JP2001298156A - 半導体集積回路 - Google Patents
半導体集積回路Info
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- JP2001298156A JP2001298156A JP2000112342A JP2000112342A JP2001298156A JP 2001298156 A JP2001298156 A JP 2001298156A JP 2000112342 A JP2000112342 A JP 2000112342A JP 2000112342 A JP2000112342 A JP 2000112342A JP 2001298156 A JP2001298156 A JP 2001298156A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- overcurrent
- channel transistor
- light
- power supply
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- Pending
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- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラッチアップによる過電流による誤動作や破
壊を防止する半導体集積回路を得る。 【解決手段】 シリコン基板1内にレーザダイオード7
5とフォトダイオード86とを埋め込み、また、レーザ
ダイオード75によって発光された光をフォトダイオー
ド86に伝播するスルーホール74、層間絶縁膜44、
およびスルーホール85を形成し、さらに、フォトダイ
オード86によって変換された電流に応じてCMOSイ
ンバータ91への電源Vccの供給をオンオフするPc
hTr92を設けた。
壊を防止する半導体集積回路を得る。 【解決手段】 シリコン基板1内にレーザダイオード7
5とフォトダイオード86とを埋め込み、また、レーザ
ダイオード75によって発光された光をフォトダイオー
ド86に伝播するスルーホール74、層間絶縁膜44、
およびスルーホール85を形成し、さらに、フォトダイ
オード86によって変換された電流に応じてCMOSイ
ンバータ91への電源Vccの供給をオンオフするPc
hTr92を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高信頼性が要求
される自動車、飛行機、ロケットなどの容易に交換が利
かない機器に用いられ、過電流に応じて電源をオフする
半導体集積回路に関するものである。
される自動車、飛行機、ロケットなどの容易に交換が利
かない機器に用いられ、過電流に応じて電源をオフする
半導体集積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の半導体集積回路のCMO
Sインバータを示す縦断面図であり、図において、1は
シリコン基板、2はシリコン基板1に形成されたpウェ
ル、3はシリコン基板1に形成されたnウェルである。
4はpウェル2に形成され、グランドVssに繋がるp
+ガード、5はpウェル2に形成され、グランドVss
に繋がるn+拡散層、6はpウェル2に形成され、出力
端に繋がるn+拡散層、7はnウェル3に形成され、出
力端に繋がるp+拡散層、8はnウェル3に形成され、
電源Vccに繋がるp+拡散層、9はnウェル3に形成
され、電源Vccに繋がるn+ガードである。10〜1
3はフィールド酸化膜、14,15はゲート酸化膜、1
6は素子分離酸化膜、17〜25は層間絶縁膜、26〜
33はタングステンで形成され、1層アルミニウム配線
と各ガード、および各拡散層とを繋ぐスルーホール、3
4,35はポリシリコンで形成されたゲート電極であ
る。36はグランドVssに繋がる1層アルミニウム配
線(以下、1ALと言う)、37はゲート電極34に繋
がる1AL、38は出力端に繋がる1AL、39はゲー
ト電極35に繋がる1AL、40は電源Vccに繋がる
1ALである。41,42はタングステンで形成され、
2層アルミニウム配線と1ALとを繋ぐスルーホール、
43,44は層間絶縁膜、45はグランドVssに繋が
る2層アルミニウム配線(以下、2ALと言う)、46
は電源Vccに繋がる2ALである。以上の構成におい
て、n+拡散層5,6、ゲート酸化膜14、およびゲー
ト電極34により、Nチャネルトランジスタ(以下、N
chTrと言う)を形成し、この時、n+拡散層5をソ
ース部拡散層、n+拡散層6をドレイン部拡散層と言
う。また、p+拡散層7,8、ゲート酸化膜15、ゲー
ト電極35により、Pチャネルトランジスタ(以下、P
chTrと言う)を形成し、この時、p+拡散層7をド
レイン部拡散層、p+拡散層8をソース部拡散層と言
う。
Sインバータを示す縦断面図であり、図において、1は
シリコン基板、2はシリコン基板1に形成されたpウェ
ル、3はシリコン基板1に形成されたnウェルである。
4はpウェル2に形成され、グランドVssに繋がるp
+ガード、5はpウェル2に形成され、グランドVss
に繋がるn+拡散層、6はpウェル2に形成され、出力
端に繋がるn+拡散層、7はnウェル3に形成され、出
力端に繋がるp+拡散層、8はnウェル3に形成され、
電源Vccに繋がるp+拡散層、9はnウェル3に形成
され、電源Vccに繋がるn+ガードである。10〜1
3はフィールド酸化膜、14,15はゲート酸化膜、1
6は素子分離酸化膜、17〜25は層間絶縁膜、26〜
33はタングステンで形成され、1層アルミニウム配線
と各ガード、および各拡散層とを繋ぐスルーホール、3
4,35はポリシリコンで形成されたゲート電極であ
る。36はグランドVssに繋がる1層アルミニウム配
線(以下、1ALと言う)、37はゲート電極34に繋
がる1AL、38は出力端に繋がる1AL、39はゲー
ト電極35に繋がる1AL、40は電源Vccに繋がる
1ALである。41,42はタングステンで形成され、
2層アルミニウム配線と1ALとを繋ぐスルーホール、
43,44は層間絶縁膜、45はグランドVssに繋が
る2層アルミニウム配線(以下、2ALと言う)、46
は電源Vccに繋がる2ALである。以上の構成におい
て、n+拡散層5,6、ゲート酸化膜14、およびゲー
ト電極34により、Nチャネルトランジスタ(以下、N
chTrと言う)を形成し、この時、n+拡散層5をソ
ース部拡散層、n+拡散層6をドレイン部拡散層と言
う。また、p+拡散層7,8、ゲート酸化膜15、ゲー
ト電極35により、Pチャネルトランジスタ(以下、P
chTrと言う)を形成し、この時、p+拡散層7をド
レイン部拡散層、p+拡散層8をソース部拡散層と言
う。
【0003】なお、図11において、51,52はn+
拡散層5,6に寄生するNPN寄生バイポーラトランジ
スタ、53,54はp+拡散層7,8に寄生するPNP
寄生バイポーラトランジスタ、55はp+ガード4およ
びpウェル2によるpウェル抵抗、56はn+ガード9
およびnウェル3によるnウェル抵抗である。
拡散層5,6に寄生するNPN寄生バイポーラトランジ
スタ、53,54はp+拡散層7,8に寄生するPNP
寄生バイポーラトランジスタ、55はp+ガード4およ
びpウェル2によるpウェル抵抗、56はn+ガード9
およびnウェル3によるnウェル抵抗である。
【0004】次に動作について説明する。半導体集積回
路において、チップ内で過電流が流れることで、誤動作
を生じたり、ひいては破壊にいたることがある。これ
は、高信頼性が要求される自動車、飛行機、ロケットな
どの容易に交換が利かない機器に用いられる半導体集積
回路においては、大きな損害を引き起こす。過電流をチ
ップ内に発生させる要因はいくつかあるが、まず、ラッ
チアップによる過電流の発生について説明する。図11
に示した半導体集積回路において、シリコン基板1から
2AL46により、所望のNchTr、およびPchT
rを形成すると共に、それらソース部拡散層に電源Vc
cまたはグランドVssを繋いだり、それらドレイン部
拡散層に出力端となる1ALを繋いでいる。しかしなが
ら、図11にも示している通り、所望のNchTr、お
よびPchTrとは他に、シリコン基板1のpウェル2
およびnウェル3には、NPN寄生バイポーラトランジ
スタ51,52、PNP寄生バイポーラトランジスタ5
3,54、pウェル抵抗55、およびnウェル抵抗56
からなる回路が寄生してしまう。
路において、チップ内で過電流が流れることで、誤動作
を生じたり、ひいては破壊にいたることがある。これ
は、高信頼性が要求される自動車、飛行機、ロケットな
どの容易に交換が利かない機器に用いられる半導体集積
回路においては、大きな損害を引き起こす。過電流をチ
ップ内に発生させる要因はいくつかあるが、まず、ラッ
チアップによる過電流の発生について説明する。図11
に示した半導体集積回路において、シリコン基板1から
2AL46により、所望のNchTr、およびPchT
rを形成すると共に、それらソース部拡散層に電源Vc
cまたはグランドVssを繋いだり、それらドレイン部
拡散層に出力端となる1ALを繋いでいる。しかしなが
ら、図11にも示している通り、所望のNchTr、お
よびPchTrとは他に、シリコン基板1のpウェル2
およびnウェル3には、NPN寄生バイポーラトランジ
スタ51,52、PNP寄生バイポーラトランジスタ5
3,54、pウェル抵抗55、およびnウェル抵抗56
からなる回路が寄生してしまう。
【0005】図4はラッチアップ時の過電流の発生を示
す回路図であり、図11に示した寄生した回路を中心に
示したものである。図において、正常時は、電源Vcc
からグランドVssには電流が流れないが、出力端であ
る1AL38に外部過電圧が加わった場合には、PNP
寄生バイポーラトランジスタ53のエミッタからコレク
タに電流が流れてしまい、pウェル抵抗55の両端に電
位差が生じてしまう。この電位差によって、NPN寄生
バイポーラトランジスタ51がオンして、電源Vccか
らそのNPN寄生バイポーラトランジスタ51を通じて
グランドVssに電流が流れ、nウェル抵抗56の両端
に電位差が生じてしまう。この電位差によって、PNP
寄生バイポーラトランジスタ54がオンして、電源Vc
cからそのPNP寄生バイポーラトランジスタ54を通
じてグランドVssに電流が流れてしまう。このよう
に、NPN寄生バイポーラトランジスタ51とPNP寄
生バイポーラトランジスタ54とは、サイリスタ構造を
形成しているので、一度、PNP寄生バイポーラトラン
ジスタ53に電流が流れてしまうと、出力端である1A
L38に加わった外部過電圧がなくなっても、NPN寄
生バイポーラトランジスタ51およびPNP寄生バイポ
ーラトランジスタ54は、オフすることなくオンし続
け、電源VccからグランドVssに過電流が流れ続け
る。従来では、このラッチアップによる過電流の発生の
防止方法として、p+ガード4およびn+ガード9の注
入量を下げ、pウェル抵抗55およびnウェル抵抗56
の抵抗を下げて、NPN寄生バイポーラトランジスタ5
1とPNP寄生バイポーラトランジスタ54とがオンし
にくくなるようにしていた。
す回路図であり、図11に示した寄生した回路を中心に
示したものである。図において、正常時は、電源Vcc
からグランドVssには電流が流れないが、出力端であ
る1AL38に外部過電圧が加わった場合には、PNP
寄生バイポーラトランジスタ53のエミッタからコレク
タに電流が流れてしまい、pウェル抵抗55の両端に電
位差が生じてしまう。この電位差によって、NPN寄生
バイポーラトランジスタ51がオンして、電源Vccか
らそのNPN寄生バイポーラトランジスタ51を通じて
グランドVssに電流が流れ、nウェル抵抗56の両端
に電位差が生じてしまう。この電位差によって、PNP
寄生バイポーラトランジスタ54がオンして、電源Vc
cからそのPNP寄生バイポーラトランジスタ54を通
じてグランドVssに電流が流れてしまう。このよう
に、NPN寄生バイポーラトランジスタ51とPNP寄
生バイポーラトランジスタ54とは、サイリスタ構造を
形成しているので、一度、PNP寄生バイポーラトラン
ジスタ53に電流が流れてしまうと、出力端である1A
L38に加わった外部過電圧がなくなっても、NPN寄
生バイポーラトランジスタ51およびPNP寄生バイポ
ーラトランジスタ54は、オフすることなくオンし続
け、電源VccからグランドVssに過電流が流れ続け
る。従来では、このラッチアップによる過電流の発生の
防止方法として、p+ガード4およびn+ガード9の注
入量を下げ、pウェル抵抗55およびnウェル抵抗56
の抵抗を下げて、NPN寄生バイポーラトランジスタ5
1とPNP寄生バイポーラトランジスタ54とがオンし
にくくなるようにしていた。
【0006】次に外部装置による過電流の発生について
説明する。図12は外部装置による過電流の発生を示す
回路図であり、図において、61は半導体集積回路を構
成するチップ、62はチップ61の内部に形成されたイ
ンバータ、63はチップ61に設けられた入力ポートか
らインバータ62に信号を供給する外部装置である。図
において、外部装置63が誤動作を起こし、過電流を発
生してチップ61の内部に入ると、インバータ62の誤
動作を引き起こしたり、入力ポートまたはインバータ6
2のゲートを破壊したりしてしまう。
説明する。図12は外部装置による過電流の発生を示す
回路図であり、図において、61は半導体集積回路を構
成するチップ、62はチップ61の内部に形成されたイ
ンバータ、63はチップ61に設けられた入力ポートか
らインバータ62に信号を供給する外部装置である。図
において、外部装置63が誤動作を起こし、過電流を発
生してチップ61の内部に入ると、インバータ62の誤
動作を引き起こしたり、入力ポートまたはインバータ6
2のゲートを破壊したりしてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体集積回路
は以上のように構成されているので、ラッチアップによ
る過電流の発生の防止方法はあるものの、それでも過電
流が発生してしまい、誤動作や破壊してしまうことがあ
った。また、外部装置63から過電流がチップ61の内
部に入ると、その過電流により誤動作や破壊してしまう
などの課題があった。
は以上のように構成されているので、ラッチアップによ
る過電流の発生の防止方法はあるものの、それでも過電
流が発生してしまい、誤動作や破壊してしまうことがあ
った。また、外部装置63から過電流がチップ61の内
部に入ると、その過電流により誤動作や破壊してしまう
などの課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ラッチアップによる過電流や、外
部装置からの過電流による誤動作や破壊を防止する半導
体集積回路を得ることを目的とする。
めになされたもので、ラッチアップによる過電流や、外
部装置からの過電流による誤動作や破壊を防止する半導
体集積回路を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体集
積回路は、シリコン基板内に流れる電流に応じて発光す
る発光回路と、発光された光を伝播させる導波路と、電
源とグランドとの間に設けられたスイッチ回路と、導波
路を伝播した光に応じて過電流を検出してスイッチ回路
をオフする光検出回路とを備えたものである。
積回路は、シリコン基板内に流れる電流に応じて発光す
る発光回路と、発光された光を伝播させる導波路と、電
源とグランドとの間に設けられたスイッチ回路と、導波
路を伝播した光に応じて過電流を検出してスイッチ回路
をオフする光検出回路とを備えたものである。
【0010】この発明に係る半導体集積回路は、アルミ
ニウム配線内に流れる電流に応じて発光する発光回路
と、発光された光を伝播させる導波路と、導波路を伝播
した光に応じて過電流を検出して過電流検出信号を外部
に出力する光検出回路とを備えたものである。
ニウム配線内に流れる電流に応じて発光する発光回路
と、発光された光を伝播させる導波路と、導波路を伝播
した光に応じて過電流を検出して過電流検出信号を外部
に出力する光検出回路とを備えたものである。
【0011】この発明に係る半導体集積回路は、発光回
路としてレーザダイオードを用い、光検出回路として、
フォトダイオードを用いたものである。
路としてレーザダイオードを用い、光検出回路として、
フォトダイオードを用いたものである。
【0012】この発明に係る半導体集積回路は、スイッ
チ回路として、PチャネルトランジスタまたはNチャネ
ルトランジスタを用いたものである。
チ回路として、PチャネルトランジスタまたはNチャネ
ルトランジスタを用いたものである。
【0013】この発明に係る半導体集積回路は、電源、
Pチャネルトランジスタ、内部回路、およびグランドの
順で接続された直列回路と、Pチャネルトランジスタの
ゲートとグランドとの間に接続され、直列回路に流れる
過電流に応じてPチャネルトランジスタのゲートに加わ
る電圧を高くしてPチャネルトランジスタをオフする電
圧制御抵抗とを備えたものである。
Pチャネルトランジスタ、内部回路、およびグランドの
順で接続された直列回路と、Pチャネルトランジスタの
ゲートとグランドとの間に接続され、直列回路に流れる
過電流に応じてPチャネルトランジスタのゲートに加わ
る電圧を高くしてPチャネルトランジスタをオフする電
圧制御抵抗とを備えたものである。
【0014】この発明に係る半導体集積回路は、電源、
内部回路、Nチャネルトランジスタ、およびグランドの
順で接続された直列回路と、電源とNチャネルトランジ
スタのゲートとの間に接続され、直列回路に流れる過電
流に応じてNチャネルトランジスタのゲートに加わる電
圧を低くしてNチャネルトランジスタをオフする電圧制
御抵抗とを備えたものである。
内部回路、Nチャネルトランジスタ、およびグランドの
順で接続された直列回路と、電源とNチャネルトランジ
スタのゲートとの間に接続され、直列回路に流れる過電
流に応じてNチャネルトランジスタのゲートに加わる電
圧を低くしてNチャネルトランジスタをオフする電圧制
御抵抗とを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による半
導体集積回路のCMOSインバータを示す縦断面図であ
り、図において、1はシリコン基板、2はシリコン基板
1に形成されたpウェル、3はシリコン基板1に形成さ
れたnウェルである。4はpウェル2に形成され、グラ
ンドVssに繋がるp+ガード、5はpウェル2に形成
され、グランドVssに繋がるn+拡散層、6はpウェ
ル2に形成され、出力端に繋がるn+拡散層、7はnウ
ェル3に形成され、出力端に繋がるp+拡散層、8はn
ウェル3に形成され、電源Vccに繋がるp+拡散層、
9はnウェル3に形成され、電源Vccに繋がるn+ガ
ードである。10,11,13はフィールド酸化膜、1
4,15はゲート酸化膜、16は素子分離酸化膜、17
〜25は層間絶縁膜、26〜33はタングステンで形成
され、1層アルミニウム配線と各ガード、および各拡散
層とを繋ぐスルーホール、34,35はポリシリコンで
形成されたゲート電極である。36はグランドVssに
繋がる1層アルミニウム配線(以下、1ALと言う)、
37はゲート電極34に繋がる1AL、38は出力端に
繋がる1AL、39はゲート電極35に繋がる1AL、
40は電源Vccに繋がる1ALである。41,42は
タングステンで形成され、2層アルミニウム配線と1A
Lとを繋ぐスルーホール、43は層間絶縁膜、44は層
間絶縁膜(導波路)、45はグランドVssに繋がる2
層アルミニウム配線(以下、2ALと言う)、46は電
源Vccに繋がる2ALである。また、71,72はフ
ィールド酸化膜、73は層間絶縁膜、74は後述するレ
ーザダイオード75と層間絶縁膜44とを繋ぐスルーホ
ール(導波路)である。75aはn−AlGaAsなど
から形成された電子を発生するクラッド層、75bはp
−GaAsなどから形成された共振器部となる活性層、
75cはp−AlGaAsなどから形成されたホールを
発生するクラッド層であり、これらクラッド層75a,
75c、活性層75bによりシリコン基板1内に流れる
電流に応じて発光するレーザダイオード(発光回路)7
5を構成する。以上の構成において、n+拡散層5,
6、ゲート酸化膜14、およびゲート電極34により、
Nチャネルトランジスタ(以下、NchTrと言う)を
形成し、この時、n+拡散層5をソース部拡散層、n+
拡散層6をドレイン部拡散層と言う。また、p+拡散層
7,8、ゲート酸化膜15、ゲート電極35により、P
チャネルトランジスタ(以下、PchTrと言う)を形
成し、この時、p+拡散層7をドレイン部拡散層、p+
拡散層8をソース部拡散層と言う。
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による半
導体集積回路のCMOSインバータを示す縦断面図であ
り、図において、1はシリコン基板、2はシリコン基板
1に形成されたpウェル、3はシリコン基板1に形成さ
れたnウェルである。4はpウェル2に形成され、グラ
ンドVssに繋がるp+ガード、5はpウェル2に形成
され、グランドVssに繋がるn+拡散層、6はpウェ
ル2に形成され、出力端に繋がるn+拡散層、7はnウ
ェル3に形成され、出力端に繋がるp+拡散層、8はn
ウェル3に形成され、電源Vccに繋がるp+拡散層、
9はnウェル3に形成され、電源Vccに繋がるn+ガ
ードである。10,11,13はフィールド酸化膜、1
4,15はゲート酸化膜、16は素子分離酸化膜、17
〜25は層間絶縁膜、26〜33はタングステンで形成
され、1層アルミニウム配線と各ガード、および各拡散
層とを繋ぐスルーホール、34,35はポリシリコンで
形成されたゲート電極である。36はグランドVssに
繋がる1層アルミニウム配線(以下、1ALと言う)、
37はゲート電極34に繋がる1AL、38は出力端に
繋がる1AL、39はゲート電極35に繋がる1AL、
40は電源Vccに繋がる1ALである。41,42は
タングステンで形成され、2層アルミニウム配線と1A
Lとを繋ぐスルーホール、43は層間絶縁膜、44は層
間絶縁膜(導波路)、45はグランドVssに繋がる2
層アルミニウム配線(以下、2ALと言う)、46は電
源Vccに繋がる2ALである。また、71,72はフ
ィールド酸化膜、73は層間絶縁膜、74は後述するレ
ーザダイオード75と層間絶縁膜44とを繋ぐスルーホ
ール(導波路)である。75aはn−AlGaAsなど
から形成された電子を発生するクラッド層、75bはp
−GaAsなどから形成された共振器部となる活性層、
75cはp−AlGaAsなどから形成されたホールを
発生するクラッド層であり、これらクラッド層75a,
75c、活性層75bによりシリコン基板1内に流れる
電流に応じて発光するレーザダイオード(発光回路)7
5を構成する。以上の構成において、n+拡散層5,
6、ゲート酸化膜14、およびゲート電極34により、
Nチャネルトランジスタ(以下、NchTrと言う)を
形成し、この時、n+拡散層5をソース部拡散層、n+
拡散層6をドレイン部拡散層と言う。また、p+拡散層
7,8、ゲート酸化膜15、ゲート電極35により、P
チャネルトランジスタ(以下、PchTrと言う)を形
成し、この時、p+拡散層7をドレイン部拡散層、p+
拡散層8をソース部拡散層と言う。
【0016】なお、図1において、51,52はn+拡
散層5,6に寄生するNPN寄生バイポーラトランジス
タ、53,54はp+拡散層7,8に寄生するPNP寄
生バイポーラトランジスタ、55はp+ガード4および
pウェル2によるpウェル抵抗、56はn+ガード9お
よびnウェル3によるnウェル抵抗である。
散層5,6に寄生するNPN寄生バイポーラトランジス
タ、53,54はp+拡散層7,8に寄生するPNP寄
生バイポーラトランジスタ、55はp+ガード4および
pウェル2によるpウェル抵抗、56はn+ガード9お
よびnウェル3によるnウェル抵抗である。
【0017】図2は発光回路および導波路の詳細を示す
縦断面図であり、図において、76はレーザダイオード
75の発光部、77はレーザダイオード75の発光部7
6から出射した光のスルーホール74での軌跡、αはス
ルーホール74から層間絶縁膜44への入射角、βはス
ルーホール74から層間絶縁膜44への屈折角、78は
層間絶縁膜44での光の軌跡である。なお、スルーホー
ル74は空洞、層間絶縁膜44は二酸化シリコンで形成
されている。
縦断面図であり、図において、76はレーザダイオード
75の発光部、77はレーザダイオード75の発光部7
6から出射した光のスルーホール74での軌跡、αはス
ルーホール74から層間絶縁膜44への入射角、βはス
ルーホール74から層間絶縁膜44への屈折角、78は
層間絶縁膜44での光の軌跡である。なお、スルーホー
ル74は空洞、層間絶縁膜44は二酸化シリコンで形成
されている。
【0018】図3は導波路、光検出回路およびスイッチ
回路の詳細を示す縦断面図であり、図において、81,
82はフィールド酸化膜、83は層間絶縁膜、84はレ
ーザダイオード75から発光し、層間絶縁膜44を伝播
してきた光を反射させるアルミニウム、85は後述する
フォトダイオード86と層間絶縁膜44とを繋ぐスルー
ホール(導波路)である。86aはn+層、86bはI
層、86cはp+層であり、これらn+層86a、I層
86b、p+層86cにより導波路を伝播した光に応じ
て過電流を検出して後述するPchTr92をオフする
フォトダイオード(光検出回路)86を構成する。87
はアルミニウム84で反射し、スルーホール85に入射
した光の軌跡、88は電源Vccに繋がる1AL40と
フォトダイオード86とを繋ぐスルーホールである。な
お、スルーホール87は空洞で形成されている。91は
CMOSインバータ、92は電源VccとグランドVs
sとの間に複数段設けられたPチャネルトランジスタ
(スイッチ回路:以下、PchTrと言う)であり、一
番下のPchTr92のゲートには、フォトダイオード
86が接続されている。93はその接続線に設けられ、
フォトダイオード86からの電流を電圧に変換する抵抗
である。
回路の詳細を示す縦断面図であり、図において、81,
82はフィールド酸化膜、83は層間絶縁膜、84はレ
ーザダイオード75から発光し、層間絶縁膜44を伝播
してきた光を反射させるアルミニウム、85は後述する
フォトダイオード86と層間絶縁膜44とを繋ぐスルー
ホール(導波路)である。86aはn+層、86bはI
層、86cはp+層であり、これらn+層86a、I層
86b、p+層86cにより導波路を伝播した光に応じ
て過電流を検出して後述するPchTr92をオフする
フォトダイオード(光検出回路)86を構成する。87
はアルミニウム84で反射し、スルーホール85に入射
した光の軌跡、88は電源Vccに繋がる1AL40と
フォトダイオード86とを繋ぐスルーホールである。な
お、スルーホール87は空洞で形成されている。91は
CMOSインバータ、92は電源VccとグランドVs
sとの間に複数段設けられたPチャネルトランジスタ
(スイッチ回路:以下、PchTrと言う)であり、一
番下のPchTr92のゲートには、フォトダイオード
86が接続されている。93はその接続線に設けられ、
フォトダイオード86からの電流を電圧に変換する抵抗
である。
【0019】次に動作について説明する。半導体集積回
路において、チップ内で過電流が流れることで、誤動作
を生じたり、ひいては破壊にいたることがある。これ
は、高信頼性が要求される自動車、飛行機、ロケットな
どの容易に交換が利かない機器に用いられる半導体集積
回路においては、大きな損害を引き起こす。過電流をチ
ップ内に発生させる要因はいくつかあるが、まず、ラッ
チアップによる過電流の発生について説明する。図1に
示した半導体集積回路において、シリコン基板1から2
AL46により、所望のNchTr、およびPchTr
を形成すると共に、それらソース部拡散層に電源Vcc
またはグランドVssを繋いだり、それらドレイン部拡
散層に出力端となる1ALを繋いでいる。しかしなが
ら、図1にも示している通り、所望のNchTr、およ
びPchTrとは他に、シリコン基板1のpウェル2お
よびnウェル3には、NPN寄生バイポーラトランジス
タ51,52、PNP寄生バイポーラトランジスタ5
3,54、pウェル抵抗55、およびnウェル抵抗56
からなる回路が寄生してしまう。
路において、チップ内で過電流が流れることで、誤動作
を生じたり、ひいては破壊にいたることがある。これ
は、高信頼性が要求される自動車、飛行機、ロケットな
どの容易に交換が利かない機器に用いられる半導体集積
回路においては、大きな損害を引き起こす。過電流をチ
ップ内に発生させる要因はいくつかあるが、まず、ラッ
チアップによる過電流の発生について説明する。図1に
示した半導体集積回路において、シリコン基板1から2
AL46により、所望のNchTr、およびPchTr
を形成すると共に、それらソース部拡散層に電源Vcc
またはグランドVssを繋いだり、それらドレイン部拡
散層に出力端となる1ALを繋いでいる。しかしなが
ら、図1にも示している通り、所望のNchTr、およ
びPchTrとは他に、シリコン基板1のpウェル2お
よびnウェル3には、NPN寄生バイポーラトランジス
タ51,52、PNP寄生バイポーラトランジスタ5
3,54、pウェル抵抗55、およびnウェル抵抗56
からなる回路が寄生してしまう。
【0020】図4はラッチアップ時の過電流の発生を示
す回路図であり、図1に示した寄生した回路を中心に示
したものである。図において、正常時は、電源Vccか
らグランドVssには電流が流れないが、出力端である
1AL38に外部過電圧が加わった場合には、PNP寄
生バイポーラトランジスタ53のエミッタからコレクタ
に電流が流れてしまい、pウェル抵抗55の両端に電位
差が生じてしまう。この電位差によって、NPN寄生バ
イポーラトランジスタ51がオンして、電源Vccから
そのNPN寄生バイポーラトランジスタ51を通じてグ
ランドVssに電流が流れ、nウェル抵抗56の両端に
電位差が生じてしまう。この電位差によって、PNP寄
生バイポーラトランジスタ54がオンして、電源Vcc
からそのPNP寄生バイポーラトランジスタ54を通じ
てグランドVssに電流が流れてしまう。このように、
NPN寄生バイポーラトランジスタ51とPNP寄生バ
イポーラトランジスタ54とは、サイリスタ構造を形成
しているので、一度、PNP寄生バイポーラトランジス
タ53に電流が流れてしまうと、出力端である1AL3
8に加わった外部過電圧がなくなっても、NPN寄生バ
イポーラトランジスタ51およびPNP寄生バイポーラ
トランジスタ54は、オフすることなくオンし続け、電
源VccからグランドVssに過電流が流れ続ける。
す回路図であり、図1に示した寄生した回路を中心に示
したものである。図において、正常時は、電源Vccか
らグランドVssには電流が流れないが、出力端である
1AL38に外部過電圧が加わった場合には、PNP寄
生バイポーラトランジスタ53のエミッタからコレクタ
に電流が流れてしまい、pウェル抵抗55の両端に電位
差が生じてしまう。この電位差によって、NPN寄生バ
イポーラトランジスタ51がオンして、電源Vccから
そのNPN寄生バイポーラトランジスタ51を通じてグ
ランドVssに電流が流れ、nウェル抵抗56の両端に
電位差が生じてしまう。この電位差によって、PNP寄
生バイポーラトランジスタ54がオンして、電源Vcc
からそのPNP寄生バイポーラトランジスタ54を通じ
てグランドVssに電流が流れてしまう。このように、
NPN寄生バイポーラトランジスタ51とPNP寄生バ
イポーラトランジスタ54とは、サイリスタ構造を形成
しているので、一度、PNP寄生バイポーラトランジス
タ53に電流が流れてしまうと、出力端である1AL3
8に加わった外部過電圧がなくなっても、NPN寄生バ
イポーラトランジスタ51およびPNP寄生バイポーラ
トランジスタ54は、オフすることなくオンし続け、電
源VccからグランドVssに過電流が流れ続ける。
【0021】この実施の形態1では、以上のようなラッ
チアップによる過電流の発生により誤動作や破壊が生じ
てしまうのを防止するものである。図1において、ラッ
チアップの発生により、NPN寄生バイポーラトランジ
スタ51とPNP寄生バイポーラトランジスタ54とが
オンした状態になり、電源VccからグランドVssに
電流が流れる。そのとき、ソース部拡散層のp+拡散層
8では、nウェル3に放射状に電流が流れた状態とな
る。図2において、p+拡散層8に設けられたレーザダ
イオード75では、ホールを発生するクラッド層75c
から電子を発生するクラッド層75a方向に電流が流
れ、このことにより、活性層75bの発光部76が発光
し、出射した光は、導波路であるスルーホール74、お
よび層間絶縁膜44を通じて伝播される。
チアップによる過電流の発生により誤動作や破壊が生じ
てしまうのを防止するものである。図1において、ラッ
チアップの発生により、NPN寄生バイポーラトランジ
スタ51とPNP寄生バイポーラトランジスタ54とが
オンした状態になり、電源VccからグランドVssに
電流が流れる。そのとき、ソース部拡散層のp+拡散層
8では、nウェル3に放射状に電流が流れた状態とな
る。図2において、p+拡散層8に設けられたレーザダ
イオード75では、ホールを発生するクラッド層75c
から電子を発生するクラッド層75a方向に電流が流
れ、このことにより、活性層75bの発光部76が発光
し、出射した光は、導波路であるスルーホール74、お
よび層間絶縁膜44を通じて伝播される。
【0022】なお、スルーホール74の屈折率をn1、
層間絶縁膜44の屈折率をn2とすれば、n2<n1と
なるような二酸化シリコンを選択する。また、シリコン
基板1内でのレーザダイオード75における活性層75
bの傾きは、入射角αが臨界角α1よりも大きくなるよ
うに形成する。臨界角α1は、α1=sin-1(n1/
n2)で求めることができる。さらに、二酸化シリコン
により形成される層間絶縁膜44は、その上下の平面を
平坦化技術により平坦化し、光が散乱しないようにして
反射率を高める。さらに、層間絶縁膜44を挟む1AL
40、2AL46の屈折率をn3,n4とすれば、層間
絶縁膜44の屈折率n2との関係を、n2>n3,n4
として、臨界角α1の解が存在するようにする。これに
より、層間絶縁膜44に入射した光は、層間絶縁膜44
を全反射で伝播させることができる。
層間絶縁膜44の屈折率をn2とすれば、n2<n1と
なるような二酸化シリコンを選択する。また、シリコン
基板1内でのレーザダイオード75における活性層75
bの傾きは、入射角αが臨界角α1よりも大きくなるよ
うに形成する。臨界角α1は、α1=sin-1(n1/
n2)で求めることができる。さらに、二酸化シリコン
により形成される層間絶縁膜44は、その上下の平面を
平坦化技術により平坦化し、光が散乱しないようにして
反射率を高める。さらに、層間絶縁膜44を挟む1AL
40、2AL46の屈折率をn3,n4とすれば、層間
絶縁膜44の屈折率n2との関係を、n2>n3,n4
として、臨界角α1の解が存在するようにする。これに
より、層間絶縁膜44に入射した光は、層間絶縁膜44
を全反射で伝播させることができる。
【0023】図5はZnSeレーザダイオードの電流と
光出力との関係を示す特性図であり、図において、常温
の20[°C]で60[mA]の電流がレーザダイオー
ド75におけるホールを発生するクラッド層75cから
電子を発生するクラッド層75a方向に電流が流れれ
ば、活性層75bの発光部76からは10[mW]の光
出力が得られることが分かる。マイクロコンピュータを
例に取れば、温度保証範囲は、−45[°C]〜90
[°C]であり、図5により、10[mW]の光出力時
を過電流の発生判断基準とすれば、その温度範囲で過電
流の判定が可能であることが分かる。
光出力との関係を示す特性図であり、図において、常温
の20[°C]で60[mA]の電流がレーザダイオー
ド75におけるホールを発生するクラッド層75cから
電子を発生するクラッド層75a方向に電流が流れれ
ば、活性層75bの発光部76からは10[mW]の光
出力が得られることが分かる。マイクロコンピュータを
例に取れば、温度保証範囲は、−45[°C]〜90
[°C]であり、図5により、10[mW]の光出力時
を過電流の発生判断基準とすれば、その温度範囲で過電
流の判定が可能であることが分かる。
【0024】図3において、活性層75bの発光部76
から出射された光は、導波路であるスルーホール74、
および層間絶縁膜44を通じて伝播され、さらに、アル
ミニウム84により反射され、スルーホール85を伝播
する。ここで、スルーホール85の屈折率をn5とすれ
ば、n5>n2である。スルーホール85を伝播した光
は、n+層86a、I層86b、p+層86cにより構
成されるフォトダイオード86により電流に変換され、
さらに、その電流は、抵抗93により電圧に変換されて
PchTr92のゲートに供給される。したがって、発
光回路であるレーザダイオード75、導波路であるスル
ーホール74、層間絶縁膜44、およびスルーホール8
5、光検出回路であるフォトダイオード86、スイッチ
回路であるPchTr92を系として、過電流が発生し
た場合に、PchTr92のゲートに供給される電圧が
そのしきい値以上となり、そのPchTr92がオフと
なるような抵抗93の抵抗値を設定する。その結果、過
電流が発生した場合に、レーザダイオード75は、その
過電流に応じて発光し、フォトダイオード86は、その
伝播された光に応じた電流に変換して、PchTr92
は、抵抗93によって電流から変換された電圧に応じて
オフして、電源VccのCMOSインバータ91への供
給を遮断して、過電流によるCMOSインバータ91の
誤動作および破壊を防止する。PchTr92がオフさ
れればレーザダイオード75には電流が流れないので発
光しなくなり、フォトダイオード86からは電流が発生
せず、PchTr92はオンして、再びCMOSインバ
ータ91に電源Vccが供給される。
から出射された光は、導波路であるスルーホール74、
および層間絶縁膜44を通じて伝播され、さらに、アル
ミニウム84により反射され、スルーホール85を伝播
する。ここで、スルーホール85の屈折率をn5とすれ
ば、n5>n2である。スルーホール85を伝播した光
は、n+層86a、I層86b、p+層86cにより構
成されるフォトダイオード86により電流に変換され、
さらに、その電流は、抵抗93により電圧に変換されて
PchTr92のゲートに供給される。したがって、発
光回路であるレーザダイオード75、導波路であるスル
ーホール74、層間絶縁膜44、およびスルーホール8
5、光検出回路であるフォトダイオード86、スイッチ
回路であるPchTr92を系として、過電流が発生し
た場合に、PchTr92のゲートに供給される電圧が
そのしきい値以上となり、そのPchTr92がオフと
なるような抵抗93の抵抗値を設定する。その結果、過
電流が発生した場合に、レーザダイオード75は、その
過電流に応じて発光し、フォトダイオード86は、その
伝播された光に応じた電流に変換して、PchTr92
は、抵抗93によって電流から変換された電圧に応じて
オフして、電源VccのCMOSインバータ91への供
給を遮断して、過電流によるCMOSインバータ91の
誤動作および破壊を防止する。PchTr92がオフさ
れればレーザダイオード75には電流が流れないので発
光しなくなり、フォトダイオード86からは電流が発生
せず、PchTr92はオンして、再びCMOSインバ
ータ91に電源Vccが供給される。
【0025】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、シリコン基板1内にレーザダイオード75とフォト
ダイオード86とを埋め込み、また、レーザダイオード
75によって発光された光をフォトダイオード86に伝
播するスルーホール74、層間絶縁膜44、およびスル
ーホール85を形成し、さらに、フォトダイオード86
によって変換された電流に応じてCMOSインバータ9
1への電源Vccの供給をオンオフするPchTr92
を設けたので、ラッチアップによる過電流が発生して
も、誤動作や破壊を防止することができる。
ば、シリコン基板1内にレーザダイオード75とフォト
ダイオード86とを埋め込み、また、レーザダイオード
75によって発光された光をフォトダイオード86に伝
播するスルーホール74、層間絶縁膜44、およびスル
ーホール85を形成し、さらに、フォトダイオード86
によって変換された電流に応じてCMOSインバータ9
1への電源Vccの供給をオンオフするPchTr92
を設けたので、ラッチアップによる過電流が発生して
も、誤動作や破壊を防止することができる。
【0026】なお、上記実施の形態1によれば、ソース
部拡散層のp+拡散層8にレーザダイオード75を設け
たが、構成に応じてシリコン基板1のその他の個所にレ
ーザダイオード75を設けても良く、同様な効果を奏す
ることができる。また、図3において、スイッチ回路に
おけるその他のPchTr92は、他の各組のレーザダ
イオードおよびフォトダイオードからのそれぞれの過電
流検出に応じてオフするものであり、各組のうちいずれ
か1組でも過電流を検出した場合には、CMOSインバ
ータ91への電源Vccの供給をオフすることができ、
安全性を高めることができる。さらに、スルーホール7
4,85は空洞としたが、二酸化シリコンであっても良
く、さらに、光を透過し、屈折率を満たすものであれ
ば、その他の材質を用いても良く、同様な効果を奏する
ことができる。
部拡散層のp+拡散層8にレーザダイオード75を設け
たが、構成に応じてシリコン基板1のその他の個所にレ
ーザダイオード75を設けても良く、同様な効果を奏す
ることができる。また、図3において、スイッチ回路に
おけるその他のPchTr92は、他の各組のレーザダ
イオードおよびフォトダイオードからのそれぞれの過電
流検出に応じてオフするものであり、各組のうちいずれ
か1組でも過電流を検出した場合には、CMOSインバ
ータ91への電源Vccの供給をオフすることができ、
安全性を高めることができる。さらに、スルーホール7
4,85は空洞としたが、二酸化シリコンであっても良
く、さらに、光を透過し、屈折率を満たすものであれ
ば、その他の材質を用いても良く、同様な効果を奏する
ことができる。
【0027】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2による導波路、光検出回路およびスイッチ回路の詳
細を示す縦断面図であり、図において、101は抵抗9
3の出力側に設けられたインバータ、102は電源Vc
cとグランドVssとの間に複数段設けられたNチャネ
ルトランジスタ(スイッチ回路:以下、NchTrと言
う)であり、一番上のNchTr102のゲートには、
フォトダイオード86が接続されている。その他の構成
は、図3と同一であるので、同一符号を付してその重複
する説明を省略する。
態2による導波路、光検出回路およびスイッチ回路の詳
細を示す縦断面図であり、図において、101は抵抗9
3の出力側に設けられたインバータ、102は電源Vc
cとグランドVssとの間に複数段設けられたNチャネ
ルトランジスタ(スイッチ回路:以下、NchTrと言
う)であり、一番上のNchTr102のゲートには、
フォトダイオード86が接続されている。その他の構成
は、図3と同一であるので、同一符号を付してその重複
する説明を省略する。
【0028】次に動作について説明する。上記実施の形
態1では、スイッチ回路としてPchTr92を用いた
が、この実施の形態2では、スイッチ回路としてNch
Tr102を用いるものである。上記実施の形態1との
動作の違いとしては、フォトダイオード86の出力にイ
ンバータ101を設けて、過電流によりそのインバータ
101の出力電圧がNchTr102のしきい値よりも
低くなった場合に電源VccとグランドVssとの間を
オフするようにしている点である。ここで、インバータ
101のグランドVssは、同一半導体集積回路内の他
のインバータのグランドVssとは別端子で接地される
ようにする。これは復帰時にインバータ101を作用さ
せる必要があるからであり、この点も実施の形態1とは
異なる。そのため、インバータ101のNchTr下の
NPN寄生バイポーラトランジスタと同一半導体集積回
路内の他のインバータのPchTr下のPNP寄生バイ
ポーラトランジスタとで電源VccとグランドVss間
が導通されてしまう可能性があるので、インバータ10
1のNchTr側のドレインにはガードを設けるなどし
て、強固なラッチアップ対策を行う。
態1では、スイッチ回路としてPchTr92を用いた
が、この実施の形態2では、スイッチ回路としてNch
Tr102を用いるものである。上記実施の形態1との
動作の違いとしては、フォトダイオード86の出力にイ
ンバータ101を設けて、過電流によりそのインバータ
101の出力電圧がNchTr102のしきい値よりも
低くなった場合に電源VccとグランドVssとの間を
オフするようにしている点である。ここで、インバータ
101のグランドVssは、同一半導体集積回路内の他
のインバータのグランドVssとは別端子で接地される
ようにする。これは復帰時にインバータ101を作用さ
せる必要があるからであり、この点も実施の形態1とは
異なる。そのため、インバータ101のNchTr下の
NPN寄生バイポーラトランジスタと同一半導体集積回
路内の他のインバータのPchTr下のPNP寄生バイ
ポーラトランジスタとで電源VccとグランドVss間
が導通されてしまう可能性があるので、インバータ10
1のNchTr側のドレインにはガードを設けるなどし
て、強固なラッチアップ対策を行う。
【0029】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、スイッチ回路としてNchTr102を用いて、ラ
ッチアップによる過電流が発生しても、誤動作や破壊を
防止することができる。
ば、スイッチ回路としてNchTr102を用いて、ラ
ッチアップによる過電流が発生しても、誤動作や破壊を
防止することができる。
【0030】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3による半導体集積回路のCMOSインバータを示す
縦断面図であり、図において、111aはn−AlGa
Asなどから形成された電子を発生するクラッド層、1
11bはp−GaAsなどから形成された共振器部とな
る活性層、111cはp−AlGaAsなどから形成さ
れたホールを発生するクラッド層であり、これらクラッ
ド層111a、111c、活性層111bにより1AL
(アルミニウム配線)39に埋め込まれ、その1AL3
9内に流れる電流に応じて発光するレーザダイオード
(発光回路)111を構成する。その他の構成は、スル
ーホール74およびレーザダイオード75がない以外
は、図1と同一であるので、同一符号を付してその重複
する説明を省略する。
態3による半導体集積回路のCMOSインバータを示す
縦断面図であり、図において、111aはn−AlGa
Asなどから形成された電子を発生するクラッド層、1
11bはp−GaAsなどから形成された共振器部とな
る活性層、111cはp−AlGaAsなどから形成さ
れたホールを発生するクラッド層であり、これらクラッ
ド層111a、111c、活性層111bにより1AL
(アルミニウム配線)39に埋め込まれ、その1AL3
9内に流れる電流に応じて発光するレーザダイオード
(発光回路)111を構成する。その他の構成は、スル
ーホール74およびレーザダイオード75がない以外
は、図1と同一であるので、同一符号を付してその重複
する説明を省略する。
【0031】図8は外部装置へ過電流検出信号を出力す
る光検出回路を示す回路図であり、図において、61は
半導体集積回路を構成するチップ、62はチップ61の
内部に形成されたインバータ、63はチップ61に設け
られた入力ポートからインバータ62に信号を供給する
外部装置である。また、111は図7で示したレーザダ
イオード、112はシリコン基板に埋め込まれ、導波路
を伝播した光に応じて過電流を検出してその過電流検出
信号を外部装置63に出力するフォトダイオード(光検
出回路)であり、このフォトダイオード112は、図3
に示したものと同一に構成されている。113はその接
続線に設けられ、フォトダイオード112からの電流を
電圧に変換する抵抗、114は抵抗113の出力側に設
けられたインバータである。
る光検出回路を示す回路図であり、図において、61は
半導体集積回路を構成するチップ、62はチップ61の
内部に形成されたインバータ、63はチップ61に設け
られた入力ポートからインバータ62に信号を供給する
外部装置である。また、111は図7で示したレーザダ
イオード、112はシリコン基板に埋め込まれ、導波路
を伝播した光に応じて過電流を検出してその過電流検出
信号を外部装置63に出力するフォトダイオード(光検
出回路)であり、このフォトダイオード112は、図3
に示したものと同一に構成されている。113はその接
続線に設けられ、フォトダイオード112からの電流を
電圧に変換する抵抗、114は抵抗113の出力側に設
けられたインバータである。
【0032】次に動作について説明する。図8におい
て、外部装置63が誤動作を起こし、過電流を発生して
チップ61の内部に入ると、インバータ62の誤動作を
引き起こしたり、入力ポートまたはインバータ62のゲ
ートを破壊したりしてしまう。この実施の形態3では、
以上のような外部装置63による過電流の発生により誤
動作や破壊が生じてしまうのを防止するものである。図
7において、1AL39に設けられたレーザダイオード
111では、外部装置63からの過電流の流入により、
ホールを発生するクラッド層111cから電子を発生す
るクラッド層111a方向に電流が流れ、このことによ
り、活性層111bの発光部が発光し、出射した光は、
導波路である層間絶縁膜44を通じて伝播される。な
お、1AL39において、クラッド層111cからクラ
ッド層111aは、過電流の流れの方向に配置してお
く。図8において、導波路を伝播した光は、図3に示し
たものと同一構成のフォトダイオード112により受光
され、電流に変換され、さらに、抵抗113およびイン
バータ114により、低レベル電圧時に過電流の発生を
示す過電流検出信号を外部装置63に出力する。外部装
置63では、例えば、その過電流検出信号の入力に応じ
て、チップ61への供給をオフするなどして、外部装置
63による過電流の発生を防止する。
て、外部装置63が誤動作を起こし、過電流を発生して
チップ61の内部に入ると、インバータ62の誤動作を
引き起こしたり、入力ポートまたはインバータ62のゲ
ートを破壊したりしてしまう。この実施の形態3では、
以上のような外部装置63による過電流の発生により誤
動作や破壊が生じてしまうのを防止するものである。図
7において、1AL39に設けられたレーザダイオード
111では、外部装置63からの過電流の流入により、
ホールを発生するクラッド層111cから電子を発生す
るクラッド層111a方向に電流が流れ、このことによ
り、活性層111bの発光部が発光し、出射した光は、
導波路である層間絶縁膜44を通じて伝播される。な
お、1AL39において、クラッド層111cからクラ
ッド層111aは、過電流の流れの方向に配置してお
く。図8において、導波路を伝播した光は、図3に示し
たものと同一構成のフォトダイオード112により受光
され、電流に変換され、さらに、抵抗113およびイン
バータ114により、低レベル電圧時に過電流の発生を
示す過電流検出信号を外部装置63に出力する。外部装
置63では、例えば、その過電流検出信号の入力に応じ
て、チップ61への供給をオフするなどして、外部装置
63による過電流の発生を防止する。
【0033】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、1AL39にレーザダイオード111を設けると共
にシリコン基板1にフォトダイオード112を埋め込
み、また、レーザダイオード111によって発光された
光をフォトダイオード112に伝播する層間絶縁膜44
およびスルーホール85を形成し、さらに、フォトダイ
オード112によって変換された電流に応じた過電流検
出信号を外部装置63に出力するようにしたので、外部
装置63による過電流が発生しても、誤動作や破壊を防
止することができる。
ば、1AL39にレーザダイオード111を設けると共
にシリコン基板1にフォトダイオード112を埋め込
み、また、レーザダイオード111によって発光された
光をフォトダイオード112に伝播する層間絶縁膜44
およびスルーホール85を形成し、さらに、フォトダイ
オード112によって変換された電流に応じた過電流検
出信号を外部装置63に出力するようにしたので、外部
装置63による過電流が発生しても、誤動作や破壊を防
止することができる。
【0034】なお、上記実施の形態3によれば、1AL
39にレーザダイオード111を設けたが、構成に応じ
てアルミニウム配線のその他の個所にレーザダイオード
111を設けても良く、同様な効果を奏することができ
る。
39にレーザダイオード111を設けたが、構成に応じ
てアルミニウム配線のその他の個所にレーザダイオード
111を設けても良く、同様な効果を奏することができ
る。
【0035】実施の形態4.図9はこの発明の実施の形
態4による半導体集積回路を示す回路図であり、図にお
いて、121は電源Vccにソースが接続されたPch
Tr(Pチャネルトランジスタ)、122はそのPch
Tr121のドレインとグランドVssとの間に接続さ
れたインバータ(内部回路)、123はそのPchTr
121のゲートとグランドVssとの間に接続され、そ
のインバータ122に流れる過電流に応じてPchTr
121のゲートに加わる電圧を高くしてそのPchTr
121をオフする電圧制御抵抗である。
態4による半導体集積回路を示す回路図であり、図にお
いて、121は電源Vccにソースが接続されたPch
Tr(Pチャネルトランジスタ)、122はそのPch
Tr121のドレインとグランドVssとの間に接続さ
れたインバータ(内部回路)、123はそのPchTr
121のゲートとグランドVssとの間に接続され、そ
のインバータ122に流れる過電流に応じてPchTr
121のゲートに加わる電圧を高くしてそのPchTr
121をオフする電圧制御抵抗である。
【0036】次に動作について説明する。この実施の形
態4では、ラッチアップによる過電流の発生により誤動
作や破壊が生じてしまうのを防止するものである。半導
体集積回路にラッチアップが発生すると、電源Vccと
グランドVssとの間に過電流が発生し、半導体集積回
路に誤動作や破壊が生じてしまう。そこで、図9に示し
たように、グランドVss側から電圧制御抵抗123を
介してPchTr121のゲートに繋がるように回路を
組めば、通常時はPchTr121のゲートに低電位が
与えられ、PchTr121はオンした状態となり、ま
た、過電流の発生時には、電源VccからPchTr1
21のゲートおよび電圧制御抵抗123を通じてグラン
ドVssに電流が流れ、その結果、電圧制御抵抗123
によりPchTr121のゲートに高電位が与えられ、
PchTr121はオフし、過電流がインバータ122
に流れるのを防止する。過電流がなくなると、PchT
r121のゲートに低電位が与えられ、PchTr12
1はオンした状態となり、通常通り電源Vccがインバ
ータ122に供給される。
態4では、ラッチアップによる過電流の発生により誤動
作や破壊が生じてしまうのを防止するものである。半導
体集積回路にラッチアップが発生すると、電源Vccと
グランドVssとの間に過電流が発生し、半導体集積回
路に誤動作や破壊が生じてしまう。そこで、図9に示し
たように、グランドVss側から電圧制御抵抗123を
介してPchTr121のゲートに繋がるように回路を
組めば、通常時はPchTr121のゲートに低電位が
与えられ、PchTr121はオンした状態となり、ま
た、過電流の発生時には、電源VccからPchTr1
21のゲートおよび電圧制御抵抗123を通じてグラン
ドVssに電流が流れ、その結果、電圧制御抵抗123
によりPchTr121のゲートに高電位が与えられ、
PchTr121はオフし、過電流がインバータ122
に流れるのを防止する。過電流がなくなると、PchT
r121のゲートに低電位が与えられ、PchTr12
1はオンした状態となり、通常通り電源Vccがインバ
ータ122に供給される。
【0037】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、簡単な回路構成でラッチアップによる過電流の発生
により誤動作や破壊が生じてしまうのを防止することが
できる。
ば、簡単な回路構成でラッチアップによる過電流の発生
により誤動作や破壊が生じてしまうのを防止することが
できる。
【0038】実施の形態5.図10はこの発明の実施の
形態5による半導体集積回路を示す回路図であり、図に
おいて、122は電源Vccに接続されたインバータ、
124はインバータ122にドレインが接続され、グラ
ンドVssにソースが接続されたNchTr(Nチャネ
ルトランジスタ)、125は電源VccとそのNchT
r124のゲートとの間に接続され、そのインバータ1
22に流れる過電流に応じてNchTr124のゲート
に加わる電圧を低くしてそのNchTr124をオフす
る電圧制御抵抗である。
形態5による半導体集積回路を示す回路図であり、図に
おいて、122は電源Vccに接続されたインバータ、
124はインバータ122にドレインが接続され、グラ
ンドVssにソースが接続されたNchTr(Nチャネ
ルトランジスタ)、125は電源VccとそのNchT
r124のゲートとの間に接続され、そのインバータ1
22に流れる過電流に応じてNchTr124のゲート
に加わる電圧を低くしてそのNchTr124をオフす
る電圧制御抵抗である。
【0039】次に動作について説明する。この実施の形
態5では、ラッチアップによる過電流の発生により誤動
作や破壊が生じてしまうのを防止するものである。半導
体集積回路にラッチアップが発生すると、電源Vccと
グランドVssとの間に過電流が発生し、半導体集積回
路に誤動作や破壊が生じてしまう。そこで、図10に示
したように、電源Vcc側から電圧制御抵抗125を介
してNchTr124のゲートに繋がるように回路を組
めば、通常時はNchTr124のゲートに高電位が与
えられ、NchTr124はオンした状態となり、ま
た、過電流の発生時には、電源Vccから電圧制御抵抗
125およびNchTr124のゲートを通じてグラン
ドVssに電流が流れ、その結果、電圧制御抵抗125
によりNchTr124のゲートに低電位が与えられ、
NchTr124はオフし、過電流がインバータ122
に流れるのを防止する。過電流がなくなると、NchT
r124のゲートに高電位が与えられ、NchTr12
4はオンした状態となり、通常通り電源Vccがインバ
ータ122に供給される。
態5では、ラッチアップによる過電流の発生により誤動
作や破壊が生じてしまうのを防止するものである。半導
体集積回路にラッチアップが発生すると、電源Vccと
グランドVssとの間に過電流が発生し、半導体集積回
路に誤動作や破壊が生じてしまう。そこで、図10に示
したように、電源Vcc側から電圧制御抵抗125を介
してNchTr124のゲートに繋がるように回路を組
めば、通常時はNchTr124のゲートに高電位が与
えられ、NchTr124はオンした状態となり、ま
た、過電流の発生時には、電源Vccから電圧制御抵抗
125およびNchTr124のゲートを通じてグラン
ドVssに電流が流れ、その結果、電圧制御抵抗125
によりNchTr124のゲートに低電位が与えられ、
NchTr124はオフし、過電流がインバータ122
に流れるのを防止する。過電流がなくなると、NchT
r124のゲートに高電位が与えられ、NchTr12
4はオンした状態となり、通常通り電源Vccがインバ
ータ122に供給される。
【0040】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、簡単な回路構成でラッチアップによる過電流の発生
により誤動作や破壊が生じてしまうのを防止することが
できる。
ば、簡単な回路構成でラッチアップによる過電流の発生
により誤動作や破壊が生じてしまうのを防止することが
できる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、シリ
コン基板内に流れる電流に応じて発光する発光回路と、
発光された光を伝播させる導波路と、電源とグランドと
の間に設けられたスイッチ回路と、導波路を伝播した光
に応じて過電流を検出してスイッチ回路をオフする光検
出回路とを備えるように構成したので、ラッチアップに
よる過電流が発生しても、誤動作や破壊を防止すること
ができる効果が得られる。
コン基板内に流れる電流に応じて発光する発光回路と、
発光された光を伝播させる導波路と、電源とグランドと
の間に設けられたスイッチ回路と、導波路を伝播した光
に応じて過電流を検出してスイッチ回路をオフする光検
出回路とを備えるように構成したので、ラッチアップに
よる過電流が発生しても、誤動作や破壊を防止すること
ができる効果が得られる。
【0042】この発明によれば、アルミニウム配線内に
流れる電流に応じて発光する発光回路と、発光された光
を伝播させる導波路と、導波路を伝播した光に応じて過
電流を検出して過電流検出信号を外部に出力する光検出
回路とを備えるように構成したので、外部装置による過
電流が発生しても、誤動作や破壊を防止することができ
る効果が得られる。
流れる電流に応じて発光する発光回路と、発光された光
を伝播させる導波路と、導波路を伝播した光に応じて過
電流を検出して過電流検出信号を外部に出力する光検出
回路とを備えるように構成したので、外部装置による過
電流が発生しても、誤動作や破壊を防止することができ
る効果が得られる。
【0043】この発明によれば、発光回路としてレーザ
ダイオードを用い、光検出回路として、フォトダイオー
ドを用いるように構成したので、発光回路および光検出
回路を半導体集積回路に容易に形成することができる効
果が得られる。
ダイオードを用い、光検出回路として、フォトダイオー
ドを用いるように構成したので、発光回路および光検出
回路を半導体集積回路に容易に形成することができる効
果が得られる。
【0044】この発明によれば、スイッチ回路として、
PチャネルトランジスタまたはNチャネルトランジスタ
を用いるように構成したので、スイッチ回路を半導体集
積回路に容易に形成することができる効果が得られる。
PチャネルトランジスタまたはNチャネルトランジスタ
を用いるように構成したので、スイッチ回路を半導体集
積回路に容易に形成することができる効果が得られる。
【0045】この発明によれば、電源、Pチャネルトラ
ンジスタ、内部回路、およびグランドの順で接続された
直列回路と、Pチャネルトランジスタのゲートとグラン
ドとの間に接続され、直列回路に流れる過電流に応じて
Pチャネルトランジスタのゲートに加わる電圧を高くし
てPチャネルトランジスタをオフする電圧制御抵抗とを
備えるように構成したので、簡単な回路構成でラッチア
ップによる過電流の発生により誤動作や破壊が生じてし
まうのを防止することができる効果が得られる。
ンジスタ、内部回路、およびグランドの順で接続された
直列回路と、Pチャネルトランジスタのゲートとグラン
ドとの間に接続され、直列回路に流れる過電流に応じて
Pチャネルトランジスタのゲートに加わる電圧を高くし
てPチャネルトランジスタをオフする電圧制御抵抗とを
備えるように構成したので、簡単な回路構成でラッチア
ップによる過電流の発生により誤動作や破壊が生じてし
まうのを防止することができる効果が得られる。
【0046】この発明によれば、電源、内部回路、Nチ
ャネルトランジスタ、およびグランドの順で接続された
直列回路と、電源とNチャネルトランジスタのゲートと
の間に接続され、直列回路に流れる過電流に応じてNチ
ャネルトランジスタのゲートに加わる電圧を低くしてN
チャネルトランジスタをオフする電圧制御抵抗とを備え
るように構成したので、簡単な回路構成でラッチアップ
による過電流の発生により誤動作や破壊が生じてしまう
のを防止することができる効果が得られる。
ャネルトランジスタ、およびグランドの順で接続された
直列回路と、電源とNチャネルトランジスタのゲートと
の間に接続され、直列回路に流れる過電流に応じてNチ
ャネルトランジスタのゲートに加わる電圧を低くしてN
チャネルトランジスタをオフする電圧制御抵抗とを備え
るように構成したので、簡単な回路構成でラッチアップ
による過電流の発生により誤動作や破壊が生じてしまう
のを防止することができる効果が得られる。
【図1】 この発明の実施の形態1による半導体集積回
路のCMOSインバータを示す縦断面図である。
路のCMOSインバータを示す縦断面図である。
【図2】 発光回路および導波路の詳細を示す縦断面図
である。
である。
【図3】 導波路、光検出回路およびスイッチ回路の詳
細を示す縦断面図である。
細を示す縦断面図である。
【図4】 ラッチアップ時の過電流の発生を示す回路図
である。
である。
【図5】 ZnSeレーザダイオードの電流と光出力と
の関係を示す特性図である。
の関係を示す特性図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による導波路、光検
出回路およびスイッチ回路の詳細を示す縦断面図であ
る。
出回路およびスイッチ回路の詳細を示す縦断面図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態3による半導体集積回
路のCMOSインバータを示す縦断面図である。
路のCMOSインバータを示す縦断面図である。
【図8】 外部装置へ過電流検出信号を出力する光検出
回路を示す回路図である。
回路を示す回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による半導体集積回
路を示す回路図である。
路を示す回路図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による半導体集積
回路を示す回路図である。
回路を示す回路図である。
【図11】 従来の半導体集積回路のCMOSインバー
タを示す縦断面図である。
タを示す縦断面図である。
【図12】 外部装置による過電流の発生を示す回路図
である。
である。
1 シリコン基板、2 pウェル、3 nウェル、4
p+ガード、5,6n+拡散層、7,8 p+拡散層、
9 n+ガード、10,11,13 フィールド酸化
膜、14,15 ゲート酸化膜、16 素子分離酸化
膜、17〜25,43,73 層間絶縁膜、26〜3
3,41,42,87,88 スルーホール、34,3
5 ゲート電極、36〜40 1層アルミニウム配線、
44,83層間絶縁膜(導波路)、45,46 2層ア
ルミニウム配線、61 チップ、62,101,114
インバータ、63 外部装置、71,72,81,8
2フィールド酸化膜、74,85 スルーホール(導波
路)、75a,75c,111a,111c クラッド
層、75b,111b 活性層、75,111 レーザ
ダイオード(発光回路)、76 発光部、77,78,
87 軌跡、84アルミニウム、86a n+層、86
b I層、86c p+層、86,112フォトダイオ
ード(光検出回路)、91 CMOSインバータ、92
Pチャネルトランジスタ(スイッチ回路)、93,1
13 抵抗、102 Nチャネルトランジスタ(スイッ
チ回路)、121 PchTr(Pチャネルトランジス
タ)、122 インバータ(内部回路)、123,12
5 電圧制御抵抗、124NchTr(Nチャネルトラ
ンジスタ)。
p+ガード、5,6n+拡散層、7,8 p+拡散層、
9 n+ガード、10,11,13 フィールド酸化
膜、14,15 ゲート酸化膜、16 素子分離酸化
膜、17〜25,43,73 層間絶縁膜、26〜3
3,41,42,87,88 スルーホール、34,3
5 ゲート電極、36〜40 1層アルミニウム配線、
44,83層間絶縁膜(導波路)、45,46 2層ア
ルミニウム配線、61 チップ、62,101,114
インバータ、63 外部装置、71,72,81,8
2フィールド酸化膜、74,85 スルーホール(導波
路)、75a,75c,111a,111c クラッド
層、75b,111b 活性層、75,111 レーザ
ダイオード(発光回路)、76 発光部、77,78,
87 軌跡、84アルミニウム、86a n+層、86
b I層、86c p+層、86,112フォトダイオ
ード(光検出回路)、91 CMOSインバータ、92
Pチャネルトランジスタ(スイッチ回路)、93,1
13 抵抗、102 Nチャネルトランジスタ(スイッ
チ回路)、121 PchTr(Pチャネルトランジス
タ)、122 インバータ(内部回路)、123,12
5 電圧制御抵抗、124NchTr(Nチャネルトラ
ンジスタ)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/15 H01L 31/02 D 31/0232 H01S 5/026 Fターム(参考) 5F038 AR30 AV06 BH01 BH07 BH18 5F048 AA02 AA03 AB04 AB10 AC03 BA01 BA14 BE03 BE09 BF07 BF12 BG12 CC00 CC09 CC13 CC14 CC16 5F073 AB13 AB21 AB25 CA04 CB04 5F088 AA03 BB10 EA09 EA20 JA14 JA20
Claims (6)
- 【請求項1】 シリコン基板に埋め込まれ、そのシリコ
ン基板内に流れる電流に応じて発光する発光回路と、上
記発光回路によって発光された光を伝播させる導波路
と、電源とグランドとの間に設けられたスイッチ回路
と、上記シリコン基板に埋め込まれ、上記導波路を伝播
した光に応じて過電流を検出して上記スイッチ回路をオ
フする光検出回路とを備えた半導体集積回路。 - 【請求項2】 アルミニウム配線に埋め込まれ、そのア
ルミニウム配線内に流れる電流に応じて発光する発光回
路と、上記発光回路によって発光された光を伝播させる
導波路と、シリコン基板に埋め込まれ、上記導波路を伝
播した光に応じて過電流を検出してその過電流検出信号
を外部に出力する光検出回路とを備えた半導体集積回
路。 - 【請求項3】 発光回路は、レーザダイオードであり、
光検出回路は、フォトダイオードであることを特徴とす
る請求項1または請求項2記載の半導体集積回路。 - 【請求項4】 スイッチ回路は、Pチャネルトランジス
タまたはNチャネルトランジスタであることを特徴とす
る請求項1記載の半導体集積回路。 - 【請求項5】 電源、Pチャネルトランジスタ、内部回
路、およびグランドの順で接続された直列回路と、上記
Pチャネルトランジスタのゲートと上記グランドとの間
に接続され、上記直列回路に流れる過電流に応じてその
Pチャネルトランジスタのゲートに加わる電圧を高くし
てそのPチャネルトランジスタをオフする電圧制御抵抗
とを備えた半導体集積回路。 - 【請求項6】 電源、内部回路、Nチャネルトランジス
タ、およびグランドの順で接続された直列回路と、上記
電源と上記Nチャネルトランジスタのゲートとの間に接
続され、上記直列回路に流れる過電流に応じてそのNチ
ャネルトランジスタのゲートに加わる電圧を低くしてそ
のNチャネルトランジスタをオフする電圧制御抵抗とを
備えた半導体集積回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000112342A JP2001298156A (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | 半導体集積回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000112342A JP2001298156A (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | 半導体集積回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001298156A true JP2001298156A (ja) | 2001-10-26 |
Family
ID=18624531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000112342A Pending JP2001298156A (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | 半導体集積回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001298156A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6693712B1 (en) * | 1999-12-02 | 2004-02-17 | Teraconnect, Inc. | High rate optical correlator implemented on a substrate |
-
2000
- 2000-04-13 JP JP2000112342A patent/JP2001298156A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6693712B1 (en) * | 1999-12-02 | 2004-02-17 | Teraconnect, Inc. | High rate optical correlator implemented on a substrate |
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---|---|---|---|
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