JP2001300042A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001300042A
JP2001300042A JP2000122135A JP2000122135A JP2001300042A JP 2001300042 A JP2001300042 A JP 2001300042A JP 2000122135 A JP2000122135 A JP 2000122135A JP 2000122135 A JP2000122135 A JP 2000122135A JP 2001300042 A JP2001300042 A JP 2001300042A
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昭治 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の当り図柄が連続して表示される等の問
題を回避して遊技者の射幸心を抑えるとともに、上記遊
技の不正等を防止することが可能な遊技機を提供する。 【解決手段】 当否判定用の乱数と同時に取得される当
り図柄決定用乱数値を2分割化して特定図柄決定用値群
と通常図柄決定用値群との2つの領域群とし、それぞれ
が周期性をもって配列することのないように当り図柄決
定用値を記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるフィーバ
ー機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球遊技
機や、コイン式遊技機、スロットマシン等の遊技機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、複数の識別情報(図柄)
を可変表示可能な可変表示装置を有する遊技機において
は、所定の条件により、例えば始動入賞口への遊技球の
入賞により可変表示装置の変動表示が許容され、該可変
表示装置に停止表示される識別情報の組合せが予め定め
られた特定の識別情報となったときに大当りとなって、
遊技者に有利な特別遊技が付与される(例えば可変入賞
装置の所定時間の開放)。
【0003】一方、上記遊技機には例えば電子的に乱数
を発生させる乱数発生手段が設けられており、その乱数
発生手段が発生した乱数を利用して上記可変表示装置に
表示する識別情報の表示態様を決定しているものがあ
る。具体的には、例えば始動入賞口への入賞を契機とし
て当否判定用の乱数を取得し、予め記憶されている当り
判定値と比較して当否判定を行っている。また、その当
否判定用乱数の取得と同時に当り図柄用の乱数も取得
し、当否判定の結果に応じて当り図柄を決定している。
【0004】このような方法により当たりと判定され、
決定された当り図柄の種類に応じて、特別遊技の後にお
いて例えば当りの発生確率を高める確率変更手段を備え
た遊技機がある。この場合、当り図柄の種類の決定方法
は、当り判定に基いて取得した当り図柄用乱数と予め記
憶された当り図柄決定値とを比較判定し、当り図柄の種
類を決定する等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような遊技機に
おいては、確率変更用の図柄が連続して表示されると、
遊技者にとって有利な特別遊技状態が連続して付与され
るが、確率変更用図柄の表示が連続すると、遊技者に過
大な利益が付与されることになる。したがって、当り図
柄用の乱数の取得が確率変更用図柄の乱数に偏ることを
防止しなければ、特別遊技状態連続性が極端に高まり、
遊技者の射幸心を煽る等の問題を生じ得る。また、確率
変更用図柄の乱数の偏りを生じる場合には、遊技者が自
己に有利な乱数への更新タイミングに同期させて始動入
賞を試みるといった、遊技者による技術介入の誘発も考
えられる。
【0006】本発明の課題は、特定の当り図柄が連続し
て表示される等の問題を回避して遊技者の射幸心を抑え
るとともに、上記遊技の不正等を防止することが可能な
遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明の遊技機は、当否の判定を行
う当否判定手段と、前記当否に基いて識別情報を決定す
る識別情報決定手段と、前記識別情報の決定に用いられ
る識別情報決定用値を記憶する決定用値記憶手段とを備
え、前記識別情報決定用値は、特定識別情報決定用値と
通常識別情報決定用値とを少なくとも含み、その何れか
が少なくとも周期性排除配列を含んで構成されているこ
とを特徴とする。
【0008】このように識別情報決定用値を、特定識別
情報決定用値と通常識別情報決定用値とを含み、その何
れかが少なくとも周期性排除配列を含んで構成すると、
特定識別情報と通常識別情報の何れかが識別情報として
連続して表示される等の問題が生じにくくなる。また、
周期性排除配列を含んで構成したため、例えば特定識別
情報を意図的に狙うことが困難となり、所定の入賞タイ
ミングを計って特定の識別情報を引き当てる等の不正が
困難となる。
【0009】一方、上記課題を解決するために、本発明
の異なる特徴とするところは、上述した遊技機と同様の
当否判定手段と、識別情報決定手段と、決定用値記憶手
段とを備える遊技機において、識別情報決定用値が特定
識別情報決定用値と通常識別情報決定用値とを少なくと
も含み、その何れかが少なくとも連続した値を含むこと
を特徴とする。具体的には、例えば識別情報決定用値
を、連続した特定識別情報決定用値群と、連続した通常
識別情報決定用値群とを含んで構成することができる。
【0010】この場合、特定識別情報決定用値及び/又
は通常識別情報決定用値を連続した値を含む構成とした
ため、その値に周期性が可及的になくなるものとなる。
また、特に識別情報決定値を少なくとも2つの領域群に
2分割化し、第一の領域として特定識別情報決定用値群
と、第二の領域として通常識別情報決定用値群との各分
割群領域から構成すると周期性排除効果が一層顕著とな
る。
【0011】なお、上記遊技機はさらに具体的には、当
否用乱数を発生させる当否用乱数発生手段と、前記当否
用乱数を取得する当否用乱数取得手段と、識別情報決定
用乱数を発生させる識別情報決定用乱数発生手段と、前
記識別情報決定用乱数を取得する識別情報決定用乱数取
得手段と、を含み、前記当否判定手段が、取得した前記
当否用乱数と予め設定された当り用判定値とを比較判定
して当否の判定を行い、前記識別情報決定手段が、取得
した前記識別情報決定用乱数と予め記憶された前記識別
情報決定用値とを比較判定して識別情報の決定を行い、
前記識別情報決定用乱数が、前記当否用乱数と同時に取
得されるものとすることができる。
【0012】また、決定された上記識別情報に基いて、
当否判定手段による当否判定の確率を変更可能な当り確
率変更手段を含み、特定識別情報決定用値が、当否判定
の確率を変更する場合の識別情報に対応するものとする
こともできる。この場合、特定識別情報決定用値を、当
否判定の確率を例えば遊技者に有利な確率に変更する識
別情報に対応させると、該特定識別情報決定用値を連続
的に引き当てることにより、遊技者にとって有利な高確
率状態が極端に連続的に発生することとなるが、上記本
発明の識別情報決定用値を採用すると、そのような問題
の発生が防止ないし抑制されるようになる。
【0013】さらに、上記当否用乱数の個数と識別情報
決定用乱数の個数とを、互いに異なる素数とすれば、当
り乱数値の取得と同時に得られる識別情報決定用乱数値
が、当りの周期と異なるものとなり、特定識別情報が周
期的に表示されにくくなる。
【0014】なお、本発明は所定条件の成立により識別
情報を可変表示可能な、例えば、始動入賞口と、該始動
入賞口への入賞により識別情報を可変表示可能な可変表
示装置とを含み、可変表示装置の可変停止時の表示結果
が予め定められた特定の識別情報になった場合に所定の
遊技価値が付与可能な遊技機(弾球遊技機)等に採用す
ることで、上記効果を一層顕著に発現させることが可能
である。すなわち、所定条件の成立(始動入賞口への入
賞)時に乱数を取得して、当否判定、及び外れ又は当り
識別情報を決定し、当否判定により当りと判定された場
合、当り識別情報のうち、特定識別情報(確率変更用識
別情報)又は通常識別情報(非確率変更用識別情報)の
いずれかを決定する遊技機等に採用することが好まし
い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。ここでは遊技機と
して、いわゆるフィーバー機と呼ばれるタイプの第一種
パチンコ機(弾球遊技機)を例に取り、その構造を図1
〜図3を参照して説明する。
【0016】パチンコ機1の前面部は、本体枠2と、中
枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6と、施錠装
置7とから構成されている。本体枠2は、木製の板状体
を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。中枠
3は、全体がプラスチック製で、枠体部(図示略)と下
板部(図示略)とを有して本体枠2の内周側に嵌合し取
り付けられている。
【0017】ここで枠体部は、上端から下方へ中枠3全
体の略2/3程度に略長方形の額縁状に形成され、上端
部には、前面枠4の枠飾りランプ用レンズ4bに対応し
て、左側に賞球表示LED(図示略)及び賞球表示LE
D基板4d(図4参照)が、右側にストップ表示LED
(図示略)及びストップ表示LED基板4f(図4参
照)が配設されている。
【0018】また、下板部は、下端から上方へ中枠3全
体の略1/3程度を占め、左端には、上皿部5に形成さ
れたスピーカー面5aに対応すべく、遊技状態に応じた
効果音その他の音(音声)を発生させるスピーカー40
0(図4参照)が配設され、略中央には、遊技球を発射
する発射装置ユニット8(図3参照)に対し、上皿部5
に貯留された遊技球を供給する供給装置等(図示略)が
設けられている。さらに、下方には下皿部6が設けら
れ、右端中央には施錠装置7が設けられている。
【0019】下皿部6は、灰皿や玉抜きレバー等を備え
て、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排
出口6aが開設され、右端に発射装置ユニット8(図3
参照)を操作する発射ハンドル9が設けられている。ま
た、この発射ハンドル9には、遊技者がタッチしている
ことを検出するタッチスイッチ9aが装着され、その近
傍には、発射停止を一時的に指令する発射停止スイッチ
9bが配置されている。施錠装置7は、正面視すると鍵
穴を備えた略長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合
に施錠するためのものである。
【0020】前面枠4は、全体がプラスチック製であ
り、遊技盤10(図2参照)を前方から視認するべく、
遊技盤10に形成された遊技領域11(図2参照)の形
状に対応して上側が略円弧状を呈し、全体が略弾丸形状
に開設された開口部4aを有している。そして、その裏
面には、開口部4aに応じてガラス板が嵌められた略長
方形状のガラス枠(図示略)が装着されている。また、
この前面枠4は、パチンコ機1の前面全体の2/3のサ
イズを占め、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成さ
れている。さらに、上端部には、枠飾りランプ用レンズ
4bが設けられ、このレンズ4b内部には、開口部4a
上端の円弧部分に沿って、枠飾りランプ基板4g(図4
参照)及び複数個の遊技効果ランプ(図示略)が配設さ
れている。
【0021】上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の
左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5
bには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が
配設されている。また、パチンコ機1の内部から遊技球
を排出するための排出口5cが開設されている。左端に
は、複数の長孔を有するスピーカー面5aが形成され、
その裏面には、音量スイッチ基板12(図4参照)が設
けられている。パチンコ機1の左端側には、プリペイド
カードユニット13が装着されている。
【0022】次に、本実施例の遊技盤10の表面構造を
図2を参照して説明する。遊技盤10は、略長方形の木
製の板状体であって、後述する裏機構盤102(図3参
照)によりその背面側が覆われ、その表面に設けられた
外レール14と内レール15とにより略円形状に形成さ
れる遊技領域11内に、特別図柄表示装置16と、第一
種始動口(普通電動役物)17と、変動入賞装置18
と、左入賞口19、右入賞口20、左下入賞口21、右
下入賞口22と、多数の障害釘23と、一対のランプ風
車24、25等が配設されて、構成されている。
【0023】特別図柄表示装置16は、遊技領域11の
略中央部に配置され、センター役物26と、液晶表示盤
27とを備えている。この液晶表示盤27の映像画面は
略長方形状を呈しており、その表示画面上に1または複
数の特別図柄(識別情報)を所定の方向に次々と変動さ
せながら表示した後、停止表示する特別図柄表示領域
(識別情報表示領域)が形成されている。すなわち、左
特別図柄を表示する左特別図柄表示領域28、中特別図
柄を表示する中特別図柄表示領域29、及び右特別図柄
を表示する右特別図柄表示領域30が、横一列に設定さ
れた配置方向においてこの順序で並んで形成されてい
る。各特別図柄表示領域28〜30は、これらの表示領
域28〜30の配置方向と略直交する向き、この場合、
上下方向に図柄変動方向が設定され、その向きで変動し
ているように識別情報としての複数の図柄(特別図柄)
が順次表示されていく。
【0024】また、この液晶表示盤27は、遊技球が第
一種始動口(普通電動役物)17に入球することによ
り、その映像画面の表示領域28〜30に表示される各
特別図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものであ
る。そして、例えば、図柄が「7、7、7」の3桁同一
図柄で揃って停止表示すると、変動入賞装置18に配設
された後述する大入賞装置(遊技装置)31の大入賞口
311が開放される。また、センター役物26は、液晶
表示盤27の前面周辺部に額縁状に突設して装着され、
普通図柄表示装置32と、特別図柄保留表示LED16
aとを備えている。
【0025】普通図柄表示装置32は、センター役物2
6の上部中央に配置され、7セグメント表示器32a
と、普通図柄保留表示LED32bとを有している。7
セグメント表示器32aは、1〜9の奇数数字を変動表
示させるもので、後述する左右の普通図柄作動ゲート3
6、37のいずれかを遊技球が通過することにより変動
して、所定時間経過後に1種類の奇数数字が停止表示さ
れる。そして、例えば「7」で停止表示すると、第一種
始動口(普通電動役物)17が所定時間(例えば、0.
5秒)開放される。
【0026】前記センター役物26の左右斜め下方に
は、普通図柄作動ゲート36、37がそれぞれ設けら
れ、この左右の普通図柄作動ゲート36、37内に左、
右普通図柄作動ゲート検知スイッチ36s、37s(図
4参照)が配設されている。そして、遊技球の普通図柄
作動ゲート通過検知スイッチ36s、37sのいずれか
の通過により、普通図柄表示装置32における7セグメ
ント表示器32aが変動表示する。
【0027】普通図柄保留表示LED32bは、4個の
丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32
aの左右両側に配置されている。これは、左右の普通図
柄作動ゲート36、37を通過した遊技球の数を4個ま
で保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するもの
である。次の7セグメント表示器32aの変動表示が開
始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄
保留表示LED32bは消灯される。
【0028】特別図柄保留表示LED16aは、センタ
ー役物26の上部であって、普通図柄表示装置32の両
側に2個ずつに分けて配置され、4個の赤色LEDで構
成されている。これは、第一種始動口(普通電動役物)
17に入球した遊技球の数を4個まで保留とし、入球ご
とに順次点灯しシフト表示するものである。次の特別図
柄の変動が開始するたびに、未始動回数が消化され、1
個の特別図柄保留表示LED16aは消灯される。
【0029】第一種始動口(普通電動役物)17は、後
述する変動入賞装置18と一体化されたもので、特別図
柄表示装置16におけるセンター役物26の中央位置の
下方に離れて配設されている。第一種始動口(普通電動
役物)17は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の
翼片部が開閉するべく形成され、その前面に飾りを備え
て基板34に取り付けられている。内部には、遊技球の
通過を検知する第一種始動口(普通電動役物)入賞検知
スイッチ17s(図4参照)と、翼片部を作動させるた
めの第一種始動口(普通電動役物)ソレノイド17c
(図4参照)とが備えられている。この一対の翼片部が
左右に開くと、遊技球の入球可能な開放状態となり、一
対の翼片部が閉じると、遊技球の入球困難な閉鎖状態と
なる。
【0030】図2に戻り、変動入賞装置18は、上記第
一種始動口(普通電動役物)17と一体で、その下方に
配設されており、前面側が略逆台形状に形成された基板
34に、大入賞装置31と、左下入賞口21と右下入賞
口22とを備えている。ここで、大入賞装置31は、略
中央に形成され、帯状に開口された大入賞口311と、
この大入賞口311を開放・閉鎖する開閉板312と、
この開閉板312を開閉するための大入賞口ソレノイド
313(図4参照)と、大入賞口311に入賞した後に
遊技球が通過する通過領域(入賞口)と、連動杆(図示
略)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ318
(図4参照)と、裏箱(図示略)と、大入賞口中継基板
(図示略)とから主に構成されている。
【0031】また、左下入賞口21は、第一種始動口
(普通電動役物)17の略真横の左側に配設されて、内
部に左下入賞口通過検知スイッチ21s(図4参照)が
設けられている。そして、この左下入賞口21の下方に
は複数個の左下入賞口LED21lが左下入賞口LED
基板21f(図4参照)に取り付けられ、飾りレンズに
よって被覆されている。さらに、右下入賞口22は、第
一種始動口(普通電動役物)17の略真横の右側に配設
されて、内部に右下入賞口通過検知スイッチ22s(図
4参照)が設けられている。そして、この右下入賞口2
2の下方には複数個の右下入賞口LED22lが右下入
賞口LED基板22f(図4参照)に取り付けられ、飾
りレンズによって被覆されている。
【0032】バック球防止部材58は、アウト口48の
下部に設けられ、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊
技球が再び発射位置に戻ることを防止するものである。
ファール球防止部材59は、内レール15の先端部に取
り付けられ、返しゴム60は、ファール球防止部材59
の位置とは略正反対側の、遊技盤10の右半分側の位置
であって、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられ
ている。
【0033】左入賞口19及び右入賞口20はそれぞ
れ、変動入賞装置18の左右斜め上方に配設されてい
る。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検知
スイッチ19s(図4参照)、右入賞口通過検知スイッ
チ20s(図4参照)が設けられている。一対のランプ
風車24、25はそれぞれ、特別図柄表示装置16から
左右斜め上方に配設されている。一対のサイドランプ3
8、39はそれぞれ、遊技領域11の左右両端部におい
て、縦円弧状で相対称状に配設されている。なお、多数
の障害釘23は、以上説明した各遊技装置との位置バラ
ンスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適する
べく、配設されている。
【0034】次に、本実施例のパチンコ機1の裏面構造
について図3を参照して説明する。前面枠4(図1参
照)は中枠3にあって、前面枠4の上下端の位置に設け
られた一対のヒンジ101により、開閉可能に支持され
ている。機構盤102は中枠3にあって機構盤102の
上下端の位置に設けられた一対のヒンジ103により、
開閉可能に支持されている。遊技盤10は中枠3の表面
側に着脱可能に取り付けられている。上端側にあるヒン
ジ101の配設位置からみて左側には、タンク球切れ検
知スイッチ104をタンク底部に備えた賞球タンク10
5と、この賞球タンク105に接続されるタンクレール
106とが取り付けられている。また、タンクレール1
06の右側には、球抜きレバー107が設けられ、その
下流側には、補給球切れ検知スイッチ108が、さら
に、その下流側には、賞球払出装置109が配設されて
いる。
【0035】続いて、遊技球の振り分け部110が賞球
払出装置109の下流側に設けられている。タンクレー
ル106の下側には、特別図柄表示装置16における液
晶表示盤27を格納した蓋付きの裏ケース111が、こ
の裏ケース111の下側には、後述する主制御部140
(図4参照)である主制御基板340(図4参照)を格
納した主制御基板ケース112がそれぞれ設けられてい
る。主制御基板ケース112の左側には、発射装置制御
基板(図示略)を格納した発射装置制御基板ケース11
3及び発射制御集合中継基板116が設けられている。
機構盤102の左下方部には、上述した発射装置ユニッ
ト8が、同じく右下方部には、補給球詰まり、下皿部満
タン、主電源電圧異常、発射停止、主制御基板通信異
常、賞球モータ異常などを7セグメントLEDで表示す
る枠状態表示器117を備えた枠制御部150(図4参
照)である第一周辺制御基板350(図4参照)を格納
した枠制御基板ケース118が設けられている。
【0036】一方、機構盤102の右上端部には、ヒュ
ーズボックス119、電源スイッチ120、電源ターミ
ナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉
開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備
えた端子基板122が設けられている。また、外部から
の電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端子
基板122の下側に配設されている。第一周辺制御基板
350を格納した枠制御基板ケース118からは接続ケ
ーブル124が上方へ延出し、電源ケーブル125を備
えたプリペイドカードユニット13に接続されている。
また、機構盤102の略中央下端部には、下皿部用球通
路部材126が設けられている。
【0037】次に、本実施例のパチンコ機1の電子制御
装置130について、図4を参照して説明する。まず、
電子制御装置130は、主制御部140と、共通信号伝
送経路である共有バス500により、その主制御部14
0に直列的に接続された枠制御部150、特別図柄制御
部160、ランプ制御部170及び音声制御部180と
を含んで構成されている。主制御部140は、主制御基
板340で形成され、主制御部140以外の4つの制御
部150、160、170、180は、第一〜第四の周
辺制御基板350〜380で形成されている。
【0038】主制御部140は、CPU141と、RA
M142と、ROM143と、入出力ポート144とを
バス145により相互に接続したものである(演算回路
構成要素)。そして、CPU141はROM143に格
納された制御プログラムにより、RAM142をワーク
エリアとしてパチンコ機1全体の作動制御(すなわち、
遊技の基本進行制御)を司る。また、ROM143に記
憶された当否判定プログラムにより、CPU141が主
体となって当否判断制御を行う(当否判定手段)。ま
た、入出力ポート144には前記した共有バス500が
接続され、後述する通り入出力ポート144からその共
有バス500へ、各制御部150、160、170、1
80へ処理内容を指示する、指令信号たるコマンドデー
タを送信する。なお、主制御部140から各制御部15
0、160、170、180へは、一方向形式でデータ
が伝送される。また、該主制御部140には、電源ター
ミナル基板121が接続されている。
【0039】中継基板200には、右普通図柄作動ゲー
ト通過検知スイッチ37s、左普通図柄作動ゲート通過
検知スイッチ36s、入賞球検知スイッチ318等が接
続され、中継基板200の出力端子は、入出力ポート1
44と接続されている。また、第一種始動口(普通電動
役物)入賞検知スイッチ17sも、入出力ポート144
に接続されている。
【0040】枠用端子基板200aには、タッチスイッ
チ9a、発射停止スイッチ9b、ヴォリュームスイッチ
202、左入賞口通過検知スイッチ19s、右入賞口通
過検知スイッチ20s、左下入賞口通過検知スイッチ2
1s、右下入賞口通過検知スイッチ22s、タンク球切
れ検知スイッチ104及び補給球切れ検知センサ108
等が接続され、枠用端子基板200aの出力端子は、枠
制御部150の入出力ポート154と接続されている。
【0041】枠制御部150は、主制御部140と同様
の演算回路構成要素151〜155を含んで構成され、
入出力ポート154において共有バス500に接続され
ている。また、入出力ポート154には、普通図柄表示
装置基板32f、役物作動を司る各種ソレノイド52、
17c、313、賞球払出装置109、発射装置制御基
板201等が接続されている。
【0042】特別図柄制御部160は、主制御部140
と同様の演算回路構成要素161〜165を含んで構成
され、入出力ポート164において共有バス500に接
続されている。入出力ポート164には、液晶表示盤2
7が接続されている。
【0043】ランプ制御部170は、主制御部140と
同様の演算回路構成要素171〜175を含んで構成さ
れ、入出力ポート174において共有バス500に接続
されている。入出力ポート174には、枠飾りランプ基
板4g、各種ランプ基板261、各種LED基板4d、
4f、21f、22fが接続されている。これら各基板
にランプあるいはLEDが1又は複数個接続される。こ
れらのランプ等はゲームの進行に対応して点灯・消灯ま
たは点滅する。
【0044】音声制御部180は、主制御部140と同
様の演算回路構成要素181〜185を含んで構成さ
れ、入出力ポート184において共有バス500に接続
されている。入出力ポート184には、サウンドジェネ
レーター203、音量スイッチ基板12が接続されてい
る。サウンドジェネレーター203は、図示しないLS
I等に格納された音声データと音声出力モジュールとに
基づいて、これに接続されたスピーカー400より、ゲ
ームの進行に対応した各種の音声出力を行う。音量スイ
ッチ基板12は、図示しない音量スイッチの操作に伴
い、サウンドジェネレーター203に対して出力音量の
設定を行うものである。
【0045】次に、賞球動作は、以下の順序で実行され
る。主制御部140は、遊技球が入賞球検知スイッチ3
18を通過したら15個の賞球個数データを、第一種始
動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sを通過し
たら6個の賞球個数データを、それ以外の場合、例え
ば、左右下入賞口21、22の通過検知スイッチ21
s、22sの通過を検知した場合などにおいては、10
個の賞球個数データを、枠制御部150に対してその検
知順に、枠制御部150を作動指令対象とする指令信号
として、前記した共有バス500を介して送信する。
(すなわち、固有賞球数はここでは、6個、10個ある
いは15個である。)枠制御部150は、主制御部14
0からの賞球個数データを受け取り、賞球払出信号の送
信により賞球払出装置109を作動させる。
【0046】また、主制御部140は、上述の各種検知
スイッチの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、そ
の遊技状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内
容に応じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行う
ためのデータを作成する(識別情報決定手段)。例え
ば、主制御部140は、第一種始動口(普通電動役物)
入賞検知スイッチ17s、入賞球検知スイッチ318等
の検知結果や、特別図柄当否判定乱数の取得値などを使
用して、遊技が行われていない客待ちの状態、遊技は行
われているが始動入賞がない状態(変動準備状態)、始
動入賞があった状態、及び、特別遊技状態なども判断す
る。また、始動入賞が検知されると後述する乱数値に基
づいて当否判定が行われ、その判定結果に基づいて特別
図柄の変動、または確定などの表示態様制御のためのデ
ータが作成される。このデータは、特別図柄制御部16
0を作動指令対象とする指令信号として、前記した共有
バス500を介して送信される。
【0047】さらに、枠飾りランプ基板4g等の各種ラ
ンプやサウンドジェネレーター203は、特別図柄制御
部160の制御による特別図柄の変動・停止表示態様、
リーチ発生の有無、リーチ表示態様(全回転、コマ送
り、逆進、図柄の拡大・縮小など)、特別遊技態様、及
び、遊技モード(確率変動、時短など)等に応じてその
態様は制御される。その制御指令の指令信号は、ランプ
制御部170あるいは音声制御部180を作動指令対象
とする指令信号として、前記した共有バス500を介し
て送信される。
【0048】次に、主制御部140により実行されるメ
インジョブについて図5を参照して説明する。これは、
主制御部140のROM143に格納されたプログラム
に基づき、CPU141により実行されるものである。
すなわち、スタックポインタをRAM142の所定のア
ドレスに設定した後(S10)、初期化終了の判定が行
われる(S20)。初期化が終了していれば(S20:
YES)、LEDジョブ(S30)からスイッチジョブ
(S70)までのジョブが実行される。また、初期化が
終了していなければ(S20:NO)、初期化ジョブ
(S190)が実行される。
【0049】LEDジョブ(S30)においては、普通
図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別
図柄未始動回数の表示態様データなどが出力される。等
速乱数ジョブ(S40)では、後述するRAM142の
特別図柄当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリなど
が更新される。非等速乱数ジョブ(S50)では、外れ
普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新される。なお、汎
用カウントメモリ(図示略)は、例えばユーザーリセッ
トごとの「0」〜「255」の値の作成や、コマンドジ
ョブ、飾りジョブの実行などに使用される。
【0050】また、音楽作成ジョブ(S60)では、音
楽や音声に関するデータの作成が行われ、スイッチジョ
ブ(S70)では、各種検知スイッチの読み込みが行わ
れる。すなわち、発射停止検知信号、タッチ検知信号、
ヴォリューム検知信号、入賞球検知信号、普通図柄作動
ゲート通過検知信号、左右入賞口通過検知信号などの各
種信号が中継基板200を介して主制御部140、ある
いは枠用端子基板200aを介して枠制御部150にそ
れぞれ取り込まれ、また、第一種始動口(普通電動役
物)入賞検知スイッチ17sから第一種始動口入賞検知
信号が中継基板200を介して主制御部140に取り込
まれる。
【0051】さらに、カウント検知スイッチ62、カウ
ント検知及び特定領域通過検知スイッチ63等のスイッ
チ(図4参照)に異常があるか否かが判定され(S8
0)、異常がなければ(S80:YES)、特別図柄メ
インジョブ(S90)から音声ジョブ(S110)まで
のジョブが実行される。また、異常(球詰まりや断線な
ど)があれば(S80:NO)、エラージョブ(S13
0)が実行される。
【0052】特別図柄メインジョブ(S90)において
は、主制御部140と特別図柄制御部160とが協調し
て動作するために必要なデータに関するジョブが実行さ
れる。また、普通図柄メインジョブ(S100)では、
普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データの作
成が行われる。音声ジョブ(S110)では、遊技状態
に応じた音声のデータが出力される。
【0053】この後、再び、入賞球検知スイッチ318
に異常があるか否かが判定され(S120)、異常がな
ければ(S120:YES)、各フラグ状態がバックア
ップメモリにセットされ(S140)、賞球信号ジョブ
(S150)、情報信号ジョブ(S160)、コマンド
ジョブ(S170)、及び残余時間ジョブ(S180)
が実行される。各種スイッチに異常がある場合には(S
120:NO)、エラージョブ(S130)が実行され
る。
【0054】賞球信号ジョブ(S150)においては、
賞球払出しに関するデータの作成や出力が行われ、情報
信号ジョブ(S160)では、他の制御部への情報出力
に必要なデータの作成が行われる。さらに、コマンドジ
ョブ(S170)では、特別図柄管理のためのコマンド
の入出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)では、
非等速乱数の呼出しや、汎用乱数メモリの更新が行われ
る。
【0055】次に、上記メインジョブの一連の流れの中
で実行される、始動入賞時の当否判定についての当否判
定ジョブに関して図6を参照して説明する。なお、これ
らのジョブで使用する各種メモリは、図4に示すRAM
142に格納され、代表的なもの(142a〜142
k)を図7に示す。まず、S200において始動入賞が
あったか否かを確認し、YESであれば、S210にお
いて特別図柄保留数メモリ142b(図7参照)に記憶
されている保留数(未始動回数)を1インクリメントす
る。この保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では
「4」)を超えていれば、その始動入賞は無効となり、
S250へスキップする。また、一定値内の保留数(未
始動回数)であれば、S230において、特別図柄当否
判定乱数(以下、当否用乱数、又は判定乱数ともいう)
を発生させ(プログラムを発生させても、所定の乱数発
生回路を用いてもいずれでもよい(当否用乱数発生手
段))、読み込んだ判定乱数値を、S240において、
特別図柄当否判定乱数メモリ142a(図7参照:以
下、判定乱数メモリともいう)に記憶する。このメモリ
は、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系列にシフト
メモリ形式で記憶している。
【0056】次に、S250において、判定乱数メモリ
142a(図7参照)から記憶している最も古い先頭の
判定乱数値を読み出す。そして、S260において、大
当り番号メモリ142g(図7参照)から大当り番号
(当り用判定値)を読み出し、S270において、上記
判定乱数値との比較を行い、両者が一致していれば大当
り判定となり、一致していなければ外れ判定となる。大
当り判定の場合には、S280に進み、大当り図柄決定
乱数(識別情報決定用乱数)を発生させ、これを読み込
んでその決定乱数値を大当り図柄決定乱数メモリ142
c(図7参照)に記憶する。なお、大当り図柄決定乱数
の読み込みは、始動入賞時に当否用乱数と同時に読み込
まれているが、当り判定決定と同時に、あるいは当り判
定決定後所定の時間後に読み込むものとしてもよい。ま
た、「大当り」という判定結果(本実施例では「1」)
を判定結果メモリ142i(図7参照)に記憶する。
【0057】この大当り図柄決定乱数値で指定される特
別図柄は、ROM163に格納されている特別図柄画像
データに基づいて、液晶表示盤27(図2参照)に、変
動表示状態を経た後、定められた配列態様で表示される
(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態
様)。なお、上記特別図柄画像データを大当り図柄決定
乱数値と対応付けて識別情報決定用値としてRAM14
2に記憶しておき、読み込んだ大当り図柄決定乱数値と
識別情報決定用値とを比較することで停止表示する図柄
を決定するものとしてもよい。
【0058】一方、外れ判定となった場合は、S270
からS310に進み、外れリーチジョブを行うかどうか
を乱数により決定する。すなわち、S310において、
リーチジョブ決定乱数を発生させ、これを読み込み、他
方、S320において、リーチ番号メモリ142h(図
7参照)に記憶されているリーチ番号を読み出す。S3
30において、両者が一致していれば外れリーチジョブ
に、一致していなければ通常外れジョブとなる。
【0059】外れリーチジョブの場合は、S340へ進
み、少なくとも揃えるべき2つの特別図柄(例えば、3
種類の特別図柄のうち、左図柄と右図柄)を、大当り図
柄決定乱数(別途乱数を発生させるようにしてもよい)
を使用して決定する(S340、S350)。また、S
360において、外れ中図柄を乱数により同様に決定
し、S370において決定した乱数値を外れ中図柄番号
メモリ142f(図7参照)に記憶する。また、S38
0において、「外れリーチ」という判定結果(本実施例
では「2」)を判定結果メモリ142i(図7参照)に
記憶する。一方、通常外れジョブの場合は、S390に
進み、各特別図柄(例えば、左図柄、右図柄及び中図
柄)をそれぞれ乱数により決定し、決定した各乱数値を
それぞれ対応する外れ番号メモリ142d、142e、
142fに記憶する(S390〜S440)。また、S
450において、「通常外れ」という判定結果(本実施
例では「3」)を判定結果メモリ142i(図7参照)
に記憶する。なお、外れリーチ用の図柄、通常外れ用の
図柄は、リセット毎の乱数参照により作成してもよい。
【0060】次に、特別図柄メインジョブの概略の流れ
を図8を参照して説明する。まず、S500において、
特別図柄表示装置16における液晶表示盤27(図2参
照)上で各特別図柄の変動表示を開始させる。例えば、
左図柄及び右図柄を上から下へ、中図柄を下から上へス
クロール変動させる。
【0061】次いで、S510において、判定結果メモ
リ142i(図7参照)から図6で得られた各入賞に対
する判定結果を読み出す。具体的には、大当り判定
(「1」)の場合は(S520:YES)、S600に
進み、大当り番号(識別情報決定用値)を大当り番号メ
モリ(決定用値記憶手段)142g(図7参照)から読
み出し、S560〜S580に進んで、各特別図柄を、
例えば、左図柄、右図柄、中図柄の順序で同一図柄に揃
えて停止表示させ確定させる。
【0062】一方、外れリーチ判定(「2」)の場合は
(S530:YES)、S590に進み、大当り番号
(少なくとも揃えるべき2つの特別図柄、例えば、左図
柄番号と右図柄番号)と、外れ中図柄番号とを各メモリ
142c、142f(図7参照)から読み出し、S56
0〜S580に進んで、各特別図柄を、例えば、左図
柄、右図柄、中図柄の順序で、左図柄及び右図柄は同一
図柄に揃え、中図柄は他の図柄とは異なる図柄で停止表
示させ確定させる。
【0063】また、通常外れ判定(「3」)の場合は
(S540:YES)、S550に進み、外れ各図柄番
号を外れ番号メモリ142d、142e、142f(図
7参照)からそれぞれ読み出し、S560〜S580に
進んで、各特別図柄を(例えば、左図柄、右図柄及び中
図柄)、相互にずれたタイミングで停止表示させ確定さ
せる。
【0064】次に、大当たり判定により、液晶表示盤2
7(図2参照)には所定の配列態様で特別図柄が表示さ
れる(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態
様)。その後、図9に示すような特別遊技が実行される
(特別遊技状態)。特別遊技状態においては、まず、大
入賞装置31(図2参照)の開閉板312が開放状態と
なり(S600)、大入賞口311への遊技球の入賞が
遊技者にとって優位な状態となる(遊技球受入状態)。
【0065】この特別遊技状態においては、大入賞装置
31は、終了条件が成立するまで遊技球受入状態が継続
される。例えば、開放状態が所定時間t1(例えば30
秒)経過したとき(S610:YES)、もしくは入賞
球検知スイッチ318に所定数n1(例えば10個)の
入賞が検知されたとき(S620:YES)に終了条件
が成立し、遊技球受入状態が一旦終了して、開閉板31
2が閉鎖状態となって1ラウンドが終了する(S63
0)。この開閉板312が閉鎖されて所定時間t2(例
えば0.5秒)が経過した後に(S640:YES)、
所定の継続条件が成立していれば(S650:YE
S)、再びS600において開閉板312が開放状態と
なり大入賞装置31が遊技球受入状態となる。なお、こ
のような終了条件までを1ラウンドとする遊技球受入状
態は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では16ラ
ウンド)まで繰り返し継続される(S660)。また、
終了条件成立時に継続条件が不成立の場合(S650:
NO)は、特別遊技状態がそのラウンドで終了(いわゆ
るパンク)するものとなっている(S670)。
【0066】次に、本実施例の遊技機1においては、大
当たり判定により特別図柄表示装置16の液晶表示盤2
7(図2参照)に停止表示された特別図柄の種類に基づ
き、上記特別遊技状態の終了後、次の大当りまで当否判
定の確率(大当り確率)を変更(向上)させる確率変更
手段が備えられている。具体的には、予め記憶されてい
る上記当り図柄決定用乱数値(識別情報決定用乱数値)
が、確率変更用乱数値と非確率変更用乱数値とから構成
され、各乱数値の取得に応じて確率変更用図柄又は非確
率変更用図柄が停止表示されるもので、確率変更用図柄
で停止表示された場合、上記特別遊技状態終了後、次の
大当りまで当否判定の確率(大当り確率)が通常の約4
〜5倍に向上するものとされている。
【0067】以下、上記当否判定に用いる当否用乱数
と、当り図柄の決定に用いる当り図柄決定用乱数につい
て図10を参照しつつ説明する。図10において、上段
が当否判定用乱数、下段が当り図柄決定用乱数とされ、
これら各乱数が始動入賞検知に基づいてそれぞれ取得さ
れる。本実施例においては、当否判定用乱数は0〜30
6で307個の乱数値、当り図柄決定用乱数は0〜28
で29個の乱数値が発生しており、それぞれ互いに素な
個数で構成されている。
【0068】このような乱数のうち、当否判定用乱数値
として例えば「7」を取得した場合、大当り判定とされ
特別遊技状態が発生し、当り図柄決定用乱数値として
「15」〜「28」を取得した場合、これらは特定図柄
決定用値(特定識別情報決定用値)として記憶されてお
り、上記確率変更手段により確率変更処理が特別遊技状
態終了後に行われる。一方、当り図柄決定用乱数値とし
て「0」〜「14」を取得した場合、これらは通常図柄
決定用値(通常識別情報決定用値)として記憶されてお
り、確率変更処理が行われず、特別遊技終了後、通常の
大当り確率で当否判定が行われる遊技状態となる。
【0069】図10に示したように、当り図柄決定用乱
数値を2分割化して特定図柄決定用値群と通常図柄決定
用値群との2つの領域群とし、それぞれが周期性をもっ
て配列することのないように当り図柄決定用値を記憶し
ている。換言すれば、連続した特定図柄決定用値群と、
連続した通常図柄決定用値群とを含んで図柄決定用値を
記憶し、特定図柄決定用値あるいは通常図柄決定用値の
いずれかが周期的に連続して発生しにくいようにしてい
る。すなわち、図示したように、第1周期目では大当り
乱数「7」に対応する図柄決定用乱数は「7」で、非確
率変更の図柄態様となり、第2周期目では大当り乱数
「7」に対応する図柄決定用乱数は「26」で、確率変
更の図柄態様となり、というように周期的な当り図柄の
連続発生を防ぐようにしている。
【0070】一方、図11に示すように、当否判定用乱
数値の2周期目以降の乱数の初期値がランダムに決定さ
れる方式(いわゆる初期値乱数方式)を採用した遊技機
にも、上記のような当り図柄決定用乱数値の周期性排除
配列化(2分割化)を適用することが可能である。図1
1においては、2周期目以降の初期値乱数nが0〜30
6の中からランダムに決定され、例えば第m周期目の大
当り値「7」が確変用図柄に相当した場合、それ以降の
周期の大当り値「7」に対して、周期的な当り図柄の連
続発生(例えば確変用図柄の連続発生等)が生じにくい
ものとなっている。
【0071】一方、図12に示すように、当り図柄決定
用乱数値を不特定数毎に連続する特定図柄決定用値群と
通常図柄決定用値群とに細分化して、各領域群を複数形
成し、それぞれが周期性をもって配列することのない当
り図柄決定用値とすることもできる。この場合も、当否
判定用乱数「7」を取得した場合に大当りとなるが、第
1周期目の「7」から第2周期目の「7」(図示略)以
降、連続した周期で確変用又は非確変用の当り図柄決定
用乱数が続きにくいものとなっている。なお、電源投入
直後の乱数の初期値をランダムに決定する方式を採用し
た遊技機にも、上述の図10ないし図12に示したよう
な乱数値配列を適用可能である。
【0072】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記
載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限
定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範
囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改
良を適宜付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例たるパチンコ機の正面図。
【図2】その遊技盤の正面図。
【図3】図1のパチンコ機の裏面図。
【図4】図1のパチンコ機の電子制御装置の一例を示す
ブロック図。
【図5】図4の電子制御装置におけるメインジョブの流
れを示すフローチャート。
【図6】その当否判定ジョブの流れを抽出して示すフロ
ーチャート。
【図7】図4の特別図柄制御部の主要メモリを示す説明
図。
【図8】特別図柄メインジョブの流れを示すフローチャ
ート。
【図9】特別遊技ジョブの流れを示すフローチャート。
【図10】当否判定用乱数及び当り図柄決定用乱数の一
例を示す説明図。
【図11】当否判定用乱数及び当り図柄決定用乱数の一
変形例を示す説明図。
【図12】当否判定用乱数及び当り図柄決定用乱数の一
変形例を示す説明図。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 10 遊技盤 16 特別図柄表示装置(識別情報表示装置) 18 変動入賞装置 31 大入賞装置 28,29,30 特別図柄表示領域(表示領域) 140 主制御部(当否判定手段、識別情報決定手段、
決定用値記憶手段、当否用乱数発生手段、当否用乱数取
得手段、識別情報決定用乱数発生手段、識別情報決定用
乱数取得手段、当り確率変更手段) 160 特別図柄制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月30日(2000.11.
30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 当否の判定を行う当否判定手段と、 前記当否に基いて識別情報を決定する識別情報決定手段
    と、 前記識別情報の決定に用いられる識別情報決定用値を記
    憶する決定用値記憶手段とを備え、 前記識別情報決定用値は、特定識別情報決定用値と通常
    識別情報決定用値とを少なくとも含み、その何れかが少
    なくとも周期性排除配列を含んで構成されていることを
    特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 当否の判定を行う当否判定手段と、 前記当否に基いて識別情報を決定する識別情報決定手段
    と、 前記識別情報の決定に用いられる識別情報決定用値を記
    憶する決定用値記憶手段とを備え、 前記識別情報決定用値は、特定識別情報決定用値と通常
    識別情報決定用値とを少なくとも含み、その何れかが少
    なくとも連続した値を含むことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 当否の判定を行う当否判定手段と、 前記当否に基いて識別情報を決定する識別情報決定手段
    と、 前記識別情報の決定に用いられる識別情報決定用値を記
    憶する決定用値記憶手段とを備え、 前記識別情報決定用値は、連続した特定識別情報決定用
    値群と、連続した通常識別情報決定用値群とを少なくと
    も含むことを特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】 前記識別情報決定用値は2分割され、前
    記特定識別情報決定用値群と前記通常識別情報決定用値
    群との各分割群から構成されている請求項3記載の遊技
    機。
  5. 【請求項5】 当否用乱数を発生させる当否用乱数発生
    手段と、 前記当否用乱数を取得する当否用乱数取得手段と、 識別情報決定用乱数を発生させる識別情報決定用乱数発
    生手段と、 前記識別情報決定用乱数を取得する識別情報決定用乱数
    取得手段と、を含み、 前記当否判定手段は、取得した前記当否用乱数と予め設
    定された当り用判定値とを比較判定して当否の判定を行
    い、 前記識別情報決定手段は、取得した前記識別情報決定用
    乱数と予め記憶された前記識別情報決定用値とを比較判
    定して識別情報の決定を行い、 前記識別情報決定用乱数は、前記当否用乱数と同時に取
    得される請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 決定された前記識別情報に基いて、前記
    当否判定手段による当否判定の確率を変更可能な当り確
    率変更手段を含み、 前記特定識別情報決定用値が、前記当否判定の確率を変
    更する場合の識別情報に対応する請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記当否用乱数の個数と、前記識別情報
    決定用乱数の個数とが、互いに異なる素数である請求項
    1ないし6のいずれかに記載の遊技機。
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