JP2001298410A - 移動通信システムにおける受信信号電力測定方法および移動通信端末 - Google Patents

移動通信システムにおける受信信号電力測定方法および移動通信端末

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JP2001298410A JP2000109953A JP2000109953A JP2001298410A JP 2001298410 A JP2001298410 A JP 2001298410A JP 2000109953 A JP2000109953 A JP 2000109953A JP 2000109953 A JP2000109953 A JP 2000109953A JP 2001298410 A JP2001298410 A JP 2001298410A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信ダイバーシチによって得られる利得分を
考慮した受信信号電力測定方法および移動通信端末を提
供する。 【解決手段】 Rake合成部では、チャネル推定値と
個別パイロットシンボルをRake合成し、さらにアン
テナ1および2それぞれの個別パイロットシンボルの変
調パターンの複素共役を乗算することにより変調位相を
もどし、それぞれのアンテナからの信号のRake合成
出力を得る。更に送信ダイバーシチ利得推定部では、各
アンテナからのRake合成後の受信信号振幅と、送信
ダイバーシチ合成後のRake合成後の受信信号振幅の
比の推定値を算出する。送信ダイバーシチ利得推定部が
算出した比はそれぞれのアンテナからのRake合成出
力とかけあわせて、足し算した後に電力を求めることに
より、最終的なRake合成後受信信号電力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル無線通
信、特に移動通信システムにおける、移動通信端末に関
し、より詳細には、無線基地局において複数アンテナを
用いた送信ダイバーシチを適用している場合の送信電力
制御用の受信信号電力測定方法および移動通信端末に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】以下の説明では、移動通信システムのア
クセス技術としてCDMA(CodeDivision
Multiple Access)を用いた場合を想
定する。本発明はCDMA以外のアクセス方式を適用し
た移動通信システムにも採用することは可能であるが、
本発明が目的とする、高精度な送信電力制御が、システ
ム容量に及ぼす効果がより大きいと考えられるCDMA
を適用した移動通信システムに本発明を採用した場合に
ついて説明する。
【0003】図1に、CDMA移動通信システムの送信
電力制御の流れと無線スロット構成との関係の一例を示
す。図1の(1)に示すように、受信信号電力測定は送
信電力制御区間(以降“スロット”とする)ごとに行
う。雑音干渉電力の測定結果を用いて割り算を行い
((2))、受信SNIR(信号電力対干渉電力比)を
求めた後、基準SNIRと比較を行って((3))、測
定結果が基準SNIRを上回った場合には基地局送信電
力を下げるように、測定結果が基準SNIRを下回った
場合には基地局送信電力を上げるように、送信側のチャ
ネルの送信電力制御指示子を送信する((4))。個別
チャネル中にはSNIR測定、チャネル推定、送信ウェ
イトの推定に用いられる個別パイロットシンボルが配置
されており、受信信号電力測定には、該個別パイロット
シンボルが用いられる。
【0004】本発明では基地局アンテナによる送信ダイ
バーシチとして、文献(3GPPRAN TS25.2
14 V3.1.0,Dec 1999)に記述されて
いる閉ループモード1が適用される場合を想定してい
る。図2は、閉ループモード1の概要構成を示したもの
である。図2において、c1,k,c2,kはそれぞれアンテ
ナ1および2からのk番目のマルチパスのチャネルベク
トルとし、w1,w2は各アンテナのウェイトベクトル
(位相、振幅を操作する複素数)を示す。
【0005】各マルチパスの受信複素信号は、マルチパ
ス干渉、熱雑音や他セル干渉など無視すると、元々の送
信シンボルs(t)に、このウェイティングファクタ
(ウェイトベクトル)と、チャネルベクトルをかけあわ
せた信号となり、これらがマルチパス分だけ足された形
で受信される。即ち、マルチパスの数をPathとすると、
受信信号r(t)は下式で表される。
【0006】
【数21】
【0007】ただし、τkはk番目のマルチパスの遅延
時間を示し、数式(2)のなかでw1は常時1であるの
で右辺では省略し、w2をwとしている。
【0008】Kを有効フィンガ数とし、このr(t)か
ら得られるnシンボル目のRake合成出力をz(n)
(s(n)の推定値)とすると、z(n)は以下のよう
に表される(雑音干渉成分は省略する)。
【0009】
【数22】
【0010】移動端末は、このRake合成後の受信信
号z(n)の電力を大きくするような送信ウェイトwを
選択し、上りの個別チャネルにマッピングされるフィー
ドバックインフォメーション(FBI)を用いて制御す
る。
【0011】移動機における送信電力制御用のSIR測
定ではRake合成後の受信信号電力と雑音干渉電力が
計算できることが望ましい。送信ダイバーシチの閉ルー
プモード1を適用している個別チャネルRake合成後
信号電力Sは以下のように表される。
【0012】
【数23】
【0013】ただし、
【外61】
【0014】は片方のアンテナからの個別チャネルの受
信信号電力(送信ダイバーシチ利得を考慮しない)の短
区間中央値とし、瞬時変動の影響を除去する程度にチャ
ネルベクトルの電力の合計値を時間平均する操作を
E[]とすると、時間平均は、下式の様に正規化する。
【0015】
【数24】
【0016】
【数25】
【0017】一方Rake合成後の雑音干渉電力Iは以
下のように表される。
【0018】
【数26】
【0019】ただし、σk 2は各パス位置における雑音干
渉電力であり、以下のように表される。
【0020】
【数27】
【0021】ただし、Nは熱雑音および他セル干渉の電
力を示し、
【外62】
【0022】は当該セルからの各送信アンテナの送受信
電力の短区間中央値を示す。
【0023】SIRは以下のように表される。
【0024】
【数28】
【0025】文献(3GPP RAN TS25.21
1 V3.1.0,Dec 1999)に記述があるよ
うに、閉ループモード1では個別パイロットシンボルは
各アンテナで直交パターンを伝送する。これは、移動機
側で送信アンテナ2のウェイトベクトルを、アンテナ2
から送信された個別パイロットシンボルをRake合成
して推定するためである。従来の受信信号電力測定で
は、この直交して送信されるアンテナ1と2のパイロッ
トのRake合成後振幅を足し算した後、電力を計算す
る方法をとっていた。即ち、各アンテナからの受信信号
は互いに直交したパターンであるために分離された形で
Rake合成され、それらを加算した後に電力を計算し
ていた。以下に従来方法の一例を、式を交えてより詳細
に説明する。 移動機で推定する受信信号電力
【外63】
【0026】は、例えば以下のように表すことが出来
る。
【0027】
【数29】
【0028】ただし、
【外64】
【0029】はそれぞれアンテナ1とアンテナ2の個別
パイロットのRake合成後受信信号として以下の様に
求める。
【0030】
【数30】
【0031】
【数31】
【0032】ただし、x1(n)とx2(n)はそれぞれ送信ア
ンテナ1,2から送信される互いに直交した個別パイロ
ットの変調シンボルパターンを、
【外65】
【0033】はそれぞれ共通パイロットチャネルの受信
信号から推定されるk番目のパスのアンテナ1とアンテ
ナ2のチャネル推定値を示す。以下の説明では、このよ
うにRake合成に用いるチャネル推定値は共通パイロ
ットチャネルの受信信号から算出することを仮定する
が、個別パイロットシンボルを使用する場合や、共通パ
イロットチャネルと個別パイロットシンボルを併用する
場合においても、同様に受信SNIRが求められ、本発
明の適用も同様の効果を示す。
【外66】
【0034】はアンテナ2のウェイトベクトルの推定値
を示す。NDPは個別パイロットシンボル数、SFDCH
個別チャネルの拡散符号長を示し、チップあたりの出力
とするために割り算を施しているが、省略しても問題は
ない。また、数式(10)、(11)中のrk(n)は、DCH
のk番目のフィンガの受信逆拡散信号ベクトルとして以
下のように表される。
【0035】
【数32】
【0036】ここで、式中のikは雑音干渉成分を示
す。
【0037】この受信信号電力推定値は、雑音干渉成分
を無視すると、
【0038】
【数33】
【0039】となる。ただし、
【外67】
【0040】は共通パイロットチャネルの受信電力の短
区間中央値を示す。
【0041】数式(13)において、受信信号電力の推定
【外68】
【0042】は、数式(3)に示すSと同じ値、或いは
定数倍には収束しない。これは、ウェイトベクトルを制
御することによる送信ダイバーシチ利得が計算に入らな
いことによるものである。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】前述したように従来
の、送信ダイバーシチ閉ループモード1を適用している
場合の移動端末における受信信号電力測定は、送信ダイ
バーシチによって得られる利得分を考慮していない方法
であったため、データシンボルのRake合成後の受信
信号電力とは異なった値に収束する。これにより、送信
電力制御の誤差が大きくなり、特に送信ダイバーシチ利
得が大きい低速移動環境では送信電力の増大、容量の劣
化や通信品質の劣化の原因となっていた。
【0044】そこで本発明は、送信ダイバーシチによっ
て得られる利得分を考慮した受信信号電力測定を行うこ
とで、より高精度な送信電力制御を実現し送信電力の低
減、容量の増大、通信の高品質化を実現することを目的
とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】すなわち、このような課
題を達成するために、請求項1記載の発明は、基地局に
おいて送信ダイバーシチを適用できる移動通信システム
において、該移動通信システムを構成する移動通信端末
であって、送信ダイバーシチによって得られる利得分を
推定する送信ダイバーシチ利得推定手段と、共通パイロ
ットチャネルの受信信号から、各送信アンテナからの各
マルチパスのチャネルベクトルを推定するチャネルベク
トル推定手段と、各送信アンテナのウェイトベクトルを
推定するウェイトベクトル推定手段と、チャネルベクト
ルの推定値とウェイトベクトルの推定値を用いて、各送
信アンテナからのパイロット信号のRake合成出力信
号の平均値を推定するRake合成後パイロット信号平
均化手段と、前記Rake合成出力信号の平均値に、前
記送信ダイバーシチによって得られる利得分の推定値を
反映する送信ダイバーシチ利得反映手段と、送信ダイバ
ーシチ利得反映後の受信信号電力を計算する受信信号電
力計算手段とを備えることを特徴とする。
【0046】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の移動通信端末において、前記送信ダイバーシチ利得
推定手段は、前記ウェイトベクトルの推定値と前記チャ
ネルベクトルの推定値とを用いて、前記各送信アンテナ
からの受信信号のRake合成後の受信信号振幅と送信
ダイバーシチを適用された信号のRake合成後の受信
信号振幅との比を推定する送信ダイバーシチ利得比計算
手段を備え、前記送信ダイバーシチ利得反映手段は、前
記送信ダイバーシチ利得比計算手段により計算された利
得比を、各送信アンテナからの信号のRake合成出力
信号にかけあわせることを特徴とする。
【0047】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の移動通信端末において、前記Rake合成後パイロ
ット信号平均化手段は、アンテナ1とアンテナ2の個別
パイロットシンボルの変調パターンをそれぞれx1(n)と
2(n)とし、逆拡散を行うフィンガの数をKとし、前記
チャネルベクトル推定手段により得られる、アンテナ1
とアンテナ2のk番目のフィンガのチャネル推定値をそ
れぞれ
【外69】
【0048】とし、前記ウェイトベクトル推定手段によ
り得られるアンテナ2のウェイトベクトルを
【外70】
【0049】とし、個別チャネルの拡散符号長をSF
DCHとし、個別パイロットシンボル数をNDPとし、DC
Hのk番目のフィンガの受信逆拡散信号をrk(n)と
し、アンテナ1とアンテナ2の個別パイロットシンボル
のRake合成後信号を
【外71】
【0050】とした場合、送信アンテナ1と送信アンテ
ナ2の個別パイロットシンボルのRake合成後信号を
それぞれ数式(10)、(11)を計算し出力すること
を特徴とする。
【0051】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の移動通信端末において、前記ダイバーシチ利得比推
定手段は、逆拡散を行うフィンガの数をKとし、前記チ
ャネルベクトル推定手段により得られる、アンテナ1と
アンテナ2のk番目のフィンガのチャネル推定値をそれ
ぞれ
【外72】
【0052】とし、前記ウェイトベクトル推定手段によ
り得られるアンテナ2のウェイトベクトルを
【外73】
【0053】とし、アンテナ1とアンテナ2の送信ダイ
バーシチ利得比をそれぞれ
【外74】
【0054】とした場合に、数式(17)、(18)を計
算し出力することを特徴とする。
【0055】また、請求項5記載の発明は、請求項2記
載の移動通信端末において、前記送信ダイバーシチ利得
反映手段は、アンテナ1とアンテナ2の個別パイロット
シンボルのRake合成後信号を
【外75】
【0056】とし、アンテナ1とアンテナ2の送信ダイ
バーシチ利得比をそれぞれ
【外76】
【0057】とし、送信ダイバーシチ利得反映後の信号
をそれぞれ
【外77】
【0058】とした場合に、利得分の推定値の反映後の
信号をそれぞれ
【0059】
【数34】
【0060】と計算し出力することを特徴とする。
【0061】また、請求項6記載の発明は、請求項2記
載の移動通信端末において、前記受信信号電力計算手段
は、送信ダイバーシチ利得反映後の信号をそれぞれ
【外78】
【0062】とし、前記受信信号電力を
【外79】
【0063】とした場合に、
【0064】
【数35】
【0065】と計算し出力することを特徴とする。
【0066】また、請求項7記載の発明は、請求項1記
載の移動通信端末において、前記送信ダイバーシチ利得
推定手段は、前記ウェイトベクトルの推定値と前記チャ
ネルベクトルの推定値を用いて、各送信アンテナからの
受信信号のRake合成後の受信信号振幅と送信ダイバ
ーシチを適用された信号のRake合成後の受信信号振
幅の差を推定する送信ダイバーシチ利得差分計算手段を
備え、前記送信ダイバーシチ利得反映手段は、前記送信
ダイバーシチ利得差分計算手段により計算された差分
を、各送信アンテナからの信号のRake合成出力信号
に足し合わせることを特徴とする。
【0067】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載の移動通信端末において、前記Rake合成後パイロ
ット信号平均化手段は、アンテナ1とアンテナ2の個別
パイロットシンボルの変調パターンをそれぞれx1(n)と
2(n)とし、逆拡散を行うフィンガの数をKとし、前記
チャネルベクトル推定手段により得られる、アンテナ1
とアンテナ2のk番目のフィンガのチャネル推定値をそ
れぞれ
【外80】
【0068】とし、前記ウェイトベクトル推定手段によ
り得られるアンテナ2のウェイトベクトルを
【外81】
【0069】とし、個別チャネルの拡散符号長をSF
DCHとし、個別パイロットシンボル数をNDPとし、DC
Hのk番目のフィンガの受信逆拡散信号をrk(n)と
し、アンテナ1とアンテナ2の個別パイロットシンボル
のRake合成後信号を
【外82】
【0070】とした場合、送信アンテナ1と送信アンテ
ナ2の個別パイロットシンボルのRake合成後信号を
それぞれ数式(10)、(11)を計算し出力すること
を特徴とする。
【0071】また、請求項9記載の発明は、請求項7記
載の移動通信端末において、前記送信ダイバーシチ利得
差分計算手段は、逆拡散を行うフィンガの数をKとし、
前記チャネルベクトル推定手段により得られる、アンテ
ナ1とアンテナ2のk番目のフィンガのチャネル推定値
をそれぞれ
【外83】
【0072】とし、前記ウェイトベクトル推定手段によ
り得られるアンテナ2のウェイトベクトルを
【外84】
【0073】とし、アンテナ1とアンテナ2のk番目の
フィンガの、個別パイロットチャネルから計算されるチ
ャネル推定値をそれぞれ
【外85】
【0074】とし、複素数の実数部分をRe[]とし、
送信ダイバーシチ利得差を
【外86】
【0075】とした場合、
【0076】
【数36】
【0077】と計算し出力することを特徴とする。
【0078】また、請求項10記載の発明は、請求項7
記載の移動通信端末において、前記送信ダイバーシチ利
得反映手段は、アンテナ1とアンテナ2の個別パイロッ
トシンボルのRake合成後信号を
【外87】
【0079】とし、送信ダイバーシチ利得差を
【外88】
【0080】とし、送信ダイバーシチ利得反映後の信号
【外89】
【0081】とした場合、
【0082】
【数37】
【0083】と計算し出力することを特徴とする。
【0084】また、請求項11記載の発明は、請求項7
記載の移動通信端末において、前記受信信号電力計算手
段は、送信ダイバーシチ利得反映後の信号を
【外90】
【0085】とし、前記受信信号電力を
【外91】
【0086】とした場合、
【0087】
【数38】
【0088】と計算し出力することを特徴とする。
【0089】また、請求項12記載の発明は、基地局に
おいて送信ダイバーシチを適用できる移動通信システム
において、該移動通信システムを構成する移動通信端末
であって、各送信アンテナのウェイトベクトルを推定す
るウェイトベクトル推定手段と、共通パイロットチャネ
ルの受信値により各送信アンテナからの受信信号のチャ
ネルベクトルを推定するチャネルベクトル推定手段と、
前記ウェイトベクトルの推定値と前記チャネルベクトル
の推定値を用いて、送信ダイバーシチを適用した場合の
共通パイロットチャネルの受信信号電力を計算する送信
ダイバーシチ適用共通パイロットチャネル受信信号電力
計算手段と、共通パイロットチャネルと個別物理チャネ
ルの送信電力比を推定する送信電力比推定手段と、前記
送信ダイバーシチ適用共通パイロットチャネル受信信号
電力計算手段によって計算された受信信号電力と前記送
信電力比推定手段によって計算された送信電力比とをか
けあわせて送信ダイバーシチ利得反映後の個別物理チャ
ネルの電力を計算する受信信号電力計算手段とを備える
ことを特徴とする。
【0090】また、請求項13記載の発明は、請求項1
2記載の移動通信端末において、前記送信ダイバーシチ
適用共通パイロットチャネル受信信号電力計算手段は、
逆拡散を行うフィンガの数をKとし、前記チャネルベク
トル推定手段により得られる、アンテナ1とアンテナ2
のk番目のフィンガのチャネル推定値をそれぞれ
【外92】
【0091】とし、前記ウェイトベクトル推定手段によ
り得られるアンテナ2のウェイトベクトルを
【外93】
【0092】とし、前記送信ダイバーシチ適用共通パイ
ロットチャネル受信信号電力を
【外94】
【0093】とした場合、
【0094】
【数39】
【0095】と計算し出力することを特徴とする。
【0096】また、請求項14記載の発明は、請求項1
2記載の移動通信端末において、前記送信電力比推定手
段は、逆拡散を行うフィンガの数をKとし、アンテナ1
とアンテナ2のk番目のフィンガのチャネル推定値をそ
れぞれ
【外95】
【0097】とし、前記送信ダイバーシチ適用共通パイ
ロットチャネル受信信号電力を
【外96】
【0098】とし、アンテナ1とアンテナ2のk番目の
フィンガの、個別パイロットチャネルから計算されるチ
ャネル推定値をそれぞれ
【外97】
【0099】とし、前記送信電力を
【外98】
【0100】とした場合、
【0101】
【数40】
【0102】と計算し出力することを特徴とする。
【0103】また、請求項15記載の発明は、基地局に
おいて送信ダイバーシチを適用できる移動通信システム
における受信信号電力測定方法であって、送信ダイバー
シチによって得られる利得分を推定する送信ダイバーシ
チ利得推定工程と、各送信アンテナからのパイロット信
号のRake合成出力信号の平均値を推定するRake
合成後パイロット信号平均化工程と、該Rake合成出
力信号の平均値に、前記送信ダイバーシチによって得ら
れる利得分の推定値を反映する送信ダイバーシチ利得反
映工程と、送信ダイバーシチ利得反映後の受信信号電力
を計算する受信信号電力計算工程とを備えることを特徴
とする。
【0104】また、請求項16記載の発明は、請求項1
5記載の受信信号電力測定方法において、前記送信ダイ
バーシチ利得推定工程は、各送信アンテナのウェイトベ
クトルを推定するウェイトベクトル推定工程と、共通パ
イロットチャネルの受信値により各送信アンテナからの
受信信号のチャネルベクトルを推定するチャネルベクト
ル推定工程と、前記ウェイトベクトルの推定値と前記チ
ャネルベクトルの推定値を用いて、各受信信号の各アン
テナからの受信信号のRake合成後の受信信号振幅と
送信ダイバーシチを適用された信号のRake合成後の
受信信号振幅との比を推定する送信ダイバーシチ利得比
計算工程とを備え、前記送信ダイバーシチ利得反映工程
は、前記送信ダイバーシチ利得比計算工程により計算さ
れた利得比を、各送信アンテナからの信号のRake合
成出力信号にかけあわせることを特徴とする。
【0105】また、請求項17記載の発明は、請求項1
6記載の受信信号電力測定方法において、前記Rake
合成後パイロット信号平均化工程は、アンテナ1とアン
テナ2の個別パイロットシンボルの変調パターンをそれ
ぞれx1(n)とx2(n)とし、逆拡散を行うフィンガの数を
Kとし、前記チャネルベクトル推定工程により得られ
る、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィンガのチャ
ネル推定値をそれぞれ
【外99】
【0106】とし、前記ウェイトベクトル推定工程によ
り得られるアンテナ2のウェイトベクトルを
【外100】
【0107】とし、個別チャネルの拡散符号長をSF
DCHとし、個別パイロットシンボル数をNDPとし、DC
Hのk番目のフィンガの受信逆拡散信号をrk(n)と
し、アンテナ1とアンテナ2の個別パイロットシンボル
のRake合成後信号を
【外101】
【0108】とした場合、送信アンテナ1と送信アンテ
ナ2の個別パイロットシンボルのRake合成後信号を
それぞれ数式(10)、(11)を計算し出力すること
を特徴とする。
【0109】また、請求項18記載の発明は、請求項1
6記載の受信信号電力測定方法において、前記ダイバー
シチ利得比推定工程は、逆拡散を行うフィンガの数をK
とし、前記チャネルベクトル推定工程により得られる、
アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィンガのチャネル
推定値をそれぞれ
【外102】
【0110】とし、前記ウェイトベクトル推定工程によ
り得られるアンテナ2のウェイトベクトルを
【外103】
【0111】とし、アンテナ1とアンテナ2の送信ダイ
バーシチ利得比をそれぞれ
【外104】
【0112】とした場合に、数式(17)、(18)を
計算し出力することを特徴とする。
【0113】また、請求項19記載の発明は、請求項1
6記載の受信信号電力測定方法において、前記送信ダイ
バーシチ利得反映工程は、アンテナ1とアンテナ2の個
別パイロットシンボルのRake合成後信号を
【外105】
【0114】とし、アンテナ1とアンテナ2の送信ダイ
バーシチ利得比をそれぞれ
【外106】
【0115】とし、送信ダイバーシチ利得反映後の信号
をそれぞれ
【外107】
【0116】とした場合に、
【0117】
【数41】
【0118】と計算し出力することを特徴とする。
【0119】また、請求項20記載の発明は、請求項1
6記載の受信信号電力測定方法において、前記受信信号
電力計算工程は、送信ダイバーシチ利得反映後の信号を
それぞれ
【外108】
【0120】とし、前記受信信号電力を
【外109】
【0121】とした場合に、
【0122】
【数42】
【0123】と計算し出力することを特徴とする。
【0124】また、請求項21記載の発明は、請求項1
6記載の受信信号電力測定方法において、前記送信ダイ
バーシチ利得推定工程は、前記ウェイトベクトルの推定
値と前記チャネルベクトルの推定値を用いて、各受信信
号の各アンテナからの受信信号のRake合成後の受信
信号振幅と送信ダイバーシチを適用された信号のRak
e合成後の受信信号振幅の差を推定する送信ダイバーシ
チ利得差分計算工程を備え、前記送信ダイバーシチ利得
反映工程は、前記受信信号振幅の差を推定する工程によ
り計算された差分を、各送信アンテナからの信号のRa
ke合成出力信号に足し合わせることを特徴とする。
【0125】また、請求項22記載の発明は、請求項2
1記載の受信信号電力測定方法において、前記Rake
合成後パイロット信号平均化工程は、アンテナ1とアン
テナ2の個別パイロットシンボルの変調パターンをそれ
ぞれx1(n)とx2(n)とし、逆拡散を行うフィンガの数を
Kとし、前記チャネルベクトル推定工程により得られ
る、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィンガのチャ
ネル推定値をそれぞれ
【外110】
【0126】とし、前記ウェイトベクトル推定工程によ
り得られるアンテナ2のウェイトベクトルを
【外111】
【0127】とし、個別チャネルの拡散符号長をSF
DCHとし、個別パイロットシンボル数をNDPとし、DC
Hのk番目のフィンガの受信逆拡散信号をrk(n)と
し、アンテナ1とアンテナ2の個別パイロットシンボル
のRake合成後信号を
【外112】
【0128】とした場合、送信アンテナ1と送信アンテ
ナ2の個別パイロットシンボルのRake合成後信号を
それぞれ数式(10)、(11)を計算し出力することを
特徴とする。
【0129】また、請求項23記載の発明は、請求項2
1記載の受信信号電力測定方法において、前記送信ダイ
バーシチ利得差分計算工程は、逆拡散を行うフィンガの
数をKとし、前記チャネルベクトル推定工程により得ら
れる、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィンガのチ
ャネル推定値をそれぞれ
【外113】
【0130】とし、前記ウェイトベクトル推定工程によ
り得られるアンテナ2のウェイトベクトルを
【外114】
【0131】とし、アンテナ1とアンテナ2のk番目の
フィンガの、個別パイロットチャネルから計算されるチ
ャネル推定値をそれぞれ
【外115】
【0132】とし、複素数の実数部分をRe[]とし、
送信ダイバーシチ利得差を
【外116】
【0133】とした場合、
【0134】
【数43】
【0135】と計算し出力することを特徴とする。
【0136】また、請求項24記載の発明は、請求項2
1記載の受信信号電力測定方法において、前記送信ダイ
バーシチ利得反映工程は、アンテナ1とアンテナ2の個
別パイロットシンボルのRake合成後信号を
【外117】
【0137】とし、送信ダイバーシチ利得差を
【外118】
【0138】とし、送信ダイバーシチ利得反映後の信号
【外119】
【0139】とした場合、
【0140】
【数44】
【0141】と計算して出力することを特徴とする。
【0142】また、請求項25記載の発明は、請求項2
1記載の受信信号電力測定方法において、前記受信信号
電力計算工程は、送信ダイバーシチ利得反映後の信号を
【外120】
【0143】とし、前記受信信号電力を
【外121】
【0144】とした場合、
【0145】
【数45】
【0146】と計算し出力することを特徴とする。
【0147】請求項26記載の発明は、基地局において
送信ダイバーシチを適用できる移動通信システムにおけ
る受信信号電力測定方法であって、各送信アンテナのウ
ェイトベクトルを推定するウェイトベクトル推定工程
と、共通パイロットチャネルの受信値により各送信アン
テナからの受信信号のチャネルベクトルを推定するチャ
ネルベクトル推定工程と、前記ウェイトベクトルの推定
値と前記チャネルベクトルの推定値を用いて、送信ダイ
バーシチを適用した場合の共通パイロットチャネルの受
信信号電力を計算する送信ダイバーシチ適用共通パイロ
ットチャネル受信信号電力計算工程と、共通パイロット
チャネルと個別物理チャネルの送信電力比を推定する送
信電力比推定工程と、前記共通パイロットチャネルの受
信信号電力を計算する工程で計算された受信信号電力と
前記送信電力比を推定する工程で計算された送信電力比
とをかけあわせることで、送信ダイバーシチ利得反映後
の個別物理チャネルの電力を計算する受信信号電力計算
工程とを備えることを特徴とする。
【0148】また、請求項27記載の発明は、請求項2
6記載の受信信号電力測定方法において、前記送信ダイ
バーシチ適用共通パイロットチャネル受信信号電力計算
工程は、逆拡散を行うフィンガの数をKとし、前記チャ
ネルベクトル推定工程により得られる、アンテナ1とア
ンテナ2のk番目のフィンガのチャネル推定値をそれぞ
【外122】
【0149】とし、前記ウェイトベクトル推定工程によ
り得られるアンテナ2のウェイトベクトルを
【外123】
【0150】とし、前記送信ダイバーシチ適用共通パイ
ロットチャネル受信信号電力を
【外124】
【0151】とした場合、数式(26)を計算し出力す
ることを特徴とする。
【0152】さらに、請求項28記載の発明は、請求項
27記載の受信信号電力測定方法において、前記送信電
力比推定工程は、逆拡散を行うフィンガの数をKとし、
アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィンガのチャネル
推定値をそれぞれ
【外125】
【0153】とし、アンテナ1とアンテナ2のk番目の
フィンガの、個別パイロットチャネルから計算されるチ
ャネル推定値をそれぞれ
【外126】
【0154】とし、前記送信ダイバーシチ適用共通パイ
ロットチャネル受信信号電力を
【外127】
【0155】とし、前記受信信号電力を
【外128】
【0156】とした場合
【0157】
【数46】
【0158】と計算し出力することを特徴とする。
【0159】
【発明の実施の形態】以下、図面、式を用いて本発明の
実施の形態について説明する。
【0160】(第1実施形態)図3は、本発明が適用さ
れる送信ダイバーシチ閉ループモード1を適用した場合
のCDMA移動端末内の受信装置の概要構成を示したも
のである。
【0161】受信無線部では、無線基地局より送信され
た無線信号を受信し、周波数変換、およびフィルタリン
グを行い、ベースバンド信号を出力する。逆拡散部で
は、ベースバンド信号の逆拡散が行われ、ウェイトベク
トル推定部、受信データ復調部および受信SNIR計算
部に入力される。ウェイトベクトル推定部では、アンテ
ナ2から送信された個別パイロットシンボルの受信信号
と共通パイロットチャネルを用いて送信アンテナ2で用
いられたウェイトベクトルを推定する。受信データ復調
部では、共通パイロットチャネルおよび個別パイロット
シンボルを用いて推定されたチャネルベクトルと、前記
ウェイトベクトルとを用いてRake合成を行い、更
に、誤り訂正復号などが行われ、受信データが復調され
る。
【0162】同時に、受信逆拡散信号は受信SNIR測
定部に入力される。受信SNIR測定部はスロット毎に
受信SNIRが出力され、これはSNIR比較部によっ
て受信される。受信SNIR測定部では、出力された値
と目標SNIRとの比較が行われ、比較結果に基づい
て、送信電力制御ビットが出力される。
【0163】図4は、本実施形態における受信SNIR
測定部の概要構成例を示したものである。受信逆拡散信
号およびウェイト推定値は、それぞれ受信信号電力測定
部と受信雑音干渉電力測定部に入力され、それぞれの測
定結果を、除算器にて割り算し、受信SNIRが求めら
れる。
【0164】図5は、本実施形態における受信信号電力
測定部の構成例を示したものである。ここで、太矢印
は、複数フィンガによって得られる複数の信号系列の流
れをまとめて示している。チャネル推定部では、受信信
号電力測定で実行されるRake合成用に、共通パイロ
ットチャネルの変調位相を戻して平均化を行うことで送
信アンテナ1および2の各マルチパスのチャネル推定値
を求める。Rake合成部では、該チャネル推定値と、
個別パイロットシンボルをRake合成し、さらにアン
テナ1および2それぞれの個別パイロットシンボルの変
調パターン(図中のx1 *とx2 *)の複素共役を乗算する
ことにより変調位相をもどし、それぞれのアンテナから
の信号のRake合成出力を得る。それぞれのアンテナ
からの信号のRake合成出力
【外129】
【0165】は
【0166】
【数47】
【0167】のように表現することができる。これは、
上述の数式(10)および数式(11)で示したRak
e合成出力信号と同様である。
【0168】更に送信ダイバーシチ利得推定部では共通
パイロットチャネル、およびウェイトベクトルの推定値
を用いて、各アンテナからのRake合成後の受信信号
振幅と、送信ダイバーシチ合成後のRake合成後の受
信信号振幅の比の推定値を算出する。送信ダイバーシチ
利得推定部が算出した比はそれぞれのアンテナからのR
ake合成出力とかけあわせて、足し算した後に電力を
求めることにより、最終的なRake合成後受信信号電
力を得る。ここで、推定されたRake合成後受信信号
電力
【外130】
【0169】は以下のように表わされる。
【0170】
【数48】
【0171】ここで、
【外131】
【0172】は送信ダイバーシチ利得推定部で推定され
た各アンテナからのRake合成後の受信信号振幅と、
送信ダイバーシチ合成後のRake合成後の受信信号振
幅の比を示す。
【0173】図6は、本実施形態で用いられる送信ダイ
バーシチ利得推定部の構成例を示したものである。図中
の3個のRake合成部ではそれぞれ、アンテナ1のチ
ャネル推定値、アンテナ2のチャネル推定値、およびウ
ェイトベクトルの推定値とアンテナ2のチャネル推定値
をかけあわせてアンテナ1のチャネル推定値と合成した
もの、即ち送信ダイバーシチを施した場合のチャネル推
定値を自身でRake合成する。各Rake合成部の出
力は、各チャネル推定値の2乗がKフィンガ分加算して
出力する。
【0174】さらに除算器は、それぞれのアンテナのR
ake合成出力を、送信ダイバーシチを施した場合のR
ake合成出力により除算し、送信ダイバーシチ利得推
定部で推定された各アンテナからのRake合成後の受
信信号振幅と、送信ダイバーシチ合成後のRake合成
後の受信信号振幅の比を出力する。送信ダイバーシチ利
得推定部で推定された各アンテナからのRake合成後
の受信信号振幅と、送信ダイバーシチ合成後のRake
合成後の受信信号振幅の比
【外132】
【0175】は、
【0176】
【数49】
【0177】のように表される。
【0178】以上の説明の様に、本実施形態によれば、
送信ダイバーシチによって得られる利得を反映した受信
信号電力の測定を行うことが出来る。事実、数式(16)
で示される受信信号電力の推定値は、
【0179】
【数50】
【0180】となり、数式(3)で示した受信信号電力
と比例する値に収束する。
【0181】これにより高精度なSINR測定を実現
し、容量の増大、送信電力の低減、通信の高品質化が可
能となる。
【0182】(第2実施形態)図7は、本発明の他の実
施形態における受信信号電力測定部の構成例を示したも
のである。なお、受信機における、受信信号電力測定部
以外の各部の動作は、第1実施形態に準ずるものとす
る。
【0183】図7に示す受信信号電力測定部において、
チャネル推定部、Rake合成部、または、個別パイロ
ットシンボルの変調パターン(図中のx1 *とx2 *)の複
素共役を乗算することにより、位相をもどし、それぞれ
のアンテナからの信号のRake合成出力を得る動作に
ついては、第1実施形態において図5に示すブロックの
動作と同様であるとする。
【0184】図7の送信ダイバーシチ利得推定部におい
て、共通パイロットチャネルと個別チャネルの受信逆拡
散信号およびウェイトベクトルの推定値を用いて、各ア
ンテナからのRake合成後の受信信号振幅と、送信ダ
イバーシチ合成後のRake合成後の受信信号振幅の差
分の推定値を算出する。送信ダイバーシチ利得推定部で
算出した差分はそれぞれのアンテナからのRake合成
出力と足し合わせて、電力を求めることにより、最終的
なRake合成後受信信号電力を得る。
【0185】ここで、推定されたRake合成後受信信
号電力
【外133】
【0186】は以下のように表わされる。
【0187】
【数51】
【0188】ただし、
【外134】
【0189】は、送信ダイバーシチ利得推定部において
算出された、各アンテナからのRake合成後の受信信
号振幅と、送信ダイバーシチ合成後のRake合成後の
受信信号振幅の差分の推定値を示すものである。本実施
形態において、送信ダイバーシチ利得推定部は
【外135】
【0190】を算出するが、この差分は、数式(2)で
示されるRake合成後受信信号振幅について
【0191】
【数52】 と、展開した時の右辺第3項を測定する操作とする。こ
こで、Re[]は、複素数の実数部分を表す。
【0192】図8は図7における送信ダイバーシチ利得
推定部の構成例を示したものである。図8において、ア
ンテナ2の各チャネル推定値は、ウェイトベクトル推定
値の複素共役がかけあわされた後、アンテナ1の各チャ
ネル推定値の複素共役がかけあわされ、Kフィンガ分合
成される。また、送信振幅比推定部では共通パイロット
チャネルの受信逆拡散信号と個別パイロットシンボルの
受信逆拡散信号から共通パイロットチャネルと個別チャ
ネルの送信振幅比の推定が行われ、送信振幅比の推定値
【外136】
【0193】に対して乗算器で2.0倍された後に、加
算器の出力と乗算して
【外137】
【0194】が算出される。算出した
【外138】
【0195】は、次式で示すことが出来る。
【0196】
【数53】
【0197】図9は、図8における送信振幅推定部の構
成例を示したものである。
【0198】図9においてチャネル推定部でそれぞれ、
共通パイロットチャネルと、個別パイロットシンボルを
用いたチャネル推定を行い、Rake合成部では、その
出力をそれぞれ共通パイロットチャネルのチャネル推定
値でRake合成する。Rake合成出力を除算器で割
り算することにより共通パイロットチャネルと個別チャ
ネルの送信電力比を求める。
【外139】
【0199】は次式のように示すことが出来る。
【0200】
【数54】
【0201】ただし、
【外140】
【0202】は個別パイロットチャネルによるチャネル
推定値を示す。
【0203】以上の説明の様に、本実施形態によれば、
送信ダイバーシチによって得られる利得を反映した受信
信号電力の測定を行うことが出来る。事実、数式(2
0)で示される受信信号電力の推定値は、
【0204】
【数55】
【0205】となり、数式(3)で示した受信信号電力
と比例する値に収束する。
【0206】これにより高精度なSINR測定を実現
し、容量の増大、送信電力の低減、通信の高品質化が可
能となる。
【0207】更に、基地局で送信ダイバーシチを行って
いない(1アンテナのみによる送信をしている)時に、
移動端末が送信ダイバーシチ閉ループモード1で受信し
ている場合であっても、アンテナ2からのチャネルベク
トルの推定が適切に行われていれば、受信SINRの測
定が発散することはない。具体的に示せば、例えば第1
実施形態の場合には、アンテナ2からの受信信号振幅
で、割り算をする箇所があるために、実際にアンテナ2
から送信されていない場合には受信信号電力測定が発散
する可能性があるが、本実施形態ではその様な状況が生
じることはない。これにより、例えば、送信ダイバーシ
チを適用している基地局と、適用していない基地局が混
在するようなシステムであっても、移動端末は常に適用
していると認識して受信信号電力測定を行うことができ
る。
【0208】(第3実施形態)図10は本発明他の実施
形態における受信信号電力測定部の構成例を示したもの
である。
【0209】共通パイロット受信電力推定部ではウェイ
トベクトル推定値および共通パイロットによるチャネル
推定値を用いて共通パイロットチャネルに送信ダイバー
シチ閉ループモード1を適用した場合に得られる受信信
号電力を推定する。共通パイロットチャネルはセル内の
複数ユーザで共有されるチャネルであるので実際には閉
ループモード1は適用されていないが、ウェイトベクト
ルの推定値を用いて、適用された場合に得られる受信信
号電力をここで求めておく。また、送信振幅比推定部で
は、第2実施形態における図8に示される同部と同様の
動作により、共通パイロットチャネルと個別チャネルの
送信電力比の推定を行う。2乗器では送信振幅比推定部
において推定された送信振幅比を電力比に変換する。乗
算器ではこの値と共通パイロット受信電力測定部の出力
の乗算を行い、個別チャネルの受信信号電力推定値を得
る。
【0210】ここで、共通パイロット受信電力測定部の
出力を
【外141】
【0211】とすると、個別チャネルの受信信号電力推
定値
【外142】
【0212】は以下のように記述される。
【0213】
【数56】
【0214】図11は、図10中の共通パイロット受信
電力測定部の構成例を示す。図11において、アンテナ
2のチャネル推定値はウェイトベクトルの推定値をかけ
あわされた後アンテナ1のチャネル推定値と、各フィン
ガ毎に合成され、Rake合成が行われる。更に2乗器
で2乗され、共通パイロットチャネルに送信ダイバーシ
チ閉ループモード1を適用した場合に得られる受信信号
電力が得られる。
【0215】ここで、共通パイロット受信電力測定部の
出力
【外143】
【0216】は
【0217】
【数57】
【0218】のように記述される。
【0219】以上の説明の様に、本実施形態によれば、
送信ダイバーシチによって得られる利得を反映した受信
信号電力の測定を行うことが出来る。事実、数式(2
0)で示される受信信号電力の推定値は、
【0220】
【数58】
【0221】となり、数式(3)で示した受信信号電力
と比例する値に収束する。
【0222】これにより高精度なSINR測定を実現
し、容量の増大、送信電力の低減、通信の高品質化が可
能となる。
【0223】更に、基地局で送信ダイバーシチを行って
いない(1アンテナのみによる送信をしている)時に、
移動端末が送信ダイバーシチ閉ループモード1で受信し
ている場合であっても、アンテナ2からのチャネルベク
トルの推定が適切に行われていれば、受信SINRの測
定が発散することはない。これにより、例えば、送信ダ
イバーシチを適用している基地局と、適用していない基
地局が混在するようなシステムであっても、移動端末は
常に適用していると認識して受信信号電力測定を行うこ
とができる。
【0224】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送信ダイバーシチを行うことによって得られる送信ダイ
バーシチ利得を受信信号電力測定値に反映することによ
り、より高精度な送信電力制御が可能となる。
【0225】また、送信ダイバーシチによって得られる
利得分を比として求め、受信信号電力測定値に反映する
ことにより、簡易な方法で送信ダイバーシチ利得分を計
算し反映することが可能となる。
【0226】また、送信ダイバーシチによって得られる
利得分を差として求め、受信信号電力測定値に反映する
ことにより、高精度な受信信号電力測定が可能となる。
基地局において送信ダイバーシチを行っていない場合に
おいて、当構成を用いて受信信号電力測定を行った場合
においても、アンテナ2の信号が無いことによるアルゴ
リズムの発散などがおこることは無い。従って移動機側
では送信ダイバーシチが適用されている、いないに係わ
らず同じ構成で受信信号電力測定を行うことが出来る。
【0227】更に、共通パイロットチャネルに送信ダイ
バーシチを適用した場合の受信信号電力を推定し、別途
共通パイロットチャネルと個別チャネルの送信電力比を
測定することで、より高精度な受信信号電力測定が可能
となる。基地局において送信ダイバーシチを行っていな
い場合において、当構成を用いて受信信号電力測定を行
った場合においても、アンテナ2の信号が無いことによ
るアルゴリズムの発散などがおこることは無い。従って
移動機側では送信ダイバーシチが適用されている、いな
いに係わらず同じ構成で受信信号電力測定を行うことが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】送信電力制御の流れと、無線スロット構成との
関係の一例を示した図である。
【図2】送信ダイバーシチ閉ループモード1の概要構成
を示した図である。
【図3】本発明が適用される送信ダイバーシチ閉ループ
モード1を適用した場合のCDMA移動端末内の受信装
置の概要構成を示した図である。
【図4】本発明が適用される送信ダイバーシチ閉ループ
モード1を適用した場合の受信SNIR測定部の概要構
成例を示した図である。
【図5】第1実施形態における受信信号電力測定部の構
成例を示した図である。
【図6】第1実施形態における送信ダイバーシチ利得推
定部の構成例を示した図である。
【図7】第2実施形態における受信信号電力測定部の構
成例を示した図である。
【図8】第2実施形態における送信ダイバーシチ利得推
定部の構成例を示した図である。
【図9】第2実施形態における送信振幅比推定部の構成
例を示した図である。
【図10】第3実施形態における受信信号電力測定部の
構成例を示した図である。
【図11】第3実施形態における共通パイロット受信電
力測定部の構成例を示した図である。
フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE01 5K059 CC02 CC03 DD31 5K067 AA21 CC10 CC24 EE02 GG08 GG09 KK03

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局において送信ダイバーシチを適用
    できる移動通信システムにおいて、該移動通信システム
    を構成する移動通信端末であって、 送信ダイバーシチによって得られる利得分を推定する送
    信ダイバーシチ利得推定手段と、 共通パイロットチャネルの受信信号から、各送信アンテ
    ナからの各マルチパスのチャネルベクトルを推定するチ
    ャネルベクトル推定手段と、 各送信アンテナのウェイトベクトルを推定するウェイト
    ベクトル推定手段と、 チャネルベクトルの推定値とウェイトベクトルの推定値
    を用いて、各送信アンテナからのパイロット信号のRa
    ke合成出力信号の平均値を推定するRake合成後パ
    イロット信号平均化手段と、 前記Rake合成出力信号の平均値に、前記送信ダイバ
    ーシチによって得られる利得分の推定値を反映する送信
    ダイバーシチ利得反映手段と、 送信ダイバーシチ利得反映後の受信信号電力を計算する
    受信信号電力計算手段とを備えることを特徴とする移動
    通信システムにおける移動通信端末。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移動通信端末におい
    て、前記送信ダイバーシチ利得推定手段は、前記ウェイ
    トベクトルの推定値と前記チャネルベクトルの推定値と
    を用いて、前記各送信アンテナからの受信信号のRak
    e合成後の受信信号振幅と送信ダイバーシチを適用され
    た信号のRake合成後の受信信号振幅との比を推定す
    る送信ダイバーシチ利得比計算手段を備え、前記送信ダ
    イバーシチ利得反映手段は、前記送信ダイバーシチ利得
    比計算手段により計算された利得比を、各送信アンテナ
    からの信号のRake合成出力信号にかけあわせること
    を特徴とする移動通信システムにおける移動通信端末。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の移動通信端末において、
    前記Rake合成後パイロット信号平均化手段は、アン
    テナ1とアンテナ2の個別パイロットシンボルの変調パ
    ターンをそれぞれx1(n)とx2(n)とし、逆拡散を行うフ
    ィンガの数をKとし、前記チャネルベクトル推定手段に
    より得られる、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィ
    ンガのチャネル推定値をそれぞれ 【外1】 とし、前記ウェイトベクトル推定手段により得られるア
    ンテナ2のウェイトベクトルを 【外2】 とし、個別チャネルの拡散符号長をSFDCHとし、個別
    パイロットシンボル数をNDPとし、DCHのk番目のフ
    ィンガの受信逆拡散信号をrk(n)とし、アンテナ1
    とアンテナ2の個別パイロットシンボルのRake合成
    後信号を 【外3】 とした場合、送信アンテナ1と送信アンテナ2の個別パ
    イロットシンボルのRake合成後信号をそれぞれ 【数1】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける移動通信端末。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の移動通信端末において、
    前記ダイバーシチ利得比推定手段は、逆拡散を行うフィ
    ンガの数をKとし、前記チャネルベクトル推定手段によ
    り得られる、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィン
    ガのチャネル推定値をそれぞれ 【外4】 とし、前記ウェイトベクトル推定手段により得られるア
    ンテナ2のウェイトベクトルを 【外5】 とし、アンテナ1とアンテナ2の送信ダイバーシチ利得
    比をそれぞれ 【外6】 とした場合に、 【数2】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける移動通信端末。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の移動通信端末において、
    前記送信ダイバーシチ利得反映手段は、アンテナ1とア
    ンテナ2の個別パイロットシンボルのRake合成後信
    号を 【外7】 とし、アンテナ1とアンテナ2の送信ダイバーシチ利得
    比をそれぞれ 【外8】 とし、送信ダイバーシチ利得反映後の信号をそれぞれ 【外9】 とした場合に、利得分の推定値の反映後の信号をそれぞ
    れ 【数3】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける移動通信端末。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の移動通信端末において、
    前記受信信号電力計算手段は、送信ダイバーシチ利得反
    映後の信号をそれぞれ 【外10】 とし、前記受信信号電力を 【外11】 とした場合に、 【数4】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける移動通信端末。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の移動通信端末において、
    前記送信ダイバーシチ利得推定手段は、前記ウェイトベ
    クトルの推定値と前記チャネルベクトルの推定値を用い
    て、各送信アンテナからの受信信号のRake合成後の
    受信信号振幅と送信ダイバーシチを適用された信号のR
    ake合成後の受信信号振幅の差を推定する送信ダイバ
    ーシチ利得差分計算手段を備え、前記送信ダイバーシチ
    利得反映手段は、前記送信ダイバーシチ利得差分計算手
    段により計算された差分を、各送信アンテナからの信号
    のRake合成出力信号に足し合わせることを特徴とす
    る移動通信システムにおける移動通信端末。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の移動通信端末において、
    前記Rake合成後パイロット信号平均化手段は、アン
    テナ1とアンテナ2の個別パイロットシンボルの変調パ
    ターンをそれぞれx1(n)とx2(n)とし、逆拡散を行うフ
    ィンガの数をKとし、前記チャネルベクトル推定手段に
    より得られる、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィ
    ンガのチャネル推定値をそれぞれ 【外12】 とし、前記ウェイトベクトル推定手段により得られるア
    ンテナ2のウェイトベクトルを 【外13】 とし、個別チャネルの拡散符号長をSFDCHとし、個別
    パイロットシンボル数をNDPとし、DCHのk番目のフ
    ィンガの受信逆拡散信号をrk(n)とし、アンテナ1
    とアンテナ2の個別パイロットシンボルのRake合成
    後信号を 【外14】 とした場合、送信アンテナ1と送信アンテナ2の個別パ
    イロットシンボルのRake合成後信号をそれぞれ 【数5】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける移動通信端末。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の移動通信端末において、
    前記送信ダイバーシチ利得差分計算手段は、逆拡散を行
    うフィンガの数をKとし、前記チャネルベクトル推定手
    段により得られる、アンテナ1とアンテナ2のk番目の
    フィンガのチャネル推定値をそれぞれ 【外15】 とし、前記ウェイトベクトル推定手段により得られるア
    ンテナ2のウェイトベクトルを 【外16】 とし、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィンガの、
    個別パイロットチャネルから計算されるチャネル推定値
    をそれぞれ 【外17】 とし、複素数の実数部分をRe[]とし、送信ダイバー
    シチ利得差を 【外18】 とした場合、 【数6】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける移動通信端末。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の移動通信端末におい
    て、前記送信ダイバーシチ利得反映手段は、アンテナ1
    とアンテナ2の個別パイロットシンボルのRake合成
    後信号を 【外19】 とし、送信ダイバーシチ利得差を 【外20】 とし、送信ダイバーシチ利得反映後の信号を 【外21】 とした場合、 【数7】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける移動通信端末。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の移動通信端末におい
    て、前記受信信号電力計算手段は、送信ダイバーシチ利
    得反映後の信号を 【外22】 とし、前記受信信号電力を 【外23】 とした場合、 【数8】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける移動通信端末。
  12. 【請求項12】 基地局において送信ダイバーシチを適
    用できる移動通信システムにおいて、該移動通信システ
    ムを構成する移動通信端末であって、 各送信アンテナのウェイトベクトルを推定するウェイト
    ベクトル推定手段と、 共通パイロットチャネルの受信値により各送信アンテナ
    からの受信信号のチャネルベクトルを推定するチャネル
    ベクトル推定手段と、 前記ウェイトベクトルの推定値と前記チャネルベクトル
    の推定値を用いて、送信ダイバーシチを適用した場合の
    共通パイロットチャネルの受信信号電力を計算する送信
    ダイバーシチ適用共通パイロットチャネル受信信号電力
    計算手段と、 共通パイロットチャネルと個別物理チャネルの送信電力
    比を推定する送信電力比推定手段と、 前記送信ダイバーシチ適用共通パイロットチャネル受信
    信号電力計算手段によって計算された受信信号電力と前
    記送信電力比推定手段によって計算された送信電力比と
    をかけあわせて送信ダイバーシチ利得反映後の個別物理
    チャネルの電力を計算する受信信号電力計算手段とを備
    えることを特徴とする移動通信システムにおける移動通
    信端末。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の移動通信端末におい
    て、前記送信ダイバーシチ適用共通パイロットチャネル
    受信信号電力計算手段は、逆拡散を行うフィンガの数を
    Kとし、前記チャネルベクトル推定手段により得られ
    る、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィンガのチャ
    ネル推定値をそれぞれ 【外24】 とし、前記ウェイトベクトル推定手段により得られるア
    ンテナ2のウェイトベクトルを 【外25】 とし、前記送信ダイバーシチ適用共通パイロットチャネ
    ル受信信号電力を 【外26】 とした場合、 【数9】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける移動通信端末。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の移動通信端末におい
    て、前記送信電力比推定手段は、逆拡散を行うフィンガ
    の数をKとし、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィ
    ンガのチャネル推定値をそれぞれ 【外27】 とし、前記送信ダイバーシチ適用共通パイロットチャネ
    ル受信信号電力を 【外28】 とし、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィンガの、
    個別パイロットチャネルから計算されるチャネル推定値
    をそれぞれ 【外29】 とし、前記送信電力を 【外30】 とした場合、 【数10】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける移動通信端末。
  15. 【請求項15】 基地局において送信ダイバーシチを適
    用できる移動通信システムにおける受信信号電力測定方
    法であって、 送信ダイバーシチによって得られる利得分を推定する送
    信ダイバーシチ利得推定工程と、 各送信アンテナからのパイロット信号のRake合成出
    力信号の平均値を推定するRake合成後パイロット信
    号平均化工程と、 該Rake合成出力信号の平均値に、前記送信ダイバー
    シチによって得られる利得分の推定値を反映する送信ダ
    イバーシチ利得反映工程と、 送信ダイバーシチ利得反映後の受信信号電力を計算する
    受信信号電力計算工程とを備えることを特徴とする移動
    通信システムにおける受信信号電力測定方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の受信信号電力測定方
    法において、前記送信ダイバーシチ利得推定工程は、 各送信アンテナのウェイトベクトルを推定するウェイト
    ベクトル推定工程と、 共通パイロットチャネルの受信値により各送信アンテナ
    からの受信信号のチャネルベクトルを推定するチャネル
    ベクトル推定工程と、 前記ウェイトベクトルの推定値と前記チャネルベクトル
    の推定値を用いて、各受信信号の各アンテナからの受信
    信号のRake合成後の受信信号振幅と送信ダイバーシ
    チを適用された信号のRake合成後の受信信号振幅と
    の比を推定する送信ダイバーシチ利得比計算工程とを備
    え、前記送信ダイバーシチ利得反映工程は、前記送信ダ
    イバーシチ利得比計算工程により計算された利得比を、
    各送信アンテナからの信号のRake合成出力信号にか
    けあわせることを特徴とする移動通信システムにおける
    受信信号電力測定方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の受信信号電力測定方
    法において、前記Rake合成後パイロット信号平均化
    工程は、アンテナ1とアンテナ2の個別パイロットシン
    ボルの変調パターンをそれぞれx1(n)とx2(n)とし、逆
    拡散を行うフィンガの数をKとし、前記チャネルベクト
    ル推定工程により得られる、アンテナ1とアンテナ2の
    k番目のフィンガのチャネル推定値をそれぞれ 【外31】 とし、前記ウェイトベクトル推定工程により得られるア
    ンテナ2のウェイトベクトルを 【外32】 とし、個別チャネルの拡散符号長をSFDCHとし、個別
    パイロットシンボル数をNDPとし、DCHのk番目のフ
    ィンガの受信逆拡散信号をrk(n)とし、アンテナ1
    とアンテナ2の個別パイロットシンボルのRake合成
    後信号を 【外33】 とした場合、送信アンテナ1と送信アンテナ2の個別パ
    イロットシンボルのRake合成後信号をそれぞれ 【数11】 を計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける受信信号電力測定方法。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の受信信号電力測定方
    法において、前記ダイバーシチ利得比推定工程は、逆拡
    散を行うフィンガの数をKとし、前記チャネルベクトル
    推定工程により得られる、アンテナ1とアンテナ2のk
    番目のフィンガのチャネル推定値をそれぞれ 【外34】 とし、前記ウェイトベクトル推定工程により得られるア
    ンテナ2のウェイトベクトルを 【外35】 とし、アンテナ1とアンテナ2の送信ダイバーシチ利得
    比をそれぞれ 【外36】 とした場合に、 【数12】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける受信信号電力測定方法。
  19. 【請求項19】 請求項16記載の受信信号電力測定方
    法において、前記送信ダイバーシチ利得反映工程は、ア
    ンテナ1とアンテナ2の個別パイロットシンボルのRa
    ke合成後信号を 【外37】 とし、アンテナ1とアンテナ2の送信ダイバーシチ利得
    比をそれぞれ 【外38】 とし、送信ダイバーシチ利得反映後の信号をそれぞれ 【外39】 とした場合に、 【数13】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける受信信号電力測定方法。
  20. 【請求項20】 請求項16記載の受信信号電力測定方
    法において、前記受信信号電力計算工程は、送信ダイバ
    ーシチ利得反映後の信号をそれぞれ 【外40】 とし、前記受信信号電力を 【外41】 とした場合に、 【数14】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける受信信号電力測定方法。
  21. 【請求項21】 請求項16記載の受信信号電力測定方
    法において、前記送信ダイバーシチ利得推定工程は、前
    記ウェイトベクトルの推定値と前記チャネルベクトルの
    推定値を用いて、各受信信号の各アンテナからの受信信
    号のRake合成後の受信信号振幅と送信ダイバーシチ
    を適用された信号のRake合成後の受信信号振幅の差
    を推定する送信ダイバーシチ利得差分計算工程を備え、
    前記送信ダイバーシチ利得反映工程は、前記受信信号振
    幅の差を推定する工程により計算された差分を、各送信
    アンテナからの信号のRake合成出力信号に足し合わ
    せることを特徴とする移動通信システムにおける受信信
    号電力測定方法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の受信信号電力測定方
    法において、前記Rake合成後パイロット信号平均化
    工程は、アンテナ1とアンテナ2の個別パイロットシン
    ボルの変調パターンをそれぞれx1(n)とx2(n)とし、逆
    拡散を行うフィンガの数をKとし、前記チャネルベクト
    ル推定工程により得られる、アンテナ1とアンテナ2の
    k番目のフィンガのチャネル推定値をそれぞれ 【外42】 とし、前記ウェイトベクトル推定工程により得られるア
    ンテナ2のウェイトベクトルを 【外43】 とし、個別チャネルの拡散符号長をSFDCHとし、個別
    パイロットシンボル数をNDPとし、DCHのk番目のフ
    ィンガの受信逆拡散信号をrk(n)とし、アンテナ1
    とアンテナ2の個別パイロットシンボルのRake合成
    後信号を 【外44】 とした場合、送信アンテナ1と送信アンテナ2の個別パ
    イロットシンボルのRake合成後信号をそれぞれ 【数15】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける受信信号電力測定方法。
  23. 【請求項23】 請求項21記載の受信信号電力測定方
    法において、前記送信ダイバーシチ利得差分計算工程
    は、逆拡散を行うフィンガの数をKとし、前記チャネル
    ベクトル推定工程により得られる、アンテナ1とアンテ
    ナ2のk番目のフィンガのチャネル推定値をそれぞれ 【外45】 とし、前記ウェイトベクトル推定工程により得られるア
    ンテナ2のウェイトベクトルを 【外46】 とし、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィンガの、
    個別パイロットチャネルから計算されるチャネル推定値
    をそれぞれ 【外47】 とし、複素数の実数部分をRe[]とし、送信ダイバー
    シチ利得差を 【外48】 とした場合、 【数16】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける受信信号電力測定方法。
  24. 【請求項24】 請求項21記載の受信信号電力測定方
    法において、前記送信ダイバーシチ利得反映工程は、ア
    ンテナ1とアンテナ2の個別パイロットシンボルのRa
    ke合成後信号を 【外49】 とし、送信ダイバーシチ利得差を 【外50】 とし、送信ダイバーシチ利得反映後の信号を 【外51】 とした場合、 【数17】 と計算して出力することを特徴とする移動通信システム
    における受信信号電力測定方法。
  25. 【請求項25】 請求項21記載の受信信号電力測定方
    法において、前記受信信号電力計算工程は、送信ダイバ
    ーシチ利得反映後の信号を 【外52】 とし、前記受信信号電力を 【外53】 とした場合、 【数18】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける受信信号電力測定方法。
  26. 【請求項26】 基地局において送信ダイバーシチを適
    用できる移動通信システムにおける受信信号電力測定方
    法であって、 各送信アンテナのウェイトベクトルを推定するウェイト
    ベクトル推定工程と、 共通パイロットチャネルの受信値により各送信アンテナ
    からの受信信号のチャネルベクトルを推定するチャネル
    ベクトル推定工程と、 前記ウェイトベクトルの推定値と前記チャネルベクトル
    の推定値を用いて、送信ダイバーシチを適用した場合の
    共通パイロットチャネルの受信信号電力を計算する送信
    ダイバーシチ適用共通パイロットチャネル受信信号電力
    計算工程と、 共通パイロットチャネルと個別物理チャネルの送信電力
    比を推定する送信電力比推定工程と、 前記共通パイロットチャネルの受信信号電力を計算する
    工程で計算された受信信号電力と前記送信電力比を推定
    する工程で計算された送信電力比とをかけあわせること
    で、送信ダイバーシチ利得反映後の個別物理チャネルの
    電力を計算する受信信号電力計算工程とを備えることを
    特徴とする移動通信システムにおける受信信号電力測定
    方法。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の受信信号電力測定方
    法において、前記送信ダイバーシチ適用共通パイロット
    チャネル受信信号電力計算工程は、逆拡散を行うフィン
    ガの数をKとし、前記チャネルベクトル推定工程により
    得られる、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィンガ
    のチャネル推定値をそれぞれ 【外54】 とし、前記ウェイトベクトル推定工程により得られるア
    ンテナ2のウェイトベクトルを 【外55】 とし、前記送信ダイバーシチ適用共通パイロットチャネ
    ル受信信号電力を 【外56】 とした場合、 【数19】 を計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける受信信号電力測定方法。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の受信信号電力測定方
    法において、前記送信電力比推定工程は、逆拡散を行う
    フィンガの数をKとし、アンテナ1とアンテナ2のk番
    目のフィンガのチャネル推定値をそれぞれ 【外57】 とし、アンテナ1とアンテナ2のk番目のフィンガの、
    個別パイロットチャネルから計算されるチャネル推定値
    をそれぞれ 【外58】 とし、前記送信ダイバーシチ適用共通パイロットチャネ
    ル受信信号電力を 【外59】 とし、前記受信信号電力を 【外60】 とした場合、 【数20】 と計算し出力することを特徴とする移動通信システムに
    おける受信信号電力測定方法。
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