JP2001297080A - 読取支援装置 - Google Patents

読取支援装置

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JP2001297080A JP2000113024A JP2000113024A JP2001297080A JP 2001297080 A JP2001297080 A JP 2001297080A JP 2000113024 A JP2000113024 A JP 2000113024A JP 2000113024 A JP2000113024 A JP 2000113024A JP 2001297080 A JP2001297080 A JP 2001297080A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業対象のドキュメントに関して過去に作業
したドキュメントとの相違部分を読み取ることを支援す
る読取支援装置を提供する。 【解決手段】 参照ドキュメント記憶手段11が参照ド
キュメントの候補を記憶し、取得手段16が作業対象の
ドキュメントを取得し、参照ドキュメント選択手段13
が当該作業対象のドキュメントに基づいて参照ドキュメ
ントの候補の中から比較対象とする参照ドキュメントを
選択し、比較手段14が当該参照ドキュメントと作業対
象のドキュメントとを比較して相違部分を検出し、出力
手段15が当該相違部分と他の部分との出力態様を異な
らせて作業対象のドキュメントを出力する。また、参照
ドキュメント記憶手段11が参照ドキュメントの候補と
関連付けてその作業に関する情報を記憶し、出力手段1
5が当該情報を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドキュメントを媒
介として知識を獲得する場面や作業のための情報を得る
場面において、ドキュメントを効率的に読み取ることを
支援する読取支援装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、他の人の活動結果を使用して活動
を行う場合、例えば企業などの組織内で、複数の人が協
調して作業を行う場合等には、その作業の計画や、進
捗、経過、結果などに関する情報をドキュメントの形で
伝達、共有することが行われている。しかし現在では、
協調作業する人の人数が増え、組織の規模が大きくな
り、そこで流通するドキュメントの量は、個々のドキュ
メントの分量という意味でも、ドキュメントの数量とい
う意味でも増大してきている。
【0003】この結果、作業を行う個々人から見ると、
大量のドキュメントの中から各作業における必要な情報
を探し出すために必要な時間が増大し、結果、実作業に
割ける時間が少なくなってしまうという問題が生じてい
た。このような問題に対し、例えば、改定された文書の
改定部分を抽出する技術により、改定の前後での比較検
討を支援するシステム等が検討されており、例えば特開
平10−269205号公報に開示されている。
【0004】しかし、前記従来例のように、単に登録さ
れた文書の版情報と異なる版の前後での比較だけを管理
していたのでは、改定されていく規定書や標準書などの
承認者等が読解する作業の効率化の効果は期待できる
が、その文書を読んで利用する一般の人にとっては、前
記従来例だけでは十分な効果が期待できない。
【0005】その理由は、承認者は常に改定されていく
全ての段階を読んでいるため、改定前後の違いに注意を
集中することで書類の処理を効率化することができる
が、一般の人は改定される文書の全ての段階を読んでい
ることが必ずしも期待できないため、この効果が得られ
ないということにある。例えば、改定前後の違いを提示
されても、その改定の前の前の文書しか読んでいなかっ
た場合、前回の改定によって変更された個所を知らずに
行動してしまうという問題が生じる。また、この可能性
を回避するためには、結局文書を全て注意深く読む必要
が生じてしまう。
【0006】一方で、前記従来例では特別にデータベー
スに登録される規定書や標準書などの書類を対象として
いたが、現実の作業環境においては事務的な書類や正式
でないメモ程度の文書などの書類も流通しており、この
ような文書を読解するためにもそれなりの時間が割かれ
ている。例えば、セミナーの紹介とその概要が何度も流
れてくるような状況があるが、その一部(時間や場所な
ど)が修正されている場合や、正式にデータベースに登
録する前に仲間内で議論してその案を相談している場
合、また、会議の議事録について出席者間で確認、修正
している場合など様々な事例が挙げられる。
【0007】このような文書においてもやはり、かつて
注意して読んだものと同じ部分と違う部分の識別が容易
であれば、その文書の内容を理解する効率が向上するこ
とが期待できる。このような問題は文書に限らず、デー
タベースに登録されたものや、音声記録や、映像記録な
どの様々なドキュメントについても同様の問題が指摘さ
れる。
【0008】なお、例えば特開平9−212513号公
報には、アクセス回数と閾値とを比較して代表とする話
題を抽出し、この話題に関連する情報の構造を決定して
書籍形式でまとめて表示する書籍情報表示装置が開示さ
れており、また、例えば特開平10−116296号公
報には、文書情報を表すアイコンを類似性尺度を利用し
た配置でディスプレイ上に表示する情報仕分け装置等が
開示されているが、これらの技術においてもドキュメン
ト内容のいずれの部分が変更されているのかがわからな
かったため、上記と同様な問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で示したよ
うに、従来では、例えば作業主体となる人や処理装置が
作業対象のドキュメントを読み取るに際して、当該ドキ
ュメントのいずれの部分が他の作業主体等によって変更
されたのかを把握することが困難である場合が多く発生
してしまうといった不具合があった。
【0010】本発明は、このような従来の事情に鑑みて
なされたもので、例えば作業主体となる人や処理装置が
自ら読んで作業した体験を有する文書などのドキュメン
トを基準にして、新たに読む必要のあるドキュメントと
比較し、同一である部分と相違のある部分とを識別し易
く提示することにより、過去の記憶を基準として当該ド
キュメントを理解し、その相違点に集中して読み取るこ
とを支援することができる読取支援装置等を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、例えば新たに読む必
要のあるドキュメントに対する作業等の行動を過去の体
験を基準として検討することを支援することができる読
取支援装置等を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る読取支援装置では、参照ドキュメント
記憶手段が参照ドキュメントの候補を記憶し、取得手段
が作業対象のドキュメントを取得し、参照ドキュメント
選択手段が取得された作業対象のドキュメントに基づい
て参照ドキュメントの候補の中から比較対象とする参照
ドキュメントを選択し、比較手段が選択された参照ドキ
ュメントと作業対象のドキュメントとを比較して相違部
分を検出し、出力手段が検出された相違部分と他の部分
との出力態様を異ならせて作業対象のドキュメントを出
力する。
【0012】従って、作業対象のドキュメントが出力さ
れるに際して、比較対象として選択された参照ドキュメ
ントと作業対象のドキュメントとの相違部分と他の部分
(すなわち、一致部分)との出力態様を異ならせること
が行われるため、例えば作業主体となる人や処理装置に
とってドキュメントの変更箇所等を把握し易くすること
ができる。
【0013】なお、作業対象のドキュメントとは例えば
作業主体となる人や処理装置が作業の対象とするドキュ
メントのことを言う。また、参照ドキュメントの候補と
は例えば作業主体となる人や処理装置が過去に作業をし
たドキュメント等であって、作業対象のドキュメントの
比較対象とする参照ドキュメントとして選択可能に記憶
されたドキュメントのことを言う。
【0014】具体的には、作業対象のドキュメントが作
成される基となったドキュメント(つまり、当該ドキュ
メントに変更が加えられて作業対象のドキュメントが作
成された)が比較対象とする参照ドキュメントとして候
補の中から選択されるのが好ましい。また、作業対象の
ドキュメントや参照ドキュメントとしては、どのような
情報を有したドキュメントが用いられてもよく、例えば
テキスト情報を有したドキュメントや、音声情報を有し
たドキュメントや、画像情報を有したドキュメント等が
用いられる。
【0015】また、作業対象のドキュメントを取得する
仕方としては、例えば回線を介して外部の装置から取得
するような仕方ばかりでなく、例えばフロッピーディス
ク等の記憶媒体を介して取得するような仕方や、例えば
当該読取支援装置により記憶されているドキュメントの
中から取得する仕方等が用いられてもよい。
【0016】また、相違部分と他の部分との出力態様を
異ならせる仕方としては、種々な仕方が用いられてもよ
く、例えば当該相違部分が当該他の部分から識別される
ような仕方であればよい。また、出力手段によりドキュ
メントを出力する仕方としては、種々な仕方が用いられ
てもよく、例えば画面に表示出力する仕方や、例えばプ
リンタにより印刷出力する仕方等を用いることができ
る。
【0017】また、本発明に係る読取支援装置では、参
照ドキュメント登録手段が参照ドキュメント記憶手段に
参照ドキュメントの候補を記憶させる。従って、参照ド
キュメントの候補を随時更新することや増加すること等
ができる。なお、参照ドキュメントの候補を参照ドキュ
メント記憶手段に記憶させる処理は、例えばユーザから
の指示に従って行われてもよく、例えば予め設定された
仕方で当該読取支援装置により自動的に行われてもよ
い。
【0018】また、本発明に係る読取支援装置では、参
照ドキュメント選択手段は第1の選択手段と第2の選択
手段とから構成され、第1の選択手段は作業対象のドキ
ュメントの種別や参照ドキュメントの種別を検出して、
参照ドキュメントの候補の中から作業対象のドキュメン
トの種別と一致する種別の参照ドキュメントを選択し、
第2の選択手段が所定の比較方式を用いて第1の選択手
段により選択された参照ドキュメントと作業対象のドキ
ュメントとを比較して、第1の選択手段により選択され
た参照ドキュメントの中から作業対象のドキュメントに
類似した参照ドキュメントを比較対象として選択する。
【0019】従って、作業対象のドキュメントの種別と
同じ種別であって、作業対象のドキュメントに類似した
参照ドキュメントが比較対象として選択されるため、作
業対象のドキュメントとの相違部分を示すのに適した参
照ドキュメントが選択されることになって好ましい。具
体的には、このような選択により、作業対象のドキュメ
ントが作成される基となったドキュメント(対照ドキュ
メント)を参照ドキュメントとして選択することができ
る。なお、更に好ましくは、作業対象のドキュメントに
最も類似した1つ(最も類似したものが2以上ある場合
には、これらの中の一部或いは全部)の参照ドキュメン
トが選択されるのがよい。
【0020】また、ドキュメントの種別としては、例え
ば当該ドキュメントのファイルタイプ等の種別が用いら
れ、後述する実施例で具体例を示す。また、後述する実
施例で示すように例えば上記した所定の比較方式が作業
対象のドキュメントの種別に応じて変更可能な場合に
は、作業対象のドキュメントの種別に応じた比較方式を
複数の比較方式の中から選択する比較方式選択手段を備
えて、当該選択された比較方式を前記所定の比較方式と
して用いる構成とすることもできる。
【0021】また、本発明に係る読取支援装置では、参
照ドキュメント記憶手段は参照ドキュメントの候補と関
連付けて当該参照ドキュメントに関して行われた作業に
関する情報を記憶し、出力手段は比較対象として選択さ
れた参照ドキュメントに関連付けられて記憶された作業
に関する情報を出力する。従って、比較対象として選択
された参照ドキュメントに対して過去に行われた作業に
関する情報(例えば作業日時や作業内容等の情報)が出
力されるため、このような情報が参考となって作業対象
のドキュメントの作業を行い易くすることができる。
【0022】また、本発明に係る読取支援装置では、参
照ドキュメント記憶手段は各ユーザ毎の参照ドキュメン
トの候補を記憶する複数の記憶装置から構成されてい
る。従って、複数の記憶装置のそれぞれによりユーザ毎
の参照ドキュメントの候補が分離して記憶されるため、
例えば1つの読取支援装置が複数のユーザによって共用
される場合であっても、各ユーザ毎に必要となる参照ド
キュメントの候補を記憶しておくことができる。なお、
記憶装置としては、特に限定はなく、参照ドキュメント
の候補(及び、必要な場合には、前記作業に関する情報
等)を記憶することができるものであればよい。
【0023】また、本発明に係る読取支援装置では、参
照ドキュメント記憶手段は、単体の記憶装置から構成さ
れ、各ユーザ毎の参照ドキュメントの候補を識別して記
憶する機能を有している。従って、例えばユーザ毎の識
別情報を用いることで、単体の記憶装置がユーザ毎の参
照ドキュメントの候補を実質的に分離して管理するよう
な構成であるため、単体の記憶装置で、上記と同様に複
数の記憶装置を備えた場合と同様な効果を得ることがで
きる。
【0024】また、本発明に係る読取支援装置では、前
記相違部分と前記他の部分との出力態様を異ならせる仕
方の一例として、出力手段は前記相違部分を前記他の部
分と比べて強調して出力する。従って、前記相違部分が
強調されることで、当該相違部分に注意を喚起すること
ができる。なお、強調出力の仕方としては、特に限定は
なく、例えば後述する実施例で述べるように色を濃くす
る仕方や線(文字や図形の線)を太くする仕方等を用い
ることができる。
【0025】また、本発明に係る読取支援装置では、前
記相違部分と前記他の部分との出力態様を異ならせる仕
方の一例として、出力手段は前記他の部分を背景との明
度差が小さくなるようにして出力する。従って、前記他
の部分と背景との明度差が小さくなることで、前記相違
部分が相対的に強調され、これにより、当該相違部分に
注意を喚起することができる。
【0026】また、本発明に係る読取支援装置では、前
記相違部分と前記他の部分との出力態様を異ならせる仕
方の一例として、出力手段は前記他の部分を塗りつぶし
て出力する。従って、前記他の部分が塗りつぶされるこ
とで、前記相違部分の情報のみが認識可能な状態で出力
されることになり、当該相違部分に注意を喚起すること
ができる。
【0027】なお、前記他の部分を塗りつぶす仕方とし
ては、例えば当該他の部分が文字情報部分である場合に
は当該文字の出力領域を塗りつぶす仕方等を用いること
ができ、また、例えば当該他の部分が図形情報部分であ
る場合には当該図形の出力領域や、或いは当該図形自体
を塗りつぶす仕方等を用いることができる。また、塗り
つぶしの仕方としては、例えば所定のパターンを用いた
塗りつぶしの仕方や、所定の色を用いた塗りつぶしの仕
方等を用いることができる。
【0028】また、本発明に係る読取支援装置では、参
照ドキュメント特徴量記憶手段が参照ドキュメントの候
補のイメージを格子状に区切って複数の格子単位に分割
した各格子単位毎に当該格子単位に含まれる画素の値に
基づく特徴量を記憶し、比較手段は作業対象のドキュメ
ントのイメージを比較対象となる参照ドキュメントと同
一の格子状に区切って複数の格子単位に分割し、分割し
た作業対象のドキュメントの各格子単位毎に当該格子単
位に含まれる画素の値に基づく特徴量を検出し、当該検
出した特徴量と参照ドキュメント特徴量記憶手段に記憶
された参照ドキュメントの特徴量とを比較する。
【0029】従って、参照ドキュメントと作業対象のド
キュメントとを、それぞれのイメージを複数の格子単位
に分割した各格子単位毎の画素値に基づく特徴量の一致
度(或いは、相違度でも同様)に基づいて比較するに際
して、参照ドキュメントの特徴量が記憶されるため、例
えば同一の参照ドキュメントが比較対象として複数回選
択されるような場合であっても、当該選択される毎に参
照ドキュメントの特徴量を算出するといった無駄な作業
を省略することができる。
【0030】なお、参照ドキュメントのイメージや作業
対象のドキュメントのイメージを複数の格子単位に分割
する仕方としては、特に限定はなく、例えば格子単位が
小さいほど精度のよい比較を行うことができ、例えば格
子単位が大きいほどイメージ全体の比較処理に要する労
力(例えば処理時間等)を小さくすることができる。ま
た、各格子単位に含まれる画素の数は任意であってもよ
く、例えば1つの画素のみを含む格子単位が用いられて
もよい。
【0031】また、画素に基づく特徴量としては、例え
ば参照ドキュメントと作業対象のドキュメントとの一致
度(或いは、相違度でも同様)が検出されるようなもの
であれば、どのようなものが用いられてもよく、具体的
には、例えば画素値の総和値や、画素値の平均値や、画
素値を変数とした所定の演算式による演算結果値等を用
いることができる。
【0032】また、本発明に係る比較方法では、参照ド
キュメントの候補の中から作業対象のドキュメントに類
似した参照ドキュメントを選択して当該参照ドキュメン
トと作業対象のドキュメントとの相違部分を検出するた
めに、次のようにして、参照ドキュメントと作業対象の
ドキュメントとを比較する。すなわち、参照ドキュメン
トのイメージを格子状に区切って複数の格子単位に分割
して、分割した参照ドキュメントの各格子単位毎に当該
格子単位に含まれる画素の値に基づく特徴量を検出する
とともに、作業対象のドキュメントのイメージを比較対
象となる参照ドキュメントと同一の格子状に区切って複
数の格子単位に分割して、分割した作業対象のドキュメ
ントの各格子単位毎に当該格子単位に含まれる画素の値
に基づく特徴量を検出し、各単位格子毎に検出した特徴
量を参照ドキュメントと作業対象のドキュメントとで比
較する。
【0033】従って、このような格子単位毎の比較の結
果に基づいて、例えば参照ドキュメントの候補の中から
作業対象のドキュメントに類似した参照ドキュメントを
選択することや、比較対象として選択された参照ドキュ
メントと作業対象のドキュメントとの相違部分を検出す
ることができる。
【0034】また、本発明に係る比較方法では、参照ド
キュメントの候補の中から作業対象のドキュメントに類
似した参照ドキュメントを選択して当該参照ドキュメン
トと作業対象のドキュメントとの相違部分を検出するた
めに、次のようにして、参照ドキュメントと作業対象の
ドキュメントとを比較する。すなわち、参照ドキュメン
トのイメージを格子状に区切って複数の格子単位に分割
して、分割した参照ドキュメントの各格子単位毎に当該
格子単位に含まれる画素の値に基づく特徴量を検出する
とともに、作業対象のドキュメントのイメージを比較対
象となる参照ドキュメントと同一の格子状に区切って複
数の格子単位に分割して、分割した作業対象のドキュメ
ントの各格子単位毎に当該格子単位に含まれる画素の値
に基づく特徴量を検出し、各格子単位毎に検出した特徴
量に基づいて、複数の格子単位からなるブロック毎の特
徴量を参照ドキュメントと作業対象のドキュメントとで
比較する。
【0035】従って、このように複数の格子単位を集め
たブロック毎の比較の結果に基づいて、上記と同様に、
例えば参照ドキュメントの候補の中から作業対象のドキ
ュメントに類似した参照ドキュメントを選択すること
や、比較対象として選択された参照ドキュメントと作業
対象のドキュメントとの相違部分を検出することができ
る。なお、各ブロックに含まれる格子単位の数として
は、特に限定はなく、種々な数であってもよい。
【0036】また、本発明に係る比較方法では、作業対
象のドキュメントの種別を判定し、当該判定結果に応じ
た描画処理により作業対象のドキュメントの描画領域の
少なくとも一部の領域のイメージ情報を作成した後に、
上記のように各格子単位毎の特徴量を比較する仕方や各
ブロック毎の特徴量を比較する仕方を用いて、作成した
イメージ情報の特徴量と参照ドキュメントの対応する領
域のイメージ情報の特徴量とを比較する。
【0037】従って、例えば作業対象のドキュメントが
イメージ情報以外の情報(例えばテキスト情報等)から
構成されている場合であっても、これをイメージ情報へ
変換した形で参照ドキュメントと比較することができる
ため、全ての作業対象のドキュメントに関して比較の形
式をイメージでの比較に統一することができる。
【0038】なお、上記した描画領域の少なくとも一部
の領域とは、イメージ化して比較を行う領域のことであ
り、例えば当該描画領域の全体の領域であってもよい。
また、例えば作業対象のドキュメントの種別に応じて用
いられる描画処理が異なるような状況においては、当該
種別の判定結果に応じた描画処理を複数の描画処理の中
から選定して、当該選定した描画処理により前記イメー
ジ情報を作成することが行われる。
【0039】また、以上に示したような本発明に係る各
種の処理は、例えば記憶媒体に記憶されたプログラムを
コンピュータにより読み取って実行することにより実現
することも可能である。一例として、本発明に係る記憶
媒体は、コンピュータに実行させるプログラムを当該コ
ンピュータの入力手段が読取可能に記憶しており、当該
プログラムは、作業対象のドキュメントを取得する処理
と、取得した作業対象のドキュメントに基づいて、参照
ドキュメントメモリに記憶された参照ドキュメントの候
補の中から比較対象とする参照ドキュメントを選択する
処理と、選択した参照ドキュメントと作業対象のドキュ
メントとを比較して相違部分を検出する処理と、検出し
た相違部分と他の部分との出力態様を異ならせて作業対
象のドキュメントを出力する処理とを当該コンピュータ
に実行させる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。図1には、本実施例に係る読取支援装
置1の構成例を示してあるとともに、当該読取支援装置
1の外部に設置されたローカルな記憶装置2や、ネット
ワークを介して読取支援装置1と接続されて他の筐体を
持つ一般的なドキュメントサーバ3やデータベースサー
バ4や、そのデータベースの内容を文書化する文書化サ
ーバ5を示してある。
【0041】同図に示されるように、本実施例の読取支
援装置1には、上記したローカルな記憶装置2やドキュ
メントサーバ3やデータベースサーバ4や文書化サーバ
5などと通信するための通信I/F(通信インタフェー
ス)16と、通信I/F16を通じて読みこまれたドキ
ュメントに対して参照ドキュメントを選択する参照ドキ
ュメント選択部13と、その参照ドキュメントやその参
照ドキュメントを読み込むための方法などを蓄積してお
くデータベースなどの参照ドキュメント蓄積部11と、
参照ドキュメントを参照ドキュメント蓄積手段に登録す
る参照ドキュメント登録管理部12と、参照ドキュメン
トと読み込まれたドキュメントとを比較する比較部14
と、比較部14の比較結果の情報を利用して参照ドキュ
メントとの共通(一致)点、相違点、類似点などを区別
可能な形で表示することを行う表示部15とが備えられ
ている。
【0042】概略的な動作としては、本実施例の読取支
援装置1では、まず、通信I/F16を通じて、ネット
ワークやローカルなデータベースやファイルから、作業
対象となるドキュメントデータ(以降、説明の簡単のた
めに「作業ドキュメント」と言う)を読み込む。ここ
で、読み込まれたドキュメントデータはRAMなどの半
導体記憶装置やハードディスクなどの磁気的な記憶装置
や光磁気ディスクなどの様々な記憶装置上に構成される
図示しない一時記憶DB(一時記憶データベース)に、
一時的に記録される。次に、この作業ドキュメントに対
して、参照ドキュメント選択部13が比較対象とするド
キュメント(参照ドキュメント)を選択し、比較部14
が参照ドキュメント選択部13からの情報を用いて比較
方法を選択して参照ドキュメントと作業ドキュメントと
の比較を実行し、表示部15が比較部14の比較処理結
果の情報を使用して参照ドキュメントとの相違点、類似
点、共通点を区別可能なように作業ドキュメントを表示
することを行う。
【0043】以下で、本実施例の読取支援装置1の構成
例や動作例を更に詳しく説明する。参照ドキュメント蓄
積部11は、参照ドキュメントの候補となるドキュメン
トのデータやそのデータを読み込むための情報を複数格
納してあるドキュメント情報の蓄積手段である。蓄積さ
れる参照ドキュメントは,後述のように、システムが自
動的に選択したものでもよいし、ユーザが特別に指定し
たものとしてもよい。また、参照ドキュメント蓄積部1
1は、参照ドキュメントに対して、その参照ドキュメン
トを読んだときに実行した対応や処理についての説明情
報を参照ドキュメントと関連付けて記憶する機能を有し
てもよい。
【0044】参照ドキュメント登録管理部12は、参照
ドキュメントの候補に関する情報を、参照ドキュメント
蓄積部11に登録することを行う。この登録は、ユーザ
からの指定を受けて選択的に行う構成も可能であるし、
図示しない管理装置により、何らかの基準、例えばドキ
ュメントを開いていた時間、ドキュメントを開いた回
数、ドキュメントを開いた期間、ドキュメントを開いて
生成された他のドキュメントの量、それら生成されたド
キュメントの種類など様々な情報を所定の判定関数やテ
ーブル参照などの技術により加工して利用することによ
り、自動的に選択させることも可能である。また、読ん
だドキュメントを全て登録していき、参照ドキュメント
蓄積部11の容量等の制限の基準により、例えば古いも
の、使われないものなどから破棄していくという登録管
理方法を適用することも可能である。
【0045】参照ドキュメント選択部13は、作業ドキ
ュメントに対して、参照ドキュメントを参照ドキュメン
ト蓄積部11に蓄積されている参照ドキュメントの候補
の中から選択することを行う。この参照ドキュメント選
択部13は、例えば図2に示されるように、第1選択部
21と、第2選択部22と、比較方式選択部23とから
構成されている。
【0046】第1選択部21は、作業ドキュメントの大
まかな分類を行う。これは、主に作業ドキュメントのデ
ータの種類を判定することを行う。これは典型的には、
ファイルタイプを判別することを行い、アプリケーショ
ン・ソフト固有のデータ型である場合には、その作業ド
キュメントがどのアプリケーション・ソフトウェアによ
り作成されたものであるかを判定することなどを行う。
これは例えばUnixのファイルなどで用いられている
ように、ファイルデータの最初の数バイトをMagic
ナンバーとしてファイルの種別を示す値をいれておく場
合などは容易に実現することができる。また、Wind
ows(登録商標)などで用いられているように、ファ
イルの名前の一部を用いる方法もある。
【0047】なお、上記した第1選択部21の判定結果
に応じて比較方式選択部23により第2選択部22で用
いられる比較方式を切り替える構成とすることもできる
一方、後述のように対象とする全ての作業ドキュメント
に対して統一した比較方式を用いることにより、比較方
式の切り替えを省略する構成とすることもできる。
【0048】そして、第2選択部22は、参照ドキュメ
ントの候補を絞って、望ましくは1つの参照ドキュメン
トを選択する。この選び方としては、例えば作業ドキュ
メントと参照ドキュメントの候補のそれぞれとを逐次、
比較方式選択部23により選択された比較方式が設定さ
れた比較部14により比較処理を実行させて比較し、そ
の類似度をスコアリングしてから決定する方法を用いる
ことや、例えば作業ドキュメントや参照ドキュメントか
ら特徴量をいったん抽出してその特徴量の一致を判定し
ても複数の参照ドキュメントの候補があったときに比較
部14を使用して作業ドキュメントと参照ドキュメント
の候補との類似度のスコアリングを行う方法を用いるこ
とや、例えば参照ドキュメントの候補に不変部分が指定
されていたときには、その部分が作業ドキュメントと一
致しているものを選んだ後で、前記のような方法で候補
を絞る方法を用いることにより実現することができる。
【0049】また、これらの他にも、例えばMicro
soft社のOffice製品等のようにテンプレート
を使用してドキュメントを作成するソフトウェアにより
作成されたものでは、そのテンプレートの名前なども参
考情報として用いることもできる。また、ドキュメント
が単なる文書ではなく例えばデータベースの中のデータ
のインスタンスである場合には、それぞれの文書のスキ
ーマを持っていることを仮定することができるため、そ
のスキーマを参考情報として利用することが可能であ
る。このほか、例えば文脈やジャンルの解析技術などさ
まざまな技術を参照ドキュメントの選択に際して使用す
ることが可能である。
【0050】比較部14は、作業ドキュメントと比較対
象の参照ドキュメントとの相違点を識別して、例えば当
該相違点を特定する情報を表示部15などに出力する。
この相違点の識別の仕方としては、例えばその処理方式
以外にも、扱うドキュメントの性質により様々な変形が
存在するので、ここでは一意には限定しないが、いくつ
かの非常に単純な例を以下に示しておく。
【0051】まず、例えば対象とするドキュメントがデ
ータベースに保持されたデータで、且つ、スキーマ自体
には変化がなかった場合には、スキーマに従って、それ
ぞれの対応するキーの値を比較して相違点を検出すると
いう非常に単純な処理で少なくとも実現可能となる。具
体例として、XMLなどの構造化されたデータではDT
Dの定義を比較し、それぞれ対応するタグに対して値を
比較することで実現することができる。DTDの一部が
変更されている場合であっても、その識別は対応するタ
グの定義の比較などにより容易に実現することができる
ため、相違を識別することが可能である。
【0052】また、例えば対象とするドキュメントがス
プレッドシートなどであった場合には、簡単な方法とし
て、対応するセルの値を比較するなどの実現方法があ
る。特定のフォーマットに従った注文表などの場合には
この程度の比較方法でも十分であり、さらに、フォーマ
ットごとに可変部分(情報が書き換え可能な部分)と固
定部分(情報が不変に固定されている部分)を指定する
情報がドキュメント内部或いはネットワークに接続され
た図示しないサーバなどから得られれば、より、高速か
つ高度な処理を行うさまざまな変形があり得る。
【0053】また、例えば対象とするドキュメントが通
常の文書によるドキュメントであった場合には、その相
違点を検出するには比較的高度な処理が必要ではある
が、この目的は、例えば従来公開されているような様々
な技術を利用することにより実現可能である。一例とし
て、上記従来例で示した特開平10−269205号公
報には、文章を比較して段落ごとに相違の有無を判定す
る技術が開示されている。本発明においても、作業ドキ
ュメントと比較対象のドキュメントとの相違点を識別す
る手段として、前記従来例で開示されているような技術
を使用することが可能である。また、その他にも様々な
技術を適用することが可能である。
【0054】また、例えば対象とするドキュメントがPD
Lなどの印刷用データである場合においても、ドキュメ
ントのフォームが同じであるような場合には、単純なデ
ータ列の比較によって相違点を検出することができ、具
体例として、例えばテキスト形式のPostScrip
tファイルのような場合にはUnixなどのOSに付随
している“diff”コマンドを用いることで或る程度
の相違点を検出することが可能である。なお、ドキュメ
ントが特定のフォーマットに従っている場合には、その
固定部分と可変部分を識別する情報をそのドキュメント
のデータ内か、ローカルに保存された図示しないファイ
ルか、ネットワークなどで接続された図示しないサーバ
などに保存しておいてその情報を適時利用するという形
式を採用した方が、より高度な処理を実現することがで
きて好ましい。
【0055】また、例えば対象とするドキュメントがビ
ットマップやラスタデータになっていた場合において
も、例えば公知の様々な文字認識技術や画像認識技術を
組み込むことが可能であり、また、ドキュメントが動画
であった場合においても、それに対応する技術を採用す
ることにより、採用する相違点識別技術のそれぞれに応
じた程度で相違点を識別することが可能である。これら
の様々なドキュメントのタイプにおいても、そのフォー
マットが決まっている場合には、その固定部分と可変部
分を識別する情報をそのドキュメントのデータ内か、ロ
ーカルに保存された図示しないファイルか、ネットワー
クなどで接続された図示しないサーバなどに保存してお
いてその情報を適時利用するという形式を採用した方
が、より高度な処理を実現することができて好ましい。
【0056】また、例えばドキュメントがビットマップ
データやラスタデータである段階で比較を実現する容易
な方法が利用可能であるときには、対象とするドキュメ
ントが他のフォーマットである場合であっても、当該ド
キュメントをビットマップデータ化やラスタデータ化し
た後に比較を行うようにすれば、上記した参照ドキュメ
ント選択部13の比較方式選択部23による比較部14
の比較方式14の変更処理が不要となって好ましい。そ
こで、ドキュメントがビットマップデータやラスタデー
タである段階において簡単に比較を行う方法の例を以下
に示す。
【0057】まず、一例として、作業ドキュメントと参
照ドキュメントとの間で各画素値の比較を行って、例え
ば同じ画素値の部分、近い画素値の部分、全く異なる画
素値の部分などに分けることにより、それぞれの部分を
共通部分、類似部分、相違部分などとして特定する情報
を表示部15へ提供する構成が可能であり、また、例え
ばそれぞれのドキュメントのドット数などからスコアの
算出方法を規定することもできる。また、固定部分や可
変部分を指定する情報を利用することにより、さらに、
精度を上げた処理を行うことができる。
【0058】また、他の例として、上記と同様に画素値
を用いた比較処理を画素毎ではなく、いくつかの画素毎
にまとめたグループを作って行うこともできる。このグ
ループとしては、例えば描画される画素領域を格子状に
区切って生成される桝目(格子単位)が用いられる。そ
して、個々の格子単位毎に当該格子単位内に含まれる複
数の画素値に基づいて所定の計算を行った結果の数値
を、作業ドキュメントと参照ドキュメントとで対応する
各格子単位毎に比較する構成とすることができる。ここ
で、所定の計算の簡単な例としては、X=X*5+“画
素値”(Xの初期値は例えばゼロ)という計算を格子単
位内の全ての“画素値”に対して順番に行う計算などが
用いられる。
【0059】なお、このように格子単位毎に比較を行う
方法では画素毎に比較を行う方法と比べれば多少比較精
度は落ちるものの、格子単位が十分に小さいものであれ
ば、たとえ或る格子部分で本当は異なるのに計算値がた
またま一致してしまったという場合があっても、その近
傍の格子単位で計算値に違いが発生することにより、相
違部分の見落としは確率的に非常に小さくなるようにす
ることができる。また、例えば格子単位毎の計算値を参
照ドキュメントの候補毎に予め用意して参照ドキュメン
ト蓄積部11等に記憶しておくことにより、新たな作業
ドキュメントが読み込まれる度毎に比較対象の参照ドキ
ュメントに関して当該計算処理を繰り返して行うといっ
たことを防ぐことができる。また、格子単位毎に計算結
果を比較する処理を採用した方法では、画素毎に計算結
果を比較する処理を採用した方法と比べて、計算量が例
えば数分の1から数十分の1に削減される。
【0060】更に、他の例として、上記した格子単位を
いくつかずつまとめてブロック化し、各ブロックの中に
含まれる格子単位の所定状態(例えば上記した計算結果
の数値が異なる状態、或いは同じ状態)の数や当該格子
単位のブロック内での配置位置を判定して、各ブロック
毎に、相違ブロック、類似ブロック、一致ブロックを判
定することができる。これにより、例えば或るブロック
内でたまたま数値が一致してしまった格子単位があった
場合であっても、近傍の格子単位が大きく相違している
ときには、当該ブロックについては相違していると推定
することができ、当該推定結果を表示部15などに送信
することができる。
【0061】また、例えばスキャナを用いてスキャンイ
ンされたドキュメントのように、画素値にノイズが乗っ
ているような画像を作業対象のドキュメントや参照ドキ
ュメントとして用いる場合には、比較部14による比較
処理を実行する前に、ノイズ除去などの何らかのフィル
ター処理を当該画像に施すことが望ましい。以上に示し
た様々な方法により比較部14による比較処理は実現さ
れるが、当該比較処理の方法として他の方法が用いられ
ても構わない。
【0062】表示部15は、比較部14の相違点識別手
段により得られた情報を用いて作業ドキュメントを表示
出力することや、或いは印刷出力することなどの出力を
行う。この表示等による出力方法としては様々な方法が
あり得るが、例えばいずれの参照ドキュメントが選択さ
れたのかがユーザ等にとって把握するのが困難な場合に
は、当該参照ドキュメントに関する何らかの情報(例え
ば当該参照ドキュメントを特定する情報)が出力される
ことが望まれる。この参照ドキュメントに関する情報と
しては、例えば当該参照ドキュメントを識別する名前
や、当該参照ドキュメントを使用して作業がなされた日
にちや時間や、当該参照ドキュメントを使用して作業が
なされたときの作業手順やメモなどの付随情報など、様
々な種類の情報を用いることができる。
【0063】また、表示部15は、作業対象のドキュメ
ントを出力するに際して、比較部14により識別された
作業ドキュメントと参照ドキュメントとの相違点をユー
ザにより認識可能な形で出力する。このような出力の方
法としてはいろいろな方法があり、以下に表示出力を例
として具体例を示す。すなわち、一例として、作業ドキ
ュメントを表示するに際して、参照ドキュメントとの相
違点を強調表示(例えば色を変える、フォントの書体を
変える、点滅させるなど)する方法を用いることができ
る。
【0064】また、他の例として、例えば作業ドキュメ
ントが表示用フォーマットやラスタデータやビットマッ
プデータになっている場合には、相違点として検出され
た領域に背景色を付ける方法や、或いは、その領域に色
付きの図形を下の画素値とXOR演算を行いながら一定
時間間隔で塗りつぶし描画を行う(この場合、ブリンク
したように表示される)方法や、或いは、例えばPDL
が用いられている場合には、その相違点を描画する部分
で描画のスタイルを変える(例えば文字列描画のスタイ
ルを変える)等の処理を行う方法など、様々な方法を用
いることができる。
【0065】また、他の例として、例えば作業ドキュメ
ントが表示用のフォーマットになっていないデータであ
る場合には、そのデータの表示を行う表示プログラムに
前記識別された相違部分のデータを強調表示するように
指定する方法を用いることができ、また、このような方
法ではなく、例えばこのような表示プログラムにより処
理された後の出力データ(例えばPDLデータやラスタ
データ)などに対して、上記した作業ドキュメントが表
示用のデータである場合と同様の処理(例えば背景色を
付ける処理や塗りつぶし処理やスタイルを変える処理な
ど)を行うことにより目的を達成することもできる。
【0066】また、以上に示したのとは逆に、作業ドキ
ュメントと参照ドキュメントとで一致している部分の色
の濃さを下げるなど、相違していない部分の見え方を変
更することにより、相違部分と一致部分とを識別させる
ことも可能である。具体例として、一致している部分は
例えば濃いグレーで覆ってしまい、見えにくくすること
で相違点に注意を集めるということも可能である。
【0067】また、他の例として、例えば作業ドキュメ
ントを(例えば最初に)表示するときには相違部分と一
致部分とを特に区別することなく表示するとともに、検
出した相違点をリストなどの形で列挙して表示してお
き、ユーザ等によって特定の相違点が選択されたときに
当該相違点部分を強調表示するなどの変形も実現可能で
ある。また、例えばこのようなリスト表示を一部の相違
点に関して行うといったように、最初から相違部分を区
別して表示する態様と区別せずにリスト表示する態様と
を組み合わせた方法も容易に実現可能である。
【0068】通信I/F16は、例えば外部の記憶装置
2やドキュメントサーバ3やデータベースサーバ4や文
書化サーバ5と回線を介して接続されており、これらの
記憶装置2等との間でドキュメント等の情報を回線を介
して通信する機能を有している。
【0069】なお、読取支援装置1の他の構成として、
例えば当該読取支援装置1やその一部である表示部15
としては、現在広がっているWebのブラウザ(Bro
wser)の形態を取ることも可能である。また、参照
ドキュメント蓄積部11に参照ドキュメント(例えば参
照とする対照ドキュメント)の実体を格納する構成が用
いられるばかりでなく、例えば参照ドキュメントの実体
は他のファイルやネットワーク接続された他のサーバに
格納しておき、その実体へのアクセス方法(例えばUR
Lやファイル名とバージョン番号などの情報)を参照ド
キュメント蓄積部11に保存しておく構成を用いること
も可能である。
【0070】また、例えばユーザが直接操作するものが
クライアントシステムのユーザインタフェースのみであ
って、クライアントシステムはそのユーザインタフェー
スとネットワークを隔てて接続された他のサーバ上で動
作するといった構成を用いることも可能である。また、
例えばクライアントシステムの一部(例えば参照ドキュ
メント蓄積部11や、比較部14の相違点識別手段や、
参照ドキュメント選択部13など)がネットワークを隔
てた他のサーバーに存在するといった構成も現在の技術
を用いて容易な変形である。
【0071】また、例えば参照ドキュメント蓄積部11
を単体の記憶装置から構成して、当該記憶装置に記憶さ
れた参照ドキュメントの候補の実体を複数のユーザで共
有し、いずれの参照ドキュメントの候補をいずれのユー
ザの参照ドキュメントの候補として管理するかという情
報を持つことにより、記憶容量の節約を実現する構成も
可能である。また、このような構成が用いられる場合
に、例えば参照ドキュメントの候補に対して各ユーザ毎
に参照データを設けて、各ユーザ毎の作業体験の情報を
当該各ユーザ毎の参照データに格納するといった構成を
用いることも可能である。
【0072】次に、図3には、本実施例の読取支援装置
1により作業ドキュメントを表示する際に行われる処理
の手順の一例を示してある。すなわち、最初に、ユーザ
等からの指定により、作業ドキュメントが通信I/F1
6を通して、ローカルな記憶装置2やネットワークを介
して接続された他の記憶装置3、4やドキュメントの生
成装置5から読み込まれる(ステップS1)。
【0073】次に、参照ドキュメント選択部13におい
て、第1選択部21による処理、すなわち、作業ドキュ
メントの種類を判定する処理が行われる(ステップS
2)。このドキュメント種類の判定処理では、主に、ド
キュメントのデータフォーマットを判別することを行
う。従って、統一されたデータ形式(例えばPDFやX
DW文書等)でドキュメントが流通しているような組織
においては、このステップの処理を簡略化することがで
きる。
【0074】次に、参照ドキュメント選択部13の比較
方式選択部23によりドキュメントの種別に応じた比較
方式が選定され(ステップS3)、当該比較方式を用い
て第2選択部22により参照ドキュメントの絞込みの処
理が行われる(ステップS4)。この絞込み処理は、例
えばドキュメントのデータ形式毎にその特性を利用して
行われる。具体的には、例えば登録されている参照ドキ
ュメントの各候補及び作業対象のドキュメントについ
て、従来例に提示されているような手法等を用いること
により、同一部分、相違している部分を抽出してスコア
リングし、そのスコアに基づいて最も類似している候補
を比較対象として選択する方法を用いることができる。
【0075】また、例えば参照ドキュメントの候補に固
定部分が指定されている場合には、その固定部分が一致
する候補を選んだ後で、可変部分の相違の程度をスコア
リングして、そのスコアに基づいて最も類似している候
補を比較対象として選択する方法を用いることができ
る。また、例えばドキュメントのデータを構成するデー
タ列の各部分を順に(例えばデータの最初や最後から順
に)少しずつ比較してゆき、作業ドキュメントと最も一
致する部分が多かった候補を選択するといった方法を用
いることができる。また、例えばドキュメントが構造化
された文書である場合には、その構造に沿って構造自体
と構成要素の比較などによりスコアリングする方法など
を用いることができ、このほかにも様々な方法を用いて
絞り込み処理を実現することが可能である。
【0076】次に、上記の絞り込み処理により比較対象
となる参照ドキュメントが決定されると、当該参照ドキ
ュメントと作業ドキュメントとの相違部分の情報を抽出
する処理が行われる(ステップS5)。この相違部分の
抽出処理は、例えば参照ドキュメントに不変部分と可変
部分の指定が行われている場合には、可変部分だけを比
較することにより容易に実現することができ、前述のよ
うに様々な方法を当該処理に適用することが可能であ
る。
【0077】そして、上記のようにして相違部分が抽出
されると、例えば表示出力用の処理が行われる(ステッ
プS6)。ここで、例えば色を変える強調表示が用いら
れる場合には、相違が検出された部分に所定の色付けを
施した表示が行われ、また、他の態様についても、例え
ば一致部分の色の濃度を下げるなど、前述した様々な方
法やそれ以外にも様々な方法で表示を行うことができ
る。
【0078】なお、参照ドキュメント蓄積部11に登録
(記憶)する参照ドキュメントの候補の指定としては、
前述のように、例えばシステムから登録を自動的に指定
する構成とすることも可能であり、また、例えばユーザ
が直接的に参照ドキュメントの候補として登録するドキ
ュメントを指定する構成とすることも可能である。
【0079】ここで、参照ドキュメントの候補として或
るドキュメントを登録することが指定された場合に読取
支援装置1により行われる処理の一例を示す。すなわ
ち、このような指定があると、そのドキュメントについ
て、まず、参照ドキュメント選択部13の第1選択部2
1の基準に従って種別が検査され、その検査結果に基づ
いて当該ドキュメントが参照ドキュメント蓄積部11に
登録される。なお、この検査を省略して例えばユーザが
種別を判定して入力するようにしてもよく、また、例え
ば検査結果をユーザにより確認して修正することが可能
な構成としてもよい。参照ドキュメント蓄積部11で
は、検査結果毎(例えば各種別毎)にドキュメントを分
類して蓄積しておくことが望ましいが、この分類自体は
必ずしも本発明においては必須の要件ではない。
【0080】また、例えば参照ドキュメント選択部13
の第2選択部22により上記のような画素値に基づく計
算結果(特徴量)を用いた比較処理が採用される場合に
は、この段階で、登録する参照ドキュメントの候補の特
徴量を抽出して、当該特徴量を当該ドキュメントと関連
付けて登録しておくと好ましい。また、この特徴量を関
連付けて登録することを、例えば当該特徴量の算出処理
が必要になった時に行う構成とすることもできる。
【0081】また、例えばドキュメントの不変部分とし
ては、各ドキュメントのフォームなどが不変部分を規定
(指定)する構成を用いることもでき、また、例えば各
参照ドキュメント毎にユーザが不変部分を指定するとい
った構成も可能である。この不変部分の指定は、ドキュ
メントを構成する構成要素毎、或いは、その構成要素の
集合ごとに設定することもできる。
【0082】例えば、ワードプロセッサのようなアプリ
ケーションにより作成されたドキュメントでは、どの段
落、どのリスト、どのテーブル、どのグラフィックスな
どというように、組み込まれたどのオブジェクトが固定
部分で、どれが可変部分かを指定することができる。こ
のような指定情報は、例えばドキュメントのデータ内に
格納されることによりアプリケーション側で管理されて
もよく、また、例えばデータ列のどこからどこまでが固
定部分であるなどといった情報をドキュメントのデータ
とは独立に保持する構成とすることも可能である。
【0083】また、以上のようにドキュメントを構成す
るオブジェクト側から可変部分等を指定する構成ばかり
でなく、例えば表示されているイメージ側から可変部分
等を指定する構成とすることも可能である。例えば、表
示されたイメージ上における座標値を用いて、固定部分
の領域を座標表現で指定することや、或いは、可変部分
の領域を座標表現で指定することなどが可能である。
【0084】また、参照ドキュメントの候補には、その
参照ドキュメントを読んで作業したときの作業履歴や作
業時に使用した情報の記録などのように当該ドキュメン
トに関して行った作業に関する様々な情報をその参照ド
キュメントの候補と関連付けて記録しておくことが望ま
しい。このような記録を行うことにより、例えばユーザ
は参照ドキュメントに対して行った作業を記憶から取り
出し易くなり、また、その時の作業を復元し易くなる。
そして、例えばユーザは作業ドキュメントの相違点部分
に対する作業の対応を検討することに注意を注ぐことが
容易となる。また、例えばユーザは参照ドキュメントに
対して行った作業の記録を参照することにより、当該参
照ドキュメントを読んだときの記憶が一層呼び起こされ
るという効果もある。
【0085】次に、図4及び図5を参照して、本実施例
の読取支援装置1を適用した場合における作業の概略を
具体的に説明する。例えば図4に示されるように、フォ
ームDocAAは作業者Aにより作られ、共通のフォー
ムとしてネットワーク上のサーバ装置などを通じて提供
される。また、作業者BはフォームDocAAを使用し
て、ドキュメントAB1(DocAB1)、ドキュメン
トAB2(DocAB2)、ドキュメントAB3(Do
cAB3)の系列を作成し、他の作業者に送り、個々の
作業をこなしている。
【0086】また、作業者CはフォームDocAAを使
用して、ドキュメントAC1(DocAC1)、ドキュメ
ントAC2(DocAC2)、ドキュメントAC3(Do
cAC3)を作成し、他の作業者に送り、個々の作業を
こなしている。そして、作業者Cは独自にドキュメント
CC1(DocCC1)とそれを改変したドキュメントC
C2(DocCC2)、ドキュメントCC3(DocCC
3)を作成し、他の作業者に送信している。
【0087】また、例えば図5に示されるように、作業
者DはドキュメントAB1(Doc1B1)とドキュメン
トAB3(DocAB3)を受け取り、作業を行ったもの
とする。このとき、作業者DはドキュメントAB1を受
け取ったときに参照ドキュメントの候補として当該ドキ
ュメントAB1を登録し、そのドキュメントAB1に対
して行った作業を当該読取支援装置1に参照ドキュメン
トの候補AB1(ドキュメントAB1)と関連付けて保
持しているものとする。
【0088】そして、次に、作業者DがドキュメントA
B3を受け取ると、作業者Dの環境下ではドキュメント
AB1が参照ドキュメントとして選択され、作業者Dは
ドキュメントAB1を受け取った時の作業の内容を記述
したものを見ることができ、また、その作業を行って登
録した際のドキュメントAB1と作業ドキュメントAB
3との相違点が分かりやすく読取支援装置1により提示
される。このため、作業者DはドキュメントAB1を読
んだときの作業内容を容易に思い出すことができるとと
もに、その時の内容から修正しなければならない作業内
容部分に集中して作業を検討することが可能となる。そ
して、提示される作業内容は作業者DがドキュメントA
B1を読んだときに体験した作業であるため、共通部分
での作業は容易であるうえ、相違のある部分に注意を集
中することができるため、作業効率も上がり、且つ、ド
キュメントの読解ミスなどによる間違いを削減すること
ができる。
【0089】また、図示は省略したが、例えば作業者E
にはドキュメントAB2とドキュメントAC1、ドキュ
メントAC2、ドキュメントAC3、そして、ドキュメ
ントCC1、ドキュメントCC2、ドキュメントCC3
が「ドキュメントAC1→ドキュメントAB2→ドキュ
メントAC2→ドキュメントCC1→ドキュメントCC
2→ドキュメントAC3→ドキュメントCC3」の順で
送られてきたものとする。
【0090】作業者Eは、例えばドキュメントAC1が
送信されてきた時に、その対応する作業の記述と共にド
キュメントAC1を参照ドキュメントの候補として登録
する。次に、ドキュメントAB2が送信されてきたとき
には、参照ドキュメントの選択処理が行われるが、登録
されているドキュメントAC1と作業ドキュメントAB
2とでは種類は同じであるものの、相違点が大きく、あ
まり参考にならなかったとする。このとき、作業者Eは
例えばドキュメントAB2も参照ドキュメントの候補と
して登録したものとする。
【0091】次に、ドキュメントAC2が送信されてく
ると、参照ドキュメントの選択が行われる。第1選択部
21による選択処理においてはいずれも同じフォームD
ocAAから派生しているものであるので、当該フォー
ムDocAA等を扱うことが可能な比較方式が選択され
る。そして、ドキュメントAC1とドキュメントAC2
との間、及びドキュメントAB2とドキュメントAC2
との間で比較を行い、比較方式が適切に選択されている
場合にはドキュメントAC1が比較対象となる参照ドキ
ュメントとして選択され、以降は上記と同様に、作業者
Dは当該ドキュメントAC1を読んだときの作業内容を
参考として作業ドキュメントAC2に対する作業を行う
ことができる。このとき、例えば参照ドキュメントの候
補からドキュメントAC1を削除してドキュメントAC
2を代わりに登録する。なお、例えばドキュメントAC
1とドキュメントAC2との両方を参照ドキュメントの
候補として登録することも可能であり、また、例えば参
照ドキュメントの候補としてドキュメントAC1のみを
そのまま残しておくことも可能である。
【0092】次に、ドキュメントCC1が送信されてき
て、第1選択部21による選択処理の段階で、ドキュメ
ントCC1はいずれの参照ドキュメントの候補AC2、
AB2とも種別が異なることが分かったとする。そこ
で、参照ドキュメント無しの形で作業ドキュメントCC
1が表示され、それに基づいて作業者Dによりドキュメ
ントCC1に対する作業が行われる。ここで、ドキュメ
ントCC1も参照ドキュメントの候補として登録するこ
とにする。
【0093】次に、ドキュメントCC2が送信されてき
たときには、第1選択部21による選択処理の段階で、
ドキュメントCC2が参照ドキュメントの候補CC1と
同じ種類であるとわかる。そして、第2選択部22によ
る選択処理の段階で、ドキュメントCC1が確かに作業
ドキュメントCC2に類似していて参照ドキュメントと
して使用することが可能であることが確認され、上記と
同様に、作業者DはドキュメントCC1を読んだときの
記憶を元に作業ドキュメントCC2に対する作業を行う
ことができる。
【0094】次に、ドキュメントAC3が送信されてく
ると、第1選択部21による選択処理の段階で、参照ド
キュメントの候補AC2、AB2と同種であることが識
別され、第2選択部22による選択処理によりドキュメ
ントAC2が比較対象となる参照ドキュメントとして選
択され、上記と同様に、作業者Dは当該ドキュメントA
C2を読んだときの記憶を元に作業を行うことができ
る。また、次に、ドキュメントCC3が送信されてきた
場合も以上と同様であり、作業者Dは例えば比較対象と
なる参照ドキュメントとして選択されたドキュメントC
C2を読んだときの記憶を元に、作業ドキュメントCC
3に対する作業を行うことができる。
【0095】以上のように、各作業者は各自が読んだ
り、それに対して作業を行ったりしたドキュメントとの
比較で新たに受け取るドキュメントを読むことができ、
これにより、かつて読んだときの記憶を頼りに新たな作
業ドキュメントを読むことができるとともに、かつて読
んだ時に行った作業の記憶を頼りにその作業ドキュメン
トに対する作業を行うことができる。
【0096】次に、図6〜図9を用いて、参照ドキュメ
ントや作業ドキュメントの具体例を示す。図6中の
(a)にはHTML形式による参照ドキュメントのデー
タの一例を示してあり、同図中の(b)には当該参照ド
キュメントを表示出力した画面の一例を示してある。一
方、図7中の(a)にはHTML形式による作業ドキュ
メントのデータの一例を示してあり、同図中の(b)に
は上記図6に示した参照ドキュメントが比較対象として
選択された場合において当該作業ドキュメントを表示出
力した画面の一例を示してある。
【0097】上記図6中の(a)に示したデータと上記
7中の(a)に示したデータとの比較からも容易に分か
るように、類似なデータ間での一致部分の抽出や、或い
は相違部分の抽出は簡単な方法でも容易に行うことが可
能である(但し、表示が類似するものの全てがデータ上
も似たものになるとは限らない)。しかも、例えば類似
したドキュメントを次々と読んで作業を進めることが必
要となるような場合には、しばしばドキュメントのテン
プレートが作成されて作業が行われたり、或いは作成者
が参考となる類似したドキュメントの一部を手直しして
新たなドキュメントを作成することが行われるため、簡
単な方法でも一致部分や相違部分を切り出すことが可能
な場合は多い。
【0098】上記図7中の(b)では、HTML形式に
適合した表示プログラムがあるものとして、一致部分の
色の濃度をそのプログラム内で低く変化させたという想
定で画面表示例を示してある。なお、同様の効果は、例
えばデフォルトの色の設定をデータ中で変更すること
と、色の設定部分を切り出して色の濃度を変更すること
と、相違部分に元の指定色或いは更に目立つ色を指定す
ることにより、データ側の操作によっても得ることがで
きる。
【0099】次に、図8中の(a)にはAdobe社の
PostScriptを用いて記述した参照ドキュメン
トのデータの一例を示してあり、同図中の(b)には当
該参照ドキュメントをプリンタにより印刷出力した出力
結果の一例を示してある。一方、図9中の(a)には上
記と同様なPostScriptを用いて記述した作業
ドキュメントのデータの一例を示してあり、同図中の
(b)には上記図8に示した参照ドキュメントが比較対
象として選択された場合において当該作業ドキュメント
をプリンタにより印刷出力した出力結果の一例を示して
ある。
【0100】このように、アプリケーションやプリンタ
ドライバにより自動的に生成されるデータについても、
それぞれのアプリケーションやプリンタドライバにはデ
ータを生成する際の特徴点があるため、同じアプリケー
ションや同じプリンタドライバを使用して生成される場
合には、類似の作られ方をしたドキュメントに対しては
類似のデータが生成される。このため、ドキュメントが
どのフォーマットによるものであるかを判定した後に、
どのアプリケーションやどのプリンタドライバから生成
されたものかを判定することにより、より容易に且つ高
い精度で、一致部分と相違部分を識別することが可能と
なる。
【0101】ここで、上記図9中の(b)に示したよう
な相違部分の出力は、一例として、描画するオブジェク
トの領域を集計していき、一致部分の領域にパターンで
模様をかぶせるという方法で実現することができる。こ
れは、例えば専用のプログラムを用意することによって
実現することもでき、また、例えばPostScrip
tのパーサと領域の管理機構とパターン描画のコードを
付け加えるフィルタプログラムによって実現することも
できる。
【0102】また、上記のようにパターン描画のコード
を付け加えなくとも、例えば表示されたイメージ上で別
の手段によってパターンをかぶせることも可能である。
この方法は、例えば上述したように複数の格子単位を集
めたブロック毎に相違を判定していくような比較方法と
の接続性がよい出力方法である。また、例えば各画素毎
の色を変換する処理に要する負荷が問題にならない程度
に小さい場合には、パターン描画をかぶせるほかに、一
致部分の濃度を下げる処理や、相違部分の彩度や濃度を
上げる処理などを行うのもよい。なお、バックグラウン
ドが反転している場合に出力される文字等の見易さを調
整するときには、反転していない場合に対して濃度の変
更方向を逆にする必要がある。
【0103】以上のように、本実施例の読取支援装置1
では、例えばユーザが自分でかつて読んでそれに基づい
て作業を行ったなどの体験を持つドキュメントを基準と
して、新たなドキュメントなどの他のドキュメントを読
解することを支援することができる。また、本実施例の
読取支援装置1では、例えば参照に用いたドキュメント
を読んだ際の行動のメモなどを付加しておく機能を設け
ることにより、基準となるドキュメントに対して行った
行動を思い出すことを支援することができる。
【0104】なお、本実施例では、参照ドキュメント蓄
積部11により本発明に言う参照ドキュメント記憶手段
や参照ドキュメント特徴量記憶手段が構成され、通信I
/Fにより本発明に言う取得手段が構成され、参照ドキ
ュメント選択部13により本発明に言う参照ドキュメン
ト選択手段が構成され、比較部14により本発明に言う
比較手段が構成され、表示部15により本発明に言う出
力手段が構成され、参照ドキュメント登録管理部12に
より本発明に言う参照ドキュメント登録手段が構成さ
れ、第1選択部21により本発明に言う第1の選択手段
が構成され、第2選択部22により本発明に言う第2の
選択手段が構成される。
【0105】なお、本例では、本発明の好適な実施形態
を示したが、本発明に係る読取支援装置の構成として
は、必ずしも本実施例で示したものに限られず、種々な
構成が用いられてもよい。例えば、本実施例では、好ま
しい態様として、本発明に係る読取支援装置により行わ
れる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等
を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM
に格納された制御プログラムを実行することにより制御
される構成としたが、例えば当該処理を実行するための
各機能手段を独立したハードウエア回路として構成する
ことも可能である。
【0106】また、本発明は上記のような制御プログラ
ムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD−
ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体
として把握することもでき、当該制御プログラムを記憶
媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させ
ることにより、本発明に係る処理を遂行させることがで
きる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る読取
支援装置や記憶媒体によると、作業対象のドキュメント
を出力するに際して、当該ドキュメントと選択された参
照ドキュメントとの相違部分と他の部分とが区別可能な
態様で出力されるようにしたため、例えばユーザが自分
でかつて読んでそれに基づいて作業を行ったなどの体験
を持つドキュメントを基準として、新たなドキュメント
などの他のドキュメントを読解することを支援すること
ができ、これにより、例えばユーザにとって既に記憶し
ているドキュメント内容を基準として新たなドキュメン
ト内容を理解することが容易となり、また、過去にその
ドキュメントを読んだ時の行動の記憶を基準として新た
なドキュメントに対する行動を考えることが容易とな
る。
【0108】また、本発明に係る読取支援装置では、例
えば参照ドキュメントの候補として記憶しておくドキュ
メントをユーザが読んだ際に行った行動のメモなどを当
該ドキュメントに付加して記憶しておくようにしたた
め、例えばユーザにとって基準となるドキュメントに対
して行った行動を思い出すことを支援することができ、
これにより、新たなドキュメントに対する対応を効率的
にとることを可能にすることができる。
【0109】また、本発明に係る読取支援装置や比較方
法では、例えば参照ドキュメントと作業対象のドキュメ
ントとの相違度や類似度を判定するために行われる比較
処理の好ましい一態様として、画素値に基づく特徴量を
用いた比較処理が行われ、これにより、例えば作業対象
のドキュメントに類似する参照ドキュメントを選択する
ことや、作業対象のドキュメントと参照ドキュメントと
の相違部分を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る読取支援装置の構成例
を示す図である。
【図2】参照ドキュメント選択部の構成例を示す図であ
る。
【図3】作業ドキュメントの表示時における処理のフロ
ーチャート図である。
【図4】ドキュメントを介した作業の一例を示す図であ
る。
【図5】ドキュメントを介した作業の一例を示す図であ
る。
【図6】HTML形式の参照ドキュメントデータ及びそ
の表示の一例を示す図である。
【図7】HTML形式の作業ドキュメントデータ及びそ
の表示の一例を示す図である。
【図8】PostScript形式の参照ドキュメント
データ及びその出力結果の一例を示す図である。
【図9】PostScript形式の作業ドキュメント
データ及びその出力結果の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・読取支援装置、 2・・記憶装置、 3・・ドキ
ュメントサーバ、4・・データベースサーバ、 5・・
文書化サーバ、11・・参照ドキュメント蓄積部、 1
2・・参照ドキュメント登録管理部、13・・参照ドキ
ュメント選択部、 14・・比較部、 15・・表示
部、16・・通信I/F、 21・・第1選択部、 2
2・・第2選択部、23・・比較方式選択部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正道 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 5B009 VA00 VC03 5E501 AB30 AC19 AC23 AC33 BA03 BA09 DA02 EB05 FA13 FB28 FB44

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 参照ドキュメントの候補を記憶する参照
    ドキュメント記憶手段と、 作業対象のドキュメントを取得する取得手段と、 取得された作業対象のドキュメントに基づいて参照ドキ
    ュメントの候補の中から比較対象とする参照ドキュメン
    トを選択する参照ドキュメント選択手段と、 選択された参照ドキュメントと作業対象のドキュメント
    とを比較して相違部分を検出する比較手段と、 検出された相違部分と他の部分との出力態様を異ならせ
    て作業対象のドキュメントを出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする読取支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の読取支援装置におい
    て、 参照ドキュメント記憶手段に参照ドキュメントの候補を
    記憶させる参照ドキュメント登録手段を備えたことを特
    徴とする読取支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の読取支援
    装置において、 参照ドキュメント選択手段は、参照ドキュメントの候補
    の中から作業対象のドキュメントの種別と一致する種別
    の参照ドキュメントを選択する第1の選択手段と、所定
    の比較方式を用いて第1の選択手段により選択された参
    照ドキュメントと作業対象のドキュメントとを比較し
    て、第1の選択手段により選択された参照ドキュメント
    の中から作業対象のドキュメントに類似した参照ドキュ
    メントを比較対象として選択する第2の選択手段とから
    構成されたことを特徴とする読取支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の読取支援装置において、 参照ドキュメント記憶手段は、参照ドキュメントの候補
    と関連付けて当該参照ドキュメントに関して行われた作
    業に関する情報を記憶し、 出力手段は、比較対象として選択された参照ドキュメン
    トに関連付けられて記憶された作業に関する情報を出力
    することを特徴とする読取支援装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の読取支援装置において、 参照ドキュメント記憶手段は、各ユーザ毎の参照ドキュ
    メントの候補を記憶する複数の記憶装置から構成された
    ことを特徴とする読取支援装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の読取支援装置において、 参照ドキュメント記憶手段は、単体の記憶装置から構成
    され、各ユーザ毎の参照ドキュメントの候補を識別して
    記憶する機能を有することを特徴とする読取支援装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載の読取支援装置において、 出力手段は、前記相違部分を前記他の部分と比べて強調
    して出力することを特徴とする読取支援装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    記載の読取支援装置において、 出力手段は、前記他の部分を、背景との明度差が小さく
    なるようにして出力することを特徴とする読取支援装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    記載の読取支援装置において、 出力手段は、前記他の部分を塗りつぶして出力すること
    を特徴とする読取支援装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれか1項
    に記載の読取支援装置において、 参照ドキュメントの候補のイメージを格子状に区切って
    複数の格子単位に分割した各格子単位毎に当該格子単位
    に含まれる画素の値に基づく特徴量を記憶する参照ドキ
    ュメント特徴量記憶手段を備え、 比較手段は、作業対象のドキュメントのイメージを比較
    対象となる参照ドキュメントと同一の格子状に区切って
    複数の格子単位に分割し、分割した作業対象のドキュメ
    ントの各格子単位毎に当該格子単位に含まれる画素の値
    に基づく特徴量を検出し、当該検出した特徴量と参照ド
    キュメント特徴量記憶手段に記憶された参照ドキュメン
    トの特徴量とを比較することにより相違部分を検出する
    ことを特徴とする読取支援装置。
  11. 【請求項11】 参照ドキュメントの候補の中から作業
    対象のドキュメントに類似した参照ドキュメントを選択
    して当該参照ドキュメントと作業対象のドキュメントと
    の相違部分を検出するために、参照ドキュメントと作業
    対象のドキュメントとを比較する比較方法において、 参照ドキュメントのイメージを格子状に区切って複数の
    格子単位に分割するステップと、 分割した参照ドキュメントの各格子単位毎に当該格子単
    位に含まれる画素の値に基づく特徴量を検出するステッ
    プと、 作業対象のドキュメントのイメージを比較対象となる参
    照ドキュメントと同一の格子状に区切って複数の格子単
    位に分割するステップと、 分割した作業対象のドキュメントの各格子単位毎に当該
    格子単位に含まれる画素の値に基づく特徴量を検出する
    ステップと、 各単位格子毎に検出した特徴量を参照ドキュメントと作
    業対象のドキュメントとで比較するステップと、 を有したことを特徴とする比較方法。
  12. 【請求項12】 参照ドキュメントの候補の中から作業
    対象のドキュメントに類似した参照ドキュメントを選択
    して当該参照ドキュメントと作業対象のドキュメントと
    の相違部分を検出するために、参照ドキュメントと作業
    対象のドキュメントとを比較する比較方法において、 参照ドキュメントのイメージを格子状に区切って複数の
    格子単位に分割するステップと、 分割した参照ドキュメントの各格子単位毎に当該格子単
    位に含まれる画素の値に基づく特徴量を検出するステッ
    プと、 作業対象のドキュメントのイメージを比較対象となる参
    照ドキュメントと同一の格子状に区切って複数の格子単
    位に分割するステップと、 分割した作業対象のドキュメントの各格子単位毎に当該
    格子単位に含まれる画素の値に基づく特徴量を検出する
    ステップと、 各格子単位毎に検出した特徴量に基づいて、複数の格子
    単位からなるブロック毎の特徴量を参照ドキュメントと
    作業対象のドキュメントとで比較するステップと、 を有したことを特徴とする比較方法。
  13. 【請求項13】 請求項11又は請求項12に記載の比
    較方法において、 作業対象のドキュメントの種別を判定するステップと、 当該判定結果に応じた描画処理により作業対象のドキュ
    メントの描画領域の少なくとも一部の領域のイメージ情
    報を作成するステップと、を有し、 作成したイメージ情報の特徴量と参照ドキュメントの対
    応する領域のイメージ情報の特徴量とを比較することを
    特徴とする比較方法。
  14. 【請求項14】 コンピュータに実行させるプログラム
    を当該コンピュータの入力手段が読取可能に記憶した記
    憶媒体において、 当該プログラムは、作業対象のドキュメントを取得する
    処理と、 取得した作業対象のドキュメントに基づいて、参照ドキ
    ュメントメモリに記憶された参照ドキュメントの候補の
    中から比較対象とする参照ドキュメントを選択する処理
    と、 選択した参照ドキュメントと作業対象のドキュメントと
    を比較して相違部分を検出する処理と、 検出した相違部分と他の部分との出力態様を異ならせて
    作業対象のドキュメントを出力する処理とを当該コンピ
    ュータに実行させることを特徴とする記憶媒体。
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