JP2001303187A - バーリング加工性に優れる複合組織鋼板およびその製造方法 - Google Patents

バーリング加工性に優れる複合組織鋼板およびその製造方法

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JP2001303187A
JP2001303187A JP2000121210A JP2000121210A JP2001303187A JP 2001303187 A JP2001303187 A JP 2001303187A JP 2000121210 A JP2000121210 A JP 2000121210A JP 2000121210 A JP2000121210 A JP 2000121210A JP 2001303187 A JP2001303187 A JP 2001303187A
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龍雄 横井
Manabu Takahashi
学 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バーリング加工性に優れた複合組織鋼板及びそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 質量%で、C: 0.01〜0.2%、Si: 0.01
〜2%、Mn :0.05〜3%、P≦0.1%、S≦ 0.01%、Al:
0.005〜1%を含む鋼であり、ミクロ組織が、体積分率最
大の相をフェライトとし、第二相を主にマルテンサイト
とする複合組織であり、第二相の体積分率を第二相の平
均粒径で除した値が3以上12以下、且つ第二相の硬さ
の平均値をフェライトの硬さの平均値で除した値が1.
5以上7以下であるバーリング加工性に優れる複合組織
鋼板。及び上記成分の鋼を、Ar3 変態点温度以上Ar
3 変態点温度+100℃以下で熱間仕上圧延を終了した
後、Ar1 変態点温度以上Ar3 変態点温度以下の温度
域で1〜20秒間滞留し、その後20℃/s以上の冷却
速度で冷却して、350℃以下の巻取温度で巻き取る上
記鋼板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーリング加工性
に優れた引張強度540MPa以上の複合組織鋼板およ
びその製造方法に関するものであり、特に、自動車の足
廻り部品やロードホイール等の穴拡げ加工性と耐久性の
両立が求められる素材として好適な、穴拡げ性(バーリ
ング加工性)に優れた複合組織鋼板およびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の燃費向上などのために軽
量化を目的として、Al合金等の軽金属や高強度鋼板の
自動車部材への適用が進められている。ただし、Al合
金等の軽金属は比強度が高いという利点があるものの、
鋼に比較して著しく高価であるため、その適用は特殊な
用途に限られている。従って、より広い範囲で自動車の
軽量化を推進するためには、安価な高強度鋼板の適用が
強く求められている。
【0003】このような高強度化の要求に対して、これ
までは車体重量の1/4程度を占めるホワイトボティー
やパネル類に使用される冷延鋼板の分野において、強度
と深絞り性を兼ね備えた鋼板や焼付け硬化性のある鋼板
等の開発が進められ、車体の軽量化に寄与してきた。と
ころが現在、軽量化の対象は車体重量の約20%を占め
る構造部材や足廻り部材にシフトしてきており、これら
の部材に用いる高強度熱延鋼板の開発が急務となってい
る。
【0004】ただし、高強度化は一般的に成形性(加工
性)等の材料特性を劣化させるため、材料特性を劣化さ
せずに如何に高強度化を図るかが高強度鋼板開発の鍵に
なる。特に構造部材や足廻り部材用鋼板に求められる特
性としては、穴拡げ性、疲労耐久性および耐食性等が重
要であり、高強度とこれら特性を如何に高次元でバラン
スさせるかが重要である。
【0005】例えば、ロードホイールディスク用鋼板に
求められる特性としては、穴拡げ性と疲労耐久性が特に
重要視されている。これは、ロードホイールディスクの
成形工程の中でもハブ穴成形でのバーリング加工(穴拡
げ加工)が特に厳しく、またホイールの部材特性で最も
厳しい基準で管理されているのが疲労耐久性であるため
である。
【0006】現在、これらロードホイールディスク用高
強度熱延鋼板として、部材での疲労耐久性を重視して疲
労特性に優れる590MPa級のフェライト−マルテン
サイトの複合組織鋼板(いわゆるDual Phase
鋼)が用いられているが、これら部材用鋼板に要求され
る強度レベルは、590MPa級から780MPa級へ
とさらなる高強度化へ向かいつつある。一方、高強度化
に伴って穴拡げ性は低下する傾向を示すばかりでなく、
複合組織鋼板はその不均一な組織のために穴拡げ性に関
しては不利であると言われている。従って590MPa
級で問題とはならなかった穴拡げ性が、780MPa級
では問題となる可能性がある。
【0007】すなわち、ロードホイール等足廻り部品へ
の高強度鋼板の適用にあたっては、疲労耐久性に加えて
穴拡げ性も重要な検討課題となる。ところが、疲労耐久
性を向上させるためにミクロ組織をフェライト−マルテ
ンサイトの複合組織とし、かつ穴拡げ性にも優れる高強
度鋼板について記述した発明は、一部の例外を除いて殆
ど見受けられないのが現状である。
【0008】例えば特開平5−179396号公報に
は、ミクロ組織をフェライトとマルテンサイトまたは残
留オーステナイトとして疲労耐久性を確保し、フェライ
トをTiCやNbCの析出物で強化することでフェライ
ト粒とマルテンサイト相との強度差を小さくし、フェラ
イト粒への局所的な変形の集中を抑制して穴拡げ性を確
保する技術が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロード
ホイールのディスク等一部の部品用鋼板においては、バ
ーリング加工性等の成形性と疲労耐久性の高いレベルで
のバランスが大変に重要であり、上記従来技術ではこれ
を満足する特性が得られない。また例え両特性が満足さ
れたとしても、安価に安定して製造できる製造方法を提
供することが重要であり、上記従来技術では不十分であ
ると言わざるを得ない。
【0010】すなわち上記特開平5−179396号公
報は、フェライト粒を析出強化しているために伸びが十
分得られないばかりか、製造時にマルテンサイト相の周
囲に導入される高密度の可動転位が析出物によって移動
を妨げられるために、低降伏比というフェライト−マル
テンサイト複合組織特有の特性が得られない。また、T
i、Nbの添加は製造コストの増加を招くために好まし
くない。
【0011】そこで本発明は、上記従来技術の課題を有
利に解決できる、疲労特性とバーリング加工性(穴拡げ
性)に優れた引張強度540MPa以上の熱延鋼板、お
よびその鋼板を安価に安定して製造できる製造方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、現在通常
に採用されている連続熱間圧延設備により工業的規模で
生産されている熱延鋼板の製造プロセスを念頭におい
て、熱延鋼板のバーリング加工性と疲労特性の両立を達
成すべく、鋭意研究を重ねた。その結果、ミクロ組織
が、体積分率最大の相をフェライトとし、第二相を主に
マルテンサイトとする複合組織であり、第二相の体積分
率を第二相の平均粒径で除した値が3以上12以下、且
つ第二相の硬さの平均値をフェライトの硬さの平均値で
除した値が1.5以上7以下であることが、バーリング
加工性向上に非常に有効であることを新たに見出し、本
発明をなしたものである。
【0013】即ち、本発明の要旨は以下の通りである。 (1) 質量%で、 C :0.01〜0.2%、 Si:0.01〜2%、 Mn:0.05〜3%、 P ≦0.1%、 S ≦0.01%、 Al:0.005〜1% を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼であ
って、そのミクロ組織が、体積分率最大の相をフェライ
トとし、第二相を主にマルテンサイトとする複合組織で
あり、第二相の体積分率を第二相の平均粒径で除した値
が3以上12以下、且つ第二相の硬さの平均値をフェラ
イトの硬さの平均値で除した値が1.5以上7以下であ
ることを特徴とする、バーリング加工性に優れる複合組
織鋼板。 (2) 前記鋼が、さらに質量%で、Cu:0.2〜2
%を含有することを特徴とする、前記(1)に記載のバ
ーリング加工性に優れる複合組織鋼板。 (3) 前記鋼が、さらに質量%で、B:0.0002
〜0.002%を含有することを特徴とする、前記
(1)または(2)に記載のバーリング加工性に優れる
複合組織鋼板。 (4) 前記鋼が、さらに質量%で、Ni:0.1〜1
%を含有することを特徴とする、前記(1)ないし
(3)のいずれか1項に記載のバーリング加工性に優れ
る複合組織鋼板。 (5) 前記鋼が、さらに質量%で、 Ca:0.0005〜0.002%、REM:0.00
05〜0.02% の一種または二種を含有することを特徴とする、前記
(1)ないし(4)のいずれか1項に記載のバーリング
加工性に優れる複合組織鋼板。 (6) 前記鋼が、さらに質量%で、 Ti:0.05〜0.5%、 Nb:0.01〜0.5%、 Mo:0.05〜1%、 V :0.02〜0.2%、 Cr:0.01〜1%、 Zr:0.02〜0.2% の一種または二種以上を含有することを特徴とする、前
記(1)ないし(5)のいずれか1項に記載のバーリン
グ加工性に優れる複合組織鋼板。
【0014】(7) 前記(1)ないし(6)のいずれ
か1項に記載の成分を有する鋼片の熱間圧延に際し、A
r3 変態点温度以上Ar3 変態点温度+100℃以下で
熱間仕上圧延を終了した後、Ar1 変態点温度以上Ar
3 変態点温度以下の温度域で1〜20秒間滞留し、その
後、20℃/s以上の冷却速度で冷却して、350℃以
下の巻取温度で巻き取り、そのミクロ組織が、体積分率
最大の相をフェライトとし、第二相を主にマルテンサイ
トとする複合組織であり、第二相の体積分率を第二相の
平均粒径で除した値が3以上12以下、且つ第二相の硬
さの平均値をフェライトの硬さの平均値で除した値が
1.5以上7以下であることを特徴とする、バーリング
加工性に優れる複合組織鋼板の製造方法。 (8)前記熱間圧延に際し、粗圧延終了後、高圧デスケ
ーリングを行い、Ar3変態点温度以上Ar3 変態点温
度+100℃以下で熱間仕上圧延を終了することを特徴
とする前記(7)記載のバーリング加工性に優れる複合
組織鋼板の製造方法。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に至った基礎研究
結果について説明する。まず、穴拡げ性に及ぼすフェラ
イト平均粒径および第二相粒の大きさの影響を調査し
た。そのための供試材は次のようにして準備した。すな
わち、0.07%C−1.6%Si−2.0%Mn−
0.01%P−0.001%S−0.03%Alに成分
調整し溶製した鋳片を、Ar3 変態点温度以上のいずれ
かの温度で熱間仕上圧延を終了した後、Ar1 変態点温
度以上Ar3 変態点温度以下のいずれかの温度域で1〜
15秒間滞留し、その後20℃/s以上の冷却速度で冷
却して、常温で巻き取った。これらの鋼板について穴拡
げ試験を行った結果を、第二相の体積分率Vsを第二相
の平均粒径dmで除した値、および第二相の硬さの平均
値Hvsをフェライトの硬さの平均値Hvfで除した値
について整理したものを図1に示す。
【0016】この結果より、第二相の体積分率を第二相
の平均粒径で除した値、および第二相の硬さの平均値を
フェライトの硬さの平均値で除した値と、穴拡げ性には
強い相関があり、第二相の体積分率を第二相の平均粒径
で除した値、および第二相の硬さの平均値をフェライト
の硬さの平均値で除した値が、それぞれ3以上12以
下、且つ1.5以上7以下で穴拡げ性が著しく向上する
ことを知見した。
【0017】このメカニズムは必ずしも明らかではない
が、第二相の体積分率を第二相の平均粒径で除した値
(第二相粒の大きさ)が大きすぎるとミクロ組織の均一
性が失われ、第二相と母相の界面にボイドが生じやす
く、穴拡げの際にクラックの起点となり易くなり、小さ
すぎると穴拡げ率と相関がある局部延性が低下するた
め、最適な値において穴拡げ率が向上すると推測され
る。また、第二相の硬さの平均値をフェライトの硬さの
平均値で除した値(フェライトと第二相の強度差)が大
きすぎると、第二相と母相の界面にボイドが生じやす
く、穴拡げの際にクラックの起点となり、小さすぎる疲
労き裂の停留に有効な第二相の効果が失われ、穴拡げ性
と疲労特性の両立が困難になると考えられる。
【0018】なお、フェライト平均粒径の測定法は、J
IS G 0552鋼のフェライ結晶粒度試験法に記載
の切断法に準じた。また、第二相の平均粒径については
平均円相当径と定義し、画像処理装置等より得られる値
を採用した。また硬さ測定法は、JIS Z 2244
記載のビッカース硬さ試験―試験方法に従って測定し
た。ただし、試験力は0.049〜0.098N、保持
時間は15秒である。さらに、穴拡げ性(バーリング加
工性)については日本鉄鋼連盟規格JFST 1001
−1996記載の穴拡げ試験方法に従って評価した。
【0019】次に、本発明における鋼板のミクロ組織つ
いて詳細に説明する。鋼板のミクロ組織は、疲労特性と
バーリング加工性(穴拡げ性)を両立させるために体積
分率最大の相をフェライトとし、第二相を主にマルテン
サイトとする複合組織とした。ただし、第二相には不可
避的なベイナイト、残留オーステナイトを含むことを許
容するものである。なお、良好な疲労特性を確保するた
めには、ベイナイトおよび/または残留オーステナイト
の体積分率は5%以下が好ましい。ここで、フェライト
および第二相の体積率とは、鋼板の圧延方向断面厚みの
1/4厚における光学顕微鏡で、200〜500倍で観
察されたミクロ組織中におけるそれらの組織の面積分率
で定義される。
【0020】続いて、本発明の化学成分の限定理由につ
いて説明する。成分含有量は質量%である。Cは、所望
のミクロ組織を得るのに必要な元素である。ただし、
0.2%超含有していると加工性及び溶接性が劣化する
ので、0.2%以下とする。また0.01%未満である
と強度が低下するので、0.01%以上とする。
【0021】Siは、所望のミクロ組織を得るのに必要
であると共に、固溶強化元素として強度上昇に有効であ
る。所望の強度を得るためには0.01%以上含有する
必要がある。しかし、2%超含有すると加工性が劣化す
る。そこでSiの含有量は0.01%以上、2%以下と
する。
【0022】Mnは、固溶強化元素として強度上昇に有
効である。所望の強度を得るためには0.05%以上必
要である。また、3%超添加するとスラブ割れを生ずる
ため、3%以下とする。
【0023】Pは、不純物であり低いほど好ましく、
0.1%超含有すると加工性や溶接性に悪影響を及ぼす
と共に、疲労特性も低下させるので、0.1%以下とす
る。
【0024】Sは、不純物であり低いほど好ましく、多
すぎると穴拡げ性を劣化させるA系介在物を生成するの
で、極力低減させるべきであるが、0.01%以下なら
ば許容できる範囲である。
【0025】Alは、溶鋼脱酸のために0.005%以
上添加する必要があるが、コストの上昇を招くためその
上限を1.0%とする。一方あまり多量に添加すると、
非金属介在物を増大させ伸びを劣化させるので、1.0
%以下、更に好ましくは0.5%以下とする。
【0026】Cuは、固溶状態で疲労特性を改善する効
果があるので、必要に応じ添加する。ただし0.2%未
満ではその効果は少なく、2%を超えて含有しても効果
が飽和する。そこでCuの含有量は0.2〜2%の範囲
とする。
【0027】Bは、Cuと複合添加することにより疲労
限を上昇させる効果があるので、必要に応じ添加する。
ただし、0.0002%未満ではその効果を得るために
不十分であり、0.002%超添加するとスラブ割れが
起こる。よってBの添加は0.0002%以上、0.0
02%以下とする。
【0028】Niは、Cu含有による熱間脆性防止のた
めに必要に応じ添加する。ただし、0.1%未満ではそ
の効果が少なく、1%を超えて添加してもその効果が飽
和するので、0.1〜1%とする。
【0029】CaおよびREMは、破壊の起点となった
り、加工性を劣化させる非金属介在物の形態を変化させ
て無害化する元素である。ただし、0.0005%未満
添加してもその効果がなく、Caならば0.002%
超、REMならば0.02%超添加してもその効果が飽
和するのでCa=0.0005〜0.002%、REM
=0.0005〜0.02%添加することが好ましい。
【0030】さらに、強度を付与するために、Ti,N
b,Mo,V,Cr,Zrの析出強化もしくは固溶強化
元素の一種または二種以上を添加しても良い。ただし、
それぞれ0.05%、0.01%、0.05%、0.0
2%、0.01%、0.02%未満ではその効果を得る
ことができない。また、それぞれ0.5%、0.5%、
1%、0.2%、1%、0.2%を超え添加しても、そ
の効果は飽和する。
【0031】なお、Snは本発明の効果を得るためには
特に定める必要はないが、熱間圧延時に疵が発生する恐
れがあるので、0.05%以下が望ましい。
【0032】次に、本発明の製造方法の限定理由につい
て、以下に詳細に述べる。本発明では、目的の成分含有
量になるように成分調整した溶鋼を鋳込むことによって
得たスラブを、高温鋳片のまま熱間圧延機に直送しても
よいし、室温まで冷却後に加熱炉で再加熱した後に熱間
圧延してもよい。再加熱温度については特に制限はない
が、1400℃以上であると、スケールオフ量が多量に
なり歩留まりが低下するので、再加熱温度は1400℃
未満が望ましい。また、1000℃未満の加熱はスケジ
ュール上操業効率を著しく損なうため、再加熱温度は1
000℃以上が望ましい。
【0033】熱間圧延工程は、粗圧延を終了後、仕上げ
圧延を行うが、最終パス温度(FT)がAr3 変態点温
度以上、Ar3 変態点温度+100℃以下の温度域で終
了する必要がある。これは、熱間圧延中に圧延温度がA
r3 変態点温度を切ると、ひずみが残留して延性が低下
してしまい加工性が劣化し、仕上げ温度がAr3 変態点
温度+100℃超では、仕上げ圧延後のオーステナイト
粒径が大きくなってしまうため、後の冷却工程において
行う二相域でフェライト変態の促進が不十分になり、目
的とするミクロ組織が得られない。従って、仕上げ温度
はAr3 変態点温度以上Ar3 変態点温度+100℃以
下とする。
【0034】ここで、粗圧延終了後に高圧デスケーリン
グを行う場合は、鋼板表面での高圧水の衝突圧P(MP
a)×流量L(リットル/cm2 )≧0.0025の条
件を満たすことが好ましい。鋼板表面での高圧水の衝突
圧Pは以下のように記述される(「鉄と鋼」1991,vol.7
7, No.9, P1450 参照)。 P(MPa)=5.64×P0 ×V/H2 ただし、 P0 (MPa):液圧力 V(リットル/min):ノズル流液量 H(cm):鋼板表面とノズル間の距離
【0035】流量Lは以下のように記述される。 L(リットル/cm2 )=V/(W×v) ただし、 V(リットル/min):ノズル流液量 W(cm):ノズル当たり噴射液が鋼板表面に当たって
いる幅 v(cm/min):通板速度
【0036】衝突圧P×流量Lの上限は、本発明の効果
を得るためには特に定める必要はないが、ノズル流液量
を増加させるとノズルの摩耗が激しくなる等の不都合が
生じるため、0.02以下とすることが好ましい。
【0037】さらに、仕上げ圧延後の鋼板表面の最大高
さRyが15μm(15μmRy,l2.5mm,ln
12.5mm)以下であることが好ましい。これは、例
えば「金属材料疲労設計便覧」日本材料学会編、84頁
に記載されている通り、熱延または酸洗ままの鋼板の疲
労強度は、鋼板表面の最大高さRyと相関があることか
ら明らかである。またその後の仕上げ圧延は、デスケー
リング後に再びスケールが生成してしまうのを防ぐため
に、5秒以内に行うのが望ましい。
【0038】仕上圧延を終了した後の工程は、まずAr
3 変態点からAr3 変態点までの温度域(フェライトと
オーステナイトの二相域)で1〜20秒間滞留する。こ
こでの滞留は、二相域でフェライト変態を促進させるた
めに行うが、1秒未満では、二相域におけるフェライト
変態が不十分なため、十分な延性が得られない。一方2
0秒超では、パーライトが生成し、目的とする体積分率
最大の相をフェライトとし、第二相を主にマルテンサイ
トとする複合組織が得られない。
【0039】また、1〜20秒間の滞留をさせる温度域
は、フェライト変態を容易に促進させるためAr1 変態
点以上800℃以下が望ましく、そのためには仕上げ圧
延終了後20℃/s以上の冷却速度で、当該温度域に迅
速に到達させることが好ましい。さらに1〜20秒間の
滞留時間は、生産性を極端に低下させないためには1〜
10秒間とすることが好ましい。
【0040】次に、その温度域から巻取温度(CT)ま
では20℃/s以上の冷却速度で冷却するが、20℃/
s未満の冷却速度では、パーライトもしくはベイナイト
が生成してしまい十分なマルテンサイトが得られず、目
的とするフェライトを体積分率最大の相とし、マルテン
サイトを第二相とするミクロ組織が得られない。巻取温
度までの冷却速度の上限は、特に定めることなく本発明
の効果を得ることができるが、熱ひずみによる板そりが
懸念されることから、200℃/s以下とすることが好
ましい。
【0041】巻取温度が350℃超では、ベイナイトが
生成して十分なマルテンサイトが得られず、目的とする
フェライトを体積分率最大の相とし、マルテンサイトを
第二相とするミクロ組織が得られないため、巻取温度は
350℃以下と限定する。また、巻取温度の下限値は特
に限定する必要はないが、コイルが長時間水濡れの状態
にあると錆による外観不良が懸念されるため、50℃以
上が望ましい。
【0042】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに説明す
る。表1に示す化学成分を有するA〜Qの鋼は、転炉で
溶製して、連続鋳造後、表2に示す加熱温度(SRT)
で再加熱し、粗圧延後に同じく表2に示す仕上げ圧延温
度(FT)で1.2〜5.4mmの板厚に圧延した後、
表2に示す巻取温度(CT)でそれぞれ巻き取った。な
お一部については粗圧延後に衝突圧2.7MPa、流量
0.001リットル/cm2 の条件で高圧デスケーリン
グを行った。ただし、表中の化学組成についての表示は
質量%である。
【0043】このようにして得られた熱延板の引張試験
は、供試材を、まずJIS Z 2201記載の5号試
験片に加工し、JIS Z 2241記載の試験方法に
従って行った。表2にその試験結果を示す。ここで、フ
ェライトおよび第二相の体積率とは、鋼板の圧延方向断
面厚みの1/4厚における光学顕微鏡で、200〜50
0倍で観察されたミクロ組織中におけるそれらの組織の
面積分率で定義される。
【0044】なお、フェライト平均粒径の測定法は、J
IS G 0552鋼のフェライト結晶粒度試験法に記
載の切断法に準じ、第二相の平均粒径については平均円
相当径と定義し、画像処理装置等より得られる値を採用
した。また硬さ測定法は、JIS Z 2244記載の
ビッカース硬さ試験方法に従って測定した。ただし、試
験力は0.049〜0.098N、保持時間は15秒で
ある。
【0045】さらに、図2に示すような長さ98mm、
幅38mm、最小断面部の幅が20mm、切り欠きの曲
率半径が30mmである平面曲げ疲労試験片にて、完全
両振りの平面曲げ疲労試験を行った。鋼板の疲労特性
は、10×107 回での疲労限σWを鋼板の引張り強さ
σBで除した値(疲労限度比σW/σB)で評価した。
ただし、疲労試験片の表面は研削など一切行わず、酸洗
ままの表面とした。一方、バーリング加工性(穴拡げ
性)については、日本鉄鋼連盟規格JFST 1001
−1996記載の穴拡げ試験方法に従って評価した。
【0046】本発明に沿うものは、鋼A,B,C−6,
G,K,L,M,N,O,P,Qの11鋼種であり、所
定の量の鋼成分を含有し、そのミクロ組織が、体積分率
最大の相をフェライトとし、第二相を主にマルテンサイ
トとする複合組織であり、第二相の体積分率Vsを第二
相の平均粒径dmで除した値が3以上12以下、且つ第
二相の硬さの平均値Hvsをフェライトの硬さの平均値
Hvfで除した値が、1.5以上7以下であることを特
徴とする、バーリング加工性に優れる複合組織鋼板が得
られている。
【0047】上記以外の鋼は、以下の理由によって本発
明の範囲外である。すなわち、鋼C−1は、仕上圧延終
了温度(FT)が本発明の範囲より高く、第二相粒の大
きさ(Vs/dm)が本発明の範囲外であるので、十分
な穴拡げ率(λ)および疲労限度比(σW/σB)が得
られていない。鋼C−2は、仕上圧延終了温度(FT)
が本発明の範囲より低く、フェライトと第二相の強度差
(Hvs/Hvf)が本発明の範囲外であるので、十分
な穴拡げ率(λ)および疲労限度比(σW/σB)が得
られていない。さらに、ひずみが残留して延性(El)
も低下する。
【0048】鋼C−3は、滞留後の冷却速度(CR)が
本発明の範囲より遅く、巻取温度(CT)も本発明の範
囲より高い。従って第二相粒の大きさ(Vs/dm)が
本発明の範囲外であるので、十分な穴拡げ率(λ)およ
び疲労限度比(σW/σB)が得られていない。鋼C−
4は、滞留温度(MT)が本発明の範囲より低く、フェ
ライトと第二相の強度差(Hvs/Hvf)が本発明の
範囲外であるので、十分な穴拡げ率(λ)および疲労限
度比(σW/σB)が得られていない。鋼C−5は、滞
留時間(Time)がなく、フェライトと第二相の強度
差(Hvs/Hvf)が本発明の範囲外であるので、十
分な穴拡げ率(λ)および疲労限度比(σW/σB)が
得られていない。
【0049】鋼Dは、Cの含有量が本発明の範囲外であ
るので、目的とするミクロ組織が得られず十分な強度
(TS)および疲労限度比(σW/σB)が得られてい
ない。鋼Eは、Siの含有量が本発明の範囲外であるの
で、十分な強度(TS)および疲労限度比(σW/σ
B)が得られていない。鋼Fは、Mnの含有量が本発明
の範囲外であり、第二相粒の大きさ(Vs/dm)が本
発明の範囲外であるので、十分な強度(TS)、穴拡げ
率(λ)および疲労限度比(σW/σB)が得られてい
ない。
【0050】鋼Hは、Sの含有量が本発明の範囲外であ
るので、十分な穴拡げ率(λ)および疲労限度比(σW
/σB)が得られていない。鋼Iは、Pの含有量が本発
明の範囲外であるので、十分な疲労限度比(σW/σ
B)が得られていない。鋼Jは、Cの含有量が本発明の
範囲外であるので、十分な伸び(El)、穴拡げ率
(λ)および疲労限度比(σW/σB)が得られていな
い。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、バーリ
ング加工性に優れた引張強度540MPa以上の複合組
織鋼板およびその製造方法を提供するものであり、これ
らの熱延鋼板を用いることにより、疲労特性を十分に確
保しつつバーリング加工性(穴拡げ性)の大幅な改善が
期待できるため、工業的価値が高い発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に至る予備実験の結果を、第二相の体積
分率を第二相の平均粒径で除した値、第二相の硬さの平
均値をフェライトの硬さの平均値で除した値と、穴拡げ
率の関係で示す図である。
【図2】疲労試験片の形状を説明する図である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4K037 EA01 EA02 EA05 EA06 EA09 EA11 EA13 EA15 EA16 EA17 EA19 EA20 EA23 EA25 EA27 EA28 EA31 EA32 EA35 EA36 EB06 EB07 EB08 EB09 EB11 FA02 FA03 FC03 FC04 FC07 FD03 FD04 FE01 FE06 HA05 JA06 JA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、 C :0.01〜0.2%、 Si:0.01〜2%、 Mn:0.05〜3%、 P ≦0.1%、 S ≦0.01%、 Al:0.005〜1%、 を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼であ
    って、そのミクロ組織が、体積分率最大の相をフェライ
    トとし、第二相を主にマルテンサイトとする複合組織で
    あり、第二相の体積分率を第二相の平均粒径で除した値
    が3以上12以下、且つ第二相の硬さの平均値をフェラ
    イトの硬さの平均値で除した値が1.5以上7以下であ
    ることを特徴とする、バーリング加工性に優れる複合組
    織鋼板。
  2. 【請求項2】 前記鋼が、さらに質量%で、 Cu:0.2〜2% を含有することを特徴とする、請求項1に記載のバーリ
    ング加工性に優れる複合組織鋼板。
  3. 【請求項3】 前記鋼が、さらに質量%で、 B :0.0002〜0.002% を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載
    のバーリング加工性に優れる複合組織鋼板。
  4. 【請求項4】 前記鋼が、さらに質量%で、 Ni:0.1〜1% を含有することを特徴とする、請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載のバーリング加工性に優れる複合組織鋼
    板。
  5. 【請求項5】 前記鋼が、さらに質量%で、 Ca:0.0005〜0.002%、 REM:0.0005〜0.02% の一種または二種を含有することを特徴とする、請求項
    1ないし4のいずれか1項に記載のバーリング加工性に
    優れる複合組織鋼板。
  6. 【請求項6】 前記鋼が、さらに質量%で、 Ti:0.05〜0.5%、 Nb:0.01〜0.5%、 Mo:0.05〜1%、 V :0.02〜0.2%、 Cr:0.01〜1%、 Zr:0.02〜0.2% の一種または二種以上を含有することを特徴とする、請
    求項1ないし5のいずれか1項に記載のバーリング加工
    性に優れる複合組織鋼板。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の成分を有する鋼片の熱間圧延に際し、Ar3 変態点温
    度以上Ar3 変態点温度+100℃以下で熱間仕上圧延
    を終了した後、Ar1 変態点温度以上Ar3 変態点温度
    以下の温度域で1〜20秒間滞留し、その後、20℃/
    s以上の冷却速度で冷却して、350℃以下の巻取温度
    で巻き取り、そのミクロ組織が、体積分率最大の相をフ
    ェライトとし、第二相を主にマルテンサイトとする複合
    組織であり、第二相の体積分率を第二相の平均粒径で除
    した値が3以上12以下、且つ第二相の硬さの平均値を
    フェライトの硬さの平均値で除した値が1.5以上7以
    下であることを特徴とする、バーリング加工性に優れる
    複合組織鋼板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記熱間圧延に際し、粗圧延終了後、高
    圧デスケーリングを行ない、Ar3 変態点温度以上Ar
    3 変態点温度+100℃以下で熱間仕上圧延を終了する
    ことを特徴とする請求項7記載のバーリング加工性に優
    れる複合組織鋼板の製造方法。
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