JP2001309756A - 腸溶性コーティング食品及びその製造方法 - Google Patents

腸溶性コーティング食品及びその製造方法

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JP2001309756A
JP2001309756A JP2000231636A JP2000231636A JP2001309756A JP 2001309756 A JP2001309756 A JP 2001309756A JP 2000231636 A JP2000231636 A JP 2000231636A JP 2000231636 A JP2000231636 A JP 2000231636A JP 2001309756 A JP2001309756 A JP 2001309756A
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Tadayoshi Okubo
忠良 大久保
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NICHIYAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 とうもろこしから抽出・精製された蛋白質粉
末を皮膜物質とする場合において、摂取前に亀裂等が発
生せず、したがって胃内で崩壊することがなく腸内に到
達させることができる腸溶性コーティング食品及びその
製造方法を提供すること。 【解決手段】 胃液に接触させないで腸内に到達するこ
とが好ましい経口摂取物を含む可食物質の錠,粒,又は
前記可食物質を充填した胃溶性のカプセルからなる対象
物を、とうもろこしから抽出・精製されかつ難胃溶性で
腸溶性を有する蛋白質粉末に少量のグリセリン,食用油
及び界面活性剤が分散された皮膜により被覆したことを
特徴とする。前記皮膜中の蛋白質粉末の量は、対象物の
1wt%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腸溶性コーティン
グ食品及びその製造方法に関し、さらに具体的には、胃
液に接触させないで腸内に到達することが好ましい経口
摂取物を含む可食物質を、難胃溶性で腸溶性を有する皮
膜内に封入した腸溶性コーティング食品及び製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】経口摂取物には胃液に接触させないで腸
内に到達させることが好ましいものがある。例えばビフ
ィズス菌その他の乳酸菌や酵素等には、胃液に所定時間
(通常食べ物が胃内に滞留する時間)接触すると死滅若
しくは不活性化するものが少なくない。例えばローヤル
ゼリーは、その主成分であるデセン酸が胃液に接触する
と酸化により劣化する。また、ニンニク等のように通常
好まれない臭気を発する食品があり、これらは胃内で消
化した後のおくび(ゲップ)や呼吸により特有の臭気を
周囲に発散し、本人はもとより周囲の人に著しく不快感
を与える。以上に例示したような経口摂取物を経口摂取
する場合、胃液に接触させない(胃液で消化させない)
で腸内に到達させるには、医薬品の分野で行われている
ように、難胃溶性(胃内で120分以上崩壊しない)で
腸溶性の皮膜で被覆すればよい。
【0003】医薬品の分野において、胃液に接触させな
いで腸内に到達させるべき成分を含む薬物は、日本薬局
方で定められている腸溶性のポリマーを使用した皮膜で
当該薬物を被覆するが、これらの腸溶性ポリマーは法律
上医薬品以外の分野では使用することができない。した
がって、医薬品以外の経口摂取物を胃液に接触させない
で腸内に到達させるためには、局方の規定以外の難胃溶
性で腸溶性の可食物質を主体とする可食性の皮膜でこれ
を被覆する必要がある。例えばグルテンから抽出・精製
した蛋白質粉末の中には、難胃溶性で腸溶性を有するも
のがあり、このような蛋白質粉末を常法にしたがって水
溶性のエタノールで溶解し、この溶液に可塑剤等を混合
して皮膜形成溶液を調製し、この皮膜形成溶液を前述の
ような経口摂取物を含む可食物粒に付着乾燥させること
が試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような蛋白質粉末は乾燥によって硬くかつ外力によって
破壊され易くなり、前述のように皮膜形成溶液を調製し
て粒に付着乾燥させた皮膜は、包装や輸送等の取扱い中
に微細な亀裂が生じて胃内で崩壊し易かった。発明者は
種々試行の結果、難胃溶性で腸溶性を有する可食性皮膜
物質(コーティング剤)として、とうもろこしから抽出
・精製した蛋白質粉末が最も適し、これに少量の食用油
と界面活性剤を添加分散させることにより、包装や輸送
中その他の通常の取扱い中に加わる外力を受けても亀裂
等が生じない皮膜が形成されることを見出し、本発明を
提案するものである。本発明の目的は、とうもろこしか
ら抽出・精製された蛋白質粉末を皮膜物質とする場合に
おいて、摂取前に亀裂等が発生せず、したがって胃内で
崩壊することがなく腸内に到達させることができる腸溶
性コーティング食品を提供することにある。本発明の他
の目的は、前述のような目的が達成される腸溶性コーテ
ィング食品を円滑かつ工業的に製造することができる製
造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る腸溶性コー
ティング食品は、前述の課題を解決するため以下のよう
に構成したものである。すなわち、請求項1に記載の腸
溶性コーティング食品は、胃液に接触させないで腸内に
到達することが好ましい経口摂取物を含む可食物質の
錠,粒,又は前記可食物質を充填した胃溶性のカプセル
からなる対象物を、とうもろこしから抽出・精製されか
つ難胃溶性で腸溶性を有する蛋白質粉末に少量のグリセ
リン,食用油及び界面活性剤が分散された皮膜により被
覆したことを特徴としている。
【0006】請求項2に記載の腸溶性コーティング食品
は、請求項1の腸溶性コーティング食品において、皮膜
中の蛋白質粉末の量を前記対象物の1wt%以上とした
ことを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の腸溶性コーティング食品
は、請求項1又は2の腸溶性コーティング食品におい
て、経口摂取物が乳酸菌,ビフィズス菌,ローヤルゼリ
ー又は通常好まれない臭気を発する食品であることを特
徴としている。
【0008】請求項4に記載の腸溶性コーティング食品
は、請求項1〜3のいずれかの腸溶性コーティング食品
において、界面活性剤がソルビタン脂肪酸エステルであ
ることを特徴としている。
【0009】本発明に係る腸溶性コーティング食品の製
造方法は、前述の目的を達成するため以下のように構成
したものである。すなわち、請求項5に記載の腸溶性コ
ーティング食品の製造方法は、60%以上のエタノール
水に、とうもろこしから抽出・精製されかつ難胃溶性で
腸溶性を有する蛋白質粉末を溶解させた5〜20%蛋白
質粉末の溶液1000重量部に対し、グリセリン10〜
500重量部、食用油1〜50重量部及び界面活性剤
0.1〜10重量部を加えて均一に混合した皮膜形成溶
液を調製し、胃液に接触させないで腸内に到達すること
が好ましい経口摂取物を含む可食物質の錠,粒,又は前
記可食物質を充填した胃溶性のカプセルからなる多数の
対象物を連続的に攪拌しながら、当該対象物へ前記皮膜
形成溶液を噴霧する工程と、前記皮膜形成溶液の噴霧を
停止して当該対象物群を乾燥させる工程とを繰り返すこ
とにより、前記対象物群の表面に前記蛋白質粉末の量が
当該対象物群の重量の1wt%以上になるような皮膜を
形成することを特徴としている。
【0010】請求項6に記載の腸溶性コーティング食品
の製造方法は、請求項5の腸溶性コーティング食品の製
造方法において、対象物群へ皮膜形成溶液の噴霧する工
程と、皮膜形成溶液の噴霧を停止して当該対象物群を乾
燥させる工程との間に、対象物群の攪拌の程度を高める
工程を含むことを特徴としている。
【0011】請求項7に記載の腸溶性コーティング食品
の製造方法は、請求項5又は6の腸溶性コーティング食
品の製造方法において、皮膜形成溶液を調製する工程
が、60%以上のエタノール水と前記蛋白質粉末とを攪
拌混合して溶液を調製する工程と、前記溶液にグリセリ
ンを加えて攪拌混合する工程と、グリセリンを混合した
前記溶液に食用油及び界面活性剤を加えて混合する工程
とを含むことを特徴とする。
【0012】請求項8に記載の腸溶性コーティング食品
の製造方法は、請求項5〜7のいずれかの腸溶性コーテ
ィング食品の製造方法において、経口摂取物が乳酸菌,
ビフィズス菌,ローヤルゼリー又は通常好まれない臭気
を発する食品であることを特徴としている。
【0013】請求項9に記載の腸溶性コーティング食品
の製造方法は、請求項5〜8のいずれかの腸溶性コーテ
ィング食品の製造方法において、界面活性剤がソルビタ
ン脂肪酸エステルであることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る腸溶性コーティ
ング食品とその製造方法の好ましい実施形態を説明す
る。
【0015】腸溶性コーティング食品の実施形態 第1実施形態 図1は第1実施形態の腸溶性コーティング食品を示す断
面図である。1は、ゼラチン及びグリセリンを主材とす
る円筒状で胃溶性のカプセル(ハードカプセル)11内
に、経口摂取物を含む粉末状の可食物質10を公知の方
法によって充填した対象物である。可食物質10は、ビ
フィズス菌その他の乳酸菌を培養して可食粉末(例えば
澱粉)に吸着させたもの、酵素を可食粉末に吸着させた
もの、粉末状に加工したローヤルゼリー、ニンニクエキ
ス粉末等であり、胃液に接触させないで腸内に到達させ
るのが好ましい前記例示のような経口摂取物を含んでい
る。対象物1の表面は、とうもろこしから抽出・精製さ
れかつ難胃溶性で腸溶性を有する蛋白質粉末に、少量の
グリセリン,食用油及び界面活性剤(この実施形態では
ソルビタン脂肪酸エステル)を分散した皮膜2によって
被覆されている。製品の状態における皮膜2の付着量
は、対象物1の重量に対してほぼ6wt%であり、その
中の蛋白質粉末は対象物1に対してほぼ5wt%であ
る。例えば、対象物1が350mgである場合は、皮膜
2は約21mg、その中の蛋白質粉末は約17.5mg
である。
【0016】この実施形態の腸溶性コーティング食品
は、カプセルからなる対象物1の表面を、とうもろこし
から抽出・精製されかつ難胃溶性で腸溶性を有する蛋白
質粉末に、少量のグリセリン,食用油及び界面活性剤を
分散した皮膜2によって被覆したものであり、皮膜2は
適度の弾力性と非粘着性を有するので、製造後の包装過
程や輸送過程で受ける外力では亀裂等の破壊は生じな
い。したがって、これを経口投与した場合、皮膜2中の
難胃溶性で腸溶性を有する蛋白質粉末はその効力を持続
して胃内で破壊されることなく、対象物1を腸内に到達
させることができる。対象物1が腸内に到達すると、皮
膜2が腸液によって崩壊する。
【0017】可食物質10に含まれる経口摂取物が、例
えばビフィズス菌その他の乳酸菌や酵素である場合、そ
れらは胃液に接触することなくカプセル11内に充填さ
れたときの生菌ないし活性状態のまま腸内に放出され
る。例えば、経口摂取物がローヤルゼリーである場合、
その主成分であるデセン酸は酸化による劣化を免れて腸
内に放出される。例えば、経口摂取物がニンニク末のよ
うに悪臭を発するものである場合、腸内で消化吸収され
るから、おくびや呼吸によってその臭気が吐き出される
ことはない。
【0018】第2実施形態 図2は第2実施形態の腸溶性コーティング食品を示す断
面図である。この実施形態は、ゼラチンやグリセリンを
主材とする球状のカプセル(ソフトカプセル)11内
に、前述のような経口摂取物を含む流動化させた可食物
質10を公知の方法によって充填し、このように形成し
た対象物1を第1実施形態と同様な皮膜2によって被覆
したものである。この実施形態において、製品の状態に
おける皮膜2の付着量は、対象物1に対してほぼ2.4
wt%であり、その中の蛋白質粉末は対象物1に対して
ほぼ2wt%である。例えば、対象物1が200mgで
あるのに対し、皮膜2は5mg弱、その中の蛋白質粉末
は約4mgである。この実施形態の腸溶性コーティング
食品の他の構成や作用,効果は、第1実施形態とほぼ同
様であるのでそれらの説明は省略する。
【0019】第3実施形態 図3は第3実施形態の腸溶性コーティング食品を示す断
面図である。この実施形態の食品は、前述のような経口
摂取物を含む粉末状の可食物質10を公知の方法によっ
て打錠した断面楕円形状ないし長円形状の対象物1の表
面を、前記各実施形態と同様な皮膜2によって被覆した
ものである。この実施形態において、製品の状態におけ
る皮膜2の付着量は対象物1のほぼ3.6wt%であ
り、その中の蛋白質粉末は対象物1に対してほぼ3wt
%である。例えば、元の粒2が350mgであるのに対
し、皮膜2は13mg弱、その中の蛋白質粉末は10m
g前後である。この実施形態の腸溶性コーティング食品
の他の構成や作用,効果は、第1実施形態とほぼ同様で
あるのでそれらの説明は省略する。
【0020】その他の実施形態 この発明において、皮膜2中の前述のような蛋白質粉末
は対象物1の重量に対して1wt%以上である必要があ
る。皮膜2の主たる形成物質である蛋白質粉末が対象物
1の1wt%未満では、製造後の包装過程や輸送過程で
受ける外力により亀裂等の破壊が生じ易くなり、皮膜2
の胃内での崩壊を防止できないおそれがある。皮膜2中
の蛋白質粉末が対象物1の重量に対して1wt%以上で
あれば、その上限は特に限定されない。対象物1の重量
に対して蛋白質粉末の量が増大すれば皮膜が厚くなるだ
けであり、不経済になるだけでその作用,効果に不利益
な点は生じない。十分に安定した皮膜2を経済的に対象
物1の形成するための最も好ましい蛋白質粉末の量は、
対象物1の形状,大きさや性状によって異なるが、おお
むね対象物1の重量に対して2wt%〜8wt%であ
る。前述のような蛋白質粉末を含む皮膜2は、対象物1
が例えば球状のソフトカプセルや丸みをおびた錠剤であ
る場合には相対的に薄く被覆しても足り、対象物1にエ
ッジないし角張った形状のある場合には相対的に厚く被
覆する必要がある。
【0021】対象物1は、前述のようにカプセルや錠剤
形状でなく、公知の方法によって顆粒状に製造した粒で
もこれを実施することができる。また、顆粒のように小
さい粒でなくそれらより大きな錠剤形状のものは、公知
の押出造粒法や転造造粒法その他の公知の造粒方法によ
って造粒したものでも実施することができる。
【0022】製造方法の実施形態 次に、前述のような腸溶性コーティング食品を円滑かつ
工業的に製造する方法を説明する。先ず、60wt%以
上のエタノール水に、とうもろこしから抽出・精製され
かつ難胃溶性で腸溶性を有する蛋白質粉末を溶解させた
5〜20wt%の蛋白質粉末溶液1000重量部に対
し、グリセリン10〜500重量部、食用油1〜50重
量部及び界面活性剤0.1〜10重量部を加えて均一に
混合した皮膜形成溶液を調製する。とうもろこしから難
胃溶性で腸溶性を有する蛋白質粉末を製造するには、と
うもろこしのグルテンミール(蛋白質画分)を、穀物か
ら蛋白質を抽出する公知の方法によって抽出し、これを
ろ過するとともに異物を除去した後精製する。この精製
物を乾燥して粉砕した後、ふるいにより異物を除去し、
磁力により金属を除去する。これを混合により平均化処
理し、ふるいによりさらに異物を除去する。このように
製造された蛋白質粉末は、一般に市販されている(例え
ば、昭和産業株式会社製造の「昭和ツェインDP」)。
【0023】60%以上のエタノールを使用するのは、
60%未満のエタノールでは、前記蛋白質粉末を経済的
な時間内で十分に溶解させ均一に分散させることが困難
になるからである。60%以上のエタノールに対し、前
述のような蛋白質粉末の濃度が5wt%未満ではその濃
度が薄いためコーティングに長時間を要するとともに乾
燥し難くなり、蛋白質粉末の濃度が20wt%を超える
と皮膜形成溶液の流動性が小さくなって均一なコーティ
ングが困難(対象物に対して部分的の多く貼着するよう
に)になる。対象物の表面に薄い皮膜を形成する場合、
すなわち平均的に皮膜重量を小さくする場合には蛋白質
粉末の濃度を小さくするのが、より均一なコーティング
のために好ましい。対象物の表面に厚い皮膜を形成する
場合には、蛋白質粉末の濃度を大きくするとコーティン
グ時間が短縮される。グリセリンは、対象物にコーティ
ングした後の皮膜に対してべとつきのない弾力性を付与
するために添加される。グリセリンの添加量が、蛋白質
粉末の5〜20%溶液1000重量部に対し10重量部
未満ではその機能を発揮させるために不十分であり、5
00重量部を超えると皮膜形成溶液のねばりが不必要に
増大するおそれがある。グリセリンの添加量は、蛋白質
粉末溶液中の蛋白質粉末の濃度により前述の範囲内で加
減する。食用油は、対象物にコーティングした後の皮膜
に対してグリセリンとともに弾力性を付与し、皮膜に亀
裂が生じたり皮膜が破壊したりするのを防止するために
添加される。食用油の添加量が、蛋白質粉末の5〜20
%溶液1000重量部に対し、1重量部未満では製品の
皮膜に亀裂が生ずるのを十分に防止できなくなるおそれ
があり、50重量部を超えると製品の皮膜が軟らかくな
り過ぎる。食用油の添加量は、蛋白質粉末溶液中の蛋白
質粉末の濃度により前述の範囲内で加減する。界面活性
剤は、食用油を蛋白質粉末の溶液中へ均一に分散させる
ために微量添加される。界面活性剤の添加量が、蛋白質
粉末の5〜20%溶液1000重量部に対し0.1重量
部未満ではその効果が不十分であり、10重量部を超え
ると食用油の特性を失わせるおそれがある。界面活性剤
の添加量は、蛋白質粉末溶液中の水分の量と食用油の添
加量に応じて前述の範囲内で加減する。
【0024】蛋白質粉末の溶液に添加される界面活性剤
は、食品に使用される界面活性剤であれば特にその種類
を問わず、また、それらの界面活性剤の一種又は二種以
上を使用することができるが、ソルビタン脂肪酸エステ
ルを使用するのが、蛋白質粉末溶液と食用油とに対する
親和性に富んでいるので好ましい。
【0025】前述のように皮膜形成溶液を調製する工程
においては、60%以上のエタノール水と前記の蛋白質
粉末とを攪拌混合して溶液を調製した後、この溶液にグ
リセリンを加えて攪拌混合し、次いで、グリセリンを混
合した溶液に食用油及び界面活性剤を加えて混合するの
が好ましい。このような工程を経ることにより、蛋白質
粉末がエタノールにより短時間で円滑に溶解して均一に
分散するとともに、蛋白質粉末のエタノール溶液中に他
の添加成分がより円滑かつ均一に混合分散する。
【0026】次いで、胃液に接触させないで腸内に到達
することが好ましい経口摂取物を含む可食物質の錠、
粒、又は前記可食物質を充填した胃溶性の多数のカプセ
ル等からなる多数の対象物(対象物群)を連続的に攪拌
しながら、皮膜形成溶液を当該対象物群に噴霧する工程
と、皮膜形成溶液の噴霧を停止してそれらの対象物群を
乾燥させる工程とを繰り返す。対象とする経口摂取物の
例示は、腸溶性コーティング食品の実施形態で説明した
とおりである。
【0027】対象物群を連続的に攪拌するには、投入さ
れた被処理材料(対象物群)の移動領域の接触面に攪拌
用の凹凸ないしリブを有していて、この種のコーティン
グの際に通常使用されているコーティング用のパンやコ
ータに投入し、これらを所定の速度で連続回転させるこ
とにより行うのが好ましい。この連続攪拌の過程で、対
象物群に対し皮膜形成溶液を噴霧する工程と、当該噴霧
を停止して当該対象物群を乾燥させる工程とを繰り返
す。パンを使用する場合におけるパンの回転数は、対象
物の大きさや重量及び皮膜形成溶液の対象物への付着状
態によって10〜35rpmの範囲で調節する。通常個
々の対象物が軽い場合にはパンの回転数を下げ、重い場
合はパンの回転数を上げる。また、パンの回転数は対象
物に対する皮膜形成溶液の付着具合により随時加減す
る。対象物群を乾燥させる工程においては、通常工場に
設置されている送風設備から分岐した送風パイプにより
清浄の空気を送風して対象物群を乾燥させ、あるいは送
風ファンにより送風して乾燥させる。対象物群に対して
送る風は、室温の風ないし温風(40〜60℃)であ
る。対象物群の状態によっては、対象物群の乾燥状態を
観察しながら、室温〜60℃の範囲で温度を調節しつつ
送風するのが好ましい。対象物群に対して皮膜形成溶液
を噴霧しているときは、対象物群に対する送風は行わな
い。
【0028】対象物群に対する皮膜形成溶液の噴霧の工
程から、それらの乾燥工程へ移行するタイミングは、対
象物群の表面のべとつきの程度による。一応の目安とし
ては、対象物相互の移動が緩慢になった段階で対象物に
対する皮膜形成溶液の噴霧の工程から乾燥工程へと移行
し、対象物相互の表面が乾燥して対象物相互の移動が活
発になった段階で、乾燥工程から皮膜形成溶液の噴霧工
程へと移行する。
【0029】対象物群へ皮膜形成溶液を噴霧する工程
と、皮膜形成溶液の噴霧を停止して対象物群を乾燥させ
る工程との間には、当該対象物群の攪拌の程度を高める
工程(攪拌増強の工程)を含ませるのが、対象物群に対
してより均一な皮膜をより短時間で形成するために好ま
しい。対象物群の攪拌の程度を高める工程では、原則と
して対象物群に対する送風は行わないが、対象物群の状
態によっては弱い風を送風する。攪拌の程度を高めるに
は、例えばコーティング用のパンを使用するときは、当
該パンを回転させながら対象物群へ手による攪拌を加え
る。あるいは、パンやコータの内部に設置された攪拌羽
根をパンやコータとは独立に回転させることにより、攪
拌の程度を高めてもよい。この場合でも、前工程から次
工程へ移行するタイミングは、対象物群の表面のべとつ
きの程度による。例えば、対象物群へ皮膜形成溶液を噴
霧している過程において、対象物相互が絡まり合って対
象物相互の移動が円滑でなくなった段階で、対象物群へ
の皮膜形成溶液の噴霧の工程から対象物群の攪拌程度を
高める工程へと移行し、対象物群の絡まりがなくなって
対象物相互の移動が円滑になった段階で乾燥工程へと移
行し、対象物相互の表面が乾燥した段階で乾燥工程から
噴霧の工程へと移行する。
【0030】前述の攪拌をしながら噴霧と乾燥とを繰り
返す工程の後半においては、処理中の対象物群から一部
(100個未満)の対象物をサンプリングしてその重量
を秤量し、それらの重量が元(コーティング開始前)の
重量の1.012倍以上になった段階で前述の工程を停
止し、腸溶性コーティング食品の製造を終了する。サン
プリングされた対象物の重量が、それらの元の重量の何
倍になったときに前述の処理工程を終了するかは、対象
物に対して被覆しようとする皮膜厚さ(皮膜量)によ
る。例えば、対象物の皮膜中の蛋白質粉末の量を対象物
の1wt%にする場合には、計量されるサンプル対象物
の重量が元の重量の1.012倍程度に達した段階で前
述の処理工程を終了する。例えば、対象物の皮膜中の蛋
白質粉末の量を対象物の6wt%にする場合には、計量
されるサンプル対象物の重量が元の重量の1.06前後
に達した段階で前述の処理工程を終了する。
【0031】この実施形態の製造方法によれば、対象物
に対し、適度の弾力性があって亀裂などの破壊が生じ難
く、胃内で崩壊するおそれがない皮膜がほぼ均一に形成
され、前述の実施形態の腸溶性コーティング食品を円滑
にかつ工業的に製造することができる。
【0032】実施例1 (1). 対象物群 ビフィズス菌の培養した澱粉粉末を充填した個別平均重
量350mgのハードカプセル2404重量部(約20
000g) (2). 皮膜形成溶液の調製 a.12wt%蛋白質粉末の溶液1000重量部の調製 86wt%エタノール :880重量部(7320g) 蛋白質粉末(昭和ツェインDP) :120重量部(1000g) 以上を混合・攪拌(30〜60分)し、エタノール中に蛋白質粉末を均一に分 散させた。 b.aの溶液1000重量部にグリセリン80重量部(665g)を均一に分 散するように混合・攪拌した。 c. bの溶液 :1080重量部(8985g) 食用油 : 20重量部(166g) ソルビタン脂肪酸エステル : 2重量部(16g) 以上を混合し、bの溶液中に食用油を均一に分散させた。
【0033】使用したコーティング用パンの構造 平面直径≒1400mm,深さ≒1200mm,上部開
口直径≒600mmで全体としてやや偏平球状のステン
レス製であって、内面に高さ≒100mm,断面三角形
の攪拌リブを90°間隔で放射状に有し、回転軸心が垂
直方向に対して30〜45°傾斜したパン。
【0034】前述の対象物群を上記構造のパンに投入
し、パンを前述の程度に傾斜するように傾けて15〜1
8rpm程度で連続回転させながら、対象物群に対しス
プレーノズルから前述の皮膜形成溶液を均等に噴霧し
た。パンを前述のように傾けて一方向へ低速回転させる
と、対象物群はパン内において先下がり方向へ移動する
とともにパンの回転の逆方向へ移動し、攪拌リブに一旦
せき止められるが、やがて攪拌リブをパン回転の逆方向
へ乗り越えて移動し、これにより緩慢に連続攪拌され
る。対象物群の表面のべとつき具合により対象物相互の
移動が円滑でなくなった段階でスプレーノズルからの溶
液の噴霧を停止し、パンの回転を継続しつつ対象物群に
対し手による攪拌を加えて攪拌の程度を高めた。次い
で、対象物相互の絡まりがなくなってそれらの移動が円
滑になった段階で手による攪拌を停止し、パンの回転を
継続しつつ送風パイプより対象物群に対して風を吹きつ
けることにより対象物群を乾燥した。対象物群の表面が
十分に乾燥した後、対象物群に対する送風を停止し皮膜
形成溶液の噴霧を再開した。
【0035】以上の要領で、対象物群への皮膜形成溶液
の噴霧工程→手による対象物群の攪拌増強工程→乾燥工
程を繰り返し、この繰返し回数が30回前後に達したな
らば、乾燥終了の都度当該対象物群から20〜40粒程
度を取り出して秤量した。そして、サンプリングした対
象物群の重量が元の重量のほぼ1.06倍に達した段階
で攪拌・噴霧→乾燥の繰返し工程を終了した。
【0036】以上の実施例の方法によれば、前記第1実
施形態の腸溶性コーティング食品とほぼ同様な物が製造
される。すなわち、製造された食品の皮膜の付着量は、
対象物の重量に対して平均6wt%であり、その中の蛋
白質粉末は対象物に対して平均5wt%であった。すな
わち、この実施例では350mgのカプセルが平均37
1mgに増大し、皮膜は平均約21mg、その中の蛋白
質粉末は平均約17.5mgであった。以上のように製
造された食品を、日本薬局方の崩壊試験法による第1液
(胃液)に浸したところ皮膜は120分以上崩壊せず、
第2液(腸液)に浸したところ皮膜は30〜42分(平
均33.5分)で崩壊した。
【0037】実施例2 (1). 対象物群 ニンニクエキス末を小麦胚芽油に分散した混合物を充填
した個別平均重量200mgのソフトカプセル6000
g (2). 皮膜形成溶液の調製 d.8wt%蛋白質粉末の溶液1000重量部の調製 86wt%エタノール :856重量部 蛋白質粉末(昭和ツェインDP): 80重量部 水 : 64重量部 上記の中86%エタノール水に蛋白質粉末を混合・攪拌
し、エタノール水中に蛋白質粉末を均一に分散させた
後、これに水を混合して80%wt%エタノール水によ
る8wt%蛋白質粉末の溶液1000重量部を調製し
た。 e.dの溶液1000重量部にグリセリン54重量部を
混合・攪拌した。 f. dの溶液 :1054重量部 食用油 : 13重量部 ソルビタン脂肪酸エステル : 1.5重量部 以上を混合し、bの溶液中に食用油を均一に分散させ
た。
【0038】前述の対象物群を実施例1で使用したもの
と同様なパンに投入し、パンを12〜20rpm程度で
連続回転させながら、対象物群に対しスプレーノズルか
ら前述の皮膜形成溶液を均等に噴霧した。実施例1と同
様な要領で、対象物群の表面のべとつき具合を観察し、
その状態によりスプレーノズルからの溶液の噴霧を停止
し、次いで対象物群へ手による攪拌を加え、さらに手に
よる攪拌を停止して送風により対象物群を乾燥させた。
対象物群への皮膜形成溶液の噴霧工程→手による対象物
群の攪拌増強工程→乾燥工程を十数回繰り返した段階
で、乾燥工程終了後に秤量したサンプルの対象物群が元
の重量のほぼ1.024倍になった時点で製造を終了し
た。
【0039】以上の実施例の方法によれば、前記第2実
施形態の腸溶性コーティング食品とほぼ同様な物が製造
される。製造された食品の皮膜の付着量は、対象物の重
量に対して平均2.4wt%であり、その中の蛋白質粉
末は平均2wt%であった。すなわち、この実施例では
200mgのカプセルが平均205gに増大し、皮膜は
5mg弱、その中の蛋白質粉末は約4mgであった。以
上のように製造された食品を、日本薬局方の崩壊試験法
による第1液(胃液)に浸したところ皮膜は120分以
上崩壊せず、第2液(腸液)に浸したところ皮膜は15
〜20分(平均16.5分)で崩壊した。
【0040】実施例3 (1). 対象物群 ローヤルゼリーの乾燥粉末と乳糖との混合物を打錠した
個別平均重量350mgの錠剤10000g (2). 皮膜形成溶液の調製 実施例1と同様に調製した。
【0041】前述の対象物群を実施例1で使用したもの
と同様なパンに投入し、実施例1とほぼ同様な要領で対
象物群に皮膜形成液をコーティングした。対象物群への
皮膜形成溶液の噴霧工程→手による対象物群の攪拌増強
工程→乾燥工程の繰返し回数が20回前後に達したなら
ば、乾燥終了の都度当該対象物群から20〜40粒程度
を取り出して秤量し、サンプリングした対象物群の重量
が元の重量の約1.036倍に達した段階で対象物群へ
の処理工程を終了した。
【0042】この実施例の製造方法によれば、前述の第
3実施形態の腸溶性コーティング食品が製造される。製
造された食品の皮膜の付着量は、対象物の重量に対して
平均3.6wt%であり、その中の蛋白質粉末は平均3
wt%でった。すなわち、この実施例では350mgの
錠剤が平均363mgに増大し、皮膜は皮膜は13mg
弱、その中の蛋白質粉末は約10mg強であった。以上
のように製造された食品を、日本薬局方の崩壊試験法に
よる第1液(胃液)に浸したところ皮膜は120分以上
崩壊せず、第2液(腸液)に浸したところ皮膜は22〜
30分(平均26分)で崩壊した。
【0043】前述の各実施例の製造方法は、対象物に対
して工業上及び加工上好ましい条件を設定して実施した
もので、本発明にかかる製造方法は各実施例の方法に限
定されることなく、特許請求の範囲に記載された条件内
で適宜変更して実施する場合も含まれるものである。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る腸溶性コーティング食品に
よれば、対象物の表面を、とうもろこしから抽出・精製
されかつ難胃溶性で腸溶性を有する蛋白質粉末に少量の
グリセリン,食用油及び界面活性剤を分散した皮膜2に
よって被覆したものであり、皮膜は適度の弾力性と非粘
着性を有するので、製造後の包装過程や輸送過程で受け
る外力では亀裂等の破壊は生じない。したがって、これ
を経口投与した場合、皮膜中の難胃溶性で腸溶性を有す
る蛋白質粉末はその効力を持続して胃内で崩壊すること
なく、対象物を腸内に到達させることができる。対象物
が腸内に到達すると、皮膜が腸液によって崩壊する。
【0045】本発明に係る腸溶性コーティング食品の製
造方法によれば、対象物に対し、適度の弾力性があって
亀裂などの破壊が生じ難く、胃内で崩壊するおそれがな
い皮膜がほぼ均一に形成され、前述の発明による腸溶性
コーティング食品を円滑にかつ工業的に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る腸溶性コーティング食品の第1実
施形態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る腸溶性コーティング食品の第2実
施形態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る腸溶性コーティング食品の第3実
施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 対象物 10 可食物質 11 カプセル本体 2 皮膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B016 LC01 LG09 LK03 LK07 LK10 LP10 4B018 MD08 MD10 MD20 MD87 MF08 4B035 LC02 LE07 LG05 LG11 LG12 LG15 LG34 LG41 LG50 LP22 LP26 4B041 LC01 LD06 LK06 LK08 LK14 LK40 LP09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胃液に接触させないで腸内に到達するこ
    とが好ましい経口摂取物を含む可食物質の錠,粒,又は
    前記可食物質を充填した胃溶性のカプセルからなる対象
    物を、とうもろこしから抽出・精製されかつ難胃溶性で
    腸溶性を有する蛋白質粉末に少量のグリセリン,食用油
    及び界面活性剤が分散された皮膜により被覆したことを
    特徴とする、腸溶性コーティング食品。
  2. 【請求項2】 前記皮膜中の蛋白質粉末の量が対象物の
    1wt%以上であることを特徴とする、請求項1に記載
    の腸溶性コーティング食品。
  3. 【請求項3】 経口摂取物が、乳酸菌,ビフィズス菌,
    ローヤルゼリー又は通常好まれない臭気を発する食品で
    あることを特徴とする、請求項1又は2に記載の腸溶性
    コーティング食品。
  4. 【請求項4】 前記界面活性剤はソルビタン脂肪酸エス
    テルであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか
    に記載の腸溶性コーティング食品。
  5. 【請求項5】 60wt%以上のエタノール水に、とう
    もろこしから抽出・精製されかつ難胃溶性で腸溶性を有
    する蛋白質粉末を溶解させた5〜20wt%蛋白質粉末
    の溶液1000重量部に対し、グリセリン10〜500
    重量部、食用油1〜50重量部及び界面活性剤0.1〜
    10重量部を加えて均一に混合した皮膜形成溶液を調製
    し、 胃液に接触させないで腸内に到達することが好ましい経
    口摂取物を含む可食物質の錠,粒,又は前記可食物質を
    充填した胃溶性のカプセルからなる多数の対象物を連続
    的に攪拌しながら、当該対象物群へ前記皮膜形成溶液を
    噴霧する工程と、前記皮膜形成溶液の噴霧を停止して当
    該対象物群を乾燥させる工程とを繰り返すことにより、
    前記対象物群の表面に前記蛋白質粉末の量が当該対象物
    群の重量の1wt%以上になるような皮膜を形成するこ
    とを特徴とする、 腸溶性コーティング食品の製造方法。
  6. 【請求項6】 対象物群へ皮膜形成溶液の噴霧する工程
    と、皮膜形成溶液の噴霧を停止して当該対象物群を乾燥
    させる工程との間に、対象物群の攪拌の程度を高める工
    程を含むことを特徴とする、請求項5に記載の腸溶性コ
    ーティング食品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記皮膜形成液を調製する工程は、60
    %以上のエタノール水と前記蛋白質粉末とを攪拌混合し
    て溶液を調製する工程と、前記溶液にグリセリンを加え
    て攪拌混合する工程と、グリセリンを混合した前記溶液
    に食用油及び界面活性剤を加えて混合する工程とを含む
    ことを特徴とする、請求項5又は6に記載の腸溶性カプ
    セル状食品の製造方法。
  8. 【請求項8】 経口摂取物が、乳酸菌,ビフィズス菌,
    ローヤルゼリー又は通常好まれない臭気を発する食品で
    あることを特徴とする、請求項5〜7のいずれかに記載
    の腸溶性コーティング食品の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記界面活性剤がソルビタン脂肪酸エス
    テルである、請求項5〜8のいずれかに記載の腸溶性コ
    ーティング食品の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005532294A (ja) * 2002-03-13 2005-10-27 キボー バイオテック、インク 腎機能を増強するための組成物及び方法
JP2008109910A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Toshihiro Nomura 腸で機能させる酵素配合顆粒、及び、該酵素配合顆粒を用いた酵素配合食品
CN103798751A (zh) * 2014-03-07 2014-05-21 南华县咪依噜天然食品开发有限责任公司 一种松露营养片

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