JP2001301505A - 車両用シートのむち打ち防止構造 - Google Patents

車両用シートのむち打ち防止構造

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JP2001301505A
JP2001301505A JP2000123945A JP2000123945A JP2001301505A JP 2001301505 A JP2001301505 A JP 2001301505A JP 2000123945 A JP2000123945 A JP 2000123945A JP 2000123945 A JP2000123945 A JP 2000123945A JP 2001301505 A JP2001301505 A JP 2001301505A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ安価な車両用むち打ち防止構造を提
供する。 【解決手段】 バックレスト2の骨格は、メインフレー
ム10と、このメインフレーム10の上部に前後方向回
動可能に取り付けられたアッパーフレーム20とを備え
ている。アッパーフレーム10は、ねじりバネ17(付
勢部材)により前方に回動付勢されている。メインフレ
ーム10には、アッパーフレーム20の上方に位置する
ヘッドレスト3が、サポート30を介して固定されてい
る。上記アッパーフレーム20には、前後方向に延びる
長穴25が形成され、この長穴25に上記サポート30
が挿通されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両衝突時に生じ
るむち打ちを防止する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両が追突された時には、シートに着席
していた乗員の腰部が、車両とともに前方へ押し出さ
れ、相対的に上半身が後方へ移動する。この際、乗員の
頭部が後方へ大きく反り返り、むち打ちが生じことがあ
る。
【0003】そこで、上記むち打ちを防止するために、
種々開発がなされている。例えば、バックレストにリン
ク機構を設け、衝突時に乗員がバックレストに押し付け
られた時にヘッドレストを前方に突出させるようにした
ものがある。また、バックレストのパッドを大きくたわ
ませることにより、ヘッドレストをバックレストに対し
て相対的に前方へ突出させるようにしたものもある。こ
のようにして、乗員の頭部がバックレストに支えられた
上半身に対して後方へ大きく反り返るを防止し、むち打
ち防止を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにヘッド
レストが前方に突出する構造のものは、複雑なリンク機
構を必要とし、大幅なコスト高を招く欠点があった。ま
た、バックレストのパッドのたわみ量を大きくする構造
では、特殊なパッドを必要とし、これも大幅なコスト高
を招く欠点があり、また長期使用によってパッドがへた
り、効果が半減する欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
バックレストと、このバックレストの上端に支持された
ヘッドレストとを備えた車両用シートのむち打ち防止構
造において、バックレストが、メインフレームと、この
メインフレームの上部に前後方向回動可能に取り付けら
れたアッパーフレームと、このアッパーフレームを前方
係止位置に向かって回動付勢する付勢部材とを備え、上
記ヘッドレストが上記メインフレームに前後方向の相対
移動不能に固定されていることを特徴とする。
【0006】本発明の第2の態様は、第1態様のむち打
ち防止構造において、上記ヘッドレストが下方に延びる
棒状のサポートを介して上記メインフレームに固定さ
れ、上記アッパーフレームには、前後方向に延びる長穴
が形成され、この長穴に上記サポートが挿通され、上記
アッパーフレームは、付勢部材により前方に付勢された
状態では、長穴の後端がサポートに係止されて、前方係
止位置にあり、乗員からの衝撃荷重を受けた時には長穴
の前端がサポートに係止された後方係止位置に至ること
を特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係わ
る車両用シートのむち打ち防止構造について、図面を参
照しながら説明する。図5に示すように車両用シート
は、座部1と、この座部1に対して角度調節可能に連結
されたバックレスト2と、バックレスト2の上端に支持
されたヘッドレスト3とを備えている。
【0008】上記バックレスト2の骨格は、図1に示す
ように、メインフレーム10と、このメインフレーム1
0の上部に前後方向回動を可能にして連結されたアッパ
ーフレーム20とを備えている。この骨格に波形スプリ
ングやパッドを装着し、表皮で覆うことにより、バック
レスト2が構成されている。
【0009】上記メインフレーム10の上部は、パイプ
11からなり、このパイプ11は、左右の肩部11a
と、この肩部11aから上方に突出した頂部11bとを
有している。上記両肩部11aには、ブラケット12,
13が固定されている。上記アッパーフレーム20は、
板材を逆U字形に形成してなり、左右の側板部の下端が
上記ブラケット12,13に回動可能に連結されてい
る。
【0010】上記アッパーフレーム20の連結構造につ
いて詳述する。前方から見て左側の連結構造は、図2に
示すように構成されている。すなわち、アッパーフレー
ム20の側板部の下端には、穴21が形成されており、
ブラケット12にもこれに対応して穴(図示しない)が
形成され、その裏面にはナット14が固着されている。
この連結構造は、さらに段付きボルト15(軸部材)を
有している。アッパーフレーム20の側板部の下端をブ
ラケット12に沿わせた状態で、この段付きボルト15
の軸部15aをアッパーフレーム20の穴21とブラケ
ット12の穴に挿入し、ねじ部15bをナット14にね
じ込むことにより、アッパーフレーム20がブラケット
12に回動可能に連結されている。
【0011】前方から見て右側の連結構造は、図3,図
4に示すように構成されている。すなわち、アッパーフ
レーム20の側板部の下端には、穴22が形成されてお
り、ブラケット13にはこれに対応して水平に突出する
ピン16(軸部材)が固定されている。さらに、この連
結構造は、ねじりバネ17(付勢部材)とスプリングナ
ット18とを有している。
【0012】上記ねじりバネ17をピン16に装着した
状態で、ピン16をアッパーフレーム20の穴22に挿
入し、ピン16に外側からスプリングナット18を嵌め
込むことにより,アッパーフレーム20がブラケット1
3に回動可能に連結されている。ねじりバネ17は、一
端が上記ブラケット13(メインフレーム10側)に係
止され、他端がアッパーフレーム20のフランジ部20
aに係止されており、このねじりバネ17によって、ア
ッパーフレーム20は前方へ回動付勢されている。
【0013】図1に示すように、上記アッパーフレーム
20の上板部には、前後方向に延びる2つの長穴25が
形成されている。この長穴25には、ヘッドレスト3か
ら下方に延びるパイプ形状(棒状)の2本のサポート3
0が挿入されている。このサポート30の下端部は、上
記メインフレーム10のパイプ11の頂部11bに溶接
等で固定されている。これにより、ヘッドレスト3は、
メインフレーム10に対して前後方向に相対移動不能に
固定されている。
【0014】上記構成において、図5に実線で示すよう
に、乗員Aがバックレスト2にもたれていないか状態で
は、図1に示すように、アッパーフレーム20がねじり
バネ17により前方へ回動付勢されており、その長穴2
5の後端がヘッドレスト3のサポート30に当たった位
置、すなわち前方係止位置にある。なお、乗員Aがバッ
クレスト2にもたれても、アッパーフレーム20は、前
方係止位置またはその近傍にある。
【0015】車両が追突された時には、シートに着席し
ていた乗員Aの腰部は、車両とともに前方へ押し出さ
れ、相対的に上半身が後方へ移動する。その時、バック
レスト2は、乗員Aの上半身からの衝撃荷重を受けるた
め、アッパーフレーム20が、ねじりバネ17に抗しメ
インフレーム10に対して後方へ回動し、これにより図
5に想像線で示すように、バックレスト2の上部は後方
に変形する。この際、ヘッドレスト3は、乗員Aの頭部
から後方への荷重を受けるが、メインフレーム10に固
定されているので、その位置を維持される。その結果、
図5において想像線で示すように、乗員Aの上半身を後
方へ移動させた状態で頭部をヘッドレスト3で抑えるこ
とにより、頭部を上半身に対して若干前屈みにして後方
へ反り返るのを防止でき、むち打ちを防止できる。
【0016】上記追突の際に、乗員からの衝撃荷重を受
けたアッパーフレーム20は、後方へ回動するが、この
回動は、長穴25の前端がサポート30に係止する位置
(後方係止位置)までに制限され、頭部の過度の前屈状
態を回避できる。
【0017】本発明は上記実施形態に制約されず、種々
の形態を採用可能である。例えば、付勢部材はアッパー
フレームの左右両側に設けてもよい。ヘッドレストはメ
インフレームに対して前後方向に固定されていればよ
く、上下方向に位置調節可能でもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1態様
によれば、アッパフレームをメインフレームに回動可能
に連結して付勢部材で前方へ付勢することにより、簡単
かつ安価な構成でむち打ちを防止することができる。ま
た、本発明の第2態様によれば、アッパーフレームに長
穴を形成した簡単な構成でアッパフレームの回動範囲を
前方係止位置と後方係止位置との間に制限することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態をなす車両用シートのむち
打ち防止構造を示す斜視図である。
【図2】同むち打ち防止構造におけるメインフレームと
アッパーフレームの左側の連結構造を示す拡大斜視図で
ある。
【図3】同むち打ち防止構造におけるメインフレームと
アッパーフレームの右側の連結構造を示す拡大斜視図で
ある。
【図4】上記右側の連結構造の正面図である。
【図5】上記むち打ち防止構造を組み込んだ車両用シー
トの側面図である。
【符号の説明】
2 バックレスト 3 ヘッドレスト 10 メインフレーム 17 ねじりバネ(付勢部材) 20 アッパーフレーム 25 長穴 30 サポート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックレストと、このバックレストの上
    端に支持されたヘッドレストとを備えた車両用シートに
    おいて、バックレストが、メインフレームと、このメイ
    ンフレームの上部に前後方向回動可能に取り付けられた
    アッパーフレームと、このアッパーフレームを前方係止
    位置に向かって回動付勢する付勢部材とを備え、上記ヘ
    ッドレストが上記メインフレームに前後方向の相対移動
    不能に固定されていることを特徴とする車両用シートの
    むち打ち防止構造。
  2. 【請求項2】 上記ヘッドレストが下方に延びる棒状の
    サポートを介して上記メインフレームに固定され、上記
    アッパーフレームには、前後方向に延びる長穴が形成さ
    れ、この長穴に上記サポートが挿通され、上記アッパー
    フレームは、付勢部材により前方に付勢された状態で
    は、長穴の後端がサポートに係止されて、前方係止位置
    にあり、乗員からの衝撃荷重を受けた時には長穴の前端
    がサポートに係止された後方係止位置に至ることを特徴
    とする請求項1に記載の車両用シートのむち打ち防止構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202004014363U1 (de) * 2004-09-10 2006-01-19 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kg, Coburg Kraftfahrzeugsitz

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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