JP2001303466A - 樹脂コーティングワイヤーとその製造方法 - Google Patents
樹脂コーティングワイヤーとその製造方法Info
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤーの表面を樹脂で被覆させワイヤーが
目立たないようにし、樹脂が剥離せず、しかも十分なし
なりと、把持しやすい摩擦係数を有する樹脂コーティン
グワイヤーを提供することを目的とする。 【解決手段】 ワイヤーの表面を樹脂で被覆させ、その
被覆膜の厚さをワイヤー表面の凹凸を残すように薄く形
成した樹脂コーティングとした。
目立たないようにし、樹脂が剥離せず、しかも十分なし
なりと、把持しやすい摩擦係数を有する樹脂コーティン
グワイヤーを提供することを目的とする。 【解決手段】 ワイヤーの表面を樹脂で被覆させ、その
被覆膜の厚さをワイヤー表面の凹凸を残すように薄く形
成した樹脂コーティングとした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂コーティング
ワイヤーとその製造方法に関し、特に、ワイヤーグリッ
プに用いられる樹脂コーティングワイヤーとその製造方
法についてである。
ワイヤーとその製造方法に関し、特に、ワイヤーグリッ
プに用いられる樹脂コーティングワイヤーとその製造方
法についてである。
【０００２】
【従来の技術】従来の美術館の絵画などの吊下げには、
それに使用するワイヤーは錆が出て見苦しくならないよ
うに、ステンレス製のものが使用されている。
それに使用するワイヤーは錆が出て見苦しくならないよ
うに、ステンレス製のものが使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】通常、美術館の壁面は
白色に塗装されており、絵画などの吊下げ用のワイヤー
は白色でなく目立ち、見栄え上、好ましくない。
白色に塗装されており、絵画などの吊下げ用のワイヤー
は白色でなく目立ち、見栄え上、好ましくない。
【０００４】また、ワイヤーを絵画などの吊下げに長時
間使用すると埃が付着し、掃除しなければならないが、
ワイヤーそのままでは表面に凹凸があり掃除しにくい。
間使用すると埃が付着し、掃除しなければならないが、
ワイヤーそのままでは表面に凹凸があり掃除しにくい。
【０００５】さらに、ワイヤーの表面に凹凸が全く分か
らない程度にまで樹脂を被覆すると、被覆した樹脂がよ
く剥離していた。
らない程度にまで樹脂を被覆すると、被覆した樹脂がよ
く剥離していた。
【０００６】見栄えを良くするため、ワイヤーの表面を
白色の樹脂で被覆させたものがあるが、上記のように樹
脂が剥離するばかりか、ワイヤーの素線間に樹脂が入り
込み、ワイヤーがしなりにくくなり、さらに、ワイヤー
の表面が樹脂で被覆され凹凸が殆どなくなると摩擦係数
が減少して金具などで把持しにくくなる。
白色の樹脂で被覆させたものがあるが、上記のように樹
脂が剥離するばかりか、ワイヤーの素線間に樹脂が入り
込み、ワイヤーがしなりにくくなり、さらに、ワイヤー
の表面が樹脂で被覆され凹凸が殆どなくなると摩擦係数
が減少して金具などで把持しにくくなる。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
の事情に鑑み、ワイヤーの表面を樹脂で被覆させワイヤ
ーが目立たないようにし、樹脂が剥離せず、しかも十分
なしなりと、把持しやすい摩擦係数を有するようにすべ
く、ワイヤーの表面を樹脂で被覆させ、その被覆膜の厚
さをワイヤー表面の凹凸を残すように薄く形成した樹脂
コーティングワイヤーとした。
の事情に鑑み、ワイヤーの表面を樹脂で被覆させワイヤ
ーが目立たないようにし、樹脂が剥離せず、しかも十分
なしなりと、把持しやすい摩擦係数を有するようにすべ
く、ワイヤーの表面を樹脂で被覆させ、その被覆膜の厚
さをワイヤー表面の凹凸を残すように薄く形成した樹脂
コーティングワイヤーとした。
【０００８】また、本発明は、具体的には、ワイヤーグ
リップに使用する樹脂コーティングワイヤーである。
リップに使用する樹脂コーティングワイヤーである。
【０００９】さらに、本発明は、ワイヤーの表面を白色
や緑色や茶色などの樹脂で被覆させワイヤーが目立たな
いようにし、樹脂が剥離せず、しかも十分なしなりと、
把持しやすい摩擦係数を有するようにすべく、負圧室内
の溶融樹脂中をワイヤーを通し、ワイヤーの表面を樹脂
で被覆させ、その被覆の膜の厚さをワイヤー表面の凹凸
を残すように薄く形成した樹脂コーティングワイヤーの
製造方法とした。
や緑色や茶色などの樹脂で被覆させワイヤーが目立たな
いようにし、樹脂が剥離せず、しかも十分なしなりと、
把持しやすい摩擦係数を有するようにすべく、負圧室内
の溶融樹脂中をワイヤーを通し、ワイヤーの表面を樹脂
で被覆させ、その被覆の膜の厚さをワイヤー表面の凹凸
を残すように薄く形成した樹脂コーティングワイヤーの
製造方法とした。
【００１０】
【発明の実施の態様】本発明を添付する図面に示す具体
的な実施例に基づいて、以下詳細に説明する。
的な実施例に基づいて、以下詳細に説明する。
【００１１】ワイヤーの表面を白色や緑色や茶色などの
樹脂で被覆させワイヤーが目立たないようにし、樹脂が
剥離せず、しかも十分なしなりと、把持しやすい摩擦係
数を有する樹脂コーティングワイヤーを提供しようとす
るものである。
樹脂で被覆させワイヤーが目立たないようにし、樹脂が
剥離せず、しかも十分なしなりと、把持しやすい摩擦係
数を有する樹脂コーティングワイヤーを提供しようとす
るものである。
【００１２】図１に樹脂コーティングワイヤーの製造方
法を示す。
法を示す。
【００１３】まず、ワイヤーＷが多数回巻かれたロール
１からワイヤーＷを引き出し、洗浄槽２の溶剤中を通
し、ワイヤーＷに付着した油分を除去する。
１からワイヤーＷを引き出し、洗浄槽２の溶剤中を通
し、ワイヤーＷに付着した油分を除去する。
【００１４】次に、２４０℃程度の加熱装置３中をワイ
ヤーＷを通し、水分および溶剤をワイヤーＷから除去す
る。
ヤーＷを通し、水分および溶剤をワイヤーＷから除去す
る。
【００１５】続けて、真空ポンプにて負圧とした負圧室
４にワイヤーＷを通し、ワイヤーＷ内に巻き込まれた空
気を出来る限り除去し、負圧室４内に収容した溶融した
白色のナノコンポジットナイロン（ユニチカの商品名）
中を通す。これにより、ナノコンポジットナイロンとワ
イヤーＷの密着度を向上させ、しかもワイヤーＷの表面
に表面の凹凸が残る被覆膜の厚さに形成できた。ワイヤ
ーＷの断面の一例は、図２に示すように、複数の素線５
・６が撚られたものであるが、その外周に表面の凹凸を
残した状態で被覆膜７が形成される。一例をあげれば、
ワイヤーＷの直径が１．５ｍｍで、被覆膜７の厚さは
０．１ｍｍである。
４にワイヤーＷを通し、ワイヤーＷ内に巻き込まれた空
気を出来る限り除去し、負圧室４内に収容した溶融した
白色のナノコンポジットナイロン（ユニチカの商品名）
中を通す。これにより、ナノコンポジットナイロンとワ
イヤーＷの密着度を向上させ、しかもワイヤーＷの表面
に表面の凹凸が残る被覆膜の厚さに形成できた。ワイヤ
ーＷの断面の一例は、図２に示すように、複数の素線５
・６が撚られたものであるが、その外周に表面の凹凸を
残した状態で被覆膜７が形成される。一例をあげれば、
ワイヤーＷの直径が１．５ｍｍで、被覆膜７の厚さは
０．１ｍｍである。
【００１６】負圧室４を通過後、押出し機８を通り、冷
却水９で冷却され、続いて外径が測定され、ロール１０
にワイヤーＷは定速で引き取られる。
却水９で冷却され、続いて外径が測定され、ロール１０
にワイヤーＷは定速で引き取られる。
【００１７】このようにして形成したワイヤーＷの表面
は白色のナノコンポジットナイロンで被覆され、美術館
の白い壁面にマッチした吊り下げ用ワイヤーとなる。
は白色のナノコンポジットナイロンで被覆され、美術館
の白い壁面にマッチした吊り下げ用ワイヤーとなる。
【００１８】また、真空の密着度を向上させて樹脂で被
覆させているので、樹脂が剥離するようなことはない。
覆させているので、樹脂が剥離するようなことはない。
【００１９】さらに、この樹脂コーティングワイヤーは
十分しなり、絵画などの吊り下げに適し、表面に凹凸が
存在するので、金具で把持するのに適した摩擦係数を有
する。
十分しなり、絵画などの吊り下げに適し、表面に凹凸が
存在するので、金具で把持するのに適した摩擦係数を有
する。
【００２０】上記では白色の樹脂の例について述べた
が、必要に応じて緑色や茶色、その他の色とすることが
できる。
が、必要に応じて緑色や茶色、その他の色とすることが
できる。
【００２１】また、上記では本樹脂コーティングワイヤ
ーを用いた美術館の吊り下げ用の例について述べたが、
本発明はそれに限らず、ワイヤーグリップに使用するワ
イヤーとして用いることができる。
ーを用いた美術館の吊り下げ用の例について述べたが、
本発明はそれに限らず、ワイヤーグリップに使用するワ
イヤーとして用いることができる。
【００２２】
【発明の効果】本発明は、上述のように、ワイヤーの表
面を樹脂で被覆させ、その被覆膜の厚さをワイヤー表面
の凹凸を残すように薄く形成した樹脂コーティングワイ
ヤーであるので、ワイヤーの表面を白色や緑色や茶色な
どの樹脂で被覆させワイヤーが目立たないようにし、樹
脂が剥離せず、しかも十分なしなりと、把持しやすい摩
擦係数を有する。
面を樹脂で被覆させ、その被覆膜の厚さをワイヤー表面
の凹凸を残すように薄く形成した樹脂コーティングワイ
ヤーであるので、ワイヤーの表面を白色や緑色や茶色な
どの樹脂で被覆させワイヤーが目立たないようにし、樹
脂が剥離せず、しかも十分なしなりと、把持しやすい摩
擦係数を有する。
【００２３】また、本発明は、具体的には、ワイヤーグ
リップに使用する樹脂コーティングワイヤーである。
リップに使用する樹脂コーティングワイヤーである。
【００２４】さらに、本発明は、負圧室内の溶融樹脂中
をワイヤーを通し、ワイヤーの表面を樹脂で被覆させ、
その被覆の膜の厚さをワイヤー表面の凹凸を残すように
薄く形成した樹脂コーティングワイヤーの製造方法とし
たので、ワイヤーの表面を白色や緑色や茶色などの樹脂
で被覆させワイヤーが目立たないようにし、樹脂が剥離
せず、しかも十分なしなりと、把持しやすい摩擦係数を
有する。
をワイヤーを通し、ワイヤーの表面を樹脂で被覆させ、
その被覆の膜の厚さをワイヤー表面の凹凸を残すように
薄く形成した樹脂コーティングワイヤーの製造方法とし
たので、ワイヤーの表面を白色や緑色や茶色などの樹脂
で被覆させワイヤーが目立たないようにし、樹脂が剥離
せず、しかも十分なしなりと、把持しやすい摩擦係数を
有する。
【図１】本発明の樹脂コーティングワイヤーの製造方法
を説明する図である。
を説明する図である。
【図２】本発明の樹脂コーティングワイヤーの断面図で
ある。
ある。
１…ロール ２…洗浄槽 ３…加熱装置 ４…負圧室 ５・６…素線 ７…被覆膜 ８…押出し機 ９…冷却水 １０…ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3B153 AA06 AA10 AA45 CC22 CC52 DD23 FF32 FF41 GG13 GG23 GG40 3C059 AA01 AB05 DA06 DB02 4D075 CA03 CA06 CA13 CA33 DA01 DB01 DC38 EB39
Claims (3)
- 【請求項１】 ワイヤーの表面を樹脂で被覆させ、その
被覆膜の厚さをワイヤー表面の凹凸を残すように薄く形
成した樹脂コーティングワイヤー。 - 【請求項２】 ワイヤーグリップに用いられる請求項１
記載の樹脂コーティングワイヤー。 - 【請求項３】 負圧室内の溶融樹脂中をワイヤーを通
し、ワイヤーの表面を樹脂で被覆させ、その被覆の膜の
厚さをワイヤー表面の凹凸を残すように薄く形成した樹
脂コーティングワイヤーの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000118950A JP2001303466A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 樹脂コーティングワイヤーとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000118950A JP2001303466A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 樹脂コーティングワイヤーとその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001303466A true JP2001303466A (ja) | 2001-10-31 |
Family
ID=18630004
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000118950A Pending JP2001303466A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 樹脂コーティングワイヤーとその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001303466A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021031780A (ja) * | 2019-08-20 | 2021-03-01 | 株式会社大同機械 | 蓄光被覆金属撚線ワイヤ |
| CN113085126A (zh) * | 2021-03-31 | 2021-07-09 | 重庆鸽牌电线电缆有限公司 | 一种电线生产过程的负压清理装置及方法 |
-
2000
- 2000-04-20 JP JP2000118950A patent/JP2001303466A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021031780A (ja) * | 2019-08-20 | 2021-03-01 | 株式会社大同機械 | 蓄光被覆金属撚線ワイヤ |
| JP7374456B2 (ja) | 2019-08-20 | 2023-11-07 | 株式会社大同機械 | 蓄光被覆金属撚線ワイヤ |
| CN113085126A (zh) * | 2021-03-31 | 2021-07-09 | 重庆鸽牌电线电缆有限公司 | 一种电线生产过程的负压清理装置及方法 |
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