JP2001300959A - 積層板の製造方法 - Google Patents
積層板の製造方法Info
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- JP2001300959A JP2001300959A JP2000123477A JP2000123477A JP2001300959A JP 2001300959 A JP2001300959 A JP 2001300959A JP 2000123477 A JP2000123477 A JP 2000123477A JP 2000123477 A JP2000123477 A JP 2000123477A JP 2001300959 A JP2001300959 A JP 2001300959A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形された積層板の板厚測定ができるまでの
間、ラミネートロールのクリアランスを適切に設定し
て、板厚不良が発生することを防ぐことができる積層板
の製造方法を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂液2の粘度と、ラミネート
物6の硬化前の板厚と、積層板5の板厚との関係が蓄積
されたデータベース10と、データベース10に蓄積さ
れたこの関係から、熱硬化性樹脂液2の粘度とラミネー
ト物6の硬化前の板厚と積層板5の板厚との関係式を求
める演算手段11とを具備する。熱硬化性樹脂液2の粘
度とラミネート物6の硬化前の板厚とを測定すると共に
これらの測定値と目標とする積層板5の板厚を演算手段
11に入力することによって、上記関係式に基づいて目
標とする板厚の積層板5を製造するのに適したラミネー
トロール4のクリアランス量を演算する。そしてこの演
算されたクリアランス量にラミネートロール4を制御す
る。
間、ラミネートロールのクリアランスを適切に設定し
て、板厚不良が発生することを防ぐことができる積層板
の製造方法を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂液2の粘度と、ラミネート
物6の硬化前の板厚と、積層板5の板厚との関係が蓄積
されたデータベース10と、データベース10に蓄積さ
れたこの関係から、熱硬化性樹脂液2の粘度とラミネー
ト物6の硬化前の板厚と積層板5の板厚との関係式を求
める演算手段11とを具備する。熱硬化性樹脂液2の粘
度とラミネート物6の硬化前の板厚とを測定すると共に
これらの測定値と目標とする積層板5の板厚を演算手段
11に入力することによって、上記関係式に基づいて目
標とする板厚の積層板5を製造するのに適したラミネー
トロール4のクリアランス量を演算する。そしてこの演
算されたクリアランス量にラミネートロール4を制御す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続工法の製造ラ
インで積層板を製造する方法に関するものである。
インで積層板を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】片面あるいは両面に銅箔等の金属箔を張
った積層板を製造するにあたって、連続的に生産性良く
積層板を製造することができるようした工法が提供され
ている。
った積層板を製造するにあたって、連続的に生産性良く
積層板を製造することができるようした工法が提供され
ている。
【0003】図4は連続工法の製造ラインの一例を示す
ものであり、ガラス布等の長尺シート状の基材1を連続
的に繰り出して含浸槽20に通し、含浸槽20内に溜め
られたエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂液2を基材1に
含浸し、さらにこの熱硬化性樹脂液2を含浸した基材1
を連続的に送りながら、一対のラミネートロール4間に
通す。熱硬化性樹脂液2を含浸した基材1は1枚あるい
は複数枚合わせてラミネートロール4に通されるもので
ある。このとき、長尺の銅箔などの金属箔3を連続的に
繰り出してラミネートロール4間に送り、基材1の片面
あるいは両面に金属箔3をラミネートするようにしてあ
る。このように基材1と金属箔3がラミネートされたラ
ミネート物6を加熱硬化炉21に連続的に通し、基材1
に含浸した熱硬化性樹脂液2を加熱硬化炉21内で硬化
させ、搬送ロール24で加熱硬化炉21から引き出す。
このようにして基材1と金属箔3を積層した積層板5を
成形することができるものであり、加熱硬化炉21から
出てきた積層板5は、切断装置22で所定の寸法に切断
した後、積載台23の上に積載し、次工程に搬出される
ようになっている。
ものであり、ガラス布等の長尺シート状の基材1を連続
的に繰り出して含浸槽20に通し、含浸槽20内に溜め
られたエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂液2を基材1に
含浸し、さらにこの熱硬化性樹脂液2を含浸した基材1
を連続的に送りながら、一対のラミネートロール4間に
通す。熱硬化性樹脂液2を含浸した基材1は1枚あるい
は複数枚合わせてラミネートロール4に通されるもので
ある。このとき、長尺の銅箔などの金属箔3を連続的に
繰り出してラミネートロール4間に送り、基材1の片面
あるいは両面に金属箔3をラミネートするようにしてあ
る。このように基材1と金属箔3がラミネートされたラ
ミネート物6を加熱硬化炉21に連続的に通し、基材1
に含浸した熱硬化性樹脂液2を加熱硬化炉21内で硬化
させ、搬送ロール24で加熱硬化炉21から引き出す。
このようにして基材1と金属箔3を積層した積層板5を
成形することができるものであり、加熱硬化炉21から
出てきた積層板5は、切断装置22で所定の寸法に切断
した後、積載台23の上に積載し、次工程に搬出される
ようになっている。
【0004】上記のようにして連続工法の製造ラインで
積層板5を製造するにあたって、積層板5の製品厚み
は、一対のラミネートロール4の間のクリアランスの寸
法によって調整することができる。すなわち、熱硬化性
樹脂液2を含浸した基材1がラミネートロール4を通過
する際に、基材1に含浸された余分な熱硬化性樹脂液2
はスクイズされるので、ラミネートロール4のクリアラ
ンス量を調整することによって、成形される積層板5の
板厚を調整することができるのである。ただ、ラミネー
トロール4のクリアランス量が同じでも、熱硬化性樹脂
液2の粘度などが変動すると、成形される積層板5の板
厚は変化するので、ラミネートロール4のクリアランス
量を所定寸法に設定することだけでは、目標とする板厚
の積層板5を製造することはできない。
積層板5を製造するにあたって、積層板5の製品厚み
は、一対のラミネートロール4の間のクリアランスの寸
法によって調整することができる。すなわち、熱硬化性
樹脂液2を含浸した基材1がラミネートロール4を通過
する際に、基材1に含浸された余分な熱硬化性樹脂液2
はスクイズされるので、ラミネートロール4のクリアラ
ンス量を調整することによって、成形される積層板5の
板厚を調整することができるのである。ただ、ラミネー
トロール4のクリアランス量が同じでも、熱硬化性樹脂
液2の粘度などが変動すると、成形される積層板5の板
厚は変化するので、ラミネートロール4のクリアランス
量を所定寸法に設定することだけでは、目標とする板厚
の積層板5を製造することはできない。
【0005】このために、加熱硬化炉21から出てきた
積層板5の厚みを実測し、この測定された板厚に応じて
ラミネートロール4のクリアランスをフィードバック制
御することによって、積層板5を目標とする板厚で製造
することが行なわれている。すなわち、加熱硬化炉21
から出てきた積層板5の測定厚みが、目標とする板厚よ
りも厚いと、ラミネートロール4のクリアランスを小さ
くするようにフィードバック制御して、成形される積層
板5の板厚が薄くなるように調整し、また加熱硬化炉2
1から出てきた積層板5の測定厚みが、目標とする板厚
よりも薄いと、ラミネートロール4のクリアランスを大
きくするようにフィードバック制御して、成形される積
層板5の板厚を厚くするように調整し、成形される積層
板5の厚みが目標とする板厚に近付くように調整するの
である。
積層板5の厚みを実測し、この測定された板厚に応じて
ラミネートロール4のクリアランスをフィードバック制
御することによって、積層板5を目標とする板厚で製造
することが行なわれている。すなわち、加熱硬化炉21
から出てきた積層板5の測定厚みが、目標とする板厚よ
りも厚いと、ラミネートロール4のクリアランスを小さ
くするようにフィードバック制御して、成形される積層
板5の板厚が薄くなるように調整し、また加熱硬化炉2
1から出てきた積層板5の測定厚みが、目標とする板厚
よりも薄いと、ラミネートロール4のクリアランスを大
きくするようにフィードバック制御して、成形される積
層板5の板厚を厚くするように調整し、成形される積層
板5の厚みが目標とする板厚に近付くように調整するの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】製造ラインが稼働を開
始して所定時間を経過した後であれば、上記のように加
熱硬化炉21から出てきた積層板5の厚みを実測し、こ
の測定された厚みに応じてラミネートロール4のクリア
ランスをフィードバック制御することによって、積層板
5の板厚調整をすることは有効である。
始して所定時間を経過した後であれば、上記のように加
熱硬化炉21から出てきた積層板5の厚みを実測し、こ
の測定された厚みに応じてラミネートロール4のクリア
ランスをフィードバック制御することによって、積層板
5の板厚調整をすることは有効である。
【0007】しかし、朝の始業時など、製造ラインを稼
働開始するときには、稼働を始めてから、成形された積
層板5が加熱硬化炉21から出てくるまでは、積層板5
の板厚を実測することはできず、この間は積層板5の測
定厚みに応じてラミネートロール4のクリアランスをフ
ィードバック制御するということはできない。従って、
製造ラインの稼働を開始してから、加熱硬化炉21から
出てきた積層板5の板厚が実測されてラミネートロール
4のクリアランスがフィードバック制御されるまでの間
に製造された積層板5は、板厚調整が行なわれていない
ので、板厚不良の積層板5が大量に製造されてしまうお
それがあるという問題を有するものであった。
働開始するときには、稼働を始めてから、成形された積
層板5が加熱硬化炉21から出てくるまでは、積層板5
の板厚を実測することはできず、この間は積層板5の測
定厚みに応じてラミネートロール4のクリアランスをフ
ィードバック制御するということはできない。従って、
製造ラインの稼働を開始してから、加熱硬化炉21から
出てきた積層板5の板厚が実測されてラミネートロール
4のクリアランスがフィードバック制御されるまでの間
に製造された積層板5は、板厚調整が行なわれていない
ので、板厚不良の積層板5が大量に製造されてしまうお
それがあるという問題を有するものであった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、成形された積層板の板厚測定ができるまでの間、
ラミネートロールのクリアランスを適切に設定して、板
厚不良が発生することを防ぐことができる積層板の製造
方法を提供することを目的とするものである。
あり、成形された積層板の板厚測定ができるまでの間、
ラミネートロールのクリアランスを適切に設定して、板
厚不良が発生することを防ぐことができる積層板の製造
方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
積層板の製造方法は、長尺シート状の基材1に熱硬化性
樹脂液2を含浸し、この基材1に金属箔3を重ねてラミ
ネートロール4に通すことによって基材1に金属箔3を
ラミネートし、この後、基材1に含浸した熱硬化性樹脂
液2を硬化させることによって積層板5を製造するにあ
たって、熱硬化性樹脂液2の粘度と、基材1に金属箔3
をラミネートしたラミネート物6の硬化前の板厚と、硬
化後の積層板5の板厚との関係が蓄積されたデータベー
ス10と、データベース10に蓄積されたこの関係か
ら、熱硬化性樹脂液2の粘度とラミネート物6の硬化前
の板厚と硬化後の積層板5の板厚との関係式を求める演
算手段11とを具備し、熱硬化性樹脂液2の粘度とラミ
ネート物6の硬化前の板厚とを測定すると共にこれらの
測定値と目標とする積層板5の板厚を演算手段11に入
力することによって、上記関係式に基づいて目標とする
板厚の積層板5を製造するのに適したラミネートロール
4のクリアランス量を演算し、この演算されたクリアラ
ンス量にラミネートロール4を制御することを特徴とす
るものである。
積層板の製造方法は、長尺シート状の基材1に熱硬化性
樹脂液2を含浸し、この基材1に金属箔3を重ねてラミ
ネートロール4に通すことによって基材1に金属箔3を
ラミネートし、この後、基材1に含浸した熱硬化性樹脂
液2を硬化させることによって積層板5を製造するにあ
たって、熱硬化性樹脂液2の粘度と、基材1に金属箔3
をラミネートしたラミネート物6の硬化前の板厚と、硬
化後の積層板5の板厚との関係が蓄積されたデータベー
ス10と、データベース10に蓄積されたこの関係か
ら、熱硬化性樹脂液2の粘度とラミネート物6の硬化前
の板厚と硬化後の積層板5の板厚との関係式を求める演
算手段11とを具備し、熱硬化性樹脂液2の粘度とラミ
ネート物6の硬化前の板厚とを測定すると共にこれらの
測定値と目標とする積層板5の板厚を演算手段11に入
力することによって、上記関係式に基づいて目標とする
板厚の積層板5を製造するのに適したラミネートロール
4のクリアランス量を演算し、この演算されたクリアラ
ンス量にラミネートロール4を制御することを特徴とす
るものである。
【0010】また請求項2の発明は、データベース10
に蓄積された硬化後の積層板5の板厚を目的変数とし、
データベース10に蓄積された熱硬化性樹脂液2の粘度
と、基材1に金属箔3をラミネートしたラミネート物6
の硬化前の板厚をそれぞれ説明変数として重回帰式を求
め、熱硬化性樹脂液2の粘度の現在の測定値と、基準の
クリアランス量に設定されたラミネートロール4に通し
て基材1に金属箔3をラミネートしたラミネート物6の
硬化前の板厚の現在の測定値をそれぞれ上記の重回帰式
の説明変数に代入することによって、目的変数である硬
化後の積層板5の板厚を予測し、この予測された硬化後
の積層板5の板厚と目標とする積層板5の板厚との差か
ら基準クリアランス量に対するクリアランス調整量を演
算してラミネートロール4のクリアランス量を求めるこ
とを特徴とするものである。
に蓄積された硬化後の積層板5の板厚を目的変数とし、
データベース10に蓄積された熱硬化性樹脂液2の粘度
と、基材1に金属箔3をラミネートしたラミネート物6
の硬化前の板厚をそれぞれ説明変数として重回帰式を求
め、熱硬化性樹脂液2の粘度の現在の測定値と、基準の
クリアランス量に設定されたラミネートロール4に通し
て基材1に金属箔3をラミネートしたラミネート物6の
硬化前の板厚の現在の測定値をそれぞれ上記の重回帰式
の説明変数に代入することによって、目的変数である硬
化後の積層板5の板厚を予測し、この予測された硬化後
の積層板5の板厚と目標とする積層板5の板厚との差か
ら基準クリアランス量に対するクリアランス調整量を演
算してラミネートロール4のクリアランス量を求めるこ
とを特徴とするものである。
【0011】また請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、硬化後の積層板5の板厚が実測されるようにな
った後は、この実測板厚と目標とする積層板5の板厚と
の差に応じてラミネートロール4のクリアランス量をフ
ィードバック制御することを特徴とするものである。
おいて、硬化後の積層板5の板厚が実測されるようにな
った後は、この実測板厚と目標とする積層板5の板厚と
の差に応じてラミネートロール4のクリアランス量をフ
ィードバック制御することを特徴とするものである。
【0012】また請求項4の発明は、請求項1乃至3に
おいて、基材1に金属箔3をラミネートしたラミネート
物6の硬化前の板厚を測定するにあたって、ラミネート
物6を測定用ロール7の表面に通してラミネート物6を
位置決めした状態で、ラミネート物6の板厚を測定する
ことを特徴とするものである。
おいて、基材1に金属箔3をラミネートしたラミネート
物6の硬化前の板厚を測定するにあたって、ラミネート
物6を測定用ロール7の表面に通してラミネート物6を
位置決めした状態で、ラミネート物6の板厚を測定する
ことを特徴とするものである。
【0013】また請求項5の発明は、請求項4におい
て、測定用ロール7の変位を測定するロール変位測定セ
ンサー8と、測定用ロール7の表面を通過するラミネー
ト物6の表面との間の距離を測定する距離測定センサー
9とを具備し、ロール変位測定センサー8によって測定
された測定用ロール7の変位量と、距離測定センサー9
によって測定されたラミネート物6の表面と距離測定セ
ンサー9との間の距離から、ラミネート物6の板厚を求
めることを特徴とするものである。
て、測定用ロール7の変位を測定するロール変位測定セ
ンサー8と、測定用ロール7の表面を通過するラミネー
ト物6の表面との間の距離を測定する距離測定センサー
9とを具備し、ロール変位測定センサー8によって測定
された測定用ロール7の変位量と、距離測定センサー9
によって測定されたラミネート物6の表面と距離測定セ
ンサー9との間の距離から、ラミネート物6の板厚を求
めることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0015】連続工法の製造ラインは既述のものと同様
に形成されるものである。すなわち、ガラス布等の長尺
シート状の基材1を連続的に繰り出して含浸槽20に通
し、含浸槽20内に溜められたエポキシ樹脂ワニスなど
の熱硬化性樹脂液2を基材1に含浸すると共に、この熱
硬化性樹脂液2を含浸した基材1を連続的に送りなが
ら、一対のラミネートロール4間に通す。熱硬化性樹脂
液2を含浸した基材1は1枚あるいは複数枚合わせてラ
ミネートロール4に通される。また長尺の銅箔などの金
属箔3を連続的に繰り出してラミネートロール4間に送
り、基材1の片面あるいは両面に金属箔3をラミネート
する。このように基材1と金属箔3がラミネートされた
ラミネート物6を加熱硬化炉21に連続的に通し、基材
1に含浸した熱硬化性樹脂液2を加熱硬化炉21内で硬
化させることによって、基材1と金属箔3を積層した積
層板5を成形することができる。加熱硬化炉21から出
てきた積層板5は、切断装置22で所定の寸法に切断し
た後、積載台23の上に積載し、次工程に搬出される。
に形成されるものである。すなわち、ガラス布等の長尺
シート状の基材1を連続的に繰り出して含浸槽20に通
し、含浸槽20内に溜められたエポキシ樹脂ワニスなど
の熱硬化性樹脂液2を基材1に含浸すると共に、この熱
硬化性樹脂液2を含浸した基材1を連続的に送りなが
ら、一対のラミネートロール4間に通す。熱硬化性樹脂
液2を含浸した基材1は1枚あるいは複数枚合わせてラ
ミネートロール4に通される。また長尺の銅箔などの金
属箔3を連続的に繰り出してラミネートロール4間に送
り、基材1の片面あるいは両面に金属箔3をラミネート
する。このように基材1と金属箔3がラミネートされた
ラミネート物6を加熱硬化炉21に連続的に通し、基材
1に含浸した熱硬化性樹脂液2を加熱硬化炉21内で硬
化させることによって、基材1と金属箔3を積層した積
層板5を成形することができる。加熱硬化炉21から出
てきた積層板5は、切断装置22で所定の寸法に切断し
た後、積載台23の上に積載し、次工程に搬出される。
【0016】上記の製造ラインにあって、含浸槽20に
は含浸槽20内の熱硬化性樹脂液2の粘度を測定する粘
度計25が設けてあり、粘度計25で測定された熱硬化
性樹脂液2の粘度の測定値はデータベース10に入力さ
れるようになっている。このデータベース10はコンピ
ュータ13のハードディスクなど記憶媒体に保存されて
いる。またラミネートロール4を通過した直後で硬化前
のラミネート物6の板厚を、硬化前板厚測定装置26に
よって測定するようにしてあり、この硬化前板厚測定装
置26で測定されたラミネート物6の硬化前の板厚の測
定値はデータベース10に入力されるようになってい
る。さらに加熱硬化炉21を出てきた硬化後の積層板5
の板厚を、硬化後板厚測定装置27によって測定するよ
うにしてあり、この硬化後板厚測定装置27で測定され
た積層板5の硬化後の板厚の測定値はデータベース10
に入力されるようになっている。
は含浸槽20内の熱硬化性樹脂液2の粘度を測定する粘
度計25が設けてあり、粘度計25で測定された熱硬化
性樹脂液2の粘度の測定値はデータベース10に入力さ
れるようになっている。このデータベース10はコンピ
ュータ13のハードディスクなど記憶媒体に保存されて
いる。またラミネートロール4を通過した直後で硬化前
のラミネート物6の板厚を、硬化前板厚測定装置26に
よって測定するようにしてあり、この硬化前板厚測定装
置26で測定されたラミネート物6の硬化前の板厚の測
定値はデータベース10に入力されるようになってい
る。さらに加熱硬化炉21を出てきた硬化後の積層板5
の板厚を、硬化後板厚測定装置27によって測定するよ
うにしてあり、この硬化後板厚測定装置27で測定され
た積層板5の硬化後の板厚の測定値はデータベース10
に入力されるようになっている。
【0017】ここでデータベース10に入力される、熱
硬化性樹脂液2の粘度、ラミネート物6の硬化前板厚、
硬化後の積層板5の板厚の値は、一対のラミネートロー
ル4,4の対向部分の間隙寸法であるクリアランスを基
準のクリアランス量に設定し、この状態で製造ラインを
稼働したときに測定して得られたものである。そしてラ
ミネートロール4をこのように基準クリアランス量に設
定した状態で製造ラインを後述のように稼働させ、熱硬
化性樹脂液2の粘度、ラミネート物6の硬化前板厚、硬
化後の積層板5の板厚を測定することが何度も行なわれ
ており、これらの各測定値をデータベース10に逐次入
力して蓄積するようにしてある。
硬化性樹脂液2の粘度、ラミネート物6の硬化前板厚、
硬化後の積層板5の板厚の値は、一対のラミネートロー
ル4,4の対向部分の間隙寸法であるクリアランスを基
準のクリアランス量に設定し、この状態で製造ラインを
稼働したときに測定して得られたものである。そしてラ
ミネートロール4をこのように基準クリアランス量に設
定した状態で製造ラインを後述のように稼働させ、熱硬
化性樹脂液2の粘度、ラミネート物6の硬化前板厚、硬
化後の積層板5の板厚を測定することが何度も行なわれ
ており、これらの各測定値をデータベース10に逐次入
力して蓄積するようにしてある。
【0018】熱硬化性樹脂液2について測定された粘度
の測定値(樹脂粘度)と、この熱硬化性樹脂液2を含浸
した基材1と金属箔3を標準クリアランスのラミネート
ロール4に通して得られるラミネート物6について測定
された硬化前の板厚(硬化前板厚)と、このラミネート
物6を加熱硬化炉21で硬化させて得た積層板5の板厚
(硬化後板厚)は相互に関係するデータであり、データ
ベース10には表1に示すように、この三つの測定値を
一組のデータとして入力してあり、多数組みのデータを
蓄積してある。表1は、ラミネートロール4を標準クリ
アランス0.500mmに設定して製造ラインを稼働し
たときのデータを示すものであり、例えば表1のNo1
は、熱硬化性樹脂液2の樹脂粘度が109cpsのと
き、ラミネートロール4を通した後のラミネート物6の
硬化前板厚が0.552mmになり、加熱硬化炉21か
ら出てきた積層板5の硬化後板厚は0.633mmであ
ったという関係を示すデータである。
の測定値(樹脂粘度)と、この熱硬化性樹脂液2を含浸
した基材1と金属箔3を標準クリアランスのラミネート
ロール4に通して得られるラミネート物6について測定
された硬化前の板厚(硬化前板厚)と、このラミネート
物6を加熱硬化炉21で硬化させて得た積層板5の板厚
(硬化後板厚)は相互に関係するデータであり、データ
ベース10には表1に示すように、この三つの測定値を
一組のデータとして入力してあり、多数組みのデータを
蓄積してある。表1は、ラミネートロール4を標準クリ
アランス0.500mmに設定して製造ラインを稼働し
たときのデータを示すものであり、例えば表1のNo1
は、熱硬化性樹脂液2の樹脂粘度が109cpsのと
き、ラミネートロール4を通した後のラミネート物6の
硬化前板厚が0.552mmになり、加熱硬化炉21か
ら出てきた積層板5の硬化後板厚は0.633mmであ
ったという関係を示すデータである。
【0019】
【表1】
【0020】一方、コンピュータ13に内蔵するCPU
及び演算プログラム格納のRAMなどで形成される演算
手段11では、データベース10に蓄積された熱硬化性
樹脂液2の粘度と、ラミネート物6の硬化前板厚と、積
層板5の硬化後板厚の測定値から、これらの関係式を求
める演算がなされている。この関係式としては次のよう
な、重回帰式を用いることができる。
及び演算プログラム格納のRAMなどで形成される演算
手段11では、データベース10に蓄積された熱硬化性
樹脂液2の粘度と、ラミネート物6の硬化前板厚と、積
層板5の硬化後板厚の測定値から、これらの関係式を求
める演算がなされている。この関係式としては次のよう
な、重回帰式を用いることができる。
【0021】 y=a0+a1・x1+a2・x2 …(1) 目的変数y:積層板5の硬化後板厚 説明変数x1:熱硬化性樹脂液2の樹脂粘度 説明変数x2:ラミネート物6の硬化前板厚 a0,a1,a2:回帰係数 すなわちデータベース10に蓄積されたデータから回帰
係数a0,a1,a2が得られるので、説明変数x1に熱硬
化性樹脂液2の樹脂粘度の測定値を代入し、説明変数x
2にラミネート物6の硬化前板厚の測定値を代入するこ
とによって、目的変数yである積層板5の硬化後板厚を
予測することができるものである。例えばデータベース
10に蓄積されたデータが表1の場合は、表1のデータ
から回帰係数a0,a1,a2はそれぞれ0.024、
0.001、0.912と求められ、重回帰式は次のよ
うに得られる。
係数a0,a1,a2が得られるので、説明変数x1に熱硬
化性樹脂液2の樹脂粘度の測定値を代入し、説明変数x
2にラミネート物6の硬化前板厚の測定値を代入するこ
とによって、目的変数yである積層板5の硬化後板厚を
予測することができるものである。例えばデータベース
10に蓄積されたデータが表1の場合は、表1のデータ
から回帰係数a0,a1,a2はそれぞれ0.024、
0.001、0.912と求められ、重回帰式は次のよ
うに得られる。
【0022】 y=0.024+0.001・x1+0.912・x2 …(2) 演算手段11では以上の演算が予めなされている。
【0023】しかして、上記の製造ラインを始動させて
稼働を開始する際には、まずラミネートロール4のクリ
アランスを標準クリアランスに設定し、また演算手段1
1に製造ラインで製造すべき積層板5の目標板厚のデー
タを入力する。またこの稼働を開始したときの含浸槽2
0の熱硬化性樹脂液2の粘度が粘度計25で実測され、
この樹脂粘度の測定値は演算手段11に入力される。こ
の樹脂粘度の測定値は同時にデータベース10にも入力
されて蓄積されるようになっている。そして基材1を送
って含浸槽20に通過させると共に基材1に熱硬化性樹
脂液2を含浸させ、さらに金属箔3と重ねてラミネート
ロール4に通過させることによってラミネート物6が作
製されると、ラミネートロール4を通過した直後のこの
ラミネート物6の板厚が硬化前板厚測定装置26で測定
され、このラミネート物6の硬化前板厚の測定値は演算
手段11に入力される。このラミネート物6の硬化前板
厚の測定値は同時にデータベース10にも入力されて蓄
積されるようになっている。
稼働を開始する際には、まずラミネートロール4のクリ
アランスを標準クリアランスに設定し、また演算手段1
1に製造ラインで製造すべき積層板5の目標板厚のデー
タを入力する。またこの稼働を開始したときの含浸槽2
0の熱硬化性樹脂液2の粘度が粘度計25で実測され、
この樹脂粘度の測定値は演算手段11に入力される。こ
の樹脂粘度の測定値は同時にデータベース10にも入力
されて蓄積されるようになっている。そして基材1を送
って含浸槽20に通過させると共に基材1に熱硬化性樹
脂液2を含浸させ、さらに金属箔3と重ねてラミネート
ロール4に通過させることによってラミネート物6が作
製されると、ラミネートロール4を通過した直後のこの
ラミネート物6の板厚が硬化前板厚測定装置26で測定
され、このラミネート物6の硬化前板厚の測定値は演算
手段11に入力される。このラミネート物6の硬化前板
厚の測定値は同時にデータベース10にも入力されて蓄
積されるようになっている。
【0024】このように熱硬化性樹脂液2の粘度とラミ
ネート物6の硬化前板厚の測定値が演算手段11に入力
されると、上記の(1)式の重回帰式の説明変数x1と
説明変数x2にこれらの測定値が代入され、成形して得
られる積層板5の硬化後板厚を予測する演算が演算手段
11でなされる。また演算手段11には積層板5の目標
板厚が入力されているので、次式のように積層板5の目
標板厚と(1)式で演算された予測板厚の差がΔクリア
ランスとして演算手段11で演算される。
ネート物6の硬化前板厚の測定値が演算手段11に入力
されると、上記の(1)式の重回帰式の説明変数x1と
説明変数x2にこれらの測定値が代入され、成形して得
られる積層板5の硬化後板厚を予測する演算が演算手段
11でなされる。また演算手段11には積層板5の目標
板厚が入力されているので、次式のように積層板5の目
標板厚と(1)式で演算された予測板厚の差がΔクリア
ランスとして演算手段11で演算される。
【0025】 Δクリアランス=積層板5の目標板厚−積層板5の予測板厚 …(3) このΔクリアランスは、目標板厚の積層板5を成形する
ために最適なラミネートロール4のクリアランス量と、
ラミネートロール4の標準クリアランス量との差であ
り、このΔクリアランスを求めることによって、次式の
ようにして目標板厚の積層板5を成形するために最適な
ラミネートロール4のクリアランス量を演算することが
きる。
ために最適なラミネートロール4のクリアランス量と、
ラミネートロール4の標準クリアランス量との差であ
り、このΔクリアランスを求めることによって、次式の
ようにして目標板厚の積層板5を成形するために最適な
ラミネートロール4のクリアランス量を演算することが
きる。
【0026】 ラミネートロール4のクリアランス量=ラミネートロール4の標準クリアラン ス量+Δクリアランス …(4) そしてこのようにラミネートロール4のクリアランス量
が演算手段11で演算して求められると、コンピュータ
13に設けられた制御手段12に演算結果が入力され、
ラミネートロール4のクリアランスをこのクリアランス
量に制御手段12で制御して調整するようになってい
る。
が演算手段11で演算して求められると、コンピュータ
13に設けられた制御手段12に演算結果が入力され、
ラミネートロール4のクリアランスをこのクリアランス
量に制御手段12で制御して調整するようになってい
る。
【0027】以上のことを表1のデータから得た(2)
式の重回帰式に基づいて具体的に説明する。ラミネート
ロール4を標準クリアランス0.500mmに設定して
製造ラインを稼働し、熱硬化性樹脂液2の粘度の測定値
が例えば280cps、ラミネート物6の硬化前板厚の
測定値が例えば0.583mmと演算手段11に入力さ
れると、説明変数x1、説明変数x2にこれらの数値が代
入され、積層板5の予測板厚は0.836mmであると
演算される。一方、演算手段11に入力されている積層
板5の目標板厚が0.850mmであると、(3)式か
らΔクリアランス=0.850mm−0.836mm=
0.014mmと演算される。そして(4)式から、ラ
ミネートロール4のクリアランス量=0.500mm+
0.014mm=0.514mmと演算して求めること
ができ、このクリアランス量にラミネートロール4のク
リアランスを調整して、以後のラミネートを行なう。
式の重回帰式に基づいて具体的に説明する。ラミネート
ロール4を標準クリアランス0.500mmに設定して
製造ラインを稼働し、熱硬化性樹脂液2の粘度の測定値
が例えば280cps、ラミネート物6の硬化前板厚の
測定値が例えば0.583mmと演算手段11に入力さ
れると、説明変数x1、説明変数x2にこれらの数値が代
入され、積層板5の予測板厚は0.836mmであると
演算される。一方、演算手段11に入力されている積層
板5の目標板厚が0.850mmであると、(3)式か
らΔクリアランス=0.850mm−0.836mm=
0.014mmと演算される。そして(4)式から、ラ
ミネートロール4のクリアランス量=0.500mm+
0.014mm=0.514mmと演算して求めること
ができ、このクリアランス量にラミネートロール4のク
リアランスを調整して、以後のラミネートを行なう。
【0028】上記のように演算して求められたクリアラ
ンス量にラミネートロール4のクリアランスを調整し
て、以後のラミネートを行なうことによって、目標板厚
あるいはそれに近い板厚に積層板5を成形することが可
能になるものである。従って、製造ラインの稼働を開始
してから、加熱硬化炉21から積層板5が出てくるまで
の間にラミネートロール4を通過したラミネート物6の
大部分は目標板厚あるいはそれに近い板厚の積層板5と
して成形することができ、目標板厚から外れるのはラミ
ネート物6の硬化前板厚を測定した部分だけであり、板
厚不良が多量に発生することを防ぐことができるもので
ある。尚、ラミネート物6の硬化前板厚を測定した部分
が加熱硬化炉21で硬化して得られた積層板5の硬化後
板厚の測定データは、データベース10に入力されて蓄
積される。
ンス量にラミネートロール4のクリアランスを調整し
て、以後のラミネートを行なうことによって、目標板厚
あるいはそれに近い板厚に積層板5を成形することが可
能になるものである。従って、製造ラインの稼働を開始
してから、加熱硬化炉21から積層板5が出てくるまで
の間にラミネートロール4を通過したラミネート物6の
大部分は目標板厚あるいはそれに近い板厚の積層板5と
して成形することができ、目標板厚から外れるのはラミ
ネート物6の硬化前板厚を測定した部分だけであり、板
厚不良が多量に発生することを防ぐことができるもので
ある。尚、ラミネート物6の硬化前板厚を測定した部分
が加熱硬化炉21で硬化して得られた積層板5の硬化後
板厚の測定データは、データベース10に入力されて蓄
積される。
【0029】そして、上記のように加熱硬化炉21から
積層板5が出てくるまでに製造ラインの運転が進み、積
層板5の硬化後板厚が硬化後板厚測定装置27で実測さ
れる状態になると、測定された積層板5の硬化後板厚の
データが演算手段11に入力され、この実測板厚と目標
とする積層板5の板厚との差に応じてラミネートロール
4のクリアランス量をフィードバック制御するようにな
っている。すなわち、実測された積層板5の硬化後板厚
のデータが演算手段11に入力されると、次式のように
積層板5の目標板厚と実測板厚の差がΔクリアランスと
して演算手段11で演算される。
積層板5が出てくるまでに製造ラインの運転が進み、積
層板5の硬化後板厚が硬化後板厚測定装置27で実測さ
れる状態になると、測定された積層板5の硬化後板厚の
データが演算手段11に入力され、この実測板厚と目標
とする積層板5の板厚との差に応じてラミネートロール
4のクリアランス量をフィードバック制御するようにな
っている。すなわち、実測された積層板5の硬化後板厚
のデータが演算手段11に入力されると、次式のように
積層板5の目標板厚と実測板厚の差がΔクリアランスと
して演算手段11で演算される。
【0030】 Δクリアランス=積層板5の目標板厚−積層板5の実測板厚 …(5) このΔクリアランスは、目標板厚の積層板5を成形する
ために最適なラミネートロール4のクリアランス量と、
現在のラミネートロール4のクリアランス量との差であ
り、このΔクリアランスを求めることによって、次式の
ようにして目標板厚の積層板5を成形するために最適な
ラミネートロール4のクリアランス量を演算することが
きる。
ために最適なラミネートロール4のクリアランス量と、
現在のラミネートロール4のクリアランス量との差であ
り、このΔクリアランスを求めることによって、次式の
ようにして目標板厚の積層板5を成形するために最適な
ラミネートロール4のクリアランス量を演算することが
きる。
【0031】 ラミネートロール4のクリアランス量=ラミネートロール4の現在のクリアラ ンス量+Δクリアランス …(6) そしてこのようにラミネートロール4のクリアランス量
が演算手段11で演算して求められると、コンピュータ
13に設けられた制御手段12に演算結果が入力され、
ラミネートロール4のクリアランスをこのクリアランス
量に制御手段12で制御して調整するようになってい
る。このように積層板5の実測板厚に応じてラミネート
ロール4のクリアランス量をフィードバック制御するこ
とによって、積層板5を目標板厚から外れることを確実
に防ぎながら成形をすることができるものである。
が演算手段11で演算して求められると、コンピュータ
13に設けられた制御手段12に演算結果が入力され、
ラミネートロール4のクリアランスをこのクリアランス
量に制御手段12で制御して調整するようになってい
る。このように積層板5の実測板厚に応じてラミネート
ロール4のクリアランス量をフィードバック制御するこ
とによって、積層板5を目標板厚から外れることを確実
に防ぎながら成形をすることができるものである。
【0032】次に、ラミネート物6の硬化前板厚を測定
する硬化前板厚測定装置26について説明する。図2は
その一例を示すものであり、硬化前板厚測定装置26は
測定用ロール7とロール変位測定センサー8と距離測定
センサー9とから形成してある。測定用ロール7はその
回転軸7aを水平にして配置されるものであり、その外
周の上面に接触させてラミネート物6を送ることによっ
て、ラミネート物6の上下方向の位置決めをした状態で
測定が行なえるようにしたものである。この測定用ロー
ル7はラミネート物6を確実に支持して位置決めするた
めに上下動できるようになっている。ロール変位測定セ
ンサー8はアクチエータ29を設けたレベルセンサーな
どで形成されるものであって、固定位置に配置してあ
り、アクチエータ29を測定用ロール7の外周の上面に
当接させ、測定用ロール7の上下方向の変位高さを検知
するようにしたものである。距離測定センサー9は光学
的に距離を測定する光学センサーで形成されるものであ
り、測定用ロール7の外周上面の直上の固定位置に配置
してある。
する硬化前板厚測定装置26について説明する。図2は
その一例を示すものであり、硬化前板厚測定装置26は
測定用ロール7とロール変位測定センサー8と距離測定
センサー9とから形成してある。測定用ロール7はその
回転軸7aを水平にして配置されるものであり、その外
周の上面に接触させてラミネート物6を送ることによっ
て、ラミネート物6の上下方向の位置決めをした状態で
測定が行なえるようにしたものである。この測定用ロー
ル7はラミネート物6を確実に支持して位置決めするた
めに上下動できるようになっている。ロール変位測定セ
ンサー8はアクチエータ29を設けたレベルセンサーな
どで形成されるものであって、固定位置に配置してあ
り、アクチエータ29を測定用ロール7の外周の上面に
当接させ、測定用ロール7の上下方向の変位高さを検知
するようにしたものである。距離測定センサー9は光学
的に距離を測定する光学センサーで形成されるものであ
り、測定用ロール7の外周上面の直上の固定位置に配置
してある。
【0033】このように形成される硬化前板厚測定装置
26でラミネート物6の硬化前板厚を測定するにあたっ
ては、測定用ロール7の外周の上面に接触させてラミネ
ート物6を送る際に、測定用ロール7の外周上面の変位
高さをロール変位測定センサー8で測定する。このロー
ル変位測定センサー8と距離測定センサー9はそれぞれ
固定位置にあるため、両センサー8,9間の上下方向の
距離は既知の一定距離であり、測定用ロール7の外周上
面の変位高さをロール変位測定センサー8で測定するこ
とによって、測定用ロール7の外周上面と距離測定セン
サー9の間の上下方向の距離L1を検知することができ
る。そして下面が測定用ロール7の外周上面に接触して
いるラミネート物6の上面と距離測定センサー9との間
の上下方向の距離L2を距離測定センサー9で測定する
と、ラミネート物6の硬化前板厚tは、 t=L1−L2 の式から算出される。このようにして、センサーをラミ
ネート物6に直接接触させることなく非接触でラミネー
ト物6の硬化前板厚を測定することができるものであ
る。しかも、ラミネート物6を測定用ロール7の外周で
位置決めして、ラミネート物6が変動しない状態で測定
を行なっているので、板厚測定を精度高く行なうことが
できるものである。
26でラミネート物6の硬化前板厚を測定するにあたっ
ては、測定用ロール7の外周の上面に接触させてラミネ
ート物6を送る際に、測定用ロール7の外周上面の変位
高さをロール変位測定センサー8で測定する。このロー
ル変位測定センサー8と距離測定センサー9はそれぞれ
固定位置にあるため、両センサー8,9間の上下方向の
距離は既知の一定距離であり、測定用ロール7の外周上
面の変位高さをロール変位測定センサー8で測定するこ
とによって、測定用ロール7の外周上面と距離測定セン
サー9の間の上下方向の距離L1を検知することができ
る。そして下面が測定用ロール7の外周上面に接触して
いるラミネート物6の上面と距離測定センサー9との間
の上下方向の距離L2を距離測定センサー9で測定する
と、ラミネート物6の硬化前板厚tは、 t=L1−L2 の式から算出される。このようにして、センサーをラミ
ネート物6に直接接触させることなく非接触でラミネー
ト物6の硬化前板厚を測定することができるものであ
る。しかも、ラミネート物6を測定用ロール7の外周で
位置決めして、ラミネート物6が変動しない状態で測定
を行なっているので、板厚測定を精度高く行なうことが
できるものである。
【0034】図3は硬化前板厚測定装置26の他の実施
の形態を示すものであり、一対の距離測定センサー9,
9を上下に対向させて固定位置に配置してある。このも
のでは、上下の距離測定センサー9,9間にラミネート
物6を通し、上方の距離測定センサー9とラミネート物
6の上面との間の上下方向の距離L1と、下方の距離測
定センサー9とラミネート物6の下面との間の距離L2
を測定するようにしてある。上下の距離測定センサー
9,9は固定されているので、両者の上下間の距離は既
知の一定距離Lである。従って、ラミネート物6の硬化
前板厚tは、 t=L−(L1+L2) の式から算出される。このようにして、センサーをラミ
ネート物6に直接接触させることなく非接触でラミネー
ト物6の硬化前板厚を測定することができるものであ
る。しかし、このものではラミネート物6は位置決めさ
れていず、ラミネート物6が変動し易い状態で測定を行
なっているので、板厚測定を精度高く行なうことは難し
い。
の形態を示すものであり、一対の距離測定センサー9,
9を上下に対向させて固定位置に配置してある。このも
のでは、上下の距離測定センサー9,9間にラミネート
物6を通し、上方の距離測定センサー9とラミネート物
6の上面との間の上下方向の距離L1と、下方の距離測
定センサー9とラミネート物6の下面との間の距離L2
を測定するようにしてある。上下の距離測定センサー
9,9は固定されているので、両者の上下間の距離は既
知の一定距離Lである。従って、ラミネート物6の硬化
前板厚tは、 t=L−(L1+L2) の式から算出される。このようにして、センサーをラミ
ネート物6に直接接触させることなく非接触でラミネー
ト物6の硬化前板厚を測定することができるものであ
る。しかし、このものではラミネート物6は位置決めさ
れていず、ラミネート物6が変動し易い状態で測定を行
なっているので、板厚測定を精度高く行なうことは難し
い。
【0035】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る積
層板の製造方法は、長尺シート状の基材に熱硬化性樹脂
液を含浸し、この基材に金属箔を重ねてラミネートロー
ルに通すことによって基材に金属箔をラミネートし、こ
の後、基材に含浸した熱硬化性樹脂液を硬化させること
によって積層板を製造するにあたって、熱硬化性樹脂液
の粘度と、基材に金属箔をラミネートしたラミネート物
の硬化前の板厚と、硬化後の積層板の板厚との関係が蓄
積されたデータベースと、データベースに蓄積されたこ
の関係から、熱硬化性樹脂液の粘度とラミネート物の硬
化前の板厚と硬化後の積層板の板厚との関係式を求める
演算手段とを具備し、熱硬化性樹脂液の粘度とラミネー
ト物の硬化前の板厚とを測定すると共にこれらの測定値
と目標とする積層板の板厚を演算手段に入力することに
よって、上記関係式に基づいて目標とする板厚の積層板
を製造するのに適したラミネートロールのクリアランス
量を演算し、この演算されたクリアランス量にラミネー
トロールを制御するようにしたので、製造ラインの開始
時に熱硬化性樹脂液の粘度とラミネート物の硬化前の板
厚とを測定することによって、成形された積層板の板厚
測定ができるまでの間、目標とする板厚の積層板を製造
するのに適したラミネートロールのクリアランス量にラ
ミネートロールを制御することができ、製造ラインの稼
働を開始してから積層板が得られるまでの間にラミネー
トロールを通過した部分は、ラミネート物の硬化前板厚
を測定する部分を除いて、大部分が目標板厚あるいはそ
れに近い板厚の積層板として成形することができるもの
であり、板厚不良が多量に発生することを防ぐことがで
きるものである。
層板の製造方法は、長尺シート状の基材に熱硬化性樹脂
液を含浸し、この基材に金属箔を重ねてラミネートロー
ルに通すことによって基材に金属箔をラミネートし、こ
の後、基材に含浸した熱硬化性樹脂液を硬化させること
によって積層板を製造するにあたって、熱硬化性樹脂液
の粘度と、基材に金属箔をラミネートしたラミネート物
の硬化前の板厚と、硬化後の積層板の板厚との関係が蓄
積されたデータベースと、データベースに蓄積されたこ
の関係から、熱硬化性樹脂液の粘度とラミネート物の硬
化前の板厚と硬化後の積層板の板厚との関係式を求める
演算手段とを具備し、熱硬化性樹脂液の粘度とラミネー
ト物の硬化前の板厚とを測定すると共にこれらの測定値
と目標とする積層板の板厚を演算手段に入力することに
よって、上記関係式に基づいて目標とする板厚の積層板
を製造するのに適したラミネートロールのクリアランス
量を演算し、この演算されたクリアランス量にラミネー
トロールを制御するようにしたので、製造ラインの開始
時に熱硬化性樹脂液の粘度とラミネート物の硬化前の板
厚とを測定することによって、成形された積層板の板厚
測定ができるまでの間、目標とする板厚の積層板を製造
するのに適したラミネートロールのクリアランス量にラ
ミネートロールを制御することができ、製造ラインの稼
働を開始してから積層板が得られるまでの間にラミネー
トロールを通過した部分は、ラミネート物の硬化前板厚
を測定する部分を除いて、大部分が目標板厚あるいはそ
れに近い板厚の積層板として成形することができるもの
であり、板厚不良が多量に発生することを防ぐことがで
きるものである。
【0036】また請求項2の発明は、データベースに蓄
積された硬化後の積層板の板厚を目的変数とし、データ
ベースに蓄積された熱硬化性樹脂液の粘度と、基材に金
属箔をラミネートしたラミネート物の硬化前の板厚をそ
れぞれ説明変数として重回帰式を求め、現在の熱硬化性
樹脂液の粘度の測定値と、基準のクリアランス量に設定
されたラミネートロールに通して基材に金属箔をラミネ
ートしたラミネート物の硬化前の板厚の測定値をそれぞ
れ上記の重回帰式の説明変数に代入することによって、
目的変数である硬化後の積層板の板厚を予測し、この予
測された硬化後の積層板の板厚と目標とする積層板の板
厚との差から基準クリアランス量に対するクリアランス
調整量を演算してラミネートロールのクリアランス量を
求めるようにしたので、重回帰式を用いることによっ
て、製造ラインの開始時に測定した熱硬化性樹脂液の粘
度とラミネート物の硬化前の板厚に基づいて、製造され
る積層板の板厚を予測することができ、この予測板厚と
目標とする積層板の板厚の差から、目標とする板厚の積
層板を製造するのに適したラミネートロールのクリアラ
ンス量を正確に求めることができるものである。
積された硬化後の積層板の板厚を目的変数とし、データ
ベースに蓄積された熱硬化性樹脂液の粘度と、基材に金
属箔をラミネートしたラミネート物の硬化前の板厚をそ
れぞれ説明変数として重回帰式を求め、現在の熱硬化性
樹脂液の粘度の測定値と、基準のクリアランス量に設定
されたラミネートロールに通して基材に金属箔をラミネ
ートしたラミネート物の硬化前の板厚の測定値をそれぞ
れ上記の重回帰式の説明変数に代入することによって、
目的変数である硬化後の積層板の板厚を予測し、この予
測された硬化後の積層板の板厚と目標とする積層板の板
厚との差から基準クリアランス量に対するクリアランス
調整量を演算してラミネートロールのクリアランス量を
求めるようにしたので、重回帰式を用いることによっ
て、製造ラインの開始時に測定した熱硬化性樹脂液の粘
度とラミネート物の硬化前の板厚に基づいて、製造され
る積層板の板厚を予測することができ、この予測板厚と
目標とする積層板の板厚の差から、目標とする板厚の積
層板を製造するのに適したラミネートロールのクリアラ
ンス量を正確に求めることができるものである。
【0037】また請求項3の発明は、硬化後の積層板の
板厚が実測されるようになった後は、この実測板厚と目
標とする積層板の板厚との差に応じてラミネートロール
のクリアランス量をフィードバック制御するようにした
ので、製造された積層板の実測板厚に基づいてラミネー
トロールのクリアランスを調整することができ、リアル
タイムに積層板の板厚変動に対応することができて、積
層板を板厚精度高く製造することができるものである。
板厚が実測されるようになった後は、この実測板厚と目
標とする積層板の板厚との差に応じてラミネートロール
のクリアランス量をフィードバック制御するようにした
ので、製造された積層板の実測板厚に基づいてラミネー
トロールのクリアランスを調整することができ、リアル
タイムに積層板の板厚変動に対応することができて、積
層板を板厚精度高く製造することができるものである。
【0038】また請求項4の発明は、基材に金属箔をラ
ミネートしたラミネート物の硬化前の板厚を測定するに
あたって、ラミネート物を測定用ロールの表面に通して
ラミネート物を位置決めした状態で、ラミネート物の板
厚を測定するようにしたので、ラミネート物を測定用ロ
ールの外周で位置決めして、ラミネート物が変動しない
状態で測定を行なうことができ、板厚測定を精度高く行
なうことができるものである。
ミネートしたラミネート物の硬化前の板厚を測定するに
あたって、ラミネート物を測定用ロールの表面に通して
ラミネート物を位置決めした状態で、ラミネート物の板
厚を測定するようにしたので、ラミネート物を測定用ロ
ールの外周で位置決めして、ラミネート物が変動しない
状態で測定を行なうことができ、板厚測定を精度高く行
なうことができるものである。
【0039】また請求項5の発明は、測定用ロールの変
位を測定するロール変位測定センサーと、測定用ロール
の表面を通過するラミネート物の表面との間の距離を測
定する距離測定センサーとを具備し、ロール変位測定セ
ンサーによって測定された測定用ロールの変位量と、距
離測定センサーによって測定されたラミネート物の表面
と距離測定センサーとの間の距離から、ラミネート物の
板厚を求めるようにしたので、センサーをラミネート物
に直接接触させることなく非接触でラミネート物の硬化
前板厚を測定することができるものである。
位を測定するロール変位測定センサーと、測定用ロール
の表面を通過するラミネート物の表面との間の距離を測
定する距離測定センサーとを具備し、ロール変位測定セ
ンサーによって測定された測定用ロールの変位量と、距
離測定センサーによって測定されたラミネート物の表面
と距離測定センサーとの間の距離から、ラミネート物の
板厚を求めるようにしたので、センサーをラミネート物
に直接接触させることなく非接触でラミネート物の硬化
前板厚を測定することができるものである。
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略図であ
る。
る。
【図2】同上の硬化前板厚測定装置の一例を示すもので
あり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
あり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図3】同上の硬化前板厚測定装置の他の一例を示す側
面図である。
面図である。
【図4】従来例の概略図である。
1 基材 2 熱硬化性樹脂液 3 金属箔 4 ラミネートロール 5 積層板 6 ラミネート物 7 測定用ロール 8 ロール変位測定センサー 9 距離測定センサー 10 データベース 11 演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須川 美久 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小林 明夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 八田 行大 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4F204 AA36 AC03 AD03 AD08 AD16 AG03 AP11 AR12 FA08 FB02 FB13 FB20 FF01 FF05 FF23 FG02 FQ31 FW23
Claims (5)
- 【請求項1】 長尺シート状の基材に熱硬化性樹脂液を
含浸し、この基材に金属箔を重ねてラミネートロールに
通すことによって基材に金属箔をラミネートし、この
後、基材に含浸した熱硬化性樹脂液を硬化させることに
よって積層板を製造するにあたって、熱硬化性樹脂液の
粘度と、基材に金属箔をラミネートしたラミネート物の
硬化前の板厚と、硬化後の積層板の板厚との関係が蓄積
されたデータベースと、データベースに蓄積されたこの
関係から、熱硬化性樹脂液の粘度とラミネート物の硬化
前の板厚と硬化後の積層板の板厚との関係式を求める演
算手段とを具備し、熱硬化性樹脂液の粘度とラミネート
物の硬化前の板厚とを測定すると共にこれらの測定値と
目標とする積層板の板厚を演算手段に入力することによ
って、上記関係式に基づいて目標とする板厚の積層板を
製造するのに適したラミネートロールのクリアランス量
を演算し、この演算されたクリアランス量にラミネート
ロールを制御することを特徴とする積層板の製造方法。 - 【請求項2】 データベースに蓄積された硬化後の積層
板の板厚を目的変数とし、データベースに蓄積された熱
硬化性樹脂液の粘度と、基材に金属箔をラミネートした
ラミネート物の硬化前の板厚をそれぞれ説明変数として
重回帰式を求め、現在の熱硬化性樹脂液の粘度の測定値
と、基準のクリアランス量に設定されたラミネートロー
ルに通して基材に金属箔をラミネートしたラミネート物
の硬化前の板厚の測定値をそれぞれ上記の重回帰式の説
明変数に代入することによって、目的変数である硬化後
の積層板の板厚を予測し、この予測された硬化後の積層
板の板厚と目標とする積層板の板厚との差から基準クリ
アランス量に対するクリアランス調整量を演算してラミ
ネートロールのクリアランス量を求めることを特徴とす
る請求項1に記載の積層板の製造方法。 - 【請求項3】 硬化後の積層板の板厚が実測されるよう
になった後は、この実測板厚と目標とする積層板の板厚
との差に応じてラミネートロールのクリアランス量をフ
ィードバック制御することを特徴とする請求項1又は2
に記載の積層板の製造方法。 - 【請求項4】 基材に金属箔をラミネートしたラミネー
ト物の硬化前の板厚を測定するにあたって、ラミネート
物を測定用ロールの表面に通してラミネート物を位置決
めした状態で、ラミネート物の板厚を測定することを特
徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の積層板の製
造方法。 - 【請求項5】 測定用ロールの変位を測定するロール変
位測定センサーと、測定用ロールの表面を通過するラミ
ネート物の表面との間の距離を測定する距離測定センサ
ーとを具備し、ロール変位測定センサーによって測定さ
れた測定用ロールの変位量と、距離測定センサーによっ
て測定されたラミネート物の表面と距離測定センサーと
の間の距離から、ラミネート物の板厚を求めることを特
徴とする請求項4に記載の積層板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000123477A JP2001300959A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | 積層板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000123477A JP2001300959A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | 積層板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001300959A true JP2001300959A (ja) | 2001-10-30 |
Family
ID=18633774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000123477A Withdrawn JP2001300959A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | 積層板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001300959A (ja) |
-
2000
- 2000-04-25 JP JP2000123477A patent/JP2001300959A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070703 |