JP2001301649A - 衝撃吸収部材の取付構造 - Google Patents

衝撃吸収部材の取付構造

Info

Publication number
JP2001301649A
JP2001301649A JP2000124859A JP2000124859A JP2001301649A JP 2001301649 A JP2001301649 A JP 2001301649A JP 2000124859 A JP2000124859 A JP 2000124859A JP 2000124859 A JP2000124859 A JP 2000124859A JP 2001301649 A JP2001301649 A JP 2001301649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shock absorbing
absorbing member
load
box
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000124859A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Yoshikawa
雅之 吉川
Kazuhiko Muto
和彦 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000124859A priority Critical patent/JP2001301649A/ja
Publication of JP2001301649A publication Critical patent/JP2001301649A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃吸収部材における潰れ残りを無くし、エ
ネルギ吸収能力を確実に向上する。 【解決手段】 クラッシュボックス12の後端部12C
には、矩形枠状のボックス台26が固定されており、ク
ラッシュボックス12の後端部12Cは、ボックス台2
6に対して所定長Lだけ貫通している。クラッシュボッ
クス12の端面12Dは、アームブラケット20の底壁
部20Cにおける外周部である端面支持部20Dに当接
または若干の隙間を開けて配設されている。クラッシュ
ボックス12に略車体前方から荷重が作用した場合に、
アームブラケット20は、クラッシュボックス12から
の荷重を、端面支持部20Dで受け、外周壁部20B、
フランジ20A、フロントサイドメンバ10の順に伝達
するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衝撃吸収部材の取付
構造に係り、特に、自動車等の車両におけるサイドメン
バ先端への衝撃吸収部材の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両におけるサイドメ
ンバ先端への衝撃吸収部材の取付構造としては、その一
例が特開2000−53017号公報に開示されてい
る。
【0003】図14に示される如く、この衝撃吸収部材
の取付構造では、フロントサイドフレーム100の前端
に固着した取付プレート102にキャップ状の衝撃吸収
部材104を固着し、衝撃吸収部材104は前方程細く
なるテーパー状の外周壁部104Aと連結壁部としての
フランジ104Bとを有し、取付プレート102に外周
壁部104Aの後端よりも大きな開口部106を形成
し、衝突時に衝撃吸収部材104の外周壁部104Aを
その後端部分から順々に折り返し状に変形させて開口部
106からフロントサイドフレーム100の内部へ没入
させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この衝
撃吸収部材の取付構造では、フロントサイドフレーム1
00における一般面(外周壁部)100Aの剛性が、衝
撃吸収部材104の外周壁部104Aの剛性より小さい
場合には、図14に二点鎖線で示す様に、取付プレート
102がフロントサイドフレーム100における一般面
100Aの座屈変形とともに、湾曲変形する。この結
果、衝撃吸収部材104が確実に圧縮変形しないため、
衝撃吸収部材104に潰れ残りが生じ、衝撃吸収能力を
向上できないことがある。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、衝撃吸収部材
における潰れ残りを無くし、エネルギ吸収能力を確実に
向上できる衝撃吸収部材の取付構造を得ることが目的で
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、サイドメンバの端部における断面内部に一方の端部
が挿入された衝撃吸収部材と、該衝撃吸収部材の端面を
支持する端面支持部と、該端面支持部の外周部を構成す
ると共に前記端面支持部で受けた荷重を前記サイドメン
バの端部に伝達する外周壁部と、を備えた荷重伝達部材
と、を有することを特徴とする。
【0007】従って、サイドメンバの端部における断面
内部に一方の端部が挿入された衝撃吸収部材に軸線方向
の荷重が作用した場合には、荷重伝達部材の端面支持部
によって衝撃吸収部材の端面を支持すると共に、端面支
持部の外周部を構成する荷重伝達部材の外周壁部によっ
て、端面支持部で受けた荷重をサイドメンバの端部に確
実に伝達できる。この結果、サイドメンバにおける外周
壁部の剛性が、衝撃吸収部材の外周壁部の剛性より小さ
い場合にも、サイドメンバにおける衝撃吸収部材との連
結部の曲げ変形を防止できる。このため、衝撃吸収部材
における潰れ残りを無くし、エネルギ吸収能力を確実に
向上できる。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1に記載
の衝撃吸収部材の取付構造において、前記衝撃吸収部材
の端部を形成し、前記荷重伝達部材への荷重伝達を向上
させるための荷重伝達向上手段を有することを特徴とす
る。
【0009】従って、請求項1に記載の内容に加えて、
衝撃吸収部材の端部を形成する荷重伝達向上手段によ
り、衝撃吸収部材から荷重伝達部材へ荷重を効果的に伝
達できる。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項1の衝撃
吸収部材の取付構造において、前記衝撃吸収部材の端部
は、前記荷重伝達部材の端面支持部に当接していること
を特徴とする。
【0011】従って、請求項1に記載の内容に加えて、
衝撃吸収部材の端部が荷重伝達部材の端面支持部に当接
しているため、衝撃吸収部材から荷重伝達部材を経てサ
イドメンバへの荷重伝達が迅速且つ確実に行われる。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項2に記載
の衝撃吸収部材の取付構造において、前記荷重伝達向上
手段は、前記衝撃吸収部材に形成された壁部の端部と前
記サイドメンバの稜線とを連結する複数のリブを有する
ことを特徴とする。
【0013】従って、請求項2に記載の内容に加えて、
リブにより、衝撃吸収部材の端部を形成する荷重伝達向
上手段の曲げ剛性が増すと共に衝撃吸収部材に作用した
荷重をサイドメンバの稜線に効率良く伝達できる。
【0014】請求項5記載の本発明は、請求項1に記載
の衝撃吸収部材の取付構造において、前記衝撃吸収部材
は、断面内に中間壁部を有する押し出し材であることを
特徴とする。
【0015】従って、請求項1に記載の内容に加えて、
衝撃吸収部材の生産が容易であり、且つ、衝撃吸収部材
の変形が安定した軸圧縮変形となる。
【0016】請求項6記載の本発明は、請求項1記載の
衝撃吸収部材の取付構造において、前記荷重伝達部材の
底部に、前記衝撃吸収部材の端部における面方向のずれ
を抑制するためのずれ抑制手段を形成したことを特徴と
する。
【0017】従って、請求項1に記載の内容に加えて、
荷重伝達部材の底部に形成したずれ抑制手段によって、
衝撃吸収部材の端部における面方向のずれを抑制できる
ため、衝撃吸収部材から荷重伝達部材への荷重伝達がよ
り確実に行われる。
【0018】請求項7記載の本発明は、請求項1に記載
の衝撃吸収部材の取付構造において、前記衝撃吸収部材
には、車両左右方向に延設されたバンパリインフォース
メントが取り付けられていることを特徴とする。
【0019】従って、請求項1に記載の内容に加えて、
バンパリインフォースメントの取付部を兼用できるた
め、汎用性が高い。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明における衝撃吸収部材の取
付構造の第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0021】なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢
印UPは車体上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0022】図1に示される如く、本実施形態では、自
動車車体における前部の車幅方向両端下部近傍に車体前
後方向に沿って配設された左右一対のフロントサイドメ
ンバ10(図1では車体右側のフロントサイドメンバの
みを示している)の先端部(前端部)に、衝撃吸収部材
としてのクラッシュボックス12を介して、バンパリイ
ンフォースメント14が取り付けられている。
【0023】図3に示される如く、フロントサイドメン
バ10は、フロントサイドメンバ10の車体外側部を構
成するフロントサイドメンバアウタパネル16と、フロ
ントサイドメンバ10の車体内側部を構成するフロント
サイドメンバインナパネル18とで構成されている。フ
ロントサイドメンバインナパネル18の前部領域の車体
前後方向から見た断面形状は、開口部を車体外方へ向け
たコ字状とされており、フロントサイドメンバアウタパ
ネル16の前部領域は、フロントサイドメンバインナパ
ネル18の開口部を閉塞する板状とされている。フロン
トサイドメンバアウタパネル16の上端縁部には、車幅
方向外方へ向けて上フランジ16Aが形成されており、
この上フランジ16Aの上面には、フロントサイドメン
バインナパネル18の上壁部18Aにおける車幅方向外
側縁部16Bの下面が溶着されている。また、フロント
サイドメンバアウタパネル16の下端縁部16Bの車幅
方向内側面には、フロントサイドメンバインナパネル1
8の下壁部18Cにおける車幅方向外側縁部に下方へ向
けて形成した下フランジ18Dが溶着されている。この
結果、フロントサイドメンバ10は、車体前後方向へ延
びる閉断面11を形成している。
【0024】図2に示される如く、フロントサイドメン
バ10の先端部には、荷重伝達部材としての矩形灰皿形
状のアームブラケット20が配設されている。アームブ
ラケット20の外周壁部20Bにおける車体前方側の端
部に形成されたフランジ20Aは、車体前後方向から見
た形状が矩形枠状とされており、このフランジ20A
は、フロントサイドメンバ10の先端部に開口外側上下
左右に向けて形成された各フランジ10A、10B、1
0C、10Dにスポット溶接によって固定されている。
なお、アームブラケット20のフランジ20Aにおける
4隅には、それぞれ取付孔22が形成されている。
【0025】図1に示される如く、アームブラケット2
0の外周壁部20Bは、フロントサイドメンバ10の閉
断面11内に挿入されており、外周壁部20Bはフロン
トサイドメンバ10の開口端部の内側壁面10Eに固定
されない状態で当接または若干の隙間を開けて配設され
ている。
【0026】図4に示される如く、クラッシュボックス
12は矩形断面の外周壁部12Aの内側に十字状の中間
壁部12Bを有する断面田字形状とされており、アルミ
の押し出し材で構成されている。
【0027】図2に示される如く、クラッシュボックス
12の後端部12Cには、矩形枠状のボックス台26が
固定されており、このボックス台26はアルミにより構
成されている。また、ボックス台26の四隅には、取付
孔27が形成されており、この取付孔27とアームブラ
ケット20の取付孔22との双方に貫通するボルト29
とこのボルト29に螺合するナット31によって、クラ
ッシュボックス12に固定されたボックス台26がアー
ムブラケット20のフランジ20Aに固定されている。
【0028】図1に示される如く、クラッシュボックス
12の後端部12Cは、ボックス台26に対して所定長
Lだけ貫通しており、アーク溶接によって固定されてい
る。なお、クラッシュボックス12の端面12Dは、ア
ームブラケット20の底壁部20Cにおける外周部であ
る端面支持部20Dに当接または若干の隙間を開けて配
設されている。従って、クラッシュボックス12に略車
体前方から荷重が作用した場合に、アームブラケット2
0は、クラッシュボックス12からの荷重を、図1の矢
印Gで示す様に、端面支持部20Dで受け、外周壁部2
0B、フランジ20A、フロントサイドメンバ10の順
に伝達できるようになっている。また、アームブラケッ
ト20は、クラッシュボックス12に作用するモーメン
トを外周壁部20Bで受けることができるようになって
いる。
【0029】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0030】本実施形態では、バンパリインフォースメ
ント14からクラッシュボックス12にクラッシュボッ
クスの略軸線方向(図1の矢印A方向)の荷重が作用し
た場合に、アームブラケット20は、クラッシュボック
ス12からの荷重を、図1の矢印Gで示す様に、端面支
持部20Dで受け、外周壁部20B、フランジ20Aの
順に伝達し、フロントサイドメンバ10の端部に確実に
伝達できる。
【0031】また、クラッシュボックス12の端部にモ
ーメント(矢印M)が発生した場合には、このモーメン
トをアームブラケット20の外周壁部20Bで受けるこ
とができる。
【0032】また、アームブラケット20の外周壁部2
0Bは、フロントサイドメンバ10の閉断面11内に挿
入されており、外周壁部20Bはフロントサイドメンバ
10の開口端部の内側壁面10Eに固定されない状態で
当接または若干の隙間を開けて配設されている。
【0033】この結果、フロントサイドメンバ10の連
結部は、図1に二点鎖線で示される様に確実に軸圧縮変
形する。このため、フロントサイドメンバ10における
外周壁部の剛性が、クラッシュボックス12の外周壁部
12Aの剛性より小さい場合にも、フロントサイドメン
バ10におけるクラッシュボックス12との連結部にお
いて図14に二点鎖線で示した様な取付プレート102
の曲げ変形が発生するのを防止できるので、クラッシュ
ボックス12における潰れ残りを無くし、エネルギ吸収
能力を確実に向上できる。
【0034】また、本実施形態において、クラッシュボ
ックス12の端面12Dをアームブラケット20の底壁
部20Cにおける外周部である端面支持部20Dに当接
させた場合には、クラッシュボックス12に荷重が作用
した際に、瞬時にクラッシュボックス12からアームブ
ラケット20に荷重が伝達されるため、クラッシュボッ
クス12からフロントサイドメンバ10への荷重伝達が
迅速且つ確実に行われる。
【0035】また、本実施形態では、クラッシュボック
ス12を断面内に中間壁部12Bを有する押し出し材で
構成したため、クラッシュボックス12の生産が容易で
あり、且つ、クラッシュボックス12の変形が安定した
軸圧縮変形となる。
【0036】また、本実施形態では、ボックス台26を
矩形枠状とし、ボックス台26にクラッシュボックス1
2を貫通させた構成としたので、ボックス台26に直接
荷重が作用することがない。この結果、クラッシュボッ
クス12とボックス台26とのアーク溶接は、例えば、
4隅の部分など必要最低限の個所で済む。また、ボック
ス台26の板厚を薄くできるため、ボックス台26の貫
通孔の部分も含めて、材料を低減することができる。こ
のためコストを低減できる。
【0037】また、本実施形態では、クラッシュボック
ス12に、車両左右方向に延設されたバンパリインフォ
ースメント14が取り付けられており、クラッシュボッ
クス12によってバンパリインフォースメント14の取
付部を兼用できるため、汎用性が高い。
【0038】次に、本発明における衝撃吸収部材の取付
構造の第2実施形態を図5及び図6に従って説明する。
【0039】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】図5に示される如く、本実施形態では、ア
ームブラケット20の底壁部20Cに、ずれ抑制手段と
しての凹溝32が形成されている。
【0041】図6に示される如く、凹溝32は田字状に
形成されており、凹溝32内には、クラッシュボックス
12の外周壁部12Aと中間壁部12Bとの端部がそれ
ぞれ挿入されている。
【0042】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0043】本実施形態の衝撃吸収部材の取付構造で
は、第1実施形態の作用に加えて、アームブラケット2
0の底壁部20Cに形成した凹溝32内に、クラッシュ
ボックス12の外周壁部12Aと中間壁部12Bとの端
部がそれぞれ挿入されているため、クラッシュボックス
12からアームブラケット20に荷重が伝達される際
に、クラッシュボックス12の端部における底壁部20
Cの面方向(図5の矢印B方向)のずれを抑制できる。
また、クラッシュボックス12の端部にモーメント(矢
印M)が発生した場合には、このモーメントの一部を凹
溝32で受けることができる。この結果、クラッシュボ
ックス12からアームブラケット20への荷重伝達がよ
り確実に行われる。なお、ずれ抑制手段は凹溝32に限
定されず、凸部等の他のずれ抑制手段を配設しても良
い。
【0044】次に、本発明における衝撃吸収部材の取付
構造の第3実施形態を図7〜図11に従って説明する。
【0045】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0046】図7に示される如く、本実施形態では、荷
重伝達向上手段としてのボックス台40がクラッシュボ
ックス12の端部12Cを形成しており、ボックス台4
0はアルミダイキャストで構成されている。
【0047】図9に示される如く、ボックス台40は、
矩形平板状の基部40Aと、基部40Aのフロントサイ
ドメンバ側となる後面40Bに突出形成された矩形状の
外周壁部40Cにより構成されている。なお、ボックス
台40の外周壁部40Cは、クラッシュボックス12の
外周壁部12Aの延長線上に形成されており、ボックス
台40の各稜線40Eはクラッシュボックス12の各稜
線12Eの延長線上に形成されている。
【0048】図10に示される如く、ボックス台40の
後面40Bには、略中央部40Dから隆起し、外周壁部
40Cの稜線40Eに至る複数(本実施形態では4つ)
のリブ40Fが形成されている。
【0049】図7に示される如く、各リブ40Fは、側
面視で三角形状となっており、ボックス台40の曲げ剛
性を上げると共に、クラッシュボックス12の中間壁部
12Bの交点(図4の点P1)からボックス台40の中
央部に作用した荷重を、ボックス台40の外周壁部40
Cにおける4つの稜線40Eに効率良く伝達できるよう
になっている。なお、クラッシュボックス12の中間壁
部12Bの各端部(図4の点P2、P3、P4、P5)
からボックス台40に作用した荷重は、ボックス台40
の外周壁部40Cによって、ボックス台40の外周壁部
40Cにおける4つの稜線40Eに効率良く伝達できる
ようになっている。
【0050】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0051】本実施形態の衝撃吸収部材の取付構造で
は、バンパリインフォースメント14からクラッシュボ
ックス12にクラッシュボックスの略軸線方向(図7の
矢印A方向)の荷重が作用した場合に、アームブラケッ
ト20は、クラッシュボックス12の端部を形成するボ
ックス台40の外周壁部40Cからの荷重を、図7の矢
印Gで示す様に、端面支持部20Dで受け、外周壁部2
0B、フランジ20Aの順に伝達し、フロントサイドメ
ンバ10の端部に確実に伝達できる。
【0052】また、クラッシュボックス12の端部を形
成するアームブラケット20にモーメント(矢印M)が
発生した場合には、このモーメントをアームブラケット
20の外周壁部20Bで受けることができる。
【0053】また、アームブラケット20の外周壁部2
0Bは、フロントサイドメンバ10の閉断面11内に挿
入されており、外周壁部20Bはフロントサイドメンバ
10の開口端部の内側壁面10Eに固定されない状態で
当接または若干の隙間を開けて配設されている。
【0054】この結果、フロントサイドメンバ10の連
結部は、第1実施形態と同様に確実に軸圧縮変形する。
このため、フロントサイドメンバ10における外周壁部
の剛性が、クラッシュボックス12の外周壁部12Aの
剛性より小さい場合にも、フロントサイドメンバ10に
おけるクラッシュボックス12との連結部において図1
4に二点鎖線で示した様な取付プレート102の曲げ変
形が発生するのを防止できるので、クラッシュボックス
12における潰れ残りを無くし、エネルギ吸収能力を確
実に向上できる。
【0055】また、本実施形態において、ボックス台4
0の外周壁部40Cの端面をアームブラケット20の底
壁部20Cにおける外周部である端面支持部20Dに当
接させた場合には、クラッシュボックス12に荷重が作
用した際に、瞬時にボックス台40からアームブラケッ
ト20に荷重が伝達されるため、クラッシュボックス1
2からフロントサイドメンバ10への荷重伝達が迅速且
つ確実に行われる。
【0056】また、本実施形態では、ボックス台40の
面40Bにおける、略中央部40Dから隆起し周壁部4
0Cの稜線40Eに至るリブ40Fにより、クラッシュ
ボックス12の端部を構成するボックス台40の曲げ剛
性が増すと共に、クラッシュボックス12に作用した荷
重(図10の矢印G)をボックス台40のリブ40Fを
介してフロントサイドメンバ10の4つの各稜線10F
に効率良く伝達できる。
【0057】また、本実施形態では、第1実施形態と同
様に、クラッシュボックス12を断面内に中間壁部12
Bを有する押し出し材で構成したため、クラッシュボッ
クス12の生産が容易であり、且つ、クラッシュボック
ス12の変形が安定した軸圧縮変形となる。
【0058】また、本実施形態では、第1実施形態と同
様に、クラッシュボックス12に、車両左右方向に延設
されたバンパリインフォースメント14が取り付けられ
ており、クラッシュボックス12によってバンパリイン
フォースメント14の取付部を兼用できるため、汎用性
が高い。
【0059】なお、本実施形態では、ボックス台40の
後面40Bには、略中央部40Dから隆起し、外周壁部
40Cの稜線40Eに至る4つのリブ40Fを形成した
が、リブ40Fの数は4つに限定されない。また、外周
壁部40C及びリブ40Fの形状は図9に示される形状
に限定されず、例えば、図11に示される如く、外周壁
部40Cに三角形状の切欠50を形成し、外周壁部40
Cをリブ40Fと同じ三角形状とし、重量を低減した構
成としても良い。
【0060】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、上記各実施形態では、アームブラケット
20の底壁部20Cにおける外周部を端面支持部20D
としたが、これに代えて、図2及び図8に二点鎖線で示
されるように、端面支持部20Dを残して底壁部20C
に切欠60を形成して、重力低減を図った構成としても
良い。
【0061】また、上記各実施形態では、クラッシュボ
ックス12を矩形断面の外周壁部12A内に十字状の中
間壁部12Bを有する断面田字形状としたが、クラッシ
ュボックス12の断面形状はこれに限定されず、図12
に示される如く、外周壁部12A内に一字状の中間壁部
12Bを有する断面日字形状、図13に示される如く、
外周壁部12A内に二字状の中間壁部12Bを有する断
面目字形状等の他の断面形状としても良い。また、クラ
ッシュボックス12の構成もアルミの押し出し材に限定
されない。
【0062】また、本発明の衝撃吸収部材の取付構造
は、フロントサイドメンバ以外の、例えば、リヤサイド
メンバ等の他のサイドメンバにも適用可能であると共
に、クラッシュボックス12にバンパリインフォースメ
ント14が取り付けられていないサイドメンバにも適用
可能である。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、サイドメンバ
の端部における断面内部に一方の端部が挿入された衝撃
吸収部材と、衝撃吸収部材の端面を支持する端面支持部
と端面支持部の外周部を構成すると共に端面支持部で受
けた荷重をサイドメンバの端部に伝達する外周壁部と、
を備えた荷重伝達部材と、を有するため、衝撃吸収部材
における潰れ残りを無くし、エネルギ吸収能力を確実に
向上できるという優れた効果を有する。
【0064】請求項2記載の本発明は、請求項1に記載
の衝撃吸収部材の取付構造において、衝撃吸収部材の端
部を形成し、荷重伝達部材への荷重伝達を向上させるた
めの荷重伝達向上手段を有するため、請求項1に記載の
効果に加えて、衝撃吸収部材から荷重伝達部材へ荷重を
効果的に伝達できるという優れた効果を有する。
【0065】請求項3記載の本発明は、請求項1の衝撃
吸収部材の取付構造において、衝撃吸収部材の端部は、
荷重伝達部材の端面支持部に当接しているため、請求項
1に記載の効果に加えて、荷重伝達が迅速且つ確実に行
われるという優れた効果を有する。
【0066】請求項4記載の本発明は、請求項2に記載
の衝撃吸収部材の取付構造において、荷重伝達向上手段
は、衝撃吸収部材に形成された壁部の端部とサイドメン
バの稜線とを連結する複数のリブを有するため、請求項
2に記載の効果に加えて、荷重をサイドメンバの稜線に
効率良く伝達できるという優れた効果を有する。
【0067】請求項5記載の本発明は、請求項1に記載
の衝撃吸収部材の取付構造において、衝撃吸収部材は、
断面内に中間壁部を有する押し出し材であるため、請求
項1に記載の効果に加えて、衝撃吸収部材の生産が容易
であり、且つ、衝撃吸収部材の変形が安定した軸圧縮変
形になるという優れた効果を有する。
【0068】請求項6記載の本発明は、請求項1記載の
衝撃吸収部材の取付構造において、荷重伝達部材の底部
に、衝撃吸収部材の端部における面方向のずれを抑制す
るためのずれ抑制手段を形成したため、請求項1に記載
の効果に加えて、衝撃吸収部材から荷重伝達部材への荷
重伝達がより確実に行われるという優れた効果を有す
る。
【0069】請求項7記載の本発明は、請求項1に記載
の衝撃吸収部材の取付構造において、衝撃吸収部材に
は、車両左右方向に延設されたバンパリインフォースメ
ントが取り付けられているため、請求項1に記載の効果
に加えて、バンパリインフォースメントの取付部を兼用
できるため、汎用性が高いという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る衝撃吸収部材の取
付構造を示す側断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る衝撃吸収部材の取
付構造を示す車体前方内側から見た分解斜視図である。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】図1の4−4線に沿った断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る衝撃吸収部材の取
付構造を示す側断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る衝撃吸収部材の取
付構造のアームブラケットを示す斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る衝撃吸収部材の取
付構造を示す側断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る衝撃吸収部材の取
付構造を示す車体前方内側から見た分解斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る衝撃吸収部材の取
付構造のアームブラケットを示す斜視図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る衝撃吸収部材の
取付構造のアームブラケットを示す平面図である。
【図11】本発明の第3実施形態の変形例に係る衝撃吸
収部材の取付構造におけるアームブラケットを示す斜視
図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係る衝撃吸収部材の
取付構造における図4に対応する断面図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係る衝撃吸収部材の
取付構造における図4に対応する断面図である。
【図14】従来の衝撃吸収部材の取付構造を示す側断面
図である。
【符号の説明】
10 フロントサイドメンバ 12 クラッシュボックス(衝撃吸収部材) 12A クラッシュボックスの外周壁部 12B クラッシュボックスの中間壁部 12C クラッシュボックスの後端部 12D クラッシュボックスの端面 12E クラッシュボックスの稜線 14 バンパリインフォースメント 20 アームブラケット(荷重伝達部材) 20A アームブラケットのフランジ 20B アームブラケットの外周壁部 20C アームブラケットの底壁部 20D アームブラケットの端面支持部 26 ボックス台 32 凹溝(ずれ抑制手段) 40 ボックス台(荷重伝達向上手段) 40A ボックス台の基部 40B ボックス台の後面 40C ボックス台の外周壁部 40E ボックス台の稜線 40F ボックス台のリブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドメンバの端部における断面内部に
    一方の端部が挿入された衝撃吸収部材と、 該衝撃吸収部材の端面を支持する端面支持部と、該端面
    支持部の外周部を構成すると共に前記端面支持部で受け
    た荷重を前記サイドメンバの端部に伝達する外周壁部
    と、を備えた荷重伝達部材と、 を有することを特徴とする衝撃吸収部材の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記衝撃吸収部材の端部を形成し、前記
    荷重伝達部材への荷重伝達を向上させるための荷重伝達
    向上手段を有することを特徴とする請求項1に記載の衝
    撃吸収部材の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記衝撃吸収部材の端部は、前記荷重伝
    達部材の端面支持部に当接していることを特徴とする請
    求項1に記載の衝撃吸収部材の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記荷重伝達向上手段は、前記衝撃吸収
    部材に形成された壁部の端部と前記サイドメンバの稜線
    とを連結する複数のリブを有することを特徴とする請求
    項2に記載の衝撃吸収部材の取付構造。
  5. 【請求項5】 前記衝撃吸収部材は、断面内に中間壁部
    を有する押し出し材であることを特徴とする請求項1に
    記載の衝撃吸収部材の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記荷重伝達部材の底部に、前記衝撃吸
    収部材の端部における面方向のずれを抑制するためのず
    れ抑制手段を形成したことを特徴とする請求項1に記載
    の衝撃吸収部材の取付構造。
  7. 【請求項7】 前記衝撃吸収部材には、車両左右方向に
    延設されたバンパリインフォースメントが取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の衝撃吸収部材
    の取付構造。
JP2000124859A 2000-04-25 2000-04-25 衝撃吸収部材の取付構造 Withdrawn JP2001301649A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000124859A JP2001301649A (ja) 2000-04-25 2000-04-25 衝撃吸収部材の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000124859A JP2001301649A (ja) 2000-04-25 2000-04-25 衝撃吸収部材の取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001301649A true JP2001301649A (ja) 2001-10-31

Family

ID=18634920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000124859A Withdrawn JP2001301649A (ja) 2000-04-25 2000-04-25 衝撃吸収部材の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001301649A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004168218A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Hitachi Ltd エネルギ吸収部材
US6871890B2 (en) 2002-04-12 2005-03-29 Nissan Motor Co., Ltd. Bumper mounting structure for vehicle
JP2005219563A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Fuji Heavy Ind Ltd 車体フレームの結合構造
AU2002300953B2 (en) * 2002-09-02 2008-07-24 Hitachi, Ltd. Railway Car
JP2008296823A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Toyota Motor Corp 車両骨格部材の結合構造
JP2009241699A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Mazda Motor Corp 車両の車体構造
US7900984B2 (en) 2009-02-20 2011-03-08 GM Global Technology Operations LLC Interface joint for motor vehicle
JP2011235754A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Honda Motor Co Ltd 車体前部構造
US8485591B2 (en) 2010-05-10 2013-07-16 Honda Motor Co., Ltd. Front vehicle body structure
JP2015000721A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft 電動自動車用の取付けフレーム
CN112993457A (zh) * 2019-12-12 2021-06-18 通用汽车环球科技运作有限责任公司 高压电池结构件端部稳定器
JP7432767B2 (ja) 2020-04-20 2024-02-16 アルセロールミタル 自動車フロント下部荷重経路用構造ノード、及び前記構造ノードの組立工程

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6871890B2 (en) 2002-04-12 2005-03-29 Nissan Motor Co., Ltd. Bumper mounting structure for vehicle
AU2002300953B2 (en) * 2002-09-02 2008-07-24 Hitachi, Ltd. Railway Car
JP2004168218A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Hitachi Ltd エネルギ吸収部材
JP4646524B2 (ja) * 2004-02-04 2011-03-09 富士重工業株式会社 車体フレームの結合構造
JP2005219563A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Fuji Heavy Ind Ltd 車体フレームの結合構造
JP2008296823A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Toyota Motor Corp 車両骨格部材の結合構造
JP2009241699A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Mazda Motor Corp 車両の車体構造
US7900984B2 (en) 2009-02-20 2011-03-08 GM Global Technology Operations LLC Interface joint for motor vehicle
DE102010007755B4 (de) * 2009-02-20 2015-12-03 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Kopplungsverbindungselement für ein Kraftfahrzeug
JP2011235754A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Honda Motor Co Ltd 車体前部構造
US8485591B2 (en) 2010-05-10 2013-07-16 Honda Motor Co., Ltd. Front vehicle body structure
JP2015000721A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft 電動自動車用の取付けフレーム
CN112993457A (zh) * 2019-12-12 2021-06-18 通用汽车环球科技运作有限责任公司 高压电池结构件端部稳定器
CN112993457B (zh) * 2019-12-12 2023-11-03 通用汽车环球科技运作有限责任公司 高压电池结构件端部稳定器
JP7432767B2 (ja) 2020-04-20 2024-02-16 アルセロールミタル 自動車フロント下部荷重経路用構造ノード、及び前記構造ノードの組立工程

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3722124B2 (ja) 車体前部構造
JP6187447B2 (ja) 車両前部構造
JP2001301649A (ja) 衝撃吸収部材の取付構造
JP2003127893A (ja) 車体前部構造
WO2018088100A1 (ja) 車両の衝撃吸収構造
WO2012140809A1 (ja) バンパーステイ取付構造および荷重伝達部材
CN112455546A (zh) 车辆用副车架
US6871890B2 (en) Bumper mounting structure for vehicle
JP6265247B1 (ja) 車両の衝撃吸収構造
JP2005170320A (ja) 車体構造
JP2006231965A (ja) 車両前部構造
JP2005297857A (ja) バンパーレインフォース構造
JP3711836B2 (ja) 車体前部構造
JP6399073B2 (ja) 車両の衝撃吸収構造
JP2003285766A (ja) フロントボデー構造
JP2001106002A (ja) フロントサイドメンバ構造
JP2002012109A (ja) 車両の衝撃吸収部材
JP4114468B2 (ja) 車両用バンパ支持構造
JP2018075907A (ja) 車両の衝撃吸収構造
JP2000127873A (ja) バンパリインフォースメントの取付構造
JP2007131040A (ja) 車両の後部車体構造
JPH10278706A (ja) バンパリインフォースメント取付構造
JP7338463B2 (ja) 車両の車体構造
US20230011059A1 (en) Vehicle front structure
JP6292279B1 (ja) 車両の衝撃吸収構造

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040210