JP2001305097A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JP2001305097A
JP2001305097A JP2000122673A JP2000122673A JP2001305097A JP 2001305097 A JP2001305097 A JP 2001305097A JP 2000122673 A JP2000122673 A JP 2000122673A JP 2000122673 A JP2000122673 A JP 2000122673A JP 2001305097 A JP2001305097 A JP 2001305097A
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gas
case
insertion hole
screw
flow pipe
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JP2000122673A
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English (en)
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Koichi Takahashi
浩一 高橋
Takao Kojima
孝夫 小島
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス流通管内を流通するガス中の被検出成分
を検出するためのガスセンサをガス流通管に簡単に取り
付けることができるようにする。 【解決手段】 酸素センサ1は、鍔部12を有する主体
金具10を備えている。鍔部12にはねじ挿通孔20が
穿設され、更に、ねじ挿通孔20の径方向に向けて時計
回り方向に延設された開放部(切込部)22を有してい
る。酸素センサ1を排気管側Pに固定するには、まず、
検出素子100が各取付孔202,212を介して排気
管内Pに突出するように取付用フランジ部14を取付孔
212の周囲の外壁面にガスケット230を介して当接
させつつ、検出素子100を中心として、ケース18を
時計回り方向に回転させる。すると、取付台座210の
ねじ体220が鍔部12の開放部22を通過してねじ挿
通孔20にねじ体220が装着される。その後、ねじ体
220にナット240を締め付ければよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスが流通するガ
ス流通管に固定されて、ガス中の被検出成分を検出する
ガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車用内燃機関を制
御するために、排気管等のガス流通管に取り付けられ、
流通するガス中の被検出成分(例えば、酸素、NOx
等)を電気的に検出するガスセンサが知られている。
【0003】この種のガスセンサとしては、例えば、実
開昭61−127449号公報にて開示されたものが挙
げられる。同公報記載のガスセンサでは、検出部が形成
された検出素子と、その検出部を外側に突出させた状態
で検出素子の径方向周囲に配置される筒状のケースとを
備えている。そして、ケースには、外向きに突出するフ
ランジ部が形成されており、更に、このフランジ部に
は、ガスセンサをガス流通管にねじ止めするためのねじ
挿通孔が穿設されている。
【0004】一方、ガス流通管には、検出素子の検出部
を管内に突出させた状態でガスセンサを取り付けるため
の専用の取付孔が穿設されており、このガスセンサを取
り付けるには、まず、取付孔を介してガスセンサの検出
部側を管内に挿入し、次いで、フランジ部をガス流通管
の管表面に当接させる。その後、ボルト等のねじ部材
を、フランジ部のねじ挿通孔を介してガス流通管のねじ
孔にねじ込んで締め付ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のガスセンサをガ
ス流通管に取り付ける際には、フランジ部のねじ挿通孔
をガス流通管のねじ孔の位置に一致させる必要がある
が、実際には、フランジ部の裏側にガス流通管のねじ孔
が隠れてしまって、その位置を確認しづらくなる。この
ため、取付作業に手間取るといった問題がある。
【0006】また、あらかじめ、ねじ山のみからなるね
じ部材をガス流通管に植設しておき、ガスセンサのフラ
ンジ部のねじ挿通孔にこのねじ部材を挿通した後に、ナ
ットをねじ部材に取り付けて締め付けるようにしてもよ
いが、この場合でも、フランジ部の裏側にねじ部材が隠
れてしまって、ねじ部材の位置を確認しづらくなる。こ
の結果、やはり取付作業に手間取るといった問題があ
る。
【0007】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、内燃機関等に取り付けられ、ガス流通管内
を流通するガス中の被検出成分を検出するためのガスセ
ンサを、ガス流通管に容易に取り付けることができるよ
うにする。
【0008】
【課題を解決するための手段,発明の効果】かかる目的
を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、先
端に検出部が形成され、ガス中の被検出成分を検出する
検出素子と、該検出部を外側に突出させた状態で該検出
素子の径方向周囲に配置される筒状のケースとを備え、
測定対象となるガスが流通するガス流通管に穿設された
取付孔に固定されるガスセンサであって、前記ケースの
外周面には、前記ガス流通管の前記取付孔の周囲の外壁
面に直接または他部材を介して間接的に当接される取付
フランジ部が形成されており、該取付フランジ部には、
当該ガスセンサを前記ガス流通管にねじ止めするための
ねじ部材を挿通可能なねじ挿通孔と、前記検出素子を中
心として当該ガスセンサを回転させて該ねじ部材を該ね
じ挿通孔に配置するために、該ねじ挿通孔の径方向に向
けて延設される切込部とが設けられていることを特徴と
する。
【0009】ここで、本明細書に記載のガスセンサは、
ガス中の被検出成分を電気的に検出するように構成され
たものであり、例えば、酸素イオン伝導性固体電解質体
からなる検出素子を備え、ガス中の被検出成分として酸
素を対象とすると共に、高酸素分圧側(大気側)と低酸
素分圧側(ガス側)との酸素分圧の差に応じて発生する
起電力値を基にして、ガス中の酸素の濃度状態を把握す
るために排気管に取り付けられるλ型酸素センサ等が挙
げられる。尚、ガスセンサの取付対象となるガス流通管
には、検出素子を突出させた状態でガスセンサを固定す
るための取付孔が穿設されていることが前提となる。
【0010】そして、本発明(請求項1)のガスセンサ
では、ガス流通管への取り付け前の段階に、ケースの外
周面に取付用フランジ部を溶接(点溶接を含む)や圧入
により固定した形態で設け、或いは、あらかじめケース
と一体に成形して設け、この取付用フランジ部をガス流
通管の外壁面に直接または間接的に当接させて、ガス流
通管に固定するものである。また、鍔部にはねじ部材を
挿通可能なねじ挿通孔が設けられており、このねじ挿通
孔にねじ部材を挿通して締め付けることによりガスセン
サをガス流通管に固定できる。
【0011】そして、特に、本発明(請求項1)のガス
センサでは、ねじ挿通孔の径方向に向けて切込部が取付
用フランジ部に延設されている点が着目すべき点であ
る。即ち、本発明(請求項1)のガスセンサを、例えば
ねじ部材としてボルトを用いてガス流通管に固定する場
合には、あらかじめガス流通管に対して、ボルトの座部
とガス流通管との間の間隔がケースの鍔部の厚み分とな
るように、ボルトを適度に緩ませた状態となるようにガ
ス流通管にねじ込んでおき、次いでガスセンサに固定さ
れた取付用フランジ部をガス流通管の取付孔の周囲に当
接させた後に、検出素子を中心としてガスセンサを回転
移動させる。この結果、取付用フランジ部の切込部を通
って、ねじ挿通孔にボルトのねじ部が配置されるように
なる。その後、ねじ部材を締め付ければ、ガスセンサを
ガス流通管に固定できる。
【0012】つまり、このような切込部を設けることに
より、ガスセンサをガス流通管に取り付ける際には、ガ
スセンサを回転させることにより、いわば自動的にガス
流通管側のねじ部材がねじ挿通孔に対して確実にかつ容
易に配置されるようになる。このため、いちいちねじ部
材の位置とねじ挿通孔との位置関係を実際に目で確認し
つつ、ねじ部材をねじ挿通孔に挿通する必要がなく、容
易にねじ挿通孔にねじ部材を配置できる。
【0013】一方、ガスセンサをガス流通管に固定する
際に用いるねじ部材としては、例えば上記したようにボ
ルトを用いるようにしてもよいが、ねじ山を有するねじ
体をガス流通管に植設しておき、このねじ体のねじ山に
対応した溝を有するナットをねじ体にねじ込ませること
によって、センサをガス流通管に固定するようにしても
よい。
【0014】次に、請求項2に記載の発明は、先端に検
出部が形成され、ガス中の被検出成分を検出する検出素
子と、該検出部を外側に突出させた状態で該検出素子の
径方向周囲に配置される筒状のケースとを備え、測定対
象となるガスが流通するガス流通管に穿設された取付孔
に固定されるガスセンサであって、前記ケースの外周面
には、外向きに突出し、前記ガス流通管の前記取付孔の
周囲の外壁面に直接または他部材を介して間接的に当接
される鍔部が形成されており、該鍔部を前記ガス流通管
の外壁面との間に挟んだ状態で、該ガス流通管に固定さ
れる板状の固定具を備え、該固定具には、前記ケースの
内で前記鍔部よりも後方側を挿通可能なケース挿通孔
と、当該ガスセンサを前記ガス流通管にねじ止めして固
定するためのねじ部材を挿通可能なねじ挿通孔と、前記
検出素子を中心として当該固定具を回転させて該ねじ部
材を該ねじ挿通孔に配置するために、該ねじ挿通孔の径
方向に向けて延設される切込部とが設けられていること
を特徴とする。
【0015】本発明(請求項2)のガスセンサでは、ケ
ースの外周面に突設された鍔部をガス流通管の外壁面に
直接または間接的に当接させ、更にこの鍔部を、ケース
の後端側を挿通可能な板状の固定具とガス流通管との間
に挟んでガス流通管に固定するものである。そして、本
発明のガスセンサでは、ケースの鍔部より後方側を可動
することができる固定具を備え、その固定具にて当該ガ
スセンサをガス流通管に固定する点が着目すべき点であ
る。
【0016】ここで、本発明(請求項2)のガスセンサ
に備えられる固定具にあっては、鍔部の最大外径をD、
ケースの内で鍔部よりも後方側の最大外径をd、固定具
のケース挿通孔の最大内径をRとしたとき、d<R<D
の関係を満たしていることが必要となる。つまり、固定
具のケース挿通孔の最大内径Rをケース後方側の最大外
径dよりも大きくすることにより、固定具のケース挿通
孔を介して、ケース後方側を挿通する(可動する)こと
が可能となる。そして、鍔部の最大外径Dをケース挿通
孔の最大内径Rよりも大きくすることにより、固定具は
鍔部よりもケース前方側を挿通することがない。このた
め、固定具のケース挿通孔の開口前方側(検出素子の検
出部側)を鍔部に当接させることが可能となる。このよ
うに、上記d<R<Dの関係を満たすことにより、固定
具は、ケース後方側に挿通するものの、鍔部よりもケー
ス前方側には挿通することがないため、この鍔部を、固
定具とガス流通管の外壁面に当接させつつ、固定具とガ
ス流通管の外壁面との間に挟んだ状態で確実に固定する
ことが可能となるのである。
【0017】そして、本発明(請求項2)のガスセンサ
をガス流通管に取り付けるには、ケースをガス流通管の
取付孔側に移動させる必要があるが、その際、ケースに
対して固定具があらかじめ強固に固定されているもので
はない。このため、ケースの先端部側(即ち、検出素子
側)を含め、ガス流通管側を遮蔽するものはない。従っ
て、取付孔の位置を実際に目で確認しつつ、ガス流通管
に対するケースの位置決めを簡単に実施できる。更に、
ケースをガス流通管に位置決めした後に固定具をケース
に挿通させることができるため、狭いスペースをぬって
ガスセンサをガス流通管に取り付ける場合にも、まずケ
ースを取付孔に挿通させ、次いで固定具を傾けたり、或
いは立てたりして、当該固定具を比較的余裕のある許容
範囲をもって移動させることができる。これにより、固
定具を移動経路近辺の機器等に衝突させることを極力防
止することが可能となる。
【0018】また、特に本発明(請求項2)のガスセン
サでは、固定具のねじ挿通孔に、その径方向に向けて切
込部が延設されているため、以下に示すように、上記請
求項1のガスセンサの場合と同様、あらかじめねじ部材
を適度に緩ませた状態でガス流通管に取り付けておいて
も、ガスセンサをガス流通管に固定することができる。
【0019】即ち、本発明(請求項2)のガスセンサ
を、例えばねじ部材としてボルトを用いてガス流通管に
固定するには、あらかじめガス流通管に対して、ボルト
の座部とガス流通管との間の間隔がケースの鍔部の厚み
分となるように、ボルトを適度に緩ませた状態でガス流
通管にねじ込んでおき、次いで鍔部をガス流通管の取付
孔の周囲に当接させつつ、検出素子を中心としてこの固
定具を回転移動させる。この結果、ボルトのねじ部が固
定具の切込部を通って、ねじ挿通孔に配置されるように
なる。その後、ねじ部材を締め付ければ、ガスセンサを
ガス流通管に固定できる。
【0020】つまり、このような切込部を設けることに
より、ガスセンサをガス流通管に取り付ける際には、固
定具を回転させることにより、いわば自動的にガス流通
管側のねじ部材がねじ挿通孔に対して確実かつ容易に配
置されるようになる。このため、ねじ部材をねじ挿通孔
に挿通する際には、必ずしもねじ部材の位置とねじ挿通
孔との位置関係を実際に目で確認する必要がなく、容易
にねじ挿通孔にねじ部材を配置させることができる。
【0021】ところで、固定具を請求項3に記載のよう
に、鍔部を挟む側のケース挿通孔の開口面を、鍔部を挟
む側とは反対側のケース挿通孔の開口面よりも径大に形
成することにより、鍔部をケース挿通孔の内側に収納す
るような形態にしてもよい。このようにすれば、鍔部を
含め、ガス流通管の取付孔の周囲の外壁面全体を板状の
固定具の前方側(検出素子の検出部側)にて覆う(当接
させる)ことが可能となり、鍔部とガス流通管との間に
おけるガス流通管内を流通するガスの漏れをより確実に
防止することができる。
【0022】そして、固定具を請求項3に記載のように
形成した上で、請求項4に記載のように、鍔部を挟む側
のケース挿通孔の開口面の形状を、鍔部の形状に対応さ
せることにより、鍔部を嵌合させてケースの回転を防止
可能な嵌合部を有するようにしてもよい。このようにす
れば、固定具の取り付け向き(または位置)に対するケ
ースの取り付け向きを常に規定できるようになる。
【0023】例えば、ガスセンサを形成する際に、検出
部の検出感度がガスの流れに対する方向依存性を有する
検出素子を用いた場合には、この検出素子を収納するケ
ースの鍔部に、検出部の検出感度が最適となる検出素子
の向きを表すような目印(目印部)を形成しておき、他
方、鍔部の目印に対応する嵌合部を固定具のケース挿通
孔の内壁面に持たせておくのである。そして、ガスセン
サをガス流通管に取り付ける際には、鍔部の目印部に固
定具の嵌合部を嵌合させることにより、検出部の検出感
度が最適となる向きに固定具の向きを対応させた状態で
ガスセンサを固定することが可能となる。
【0024】また、ガスセンサには、通常、検出素子の
検出部を覆う保護具(プロテクタ)がケースに取り付け
られている。このプロテクタには、内外にガスを流通さ
せるためのガス流通孔が設けられているが、このガス流
通孔を介して流通するガスの流れを検出素子に対して一
義的に決める必要がある場合には、ケースの鍔部に、プ
ロテクタ内を流通するガスの流れが最適となるプロテク
タの向きを表すような目印(目印部)を形成しておき、
他方、鍔部の目印に対応する嵌合部を固定具のケース挿
通孔の内壁面に持たせておくのである。そして、ガスセ
ンサをガス流通管に取り付ける際には、鍔部の目印部に
固定具の嵌合部を嵌合させることにより、プロテクタ
(プロテクタに設けられたガス流通孔)の向きに固定具
の向きを対応させた状態でガスセンサを固定することが
可能となる。
【0025】また、上記目印となるような形状は、鍔部
の一部分に形成するようにしてもよいが、複数の部分に
形成することにより、全体として一つの目印となるよう
にしてもよい。或いは、鍔部全体を目印となるような形
状に形成するようにしてもよい。つまり、このように鍔
部を形成しても、この鍔部の形状に対応した嵌合部を固
定具に形成することにより、ケースが当該ケースの鍔部
より後方側を挿通可能な固定具に対して回転しないよう
にすることが可能となる。
【0026】以上述べたように、本発明(請求項4)の
ガスセンサでは、固定具の取り付け向き(または、位
置)に対するケースの取り付け向きを常に規定できるも
のであることから、最適な検出感度となる検出素子の向
き等を設定した状態でガスセンサをガス流通管に固定す
ることが可能となる。尚、このように、本発明(請求項
4)を適用するガスセンサとしては、例えば、セラミッ
クスの積層基板から形成され、この積層基板のある層の
先端側に検出部が形成された長尺状の検出素子を備えた
センサが好適である。
【0027】以上説明したように、本発明(請求項1〜
4)のガスセンサでは、ガス流通管に容易に取り付ける
ことが可能となるものであるが、近年急速に進展する内
燃機関の小型化に伴って、ガスセンサの取り付けスペー
スが縮小化され、かつ、一層複雑に配されるガス流通管
においてでも、スムーズに取り付けることが可能とな
る。
【0028】
【発明の実施の形態】
【0029】
【実施例】以下に、本発明のガスセンサを具体化した実
施例(第1実施例〜第3実施例)を図面と共に説明す
る。尚、各実施例にて具体化したガスセンサは、自動車
用内燃機関の排気管に取り付けて使用する酸素センサで
ある。また、第1実施例と、第2,第3実施例とでは、
検出素子を収納するケース(主体金具)の形状が異なる
ものの、酸素センサとして機能させるための各種構成部
材(例えば、検出素子等)は同一である。そこで、ま
ず、第1実施例の酸素センサの概略の構成について説明
する。
【0030】酸素センサ1は、図1(a)に示すよう
に、先端側にガス検知用の検出部Lを有する細長い板状
の検出素子100と、検出部Lを突出させた状態で検出
素子100の径方向周囲に配置される主体金具10と、
この主体金具10に全周レーザ溶接等により固定され、
検出素子100等の各種構成部材を保護するための外筒
16とを備えている。尚、本実施例においては、主体金
具10とこの主体金具10に連結される外筒16とを合
わせて「ケース18」という。
【0031】検出素子100は、ジルコニア等の酸素イ
オン電導性固体電解質体からなる板状の電池素子と、こ
の電池素子の先端部側両面に形成された一対の多孔質電
極と、一方の多孔質電極側に積層された電池素子活性化
用の板型セラミックヒータと、スピネル,アルミナ等の
セラミックスからなり、他方の多孔質電極の表面を覆う
多孔質の電極保護層とから構成された積層型の検出素子
である。
【0032】一方、主体金具10の後方部には、絶縁体
106を主体金具10の筒内に固定するために加締部1
0aが設けられている。尚、主体金具10の検出部L側
には、ガスを検出素子100に導くガス流通孔が形成さ
れたプロテクタ108が取り付けられている。
【0033】そして、検出素子100は、主体金具10
の内側に配置された絶縁体106の挿通孔106aに挿
通されると共に、主体金具10の先端から検出部Lが突
出した状態で絶縁体106内に固定される。この絶縁体
106には、軸断面が挿通孔106aよりも大径の空隙
部106bが形成され、空隙部106bの内面と検出素
子100の外面との間は、ガラスからなる封着材層11
0により封着されている。また、絶縁体106と主体金
具10との間には、タルクリング112と加締リング1
14とが挟持されている。
【0034】また、外筒16の後方側にはセラミックセ
パレータ116、及び、グロメット118が嵌め込ま
れ、更に、内側にはコネクタ部120が設けられてい
る。また、検出素子100に取り付けられたリード線1
22の後端側は、セラミックセパレータ116、グロメ
ット118を貫通してケース18の外部に延出されてい
る。これに対し、リード線122の先端側は、コネクタ
部120等を介して検出素子100に形成された多孔質
電極に電気的に接続されている。
【0035】ところで、酸素センサ1を固定する排気管
200には、図2(b)等に示すように、酸素センサ1
の検出部L側を排気管200内に突出させた状態で酸素
センサ1を固定するための取付孔202が穿設されてい
る。また、排気管200の外壁において取付孔202の
周囲の外壁面には、酸素センサ1を固定するための取付
台座210が固定されている。
【0036】取付台座210は、上から見た状態が取付
用フランジ部14(または、後述する各固定具)と同様
の菱形状を呈し、形成材料としてステンレス鋼が用いら
れて形成され、しかも排気管200との間に隙間が生じ
ることがないように排気管200に対して密着するよう
に溶接固定されている。尚、取付台座210の中央部分
には、取付孔202に連通する取付孔212が穿設され
ており、菱形状を呈する取付台座210の長径方向の両
端側には、ねじ孔214がそれぞれ穿設されている。そ
して、このねじ孔214には、側壁にねじ山を有する円
柱状のねじ体220が植設されている。一方、排気管2
00において取付台座210のねじ孔214に対応する
部分には、このねじ孔214が延設されたような窪み2
04が形成されてもよい。
【0037】また、各取付孔202,212を介して、
排気管200を流通する排気ガスが外部に流出するのを
防止するために、酸素センサ1の主体金具10の取付用
フランジ部14と取付台座210との間には、薄板状の
ガスケット230を配置している。このガスケット23
0は、二枚の薄膜状のステンレス鋼の間に薄板状のアス
ベストをサンドイッチ状に挟んで形成したものであり、
前述した取付台座210に設けられた取付孔212及び
ねじ孔214と同様の孔がそれぞれ穿設されている。
【0038】尚、以下の説明においては、特に排気管2
00,取付台座210,ガスケット230をそれぞれ区
別しない場合には、総称して単に排気管側Pともいう。
そして、上記のように構成された酸素センサ1は、各取
付孔202,212の周囲の外壁面にケース18が固定
されることによって排気管側Pに取り付けられる。そし
て、酸素センサ1が排気管側Pに取り付けられ、検出部
Lが排気管200を流通する排気ガスに晒されると、電
池素子の検出部Lが排気ガスと接触し、電池素子には排
気ガス中の酸素濃度に応じた起電力が生じる。この起電
力がセンサ出力としてリード線122から外部に取り出
される。
【0039】続いて、酸素センサ1が備える主体金具1
0について図1(a)及び図2を用いて説明する。図2
は、本実施例の酸素センサ1が備える主体金具10を含
む外観形状を示す説明図であり、(a)は、酸素センサ
1を示す平面図、(b)は、排気管側Pに固定される酸
素センサ1を横から見た要部透視図である。
【0040】本実施例の酸素センサ1では、主体金具1
0は、形成材料としてステンレス鋼が用いられて形成さ
れ、検出素子100等を内側に配置するための筒状部1
2と、筒状部12の外周面において外側上部の周囲に
は、主体金具10を排気管に固定する際に、排気管に穿
設された後述する取付孔の周囲に当接するように構成さ
れた板状の取付用フランジ部14が突設されている。
尚、筒状部12の外周が成す形状は、ねじ山を有さず略
円形を成すように形成されている。一方、取付用フラン
ジ部14は、その頂部がそれぞれ丸みを帯びた菱形状に
形成されている。また、取付用フランジ部14の長径方
向の両端側には、取付台座210に植設されたねじ体2
20に対応するように、ねじ体220が挿通可能なねじ
挿通孔20がそれぞれ穿設されている(図1(a),図
2等参照)。そして、取付用フランジ部14では、検出
素子100を中心として、詳細には検出素子100の中
心軸(図1(a)参照)を中心として各ねじ挿通孔20
を通る円上には、図2(a)に示すように、各ねじ挿通
孔20の径方向に向けて時計回り方向に開放(延設)さ
れた開放部(切込部)22を有している。また、開放部
22の各内壁間の距離は、ねじ挿通孔20の直径とほぼ
同じ大きさとなるように形成されている。
【0041】そして、このように構成された酸素センサ
1を排気管側Pに固定するには、まず、検出素子100
(検出部L)が各取付孔202,212を介して排気管
内に突出するように、主体金具10の取付用フランジ部
14を取付孔212の周囲の外壁面にガスケット230
を介して当接させつつ、検出素子100の中心軸を中心
として、取付用フランジ部14(即ち、主体金具10を
含むケース18)を時計回り方向に回転移動させる。す
ると、取付台座210の各ねじ体220が取付用フラン
ジ部14の開放部22を通過して、最終的にはねじ挿通
孔20に各ねじ体220が装着されるようになる。そし
て、各ねじ体220にナット240をねじ込ませてボッ
クスレンチ等の工具を用いて締め付ければ、酸素センサ
1を排気管側Pに固定することができる。
【0042】つまり、酸素センサ1を排気管側Pに固定
するには、主体金具10の取付用フランジ部14をその
開放部22の開放方向に向かって回転移動させてねじ挿
通孔20にねじ体220を装着させ、その後ナット24
0を締め付ければよい。従って、本実施例の酸素センサ
1では、排気管側Pに対する位置決めを簡単に実施で
き、容易に排気管側Pに固定できるようになる。
【0043】ところで、本実施例の酸素センサ1を排気
管側Pに固定する際には、ナット240の座面と排気管
側Pとの間に取付用フランジ部14を挟める程度の間隔
を空けた状態となるように、ねじ体220にナット24
0をあらかじめねじ込ませておいてもよい。このように
しても、取付用フランジ部14を時計回りに回転移動さ
せることにより、各ねじ挿通孔20にねじ体220が装
着されて酸素センサ1の位置決めを簡単に行えるように
なるだけでなく、酸素センサ1の位置決めを終えてから
ナット240を締め付けるまでの間の時間を短縮するこ
とが可能となる。
【0044】次に、第2実施例の酸素センサ2について
説明する。図3は、本実施例の酸素センサ1の概略構成
を示す説明図であり、(a)は、固定具50にて固定さ
れる酸素センサ本体Sを横から見た要部透視図、(b)
は、酸素センサ本体Sを上から見た状態を示す平面図、
(c)は、固定具50を示す平面図である。また、図1
(b)は、酸素センサ本体Sにおける鍔部付近を表して
おり、この図以外の酸素センサ本体Sは図1(a)に示
した酸素センサ1と同一であるため省略している。
【0045】尚、本実施例の酸素センサ2では、第1実
施例と同様に、排気管200,取付台座210,ガスケ
ット230からなる排気管側Pに固定される。本実施例
の酸素センサ2は、酸素センサ本体Sと、固定具50と
から構成される。酸素センサ本体Sは、上述したよう
に、図1(a)に示す酸素センサ1とは主体金具の形状
が異なるだけで、その他の各種構成部材は同一である。
尚、以下の説明において、検出素子100の検出部L
側を「前方側」、これと反対側に向かう側を「後方側」
という。
【0046】即ち、酸素センサ本体Sが備える主体金具
40は、筒状部12と、筒状部12の外周面において外
側上部の周囲に突設された板状の鍔部42とからなる。
鍔部42は、図1(b)に示すように酸素センサ1が備
える主体金具10の鍔部42(図1(a))よりも全体
的に小さく形成され、上から見た形状が略円形を呈す
る。また、鍔部42は、当該鍔部42の厚み方向に対し
て平行な平面に沿って一部切り取られたような切欠部4
4を有している。尚、切欠部44は、請求項4に記載の
嵌合部としての機能を果たす。本実施例においては、主
体金具40とこの主体金具40に連結される外筒16と
を合わせて「ケース46」という。
【0047】一方、固定具50は、形成材料としてステ
ンレス鋼が用いられて板状に形成され、しかも、頂部が
それぞれ丸みを帯びた菱形状に形成されている。また、
中央部分には、酸素センサ本体Sの鍔部42より後方側
のケース46の径(最大外径)に比べて大径で、かつ、
鍔部42の径(最大外径)に比べて小径となるケース挿
通孔52が穿設されている。
【0048】即ち、酸素センサ2では、図3中に示すよ
うに、鍔部42の最大外径をD、鍔部42よりも後方側
のケース46の最大外径をd、固定具50のケース挿通
孔52の最大内径をRとしたときに、d<R<Dの関係
が成立している。このため、固定具50は、ケース46
の後方側から被せるようにしてケース挿通孔52を介し
てケース46を挿通でき、しかも、鍔部42の外壁(詳
細には後端面)に固定具50のケース挿通孔52の内壁
(詳細には開口先端面周囲)が当接する。
【0049】更に、固定具50のケース挿通孔52は、
後方側(図3(a)中上側)よりも前方側(図3(b)
中下側)のほうが開口面が広くなるように形成されてい
る。つまり、ケース挿通孔52では、段差部52aを境
界にして後方側よりも前方側のほうが内径が大きくなる
ように形成されている。しかも、この段差部52aは、
固定具50の開口先端面から段差面までの段差高が主体
金具40の鍔部42の厚みと同じとなるように設けられ
ており、固定具50を用いて酸素センサ本体Sを排気管
側Pに固定する際には、ケース挿通孔52内の段差部5
2aが主体金具40の鍔部42の後端面側に当接するこ
とによって、鍔部42全体がケース挿通孔52内に嵌合
するように固定具50によって覆われるのである。この
ため、主体金具40の鍔部42と排気管側Pとの間を密
閉した状態で酸素センサ本体Sを排気管側Pに固定する
ことができ、各挿通孔202,212を介して排ガスが
外部に流出するのを極力防止することができる。しか
も、ケース挿通孔52の内壁の一部には、固定具50の
厚み方向に対して平行な壁面を有するようにケース挿通
孔52内に突出し、鍔部42の切欠部44に対応した嵌
合部54が形成されている。
【0050】そして、ケース挿通孔52の周囲で、か
つ、菱形状を呈する固定具50の長径方向の両端側に
は、取付台座210に植設されたねじ体220に対応す
るように、ねじ体220が挿通可能なねじ挿通孔20が
それぞれ穿設されている。更に、固定具50は、図3
(c)に示すように、ケース挿通孔52を中心として各
ねじ挿通孔20を通る円上には、各ねじ挿通孔20の径
方向に向けて時計回り方向に開放(延設)された開放部
(切込部)22を有している。また、固定具50におい
て開放部22の各内壁間の距離は、ねじ挿通孔20の直
径とほぼ同じ大きさとなるように形成されている。
【0051】そして、このように構成された酸素センサ
2を排気管側Pに固定するには、まず、酸素センサ本体
Sから延出されたリード線122を固定具50の挿通孔
に挿通しておき、次いで酸素センサ本体Sの検出素子1
00(検出部L)が各取付孔202,212を介して排
気管内Pに突出するように、主体金具40の鍔部42を
取付孔212の周囲の外壁面にガスケット230を介し
て当接させる。
【0052】次いで固定具50をリード線122に沿っ
てケース46側に移動させてケース46の後方側をケー
ス挿通孔52に挿通しつつ、固定具50のケース挿通孔
52の嵌合部54に、主体金具40の鍔部42の切欠部
44を嵌合させるようにして、固定具50のケース挿通
孔52に主体金具40の鍔部42を嵌合させ、この固定
具50にて鍔部42を挟んで排気管側Pに当接させる。
そして、検出素子100の中心軸を中心として、固定具
50を時計回り方向に回転移動させる。すると、取付台
座210の各ねじ体220が固定具50の開放部22を
通過して、最終的にはねじ挿通孔20に各ねじ体220
が装着されるようになる。その後、各ねじ体220にナ
ット240をねじ込ませてボックスレンチ等の工具を用
いて締め付ければ、酸素センサ本体Sを排気管側Pに固
定することができる。
【0053】このように固定された酸素センサ2では、
万が一主体金具40の鍔部42と排気管側Pとの間を介
して排ガスが流出しても、固定具50の外部にまで流出
することがないといった効果が得られる。しかも、酸素
センサ2を固定するには、酸素センサ本体Sの主体金具
40の鍔部42を固定具50にて挟みつつ、ケース46
を中心として固定具50を開放部22の開放方向に向か
って回転移動させて、ねじ挿通孔20にねじ体220を
装着させ、その後ナット240を締め付ければよい。
【0054】従って、本実施例の酸素センサ2では、排
気管側Pに対する位置決めを簡単に実施でき、容易に排
気管側Pに固定できるようになる。また、酸素センサ2
を固定する際には、固定具50の嵌合部54に鍔部42
の切欠部44が嵌合することによって、ケース46(酸
素センサ本体S)の取り付け向き(位置)に対する固定
具50の向きが常に規定されるため、酸素センサ2の取
り付けを繰り返し行った場合でも、常に排気管200に
対して所定方向に向けた状態で酸素センサ本体Sを固定
することが可能となる。
【0055】ところで、固定具50を用いた場合には、
上記した第1実施例の酸素センサの場合と同様に、ナッ
ト240の座面と排気管側Pとの間に固定具50を挟め
る程度の間隔を空けた状態となるように、ねじ体220
にナット240をあらかじめねじ込ませておいてもよ
い。このようにしても、検出素子100を中心として固
定具50を時計回りに回転移動させることにより、各ね
じ挿通孔20にねじ体220が装着されて固定具50の
位置決めを簡単に行えるようになるだけでなく、固定具
50の位置決めを終えてからナット240を締め付ける
までの間の時間を短縮することが可能となる。
【0056】次に、第3実施例の酸素センサ3について
説明する。図4は、本実施例の酸素センサ3が備える固
定具60にて、排気管側Pに固定される酸素センサ本体
Sを上から見た説明図である。尚、本実施例の酸素セン
サ3では、第1,第2実施例と同様に、排気管200,
取付台座210,ガスケット230からなる排気管側P
に固定される。
【0057】本実施例の酸素センサ3は、上記した酸素
センサ本体Sと、固定具60とから構成される。そし
て、固定具60は、第2実施例の固定具50と同様のケ
ース挿通孔52及びねじ挿通孔20を有しているが、図
4に示すように、ケース挿通孔52及びねじ挿通孔20
から当該固定具60の側方にかけて(ケース挿通孔52
及びねじ挿通孔20の径方向に向けて)、互いに平行と
なるように開放された開放部(切込部)62,64が延
設されている点で固定具50と異なる。また、固定具6
0において開放部62,64の各内壁間の距離は、ケー
ス挿通孔52及びねじ挿通孔20の直径とほぼ同じ大き
さとなるように形成されている。尚、固定具60では、
ケース挿通孔52において開放部62,64の開放方向
とは反対側に固定具50と同様の嵌合部54が設けられ
ている。
【0058】そして、このように構成された酸素センサ
3を排気管側Pに固定するには、まず、酸素センサ本体
Sの検出素子100(検出部L)が各取付孔202,2
12を介して排気管内Pに突出するように、主体金具4
0の鍔部42を取付孔212の周囲の外壁面にガスケッ
ト230を介して当接させる。次いで、各開放部62,
64をそれぞれ酸素センサ本体S(ケース46)及びね
じ挿通孔20に向けた状態で、酸素センサ本体Sの側方
から固定具60を移動させ、開放部62を介して鍔部4
2の上側の部分をケース挿通孔52に配置させつつ、か
つ、開放部64を介して各ねじ体220をねじ挿通孔2
0に配置させる。その後、固定具60のケース挿通孔5
2の嵌合部54に主体金具40の鍔部42の切欠部44
を嵌合させるようにして、固定具60のケース挿通孔5
2に主体金具40の鍔部42を嵌合させ、この固定具6
0にて鍔部42を挟んで排気管側Pに当接させる。そし
て、各ねじ体220にナット240をねじ込ませてボッ
クスレンチ等の工具を用いて締め付ければ、酸素センサ
本体Sを排気管側Pに固定することができる。
【0059】このように固定された酸素センサ3では、
酸素センサ2の場合と同様に、万が一主体金具40の鍔
部42と排気管側Pとの間を介して排ガスが流出して
も、固定具60の外部にまで流出することがないといっ
た効果が得られる。しかも、酸素センサ3を固定するに
は、酸素センサ本体Sの主体金具40の鍔部42を固定
具60にて挟みつつ、固定具60を開放部62,64の
開放方向に向かって平行移動させて、ケース挿通孔52
に酸素センサ本体Sを装着させると共に、ねじ挿通孔2
0にねじ体220を装着させ、その後ナット240を締
め付ければよい。排気管側Pに対する固定具60の位置
決めを簡単に行えるのである。
【0060】従って、本実施例の酸素センサ3では、排
気管側Pに対する位置決めを簡単に実施でき、容易に排
気管側Pに固定できるようになるといった、酸素センサ
2と同様の効果を得ることができる。以上説明したよう
に、各実施例の酸素センサでは、ガス流通管側に簡単に
取り付けることができる。
【0061】ところで、特に、第2,第3実施例の酸素
センサでは、酸素センサ本体を排気管側Pに位置決めし
た後に固定具50,60をケース46に挿通させること
ができるため、狭いスペースをぬって酸素センサを排気
管に取り付ける場合にも、排気管の取付孔に挿通された
ケース46に対して、固定具50,60を傾けたり、或
いは立てたりして、当該固定具50,60を比較的余裕
のある許容範囲をもって移動させることもできる。これ
により、固定具50,60を移動経路近辺の機器等に衝
突させてしまって、これら機器等を傷つけてしまうのを
極力防止することが可能となる。
【0062】また、一般にこのような酸素センサを含む
ガスセンサでは、通常、検出素子からの出力信号を取り
出すためにケースの外部にまでリード線が引き出されて
いるが、上記した第2,第3実施例の酸素センサ2,3
では、排気管側Pに取り付ける際には酸素センサ本体S
を回転させる必要がないため、引き出されたリード線が
ねじれてしまうこともない。従って、リード線が途中で
断線したり、或いは酸素センサ本体Sからリード線が外
れてしまうことがない。
【0063】以上、本発明を具体化した第1〜第3実施
例を説明したが、本発明は前記各実施形態に限定される
ものではなく、種々の態様を採ることができる。例え
ば、上記した各実施例では、排気管200における取付
孔202の周囲に取付台座210を固定するようにした
が、必ずしもこのような取付台座210を固定する必要
はなく、ガスケット230を介して排気管200に酸素
センサを固定するようにしてもよい。また、その場合に
は、ねじ体220を排気管200に直接植設すればよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の酸素センサが備える酸素センサ本体
の概略構成を示す説明図である。
【図2】 第1実施例の酸素センサの概略構成を示す説
明図である。
【図3】 第2実施例の酸素センサの概略構成を示す説
明図である。
【図4】 第3実施例の酸素センサの概略構成を示す説
明図である。
【符号の説明】
1〜3…酸素センサ(ガスセンサ)、10,40…主体
金具、12,42…鍔部、14…取付用フランジ部、1
6…外筒、18,46…ケース、20…ねじ挿通孔、5
0,60…固定具、52…ケース挿通孔、52a…段差
部、54…嵌合部、100…検出素子、44…切欠部、
200…排気管、210…取付台座、202…取付孔、
L…検出部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に検出部が形成され、ガス中の被検
    出成分を検出する検出素子と、該検出部を外側に突出さ
    せた状態で該検出素子の径方向周囲に配置される筒状の
    ケースとを備え、測定対象となるガスが流通するガス流
    通管に穿設された取付孔に固定されるガスセンサであっ
    て、 前記ケースの外周面には、前記ガス流通管の前記取付孔
    の周囲の外壁面に直接または他部材を介して間接的に当
    接される取付フランジ部が形成されており、 該取付フランジ部には、 当該ガスセンサを前記ガス流通管にねじ止めするための
    ねじ部材を挿通可能なねじ挿通孔と、 前記検出素子を中心として当該ガスセンサを回転させて
    該ねじ部材を該ねじ挿通孔に配置するために、該ねじ挿
    通孔の径方向に向けて延設される切込部とが設けられて
    いることを特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】 先端に検出部が形成され、ガス中の被検
    出成分を検出する検出素子と、該検出部を外側に突出さ
    せた状態で該検出素子の径方向周囲に配置される筒状の
    ケースとを備え、測定対象となるガスが流通するガス流
    通管に穿設された取付孔に固定されるガスセンサであっ
    て、 前記ケースの外周面には、外向きに突出し、前記ガス流
    通管の前記取付孔の周囲の外壁面に直接または他部材を
    介して間接的に当接される鍔部が形成されており、 該鍔部を前記ガス流通管の外壁面との間に挟んだ状態
    で、該ガス流通管に固定される板状の固定具を備え、 該固定具には、 前記ケースの内で前記鍔部よりも後方側を挿通可能なケ
    ース挿通孔と、 当該ガスセンサを前記ガス流通管にねじ止めして固定す
    るためのねじ部材を挿通可能なねじ挿通孔と、 前記検出素子を中心として当該固定具を回転させて該ね
    じ部材を該ねじ挿通孔に配置するために、該ねじ挿通孔
    の径方向に向けて延設される切込部とが設けられている
    ことを特徴とするガスセンサ。
  3. 【請求項3】 前記固定具は、前記ケースの前記鍔部を
    挟む側の前記ケース挿通孔の開口面を、該鍔部を挟む側
    とは反対側の該ケース挿通孔の開口面よりも径大に形成
    することにより、該鍔部を該ケース挿通孔の内側に収納
    できるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のガ
    スセンサ。
  4. 【請求項4】 前記固定具は、前記ケースの前記鍔部を
    挟む側の前記ケース挿通孔の開口の形状を該鍔部の形状
    に対応させることにより、該鍔部を嵌合させて前記ケー
    スの回転を防止可能な嵌合部を有することを特徴とする
    請求項3に記載のガスセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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