JP2001308045A - セルロース系硬化物よりなる研磨パッド - Google Patents

セルロース系硬化物よりなる研磨パッド

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JP2001308045A
JP2001308045A JP2000117663A JP2000117663A JP2001308045A JP 2001308045 A JP2001308045 A JP 2001308045A JP 2000117663 A JP2000117663 A JP 2000117663A JP 2000117663 A JP2000117663 A JP 2000117663A JP 2001308045 A JP2001308045 A JP 2001308045A
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靖浩 仲野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な硬度を有し、しかも高い研磨速度と均
一研磨性、およびスクラッチフリーを可能とするCMP
用研磨パッドおよびその製造方法を提供することであ
る。 【解決手段】 単層もしくは2層以上の複数層を有する
研磨パッドの少なくとも被研磨面と接触する研磨層が、
セルロース及びセルロース誘導体から選ばれる1種もし
くは2種以上、並びにそれらを架橋しうる分子間架橋剤
の1種もしくは2種以上から得られる硬化物よりなる研
磨パッドとその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線構造を有
するLSI(大規模集積回路)や超LSI等の半導体素
子製造工程において重要な平坦化工程のうち、近年主要
な平坦化プロセスとなったCMP(化学的機械的研磨)
に使用される研磨パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高集積化に伴い、配線
の細線化と多層化が益々求められてきている。その結
果、細線化を進めるため、ウエハー上への回路パターン
の形成に用いられるフォトリソグラフィー光源の短波長
化が進み、最近では波長が248nmのKrFエキシマ
レーザーが主流となりつつある。ところがフォトリソグ
ラフィーの光源がKrFエキシマレーザー、さらにはA
rFエキシマレーザーやF 2レーザーへと短波長化する
に伴い、露光時の焦点深度が非常に浅くなってしまうた
め、多層配線化工程における回路パターンの正確な露光
のためには、被露光面のグローバルな平坦性が極めて重
要となってきている。そして最近、グローバルな平坦化
を可能にする最も優れた平坦化方法として、CMP(化
学的機械的研磨)法が広く実用化されるようになってき
た。
【0003】一般にCMP法とは、回転する円盤状の研
磨パッド上に、シリカ、アルミナ、セリア、ジルコニア
等の砥粒を含有する水性スラリーを流しながら、これに
同じく回転する被研磨体(半導体ウエハー等)を押し付
けて化学的および機械的に表面研磨する方法である。こ
の際、被研磨物質としては層間絶縁膜としての二酸化珪
素(SiO2)や、ビアホール用金属であるタングステ
ン(W)が現在のところ主流である。
【0004】この中で、CMP法において使用される研
磨パッドは、現在、主に高分子樹脂で製造され、特に適
度な硬度と適度なスラリー保持性を有するポリウレタン
発泡体製のものが主に実用化されている(例えば特開昭
64−58475号公報)。また一方で、ポリウレタン
とは異なる素材を用いた研磨パッドの開発も行われてお
り、例えば日本国特許第1720022号公報には熱可
塑性フッ素樹脂発泡体から構成される研磨布が、また日
本国特許第1722294号公報にはポリオレフィン系
樹脂発泡体よりなる精密研磨用研磨布が、同じく日本国
特許第2509859号公報には湿式凝固法によって得
られる芳香族ポリスルフォン樹脂の多孔構造体からなる
研磨パッドが開示されている。また特開平09−127
36号公報には超高分子量ポリエチレンを主体とする粉
体を燒結してなる高分子多孔質シート状研磨布が開示さ
れおり、さらに特開平9−277162号公報、特開平
11−138420、および特開平11−138421
号公報にはエポキシ樹脂を主成分とするCMP研磨パッ
ドが提案されている。
【0005】ところで最近では半導体デバイスの超高集
積化に伴い、層間絶縁膜素材や配線金属材料自身の固有
特性に由来する電気信号の伝播遅延も無視できない状況
となり、それを改善するための一つの方法として配線用
金属材料が従来のアルミニウム(Al)から、更に電気
抵抗の低い銅(Cu)に変更されつつあるのが現状であ
る。この場合、半導体デバイス製造プロセスも従来とは
異なる、いわゆる「銅ダマシン法」が可能となり、この
プロセスで行われるCMPでは被研磨材料は主に銅金属
となる。従ってCMPにおける被研磨物質は、 SiO2
のような酸化物やタングステンに加え、銅も今後大幅に
増加すると予想され、要求される研磨パッドの性能も被
研磨物質の種類の増加に伴い多様化しているのが現状で
ある。
【0006】例えば、従来のポリウレタン発泡体製の研
磨パッドを用いて銅ダマシンプロセスにおける銅研磨を
行うと、広幅配線部における配線中央部の凹み(Dis
hing)や密集配線部における凹み(Erosio
n)が顕著になり、断線等の無い、信頼のおける多層配
線化が困難であるという問題点が顕在化しており、これ
らの低減が今後のCMPにおける課題の主流になりつつ
ある。このような課題を解決する方法として、スラリー
中の添加成分を工夫して対応する事も行われているが、
研磨パッド自身の改良が極めて重要であることは言うま
でも無い。一般に、DishingやErosionが
発生する原因としては、研磨パッドの研磨層自身が変形
しやすいため、ローカルな凹凸にも研磨層が追従してし
まうためと言われているため、具体的にはこれまで、研
磨パッドを製造する素材をポリウレタン以外のものに変
更したり、研磨パッドの硬質化を図ったりして、より平
坦性の高い研磨を実現させ、しかも研磨速度も高めると
いった試みが幾つかなされている。
【0007】例えば既述の特開平9−277162号公
報、特開平11−138420、および特開平11−1
38421号公報記載のエポキシ樹脂を主成分とするC
MP研磨パッドの開発例は、発泡ポリウレタン研磨パッ
ドが、荷重がかかると圧縮変形を起こしやすいものであ
るという課題を解決するための一つの方法である。また
特開平9−232260号公報には、オクタデカンやノ
ナデカンのようなアルカン系分散媒に金属酸化物等の研
磨砥粒を分散させた高弾性率研磨板が開示されており、
これを用いると研磨前の研磨面における凹凸の疎密に関
係無く平坦な研磨面を形成することが可能になることが
述べられている。
【0008】ところが上記のように、エポキシ樹脂やア
ルカン系化合物といった疎水性有機化合物を主成分とす
る成形体をそのまま研磨パッドとして用いる場合、水と
の親和性が低いため被研磨体と研磨パッド間のスラリー
の保持性が悪く、研磨量の面内ばらつきや研磨レートの
ばらつき、さらには大量のスラリーの浪費につながると
いった問題があり、スラリー保持性を高めるために種々
の工夫を凝らさなければならないというのが現状であ
る。
【0009】最近ではこのような課題に対し、スラリー
保持性を高めるための幾つかの方法が示されており、例
えばポリスチレンを母材とする研磨布中に水溶性微粒子
(例えば25wt%程度のセルロース)を分散させるこ
とで、スラリーとの接触時に水溶性微粒子の溶解によっ
て研磨面に凹部を形成させ、スラリー保持性を高める工
夫が特開2000−33552号公報に、また研磨面に
凹部を設けた研磨パッドにおいて、凹部に多孔質樹脂や
繊維状樹脂からなるスラリー保持体を充填するといった
方法が特開2000−33553号公報に開示されてい
る。さらに特開2000−34416号公報には、ショ
アー硬度が35以上である非水溶性の熱可塑性重合体中
に、5〜60体積%の水溶性物質(糖類、ヒドロキシプ
ロピルセルロースやメチルセルロース等のセルロース
類、ポリビニルアルコール、無機塩類等)が分散された
研磨パッドが示されており、これを用いることで既述の
特開2000−33552号公報と同様の効果で研磨面
に凹部を形成され、しかも凹部に一部残存する水溶性物
質が充填材として作用して優れたスラリー保持性を発揮
することが述べられている。
【0010】しかしながら、上記の特開2000−33
552号公報および特開2000−34416号公報の
研磨面に凹部を形成する方法は、基本的に発泡体を用い
て研磨面に物理的なスラリー保持空間を形成する従来の
方法と同じであるし、また特開2000−33553号
公報を加えた上記3つの方法の「スラリー保持性」の概
念も、研磨面におけるスラリー保持性を発揮できる箇所
が、研磨パッド面の一部に存在するか、もしくは点在し
ているため、スラリー保持性の改良としてはまだまだ不
十分といわざるを得ない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、十分
な硬度を有し、しかも高い研磨速度と均一研磨性、およ
びスクラッチフリーを可能とするCMP用研磨パッドお
よびその製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため、CMPにおいて用いられる研磨パッドに
有用な高分子材料を鋭意検討した結果、セルロース及び
/またはセルロース誘導体(以下、セルロース類と略す
場合もある。)を用い、該セルロース類をそれらの分子
間架橋剤で処理して得られる硬化物が既述の要求特性を
満たす研磨パッド材料に適することを見出し、本発明に
至った。
【0013】すなわち本発明は、 1.単層もしくは2層以上の複数層を有する研磨パッド
において、少なくとも被研磨面と接触する研磨層が、セ
ルロース及びセルロース誘導体から選ばれる1種もしく
は2種以上、並びに分子間架橋剤の1種もしくは2種以
上から得られる硬化物よりなる事を特徴とする研磨パッ
ド、 2.単層もしくは2層以上の複数層を有する研磨パッド
において、少なくとも被研磨面と接触する研磨層が、セ
ルロース及びセルロース誘導体から選ばれる1種もしく
は2種以上、分子間架橋剤の1種もしくは2種以上、並
びに架橋補助剤から得られる硬化物よりなる事を特徴と
する研磨パッド、 3.単層もしくは2層以上の複数層を有する研磨パッド
の製造方法において、該研磨パッドの少なくとも研磨層
を、セルロース及びセルロース誘導体の1種もしくは2
種以上の溶液、分散液またはケークから成形体を得た
後、該成形体を分子間架橋剤を含む溶液または分散液に
浸漬し硬化させて得ることを特徴とする上記1の研磨パ
ッドの製造方法、 4.単層もしくは2層以上の複数層を有する研磨パッド
の製造方法において、該研磨パッドの少なくとも研磨層
を、セルロース及びセルロース誘導体の1種もしくは2
種以上の溶液、分散液またはケークに、分子間架橋剤を
加えて混練した後、それを成形し硬化させて得ることを
特徴とする上記1の研磨パッドの製造方法、 5.単層もしくは2層以上の複数層を有する研磨パッド
の製造方法において、該研磨パッドの少なくとも研磨層
を、セルロース及びセルロース誘導体の1種もしくは2
種以上の溶液、分散液またはケークに、分子間架橋剤お
よび架橋補助剤を加えて混練した後、それを成形し硬化
させて得ることを特徴とする上記2の研磨パッドの製造
方法、である。
【0014】セルロースは、多数の水酸基(OH基)を
有するため親水性、水保持性の高い高分子材料として知
られている。しかしながら一方で、天然木材からも分か
る通り、その環状分子構造と高い水素結合性ゆえに成形
体の硬度は高く、しかも簡単に水などの溶剤に溶解する
こともないため、水性研磨スラリーを介した研磨材料と
してのベース材料としては非常に優れていると考えられ
る。しかもセルロースのOH基は、スラリーに含まれる
代表的な研磨砥粒であるシリカが有するOH基と水素結
合を形成する事が予想されるため両者の親和性が高くな
り、その結果、特にシリカスラリーを用いる研磨におい
ては、研磨面における均一かつ十分なスラリー保持性
(水およびシリカの保持性)が期待される。ところが上
記のような優れた潜在能力を有するにもかかわらず、セ
ルロース単独では水媒体中での膨潤・軟化、さらには研
磨中の崩壊が避けられないため、これまでセルロースが
CMPパッドの研磨面に使用されることは無かった。
【0015】そこで本発明では、水系媒体中での軟化、
膨潤、崩壊が極めて少なく、天然木材やコルクでは達成
し得ない均一構造を有し、しかもセルロースの優れた素
材特性を発揮しうるセルロース系成形体を得るために鋭
意検討を重ねた結果、セルロースと分子間架橋剤から得
られる硬化物が上記特性を満たし、このような材料をC
MPパッドの研磨層として用いると、驚くべき事には水
系媒体中での軟化、膨潤、研磨時の崩壊等が極めて少な
く、しかも高い研磨速度とスクラッチフリーの研磨特性
が得られ、研磨パッドとして非常に好ましい材料となる
ことを見出し、本発明に至った。
【0016】以下、本発明について具体的に述べる。本
発明で得られる研磨パッドは、少なくとも被研磨面と接
触する研磨層が、セルロース類とそれらの分子間架橋剤
から得られる硬化物よりなる事を特徴とするものであ
る。研磨パッドは、該硬化物よりなる研磨層のみの単層
研磨パッドでもよいし、該硬化物よりなる研磨層の他
に、第2層目を有する2層研磨パッドでも良いし、さら
に3層以上を有する複数層研磨パッドでも構わない。2
層以上の複層研磨パッドの場合、研磨層を除く他の層
は、研磨層とは異なる構成の、セルロース類と分子間架
橋剤から得られる硬化物であっても良いし、まったく異
なる材料、例えば他の高分子樹脂、金属、ガラス、無機
材料等でも構わない。
【0017】本発明のセルロース類と分子間架橋剤とか
ら得られる硬化物は、該硬化物を製造する際に用いる出
発原料としてセルロース類、およびそれらを架橋しうる
分子間架橋剤を使用することが必須であり、得られる硬
化物中におけるセルロース類の官能基(主にOH基)の
一部は、分子間架橋剤が有する反応性官能基の一部と化
学結合を形成している。まず本発明で研磨パッドの研磨
層を形成する硬化物を得るために用いられるセルロース
及び/またはセルロース誘導体を以下に説明する。
【0018】本発明に言うセルロースとは、人為的な誘
導体化反応が施されていない、いわゆる天然セルロース
と同一の一次構造を有するものである。またセルロース
誘導体とは、セルロース分子中のCHまたはOH結合の
水素原子の一部が他の原子又は官能基によって置換され
ているものを意味するが、主としてセルロース分子中の
一部のOH基の水素原子が、カルボキシメチル基、ヒド
ロキシプロピル基、メチル基等の官能基で置換されてい
るものを言い、それらはどのような誘導体化反応が施さ
れていても構わないし、逆に硬化物を合成・加工するた
めに最も好ましい形に誘導体化反応を施すことが可能で
ある。
【0019】ただし本発明ではセルロース類が、それら
の分子間架橋剤と反応して架橋反応を形成することが必
要であり、しかも得られる研磨パッドは高い親水性(ス
ラリー保持性)を有することが必要であるから、セルロ
ース誘導体は分子鎖中に反応性官能基、具体的にはOH
基を可能な限り残しておくことが好ましい。従って本発
明では、誘導体化の程度の低いセルロース誘導体が好ま
しく、特にセルロースが好ましい。
【0020】本発明で用いられるセルロース類は、どの
ような結晶化度や結晶型を有するものであっても構わ
ず、特にそれらで限定されるものではない。また、それ
らの重合度は、10以上10000以下であり、好まし
くは50以上5000以下であり、さらに好ましくは1
00以上3000以下である。重合度が10未満である
と硬化物が脆くなり好ましくないし、また10000を
越えると溶解や膨潤が困難になり、加工性が低下するた
め好ましくない。
【0021】次に本発明で使用される分子間架橋剤につ
いて以下に説明する。本発明で研磨パッドの研磨層を形
成する硬化物を得るために用いられる分子間架橋剤は、
セルロース類の分子鎖間を、イオン反応やラジカル反応
等によって形成される化学結合を介して架橋しうる部位
を有するものであれば、どのような化合物であっても構
わない。例えば、そのような分子間架橋剤としてはセル
ロース類の分子鎖の一部と反応しうる部位(官能基や架
橋反応結合手)を、分子中に2個以上有する有機系架橋
剤もしくは無機系架橋剤が用いられる。
【0022】特に、セルロース類における実用的な反応
部位はOH基であるので、分子間架橋剤としては分子中
にOH基と反応しうる官能基を2個以上有する有機系分
子間架橋剤もしくは無機系分子間架橋剤が挙げられる
が、研磨パッド中には研磨面を汚染する可能性のある金
属原子はできるだけ含まないことが好ましいため、無機
系分子間架橋剤よりも有機系分子間架橋剤の方が好まし
い。なお無機系分子間架橋剤としては、例えばTiO
(SO4)、H4TiO4、Ti(OH)4のようなチタン
化合物や、その他Cu、B、Al、Zr、Sn、V、C
rなどの金属化合物が挙げられる。
【0023】有機系分子間架橋剤としては、セルロース
繊維やポリビニルアルコール等の樹脂加工剤として一般
に使用される化合物群から選ばれるものを使用すること
が可能である。例えば、ホルマリンやテトラオキサンの
ようなホルマリン系架橋剤、ジメチロールエチレン尿
素、ジメチロールプロピレン尿素、ジメチロールジヒド
ロキシエチレン尿素、ジメチロールアルキルトリアゾ
ン、ジメチロールウロン、ヘキサメチロールメラミン、
ジメチロールアルキルカルバメート等のN−メチロール
系架橋剤、N,N’−ジメチルヒドロキシエチレン尿素
などのグリオキザール系架橋剤、ビス−β−ヒドロキシ
エチルスルホンなどのスルホン系架橋剤、エピクロルヒ
ドリンやエチレングリコールジグリシジルエーテルのよ
うなエポキシ系架橋剤、ジビニルスルホンのような活性
ビニル系架橋剤、コハク酸やポリアクリル酸のようなカ
ルボン酸系架橋剤などが挙げられる。
【0024】尚、上記の分子間架橋剤として市販品の架
橋剤水溶液をそのまま使用することも可能である。具体
的にはN−メチロール系架橋剤やグリオキザール系架橋
剤としてユーラミンT−FSN(三井化学(株)製)や
ユニレジンN−168N(ユニカ技研(株)製)等が、
またエポキシ系架橋剤としてはエポライト100E(共
栄社化学(株)製)等が挙げられる。また、その他の分
子間架橋剤としてヘキサメチレンジイソシアネート、ト
リレンジイソシアネート、さらには多官能のポリイソシ
アネート系化合物も挙げられる。但しイソシアネート類
は、そのままの構造では、セルロース類のOH基や、し
ばしはセルロース類の溶媒または可塑剤として用いられ
る水が、NCO基と反応しやすいため、加工性を考慮す
ればNCO基はアルコール類やオキシム類などでブロッ
ク(保護)され、室温のような低温においてはウレタン
形成反応等が起こりにくい構造に変成されていることが
好ましい。
【0025】このようなブロック化イソシアネート類
は、硬化反応の制御が容易である上、分子間架橋剤とし
て種々の分子構造の設計が可能なため、得られる硬化物
の固体物性に様々な変化を加えることが可能である。従
って、有機系分子間架橋剤として使用するには特に好ま
しい。なお、そのようなブロック化イソシアネートは、
市販品を使用することも可能であり、そのような試薬と
しては具体的にデュラネート(旭化成工業(株)製)等
が挙げられる。
【0026】なお本発明で使用される分子間架橋剤は、
既述のようにセルロース類の分子の一部(特にOH基)
と反応して架橋構造を形成しうる部位(官能基)を、分
子中に有する化合物であればどのようなものでも構わ
ず、その分子構造や分子量にて規定されるものではな
い。すなわち種々の構造や分子量を有する分子間架橋剤
から最適なものを選択することで、硬化物の硬度や柔軟
性、親水性の程度などの物性を必要に応じて調節するこ
とが本発明では可能である。例えば、セルロース類の剛
直な骨格を生かす事で硬化物の弾性率を高め、しかもセ
ルロース類が有する親水性を最大限に生かしたい場合に
は、ホルマリン系やジメチロールエチレン尿素系のよう
な分子量の低い分子間架橋剤を用いることができるし、
逆に硬化物に適度な疎水性基を導入してスラリー保持性
(水および砥粒)を調整したり、加工性を向上させたい
場合には、分子間架橋剤分子中の疎水性基の割合の高い
分子間架橋剤(すなわち分子量の大きな架橋剤)を使用
することが可能である。当然、このような分子間架橋剤
を用いる場合は、硬化物を調整する際の原料中の全固形
物量に占める分子間架橋剤の重量含有率は高くなってく
る。
【0027】次に本発明の研磨パッドの研磨層を形成す
る硬化物を製造する方法について述べる。本発明の研磨
パッドの研磨層を形成する硬化物は、既述の2種類の必
須成分、すなわちセルロース類、並びにそれらの分子間
架橋剤を原料として製造される。セルロースもしくはO
H基を多く含むセルロース誘導体は、一般的に加熱溶融
が困難であるため分子間架橋剤との熱溶融混錬等は難し
く、またそのような混錬中には架橋反応も起こってしま
うため好ましくない。従って実際的な方法としては、あ
る種の溶剤、分散剤、または可塑剤を利用して調製され
るセルロース類の溶液もしくは分散液、又はケーク等を
用いる以下の(1)、(2)の製造方法が好ましい。 (1)セルロース類の溶液もしくは分散液、又はケーク
等から成形体を得た後、該成形体に分子間架橋剤を作用
させて硬化物を得る方法、および、(2)セルロース類
の溶液もしくは分散液、又はケーク等に分子間架橋剤を
加えて混合した後、それを成形して硬化物を得る方法、
である。
【0028】まず具体的に方法(1)とは、例えば、セ
ルロース類に後述の溶剤を加えて適度な固形分濃度を有
する混錬物(溶液、分散液もしくはケーク等)を形成し
た後、まずこれをキャスト法やプレス法等で所望の形状
に成形して成形体を得る。このとき溶剤類の除去は湿式
法や乾式法、その他どのような方法を用いても良い。続
いてこの成形体を、セルロース類の分子間架橋剤を含む
溶液または分散液、必要であれば架橋触媒も含む溶液ま
たは分散液に常温で十分浸漬した後、再度乾燥し、最終
的に加熱等(例えば熱プレス)により架橋反応を完結さ
せ、硬化物を得るといった方法である。
【0029】方法(1)において、セルロース類に溶
剤、分散剤、可塑剤等を加えて得られる混錬物(溶液、
分散液、もしくはケーク等)に含まれるセルロース類固
形分濃度は、0.5重量%以上80重量%以下であり、
好ましくは1重量%以上60重量%以下であり、さらに
好ましくは2重量%以上40重量%以下である。固形分
濃度が0.5重量%未満であると溶剤、分散剤、可塑剤
等の除去に時間が掛かりすぎるケースが発生するためプ
ロセス上好ましくないし、また80重量%を超えると粘
度が極めて高くなり、加工が困難になるため好ましくな
い。
【0030】分子間架橋剤を含有する浸漬液は、成形体
に分子間架橋剤を付与するに十分な性能を有せば溶液状
であっても分散液状であっても構わないが、分子間架橋
剤を均一に成形体に浸透させるためには、溶液状である
ことが好ましい。また上記の浸漬液調製に使用される溶
剤は、分子間架橋剤を溶解するか十分に分散させうるも
のであり、しかもセルロース類との親和性の高いもので
あれば、どのような溶剤であっても構わないが、セルロ
ース類、特に置換度の低いセルロース誘導体またはセル
ロースへ分子間架橋剤を含む溶液または分散液を十分に
浸透させるためには、溶剤は水をベースにしたものが好
ましく、特に水が好ましい。
【0031】成形体を浸漬するために使用される、分子
間架橋剤を含む溶液または分散液の分子間架橋剤濃度は
0.01重量%以上80重量%以下であり、好ましくは
0.1重量%以上50重量%以下であり、さらに好まし
くは1重量%以上40重量%以下である。分子間架橋剤
の濃度が0.01重量%未満であると、成形体に吸収さ
れる分子間架橋剤量が少なくなり好ましくないし、逆に
80重量%を越えると必然的に溶剤の量が少なくなるた
め、成形体への分子間架橋剤溶液または分散液の均一な
浸透性が低下するため好ましくない。
【0032】また、成形体の分子間架橋剤溶液または分
散液への浸漬時間は、0.1時間以上24時間未満であ
り、好ましくは1時間以上12時間未満であり、さらに
好ましくは2時間以上6時間未満である。浸漬時間が
0.1時間未満であると成形体への分子間架橋剤の浸透
が不十分になってしまうため好ましくないし、また24
時間以上であると製造サイクルが低下するため、実用上
好ましくない。さらに、成形体浸漬時の分子間架橋剤溶
液または分散液の温度は1℃以上90℃以下が好まし
く、10℃以上50℃以下が特に好ましい。温度が1℃
未満であると成形体への溶液の浸透に時間が掛かるので
好ましくないし、90℃を越えると分子間架橋剤溶液ま
たは分散液からの溶剤成分蒸発が速くなりすぎることか
らプロセス上好ましくない。
【0033】次に方法(2)を以下に説明する。方法
(2)とは、例えば、方法(1)と同様にセルロース類
に後述の溶剤、分散剤、可塑剤等を加えて適度な濃度の
溶液、分散液、もしくはケーク等を形成した後、続いて
セルロース類の分子間架橋剤を、必要であればさらに架
橋触媒も加えて十分に混錬し、この混錬物をキャスト法
やプレス法で所望の形態に成形して成形体を得る。そし
て最終的に架橋反応を完結するために、必要であれば加
熱処理を行うといった方法である。
【0034】方法(2)で調整されるセルロース類と分
子間架橋剤を含む混錬物(溶液、分散液、もしくはケー
ク等)における分子間架橋剤の含有量は、セルロース類
と分子間架橋剤の全固形物量の0.5重量%以上95重
量%以下であり、好ましくは1重量%以上80重量%以
下であり、さらに好ましくは2重量%以上60重量%以
下である。分子間架橋剤の含有量が0.5重量%未満で
あると、成形体が硬化しにくくなり、後述する見かけの
硬化度Dcが小さい値となるため好ましくない。また9
5重量%を越えると、必然的に硬化物におけるセルロー
ス類の総含有量が低下するためセルロース由来の剛性や
親水性を硬化物において十分に発揮できなくなり好まし
くない。
【0035】上記の通り、(1)または(2)の方法で
硬化物を製造するためには、いずれの場合もセルロース
類の溶液、分散液、もしくはケーク等を調製する必要が
あり、そのためには適当なセルロース類の溶剤、分散
剤、可塑剤等が必要である。この場合、セルロース誘導
体についてはその誘導体化の程度が大きくなるに従い、
種々の有機溶剤が溶剤、分散剤、可塑剤として使用可能
となってくるが、本発明では得られる硬化物の親水性を
できるだけ高くし、同時に分子間架橋剤との架橋反応を
十分に進行させるためにも、セルロース類のOH基はで
きるだけ多く残存したものが好ましい。
【0036】すなわち誘導体化の程度の低いセルロース
誘導体か、さらにはセルロースが好ましいのであるが、
これらの溶液、分散液、もしくはケーク等を調製するた
めの溶剤としては、水またはそれに何らかの成分を加え
た水性溶剤、その他従来から知られているセルロース用
の特殊溶剤、もしくはそれに類似した構造を有する溶剤
の1種もしくは2種以上を使用することが可能である。
上記特殊溶剤としては、例えば、硫酸やリン酸などの
酸、N−メチルモルホリンオキシドなどのN−オキシ
ド、銅アンモニア溶液や銅エチレンジアミン溶液などの
金属錯体溶液、その他ジメチルアセトアミド/塩化リチ
ウム系溶液、ジメチルスルホキシド/パラホルムアルデ
ヒド系溶液、ジメチルホルムアミド/クロラール系溶
液、二硫化炭素などが挙げられる。
【0037】上記の溶剤を用いて溶液、分散液、もしく
はケーク等を調製する際には、必要であれば加熱しても
良いし、可能であれば室温のままで調製しても良い。以
上の溶剤の中で、特に水は、セルロースを完全に溶解す
ることは困難な場合が多いが、室温で分散液化や膨潤化
させる能力を有するため、分散液やケークを用いてキャ
スト法やプレス成形法でセルロース成形体を得ることは
十分可能であるし、分子間架橋剤を混錬することも十分
可能である。しかも取り扱いが容易であり、安全性に問
題も無く、安価である。従って、可能であればセルロー
ス類の溶剤として水を用いることは非常に好ましい。但
し水を用いて、成形前に予めセルロース類と分子間架橋
剤を混錬する場合(例えば方法(2))には、水存在下
で行うわけであるから、分子間架橋剤は適度の親水性が
必要であるし、架橋剤の反応性官能基は混錬中には水と
反応しないように保護しておくことも、場合によっては
必要となる。
【0038】本発明で硬化物を得るために使用される原
料セルロース類は、成形加工が可能であれば、どのよう
な形態のものを用いても構わないが、既述(1)および
(2)の方法のように、溶剤等を用いて溶液もしくは分
散液、またはケーク等を調製するためには、予め粒子状
や微小な繊維状(数ミクロン〜数百ミクロンの長さ)の
形態、もしくは短繊維状(数百ミクロン〜数センチメー
ターの長さ)の形態を有するセルロース類が、均一な溶
解や均一な混合・分散化が容易なため特に好ましい。
【0039】このような形態のセルロース類原料を得る
方法として、例えば短繊維セルロースの場合は、通常知
られている幾つかの方法で得られるセルロース又はセル
ロース誘導体の繊維を、適当な長さにカットしたものを
使用すれば良い。また粒子状もしくは微小な繊維状のセ
ルロース又はセルロース誘導体原料は、例えば、既述の
セルロース類の可溶性溶媒より調製されるセルロース類
溶液を、激しく撹拌されている貧溶媒に徐々に加えて、
再沈殿・析出させて得ることができるし、パルプ類を機
械的に粉砕して得ることも可能である。特に粒子状もし
くは微小な繊維状のセルロースは製品化されているもの
を使用することも可能である。そのような製品の例とし
て、例えば結晶性セルロースであるアビセルやセオラス
(いずれも旭化成工業(株)製)が挙げられる。また微
小繊維状セルロースであるセリッシュ(ダイセル化学工
業(株)製)は水含有ケーク状であり、しかも絡まり性
も高いため強度の高い成形体が得やすく、必要に応じて
これらを利用することが特に好ましい。
【0040】本発明の研磨パッドの研磨層を構成する硬
化物の製造に際しては、必須成分であるセルロース類、
およびそれらの分子間架橋剤の他に、必要に応じて架橋
触媒を用いても構わない。架橋触媒は、本発明の硬化物
がセルロース類と分子間架橋剤が反応して架橋構造を形
成することで得られる訳であるから、加工もしくは成形
上、加えた方が好ましい場合が多い。但し既述の製造方
法(2)のような場合では、セルロース類と分子間架橋
剤を均一に混錬する工程では架橋反応は起こらず、最終
的に加熱等を行うことによって反応が開始・完結すると
都合が良いので、室温のような低温では起こらない架橋
反応を、ある温度以上で開始させるような架橋触媒を用
いることが好ましい。
【0041】そのような触媒として、例えばセルロース
類と分子間架橋剤のそれぞれのOH基同士による縮合反
応等に酸触媒が必要であれば、2−アミノ−2−メチル
プロパノール塩酸塩や塩化アンモニウムといったアミン
系触媒、および塩化マグネシウムといった金属塩系触媒
のような、加熱によって酸を発生させる化合物が有用で
あるし、また有機アンモニウム塩やジブチルスズジラウ
レートなどはブロック化イソシアネート類を分子間架橋
剤とする場合の架橋触媒として重要である。
【0042】尚、上記のような触媒として、市販品をそ
のまま使用することも可能であり、例えばOH基同士に
よる縮合反応用触媒としてカタリストGT−3(大日本
インキ化学工業(株)製)やユニカタリストMS−8
(ユニカ技研(株)製)等が、またエポキシ基による架
橋反応にはユニカタリストG−35P(ユニカ技研
(株)製)等を使用することができる。既述の製造方法
(1)において、分子間架橋剤を含む溶液または分散液
に架橋触媒を加える場合には、該溶液または分散液中の
架橋触媒濃度は0.001重量%以上50重量%以下で
あり、好ましくは0.01重量%以上30重量%以下で
あり、さらに好ましくは0.05重量%以上20重量%
以下である。架橋触媒の濃度が0.001重量%未満で
あると、成形体に吸収される架橋触媒量が少なく架橋反
応が促進されないため好ましくないし、逆に50重量%
を越えると得られる硬化物中に過剰の触媒が残存する可
能性があるため好ましくない。
【0043】また製造方法(2)において、調整される
セルロース類と分子間架橋剤を含む混錬物(溶液、分散
液、もしくはケーク)に架橋触媒を加える場合には、そ
の添加量は、該混練物の全固形分量に対して0.01重
量%以上30重量%以下であり、好ましくは0.05重
量%以上20重量%以下であり、さらに好ましくは0.
1重量%以上10重量%以下である。架橋触媒の添加量
が0.01重量%未満であると硬化反応が十分に促進さ
れないため好ましくない。また30重量%を越えると、
過剰な架橋触媒が硬化物中に不必要に残存してしまい、
研磨中の汚染源となる可能性もあるため好ましくない。
【0044】本発明の製造方法では、セルロース類の溶
液、分散液、またはケーク、もしくは更に分子間架橋剤
等を加えられた混錬物から任意の形態の成形体を作成
し、溶媒や可塑剤を除去し、必要であれば分子間架橋剤
や触媒を付与した後、この成形体を最終的に熱プレスな
どの方法によって硬化反応を完結させることによって硬
化物を製造する。その工程中、セルロース類の溶液、分
散液、またはケーク、又は混錬物を任意の形態に成形す
る代表的な方法としては、金枠や金型にそれらを充填し
て行う鋳型成形や、キャスト成形等が挙げられ、必要で
あればプレス成形法を組み合わせればよい。また得られ
た成形体に含まれる溶剤や可塑剤を除去する方法として
は、熱プレス法、減圧法(真空法)、加熱法、湿式法な
どの方法が挙げられるが、特に熱プレスによって成形体
に含まれる溶剤、分散剤、可塑剤等を除去し、同時に硬
化反応を完結させる方法が好ましい。
【0045】本発明の硬化物の製造方法において、溶剤
を除去したり架橋反応を完結させたりするために成形体
に加えられる温度(熱プレス温度も含む)は、40〜3
00℃、好ましくは70〜250℃、さらに好ましくは
100〜200℃の範囲である。加熱温度が40℃未満
だと水などの溶剤(可塑剤)の除去が不充分だったり、
硬化反応が不十分となるため好ましくない。一方、30
0℃を超えるとセルロース類の熱変色、熱劣化が起こる
ため好ましくない。
【0046】さらに混錬物のプレス成形や、最終硬化工
程で行われる熱プレスにおけるプレス圧力は、0.5k
g/cm2以上400kg/cm2以下であり、好ましく
は1kg/cm2以上200kg/cm2以下であり、さ
らに好ましくは5kg/cm 2以上100kg/cm2
下である。プレス圧力が0.5kg/cm2未満である
と成形・固化が不十分になるため好ましくない。一方、
400kg/cm2を越えても硬化物の物性上に利点は
見られず、必要以上に圧力を加えるだけとなるため好ま
しくない。
【0047】なお架橋反応を促進・完結させる方法は、
上記のような化合物触媒と熱を用いる方法に限定され
ず、紫外線や赤外線、その他の電磁波など非接触系エネ
ルギーのみを用いても構わない。また本発明の製造方法
(2)においては、セルロース類の溶液、分散液または
ケークと分子間架橋剤、必要に応じて加えられた架橋触
媒とからなる混錬物に、更に架橋補助剤を加えても良
い。本発明に言う架橋補助剤とは、セルロース類とは独
立に分子間架橋剤の一部と反応することで、硬化物中で
相互侵入網目構造のような絡み合い構造を形成して高分
子マトリックスとして作用し、セルロース類を分子レベ
ルで保持したりする効果をもたせることが可能な化合物
を意味する。
【0048】そのような架橋補助剤としては、分子間架
橋剤と反応しうる官能基を有し、要求する機能を発揮し
うる化合物であれば特に限定されないが、例えば、分子
間架橋剤としてブロック化ポリイソシアネート類を用い
る場合にはジエチレングリコールやテトラエチレングリ
コールのようなジオール類やポリオール類が有用である
し、分子間架橋剤としてジグリシジルエーテルもしくは
ジグリシジルエステル類を用いる場合にはジアミン類や
ポリアミン類が有効である。ただしジグリシジル系架橋
剤にジアミン類を組み合わせる場合のように、分子間架
橋剤と架橋補助剤の反応性が高い組み合わせのケースで
は、既述のとおり混錬時においては反応しないことが好
ましいので、カプセル中にアミンを閉じ込めて反応性を
抑制するような工夫が必要である。
【0049】方法(2)で調整されるセルロース類と分
子間架橋剤を含む混錬物(溶液、分散液、もしくはケー
ク等)に加えられる架橋補助剤の添加量は、架橋補助剤
を含む混錬物の全固形分量の0.1重量%以上80重量
%以下であり、好ましくは1重量%以上60重量%以下
であり、さらに好ましくは5重量%以上40重量%以下
である。架橋補助剤の添加量が0.1重量%未満である
とその効果が発揮されないため好ましくない。また80
重量%を越えると、必然的にセルロース類の総含有量が
低下するためセルロース由来の剛性や親水性を硬化物に
おいて十分に発揮できなくなり好ましくない。
【0050】本発明の製造方法においては、セルロース
類の溶液、分散液、またはケーク等や、さらに分子間架
橋剤や触媒を含む混錬物に対し、炭酸カルシウムや炭酸
マグネシウムなどの無機系充填剤を加えることも可能で
あるし、必要であれば公知の安定剤、柔軟剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、滑剤、可塑剤等を加えて硬化物を得て
も構わない。本発明の硬化物は、分子間架橋剤量が少な
かったり架橋反応が不十分である場合、水中に浸漬し
て、これを水ごと激しく撹拌し続けると、成形体表面よ
り次第に形状が崩れ、セルロースが分散してしまうとい
う性質があるため、水中浸漬前後の重量変化で架橋(硬
化)の程度を定量的に表現することが可能である。そこ
で本発明では以上の性質に基づき、パッドの研磨層に用
いられる硬化物の硬化の程度を、以下のような「見かけ
の硬化度をDc」の値を用いて表現する。
【0051】すなわち、硬化反応後の硬化成形板から1
0mm(縦)×10mm(横)×1.5mm(厚み)の
小片サンプルを取り、乾燥重量(真空乾燥機中で80
℃、2時間乾燥)を測定し、これをW1とする。次にそ
の小片を、30ml容量のスクリュー管瓶(株式会社井
内盛栄堂製、No.6)に入れられた15gの水に浸漬
し、さらに長さ2cmの回転子(株式会社井内盛栄堂
製、20×φ7mm)をスクリュー管瓶に加え、この硬
化物小片を含む水をマグネチックスターラー上で撹拌す
る(80rpm、20℃)。24時間の撹拌後、小片サ
ンプルを取りだし、真空乾燥後(80℃、2時間)に再
度重量測定を行い、これをW2とする。以上のW1,W
2の値から、「見かけの硬化度Dc」をDc=W2/W
1と定義し、Dc>0.95のものを本発明における硬
化物と定義する。硬化物のDcが0.95以下である
と、研磨時のパッドの研磨層の消費が激しくなり好まし
くない。
【0052】本発明の製造方法において、研磨パッドが
複数層からなる場合、各層間の貼り合わせには、研磨時
に剥がれが起きたりしない程度の十分な接着力・粘着力
を有し、しかも耐水性を有するといった、実用上問題の
ないものであればどのような材料を使用しても構わず、
従来公知の接着剤や粘着剤を使用することが可能であ
る。本発明の製造方法で得られる研磨パッドの形状、大
きさは研磨装置に依存するためどのようなものでも構わ
ないが、形状としては円盤状のものが汎用的であり好ま
しい。研磨パッド(多層構造の場合は研磨層)の厚みは
0.1以上10.0mm以下が良く、好ましくは0.3
以上5.0mm以下、さらに好ましくは0.5以上2.
0mm以下である。研磨層が0.1mm未満であるとパ
ッドの寿命が短くなり好ましくなく、また10.0mm
を越えると硬化物の歪が生じることがあり平坦研磨が難
しくなるため好ましくない。
【0053】また本発明の研磨パッドの研磨層(すなわ
ち硬化物)の表面硬度は、ショアーD硬度の値として3
0以上100以下、好ましくは50以上100以下、さ
らに好ましくは70以上100以下である。硬度が30
未満だと被研磨面の凹凸にパッドが変形、追従してしま
うため、研磨面の十分な平坦性を得ることが難しく好ま
しくない。本発明の研磨パッドの研磨面には、研磨時の
スラリーの流通を助けるため、必要であれば溝加工を施
しても良い。溝の形状は、スラリーや研磨くずの入れ替
えをスムーズにするものであればどのようなものでも構
わないが、例えば多数の同心円状の溝が刻まれたもの、
格子状に溝が刻まれたもの、パッドの中心から外に向か
って渦巻き状の溝が形成されたものなどが挙げられる。
【0054】本発明の研磨パッドは、取りつけ治具を用
いたり、研磨面の反対側の面に付与された粘着剤等を介
して、研磨装置に取りつけられる。パッドの研磨面の反
対側に付与される粘接着剤は、研磨時に剥がれが起きた
りしない程度の十分な粘接着力を有し、しかも耐水性を
有するといったような実用上問題のないものであればど
のような材料を使用しても構わず、従来公知の接着剤や
粘着剤を使用することが可能である。
【0055】また研磨時に用いられる研磨スラリーは特
に限定されず、シリカ、アルミナ、セリア、ジルコニア
等をそれぞれ研磨粒子として含むアルカリもしくは酸性
の水性スラリーのような、通常使用されるCMP用研磨
スラリーの使用が可能である。また本発明の研磨パッド
は、通常のCMPで対象となるどのような被研磨物質に
対して適用しても構わない。そのような被研磨物質とし
ては、例えば層間絶縁膜として一般に用いられるSiO
2や、配線材料であるアルミニウム、銅、タングステン
などの金属、およびそれらの合金が挙げられるし、 S
iO2以外の低誘電率層間絶縁膜、いわゆるLow−k
材料の研磨にも適用可能である。本発明の硬化物よりな
る研磨パッドは、主にLSI等の製造過程における半導
体ウエハー等のCMPにおいて用いられるが、その他シ
リコン単結晶ウエハー、アルミやガラスなどのハードデ
ィスク基板、光ファイバー、光学レンズなどの精密研磨
にも利用可能である。
【0056】
【発明の実施の形態】以下に実施例および比較例によっ
て本発明を具体的に説明する。実施例では得られた硬化
物の見かけの硬化度Dcが0.95を越えることを確認
してから、以下の研磨評価に供した。なお硬化物の表面
硬度は、高分子計器製ゴム硬度計DL型を用いて行っ
た。実施例で製造した研磨パッドは、シリコンウエハー
上に形成されたSiO2系酸化物絶縁膜(テトラエトキ
シシランおよび酸素よりCVD法で形成)の研磨評価に
供した。研磨装置は、アイペック製CMP472を用
い、研磨条件としては、研磨パッド(プラテン)の回転
速度が30rpm、スラリー流量が150ml/min
(スラリーは、13重量%になるように日本アエロジル
製ヒュームドシリカ90Gを、pH10.8のアンモニ
ア水に分散したもの)、研磨時間4分で行った。研磨金
属面の表面観察は、微分干渉顕微鏡(オリンパス製金属
顕微鏡BX60)に光源として高圧水銀灯を組み合わせ
たもので行い、表面平坦性は視野中の濃淡の有無、およ
びその程度から◎〜△で評価した。得られた結果は、表
1にまとめて示した。
【0057】
【実施例1】10.0kgの微小繊維状セルロースケー
ク(ダイセル化学工業(株)製 KY−100G、固形
分10重量%、水分90重量%)、0.255kgのヘ
キサメチレンジイソシアネート系のブロック化ポリイソ
シアネート(旭化成工業(株)製デュラネート、潜在N
CO基含有量は4.8重量%、固形分濃度80重量
%)、および0.010kgのジブチルスズジラウレー
ト(三共有機合成(株)製、セルロース固形分量に対し
て1.0重量%)を混合し、室温(20℃)下、ニーダ
ーで十分に混錬した。この混錬物を60×60cmの金
型にいれ、60℃に保ちながらプレスしつつ水分を除去
し、最終段階で140℃、100kg/cm 2で15分
間のプレス成形を行い、厚み1.5mmの硬化物成形板
を得た。この硬化物成形板の見かけの硬化度Dcは0.
98、また表面D硬度は78であった。この成形板から
直径22.5インチの円形板を打ち抜き、片面にアクリ
ル系粘着剤を付与することで研磨層1層の研磨パッドと
した。この研磨パッドを研磨装置のプラテンに装着し、
シリコンウエハー上に形成した酸化物絶縁膜を、所定の
条件で研磨した。
【0058】
【実施例2】10.0kgの微小繊維状セルロースケー
ク(ダイセル化学工業(株)製 KY−100G、固形
分10重量%、水分90重量%)、0.510kgのヘ
キサメチレンジイソシアネート系のブロック化ポリイソ
シアネート(旭化成工業(株)製 デュラネート、潜在
NCO基含有量は4.8重量%、固形分濃度80重量
%)、および0.020kgのジブチルスズジラウレー
ト(三共有機合成(株)製、セルロース固形分量に対し
て2.0重量%)を用いる以外は実施例1と同様にして
研磨パッドを作成し、この研磨パッドを研磨装置のプラ
テンに装着し、シリコンウエハー上に形成した酸化物絶
縁膜を、所定の条件で研磨した。なお、得られた硬化物
成形板の見かけの硬化度Dcは0.99、また表面D硬
度は70であった。
【0059】
【実施例3】10.0kgの微小繊維状セルロースケー
ク(ダイセル化学工業(株)製 KY−100G、固形
分10重量%)のみを、室温下、ニーダーで十分に混錬
した。この混錬物を60×60cmの金型にいれ、60
℃に保ちながら水分を除去し、最後に100℃、90k
g/cm2で5分間の圧縮成形を行い、厚み1.5mm
の未架橋成形板を得た。次にN−メチロール系架橋剤と
して5重量%のユーラミンT−FSN(三井化学(株)
製)と、架橋触媒として1.5重量%のカタリストGT
−3(大日本インキ化学工業(株)製)を含む架橋剤水
溶液を調製し、これに作成した未架橋成形板を20℃で
3時間浸漬した後、60℃で乾燥した。そして最終段階
で140℃、100kg/cm2で15分間の加熱プレ
スを行い、硬化物成形板を得た。得られた硬化物成形板
の見かけの硬化度Dcは0.97、また表面D硬度は8
7であった。この成形板から直径22.5インチの円形
板を打ち抜き、片面にアクリル系粘着剤を付与すること
で研磨パッドとし、プラテンに装着し、実施例1と同様
に研磨評価を行った。
【0060】
【実施例4】グリオキザール系架橋剤として10重量%
のユニレジンN−168N(ユニカ技研(株)製)と、
架橋触媒として3.0重量%のユニカタリストMS−8
(ユニカ技研(株)製)を含む架橋剤水溶液を調製し、
これに実施例3と同様に作成した未架橋成形板を室温で
3時間浸漬した後、60℃で乾燥した。そして最終段階
で140℃、100kg/cm2で15分間の加熱圧縮
を行い、硬化物成形板を得た。得られた硬化物成形板の
見かけの硬化度Dcは0.97、また表面D硬度は86
であった。この成形板から直径22.5インチの円形板
を打ち抜き、片面にアクリル系粘着剤を付与することで
研磨パッドとし、研磨装置のプラテンに装着し、実施例
1と同様に研磨評価を行った。
【0061】
【実施例5】実施例2で製造したセルロース系硬化体よ
りなる厚み1.5mmの成形板を打ち抜いて得られた直
径22.5インチの円形板の片面に、多数の格子状の溝
(1cm間隔で縦横方向に直線状の溝を形成)を切削加
工を施して研磨面とした。溝の幅は0.2mm、深さは
0.5mmとした。その後、反対面にアクリル系粘着剤
を付与することで研磨パッドとした。この研磨パッドを
研磨装置のプラテンに装着し、実施例1と同様に研磨評
価を行った。
【0062】
【比較例1】実施例3で得られた、厚み1.5mmの未
架橋成形板の表面D硬度は82であったが、見かけの硬
化度Dcは0.81しかなく、水中摩擦によって成形板
表面からセルロースが容易に剥がれてしまうことが分か
り、研磨評価には供せなかった。
【0063】
【比較例2】研磨装置のプラテンに、ポリウレタンパッ
ドIC−1400(ロデール社製、ショアD硬度は5
3)を装着し、実施例1と同様に研磨評価を行った。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】以上、本発明記載のようにセルロース類
とその分子間架橋剤を組み合わせることでセルロース類
をベース材料とする硬化物を製造し、これをCMP用の
研磨パッドの研磨面として用いれば、硬度の高い研磨層
を有するパッドが得られ、高い研磨速度、および均一研
磨性とスクラッチフリーを可能とするCMP用研磨パッ
ドを提供することが可能となる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単層もしくは2層以上の複数層を有する
    研磨パッドにおいて、少なくとも被研磨面と接触する研
    磨層が、セルロース及びセルロース誘導体から選ばれる
    1種もしくは2種以上、並びに分子間架橋剤の1種もし
    くは2種以上から得られる硬化物よりなる事を特徴とす
    る研磨パッド。
  2. 【請求項2】 単層もしくは2層以上の複数層を有する
    研磨パッドにおいて、少なくとも被研磨面と接触する研
    磨層が、セルロース及びセルロース誘導体から選ばれる
    1種もしくは2種以上、分子間架橋剤の1種もしくは2
    種以上、並びに架橋補助剤から得られる硬化物よりなる
    事を特徴とする研磨パッド。
  3. 【請求項3】 単層もしくは2層以上の複数層を有する
    研磨パッドの製造方法において、該研磨パッドの少なく
    とも研磨層を、セルロース及びセルロース誘導体の1種
    もしくは2種以上の溶液、分散液またはケークから成形
    体を得た後、該成形体を分子間架橋剤を含む溶液または
    分散液に浸漬し硬化させて得ることを特徴とする請求項
    1記載の研磨パッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 単層もしくは2層以上の複数層を有する
    研磨パッドの製造方法において、該研磨パッドの少なく
    とも研磨層を、セルロース及びセルロース誘導体の1種
    もしくは2種以上の溶液、分散液またはケークに、分子
    間架橋剤を加えて混練した後、それを成形し硬化させて
    得ることを特徴とする請求項1記載の研磨パッドの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 単層もしくは2層以上の複数層を有する
    研磨パッドの製造方法において、該研磨パッドの少なく
    とも研磨層を、セルロース及びセルロース誘導体の1種
    もしくは2種以上の溶液、分散液またはケークに、分子
    間架橋剤および架橋補助剤を加えて混練した後、それを
    成形し硬化させて得ることを特徴とする請求項2記載の
    研磨パッドの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010058193A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Fujibo Holdings Inc 研磨パッドおよびその製造方法
US7871309B2 (en) 2004-12-10 2011-01-18 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Polishing pad
JP2011224704A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Teijin Cordley Ltd 平滑加工用シート
KR102496549B1 (ko) * 2021-09-09 2023-02-07 최정길 놀이방 매트의 제조방법

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