JP2001309686A - ディスク装置、および、モータ - Google Patents

ディスク装置、および、モータ

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JP2001309686A
JP2001309686A JP2000125732A JP2000125732A JP2001309686A JP 2001309686 A JP2001309686 A JP 2001309686A JP 2000125732 A JP2000125732 A JP 2000125732A JP 2000125732 A JP2000125732 A JP 2000125732A JP 2001309686 A JP2001309686 A JP 2001309686A
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signal
frequency
rotation
power supply
coil
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JP2000125732A
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Makoto Goto
誠 後藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低振動・低騒音・低電力にディスクを高速回
転から減速停止させるモータをもつディスク装置、およ
び、モータを提供する。 【解決手段】 電力供給部22〜24は高周波スイッチ
ング動作しながら、電圧供給部20から3相のコイル1
2〜14への電流路を形成する。周波数比較部36は、
回転検出部33の回転周波数信号Dfの周波数と基準周
波数を比較し、周波数比較信号Eaを出力する。指令部
38の正逆指令信号Cwが逆指令になり、周波数比較信
号Eaが第1状態にあるときには、電力供給部22〜2
4の動作を切り換え、電圧供給部20の一方の出力端子
側にコイルの電力供給端子側を接続させる。正逆指令信
号Cwが逆指令で、周波数比較信号Eaが第2状態にな
ると、電力供給部22〜24は高周波スイッチングしな
がら、電圧供給部20から3相のコイルに逆トルクを発
生する電流路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータを含んで構
成されたディスク装置と、モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器やAV機器の駆動用モー
タとして、複数個のトランジスタにより電子的に電流路
を切り換えるモータが広く使用されている。光ディスク
装置(DVD装置、CD装置、等)や磁気ディスク装置
(HDD装置、FDD装置等)などのディスク装置で
は、このようなモータを含んで構成されている。このよ
うなモータの例として、PNP型パワートランジスタと
NPN型パワートランジスタを用いてコイルへの電流路
を切り換えるモータがある。
【0003】図14に従来のモータを示し、その動作に
ついて説明する。ロータ2011は永久磁石による界磁
部を有し、ロータ2011の回転に応動して、位置検出
器2041は2組の3相の電圧信号K1,K2,K3と
K4,K5,K6を発生する。第1の分配器2042は
電圧信号K1,K2,K3に応動した3相の下側通電制
御信号L1,L2,L3を作りだし、下側のNPN型パ
ワートランジスタ2021,2022,2023の通電
を制御する。第2の分配器2043は電圧信号K4,K
5,K6に応動した3相の上側通電制御信号M1,M
2,M3を作りだし、上側のPNP型パワートランジス
タ2025,2026,2027の通電を制御する。こ
れにより、コイル2012,2013,2014に3相
の駆動電圧を供給する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
構成では、下記の各種の問題があった。まず、従来の構
成では、パワートランジスタにおける電力損失が大き
く、問題になっていた。NPN型パワートランジスタ2
021,2022,2023およびPNP型パワートラ
ンジスタ2025,2026,2027は、そのエミッ
タ−コレクタ間の電圧をアナログ的に制御し、コイル2
012,2013,2014に必要な振幅の駆動電圧を
供給している。そのため、各パワートランジスタの残留
電圧が大きく、残留電圧とコイルへの駆動電流の積によ
って大きな電力損失・発熱が生じていた。特に、高速回
転しているモータに逆トルクを発生させて減速・停止も
しくは減速・逆回転させる場合に、コイルに生じている
逆起電力によってパワートランジスタの残留電圧が非常
に大きくなり、電力損失は著しく大きくなった。また、
高速回転しているモータに逆トルクを発生させて減速さ
せる場合に、コイルの逆起電力によって回路動作が乱さ
れ、パワートランジスタに過大な電流が流れることも生
じていた。これらの対策のために、パワートランジスタ
のサイズを大きくしたり、放熱板を必要としていた。
【0005】また、コストが高く、コストダウンが大き
な問題になっていた。コストダウンのためには、トラン
ジスタや抵抗を1チップの集積回路(IC)にまとめる
ことが有効である。しかし、パワートランジスタの電力
損失・発熱が大きく、集積回路化が難しかった。特に、
高速回転しているモータに逆トルクを発生させて減速・
停止もしくは減速・逆回転させる場合に、パワートラン
ジスタが大きな発熱や過大電流が生じ、集積回路化が著
しく難しくなっていた。
【0006】また、近年、騒音や振動の少ないディスク
装置やモータが要望されてきた。しかし、従来の構成で
は、パワートランジスタによる電流路の急峻な切り換え
に伴ってコイルに大きなスパイク電圧が発生し、駆動電
流の脈動を生じていた。これにより、発生駆動力が脈動
し、大きな振動・騒音が生じていた。特に、高速回転し
ているモータに逆トルクを発生させて減速・停止もしく
は減速・逆回転させる場合に、コイルに生じている大き
な逆起電力により回路動作が乱され、非常に大きな騒音
・振動が生じていた。
【0007】以上の種々の問題を解決することがこの種
のディスク装置、および、モータにおける課題であり、
本発明の目的は、上記の課題をそれぞれまたは同時に解
決したディスク装置やモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の構成のディスク
装置では、情報信号を記録されたディスクと、前記ディ
スクから信号再生を行うヘッド手段と、前記ヘッド手段
の出力信号を処理して再生情報信号を出力する情報処理
手段と、前記ディスクを直接的に回転駆動するロータに
取り付けられて磁石磁束を発生する界磁手段と、ステー
タに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整数)のコ
イルと、直流電圧を供給する電圧供給手段と、前記電圧
供給手段の正極出力端子側から前記コイルの一端への電
力供給を行う上側電界効果型パワートランジスタと、前
記電圧供給手段の負極出力端子側から前記コイルの一端
への電力供給を行う下側電界効果型パワートランジスタ
をそれぞれ有し、前記コイルに電力供給を行うQ個の電
力供給手段と、前記ロータの回転に応動した位置検出信
号を得る位置検出手段と、前記位置検出手段の出力信号
に応動して前記電力供給手段の通電を制御する供給制御
手段と、前記位置検出手段の出力信号に応動して前記ロ
ータの回転速度に比例した周波数の回転周波数信号を得
る回転検出手段と、前記回転周波数信号の周波数をロジ
ック回路により実質的に基準周波数と周波数比較し、前
記回転周波数信号の周波数が前記基準周波数よりも高い
場合に周波数比較信号を第1状態になし、前記回転周波
数信号の周波数が前記基準周波数よりも低い場合に前記
周波数比較信号を第2状態にする周波数比較手段と、正
逆指令信号を出力する指令手段と、を具備するディスク
装置であって、前記正逆指令信号が正指令の時には、前
記ヘッド手段および前記情報処理手段により前記ディス
クからの信号再生を行うために、前記Q個の電力供給手
段は、Q個の前記上側電界効果型パワートランジスタと
Q個の前記下側電界効果型パワートランジスタのうちで
少なくとも1個の電界効果型パワートランジスタをオン
・オフの高周波スイッチング動作しながら、前記位置検
出手段の出力信号に応動して前記電圧供給手段の両方の
出力端子側から前記コイルに正トルクを発生させる電流
路を形成するようにされ、前記正逆指令信号が逆指令、
かつ、前記周波数比較信号が第1状態の時には、前記Q
個の電力供給手段は、前記電圧供給手段の一方の出力端
子側のみと前記コイルとの電流路を形成するようにさ
れ、前記正逆指令信号が逆指令、かつ、前記周波数比較
信号が第2状態の時には、前記Q個の電力供給手段は、
Q個の前記上側電界効果型パワートランジスタとQ個の
前記下側電界効果型パワートランジスタのうちで少なく
とも1個の電界効果型パワートランジスタをオン・オフ
の高周波スイッチング動作しながら、前記位置検出手段
の出力信号に応動して前記電圧供給手段の両方の出力端
子側から前記コイルに逆トルクを発生させる電流路を形
成するようにされた構成にしている。
【0009】このように構成することにより、正逆指令
信号が正指令の時には、Q個の電力供給手段は、オン・
オフの高周波スイッチング動作しながら、電圧供給手段
の両方の出力端子側からコイルに正トルクを発生させる
電流路を形成する。その結果、ディスクを所定の回転方
向に高速回転させることにより、ヘッド手段と情報処理
手段によってディスク上の情報信号を高速再生すること
ができる。
【0010】また、正逆指令信号が逆指令、かつ、周波
数比較信号が第1状態の時には、Q個の電力供給手段
は、電圧供給手段の一方の出力端子側のみとコイルとの
電流路を形成する。その結果、コイルは実質的に短絡状
態になり、コイルに生じている逆起電力に応動した比較
的小さな、正弦波状の滑らかな電流が流れ、滑らかな減
速トルクが発生する。すなわち、このときのディスク装
置の振動・騒音は著しく小さくなる。電力供給手段は電
圧供給手段からコイルへの電力供給を行っていないの
で、電力供給手段の電力損失・発熱は著しく小さくな
る。
【0011】さらに、正逆指令信号が逆指令、かつ、周
波数比較信号が第2状態の時には、Q個の電力供給手段
は、オン・オフの高周波スイッチング動作しながら、電
圧供給手段の両方の出力端子側からコイルに逆トルクを
発生させる電流路を形成する。その結果、ディスクの回
転速度が低くなった場合には、電力供給手段によって積
極的に比較的大きな逆トルクを発生でき、ディスクをす
みやかに減速・停止もしくは減速・逆回転させることが
できる。このようにして、ディスクやロータが振動・騒
音をほとんど生じることなく、電力供給手段が大きな電
力損失・発熱を生じることなく、ディスクを高速回転状
態からすみやかに減速・停止もしくは減速・逆回転させ
ることができる。
【0012】また、周波数比較手段がロジック回路で構
成されているので、例えば、電力供給手段のパワートラ
ンジスタと一緒に周波数比較手段のロジック回路を1チ
ップの集積回路内に簡単に作ることができ、ディスク装
置を低コストに実現できる。
【0013】また、正トルクを発生させる電流路の形成
時および逆トルクを発生させる電流路の形成時に、Q個
の上側パワートランジスタおよび/またはQ個の下側パ
ワートランジスタのうちで少なくとも1個のパワートラ
ンジスタをオン・オフの高周波スイッチング動作させて
いるので、電力供給手段のパワートランジスタの電力損
失が著しく小さくなる。その結果、本発明に基づいて、
電力損失が小さく、振動・騒音が小さく、コストの安い
高性能なディスク装置を実現できる。
【0014】また、本発明の構成のモータは、ロータに
取り付けられて磁石磁束を発生する界磁手段と、ステー
タに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整数)のコ
イルと、直流電圧を供給する電圧供給手段と、前記電圧
供給手段の正極出力端子側から前記コイルの一端への電
力供給を行う上側電界効果型パワートランジスタと、前
記電圧供給手段の負極出力端子側から前記コイルの一端
への電力供給を行う下側電界効果型パワートランジスタ
をそれぞれ有し、前記コイルに電力供給を行うQ個の電
力供給手段と、前記ロータの回転に応動した位置検出信
号を得る位置検出手段と、前記位置検出手段の出力信号
に応動して前記電力供給手段の通電を制御する供給制御
手段と、前記位置検出手段の出力信号に応動して前記ロ
ータの回転速度に比例した周波数の回転周波数信号を得
る回転検出手段と、前記回転周波数信号の周波数をロジ
ック回路により実質的に基準周波数と周波数比較し、前
記回転周波数信号の周波数が前記基準周波数よりも高い
場合に周波数比較信号を第1状態になし、前記回転周波
数信号の周波数が前記基準周波数よりも低い場合に前記
周波数比較信号を第2状態にする周波数比較手段と、正
逆指令信号を出力する指令手段と、を具備するモータで
あって、前記正逆指令信号が正指令の時には、前記Q個
の電力供給手段は、Q個の前記上側電界効果型パワート
ランジスタとQ個の前記下側電界効果型パワートランジ
スタのうちで少なくとも1個の電界効果型パワートラン
ジスタをオン・オフの高周波スイッチング動作しなが
ら、前記位置検出手段の出力信号に応動して前記電圧供
給手段の両方の出力端子側から前記コイルに正トルクを
発生させる電流路を形成するようにされ、前記正逆指令
信号が逆指令、かつ、前記周波数比較信号が第1状態の
時には、前記複数個の電力供給手段は、前記電圧供給手
段の一方の出力端子側のみと前記コイルとの電流路を形
成するようにされ、前記正逆指令信号が逆指令、かつ、
前記周波数比較信号が第2状態の時には、前記Q個の電
力供給手段は、Q個の前記上側電界効果型パワートラン
ジスタとQ個の前記下側電界効果型パワートランジスタ
のうちで少なくとも1個の電界効果型パワートランジス
タをオン・オフの高周波スイッチング動作しながら、前
記位置検出手段の出力信号に応動して前記電圧供給手段
の両方の出力端子側から前記コイルに逆トルクを発生さ
せる電流路を形成するようにされた構成にしている。
【0015】このように構成することにより、正逆指令
信号が正指令の時には、Q個の電力供給手段は、オン・
オフの高周波スイッチング動作しながら、電圧供給手段
の両方の出力端子側からコイルに正トルクを発生させる
電流路を形成する。その結果、ロータを所定の回転方向
に高速回転させることができる。
【0016】また、正逆指令信号が逆指令、かつ、周波
数比較信号が第1状態の時には、Q個の電力供給手段
は、電圧供給手段の一方の出力端子側のみとコイルとの
電流路を形成する。その結果、コイルは実質的に短絡状
態になり、コイルに生じている逆起電力に応動した比較
的小さな、正弦波状の滑らかな電流が流れ、滑らかな減
速トルクが発生する。すなわち、このときのモータの振
動・騒音は著しく小さくなる。電力供給手段は電圧供給
手段からコイルへの電力供給を行っていないので、電力
供給手段の電力損失・発熱は著しく小さくなる。
【0017】さらに、正逆指令信号が逆指令、かつ、周
波数比較信号が第2状態の時には、Q個の電力供給手段
は、オン・オフの高周波スイッチング動作しながら、電
圧供給手段の両方の出力端子側からコイルに逆トルクを
発生させる電流路を形成する。その結果、ロータの回転
速度が低くなった場合には、電力供給手段によって積極
的に比較的大きな逆トルクを発生でき、ロータをすみや
かに減速・停止もしくは減速・逆回転させることができ
る。このようにして、モータが振動・騒音をほとんど生
じることなく、電力供給手段が大きな電力損失・発熱を
生じることなく、ロータを高速回転状態からすみやかに
減速・停止もしくは減速・逆回転させることができる。
【0018】また、周波数比較手段がロジック回路で構
成されているので、例えば、電力供給手段のパワートラ
ンジスタと一緒に周波数比較手段のロジック回路を1チ
ップの集積回路内に簡単に作ることができ、モータを低
コストに実現できる。
【0019】また、正トルクを発生させる電流路の形成
時および逆トルクを発生させる電流路の形成時に、Q個
の上側パワートランジスタおよび/またはQ個の下側パ
ワートランジスタのうちで少なくとも1個のパワートラ
ンジスタをオン・オフの高周波スイッチング動作させて
いるので、電力供給手段のパワートランジスタの電力損
失が著しく小さくなる。その結果、本発明に基づいて、
電力損失が小さく、振動・騒音が小さく、コストの安い
高性能なモータを実現できる。
【0020】これらおよびその他の構成や動作について
は、実施の形態の説明において詳細に説明する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0022】図1から図11に本発明の実施の形態のモ
ータを含んで構成されたディスク装置と、モータを示
す。図1に全体構成を示す。ロータ11には、磁石磁束
により複数極の界磁磁束を発生する界磁部を取り付けら
れている。ここでは、2極の永久磁石磁束による界磁部
を示したが、一般に、多極永久磁石の磁石磁束による界
磁部が構成可能である。3相コイル12,13,14
は、ステータに配設され、ロータ11との相対関係に関
して、電気的に120度相当ずらされて配置されてい
る。各コイル12,13,14の一端は共通接続され、
他の一端は電力供給端子として後述の電力供給部22,
23,24の出力端子側に接続されている。3相コイル
12,13,14は3相の駆動電流I1,I2,I3に
より3相磁束を発生し、ロータ11の界磁部との相互作
用によって駆動力を発生し、ロータ11に回転駆動力を
与える。ディスク1は、ロータ11に一体的に取り付け
られ、ロータ11によって直接的に回転駆動されてい
る。
【0023】ディスク1にはディジタル的な情報信号が
記録されており、光学ヘッドまたは磁気ヘッドによって
構成されるヘッド2により、ディスク1からの信号再生
をしている。情報処理部3は、ヘッド2からの出力信号
を処理し、再生情報信号(例えば、高品位な音響・映像
信号)を出力する。
【0024】図11に信号再生を行うディスク装置を示
す。界磁部が取り付けられたロータ11に固定されたデ
ィスク1は、ロータ11と一体となって直接的に回転駆
動される。ディスク1には高密度にディジタル情報信号
が記録されている。ヘッド2は、回転しているディスク
1上の情報信号を信号再生し、再生用信号Pfを出力す
る。情報処理部3は、ヘッド1からの再生用信号Pfを
ディジタル的に処理し、再生情報信号Pgを出力する。
【0025】図1の電力供給部21,22,23は、供
給制御部32の供給制御信号J1,J2,J3および動
作切換部37の動作切換信号Gsに応動して、電圧供給
部20の直流電源21からコイル12,13,14への
電力供給を行っている。一例として、図2に電力供給部
22の具体的な構成を示す。
【0026】図2の電力供給部22は、電圧供給部20
の正極出力端子側とコイル12の電力供給端子側の間の
電力供給路を形成する上側パワートランジスタ101
と、電圧供給部20の負極出力端子側とコイル12の電
力供給端子側の間の電力供給路を形成する下側パワート
ランジスタ102を含んでいる。上側パワートランジス
タ101に並列に上側パワーダイオード101dが逆接
続され、下側パワートランジスタ102に並列に下側パ
ワーダイオード102dが逆接続されている。
【0027】ここでは、上側パワートランジスタ101
にPチャンネルMOS構造の電界効果型パワートランジ
スタを使用し、上側電界効果型パワートランジスタ10
1の電流流出端子側から電流流入端子側に向けて逆接続
されて形成された寄生ダイオードを上側パワーダイオー
ド101dとして使用している。
【0028】また、下側パワートランジスタ102にN
チャンネルMOS構造の電界効果型パワートランジスタ
を使用し、下側電界効果型パワートランジスタ102の
電流流出端子側から電流流入端子側に向けて逆接続され
て形成された寄生ダイオードを下側パワーダイオード1
02dとして使用している。
【0029】なお、上側パワートランジスタや下側パワ
ートランジスタは、異極性の電界効果型トランジスタに
限らず、同極性の電界効果型トランジスタ、もしくはバ
イポーラトランジスタを用いても良い。
【0030】図2の三角波発生器103は、100kH
z程度の三角波信号Jgを発生している。比較器104
は、供給制御器32の供給制御信号J1と三角波発生器
103の三角波信号Jgを比較し、供給制御信号J1に
応動してPWM(パルス幅変調)されたパルス信号W1
を出力する。図3(a),(b)に三角波信号Jgと供
給制御信号J1およびパルス信号W1の関係を示す。な
お、図3の横軸は時間である。
【0031】スイッチ器105は、動作切換部37の動
作切換信号Gsに応動して切り換えられる。ここでは、
動作切換信号Gsが”L”(低電位状態)の時にスイッ
チ器105はa1側に接続され、動作切換信号Gsが”
H”(高電位状態)の時にスイッチ器105はa2側に
接続される。スイッチ器105がa1側に接続された場
合には、比較器104の出力パルス信号W1に応動して
上側パワートランジスタ101と下側パワートランジス
タ102をオン・オフの高周波スイッチング動作を行わ
せ、コイル12の電力供給端子にスイッチングされた駆
動電圧V1を供給する。駆動電圧V1はコイル12のイ
ンダクタンス作用によって平滑され、連続的な駆動電流
I1をコイル12に供給する。従って、供給制御信号J
1に応動した駆動電流I1がコイル12に供給される。
【0032】スイッチ器105がa2側に接続された場
合には、電力供給部22の上側パワートランジスタ10
1がフルオン状態になり、下側パワートランジスタ10
2はオフ状態になる。これにより、電圧供給部20の正
極出力端子側とコイル12の電力供給端子が実質的に短
絡状態になる。
【0033】図1の電力供給部23,24の構成および
動作も、上述の図2に示した電力供給部22と同様であ
る。従って、動作切換信号Gsが”L”の時に、電力供
給部22,23,24は上側パワートランジスタ101
と下側パワートランジスタ102をオン・オフの高周波
スイッチング動作させ、供給制御信号J1,J2,J3
に応動した駆動電流I1,I2,I3をコイル12,1
3,14の電力供給端子側に供給する。その結果、コイ
ルの駆動電流とロータ11の界磁部の相互作用によっ
て、所要の回転トルク(正トルクもしくは逆トルク)を
発生させる。
【0034】動作切換信号Gsが”H”の時に、電力供
給部22,23,24は上側パワートランジスタ101
はフルオン状態にし、下側パワートランジスタ102を
オフ状態にする。これにより、電圧供給部20の正極出
力端子側とコイル12,13,14の電力供給端子側は
実質的に短絡状態になる。その結果、コイル12,1
3,14に生じている逆起電力が短絡され、逆起電力に
応じた駆動電流I1,I2,I3がコイル12,13,
14に流れる。このとき、電力供給部22,23,24
は電圧供給部20からコイル12,13,14への電力
供給を停止している。
【0035】図1の位置検出部31は、ロータ11の回
転位置に応動した位置検出信号H1,H2,H3を出力
する。図4に位置検出部31の具体的な構成を示す。ホ
ール素子のような磁電変換素子121,122,123
は、ロータ11の界磁部の磁束を検出し、差動的に変化
する3相の検出電圧信号を出力する。3個の差動増幅器
125,126,127は、磁電変換素子121,12
2,123の検出電圧信号を増幅し、3相の位置検出信
号H1,H2,H3を出力する。位置検出信号H1,H
2,H3は、ロータ11の回転に応動して交流的に変化
する。
【0036】図1の供給制御部32は、位置検出部31
の位置検出信号H1,H2,H3と動作切換部37の正
逆切換信号Gaと指令部38の制御指令信号Ctが入力
され、位置検出部31の位置検出信号H1,H2,H3
に応動して変化する供給制御信号J1,J2,J3を出
力する。
【0037】図5に供給制御部32の具体的な構成を示
す。反転増幅器131,132,133は位置検出信号
H1,H2,H3を−1倍した反転信号を出力する。ス
イッチ器135のd1側には位置検出信号H1が直接入
力され、スイッチ器135のd2側には位置検出信号H
1の反転信号が入力される。スイッチ器136のe1側
には位置検出信号H2が直接入力され、スイッチ器13
6のe2側には位置検出信号H2の反転信号が入力され
る。スイッチ器137のf1側には位置検出信号H3が
直接入力され、スイッチ器137のf2側には位置検出
信号H3の反転信号が入力される。
【0038】スイッチ器135,136,137は、正
逆切換信号Gaのレベル(”L”もしくは”H”)に応
じて接続を切り換える。正逆切換信号Gaが”L”の時
に、スイッチ器135,136,137はそれぞれd
1,e1,f1側に接続し、位置検出信号H1,H2,
H3を直接出力する。正逆切換信号Gaが”H”の時
に、スイッチ器135,136,137はそれぞれd
2,e2,f2側に接続し、位置検出信号H1,H2,
H3の反転信号を出力する。
【0039】乗算器141,142,143は、スイッ
チ器135,136,137の出力信号と指令部38の
制御指令信号Ctを掛け合わせ、供給制御信号J1,J
2,J3を出力する。一例として、図6に位置検出信号
H1と正逆切換信号Gaと供給制御信号J1の波形を示
す(制御指令信号Ctは一定とする)。正逆切換信号G
aが”L”の時に、供給制御信号J1は位置検出信号H
1に比例する。正逆切換信号Gaが”L”から”H”に
変化すると、供給制御信号J1は位置検出信号H1の反
転信号に比例する。なお、図6の横軸は時間である。
【0040】図1の回転検出部33は、位置検出部31
の出力信号H2,H3を入力され、回転周波数信号Df
と方向検出信号Ddを出力する。回転周波数信号Dfは
ロータ11の回転速度に比例した周波数を有する信号で
あり、方向検出信号Ddはロータ11の実際の回転方向
を示す信号である。
【0041】図7に回転検出部33の具体的な構成を示
す。比較器151は、位置検出信号H2と基準電圧源1
53の電圧レベルを比較し、ディジタル的な回転周波数
信号Dfを作りだす。回転周波数信号Dfは、ロータ1
1の回転位置に対応して”H”,”L”に変化する。比
較器152は、位置検出信号H3と基準電圧源153の
電圧レベルを比較し、ディジタル的な出力信号を作りだ
す。Dタイプフリップフロップ154は、比較器152
の出力信号をトリガとして、比較器151の回転周波数
信号Dfのレベルをラッチし、方向検出信号Ddとして
出力する。方向検出信号Ddは、ロータ11の回転位置
に対応して”H”,”L”に変化する。ここでは、ロー
タ11が正回転している時に方向検出信号Ddは”L”
になり、ロータ11が逆回転した時に方向検出信号Dd
は”H”になる。
【0042】図1の周波数比較部36は、回転検出部3
3の回転周波数信号Dfを入力され、回転周波数信号D
fの周波数をロジック回路により実質的に基準周波数と
比較し、周波数比較信号Eaを出力する。
【0043】図8に周波数比較部36の具体的な構成を
示す。パルス発生器173は、10MHz程度の高周波
パルス信号Kpを発生する。基準周波数発生器174
は、高周波パルス信号Kpを分周して、基準周波数信号
Frを作りだす。ディジタル微分回路171は、回転周
波数信号Dfの立ち上がりエッジにおいて微小時間幅の
回転微分パルス信号Dpを作りだす。ディジタル微分回
路172は、基準周波数信号Frの立ち上がりエッジに
おいて微小時間幅の基準微分パルス信号Fpを作りだ
す。セット優先のセットリセット型フリップフロップ1
75,177とDタイプフリップフロップ176とノア
回路181とアンド回路182,183は、回転微分パ
ルス信号Dpの周波数と基準微分パルス信号Fpの周波
数を実質的に比較し、フリップフロップ177の出力に
周波数比較信号Eaを得ている。
【0044】すなわち、回転微分パルス信号Dpの周波
数が基準微分パルス信号Fpの周波数よりも高い場合に
周波数比較信号Eaは第1状態(”H”)になり、回転
微分パルス信号Dpの周波数が基準微分パルス信号Fp
の周波数よりも低い場合に周波数比較信号Eaは第2状
態(”L”)になる。具体的には、基準微分パルス信号
Fpの到来間隔内に回転微分パルス信号Dpが2回以上
到来する場合が生じると、以後の周波数比較信号Eaは
第1状態(”H”)に変化・保持される。次に、回転微
分パルス信号Dpの到来間隔内に基準微分パルス信号F
pが2回以上到来する場合が生じると、以後の周波数比
較信号Eaは第2状態(”L”)に変化・保持される。
【0045】図9に基準微分パルス信号Fpと回転微分
パルス信号Dpと周波数比較信号Eaの波形例を示す。
なお、図9の横軸は時間である。ディスク1やロータ1
1が高速回転しているときは、基準微分パルス信号Fp
の到来間隔内に回転微分パルス信号Dpが2回以上到来
し、周波数比較信号Eaは第1状態になる。ロータ11
が減速して回転速度が低くなってくると、回転微分パル
ス信号Dpの到来間隔内に基準微分パルス信号Fpが2
回以上到来するようになり、周波数比較信号Eaは第2
状態になる。なお、周波数比較部36をハードウェア規
模の小さい、簡単なロジック回路で構成しているので、
周波数比較信号Eaはロータ11の回転速度に関してヒ
ステリシスをもって変化する。このように、回転速度に
関してヒステリシスを有して変化するので、切換周波数
近傍での不安定な現象は生じない。
【0046】図1の指令部38は、例えば、ロータ11
の速度を制御する速度制御回路を含んで構成され、制御
指令信号Ctと正逆指令信号Cwを出力する。制御指令
信号Ctは供給電力の大きさ(駆動電流および/または
駆動電圧の大きさ)を指令するものであり、正逆指令信
号Cwは正指令(加速・定常回転の指令)と逆指令(減
速・停止または減速・逆回転の指令)を指令するもので
ある。
【0047】図1の動作切換部37は、周波数比較信号
Eaと正逆指令信号Cwと方向検出信号Ddが入力さ
れ、動作切換信号Gsと正逆切換信号Gaが出力され
る。図10に動作切換部37の具体的な構成を示す。ア
ンド回路191は周波数比較信号Eaと正逆指令信号C
wの論理積をとり、アンド回路193は正逆指令信号C
wと方向検出信号Ddの論理積をとる。オア回路192
はアンド回路191の出力信号とアンド回路193の出
力信号の論理和をとり、オア回路192の出力信号を動
作切換信号Gsとして出力する。
【0048】また、正逆切換信号Gaは正逆指令信号C
wに一致する。これにより、周波数比較信号Eaが”
H”(第1状態)かつ正逆指令信号Cwが”H”(逆指
令)の時、もしくは、正逆指令信号Cwが”H”(逆指
令)かつ方向検出信号Ddが”H”(ロータ11の逆回
転)の時に、動作切換信号Gsが”H”になる。また、
その他の条件の場合には、動作切換信号Gsは”L”に
なる。
【0049】次に、本実施の形態の全体的な動作につい
て説明する。まず、指令部38の正逆指令信号Cwが正
指令(”L”)の時には、動作切換部37の動作切換信
号Gsは”L”、正逆切換信号Gaは”L”になる。位
置検出部31はロータ11の界磁部の磁束を検知し、ロ
ータ11の回転位置に応動した3相の位置検出信号H
1,H2,H3を出力する。供給制御部32は、位置検
出部31の位置検出信号H1,H2,H3に指令部38
の制御指令信号Ctを乗算した3相の供給制御信号J
1,J2,J3を出力する。
【0050】電力供給部22は、供給制御信号J1に応
動した駆動電力(駆動電圧V1および駆動電流I1)を
コイル12の電力供給端子に供給する。すなわち、電力
供給部22の上側パワートランジスタおよび/または下
側パワートランジスタをオン・オフの高周波スイッチン
グ動作させ、電圧供給部20の正極出力端子側および/
または負極出力端子側からコイル12の電力供給端子側
への電流路を形成する。
【0051】同様に、電力供給部23は、供給制御信号
J2に応動した駆動電力(駆動電圧V2および駆動電流
I2)をコイル13の電力供給端子に供給する。すなわ
ち、電力供給部23は、供給制御信号J2に応動して上
側パワートランジスタおよび/または下側パワートラン
ジスタをオン・オフの高周波スイッチング動作させ、電
圧供給部20の正極出力端子側および/または負極出力
端子側からコイル13の電力供給端子側への電流路を形
成する。
【0052】同様に、電力供給部24は、供給制御信号
J3に応動した駆動電力(駆動電圧V3および駆動電流
I3)をコイル14の電力供給端子に供給する。すなわ
ち、電力供給部24は、供給制御信号J3に応動して上
側パワートランジスタおよび/または下側パワートラン
ジスタをオン・オフの高周波スイッチング動作させ、電
圧供給部20の正極出力端子側および/または負極出力
端子側からコイル14の電力供給端子側への電流路を形
成する。
【0053】このようにして、3個の電力供給部22,
23,24は、位置検出部31の3相の位置検出信号に
応動して、電圧供給部20の両方の出力端子側から3相
のコイル12,13,14に正トルクを発生する電流路
を形成する。その結果、ロータ11は正方向に回転駆動
され、ディスク1を所定方向に高速回転させる。指令部
38の制御指令信号Ctに応動して正トルクの値を制御
し、ロータ11およびディスク1は所定の回転速度に制
御される。ヘッド2および情報処理部3は、ディスク1
の情報信号を再生し、再生情報信号を出力する。ディス
ク1の回転速度が高いほど高速のデータ再生が可能にな
るので、ロータ11およびディスク1の回転速度は50
00rpm以上、好ましくは10000rpm近辺に速
度制御される。
【0054】ディスク1の高速再生状態からの減速・停
止動作について、次に説明する。図1のディスク1を減
速・停止させる場合に、指令部38は正逆指令信号Cw
を逆指令(”H”)にする。ディスク1やロータ11は
正方向に高速回転しているので、位置検出部31の位置
検出信号H2,H3はロータ11の正方向回転に応動し
た交流信号になる。回転検出部33は、位置検出信号H
2を波形整形した回転周波数信号Dfと、位置検出信号
H2,H3から検出した方向検出信号Ddを出力する。
減速中はロータ11が正方向に回転しているので、方向
検出信号Ddは正回転(”L”)になる。
【0055】周波数比較部36は、回転周波数信号Df
の周波数と基準周波数信号Frの基準周波数を比較し、
比較結果である周波数比較信号Eaを出力している。基
準周波数信号Frの基準周波数は、ロータ11の回転速
度換算で、例えば3000rpmに相当している。従っ
て、ロータ11の減速開始時には、回転周波数信号Df
の周波数が基準周波数信号Frの基準周波数よりも高い
ので、周波数比較信号Eaは第1状態(”H”)にあ
る。
【0056】動作切換部37は、正逆指令信号Cwと周
波数比較信号Eaと方向検出信号Ddに応動した動作切
換信号Gsと正逆切換信号Gaを出力している。正逆指
令信号Cwが逆指令で周波数比較信号Eaが第1状態で
あるから、動作切換信号Gsは”H”,正逆切換信号G
aは”H”になる。
【0057】動作切換信号Gsが”H”の場合には、電
力供給部22は上側パワートランジスタ101をオン状
態、下側パワートランジスタ102をオフ状態に固定す
る。すなわち、位置検出信号もしくは供給制御信号に応
動しないで、電力供給部22は電圧供給部20の正極出
力端子側とコイル12の電力供給端子を接続する電流路
を形成する。同様に、電力供給部23は、位置検出信号
もしくは供給制御信号に応動しないで、電圧供給部20
の正極出力端子側とコイル13の電力供給端子を接続す
る電流路を形成する。同様に、電力供給部24は、位置
検出信号もしくは供給制御信号に応動しないで、電圧供
給部20の正極出力端子側とコイル14の電力供給端子
を接続する電流路を形成する。
【0058】このようにして、3個の電力供給部22,
23,24は3相のコイル12,13,14の電力供給
端子を電圧供給部20の正極出力端子側に同時に短絡的
に接続する。これにより、電力供給部22,23,24
は電圧供給部20からコイル12,13,14への積極
的な電力供給は停止する。しかし、コイル12,13,
14に生じている逆起電力により、電力供給部22,2
3,24の上側パワートランジスタを介してコイル1
2,13,14に3相の電流が流れる。この3相電流は
減速トルクを発生し、ロータ11およびディスク1を減
速させる。通常、逆起電力の波形は正弦波状をしてお
り、逆起電力による3相電流も正弦波状になる。その結
果、滑らかな減速トルクが発生し、減速時のロータ11
やディスク1の振動・騒音は著しく小さくなる。また、
その電流値は逆起電力の大きさによって制約され、過大
な電流が電力供給部22,23,24の上側パワートラ
ンジスタを流れることはない。
【0059】ロータ11とディスク1が減速され、回転
周波数信号Dfの周波数が基準周波数よりも低くなる
と、周波数比較部36の周波数比較信号Eaは第2状態
(”L”)に変化する。正逆指令信号Cwは逆指令(”
H”)、方向検出信号Ddは正回転(”L”)であるか
ら、動作切換部37の動作切換信号Gsは”L”,正逆
切換信号Gaは”H”になる。動作切換信号Gsが”
L”になると、電力供給部22は位置検出信号H1もし
くは供給制御信号J1に応動した高周波スイッチングの
駆動電圧V1を出力し、コイル12の電力供給端子への
電流路を形成する。
【0060】同様に、電力供給部23は、位置検出信号
H2もしくは供給制御信号J2に応動した高周波スイッ
チングの駆動電圧V2を出力し、コイル13の電力供給
端子への電流路を形成する。同様に、電力供給部24
は、位置検出信号H3もしくは供給制御信号J3に応動
した高周波スイッチングの駆動電圧V3を出力し、コイ
ル14の電力供給端子への電流路を形成する。
【0061】供給制御部32は、正逆切換信号Gaが”
H”であるから、3相の位置検出信号H1,H2,H3
の反転信号に制御指令信号Ctを乗算した3相の供給制
御信号J1,J2,J3を出力する。その結果、3個の
電力供給部22,23,24は、位置検出信号H1,H
2,H3の反転信号に応動した供給制御信号J1,J
2,J3に対応して、電圧供給部20の両方の出力端子
側からコイル12,13,14に逆トルクを発生する電
流路を形成する。これにより、制御指令信号Ctに対応
した比較的大きな逆トルクが発生し、ロータ11とディ
スク1はすみやかに減速する。
【0062】また、コイル12,13,14の逆起電力
はすでに比較的小さくなっているので、コイルの逆起電
力による駆動電流I1,I2,I3の乱れが小さく、ロ
ータ11やディスク1の振動・騒音は小さい。さらに、
駆動電流の大きさもほぼ制御指令信号Ctに対応した値
に制御でき、電力供給部22,23,24のパワートラ
ンジスタが過電流を通電することはない。
【0063】この逆トルクによってロータ11が減速さ
れて逆回転した場合を説明する。ロータ11の逆回転が
生じると、回転検出部33の方向検出信号Ddは逆回転
(”H”)に変化する。方向検出信号Ddが”H”にな
ると、正逆指令信号Cwは逆指令(”H”)であるか
ら、動作切換部37の動作切換信号Gsは第1状態(”
H”)に変化する。これにより、電力供給部22,2
3,24は、位置検出信号や供給制御信号に応動しない
で、電圧供給部20の正極出力端子側とコイルの電力供
給端子を短絡接続する電流路を形成する。
【0064】その結果、コイル12,13,14への通
電が実質的に停止され、ロータ11およびディスク1は
停止状態を維持する。なお、電力供給部22,23,2
4が3相コイル12,13,14の電力供給端子を短絡
接続しているので、コイル12,13,14の逆起電力
により逆回転後に完全な停止状態にすみやかに移行す
る。
【0065】本実施の形態では、ディスク1を短時間に
低振動・低騒音に減速・停止させるディスク装置を実現
した。これにより、例えば、ディスク1の交換を低振動
・低騒音に短時間に行わせることが可能になる。これに
ついて説明する。従来のディスク装置では、位置検出信
号に応動してコイルへの電流路を切り換え、積極的に大
きな逆トルクを発生して減速していた。しかし、最近の
ディスク装置では、再生時の回転速度が著しく高速にな
ってきた。高速回転時にコイルに非常に大きな逆起電力
が生じ、その逆起電力の影響によって逆トルク発生時に
コイルへの電流供給動作が乱されていた。その結果、駆
動電流が過大になり、ロータやディスクの大きな振動・
騒音を発生して問題になってきた。また、過大な駆動電
流により、電力供給部のパワートランジスタが過電流破
壊や熱破壊する恐れも生じてきた。
【0066】これに対して、本実施の形態の構成では、
ロジック回路による簡単な周波数比較部36を設け、ロ
ータの回転に応動した回転周波数信号Dfの周波数と基
準周波数を比較し、周波数比較信号Eaを出力するよう
にした。周波数比較信号Eaが第1状態(回転周波数信
号Dfの周波数が基準周波数よりも高い高速回転)の場
合には、電力供給部22,23,24の動作を切り換え
て、電圧供給部20の一方の出力端子側のみとコイル1
2,13,14の電力供給端子側との電流路を形成する
ようにした。これにより、コイル12,13,14に生
じている逆起電力を実質的に短絡する電流路を形成し、
逆起電力による電流がコイル12,13,14に流れる
ようにした。その結果、滑らかな3相電流がコイル1
2,13,14に流れ、ロータ11およびディスク1を
低振動・低騒音に滑らかに減速できる。また、高速回転
時の逆起電力は比較的大きいので、逆起電力による減速
トルクによって比較的短時間にロータ11は減速する。
このとき、コイル12,13,14に流れる3相電流
は、制御指令信号Ctに無関係であり、逆起電力の大き
さで定まる。その結果、電力供給部22,23,24の
パワートランジスタに過大な電流が流れることがなく、
電力供給部22,23,24のパワートランジスタは過
電流破壊や熱破壊をおこさない。
【0067】しかしながら、ロータ11が減速されてそ
の回転速度が低くなると、逆起電力の大きさも小さくな
り、逆起電力による減速トルクは小さくなる。そこで、
本実施の形態では、周波数比較信号Eaが第2状態(回
転周波数信号Dfの周波数が基準周波数よりも低い低速
回転)になると、電力供給部22,23,24は、位置
検出信号もしくは供給制御信号に応動して、電圧供給部
20の両方の出力端子側からコイル12,13,14に
逆トルクを発生する電流路を形成するようにした。これ
により、位置検出信号もしくは供給制御信号に応動して
積極的な逆トルクを発生でき、ロータ11およびディス
ク1をすみやかに減速・停止もしくは減速・逆回転でき
る。また、低速回転時の逆起電力は小さくなっているの
で、逆起電力の影響による駆動電流の乱れはほとんどな
くなり、ロータやディスクの振動・騒音は小さい。
【0068】また、本実施の形態では、ロータ11の逆
回転を検出して通電を停止し、ディスク1がすみやかに
停止するようにしている。回転検出部33の方向検出信
号Ddが逆回転になると、電力供給部22,23,24
は、逆トルクを発生する電流路の形成をやめて、電圧供
給部20の一方の出力端子側のみとコイル12,13,
14の電力供給端子側を接続した電流路を形成する。こ
れにより、コイル12,13,14への積極的な電力供
給・通電は停止され、ロータ11およびディスク1は停
止する。このとき、コイル12,13,14の電力供給
端子側は電圧供給部20の一方の出力端子側に短絡接続
されているので、コイル12,13,14に生じる逆起
電力によって減速トルクが発生し、ロータ11の逆回転
をすばやく停止させる効果がある。
【0069】また、本実施の形態では、電力供給部のパ
ワートランジスタを高周波スイッチング動作をさせて電
力損失を低減し、電力効率の良いディスク装置やモータ
を実現している。電力供給部22,23,24のパワー
トランジスタをオン・オフの高周波スイッチング動作さ
せ、電圧供給部20の両方の出力端子側からコイル1
2,13,14に正トルクを発生させる電流路または逆
トルクを発生させる電流路を形成させるようにした。こ
れにより、電力供給部のパワートランジスタの電力損失
を大幅に低減し、電力効率を改善した。
【0070】なお、このようなパワートランジスタを高
周波スイッチングさせる構成には各種の変形が可能であ
る。例えば、米国特許公報5,982,118に示した
ような構成も使用可能である。すなわち、正トルクを発
生させる電流路の形成時および/または逆トルクを発生
させる電流路の形成時に、複数個の電力供給部の複数個
の上側パワートランジスタおよび/または複数個の下側
パワートランジスタのうちの少なくとも1個のパワート
ランジスタをオン・オフの高周波スイッチングさせるな
らば、これらのパワートランジスタの電力損失を大幅に
低減できる。位置検出信号の一周期内で、高周波スイッ
チングするパワートランジスタが順次変えるような構
成、すべてのパワートランジスタが常時高周波スイッチ
ングする構成、など各種の変形が可能である。
【0071】また、本実施の形態では、正逆指令信号が
逆指令で周波数比較信号が第1状態にあるときに、電力
供給部の上側パワートランジスタと下側パワートランジ
スタのうちで一方をオン状態にし、他方をオフ状態にし
ている。これにより、コイルの電力供給端子側と電圧供
給部の一方の出力端子側の電流路を接続し、コイルに生
じている逆起電力によって減速トルクを生じるようにで
きる。このとき、電力供給部は電圧供給部からコイルへ
の通電を停止しているので、電圧供給部がコイルに電力
供給することはない。また、パワートランジスタはフル
オン状態にあるので、パワートランジスタの発熱は小さ
い。特に、電界効果型パワートランジスタにより双方向
の電流通電を可能にしているので、オン電流による電力
供給部の発熱はほとんどない。また、電力供給部の上側
パワートランジスタをフルオン動作させ、電圧供給部の
正極出力端子側のみとコイルの電力供給端子側を接続す
るならば、パワートランジスタを他のトランジスタや抵
抗と一緒に集積回路化したときに、集積回路内に存在す
る寄生トランジスタによる誤動作を防止できる効果もあ
る。
【0072】また、本実施の形態では、電力供給部のパ
ワートランジスタを含めた1チップの集積回路化に適し
た構成にしている。上述の説明で理解されるように、加
速・高速回転・減速・停止の全ての動作において、パワ
ートランジスタの電力損失・発熱が小さく、過大な電流
が流れることもない。そのため、電力供給部22,2
3,24の下側パワートランジスタおよび/または上側
パワートランジスタを、位置検出部31,供給制御部3
2,回転検出部33,周波数比較部36,動作切換部3
7,指令部38などの所要のトランジスタや抵抗と一緒
に1チップの集積回路内に形成しても、集積回路の熱破
壊や過電流破壊は生じない。また、回転検出部33,周
波数比較部36,動作切換部37を簡単なロジック回路
で構成しているので、集積回路化に適している。
【0073】さて、本実施の形態において、周波数比較
部36は図8に示された構成に限らず、種々の変形が可
能である。例えば、図12に示した周波数比較部336
を使用しても良い。図12の周波数比較部336は、回
転検出部33の回転周波数信号Dfを入力され、回転周
波数信号Dfの周波数をロジック回路により実質的に基
準周波数と比較し、周波数比較信号Eaを出力する。パ
ルス発生器301は、10MHz程度の高周波パルス信
号Kpを発生する。基準周波数発生器304は、高周波
パルス信号Kpを分周して、基準クロック信号Fkを作
りだす。
【0074】ディジタル微分回路302は、回転周波数
信号Dfの立ち上がりエッジにおいてラッチ信号Dqと
リセット信号Dtを作りだす。リセット信号Dtは、ラ
ッチ信号Dqの立ち上がりエッジより微小時間遅れて微
小時間幅のパルスを発生する。カウンタ回路303は、
リセット信号Dtによってカウント値をリセットされ、
基準クロック信号Fkの立ち上がりエッジの発生時点に
おいてカウント値をインクリメントする。
【0075】データ信号Msはカウンタ回路303の最
上位ビット(MSB)に対応し、最上位ビットが”0”
の時にデータ信号Msは”L”、最上位ビットが”1”
になるとデータ信号Msは”H”になる。データ信号M
sが”H”になると、基準周波数発生器304は基準ク
ロック信号Fkを”L”に固定し、カウンタ回路303
のカウント値が保持される。比較判定回路であるDタイ
プフリップフロップ305は、ディジタル微分回路30
2のラッチ信号Dqの立ち上がりエッジにおいてデータ
信号Msのレベルを保持し、反転側出力端子より周波数
比較信号Eaとして出力する。
【0076】ロータ11が高速回転している場合には、
カウンタ回路303の最上位ビットが”1”になる前に
ラッチ信号Dqが発生するので、周波数比較信号Eaは
第1状態(”H”)になる。また、ロータ11が低速回
転している場合には、カウンタ回路303の最上位ビッ
トが”1”になった後にラッチ信号Dqが発生するの
で、周波数比較信号Eaは第2状態(”L”)になる。
すなわち、カウンタ回路303は回転周波数信号Dfに
応動した期間内において基準クロック信号Fkを計数
し、フリップフロップ305による比較判定回路はカウ
ンタ回路303のカウント値に応動した周波数比較信号
Eaを得ている。なお、カウンタ回路303のカウント
値が所定値以上になると、基準クロック信号Fkの入力
を停止し、カウンタ回路303のカウント内容を保持し
ている。これにより、周波数比較部336の誤動作を防
止した。
【0077】また、図1の周波数比較部36の代わり
に、例えば、図13に示した周波数比較部436を使用
しても良い。図13の周波数比較部436は、回転検出
部33の回転周波数信号Dfを入力され、回転周波数信
号Dfの周波数をロジック回路により実質的に基準周波
数と比較し、周波数比較信号Eaを出力する。パルス発
生器401は、10MHz程度の高周波パルス信号Kp
を発生する。回転周波数発生器404は、回転周波数信
号Dfと後述のデータ信号Mtの論理和をとり、回転ク
ロック信号Dkとして出力する。
【0078】基準パルス発生器402は、パルス信号K
pを分周し、ラッチ信号Fqとリセット信号Ftを作り
だす。リセット信号Ftは、ラッチ信号Fqの立ち上が
りエッジより微小時間遅れて微小時間幅のパルスを発生
する。カウンタ回路403は、リセット信号Ftによっ
てカウント値をリセットされ、回転クロック信号Dkの
立ち上がりエッジの発生時点においてカウント値をイン
クリメントする。
【0079】データ信号Mtはカウンタ回路403の最
上位ビット(MSB)に対応し、最上位ビットが”0”
の時にデータ信号Mtは”L”、最上位ビットが”1”
になるとデータ信号Mtは”H”になる。データ信号M
tが”H”になると、回転周波数発生器404は回転ク
ロック信号Dkを”H”に固定し、カウンタ回路403
のカウント値が保持される。比較判定回路であるDタイ
プフリップフロップ405は、基準パルス発生器402
のラッチ信号Fqの立ち上がりエッジにおいてデータ信
号Mtのレベルを保持し、正転側出力端子より周波数比
較信号Eaとして出力する。
【0080】ロータ11が高速回転している場合には、
カウンタ回路403の最上位ビットが”1”になった後
にラッチ信号Fqが発生するので、周波数比較信号Ea
は第1状態(”H”)になる。また、ロータ11が低速
回転している場合には、カウンタ回路403の最上位ビ
ットが”1”になる前にラッチ信号Fqが発生するの
で、周波数比較信号Eaは第2状態(”L”)になる。
すなわち、カウンタ回路403は基準周波数信号である
リセット信号Ftに応動した期間内において回転クロッ
ク信号Dkを計数し、フリップフロップ405による比
較判定回路はカウンタ回路403のカウント値に応動し
た周波数比較信号Eaを得ている。なお、カウンタ回路
403のカウント値が所定値以上になると、回転クロッ
ク信号Dkの入力を停止し、カウンタ回路403のカウ
ント内容を保持している。これにより、周波数比較部4
36の誤動作を防止した。
【0081】なお、前述の実施の形態の具体的な構成に
ついては、各種の変形が可能である。例えば、各相のコ
イルは複数個の部分コイルを直列もしくは並列に接続し
て構成しても良い。3相のコイルはスター結線に限ら
ず、デルタ結線であってもよい。また、コイルの相数は
3相に限定されない。一般に、複数相のコイルを有する
構成を実現できる。また、ロータの界磁部の磁極数も2
極に限定されるものではなく、多極にしても良い。
【0082】また、集積回路化において、周知の半導体
プロセスによる各種の1チップ集積回路技術が使用可能
である。例えば、電界効果型トランジスタやバイポーラ
トランジスタを単独種類もしくは複数種類使用できる各
種の1チップ集積回路技術がある。集積回路のサブスト
レートを直流電源の負極端子側の電位(グランド電位)
に接続し、接合分離することにより高密度の集積回路化
が可能である。しかし、誘電体分離して集積回路化して
も良い。なお、1チップ内の具体的なトランジスタ配置
は、個々の集積回路設計によって異なるので、詳細な説
明を省略する。
【0083】また、前述の実施の形態では、電力供給部
のパワートランジスタに電界効果型パワートランジスタ
を用いて、高周波スイッチング動作を容易に行うように
した。これにより、パワートランジスタの電力損失・発
熱を低減し、集積回路化を容易にした。しかし、本発明
はそのような場合に限らない。例えば、パワートランジ
スタにバイポーラトランジスタを使用することも可能で
ある。
【0084】また、前述の実施の形態では、三角波信号
と供給制御信号を比較してPWM化されたパルス信号を
作り出し、コイルへの駆動電圧をPWM電圧にした。し
かし、本発明はそのような場合に限らず、高周波スイッ
チングする駆動電圧を作り出す各種の方法を適用可能で
ある。
【0085】その他、本発明の主旨を変えずして種々の
変形が可能であり、本発明に含まれることはいうまでも
ない。
【0086】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のディスク装置、および、モータでは、ロータの高速回
転の再生状態から、低振動・低騒音に滑らかに減速さ
せ、短時間に減速・停止させることを可能にした。これ
により、騒音と振動の小さい、高品位のディスク装置、
および、モータの実現を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における全体構成を示す図
【図2】実施の形態における電力供給部22の回路図
【図3】実施の形態における電力供給部22の動作を説
明するための波形図
【図4】実施の形態における位置検出部31の回路図
【図5】実施の形態における供給制御部32の回路図
【図6】実施の形態における供給制御部32の動作を説
明するための波形図
【図7】実施の形態における回転検出部33の回路図
【図8】実施の形態における周波数比較部36の回路図
【図9】実施の形態における周波数比較部36の動作を
説明するための波形図
【図10】実施の形態における動作切換部37の回路図
【図11】実施の形態におけるディスク装置の再生動作
を説明するための図
【図12】実施の形態における周波数比較部の別の構成
を示す図
【図13】実施の形態における周波数比較部のさらに別
の構成を示す図
【図14】従来のモータの構成を示す図
【符号の説明】
1 ディスク 2 ヘッド 3 情報処理部 11 ロータ 12,13,14 コイル 20 電圧供給部 22,23,24 電力供給部 31 位置検出部 32 供給制御部 33 回転検出部 36 周波数比較部 37 動作切換部 38 指令部
フロントページの続き Fターム(参考) 5D109 BA01 BA20 BA29 BA37 BA38 KA17 KB05 KB23 KD03 KD38 KD45 5H560 AA04 BB04 BB07 BB12 DA02 DB20 EB01 EC01 EC10 GG04 HB03 RR10 TT02 TT04 TT07 TT11 TT20 UA05 XA04 XA12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号を記録されたディスクと、 前記ディスクから信号再生を行うヘッド手段と、 前記ヘッド手段の出力信号を処理して再生情報信号を出
    力する情報処理手段と、 前記ディスクを直接的に回転駆動するロータに取り付け
    られて磁石磁束を発生する界磁手段と、 ステータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整
    数)のコイルと、 直流電圧を供給する電圧供給手段と、 前記電圧供給手段の正極出力端子側から前記コイルの一
    端への電力供給を行う上側電界効果型パワートランジス
    タと、前記電圧供給手段の負極出力端子側から前記コイ
    ルの一端への電力供給を行う下側電界効果型パワートラ
    ンジスタをそれぞれ有し、前記コイルに電力供給を行う
    Q個の電力供給手段と、 前記ロータの回転に応動した位置検出信号を得る位置検
    出手段と、 前記位置検出手段の出力信号に応動して前記電力供給手
    段の通電を制御する供給制御手段と、 前記位置検出手段の出力信号に応動して前記ロータの回
    転速度に比例した周波数の回転周波数信号を得る回転検
    出手段と、 前記回転周波数信号の周波数をロジック回路により実質
    的に基準周波数と周波数比較し、前記回転周波数信号の
    周波数が前記基準周波数よりも高い場合に周波数比較信
    号を第1状態になし、前記回転周波数信号の周波数が前
    記基準周波数よりも低い場合に前記周波数比較信号を第
    2状態にする周波数比較手段と、 正逆指令信号を出力する指令手段と、 を具備するディスク装置であって、 前記正逆指令信号が正指令の時には、前記ヘッド手段お
    よび前記情報処理手段により前記ディスクからの信号再
    生を行うために、前記Q個の電力供給手段は、Q個の前
    記上側電界効果型パワートランジスタとQ個の前記下側
    電界効果型パワートランジスタのうちで少なくとも1個
    の電界効果型パワートランジスタをオン・オフの高周波
    スイッチング動作しながら、前記位置検出手段の出力信
    号に応動して前記電圧供給手段の両方の出力端子側から
    前記コイルに正トルクを発生させる電流路を形成するよ
    うにされ、 前記正逆指令信号が逆指令、かつ、前記周波数比較信号
    が第1状態の時には、前記Q個の電力供給手段は、前記
    電圧供給手段の一方の出力端子側のみと前記コイルとの
    電流路を形成するようにされ、 前記正逆指令信号が逆指令、かつ、前記周波数比較信号
    が第2状態の時には、前記Q個の電力供給手段は、Q個
    の前記上側電界効果型パワートランジスタとQ個の前記
    下側電界効果型パワートランジスタのうちで少なくとも
    1個の電界効果型パワートランジスタをオン・オフの高
    周波スイッチング動作しながら、前記位置検出手段の出
    力信号に応動して前記電圧供給手段の両方の出力端子側
    から前記コイルに逆トルクを発生させる電流路を形成す
    るようにされたディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記周波数比較手段は、基準周波数信号
    の到来間隔内に前記回転周波数信号が実質的に2回以上
    到来すると前記周波数比較信号を前記第1状態になし、
    前記回転周波数信号の到来間隔内に前記基準周波数信号
    が実質的に2回以上到来すると前記周波数比較信号を前
    記第2状態になした請求項1に記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記周波数比較手段は、前記回転周波数
    信号に応動した期間内において基準クロック信号を計数
    するカウンタ手段と、前記カウンタ手段のカウント値に
    応動した前記周波数比較信号を得る比較判定手段を有す
    る請求項1に記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数比較手段は、基準周波数信号
    に応動した期間内において前記回転周波数信号に応動し
    たクロック信号を計数するカウンタ手段と、前記カウン
    タ手段のカウント値に応動した前記周波数比較信号を得
    る比較判定手段を有する請求項1に記載のディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 前記回転検出手段は、前記位置検出手段
    の出力信号に応動して前記ロータの回転方向を検出する
    方向検出手段を有し、 前記正逆指令信号が逆指令であって、前記方向検出手段
    が前記ロータの逆回転を検出すると、前記複数個の電力
    供給手段は前記電圧供給手段から前記コイルへの電力供
    給を実質的に停止させた請求項1から請求項4のいずれ
    かに記載のディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記Q個の電力供給手段の有する複数個
    のパワートランジスタは、少なくとも前記周波数比較手
    段の前記ロジック回路と一緒に1チップの集積回路内に
    形成された請求項1から請求項5のいずれかに記載のデ
    ィスク装置。
  7. 【請求項7】 ロータに取り付けられて磁石磁束を発生
    する界磁手段と、 ステータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整
    数)のコイルと、 直流電圧を供給する電圧供給手段と、 前記電圧供給手段の正極出力端子側から前記コイルの一
    端への電力供給を行う上側電界効果型パワートランジス
    タと、前記電圧供給手段の負極出力端子側から前記コイ
    ルの一端への電力供給を行う下側電界効果型パワートラ
    ンジスタをそれぞれ有し、前記コイルに電力供給を行う
    Q個の電力供給手段と、 前記ロータの回転に応動した位置検出信号を得る位置検
    出手段と、 前記位置検出手段の出力信号に応動して前記電力供給手
    段の通電を制御する供給制御手段と、 前記位置検出手段の出力信号に応動して前記ロータの回
    転速度に比例した周波数の回転周波数信号を得る回転検
    出手段と、 前記回転周波数信号の周波数をロジック回路により実質
    的に基準周波数と周波数比較し、前記回転周波数信号の
    周波数が前記基準周波数よりも高い場合に周波数比較信
    号を第1状態になし、前記回転周波数信号の周波数が前
    記基準周波数よりも低い場合に前記周波数比較信号を第
    2状態にする周波数比較手段と、 正逆指令信号を出力する指令手段と、 を具備するモータであって、 前記正逆指令信号が正指令の時には、前記Q個の電力供
    給手段は、Q個の前記上側電界効果型パワートランジス
    タとQ個の前記下側電界効果型パワートランジスタのう
    ちで少なくとも1個の電界効果型パワートランジスタを
    オン・オフの高周波スイッチング動作しながら、前記位
    置検出手段の出力信号に応動して前記電圧供給手段の両
    方の出力端子側から前記コイルに正トルクを発生させる
    電流路を形成するようにされ、 前記正逆指令信号が逆指令、かつ、前記周波数比較信号
    が第1状態の時には、前記複数個の電力供給手段は、前
    記電圧供給手段の一方の出力端子側のみと前記コイルと
    の電流路を形成するようにされ、 前記正逆指令信号が逆指令、かつ、前記周波数比較信号
    が第2状態の時には、前記Q個の電力供給手段は、Q個
    の前記上側電界効果型パワートランジスタとQ個の前記
    下側電界効果型パワートランジスタのうちで少なくとも
    1個の電界効果型パワートランジスタをオン・オフの高
    周波スイッチング動作しながら、前記位置検出手段の出
    力信号に応動して前記電圧供給手段の両方の出力端子側
    から前記コイルに逆トルクを発生させる電流路を形成す
    るようにされたモータ。
  8. 【請求項8】 前記周波数比較手段は、基準周波数信号
    の到来間隔内に前記回転周波数信号が実質的に2回以上
    到来すると前記周波数比較信号を前記第1状態になし、
    前記回転周波数信号の到来間隔内に前記基準周波数信号
    が実質的に2回以上到来すると前記周波数比較信号を前
    記第2状態になした請求項7に記載のモータ。
  9. 【請求項9】 前記周波数比較手段は、前記回転周波数
    信号に応動した期間内において基準クロック信号を計数
    するカウンタ手段と、前記カウンタ手段のカウント値に
    応動した前記周波数比較信号を得る比較判定手段を有す
    る請求項7に記載のモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005057993A (ja) * 2003-07-23 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd モータ駆動装置及びそれを用いたディスク装置
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