JP2001305309A - 複合レンズ - Google Patents

複合レンズ

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JP2001305309A
JP2001305309A JP2000124451A JP2000124451A JP2001305309A JP 2001305309 A JP2001305309 A JP 2001305309A JP 2000124451 A JP2000124451 A JP 2000124451A JP 2000124451 A JP2000124451 A JP 2000124451A JP 2001305309 A JP2001305309 A JP 2001305309A
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lens
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light
compound
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JP2000124451A
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Yusuke Nanjo
雄介 南條
Kazuhiro Tanaka
和洋 田中
Takeshi Ono
毅 大野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光性が良好で、かつ信頼性が高く、しかも
光軸ずれの小さい複合レンズを提供する。 【解決手段】 本複合レンズ10は、母材レンズ12
と、母材レンズの凸面に形成された第1の複合層14
と、母材レンズの凹面に形成された第2の複合層16
と、複合レンズの周辺部に設けられた遮光部18と、レ
ンズ枠部20とを備える。第1の複合層は、母材レンズ
の凸面上に第1層として設けられた非球面形状層14a
と、非球面形状層の周辺部上に第2層として設けられ、
可視光を透過させない非透光層14bとから構成され
る。第2の複合層は、母材レンズの凹面上に第1層とし
て設けられた非球面形状層16aと、非球面形状層の周
辺部上に第2層として設けられ、可視光を透過させない
非透光層16bとから構成される。第1の複合層及び第
2の複合層の非透光層は、遮光部を構成していて、レン
ズの周辺部から入射する迷光を遮断している。更に、非
透光層は、レンズを越えて延在し、レンズ枠部20とし
て機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合レンズに関
し、更に詳細には、良好な光学性能を有する複合レンズ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非球面レンズは、レンズ面に非球面を有
するレンズであって、収差を補正できる経済的なレンズ
として多用されている。そして、従来から、2個以上の
単レンズを組み合わせた複合レンズは、比較的安価に非
球面レンズを形成するレンズとして実用化されている。
複合レンズは、一般には、母材とする光学ガラス製レン
ズのレンズ面に紫外線硬化性樹脂等からなる複合層を形
成することにより作製されている。そして、従来は、複
合層を有する複合レンズ面は、母材レンズの片方のレン
ズ面のみに形成されている。
【0003】このようにして作製した複合レンズは、レ
ンズ枠にカシメて装着され、更に、接着剤等によってレ
ンズ枠に接着、固定される。レンズ枠に装着された複合
レンズは、複合レンズの周辺部付近を通って入射する迷
光を遮光するために、遮光部がレンズの周辺部に設けら
れている。そして、遮光部の内側のレンズ領域の直径が
レンズの有効径として定義されている。従来は、複合レ
ンズの周辺部に墨を塗ったり、又は遮光リングを取り付
けたりして遮光部を形成し、或いは、上述したレンズ枠
のカシメ部を遮光部として利用している。また、複合レ
ンズをレンズ枠に装着する際には、主として、複合レン
ズの外形と取付け面を基準としてレンズ枠に固定してい
る。
【0004】ところで、母材レンズの光軸と複合層との
光軸が相互にずれていると光学性能が著しく低下する。
そこで、母材レンズと複合層の双方の光軸を整合させる
ために、母材レンズの外形とレンズ基準面の加工精度を
出来るだけ高くして、光軸性能を保ち、複合層の形成後
の光軸のずれを極力抑えるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の複合レ
ンズには、以下のような問題があった。第1には、複合
レンズを長期間使用しているとと、上述したいずれのや
り方で形成した遮光部も、破損したり、十分な遮光性を
示さなくなったりして、信頼性に欠け、品質的な問題が
発生していた。第2には、母材レンズの光軸と複合層と
の光軸を整合させることが難しく、光軸ずれの小さい複
合レンズを作製することが難しかった。
【0006】そこで、本発明の目的は、遮光性が良好
で、かつ信頼性が高く、しかも光軸ずれの小さい複合レ
ンズを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る複合レンズは、母材レンズと、複合層
とから構成された複合レンズであって、複合層は、母材
レンズの両レンズ面に、屈折率及び材質の少なくともい
ずれか一方が母材レンズと異なる単層の複合層として形
成されていることを特徴としている。
【0008】複合層は、必ずしも単層である必要はな
く、複数層でも良い。複数層の場合には、本発明に係る
複合レンズは、母材レンズと、複合層とから構成された
複合レンズであって、複合層は、母材レンズの両レンズ
面に複数層の積層複合層として形成され、かつ、積層複
合層は、複数層のいずれの複合層も、屈折率及び材質の
少なくともいずれか一方が母材レンズと異なり、かつ複
数層の複合層のそれぞれの屈折率及び材質の少なくとも
いずれか一方が相互に異なることを特徴としている。
【0009】本発明では、母材レンズの形状には制約は
なく、一方のレンズ面が凸面で他方のレンズ面が凹面で
も良く、また、表裏両方のレンズ面が凸面でも、或いは
凹面でも良い。また、複合層の材質は、屈折率及び材質
の少なくともいずれか一方が母材レンズと異なる限り制
約はない。また、複数層の積層複合層として構成されて
いるときには、複合層は、屈折率及び材質の少なくとも
いずれか一方がそれぞれ母材レンズと異なり、かつ複合
層相互に異なる限り、複合層の材質に制約はない。
【0010】本発明では、複合層が積層複合層として形
成されているときには、好ましくは、母材レンズ上の第
1層は可視光を透過する透光層として形成され、第2層
及び第2層より上の複合層は、可視光を透過しない非透
光層として第1層の周辺部に形成されている。また、複
合層の表面は、非球面形状である。これにより、非球面
複合レンズを容易に作製することができる。また、複合
層を形成する材料が、主として紫外線領域の光線によっ
て硬化する合成樹脂である。これにより、複合層を容易
にレンズ面上に形成することができる。
【0011】本発明では、母材レンズの光軸が偏心して
いる場合にも、複合層の断面形状を調整することによ
り、複合レンズの光軸を母材レンズの形状的な中心線を
通るように調整するすることができる、即ち、複合レン
ズの光軸をレンズの取付け基準に対して精度良く調整で
きる。つまり、複合レンズの光軸が母材レンズの光軸に
対して大きく異なることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照し、実施
形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に
説明する。実施形態例1 本実施形態例は、本発明に係る複合レンズの実施形態の
一例であって、図1は本実施形態例の複合レンズの構成
を示す断面図である。本実施形態例の複合レンズ10
は、図1に示すように、母材レンズ12と、母材レンズ
12の凸レンズ面に形成された第1の複合層14と、母
材レンズ12の凹レンズ面に形成された第2の複合層1
6と、複合レンズ10の周辺部に設けられた遮光部18
と、レンズ本体を装着するレンズ枠部20とを備えてい
る。
【0013】第1の複合層14は、母材レンズ12の凸
レンズ面上に第1層として設けられた非球面形状層14
aと、非球面形状層14aの周辺部上に第2層として設
けられ、可視光を透過させない非透光層14bとから構
成される。非球面形状層14a及び非透光層14bは、
それぞれ、紫外線硬化性樹脂で形成されている。本実施
形態例で、非球面形状層とは、層の表面の少なくとも一
部が非球面である層を言う。
【0014】第2の複合層16は、母材レンズ12の凹
レンズ面上に第1層として設けられた非球面形状層16
aと、非球面形状層16aの周辺部上に第2層として設
けられ、可視光を透過させない非透光層16bとから構
成される。非球面形状層16a及び非透光層16bは、
それぞれ、紫外線硬化性樹脂で形成されていて、特に、
第2の複合層16の非透光層16aは第1の複合層14
の非透光層14aと同じ材料で形成されている。
【0015】また、第1の複合層14の非透光層14a
及び第2の複合層16の非透光層16aは、遮光部18
を構成していて、複合レンズ10の周辺部から入射する
迷光を遮断している。複合レンズ10の凸面側の有効径
は、図1に示すP1 の範囲であり、凹面側の有効径は、
図1に示すP2 の範囲である。更に、非透光層14a及
び非透光層16aは、レンズ本体を越えて延在し、レン
ズ枠部20として機能している。
【0016】本実施形態例の複合レンズ10は、母材レ
ンズ12の両レンズ面に非球面形状層14a及び16a
を備えることにより、非球面レンズとして構成された複
合レンズを容易に実現している。また、非透光層14a
及び非透光層16aをそれぞれ母材レンズ12の凸面側
及び凹面側のそれぞれの周辺部に有することにより、母
材レンズ12と一体的に形成され、損傷し難く、信頼性
の高い遮光部18を実現している。更には、レンズ枠部
20が遮光部18と一体的に構成されているので、母材
レンズ12を含むレンズ本体をレンズ枠部20に装着す
る作業が著しく容易になる。
【0017】ところで、母材レンズ12の加工精度が高
くないと、母材レンズ12の光軸22が、図2に示すよ
うに、レンズ外形の中心線24に対して偏芯してること
がある。本発明では、母材レンズ12の凸レンズ面に形
成する第1の複合層14と、母材レンズ12の凹レンズ
面に形成する第2の複合層16との形状を調整して、図
3に示すように、複合レンズの光軸26をレンズ外形の
中心線24と一致させるようにすることができる。この
場合には、母材レンズ12の屈折率と、第1の複合層1
4及び第2の複合層16を形成する樹脂の屈折率とは、
ほぼ同一であることが必要である。以上の説明から判る
ように、本発明では、複合層の形状を調整することによ
り、母材レンズの光軸の偏心を補正することができるの
で、母材レンズの寸法加工精度を緩和することができ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、母材レンズと、母材レ
ンズの両レンズ面に形成され、屈折率及び材質の少なく
ともいずれか一方が母材レンズと異なる複合層とから複
合レンズを構成し、かつ、単層の複合層か、又は屈折率
及び材質の少なくともいずれか一方が相互に異なる複数
層の積層複合層として複合層を構成することにより、以
下の効果を奏する。 (1)複合レンズの両レンズ面に複合層を設けることに
より、特に、表面が非球面形状の複合層を設けることに
より、複合レンズの非球面レンズ性能を著しく高めるこ
とができる。 (2)複合層の少なくとも一層を非透光層とし、かつ、
非透光層を母材レンズの周辺部に設けて遮光部とするこ
とにより、複合レンズの迷光やフレアを防止して、複合
レンズの光学性能を大幅に向上させることができる。こ
れにより、遮光部と母材レンズとの取り付けが安定する
ので、複合レンズの光学性能が長期間にわたり良好であ
る。 (3)母材レンズの寸法加工精度が高くなく、母材レン
ズの光軸が母材レンズの外形中心線から偏心していて
も、母材レンズの両レンズ面に形成する複合層の形状を
調整することにより、複合レンズの光軸を母材レンズの
外形中心に一致させることができる。つまり、レンズの
取り付け基準に従って複合レンズの光軸を精度良く位置
決めすることができる。換言すれば、母材レンズの光軸
と複合レンズの光軸とが大きく異なることになる。これ
により、母材レンズの寸法加工精度を緩和することがで
き、レンズ部品の調達が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例の複合レンズの構成を示す断面図で
ある。
【図2】母材レンズの光軸の偏心を説明する断面図であ
る。
【図3】複合レンズの光軸位置を示す断面図である。
【符号の説明】
10……実施形態例の複合レンズ、12……母材レン
ズ、14……第1の複合層、14a……第1層、非球面
形状層、14b……第2層、非透光層、16……第2の
複合層、16a……第1層、非球面形状層、16b……
第2層、非透光層、18……遮光部、20……レンズ枠
部、22……母材レンズの光軸、24……レンズ外形の
中心線、26……複合レンズの光軸。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材レンズと、複合層とから構成された
    複合レンズであって、 複合層は、母材レンズの両レンズ面に、屈折率及び材質
    の少なくともいずれか一方が母材レンズと異なる単層の
    複合層として形成されていることを特徴とする複合レン
    ズ。
  2. 【請求項2】 母材レンズと、複合層とから構成された
    複合レンズであって、 複合層は、母材レンズの両レンズ面に複数層の積層複合
    層として形成され、かつ、積層複合層は、複数層のいず
    れの複合層も、屈折率及び材質の少なくともいずれか一
    方が母材レンズと異なり、かつ複数層の複合層のそれぞ
    れの屈折率及び材質の少なくともいずれか一方が相互に
    異なることを特徴とする複合レンズ。
  3. 【請求項3】 複合層の表面が非球面形状であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の複合レンズ。
  4. 【請求項4】 複合層が積層複合層として形成されてい
    るときには、母材レンズ上の第1層は可視光を透過する
    透光層として形成され、第2層及び第2層より上の複合
    層は、可視光を透過しない非透光層として第1層の周辺
    部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の
    複合レンズ。
  5. 【請求項5】 非透光層は、遮光部及びレンズ枠部とし
    て機能することを特徴とする請求項4に記載の複合レン
    ズ。
  6. 【請求項6】 複合層を形成する材料が、主として紫外
    線領域の光線によって硬化する合成樹脂であることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の複合レンズ。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7656593B2 (en) 2007-03-08 2010-02-02 Satoshi Do Imaging lens
US7768720B2 (en) 2006-12-21 2010-08-03 Satoshi Do Imaging lens
US7830619B2 (en) 2007-05-17 2010-11-09 Satoshi Do Imaging lens
US7880981B2 (en) 2007-05-09 2011-02-01 Satoshi Do Imaging lens
US8014083B2 (en) 2007-05-17 2011-09-06 Satoshi Do Imaging lens
US8023202B2 (en) * 2007-05-17 2011-09-20 Milestone Co., Ltd. Imaging lens
US8149525B2 (en) 2006-12-07 2012-04-03 Satoshi Do Imaging lens

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