JP2001304048A - エンジンの冷却水路切替装置 - Google Patents

エンジンの冷却水路切替装置

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JP2001304048A
JP2001304048A JP2000129598A JP2000129598A JP2001304048A JP 2001304048 A JP2001304048 A JP 2001304048A JP 2000129598 A JP2000129598 A JP 2000129598A JP 2000129598 A JP2000129598 A JP 2000129598A JP 2001304048 A JP2001304048 A JP 2001304048A
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cooling water
control valve
passage
cooling
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Atsushi Ito
篤史 伊藤
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの冷却水通路の連通を制御してスロ
ットルボデーの加熱と、EGRガス量制御弁の冷却とを
切り替えて制御する安価で簡単な構成の冷却水路切替装
置を提供すること。 【解決手段】 エンジン本体を冷却する主冷却水通路の
途中から分岐し、スロットルボデーを加熱する加熱用水
通路20と、排気ガス還流通路3aに設けられるEGR
ガス量制御弁3を冷却するEGR冷却用水通路10とを
備えてなるエンジンの冷却装置において、加熱用水通路
20とEGR冷却用水通路10とを並列に配置すると共
に、主冷却水通路と、前記加熱用水通路20及びEGR
冷却用水通路10の連通を開閉制御する制御弁5bを設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロットルボデー
のアイシングを防止する加熱用水通路と、排気再循環装
置を構成する排気再循環ガス量制御弁を冷却する冷却用
水通路とを、切り替え制御可能なエンジンの冷却水路切
替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、排気通路から排出される排気
ガスの一部を吸気通路に再循環させて、燃焼室内に不活
性ガスを供給し、燃焼室内の燃焼温度を低下させてエン
ジンの排気ガス中に含まれる有害物質の窒素酸化物(N
Oxという)を低減させる効果を持つ排気再循環(EG
Rという)装置が取り付けられているエンジンが見られ
る。吸気装置に再循環されるこのEGRガス(還流ガ
ス)は不活性ガスを含むため、エンジンの運転領域に応
じてその供給量を制御する必要がある。そのため、EG
R装置にはEGRガス量制御弁が設けられているのが普
通である。しかし、EGRガス量制御弁はその駆動源と
してダイアフラムや、モータなどを使用しているため熱
に弱く、エンジンの排気装置からEGR装置を介して吸
気通路に還流されるEGRガスの量が多いエンジンの運
転領域や、EGRガス温が高温となるエンジンの高負荷
や、高回転領域においては、EGRガス量制御弁を冷却
する必要が生じる。一般的に、EGRガス量制御弁の冷
却はエンジン冷却水によって行われており、例えば、特
開平6−229328号公報(第1の従来技術という)
にはEGRガス量制御弁の冷却用水通路とスロットルボ
デーを加熱するための水通路とが直列に接続して構成さ
れているものが開示されている。
【0003】また、エンジンの吸気装置に取り付けられ
ているスロットルボデーを構成するスロットルバルブの
アイシング(氷結)を防止するために、スロットルボデ
ーのハウジングにエンジンの冷却水を循環させる加熱用
水通路を設けた温水式加熱装置がスロットルボデーに取
り付けられていることは一般に知られている。しかし、
従来の温水式加熱装置ではエンジンの暖気完了後におい
ても温水が循環し続けるために、吸入空気が暖められて
吸入空気の充填効率が低下するという問題がある。この
問題を解決するため、特開平10−339179号公報
(第2の従来技術という)に開示されているように、吸
気温度に応動して加熱用水通路を開閉制御する温水カッ
トバルブを備えた温水式加熱装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、EGRガス
は周知のように未燃ガスやオイル分を含むので、EGR
ガスの温度が低下すると未燃ガスやオイル分のカーボン
などが固化してデポジット(堆積物)となって通路内に
溜まってしまうことがある。そのため、吸気装置に還流
させる前のEGRガスの温度はできるだけ高温であるこ
とが望ましい。また、エンジンの低回転域、低負荷の運
転領域においては、EGRガスの吸入空気への導入によ
る吸入空気温の上昇によって、エンジンのポンピングロ
スが低減され、燃費が向上することなどが知られてい
る。そのような場合には、EGRガスはできるだけ高温
のままで吸入空気に導入することが望ましい。しかしな
がら、第1の従来技術に記載されているEGRガス量制
御弁の冷却装置では、常に冷却水が循環するため、エン
ジンの運転領域に関わらずEGRガスは冷却水によって
は冷却され、その温度は低くなる。このため、上記した
ような効果を得ることはできない、という問題があっ
た。
【0005】さらに、第1の従来技術では、 EGRガ
ス温が低いときでも冷却水によって、EGRガスが冷却
されるため、EGRガスの過冷却が起きやすい。そのた
め、上記したように、EGR通路内でのEGRガス温が
低下し、EGR通路内にデポジットが発生しやすいとい
う問題があった。このデポジットがEGR通路などに付
着すると、通路が徐々に閉塞されるので、EGR通路の
断面積が変化して意図した量のEGRガスが吸気装置に
供給されなくなったり、完全に通路が詰まってEGRガ
スを導入できなくなったりして、排出ガスの改善ができ
なくなるという問題を発生させる可能性がある。
【0006】また、第2の従来技術のような温水カット
バルブによって、温水をカットする(吸入空気の温度を
低下させて充填効率を向上させる)ことが必要なエンジ
ンの運転領域は高回転域や高負荷域であってその領域は
非常に狭く、一般的には使用されない運転領域であると
共に、その効果も限定的なものである。しかしながら、
温水カットバルブを搭載するためには、搭載スペースの
確保や、部品増加に伴うコストの上昇などの問題が生じ
る。
【0007】それゆえ、本発明は、EGRガス量制御弁
の冷却用水通路と、スロットルボデー加熱用水通路との
連通を制御してスロットルボデーの加熱と、EGRガス
量制御弁の冷却の両方を水路を切り替えられることで行
うことができる安価で簡単な構成の冷却水路切替装置を
提供することを、その課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1の発明にて講じた技術的手段は、エンジ
ンの吸気装置を流れる吸入空気の流量を制御するスロッ
トルボデーと、前記エンジンの燃焼室から排出される排
気ガスの一部を前記吸気装置に還流する排気ガス還流通
路と、前記還流される還流ガスの流量を制御する排気再
循環ガス量制御弁と、前記エンジンを冷却する主冷却水
通路の途中から分岐し、前記スロットルボデーを加熱す
る加熱用水通路と、前記主冷却水通路から分岐し、前記
排気再循環ガス量制御弁を冷却する冷却用水通路とを備
えてなるエンジンの冷却装置において、前記加熱用水通
路と前記冷却用水通路とがそれぞれ並列に配置されると
共に、前記加熱用水通路と前記冷却用水通路とそれぞれ
連通する連通部に、前記連通部と前記冷却用水通路及び
前記加熱用水通路との連通を開閉制御する制御弁とが設
けられていることである。
【0009】上記した手段によれば、加熱用水通路と冷
却用水通路とを並列に配置し、両者と連通する連通部に
制御弁を設けて、両者の連通を切り替えることによっ
て、加熱用水通路とEGR冷却用水通路を1系統の水通
路で構成することができる。
【0010】尚、前記制御弁が、還流ガスの温度を感知
する感温部によって感知された温度に応動して、前記加
熱用水通路と前記冷却用水通路との連通を制御すること
や、前記加熱用水通路と前記冷却用水通路とが前記吸気
装置に一体で構成されていること、前記制御弁を駆動さ
せる手段が前記感温部に内封されたワックスであること
が望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に従った実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明の実施の形態を示すエンジ
ンの構成を示す図面である。
【0013】図1において、例えば、エンジンのインテ
ークマニホルドのような吸気装置1には、スロットルボ
デー2を取り付けるフランジ1aと、EGRガスを導入
するEGRガス導入部1bと、図示しない主冷却水通路
と連通するEGR冷却用水通路10の一部及び加熱用水
通路20の一部とが、形成されている。スロットルボデ
ー2及び、EGRガス量制御弁3には、それぞれ加熱用
水通路20の一部と、EGR冷却用水通路10の一部と
が形成されており、図示しないボルトなどで、それらが
吸気装置1に取り付けられることによって、それぞれの
通路が形成される。EGRガス制御弁3には図示しない
排気通路に連通するEGR通路(排気ガス還流通路)3
aと、EGR通路3aから導入されるEGRガスの量を
制御する図示しないEGRバルブと、EGRバルブを駆
動させる駆動部3bと、駆動部3b及びEGR通路部3
aを接合する接続部3cとが設けられている。また、E
GRガス量制御弁3には、EGR冷却用水通路10と加
熱用水通路20の連通を制御する制御弁5bと、EGR
ガス制御弁3の接続部3cの温度を感知し、制御弁5b
を作動させる感温部5とが形成されている。制御弁5b
は、円筒の一部が扇形断面で切り欠かれた形状を有し、
その円周面で通路の開口部を開閉することで通路の連通
を制御する。
【0014】図2は、図1に示すEGRガス量制御弁の
冷却用水通路の断面図である。
【0015】吸気装置1にはEGRガス導入部1bが設
けられ、EGRガス量制御弁3が取り付けられている。
EGRガス量制御弁3には感温部5が設けられ、その内
部には感温部材5aが内封されている。吸気装置1に
は、図示しない主冷却通路と連通する入口ユニオン4a
が取り付けられ、入口ユニオン4aの通路は吸気装置1
に形成された第1連通部6aと連通されている。第1連
通部6aには、第1EGR冷却用水通路7aと、第1加
熱用水通路9aとが並列に設けられ、それぞれが第1連
通部6aと連通されている。また、第1連通部6aに
は、第1連通路6aを、第1EGR冷却用水通路7a又
は、第1加熱用水通路9aのどちら(または両方)と連
通させるかを制御する制御弁5bが挿入されている。制
御弁5bは、接続部3cの温度によって感温部5に内封
された感温部材5aが膨張、収縮されることで移動され
る。第1EGR冷却用水通路7aの下流には、EGRガ
ス量制御弁3の接続部3cに設けられた第2EGR冷却
用水通路7cが連通され、接続部3cの熱が冷却水に伝
達されることで接続部3cを冷却する。入口ユニオン4
aと対向する側には出口ユニオン4bが設けられ、入口
ユニオン4aの側と略対称な通路形状を有する第2連通
部6bと、第3EGR冷却用水通路7bと、第3加熱用
水通路9bとが設けられている。第2EGR冷却用水通
路7cは、第3EGR冷却用水通路7bと、第2連通路
6bとを介して出口ユニオン4bと連通されている。こ
の入口ユニオン4a、第1連通部6a、第1EGR冷却
用水通路7a、第2EGR通路7c、第3EGR冷却用
水通路7b、第2連通部6b、出口ユニオン4bとから
なる水通路が図1に示すEGR冷却用水通路10を構成
している。
【0016】図3は、図2中のB−B断面の断面図であ
る。
【0017】図3において、吸気装置1に設けられた入
口ユニオン4aは、第1連通部6aと第1加熱用水通路
9aとを介して、スロットルボデー2に設けられた第2
加熱用水通路9cと連通している。第2加熱用水通路9
cは、第1連通部6aと対向する側に設けられた第3加
熱用水通路9bと第2連通部6bとを介して、出口ユニ
オン4bと連通されている。これによって、入口ユニオ
ン4a、第1連通部6a、第1加熱用水通路9a、第2
加熱用水通路9c、第3連通部9b、第2連通部6b、
出口ユニオン4bとからなる図1に示すスロットルボデ
ー加熱用水通路20が形成される。吸気装置1に設けら
れた入口ユニオン4aから供給される冷却水(温水)
は、制御弁5bによって第1連通部6aを介して第1加
熱用水通路9aへと供給される。温水は、第1加熱用水
通路からスロットルボデー2に設けられる第2加熱用水
通路9cに供給され、スロットルボデー2との間で熱伝
達が行われ、温水の熱によってスロットルボデー2が加
熱される。
【0018】ここで、図1、図2、図3を用いて、本発
明の作用について説明する。
【0019】図1に示した入口ユニオン4aから導入さ
れた冷却水は、EGR冷却用水通路10と加熱用水通路
20とが連通する第1連通部6aに供給される。第1連
通部6aには制御弁5bが設けられており、感温部5に
内封された感温部材(ワックス)5aがEGRガス量制
御弁3の接続部3cの温度によって膨張または、収縮す
ることで移動し、第1EGR冷却通路7aまたは、加熱
用水通路9aと、第1連通部6aとの連通を制御する。
【0020】接続部3cの温度が高い(EGRガス温の
高い)場合には、感温部材5aは、その熱によって膨張
し、制御弁5bは第1冷却用水通路7aと第1連通路6
aとを連通する側に移動され、第1EGR冷却通路7a
(EGR冷却通路10)に冷却水が導入される。これに
よって、冷却水は第1EGR冷却水路7aからEGRガ
ス量制御弁3の接続部3cに設けられている第2EGR
冷却通路7cに供給されて周囲(接続部3cとEGR通
路3a)を冷却し、EGRガスの熱が駆動部3aに伝達
することを防止すると共に、EGR通路3a内を通るE
GRガスと熱交換して、その温度を低下させる。
【0021】一方、接続部3cの温度が低い(EGRガ
ス温が低い)場合には、感温部材5aはその熱によって
収縮し、制御弁5bは、第1加熱用水通路9aと第1連
通部6aとを連通する側に移動される。これによって、
加熱用水通路20に温水(冷却水)が導入され、吸気装
置1に設けられた第1加熱用水通路9aからスロットル
ボデー2に設けられる第2加熱用水通路9cを介して、
入口ユニオン4aと対向する側に設けられた第3加熱用
水通路9bへと温水が供給される。そして、第2加熱用
水通路9cを介してスロットルボデー2に温水の持つ熱
エネルギーが伝達され、スロットルボデー2が加熱され
る。
【0022】上記したように、本実施形態においては、
EGRガス量制御弁3の接続部3cの温度によって感温
部5に内封された感温部材5aが膨張、あるいは収縮さ
れることで制御弁5bが移動され、入口ユニオン4a
(主冷却通路)と、EGR冷却用水通路10、加熱用水
通路20の連通を制御する。
【0023】これによって、例えば、EGRガス量制御
弁3の冷却が必要なEGRガスの流量が多い、またはE
GRガスの温度が高いエンジンの運転領域(高回転、高
負荷域)では、接続部3cの温度が高くなる。そのた
め、感温部材5aが膨張して第1連通部6a内の制御弁
5bが移動して、第1EGR冷却用水通路7aと第1連
通部6aとを連通させてEGR冷却用水通路10が形成
されると共に、第1加熱用水通路9aと第1連通部6a
との連通は遮断される。これによって、冷却水はEGR
冷却用水通路10に供給され、EGRガス量制御弁3を
冷却すると共に、スロットルボデー2を加熱する加熱用
水通路20には冷却水(温水)が供給されないため、ス
ロットルボデー2が加熱されて吸入空気温度が上昇し、
体積効率が低下することはない。
【0024】一方、スロットルボデー2の冷間時の氷結
防止のためにスロットルボデー2に温水を供給すること
が必要なエンジンの運転領域(冷間時)と、吸入空気の
加熱によるポンピングロスの低減を行う運転領域(低負
荷、低回転域)においては、EGRガス量制御弁3の接
続部3cの温度は低い。このため、感温部材5aは収縮
した状態となるので、第1連通部6a内の制御弁5b
が、第1加熱用水通路9aと第1連通部6aとを連通さ
せる側に移動して、加熱用水通路20が形成されると共
に、第1EGR冷却用水通路7aと第1連通部6aの連
通は遮断される。これによって、温水が加熱用水通路2
0に供給されて、スロットルボデー2を加熱すると共
に、EGR冷却用水通路10には冷却水が供給されない
ので、EGRガス量制御弁に排気ガスの供給がない、あ
るいは排気ガスの温度が低いため冷却する必要がないE
GRガス量制御弁3(EGRガス)を過冷却することは
ない。さらに、EGRガス量制御弁3の過冷却が防止さ
れることによって、EGRガスは周囲の部品に悪影響を
与えない程度の温度に保持されたまま吸気装置1に導入
されるので、EGRガスの導入によって吸入空気温を上
昇させることができ、これら運転領域でのポンピングロ
スの低減を図ることができる。
【0025】加えて、制御弁5の形状によって、EGR
冷却用水通路10と、加熱用水通路20内を流れる冷却
水(温水)の比率を可変にすることや、両方の通路に同
時に冷却水(温水)を供給するように構成することも、
制御弁5bの形状や移動量、感温部材5aの物性値を調
整することで可能である。
【0026】また、本実施形態において、EGRガス温
を感知する感温部材5aは、EGRガス量制御弁3の接
続部3cに設けられていたが、確実にEGRガス温を感
知して、制御弁5bの移動を行えるような位置であれ
ば、どこに配置されても問題ない。
【0027】
【発明の効果】以上の如く、請求項1の発明によれば、
加熱用水通路とEGR冷却用水通路とが並列に配置さ
れ、主冷却水通路と、加熱用水通路及びEGR冷却用水
通路の連通を開閉制御する制御弁が設けられていること
によって、エンジンの運転領域に応じて、1系統の水通
路をEGRガス量制御弁を冷却するEGR冷却用水通路
とするか、スロットルボデーを加熱する加熱用水通路と
するかを切り替えることができる。これによって、1系
統の水通路で2系統の通路(EGR装置冷却用水通路と
スロットルボデー加熱用水通路)を有するのと同じ作
用、効果を得ることができる。
【0028】また、EGRガス量制御弁を冷却する冷却
水の流入を制御することによって、吸気装置へ導入され
るEGRガスの温度を制御することができる。これによ
って、エンジンの運転領域が低回転、低負荷域の場合に
は、EGRガスの過冷却が防止され、EGRガスの導入
に伴って吸入空気温を上昇させてポンピングロスを低減
させたり、燃料の霧化促進による燃費、エミッションの
向上、デポジットの発生の防止などを行うことができ
る。エンジンの運転領域が高回転、高負荷域の場合に
は、EGRガスを冷却することによって、高温、大流量
のEGRガスによるEGRガス量制御弁への影響を低減
させることができる。
【0029】また、スロットルボデーへの温水の流入を
制御することによって、エンジンの高回転、高負荷域の
場合には、スロットルボデーへの温水のカットによる吸
入空気の体積効率の低下の防止を、冷間時にはスロット
ルボデーの加熱によるスロットルボデーの氷結の防止を
行うことができる。
【0030】請求項2に示すように、排気ガス還流通路
又は、EGRガス量制御弁の温度を感知する感温部によ
って感知された排気ガス還流制御弁の温度に応動して、
EGR冷却用水通路と加熱用水通路との連通を制御する
ことによって、水通路や制御弁の構造を簡単にすること
ができ、コストと部品点数の削減を行うことができる。
【0031】また、請求項3に示すように、加熱用水通
路と冷却用水通路とが吸気装置に一体で構成されている
こと、請求項4に示すように制御弁を駆動させる手段が
感温部に内封されたワックスであることによって、簡単
で安価な構成ながらエンジンの運転領域に応じて主冷却
通路と、EGR冷却用水通路またはスロットルボデー加
熱用水通路との連通の切替を行う制御弁を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す吸気装置とEGRガ
ス量制御弁とスロットルボデーの斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態のEGR冷却用水通路の経
路を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の加熱用水通路の経路を示
す図1のB―B断面図である。
【符号の説明】
1 吸気装置 2 スロットルボデー 3 EGRガス量制御弁 3a EGR通路(排気還流通路) 3b 駆動部 3c 接続部 4a 入口ユニオン 4b 出口ユニオン 5 感温部 5a 感温部材(ワックス) 5b 制御弁 6a 第1連通部 6b 第2連通部 7a 第1EGR冷却用水通路 7b 第3EGR冷却用水通路 7c 第2EGR冷却用水通路 9a 第1加熱用水通路 9b 第3加熱用水通路 9c 第2加熱用水通路 10 EGR冷却用水通路 11 密封せん(プラグ) 20 スロットルボデー加熱用水通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸気装置を流れる吸入空気の
    流量を制御するスロットルボデーと、前記エンジンの燃
    焼室から排出される排気ガスの一部を前記吸気装置に還
    流する排気ガス還流通路と、前記還流される還流ガスの
    流量を制御する排気再循環ガス量制御弁と、前記エンジ
    ンを冷却する主冷却水通路の途中から分岐し、前記スロ
    ットルボデーを加熱する加熱用水通路と、前記主冷却水
    通路から分岐し、前記排気再循環ガス量制御弁を冷却す
    る冷却用水通路とを備えてなるエンジンの冷却装置にお
    いて、前記加熱用水通路と前記冷却用水通路とがそれぞ
    れ並列に配置されると共に、前記加熱用水通路と前記冷
    却用水通路とそれぞれ連通する連通部に、前記連通部と
    前記冷却用水通路及び前記加熱用水通路との連通を開閉
    制御する制御弁が設けられていることを特徴とするエン
    ジンの冷却水路切替装置。
  2. 【請求項2】 前記制御弁が、還流ガスの温度を感知す
    る感温部によって感知された温度に応動して、前記加熱
    用水通路と前記冷却用水通路との連通を制御することを
    特徴とする請求項1に記載のエンジンの冷却水路切替装
    置。
  3. 【請求項3】 前記加熱用水通路と前記冷却用水通路と
    が前記吸気装置に一体で構成されていることを特徴とし
    た請求項1または2に記載のエンジンの冷却水路切替装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御弁を駆動させる手段が前記感温
    部に内封されたワックスであることを特徴とした請求項
    1乃至3に記載のエンジンの冷却水路切替装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004057306A1 (de) * 2004-11-26 2006-06-01 Siemens Ag Verfahren zur Rückführung eines Teilstromes an Abgas zu einem Verbrennungsmotor eines Kraftfahrzeuges
JP2009097340A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Hino Motors Ltd Egr装置

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