JP2001305706A - 現像画像を有する写真要素の製造方法 - Google Patents

現像画像を有する写真要素の製造方法

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JP2001305706A
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ダニエル ヤコブッチ ポール
Hwei-Ling Yau
ヤウ フェイ−リン
Catherine Ann Falkner
アン フォークナー キャサリン
Lan Bach Thai
バク タイ ラン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、写真要素並びに記録媒体を含み、
指紋、一般的な汚染、および零れに対する耐性がある保
護オーバーコートを有する、像形成要素に関する。より
詳細には、本発明は、画像形成時には透水性であるけれ
ども、最終的な処理済みの製品においては耐水性である
オーバーコートを提供する。 【解決手段】 このオーバーコートは、画像の形成前に
は、ゼラチン含有マトリックス中にポリウレタン粒子を
含んでなる。画像の形成の後に、このオーバーコートは
熱融着され、結果として、優秀な耐引掻性および耐零れ
性を提供する耐水性連続保護オーバーコートが形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真要素並びに記
録媒体を含み、指紋、一般的な汚染、および零れに対す
る耐性がある保護オーバーコートを有する、像形成要素
に関する。より詳細には、本発明は、画像形成時には透
水性であるけれども、最終的な処理済みの製品において
は耐水性であるオーバーコートを提供する。このオーバ
ーコートは、画像の形成前には、ゼラチン含有マトリッ
クス中にポリウレタン粒子を含んでなる。画像の形成の
後に、このオーバーコートは熱融着され、結果として、
優秀な耐引掻性および耐零れ性を提供する耐水性連続保
護オーバーコートが形成される。
【0002】
【従来の技術】ゼラチンは、その多くの独特の性質およ
び好都合な性質のために、種々の像形成要素においてバ
インダーとして広範に使用されている。例えば、その水
に対する膨潤性により、処理化学作用が起こり、ハロゲ
ン化銀系写真画像が形成されることが可能となる。ま
た、その親水性の性状により、インクジェット記録媒体
におけるインク受容体としてゼラチンが機能することが
可能となる。しかしながら、この同じ性質のために、露
光されたゼラチン含有材料を有する像形成要素は、それ
らが透明媒体または反射型媒体のいずれの上に形成され
る場合であっても、画像を損傷させる場合がある水溶液
と接触させないように、極度な注意をもって取り扱われ
なければならない。コーヒー、ポンチ、または淡水など
の一般的な家庭にある溶液が偶然零れることにより、イ
ンクジェットプリント、電子写真プリント、または写真
プリントなどの像形成要素が損傷を受ける場合がある。
【0003】水または水溶液による損傷から画像を保護
する保護層をゼラチン系写真システムに提供するための
試みが長年にわたってなされてきた。米国特許第 2,17
3,480号明細書には、写真処理の乾燥前の最後の工程と
して、コロイド状懸濁液を適用してフィルムに加湿する
方法が記載されている。多数の特許明細書に、写真処理
完了後の画像上に保護層を溶媒塗布する方法が記載され
ており、例えば、米国特許第 2,259,009号、同 2,331,7
46号、同 2,798,004号、同 3,113,867号、同 3,190,197
号、同 3,415,670号、および同 3,733,293号の各明細書
に記載されている。より最近では、米国特許第 5,376,4
34号明細書に、画像を有するゼラチン含有層上にラテッ
クスを塗布および乾燥することによって、写真プリント
上に保護層を形成させることが記載されている。このラ
テックスは、30℃〜70℃のガラス転移温度を有する樹脂
である。もう1つのタイプの保護コーティングには、紫
外線重合性モノマーおよびオリゴマーを処理済みの画像
上に適用し、その後、輻射線に暴露して架橋保護層を形
成させることが含まれる(米国特許第 4,092,173号、同
4,171,979号、同 4,333,998号、および同 4,426,431号
の各明細書に記載されている)。これらの溶媒塗布法お
よび輻射線硬化法の両方における欠点は、これらの化学
薬品および輻射線の塗布作業者に対する健康面および環
境面の懸念である。もう1つの欠点は、処理工程後に写
真材料に塗布することが必要であることである。従っ
て、処理設備を変更する必要があり、この処理操作を行
う作業人が保護コーティングを適用するのに慣れている
必要がある。
【0004】種々の積層技法が、当該業界において知ら
れており、行われている。米国特許第 3,397,980号、同
3,697,277号、および同 4,999,266号の各明細書には、
高分子シートフィルムを、保護層として、処理済みの画
像上に積層する方法が記載されている。画像の形成後に
画像に適用することが必要な保護コーティング(おkれ
らの多くは上記に挙げた)は、最終的な像形成製品のコ
ストを大幅に引き上げる。ゆえに、現像前に写真要素に
適用することができる耐水性保護コーティングに関する
多くの特許がある。例えば、米国特許第 2,706,686号明
細書には、処理溶液に対する高度の水透過性を有する多
孔質層を当該感光層に露光前に塗布することによって耐
水性および耐指紋性を提供することを目的とする、写真
用乳剤のためのラッカー仕上の形成が記載されている。
処理後、当該ラッカー層を融着および合体させて、連続
不透過性コーティングとしている。当該多孔質層は、ラ
ッカーと除去可能な固体増量剤(炭酸アンモニウム)と
の混合物を塗布し、処理の際に昇華または溶解によって
当該増量剤を除去することによって達成される。記載さ
れているオーバーコートは有機溶媒中の懸濁液として塗
布されるので、大規模適用には望ましくない。より最近
では、Bphan 他の米国特許第 5,853,926号明細書におい
て、ポリマー粒子および軟質ポリマーラテックスバイン
ダーを含んでなる水性コーティングの適用を含む、写真
要素用保護コーティングが開示されている。この特許に
は、ポリウレタンを含む多くのポリマーが列挙されてい
る。このコーティングにより写真処理溶液の適切な拡散
が可能となり、また、このコーティングは、露光および
処理後の塗布操作を必要としない。しかしながら、この
場合もやはり、疎水性ポリマー粒子を融着させて、連続
的で水不透過性である保護コーティングを形成させなけ
ればならない。残念ながら、このコーティングの物理的
結合性は良好ではなく、大きな粒子が融着前にコーティ
ングから剥がれ落ちる傾向がある。
【0005】ポリウレタン上のカルボン酸側基をグラフ
トのために使用するゼラチングラフト化ポリウレタンと
ポリビニルアルコールとの組み合わせを含有している保
護コーティングを、写真要素の非乳剤面上にオーバーコ
ートとして使用することが開示されている。例えば、米
国特許第 5,910,401号および同 5,846,699号の各明細書
を参照されたい。米国特許第 5,846,699号明細書におい
ては、ポリウレタンと60〜 260の酸価を有するカルボン
酸含有ポリマーとの混合物が、例えば写真要素のバッキ
ング上で摩擦などに対する耐性を提供することが開示さ
れている。
【0006】写真要素の製造時点で、像形成された写真
要素の所望の耐水性/耐汚染性を処理後に提供すること
ができることは非常に望ましい特徴である。しかしなが
ら、この特徴を達成するためには、所望の写真要素が、
処理工程中は水溶液に対して透過性であるけれども、処
理後は耐水性を達成し、さらに、水との接触後の少なく
とも幾らかの時間にわたって水不透過性であるべきであ
る。譲受人が共通である米国特許出願第09/235,436号明
細書において、酸官能基を有するウレタン−ビニルコポ
リマーを含んでなる処理溶液透過性オーバーコートの使
用が開示されている。譲受人が共通である米国特許出願
第09/235,437号および同09/448,213号(事件番号 8022
0)の各明細書においては、水溶性(非架橋)ゼラチン
またはポリビニルアルコールなどの第2のポリマーを使
用して、このような欠点および不都合を低減することが
開示されている。
【0007】記録媒体上の保護コートにおいても、同様
の挑戦がなされている。このような記録媒体には酸化可
能なハロゲン化銀現像主薬が含まれている現像溶液は必
要とされないけれども、当該記録システムにおいては、
記録媒体における親水性記録層に水溶性の染料または顔
料を適用することが必要とされる場合が多い。しかしな
がら、色材料の適用の前ではなく、その後に、媒体の表
面を耐水性にするのが望ましい場合がある。例えば、欧
州特許出願公開明細書第 0,858,905号には、多孔質粒状
最外層をインクジェット記録媒体に適用し、インクの吸
収後に熱融着させて、保護表面を形成させることが記載
されている。このような多孔質表面層は機械的に弱い場
合が多く、特に、画像形成もしくはその後の融着の前の
移送および取り扱いの際に引き掻き損傷または材料の剥
離を受けやすいために、それらの保護機能の有用性が低
下する場合がある。
【0008】米国特許第 5,856,051号明細書には、オー
バーコート処方におけるバインダーとしてゼラチンと共
に疎水性粒子を使用することが記載されている。この発
明は、写真製品中に導入することができる水性塗布可能
な耐水性保護オーバーコートにより、写真処理溶液の適
切な拡散が可能となり、また、このオーバーコートは、
露光および処理後の塗布操作を必要としないことを示し
ている。米国特許第 5,856,051号明細書において例示さ
れている疎水性ポリマーは、55〜 200℃の融解温度(T
m )を有するポリエチレンを含んでおり、それゆえに、
試料が処理されて画像が生じた後に、ポリマーのTm よ
りも高い温度において、この層を融着させることによっ
て耐水層を形成させることが可能である。このコーティ
ング溶液は水性であり、設備をまったく変更すること無
く製造時の塗布操作に導入することができる。ラボにと
って、この融着工程は単純であり、環境にも優しい。上
記粒子は最上層内の全体に導入されるので、この方法
は、画像形成および融着の前の移送および取り扱いの際
の機械的強度並びに結合性の欠如という欠点を有してい
ない。しかしながら、ポリエチレンは非常に柔らかい材
料であるので、融着後のこのようなオーバーコートの耐
引掻性は重大な懸念点である。
【0009】同様に、譲受人が共通である米国特許出願
第09/353,939号(事件番号 79581)明細書には、写真要
素用のオーバーコートにおいて、バインダーとしてゼラ
チンと共にポリスチレン系材料を使用することが記載さ
れており、このオーバーコートは、写真処理が完了して
画像が生じた後に融着させて耐水性オーバーコートとす
ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】写真現像に関連して、
ゼラチン系写真製品のオーバーコートにおいて使用する
ことができ、画像形成のための写真画像処理を行い、そ
の後、熱および圧力によって耐水層に変換することがで
きる材料の選択は限られている。ゆえに、現像前に写真
要素に適用され、下にある乳剤と現像剤との反応速度を
大幅には低下させないけれども、処理工程または現像工
程の後に耐水性および耐久性のあるオーバーコートを最
終的に提供するオーバーコートに対する要求が未だに残
っており、また、このようなオーバーコートを得るのは
非常に望ましいであろう。同様に、印刷前にインクジェ
ット媒体などの記録要素に適用され、下にある記録層中
への水性着色溶液の吸収速度を大幅には低下させないけ
れども、プリントまたは画像が記録要素上に形成された
後に耐水性および耐久性のあるオーバーコートを最終的
に提供する改良されたコーティングに対する要求が存在
する。最後に、電子写真媒体などの記録要素に適用さ
れ、通常の融着工程の後に耐水性コーティングを提供す
る改良されたコーティングに対する要求が存在する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、像形成要素上
に塗布することができ、写真処理溶液の適切な拡散また
はインクもしくはトナーの吸収などを可能とし、そして
写真処理またはインクジェット印刷もしくは電子写真焼
付の後に融着させて、改良された耐引掻性耐を有する水
性保護オーバーコートを形成させることができる水性塗
布可能なオーバーコートを含んでなる像形成要素を提供
する。
【0012】より詳細には、本発明には、製造時に像形
成要素中に導入(像形成要素上に塗布)することがで
き、写真処理またはインクもしくはトナーの吸収を妨げ
ない最上部層またはオーバーコート組成物が記載されて
いる。本発明の成分は、水分散可能なセグメント化ポリ
ウレタンの疎水性ポリマー粒子である。本発明の材料
は、ラテックスの形態で、または従来のゼラチン中のコ
ロイド状分散系としてオーバーコートコーティングのメ
ルトに導入することができる。それにより、許容可能な
速度で写真処理を進行させることが可能となる。処理に
より画像を得た後に、耐水性表面を形成させるのに十分
に高い温度において像形成要素を融着させることができ
る。本発明の保護オーバーコートは、改良された乾燥対
引掻性を提供する。
【0013】本発明の1つの態様において、像形成要素
に適用されるオーバーコート組成物は、オーバーコート
の乾燥レイダウンに対して30〜95質量%の0.01〜 0.5μ
m の平均粒径を有する疎水性ポリマー粒子(前記疎水性
ポリマーは水分散性セグメント化ポリウレタンである)
およびオーバーコートの乾燥レイダウンに対して5〜70
質量%のゼラチンを含んでなる。
【0014】本発明のもう1つの態様は、上述の像形成
要素において画像を形成させ、そのオーバーコートを耐
水性コーティングに変換させる方法を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、最終使用者による頻繁
な取り扱いおよび酷使を受ける像形成要素または像形成
材料(写真プリントを含む)の像形成面のための改良さ
れたオーバーコート処方を提供する。本発明の好ましい
オーバーコート処方は、(オーバーコートの乾燥レイダ
ウンに対して)30〜95質量%の平均粒径が0.01〜 0.5μ
m の疎水性ポリマー粒子および主たるバインダーとして
の(オーバーコートの乾燥レイダウンに対して)5〜70
質量%のゼラチンを含んでなる。
【0016】耐水層は、写真材料を処理して画像を生じ
させた後またはインクジェット画像を形成させた後に、
十分に高い温度において像形成要素を融着させることに
よって形成させることができる。画像の現像のために処
理溶液が拡散して出入りすることまたはインクジェット
受容層によってインクが受容されることを可能とするに
は、ゼラチンの存在は5〜70質量%で十分である。この
コーティング溶液は水性であり、設備をまったく変更す
ること無く製造時の塗布操作に導入することができる。
ラボにとって、この融着工程は単純であり、環境にも優
しい。
【0017】本発明の疎水性ポリマーは、水分散性ポリ
ウレタン、好ましくはセグメント化ポリウレタンである
のが好ましい。ポリウレタンは、ポリオールモノマーと
ポリイソシアネートモノマーとを含んでなる混合物の重
合反応生成物である。好ましいセグメント化ポリウレタ
ンは、以下の構造Iによって概して記載される。
【0018】
【化1】
【0019】上式中、R1 は好ましくは2の原子価を有
する炭化水素基、より好ましくは置換もしくは未置換で
環状もしくは非環状の脂肪族基または芳香族基であり、
もっとも好ましくは以下の構造の1種以上によって表さ
れ、
【0020】
【化2】
【0021】上式中、Aは、a)ジカルボン酸(例えば
琥珀酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テト
ラヒドロフタル酸など)およびジオール(例えばエチレ
ングリコール、ブタン -1,4-ジオール、ヘキサン -1,6-
ジオール、オクタン -1,8-ジオール、ネオペンチルグリ
コール、2-メチルプロパン -1,3-ジオール、またはビス
−ヒドロキシメチルシクロヘキサンの種々の異性体)の
エステル化によって得られるジヒドロキシポリエステ
ル、b)ポリラクトン(例えばε−カプロラクトンと上
述のジオールの1種とのポリマー)、c)例えば、上述
のジオールの1種と炭酸ジアリールもしくはホスゲンと
を反応させることによって得られるポリカーボネート、
またはd)ポリエーテル(例えばスチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、テトラヒドロフラン、ブチレンオキ
シドもしくはエピクロロヒドリンのポリマーまたはコポ
リマー)などのポリオールであり、
【0022】R3 は、ホスホネート基、カルボキシレー
ト基またはスルホネート基であり、R2 は、約 500未満
の分子量を有するジアミンまたはジオールである。本明
細書において有用な、好適な周知のジアミン連鎖延長剤
には、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、プロピ
レンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、シクロヘキシレンジアミン、フェニレンジアミ
ン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、 3,3'-ジ
ニトロベンジジン、エチレンメチレンビス (2-クロロア
ニリン) 、 3,3'-ジクロロ-4,4'-ビフェニルジアミン、
2,6-ジアミノピリジン、 4,4'-ジアミノジフェニルメタ
ン、およびジエチレントリアミンとアクリレートとのア
ダクトまたはその加水分解生成物が含まれる。また、ヒ
ドラジン、置換ヒドラジン(例えば、ジメチルヒドラジ
ン、1,6-ヘキサメチレン−ビス−ヒドラジン、カルボジ
ヒドラジンなど)、ジカルボン酸およびスルホン酸のヒ
ドラジド(例えばアジピン酸のモノヒドラジドまたはジ
ヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒ
ドラジド、酒石酸ジヒドラジド、1,3-フェニレンジスル
ホン酸ジヒドラジド、ω−アミノ−カプロン酸ジヒドラ
ジド)、ラクトンをヒドラジンと反応させることによっ
て製造されるヒドラジド(例えばγ−ヒドロキシル酪酸
ヒドラジド)、ビス−セミ−カルバジド、グリコール
(例えば上述のグリコールのいずれか)のビス−ヒドラ
ジドカルボン酸エステルなどの材料も含まれる。好適な
周知のジオール連鎖延長剤は、Aについて上記に列挙し
たグリコールまたはジオールのいずれであってもよい。
3 は、ホスホネート基、カルボキシレート基またはス
ルホネート基である。
【0023】構造Iの繰り返し単位の数は、2〜 200、
好ましくは20〜 100の範囲にわたることができる。(右
側の括弧内の)硬質セグメントの量は、40〜70質量%で
あるのが好ましい。OR3 O繰り返し単位のOR2 O繰
り返し単位に対する質量比は0〜 0.1で変化するのが好
ましい。
【0024】本発明において用いられる水分散性ポリウ
レタンは、"Polyurethane Handbook", Hanser Publishe
rs, Munich Vienna, 1985 に記載されているように調製
することができる。
【0025】上記オーバーコートには、色もしくは色味
を付与する色素またはスピード調整を付与する色素を添
加してもよい。紫外線吸収剤を添加して、オーバーコー
トを紫外線吸収性にし、それにより、紫外線誘起退色か
ら画像を保護してもよい。個々の層の機能に応じて、例
えば界面活性剤、ゼラチン用の硬膜剤または架橋剤、乳
化剤、コーティング助剤、滑剤、艶消し粒子、流動性改
質剤、カブリ防止剤、導電性および非導電性の金属酸化
物粒子などの無機充填材、顔料、磁性粒子、殺生剤など
の他の化合物をコーティング組成物に添加してもよい。
また、コーティング組成物が少量の有機溶媒を任意選択
的に含んでいてもよく、有機溶媒の濃度は、全コーティ
ング組成物の5質量%未満であるのが好ましい。
【0026】コーティング助剤の例には、界面活性剤、
粘度調整剤などが含まれる。界面活性剤には、端部の引
け、はじき、および他のコーティング欠陥を防止するの
に十分にコーティング配合物の表面張力を下げる、あら
ゆる表面活性材料が含まれる。これらには、アルキルオ
キシ−またはアルキルフェノキシポリエーテルまたはポ
リグリシドール誘導体およびそれらの塩(例えばOlin M
atheson Corporationから入手可能なノニルフェノキシ
ポリグリシドールまたはオクチルフェノキシポリエチレ
ンオキシド硫酸ナトリウム)、有機スルフェートまたは
スルホネート(例えばドデシル硫酸ナトリウム、ドデシ
ルスルホン酸ナトリウム、ビス (2-エチルヘキシル) ス
ルホ琥珀酸ナトリウム (Aerosol OT) )、およびアルキ
ルカルボン酸塩(例えばデカン酸ナトリウム)が含まれ
る。
【0027】上記オーバーコートの表面特性は、ポリウ
レタンの物理的特性に大きく依存している。しかしなが
ら、オーバーコートの表面特性は、表面を融着させる条
件によっても改質することができる。例えば、接触融着
においては、上記ポリマーを融着させて連続オーバーコ
ート層を形成させるのに使用される融着要素の表面特性
を選ぶことによって、所望の平滑度、テクスチャーまた
はパターンを要素の表面に付与することができる。従っ
て、非常に平滑な融着要素は像形成された要素に光沢面
を与えるであろうし、テクスチャー加工された融着要素
は艶消し表面またはテクスチャー加工された表面を要素
に与えるであろうし、パターンを有する融着要素は要素
の表面にパターンを適用するであろう。
【0028】本発明のコーティング組成物においては、
当該技術分野において周知の艶消し粒子を任意選択的に
使用することができ、このような艶消し粒子は、リサー
チディスクロージャー、アイテム308119(1989年12月発
行)の1008〜1009頁に記載されている。しかしながら、
艶消し粒子の量は、ポリウレタン粒子の適当な融着を妨
げないように限定されるべきである。ポリマー艶消し粒
子を用いる場合、このポリマーは、分子間架橋または架
橋剤との反応によってバインダーポリマーとの共有結合
を形成して、艶消し粒子の塗布層への接着性を改良する
ことが可能な反応性官能基を含有していてもよい。好適
な反応性官能基には、ヒドロキシル、カルボキシル、カ
ルボジイミド、エポキシド、アジリジン、ビニルスルホ
ン、スルフィン酸、活性メチレン、アミノ、アミド、ア
リルなどが含まれる。
【0029】本発明に係る写真要素の滑り摩擦を低減す
るために、上記コーティング組成物がフッ素化成分もし
くはシロキサン系成分を含有していてもよく、および/
または上記コーティング組成物が滑剤もしくは滑剤の組
み合わせをも含んでいてもよい。典型的な滑剤には、
(1)例えば、米国特許第 3,489,567号、同 3,080,317
号、同 3,042,522号、同 4,004,927号、および同 4,04
7,958号、並びに英国特許第 955,061号および同 1,143,
118号の各明細書において開示されているシリコーン系
材料、(2)米国特許第 2,454,043号、同 2,732,305
号、同 2,976,148号、同 3,206,311号、同 3,933,516
号、同 2,588,765号、同 3,121,060号、同 3,502,473
号、同 3,042,222号、英国特許第 1,263,722号、同 1,1
98,387号、同 1,430,997号、同 1,466,304号、同 1,32
0,757号、同 1,320,565号、および同 1,320,756号、お
よびドイツ国特許第 1,284,295号および同 1,284,294号
の各明細書において開示されている高級脂肪酸並びに誘
導体、高級アルコール並びに誘導体、高級脂肪酸の金属
塩、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪
酸の多価アルコールエステルなど、(3)流動パラフィ
ンおよびパラフィンまたはワックス状材料(例えばカル
ナウバワックス、天然および合成ワックス、石油ワック
ス、ミネラルワックス、シリコーン−ワックスのコポリ
マーなど)、(4)過フルオロ−またはフルオロ−また
はフルオロクロロ−含有材料(例えばポリテトラフルオ
ロエチレン、ポリトリフルオロクロロエチレン、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリ (トリフルオロクロロエチレン-c
o-塩化ビニル) 、過フルオロアルキル側基を含有してい
るポリアクリレート(もしくはポリメタクリレート)ま
たはポリアクリルアミド(もしくはポリメタクリルアミ
ド)など)が含まれる。ポリエチレン粒子もまた滑りを
提供するのに有用である。例えば、米国特許第 5,965,3
04号明細書には、保護オーバーコート中のポリエチレン
滑剤が記載されている。本発明において有用な他の滑剤
は、リサーチディスクロージャー、アイテム308119(19
89年12月発行)の1006頁にさらに詳細に記載されてい
る。
【0030】本発明のコーティング組成物は、製造を容
易なものとするためには、像形成要素の、下にある層と
同時に適用するのが好都合である。しかしながら、例え
ばディップコーティング、ロッドコーティング、ブレー
ドコーティング、エアナイフコーティング、グラビアコ
ーティングおよび反転ロールコーティング、押出コーテ
ィング、スライドコーティング、カーテンコーティング
などの多数の周知の技法のいずれかによって、オーバー
コートを別個に適用することもできる。塗布後、この層
は、一般に、単純な蒸発によって乾燥するけれども、対
流加熱などの既知の技法によって乾燥を促進することも
できる。既知の塗布方法および乾燥方法は、リサーチデ
ィスクロージャー、アイテム308119(1989年12月発行)
の1007〜1008頁にさらに詳細に記載されている。
【0031】上記オーバーコートのレイダウンは、その
適用分野に依存するであろう。写真要素においては、レ
イダウンは、好ましくは約 0.5〜約5g/m2(50〜 500mg
/ft2)、より好ましくは約1〜約3g/m2( 100〜 300mg
/ft2)である。レイダウンが増大すると現像性(develop
ability)が改良されるので、オーバーコート中のゼラチ
ンの量を増大させるのが好都合である場合がある。一
方、場合によっては、レイダウンの増大により、写真現
像の動力学が減速する傾向がある場合もある。
【0032】本発明の写真要素は、構造および組成が大
幅に異なることができる。例えば、これらの写真要素
は、要素に含まれる支持体のタイプ、画像形成層の数お
よび組成、並びに補助層の数およびタイプに関して大き
く変化することができる。特に、写真要素は、スチルフ
ィルム、映画フィルム、X線フィルム、グラフィックア
ートフィルム、紙プリントまたはマイクロフィッシュで
あってもよい。また、リサーチディスクロージャー、ア
イテム 36230(1994年6月発行)に記載されている小型
フィルムにおいて本発明の導電層を使用することも特に
企図されている。写真要素はまた、黒白要素もしくはモ
ノクローム要素および/またはネガ−ポジ法もしくはリ
バーサル法における使用に適合した多色要素のいずれで
あってもよい。一般に、写真要素は、フィルム支持体ま
たは紙支持体の片面もしくは両面に、ゼラチンの水溶液
中のハロゲン化銀結晶の分散液を含んでなる1層以上の
層および任意選択的に1層以上の下塗り層を塗布するこ
とによって調製される。これらの種々の層のための塗布
過程は、単一の層または複数の層を支持体に適用するた
めの連続運転塗工機で行うことができる。多色要素にお
いては、米国特許第 2,761,791号および同 3,508,947号
の各明細書に記載されているように、複合フィルム支持
体に各層を同時に塗布することができる。さらなる有用
な塗布手順および乾燥手順は、リサーチディスクロージ
ャー、第 176巻、アイテム 17643(1978年12月発行)に
記載されている。
【0033】本発明に従って保護される像形成要素はハ
ロゲン化銀写真要素から導くことができ、このハロゲン
化銀写真要素は、黒白要素(例えば、銀画像が得られる
ものまたは色素形成カプラーの混合物から中性色調画像
が得られるもの)、単色要素または多色要素であっても
よい。多色要素は、スペクトルの3原色領域の各々に対
して感受性がある色素画像形成ユニットを概して含有し
ている。像形成された要素は、透過によって観察される
像形成要素(例えばネガティブフィルム画像、リバーサ
ルフィルム画像および映画プリントであってもよく、ま
たは反射によって観察される像形成要素(例えば印画紙
プリント)であってもよい。印画紙プリントおよび映画
プリントにおいて起こり得る取り扱いの量のゆえに、そ
れらは、本発明に係る写真像形成要素であるのが好まし
い。
【0034】保護されるべき画像が形成される写真要素
は、リサーチディスクロージャー、アイテム 37038およ
び 38957において示されている構造並びに成分を有する
ことができる。具体的な写真要素は、リサーチディスク
ロージャー、アイテム 37038の96〜98ページにおいてCo
lor Paper Elements 1 and 2として示されているもので
あることができる。典型的な多色写真要素は、少なくと
も1種のシアン色素形成カプラーを関連して有する赤感
性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも1層含んでなるシア
ン色素画像形成ユニット、少なくとも1種のマゼンタ色
素形成カプラーを関連して有する緑感性ハロゲン化銀乳
剤層を少なくとも1層含んでなるマゼンタ色素画像形成
ユニット、および少なくとも1種のイエロー色素形成カ
プラーを関連して有する青感性ハロゲン化銀乳剤層を少
なくとも1層含んでなるイエロー色素画像形成ユニット
を担持している支持体を含んでなる。
【0035】上記要素は、例えばフィルター層、中間
層、オーバーコート層、下塗り層などの層をさらに含有
することができる。これらはすべて支持体に塗布するこ
とができ、この支持体は、透明(例えば、フィルム支持
体)または反射型(例えば、紙支持体)であることがで
きる。使用することができる支持体ベースには、透明ベ
ース(例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、セルロース系材料(例えば酢酸セルロ
ース、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース))および
反射型ベース(例えば紙、加工紙、溶融押出加工紙、お
よび積層紙(例えば米国特許第 5,853,965号、同 5,86
6,282号、同 5,874,205号、同 5,888,643号、同 5,888,
681号、同 5,888,683号、および同 5,888,714号の各明
細書に記載されているもの))の両方が含まれる。ま
た、本発明に従って保護される写真要素は、リサーチデ
ィスクロージャー、アイテム 34390(1992年11月)に記
載されている磁気記録材料を含んでいてもよく、または
米国特許第 号および同 号の各明細書に記載されている
ように、磁性粒子を含有している層などの透明磁気記録
層を透明支持体の下面に含んでいてもよい。
【0036】好適なハロゲン化銀乳剤およびそれらの調
製、並びに化学増感および分光増感の方法については、
リサーチディスクロージャー、アイテム 37038(または
38957)のセクションI〜Vに記載されている。カラー
材料および現像改質剤については、リサーチディスクロ
ージャー、アイテム 37038のセクションV〜XXに記載さ
れている。ベヒクルについては、リサーチディスクロー
ジャー、アイテム 37038のセクションIIに記載されてお
り、増白剤、カブリ防止剤、安定化剤、光吸収材料およ
び光散乱材料、硬膜剤、コーティング助剤、可塑剤、滑
剤および艶消し剤などの種々の添加剤については、リサ
ーチディスクロージャー、アイテム 37038のセクション
VI〜X並びにセクションXI〜XIV に記載されている。処
理方法および処理薬剤については、リサーチディスクロ
ージャー、アイテム 37038のセクションXIX およびXXに
記載されており、露光方法については、リサーチディス
クロージャー、アイテム 37038のセクションXVI に記載
されている。
【0037】写真要素は、概して、ハロゲン化銀を乳剤
の形で提供する。写真用乳剤は、一般に、写真要素の層
として乳剤を塗布するためのベヒクルを含んでいる。有
用なベヒクルには、天然物質、例えば、蛋白質、蛋白質
誘導体、セルロース誘導体(例えば、セルロースエステ
ル)、ゼラチン(例えば、アルカリ処理ゼラチン(例え
ば牛骨もしくはハイドゼラチン)、または酸処理ゼラチ
ン(例えば豚皮ゼラチン))、ゼラチン誘導体(例え
ば、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチンなど)が含
まれる。親水性水透過性コロイドもまたベヒクルまたは
ベヒクル増量剤として有用である。これらには、合成高
分子ペプタイザー、キャリアー、および/またはバイン
ダー(例えばポリビニルアルコール、ポリビニルラクタ
ム、アクリルアミドポリマー、ポリビニルアセタール、
アクリル酸およびメタクリル酸のアルキルエステルおよ
びスルホアルキルエステルのポリマー、加水分解された
ポリビニルアセタール、ポリアミド、ポリビニルピリジ
ン、メタクリルアミドコポリマーなど)が含まれる。
【0038】写真要素は、種々の技法を使用して像様露
光させることができる。露光は、概して、スペクトルの
可視領域の光に対するものであり、概して、レンズを通
した実際の画像のものである。また、保存されている画
像(例えばコンピューターに保存されている画像)に対
する露光を、発光装置(例えばLED、CRTなど)に
よって行うこともできる。
【0039】画像は、例えば、T. H. James 編、The Th
eory of the Photographic Process, 4th Edition, Mac
millan, New York, 1977に記載されている多数の周知の
処理用組成物のいずれかを利用する多数の周知の写真処
理のいずれかによって、写真要素中で現像することがで
きる。カラーネガティブ要素を処理する場合には、要素
を発色現像剤(すなわちカラーカプラーと共に着色画像
色素を形成するもの)で処理し、次に、酸化剤および溶
媒で処理して銀およびハロゲン化銀を除去する。カラー
リバーサル要素またはカラーペーパー要素を処理する場
合には、要素を先ず黒白現像剤(すなわち、カプラー化
合物と共に着色色素を形成しない現像剤)で処理し、続
いて、未露光のハロゲン化銀を現像可能にさせる処理
(通常は化学カブリまたは光線カブリ)を行い、続い
て、発色現像剤で処理を行う。現像に続いて、漂白−定
着を行い、銀またはハロゲン化銀を除去するための洗浄
および乾燥を行ってもよい。
【0040】本発明に係る組成物を使用する方法の1つ
の態様において、写真要素が、支持体上に重ねられてい
るハロゲン化銀乳剤層の上に重なっている上述の組成物
を有する処理溶液透過性オーバーコートを備えていても
よい。
【0041】本発明に係るオーバーコート層は、掻き
傷、摩擦、ブロッキング、およびフェロタイピング(fer
rotyping) に対する耐性を提供するのに必要な、ひとき
わ優れた透明性並びに靭性を提供しつつ、水性の零れ、
指紋、退色および黄変に対する優秀な耐性を含む優れた
物理的性質のゆえに、写真プリントと共に使用するのに
特に好都合である。
【0042】上記ポリマーオーバーコートは、処理後の
融着(熱および/または圧力)によって合体し、優秀な
光沢特性を有する完全に耐水性または水不透過性の保護
オーバーコートを形成する。融着は、70〜 160℃の温度
において行うことができる。理論によって限定しようと
するわけではないけれども、融着によってポリウレタン
粒子が溶融し、表面に上がり、下にある未溶融ポリウレ
タン粒子およびゼラチンと共に、耐水性連続層を形成す
ると信じられている。
【0043】本発明はまた、保護されるべき画像が1層
以上の記録層において形成される(例えばインクジェッ
ト印刷または電子写真焼付を使用して生成される)画像
記録要素にもあてはまる。インクジェット印刷技術は、
Journal of Imaging Scienceand Technology, Volume 4
2, Number 1(1998年1月/2月)の49〜61頁におい
て、Hue P. Le による"Progress and Trends in Ink-Je
t Printing Technology"と題された記事の中で論評され
ている。本質的に、インク液滴(容積は概して1〜 100
ピコリットルである)は、プリントヘッドから、画像が
形成される受容体材料へと射出される。このインクジェ
ットプリントヘッドは、連続式またはドロップ−オン−
デマンド式のものであってもよい。液滴を射出するため
の多くの物理的機構が知られているけれども、これらの
中で現在もっとも普及しているのはサーマル式および圧
電式のものである。サーマル式機構においては、プリン
トヘッド中のインクが加熱されて、水蒸気の気泡が形成
され、この気泡が1つ以上のインク液滴をプリントヘッ
ドから受容体に向かって排出する。代表的なサーマル式
インクジェットプリントヘッドは、例えば、Endo他(Can
on) の米国特許第 4,723,129号およびVaught他(Hewlett
Packard) の米国特許第 4,490,728号の各明細書に記載
されている。圧電式機構においては、プリントヘッド構
造の一部を形成している圧電材料にかかる電圧の変化に
伴う物理的変形によって、1つ以上のインク液滴がプリ
ントヘッドから排出される。代表的な圧電式プリントヘ
ッドは、例えば、Howkins (Exxon) の米国特許第 4,45
9,601号およびMasahiro他(Seiko Epson) の米国特許第
5,563,634号の各明細書に記載されている。
【0044】上記インクジェットインクのためのキャリ
アーは、水のみを含んでなっていてもよく、または、主
として、多価アルコールなどの他の水溶性溶媒と混合さ
れた水とすることもでき、または、主として、多価アル
コールなどの有機材料とすることもできる。このような
組成物において使用される染料は、概して、水溶性の直
接染料または酸性型染料である。このような液体インク
組成物は、例えば、米国特許第 4,781,758号明細書を含
む従来技術に広範に記載されている。
【0045】水および1種以上の着色剤(例えば染料ま
たは顔料)の他に、水性インクは、1種以上の湿潤剤
(インクの粘度および揮発性に影響を及ぼす)、1種以
上の界面活性剤(インクの湿潤特性および浸透特性に影
響を及ぼす)、および殺生剤(インクの有効寿命を延ば
す)を概して含有している。また、水性インクは、金属
イオンキレート剤、pH緩衝剤、脱泡剤、および分散剤
を含む、多くの他の成分をも含有していてもよい。各々
の色に対して1種以上のインク濃度を使用することによ
って画像の色調スケールまたはビット深度(bit depth)
が改良されることは周知である。代表的なインクジェッ
トインクは、例えば、Ma他(DuPunt)の米国特許第 5,57
1,850号、Yatake(Seiko Epson) の米国特許第 5,560,77
0号、およびSantilli他(Eastman Kodak) の米国特許第
5,738,716号の各明細書に記載されている。
【0046】インクジェット媒体または受容体は、反射
型のもの、透明なもの、または中間的な透明度のもの
(例えば、日中/夜間のディスプレー材料のためのも
の)であってもよい。少なくとも、インクジェット受容
体は支持体およびインク受容層を含んでいる。もっとも
単純なインクジェット受容体は、これら2つの機能を兼
ね備えている普通紙である。実用上の問題としては、画
質および物理的性質を改良するためには、より複雑な受
容体構造が必要とされる。個々に調合されたインク受容
層を紙または他の支持体上に塗布することにより、色濃
度およびドット解像度が改良される。受容体の組成およ
び構造を変更して、湿潤性、インク吸収性、乾燥時間、
光沢、画像欠陥の低減、耐水堅牢度、並びに光安定性お
よび暗安定性(dark stability)などの性質を改良するこ
ともできる。代表的なインクジェット受容体の構造およ
び組成については、例えば、Hasegawa他(Canon) の米国
特許第4,954,395号、Ozawa 他(Seiko Epson) の米国特
許第 5,725,961号、およびRomano他(Eastman Kodak) の
米国特許第 5,605,750号の各明細書に記載されている。
【0047】ここで、典型的な記録要素に関連する本発
明の使用を、より詳細に記載する。記録要素には、普通
紙もしくはカレンダー加工紙、保護ポリオレフィン層が
塗布された紙、高分子フィルム(例えばポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ1,4-シ
クロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ま
たはセルロースエステル)などのいずれの支持体または
基材を使用してもよい。特に、ポリエチレン加工紙また
はポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0048】上記支持体は、約50〜約 800μm 、好まし
くは約75〜約 500μm の厚みであるのが好適である。ゆ
えに、この範囲は、50〜 800μm 、好ましくは75〜 500
μmであるべきである。望まれる場合には、酸化防止
剤、帯電防止剤、可塑剤、染料、顔料および他の既知の
添加剤を支持体に導入してもよい。
【0049】画像記録層の支持体への接着性を改良する
ために、画像記録層を適用する前に、任意選択的に、支
持体の表面をコロナ放電処理に付してもよい。
【0050】任意選択的に、記録要素の機械による取り
扱い特性およびカールを改良する、記録要素の摩擦およ
び比抵抗を制御するなどの目的のために、支持体の裏面
(すなわち、支持体の、画像記録層が塗布される面とは
反対の面)に、さらなるバッキング層またはコーティン
グを適用してもよい。
【0051】概して、バッキング層は、バインダーおよ
び充填材を含んでいてもよい。典型的な充填材には、非
晶質および結晶質のシリカ、ポリメタクリル酸メチル、
中空球形ポリスチレンビーズ、微結晶性セルロース、酸
化亜鉛、タルクなどが含まれる。一般に、バッキング層
に装填される充填材はバインダー成分の5質量%未満で
あり、充填材材料の平均粒径は5〜30μmの範囲にあ
る。バッキング層において使用される典型的なバインダ
ーは、アクリレート、メタクリレート、ポリスチレン、
アクリルアミド、ポリ塩化ビニル−ポリ酢酸ビニルのコ
ポリマー、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体な
どのポリマーである。さらに、帯電防止剤をバッキング
層に含ませて、記録要素の静電気障害を防止することも
できる。特に好適な帯電防止剤は、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム塩、オクチルスルホン酸カリウム
塩、オリゴスチレンスルホン酸ナトリウム塩、ラウリル
スルホ琥珀酸ナトリウム塩などの化合物である。帯電防
止剤は、バインダーの質量に対して 0.1〜15質量%の量
でバインダー組成物に添加してもよい。望まれる場合に
は、画像記録層を裏面にも塗布してもよい。
【0052】好ましくは、記録要素における支持体に
は、画像形成層またはインク中のキャリアーおよび/も
しくは色素を吸収することが可能な材料の層が塗布され
る。この層の厚みは、概して5〜50マイクロメートル
(μm )である。この材料は、天然の親水性コロイドお
よびガム、例えばゼラチン、アルブミン、ガーゴム、キ
サンタンガム、アラビアゴム、キトサン、澱粉およびそ
れらの誘導体、官能化蛋白質、官能化ガムおよび澱粉、
並びにセルロースエーテルおよびそれらの誘導体、ポリ
ビニルオキサゾリンおよびポリビニルメチルオキサゾリ
ン、ポリオキシド、ポリエーテル、ポリエチレンイミ
ン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル
アミドおよびポリビニルピロリドンを含むn-ビニルアミ
ド、並びにポリビニルアルコール、これらの誘導体およ
びコポリマーなどの親水性材料を含んでいてもよい。こ
の層はまた、微孔質材料をも含んでいてもよい。好まし
い微孔質材料は、任意選択的に高分子バインダーと組み
合わされた、シリカ、アルミナ、または水和アルミナ、
ベーマイト、マイカ、モンモリロナイト、カオリナイ
ト、タルク、バーミキュライト、ゼオライト、珪酸カル
シウム、酸化チタン、硫酸バリウムなどである。例え
ば、米国特許第 5,605,750号明細書(引用により、本明
細書に取り入れられる)を参照されたい。例えば、米国
特許第 5,032,450号、同5,035,886号、同 5,071,645
号、および同5,14,438号の各明細書に記載されているも
のなどの多くの既知の微孔質材料を用いることができ
る。
【0053】より高品質のインクジェット媒体において
は、キャリアー吸収層の上に、別個の上部画像形成層を
形成させてもよい。従って、個々の液滴の形のインクが
インクジェットプリンターのノズルから射出されると、
これらの液滴がこの上部層を通過する際に、インク中の
殆どの染料または顔料が保持または媒染されるけれど
も、インクの残りの染料/顔料およびキャリアー部分
は、この上部層を自由に通過してキャリアー吸収層に達
し、ここで、それらは、例えば、親水性ポリマーおよび
/または微孔質材料によって迅速に吸収される。この様
式により、大量のインクが記録要素によって素速く吸収
され、優秀な光学濃度および良好な色域を有する高品質
記録画像が生ずる。
【0054】また、記録要素中の画像形成層には、記録
要素の非ブロッキング特性に寄与し、記録要素の耐汚れ
性を制御するための艶消し剤(例えば二酸化チタン、酸
化亜鉛、シリカ、および高分子ビーズ(例えばポリスチ
レンビーズ))、インク吸収樹脂または層のエージング
挙動を改良し、後にインク吸収層に適用されるインクの
吸収および乾燥を促進し、インク受容層の均一性を高
め、そして乾燥コーティングの表面張力を調整するため
の界面活性剤、蛍光色素、pH調整剤、消泡剤、滑剤、
防腐剤、色素定着剤、粘度調整剤、防水剤、分散剤、紫
外線吸収剤、媒染剤などを含む種々の既知の添加剤を導
入することができる。
【0055】望まれる場合には、本発明に係るコーティ
ングの他に、記録要素に、例えば、親水性セルロース誘
導体(例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボ
キシメチルセルロースカルシウム、メチルエチルセルロ
ース、メチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセ
ルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルヒドロキシエチルセルロースナトリウム、カ
ルボキシメチルエチルセルロース、フタル酸ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、酢酸琥珀酸ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、酢酸ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロースと塩化ジアリルジメ
チルアンモニウムとのエステル、ヒドロキシエチルセル
ロースと塩化2-ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニ
ウムとのエステルおよびヒドロキシエチルセルロースと
ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドとのエス
テル、並びにC12〜C14アルキル鎖でグラフト化された
ヒドロキシエチルセルロース)などのインク透過性、粘
着防止性、インク受容性のコーティングをさらに塗布す
ることもできる。
【0056】本発明を、以下の例によって説明する。
【0057】
【実施例】以下の例における高分子材料のキャラクタリ
ゼーションは、以下の試験技法または分析技法によって
得た。
【0058】ガラス転移温度および融解温度 乾燥ポリマー材料のガラス転移温度(Tg )および融解
温度(Tm )は両方とも、20℃/分の昇温速度を使用し
て、示差走査熱分析(DSC)によって測定した。本明
細書においては、Tg はガラス転移の変曲点であると定
義し、Tm は融解転移のピークであると定義する。
【0059】粒径測定 すべての粒子を、Malvern Instruments 製のZetasizer
TM Model DTS5100 を使用する光子相関分光分析法によ
って特性決定した。
【0060】平均分子量 上記試料を、3本のPolymer Laboratories PlgelTM Mix
ed-Cカラムを使用するテトラヒドロフラン中でのサイズ
排除クロマトグラフィーによって分析した。このカラム
の組は、 595(log M=1.76)〜 2170000(log M=6.
34)ダルトンの分子量分布が狭いポリスチレン標準でキ
ャリブレーションを行った。数平均分子量および多分散
性(質量平均分子量と数平均分子量との比として定義さ
れている)が報告された。
【0061】以下の例における高分子材料の調製は、以
下の合成法によって得られた。
【0062】C1(比較用ポリマー) この材料は水性分散液の形の高密度ポリエチレンであ
り、JonwaxTM 26 という商品名でSC Johnsonから購入し
た。ポリエチレンの数平均分子量は7100である。分散液
の平均粒径は50mnであり、Tm は 130℃である。この分
散液を、20,000の分子量カットオフを有する膜を使用し
て蒸留水で16時間透析し、過剰の界面活性剤および塩を
除去した。
【0063】P1(本発明のポリマー) 温度計、攪拌機、水コンデンサーおよび減圧用排気口を
備えた1リットルの樹脂フラスコ中で、減圧下 100℃に
おいて、8.60g(0.01モル)のポリカーボネートポリオ
ールKM101733(Mw = 860)を溶融させ、脱水した。こ
の減圧を解き、40℃において、2.55g( 0.019モル)の
ジメチロールプロピオン酸、27.8g( 0.125モル)のイ
ソホロンジイソシアネート、および5滴のジブチル錫ジ
ラウレート(触媒)を撹拌しながら添加した。温度を75
℃に調整し、約4時間維持して、反応を完了させたとこ
ろ、およそ3%のNCOを含有している中間体が得られ
た。その後、50gのN-メチルピロリドンを撹拌しながら
添加し、同じ温度において約1時間撹拌を続け、その
後、8.65g( 0.096モル)の1,4-ブタンジオールを撹拌
しながら添加し、NCOが実質的に零になるまでこの温
度を維持した。ジメチロールプロピオン酸に対する理論
量の水酸化カリウムを撹拌しながら添加し、5分間維持
した。N-メチルピロリドンの量の約5倍の量の水を高剪
断下に混合し、安定な水性分散液を形成させた。
【0064】P2(本発明のポリマー) P2は、ジメチロールプロピオン酸を、分散前に、トリ
エチルアミンで中和したことを除き、ポリマーP1と同
様に調製した。
【0065】P3(本発明のポリマー) P1の場合と同様の装備を有する1リットルの樹脂フラ
スコ中に、 294.0g(0.28モル)の乾燥ポリプロピレン
グリコール(Mw =1000)、 40.20g(0.30モル)のジ
メチロールプロピオン酸、 278g(1.25モル)のイソホ
ロンジイソシアネート、 800gの酢酸エチル、および0.
03質量%のジブチル錫ジラウレート(触媒)を撹拌しな
がら入れた。温度を75℃に調整し、約12時間維持した。
得られた中間体に、 200gの酢酸エチル中にスラリー化
した 225.3g(0.67モル)のビスフェノールAFを添加
し、NCOが実質的に無くなるまでこの温度を維持し
た。ジメチロールプロピオン酸に対する理論量の水酸化
カリウムを添加し、上記P1の場合と同様に水中に分散
させた。
【0066】P4(本発明のポリマー) P4は、ジメチロールプロピオン酸を、分散前に、トリ
エチルアミンで中和したことを除き、ポリマーP3と同
様に調製した。
【0067】P5(本発明のポリマー) 以下の変更を施して、P1の手順を繰り返した。上記ポ
リオールとして 11.62g( 0.014モル)のポリカプロラ
クトン(Mw = 830)を使用し、11.5g(0.11モル)の
ネオペンチルグリコールを連鎖延長剤とした。
【0068】P6(本発明のポリマー) 以下の変更を施して、P1の手順を繰り返した。上記ポ
リオールとして 100g( 0.033モル)のポリカプロラク
トン(Mw =3000)を使用し、上記イソシアネートとし
て32.8g( 0.125モル)の 4,4'-メチレンビス (シクロ
ヘキシルイソシアネート) を使用し、1.58g( 0.013モ
ル)のメラミン、および 11.86g( 0.038)のビスフェ
ノールAヒドロキシエチルエーテルを混合連鎖延長剤と
した。
【0069】P7(本発明のポリマー) 以下の変更を施して、P1の手順を繰り返した。上記ポ
リオールとして22.7g( 0.041モル)のポリカプロラク
トン(Mw = 530)を使用し、上記イソシアネートおよ
び連鎖延長剤として、それぞれ 40.43g(0.16モル)の
4,4'-ビフェニルメタンジイソシアネート、 7.5g(0.
07モル)のネオペンチルグリコールを使用した。
【0070】P8(本発明のポリマー) 以下の変更を施して、P1の手順を繰り返した。上記ポ
リオールとして20.3g( 0.021モル)のポリテトラメチ
レングリコール(Mw =1000)を使用し、テトラヒドロ
フランを反応溶媒とし、そして上記ジメチロールプロピ
オン酸成分を、水に分散させる前に、トリエチルアミン
で中和した。
【0071】P9(本発明のポリマー) 以下の変更を施して、P1の手順を繰り返した。上記ポ
リオールとして36g(0.018モル)のポリ (エチレンア
ジペート) グリコール(Mw =2000)を使用し、テトラ
ヒドロフランを反応溶媒とし、 11.04g( 0.106モル)
のネオペンチルグリコールを連鎖延長剤とし、そして上
記酸成分を、水に分散させる前に、トリエチルアミンで
中和した。
【0072】P10(本発明のポリマー) P1の場合と同様の装備を有する1リットルの樹脂フラ
スコ中に、393.75g(0.38モル)の乾燥ポリプロピレン
グリコール(Mw =1000)、342.45g( 1.5モル)のビ
スフェノールA、1875gの酢酸エチル、および0.03質量
%のジブチル錫ジラウレート(触媒)を撹拌しながら入
れた。温度を60℃に調整し、ビスフェノールAが完全に
溶解するまで維持した。得られた溶液に、 375gの酢酸
エチル中の 417g( 1.875モル)のイソホロンジイソシ
アネートを添加した。温度を80℃に調整し、NCOが零
になるまで維持した。その後、このポリウレタンを、以
下に記載する2種の手順の1つによって水中に分散させ
た。しかしながら、分散液の技術分野において既知の変
形および改良を用いてもよい。
【0073】ポリウレタンの分散: (A)固形分40%の上記ポリマー 100gに、 12.11gの
3質量%のジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウム(Aerosol
OT)を添加した。これに 403.6gの10%ゼラチン溶液お
よび1200gの水を高剪断下でおよそ10分間にわたって添
加した。減圧下での蒸発によって酢酸エチルを除去し
た。粒径範囲は直径が0.05〜0.30μm であった。
【0074】(B)ポリマー固体(40g)を 160gの酢
酸エチルに溶解させ、次に、 180gの水、80gの12.5%
ゼラチン溶液および40gの10%Alkanol XC溶液を含有し
ている45℃の水溶液に加え、(4〜5 mil)のギャップ
を有するコロイドミルに当該混合物を4回通すことによ
って乳化させた。この乳化分散液を低圧下で加熱するこ
とによって酢酸エチルを除去した。一般に、分散されて
いる粒子の粒径は直径が0.10〜0.25μm であった。
【0075】写真試料の調製:青色光感性層、中間層、
緑色光感性層、UV層、赤色光感性層、UV層およびオ
ーバーコートを写真印画紙支持体上に次々に塗布するこ
とによって、試料1.1を調製した。各々の個々の層に
おける成分を以下に記載する。他の試料は、オーバーコ
ートの組成が異なることを除き、試料番号1.1と同様
に調製した。
【0076】 ──────────────────────────────── 層 レイダウン (mg/ft2) ( mg/m2) ──────────────────────────────── オーバーコート ゼラチン 40.0 431 SF−1 1.0 11 SF−2 0.39 4.2 ビス (ビニルスルホニル) メタン 8.87 95.5
【0077】 UV UV−1 12.11 130.4 UV−2 2.13 22.9 ST−4 6.25 67.3 フタル酸ジブチル 2.37 25.5 1,4-シクロヘキシレンジメチレン ビス (2-エチルヘキサノエート) 2.37 25.5 ゼラチン 47.7 513
【0078】 シアン 赤色光感性AgX 16.2 174 C−1 39.31 423.1 フタル酸ジブチル 38.52 414.6 燐酸トリクレシル 3.22 34.6 UV−1 25.31 272.4 ゼラチン 126.6 1363 銀フェニルメルカプトテトラゾール 0.5 5
【0079】 UV UV−1 17.43 187.6 UV−2 3.07 33.0 ST−4 9.00 96.9 フタル酸ジブチル 3.41 36.7 1,4-シクロヘキシレンジメチレン ビス (2-エチルヘキサノエート) 3.41 36.7 ゼラチン 68.6 738
【0080】 マゼンタ 緑色光感性AgX 7.70 82.9 塩化カリウム 1.11 11.9 M−1 29.5 318 フタル酸ジブチル 8.26 88.9 S−4 3.54 38.1 ST−1 17.7 191 ST−2 2.01 21.6 ST−3 57.0 614 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.05 0.5 硝酸 0.285 3.07 ゼラチン 117 1260
【0081】 中間層 ST−4 10.0 108 フタル酸ジブチル 17.38 187.1 ジスルホカテコール二ナトリウム 6.0 65 硝酸 0.524 5.64 SF−1 0.18 1.9 ゼラチン 70.0 753
【0082】 イエロー 青色光感性AgX 25.0 269 Y−1 60.0 646 S−4 26.3 283 ST−16 0.88 9.5 Dye−4 0.23 2.5 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.012 0.13 ゼラチン 124.1 1336 ────────────────────────────────
【0083】写真印画紙支持体: 副次層1: 樹脂コート(ポリエチレン中のTitanoxお
よび蛍光増白剤) 副次層2: 紙 副次層3: 樹脂コート(ポリエチレン)
【0084】
【化3】
【0085】
【化4】
【0086】
【化5】
【0087】写真試料の試験 上記写真試料の試験は、以下の通りに行った。
【0088】耐水性試験:Ponceau Red 染料はイオン性
相互作用によってゼラチンを汚染することが知られてい
るので、本明細書においては、耐水性を試験するのに使
用した。酢酸と水との混合物(5部:95部)1000gに1
gの染料を溶解させることによって、Ponceau Red 染料
溶液を調製した。融着させた試料をこの染料溶液に5分
間浸漬し、続いて、水で30秒間濯いで、コーティング表
面上の過剰の色素溶液を除去した。次に、各々の試料を
乾燥し、浸漬領域におけるステータスAの緑の反射率濃
度を記録した。3という高い光学濃度は、完全に水透過
性のコーティングであることを示す(例えば試料番号
1)。その耐水性は0%である。3の濃度(試料番号
1)が0%の耐水性であるのに対して、0の濃度は 100
%の耐水性である。この耐水性(%)は、以下の方程式
によって計算される。 耐水性(%)=[1−(ステータスA濃度/3)]×1
00
【0089】最低融着温度:露光させていない試料を K
odak RA4法によって処理して、白色のDmin 試料を得
た。次に、これらの処理済み試料を、種々の温度におい
て、一対の熱圧力ローラー(融着)に通した。次に、こ
れらの試料を、上述のPonceau Red 染料溶液によって試
験して、耐水性を測定した。最低融着温度(その温度以
上で試料が水不透過性に変わる温度)を報告する。
【0090】乾燥耐引掻性試験:各々の試料を、約 5.2
kPa(0.75 psi)(直径約 3.493cm( 1.375インチ)の
面積に 500g)の圧力下で、乾燥ペーパータオルで8回
擦った。この摩擦試験によって生じた掻き傷を観察した
ものを報告する。
【0091】例1 以下の試料を調製し、融着性、融着前後における耐水
性、および乾燥耐引掻性について試験した。
【0092】
【表1】
【0093】比較のために、試料1.1は、オーバーコ
ート中に融着性ポリマーをまったく含有させなかったの
で、融着後の耐水性をまったく呈さなかった。試料1.
2〜1.15は、融着前には0%の耐水性を示した(処
理溶液が本発明のオーバーコート層の中を自由に拡散し
て画像を形成することを示す)。試料1.2および1.
3は、米国特許第 5,856,051号明細書に記載されている
高密度ポリエチレン粒子をオーバーコート中に含有して
おり、融着後には耐水性を示したけれども、Jonwax 26
ポリエチレン粒子の量にかかわらず耐引掻性が劣ってい
た。試料1.4〜1.15には、オーバーコート中に本
発明の粒子を含有させた。試料1.4〜1.15は、試
料1.2および1.3と比較して、融着後に耐水性およ
び改良された乾燥耐引掻性を呈した。
【0094】例2 この例は、本発明に係るオーバーコートが、融着前には
像形成層に現像性を提供し、融着後には、適格な乾燥耐
引掻性と共に、耐水性を提供することができることを説
明する。比較用の対照標準として、従来の着色写真要素
(試料2.1)を以下のように調製した。
【0095】青感性乳剤(青EM−1):およそ当モル
の硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、グルタリル
ジアミノフェニルジスルフィド、ゼラチンペプタイザ
ー、およびチオエーテル熟成剤が入っている反応器中
に、よく撹拌しながら添加することによって、高塩化物
ハロゲン化銀乳剤を析出させた。ハロゲン化銀粒子の形
成中、殆どの析出に対して、ペンタクロロニトロシルオ
スミウム酸(II)セシウムドーパントを添加し、続い
て、ヘキサシアノルテニウム酸(II)カリウム、 (5-メ
チルチアゾール)-ペンタクロロイリジウム酸カリウム、
少量のKI溶液を添加して、ドーパントがまったく無い
シェルを形成させた。得られた乳剤は、辺の長さが 0.6
μm の立方形の粒子を含有していた。この乳剤を、硫化
第一金のコロイド状懸濁液を添加し、60℃まで傾斜加熱
し、この時間の間に、青増感色素BSD−4、ヘキサク
ロロイリジウム酸カリウム、リップマン臭化物、および
1-(3-アセトアミドフェニル)-5-メルカプトテトラゾー
ルを添加することによって最適に増感させた。
【0096】緑感性乳剤(緑EM−1):およそ当モル
の硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、ゼラチンペ
プタイザーおよびチオエーテル熟成剤が入っている反応
器中に、よく撹拌しながら添加することによって、高塩
化物ハロゲン化銀乳剤を析出させた。ハロゲン化銀粒子
形成中、殆どの析出に対して、ペンタクロロニトロシル
オスミウム酸(II)セシウムドーパントを添加し、続い
て、 (5-メチルチアゾール)-ペンタクロロイリジウム酸
カリウムを添加した。得られた乳剤は、辺の長さが 0.3
μm の立方形の粒子を含有していた。この乳剤を、グル
タリルジアミノフェニルジスルフィド、硫化第一金のコ
ロイド状懸濁液を添加し、55℃まで傾斜加熱し、この時
間の間に、ヘキサクロロイリジウム酸カリウムがドープ
されているリップマン臭化物、緑増感色素GSD−1の
液体結晶懸濁液、および 1-(3-アセトアミドフェニル)-
5-メルカプトテトラゾールを添加することによって最適
に増感させた。
【0097】赤感性乳剤(赤EM−1):およそ当モル
の硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、ゼラチンペ
プタイザーおよびチオエーテル熟成剤が入っている反応
器中に、よく撹拌しながら添加することによって、高塩
化物ハロゲン化銀乳剤を析出させた。ハロゲン化銀粒子
形成中、ヘキサシアノルテニウム酸(II)カリウムおよ
び (5-メチルチアゾール)-ペンタクロロイリジウム酸カ
リウムを添加した。得られた乳剤は、辺の長さが 0.4μ
m の立方形の粒子を含有していた。この乳剤を、グルタ
リルジアミノフェニルスルフィド、チオ硫酸ナトリウ
ム、およびビス [2-[3-(2-スルホベンズアミド) フェニ
ル]-メルカプトテトラゾール] 金(I)三カリウムを添
加し、64℃まで傾斜加熱し、この時間の間に、 1-(3-ア
セトアミドフェニル)-5-メルカプトテトラゾール、ヘキ
サクロロイリジウム酸カリウム、および臭化カリウムを
添加することによって最適に増感させた。次に、この乳
剤を40℃まで冷却し、pHを 6.0に調整し、赤増感色素
RSD−1を添加した。
【0098】カプラー分散液は、当該技術分野において
周知の方法によって乳化させた。ポリエチレン積層写真
印画紙上に以下の像形成層を次々に塗布した。
【0099】 ─────────────────────────────────── レイダウン 層 アイテム ───────────── (mg/ft2) (g/m2) ─────────────────────────────────── 層1 青感性層 ゼラチン 122.0 1.313 青感性銀(青EM−1) 22.29 0.2399 Y−4 38.49 0.4143 ST−23 44.98 0.4842 クエン酸トリブチル 20.24 0.2179 ST−24 11.25 0.1211 ST−16 0.883 0.00950 ナトリウムフェニルメルカプト 0.009 0.0001 テトラゾール ピペリジノヘキソースレダクトン 0.2229 0.002399 5-クロロ -2-メチル 0.019 0.00020 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1) SF−1 3.40 0.0366 塩化カリウム 1.895 0.02040 Dye−1 1.375 0.01477
【0100】 層2 中間層 ゼラチン 69.97 0.7532 ST−4 9.996 0.1076 S−4 18.29 0.1969 5-クロロ -2-メチル 0.009 0.0001 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1) カテコールジスルホネート 3.001 0.03230 SF−1 0.753 0.00811
【0101】 層3 緑感性層 ゼラチン 110.96 1.1944 緑感性銀(緑EM−1) 9.392 0.1011 M−4 19.29 0.2077 オレイルアルコール 20.20 0.2174 S−4 10.40 0.1119 ST−21 3.698 0.03980 ST−22 26.39 0.2841 Dye−2 0.678 0.00730 5-クロロ -2-メチル 0.009 0.0001 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1) SF−1 2.192 0.02359 塩化カリウム 1.895 0.02040 ナトリウムフェニルメルカプト 0.065 0.00070 テトラゾール
【0102】 層4 M/C中間層 ゼラチン 69.97 0.7532 ST−4 9.996 0.1076 S−4 18.29 0.1969 アクリルアミド/t-ブチル 5.026 0.05410 アクリルアミドスルホン酸 コポリマー ビス−ビニルスルホニルメタン 12.91 0.1390 3,5-ジニトロ安息香酸 0.009 0.0001 クエン酸 0.065 0.00070 カテコールジスルホネート 3.001 0.03230 5-クロロ -2-メチル 0.009 0.0001 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1)
【0103】 層5 赤感性層 ゼラチン 125.96 1.3558 赤感性銀(赤EM−1) 17.49 0.1883 IC−35 21.59 0.2324 IC−36 2.397 0.02580 UV−1 32.99 0.3551 セバシン酸ジブチル 40.49 0.4358 S−6 13.50 0.1453 Dye−3 2.127 0.02289 p-トルエンチオスルホン酸カリウム 0.242 0.00260 5-クロロ -2-メチル 0.009 0.0001 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1) ナトリウムフェニルメルカプト 0.046 0.00050 テトラゾール SF−1 4.868 0.05240
【0104】 層6 UVオーバーコート ゼラチン 76.47 0.8231 UV−2 3.298 0.03550 UV−1 18.896 0.20339 ST−4 6.085 0.06550 SF−1 1.162 0.01251 S−6 7.404 0.07970 5-クロロ -2-メチル 0.009 0.0001 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1)
【0105】 層7 SOC ゼラチン 59.98 0.6456 Ludox AMTM(コロイド状シリカ) 14.99 0.1614 ポリジメチルシロキサン( DC200TM) 1.877 0.02020 5-クロロ -2-メチル 0.009 0.0001 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1) SF−2 0.297 0.00320 Tergitol 15-S-5TM(界面活性剤) 0.186 0.00200 SF−1 0.753 0.00811 Aerosol OTTM(界面活性剤) 0.269 0.00290 ───────────────────────────────────
【0106】
【化6】
【0107】
【化7】
【0108】
【化8】
【0109】
【化9】
【0110】本発明に係る試料2.2は、オーバーコー
ト中の約 0.6g/m2(60mg/ft2)のゼラチンを約 0.4g/m2
(40mg/ft2)のゼラチンおよび約 1.7g/m2( 160mg/f
t2)のP4で置き換えたことを除き、試料2.1と同様
に調製した。両方の試料を、融着性、融着前後における
耐水性、および耐引掻性について試験した。結果を以下
の表IIに示す。
【0111】
【表2】
【0112】上記表IIに示されているように、本発明の
オーバーコートは、融着前には像形成層に現像性を提供
し、融着後には、適格な乾燥耐引掻性と共に、例1にお
ける試料1.7と同等の改良された耐水性を提供するこ
とができる。従って、このオーバーコートの利点は、像
形成層の変化にかかわりなく得ることができる。
【0113】例3 この例において、試験した写真要素(比較用試料3.
1)は、支持体が、紙ベースおよびこの紙ベースの両面
に積層された二軸配向ポリプロピレンシートを含んでな
る二軸配向支持体であることを除き、比較用試料2.1
と同じである。試料3.2は、オーバーコート中の約
0.6g/m2(60mg/ft2)のゼラチンを約 0.4g/m2(40mg/ft
2)のゼラチンおよび約 1.7g/m2( 160mg/ft2)のP4
で置き換えたことを除き、試料3.1と同一である。対
応する融着性、融着前後における耐水性を以下の表III
に示す。
【0114】
【表3】
【0115】表III に示されているように、本発明のオ
ーバーコートは、像形成層および印画紙支持体の変化に
かかわりなく、融着前には像形成層に現像性を提供し、
融着後には、適格な乾燥耐引掻性と共に、例1および例
2の場合と同様の耐水性を提供することができる。
【0116】例4 この例は、本発明に係るオーバーコートをインクジェッ
ト媒体において使用することを説明する。改良されたオ
ーバーコートは、オーバーコート中に約2g/m2( 200mg
/ft2)のゼラチンおよび約6g/m2( 600mg/ft2)のP4
を含んでなる。インクジェット受容体材料において、本
発明のオーバーコートは、融着前にはインクをインク受
容層中に通過させ、融着後には、適格な乾燥耐引掻性と
共に、耐水性を提供することができる。
【0117】本発明を、その特定の好ましい態様に特に
関して詳細に説明してきたけれども、本発明の精神およ
び範囲内において変形および改良を行うことができるこ
とが理解されるであろう。
【0118】本発明の好ましい態様を、請求項との関連
において、次に記載する。
【0119】[1]支持体、前記支持体の片面上に重ね
られた少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層、前記ハロ
ゲン化銀乳剤層の上に重なっており、オーバーコートの
乾燥レイダウンに対して30〜95質量%の0.01〜 0.5μm
の平均粒径を有する疎水性ポリウレタン粒子およびオー
バーコートの乾燥レイダウンに対して5〜70質量%のゼ
ラチンを含む、処理溶液透過性保護オーバーコート、を
含んでなる写真要素。
【0120】[2]上記オーバーコートが、紫外線吸収
剤、界面活性剤、乳化剤、コーティング助剤、滑剤、艶
消し粒子、流動性改質剤、スピード調整色素、ゼラチン
用架橋剤、カブリ防止剤、無機充填材、顔料、磁性粒子
および殺生剤からなる群より選ばれる1種以上の添加剤
をさらに含んでなる、[1]に記載の写真要素。
【0121】[3]上記支持体上に重ねられた帯電防止
層をさらに含んでなる、[1]に記載の写真要素。
【0122】[4]上記支持体上に重ねられた透明磁性
層をさらに含んでなる、[1]に記載の写真要素。
【0123】[5]上記支持体が透明な材料である、
[1]に記載の写真要素。
【0124】[6]上記支持体が反射型の材料である、
[1]に記載の写真要素。
【0125】[7]上記支持体が、部分的に透明であ
り、かつ部分的に反射型である、[1]に記載の写真要
素。
【0126】[8]支持体、前記支持体の片面上に重ね
られた少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層、オーバー
コートの乾燥レイダウンに対して30〜95質量%の0.01〜
0.5μm の平均粒径を有する疎水性ポリウレタン粒子お
よびオーバーコートの乾燥レイダウンに対して5〜70質
量%のゼラチンを含むオーバーコートを含んでなる写真
要素を用意すること、上記写真要素を光に対して像様露
光させること、上記写真要素を写真処理溶液中で現像す
ること、並びに上記オーバーコートを融着させて、上記
写真要素を耐水性にさせること、を含む、現像画像を有
する写真要素の製造方法。
【0127】[9]70〜 160℃の温度において加熱する
ことによって上記オーバーコートを融着させることをさ
らに含む、[8]に記載の方法。
【0128】[10]上記融着が、熱および圧力の両方
を適用することを含む、[8]に記載の方法。
【0129】[11]上記写真要素の製造が、上記オー
バーコート組成物と同時に少なくとも1層の銀系感光性
乳剤層を適用することを含む、[8]に記載の方法。
【0130】[12]支持体、少なくとも1層のインク
受容層またはトナー受容層、並びに当該受容層の上に重
なっており、オーバーコートの乾燥レイダウンに対して
30〜95質量%の0.01〜 0.5μm の平均粒径を有する疎水
性ポリウレタン粒子およびオーバーコートの乾燥レイダ
ウンに対して5〜70質量%のゼラチンを含むオーバーコ
ートを含んでなる記録要素を用意すること、インクジェ
ット法または電子写真法を使用して上記受容層上に画像
を形成させて、像形成された要素を形成させること、上
記オーバーコートを加熱下で融着させ、それにより上記
疎水性粒子を合体させて、実質的に連続的な耐水性コー
ティングを形成させること、を含む、形成された画像を
有する記録要素の製造方法。
【0131】[13]上記融着が、熱および圧力を適用
することを含む、[12]に記載の方法。
【0132】[14](a)支持体、(b)色形成イン
クまたはトナー粒子を受容するための少なくとも1層の
受容層、(c)上記受容層の上に重なっており、オーバ
ーコートの乾燥レイダウンに対して30〜95質量%の0.01
〜 0.5μm の平均粒径を有する疎水性ポリウレタン粒子
およびオーバーコートの乾燥レイダウンに対して5〜70
質量%のゼラチンを含むオーバーコート、を含んでなる
記録媒体。
【0133】[15]成分(b)が親水性ポリマーを含
んでなる、[14]に記載の記録媒体。
【0134】[16]成分(b)が多孔質材料を含んで
なる、[14]に記載の記録媒体。
【0135】[17]インク用キャリア液体の殆どを保
持するための少なくとも1層の別個の層をさらに含んで
なる、インクジェット印刷用の[14]に記載の記録媒
体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キャサリン アン フォークナー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14612, ロチェスター,ウェイフェアリング レー ン 236 (72)発明者 ラン バク タイ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14526, ペンフィールド,サンリーフ ドライブ 24 Fターム(参考) 2H016 AA00 AE00 BL00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体、前記支持体の片面上に重ねられ
    た少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層、オーバーコー
    トの乾燥レイダウンに対して30〜95質量%の0.01〜 0.5
    μm の平均粒径を有する疎水性ポリウレタン粒子および
    オーバーコートの乾燥レイダウンに対して5〜70質量%
    のゼラチンを含むオーバーコートを含んでなる写真要素
    を用意すること、 上記写真要素を光に対して像様露光させること、 上記写真要素を写真処理溶液中で現像すること、並びに
    上記オーバーコートを融着させて、上記写真要素を耐水
    性にさせること、を含む、現像画像を有する写真要素の
    製造方法。
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