JP2001308630A - モノポールアンテナ - Google Patents
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Abstract
化させることが可能なモノポールアンテナを提供する。 【解決手段】 接地導体11と側面導体14と天井導体
15によりアンテナ素子13を囲み、アンテナ素子13
は接地導体11の表面に位置する同軸給電部12と接続
され、天井導体15をアンテナ素子13を挟んで接地導
体11と対向するように配置する。更に天井導体15に
開口16、17を備え、開口16、17の大きさ、形
状、位置を変えることにより放射電波の指向性を変化さ
せる。
Description
信で使用されるモノポールアンテナに関し、特に、基地
局用アンテナに最適なモノポールアンテナに関する。
る。図36はアンテナ垂直面の指向性を変化させる技術
の一例で、図37はモノポールアンテナの放射指向性の
一例を示したものである。
は同軸給電部、113はアンテナ素子である。アンテナ
素子113は接地導体111上の同軸給電部112と接
続されている。一例としてモノポールアンテナが軸対称
構造、つまり接地導体111が円盤状で、同軸給電部1
12が接地導体111の表面の中心に位置し、アンテナ
素子113が接地導体111に垂直になるように同軸給
電部112に接続されている場合を示す。このとき、ア
ンテナの放射電波はアンテナ水平面に無指向となる。
波の指向性を変化させる方法として接地導体111の大
きさを変化させる方法がある。モノポールアンテナにお
いて接地導体111が有限の大きさを有する場合、接地
導体111の端部から電波の回折が起こる。この回折の
大きさは、接地導体111の大きさに依存し、接地導体
111が大きくなればなるほど回折は小さくなり、ま
た、小さくなれば小さくなるほど回折は大きくなる。モ
ノポールアンテナの全放射電波はアンテナ素子113か
らの放射電波と接地導体111端部からの回折波の和で
ある。接地導体111に対してアンテナ素子113のあ
る方をアンテナ上側、アンテナ素子113のない方をア
ンテナ下側とすると、接地導体111が大きければ大き
いほど、アンテナ下側への電波の回り込みは少なくアン
テナ上側への放射が大きくなり、かつ、最大放射方向も
アンテナ水平面に近づく。また、接地導体111が小さ
くなれば、アンテナ下側への電波の回り込みが大きくな
り、最大放射方向もアンテナ真上方向に近づいていく
が、接地導体111の直径が1/2波長以下になると、
放射電波はアンテナ上側と下側で等しくなり、アンテナ
垂直面で8の字指向性になる。このとき最大放射方向は
アンテナ水平面である。図37に一例として接地導体1
11の直径が約1/2波長の時〔図37A〕、約0.8
波長の時〔図37B〕、約3波長の時〔図37C〕の放
射指向性を示す。なお、図37のX、Y方向は、接地導
体111の面と平行な方向を示し、Z方向は接地導体1
11の垂線方向を示している。放射指向性の目盛りは1
間隔は10dBであり、単位はダイポールアンテナの利
得を基準にしたdBdである。
体111の大きさを変化させることにより、垂直面の電
波の指向性を変化させることが可能なアンテナとなる。
る。図38はアンテナの指向性を変化させる技術の一例
を示し、図38はアンテナ素子を2つ備えたモノポール
アンテナアレーを示した図であり、図39は放射指向性
の一例を示す。
2、123は同軸給電部、124、125はアンテナ素
子、126、127は給電線路、128は電力分配・合
成回路である。アンテナ素子124、125はそれぞれ
接地導体121上の同軸給電部122、123に接続さ
れている。また、同軸給電部122、123はそれぞれ
給電線路126、127を介して電力分配・合成回路1
28に接続されている。接地導体121はXY平面上に
設けられている。
が2つで、X軸方向に放射電波が強くなる場合を示す。
にX軸上に1/2波長離して配置され、給電される電流
の位相差は180度である。このとき、アレーファクタ
は+X、−X方向に共相となり強め合う。特にアンテナ
の構造がZX面、ZY面に対して対称の場合、放射電波
はZX面、ZY面に対して対称になる。放射される電波
は、2つのアンテナ素子124、125からの放射電波
の位相が揃う+X方向と−X方向に強くなる。更に、接
地導体121の大きさやアンテナ素子間距離を変化させ
ることにより、アンテナ垂直面の電波の指向性を変化さ
せることが可能になる。
4波長金属線で構成され、各アンテナ素子に給電される
電力比が1対1であり、接地導体が矩形でX軸に平行な
辺の長さが2.75波長でY軸に平行な辺の長さが2.
25波長の時の放射指向性を示す。なお、図39のX,
Y方向は、接地導体121の面と平行な方向を示し、Z
方向は接地導体121の垂線方向を示している。放射指
向性の目盛りは1間隔は10dBであり、単位はダイポ
ールアンテナの利得を基準にしたdBdである。
置し、適当な位相差、アンテナ素子間隔、分配する電力
比、位相差等を与えることにより放射電波の指向性を変
化さることが可能なアンテナとなる。
従来例には、次のような問題があった。すなわち、アン
テナ水平方向に沿った放射を強めるためには、平面的に
非常に大きな接地導体111が必要となり、モノポール
アンテナの小型化には適していない。モノポールアンテ
ナの室内における最適設置場所の一つである天井の領域
においてアンテナ設置場所として容認される領域はそう
広いものではない。したがって、平面的な小型化が困難
で、大型にならざるを得ない第1の従来例の構造は不適
当といわざるを得ない。
水平方向に指向性を持たせ放射電波を強めることは可能
であるが、それには、給電線路126、127と電力分
配・合成回路128とが必要になる。この場合、回路の
構成上、本質的に給電線路126、127と電力分配・
合成回路128とに損失が生じるのは避けられない。ま
た、一方のアンテナ素子124(125)から放射され
た電波をもう一方のアンテナ素子125(124)が受
信してしまうアンテナ素子間のアイソレーションの悪さ
による損失が生じる。これらの損失により放射効率が劣
化する。特に後者の損失は、アンテナアレー全体として
反射損失となり、反射された信号がアンテナに接続され
ている各装置に逆流し、その結果、各装置の特性にも悪
影響を与える恐れがある。そのため、アンテナの特性を
良好にするために、前者は給電線路や電力分配・合成回
路128における損失を軽減させる必要があり、後者は
アンテナ素子間のアイソレーションを良好にする必要が
ある。前者の場合は、給電線路126、127及び電力
分配・合成回路128各々に損失の少ないものを選べば
よいが、後者の場合は、アンテナ素子間の距離を大きく
しなければならない。そのため、第2の従来例に示した
アンテナアレーはアンテナの小型化には不向きである。
今回一例として、アンテナ素子が2個の場合を示した
が、3個以上の場合は更に大きくなることが考えられ、
特に大規模なアンテナアレーはアンテナの小型化には不
向きである。また、モノポールアンテナの室内における
最適設置場所の一つである天井の領域においてアンテナ
設置場所として容認される領域はそう広いものではな
い。したがって、平面的な小型化が困難で、大型になら
ざるを得ない第2の従来例の構造も不適当といわざるを
得ない。
を効率よく行うためには、アンテナ素子が電波を放射す
る空間に面するように、アンテナ素子を逆さに吊り下げ
床に向けて設置することが望ましい。更に、アンテナと
全ての放射空間の間に電波の伝搬を阻害するものがない
こと、アンテナ素子から全ての放射対象の空間が見渡せ
ることが望ましい。さらには、モノポールアンテナに
は、景観上、なるべく目立たなく設置したいという要望
があるが、図36〜図39に示す従来例ではアンテナ素
子が天井からの突起物となり、景観上好ましくなく、小
型が困難な第1および、第2の従来例の構造はこのよう
な要望に応えることもできなかった。
テナの大きさが小型で、特にアンテナ上側が小型にした
うえで、電波の指向性を変化させることが可能なアンテ
ナを提供することを目的としている。
に、本発明によるモノポールアンテナは、接地導体と、
前記接地導体の表面に位置する給電部と、前記給電部に
接続されたアンテナ素子と、前記アンテナ素子を含む空
間の周囲を前記アンテナ素子から離間して囲む側面導体
とを有することを特徴とする。
と、前記接地導体の表面に位置する給電部と、前記給電
部に接続されたアンテナ素子と、前記アンテナ素子を含
む空間の周囲を前記アンテナ素子から離間して囲む側面
導体とを有しており、これにより、平面的な大きさをあ
まり大きくすることなく、アンテナ水平面に沿った電波
放射を強めることができる。これは次のような理由によ
っている。側面導体が接地導体の周縁部として機能する
ために、電波の回折を有効に防止してアンテナ水平方向
に沿った電波放射を強めることができる。しかも、側面
導体は接地導体に対して立ち上がる向きに配置されるの
で、モノポールアンテナの平面的な大きさはほとんど大
きくならない。
1のモノポールアンテナにおいて、前記アンテナ素子を
挟んで前記接地導体に対向する天井導体を有しており、
これにより、アンテナ垂直方向に沿った大きさを小さく
することができる。これは次のような理由によってい
る。天井導体がアンテナ素子の先端部として機能するた
めに、その分、アンテナ素子の長さ寸法を小さくするこ
とができ、それに伴って、アンテナ垂直方向の大きさが
小さくなる。
2のモノポールアンテナにおいて、前記天井導体の端部
を前記側面導体に電気的に接続しており、これにより、
水平面に沿った電波の指向性を任意に調整することがで
きる。これは次のような理由によっている。天井導体の
端部を側面導体に接続すると、そこから電流が接地導体
に向けて漏れる。そのため、天井導体からその接続点に
沿って外側に延びる方向には電波がほとんど放射されな
くなる。そこで、天井導体と側面導体との接続点をどの
方向に沿って設けるかを設定することで水平面に沿った
電波の指向性を任意に設定することができる。
3のモノポールアンテナにおいて、前記天井導体の中央
部分を円形形状にしており、これにより、水平面に沿っ
た電波の指向性をさらに任意に調整することができる。
これは次のような理由によっている。天井導体の端部を
側面導体に接続すると、その接続点に沿って外側に延び
る方向に電波の極小点が形成されることでその指向性を
調整できる。しかしながら、場合によっては、電波の極
小点における放射レベルが所望レベルより小さくなりす
ぎることがある。これに対して、天井導体の中央部分を
円形形状にすると、その円形部分の全周から電波が放射
されるために、その部分での電波放射は、水平面にほぼ
無指向となる。そのため、電波の放射は、円形部分から
の放射と、それ以外の部分からの放射とを混合したもの
となり、電波の極小点を補填することができる。なお、
この円形部分からの電波の放射量は、円形部分の大きさ
を変えることで調整できる。
3のモノポールアンテナにおいて、前記側面導体を前記
接地導体に電気的に接続しており、これにより、入力イ
ンピーダンスの整合を図ることができる。これは次のよ
うな理由によっている。天井導体を設けることで、アン
テナ垂直方向の大きさを小さくすると、天井導体と接地
導体とが互いに近接して配置されることになり、両者の
間に容量成分が生じて入力インピーダンスの不整合が発
生する恐れがある。これに対して、本発明では、天井導
体が側面導体を介して接地導体に電気的に接続されるた
めに、これら導体の間に導通ループが生じる結果、イン
ダクタンスが発生する。そのため、生したインダクタン
スにより前記容量成分が相殺されて、インピーダンスの
不整合が解消される。
2のモノポールアンテナにおいて、前記接地導体と前記
側面導体と前記天井導体とのうちの少なくとも1つは開
口を有しており、開口形成時において開口の位置や大き
さ等を任意に調整することにより電波指向性を任意に設
定することができる。
6のモノポールアンテナにおいて、前記開口の大きさを
調整する手段を有しており、この調整手段により開口の
大きさを調整することで、開口形成後であっても指向性
及びインピーダンスを任意に微調整することができる。
6のモノポールアンテナにおいて、前記給電部を原点に
配置し、前記接地導体をXY平面に配置し、接地導体と
前記側面導体とを、ZY平面に対して対称な構造にし、
前記開口を、ZY平面に対して対称に配置しており、こ
れにより電波の指向性をZY平面に対して対称にするこ
とができる。
8のモノポールアンテナにおいて、前記接地導体と前記
側面導体とを、ZX平面に対して対称な構造にし、前記
開口を、ZX平面に対して対称に配置しており、これに
より、電波の指向性をZX平面に対して対称にすること
ができる。
項2のモノポールアンテナにおいて、前記アンテナ素子
を前記天井導体に電気的に接続しており、これにより、
モノポールアンテナの構造が安定するうえに、アンテナ
のインピーダンスも安定になり、アンテナの特性が改善
される。
項1のモノポールアンテナにおいて、前記接地導体と前
記側面導体とに囲まれた空間に、空気より誘電率の高い
誘電体を設けており、これにより、アンテナをより小
形、低背な構造にすることができる。
11のモノポールアンテナにおいて、前記空間を前記誘
電体により全て充填しており、これにより、アンテナを
より小形、低背な構造にすることができるうえに、アン
テナ内部空間に隙間となる空間が存在しなくなるので、
アンテナ内部空間に埃が入らなくなるうえに結露も生じ
にくくなり、信頼性が向上する。
項11のモノポールアンテナにおいて、前記誘電体を、
前記側面導体で囲まれた空間の蓋体として構成し、前記
接地導体または前記天井導体をこの誘電体上に設けてお
り、これにより、アンテナ内部空間に埃が入らなくなる
うえに結露も生じにくくなり、信頼性が向上する。ま
た、誘電体を蓋体とすることでアンテナ内部空間の密封
を簡単に行えるようになる。
項11のモノポールアンテナにおいて、前記側面導体を
前記誘導体に形成したバイアホールから構成しており、
これにより、側面導体の形成が容易になる。これは、バ
イアホールが汎用の基板製造方法により比較的簡単に形
成することができるためである。
項1のモノポールアンテナにおいて、前記アンテナ素子
から離間して配置された少なくとも一つの整合素子を有
しこの整合素子を前記接地導体に電気的に接続してお
り、これにより、アンテナのインピーダンスを変化させ
て整合状態を良好にすることができる。
項15のモノポールアンテナにおいて、前記整合素子の
うちの少なくとも一つを、前記アンテナ素子に電気的に
接続しており、これにより、モノポールアンテナの入力
インピーダンスを高くすることが可能になる。
項15のモノポールアンテナにおいて、前記整合素子の
うちの少なくとも一つを、前記天井導体に電気的に接続
しており、これにより、モノポールアンテナのインピー
ダンスを変化させることが可能となる。
ポールアンテナと、前記モノポールアンテナに供給する
送信信号と前記モノポールアンテナから供給される受信
信号とを増幅する増幅手段と、送受信信号の周波数を選
択する周波数選択手段と、前記モノポールアンテナと前
記増幅手段と前記周波数選択手段とを収納する筺体と、
を有し、前記モノポールアンテナは、接地導体と、前記
接地導体の表面に位置する給電部と、前記給電部に接続
されたアンテナ素子と、前記アンテナ素子を含む空間の
周囲を前記アンテナ素子から離間して囲む側面導体と、
前記アンテナ素子を挟んで前記接地導体と対向する天井
導体と、前記接地導体と前記側面導体とに囲まれた空間
に設けられ、空気より誘電率の高い誘電体と、前記接地
導体と前記側面導体と前記天井導体とのうちの少なくと
もひとつに設けられた開口とを有し、前記筺体表面に凹
部を設け、この凹部に前記モノポールアンテナを収納配
置して無線装置を構成しており、これにより、小型低背
化を維持向上させたうえで、景観上、優れた無線装置を
構成できるようになる。これは、次のような理由によっ
ている。モノポールアンテナを筺体表面の凹部に収納す
るので、モノポールアンテナが外側から見えにくくなる
ためである。さらには、この無線装置が有するモノポー
ルアンテナは、上述した請求項11に記載したものと同
様、小型低背化が促進されたものとなっているので、モ
ノポールアンテナを一体に組み込んだにもかかわらず、
無線装置の小型低背化を妨げることはほとんどない。
のモノポールアンテナを有し、これらモノポールアンテ
ナは、接地導体と、前記接地導体の表面に位置する給電
部と、前記給電部に接続されたアンテナ素子と、前記ア
ンテナ素子を含む空間の周囲を前記アンテナ素子から離
間して囲む側面導体と、前記アンテナ素子を挟んで前記
接地導体に対向する天井導体とを有し、各モノポールア
ンテナの水平面指向性が極小となる方向を一致させてこ
れらモノポールアンテナを整列配置することで、モノポ
ールアンテナの配置構造を構成しており、これにより、
隣接するモノポールアンテナそれぞれが行う電波送受信
による相互影響が最小となり、両者のアイソレーション
が良好になる。
て説明する。
おけるモノポールアンテナは、図1A、図1Bで示され
る。図1Aは、モノポールアンテナの概観斜視図、図1
Bは、その断面図である。図1A、図1Bにおいて、1
1は接地導体、12は給電部の1例である同軸給電部、
13はアンテナ素子、14は側面導体、15は天井導
体、16,17は開口である。
は、次のように構成されている。すなわち、接地導体1
1はXY平面上に配置されている。接地導体11と側面
導体14と天井導体15とは互いに連結して電気的に接
続し合うことでZY平面、ZX平面に対してそれぞれ対
称な直方体を構成している。天井導体15は、側面導体
14により囲まれた接地導体11上の開口全面を覆う形
状を有しておらず、X軸方向に沿った天井導体11の側
端と側面導体14との間には、互いに同形状となった矩
形状の一対の開口16,17が形成されている。開口1
6、17はZY平面に対して対称に形成されている。同
軸給電部12は原点上に配置されている。アンテナ素子
13はZ軸の+軸上に沿ってモノポールアンテナ内部に
収納配置された導電線から構成されており、アンテナ素
子13の一端は同軸給電部12に接続されている。これ
により開口16,17はアンテナ素子13に対して対称
な位置に配置されている。
放射される。放射された電波が2個の開口16,17を
通って外部空間に放射される。本実施形態の場合、2個
の開口16,17は電波放射源であるアンテナ素子13
に対して対称な位置に配置されており、アンテナ素子1
3により開口16,17に励起される電界の向きは、図
2Aに示すように開口16と開口17とで逆向きとな
る。開口16,17それぞれに励起される電界を磁流に
置き換えて説明すると、図2Bに示すように、2つの開
口16,17の位置それぞれには、Y軸と平行で互いに
向きが逆となった振幅の等しい線状磁流源が生じる。
射は、この2つの磁流源からの電波の放射と考えること
ができる。つまり、このモノポールアンテナの電波の放
射は、この2つの磁流源を並列配置してなるアンテナア
レーによる混合放射と見ることができる。
の強められる方向はアンテナ素子に給電される電流の位
相差とアンテナ素子間隔とにより決まるアレーファクタ
により決定される。アンテナアレー全体としての放射電
波は、このアレーファクタとアンテナ素子単体の放射パ
ターンとをかけあわせたものになる。このアンテナ素子
単体の放射パターンを上記した線状磁流源単体による放
射パターンに置き換えてやれば、このアンテナの放射パ
ターンは近似的に求まる。
された電波は、磁流源がZY平面に対して対称に配置さ
れているので、ZY平面と平行な面上において等振幅で
位相が互いに逆相になり相殺される。つまり、ZY平面
と平行な方向には電波はほとんど放射されない。また、
ZX平面と平行な面では2つの磁流源から放射される電
波の位相が揃う方向があり、その方向には電波が強めら
れる。一例として磁流源間距離が自由空間で1/2波長
である時は、X軸方向に位相が揃うので+X方向および
−X方向に放射電波が強められる。
より、1つのアンテナ素子でアンテナアレーの効果を引
き出すことができ、モノポールアンテナの指向性を変化
させることが可能になる。
すると磁流源が長くなり、その結果、X方向への放射が
絞られ利得が大きくなる。つまり、開口16,17の長
さにより利得を調整できる。
ノポールアンテナは接地導体の端部で電波の回折がおこ
る。つまり、有限大の接地導体を有するモノポールアン
テナによる放射電波は、アンテナ素子による放射電波と
接地導体の端部における回折波との和となる。
ナにおいても同様のことがいえる。天井導体15、側面
導体14、接地導体11の全ての端部及び屈折箇所にお
いて回折が起こる。本実施形態のように、天井導体15
に開口16,17がある場合では、特に天井導体15の
端部での回折波の影響が大きくなる。
ールアンテナでは、開口16、17の位置や個数、大き
さに加え、天井導体15、側面導体14、接地導体11
各々の大きさや形状により放射電波の指向性を変化させ
ることが可能になる。
し、放射指向性を図4に、入力インピーダンス特性を図
5に示す。
した。すなわち、自由空間波長を基準として接地導体1
1を、1辺が0.76波長の正方形形状とした。側面導
体14の高さを0.19波長とした。天井導体15を、
X軸と平行な辺の長さが0.50波長で、Y軸に平行な
辺の長さが0.76波長である長方形形状とした。2つ
の開口16,17は、X軸と平行な辺の長さが0.13
波長で、Y軸に平行な辺の長さが0.76波長である長
方形形状とした。このように構成された開口16,17
を天井導体15のX軸方向に沿った両端に、ZY平面に
対して対称に配置した。同軸給電部12は原点に配置し
た。アンテナ素子13はZ軸に沿って配置した導体線か
ら構成し、その素子長は0.18波長とした。以上のよ
うに構成されたモノポールアンテナは、ZX平面、ZY
平面に対して対称な構造となる。
ナの放射指向性を示したものである。放射指向性の目盛
りは1間隔が10dBであり、単位はダイポールアンテ
ナの利得を基準にしたdBdである。
の放射が抑制され、X方向への電波の放射が強められて
いる。図37Bに示した従来のモノポールアンテナの特
性と比較しても最大放射方向に約2.4dBだけ放射が
強められているのがわかる。また、このアンテナはアン
テナ下側には電波をほとんど放射せず、アンテナ上側に
非常に強い電波を放射している。そして、特にアンテナ
斜め横方向に強い電波を放射しており、この方向に指向
性が強いのがわかる。つまり、アンテナ素子13の周囲
を囲む側面導体14と接地導体11とにより、アンテナ
下側つまり−Z方向への放射を小さくさせている。従っ
てこのモノポールアンテナは、廊下等の細長い室内空間
に優れた特性を有している。
放射させるための開口16,17がアンテナ天井部に配
置され、放射源であるアンテナ素子13が接地導体11
と側面導体14とにより囲まれているため、アンテナ側
面方向及び下側のアンテナ配置環境による放射電波への
影響が小さい。そのため、このモノポールアンテナを室
内の天井等に設置する場合、アンテナの天井部を下向き
にした状態でモノポールアンテナを室内の天井に埋め込
み、天井導体15が放射空間である室内の天井と同一平
面となるように設置することが可能となる。これにより
天井等から突起物がなくなり、人目に付きにくい景観上
好ましいアンテナとなる。
した時におけるこのモノポールアンテナのVSWR(電
圧定在波比)特性を示している。図5に示すように、こ
のモノポールアンテナは周波数f0で共振し、さらに、
VSWRが2以下となった周波数帯域を比帯域で約10
%有している。このように、このモノポールアンテナは
インピーダンス特性的にも非常に良好な特性を示してい
る。
テナ素子高が0.18波長であり、通常の1/4波長モ
ノポールアンテナ素子よりも低くなっている。これは次
のような理由によっている。すなわち、天井導体15が
高さ0.19波長のところにあってアンテナ素子13の
先端と非常に近接して配置されている。そのため、両者
の間に容量性の結合が生じ、アンテナ素子13の先端に
容量性負荷を備えているのと等価となる。これによりト
ップローディング効果が生じ、その結果としてアンテナ
素子高を低くすることができる。
アンテナ素子13と天井導体15との間の離間距離が非
常に近接して配置されている。そのため、入力インピー
ダンスは、アンテナ素子13と天井導体15との間の離
間距離の微小な増減によっても、その影響で不安定にな
る。そこで、アンテナ素子13と天井導体15との間に
絶縁物、誘電体等からなるスペーサーを配置して両者の
間隔を固定化すれば、入力インピーダンス特性を安定化
させることができる。
によれば、アンテナ素子13を低背化できる効果もあ
り、モノポールアンテナを室内の天井に埋め込む場合に
おいて、人目に付きにくい景観上好ましい形態となる。
アンテナがZY平面、ZX平面に対して対称な構造であ
る場合を示したが、この場合、アンテナからの放射電波
の指向性がZY平面やZX平面に対して対称になる。
単な構造で、所望の指向性を持つ小型で優れたモノポー
ルアンテナが実現できる。
態2について、図6を参照しながら説明する。なお、図
6では、図1と同一ないし同様の部分には同一の符号を
付している。
ンテナ素子13に特徴がある。すなわち、アンテナ素子
13は、その一端が同軸給電部12に電気的に接続され
る一方、その他端が天井導体15に電気的に接続されて
いる。
形態1のモノポールアンテナの動作と同様である。
ては、天井導体15とアンテナ素子13の先端とが互い
に非常に近接して配置される場合がある。この場合、天
井導体15とアンテナ素子13との間の距離の変化によ
り本アンテナの入力インピーダンスが変化してしまい、
同軸給電部12との整合状態が悪くなる場合が起こり得
る。そして、このように同軸給電部12との整合状態が
悪くなると、アンテナ素子13に供給される電力が少な
くなり、アンテナの放射効率が低減してしまう。
素子13との間の電気的かつ機械的関係を安定にするた
めに、天井導体15とアンテナ素子13とを半田等で接
続して両者を機械的および電気的に接続している。この
ような構成にすることにより、アンテナの構造的な安定
度が増すうえに、アンテナのインピーダンスが安定にな
り、その特性が改善される。
体からなるスペーサーを備えることも可能であるが、構
造の簡単化による製作上の容易性を考えた場合、実施の
形態2の構造の方が優れている場合がある。
し、その放射指向性を図8に、その入力インピーダンス
特性を図9に示す。
た。すなわち、自由空間波長を基準として接地導体11
を、1辺が0.76波長の正方形形状とした。側面導体
14の高さを0.08波長とした。天井導体15を、1
本の線状導体15Aと2個の長方形導体15Bとで構成
した。同軸給電部12を原点に配置した。線状導体15
Aを長さが0.76波長として、天井導体15A、15
Bと平行にかつY軸と平行に配置した。線状導体15A
の両端を側面導体14に電気的に接続した。長方形導体
15BはいずれもX軸と平行な辺の長さを0.19波長
としY軸と平行な辺の長さを0.76波長とした。この
ような形状の長方形導体15Bをアンテナ天井部のX方
向両端に配置した。長方形導体15Bと線状導体15A
との間に開口16,17を形成した。開口16、17
は、X軸と平行な辺の長さが0.19波長で、Y軸に平
行な辺の長さが0.76波長の長方形とした。アンテナ
素子13の先端を線状導体15Aの長さ方向の中央部に
電気的に接続した。アンテナ素子13はZ軸に沿って配
置した導体線であり、その素子長は0.08波長とし
た。以上のように構成されたモノポールアンテナはZX
平面、ZY平面に対して対称な構造となる。
ナの放射指向性を示したものである。放射指向性の目盛
りは1間隔が10dBであり、単位はダイポールアンテ
ナの利得を基準にしたdBdである。
の放射が抑制され、X方向への電波の放射が強められて
いる。図37Bに示した従来のモノポールアンテナの特
性と比較しても最大放射方向に約4dBだけ放射が強め
られている。また、図8より、本アンテナはアンテナ下
側には電波をほとんど放射せず、アンテナ上側に非常に
強い電波を放射している。そして、特にアンテナ斜め横
方向に強い電波を放射しており、この方向に指向性が強
い。つまり、アンテナ素子13の周囲を囲む側面導体1
4と接地導体11とにより、アンテナ下側つまり−Z方
向への放射を小さくさせている。従ってこの例は、廊下
等の細長い室内空間に優れた特性を示す。
形態1と同様の理由により、アンテナ側面方向及び下側
のアンテナ配置環境による放射電波への影響が小さいた
めに、アンテナの天井部が放射空間に面するように室内
の天井と揃えて設置することが可能となり、そのために
天井等から突起物がなくなり、人目に付きにくい景観上
好ましいアンテナとなる。
した時におけるこのモノポールアンテナのVSWR特性
を示している。図9に示すように、このモノポールアン
テナは周波数f0で共振し、さらに、VSWRが2以下
となった周波数帯域を比帯域で約10%有している。こ
のように、このモノポールアンテナはインピーダンス特
性的にも非常に良好な特性を示している。
り、通常の1/4波長モノポールアンテナ素子よりも低
くなっている。これは、実施の形態1と同様にトップロ
ーディング効果によるものである。
ンテナ素子の低背化の効果もあり、アンテナを室内の天
井に埋め込むことが不可能な場合、天井からの突起物よ
り小さく人目に付きにくい景観上好ましいアンテナとな
る。
態1と同様、このアンテナがZY平面、ZX平面に対し
て対称と構造とすることで、アンテナからの放射電波の
指向性がZY平面に平行な各面およびZX平面に平行な
各面に対して対称になるという効果がある。
単な構造で、所望の指向性を持つ小型で優れたモノポー
ルアンテナが実現できる。
態3について、図10A、図10Bを参照しながら説明
する。なお、図10A、図10Bでは、図1と同一ない
し同様の部分には同一の符号を付している。
は、整合導体18,19を備えることに特徴がある。整
合導体18,19は直線導体で構成されており、ZY平
面においてZ軸と平行に配置されている。また、整合導
体18、19は、+のZ軸上に配置されたアンテナ素子
13に対して対称となるように配置されている。整合導
体18、19の一端は、接地導体11に電気的に接続さ
れている。
形態1のモノポールアンテナのそれと同様である。
おいては、場合によっては同軸給電部12とモノポール
アンテナとの間の整合状態が悪くなる場合が起こり得
る。その場合、アンテナ素子13に供給される電力が少
なくなり、アンテナの放射効率が悪化してしまう。
ンテナは、アンテナ素子13の近傍に離間して整合導体
18,19を設けることよりアンテナのインピーダンス
を変化させて同軸給電部12との整合状態を良好にする
ことができる。整合状態を良好にすればアンテナの特性
を改善することが可能となる。
えないように整合導体18、19を配置することによ
り、整合導体18、19がある場合の放射指向性を、な
い場合と同等にすることができる。これは、実施の形態
1で述べたように、このモノポールアンテナの実質的な
放射源が主に開口16、17に集中しているためであ
る。つまり、このモノポールアンテナによれば、所望の
放射指向性をほとんど変化させることなく、インピーダ
ンスの整合状態を良好にすることが可能となる。
態1と同様、このアンテナがZY平面、ZX平面に対し
て対称な構造とすることで、アンテナからの放射電波の
指向性がZY平面およびZX平面に対して対称になる。
単な構造で、所望の指向性を持つ小型で優れたモノポー
ルアンテナが実現できる。
4について、図11A、図11Bを参照しながら説明す
る。なお、図11A、図11Bでは、図1と同一ないし
同様の部分には同一の符号を付している。
地導体11、側面導体14、天井導体15が囲まれたア
ンテナ内部空間を、誘電体31で充填していることに特
徴がある。ここで、真空での誘電率ε0に対するその誘
電体の誘電率の比(比誘電率)をεrとすると、誘電体
内での波長は、真空中の波長に比べて1/√εr倍とな
る。εrは1以上であるから誘電体内では波長は短くな
る。このため、誘電体31をアンテナ内に挿入すること
により、アンテナをより小形、低背な構造にすることが
できる。
し、その放射指向性を図13に示し、その入力インピー
ダンスの50Ω整合時のVSWR(電圧定在波比)特性
を図14に示す。
電率εrを3.6とした。接地導体11を自由空間波長
を基準として長辺が0.76波長、短辺が0.27波長
の長方形形状とした。側面導体14の高さを0.006
7波長とした。天井導体15を、X軸と平行な辺の長さ
が0.38波長でY軸に平行な辺の長さが0.27波長
の長方形形状とした。開口16',17'は、誘電体31
の表面に天井導体15として形成される導体膜を誘電体
31から剥離することで形成した。開口16'、17'は
ともにX軸と平行な辺の長さが0.19波長でY軸に平
行な辺の長さが0.27波長の長方形とした。このよう
に構成した開口16'、17'を、天井導体15のX軸方
向に沿った両端に、ZY平面に対して対称に配置した。
アンテナ素子13は導体線であり、その素子長は0.0
067波長とした。また、同軸給電部12を原点に配置
し、アンテナ素子13の一端を天井導体15に電気的に
接続した。以上のように構成したモノポールアテナはZ
X平面、ZY平面に対して対称な構造となる。
隔が10dBであり、最大値で規格化してある。このモ
ノポールアンテナは、アンテナ下側には電波をほとんど
放射せず、アンテナ上側に非常に強い電波を放射し、特
にアンテナ斜め横方向に指向性が強いので廊下等の細長
い室内空間に優れた特性を示す。
ルアンテナは周波数f0で共振し、さらには、VSWR
が2以下となった周波数帯域を比帯域で約2%有してい
る。このように、このモノポールアンテナははインピー
ダンス特性の点でも、中心周波数において良好な特性を
示している。
ナ素子高を0.0067波長にすることでできる。これ
は2GHzの信号を送受信する場合においては、1mm
に相当し、従来の1/4波長モノポールアンテナ素子よ
りも高さ寸法が十分に低くなっており、さらには上記し
た実施の形態1〜3の構造に比べても低くなっている。
これはアンテナ内部に誘電体31を充填しているためで
ある。
において、特にアンテナを天井や壁に埋め込むことが不
可能な場合には、高さ寸法を小さくできるこのモノポー
ルアンテナは天井や壁からの突起部分が極めて低く人目
に付きにくい景観上好ましい形態となる。
ZX平面に対して対称な構造を有するモノポールアンテ
ナとしたが、この場合、アンテナからの放射電波の指向
性がZY平面に平行な各面およびZX平面に平行な各面
に対して対称になるという効果がある。
1をアンテナ内部に充填配置した構造になっているの
で、両面に銅箔などの導体箔が張られている誘電体基板
を用いてこのモノポールアンテナを作製することができ
る。例えば、次のように作製することができる。すなわ
ち、両面に銅箔などの導体箔が張られた厚さ0.006
7波長の誘電体基板を、長辺0.76波長×0.27波
長の長方形に切断して誘電体31とする。そして、上記
導体箔のうちの一方を例えばエッチングあるいは機械加
工で削ることにより天井導体15と開口16'、17'を
作成する。このとき削除しない誘電体31の他方の導体
箔は接地導体11となる。さらに接地導体11の所定の
位置(例えば、平面方向中心位置)に適当な穴をあけ同
軸給電部12を作成する。そして、同軸給電部12から
誘電体31の天井面に至る穴をエッチングやドリル加工
により形成する。この穴に、同軸給電部12の内導体か
ら延長した導体線の先端を挿入して天井導体15から基
板外部に突き出させる。この導体線がアンテナ素子13
となる。そして、アンテナ素子13と天井導体15とを
半田等で電気的に接続する。さらに誘電体31の側面に
接着剤等により銅箔を貼り付けることで側面導体14を
形成する。
7'をエッチング加工等のような工作精度の高い加工法
により作製することによりアンテナの製作精度が向上
し、さらには量産によるコストの削減が可能になる。
〜3のモノポールアンテナでは、開口16、17により
アンテナ内部空間が外部に連通しているため、アンテナ
の設置環境により、開口16、17からアンテナ内部に
埃や湿気の多い空気が入り込み、アンテナの特性が劣化
するおそれがある。このモノポールアンテナでは、誘電
体31を設けることにより埃や湿気の多い空気が入り込
むことによる特性の劣化を防いで、信頼性を長期にわた
って維持することが可能になる。
単な構造で、所望の指向性を持つ小型で優れたモノポー
ルアンテナが実現できる。
示すように、側面導体14の代わりに複数本の導体棒3
2によりアンテナ内部とアンテナ外部とを電気的に遮断
することもできる。導体棒32は例えば次のように形成
できる。すなわち、複数の誘電体31のマザー基板とな
る大型の誘電体基板に接地導体11と天井導体15とと
なる導体パターンを形成する。そして、この誘電体基板
に、各誘電体31の分割線に沿った穴を貫通形成する。
穴は、互いに所定間隔離間して複数形成する。さらに形
成した穴に導体棒32を挿入し接地導体11と導体棒3
2とを、また、天井導体15と導体棒32とをそれぞれ
互いに電気的に接続する。導体棒32を形成したのち、
誘電体基板を各誘電体31毎に分割する。導体棒32
は、例えば、バイアホールから構成することができる。
バイアホールは、上記穴にスルーホールエッチングを施
したり、導電体を充填することで形成できる。
2間の離間間隔が波長に比べて十分狭い場合、導体棒3
2は側面導体14と同様の効果を発揮する。導体棒32
の構成と、前述のエッチング加工等による天井導体15
の加工技術とをあわせれば、工作精度が良く量産性に優
れたモノポールアンテナを実現できる。
まれたアンテナ内部が誘電体31によりすべて満たされ
ている構造のモノポールアンテナを例に挙げて説明した
が、本発明は必ずしもこの構成のモノポールアンテナに
限定されるものでなく、アンテナ内部の一部に誘電体3
1が存在する場合も実施可能である。例えば、片面に導
体箔が張られた誘電体基板を用いてエッチングあるいは
機械加工で導体箔を削ることにより、 ・天井導体15と開口16'、17'とを有する誘電体基
板、 ・側面導体14を有する誘電体基板、 ・接地導体11を有する誘電体基板、 をそれぞれ作成し、これらを張り合わせてモノポールア
ンテナを構成することも可能である。なお、側面導体1
4を有する誘電体基板は、全ての側面に側面導体14が
形成された単一の誘電体基板としてもよいし、表面に側
面導体14を形成した複数の誘電体基板を枠状に貼り合
わせて構成しても良い。
態5について、図16A、図16Bを参照しながら説明
する。図16Aは、モノポールアンテナの概観斜視図で
あり、図16Bは、図16AのZY平面に沿った断面図
である。実施の形態5のモノポールアンテナは、基本的
には実施の形態4のものと同様の構成を備えているが、
実施の形態3と同様、接地導体11に電気的に接続され
た整合導体18、19を備えていることに特徴がある。
整合導体18、19は、ZY平面上において、+のZ軸
上に配置されたアンテナ素子13に対して対称となるよ
うに配置されている。整合導体18,19の一端は、接
地導体11に電気的に接続されている。
傍に離間して整合導体18,19を設けることよりアン
テナのインピーダンスを変化させて同軸給電部12との
整合状態を良好にすることができる。整合状態を良好に
すればアンテナの特性を改善することが可能となる。さ
らには、実施の形態3と同様、所望の放射指向性をほと
んど変化させることなく、インピーダンスの整合状態を
良好にすることが可能となる。
単な構造で、所望の指向性を持ちインピーダンスの整合
状態が良好な小型で優れたモノポールアンテナが実現で
きる。
態6について、図17A、図17Bを参照しながら説明
する。図17Aは、モノポールアンテナの概観斜視図で
あり、図17Bは、図17AのZY平面に沿った断面図
である。
本的には実施の形態4の構成と同様の構成を備えている
が、このモノポールアンテナは、アンテナ内部空間全域
を満たすことなく、その一部を満たす平板状の誘電体3
1'を備えていることに特徴がある。誘電体31'の表面
には、導体膜からなる膜天井導体15と、導体膜を除去
してなる開口16'、17'とが形成されている。そし
て、側面導体14により囲まれたアンテナ内部空間の天
井側開口端に誘電体31'が配置されており、このモノ
ポールアンテナの内部空間は誘電体31'が蓋となって
密封されている。
によるおける防塵、防湿効果は、本実施の形態に示すよ
うに、アンテナ内部空間の天井側開口端を誘電体31'
により蓋をすることでも十分発揮することができる。な
お、本実施形態では、誘電体31'をアンテナ天井側に
設けたが、アンテナ底部側に誘電体31'を設けること
も可能である。その場合、接地導体11は誘電体31'
上に形成される。
態7について、図18A、18Bを参照しながら説明す
る。図18Aは、モノポールアンテナの概観斜視図であ
り、図18Bは、図18AのZY平面に沿った断面図で
ある。実施の形態7のモノポールアンテナにおいては、
実施の形態6の構成に、さらに、実施の形態5の整合導
体18,19を備えたものであり、これにより実施の形
態5と同様、インピーダンスの整合を図ることができ
る。
9をアンテナ素子13と離間して配置した構造のモノポ
ールアンテナを例に挙げて説明したが、本発明は必ずし
もこの構成のモノポールアンテナに限定されるものでは
ない。例えば、図19A、図19Bに示すように、一部
あるいは全ての整合導体18,19の一端をアンテナ素
子13の一端あるいは中途部において電気的に接続する
構成とすることも可能である。このような構成にするこ
とによりアンテナのインピーダンスを高くすることが可
能になり、特にアンテナのインピーダンスが低い場合に
同軸給電部12との整合状態を良好にすることが可能に
なる。
9をアンテナ素子13と離間して配置した構造のモノポ
ールアンテナを例に挙げて説明したが、本発明は必ずし
もこの構成のモノポールアンテナに限定されるものでは
ない。例えば、図20A、図20Bに示すように、一部
あるいは全ての整合導体18,19の一端を天井導体1
5と電気的に接続する構成することも可能である。この
ような構成にすることによりアンテナのインピーダンス
を変化することが可能になり、同軸給電部12との整合
状態を良好にすることが可能になる。
態8について、図21〜図26を参照しながら説明す
る。
線装置のシステム構成を示したものである。図21にお
いて、35は無線装置、33は信号伝送ケーブル、34
は制御部である。無線装置35と制御部34とは信号伝
送ケーブル33を介して双方向に信号を伝達している。
制御部34において信号処理を行い、無線装置35によ
り電波の放射および受信を行う。なお、図21では、制
御部34に対して単一の無線装置35を接続していた
が、通常、制御部34に対して、複数の無線装置35が
接続される。
線装置の構成を示したものである。これらの図におい
て、33は信号伝送ケーブル、41、42はアンテナ、
43、44は周波数選択手段の一例であるフィルタ、4
5、46は増幅回路、47は筐体、48は凹部である。
フィルタ43、44と増幅回路45、46は筐体47の
内部に配置されている。凹部48は筐体47の表面に形
成されており、図23に示すようにアンテナ41、42
が筐体47の凹部48に埋め込むように備えられてい
る。また、アンテナ41、42は実施の形態1から実施
の形態7に記載したアンテナである。信号伝送ケーブル
33は、例えば同軸ケーブルのような電気信号伝送ケー
ブルにより構成されている。
線装置に送り無線装置のアンテナ41から電波を送信す
る回路系を下り系と呼び、無線装置のアンテナ42から
電波を受信して制御部34に信号を送る回路系を上り系
と呼ぶ。図22は図21における無線装置の構成例を示
したものであり、下り系では、アンテナ41の給電部は
フィルタ43に接続され、フィルタ43は増幅回路45
に接続されている。一方、上り系では、同様にアンテナ
42の給電部はフィルタ44に接続され、フィルタ44
は増幅回路46に接続されている。
信号処理された信号が電気信号伝送ケーブル33を介し
て無線装置内の増幅回路45に送られ、増幅回路45で
電力増幅された後、フィルタ43においてフィルタ43
の通過帯域制限により使用周波数帯の信号のみをアンテ
ナ41に送り、アンテナ41から電波として空間に放射
される。
テナ42から受信された信号はフィルタ44に送られフ
ィルタ44の通過帯域制限により使用周波数帯の信号の
みが増幅回路46に送られ、増幅回路46で電力増幅さ
れた後、電気信号伝送ケーブル33を介して制御部34
に送られる。
テナは、電波を放射させるための開口16、17がアン
テナ天井部に配置され、放射源であるアンテナ素子13
が接地導体11と側面導体14により囲まれているた
め、アンテナ側面方向及び下側のアンテナ配置環境によ
る放射電波への影響が小さい。つまり、筐体47を埋め
込んで設置することが難しい室内に、無線装置32を設
置する場合、アンテナ(実施の形態1〜7のモノポール
アンテナ)を凹部48に埋め込むことで、筐体47から
の突起部分をなくしアンテナを目立たなくすることが可
能になり、景観上より優れた無線装置となる。
2つのアンテナ41、42と2つのフィルタ43、44
で構成される場合を例に挙げて説明したが、本発明は必
ずしもこのような構成の無線装置に限定されるものでは
ない。例えば、図24に示すように、上り系の使用周波
数帯域と下り系の使用周波数帯域の2つの周波数帯域で
動作するアンテナ41'と共用器49とにより構成する
ことも可能である。これにより、アンテナ41'とフィ
ルタ(共用器49)がそれぞれ1つになり、無線装置が
より小形になる。
ケーブル33が電気信号伝送ケーブルにより構成されて
いる場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこ
の構成の無線装置に限定されるものではない。例えば、
図25に示すように、信号伝送ケーブルが光ファイバと
いった光信号伝送ケーブル33'により構成されている
場合も可能である。図25は一例として、共用器48を
用いた場合を示したが、図22に示すような一対のフィ
ルタ43、44を用いた構成にしても良い。この場合、
電気信号を光信号に変換して信号を伝送する必要があ
る。従って図25に示すように下り系の光信号伝送ケー
ブル33'と増幅回路45の間に光信号を電気信号に変
換するフォトダイオード51と、上り系の増幅回路47
と光信号伝送ケーブル33'との間に電気信号を光信号
に変換するレーザ52が必要になる。また、制御部34
においては逆に、上り系の光信号伝送ケーブル33'と
の接続にはフォトダイオード(図示省略)、下り系の光
信号伝送ケーブル33'との接続にはレーザ(図示省
略)が必要になる。このような構成にすることにより、
光信号伝送ケーブル33'の設置コストの軽減や、光信
号伝送ケーブル33'の伝送長による信号の減衰が軽減
されより長距離の信号伝送が可能になる。更に、上り系
と下り系で異なる波長の光信号を用い、波長多重を行う
ことにより一本の光ファイバで光信号伝送ケーブル50
を構成することが可能になる。この場合、光信号伝送ケ
ーブル33'とレーザ52との間と、光信号伝送ケーブ
ル33'とフォトダイオード51との間に、光カプラ6
0を設ける必要がある。
つの端子61、62、63を備えている。端子61は光
信号伝送ケーブル33'に接続されている。端子62は
フォトダイオード51に接続されている。端子63はレ
ーザ52に接続されている。光カプラ60を備えること
で下がり系、上がり系の各光信号は次のように伝送され
る。すなわち、アンテナ41、41'で受信された下り系
の伝送信号はレーザ52で光信号に変換されたのち、光
カプラ60を介して光信号伝送ケーブル33'に送られ
る。一方、上り系の伝送信号は、光信号伝送ケーブル3
3'から光カプラ60を介してフォトダイオード51に
送られ、ここで電気信号に変換されたのち、アンテナ4
2、41'に送られる。このような構成にすることによ
り光信号伝送ケーブルの本数を1本にすることができ、
伝送に要する光信号伝送ケーブル自体のコストや敷設コ
ストを低減できる。
うに種々の変形が考えられる。
は、アンテナがZY平面、ZX平面に対して対称な構造
であるモノポールアンテナを例に挙げて説明したが、本
発明は必ずしもこの構成のモノポールアンテナに限定さ
れるものではない。例えば、所望の放射指向性あるいは
入力インピーダンス特性を得るために、ZY平面にのみ
対称な構造、または、ZY平面、ZX平面に対して非対
称な構造も可能である。また、開口16、17のみがZ
Y平面に対称、あるいはZY平面とZX平面とに対称な
構造も可能である。また、接地導体11のみがZY平面
に対称、あるいはZY平面とZX平面に対称な構造も可
能である。また、天井導体15のみがZY平面に対称、
あるいはZY平面とZX平面に対称な構造も可能であ
る。また、側面導体14のみがZY平面に対称、あるい
はZY平面とZX平面に対称な構造も可能である。ま
た、これらの組み合わせも可能であり、このような構造
にすることにより放射対象空間に最適な放射指向性を持
つアンテナを実現することができる。
は、接地導体11と側面導体14と天井導体15とが互
いに電気的に接続された構造のモノポールアンテナを例
に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこの構成のモノ
ポールアンテナに限定されるものではない。例えば、所
望の放射指向性あるいは入力インピーダンス特性を得る
ために天井導体15と側面導体14とが互いに電気的に
開放されている構造、あるいは接地導体11と側面導体
14とが電気的に開放されている構造、あるいは接地導
体11と側面導体14と天井導体15とが全て互いに電
気的に開放されている構造も可能である。
は、開口16、17が2つのモノポールアンテナを例に
挙げて説明したが、本発明は必ずしもこの構成のモノポ
ールアンテナに限定されるものではない。例えば、所望
の放射指向性あるいは入力インピーダンス特性を得るた
めに、開口16、17が1つの場合や3つ以上にする構
造も可能である。
は、開口16、17を長方形形状にしたモノポールアン
テナを例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこの構
成のモノポールアンテナに限定されるものではない。例
えば、所望の放射指向あるいは入力インピーダンス特性
性を得るために、開口16、17が円形形状あるいは正
方形形状あるいは多角形形状あるいは半円形状、あるい
はこれらの組み合わせ、あるいは輪状あるいはその他の
形状にすることも可能である。開口16、17が円形形
状あるいは楕円形形状あるいは曲面形状で構成される場
合、放射指向性においては、アンテナを構成する導体部
分に形成される角部が丸くなる結果、角部での回折効果
が少なくなって放射電波の交差偏波変換損失が少なくな
るという効果がある。
は、開口16、17がアンテナ天井部に配置された構成
のモノポールアンテナを例に挙げて説明したが、本発明
は必ずしもこの構成のモノポールアンテナに限定される
ものではない。例えば、所望の放射指向性あるいは入力
インピーダンス特性を得るために開口16、17が側面
導体14に配置された構造、あるいは開口16、17が
接地導体11に配置された構造、あるいはこれらを組み
合わせた構造も可能である。
は、接地導体11が方形形状をしたモノポールアンテナ
を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこの構成の
モノポールアンテナに限定されるものではない。例え
ば、所望の放射指向性あるいは入力インピーダンス特性
を得るために、接地導体11がその他の多角形形状ある
いは半円形状あるいはこれらの組み合わせあるいはその
他の形状にすることも可能である。また、接地導体11
が円形形状あるいは楕円形形状あるいは曲面形状あるい
はその他の形状にすることも可能である。これにより、
放射指向性においては、アンテナを構成する導体部分の
角部が丸くなる結果、角部での回折効果が少なくなって
アンテナからの放射電波の交差偏波変換損失が少なくな
るという効果がある。
は、天井導体15が方形形状をしたモノポールアンテナ
を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこの構成の
モノポールアンテナに限定されるものではない。例え
ば、所望の放射指向性あるいは入力インピーダンス特性
を得るために天井導体15がその他の多角形形状あるい
は半円形状あるいはこれらの組み合わせあるいはその他
の形状とすることも可能である。また、天井導体15が
円形形状あるいは楕円形形状あるいは曲面形状あるいは
その他の形状にする構造も可能である。これにより、放
射指向性においては、アンテナを構成する導体部分の角
部が丸くなる結果、角部での回折効果が少なくなりアン
テナからの放射電波の交差偏波変換損失が少なくなると
いう効果がある。さらには、モノポールアンテナの全体
構造を平面視円形形状とした場合には、次のような利点
がある。すなわち、モノポールアンテナの設置環境は千
差万別であるために、実際に設置すると設計通りの放射
指向性を発揮できない場合がある。その場合、モノポー
ルアンテナの設置方向を水平方向に沿って調整すること
が行われる。これに対して、所望の放射指向性は、モノ
ポールアンテナの4側面の方向を、設置環境で規定され
る基本方向(室内であれば、側壁の面方向等)に揃えた
状態で発揮できるように、通常は設計されている。その
ため、設置方向を微妙に調整すると、モノポールアンテ
ナの4側面方向が設置環境での基本方向からずれてしま
い、景観上、好ましくない設置形態になってしまう場合
がある。これに対して、モノポールアンテナの外観形状
を円形にすれば、モノポールアンテナの側面に一定の方
向が生じることがなくなり、設置方向を微妙に調整して
も、モノポールアンテナの側面方向が設置環境での基本
方向からずれてしまうことが生じなくなる。
は、側面導体14が接地導体11と垂直な構造のモノポ
ールアンテナを例に挙げて説明したが、本発明は必ずし
もこの構成のモノポールアンテナに限定されるものでは
ない。例えば、所望の放射指向性あるいは入力インピー
ダンス特性を得るために、側面導体14が接地導体11
に対して斜めになっている構造も可能である。
は、側面導体14が接地導体11の輪郭に沿って形成さ
れる枠上に設けられた構造のモノポールアンテナを例に
挙げて説明した。換言すれば、各実施形態においては、
側面導体14が形成する枠と接地導体11の大きさとが
略一致していた。しかしながら、本発明は必ずしもこの
構成のモノポールアンテナに限定されるものではない。
例えば、所望の放射指向性あるいは入力インピーダンス
特性を得るために、側面導体14で形成される枠が接地
導体11より大きい構造や小さい構造、あるいは上記枠
が天井導体15より大きい構造や小さい構造も可能であ
る。
は、開口16、17の大きさが固定された構造のモノポ
ールアンテナを例に挙げて説明したが、本発明は必ずし
もこの構成のモノポールアンテナに限定されるものでは
ない。例えば図27に示すように、開口16、17に、
その大きさを変化させることが可能な開口調整装置20
を備えた構造にすることも可能である。開口調整装置2
0は、例えば、開口16、17に沿ってその大きさを調
整する導体板20aをスライド可能に設けることにより
実現できる。開口調整装置20により開口16、17の
大きさを任意に変化させることにより放射指向性を変化
させて、所望の放射指向性を得ることが可能になる。
テナ素子13を直線導体で構成したが、これを他のアン
テナ素子で構成することも可能である。例えば、アンテ
ナ素子が螺旋状の導体線で構成されたヘリカル型モノポ
ールアンテナ素子にしてもよいし、導体線をL字型に折
り曲げた逆L型あるいは逆F型モノポールアンテナ素子
にしてもよい。また、導体線の先端に導体平板等の容量
性負荷等を備えたトップローディング型モノポールアン
テナ素子、あるいは、これらの組み合わせによるアンテ
ナ素子にしてもよい。以上のようなアンテナ素子にする
ことで、アンテナ素子が小形、低背になり、全体しても
小形、低背化が可能になる。
ノポールアンテナを、接地導体11と天井導体15と側
面導体14とアンテナ素子13と同軸給電部12と開口
16、17とを備えて構成したが、必ずしもこのような
構成のモノポールアンテナに限定されるものではない。
例えば、所望の放射指向性あるいは入力インピーダンス
特性を得るために、天井導体15がなくアンテナ天井部
が全て開口である構成としてもよい。これにより、ZY
平面、ZX平面に対して対称な構造である場合、アンテ
ナ垂直面の指向性を変化させかつアンテナ水平面にほぼ
無指向な特性が得られる。さらに、開口16、17が接
地導体11と側面導体14にある構成も可能である。こ
の場合、所望の放射指向性あるいは入力インピーダンス
特性を得るために、モノポールアンテナをZY平面、Z
X平面に対して対称な構造にすることも可能であり、Z
Y平面にのみ対称な構造、または、ZY平面、ZX平面
に対して非対称な構造にすることも可能である。また、
開口16、17のみがZY平面に対称、あるいはZY平
面とZX平面に対称な構造も可能である。また、接地導
体11のみがZY平面に対称、あるいはZY平面とZX
平面に対称な構造も可能である。また、側面導体14の
みがZY平面に対称、あるいはZY平面とZX平面に対
称な構造も可能である。また、これらの組み合わせも可
能であり、このような構造にすることにより放射対称空
間に最適な放射指向性を持つアンテナが実現できる。
たモノポールアンテナを、アレー状に配置し、フェーズ
ドアレーアンテナおよびアダプティブアンテナアレーを
構成することも可能である。これにより、更なる放射電
波の指向性の制御が可能になる。
ナ素子13を天井導体15から電気的に開放している構
成を例にして説明したが、実施の形態3に示される本発
明は必ずしもこの構成のモノポールアンテナに限定され
るものではない。例えば、図28A、図28Bに示すよ
うに、アンテナ素子13の一端を天井導体15と電気的
に接続する構成としてもよい。この場合、アンテナ素子
13は直線導体に限られるものではなく、例えば螺旋状
の導体線で構成してヘリカル型モノポールアンテナ素子
でもよい。このようなアンテナ素子にすることにより、
アンテナ素子13を小形、低背にすることができ、その
分、全体の小形、低背化が可能になる。
体18、19を2つ有するモノポールアンテナを例に挙
げて説明したが、本発明は必ずしもこの構成のモノポー
ルアンテナに限定されるものではない。整合素子18、
19は、例えば、1個あるいは3個以上で構成すること
も可能である。このような構成にすることにより、構造
の自由度が増え同軸給電部12との整合状態を更に良好
にすることが可能になる。
整合導体18、19をアンテナ素子13から離間してZ
Y平面上に配置した構造のモノポールアンテナを例に挙
げて説明したが、本発明は必ずしもこの構成のモノポー
ルアンテナに限定されるものではない。例えば、整合導
体18、19をZ軸と平行な任意の位置に配置すること
も可能である。このような構成にすることにより、構造
の自由度が増え同軸給電部12との整合状態を更に良好
にすることが可能になる。
体18、19を直線導体で構成したが、これを他の形状
の導体で構成することも可能である。例えば、螺旋状の
導体線で構成されたヘリカル型整合導体で構成されてい
る場合も可能であり、L字型に折れ曲がった導体線で構
成されている場合も可能である。これにより、小形、低
背な整合導体が可能となり、アンテナの小形、低背化が
可能になる。
体18、19をアンテナ素子13と離間して配置した構
造のモノポールアンテナを例に挙げて説明したが、本発
明は必ずしもこの構成のモノポールアンテナに限定され
るものではない。例えば、図29A、図29Bに示すよ
うに、一部あるいは全ての整合導体18、19の一端を
アンテナ素子13の一端あるいは中途部に電気的に接続
する構成することも可能である。このような構成にする
ことにより、モノポールアンテナのインピーダンスを高
くすることが可能になり、特にインピーダンスが低い場
合に、モノポールアンテナと同軸給電部12との整合状
態を良好にすることが可能になる。
体18、19を天井導体15から離間して配置したモノ
ポールアンテナを例に挙げて本発明を説明したが、本発
明は必ずしもこの構成のモノポールアンテナに限定され
るものではない。例えば、図29A、図29Bに示すよ
うに、一部あるいは全ての整合導体18、19の一端を
天井導体15に電気的に接続する構成することも可能で
ある。このような構成にすることによりモノポールアン
テナのインピーダンスを変化させることが可能になり、
モノポールアンテナと同軸給電部12との整合状態を良
好にすることが可能になる。
井導体15の両端を側面導体14に電気的に接続してい
た。そのため、水平面の放射指向性において、天井導体
15の両端を結ぶ方向に沿って極小点が形成されてしま
う。これは、天井導体15と側面導体14との接続点か
ら電流が漏れるために、その方向には電波をほとんど送
受波できないためである。アンテナ設計上、このような
極小点をなくす必要がある場合には、図30に示すよう
に、天井導体15に円形部15aを形成すればよい。円
形部15aは、天井導体15の両端を結ぶ方向の中央部
に設ける。円形部15aは、その周縁全周から電波が放
射されるので、水平面に沿ってほぼ無指向な状態で電波
を放射できる。そのため、天井導体15全体としては、
極小点を有する電波の放射と水平面に無指向な電波の放
射とを混合した放射となる。そのため、上記極小点にお
いても電波の放射を行うことが可能となり、図31に示
すように、水平面に沿って楕円形形状をした放射指向性
となる。なお、極小点における電波の放射量を調整する
には、円形部15aの大きさを変えればよい。
ールアンテナで電波の送受信を行う場合には、複数(例
えば、2つ)のモノポールアンテナが並列配置される。
この場合、隣り合うモノポールアンテナどうしのアイソ
レーションを確実に確保する必要がある。通常、アンテ
ナのアイソレーションを確保するためには、フィルタ等
のアイソレーション用素子を設けることが実施される
が、次のようにすれば、アイソレーションを確保しやす
くなる。すなわち、モノポールアンテナ、特に本発明の
ものでは、水平面指向性に極小点が形成される。極小点
は天井導体15と側面導体14との接続点に沿った向き
に形成される。そこで、隣り合うモノポールアンテナ
を、電波の極小点の形成方向が互いに同列になるように
整列配置する。これにより、モノポールアンテナどうし
の送受波の相互影響が最小限となり、アイソレーション
を確保しやすくなる。例えば、図7に示す構造のモノポ
ールアンテナでは、天井導体15の長手方向両端が側面
導体14に電気的に接続されているために、天井導体1
5の長手方向が電波の極小点の形成方向となる。そこ
で、図32に示すように、隣り合うモノポールアンテナ
を、その天井導体15の長手方向が同列になるように整
列配置する。これにより、モノポールアンテナどうしの
電波の相互影響が最小限となり、アイソレーションを確
保しやすくなる。
置した場合(以下、影響排除配列という)のアイソレー
ヘションを測定した。同様に、隣り合うモノポールアン
テを、その天井導体15の長手方向と直交する向きに沿
って整列配置した場合(以下、影響非排除配列という)
のアイソレーションを測定した。これらの測定結果を図
33に示す。図33中、黒四角が、影響排除配列の測定
結果であり、黒丸が影響非排除配列の測定結果である。
図中、横軸が隣接するモノポールアンテナの離間間隔
(mm)であり、縦軸がアイソレーションの測定結果
(dB)である。
の方がアイソレーションにおいて優れているのがわか
る。そのため、影響排除配列にした場合におけるアイソ
レーションが確保しやすくなり、その分、アイソレーシ
ョン用素子(フィルタ等)として性能の低いものを用い
ても、十分、アイソレーションを確保することができ、
製造コストの低減を図ることができる。
る場合には、構造を強固にする等の目的のために、これ
らモノポールアンテナを金属ベース板上に配置すること
が行われる。しかしながら、その場合には接地導体11
どうしが金属ベース板により短絡されるために、上記影
響排除配列を採用してもそのアイソレーションが悪化す
る。そのため、金属ベース板は用いない方がよい。
ノポールアンテナをZX平面およびZY平面にそれぞれ
に対して対称な形状を有するモノポールアンテナを備
え、さらにこのような構成のモノポールアンテナにおい
て、同軸給電点12を原点に配置することで、水平面に
沿った放射指向性を無指向状態にした。しかしながら、
本願発明は、このような構成に限るものではなく、同軸
給電点12を、水平面方向に原点から位置ずれした位置
に配置することもできる。これにより、水平面に沿った
電波の指向性を調整することができる。例えば、図34
に示すように、同軸給電点12をX軸に沿ってその+方
向に若干位置ずれされると、その水平面に沿った指向性
は、図35A、図35Bに示すようになる。すなわち、
ZX平面に沿った指向性は、ZY平面に対して対称とは
ならず、その第2象限と第4象限とを結ぶやや斜めとな
った方向に対して対称な形態となる。
を電波の送信において説明したが、本発明は電波の受信
においても同様の作用効果があるのはいうまでもない。
放射指向性を変化させることが可能で工作精度に優れた
モノポールアンテナおよび無線装置を実現できる。
テナの構成の一例を示す図であって、図1Aはその概観
斜視図、図1Bはその断面図である。
る。
ある。
示す図である。
テナの構成の一例を示す図であって、図6Aはその概観
斜視図、図6Bはその断面図である。
る。
ある。
示す図である。
ンテナの構成の一例を示す図であって、図10Aはその
概観斜視図、図10Bはその断面図である。
ンテナの構成の一例を示す図であって、図11Aはその
概観斜視図、図11Bはその断面図である。
る。
である。
を示す図である。
る。
ンテナの構成の一例を示す図であって、図16Aはその
概観斜視図、図16Bはその断面図である。
ンテナの構成の一例を示す図であって、図17Aはその
概観斜視図、図17Bはその断面図である。
ンテナの構成の一例を示す図であって、図18Aはその
概観斜視図、図18Bはその断面図である。
て、図19Aはその概観斜視図、図19Bはその断面図
である。
て、図20Aはその概観斜視図、図20Bはその断面図
である。
ステム構成の一例を示す図である。
を示すブロック図である。
分解斜視図である。
例を示すブロック図である。
に他の例を示すブロック図である。
プラの構成の一例を示すブロック図である。
に組み込まれる開口制御装置の構成の一例を示す図であ
る。
は概観斜視図、図28Bは断面図である。
9Aは概観斜視図、図29Bは断面図である。
である。
る。
斜視図である。
測定結果を示す図である。
である。
る。
示す概観斜視図である。
向性を示す図である。
示す概観斜視図である。
向性を示す図である。
Claims (19)
- 【請求項1】 接地導体と、 前記接地導体の表面に位置する給電部と、 前記給電部に接続されたアンテナ素子と、 前記アンテナ素子を含む空間の周囲を前記アンテナ素子
から離間して囲む側面導体と、 を有することを特徴とするモノポールアンテナ。 - 【請求項2】 請求項1のモノポールアンテナにおい
て、 前記アンテナ素子を挟んで前記接地導体に対向する天井
導体を有することを特徴とするモノポールアンテナ。 - 【請求項3】 請求項2のモノポールアンテナにおい
て、 前記天井導体の端部を前記側面導体に電気的に接続する
ことを特徴とするモノポールアンテナ。 - 【請求項4】 請求項3のモノポールアンテナにおい
て、 前記天井導体の中央部分を円形形状にすることを特徴と
するモノポールアンテナ。 - 【請求項5】 請求項3のモノポールアンテナにおい
て、 前記側面導体を前記接地導体に電気的に接続することを
特徴とするモノポールアンテナ。 - 【請求項6】 請求項2のモノポールアンテナにおい
て、 前記接地導体と前記側面導体と前記天井導体とのうちの
少なくとも1つは開口を有することを特徴とするモノポ
ールアンテナ。 - 【請求項7】 請求項6のモノポールアンテナにおい
て、 前記開口の大きさを調整する手段を有することを特徴と
するモノポールアンテナ。 - 【請求項8】 請求項6のモノポールアンテナにおい
て、 前記給電部を原点に配置し、前記接地導体をXY平面に
配置し、接地導体と前記側面導体とを、ZY平面に対し
て対称な構造にし、前記開口を、ZY平面に対して対称
に配置することを特徴とするモノポールアンテナ。 - 【請求項9】 請求項8のモノポールアンテナにおい
て、 前記接地導体と前記側面導体とを、ZX平面に対して対
称な構造にし、前記開口を、ZX平面に対して対称に配
置することを特徴とするモノポールアンテナ。 - 【請求項10】 請求項2のモノポールアンテナにおい
て、 前記アンテナ素子を前記天井導体に電気的に接続するこ
とを特徴とするモノポールアンテナ。 - 【請求項11】 請求項1のモノポールアンテナにおい
て、 前記接地導体と前記側面導体とに囲まれた空間に、空気
より誘電率の高い誘電体を設けることを特徴とするモノ
ポールアンテナ。 - 【請求項12】 請求項11のモノポールアンテナにお
いて、 前記空間を前記誘電体により全て充填することを特徴と
するモノポールアンテナ。 - 【請求項13】 請求項11のモノポールアンテナにお
いて、 前記誘電体を、前記側面導体で囲まれた空間の蓋体とし
て構成し、前記接地導体または前記天井導体をこの誘電
体上に設けることを特徴とするモノポールアンテナ。 - 【請求項14】 請求項11のモノポールアンテナにお
いて、 前記側面導体を前記誘導体に形成したバイアホールから
構成することを特徴とするモノポールアンテナ。 - 【請求項15】 請求項1のモノポールアンテナにおい
て、 前記アンテナ素子から離間して配置された少なくとも一
つの整合素子を有しこの整合素子を前記接地導体に電気
的に接続することを特徴とするモノポールアンテナ。 - 【請求項16】 請求項15のモノポールアンテナにお
いて、 前記整合素子のうちの少なくとも一つを、前記アンテナ
素子に電気的に接続することを特徴とするモノポールア
ンテナ。 - 【請求項17】 請求項15のモノポールアンテナにお
いて、 前記整合素子のうちの少なくとも一つを、前記天井導体
に電気的に接続することを特徴とするモノポールアンテ
ナ。 - 【請求項18】 モノポールアンテナと、 前記モノポールアンテナに供給する送信信号と前記モノ
ポールアンテナから供給される受信信号とを増幅する増
幅手段と、 送受信信号の周波数を選択する周波数選択手段と、 前記モノポールアンテナと前記増幅手段と前記周波数選
択手段とを収納する筺体と、 を有し、 前記モノポールアンテナは、 接地導体と、前記接地導体の表面に位置する給電部と、
前記給電部に接続されたアンテナ素子と、前記アンテナ
素子を含む空間の周囲を前記アンテナ素子から離間して
囲む側面導体と、前記アンテナ素子を挟んで前記接地導
体と対向する天井導体と、前記接地導体と前記側面導体
とに囲まれた空間に設けられ、空気より誘電率の高い誘
電体と、前記接地導体と前記側面導体と前記天井導体と
のうちの少なくともひとつに設けられた開口とを有して
おり、 前記筺体表面に凹部を設け、この凹部に前記モノポール
アンテナを収納配置する、 ことを特徴とする無線装置。 - 【請求項19】 複数のモノポールアンテナを有し、 これらモノポールアンテナは、接地導体と、前記接地導
体の表面に位置する給電部と、前記給電部に接続された
アンテナ素子と、前記アンテナ素子を含む空間の周囲を
前記アンテナ素子から離間して囲む側面導体と、前記ア
ンテナ素子を挟んで前記接地導体に対向する天井導体と
を有しており、 各モノポールアンテナの水平面指向性が極小となる方向
を一致させてこれらモノポールアンテナを整列配置する
ことを特徴とするモノポールアンテナの配置構造。
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