JP2001304721A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2001304721A
JP2001304721A JP2000113592A JP2000113592A JP2001304721A JP 2001304721 A JP2001304721 A JP 2001304721A JP 2000113592 A JP2000113592 A JP 2000113592A JP 2000113592 A JP2000113592 A JP 2000113592A JP 2001304721 A JP2001304721 A JP 2001304721A
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Japan
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heat exchanger
refrigerant
outdoor unit
unit heat
temperature
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JP2000113592A
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English (en)
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Hiroshi Tsutsumi
博司 堤
Tomohiko Kasai
智彦 河西
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低外気温冷房運転時の冷媒流動音を低減し、
快適性を損なうことなく室内機熱交換器の凍結を防ぐこ
とができる空気調和装置を提供すること。 【解決手段】 圧縮機1、室外機熱交換器3、絞り装置
4、及び室内機熱交換器5を接続してなる冷媒回路を備
えた空気調和装置において、絞り装置4の上流側の冷媒
回路に多孔質の冷媒透過部材25aが設けられている構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低外気温冷房運転
時の冷媒流動音を低減し、快適性を損なうことなく室内
機熱交換器の凍結を防ぐことのできる空気調和装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空調負荷の変動に対応するために
インバータ制御等による容量可変形の圧縮機が用いら
れ、空調負荷の大小に応じて圧縮機の回転周波数を制御
するようにした空気調和装置がある。このような空気調
和装置では、低外気温冷房運転時(「外気温が低い状況
下で冷房運転をする時」という意味:以下同意である)
に室内機熱交換器が凍結する恐れがあるため、この凍結
を防止する手段として、室内機熱交換器の配管温度を検
出し、検出温度が所定の温度より低ければ絞り装置を閉
止し、送風運転として室内機熱交換器の温度を上昇させ
る凍結防止処理を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の空
気調和装置では、低外気温冷房運転時、凍結防止処理の
ために間欠運転となり快適性が損なわれるという問題が
あった。また、凍結を避けるために圧縮機の回転周波数
を下げて配管温度を上げるように制御すると、サブクー
ル(冷媒の過冷却度のこと:以下同意である)が確保で
きなくなり、冷媒流動音が増大するという問題も生じ
た。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであって、低外気温冷房運転時の冷媒
流動音を低減し、快適性を損なうことなく室内機熱交換
器の凍結を防ぐことのできる空気調和装置を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の発明に係る空気調和装置は、圧縮機、室外機
熱交換器、絞り装置、及び室内機熱交換器を接続してな
る冷媒回路を備えた空気調和装置において、絞り装置の
上流側の冷媒回路に多孔質の冷媒透過部材が設けられて
いるものである。
【0006】また、第2の発明に係る空気調和装置は、
前記空気調和装置であって、室内機熱交換器が互いに並
列に接続された複数のパスを備えたものにおいて、パス
の絞り装置側の接続部に、冷媒が気液二相状態であって
も各パスにほぼ均等に分配可能な分配器が設けられてい
るものである。
【0007】また、第3の発明に係る空気調和装置は、
前記第1の発明又は前記第2の発明の構成に加えて、冷
媒透過部材の上流側の冷媒回路にストレーナを備えたも
のである。
【0008】また、第4の発明に係る空気調和装置は、
圧縮機及び室外機熱交換器を有する室外機と、絞り装置
及び室内機熱交換器を有する複数の室内機とを備えた空
気調和装置において、各室内機に、室内機熱交換器の液
側の冷媒温度を検出する第1の温度検出器と、室内機熱
交換器のガス側の冷媒温度を検出する第2の温度検出器
と、室内機熱交換器の吸込空気温度を検出する第3の温
度検出器と、室外機及び他の室内機との間の通信により
室内機運転容量や室外機熱交換器の液側における冷媒過
冷却度等の情報を授受する第1の制御装置とが設けられ
ており、この第1の制御装置は、通信により受信した情
報と、当該室内機の第1の温度検出器、第2の温度検出
器、及び第3の温度検出器の各検出温度と、当該室内機
の絞り装置の開度とに基づいて絞り装置開度に係る制御
量を算出し、この制御量により絞り装置を開度制御する
ものである。
【0009】また、第5の発明に係る空気調和装置は、
容量可変形の圧縮機、室外機熱交換器、第1の絞り装
置、及び室内機熱交換器を接続してなる冷媒回路を備え
た空気調和装置において、室外機熱交換器から第1の絞
り装置までの間の冷媒回路から分岐して圧縮機の上流側
の冷媒回路に接続されるバイパス路と、このバイパス路
に設けられた第2の絞り装置と、室外機熱交換器からバ
イパス路の分岐部までの間の冷媒回路と第2の絞り装置
の下流側のバイパス路との間で熱交換を行わせて冷媒回
路側の冷媒を冷却する二重管熱交換器とを備え、二重管
熱交換器は、冷房運転時に第1の絞り装置へ流入する冷
媒の過冷却度を確保可能な熱交換能力を有するものであ
る。
【0010】また、第6の発明に係る空気調和装置は、
容量可変形の圧縮機、第1の室外機熱交換器、第1の絞
り装置、及び室内機熱交換器を接続してなる冷媒回路
と、第1の室外機熱交換器から第1の絞り装置までの間
の冷媒回路から分岐して圧縮機の上流側の冷媒回路に接
続されるバイパス路と、このバイパス路に設けられた第
2の絞り装置と、第1の室外機熱交換器からバイパス路
の分岐部までの間の冷媒回路と第2の絞り装置の下流側
のバイパス路との間で熱交換を行わせて冷媒回路側の冷
媒を冷却する二重管熱交換器とを備えた空気調和装置に
おいて、第1の室外機熱交換器と並列に接続された第2
の室外機熱交換器と、この第2の室外機熱交換器のガス
側の冷媒配管を開閉する第1の開閉弁と、第1の室外機
熱交換器のガス側の冷媒温度を検出する第4の温度検出
器と、第2の室外機熱交換器のガス側の冷媒温度を検出
する第5の温度検出器と、第4の温度検出器及び第5の
温度検出器の各検出温度に基づいて第1の開閉弁を開閉
制御する第2の制御装置とを備えたものである。
【0011】また、第7の発明に係る空気調和装置は、
容量可変形の圧縮機、第1の室外機熱交換器、第1の絞
り装置、及び室内機熱交換器を接続してなる冷媒回路
と、第1の室外機熱交換器から第1の絞り装置までの間
の冷媒回路から分岐して圧縮機の上流側の冷媒回路に接
続されるバイパス路と、このバイパス路に設けられた第
2の絞り装置と、第1の室外機熱交換器からバイパス路
の分岐部までの間の冷媒回路と第2の絞り装置の下流側
のバイパス路との間で熱交換を行わせて冷媒回路側の冷
媒を冷却する二重管熱交換器とを備えた空気調和装置に
おいて、第1の室外機熱交換器と並列に接続された第2
の室外機熱交換器と、この第2の室外機熱交換器の液側
の冷媒配管を開閉する第2の開閉弁と、第1の室外機熱
交換器の液側の冷媒温度を検出する第6の温度検出器
と、第2の室外機熱交換器の液側の冷媒温度を検出する
第7の温度検出器と、第6の温度検出器及び第7の温度
検出器の各検出温度に基づいて第2の開閉弁を開閉制御
する第3の制御装置とを備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 発明の実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1に
係る空気調和装置の概略を示すもので、この空気調和装
置は室外機51と室内機61とから構成されている。室
外機51は、圧縮機1、四方弁2、室外機熱交換器3、
アキュムレータ6、及び室外機ファン7を備えている。
一方、室内機61は、絞り装置4、室内機熱交換器5、
及び室内機ファン8を備えている。そして、圧縮機1、
四方弁2、室外機熱交換器3、絞り装置4、室内機熱交
換器5、及びアキュムレータ6を、この順で冷媒配管に
より環状に接続した冷媒回路が構成されている。なお、
四方弁2の切り替えにより、圧縮機1、四方弁2、室内
機熱交換器5、絞り装置4、室外機熱交換器3、及びア
キュムレータ6を、この順で環状に接続した冷媒回路も
構成できるようになっている。また、この空気調和装置
の冷媒としてはR32とR125とR134aとの混合
冷媒であるR407Cが用いられる。
【0013】次に、この空気調和装置における冷媒の流
れについて説明する。冷房運転時は、圧縮機1から吐出
された高温、高圧のガス冷媒は、四方弁2を経て室外機
熱交換器3へ流入し、常温の空気等により冷却されて凝
縮液化する。室外機熱交換器3から出た冷媒は、室内機
61へ入ると、絞り装置4で減圧され、室内機熱交換器
5へ流入する。そして、冷媒は室内機熱交換器5で低温
を発生するとともに蒸発、ガス化して流出し、このガス
冷媒が四方弁2を経てアキュムレータ6へ流入し、通過
した後、圧縮機1へ吸入される。
【0014】一方、四方弁2を切り替えて行われる暖房
運転時は、圧縮機1から吐出される高温、高圧のガス冷
媒は、四方弁2を経て室内機熱交換器5へ流入し、常温
の空気等に冷却されて凝縮液化する。室内機熱交換器5
から出た冷媒は絞り装置4で減圧され、室外機熱交換器
3へ流入する。そして、冷媒は室外機熱交換器3で低温
を発生するとともに蒸発、ガス化して流出し、このガス
冷媒が四方弁2を経てアキュムレータ6へ流入し、通過
した後、圧縮機1に吸入される。冷媒回路内の余剰冷媒
は液冷媒の状態でアキュムレータ6に貯留される。
【0015】次に、この空気調和装置の室内機61内の
冷媒回路について詳細に説明する。図2は、室内機61
内の冷媒回路を示すもので、4は前記絞り装置を、5は
前記室内機熱交換器を、それぞれ示している。また、図
中の実線矢印は冷房運転時の冷媒流れ方向を、破線矢印
は暖房運転時の冷媒流れ方向を、それぞれ示している。
図示したように、冷房運転時における絞り装置4の上流
側には多孔質の冷媒透過部材25aが設けられ、さらに
その上流側には第1のストレーナ21が設けられてい
る。また、暖房運転時における絞り装置4の上流側には
多孔質の冷媒透過部材25bが設けられ、さらにその上
流側には第2のストレーナ22が設けられている。室内
機熱交換器5は、互いに並列接続された複数のパス(冷
媒と空気等とを熱交換させるための配管からなる冷媒流
路)5cを有している。これらのパス5cの液側(冷房
運転時における上流側、すなわち絞り装置4側)の接続
部には分配器23が設けられるとともに、ガス側(暖房
運転時における上流側)の接続部には分配器24が設け
られている。分配器23,24は、それぞれの上流側か
ら流れてきた冷媒を各パス5cに分配するものである。
【0016】なお、冷媒透過部材25a,25bとして
は、冷媒が通過可能な多数の細かい孔を有する多孔質の
部材が用いられる。この部材の材質は特に限定されず、
例えば焼結金属、発泡金属、発泡樹脂、セラミック等を
用いることができる。
【0017】次に、動作を説明する。冷房運転時、室外
機51側から室内機61に流入した液冷媒は、絞り装置
4で減圧されて気液二相流となり、液側の分配器23に
流入する。液側分配器23で室内機熱交換器5の各パス
5cに分配された冷媒は、蒸発、ガス化してガス側の分
配器24で合流し、室外機51側へ流出する。
【0018】ここで、例えば低外気温冷房運転時に室内
機熱交換器5の凍結を防止する目的で圧縮機1の回転周
波数を下げた結果、冷媒のサブクールが確保できなくな
り、気液二相状態の冷媒が室外機51側から室内機61
に流入した場合、従来であれば冷媒流動音が主として絞
り装置4において冷媒中の気泡がつぶれるときに発生
し、気泡が大きいほど発生する冷媒流動音も大きくな
る。それに対し、この空気調和装置では、スラグ流等の
大きな気泡を伴った気液二相状態の冷媒が室内機61に
流入した場合でも、冷媒中の気泡は冷媒透過部材25a
が有する多孔質材特有の微細な気孔により、多数の細か
な気泡に分割される。そして、冷媒透過部材25aを透
過して細かな気泡のみが存在する状態となった気液二相
冷媒が絞り装置4により減圧されるため、冷媒流動音の
発生は小さく抑えられる。
【0019】また、暖房運転時に室内機熱交換器5にお
ける凝縮が不充分で気液二相冷媒が室内機熱交換器5か
ら流出した場合は、冷媒透過部材25bを透過して細か
な気泡のみが存在する状態となった気液二相冷媒が絞り
装置4により減圧されるため、冷媒流動音の発生は、や
はり小さく抑えられる。また、不純物の混入による冷媒
透過部材25a,25bの目詰まりは、冷媒回路中に設
けた第1のストレーナ21,第2のストレーナ22によ
って冷媒中の不純物を除去することにより、防止するこ
とができる。第1のストレーナ21は冷房運転時に、第
2のストレーナ22は暖房運転時に有効に作用する。
【0020】なお、冷媒透過部材は絞り装置4の上流側
に位置するものが冷媒流動音の低減に寄与するため、空
気調和装置を冷房専用として使用する場合や、冷媒流動
音の発生が冷房運転時もしくは暖房運転時のみ大きい場
合には、それぞれの場合において絞り装置の上流側とな
る位置のみに冷媒透過部材を設けても良い。また、冷媒
透過部材による圧力損失は、絞り装置4の開度を冷媒透
過部材の圧力損失分だけ大きくすることにより調整すれ
ばよい。
【0021】ところで、気液二相冷媒は分配特性が悪
く、特にガス比率が高くなるほど分配特性が悪化する傾
向がある。したがって、前記のように、多孔質の冷媒透
過部材を用いて気液二相冷媒による冷媒流動音を抑制す
る空気調和装置を構成する場合であって、室内機熱交換
器5が互いに並列に接続された複数のパス5cを有して
いる場合には、各パス5cの絞り装置4側(液側)の接
続部に、冷媒が気液二相状態であっても各パス5cにほ
ぼ均等に冷媒を分配可能な分配器を使用することが必要
である。
【0022】そこで、気液二相冷媒であっても均一分配
が可能な液側の分配器23の一例を説明する。図3に示
すように、この分配器23は、シェル(密閉容器)2
6、流入管27、分配管28、流出口29で構成されて
いる。また、図中の実線矢印は冷房運転時における冷媒
流れ方向を示している。流入管27は、絞り装置4側か
らの冷媒配管に接続されており、シェル26の底部から
シェル内に入り、当該シェル内の部分が縦方向に立ち上
がって、シェル内の上部に開口している。これにより、
冷房運転時には冷媒が下方から上向きに流れてシェル2
6内に流入するようになっている。分配管28は、管の
側面に形成された流出口29から管内に流入した冷媒
が、分配管28内を下向きに流れて、シェル26外へ流
出するようになっている。この分配管28は、パス5c
の数と等しい本数だけ設けられ、各分配管28と各パス
5cとが1対1で接続されている。また、すべての分配
管28の管径は同一であり、さらに、各分配管28の流
出口29はすべてが同一面積・同一形状に形成され、分
配管28を分配器シェル26に取り付けたときの各流出
口29の高さ位置もすべて等しくなるように構成されて
いる。
【0023】以上のような構成により、冷房運転時、絞
り装置4により減圧された気液二相冷媒は、流入管27
からシェル26内に流入し、シェル26内で気相成分と
液相成分とに分離される。すなわち、液冷媒が下方に、
ガス冷媒が上方にというように分離される。そして、気
液二相冷媒が液比率の高いものである場合は、液冷媒が
各流出口29から均一に流出し、熱交換器の各パス5c
に均等に分配される。また、気液二相冷媒がガス比率の
高いものである場合においても、冷媒は各流出口29か
ら、ガス冷媒と液冷媒との比率が等しく、かつ、各流出
口29ごとの流量も等しい状態で流出する。したがっ
て、冷媒が熱交換器の各パス5cに均等に分配される。
【0024】このような分配器23を用いることによ
り、冷房運転時に冷媒のサブクールを確保しにくく、冷
媒透過部材で冷媒流動音の発生を抑えているような運転
状況においても、室内機熱交換器の各パスへ気液二相分
配を均等に分配して、空気調和能力(室内機熱交換器の
熱交換能力)を確保することが可能となる。
【0025】なお、室内機熱交換器5の熱負荷に応じて
各パス5cに流れる冷媒の量を任意に変化させたい場合
は、分配管28の長さや管径を変えて圧力損失に差をつ
けることにより調節可能である。また、熱交換器のパス
5cの長さに差をつけることにより調節しても良い。
【0026】また、各パス5cの絞り装置側の接続部に
設ける分配器23は、気液二相冷媒をほぼ均等に分配で
きるものであれば、その具体的構成は限定されず、例え
ば、オリフィスを用いて冷媒の流速を上げ、冷媒を噴霧
流にすることにより均一分配を行うものであってもよ
い。
【0027】さらに、以上の実施の形態1では、室外機
と室内機とを1台ずつ備えた空気調和装置について説明
したが、1台の室外機に2台以上の室内機を接続した空
気調和装置においても同様に構成して同様の効果を奏す
ることが可能である。
【0028】発明の実施の形態2.図4は、本発明の実
施の形態2に係る空気調和装置を示すもので、この空気
調和装置は1台の室外機52に2台の室内機62a,6
2bを接続して構成されている。室外機52は、圧縮機
1、四方弁2、室外機熱交換器3、アキュムレータ6、
及び室外機ファン7を備えている。一方、室内機62a
は、絞り装置4a、室内機熱交換器5a、及び室内機フ
ァン8aを備えている。室内機62bも同様に、絞り装
置4b、室内機熱交換器5b、及び室内機ファン8bを
備えている。絞り装置4a及び室内機熱交換器5aを含
んだ室内機62a内の回路と、絞り装置4b及び室内機
熱交換器5bを含んだ室内機62b内の回路とは互いに
並列に接続されており、空気調和装置の全体で見ると、
圧縮機1、四方弁2、室外機熱交換器3、絞り装置4
a,4b、室内機熱交換器5a,5b、及びアキュムレ
ータ6をこの順で環状に配管接続した冷媒回路が構成さ
れている。また、四方弁2の切り替えにより、圧縮機
1、四方弁2、室内機熱交換器5a,5b、絞り装置4
a,4b、室外機熱交換器3、及びアキュムレータ6を
この順で環状に接続した冷媒回路を構成することも可能
となっている。
【0029】室内機62a,62bにおいては、室内機
熱交換器5a,5bの液側(冷房運転時における上流
側)に第1の温度検出器9a,9bが、室内機熱交換器
5a,5bのガス側(冷房運転時における下流側)に第
2の温度検出器10a,10bが、それぞれ設けられて
いる。これらの温度検出器は、それそれが設けられた位
置における冷媒温度を検出するものである。また、室内
機熱交換器5a,5bの吸込空気温度を検出する第3の
温度検出器20a,20bが、それぞれ設けられてい
る。
【0030】さらに、室内機62aには制御装置11a
(本発明にいう第1の制御装置)が、室内機62bには
制御装置11b(本発明にいう第1の制御装置)が、そ
れぞれ設けられている。そして、第1の温度検出器9
a、第2の温度検出器10a、第3の温度検出器20a
は制御装置11aに接続されて、それぞれの検出信号を
制御装置11aに送信するようになっている。同様に、
第1の温度検出器9b、第2の温度検出器10b、第3
の温度検出器20bは制御装置11bに接続されて、そ
れぞれの検出信号を制御装置11bに送信するようにな
っている。また、制御装置11aは絞り装置4aに、制
御装置11bは絞り装置4bに、それぞれ接続されると
ともに、制御装置11a,11bは室外機52の制御装
置11cと接続されており、通信により情報交換がなさ
れるようになっている。
【0031】一方、室外機52においては、室外機熱交
換器3のガス側(冷房運転時における上流側)に圧力検
出器40が、液側(冷房運転時における下流側)に温度
検出器41が、それぞれ設けられるとともに、これらが
制御装置11cに接続されて、圧力検出器40及び温度
検出器41の両検出値に基づいて室外機熱交換器3の液
側におけるサブクール(冷媒過冷却度)を検出する冷媒
過冷却度検出手段(不図示)が構成されている。なお、
この空気調和装置の冷媒にはR32とR125とR13
4aの混合冷媒であるR407Cが用いられている。
【0032】次に、この空気調和装置における冷媒の流
れについて説明する。冷房運転時、圧縮機1から吐出さ
れた高温、高圧のガス冷媒は、四方弁2を経て室外機熱
交換器3へ流入し、常温の空気等により冷却されて凝縮
液化する。室外機熱交換器3から出た冷媒は各室内機6
2a,62bに分配され、絞り装置4a,4bで減圧さ
れ、室内機熱交換器5a,5bへ流入する。そして、冷
媒は室内機熱交換器5a,5bで低温を発生するととも
に蒸発、ガス化して流出し、ガス冷媒が四方弁2を経て
アキュムレータ6へ流入し、これを通過した後、圧縮機
1へ吸入される。
【0033】一方、四方弁2を切り替えた暖房運転時
は、圧縮機1から吐出された高温、高圧のガス冷媒は、
四方弁2を経て各室内機熱交換器5a,5bへ流入し、
常温の空気等に冷却されて凝縮液化する。室内機熱交換
器5a,5bから出た冷媒は絞り装置4a,4bで減圧
され、室外機熱交換器3へ流入する。そして、冷媒は室
外機熱交換器3で低温を発生するとともに蒸発、ガス化
して流出し、ガス冷媒が四方弁2を経てアキュムレータ
6へ流入し、これを通過した後、圧縮機1に吸入され
る。冷媒回路内の余剰冷媒は液冷媒の状態でアキュムレ
ータ6に貯留される。
【0034】この空気調和装置の通常の運転状態におけ
る絞り装置4a(4b)の開度制御は、図5に示したフ
ローチャートに沿って行われる。すなわち、まず、ステ
ップS1で液側の第1の温度検出器9a(9b)の検出
温度TH1とガス側の第2の温度検出器10a(10b)
の検出温度TH2との温度差SH(SH=TH2−TH1)を算出す
る。次に、ステップS2で温度差SHと予め設定された目
標値SHmとの大小比較により、絞り開度を絞るか開ける
かを判断して、SH>SHmの場合はステップS3で開き量S
j2(SH)を算出し、ステップS4で前記開き量Sj2(SH)だ
け絞り装置4a(4b)を開く。一方、ステップS2で
SH<SHm の場合は、ステップS5で絞り量Sj1(SH)を算
出し、ステップS6で前記絞り量Sj1(SH)だけ絞り装置
4a(4b)を絞る。
【0035】ところで、一般的に、室外機52からの配
管長、空気条件等の設置状態が室内機62a,62bご
とに異なる場合や、低外気温冷房運転時などのように、
室外機52でのサブクールが付き難い状況では、室内機
によってサブクールの付いた液冷媒が流入したり気液二
相の冷媒が流入したりというように、流入する冷媒の状
態が異なる場合がある。そのようなとき、この空気調和
装置では、各室内機、室外機間の通信により、他の室内
機よりも液冷媒が多く流入している室内機では絞り装置
の開度を少し絞って、他の室内機に液冷媒が循環するよ
うに働きかける制御が行われる。
【0036】その制御の流れについて、図6を用いて説
明する。なお、この制御は各室内機62a,62bの制
御装置11a,11bでそれぞれ行われるが、ここでは
室内機62aの制御装置11aによる制御を説明する。
まず、図中のステップS11では、その室内機62aの運
転容量Qj、室内機62a,62bの合計運転容量ΣQj、
第1の温度検出器9aの検出温度TH1 、第2の温度検出
器10aの検出温度TH2 、第3の温度検出器20aが検
出した吸込空気温度THa 、室外機52の前記冷媒過冷却
度検出手段により検出された室外機熱交換器3の液側に
おけるサブクールSCをパラメータとして、その室内機6
2aの運転状態において基準となる絞り装置4aの基準
開度Sjm をテーブルFnSj()より算出する。(なお、前記
合計運転容量ΣQjや前記サブクールSCは、室外機52の
制御装置11c及び他の室内機62bの制御装置11b
との間の通信により受信した情報に基づくものであ
る。)
【0037】次に、ステップS12では、算出された基準
開度Sjm と現在の絞り装置4aの開度Sjとの開度差ΔSj
を算出する。そして、ステップS13では、算出された開
度差ΔSjと前記運転容量Qjをパラメータとして、絞り装
置4a開度の妥当性の評価値Njを関数FnNj()により算出
する。
【0038】次に、ステップS14では、算出された評価
値Njを室外機52や他の接続室内機62bに送信し、接
続されている室内機62a,62bの評価値Njの平均値
である平均評価値Njave を受信する。そして、ステップ
S15では、その室内機62aの評価値Njと平均評価値Nj
aveとを比較し、評価値Njが平均評価値Njaveよりも大き
ければステップS16に進んで、絞り装置4aの開度に係
る制御量すなわち絞り量Sj1(Nj-Njave)を算出するとと
もに、その絞り量Sj1(Nj-Njave)だけ絞り装置4aの開
度を絞る。一方、ステップS15で評価値Njが平均評価
値Njave 以下であった場合はステップS17に進んで、
絞り装置4aの開度に係る制御量すなわち開き量Sj2(Nj
ave-Nj)を算出するとともに、その開き量Sj2(Njave-Nj)
だけ絞り装置4aの開度を開く。
【0039】以上のように、複数の室内機間で各室内機
へ流入する冷媒の状態を均一とするように絞り装置を制
御することにより、サブクールの付きにくい低外気温冷
房運転時でも、各室内機の熱交換能力の均一化が行え
る。また、ガス冷媒が一つの室内機に偏って流入するよ
うなことがなく、各室内機に流入する冷媒の液比率が平
均化されるため、ガス比率の高い冷媒が絞り装置に流れ
ることに起因する冷媒流動音の発生を低減することがで
きる。
【0040】なお、この実施の形態2では、室外機1台
に室内機2台を接続した場合について説明したが、3台
以上の室内機を接続した場合も、同様に構成して、同様
の効果を得ることができる。
【0041】発明の実施の形態3.図7は、本発明の実
施の形態3に係る空気調和装置を示すものであって、図
中、53は室外機を、63は室内機を、それぞれ示して
いる。この空気調和装置では、容量可変形の圧縮機1、
四方弁2、室外機熱交換器3、第1の絞り装置4c、室
内機熱交換器5、及びアキュムレータ6をこの順で配管
により環状に接続した冷媒回路が構成されている。ま
た、四方弁2の切り替えにより、圧縮機1、四方弁2、
室内機熱交換器5、第1の絞り装置4c、室外機熱交換
器3、及びアキュムレータ6がこの順で環状に接続され
た冷媒回路も構成できるようになっている。また、室外
機53は、室外機熱交換器3から第1の絞り装置4cま
での間の冷媒回路から分岐して圧縮機1の上流側(吸込
側)の冷媒回路(この実施の形態では、四方弁2とアキ
ュムレータ6との間の冷媒回路)に接続されるバイパス
路42と、このバイパス路42に設けられた第2の絞り
装置13と、室外機熱交換器3からバイパス路42の分
岐部43までの間の冷媒回路と第2の絞り装置13の下
流側のバイパス路42との間で熱交換を行わせて冷媒回
路側の冷媒を冷却する二重管熱交換器12とを備えてい
る。
【0042】さらに、室外機熱交換器3には室外機ファ
ン7が、室内機熱交換器5には室内機ファン8が、それ
ぞれ付設されている。なお、この空気調和装置の冷媒に
はR32とR125とR134aの混合冷媒であるR4
07Cが用いられている。
【0043】次に、この空気調和装置における冷媒の流
れについて説明する。冷房運転時は、圧縮機1から吐出
された高温、高圧のガス冷媒が、四方弁2を経て室外機
熱交換器3へ流入し、常温の空気等により冷却されて凝
縮液化する。室外機熱交換器3から出た冷媒は、分岐部
43で二つの流れに分流される。分流された一方の冷媒
すなわちバイパス路42側に流れた冷媒は、第2の絞り
装置13により減圧され低温を発生するとともに、二重
管熱交換器12で冷媒回路を流れる冷媒との熱交換によ
り蒸発、ガス化してアキュムレータ6へ流入し、その
後、圧縮機1へ吸入される。したがって、冷媒回路を流
れる冷媒は、二重管熱交換器12でバイパス路42側の
冷媒との熱交換により冷却され、さらに凝縮液化させら
れる。また、分岐部43でバイパス路42側に分岐しな
かった冷媒は、第1の絞り装置4cで減圧され、室内機
熱交換器5へ流入する。そして、室内機熱交換器5で低
温を発生するとともに蒸発、ガス化して流出し、このガ
ス冷媒が四方弁2を経てアキュムレータ6へ流入し、こ
れを通過した後、圧縮機1へ吸入される。
【0044】一方、四方弁2を切り替えた暖房運転時
は、圧縮機1から吐出された高温、高圧のガス冷媒が、
四方弁2を経て室内機熱交換器5へ流入し、常温の空気
等に冷却されて凝縮液化する。室内機熱交換器5から出
た冷媒は第1の絞り装置4cで減圧され、室外機熱交換
器3へ流入する。そして、冷媒は室外機熱交換器3で低
温を発生するとともに蒸発、ガス化して流出し、このガ
ス冷媒が四方弁2を経てアキュムレータ6へ流入し、こ
れを通過した後、圧縮機1に吸入される。なお、冷媒回
路内の余剰冷媒は液冷媒の状態でアキュムレータ6に貯
留される。
【0045】次に、二重管熱交換器12について説明す
る。二重管熱交換器12は、冷房運転時、室内機63に
向かって流れる冷媒の一部を利用して、室内機63へ流
入する冷媒の液化を促進させるものであって、低外気温
冷房運転時や室外機53と室内機63との間の配管が長
い等の理由でサブクールが小さいときに特に効果を発揮
する。なお、二重管熱交換器12の熱交換能力は次式で
表される。 Q=A・K・ΔT (ただし、Q:熱交換能力 A:伝熱面積 K:熱
通過率 ΔT:熱交換する流体同士の温度差)
【0046】前記A・Kは二重管熱交換器12の配管仕
様により決まる。また、熱交換能力Qが不足して、冷媒
回路側の冷媒を充分に過冷却できない場合は、第1の絞
り装置4cへ流入するまでに冷媒が気液二相状態とな
り、その結果第1の絞り装置4cで大きな冷媒流動音が
発生することになる。そこで、この実施の形態では、低
外気温冷房運転時や室外機53と室内機63との間の配
管が長い場合でも、第1の絞り装置4cへ流入する時点
における冷媒のサブクールを確保できるだけの熱交換能
力Qが発揮されるように前記A・Kを選んでいる。この
ように伝熱面積Aと熱通過率Kとが設定された二重管熱
交換器12を用いることにより、第1の絞り装置4cに
おける冷媒流動音を小さくすることができる。
【0047】因みに、圧縮機1の回転周波数を上げる等
によって温度差ΔTを大きくすることでも熱交換能力Q
を大きくできるが、そうした場合は、消費電力の増加の
問題や、圧縮機1の低圧側圧力が低くなることで、低外
気温冷房運転時に室内機熱交換器5の凍結が発生し、そ
れを防ぐための凍結防止処理により快適性が損なわれる
という問題が発生するため、温度差ΔTが小さくても大
きい熱交換能力Qが発揮できるようにA・K(すなわち
伝熱面積と熱通過率との積)を選定するのが望ましい。
【0048】例えば、28kWの冷房能力を有する室外
機ではA・K>231W/Kの条件を満たすA・Kを選
ぶことにより、低外気温冷房運転時や室外機と室内機と
の間の配管が長い場合等にもサブクールを充分に確保す
ることができる。
【0049】なお、この実施の形態では、室外機1台に
室内機1台を接続した場合について説明したが、2台以
上の室内機を接続した場合も同様である。
【0050】発明の実施の形態4.図8は、本発明の実
施の形態4に係る空気調和装置を示すもので、この空気
調和装置は室外機54及び室内機64から構成されてい
る。また、この空気調和装置は、容量可変形の圧縮機
1、四方弁2、室外機熱交換器3、二重管熱交換器1
2、第1の絞り装置4c、室内機熱交換器5、及びアキ
ュムレータ6をこの順で冷媒配管により環状に接続して
なる冷媒回路と、室外機熱交換器3から第1の絞り装置
4cまでの間の冷媒回路から分岐して圧縮機1の上流側
(吸込側)の冷媒回路(この実施の形態では、四方弁2
とアキュムレータ6との間の冷媒回路)に接続されるバ
イパス路42と、このバイパス路42に設けられた第2
の絞り装置13とを備えている。二重管熱交換器12は
前記実施の形態3の場合と同様、室外機熱交換器3から
バイパス路42の分岐部43までの間の冷媒回路と第2
の絞り装置13の下流側のバイパス路42との間で熱交
換を行わせて、冷媒回路側の冷媒を冷却するように構成
されている。四方弁2の切り替えにより、圧縮機1、四
方弁2、室内機熱交換器5、第1の絞り装置4c、二重
管熱交換器12、室外機熱交換器3、及びアキュムレー
タ6をこの順で環状に接続した冷媒回路を構成できる点
も、前記実施の形態3と同様である。
【0051】なお、この実施の形態4では、室外機熱交
換器3が、互いに並列に接続された第1の室外機熱交換
器3b及び第2の室外機熱交換器3aにより構成されて
いる。そして、第2の室外機熱交換器3aのガス側(冷
房運転時における上流側)の冷媒配管には、電磁開閉弁
等で構成された第1の開閉弁14が設けられている。ま
た、第1の室外機熱交換器3bのガス側(冷房運転時に
おける上流側)には第4の温度検出器15bが、第2の
室外機熱交換器3aのガス側(冷房運転時における上流
側)には第5の温度検出器15aが、それぞれ設けられ
ている。さらに、室外機54は制御装置18(本発明に
いう第2の制御装置)を備えており、第1の開閉弁1
4、第4の温度検出器15b、及び第5の温度検出器1
5aは、それぞれ前記制御装置18に接続されている。
7は室外機ファン、8は室内機ファンである。また、こ
の空気調和装置の冷媒にはR32とR125とR134
aの混合冷媒であるR407Cが用いられている。
【0052】次に、この空気調和装置における冷媒の流
れについて説明する。冷房運転時、圧縮機1から吐出さ
れる高温、高圧のガス冷媒は、四方弁2を経て室外機熱
交換器3へ流入し、常温の空気等により冷却されて凝縮
液化する。室外機熱交換器3から出た冷媒は、分岐部4
3で二つに分流される。バイパス路42側に分流された
冷媒は、第2の絞り装置13により減圧され低温を発生
するとともに蒸発、ガス化して、アキュムレータ6を経
て圧縮機1へ吸入される。分流された他方の冷媒は、二
重管熱交換器12で冷却されて、さらに凝縮液化された
状態で、第1の絞り装置4cにより減圧され、室内機熱
交換器5へ流入する。そして、室内機熱交換器5で低温
を発生するとともに冷媒は蒸発、ガス化して流出し、ガ
ス冷媒が四方弁2を経てアキュムレータ6へ流入し、こ
れを通過した後、圧縮機1へ吸入される。
【0053】このような冷房運転を行う場合、第1の開
閉弁14は通常負荷時もしくは高負荷時には開かれてい
て、第1の室外機熱交換器3b、第2の室外機熱交換器
3aには並列に冷媒が流れ、他方、低負荷時には第1の
開閉弁14が閉じられ、第2の室外機熱交換器3aには
冷媒が流れない状態となって、室外機54の熱交換容量
が減らされるように構成されている。
【0054】一方、暖房運転時には、圧縮機1から吐出
される高温、高圧のガス冷媒は、四方弁2を経て室内機
熱交換器5へ流入し、常温の空気等により冷却されて凝
縮液化する。室内機熱交換器5から出た冷媒は第1の絞
り装置4cで減圧され、室外機熱交換器3へ流入し、こ
こで低温を発生するとともに冷媒は蒸発、ガス化して流
出し、ガス冷媒は四方弁2を経てアキュムレータ6へ流
入し、これを通過した後、圧縮機1に吸入される。冷媒
回路内の余剰冷媒は液冷媒の状態でアキュムレータ6に
貯留される。
【0055】このような暖房運転を行う場合、第1の開
閉弁14は通常負荷時もしくは高負荷時には開かれてい
て、第1の室外機熱交換器3b、第2の室外機熱交換器
3aには並列に冷媒が流れ、他方、低負荷時には第1の
開閉弁14が閉じられ、第2の室外機熱交換器3aには
冷媒が流れない状態となって、室外機54の熱交換容量
が減らされるように構成されている。
【0056】次に、低負荷時や室内機小容量運転時の動
作について説明する。空気条件や室内機運転容量により
室外機54の負荷が小さい場合(低負荷運転時)には、
前記したように第1の開閉弁14が閉じられるため、室
外機熱交換器3の熱交換容量が小さくなり、高圧側圧力
が上昇する。高圧側圧力が上昇すると、二重管熱交換器
12における熱交換率が上昇し、冷媒にサブクールが付
き易くなる。こうして冷媒のサブクールが大きくなる
と、サブクール確保のために圧縮機回転周波数を上げる
必要がなくなるため、圧縮機回転周波数を小さく抑える
ことができ、消費電力の低減が可能となる。
【0057】なお、暖房運転時に第1の開閉弁14が閉
じられた場合、冷媒が流れなくなった第2の室外機熱交
換器3aには冷媒が徐々に溜まり込み、その結果、余剰
冷媒が不足しサブクールが小さくなる恐れがあるが、こ
の実施の形態では制御装置18が以下のような制御を行
うことにより、第2の室外機熱交換器3aへの冷媒の溜
まり込みを防止するようになっている。その制御につい
て、図9を用いて説明する。
【0058】すなわち、まずステップS21で、前回本
制御を実行したときから現在までの経過時間dtを算出す
る。ステップS22では、経過時間dtが所定時間dtm を
超えているかどうか、及び、第5の温度検出器15aの
検出温度THg1と第4の温度検出器15bの検出温度THg2
との温度差(THg1−THg2)が所定温度差THgm以上である
かどうかの判断を行う。そして、前記条件が満たされな
い場合は初期に戻る。一方、経過時間dtが所定時間dtm
を超えており、かつ、温度差THg1−THg2が所定温度差TH
gm以上である場合には、ステップS23へ進んで、第1
の開閉弁14を開く。
【0059】次に、ステップS24では、温度差THg1−
THg2が所定温度差THg0よりも大きい間は第1の開閉弁1
4の開弁状態を維持し、温度差THg1−THg2が所定温度差
THg0未満となったら、ステップS25に進んで第1の開
閉弁14を閉じる。ステップS26では現在の時間を記
録し、次回のdt算出に使用する。
【0060】このような制御では、所定時間dtm の設定
により、第1の開閉弁14の開閉頻度の抑制や冷媒の溜
まり込みによる凍結防止処理等の制御の抑制を行うこと
ができる。
【0061】こうして余剰冷媒が第2の室外機熱交換器
3aへ溜まり込むのを防止することができる。
【0062】また、この実施の形態では第2の室外機熱
交換器3aのガス側にのみ第1の開閉弁14を配置する
とともに、こうした場合に生じる第2の室外機熱交換器
3aへの冷媒の溜まり込みは第1の開閉弁14の開閉制
御により防止するようにしたので、開閉弁を液・ガス両
側に設置する場合よりも簡潔な構成にでき、低コストで
システムを構築できる。
【0063】なお、この実施の形態では、室外機1台に
室内機1台を接続した場合について説明したが、2台以
上の室内機を接続した場合も同様である。また、室外機
熱交換器については2台並列の例を挙げたが、3台以上
が並列接続されている場合も同様である。
【0064】発明の実施の形態5.図10は、本発明の
実施の形態5に係る空気調和装置を示すもので、この空
気調和装置は室外機55と室内機65とから構成されて
いる。また、この空気調和装置は、容量可変形の圧縮機
1、四方弁2、室外機熱交換器3、二重管熱交換器1
2、第1の絞り装置4c、室内機熱交換器5、及びアキ
ュムレータ6をこの順で冷媒配管により環状に接続して
なる冷媒回路と、室外機熱交換器3から第1の絞り装置
4cまでの間の冷媒回路から分岐して圧縮機1の上流側
(吸込側)の冷媒回路(この実施の形態では、四方弁2
とアキュムレータ6との間の冷媒回路)に接続されるバ
イパス路42と、このバイパス路42に設けられた第2
の絞り装置13とを備えている。二重管熱交換器12は
前記実施の形態4の場合と同様、室外機熱交換器3から
バイパス路42の分岐部43までの間の冷媒回路と第2
の絞り装置13の下流側のバイパス路42との間で熱交
換を行わせて、冷媒回路側の冷媒を冷却するように構成
されている。四方弁2の切り替えにより、圧縮機1、四
方弁2、室内機熱交換器5、第1の絞り装置4c、二重
管熱交換器12、室外機熱交換器3、及びアキュムレー
タ6をこの順で環状に接続した冷媒回路を構成できる点
も、前記実施の形態4と同様である。
【0065】室外機熱交換器3は、互いに並列に接続さ
れた第1の室外機熱交換器3b及び第2の室外機熱交換
器3aから構成されており、第2の室外機熱交換器3a
の液側(冷房運転時における下流側)の冷媒配管には第
2の開閉弁16が設けられている。また、第1の室外機
熱交換器3bの液側には第6の温度検出器17bが、第
2の室外機熱交換器3aの液側には第7の温度検出器1
7aが、それぞれ設けられており、第6の温度検出器1
7bと第7の温度検出器17aとはそれぞれ制御装置1
9(本発明にいう第3の制御装置)に接続されて、それ
ぞれの検出信号を制御装置19に送信するようになって
いる。また、制御装置19には第2の開閉弁16も接続
されている。さらに、室外機熱交換器3には室外機ファ
ン7が、室内機熱交換器5には室内機ファン8が付設さ
れている。また、この空気調和装置の冷媒にはR32と
R125とR134aの混合冷媒であるR407Cが用
いられている。
【0066】次に、この空気調和装置における冷媒の流
れについて説明する。冷房運転時、圧縮機1から吐出さ
れた高温、高圧のガス冷媒は、四方弁2を経て室外機熱
交換器3へ流入し、常温の空気等により冷却されて凝縮
液化する。室外機熱交換器3から出た冷媒は、分岐部4
3で二つに分流される。バイパス路42側に分流された
冷媒は、第2の絞り装置13により減圧され低温を発生
するとともに蒸発、ガス化して、アキュムレータ6を経
て圧縮機1へ吸入される。分流された他方の冷媒は、二
重管熱交換器12で冷却されて、さらに凝縮液化された
状態で、第1の絞り装置4cにより減圧され、室内機熱
交換器5へ流入する。そして、室内機熱交換器5で低温
を発生するとともに冷媒は蒸発、ガス化して流出し、ガ
ス冷媒が四方弁2を経てアキュムレータ6へ流入し、こ
れを通過した後、圧縮機1へ吸入される。
【0067】このような冷房運転を行う場合、第2の開
閉弁16は通常負荷時もしくは高負荷時には開かれてい
て、第1の室外機熱交換器3b、第2の室外機熱交換器
3aには並列に冷媒が流れ、他方、低負荷時には第2の
開閉弁16が閉じられ、第2の室外機熱交換器3aには
冷媒が流れない状態となって、室外機55の熱交換容量
が減らされるように構成されている。
【0068】一方、暖房運転時には、圧縮機1から吐出
された高温、高圧のガス冷媒は、四方弁2を経て室内機
熱交換器5へ流入し、常温の空気等により冷却されて凝
縮液化する。室内機熱交換器5から出た冷媒は第1の絞
り装置4cで減圧され、室外機熱交換器3へ流入し、こ
こで低温を発生するとともに冷媒は蒸発、ガス化して流
出し、ガス冷媒は四方弁2を経てアキュムレータ6へ流
入し、これを通過した後、圧縮機1に吸入される。冷媒
回路内の余剰冷媒は液冷媒の状態でアキュムレータ6に
貯留される。
【0069】このような暖房運転を行う場合、第2の開
閉弁16は通常負荷時もしくは高負荷時には開かれてい
て、第1の室外機熱交換器3b、第2の室外機熱交換器
3aには並列に冷媒が流れ、他方、低負荷時には第2の
開閉弁16が閉じられ、第2の室外機熱交換器3aには
冷媒が流れない状態となって、室外機55の熱交換容量
が減らされるように構成されている。
【0070】次に、低負荷時や室内機小容量運転時の動
作について説明する。空気条件や室内機運転容量により
室外機55の負荷が小さい場合(低負荷運転時)には、
前記したように第2の開閉弁16が閉じられるため、室
外機熱交換器3の熱交換容量が小さくなり高圧側圧力が
上昇する。高圧側圧力が上昇すると、二重管熱交換器1
2における熱交換率が上昇し、サブクールが付き易くな
る。
【0071】サブクールが大きくなると、サブクール確
保のために圧縮機回転周波数を上昇させる必要がなくな
るため、圧縮機回転周波数を小さく抑えることができ
る。
【0072】なお、冷房運転時に第2の開閉弁16が閉
じられた場合、第2の室外機熱交換器3aに冷媒が徐々
に溜まり込み、その結果、余剰冷媒が不足しサブクール
が小さくなる恐れがあるが、この実施の形態では、制御
装置19が以下のような制御を行うことにより、前記冷
媒の溜まり込みを防止している。その制御について、図
11を用いて説明する。
【0073】すなわち、まずステップS31では前回本
制御を実行したときから現在までの経過時間dtを算出す
る。ステップS32では経過時間dtが所定時間dtm を超
えているかどうか、及び、第7の温度検出器17aの検
出温度THe1と第6の温度検出器17bの検出温度THe2と
の温度差(THe2−THe1)が所定温度差THem以上であるか
どうかの判断を行う。そして、前記条件が満たされない
場合は初期に戻る。また、経過時間dtが所定時間dtm を
超えており、かつ、温度差THe2−THe1が所定温度差THem
以上である場合には、ステップS32へ進んで、第2の
開閉弁16を開く。
【0074】次に、ステップS24では、温度差THe2−
THe1が所定温度差THe0よりも大きい間は第2の開閉弁1
6の開弁状態を維持し、THe0未満となったらステップS
35に進んで第2の開閉弁16を閉じる。ステップS3
6では現在の時間を記録し、次回のdt算出に使用する。
【0075】この制御では、所定時間dtm の設定によ
り、第2の開閉弁16の開閉頻度の抑制や冷媒の溜まり
込みによる凍結防止処理等の制御の抑制を行うことがで
きる。
【0076】こうして余剰冷媒が第2の室外機熱交換器
3aへ溜まり込むのを防止することができる。
【0077】また、冷媒が第2の室外機熱交換器3aに
溜まり込み冷媒が不足することで、低圧側圧力が低くな
り室内機熱交換器5が凍結する恐れがある。それに対
し、通常は室内機65の第1の絞り装置4cを閉止する
等の凍結防止処理を行うが、第2の開閉弁16を閉止し
ているときは、前記凍結防止処理を行わず、第2の開閉
弁16を開き低圧側圧力を上昇させることにより凍結防
止を図る。第2の開閉弁16を開いて凍結防止を行った
後は、負荷や運転容量に応じて再度第2の開閉弁16を
閉止する。その制御の流れを図12に示す。
【0078】まず、ステップS41では凍結防止処理が
必要かどうかの判断をする。必要な場合はステップS4
2で第2の開閉弁16が閉止しているかどうかを判定
し、閉止している場合はステップS43で第2の開閉弁
16を開き通常の制御に戻る。
【0079】ステップS42で第2の開閉弁16が開い
ている場合は通常の凍結防止処理を行い、終了した後通
常の制御に戻る。
【0080】このように凍結防止処理を行う前に第2の
開閉弁16を開くことにより、通常の凍結防止処理の実
行頻度を減らすことでき、快適性向上につながる。
【0081】また、この実施の形態では第2の室外機熱
交換器3aの液側にのみ第2の開閉弁16を配置すると
ともに、こうした場合に生じる第2の室外機熱交換器3
aへの冷媒の溜まり込みを防止する制御を構築したの
で、開閉弁を液・ガス両側に設置する場合に比べて簡潔
で低コストなシステムを構成できる。
【0082】なお、この実施の形態では、室外機1台に
室内機1台を接続した場合について説明したが、2台以
上の室内機を接続した場合も同様である。また、室外機
熱交換器については2台並列の例を挙げたが、3台以上
が並列接続されている場合も同様である。
【0083】ところで、以上の実施の形態1から5で
は、空気調和装置の冷媒としてR407Cを用いた場合
について説明した。R407CはHFC系冷媒であり、
オゾン層を破壊しない地球環境保全に適した冷媒であ
る。
【0084】さらに、この空気調和装置の冷媒として
は、R407Cに限ることはなく、HFC系冷媒である
R410AやR404A、R507Aであっても良い。
また、地球温暖化防止の観点から、地球温暖化係数の小
さなHFC系冷媒であるR32単独、R152a単独あ
るいはR32/R134a等の混合冷媒であっても良
い。また、プロパンやブタン、イソブタン等のHC系冷
媒やアンモニア、二酸化炭素、エーテル等の自然系冷媒
およびそれらの混合冷媒であっても良い。
【0085】
【発明の効果】以上のように、第1の発明に係る空気調
和装置は、圧縮機、室外機熱交換器、絞り装置、室内機
熱交換器を備えた空気調和装置において、絞り装置の上
流側の冷媒回路に多孔質の冷媒透過部材を備え、これに
より気泡を細かくするようにしたので、気液二相状態の
冷媒が絞り装置へ流れた場合でも冷媒流動音の発生を抑
えることができて、快適性を確保できる。
【0086】また、第2の発明に係る空気調和装置は、
冷媒が気液二相状態であっても、室内機熱交換器の各パ
スへほぼ均等な流量で分配されるので、冷媒に過冷却度
がつきにくい状況においても空気調和能力の確保が可能
である。
【0087】また、第3の発明に係る空気調和装置は、
冷媒透過部材の上流側にストレーナを備えたので、不純
物の混入による冷媒透過部材の目詰まりを防ぐことがで
きる。
【0088】また、第4の発明に係る空気調和装置は、
室外機及び他の室内機との通信により受信した室内機運
転容量や冷媒過冷却度等の情報と、当該室内機の第1の
温度検出器、第2の温度検出器、及び第3の温度検出器
の各検出温度と、当該室内機の絞り装置の開度とに基づ
いて絞り装置開度に係る制御量を算出し、この制御量に
より絞り装置を開度制御する第1の制御装置を備えたの
で、各室内機に流入する冷媒の状態が均一になるように
絞り装置を制御することができ、冷媒に過冷却度がつき
にくい低外気温冷房運転時でも各室内機の熱交換能力の
均一化が行え、冷媒流動音の発生を低減することができ
る。
【0089】また、第5の発明に係る空気調和装置は、
容量可変形の圧縮機、室外機熱交換器、第1の絞り装
置、室内機熱交換器を備えた空気調和装置において、第
2の絞り装置及び二重管熱交換器を備えたバイパス路を
設け、冷房運転時に室外機熱交換器から流出した冷媒の
一部をバイパス路に分流し、分流した冷媒を第2の絞り
装置で減圧し、二重管熱交換器で冷媒回路を流れる主流
の冷媒と熱交換させるようにしたので、低外気温時でも
冷媒の過冷却度を確保できて、圧縮機の回転周波数を低
く抑えることができ、消費電力の節減が図れる。また、
冷媒の過冷却度を確保できるために、第1の絞り装置に
気液二相冷媒が流れることを防止できて、冷媒流動音の
発生を低減することができる。
【0090】また、第6の発明に係る空気調和装置は、
第1の室外機熱交換器と並列に接続された第2の室外機
熱交換器と、この第2の室外機熱交換器のガス側の冷媒
配管を開閉する第1の開閉弁と、第1の室外機熱交換器
のガス側の冷媒温度を検出する第4の温度検出器と、第
2の室外機熱交換器のガス側の冷媒温度を検出する第5
の温度検出器と、第4の温度検出器及び第5の温度検出
器の各検出温度に基づいて第1の開閉弁を開閉制御する
第2の制御装置とを備えたので、低負荷運転時には第1
の開閉弁を閉じることにより高圧を上昇させて、二重管
熱交換器における熱交換効率を向上させ、冷媒の過冷却
度をより一層高めることができる。そして、これにより
圧縮機の回転周波数を抑えて、消費電力の節減を図るこ
とができる。また、簡潔な構成で、第2の室外機熱交換
器への余剰冷媒の溜まり込みを防止することができる。
【0091】また、第7の発明に係る空気調和装置は、
第1の室外機熱交換器と並列に接続された第2の室外機
熱交換器と、この第2の室外機熱交換器の液側の冷媒配
管を開閉する第2の開閉弁と、第1の室外機熱交換器の
液側の冷媒温度を検出する第6の温度検出器と、第2の
室外機熱交換器の液側の冷媒温度を検出する第7の温度
検出器と、第6の温度検出器及び第7の温度検出器の各
検出温度に基づいて第2の開閉弁を開閉制御する第3の
制御装置とを備えたので、低負荷運転時には第2の開閉
弁を閉じることにより高圧を上昇させて、二重管熱交換
器における熱交換効率を向上させ、冷媒の過冷却度をよ
り一層高めることができる。そして、これにより圧縮機
の回転周波数を抑えて、消費電力の節減を図ることがで
きる。また、簡潔な構成で、第2の室外機熱交換器への
余剰冷媒の溜まり込みを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の
冷媒回路図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における室内機内の冷
媒回路図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における分配器の断面
説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の
冷媒回路図である。
【図5】 本発明の実施の形態2における制御フローチ
ャート図である。
【図6】 本発明の実施の形態2における制御フローチ
ャート図である。
【図7】 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の
冷媒回路図である。
【図8】 本発明の実施の形態4に係る空気調和装置の
冷媒回路図である。
【図9】 本発明の実施の形態4における制御フローチ
ャート図である。
【図10】 本発明の実施の形態5に係る空気調和装置
の冷媒回路図である。
【図11】 本発明の実施の形態5における制御フロー
チャート図である。
【図12】 本発明の実施の形態5における制御フロー
チャート図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、3 室外機熱交換器、3a 第2の室外機
熱交換器、3b 第1の室外機熱交換器、 4,4a,
4b 絞り装置、4c 第1の絞り装置、5,5a,5
b 室内機熱交換器、5c パス、9a,9b 第1の
温度検出器、10a,10b 第2の温度検出器、11
a,11b 制御装置(第1の制御装置)、12 二重
管熱交換器、13 第2の絞り装置、14 第1の開閉
弁、15a 第5の温度検出器、15b 第4の温度検
出器、16 第2の開閉弁、17a 第7の温度検出
器、17b 第6の温度検出器、18 制御装置(第2
の制御装置)、19 制御装置(第3の制御装置)、2
0a,20b 第3の温度検出器、21 第1のストレ
ーナ、22 第2のストレーナ、23 分配器、25
a,25b 冷媒透過部材、51〜55 室外機、6
1,62a,62b,63〜65 室内機。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室外機熱交換器、絞り装置、及
    び室内機熱交換器を接続してなる冷媒回路を備えた空気
    調和装置において、 前記絞り装置の上流側の冷媒回路に多孔質の冷媒透過部
    材が設けられていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和装置であっ
    て、室内機熱交換器が互いに並列に接続された複数のパ
    スを備えたものにおいて、 前記パスの絞り装置側の接続部に、冷媒が気液二相状態
    であっても各パスにほぼ均等に分配可能な分配器が設け
    られていることを特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 冷媒透過部材の上流側の冷媒回路にスト
    レーナを備えた請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機及び室外機熱交換器を有する室外
    機と、絞り装置及び室内機熱交換器を有する複数の室内
    機とを備えた空気調和装置において、 前記各室内機に、室内機熱交換器の液側の冷媒温度を検
    出する第1の温度検出器と、室内機熱交換器のガス側の
    冷媒温度を検出する第2の温度検出器と、室内機熱交換
    器の吸込空気温度を検出する第3の温度検出器と、室外
    機及び他の室内機との間の通信により室内機運転容量や
    室外機熱交換器の液側における冷媒過冷却度等の情報を
    授受する第1の制御装置とが設けられており、この第1
    の制御装置は、前記通信により受信した情報と、当該室
    内機の第1の温度検出器、第2の温度検出器、及び第3
    の温度検出器の各検出温度と、当該室内機の絞り装置の
    開度とに基づいて絞り装置開度に係る制御量を算出し、
    この制御量により絞り装置を開度制御することを特徴と
    する空気調和装置。
  5. 【請求項5】 容量可変形の圧縮機、室外機熱交換器、
    第1の絞り装置、及び室内機熱交換器を接続してなる冷
    媒回路を備えた空気調和装置において、 前記室外機熱交換器から前記第1の絞り装置までの間の
    冷媒回路から分岐して前記圧縮機の上流側の冷媒回路に
    接続されるバイパス路と、このバイパス路に設けられた
    第2の絞り装置と、前記室外機熱交換器から前記バイパ
    ス路の分岐部までの間の冷媒回路と前記第2の絞り装置
    の下流側のバイパス路との間で熱交換を行わせて冷媒回
    路側の冷媒を冷却する二重管熱交換器とを備え、前記二
    重管熱交換器は、冷房運転時に前記第1の絞り装置へ流
    入する冷媒の過冷却度を確保可能な熱交換能力を有する
    ことを特徴とする空気調和装置。
  6. 【請求項6】 容量可変形の圧縮機、第1の室外機熱交
    換器、第1の絞り装置、及び室内機熱交換器を接続して
    なる冷媒回路と、前記第1の室外機熱交換器から前記第
    1の絞り装置までの間の冷媒回路から分岐して前記圧縮
    機の上流側の冷媒回路に接続されるバイパス路と、この
    バイパス路に設けられた第2の絞り装置と、前記第1の
    室外機熱交換器から前記バイパス路の分岐部までの間の
    冷媒回路と前記第2の絞り装置の下流側のバイパス路と
    の間で熱交換を行わせて冷媒回路側の冷媒を冷却する二
    重管熱交換器とを備えた空気調和装置において、 前記第1の室外機熱交換器と並列に接続された第2の室
    外機熱交換器と、この第2の室外機熱交換器のガス側の
    冷媒配管を開閉する第1の開閉弁と、前記第1の室外機
    熱交換器のガス側の冷媒温度を検出する第4の温度検出
    器と、前記第2の室外機熱交換器のガス側の冷媒温度を
    検出する第5の温度検出器と、前記第4の温度検出器及
    び前記第5の温度検出器の各検出温度に基づいて前記第
    1の開閉弁を開閉制御する第2の制御装置とを備えたこ
    とを特徴とする空気調和装置。
  7. 【請求項7】 容量可変形の圧縮機、第1の室外機熱交
    換器、第1の絞り装置、及び室内機熱交換器を接続して
    なる冷媒回路と、前記第1の室外機熱交換器から前記第
    1の絞り装置までの間の冷媒回路から分岐して前記圧縮
    機の上流側の冷媒回路に接続されるバイパス路と、この
    バイパス路に設けられた第2の絞り装置と、前記第1の
    室外機熱交換器から前記バイパス路の分岐部までの間の
    冷媒回路と前記第2の絞り装置の下流側のバイパス路と
    の間で熱交換を行わせて冷媒回路側の冷媒を冷却する二
    重管熱交換器とを備えた空気調和装置において、 前記第1の室外機熱交換器と並列に接続された第2の室
    外機熱交換器と、この第2の室外機熱交換器の液側の冷
    媒配管を開閉する第2の開閉弁と、前記第1の室外機熱
    交換器の液側の冷媒温度を検出する第6の温度検出器
    と、前記第2の室外機熱交換器の液側の冷媒温度を検出
    する第7の温度検出器と、前記第6の温度検出器及び前
    記第7の温度検出器の各検出温度に基づいて前記第2の
    開閉弁を開閉制御する第3の制御装置とを備えたことを
    特徴とする空気調和装置。
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