JP2001305427A - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ及び撮像装置

Info

Publication number
JP2001305427A
JP2001305427A JP2000117979A JP2000117979A JP2001305427A JP 2001305427 A JP2001305427 A JP 2001305427A JP 2000117979 A JP2000117979 A JP 2000117979A JP 2000117979 A JP2000117979 A JP 2000117979A JP 2001305427 A JP2001305427 A JP 2001305427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
object side
convex
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000117979A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Nanjo
雄介 南條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000117979A priority Critical patent/JP2001305427A/ja
Publication of JP2001305427A publication Critical patent/JP2001305427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ズームレンズ及び該ズームレンズを使用した
撮像装置において、量産時における性能のバラツキが生
じにくい構成としながらも、ズームレンズの全長を短縮
し小型化する。 【解決手段】 ズームレンズは、所請4群インナーフォ
ーカス式のズームレンズであり、物体側から順に、正の
屈折力を有し位置が常時固定の第1レンズ群GIと、負
の屈折力を有し変倍のために位置が可動とされた変倍系
の第2レンズ群GIIと、正の屈折力を有し位置が常時
固定の第3レンズ群GIIIと、正の屈折力を有し変倍
時及び合焦時に焦点位置を調節するために位置が可動と
された第4レンズ群GIVとから成るものである。そし
て、第3レンズ群GIIIの最も物体側寄りの面と第4レ
ンズ群GIVを構成するレンズの各面のうち少なくとも1
面を非球面によって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、全長が短く小型の
4群構成のズームレンズ及び該ズームレンズを有する撮
像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主として民生用のビデオカメラ及
び静止画ビデオカメラに用いられているズームレンズと
しては、例えば、特許公報第2746155号に記載さ
れた、物体側より順にそれぞれ正、負、正、正の屈折力
を有する第1乃至第4レンズ群を配置し、第2レンズ群
と第4レンズ群とが位置が可動とされた4群インナーフ
ォーカス式ズームレンズが一般的に採用されている。
【0003】また、上記ズームレンズの方式である4群
インナーフォーカス式において、全長を短縮したものと
しては、特許公報第2909765号や特許公報第29
63520号に記載されたものがある。
【0004】上記特許公報第2909765号や特許公
報第2963520号に記載されたズームレンズにおい
ては、第3レンズ群が物体側より順に、凸、凹又は凸、
凸、凹のレンズ構成とされ、凹レンズが像側に強い凹面
を向けていることを特徴とするものである。
【0005】また、その実施例によると、第3レンズ群
は全て単レンズの組み合わせによって構成され接合レン
ズは使用されていない。第3レンズ群の主点を前(物体
側)寄りにするためには、凸レンズは物体側に位置する
面が強い正の屈折力を有するようにし、凹レンズは像側
に位置する面が強い負の屈折力を有するようにした構成
と成らざるを得ない。しかし、球面収差、コマ収差、非
点収差に関しては、屈折力の強い凸面と凹面との打ち消
し合いが強く、また、量産時における部品の製造誤差や
組み立て時のレンズの偏心等により、結像性能のバラツ
キが生じやすいという欠点があった。
【0006】ただ、上記レンズの偏心による誤差を回避
するために、調心組み立てと称される方法、即ち、複数
のレンズの光軸を合わせながらレンズ鏡筒に接着等によ
って固定していく方法もあるが、これには手間とコスト
を要し、従って、第3レンズ群を構成するレンズの枚数
が多いほど、安定した量産性を得ることが困難となって
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み、ズームレンズ及び撮像装置において、量産時に
おける性能のバラツキが生じにくい構成としながらも、
ズームレンズの全長を短縮して小型化することを課題と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、物体側から順に、正の屈折力を有し位置
が常時固定の第1レンズ群と、負の屈折力を有し変倍の
ために位置が可動とされた変倍系の第2レンズ群と、正
の屈折力を有し位置が常時固定の第3レンズ群と、正の
屈折力を有し変倍時及び合焦時に焦点位置を調節するた
めに位置が可動とされた第4レンズ群とから成るズーム
レンズ、又は、該ズームレンズを有する撮像装置におい
て、第1レンズ群を物体側より順に凹レンズの第1レン
ズと凸レンズの第2レンズとの接合レンズ及び物体側に
凸面を向けた凸メニスカスレンズの第3レンズとによっ
て構成し、第2レンズ群を物体側より順に凹レンズの第
4レンズ及び両凹レンズの第5レンズと凸レンズの第6
レンズとの接合レンズによって構成し、第3レンズ群を
物体側より順に両凸レンズの第7レンズと両凹レンズの
第8レンズとの2枚接合レンズ、又は、両凸レンズの第
7レンズ、像側に凸面を向けた凸メニスカスレンズの第
8レンズ及び物体側に強い凹面を向けた凹レンズの第9
レンズとの3枚接合レンズによって構成し、第4レンズ
群を両凸レンズの第9レンズ、又は、両凸レンズの第1
0レンズによって構成し、第3レンズ群の最も物体側寄
りの面と第4レンズ群を構成するレンズの各面のうち少
なくとも1面を非球面によって構成し、hfを広角端に
おいて光軸と平行に入射した近軸光線による第3レンズ
群の最も物体側に位置する面の光線高、hrを広角端に
おいて光軸と平行に入射した近軸光線による第3レンズ
群の最も像側に位置する面の光線高、dpを第3レンズ
群を構成する凸レンズの合成厚、dIII,IVを広角端で、
物体までの距離無限遠に合焦したときの第3レンズ群と
第4レンズ群及びその間の空気間隔との合成厚、νnを
第3レンズ群の凹レンズのアッベ数とすると、1.2<
hf/hr<1.5、0.33<dp/dIII,IV<0.
65、νn<30の各条件をそれぞれ満足するようにし
たものである。
【0009】従って、第3レンズ群の主点を前寄りとす
ることが可能になると共に、第4レンズ群の焦点距離を
短くしてバックフォーカスを短縮することが可能にな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、添付図面を参照して説明する。尚、以下の実施の
形態は、本発明を図1及び図8に示すビデオカメラ用又
は静止画ビデオカメラ用のズームレンズ1及び2と、図
15に示す該ズームレンズ1及び2を使用したビデオカ
メラ10に適用したものである。
【0011】ズームレンズ1及び2は、所謂4群インナ
ーフォーカス式のズームレンズであり、図1及び図8に
レンズ構成を示すように、物体側から順に、正の屈折力
を有し位置が常時固定の第1レンズ群GIと、負の屈折
力を有し変倍のために位置が可動とされた変倍系の第2
レンズ群GIIと、正の屈折力を有し位置が常時固定の第
3レンズ群GIIIと、正の屈折力を有し変倍時及び合焦
時に焦点位置を調節するために位置が可動とされた第4
レンズ群GIVとから成るものである。
【0012】第1レンズ群GIは物体側より順に、凹レ
ンズの第1レンズL1と凸レンズの第2レンズL2との
接合レンズと物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズ
の第3レンズL3とによって構成されている。
【0013】第2レンズ群GIIは物体側より順に、凹レ
ンズの第4レンズL4及び両凹レンズの第5レンズL5
と凸レンズの第6レンズL6との接合レンズによって構
成されている。
【0014】第3レンズ群GIIIは物体側より順に、両
凸レンズの第7レンズL7と両凹レンズの第8レンズL
8との2枚接合レンズによって構成されるか、又は、両
凸レンズの第7レンズL7、像側に凸面を向けた凸メニ
スカスレンズの第8レンズL8及び物体側に強い凹面を
向けた凹レンズの第9レンズL9との3枚接合レンズに
よって構成されている。
【0015】第4レンズ群GIVは、第3レンズ群GIII
が第7レンズL7と第8レンズL8との2枚接合レンズ
によって構成されている場合には、両凸レンズの第9レ
ンズL9によって構成され、第3レンズ群GIIIが、第
7レンズL7、第8レンズL8及び第9レンズL9との
3枚接合レンズによって構成されている場合には、両凸
レンズの第10レンズによって構成されている。
【0016】また、第3レンズ群GIIIの最も物体側寄
りの面と第4レンズ群GIVを構成するレンズの各面のう
ち少なくとも1面が非球面によって構成されている。
【0017】また、本発明ズームレンズ1及び2は、h
fを広角端において光軸と平行に入射した近軸光線によ
る第3レンズ群GIIIの最も物体側に位置する面の光線
高、hrを広角端において光軸と平行に入射した近軸光
線による第3レンズ群GIIIの最も像側に位置する面の
光線高、dpを第3レンズ群GIIIを構成する凸レンズ
の合成厚、dIII,IVを広角端で、物体までの距離無限遠
に合焦したときの第3レンズ群GIIIと第4レンズ群GI
V及びその間の空気間隔との合成厚、νnを第3レンズ
群GIIIの凹レンズのアッベ数とすると、 1.2<hf/hr<1.5(条件式1)、 0.33<dp/dIII,IV<0.65(条件式2)、 νn<30(条件式3) の各条件を満足するようにされている。
【0018】ズームレンズ1において、主としてズーム
比が12倍以下で、製造コストの低減を目的とする場合
には、上記に加えて、第3レンズ群GIIIを物体側より
順に、両凸レンズの第7レンズL7と両凹レンズの第8
レンズL8との2枚接合レンズによって構成し、r13
を第3レンズ群GIIIの凹レンズ(第8レンズ)の物体
側に位置する面の曲率半径、r14を第3レンズ群GII
Iの凹レンズ(第8レンズ)の像側に位置する面の曲率
半径、r15を第4レンズ群GIVの凸レンズ(第9レン
ズ)の物体側に位置する面の曲率半径、n7を第3レン
ズ群GIIIの凸レンズ(第7レンズ)のd線における屈
折率、n8を第3レンズ群GIIIの凹レンズ(第8レン
ズ)のd線における屈折率とすると、 −2<r13/r14<−0.5(条件式4)、 0.75<r14/r15<1.5(条件式5)、 1.69<n7<n8(条件式6) の各条件を満足させることが望ましい。
【0019】また、ズームレンズ2において、主として
ズーム比が6倍以上で、ズーム全域における色収差をバ
ランス良く補正することで高画質化を目的とする場合に
は、上記(条件式4乃至6を除く。)に加えて、第3レ
ンズ群GIIIを物体側より順に、両凸レンズの第7レン
ズL7、像側に凸面を向けた凸メニスカスレンズの第8
レンズL8及び物体側に強い凹面を向けた凹レンズの第
9レンズL9との3枚接合レンズによって構成し、n7
を第3レンズ群GIIIの最も物体側に位置するレンズ
(第7レンズ)のd線における屈折率、n8を第3レン
ズ群GIIIの間に挟まれた凸レンズ(第8レンズ)のd
線における屈折率、n9を第3レンズ群GIVの最も像側
に位置するレンズ(第9レンズ)のd線における屈折
率、r13を第3レンズ群GIIIの間に挟まれた凸レン
ズ(第8レンズ)の物体側に位置する面の曲率半径、r
14を第3レンズ群GIIIの間に挟まれた凸レンズ(第
8レンズ)の像側に位置する面の曲率半径とすると、 0.25<n7−n8(条件式7)、 0.30<n9−n8(条件式8)、 1.5<r13/r14<5.5(条件式9) の各条件を満足させることが望ましい。
【0020】また、ズームレンズ1及び2においては、
前玉径を小さくするためには絞りを前(物体側)寄りに
配置すると有利となるので、絞りIRは第3レンズ群G
IIIから僅かに物体側に寄った位置に配置されている。
更に、第4レンズ群GIVと像面IMGとの間には、ロー
パスフィルタ等から成るフィルタFLが配置されてい
る。
【0021】ところで、本発明の主目的は、光束を第3
レンズ群GIIIで細くしてからアフォーカルに近い状態
で第4レンズ群GIVへ送るようにすることで、第3レン
ズ群GIII及び第4レンズ群GIVから成る結像系を主点
が前(物体側)寄りとなる望遠タイプとすると共に、第
4レンズ群GIVの焦点距離を短くすることができるよう
にして、バックフォーカスを短くすることと、第4レン
ズ群GIVの移動空間を狭くすることにより、ズームレン
ズの全長の短縮を達成することである。
【0022】上述のように、第3レンズ群GIIIの構成
は、図1に示すように、凸レンズと凹レンズとの2枚接
合レンズ、又は、図8に示すように、2枚の凸レンズと
凹レンズとの3枚接合レンズから成るものである。レン
ズ同士を接合して接合レンズを製造するときは、収差補
正上重要な面同士の反射光を利用して光軸を一致させる
方法か、又は、中心を透過する光線を無くするように各
レンズの光軸を一致させる方法によって、偏心がないよ
うに各レンズの位置関係を調整して接合する。従って、
第3レンズ群GIIIのレンズ面の偏心のバラツキは、極
めて微少な量に抑えられている。
【0023】第3レンズ群GIIIは、物体側に強い正の
屈折力と像側に強い負の屈折力とが存在するため、球面
収差をはじめとする諸収差の打ち消し合いが強く、偏心
誤差が結像性能に及ぼすE今日が極めて強いレンズ群と
なってしまうが、上記のように、これを接合レンズとす
ることで調心組み立てが用にできるようになると共に、
調心後に外力等によって各レンズ面の位置関係がずれて
しまうこともないので、量産時に安定した高性能を維持
することが可能となる。
【0024】また、全長の短縮には、レンズ枚数を削減
することも効果がある。即ち、例えば、色収差を部分系
毎に補正するためには、第3レンズ群GIIIと第4レン
ズ群GIVとにそれぞれ1枚ずつの凸レンズと凹レンズと
を配置することが条件となるが、本発明においては、高
分散ガラスを凹レンズに使用して、これを第3レンズ群
GIIIと第4レンズ群GIVから成る結像系の略中央に配
置することで、軸上色収差と倍率色収差とをバランス良
く補正することができるようにしたものである。他の収
差も、上記高分散ガラスから成る凹レンズと、第3レン
ズ群GIIIと第4レンズ群GIVそれぞれに配置された非
球面による効果で、前ズーム域で無限遠から近距離まで
効果的に補正するできると共に第4レンズ群GIVを両凸
の単レンズによって構成することができるようになり、
全長の短縮化にも貢献している。
【0025】以下に上記条件式1乃至9について説明す
る。
【0026】条件式1は、ズームレンズ1及び2の全長
を短縮するための条件を規定したものである。
【0027】即ち、hf/hrの値が下限値以下になる
と、第2レンズ群GIIで広げられた光束を第3レンズ群
GIIIで細く絞ってから第4レンズ群GIVに送ることが
できなくなり、従って、これに対処するために各レンズ
面を構成すると、全長短縮の目的を達成できなくなる。
反対に、hf/hrの値が上限値以上になると、第3レ
ンズ群GIIIの最も物体側に位置する面に強い正の屈折
力が集中するようになり、従って、この面で発生する球
面収差、コマ収差及び非点収差をそれ以降の面で十分補
正することができなくなってしまう。
【0028】条件式2は、第3レンズ群GIIIと第4レ
ンズ群GIVから成る結像系の中で唯一の凹レンズの配置
を決めるための条件を規定したものである。
【0029】即ち、dp/dIII,IVの値が下限値以下と
なって凹レンズが物体側(前)寄りに配置されると負の
屈折力を有する接合面から発生するオーバー側の球面収
差と、これに伴うg線の球面収差曲線の曲がりが大きく
なって補正できなくなってしまう。逆に、dp/dIII,
IVの値が上限値以上となることは、第3レンズ群GIII
と第4レンズ群GIVから成る結像系の全長が長くなって
しまうことを意味するので、収差補正の点では有利であ
っても本発明の目的であるズームレンズの全長を短縮し
て小型化することができなくなってしまう。
【0030】条件式3は、条件式2で規定された条件に
よって配置が決まった凹レンズで軸上色収差と倍率色収
差とを補正するための条件である。
【0031】即ち、この条件を満足させないと第4レン
ズ群GIVが単玉で色収差を補正しない構成のままとな
り、従って、全体の色消しを行うことも不可能となる。
【0032】また、条件式4乃至6は、図1に示すよう
に、第3レンズ群GIIIを物体側より順に、両凸レンズ
の第7レンズL7と両凹レンズの第8レンズL8との2
枚接合レンズによって構成した場合に適用されるもので
ある。
【0033】条件式4は、上記両凹レンズの形状を規定
するための条件である。
【0034】即ち、接合面は負の屈折力を有し、また、
両凹レンズの負の屈折力は色消し条件から略決まってい
るので、r13/r14の値が下限値以下となると接合
面の曲率が緩くなって、接合面で補正している球面収差
が補正不足になるのと、像側に位置する面から発生する
コマ収差や非点収差が大きくなって補正が困難になって
しまう。逆に、r13/r14の値が上限値以上になる
と、接合面の影響で球面収差が補正過剰となってしま
い、特に、g線での球面収差曲線のオーバー側への曲が
りが大きくなってしまって、補正が困難となってしま
う。
【0035】条件式5は、第3レンズ群GIIIと第4レ
ンズ群GIVとをできるだけ接近させて小型化を図るため
の条件を規定したものである。
【0036】即ち、至近距離において第2レンズ群GII
の横倍率が−1となるとき、第4レンズ群GIV第3レン
ズ群GIIIに最も接近する。その際、r14/r15の
値が下限値以下であるときは、第3レンズ群GIIIと第
4レンズ群GIVはレンズの縁の部分でレンズを保持して
いる鏡筒が最も接近することとなるので、鏡筒が緩衝す
るのを防止するために光軸上の空気間隙を広く取る必要
性が生じて小型化に不利となる。第3レンズ群GIIIの
最も像側に位置する面よりも第4レンズ群GIVの最も物
体側に位置する面の曲率を強くすると、上記したレンズ
が接近したときに縁が当たることを防いで小型化に有利
となるが、r14/r15の値が上限値を越えると、第
4レンズ群GIVの最も物体側に位置する面から発生する
アンダー側の像面湾曲と歪曲収差が補正困難となってし
まう。
【0037】条件式6は、主として、第3レンズ群GII
Iの最も物体側に位置する面が小型化のために強い正の
屈折力を有するため、これによって発生するアンダー側
の球面収差の補正に関する条件を規定するものである。
【0038】即ち、n7の値が下限値を超えると、上記
アンダー側の球面収差が補正困難なほど大きく発生する
と共に、ペッツバール和がプラス側に大きくなって像面
湾曲の補正が困難になってしまう。上記アンダー側の球
面収差発生の要因を打ち消すためには、アンダー側球面
収差が発生した面のすぐ近くの面でオーバー側の球面数
差を発生させると効果的であり、その為に、接合面の屈
折力は負でなければならず、しかも、屈折率も上限値で
ある第3レンズ群のGIIIの凹レンズの屈折率n8の値
以下である必要がある。
【0039】更に、条件式7乃至9は、図8に示すよう
に、第3レンズ群GIIIを物体側より順に、第3レンズ
群GIIIを物体側より順に、両凸レンズの第7レンズL
7、像側に凸面を向けた凸メニスカスレンズの第8レン
ズL8及び物体側に強い凹面を向けた凹レンズの第9レ
ンズL9との3枚接合レンズによって構成した場合に適
用されるものである。
【0040】尚、ズームレンズ1のように第3レンズ群
GIIIが2枚接合の構成では、小型化のために強い屈折
力を有する面が最も舞台側に位置する1面だけに集中
し、この面の偏心や非球面形状の誤差の影響を受け易く
なる傾向がある。従って、上記傾向を、屈折力を分散し
て偏心の敏感度の軽減を図るために、第3レンズ群GII
Iを3枚接合の構成とすることによって緩和することを
目的とした。
【0041】条件式7及び8は、条件式1で規定された
条件で全長の短縮を行いながら、上記偏心の敏感度の低
減を図るための条件を規定するものである。
【0042】即ち、物体側に屈折力の高い即ち、条件式
で規定された条件を満足するだけであれば、第3レンズ
群GIIIを、屈折力の強い凸レンズ及び凹レンズとを間
に空気間隔を隔てて配置した構成とするだけでよいが、
凸レンズと凹レンズとをレンズ鏡筒に別々に保持させる
ようにすると、偏心誤差が生じ易くなる。従って、上記
空気間隔を屈折率が低いガラスに置き換え、条件式7と
条件式8に規定された条件を満足させることで、正の屈
折力を2面に分散させることと、量産時の調心組み立て
に適した接合レンズとして性能の安定化を図ることがで
きるようになる。
【0043】条件式9は、第3レンズ群GIIIの3枚接
合レンズの間に挟まれる屈折率の低い凸レンズの形状を
規定するための条件である。
【0044】即ち、r13/r14の値が下限値以下と
なると、上記凸レンズの心取り行程において、Z値が小
さいために自動心取り機を用いて心取りできない可能性
が生じる。民生用のビデオカメラのレンズでは、コスト
を低く抑える必要性があり、また、一日当たりの生産量
が多いので、自動心取り機が使えない形状のレンズは実
用的ではない。r13/r14の値が上限値以上になる
と、物体側に位置する接合面で正の屈折力が弱くなっ
て、3枚接合レンズの各面の屈折力配置が前記2枚接合
レンズの構成に近くなって、正の屈折力を2面に分散す
るために第3レンズ群GIIIを3枚接合レンズによって
構成した目的が達成できなくなってしまう。また、像側
の接合面の曲率が強くなると、球面収差のg線でのオー
バー側への曲がりが大きくなって、その補正が困難にな
ってしまう。
【0045】次に、上記ズームレンズを使用したビデオ
カメラ10について説明する。
【0046】即ち、ビデオカメラ10は、図15に示す
ように、上記ズームレンズ1又は2、撮像素子11、ビ
ューファインダ12、記録部13、画面表示部14、電
池15及び回路基板16等を外筐17内の適宜な位置に
レイアウトして成るものである。
【0047】ビデオカメラ10においては、全体の奥行
き(前後)方向がズームレンズ1又は2とビューファイ
ンダ12の長さによって決定される配置であり、従っ
て、全長を短縮し、小型化されたズームレンズ1を使用
することによって、コンパクトな外筐17を使用するこ
とが可能になり、装置全体を小型かすることに貢献す
る。
【0048】以下に、本発明ズームレンズ1及び2を具
体化した各数値実施例について説明する。
【0049】尚、以下の説明において、「ri」は物体
側から数えてi番目の面の曲率半径、「di」は物体側
から数えてi番目の面とi+1番目の面との面間隔、
「dFL」はフィルタFLの面間隔、「ni」は第iレ
ンズを構成する材質のd線における屈折率、「nFL」
はフィルタFLを構成する材質のd線における屈折率、
「νi」は第iレンズを構成する材質のアッベ数、「ν
FL」はフィルタFLを構成する材質のアッベ数をそれ
ぞれ示すものとする。
【0050】また、非球面形状は、「xi」を非球面の
深さ、「H」を光軸からの高さとすると、 xi=H2/ri{1+√(1−H2/ri2)}+ΣA
jHj にて定義されるものとする。
【0051】以下に、第3レンズ群GIIIを物体側より
順に、両凸レンズの第7レンズL7と両凹レンズの第8
レンズL8との2枚接合レンズによって構成したズーム
レンズ1に関する数値実施例1及び2を示す。
【0052】表1に数値実施例1におけるズームレンズ
1の各数値を示す。
【0053】
【表1】
【0054】また、表2に上記数値実施例1の広角端、
中間焦点位置及び望遠端における焦点距離、Fナンバ
ー、画角(2ω)及びズーミング動作に伴って数値が変
化する(variable)面間隔d5、d10、d14、d1
6の各数値を示す。
【0055】
【表2】
【0056】表3に非球面によって構成された面r12
及びr15の4次、6次、8次及び10次の非球面係数
A4、A6、A8及びA10をそれぞれ示す。尚、表3
中の「E」は、10を底とする指数表現を意味するもの
とし、例えば、「E−03」は「×10-3」を示す(以
下の非球面係数を示す同様の表においても同じ)。
【0057】
【表3】
【0058】図2乃至図4にそれぞれ、ズームレンズ1
の数値実施例1における広角端、中間焦点位置及び望遠
端における球面収差、非点収差及び歪曲収差をそれぞれ
示す。
【0059】尚、球面収差図において実線はd線(波長
587.6nm)における値、破線はg線(波長435.8nm)にお
ける値、一点鎖線はC線(波長656.3nm)における値を
それぞれ示し、非点収差図において、実線はサジタル像
面、破線はメリディオナル像面における値を示すもので
ある(以下の各収差図においても同じ)。
【0060】また、表4に上記数値実施例1におけるズ
ームレンズ1の前記各条件式1乃至6の数値及びそれら
に関連ずる数値を示す。
【0061】
【表4】
【0062】表5に数値実施例2におけるズームレンズ
1の各数値を示す。
【0063】
【表5】
【0064】また、表6に上記数値実施例2の広角端、
中間焦点位置及び望遠端における焦点距離、Fナンバ
ー、画角(2ω)及びズーミング動作に伴って数値が変
化する(variable)面間隔d5、d10、d14、d1
6の各数値を示す。
【0065】
【表6】
【0066】表7に非球面によって構成された面r12
及びr15の4次、6次、8次及び10次の非球面係数
A4、A6、A8及びA10をそれぞれ示す。
【0067】
【表7】
【0068】図5乃至図7にそれぞれ、数値実施例2に
おけるズームレンズ1の広角端、中間焦点位置及び望遠
端における球面収差、非点収差及び歪曲収差をそれぞれ
示す。
【0069】また、表8に上記数値実施例2におけるズ
ームレンズ1の前記各条件式1乃至6の数値及びそれら
に関連する数値を示す。
【0070】
【表8】
【0071】以下に、第3レンズ群GIIIを物体側より
順に、両凸レンズの第7レンズL7、像側に凸面を向け
た凸メニスカスレンズの第8レンズL8及び物体側に強
い凹面を向けた凹レンズの第9レンズL9との3枚接合
レンズによって構成したズームレンズ2に関する数値実
施例3及び4を示す。
【0072】表9に数値実施例3におけるズームレンズ
2の各数値を示す。
【0073】
【表9】
【0074】また、表10に上記数値実施例3の広角
端、中間焦点位置及び望遠端における焦点距離、Fナン
バー、画角(2ω)及びズーミング動作に伴って数値が
変化する(variable)面間隔d5、d10、d15、d
17の各数値を示す。
【0075】
【表10】
【0076】表11に非球面によって構成された面r1
2及びr16の4次、6次、8次及び10次の非球面係
数A4、A6、A8及びA10をそれぞれ示す。
【0077】
【表11】
【0078】図9乃至図11にそれぞれ、数値実施例3
におけるズームレンズ2の広角端、中間焦点位置及び望
遠端における球面収差、非点収差及び歪曲収差をそれぞ
れ示す。
【0079】また、表12に上記数値実施例3における
ズームレンズ2の前記各条件式1乃至3及び条件式7乃
至9の数値及びそれらに関連ずる数値を示す。
【0080】
【表12】
【0081】表13に数値実施例4におけるズームレン
ズ2の各数値を示す。
【0082】
【表13】
【0083】また、表14に上記数値実施例4の広角
端、中間焦点位置及び望遠端における焦点距離、Fナン
バー、画角(2ω)及びズーミング動作に伴って数値が
変化する(variable)面間隔d5、d10、d15、d
17の各数値を示す。
【0084】
【表14】
【0085】表15に非球面によって構成された面r1
2及びr16の4次、6次、8次及び10次の非球面係
数A4、A6、A8及びA10をそれぞれ示す。
【0086】
【表15】
【0087】図12乃至図14にそれぞれ、数値実施例
4におけるズームレンズ2の広角端、中間焦点位置及び
望遠端における球面収差、非点収差及び歪曲収差をそれ
ぞれ示す。
【0088】また、表16に上記数値実施例4における
ズームレンズ2の前記各条件式1乃至3及び条件式7乃
至9の数値及びそれらに関連ずる数値を示す。
【0089】
【表16】
【0090】このように、本発明ズームレンズ1及び2
においては、第3レンズ群GIIIの主点を前(物体側)
寄りにすると共に、第4レンズ群GIVの焦点距離を短く
してバックフォーカスを短縮したので、全長を短縮して
小型化することが可能になった。
【0091】そして、上記主点を前寄りにして全長を短
縮して小型化されるという効果を得るために、従来例の
ように第3レンズ群GIIIを、凸、凹又は凸、凸、凹の
単レンズを空気間隙を挟んで配置することによって生じ
る、各面の屈折力が強くなって偏心誤差が結像性能に与
える敏感度が極めて高くなってしまうという問題点を、
本発明では、凸、凹又は凸、凸、凹の2枚又は3枚の単
レンズを全て接合した接合レンズによって第3レンズ群
GIIIを構成するようにしたため、偏心に対する敏感度
を低くできるようになると共に、これらのレンズの接合
行程においてそれぞれの光軸を揃える(調心する)こと
が容易に行うことができるようになって、画像の所謂片
ボケを防止することが可能である。また、接合レンズ
は、接合後は外力によっても簡単に外れないという製造
上極めて有利な効果が得られる。
【0092】更に、本発明ズームレンズ1又は2を使用
した撮像装置であるビデオカメラ10においては、上記
した全長を短縮して小型化されると共に、第3レンズ群
GIIIを構成するレンズ相互の偏心誤差を極力抑制し
て、画像の所謂片ボケを防止することができるようにし
たズームレンズ1又は2の特徴を生かして、ズームレン
ズ1又は2とビューファインダ12を配置することによ
り、奥行き方向の寸法が短いということを特徴とする小
型で画質の良い撮像装置を実現させることが可能とな
る。
【0093】尚、前記実施の形態において示した各部の
具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに当
たっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈される
ことがあってはならないものである。
【0094】
【発明の効果】以上に説明したように本発明ズームレン
ズは、物体側から順に、正の屈折力を有し位置が常時固
定の第1レンズ群と、負の屈折力を有し変倍のために位
置が可動とされた変倍系の第2レンズ群と、正の屈折力
を有し位置が常時固定の第3レンズ群と、正の屈折力を
有し変倍時及び合焦時に焦点位置を調節するために位置
が可動とされた第4レンズ群とから成るズームレンズに
おいて、第1レンズ群を物体側より順に、凹レンズの第
1レンズと凸レンズの第2レンズとの接合レンズ及び物
体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズの第3レンズと
によって構成し、第2レンズ群を物体側より順に、凹レ
ンズの第4レンズ及び両凹レンズの第5レンズと凸レン
ズの第6レンズとの接合レンズによって構成し、第3レ
ンズ群を物体側より順に、両凸レンズの第7レンズと両
凹レンズの第8レンズとの2枚接合レンズによって構成
するか、又は、両凸レンズの第7レンズ、像側に凸面を
向けた凸メニスカスレンズの第8レンズ及び物体側に強
い凹面を向けた凹レンズの第9レンズとの3枚接合レン
ズによって構成し、第4レンズ群を、両凸レンズの第9
レンズによって構成するか、又は、両凸レンズの第10
レンズによって構成し、第3レンズ群の最も物体側寄り
の面と第4レンズ群を構成するレンズの各面のうち少な
くとも1面を非球面によって構成し、hfを広角端にお
いて光軸と平行に入射した近軸光線による第3レンズ群
の最も物体側に位置する面の光線高、hrを広角端にお
いて光軸と平行に入射した近軸光線による第3レンズ群
の最も像側に位置する面の光線高、dpを第3レンズ群
を構成する凸レンズの合成厚、dIII,IVを広角端で、物
体までの距離無限遠に合焦したときの第3レンズ群と第
4レンズ群及びその間の空気間隔との合成厚、νnを第
3レンズ群の凹レンズのアッベ数とすると、1.2<h
f/hr<1.5、0.33<dp/dIII,IV<0.6
5、νn<30の各条件をそれぞれ満足するようにした
ので、全長を短縮して小型化することができると共に、
第3レンズ群を構成するレンズ相互の偏心誤差を極力抑
制して画像の所謂片ボケを防止することができる。
【0095】請求項2に記載した発明にあっては、第3
レンズ群を物体側より順に、両凸レンズの第7レンズと
両凹レンズの第8レンズとの2枚接合レンズによって構
成し、r13を第3レンズ群の凹レンズ(第8レンズ)
の物体側に位置する面の曲率半径、r14を第3レンズ
群の凹レンズ(第8レンズ)の像側に位置する面の曲率
半径、r15を第4レンズ群の凸レンズ(第9レンズ)
の物体側に位置する面の曲率半径、n7を第3レンズ群
の凸レンズ(第7レンズ)のd線における屈折率、n8
を第3レンズ群の凹レンズ(第8レンズ)のd線におけ
る屈折率とすると、−2<r13/r14<−0.5、
0.75<r14/r15<1.5、1.69<n7<
n8の各条件を満足するようにしたので、全長を短縮し
て小型化することができ、第3レンズ群を構成するレン
ズ相互の偏心誤差を極力抑制して画像の所謂片ボケを防
止することができと共に、諸収差を良好に補正して高画
質な画像を得ることができる。
【0096】請求項3に記載した発明にあっては、第3
レンズ群を物体側より順に、両凸レンズの第7レンズ、
像側に凸面を向けた凸メニスカスレンズの第8レンズ及
び物体側に強い凹面を向けた凹レンズの第9レンズとの
3枚接合レンズによって構成し、n7を第3レンズ群の
最も物体側に位置するレンズ(第7レンズ)のd線にお
ける屈折率、n8を第3レンズ群の間に挟まれた凸レン
ズ(第8レンズ)のd線における屈折率、n9:第3レ
ンズ群の最も像側に位置するレンズ(第9レンズ)のd
線における屈折率、r13を第3レンズ群の間に挟まれ
た凸レンズ(第8レンズ)の物体側に位置する面の曲率
半径、r14を第3レンズ群の間に挟まれた凸レンズ
(第8レンズ)の像側に位置する面の曲率半径とする
と、0.25<n7−n8、0.30<n9−n8、
1.5<r13/r14<5.5の各条件を満足するよ
うにしたので、全長を短縮して小型化することができ、
第3レンズ群を構成するレンズ相互の偏心誤差を極力抑
制して画像の所謂片ボケを防止することができと共に、
諸収差を良好に補正して高画質な画像を得ることができ
る。
【0097】また、本発明撮像装置は、物体側から順
に、正の屈折力を有し位置が常時固定の第1レンズ群
と、負の屈折力を有し変倍のために位置が可動とされた
変倍系の第2レンズ群と、正の屈折力を有し位置が常時
固定の第3レンズ群と、正の屈折力を有し変倍時及び合
焦時に焦点位置を調節するために位置が可動とされた第
4レンズ群とから成るズームレンズを有する撮像装置に
おいて、第1レンズ群を物体側より順に、凹レンズの第
1レンズと凸レンズの第2レンズとの接合レンズ及び物
体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズの第3レンズと
によって構成し、第2レンズ群を物体側より順に、凹レ
ンズの第4レンズ及び両凹レンズの第5レンズと凸レン
ズの第6レンズとの接合レンズによって構成し、第3レ
ンズ群は物体側より順に、両凸レンズの第7レンズと両
凹レンズの第8レンズとの2枚接合レンズによって構成
するか、又は、両凸レンズの第7レンズ、像側に凸面を
向けた凸メニスカスレンズの第8レンズ及び物体側に強
い凹面を向けた凹レンズの第9レンズとの3枚接合レン
ズによって構成し、第4レンズ群を、両凸レンズの第9
レンズによって構成するか、又は、両凸レンズの第10
レンズによって構成し、第3レンズ群の最も物体側寄り
の面と第4レンズ群を構成するレンズの各面のうち少な
くとも1面を非球面によって構成し、hfを広角端にお
いて光軸と平行に入射した近軸光線による第3レンズ群
の最も物体側に位置する面の光線高、hrを広角端にお
いて光軸と平行に入射した近軸光線による第3レンズ群
の最も像側に位置する面の光線高、dpを第3レンズ群
を構成する凸レンズの合成厚、dIII,IVを広角端で、物
体までの距離無限遠に合焦したときの第3レンズ群と第
4レンズ群及びその間の空気間隔との合成厚、νnを第
3レンズ群の凹レンズのアッベ数とすると、1.2<h
f/hr<1.5、0.33<dp/dIII,IV<0.6
5、νn<30の各条件をそれぞれ満足するようにした
ので、全長が短く小型で、第3レンズ群を構成するレン
ズ相互の偏心誤差を極力抑制して、画像の所謂片ボケを
防止することができるようにしたズームレンズの特徴を
生かし、小型で画質の良い撮像装置を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至7と共に本発明ズームレンズの第1の
実施の形態を示すものであり、本図はレンズ構成を概略
的に示す図である。
【図2】数値実施例1の広角端における球面収差、非点
収差及び歪曲収差を示す図である。
【図3】数値実施例1の中間焦点距離における球面収
差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。
【図4】数値実施例1の望遠端における球面収差、非点
収差及び歪曲収差を示す図である。
【図5】数値実施例2の広角端における球面収差、非点
収差及び歪曲収差を示す図である。
【図6】数値実施例2の中間焦点距離における球面収
差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。
【図7】数値実施例2の望遠端における球面収差、非点
収差及び歪曲収差を示す図である。
【図8】図9乃至14と共に本発明ズームレンズの第2
の実施の形態を示すものであり、本図はレンズ構成を概
略的に示す図である。
【図9】数値実施例3の広角端における球面収差、非点
収差及び歪曲収差を示す図である。
【図10】数値実施例3の中間焦点距離における球面収
差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。
【図11】数値実施例3の望遠端における球面収差、非
点収差及び歪曲収差を示す図である。
【図12】数値実施例4の広角端における球面収差、非
点収差及び歪曲収差を示す図である。
【図13】数値実施例4の中間焦点距離における球面収
差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。
【図14】数値実施例4の望遠端における球面収差、非
点収差及び歪曲収差を示す図である。
【図15】本発明ズームレンズを使用した撮像装置の構
成を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ズームレンズ、2…ズームレンズ、10…撮像装
置、GI…第1レンズ群、GII…第2レンズ群、GIII…
第3レンズ群、GIV…第4レンズ群、L1…第1レン
ズ、L2…第2レンズ、L3…第3レンズ、L4…第4
レンズ、L5…第5レンズ、L6…第6レンズ、L7…
第7レンズ、L8…第8レンズ、L9…第9レンズ、L
10…第10レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA03 MA15 PA06 PA20 PB09 PB10 QA02 QA07 QA17 QA21 QA25 QA34 QA42 QA45 RA05 RA12 RA32 RA43 SA23 SA27 SA29 SA32 SA63 SA65 SA72 SA74 SB04 SB14 SB23 SB24 SB32 5C022 AA00 AA13 AB66 AC54 AC55 AC56 AC79

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、正の屈折力を有し位置
    が常時固定の第1レンズ群と、負の屈折力を有し変倍の
    ために位置が可動とされた変倍系の第2レンズ群と、正
    の屈折力を有し位置が常時固定の第3レンズ群と、正の
    屈折力を有し変倍時及び合焦時に焦点位置を調節するた
    めに位置が可動とされた第4レンズ群とから成るズーム
    レンズにおいて、 上記第1レンズ群は物体側より順に、凹レンズの第1レ
    ンズと凸レンズの第2レンズとの接合レンズ及び物体側
    に凸面を向けた凸メニスカスレンズの第3レンズとによ
    って構成され、 上記第2レンズ群は物体側より順に、凹レンズの第4レ
    ンズ及び両凹レンズの第5レンズと凸レンズの第6レン
    ズとの接合レンズによって構成され、 上記第3レンズ群は物体側より順に、両凸レンズの第7
    レンズと両凹レンズの第8レンズとの2枚接合レンズ、
    又は、両凸レンズの第7レンズ、像側に凸面を向けた凸
    メニスカスレンズの第8レンズ及び物体側に強い凹面を
    向けた凹レンズの第9レンズとの3枚接合レンズによっ
    て構成され、 上記第4レンズ群は、両凸レンズの第9レンズ、又は、
    両凸レンズの第10レンズによって構成され、 上記第3レンズ群の最も物体側寄りの面と第4レンズ群
    を構成するレンズの各面のうち少なくとも1面が非球面
    によって構成され、 以下の各条件をそれぞれ満足するようにされたことを特
    徴とするズームレンズ。 1.2<hf/hr<1.5 0.33<dp/dIII,IV<0.65 νn<30 但し、 hf:広角端において光軸と平行に入射した近軸光線に
    よる第3レンズ群の最も物体側に位置する面の光線高、 hr:広角端において光軸と平行に入射した近軸光線に
    よる第3レンズ群の最も像側に位置する面の光線高、 dp:第3レンズ群を構成する凸レンズの合成厚、 dIII,IV:広角端で、物体までの距離無限遠に合焦した
    ときの第3レンズ群と第4レンズ群及びその間の空気間
    隔との合成厚、 νn:第3レンズ群の凹レンズのアッベ数 とする。
  2. 【請求項2】 第3レンズ群が物体側より順に、両凸レ
    ンズの第7レンズと両凹レンズの第8レンズとの2枚接
    合レンズによって構成され、 以下の各条件を満足するようにされたことを特徴とする
    請求項1に記載のズームレンズ。 −2<r13/r14<−0.5 0.75<r14/r15<1.5 1.69<n7<n8 但し、 r13:第3レンズ群の凹レンズ(第8レンズ)の物体
    側に位置する面の曲率半径、 r14:第3レンズ群の凹レンズ(第8レンズ)の像側
    に位置する面の曲率半径、 r15:第4レンズ群の凸レンズ(第9レンズ)の物体
    側に位置する面の曲率半径、 n7:第3レンズ群の凸レンズ(第7レンズ)のd線に
    おける屈折率、 n8:第3レンズ群の凹レンズ(第8レンズ)のd線に
    おける屈折率 とする。
  3. 【請求項3】 第3レンズ群が物体側より順に、両凸レ
    ンズの第7レンズ、像側に凸面を向けた凸メニスカスレ
    ンズの第8レンズ及び物体側に強い凹面を向けた凹レン
    ズの第9レンズとの3枚接合レンズによって構成され、 以下の各条件を満足するようにされたことを特徴とする
    請求項1に記載のズームレンズ。 0.25<n7−n8 0.30<n9−n8 1.5<r13/r14<5.5 但し、 n7:第3レンズ群の最も物体側に位置するレンズ(第
    7レンズ)のd線における屈折率、 n8:第3レンズ群の間に挟まれた凸レンズ(第8レン
    ズ)のd線における屈折率、 n9:第3レンズ群の最も像側に位置するレンズ(第9
    レンズ)のd線における屈折率、 r13:第3レンズ群の間に挟まれた凸レンズ(第8レ
    ンズ)の物体側に位置する面の曲率半径、 r14:第3レンズ群の間に挟まれた凸レンズ(第8レ
    ンズ)の像側に位置する面の曲率半径 とする。
  4. 【請求項4】 物体側から順に、正の屈折力を有し位置
    が常時固定の第1レンズ群と、負の屈折力を有し変倍の
    ために位置が可動とされた変倍系の第2レンズ群と、正
    の屈折力を有し位置が常時固定の第3レンズ群と、正の
    屈折力を有し変倍時及び合焦時に焦点位置を調節するた
    めに位置が可動とされた第4レンズ群とから成るズーム
    レンズを有する撮像装置において、 上記第1レンズ群は物体側より順に、凹レンズの第1レ
    ンズと凸レンズの第2レンズとの接合レンズ及び物体側
    に凸面を向けた凸メニスカスレンズの第3レンズとによ
    って構成され、 上記第2レンズ群は物体側より順に、凹レンズの第4レ
    ンズ及び両凹レンズの第5レンズと凸レンズの第6レン
    ズとの接合レンズによって構成され、 上記第3レンズ群は物体側より順に、両凸レンズの第7
    レンズと両凹レンズの第8レンズとの2枚接合レンズ、
    又は、両凸レンズの第7レンズ、像側に凸面を向けた凸
    メニスカスレンズの第8レンズ及び物体側に強い凹面を
    向けた凹レンズの第9レンズとの3枚接合レンズによっ
    て構成され、 上記第4レンズ群は、両凸レンズの第9レンズ、又は、
    両凸レンズの第10レンズによって構成され、 上記第3レンズ群の最も物体側寄りの面と第4レンズ群
    を構成するレンズの各面のうち少なくとも1面が非球面
    によって構成され、 以下の各条件をそれぞれ満足するようにされたことを特
    徴とする撮像装置。 1.2<hf/hr<1.5 0.33<dp/dIII,IV<0.65 νn<30 但し、 hf:広角端において光軸と平行に入射した近軸光線に
    よる第3レンズ群の最も物体側に位置する面の光線高、 hr:広角端において光軸と平行に入射した近軸光線に
    よる第3レンズ群の最も像側に位置する面の光線高、 dp:第3レンズ群を構成する凸レンズの合成厚、 dIII,IV:広角端で、物体までの距離無限遠に合焦した
    ときの第3レンズ群と第4レンズ群及びその間の空気間
    隔との合成厚、 νn:第3レンズ群の凹レンズのアッベ数 とする。
JP2000117979A 2000-04-19 2000-04-19 ズームレンズ及び撮像装置 Pending JP2001305427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000117979A JP2001305427A (ja) 2000-04-19 2000-04-19 ズームレンズ及び撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000117979A JP2001305427A (ja) 2000-04-19 2000-04-19 ズームレンズ及び撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001305427A true JP2001305427A (ja) 2001-10-31

Family

ID=18629200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000117979A Pending JP2001305427A (ja) 2000-04-19 2000-04-19 ズームレンズ及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001305427A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003085439A1 (fr) * 2002-04-09 2003-10-16 Olympus Corporation Objectif zoom et appareil de formation d'image dans lequel il est utilise
US6771432B2 (en) 2002-04-09 2004-08-03 Olympus Corporation Zoom lens, and electronic imaging system using the same
JP2009163271A (ja) * 2009-04-23 2009-07-23 Hoya Corp ズームレンズ系
JP5752702B2 (ja) * 2010-10-08 2015-07-22 富士フイルム株式会社 ズームレンズおよび撮像装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003085439A1 (fr) * 2002-04-09 2003-10-16 Olympus Corporation Objectif zoom et appareil de formation d'image dans lequel il est utilise
US6771432B2 (en) 2002-04-09 2004-08-03 Olympus Corporation Zoom lens, and electronic imaging system using the same
US6975462B2 (en) 2002-04-09 2005-12-13 Olympus Corporation Zoom lens, and electronic imaging system using the same
US7145730B2 (en) 2002-04-09 2006-12-05 Olympus Corporation Zoom lens, and electronic imaging system using the same
CN1312505C (zh) * 2002-04-09 2007-04-25 奥林巴斯株式会社 变焦镜头以及使用该变焦镜头的电子摄像装置
US7375902B2 (en) 2002-04-09 2008-05-20 Olympus Corporation Zoom lens, and electronic imaging system using the same
US7800830B2 (en) 2002-04-09 2010-09-21 Olympus Corporation Zoom lens, and electronic imaging system using the same
US7872807B2 (en) 2002-04-09 2011-01-18 Olympus Corporation Zoom lens, and electronics imaging system using the same
JP2009163271A (ja) * 2009-04-23 2009-07-23 Hoya Corp ズームレンズ系
JP4723012B2 (ja) * 2009-04-23 2011-07-13 Hoya株式会社 ズームレンズ系
JP5752702B2 (ja) * 2010-10-08 2015-07-22 富士フイルム株式会社 ズームレンズおよび撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4669294B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
US7196852B2 (en) Zoom lens system and image pickup device having zoom lens system
US7830616B2 (en) Zoom lens, optical apparatus and manufacturing method
WO2014129170A1 (ja) ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP2000131610A (ja) ズームレンズ
JP2012181525A (ja) ズームレンズ
JP2011248266A (ja) ズームレンズ
JPH10161028A (ja) ズームレンズ
JP5084900B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP6164894B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP4870527B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2001356268A (ja) ズーム撮像光学系
JPH0727976A (ja) 小型の2群ズームレンズ
JP2014202806A5 (ja)
WO2009096152A1 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP5101167B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP3518472B2 (ja) ズームレンズ
JP2001305427A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JPH1164729A (ja) 手ぶれ補正機能を有するズームレンズ
JP5097449B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2000019395A (ja) ズームレンズ
JP2001033698A (ja) リアフォーカス式ズームレンズ及びそれを用いた光学機器
JPH11183801A (ja) ズーム光学系
US8432615B2 (en) Image taking apparatus
JP5101168B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ