JP2001306782A - 知的財産情報に基づいて事業化計画を策定する方法およびシステム - Google Patents

知的財産情報に基づいて事業化計画を策定する方法およびシステム

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JP2001306782A
JP2001306782A JP2000124622A JP2000124622A JP2001306782A JP 2001306782 A JP2001306782 A JP 2001306782A JP 2000124622 A JP2000124622 A JP 2000124622A JP 2000124622 A JP2000124622 A JP 2000124622A JP 2001306782 A JP2001306782 A JP 2001306782A
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Isao Shiromaru
功 四郎丸
Seiitsu Nikawara
誠逸 二川原
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NIGATEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 知的財産情報に基づいて、技術、営業、金融
の各専門家から夫々の専門的情報を得ながら事業化計画
を策定する方法およびシステムを提供する。 【解決手段】 インターネット16に接続されたサーバ
ー10は特許情報データベース20、事業化経過データ
ベース22、会員データベース24を備える。各データ
ベースに登録された情報を、ユーザ端末18からインタ
ーネット16を介してアクセスしてきた技術専門家、営
業専門家、金融専門家に閲覧させ、各専門家から発信さ
れた専門情報を事業化経過データベース22に登録す
る。また、一般ユーザや製造業者からは事業化経過情報
に対するアンケート回答を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、知的財産情報に基
づいて事業化計画を策定する方法およびシステムに係
り、特に、インターネット等の情報通信ネットワークを
通して各種専門家から発信された情報を得ながら事業化
計画を策定する方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、活用されていない特許(いわ
ゆる休眠特許)等の知的財産情報をデータベースに蓄積
し、これを広く公開することにより技術情報を活用して
事業化を図るシステムが提案されている。例えば、雑誌
「日経ビジネス」2000年1月3日号160頁には、
企業や大学などから持ち込まれる特許やノウハウを事業
リソースとしてインターネット上で公開し、それを必要
とする人に紹介するマッチングサービスや、さらに、事
業リソースを紹介するだけでなく事業リソースを基に事
業プランを立て、その事業プランを利用できる分野や企
業を紹介するサービスが紹介されている。このようなサ
ービスによれば、休眠特許を活用することで、技術の進
歩発展や産業の活性化を図ることが可能となる。また、
発明者にとっても、自分が取得した特許が活用されるこ
とで報酬が得られ、発明活動がより活発になる等の利点
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特許等の知
的財産情報から事業化を実現するまでには、以下に示す
種々の段階を踏む必要がある。 知的財産情報を最終的にどのような製品として製品化
できるのか、また、製品化を行ううえでどのような技術
が必要かといった技術的検討を行う。 製品化された商品の市場規模はどの位か、また、どの
ような販売方法が適当かなどの市場性についての検討を
行う。 、の評価結果に基づいて事業化に必要な資金額や
その資金の調達方法等を検討する。
【0004】上記した,,の各段階を実施するに
は、それぞれ、技術的、営業的、金融的な高度の専門知
識を必要とする。しかし、上記記事に記載されるような
既存の技術情報仲介サービスでは、上記,,の各
段階を踏むにあたって、各専門家から適切な意見を求め
ることは考慮されていない。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、知的財産情報に基づいて、各専門家から技術的、
営業的、金融的情報を得ながら事業化計画を策定するこ
とが可能な方法およびシステムを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、情報通信ネットワークに接続され、各
種知的財産情報が登録されたデータベースを備えるサー
バーコンピュータによって、前記情報通信ネットワーク
を介してアクセスしてきたユーザ端末と相互に通信しな
がら知的財産情報に基づいて事業化計画を策定する方法
であって、前記データベースに登録された知的財産情報
をアクセスしてきたユーザ端末での閲覧に供する知的財
産情報閲覧ステップと、アクセスしてきたユーザ端末か
ら、前記知的財産情報に基づいて実現される製品および
その製品化を図るための技術的手段に関する情報を含む
製品化情報を受信する製品化情報受信ステップと、該受
信した製品化情報をその基となった知的財産情報に関係
付けて前記データベースに登録する製品化情報登録ステ
ップと、前記データベースに登録された製品化情報をア
クセスしてきたユーザ端末での閲覧に供する製品化情報
閲覧ステップと、アクセスしてきたユーザ端末から、前
記製品化情報で示される製品の売上規模予測に関する情
報を含む市場性情報を受信する市場性情報受信ステップ
と、該受信した市場性情報をその基となった製品化情報
に関係付けて前記データベースに登録する市場性情報登
録ステップと、前記データベースに登録された市場性情
報をアクセスしてきたユーザ端末での閲覧に供する市場
性情報受信ステップと、アクセスしてきたユーザ端末か
ら、前記製品化情報および前記市場性情報に基づいて事
業化を行うのに必要な資金額および資金調達方法に関す
る情報を含む金融的情報を受信する金融的情報受信ステ
ップと、該受信した金融的情報をその基となった市場性
情報に関係付けて前記データベースに登録する金融的情
報登録ステップと、前記データベースに互いに関係付け
て登録された製品化情報、市場性情報、および金融的情
報を事業化計画として出力する事業化計画出力ステップ
と、を備える方法により達成される。
【0007】請求項1記載の発明によれば、製品化情
報、市場性情報、および金融的情報を受け取り、受け取
った各情報をユーザ端末による閲覧に供するので、技術
専門家、営業専門家、および金融専門家から事業化計画
策定の進行に応じた適切な専門的情報を得ることができ
る。このため、本発明の方法によれば、実現性の高い有
効な事業化計画を策定することができる。
【0008】また、請求項2に記載された発明は、請求
項1記載の知的財産情報に基づいて事業化計画を策定す
る方法において、アクセスしてきたユーザ端末から、前
記製品化情報、前記市場性情報、または前記金融的情報
を修正する修正情報を受け取るステップと、該受け取っ
た修正情報に基づいて該当する情報を修正するステップ
とを更に備えることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明によれば、製品化情
報、市場性情報、または金融的情報を修正することで、
策定される事業化計画をより有効なものとすることがで
きる。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2記載の知的財産情報に基づいて事業化計画を策
定する方法において、前記製品化情報、前記市場性情
報、または前記金融的情報に対する一般ユーザの意見を
アクセスしてきたユーザ端末から受け取るステップと、
該一般ユーザから受け取った意見に基づいて当該製品化
情報、市場性情報、または金融的情報を修正するステッ
プとを更に備えることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明によれば、一般ユーザ
からの意見に基づいて各情報を修正することで、一般ユ
ーザの意見を反映したより有効な事業化計画を策定する
ことができる。
【0012】また、請求項4に記載された発明は、請求
項1乃至3記載のうち何れか1項記載の知的財産情報に
基づいて事業化計画を策定する方法において、前記製品
化情報、前記市場性情報、前記金融的情報、または前記
意見を発信したユーザに対して、その貢献度合いに応じ
たポイントを付与するステップと、各ユーザが獲得した
ポイント数を出力するステップとを更に備えることを特
徴とする。
【0013】請求項4記載の発明によれば、事業化計画
の策定に参画した各ユーザに対して、貢献度に応じたポ
イントを与えることで、貢献度に応じた報酬を支払うこ
とが可能となる。
【0014】また、請求項5に記載された発明は、請求
項1乃至4記載のうち何れか1項記載の知的財産情報に
基づいて事業化計画を策定する方法において、一の前記
知的財産情報に基づいて複数の事業化計画が策定された
場合に、所定の評価基準に基づいて一部の事業化計画を
選択するステップを更に備えることを特徴とする。
【0015】また、請求項6に記載された発明は、請求
項1乃至5記載のうち何れか1項記載の知的財産情報に
基づいて事業化計画を策定する方法において、ユーザを
登録会員として前記データベースに登録するステップ
と、アクセスしてきたユーザ端末のユーザが登録会員で
ない場合には、前記知的財産情報閲覧ステップ、前記製
品化情報閲覧ステップ、前記市場性情報閲覧ステップ、
および前記金融的情報閲覧ステップでの情報閲覧を禁止
するステップとを備えることを特徴とする。
【0016】本発明によれば、登録会員以外のユーザに
は情報閲覧を禁止するので、閲覧された情報の秘密保持
を容易に実現することができる。
【0017】ところで、知的財産情報の内容によって
は、知的財産情報を基にして実現される製品やその製品
化を図るための技術的手段が含まれている場合がある。
このような場合には、知的財産情報に基づいて直ちに製
品の市場性に関する情報を得ることが可能である。
【0018】そこで、請求項7に記載する如く、請求項
1乃至6のうち何れか1項記載の知的財産情報に基づい
て事業化計画を策定する方法において、前記製品化情報
が前記知的財産情報に含まれている場合には、前記製品
化情報受信ステップ、前記製品化情報登録ステップ、お
よび前記製品化情報閲覧ステップを省略するようにして
もよい。
【0019】また、請求項8に記載された発明は、請求
項1乃至7のうち何れか1項に記載された方法を実行す
るシステムに係るものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるシステムの
一実施形態について説明する。先ず、本実施形態のシス
テムの概要について説明する。
【0021】本実施形態のシステムは、知的財産情報で
ある特許情報をインターネット等のネットワーク上で会
員に対して公開し、技術専門家、営業専門家、金融専門
家からそれぞれの専門知識に基づく情報を得ると共に、
得られた情報を会員に対して公開することで、特許情報
に基づいて事業化計画を策定するものである。なお、本
実施形態では、特許情報から事業化計画を策定する場合
について説明するが、本発明はこれに限らず、技術ノウ
ハウ等の種々の技術的知的財産情報から事業化計画を策
定する場合にも適用することができる。
【0022】本実施形態において、技術専門家とは、技
術士、建築士、情報処理技術者、弁理士等、各専門技術
分野において専門的技術知識を有する者を意味する。ま
た、営業専門家とは、例えばセールスエンジニア等、製
品の市場性について専門的知識を有する者を意味する。
さらに、金融専門家とは、事業化を実現するために必要
な資金の算定や資金調達方法等の金融に関する専門的知
識を有する者を意味する。各専門家から受け取る具体的
な情報の内容は以下の通りである。
【0023】(1) 技術専門家からは、特許発明から生み
出され得る製品、製品の仕様、および製品化を行う際の
技術的課題の解決手段等に関する情報(以下、製品化情
報と称す)を受け取る。 (2) 営業専門家からは、製品の売上規模・利益規模や、
製品に適した販売方法等に関する情報(以下、市場性情
報と称す)を受け取る。 (3) 金融専門家からは、製品の事業化に必要な資金およ
びその調達方法等に関する情報(以下、金融的情報と称
す)を受け取る。
【0024】なお、技術、営業、および金融の各専門家
は必ずしも異なる人物である必要はなく、同一人が異な
る分野の専門家として本システムに参画することもあり
得る。例えば、営業および金融の双方の分野で専門的知
識を有する人物であれば、その人物が営業専門家および
金融専門家の双方として本システムに参画することが可
能である。
【0025】また、事業化計画案を策定する過程で、各
専門家から発信された情報について一般消費者や製造業
者等の一般ユーザからアンケートにより意見を求め、ア
ンケート結果に基づいて、各情報について適宜見直しが
行われる。
【0026】なお、本実施形態においては登録会員制を
採用し、予め登録された会員以外は、本システムに登録
された各情報の閲覧を行うことはできず、したがって、
専門家としての情報発信や一般ユーザとしてのアンケー
ト回答も行うことができないようになっている。そし
て、登録会員との間には、本システムから知得した情報
の秘匿義務を課した契約を交わしているものとする。ま
た、情報閲覧に際して、各情報の提供者については、各
会員に付与されたIDのみが表示され、具体的な提供者
名は分からないようになっている。これにより、会員相
互間での直接取引きを不可能として、各会員のプライバ
シー保護を図っている。
【0027】次に、本システムの構成について説明す
る。図1は、本発明の一実施形態であるシステムを含む
ネットワーク全体構成図である。図1に示す如く、本シ
ステムはサーバーコンピュータ(以下、単にサーバーと
称す)10により構成されている。サーバー10は、通
信インターフェースや大容量データ記憶装置などを備え
たシステムであり、中央処理装置12がハードディスク
装置等の外部記憶装置14に記録されたプログラムを読
み出し、そのプログラムに従ってデータ処理を実行する
ことにより後に述べるような種々の機能を実現する。
【0028】サーバー10は、情報通信ネットワーク
(本実施形態ではインターネット16)に接続されてい
る。このインターネット16には、特許所有者、技術専
門家、営業専門家、金融専門家、事業家、一般消費者、
製造業者等を含む多数のユーザのユーザ端末(たとえば
パソコン)18が接続されている。サーバー10は、イ
ンターネット16を介してアクセスしてきたユーザ端末
18と、例えばHTTP(HyperText Transfer Protoco
l)等のプロトコルに従ってデータ通信を行うことでW
EB配信サーバーとして機能する。すなわち、サーバー
10は、ユーザ端末18からの要求に応じて、HTML
(HyperText Markup Language)等のデジタル文書記述
言語により記述された文書データ(以下、画面構成デー
タという)を当該ユーザ端末18へ向けて送信する。こ
れらの画面構成データや、そのテンプレートとなるデー
タは外部記憶装置14に記憶されている。
【0029】サーバー10には、固有のネットワークア
ドレス(URL)が与えられている。各ユーザはユーザ
端末18でこのURLを指定することにより、サーバー
10へアクセスすることができる。
【0030】図1に示す如く、サーバー10が備える外
部記憶装置14には、特許情報データベース20、事業
化経過データベース22、および会員データベース24
が構築されている。なお、これらの特許情報データベー
ス20、事業化経過データベース22、および会員デー
タベース24が特許請求の範囲にいう「データベース」
に該当する。
【0031】特許情報データベース20には、種々の特
許所有者から提供された特許情報が、各特許情報に固有
の特許情報IDに関係付けられて記録されている。特許
情報には、特許発明の概要(例えば特許出願の明細
書)、特徴、効果が含まれており、参考用として特許明
細書全文が添付されている。
【0032】事業化経過データベース22には、特許情
報から事業化計画案策定までの経過が記録されている。
具体的には、事業化経過データベース22には、事業化
計画案の基となった特許情報と、この特許情報に基づい
て技術専門家が発信した製品化情報と、製品化情報に基
づいて営業専門家が発信した市場性情報と、製品化情報
および市場性情報に基づいて金融専門家が発信した金融
計画情報とが互いに関係付けられて記録されている。例
えば、特許情報X1を基にして、製品化情報DA1,市場
性情報DB1、および金融計画情報DC1が発信された場合
は、事業化経過情報(X1,DA1,DB1,DC1)として
記録され、この4つの情報X1,DA1,DB1,DC1が組
み合わされることで1つの事業化計画案が成立する。た
だし、事業化計画案まで至らない策定途上のものについ
ても、現段階で存在する情報が登録される。例えば、特
許情報X2に基づいて、製品化情報DA2および市場性情
報DB2が発信され、金融計画情報が未だ発信されていな
い場合、これらのデータは事業化経過情報(X2,DA
2,DB2)として事業化経過データベース22に記録さ
れる。
【0033】会員データベース24には、本システムに
登録された会員に関する各種情報が各登録会員に固有の
会員IDに関係付けられて記録されている。図2および
図3は、会員データベース24に登録されたデータの内
容を例示している。図2に示す如く、会員は4つのラン
ク、すなわち、ランク1(事業化パートナー会員)、ラ
ンク2(準パートナー会員)、ランク3(専門家会
員)、およびランク4(一般会員)に分類されており、
各ランクに属する登録会員、および、本システムを通し
て事業化された事業へ現在経営参加している登録会員の
会員IDが記録されている。また、図3に示す如く、各
登録会員について、会員ID、パスワード、事業化計画
策定への参画回数、会員登録履歴、専門分野、経歴等が
記録されている。なお、図2および図3に示すように、
会員IDは、アルファベット「A」〜「D」の後に数字
を付けた記号、および、数字のみの記号で表されるが、
先頭のアルファベット「A」は技術専門家であること
を、「B」は営業専門家であることを、「C」は金融専
門家であることを、「D」は事業家であることを、それ
ぞれ示しており、また、数字のみの記号は一般消費者や
製造業者等の一般会員であることを示している。
【0034】次に、サーバー10の基本的な動作につい
て説明する。ユーザ端末18からサーバー10へのアク
セスがあると、これに応答して、サーバー10は、会員
IDおよびパスワードの入力欄を含む会員認証画面の画
面構成データをユーザ端末18へ送信する。この会員認
証画面で会員IDおよびパスワードが入力されると、サ
ーバー10では入力された会員IDおよびパスワードが
正当であることを確認したうえで、初期メニュー画面の
画面構成データをユーザ端末18へ送信する。
【0035】図4は、初期メニュー画面の一例を示す。
図4に示すように、初期メニュー画面には、タイトル画
像、特許情報登録用ボタン、特許情報閲覧用ボタン、お
よび事業化経過情報閲覧用ボタンが含まれている。
【0036】特許所有者が本システムに特許情報を登録
しようとする場合には、上記の初期メニュー画面で、特
許情報登録用ボタンをクリックする。これに応答して、
サーバー10は、特許番号、発明の概略等の特許情報を
入力するための入力フォーム画面の画面構成データを当
該ユーザ端末18へ送信する。特許所有者がこの入力フ
ォーム画面において所定事項を記入し、入力フォーム画
面に含まれる「送信」ボタンをクリックすると、入力さ
れた特許情報がサーバー10へ送信される。サーバー1
0では、例えばインターネット16に接続された外部の
特許情報データベースを参照すること等により、送信さ
れてきた特許情報が正当である(例えば、該当する特許
番号の特許が存在し、発明の名称等が一致し、かつ、特
許権者の氏名が当該会員の氏名に一致する)ことを確認
したうえで、その特許情報に特許情報IDを付与して特
許情報データベース20に登録する。ただし、特許所有
者が電子メールにより所定のフォーマットで特許情報を
サーバー10に送信することとしてもよく、あるいは、
特許所有者がオフラインでサーバー10の運営者に特許
情報を提供し、サーバー10の運営者が提供された特許
情報を登録するようにしてもよい。また、特許明細書全
文のファイルについては、特許所有者がユーザ端末18
からサーバー10へアップロード(または電子メールに
添付)することとしてもよく、あるいは、特許番号に基
づいてサーバー10側で入手して特許情報データベース
20に登録することとしてもよい。
【0037】初期メニュー画面において、特許情報閲覧
用ボタンがクリックされると、サーバー10は、特許情
報を例えばキーワードで検索するための検索画面の画面
構成データをユーザ端末18へ送信する。そして、検索
画面でキーワードが入力されると、サーバー10は、入
力されたキーワードに基づいて、例えばそのキーワード
を発明概要に含む特許情報を特許情報データベース20
から検索し、検索結果一覧を示す検索結果表示画面の画
面構成データをユーザ端末18へ送信する。なお、例え
ば外部記憶装置14内にシソーラス(類義語)辞書を設
け、入力されたキーワードの類義語を含む特許情報も検
索対象とするあいまい検索機能を持たせてもよい。ま
た、キーワードだけではなく、技術分野や利用分野など
のカテゴリーで検索できるようにしてもよい。検索結果
表示画面には、特許情報のうち、例えば情報IDおよび
特許発明の名称のリストが表示され、情報IDまたは発
明の名称がクリックされると、該当する特許情報の詳細
を示す特許情報表示画面の画面構成データがユーザ端末
18に送信される。
【0038】図5は、特許情報表示画面の一例を示す。
図5に示す如く、特許情報表示画面には、特許情報I
D、発明の名称、発明の概要、および、必要に応じて図
面が表示される。特許情報表示画面には、また、明細書
ダウンロード用ボタン、専門情報発信用ボタン、およ
び、アンケート回答用ボタンが含まれている。
【0039】専門情報発信用ボタンは、閲覧中の特許情
報に基づいて、技術専門家が当該特許発明に対する製品
化情報を発信するためのボタンである。すなわち、専門
情報発信用ボタンがクリックされると、製品化情報を記
入するための記入画面の画面構成データがユーザ端末1
8へ送信される。そして、この記入画面において所定の
事項が書き込まれた後、記入画面に含まれる「送信」ボ
タンがクリックされると、記入されたデータが製品化情
報としてサーバー10へ送信される。サーバー10では
受信した製品化情報をその基となった特許情報のIDに
関連付けて新たな事業化経過情報を生成し、事業化経過
データベース22に登録する。
【0040】アンケート回答用ボタンは、一般消費者ま
たは製造業者が、閲覧中の特許情報についてのアンケー
トに回答するためのボタンである。すなわち、アンケー
ト回答用ボタンがクリックされると、特許技術情報に関
するアンケート設問(例えば、「この特許技術に興味が
ありますか」、「この特許発明を製品化するのは容易と
思いますか」等)とその回答欄を含むアンケート画面の
画面構成データがユーザ端末18へ送信される。このア
ンケート画面の回答欄に回答が記入され、アンケート画
面に含まれる「送信」ボタンがクリックされると、記入
された回答がアンケート回答情報として特許情報IDに
関係付けて特許情報データベース20に記録される。
【0041】上記図4に示す初期メニュー画面において
事業化情報閲覧用ボタンがクリックされた場合にも、同
様に、事業化経過データベース22に登録された事業化
経過情報をキーワード等で検索するための検索画面の画
面構成データがサーバー10からユーザ端末18へ送信
される。そして、サーバー10は、検索画面での検索操
作に応じて該当する事業化経過情報を検索し、検索結果
一覧を示す検索結果表示画面の画面構成データをユーザ
端末18へ送信する。この検索結果表示画面において何
れかの事業化経過情報が選択されると、その情報の詳細
を示す事業化経過情報表示画面の画面構成データがユー
ザ端末18に送信される。
【0042】事業化経過情報表示画面にも、特許情報表
示画面と同様に、事業化経過情報の詳細な表示、明細書
ダウンロード用ボタン、専門情報発信用ボタン、および
アンケート回答用ボタンが含まれている。なお、上述の
如く、事業化経過情報は少なくとも特許情報および製品
化情報を含み、さらに、事業化計画策定の進行度合いに
応じて、市場性情報あるいは金融的情報をも含む。そこ
で、事業化経過情報表示画面を見易くするため、製品化
情報を表示するページ、市場性情報を表示するページ、
および、金融的情報を表示するページに分割して、ペー
ジ間を自由に移動できるようにしてもよい。
【0043】事業化経過情報表示画面における専門情報
発信用ボタンは、製品化情報、市場性情報、および金融
的情報を夫々発信するための3つの操作ボタンに区分さ
れており、各操作ボタンがクリックされると、該当する
情報を記入するための入力フォーム画面の画面構成デー
タがユーザ端末18へ送信される。そして、製品化情
報、市場性情報、または金融的情報が発信されると、そ
の情報が閲覧中の事業化経過情報に付加されて事業化経
過データベース22に登録される。また、事業化経過情
報表示画面におけるアンケート回答ボタンがクリックさ
れた場合にも、所定の設問と回答欄を含むアンケート画
面がユーザ端末に表示され、その回答は、該当する事業
化経過情報に関係付けられて事業化経過データベース2
2に記録される。
【0044】なお、事業化経過データベース22に登録
される各情報の質を担保するため、上記した各専門情報
発信用ボタンによる専門家情報の発信は、会員データベ
ース28に該当する分野の専門家として登録された会員
にのみ認めることとしてもよい。すなわち、製品化情報
の発信は技術専門家として登録された会員にのみ認め、
市場性情報の発信は営業専門家として登録された会員に
のみ認め、金融的情報の発信は金融専門家として登録さ
れた会員にのみ認めるのである。
【0045】また、上述のように、特許情報および事業
化経過情報には一般ユーザから発信されたアンケート回
答が関係付けられて記録されるが、特許情報表示画面ま
たは事業化経過情報表示画面においては、これらのアン
ケート回答結果を、例えば、アンケート回答を集計して
簡略化した形で表示してもよく、あるいは、アンケート
回答を全く表示しないようにしてもよく、その表示の仕
方は任意である。
【0046】次に、図6および図7を参照して、本実施
形態において特許情報に基づいて事業化計画が策定さ
れ、更にその事業化が実現されるまでの概略の流れを説
明する。図6に示すように、先ずステップS100にお
いて、特許所有者から提供された特許情報を特許情報デ
ータベース20に登録し、会員による閲覧に供する。上
述したように、特許情報を閲覧した一般消費者や製造業
者は、その特許情報に対してアンケート回答を寄せるこ
とができる。
【0047】ステップS102では、技術専門家、営業
専門家、金融専門家により発信された情報により事業化
計画案が策定される。この策定過程について、図7を参
照して詳しく説明する。
【0048】図7は、特許情報Xに基づいて事業化計画
を策定するまでの流れの一例を示す図である。図7に示
す例では、先ず、4名の技術専門家A1,A2,A3,
A4が特許情報データベース20に登録された特許情報
Xに対して、夫々、製品化情報DA1,DA2,DA3,DA4
をサーバー10へ発信している。例えば、特許情報Xが
「物体の形状をレーザ光源を用いて測定する光学的測定
方法」に関するものである場合、製品化情報としては、
この光学的測定方法を利用した光学式形状測定装置、こ
の測定装置の概略仕様(測定精度、測定可能な対象
等)、およびこの測定装置を実現するための技術的手段
(装置に適したレーザ光源、防振技術、データ処理のた
めのハードウェア構成)等が想定される。製品化情報D
A1,DA2,DA3,DA4が発信されてきた結果、4つの事
業化経過情報(X,DA1),(X,DA2),(X,DA
3),(X,DA4)が事業化経過データベース22に登
録される。
【0049】次に、3名の営業専門家B1,B2,B3
がそれぞれ事業化経過情報(X,DA1)に対して市場性
情報DB1,DB2,DB3を発信している。
【0050】例えば、製品化情報が上記の「光学式形状
測定装置」に関するものである場合、市場性情報は、こ
の測定装置の予想売上規模、妥当価格、予想利益率、適
当な販売ルート等を含むものとなる。市場性情報DB1,
DB2,DB3が発信されてきた結果、事業化経過情報
(X,DA1)は、3つの事業化経過情報(X,DA1,D
B1)(X,DA1,DB2),および(X,DA1,DB3)
として改めて事業化経過データベース22に記録され
る。同様に、事業化経過情報(X,DA2)に対して2名
の営業専門家B4,B5から市場性情報DB4,DB5が、
また、事業化経過情報(X,DA3)に対して5名の営業
専門家B6〜B10から発信された市場性情報DB6〜DB1
0が発信されている。これにより、事業化経過情報
(X,DA2)は2つの事業化経過情報(X,DA2,DB
4),(X,DA2,DB5)として、また、事業化経過情
報(X,DA3)は5つの事業化経過情報(X,DA3,D
B6)〜(X,DA3,DB10)として、事業化経過データ
ベース22に登録される。一方、事業化経過情報(X,
DA4)に対して営業専門家からの反応はなく、この事業
化経過情報はそれ以上進展しない。
【0051】上記のようにして生成された計10個の事
業化経過情報のうち、事業化経過情報(X,DA1,DB
2)に対して金融専門家C1から金融的情報DC1が、事
業化経過情報(X,DA1,DB3)に対して2名の金融専
門家C2,C3から金融的情報DC2,DC3が、事業化経
過情報(X,DA2,DB4)に対して金融専門家C4から
金融的情報DC4が、事業化経過情報(X,DA3,DB7)
に対して金融専門家C5から金融的情報DC5が、事業化
経過情報(X,DA3,DB8)に対して金融専門家C6か
ら金融的情報DC6が、事業化経過情報(X,DA3,DB
9)に対して2名の金融専門家C7,C8から金融的情
報DC7,DC8が、夫々発信されている。
【0052】先に例示したように、市場性情報が光学式
形状測定装置の予想売上規模、妥当価格、予想利益率、
販売ルート等を含むものである場合、金融的情報は、例
えば、光学式形状測定装置の製造・販売事業を実施する
のに必要な資金額およびその調達方法等を含むものとな
る。金融的情報DC1〜DC8が発信されてきた結果、各事
業化経過情報は、8個の事業化計画案(X,DA1,DB
2,DC1),(X,DA1,DB3,DC2),(X,DA1,D
B3,DC3),(X,DA2,DB4,DC4),(X,DA3,
DB7,DC5),(X,DA3,DB8,DC6),(X,DA
3,DB9,DC7),および(X,DA3,DB9,DC8)と
して事業化経過データベース22に登録される。一方、
事業化計画(X,DA1,DB1),(X,DA2,DB5),
(X,DA3,DB6),(X,DA3,DB10)に対しては
金融専門家からの反応はなく、事業化計画案までは至っ
ていない。なお、上記のようにして策定された事業化計
画案はサーバー10が備えるディスプレイ装置やプリン
タに適宜出力される。
【0053】そして、最終的には、事業化計画案(X,
DA1,DB2,DC1)に対して事業家D1から、事業化計
画案(X,DA3,DB7,DC5)に対して事業家D2か
ら、事業化計画案(X,DA3,DB9,DC7)に対して、
2名の事業家D3,D4からそれぞれ事業化に関する応
募があり、4組の事業家パートナー(A1,B2,C
1,D1),(A3,B7,C5,D2),(A3,B
9,C7,D3),(A3,B9,C7,D4)が成立
している。
【0054】なお、上述したように、事業化計画案策定
の過程において、各登録会員は、各段階の事業化経過情
報を閲覧することができ、これにより、事業化経過情報
に対して各専門家は事業化経過情報に対する夫々の専門
情報(製品化情報、市場性情報、または金融的情報)を
発信することができると共に、一般消費者や製造業者は
アンケート回答を発信することができる。サーバー10
へ発信されたアンケート回答は、各事業化経過情報の付
帯情報として事業化経過データベース22に記録され
る。そして、サーバー10では、受け取ったアンケート
回答に基づいて、アンケート対象となった事業化経過情
報についての見直し・修正が行われる。
【0055】例えば、市場性情報が加えられた段階での
事業化経過情報(例えば(X,DA1,DB1))に対する
アンケートにおいて、設問「この商品をどの位の値段な
ら買いますか」への回答に応じて商品価格や販売計画・
売上規模の修正を行い、設問「この商品の販売代理を希
望しますか」への回答に応じて販売方式の見直しを行
う。なお、アンケート回答に応じて、アンケート対象よ
りも上流側まで遡って見直し・修正を行ってもよい。例
えば、市場性情報が加えられた段階でのアンケート結果
に応じて、市場性情報だけではなく製品化情報について
見直し・修正を行ってもよく、また、金融的情報が加え
られて事業化計画案として成立した段階でのアンケート
結果に応じて、金融的情報だけではなく製品化情報また
は市場性情報について見直し・修正を行ってもよい。
【0056】アンケート結果に応じてサーバー10が自
動的に処理し得る見直し・修正として、例えば、製品に
ついて興味を持つユーザが一定以上であれば市場性情報
に含まれる販売規模を増加させ、また、製品の希望購入
価格についての回答に応じて市場性情報に含まれる販売
価格や販売方法を見直すこと等がある。また、これと並
行して、本システムの運営者は、アンケート結果をディ
スプレイ装置やプリンタに出力させ、その出力結果に基
づいて判断することにより、事業化経過情報の見直し・
修正を適宜行う。
【0057】なお、本システムの会員である製造業者
は、閲覧した事業化計画案と同等の事業を既に実施しま
たは計画している場合には、アンケート回答においてそ
の旨を述べることにより、自己のPRを行うことができ
る。また、製造業者が閲覧した事業化計画案に関して、
同様の製品の製造販売を行いたいと考えているが、自分
が所有する技術が事業化に不足している場合は、事業者
として応募することで、事業化パートナーと協力して事
業化を進めることもできる。このように、本システム
は、製造業者にとっても大きなメリットがある。
【0058】上記のようにして事業化パートナーの組が
決定されると、サーバー10の運営者は策定された各事
業化計画案について見直し・検討を行い(図6のS10
4)、その結果を随時ユーザ端末18での閲覧に供し
て、特許所有者、技術専門家、営業専門家、金融専門
家、事業家等から例えば電子メールによる支援を得なが
ら、最終的な事業化計画を固める(S106)。そし
て、同一の特許情報に基づいて事業化計画が複数策定さ
れ、かつ、それぞれに対して事業者からの応募があった
場合には、各事業化計画について採用の可否を判定する
審査を行う(S108)。
【0059】図8は、サーバー10が複数の事業化計画
について審査を行うべく実行する処理を表すフローチャ
ートである。図8に示す如く、先ず、各事業化計画につ
いて、売上・利益規模が複数の事業化計画のなかで最大
であるか否かが判別される(S200)。その結果、売
上・利益規模が最大であれば、事業化を進めるべき計画
として採用される(S202)。一方、売上・利益規模
が最大でなければ、次に、他の事業化計画と市場で競合
するか否か(つまり対象とする製品が同一種類か否か)
が判別される(S204)。
【0060】その結果、他の事業化計画と市場で競合す
る場合は、一般消費者および製造業者によるアンケート
回答において高い人気を得たか(例えば、アンケートに
おいて「興味がある」、「販売代理店を希望する」等の
肯定的な回答が一定数以上得られたか)否かが判別され
(S206)、高い人気を得ていれば事業化を進めるべ
き計画として採用される(S202)。一方、高い人気
を得ていなければ、事業化を進めるべき計画としての採
用は見送られる(S208)。また、S204において
他の事業化計画と競合しない場合にも、一般消費者およ
び製造業者によるアンケート回答において高い人気を得
たか否かが判別され(S210)、高い人気を得ていれ
ば事業統合を検討すべき対象とされる(S212)。こ
れらの審査結果は、各事業化計画案の付帯情報として事
業化経過データベース10に登録され、各会員の閲覧に
供されると共に、サーバー10が備えるディスプレイ装
置等に適宜出力される。なお、図8に示す審査処理を、
サーバー10が自動的に行うのではなく、本システム1
0の運営者が行うこととしてもよい。
【0061】上記の審査の結果、採用された事業化計画
(事業統合を検討すべき対象とされた事業化計画につい
ては統合後の事業化計画)について、事業化計画の証券
化、証券公募等により資金調達が行われ(S110)、
事業化が実現される(S112)。調達された資金およ
び事業化実現により得られた利益の一部は、予め締結さ
れた会員契約に従って、本システムの運営者に対して支
払われる。そして、運営者に支払われた利益の一部は、
事業化計画の策定に関与した会員に夫々の貢献度に応じ
た配分で報酬として還元される。
【0062】次に、各会員へ報酬として還元される金額
の算定基準となるポイントの付与について説明する。サ
ーバー10では、各登録会員について、発信した情報や
アンケート回答等に応じたポイントを付与することによ
り、登録会員を評価する。図9は、各会員の情報発信等
の行為に関する各項目(「アンケート意見採用」、「計
画書策定」、「計画書の修正・見直し」、「策定計画書
採用」、「事業化実現」等)について、各ランクの登録
会員に与えられるポイント数を示す表である。
【0063】図9において、項目「アンケートの意見採
用」のポイントは、一般消費者または製造業者がアンケ
ート回答の中で述べた意見が事業化経過情報に反映され
た場合に与えられるものである。したがって、この項目
は、一般消費者および製造業者が属するランク4の一般
会員のみが対象となり、アンケート意見が反映された場
合に例えば1ポイント与えられる。
【0064】項目「計画書策定」のポイントは、技術専
門家、営業専門家、金融専門家がそれぞれの専門情報
(製品化情報、市場性情報、または金融的情報)を発信
した場合に付与されるものである。専門情報を発信した
場合、例えば、事業化パートナー会員に対して20ポイ
ント、準パートナー会員に対して15ポイント、専門家
会員に対して10ポイント、それぞれ与えられる。
【0065】項目「計画書の修正・見直し」のポイント
は、事業化計画案が策定された後、計画案の修正・見直
し作業(図に示すS106)において有効な意見を発信
した場合に付与されるものである。有効な意見を発信し
た場合、例えば、一般会員を除く何れの会員についても
2ポイントが与えられる。
【0066】項目「策定計画書採用」のポイントは、事
業化計画案が審査により事業化すべき計画として採用さ
れた場合に、この事業化計画案の策定に関与した会員に
付与されるものである。事業化計画案が採用された場
合、例えば、一般会員を除く何れの会員についても10
ポイントが与えられる。
【0067】項目「事業化実現」のポイントは、採用さ
れた事業化計画に基づいて会社が設立され、事業化が実
現した場合に、この事業化計画の策定に関与した会員に
付与されるものである。事業化が実現すると、事業化パ
ートナー会員については100ポイント、準パートナー
会員については70ポイント、専門家会員については5
0ポイント、それぞれ与えられる。
【0068】図9に示すテーブルに基づいて各会員に付
与されたポイントは、会員データベース24において各
会員に関係付けられて記録される。なお、上記のポイン
ト付与は、事業化計画策定および事業化準備の進行に応
じてサーバー10により自動的に行うこととしてもよ
く、あるいは、本システムの運営者が人手で各ポイント
を入力することとしてもよい。
【0069】各登録会員に付与されたポイント数は適宜
なタイミング(例えば半年毎)に集計され、各登録会員
が獲得した総計ポイント数はサーバー10が備えるディ
スプレイ装置やプリンタ等の出力装置に出力される。そ
して、本システムの運営者は、登録会員が獲得した総計
ポイント数に応じた報酬を、各登録会員に対して支払う
ための処理を行う。なお、この報酬の支払をサーバー1
0により銀行振込等で電子的に行うこととしてもよい。
【0070】なお、上記実施形態では、登録会員にのみ
各情報の閲覧を認める構成としたが、情報の内容によっ
ては登録会員に限らず広く一般に閲覧を認めることとし
てもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製品化情報、市場性情報、および金融的情報を受け取
り、受け取った各情報をユーザ端末による閲覧に供する
ので、技術専門家、営業専門家、および金融専門家から
事業化計画策定の進行に応じた適切な専門的情報を得る
ことができる。このため、実現性の高い有効な事業化計
画を策定することができる。
【0072】また、アクセスしてきたユーザ端末から、
製品化情報、市場性情報、または金融的情報を修正する
修正情報を受け取って、各情報を修正することで、策定
される事業化計画をより有効なものとすることができ
る。
【0073】また、製品化情報、市場性情報、または金
融的情報に対する一般ユーザの意見を受け取り、その意
見に基づいて各情報を修正することで、一般ユーザの意
見、すなわち、市場のニーズを反映したより有効な事業
化計画を策定することができる。
【0074】また、情報または意見を発信したユーザに
対して、その貢献度合いに応じたポイントを付与するこ
とで、各ユーザに貢献度に応じた報酬を支払うことがで
きる。
【0075】また、登録会員以外のユーザに対して情報
閲覧を禁止することで、閲覧された情報の秘密保持を容
易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態であるシステムを
含むネットワーク全体構成図である。
【図2】会員データベースに登録されたデータの内容を
例示する図(その1)である。
【図3】会員データベースに登録されたデータの内容を
例示する図(その2)である。
【図4】初期メニュー画面の一例を示す図である。
【図5】特許情報表示画面の一例を示す図である。
【図6】特許情報に基づいて事業化計画が策定され、更
にその事業化が実現されるまでの概略の流れを示す図で
ある。
【図7】特許情報に基づいて事業化計画を策定するまで
の流れの一例を示す図である。
【図8】サーバーが複数の事業化計画について審査を行
うべく実行する処理を表すフローチャートである。
【図9】各会員の情報発信等の行為に対して各ランクの
登録会員に与えられるポイント数を示す表である。
【符号の説明】
10 サーバーコンピュータ 16 インターネット 18 ユーザ端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B049 CC08 DD01 DD05 EE02 EE05 FF02 FF03 FF04 FF09 GG04 GG07 GG09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報通信ネットワークに接続され、各種
    知的財産情報が登録されたデータベースを備えるサーバ
    ーコンピュータによって、前記情報通信ネットワークを
    介してアクセスしてきたユーザ端末と相互に通信しなが
    ら知的財産情報に基づいて事業化計画を策定する方法で
    あって、 前記データベースに登録された知的財産情報をアクセス
    してきたユーザ端末での閲覧に供する知的財産情報閲覧
    ステップと、 アクセスしてきたユーザ端末から、前記知的財産情報に
    基づいて実現される製品およびその製品化を図るための
    技術的手段に関する情報を含む製品化情報を受信する製
    品化情報受信ステップと、 該受信した製品化情報をその基となった知的財産情報に
    関係付けて前記データベースに登録する製品化情報登録
    ステップと、 前記データベースに登録された製品化情報をアクセスし
    てきたユーザ端末での閲覧に供する製品化情報閲覧ステ
    ップと、 アクセスしてきたユーザ端末から、前記製品化情報で示
    される製品の売上規模予測に関する情報を含む市場性情
    報を受信する市場性情報受信ステップと、 該受信した市場性情報をその基となった製品化情報に関
    係付けて前記データベースに登録する市場性情報登録ス
    テップと、 前記データベースに登録された市場性情報をアクセスし
    てきたユーザ端末での閲覧に供する市場性情報受信ステ
    ップと、 アクセスしてきたユーザ端末から、前記製品化情報およ
    び前記市場性情報に基づいて事業化を行うのに必要な資
    金額および資金調達方法に関する情報を含む金融的情報
    を受信する金融的情報受信ステップと、 該受信した金融的情報をその基となった市場性情報に関
    係付けて前記データベースに登録する金融的情報登録ス
    テップと、 前記データベースに互いに関係付けて登録された製品化
    情報、市場性情報、および金融的情報を事業化計画とし
    て出力する事業化計画出力ステップと、を備えることを
    特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の知的財産情報に基づいて
    事業化計画を策定する方法において、アクセスしてきた
    ユーザ端末から、前記製品化情報、前記市場性情報、ま
    たは前記金融的情報を修正する修正情報を受け取るステ
    ップと、該受け取った修正情報に基づいて該当する情報
    を修正するステップとを更に備えることを特徴とする方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の知的財産情報に
    基づいて事業化計画を策定する方法において、前記製品
    化情報、前記市場性情報、または前記金融的情報に対す
    る一般ユーザの意見をアクセスしてきたユーザ端末から
    受け取るステップと、該一般ユーザから受け取った意見
    に基づいて当該製品化情報、市場性情報、または金融的
    情報を修正するステップとを更に備えることを特徴とす
    る方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載のうち何れか1項記
    載の知的財産情報に基づいて事業化計画を策定する方法
    において、前記製品化情報、前記市場性情報、前記金融
    的情報、または前記意見を発信したユーザに対して、そ
    の貢献度合いに応じたポイントを付与するステップと、
    各ユーザが獲得したポイント数を出力するステップとを
    更に備えることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載のうち何れか1項記
    載の知的財産情報に基づいて事業化計画を策定する方法
    において、一の前記知的財産情報に基づいて複数の事業
    化計画が策定された場合に、所定の評価基準に基づいて
    一部の事業化計画を選択するステップを更に備えること
    を特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載のうち何れか1項記
    載の知的財産情報に基づいて事業化計画を策定する方法
    において、ユーザを登録会員として前記データベースに
    登録するステップと、アクセスしてきたユーザ端末のユ
    ーザが登録会員でない場合には、前記知的財産情報閲覧
    ステップ、前記製品化情報閲覧ステップ、前記市場性情
    報閲覧ステップ、および前記金融的情報閲覧ステップで
    の情報閲覧を禁止するステップとを備えることを特徴と
    する方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のうち何れか1項記載の
    知的財産情報に基づいて事業化計画を策定する方法にお
    いて、前記製品化情報が前記知的財産情報に含まれてい
    る場合には、前記製品化情報受信ステップ、前記製品化
    情報登録ステップ、および前記製品化情報閲覧ステップ
    を省略することを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 情報通信ネットワークに接続され、各種
    知的財産情報が登録されたデータベースを備えるサーバ
    ーコンピュータによって構成された、請求項1乃至7の
    うち何れか1項記載の方法を実行する知的財産情報に基
    づいて事業化計画を策定するシステム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2007080213A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Asgent Inc 自動判定装置
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JP2013250994A (ja) * 2010-06-29 2013-12-12 Rakuten Inc 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
WO2021214819A1 (ja) * 2020-04-20 2021-10-28 日本電気株式会社 価格算出装置

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