JP2001300919A - 一定の喉厚を成形する可変長プレキャストコンクリート階段の製造装置 - Google Patents
一定の喉厚を成形する可変長プレキャストコンクリート階段の製造装置Info
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Abstract
リート階段製造装置を提供する。 【解決手段】 踏面型枠部材7と、蹴込型枠部材8とを
階段隅部9で角度可変に接続した階段型枠2と、階段隅
部9が頂点となるように階段型枠2を一定の高さで支持
する階段型枠支持部材3と、階段型枠2を階段隅部9の
近傍でPC階段の長さに応じた間隔で固定する階段隅部
固定手段と、踏面型枠部材7が所定の傾斜角となるよう
に固定する踏面固定手段と、階段隅部固定手段と踏面固
定手段とによって頂点位置と踏面の傾斜角とを固定され
た階段型枠2に対して、蹴込型枠部材8を隣接の踏面型
枠部材7の先端部にT字状に密着させる枢転手段と、を
備えた。
Description
るプレキャストコンクリート階段(本明細書においてP
C階段という)の長さを変え得る可変長PC階段製造装
置に係り、特に、簡単な操作によって異なる長さのPC
階段を成形でき、一定のコンクリートの打設高さによっ
て一定の喉厚(階段の蹴込隅部から階段底面までの垂直
距離)を得られる「可変長PC階段の製造装置」に関す
る。
るための階段型枠を並べて、その上にコンクリートを打
設することによって行われる。
た図を示す。
したところを階段の縦方向に切断して示したものであ
る。不規則な多角形は階段型枠30を示している。
は断面多角形の階段型枠30をベース上に複数個互いに
平行に配列し、階段の長さに応じて基部の一点を中心に
回転させた状態で固定し、その上にコンクリートを打設
するようにしていた。
の可変長プレキャストコンクリート階段製造装置は、図
9に示すように、PC階段の長さを変更させるために階
段型枠をベース上で回転させるので、その回転によって
階段の蹴込隅部の稜線高さが変化する。
すなわちコンクリート打設高さまでの垂直距離(この距
離を本明細書ではPC階段の「喉厚」という)を一定に
維持するためには、蹴込隅部の高さに応じてコンクリー
トの打設高さを変化させる必要がある(図9参照)。
の回転角に応じたコンクリート打設高さを決定するのは
容易ではなく、いきおい過剰な喉厚を有するPC階段を
製造する傾向を生じる。
課題は、成形しようとするPC階段の長さに応じて階段
型枠を回転させた場合にも、一定の高さまでコンクリー
トを打設することによって必要な喉厚を有するPC階段
を成形することができる可変長プレキャストコンクリー
ト階段製造装置を提供することにある。
をベース上で回転させ、これを一定の角度に固定するた
めに、通常はベースあるいはベースを支承する構造物に
固定用のボルトナットの孔を穿設し、あるいは溶接を行
うことが多い。
とするPC階段の長さが変化する度に行わなければなら
ないため、繰り返しの穿孔や溶接によってベースや支承
構造物に歪みが生じやすい。このため、PC製造装置の
使用可能な寿命が短く、従来は一定期間ごとにPC製造
装置を取り替える必要があった。
つの課題は、穿孔や溶接をする必要がなく、長期間使用
できる可変長プレキャストコンクリート階段製造装置を
提供することにある。
枠を所定角度に回転させた状態で固定するためにベース
や支承構造物に穿孔や溶接を行う作業は、大変な時間と
手間がかかるものであった。
つの課題は、簡単にPC階段の長さの変更に対応するこ
とができる可変長プレキャストコンクリート階段製造装
置を提供することにある。
製造装置では、各階段型枠の蹴込隅部の角度(図9中の
角度A)が不変であった。
に一定の角度で立ち上がるようになっており、成形しよ
うとするPC階段の長さの調節は専ら階段の傾斜角度と
階段の段数によって調節されていた。
階段の長さの調節には限界があった。階段型枠の回転に
よって所望の長さのPC階段を得られない場合には、階
段型枠の個数を変化させるしか途がなかった。
ながら、上方から見たときに階段の各段の踏面が一部重
なるように調節できれば、PC階段の長さをより広範囲
で調節できることは明らかである。すなわち、蹴込深さ
(階段隅部の入り込む距離)を調節するようにできれ
ば、一定の段数と各段の段差とによって種々の異なる長
さのPC階段を成形できることが予見される。
つの課題は、踏面の奥行きを一定に維持しながら蹴込深
さを調節することにより、PC階段の長さを調節可能な
可変長プレキャストコンクリート階段製造装置を提供す
ることにある。
長プレキャストコンクリート階段製造装置は、階段の踏
面を成形する踏面型枠部材と、階段の蹴込部分を成形す
る蹴込型枠部材とを有し、前記踏面型枠部材と前記蹴込
型枠部材を階段隅部で角度可変に接続した階段型枠と、
複数の前記階段型枠をそれらの階段隅部が頂点となるよ
うに支持し、各階段型枠の稜線が互いにほぼ平行であっ
てコンクリート打設高さから一定の高さ下がった位置に
あるように支持する階段型枠支持部材と、前記階段型枠
支持部材によって支持された複数の前記階段型枠を、そ
れらの階段隅部の近傍部分で成形しようとするプレキャ
ストコンクリート階段の長さに応じた間隔で固定する階
段隅部固定手段と、前記階段隅部固定手段によって階段
隅部の近傍部分を固定された各階段型枠に対して、踏面
型枠部材が所定の傾斜角となるように踏面型枠部材の一
部を固定する踏面固定手段と、前記階段隅部固定手段と
前記踏面固定手段とによって階段隅部の頂点位置と踏面
型枠部材の傾斜角とを固定された階段型枠に対して、蹴
込型枠部材が隣接する階段型枠の踏面型枠部材の先端部
にT字状に密着するように、蹴込型枠部材の自由端部を
枢転させる枢転手段と、を有することを特徴とするもの
である。
ンクリート階段製造装置は、請求項1の装置において前
記階段支持部材は、互いにほぼ平行となるように配置さ
れ、前記階段型枠の階段隅部の両端部と係合して階段型
枠の稜線が一定の高さになるように階段型枠を支持する
一対の板部材からなり、前記階段隅部固定手段は、階段
型枠の階段隅部の両端部に突設された第一係合部材と、
前記板部材に設けられた孔と、前記第一係合部材を前記
孔の位置に固定するキー部材とからなり、前記踏面固定
手段は、階段型枠の踏面部材先端部に設けられた第二係
合部材と、前記板部材に設けられた孔と、前記第二係合
部材を前記孔の位置に固定するキー部材とからなり、前
記枢転手段は、前記踏面型枠部材の自由端部に延設され
た踏面側プレートと、前記蹴込型枠部材の自由端部に延
設された蹴込側プレートと、前記両プレートを締結する
ボルトナットとからなることを特徴とするものである。
ンクリート階段製造装置は、階段の踏面を成形する踏面
型枠部材と、階段の蹴込部分を成形する蹴込型枠部材と
を有し、前記踏面型枠部材と前記蹴込型枠部材を階段隅
部で角度可変に接続した階段型枠と、複数の前記階段型
枠をそれらの階段隅部が頂点となるように支持し、各階
段型枠の稜線が互いにほぼ平行であってコンクリート打
設高さから一定の高さ下がった位置にあるように支持す
る階段型枠支持部材と、ささら型枠を兼ねる板部材から
なり、前記階段型枠支持部材によって支持された複数の
前記階段型枠に対して下降させて各階段型枠の稜線をさ
さらの谷部に案内することにより、成形しようとするプ
レキャストコンクリート階段の長さに応じた間隔で各階
段型枠の階段隅部を所定位置に配置させる第一テンプレ
ートと、前記第一テンプレートによって階段隅部が所定
位置に固定された階段型枠に対して踏面型枠部材の一部
を押し上げることにより、各階段型枠の踏面型枠部材を
ささらの傾斜部に密着させて所定の傾斜角に固定する第
二テンプレートと、前記第一テンプレートと第二テンプ
レートとによって階段隅部の頂点位置と踏面型枠部材の
傾斜角とを固定された階段型枠に対して、蹴込型枠部材
が隣接する階段型枠の踏面型枠部材の先端部にT字状に
密着するように、蹴込型枠部材の自由端部を枢転させる
枢転手段と、を有することを特徴とするものである。
ンクリート階段製造装置は、請求項3の装置において、
前記枢転手段は、前記踏面型枠部材の自由端部に延設さ
れた踏面側プレートと、前記蹴込型枠部材の自由端部に
延設された蹴込側プレートと、前記両プレートを締結す
るボルトナットとからなることを特徴とするものであ
る。
ンクリート階段製造装置は、請求項1〜4のいずれかの
装置において、前記階段型枠は、前記踏面型枠部材と前
記蹴込型枠部材とが連続した金属板からなり、前記階段
隅部が薄肉になっていることを特徴とするものである。
キャストコンクリート階段製造装置」の実施形態につい
て図面を用いて以下に説明する。
プレキャストコンクリート階段製造装置の全体の構成を
示す。
クリート階段製造装置1は、複数の階段型枠2と、一対
の板部材からなる階段型枠支持部材3と、一対のささら
型枠4と、一対の階段端部型枠5と、支承構造物6とか
らなる。
型枠部材7と、階段の蹴込部分を成形する蹴込型枠部材
8とを有する。踏面型枠部材7と蹴込型枠部材8は階段
の隅部を成形する部分(本明細書では階段隅部という)
9で角度可変に接続されている。
枠部材8は一枚の金属板からなり、階段隅部9で折り曲
げられている。階段隅部9では角度が変化しやすいよう
に内側で断面円弧の溝を設け、薄肉になっている。
型枠部材7の自由端部に横断面U字状に折り曲げられた
金属板の踏面側プレート10が延設されている。踏面側
プレート10がU字状に折り曲げられているのは、階段
型枠2を平地上に起き易くするためである。
込側プレート11が設けられている。本実施形態では蹴
込側プレート11は、蹴込型枠部材8と一体のものであ
り、蹴込型枠部材8の自由端部の一部分を折り曲げたも
のからなる。
に面で対向させ、ほぼ平行に配置した一対の板部材から
なる。
をその間に配置し、各階段型枠2を階段隅部9が頂点と
なるように、かつ、各階段型枠2の稜線が互いにほぼ平
行となるように、各階段型枠2の両端で階段型枠2を支
持する。
を支持・固定する構造を図2と図3を用いて説明する。
2を支持できるようにするために、階段型枠2の両端部
には第一係合部材12が設けられている。
状に折り曲げられており、階段型枠支持部材3の上面に
係合し、階段型枠支持部材3の上面で摺動できるように
なっている。
3)から見たとき、図3に示すように、第一係合部材1
2には孔13が設けられており、階段型枠支持部材3に
も孔14が水平方向に等間隔に設けられている。これら
の孔13,14を整合させて第一係合部材12を固定す
るキー部材15が別途用意されている。
上下に複数個(本実施形態では孔13が3つ)設けられ
ている。一方、階段型枠支持部材3の孔14も上下に複
数列設けられている。
数列設けられているのは、PC階段の長さに応じた第一
係合部材12の固定位置が前後の方向にわずかしか違わ
ない場合に、階段型枠支持部材3上の孔14が重なるこ
とを防止するためである。
い場合には、孔13,14を上下にずらす必要はない。
ー部材15は、全体として階段隅部固定手段を構成す
る。
段をとることができる。たとえば、所定の間隔に溝を刻
設したプレートを別途用意し、第一係合部材12を当該
溝に係合させることができる。
られている。
いる。
応する高さのところに孔18が水平方向等間隔に設けら
れている。
6を固定するキー部材15が別途用意されている。
ー部材15は、は、全体として踏面固定手段を構成して
いる。
複数列設けられている。孔18が上下複数列設けられて
いるのは、PC階段の長さ変化に応じて踏面の傾斜が変
化するので、孔14の場合と異なって孔18が上下方向
にずれるからである。
ー部材15は、全体として踏面固定手段を構成してい
る。
をとることができる。
として蹴込型枠部材8を枢転させる枢転手段が設けられ
ている。
込側プレート11とこれらを連結するボルトナット19
とからなる。枢転手段の作用については後述する。
ることにより蹴込型枠部材8と接する踏面型枠部材7の
先端には弾性部材20が設けられている。
コンクリート階段製造装置1の他の構成要素について説
明する。
る型枠である。ささら型枠4のささら(鋸状部分)は階
段型枠2の上面に密着する形状を有している。
端部を成形する型枠である。
が階段の長手方向端部に階段の踊り場を接続するように
してもよい。
持部材3とささら型枠4と階段端部型枠5と打設される
コンクリートの重量を支承する構造物である。
ついて説明する。
ようとするPC階段の長さに応じて所定位置に配置さ
れ、第一係合部材12とキー部材15によって図示しな
い階段型枠支持部材3に固定される。第一係合部材12
の固定点は階段隅部9の近傍に位置するので、階段隅部
9の位置が固定される。
ー部材15によって第二係合手段16の位置が固定さ
れ、踏面型枠部材7の傾斜角が固定される。
材12とキー部材15)と踏面固定手段(第二係合手段
16とキー部材15)とによって階段隅部9の頂点位置
と踏面型枠部材7の傾斜角とが固定された階段型枠2に
対して、蹴込型枠部材8が隣接する階段型枠2の踏面型
枠部材7の先端部にT字状に密着するように、ボルトナ
ット19を締め込む。
蹴込型枠部材8が階段隅部9を中心に枢転し、蹴込型枠
部材8の一部が隣接の階段型枠2の弾性部材20に密着
する。
枠5を装着する。
ンクリートを打設し、固化させた後に型枠を取り外せば
PC階段が完成する。
果を説明する。
ば、第一係合部材12がPC階段の成形長さに応じて前
後に位置が変化するが、第一係合部材12は階段型枠支
持部材3の上面を摺動するので、一定高さに位置する。
すなわち、各階段型枠2の階段隅部9の高さは、PC階
段の長さに関わらずほぼ一定に維持される。
も、コンクリートの打設高さLを一定にしても、常に一
定の喉厚を有するPC階段を成形することができる。
明の可変長プレキャストコンクリート階段製造装置1に
よれば、PC階段の長さ変更に対して、従来のように階
段型枠2を所定角度に固定するための新たなボルト孔の
穿孔や溶接を要することがなく、単に階段型枠2を位置
合わせし、キー部材15を挿入することによって階段型
枠2を所定の角度や形状に固定することができる。
の作業が簡略化でき、かつ、穿孔や溶接によって階段型
枠や支承構造物を傷めることがない。
の可変長プレキャストコンクリート階段製造装置1によ
れば、最初に踏面型枠部材7の傾斜と間隔を調節し、最
後に蹴込型枠部材8を隣接の踏面型枠部材7に密着させ
るので、一定の踏面奥行を確保でき、蹴込深さを調節す
ることによってPC階段の長さの変更に対応することが
できる。
度が一定のPC階段に比較して、上り下りがし易く、P
C階段の長さの変更に広く柔軟に対応できる可変長プレ
キャストコンクリート階段製造装置を得ることができ
る。
明する。
長プレキャストコンクリート階段製造装置21の全体の
構成を示す。
クリート階段製造装置21は、複数の階段型枠22と、
一対の板部材からなる階段型枠支持部材23と、ささら
型枠を兼ねる第一テンプレート24と、第一テンプレー
ト24の内側にあって階段型枠22の踏面型枠部材の自
由端を押し上げて一定の傾斜角に固定する第二テンプレ
ート25と、支承構造物26とからなる。
2とほぼ同一の構造を有しているので、同一部分には同
一の符号を付し、重複する説明を省略する。
と異なるのは、階段隅部9の両端部に階段型枠支持部材
23の上面と係合する第一突起27と、踏面型枠部材7
の自由端近傍の両端に第二テンプレート25と係合する
第二突起28とを有していることである。第二突起28
は好ましくは上下に多少摺動できるか、弾性材料によっ
て形成し、上下に多少撓むようにする。
段型枠22を配置し、各階段型枠22を階段隅部9が頂
点となるように、かつ、稜線が互いにほぼ平行となるよ
うに、各階段型枠22の両端を支持する点は第一実施形
態と同様である。ただし、階段型枠支持部材23は、第
一実施形態と異なって前後方向に階段型枠22を所定位
置に固定する孔を有していない。
ねるものであって、所望のPC階段のささら形状(鋸状
部分の形状)を有している。
材23の内側に配置され、その上面が前記階段型枠22
の第二突起28と係合する板状部材である。
るPC階段の長さに応じて上下の幅が異なり、必要に応
じて取り替えるようにする。
ぞれ階段型枠支持部材23と第二テンプレート25と係
合する状態を示す。
枠支持部材23と第一テンプレート24と打設されるコ
ンクリートの重量を支承する構造物である。
長プレキャストコンクリート階段製造装置21の作用と
効果について以下に説明する。
に複数の階段型枠22を階段型枠支持部材23の内側に
配置し、それぞれの第一突起27を階段型枠支持部材2
3の上面に係合させて、階段型枠支持部材23によって
各階段型枠22を支持するようにする。各階段型枠22
の第一突起27は階段型枠支持部材23の上面を摺動で
きる。
降させる。
は、第一テンプレート24のささらの谷部に案内され、
第一突起27が階段型枠支持部材23上を摺動して自動
的に所定位置に固定される(図7の下向きの矢印参
照)。
ト25は各階段型枠22の第二突起28を押し上げる
(図7の上向きの矢印参照)。
き、各階段型枠22の踏面型枠部材7を第一テンプレー
ト24のささらの対応する斜辺に密着・固定させる。
材7の傾斜角が固定された階段型枠22に対して、第一
実施形態と同様にボルトナット19によって蹴込型枠部
材8を隣接する階段型枠22の踏面型枠部材7の先端部
に密着させる。
ストコンクリート階段製造装置21でも、階段隅部9の
高さがPC階段の長さの変化に関わらず、高さが一定と
なる。従って、成形しようとするPC階段の長さに関わ
らず、常に一定のコンクリート打設高さまでコンクリー
トを打設することにより、一定の喉厚を得ることができ
る。
キャストコンクリート階段製造装置21によれば、第一
テンプレート24を上方より下降させるだけで、自動的
に階段型枠22の踏面型枠部材7の位置や傾斜角度が固
定される。これによって、従来PC階段の長さ変更の度
に階段型枠の角度を調節し、ボルトや溶接によって固定
する手間が省かれ、きわめて簡単にPC階段を成形する
ことができるようになる。
や溶接を行う必要がないので、階段型枠や支承構造物を
傷めることがない。
トコンクリート階段製造装置21においても、蹴込深さ
を調整してPC階段の長さの変更に柔軟に対応すること
が可能であり、踏面奥行きを確保し、上り下りが容易な
PC階段を成形することができる。
リート階段製造装置の説明を終了するが、最後に踏面型
枠部材と蹴込型枠部材の角度可変の構造の変形例につい
て説明する。
を示している。
部材8は、弾性部材29に接続されている。弾性部材2
9は、ビスやねじによって適宜踏面型枠部材7と蹴込型
枠部材8の端部に固定されている。
面型枠部材7と蹴込型枠部材8を角度可変に接続すれ
ば、同一の金属板によって踏面型枠部材7と蹴込型枠部
材8とを接続する場合に比べて、角度の可変の範囲が大
きくなり、繰り返しの使用によって金属疲労を生じるこ
ともなく、長期間使用することができるようになる。
の可変長プレキャストコンクリート階段製造装置によれ
ば、第一に成形しようとするPC階段の長さ変更に関わ
らず、一定のコンクリート打設高さまでコンクリートを
打設することにより、常に一定の喉厚を得られ、一定の
品質のPC階段を得ることができる。
クリート階段製造装置によれば、PC階段の長さ調整に
合わせて階段型枠の角度や位置を固定するための作業が
きわめて簡単であるため、効率よくPC階段を成形する
ことができる。
クリート階段製造装置によれば、階段型枠の固定に伴う
穿孔や溶接が必要でなく、長期間使用できる可変長プレ
キャストコンクリート階段製造装置を得ることができ
る。
クリート階段製造装置によれば、PC階段の長さに応じ
て蹴込部分の立ち上がり角度を調節するようにしている
ので、蹴込深さが変化し、上方から見た場合に踏面の一
部が重なるようにしてPC階段の長さが変化する。これ
により、PC階段の長さ変化に柔軟に対応でき、しか
も、一定の踏面奥行きを確保でき、上り下りが容易なP
C階段を成形することができる。
トコンクリート階段製造装置を示した斜視図。
トコンクリート階段製造装置における階段型枠と階段型
枠支持部材の係合状態を示した正面断面図。
トコンクリート階段製造装置における階段型枠と階段型
枠支持部材の係合状態を示した側面断面図。
トコンクリート階段製造装置の作用を説明する説明図。
トコンクリート階段製造装置を示した斜視図。
トコンクリート階段製造装置における階段型枠と階段型
枠支持部材の係合状態を示した正面断面図。
トコンクリート階段製造装置の作用を説明する説明図。
の変形例を示した断面図。
を概念的に示した図。
Claims (5)
- 【請求項1】階段の踏面を成形する踏面型枠部材と、階
段の蹴込部分を成形する蹴込型枠部材とを有し、前記踏
面型枠部材と前記蹴込型枠部材を階段隅部で角度可変に
接続した階段型枠と、 複数の前記階段型枠をそれらの階段隅部が頂点となるよ
うに支持し、各階段型枠の稜線が互いにほぼ平行であっ
てコンクリート打設高さから一定の高さ下がった位置に
あるように支持する階段型枠支持部材と、 前記階段型枠支持部材によって支持された複数の前記階
段型枠を、それらの階段隅部の近傍部分で成形しようと
するプレキャストコンクリート階段の長さに応じた間隔
で固定する階段隅部固定手段と、 前記階段隅部固定手段によって階段隅部の近傍部分を固
定された各階段型枠に対して、踏面型枠部材が所定の傾
斜角となるように踏面型枠部材の一部を固定する踏面固
定手段と、 前記階段隅部固定手段と前記踏面固定手段とによって階
段隅部の頂点位置と踏面型枠部材の傾斜角とを固定され
た階段型枠に対して、蹴込型枠部材が隣接する階段型枠
の踏面型枠部材の先端部にT字状に密着するように、蹴
込型枠部材の自由端部を枢転させる枢転手段と、を有す
ることを特徴とする可変長プレキャストコンクリート階
段製造装置。 - 【請求項2】前記階段支持部材は、互いにほぼ平行とな
るように配置され、前記階段型枠の階段隅部の両端部と
係合して階段型枠の稜線が一定の高さになるように階段
型枠を支持する一対の板部材からなり、 前記階段隅部固定手段は、階段型枠の階段隅部の両端部
に突設された第一係合部材と、前記板部材に設けられた
孔と、前記第一係合部材を前記孔の位置に固定するキー
部材とからなり、 前記踏面固定手段は、階段型枠の踏面部材先端部に設け
られた第二係合部材と、前記板部材に設けられた孔と、
前記第二係合部材を前記孔の位置に固定するキー部材と
からなり、 前記枢転手段は、前記踏面型枠部材の自由端部に延設さ
れた踏面側プレートと、前記蹴込型枠部材の自由端部に
延設された蹴込側プレートと、前記両プレートを締結す
るボルトナットとからなることを特徴とする請求項1に
記載の可変長プレキャストコンクリート階段製造装置。 - 【請求項3】階段の踏面を成形する踏面型枠部材と、階
段の蹴込部分を成形する蹴込型枠部材とを有し、前記踏
面型枠部材と前記蹴込型枠部材を階段隅部で角度可変に
接続した階段型枠と、 複数の前記階段型枠をそれらの階段隅部が頂点となるよ
うに支持し、各階段型枠の稜線が互いにほぼ平行であっ
てコンクリート打設高さから一定の高さ下がった位置に
あるように支持する階段型枠支持部材と、 ささら型枠を兼ねる板部材からなり、前記階段型枠支持
部材によって支持された複数の前記階段型枠に対して下
降させて各階段型枠の稜線をささらの谷部に案内するこ
とにより、成形しようとするプレキャストコンクリート
階段の長さに応じた間隔で各階段型枠の階段隅部を所定
位置に配置させる第一テンプレートと、 前記第一テンプレートによって階段隅部が所定位置に固
定された階段型枠に対して踏面型枠部材の一部を押し上
げることにより、各階段型枠の踏面型枠部材をささらの
傾斜部に密着させて所定の傾斜角に固定する第二テンプ
レートと、 前記第一テンプレートと第二テンプレートとによって階
段隅部の頂点位置と踏面型枠部材の傾斜角とを固定され
た階段型枠に対して、蹴込型枠部材が隣接する階段型枠
の踏面型枠部材の先端部にT字状に密着するように、蹴
込型枠部材の自由端部を枢転させる枢転手段と、を有す
ることを特徴とする可変長プレキャストコンクリート階
段製造装置。 - 【請求項4】前記枢転手段は、前記踏面型枠部材の自由
端部に延設された踏面側プレートと、前記蹴込型枠部材
の自由端部に延設された蹴込側プレートと、前記両プレ
ートを締結するボルトナットとからなることを特徴とす
る請求項3に記載の可変長プレキャストコンクリート階
段製造装置。 - 【請求項5】前記階段型枠は、前記踏面型枠部材と前記
蹴込型枠部材とが連続した金属板からなり、前記階段隅
部が薄肉になっていることを特徴とする請求項1ないし
4のいずれかに記載の可変長プレキャストコンクリート
階段製造装置。
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