 2001-02-15 孔版印刷用エマルションインキ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000050024 2000-02-25
JP2000-50024 2000-02-25
JP2001038898A JP3828754B2 (ja) 2000-02-25 2001-02-15 孔版印刷用エマルションインキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001311027A true JP2001311027A (ja) 2001-11-09
JP3828754B2 JP3828754B2 (ja) 2006-10-04

Family

ID=26586146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001038898A Expired - Fee Related JP3828754B2 (ja) 2000-02-25 2001-02-15 孔版印刷用エマルションインキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3828754B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006124476A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 General Kk 孔版印刷用エマルションインキ
JP2006298976A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷用エマルションインキ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006124476A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 General Kk 孔版印刷用エマルションインキ
JP2006298976A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷用エマルションインキ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3828754B2 (ja) 2006-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW402624B (en) Emulsion ink for stencil printing
KR0182306B1 (ko) 스텐실 인쇄용 에멀젼 잉크
JP3386870B2 (ja) 孔版印刷用エマルジョンインク
JPH0562628B2 (ja)
US5609670A (en) Emulsion ink for stencil printing
JPH08302262A (ja) 孔版印刷用エマルジョンインク
JPH10168369A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
US6758888B2 (en) Emulsion ink for stencil printing
JP3462472B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP4052766B2 (ja) 顔料インキ組成物
JP2001311027A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JPH07109430A (ja) インクジェット用記録液
JP3393971B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP3427896B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JPH1112521A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP2001247802A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JPH10140067A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
US20030008940A1 (en) Emulsion ink for stencil printing
JP2001354892A (ja) 孔版印刷用油性インキ
JP2000191970A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP2000345088A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JPH111648A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP2001271014A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JP4143746B2 (ja) 孔版エマルションインキ用アルキド樹脂及び当該エマルションインキ
JP2003049107A (ja) 孔版印刷用エマルションインキ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees