JP2001298514A

JP2001298514A - 折り畳み式携帯通信機

Info

Publication number: JP2001298514A
Application number: JP2000110660A
Authority: JP
Inventors: Masato Toba; 誠人鳥羽
Original assignee: NEC Saitama Ltd
Current assignee: NEC Saitama Ltd
Priority date: 2000-04-12
Filing date: 2000-04-12
Publication date: 2001-10-26

Abstract

(57)【要約】【課題】操作性を良くし、デザインをすっきりさせ、筐
体ケースの強度を向上させ、筐体ケースの成形性を良く
する。【解決手段】第１筐体１と、第２筐体２と、第１筐体１
と第２筐体２とを揺動可能に連結する揺動軸７と、揺動
軸７上に配置されるキー４とを含み、第１筐体１が有す
る第１面８と、第２筐体２が有する第２面９とが概ね一
致するように折り畳まれることが可能であり、キー４
は、回動軸１３を中心に回動可能であり、キー４が回転
する方向を出力する。このようなキー４の配置によっ
て、筐体表面に配置されるキーボタンの個数が減少し、
筐体ケースの開口部の領域が小さくなる。回動軸１３
は、揺動軸７に概ね一致している。キー４は、回動軸１
３に垂直な方向１５に並行移動可能であり、並行移動に
基づいてオンまたはオフを出力する。折り畳まれた状態
では、キー４は、外部に露出し、使用者はキー４を操作
できる。外部に露出する第３面１８に表示部１９を含
み、折り畳まれた状態で、キー４を操作したとき、表示
部１９に動作状況が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、折り畳み式携帯通
信機に関し、特に、操作性が良く、筐体ケースの強度、
形成性をより向上させ得る折り畳み式携帯通信機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】携帯通信機は、その携帯性を高めるため
小型化が求められる。非使用時に小さくなり、使用時に
操作しやすく、表示が見やすい大きさになるように、携
帯通信機を複数の筐体で構成し、これらをヒンジで連結
し折り畳むことが可能な折り畳み式携帯通信機が開発さ
れている。

【０００３】更に、携帯通信機は、多機能化に伴い、キ
ーボタン数が増加しデザインが煩雑になる。キーボタン
数を減少させるため、その操作にはメニュー選択が用い
られる。メニューの選択には、スクロールキーが有用で
ある。スクロールキーは、携帯通信機の表示部に表示さ
れた情報のスクロールにも用いられる。

【０００４】図５に示される公知の折り畳み式携帯通信
機は、表示部１０５を持つ表示側筐体１０１と、キーボ
タン１０６、ボタン式スクロールキー１０４を持つボタ
ン側筐体１０２とがヒンジ部１０３により折り畳み可能
に連結されている。このようなボタン式スクロールキー
１０４では、表示部１０５に表示された項目をスクロー
ルさせるために、使用者は何回もキーを押下しなければ
ならない。更に、このようなボタン側筐体１０２は、ボ
タン式スクロールキー１０４が収まる開口部の領域が大
きい。このような開口部によって、筐体の強度が弱くな
り、金型成形品である筐体のケースの成形時、素材の流
動性が悪く成形性が悪い。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、操作
性が良く、デザインがすっきりしている折り畳み式携帯
通信機を提供することにある。本発明の他の課題は、筐
体ケースの強度が高い折り畳み式携帯通信機を提供する
ことにある。本発明の更に他の課題は、筐体ケースの成
形性が良い折り畳み式携帯通信機を提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧（）付きで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複
数・形態又は複数の実施例のうちの少なくとも１つの実
施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特
に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現さ
れている技術的事項に付せられている参照番号、参照記
号等に一致している。このような参照番号、参照記号
は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の
技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよ
うな対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の
形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈すること
を意味しない。

【０００７】本発明による折り畳み式携帯通信機は、第
１筐体（１）と、第２筐体（２）と、第１筐体（１）と
第２筐体（２）とを揺動可能に連結する揺動軸（７）
と、揺動軸（７）上に配置されるキー（４）とを含み、
第１筐体（１）が有する第１面（８）と、第２筐体
（２）が有する第２面（９）とが概ね一致するように折
り畳まれることが可能であり、キー（４）は、回動軸
（１３）を有し、回動軸（１３）を中心に回動可能であ
り、キー（４）が回転する方向を出力する。このような
キー（４）の配置によって、筐体表面上に配置されるキ
ーボタンの個数が減少し、筐体ケースの開口部の領域が
小さくなる。キー（４）は、その回動方向（１４）によ
って２つの値を出力する。

【０００８】回動軸（１３）は、揺動軸（７）に概ね一
致していることが好ましい。キー（４）は、キー（４）
が回動する角度を出力する。その回動角度が出力回数に
対応することにより、使い勝手が向上する。

【０００９】キー（４）は、回動軸（１３）に垂直な方
向（１５）に並行移動可能であり、並行移動に基づいて
オンまたはオフを出力する。このような機能により、更
に、筐体上に配置されるキーボタンの個数を削減でき
る。

【００１０】第１面（８）と第２面（９）とが概ね一致
するように折り畳まれた状態では、キー（４）は、外部
に露出する。折り畳まれた状態で、使用者はキー（４）
を操作できる。更に、第１筐体（１）が有する第３面
（１８）に配置される表示部（１９）を含み、第１面
（８）と第２面（９）とが概ね一致した状態では、第３
面（１８）が外部に露出する。折り畳まれた状態で、使
用者がキー（４）を操作したとき、表示部（１９）に折
り畳み式携帯通信機（１０）の動作状況が表示される。
このような表示は、更に使い勝手を向上させる。

【００１１】表示部（１９）は、発光ダイオードである
ことが好ましい。表示部（１９）は、液晶表示装置であ
ることが更に好ましい。

【００１２】

【発明の実施の形態】図に一致対応して、本発明による
折り畳み式携帯通信機の実施の形態は、表示側筐体とボ
タン側筐体とから形成され、これらを連結するヒンジ部
に回転式スクロールキーが備えられている。その表示側
筐体１は、図１に示されるように、表示側面８を有し、
表示側面８に表示部５を有している。ボタン側筐体２
は、ボタン側面９を有し、ボタン側面９に複数のキーボ
タン６を有している。表示側筐体１は、ボタン側筐体２
にヒンジ部３が有する軸７の周りに揺動可能に連結され
ている。携帯通信機１０は、表示側筐体１の表示側面８
とボタン側筐体２のボタン側面９とが概ね重なるように
折り畳むことが可能である。回転式スクロールキー４
は、ヒンジ部３に配置されている。

【００１３】図２は、携帯通信機１０の断面を示してい
る。表示側筐体１は、内部にプリント基板１１を有して
いる。ボタン側筐体２は、内部にプリント基板１２を有
している。プリント基板１１とプリント基板１２は、携
帯通信機１０の機能を果たすため、図示されないフレキ
シブルプリント基板またはケーブルによって電気的に接
続されている。

【００１４】回転式スクロールキー４は、回転軸１３を
有しており、回転軸１３を中心とする２つの回転方向１
４に回転可能である。回転軸１３は、ヒンジ部３の軸７
と概ね一致している。回転式スクロールキー４は、プリ
ント基板１１、またはプリント基板１２に電気的に接続
している。回転式スクロールキー４は、使用者により回
転された回転方向と回転角度とをプリント基板１１、ま
たはプリント基板１２に出力する。回転式スクロールキ
ー４は、スイッチユニット１６を有している。回転式ス
クロールキー４は、回転軸８に概ね垂直で、且つ、表示
側面８若しくはボタン側面９にほぼ垂直な方向１５に押
下可能である。スイッチユニット１６は、回転式スクロ
ールキー４が方向１５に押下されたか否かに基づいてオ
ンまたはオフを出力する。

【００１５】回転式スクロールキー４をヒンジ部３に設
けたことで、ボタン側筐体２のボタン側面９に配置され
るキーボタン６の個数が減少する。キーボタン６の個数
の減少は、携帯通信機１０のデザインをすっきりさせ、
ボタン側筐体２のケースの開口部を減少させる。ケース
の開口部の減少は、ケースの強度を向上させる。ケース
は、金型成形により製造される。ケースの開口部の減少
は、更に、ケースの成形時、素材の流動性を良くして成
形性を向上させる。

【００１６】折り畳み式通信機１０の機能は、回転式ス
クロールキー４を用いたメニュー選択により実行され
る。表示部５に折り畳み式通信機１０の機能に対応した
複数の項目の一覧が表示され、そのうち１つの項目は他
の項目と識別可能に選択表示される。回転式スクロール
キー４が回動されることにより、その回動角に応じて選
択表示された項目が変化する。回転式スクロールキー４
が方向１５に押下されることにより、選択表示された項
目が決定され、決定された項目に対応した機能が実行さ
れる。

【００１７】回転式スクロールキー４は、更に、表示部
１１に表示された情報をスクロールさせる時に用いられ
る。情報は、電話番号、住所録等が例示されている。回
転式スクロールキー４が回動されることにより、その回
動角に応じて表示された情報がスクロールする。

【００１８】ボタン式スクロールキーでは、項目を変化
させるために、使用者は何回もキーを押さなくてはなら
ない。回転式スクロールキー４は、使用者が指により回
転させるだけで項目の選択が可能であり、使い勝手が良
い。

【００１９】本発明による折り畳み式携帯通信機の実施
の他の形態は、折り畳まれた状態で回転式スクロールキ
ーが使用可能である。図３に示されるように、折り畳み
式携帯通信機１０が折り畳まれた状態で、回転式スクロ
ールキー４が外部に露出している。表示側筐体１の面１
８には、ＬＥＤ１９が設けられている。面１８は、表示
側筐体１の表示側面８の反対側の面である。

【００２０】折り畳み式携帯通信機１０が折り畳まれた
状態で、回転式スクロールキー４が回転されたとき、折
り畳み式携帯通信機１０は着信音量の調節、感度調整な
ど折り畳まれた状態で必要な機能が動作する。ＬＥＤ１
３は、この動作に基づいて、発光し、点滅間隔、色調、
または照光輝度の変化により、機能の動作状況を使用者
に通知する。ＬＥＤ１９の代わりに液晶表示画面が設け
られてもよい。この場合、液晶表示画面は、折り畳まれ
た状態での機能を表示し、メニュー選択によりその機能
を実行させる。

【００２１】本発明による折り畳み式携帯通信機の実施
の更に他の形態は、ヒンジ部にスライド式スクロールキ
ーが設けられている。そのスライド式スクロールキー２
１は、回転軸２３を有しており、回転軸２３は、ヒンジ
部３の軸７と概ね一致している。スライド式スクロール
キー２１は、回転軸２３を中心とする２つの回転方向２
４に揺動可能であり、初期の角度から所定の角度以上に
は回転しない。使用者がスライド式スクロールキー２１
を揺動させ、揺動を止めると、スライド式スクロールキ
ー２１は初期の角度に戻る。スライド式スクロールキー
２１は、プリント基板１１、またはプリント基板１２に
電気的に接続している。スライド式スクロールキー２１
は、使用者により回動された回転方向をプリント基板１
１、またはプリント基板１２に出力する。

【００２２】スライド式スクロールキー２１は、スイッ
チユニット２６を有している。スライド式スクロールキ
ー２１は、回転軸２３に概ね垂直で、且つ、表示側面８
若しくはボタン側面９にほぼ垂直な方向２５に押下可能
である。スイッチユニット２６は、スライド式スクロー
ルキー２１が方向２５に押下されたか否かに基づいてオ
ンまたはオフを出力する。

【００２３】メニュー選択では、スライド式スクロール
キー２１が揺動されることにより、選択表示された項目
が変化する。スライド式スクロールキー２１が初期の角
度に戻らなかった場合、選択表示された項目は連続的に
変化する。スライド式スクロールキー２１が初期の角度
に戻ると、項目の変化が終了する。スライド式スクロー
ルキー２１が方向２５に押下されることにより、選択表
示された項目が決定され、決定された項目に対応した機
能が実行される。

【００２４】

【発明の効果】本発明による折り畳み式携帯通信機は、
ヒンジ部にスクロールキーが配置され、筐体表面に配置
されるキーボタンの個数が減少する。キーボタンの個数
の減少は、デザインをすっきりさせ、筐体ケースの開口
部を減少させる。ケースの開口部の減少は、ケースの強
度を向上させ、ケースの成形時、素材の流動性を良くし
て成形性を向上させる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明による折り畳み式携帯通信機を
開放した状態を示す平面図である。

【図２】図２は、本発明による折り畳み式携帯通信機の
実施の形態において、揺動軸を法線とし、回転式スクロ
ールキーを含む平面を切断面とする断面図である。

【図３】図３は、折り畳み式携帯通信機を折り畳んだ状
態を示す平面図である。

【図４】図４は、本発明による折り畳み式携帯通信機の
実施の更に他の形態を示す断面図である。

【図５】図５は、公知の折り畳み式携帯通信機の実施の
形態を示す平面図である。

【符号の説明】

１…表示側筐体２…ボタン側筐体４…回転式スクロールキー７…揺動軸８…表示側面９…ボタン側面１３…回動軸１４…回転方向１５…方向１８…面１９…表示部

フロントページの続きＦターム(参考） 4E360 AA02 AB04 AB08 AB12 AB17 AB18 AB20 AB42 BA04 BB02 BC05 EA13 ED03 ED17 ED27 FA09 GA46 GA51 GB26 5K023 AA07 BB04 BB11 DD08 GG03 RR01

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１筐体と、第２筐体と、前記第１筐体と前記第２筐体とを揺動可能に連結する揺
動軸と、前記揺動軸上に配置されるキーとを含み、前記第１筐体が有する第１面と、前記第２筐体が有する
第２面とが概ね一致するように折り畳まれることが可能
であり、前記キーは、回動軸を有し、前記回動軸を中心に回動可
能であり、前記キーが回転する方向を出力する折り畳み
式携帯通信機。
【請求項２】請求項１において、前記回動軸は、前記揺動軸に概ね一致している折り畳み
式携帯通信機。
【請求項３】請求項２において、前記キーは、前記キーが回動する角度を出力する折り畳
み式携帯通信機。
【請求項４】請求項２において、前記キーは、前記回動軸に垂直な方向に並行移動可能であり、前記並
行移動に基づいてオンまたはオフを出力する折り畳み式
携帯通信機。
【請求項５】請求項４において、前記第１面と前記第２面とが概ね一致した状態では、前
記キーが外部に露出する折り畳み式携帯通信機。
【請求項６】請求項５において、更に、前記第１筐体が有する第３面に配置される表示部を含
み、前記第１面と前記第２面とが概ね一致した状態では、前
記第３面が外部に露出する折り畳み式携帯通信機。
【請求項７】請求項６において、前記表示部は、発光ダイオードである折り畳み式携帯通
信機。
【請求項８】請求項６において、前記表示部は、液晶表示装置である折り畳み式携帯通信
機。