JP2001306239A - 入力装置及びそれを用いた電子装置 - Google Patents

入力装置及びそれを用いた電子装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲に高信頼性の押下位置と押下強度の検
出を同時に行える圧電フィルムを使用した、デジタル機
器への入力装置及びそれを用いた電子装置を提供する。 【解決手段】 お互いに異なった電極パターンを持つセ
ンサーユニットA1、A2、A3を積層したセンサー部
B1と、センサー部B1の出力信号を入力して位置信号
と強度信号とを出力する信号処理部Gと、信号処理部G
の出力信号を利用して動作する信号利用部Hとから構成
される。信号処理部Gは、センサ部B1を構成している
センサユニットA1〜A3からの各出力を増幅するアン
プC1〜C3と、アンプC1〜C3の出力信号と入力有
り判定しきい値とを比較する比較器D1〜D3と、位置
信号を出力するデコーダEと、強度信号を出力するアナ
ログ−デジタル変換器Fとから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ、携
帯電話、ゲーム機、電子楽器等のデジタル機器への入力
装置及びそれを用いた電子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平333990号に記載されている
従来例を図21に示す。この従来例では、変形すると電
圧が発生する圧電フィルム3の上面および下面に導電層
2,4を設け、該各導電層表面の四囲の各辺部に辺部に
沿って延びる独立した電極6〜9等を設け、前記圧電フ
ィルムの下面に設けられた導電層の下部に弾性体層5を
設け、該弾性体層5の下部に支持板10を設けた構成と
している。位置検出装置は、位置検出用部材の各辺部の
対をなす電極同士を電流検出回路を介して接続し、各電
流検出回路が検出した電流値を入力とする位置検出手段
を設けた構成としている
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来例で
は、各電極に接続された電流検出回路で検出された各電
流値をもとに位置検出をする方法であるので、圧電フィ
ルムの押下方法により検出位置の再現性が安定しない。
また、広い範囲での位置検出は感度が不足して信頼性が
低下することとなる。
【0004】また、押下位置の検出に加えて、押下強度
の検出を同時に行うことはできない。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、広範囲に高信頼性の押下位置と押
下強度の検出を同時に行える圧電フィルムを使用した、
デジタル機器への入力装置及びそれを用いた電子装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、圧電
フィルムの上面と下面とに電極を配置して、前記電極の
うち少なくともいずれかがパターン化した電極である一
つのセンサーユニットを構成し、電極パターンの異なる
前記複数のセンサーユニットを積層し、前記積層したセ
ンサーユニットが押下された時、前記各センサーユニッ
トからの出力信号の組合せにより、前記圧電フィルム上
の押下位置に対応する信号を出力することを特徴とし、
この構成によれば広範囲に高信頼性の押下位置と押下強
度の検出を同時に行える圧電フィルムを使用した、デジ
タル機器への入力装置を提供することができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、積層した前記複数のセンサーユニットを押下した時
に、最も分割数の多い電極を配置した前記センサユニッ
ト上の前記電極を配置した各々の箇所と前記電極を配置
していない各々の箇所とに対応する前記信号の組合せを
出力するように前記各センサユニットの電極をパターン
化したことを特徴とし、圧電フィルムをn枚以上積層す
ることで、(2n−1)分割した位置検出をn個の信号
で行うことができ、配線及び電極配置を簡略化できる。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、複数箇所の位置を識別するために、2を正の整数で
累乗した数から1を引いた数が、識別する箇所の数より
大きいことを満たす前記正の整数をセンサーユニットの
数とし、前記センサーユニットの電極は2を前記センサ
ーユニットの数を最大とする正の整数で累乗した数に分
割され、前記電極の分割数は前記全てのセンサーユニッ
トにおいて異なることを特徴とし、圧電フィルムをn枚
以上積層することで、(2n−1)分割した位置検出を
n個の信号で行うことができ、配線及び電極配置を簡略
化できる。
【0009】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、複数箇所の位置を識別するために、2を正の整数で
累乗した数から1を引いた数が、識別する箇所の数より
大きいことを満たす前記正の整数の内最小の整数をセン
サーユニットの数とし、前記センサーユニットの電極は
2を前記センサーユニットの数を最大とする正の整数で
累乗した数に分割され、前記電極の分割数は前記全ての
センサーユニットにおいて異なることを特徴とし、圧電
フィルムをn枚積層することで、(2n−1)分割した
位置検出をn個の信号で行うことができ、配線及び電極
配置を簡略化できる。
【0010】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、各センサーユニットからの出力信号と予め設定され
た入力有り判定しきい値とを比較して、前記出力信号が
前記しきい値を超える時入力有りと判断し、前記出力信
号が前記しきい値を超えない時入力無しと判断して前記
比較結果を2値化する比較手段と、前記各センサーユニ
ットに対応した複数の前記比較手段の比較結果の内一つ
以上の比較結果が入力有りとなった時、入力有効と判定
する判定手段と、予め複数の前記比較手段からの2値化
した信号の組合せと圧電フィルム上の押下位置に対応す
る位置信号との関係を表した対応表を記憶した記憶手段
と、前記判定手段による判定結果が有効と判定された
時、前記複数の比較手段からの2値化した信号の組合せ
と前記記憶手段が記憶している前記対応表とを参照して
前記位置信号を求める検索手段とから構成されることを
特徴とし、センサーユニットからの出力信号を2値化し
て処理すること及び、あらかじめ前記2値化した信号の
組合せと前記位置信号との関係を記憶することで後段の
信号処理部の構成を簡略化することができる。
【0011】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、圧電フィルムは発泡ポリプロピレンからなり、前記
圧電フィルムよりなる各センサーユニットからの出力信
号の内一つの出力信号が予め設定した入力有り判定しき
い値を超えてから、前記出力信号が前記しきい値より下
がるまでの時間を計測し、前記時間を押下の強度とする
強度信号を出力することを特徴とし、アナログ−デジタ
ル変換部を設けることなく簡易な構成で押下の強度に応
じた出力を得ることができる。
【0012】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、圧電フィルムは発泡ポリプロピレンからなり、前記
圧電フィルムよりなる各センサーユニットからの出力信
号の内一つの出力信号が予め設定した入力有り判定しき
い値を超えてから、前記出力信号が前記しきい値より下
がるまでの間だけ、圧着フィルム上の押下位置に対応す
る位置信号を出力することを特徴とし、押下している間
だけ位置出力を得られるようにすることができる。
【0013】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、各センサーユニットからの出力信号のピーク値を多
値にデジタル化した値に変換して出力するアナログ−デ
ジタル変換部と、前記アナログ−デジタル変換部で多値
にデジタル化した出力と予め設定された入力有りを判定
するしきい値とを比較して、前記多値にデジタル化した
出力が前記しきい値を超える時入力有りと判定し、前記
多値にデジタル化した出力が前記しきい値を超えないと
き入力無しと判定する比較手段と、前記各センサーユニ
ットに対応した複数の前記比較手段の比較結果の内一つ
以上の比較結果が入力有りとなった時入力有効と判定す
る判定手段と、予め各センサーユニットからの出力信号
の組合せと圧電フィルム上の押下位置に対応する位置信
号との関係を表した対応表を記憶した記憶手段と、前記
判定手段による判定結果が入力有効となった時、前記各
センサーユニットからの出力信号の組合せと前記記憶手
段にて記憶している対応表とを参照して前記押下位置に
対応する位置信号を求める検索手段と、前記判定手段に
よる判定結果が入力有効となった時、前記各センサーユ
ニットからの出力信号のピーク値の内最大のピーク値を
押下の強度とする強度信号を出力する強度信号出力手段
とから構成されることを特徴とし、押下の強度に応じた
出力を得ることができ、またあらかじめ前記出力信号の
組合せと前記位置信号との関係を記憶することで後段の
信号処理部の構成を簡略化することができる。
【0014】請求項9の発明は、請求項5又は8の発明
において、前記位置信号は、圧電フィルム上の押下位置
に割り当てる機能に対応するコードであることを特徴と
し、押下位置に応じた機能信号を出力することができ
る。
【0015】請求項10の発明は、請求項6又は8の発
明において、予め各出力信号に対して入力を受け付ける
ための出力強度しきい値を記憶させたしきい値表を設定
し、前記入力発生時、前記しきい値表より前記入力に対
応した出力強度しきい値と前記入力の強度信号とを比較
し、前記比較結果に応じて前記出力信号を出力するかど
うかを判定することを特徴とし、押下位置によって前記
しきい値を変えることで、押下位置によるセンサーの感
度を変えることができる。
【0016】請求項11の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極の配置を一次元方向に並
べてセンサーユニットを構成し、前記一次元方向の電極
配置を持ち、前記センサーユニットと電極パターンが異
なるセンサーユニットを電極パターン方向を揃えて積層
したことを特徴とし、圧電フィルムをn枚積層すること
で、(2n−1)分割した位置検出をn個の信号で行う
ことができ、配線及び電極配置を簡略化できる。
【0017】請求項12の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極の配置を一次元方向に並
べてセンサーユニットを構成し、前記一次元方向の電極
配置を持ち、前記センサーユニットと電極パターンが異
なるセンサーユニットを前記センサーユニットに対して
電極パターン方向を略90度異なるように積層したこと
を特徴とし、圧電フィルムをn枚積層することで、(2
n−1)分割した位置検出をn個の信号で行うことがで
き、配線及び電極配置を簡略化できる。
【0018】請求項13の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極の配置を同心円状に並べ
てセンサーユニットを構成し、前記同心円状の電極配置
を持ち、前記センサーユニットと電極パターンが異なる
センサーユニットを積層したことを特徴とし、押下した
位置の中心からの距離を検出することができる。
【0019】請求項14の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極の配置を放射状に並べて
センサーユニットを構成し、前記放射状の電極配置を持
ち、前記センサーユニットと電極パターンが異なるセン
サーユニットを積層したことを特徴とし、押下した位置
の中心からの方向を検出することができる。
【0020】請求項15の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極の配置を同心円状に並べ
て構成されたセンサーユニットと、前記パターン化した
電極の配置を放射状に並べて構成されたセンサーユニッ
トとを積層したことを特徴とし、押下した位置の中心か
らの極座標情報を検出することができる。
【0021】請求項16の発明は、請求項1の発明にお
いて、任意に前記パターン化した電極を任意に配置して
センサーユニットを構成し、前記任意の電極配置を持
ち、前記センサーユニットと電極パターンが異なるセン
サーユニットを積層したことを特徴とし、圧電フィルム
をn枚積層することで、(2n−1)分割した位置検出
をn個の信号で行うことができ、配線及び電極配置を簡
略化できる。
【0022】請求項17の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極を配置して一つのセンサ
ーユニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数の
センサーユニットを積層する時、前記各電極パターンの
境界が積層方向に重ならないように積層したことを特徴
とし、電極パターンの境界位置がずれた場合又は、電極
パターンの境界付近に圧力を加えて出力がずれて出た場
合でも誤差±1での検出ができる。
【0023】請求項18の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極を配置して一つのセンサ
ーユニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数の
センサーユニットを積層する時、最小幅の電極パターン
の次に前記最小幅の電極パターンを前記電極パターン幅
の1/2ずらして積層したことを特徴とし、細かい電極
パターンを生成することなく位置分解能を上げることが
できる。
【0024】請求項19の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極を配置して一つのセンサ
ーユニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数の
センサーユニットを積層し、前記積層されたセンサーユ
ニットを平板上に設置したことを特徴とし、平板上にセ
ンサーを設置して位置検出を行うことができる。
【0025】請求項20の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極を配置して一つのセンサ
ーユニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数の
センサーユニットを積層し、前記積層されたセンサーユ
ニットを曲面上に設置したことを特徴とし、曲面上にセ
ンサーを設置して位置検出を行うことができる。
【0026】請求項21の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極を配置して一つのセンサ
ーユニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数の
センサーユニットを積層し、前記積層されたセンサーユ
ニットを可とう性を持つ面上に設置したことを特徴と
し、可とう性を持つ面上にセンサーを設置して位置検出
を行うことができ、センサー自体も可とう性を持ってい
るので丸めたりしてコンパクトにできる。
【0027】請求項22の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極を配置して一つのセンサ
ーユニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数の
センサーユニットを積層し、前記積層されたセンサーユ
ニットの下に柔軟部材を介して支持材を設置したことを
特徴とし、押下時に柔軟な感触を得ることができる。
【0028】請求項23の発明は、請求項1の発明にお
いて、立体形状に成形した圧電フィルムに前記パターン
化した電極を配置して一つのセンサーユニットを構成
し、電極パターンの異なる前記複数のセンサーユニット
を積層したことを特徴とし、センサーを設置しにくい形
状の面でも1枚のセンサーで位置検出を行うことができ
る。
【0029】請求項24の発明は、請求項1〜23のい
ずれかの入力装置を入力手段として用い、前記入力装置
からの入力に対応した出力を行うことを特徴とし、押下
位置や押下強度等の入力に対応した出力を行うことがで
きる。
【0030】請求項25の発明は、請求項24の発明に
おいて、前記出力は、前記入力の押下強度の大きさによ
り選択される出力モードまたは可変される出力レベルで
あることを特徴とし、入力される押下強度の大きさによ
って、出力モードを選択したり出力レベルを可変でき
る。
【0031】請求項26の発明は、請求項25の発明に
おいて、前記出力は、前記入力の押下強度の大きさによ
り現物感を持たせるよう選択される出力モードまたは可
変される出力レベルであり、前記出力により現物模擬動
作を行うことを特徴とし、電子装置に違和感の少ない反
応動作を行わせることがでできる。
【0032】請求項27の発明は、請求項24乃至26
いずれかの発明において、押下位置によって出力の異な
るセンサー部からなるパッドを入力手段として用い、前
記パッドからの押下位置と押下強度とに対応した信号を
入力して前記押下位置に応じた音色を前記押下強度に応
じた音量で出力する電子楽器であることを特徴とし、前
記パッドを押下する際の押下位置及び押下強度によって
電子楽器の音色及び音量を制御できる。
【0033】請求項28の発明は、請求項24乃至26
いずれかの発明において、押下位置によって出力の異な
るセンサー部からなるパッドを入力手段として用い、前
記パッドからの押下位置と押下強度とに対応した信号を
入力して前記押下位置に応じた音階を前記押下強度に応
じた音量で出力する電子楽器であることを特徴とし、前
記パッドを押下する際の押下位置及び押下強度によって
電子楽器の音階及び音量を制御できる。
【0034】請求項29の発明は、請求項24乃至26
いずれかの発明において、押下位置によって出力の異な
るセンサー部からなるパッドを入力手段として用い、前
記パッドからの押下位置と押下強度とに対応した信号を
入力して前記押下位置に応じた音色及び音階を前記押下
強度に応じた音量で出力する電子楽器であることを特徴
とし、前記パッドを押下する際の押下位置及び押下強度
によって電子楽器の音色、音階及び音量を制御できる。
【0035】請求項30の発明は、請求項24の発明に
おいて、前記入力手段の押下位置に応じた反応動作を行
うぬいぐるみ又はロボットであることを特徴とし、前記
押下位置に応じて声、表情、動き等の反応動作を行うこ
とができる。
【0036】請求項31の発明は、請求項24乃至26
いずれかの発明において、前記入力手段の押下強度に応
じた反応動作を行うぬいぐるみ又はロボットであること
を特徴とし、前記押下強度に応じて声、表情、動き等の
反応動作を行うことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0038】(実施形態1)図1は実施形態1の構成図
を示し、お互いに異なった電極パターンを持つセンサー
ユニットA1、A2,A3を積層したセンサー部B1
と、センサー部B1の出力信号を入力して位置信号と強
度信号とを出力する信号処理部Gと、信号処理部Gの出
力信号を利用して動作する信号利用部Hとから構成され
る。
【0039】まず、センサーユニットA1〜A3及びセ
ンサー部B1の構成、動作を説明する。図2はセンサー
ユニットA2の断面図であり、センサーユニットA2
は、圧電フィルムJ2を4分割し、交互に電極I2を配
置し、電極I2は上面と下面が同じ位置で対応したもの
から構成される。電極I2を配置した部分を押下すると
圧電フィルムJ2は押下した力に応じた量のたわみが生
じる。この圧電フィルムJ2のたわみにより押下箇所近
傍に分極が起こり、上下面の電極I2間にたわみ量に応
じた電圧が生じて、この電圧がセンサーユニットA2の
出力となる。電極I2を配置していない部分を押下して
も上下面の電極I2間には電圧は発生せず、センサーユ
ニットA2は出力しない。なお本実施形態1では、圧電
フィルムJ2の上面と下面ともにパターン化した電極I
2を各々配置しているが、上面あるいは下面のいずれか
のみにパターン化した電極を配置しても同様の効果が得
られる。センサーユニットA1,A3についてはセンサ
ーユニットA2と電極パターンが異なるだけで、電極パ
ターン以外の構成は図2と同様である。
【0040】図3は図1におけるセンサー部B1の電極
パターン配置図を示し、1層目に設置するセンサユニッ
トA1は圧電フィルムJ1を4:4に2分割し、一方の
分割部分に電極I1を設置した構成からなり、2層目に
積層するセンサユニットA2は圧電フィルムJ2を2:
2:2:2に4分割して交互に電極I2を設置した構成
からなり、3層目に積層するセンサユニットA3は圧電
フィルムJ3を1ずつ8分割して交互に電極I3を設置
した構成となっている。
【0041】センサーユニットA1〜A3を積層してセ
ンサー部B1を構成すると、センサーユニットA1〜A
3の出力の組合せで構成されるセンサー部B1の出力信
号は押下位置に応じて図4の出力組合せ表に示すように
変化する。図4では位置「0」〜「7」の8分割された位置
の検出に対応しているが、位置「0」の分割位置を押下し
たときのセンサ部B1の出力信号と、どこも押下してい
ない時のセンサ部B1の出力信号とが同一となるため、
位置「0」は位置検出には使えず、本実施形態1では位置
「1」〜「7」の7箇所の押下位置が検出できる。例えば図
3において、星印の箇所を押下すると、センサーユニッ
トA1の出力は「0」、センサーユニットA2の出力は
「1」、センサーユニットA3の出力は「0」となり「2」の
位置が押下されたことが検出できる。
【0042】このようにセンサーユニットの電極を1層
目は2分割、2層目は4分割、3層目は8分割というよ
うにn層目のセンサーユニットの電極を2nに分割する
とn層のセンサーユニットで(2n−1)個に分割した
位置を検出でき、配線、電極配置を簡略化できる。
【0043】例えば、7分割された位置の検出をしよう
とすると、通常であればセンサーを7分割して7個の位
置検出信号を使わなければならない。しかし、本実施形
態1のように電極パターンの異なる複数のセンサーユニ
ットを積層することで位置検出信号3個で7分割された
位置の検出を行うことができる。
【0044】次に図1の信号処理部Gの構成、動作につ
いて説明する。信号処理部Gは、センサ部B1を構成し
ているセンサユニットA1〜A3からの各出力を増幅す
るアンプC1〜C3と、アンプC1〜C3の出力信号と
入力有り判定しきい値とを比較する比較器D1〜D3
と、位置信号を出力するデコーダEと、強度信号を出力
するアナログ−デジタル変換器Fとから構成される。
【0045】アンプC1〜C3は、センサユニットA1
〜A3からの各出力を増幅する。
【0046】比較器D1〜D3は、アンプC1〜C3で
増幅された各信号と入力有り判定しきい値とを比較し
て、前記増幅された信号が前記しきい値より大きければ
センサー部B1の電極部分を押下したと判断し、小さけ
ればセンサー部B1の電極部分を押下していないと判断
して、比較結果を2値化する比較手段を構成する。
【0047】デコーダEは、比較器D1〜D3が出力し
た各比較結果の内一つ以上の比較結果がセンサー部B1
の電極部分を押下したと判断すると入力有効と判定し、
前記判定結果が入力有効と判定すると、比較器D1〜D
3からの2値化した信号の組合せに対応した位置信号を
検索して、前記位置信号を出力する。
【0048】アナログ−デジタル変換器Fは、増幅器C
1〜C3で増幅されたセンサーユニットA1、A2、A
3からの各信号のピーク値を多値なデジタル値にアナロ
グ−デジタル変換し、前記多値なデジタル値に変換され
た各値のうち最大の値をセンサー部B1を押下した時の
押下強度として検出して、前記押下強度に応じた強度信
号を出力する。
【0049】信号利用部Hは、信号処理部Gから出力さ
れる位置信号と強度信号とを入力して動作するパソコ
ン、携帯電話、ゲーム機、電子楽器などのデジタル機器
である。
【0050】(実施形態2)実施形態2は、圧電フィル
ムの材質が発泡ポリプロピレンからなるものである。
【0051】図5は圧電フィルムの材質が発泡ポリプロ
ピレンであるセンサーユニットとポリフッ化ビニリデン
(PVDF)からなるセンサーユニットとの押下後の出
力減衰特性を示している。圧電フィルムの材質がPVD
Fの場合の出力減衰特性は曲線Y1で示され、押下した
瞬間のみ出力されるのに対し、圧電フィルムの材質が発
泡ポリプロピレンの場合の出力減衰特性は曲線Y2で示
され、内部にバブルを有するために押下後も出力は押下
する力に応じてある程度持続する。
【0052】したがって、圧電フィルムの材質が発泡ポ
リプロピレンであるセンサーユニットを用いる場合は、
センサーユニットからの出力が入力された時に、曲線Y
2が入力有り判定しきい値Kを超えた時間t1と、入力
有り判定しきい値Kを超えた後入力有り判定しきい値以
下になった時間t2とを検出し、(t2−t1)を計測
して、その計測結果に応じて押下の強度信号を出力すれ
ば、実施形態1のようにアナログ−デジタル変換を用い
ずに簡単な構成で押下の強度信号を得ることができる。
【0053】また、図5において、時間t1〜t2の間
だけ位置信号を出力するようにすれば、押下した時間に
対応した位置情報を得ることができる。
【0054】(実施形態3)図6に示すように、各楽器
の押下範囲L1〜L4に4分割された押下場所により音
出力の異なるパッドを構成する場合を考えると、出力し
ようとする楽器の種類に応じて任意の形状に押下範囲L
1〜L4を設定し、出力する音量についても押下範囲L
1〜L4に応じて強度入力を設定しないといけない。
【0055】本実施形態3では、図6に示す3枚のセン
サーユニットA4〜A6の出力信号の組合せを、押下位
置L1〜L4に対応した楽器の種類に応じて図7に示す
ように設定し、センサーユニットA4〜A6の出力有り
・無しを判定する入力有り判定しきい値を各楽器の押下
範囲L1〜L4に応じた値に設定することで上記仕様を
実現できる。図7に示すセンサーユニットA4〜A6の
しきい値設定では、トライアングルの押下範囲L1では
入力有り判定しきい値を低く設定しているので弱い押下
力でも出力し、バスドラムの押下範囲L4では入力有り
判定しきい値を高く設定しているので強い押下力でない
と出力しない。
【0056】このように、押下位置により入力有り判定
しきい値を設定することで、押下位置によるセンサーユ
ニットの感度を変えることができる。
【0057】次に、図8のようなキーボードの場合は、
図9に示すセンサーユニットA7〜A9の出力信号の組
合せのように、押下位置L5〜L11に対応したセンサ
ーユニットA7〜A9の出力信号の組合せと押下位置L
5〜L11に対応した出力である音階とをあらかじめ記
憶装置に記憶させておけば、信号処理部を簡略化でき
る。
【0058】また、図10に示す押下力−音量の出力特
性のように押下力により音量を可変してやれば、電子楽
器としてリアルな操作感を持たせることができる。図1
0に示す設定では押下力が弱ければ小さな音量で出力
し、押下力が強ければ大きな音量で出力する。
【0059】(実施形態4)実施形態4は、図12に示
す6枚のセンサユニットA10〜A15を積層して構成
される。1層目に設置するセンサユニットA10は圧電
フィルムJ10を4:3に縦に2分割し、比率4の分割
部分に電極I10を圧電フィルムJ10の上下面共に設
置した構成からなり、2層目に積層するセンサユニット
A11は圧電フィルムJ11を2:2:2:1に縦に4
分割して交互に電極I11を圧電フィルムJ11の上下
面共に設置した構成からなり、3層目に積層するセンサ
ユニットA12は圧電フィルムJ12を1ずつ縦に7分
割して交互に電極I12を圧電フィルムJ12の上下面
共に設置した構成からなり、4層目に設置するセンサユ
ニットA13は圧電フィルムJ13を4:3に横に2分
割し、比率4の分割部分に電極I13を圧電フィルムJ
13の上下面共に設置した構成からなり、5層目に積層
するセンサユニットA14は圧電フィルムJ14を2:
2:2:1に横に4分割して交互に電極I14を圧電フ
ィルムJ14の上下面共に設置した構成からなり、6層
目に積層するセンサユニットA15は圧電フィルムJ1
5を1ずつ横に7分割して交互に電極I15を圧電フィ
ルムJ15の上下面共に設置した構成からなっている。
【0060】この構成によると、センサーユニットA1
0〜A15において電極を配置している箇所を押下した
時のみセンサーユニットA10〜A15からの出力が発
生するので、6枚のセンサーユニットA10〜A15か
らの出力の組合せを検出することで49分割の位置検出
ができる。つまり、6個の検出信号で49分割された位
置の検出を行うことができる。
【0061】例えば、図11に示すセンサーユニットA
10〜A15を積層したセンサー部B3の星印の箇所に
圧力を加えると、センサーユニットA10〜A12から
は各々「0,1,0」、センサーユニットA13〜A15
からは各々「0,1,1」の出力が得られ、「横3、縦2」
の位置に圧力が加えられたことを検出できる。
【0062】このようにセンサーユニットを何層かに積
層して、各センサーユニットからの出力の組合せを検出
することで、分割された検出位置の数よりも少ない検出
信号で分割された位置を検出することができる。
【0063】(実施形態5)図13、図14は実施形態
5のセンサーユニットの電極配置パターンを示す。図1
3において、1層目に設置するセンサーユニットA16
は、圧電フィルムJ16を同心円状に2分割し、その中
心P側に電極I16を圧電フィルムJ16の上下面共に
設置した構成からなり、2層目に積層するセンサーユニ
ットA17は、圧電フィルムJ17を同心円状に4分割
し、交互に電極I17を圧電フィルムJ17の上下面共
に設置した構成からなり、3層目に積層するセンサーユ
ニットA18は、圧電フィルムJ18を同心円状に8分
割し、交互に電極I18を圧電フィルムJ18の上下面
共に設置した構成からなる。前記のように同心円状に電
極を配置したセンサーユニットA16〜A18を積層す
ることで、圧力を加えた位置の同心円中心位置Pからの
距離情報を検出できる。
【0064】次に図14において、1層目に設置するセ
ンサーユニットA19は、圧電フィルムJ19を放射状
に2分割し、その一方の側に電極I19を圧電フィルム
J19の上下面共に設置した構成からなり、2層目に積
層するセンサーユニットA20は、圧電フィルムJ20
を放射状に4分割し、交互に電極I20を圧電フィルム
J20の上下面共に設置した構成からなり、3層目に積
層するセンサーユニットA21は、圧電フィルムJ21
を放射状に8分割し、交互に電極I21を圧電フィルム
J21の上下面共に設置した構成からなる。前記のよう
に放射状に電極を配置したセンサーユニットA19〜A
21を積層することで、圧力を加えた位置の中心Pから
の方向を検出できる。
【0065】また、図13のように同心円状に電極を配
置したセンサーユニットA16〜A18と図14のよう
に放射状に電極を配置したセンサーユニットA19〜A
21とを積層して1個のセンサー部を構成することで、
圧力を加えた位置の中心Pからの極座標を検出できる。
【0066】(実施形態6)図15は、実施形態6にお
ける積層された3枚のセンサーユニットA22〜A24
の電極I22〜I24の配置パターンを示す。積層する
順番は、1層目にセンサーユニットA22、2層目にセ
ンサーユニットA23、3層目にセンサーユニットA2
4が積層される。センサーユニットA22〜A24の電
極I22〜I24の配置パターンは、上の層の電極の境
界線が下の層の電極の境界線と重ならないように配置
(交番2値化パターン)したもので、実施形態1と同様
にn枚のセンサーユニットを積層して、各センサーユニ
ットからの計6個の出力の組合せで(2n−1)の分解
能を得ることができる。
【0067】図16及び図17は、前記実施形態1及び
本実施形態6において、電極の位置がずれた場合、ある
いは電極の境界付近に圧力を加えて出力がずれた場合
の、出力の変化について各々示している。図16は実施
形態1の場合を示しており、実施形態1において電極I
1の位置がずれた場合、あるいは電極I1の境界付近に
圧力を加えて出力がずれた場合は、出力が3から7とな
り4ずれる。しかし図17に示すように本実施形態6で
は、電極I22の位置がずれた場合、あるいは電極I2
2の境界付近に圧力を加えて出力がずれた場合は、出力
は3から4となり1ずれるだけである。このように本実
施形態6では、電極I22〜I24の位置がずれた場合
や電極I22〜I24の境界付近に圧力を加えて出力が
ずれた場合などでも、出力は正しい値から±1しかずれ
ず、精度の良い位置検出を行うことができる。
【0068】(実施形態7)実施形態7では、図18に
示すように最小幅Nの電極I25がパターン化されて配
置されるセンサーユニットA25の下に、センサーユニ
ットA25と同一の最小幅Nの電極I26がパターン化
されて配置されるセンサーユニットA26を電極I25
のパターン境界位置と電極I26のパターン境界位置と
をN/2ずらして積層させることにより、位置検出分解
能が2倍になり、幅がN/2の電極I27がパターン化
されて配置されたセンサーユニットA27と同等の位置
検出分解能を得ることができる。このように、実施形態
7では電極パターンを小さくすることなく、位置検出分
解能を上げることができる。
【0069】(実施形態8)図19は実施形態8を示
し、実施形態8は、センサーユニットを積層して構成さ
れているキーボードRと、キーボードRからの信号を入
力して、入力信号に応じた信号処理を行った信号を出力
する信号処理部Gと、信号処理部Gの出力信号を利用し
て動作する信号利用部Hとから構成される。
【0070】キーボードRは、操作する人間の手にフィ
ットするように曲面上にセンサーユニットを積層して構
成される。また、前記センサーユニットは可とう性を有
するので、丸めて小さくできる。
【0071】このように、実施形態8では平板だけでな
く、曲面形状や可とう性のある面上にもセンサーユニッ
トを積層して位置検出を行うことができる。
【0072】(実施形態9)図20は実施形態9を示
し、ぬいぐるみXは、頭部に電極を持ったセンサーユニ
ットA28と、背中部に電極を持ったセンサーユニット
A29と、腹部に電極を持ったセンサーユニットA30
とを積層して1枚のセンサー部B2を構成し、センサー
部B2は取り付け形状に応じて成形加工され、1枚のセ
ンサー部B2だけでぬいぐるみXの全面を覆うことがで
き、センサーユニットA28〜A30に対する押下力に
応じた声、表情、動き等の反応動作を行う。
【0073】また、前記センサーユニットA28〜A3
0は、各々圧電フィルムJ28〜J30の上面と下面と
にパターン化した電極I28〜30から構成されてお
り、センサーユニットA28〜A30は積層され1枚の
センサー部B2を構成し、センサー部B2は柔軟部材S
を介して支持材Tに設置されるため、柔軟な感触が得ら
れる。
【0074】通常ぬいぐるみやペットロボットの形状は
曲面や凹凸形状で構成されているため、センサーは取り
付けにくく、従来は複数のセンサーを設置していた。
【0075】しかし、本実施形態9では、センサー部B
2をぬいぐるみXに取り付けるのに適した形状に成形加
工し、1枚のセンサー部B2で各設置箇所全面を覆って
押下位置を検出でき、押下の強度によって声、表情、動
き等の反応動作の動作量を可変にできる。また、センサ
ー部B2からの入力有りを判定するための入力有り判定
しきい値を設置箇所に応じて設定することで、電極I2
8〜I30の設置箇所に応じた各々のセンサー感度を設
定することができる。つまり、外部との接触の多い部分
は前記しきい値を高くして外乱に強くできる。
【0076】また、本実施例9では、頭部センサー、背
中部センサー、腹部センサーを実施例として挙げている
が、任意の位置にセンサーを設置することにより、同様
の効果を得ることができる。
【0077】
【発明の効果】請求項1の発明は、圧電フィルムの上面
と下面とに電極を配置して、前記電極のうち少なくとも
いずれかがパターン化した電極である一つのセンサーユ
ニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数のセン
サーユニットを積層し、前記積層したセンサーユニット
が押下された時、前記各センサーユニットからの出力信
号の組合せにより、前記圧電フィルム上の押下位置に対
応する信号を出力することを特徴とし、この構成によれ
ば広範囲に高信頼性の押下位置と押下強度の検出を同時
に行える圧電フィルムを使用した、デジタル機器への入
力装置を提供することができるという効果がある。
【0078】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、積層した前記複数のセンサーユニットを押下した時
に、最も分割数の多い電極を配置した前記センサユニッ
ト上の前記電極を配置した各々の箇所と前記電極を配置
していない各々の箇所とに対応する前記信号の組合せを
出力するように前記各センサユニットの電極をパターン
化したことを特徴とし、圧電フィルムをn枚以上積層す
ることで、(2n−1)分割した位置検出をn個の信号
で行うことができ、配線及び電極配置を簡略化できると
いう効果がある。
【0079】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、複数箇所の位置を識別するために、2を正の整数で
累乗した数から1を引いた数が、識別する箇所の数より
大きいことを満たす前記正の整数をセンサーユニットの
数とし、前記センサーユニットの電極は2を前記センサ
ーユニットの数を最大とする正の整数で累乗した数に分
割され、前記電極の分割数は前記全てのセンサーユニッ
トにおいて異なることを特徴とし、圧電フィルムをn枚
以上積層することで、(2n−1)分割した位置検出を
n個の信号で行うことができ、配線及び電極配置を簡略
化できるという効果がある。
【0080】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、複数箇所の位置を識別するために、2を正の整数で
累乗した数から1を引いた数が、識別する箇所の数より
大きいことを満たす前記正の整数の内最小の整数をセン
サーユニットの数とし、前記センサーユニットの電極は
2を前記センサーユニットの数を最大とする正の整数で
累乗した数に分割され、前記電極の分割数は前記全ての
センサーユニットにおいて異なることを特徴とし、圧電
フィルムをn枚積層することで、(2n−1)分割した
位置検出をn個の信号で行うことができ、配線及び電極
配置を簡略化できるという効果がある。
【0081】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、各センサーユニットからの出力信号と予め設定され
た入力有り判定しきい値とを比較して、前記出力信号が
前記しきい値を超える時入力有りと判断し、前記出力信
号が前記しきい値を超えない時入力無しと判断して前記
比較結果を2値化する比較手段と、前記各センサーユニ
ットに対応した複数の前記比較手段の比較結果の内一つ
以上の比較結果が入力有りとなった時、入力有効と判定
する判定手段と、予め複数の前記比較手段からの2値化
した信号の組合せと圧電フィルム上の押下位置に対応す
る位置信号との関係を表した対応表を記憶した記憶手段
と、前記判定手段による判定結果が有効と判定された
時、前記複数の比較手段からの2値化した信号の組合せ
と前記記憶手段が記憶している前記対応表とを参照して
前記位置信号を求める検索手段とから構成されることを
特徴とし、センサーユニットからの出力信号を2値化し
て処理すること及び、あらかじめ前記2値化した信号の
組合せと前記位置信号との関係を記憶することで後段の
信号処理部の構成を簡略化することができるという効果
がある。
【0082】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、圧電フィルムは発泡ポリプロピレンからなり、前記
圧電フィルムよりなる各センサーユニットからの出力信
号の内一つの出力信号が予め設定した入力有り判定しき
い値を超えてから、前記出力信号が前記しきい値より下
がるまでの時間を計測し、前記時間を押下の強度とする
強度信号を出力することを特徴とし、アナログ−デジタ
ル変換部を設けることなく簡易な構成で押下の強度に応
じた出力を得ることができるという効果がある。
【0083】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、圧電フィルムは発泡ポリプロピレンからなり、前記
圧電フィルムよりなる各センサーユニットからの出力信
号の内一つの出力信号が予め設定した入力有り判定しき
い値を超えてから、前記出力信号が前記しきい値より下
がるまでの間だけ、圧着フィルム上の押下位置に対応す
る位置信号を出力することを特徴とし、押下している間
だけ位置出力を得られるようにすることができるという
効果がある。
【0084】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、各センサーユニットからの出力信号のピーク値を多
値にデジタル化した値に変換して出力するアナログ−デ
ジタル変換部と、前記アナログ−デジタル変換部で多値
にデジタル化した出力と予め設定された入力有りを判定
するしきい値とを比較して、前記多値にデジタル化した
出力が前記しきい値を超える時入力有りと判定し、前記
多値にデジタル化した出力が前記しきい値を超えないと
き入力無しと判定する比較手段と、前記各センサーユニ
ットに対応した複数の前記比較手段の比較結果の内一つ
以上の比較結果が入力有りとなった時入力有効と判定す
る判定手段と、予め各センサーユニットからの出力信号
の組合せと圧電フィルム上の押下位置に対応する位置信
号との関係を表した対応表を記憶した記憶手段と、前記
判定手段による判定結果が入力有効となった時、前記各
センサーユニットからの出力信号の組合せと前記記憶手
段にて記憶している対応表とを参照して前記押下位置に
対応する位置信号を求める検索手段と、前記判定手段に
よる判定結果が入力有効となった時、前記各センサーユ
ニットからの出力信号のピーク値の内最大のピーク値を
押下の強度とする強度信号を出力する強度信号出力手段
とから構成されることを特徴とし、押下の強度に応じた
出力を得ることができ、またあらかじめ前記出力信号の
組合せと前記位置信号との関係を記憶することで後段の
信号処理部の構成を簡略化することができるという効果
がある。
【0085】請求項9の発明は、請求項5又は8の発明
において、前記位置信号は、圧電フィルム上の押下位置
に割り当てる機能に対応するコードであることを特徴と
し、押下位置に応じた機能信号を出力することができる
という効果がある。
【0086】請求項10の発明は、請求項6又は8の発
明において、予め各出力信号に対して入力を受け付ける
ための出力強度しきい値を記憶させたしきい値表を設定
し、前記入力発生時、前記しきい値表より前記入力に対
応した出力強度しきい値と前記入力の強度信号とを比較
し、前記比較結果に応じて前記出力信号を出力するかど
うかを判定することを特徴とし、押下位置によって前記
しきい値を変えることで、押下位置によるセンサーの感
度を変えることができるという効果がある。
【0087】請求項11の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極の配置を一次元方向に並
べてセンサーユニットを構成し、前記一次元方向の電極
配置を持ち、前記センサーユニットと電極パターンが異
なるセンサーユニットを電極パターン方向を揃えて積層
したことを特徴とし、圧電フィルムをn枚積層すること
で、(2n−1)分割した位置検出をn個の信号で行う
ことができ、配線及び電極配置を簡略化できるという効
果がある。
【0088】請求項12の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極の配置を一次元方向に並
べてセンサーユニットを構成し、前記一次元方向の電極
配置を持ち、前記センサーユニットと電極パターンが異
なるセンサーユニットを前記センサーユニットに対して
電極パターン方向を略90度異なるように積層したこと
を特徴とし、圧電フィルムをn枚積層することで、(2
n−1)分割した位置検出をn個の信号で行うことがで
き、配線及び電極配置を簡略化できるという効果があ
る。
【0089】請求項13の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極の配置を同心円状に並べ
てセンサーユニットを構成し、前記同心円状の電極配置
を持ち、前記センサーユニットと電極パターンが異なる
センサーユニットを積層したことを特徴とし、押下した
位置の中心からの距離を検出することができるという効
果がある。
【0090】請求項14の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極の配置を放射状に並べて
センサーユニットを構成し、前記放射状の電極配置を持
ち、前記センサーユニットと電極パターンが異なるセン
サーユニットを積層したことを特徴とし、押下した位置
の中心からの方向を検出することができるという効果が
ある。
【0091】請求項15の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極の配置を同心円状に並べ
て構成されたセンサーユニットと、前記パターン化した
電極の配置を放射状に並べて構成されたセンサーユニッ
トとを積層したことを特徴とし、押下した位置の中心か
らの極座標情報を検出することができるという効果があ
る。
【0092】請求項16の発明は、請求項1の発明にお
いて、任意に前記パターン化した電極を任意に配置して
センサーユニットを構成し、前記任意の電極配置を持
ち、前記センサーユニットと電極パターンが異なるセン
サーユニットを積層したことを特徴とし、圧電フィルム
をn枚積層することで、(2n−1)分割した位置検出
をn個の信号で行うことができ、配線及び電極配置を簡
略化できるという効果がある。
【0093】請求項17の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極を配置して一つのセンサ
ーユニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数の
センサーユニットを積層する時、前記各電極パターンの
境界が積層方向に重ならないように積層したことを特徴
とし、電極パターンの境界位置がずれた場合又は、電極
パターンの境界付近に圧力を加えて出力がずれて出た場
合でも誤差±1での検出ができるという効果がある。
【0094】請求項18の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極を配置して一つのセンサ
ーユニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数の
センサーユニットを積層する時、最小幅の電極パターン
の次に前記最小幅の電極パターンを前記電極パターン幅
の1/2ずらして積層したことを特徴とし、細かい電極
パターンを生成することなく位置分解能を上げることが
できるという効果がある。
【0095】請求項19の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極を配置して一つのセンサ
ーユニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数の
センサーユニットを積層し、前記積層されたセンサーユ
ニットを平板上に設置したことを特徴とし、平板上にセ
ンサーを設置して位置検出を行うことができるという効
果がある。
【0096】請求項20の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極を配置して一つのセンサ
ーユニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数の
センサーユニットを積層し、前記積層されたセンサーユ
ニットを曲面上に設置したことを特徴とし、曲面上にセ
ンサーを設置して位置検出を行うことができるという効
果がある。
【0097】請求項21の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極を配置して一つのセンサ
ーユニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数の
センサーユニットを積層し、前記積層されたセンサーユ
ニットを可とう性を持つ面上に設置したことを特徴と
し、可とう性を持つ面上にセンサーを設置して位置検出
を行うことができ、センサー自体も可とう性を持ってい
るので丸めたりしてコンパクトにできるという効果があ
る。
【0098】請求項22の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記パターン化した電極を配置して一つのセンサ
ーユニットを構成し、電極パターンの異なる前記複数の
センサーユニットを積層し、前記積層されたセンサーユ
ニットの下に柔軟部材を介して支持材を設置したことを
特徴とし、押下時に柔軟な感触を得ることができるとい
う効果がある。
【0099】請求項23の発明は、請求項1の発明にお
いて、立体形状に成形した圧電フィルムに前記パターン
化した電極を配置して一つのセンサーユニットを構成
し、電極パターンの異なる前記複数のセンサーユニット
を積層したことを特徴とし、センサーを設置しにくい形
状の面でも1枚のセンサーで位置検出を行うことができ
るという効果がある。
【0100】請求項24の発明は、請求項1〜23のい
ずれかの入力装置を入力手段として用い、前記入力装置
からの入力に対応した出力を行うことを特徴とし、押下
位置や押下強度等の入力に対応した出力を行うことがで
きるという効果がある。
【0101】請求項25の発明は、請求項24の発明に
おいて、前記出力は、前記入力の押下強度の大きさによ
り選択される出力モードまたは可変される出力レベルで
あることを特徴とし、入力される押下強度の大きさによ
って、出力モードを選択したり出力レベルを可変できる
という効果がある。
【0102】請求項26の発明は、請求項25の発明に
おいて、前記出力は、前記入力の押下強度の大きさによ
り現物感を持たせるよう選択される出力モードまたは可
変される出力レベルであり、前記出力により現物模擬動
作を行うことを特徴とし、電子装置に違和感の少ない反
応動作を行わせることがでできるという効果がある。
【0103】請求項27の発明は、請求項24乃至26
いずれかの発明において、押下位置によって出力の異な
るセンサー部からなるパッドを入力手段として用い、前
記パッドからの押下位置と押下強度とに対応した信号を
入力して前記押下位置に応じた音色を前記押下強度に応
じた音量で出力する電子楽器であることを特徴とし、前
記パッドを押下する際の押下位置及び押下強度によって
電子楽器の音色及び音量を制御できるという効果があ
る。
【0104】請求項28の発明は、請求項24乃至26
いずれかの発明において、押下位置によって出力の異な
るセンサー部からなるパッドを入力手段として用い、前
記パッドからの押下位置と押下強度とに対応した信号を
入力して前記押下位置に応じた音階を前記押下強度に応
じた音量で出力する電子楽器であることを特徴とし、前
記パッドを押下する際の押下位置及び押下強度によって
電子楽器の音階及び音量を制御できるという効果があ
る。
【0105】請求項29の発明は、請求項24乃至26
いずれかの発明において、押下位置によって出力の異な
るセンサー部からなるパッドを入力手段として用い、前
記パッドからの押下位置と押下強度とに対応した信号を
入力して前記押下位置に応じた音色及び音階を前記押下
強度に応じた音量で出力する電子楽器であることを特徴
とし、前記パッドを押下する際の押下位置及び押下強度
によって電子楽器の音色、音階及び音量を制御できると
いう効果がある。
【0106】請求項30の発明は、請求項24の発明に
おいて、前記入力手段の押下位置に応じた反応動作を行
うぬいぐるみ又はロボットであることを特徴とし、前記
押下位置に応じて声、表情、動き等の反応動作を行うこ
とができるという効果がある。
【0107】請求項31の発明は、請求項24乃至26
いずれかの発明において、前記入力手段の押下強度に応
じた反応動作を行うぬいぐるみ又はロボットであること
を特徴とし、前記押下強度に応じて声、表情、動き等の
反応動作を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態1のセンサーユニットの詳細
を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態1のセンサー部を示す電極パ
ターン配置図である。
【図4】本発明の実施形態1のセンサー出力信号の組合
せを示す図である。
【図5】本発明の実施形態2の圧電素子の出力減衰特性
を示す図である。
【図6】本発明の実施形態3のセンサー部詳細を示す構
成図である。
【図7】本発明の実施形態3のセンサー出力信号の組合
せを示す図である。
【図8】本発明の実施形態3のセンサー部詳細を示す構
成図である。
【図9】本発明の実施形態3のセンサー出力信号の組合
せを示す図である。
【図10】本発明の実施形態3の押下力−音量出力特性
の例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態4のセンサー部を示す構成
図である。
【図12】本発明の実施形態4のセンサー部を示す電極
配置パターン図である。
【図13】本発明の実施形態5のセンサー部を示す電極
配置パターン図である。
【図14】本発明の実施形態5のセンサー部を示す電極
配置パターン図である。
【図15】本発明の実施形態6のセンサー部を示す電極
配置パターン図である。
【図16】本発明の実施形態1における出力ずれを示す
出力信号図である。
【図17】本発明の実施形態6における出力ずれを示す
出力信号図である。
【図18】本発明の実施形態7のセンサー部を示す電極
配置パターン図である。
【図19】本発明の実施形態8を示す構成図である。
【図20】本発明の実施形態9を示す構成図である。
【図21】従来例の位置検出用部材を示す断面図であ
る。
【符号の説明】 A1 センサーユニット A2 センサーユニット A3 センサーユニット B1 センサー部 C1 アンプ C2 アンプ C3 アンプ D1 比較器 D2 比較器 D3 比較器 E デコーダ F アナログ−デジタル変換器 G 信号処理部 H 信号利用部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 秀和 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2C150 BA07 BC06 CA01 CA02 FA42 5B068 AA04 AA11 BC11 BD13 5D378 GG17 HB38 KK19 KK50 SD06 SD18 SE02 SF06 SF09 UU03

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電フィルムの上面と下面とに電極を配
    置して、前記電極のうち少なくともいずれかがパターン
    化した電極である一つのセンサーユニットを構成し、電
    極パターンの異なる前記複数のセンサーユニットを積層
    し、前記積層したセンサーユニットが押下された時、前
    記各センサーユニットからの出力信号の組合せにより、
    前記圧電フィルム上の押下位置に対応する信号を出力す
    ることを特徴とする入力装置。
  2. 【請求項2】 積層した前記複数のセンサーユニットを
    押下した時に、最も分割数の多い電極を配置した前記セ
    ンサユニット上の前記電極を配置した各々の箇所と前記
    電極を配置していない各々の箇所とに対応する前記信号
    の組合せを出力するように前記各センサユニットの電極
    をパターン化したことを特徴とする請求項1記載の入力
    装置。
  3. 【請求項3】 複数箇所の位置を識別するために、2を
    正の整数で累乗した数から1を引いた数が、識別する箇
    所の数より大きいことを満たす前記正の整数をセンサー
    ユニットの数とし、前記センサーユニットの電極は2を
    前記センサーユニットの数を最大とする正の整数で累乗
    した数に分割され、前記電極の分割数は前記全てのセン
    サーユニットにおいて異なることを特徴とする請求項2
    記載の入力装置。
  4. 【請求項4】 複数箇所の位置を識別するために、2を
    正の整数で累乗した数から1を引いた数が、識別する箇
    所の数より大きいことを満たす前記正の整数の内最小の
    整数をセンサーユニットの数とし、前記センサーユニッ
    トの電極は2を前記センサーユニットの数を最大とする
    正の整数で累乗した数に分割され、前記電極の分割数は
    前記全てのセンサーユニットにおいて異なることを特徴
    とする請求項3記載の入力装置。
  5. 【請求項5】 各センサーユニットからの出力信号と予
    め設定された入力有り判定しきい値とを比較して、前記
    出力信号が前記しきい値を超える時入力有りと判断し、
    前記出力信号が前記しきい値を超えない時入力無しと判
    断して前記比較結果を2値化する比較手段と、前記各セ
    ンサーユニットに対応した複数の前記比較手段の比較結
    果の内一つ以上の比較結果が入力有りとなった時、入力
    有効と判定する判定手段と、予め複数の前記比較手段か
    らの2値化した信号の組合せと圧電フィルム上の押下位
    置に対応する位置信号との関係を表した対応表を記憶し
    た記憶手段と、前記判定手段による判定結果が有効と判
    定された時、前記複数の比較手段からの2値化した信号
    の組合せと前記記憶手段が記憶している前記対応表とを
    参照して前記位置信号を求める検索手段とから構成され
    ることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  6. 【請求項6】 圧電フィルムは発泡ポリプロピレンから
    なり、前記圧電フィルムよりなる各センサーユニットか
    らの出力信号の内一つの出力信号が予め設定した入力有
    り判定しきい値を超えてから、前記出力信号が前記しき
    い値より下がるまでの時間を計測し、前記時間を押下の
    強度とする強度信号を出力することを特徴とする請求項
    5記載の入力装置。
  7. 【請求項7】 圧電フィルムは発泡ポリプロピレンから
    なり、前記圧電フィルムよりなる各センサーユニットか
    らの出力信号の内一つの出力信号が予め設定した入力有
    り判定しきい値を超えてから、前記出力信号が前記しき
    い値より下がるまでの間だけ、圧着フィルム上の押下位
    置に対応する位置信号を出力することを特徴とする請求
    項5記載の入力装置。
  8. 【請求項8】 各センサーユニットからの出力信号のピ
    ーク値を多値にデジタル化した値に変換して出力するア
    ナログ−デジタル変換部と、前記アナログ−デジタル変
    換部で多値にデジタル化した出力と予め設定された入力
    有りを判定するしきい値とを比較して、前記多値にデジ
    タル化した出力が前記しきい値を超える時入力有りと判
    定し、前記多値にデジタル化した出力が前記しきい値を
    超えないとき入力無しと判定する比較手段と、前記各セ
    ンサーユニットに対応した複数の前記比較手段の比較結
    果の内一つ以上の比較結果が入力有りとなった時入力有
    効と判定する判定手段と、予め各センサーユニットから
    の出力信号の組合せと圧電フィルム上の押下位置に対応
    する位置信号との関係を表した対応表を記憶した記憶手
    段と、前記判定手段による判定結果が入力有効となった
    時、前記各センサーユニットからの出力信号の組合せと
    前記記憶手段にて記憶している対応表とを参照して前記
    押下位置に対応する位置信号を求める検索手段と、前記
    判定手段による判定結果が入力有効となった時、前記各
    センサーユニットからの出力信号のピーク値の内最大の
    ピーク値を押下の強度とする強度信号を出力する強度信
    号出力手段とから構成されることを特徴とする請求項1
    記載の入力装置。
  9. 【請求項9】 前記位置信号は、圧電フィルム上の押下
    位置に割り当てる機能に対応するコードであることを特
    徴とする請求項5又は8記載の入力装置。
  10. 【請求項10】 予め各出力信号に対して入力を受け付
    けるための出力強度しきい値を記憶させたしきい値表を
    設定し、前記入力発生時、前記しきい値表より前記入力
    に対応した出力強度しきい値と前記入力の強度信号とを
    比較し、前記比較結果に応じて前記出力信号を出力する
    かどうかを判定することを特徴とする請求項6又は8記
    載の入力装置。
  11. 【請求項11】 前記パターン化した電極の配置を一次
    元方向に並べてセンサーユニットを構成し、前記一次元
    方向の電極配置を持ち、前記センサーユニットと電極パ
    ターンが異なるセンサーユニットを電極パターン方向を
    揃えて積層したことを特徴とする請求項1記載の入力装
    置。
  12. 【請求項12】 前記パターン化した電極の配置を一次
    元方向に並べてセンサーユニットを構成し、前記一次元
    方向の電極配置を持ち、前記センサーユニットと電極パ
    ターンが異なるセンサーユニットを前記センサーユニッ
    トに対して電極パターン方向を略90度異なるように積
    層したことを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  13. 【請求項13】 前記パターン化した電極の配置を同心
    円状に並べてセンサーユニットを構成し、前記同心円状
    の電極配置を持ち、前記センサーユニットと電極パター
    ンが異なるセンサーユニットを積層したことを特徴とす
    る請求項1記載の入力装置。
  14. 【請求項14】 前記パターン化した電極の配置を放射
    状に並べてセンサーユニットを構成し、前記放射状の電
    極配置を持ち、前記センサーユニットと電極パターンが
    異なるセンサーユニットを積層したことを特徴とする請
    求項1記載の入力装置。
  15. 【請求項15】 前記パターン化した電極の配置を同心
    円状に並べて構成されたセンサーユニットと、前記パタ
    ーン化した電極の配置を放射状に並べて構成されたセン
    サーユニットとを積層したことを特徴とする請求項1記
    載の入力装置。
  16. 【請求項16】 任意に前記パターン化した電極を任意
    に配置してセンサーユニットを構成し、前記任意の電極
    配置を持ち、前記センサーユニットと電極パターンが異
    なるセンサーユニットを積層したことを特徴とする請求
    項1記載の入力装置。
  17. 【請求項17】 前記パターン化した電極を配置して一
    つのセンサーユニットを構成し、電極パターンの異なる
    前記複数のセンサーユニットを積層する時、前記各電極
    パターンの境界が積層方向に重ならないように積層した
    ことを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  18. 【請求項18】 前記パターン化した電極を配置して一
    つのセンサーユニットを構成し、電極パターンの異なる
    前記複数のセンサーユニットを積層する時、最小幅の電
    極パターンの次に前記最小幅の電極パターンを前記電極
    パターン幅の1/2ずらして積層したことを特徴とする
    請求項1記載の入力装置。
  19. 【請求項19】 前記パターン化した電極を配置して一
    つのセンサーユニットを構成し、電極パターンの異なる
    前記複数のセンサーユニットを積層し、前記積層された
    センサーユニットを平板上に設置したことを特徴とする
    請求項1記載の入力装置。
  20. 【請求項20】 前記パターン化した電極を配置して一
    つのセンサーユニットを構成し、電極パターンの異なる
    前記複数のセンサーユニットを積層し、前記積層された
    センサーユニットを曲面上に設置したことを特徴とする
    請求項1記載の入力装置。
  21. 【請求項21】 前記パターン化した電極を配置して一
    つのセンサーユニットを構成し、電極パターンの異なる
    前記複数のセンサーユニットを積層し、前記積層された
    センサーユニットを可とう性を持つ面上に設置したこと
    を特徴とする請求項1記載の入力装置。
  22. 【請求項22】 前記パターン化した電極を配置して一
    つのセンサーユニットを構成し、電極パターンの異なる
    前記複数のセンサーユニットを積層し、前記積層された
    センサーユニットの下に柔軟部材を介して支持材を設置
    したことを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  23. 【請求項23】 立体形状に成形した圧電フィルムに前
    記パターン化した電極を配置して一つのセンサーユニッ
    トを構成し、電極パターンの異なる前記複数のセンサー
    ユニットを積層したことを特徴とする請求項1記載の入
    力装置。
  24. 【請求項24】 請求項1〜23のいずれかの入力装置
    を入力手段として用い、前記入力装置からの入力に対応
    した出力を行うことを特徴とする電子装置。
  25. 【請求項25】 前記出力は、前記入力の押下強度の大
    きさにより選択される出力モードまたは可変される出力
    レベルであることを特徴とする請求項24記載の電子装
    置。
  26. 【請求項26】 前記出力は、前記入力の押下強度の大
    きさにより現物感を持たせるよう選択される出力モード
    または可変される出力レベルであり、前記出力により現
    物模擬動作を行うことを特徴とする請求項25記載の電
    子装置。
  27. 【請求項27】 押下位置によって出力の異なるセンサ
    ー部からなるパッドを入力手段として用い、前記パッド
    からの押下位置と押下強度とに対応した信号を入力して
    前記押下位置に応じた音色を前記押下強度に応じた音量
    で出力する電子楽器であることを特徴とする請求項24
    乃至26いずれか記載の電子装置。
  28. 【請求項28】 押下位置によって出力の異なるセンサ
    ー部からなるパッドを入力手段として用い、前記パッド
    からの押下位置と押下強度とに対応した信号を入力して
    前記押下位置に応じた音階を前記押下強度に応じた音量
    で出力する電子楽器であることを特徴とする請求項24
    乃至26いずれか記載の電子装置。
  29. 【請求項29】 押下位置によって出力の異なるセンサ
    ー部からなるパッドを入力手段として用い、前記パッド
    からの押下位置と押下強度とに対応した信号を入力して
    前記押下位置に応じた音色及び音階を前記押下強度に応
    じた音量で出力する電子楽器であることを特徴とする請
    求項24乃至26いずれか記載の電子装置。
  30. 【請求項30】 前記入力手段の押下位置に応じた反応
    動作を行うぬいぐるみ又はロボットであることを特徴と
    する請求項24記載の電子装置。
  31. 【請求項31】 前記入力手段の押下強度に応じた反応
    動作を行うぬいぐるみ又はロボットであることを特徴と
    する請求項24乃至26いずれか記載の電子装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004185331A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Fuji Photo Film Co Ltd 表示装置及び表示装置の制御方法
US7522153B2 (en) 2004-09-14 2009-04-21 Fujifilm Corporation Displaying apparatus and control method
JP2009157058A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Brother Ind Ltd 電子楽器、カラオケ用楽器採点システム
JP2011113386A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Tokai Rubber Ind Ltd 入力インターフェイス装置
JP2013156662A (ja) * 2013-05-10 2013-08-15 Yamaha Corp 圧力センサおよびデータ入力装置

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