JP2001296090A - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
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Abstract
と共にスムースな空気の流れを確保する。 【解決手段】 シェル61内に第1通路P1 を有するシ
ュラウド65を配設して両者の間に第2通路P2 を形成
し、シェル61の上端部に第1通路P1 へ高温空気を供
給する入口ノズル66を設け、シェル61の上部側壁に
第2通路P2 に連通する口部ノズル69を設ける一方、
シュラウド65内に波状の複数の伝熱管73を設け、下
端部に冷却水を供給する給水管74を連結し、上端部に
排水管76を設け、シュラウド65の下部に絞り込み部
78を形成することで第1通路P1の断面積を縮小して
第2通路P2 の断面積を拡大する。
Description
との間で熱交換を行う熱交換器に関し、ガスタービンに
て、燃焼のために圧縮機により高圧高温となった空気を
冷却してタービンブレード冷却用の冷却空気とするため
の熱交換器に用いて好適である。
器とタービンとを有しており、圧縮機で高温高圧となっ
た空気と、燃料圧縮機及び燃焼加熱器で高温高圧となっ
た燃料ガスとを燃焼器に送って燃焼してタービンを駆動
するようになっている。この場合、燃焼器では高温高圧
の燃焼ガスが発生することからタービンのブレードが高
温に加熱されてしまうため、冷却空気により冷却する必
要がある。一般的には、ガスタービンの圧縮機で高温高
圧となった空気の一部を抽出して熱交換器に送り、この
熱交換器で高温高圧空気を空冷して冷却空気を生成し、
この冷却空気をタービンに戻してタービンブレードを冷
却している。
開平9−152283号公報に開示されたものがある。
この公報に開示された熱交換器は、内部に設けられたハ
ウジング内に多数の管を曲がりくねって配設し、下部の
入口収集管に連結すると共に、上部の出口収集管に連結
する一方、上部に入口管片を設けてハウジングに連通す
ると共に、上部側壁に出口管片を設けて中間空間と連結
したものである。
空気を供給する一方、入口収集管からハウジング内の多
数の管に冷却水を供給すると、ハウジング内を高温空気
は下降して冷却水は上昇することで熱交換が行われる。
そして、冷却空気はハウジング下部から上方に反転して
中間空間を上昇し、出口管片から排出される一方、冷却
水は出口収集管から排出される。
換器では、ハウジング内を高温空気が下降して冷却水が
上昇することで、効率的に熱交換を行うことができる。
ところが、この場合、ハウジング内を下降する高温空気
の流路断面積は大きく、冷却後に下部で反転して中間空
間を上昇する冷却空気の流路断面積は小さくなっている
ため、熱交換器の下部で空気が反転して上昇するとき、
空気の平均流速が速く、また流れの乱れにより局部的に
流速が速くなる。
の圧縮機で生成された高温高圧を冷却してタービンブレ
ード冷却用の冷却空気を生成する場合、この冷却空気に
水滴が含有しないようにすることが重要となる。従来の
熱交換器では、高温高圧の空気を冷却水が流通する管に
接触させて冷却しているが、この管の老朽化等による破
損時には冷却水が漏れて下部に溜まる。熱交換器の下部
で空気が反転して上昇するときに空気の流れに乱れが生
じると、局部的に流速が速くなった部分で水滴を随伴し
た空気や下部に溜まっている冷却水を巻き上げた空気が
水滴を含有したままタービンに導入され、タービンブレ
ードなどに損傷を与える虞がある。
あり、熱交換効率の向上を図ると共に均一化した空気の
流れを確保することのできる熱交換器を提供することを
目的とする。
めの請求項1の発明の熱交換器は、縦形密閉式の筒形状
をなすシェルと、内部に第1通路を有するように縦形筒
矩形断面形状をなして該シェルの内壁との間に第2通路
を形成するように該シェル内に配設されて下端部が該シ
ェルに開口するシュラウドと、前記シェルの上端部から
該シュラウドの第1通路に高温空気を供給する空気入口
部と、前記シェルの上部側壁に設けられて前記第2通路
に連通する空気出口部と、前記シュラウド内に前記第1
通路を横切るように配設された複数の伝熱管と、前記シ
ェルの下部側壁を貫通して該複数の伝熱管の下端部から
冷却水を供給する冷却水導入部と、前記シェルの上部側
壁を貫通して該複数の伝熱管内の冷却水を排出する冷却
水排出部とを有する熱交換器において、前記シュラウド
の下開口部に正方形断面となるように絞り込み部を形成
することで、前記第1通路出口と前記第2通路入口を対
称構造とすることを特徴とするものである。
記第2通路における前記絞り込み部の外周辺に整流板を
設けたことを特徴としている。
記第2通路の上部に空気を前記空気入口部の周辺部まで
導く導風板を設けたことを特徴としている。
記シュラウドの少なくとも上外周部に熱遮蔽板を設けた
ことを特徴としている。
記空気入口部を間に空間部を有する二重筒形状としたこ
とを特徴としている。
記空気入口部は、筒形状の入口管の下端に内管の上端が
溶接され、前記内管の外側に空間部を有して外管が配設
されて前記入口管の下端に溶接されて構成され、前記内
管の下端が前記シェルに形成された開口内に挿入されて
前記シュラウド上端部に連結されると共に、前記外管の
下端が該シェルの開口周辺に溶接されたことを特徴とし
ている。
記空気入口部と前記シュラウドとの連結部に熱膨張吸収
部を設けたことを特徴としている。
施の形態を詳細に説明する。
器としてのTCAクーラの縦断面、図2に図1のII−II
断面、図3に図1のIII−III断面、図4に空気入口部の
の断面、図5に冷却水出口部の断面、図6に本実施形態
の熱交換器が適用された複合発電プラントの概略構成を
示す。
図6に示すように、ガスタービン11は、圧縮機12と
燃焼器13とタービン14とを有している。また、蒸気
タービン15は、高圧タービン16と中圧タービン17
及び低圧タービン18とが一軸に連結されて構成されて
いる。ガスタービン11からの排気ガスGが排熱回収ボ
イラ19に送られるようになっており、この排熱回収ボ
イラ19は、低圧ユニット20と中圧ユニット21と高
圧ユニット22を有している。この排熱回収ボイラ19
内では、ガスタービン11からの排気ガスGにより低圧
ユニット20、中圧ユニット21、高圧ユニット22を
介して蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービン1
5に送って駆動し、発電機23を運転するようになって
いる。そして、蒸気タービン15の排気蒸気は復水器2
4で凝縮され、復水ポンプ25により排熱回収ボイラ1
9の予熱器26に送られるようになっている。
圧ユニット20は、低圧節炭器27、低圧ドラム28及
び低圧蒸発器29、低圧過熱器30を有している。即
ち、復水器24及び復水ポンプ25により蒸気を凝縮し
た水が予熱器26で温められてから低圧節炭器29に送
られ、ここで加熱された給水が低圧ドラム28に送られ
る。そして、低圧ドラム28の水は低圧蒸発器29で加
熱されて低圧蒸気を発生する。この低圧蒸発器29で発
生した低圧蒸気は低圧ドラム28で気水分離された後、
低圧過熱器30で過熱されて低圧蒸気ライン31から蒸
気タービン15の低圧タービン18に導入される。
2、中圧ドラム33及び中圧蒸発器34、中圧過熱器3
5を有している。即ち、予熱器26で温められて給水ポ
ンプ41で圧送された水が中圧節炭器32に送られ、こ
こで加熱された給水が中圧ドラム33に送られる。そし
て、中圧ドラム33の水は中圧蒸発器34で加熱されて
中圧蒸気を発生する。この中圧蒸発器34で発生した中
圧蒸気は中圧ドラム33で気水分離された後、中圧過熱
器35で過熱されて中圧蒸気ライン36から蒸気タービ
ン15の中圧タービン17に導入される。
7、高圧ドラム38及び高圧蒸発器39、高圧過熱器4
0を有している。即ち、予熱器26で温められて給水ポ
ンプ41で圧送された水が高圧節炭器37に送られ、こ
こで加熱された給水が高圧ドラム38に送られる。そし
て、高圧ドラム38の水は高圧蒸発器39で加熱されて
高圧蒸気を発生する。この高圧蒸発器39で発生した高
圧蒸気は高圧ドラム38で気水分離された後、高圧過熱
器40で過熱て高圧蒸気ライン42を通って蒸気タービ
ン15の高圧タービン16側に導入される。
ニット22にて、給水ポンプ41により高圧節炭器37
へ圧送される給水ライン43の給水を、分岐した冷却水
供給ライン44により熱交換器としてのTCA(TURBINE
COOLING AIR) クーラ45に送り、冷却水返却ライン4
6を通して高圧節炭器37から高圧ドラム38への給水
ライン47に戻される。一方、ガスタービン11の圧縮
機12にて高温高圧となった空気の一部を抽出し、この
高温高圧の抽出空気を空気供給ライン48を通してTC
Aクーラ45に送り、ここで給水ライン43から冷却水
供給ライン44により供給された給水により冷却し、空
気返却ライン49を通してタービン14に戻され、例え
ば、タービンブレードなどを冷却する。この場合、高圧
空気は約500℃から約200℃に冷却され、給水は約
150℃から約350℃に加熱される。
32から中圧ドラム33への給水ライン50の給水を、
加熱水供給ライン51を通して熱交換器としてのFGH
(FUEL GAS HEATER) 52に送り、加熱水返却ライン53
を通して復水器24及び復水ポンプ25から予熱器26
への給水ライン54に戻される。一方、圧縮機56にて
高圧となった燃料ガスを、燃料供給ライン57を通して
FGH52に送り、ここで給水ライン50から加熱水供
給ライン51により供給された給水により加熱し、燃料
送気ライン58を通して燃焼器13に供給する。燃料ガ
スは常温からから約200℃まで加熱され、給水は約3
00℃から50℃に冷却される。
クーラ45に適用されており、その構造を詳細に説明す
る。このTCAクーラ45において、図1乃至図3に示
すように、シェル61は縦形密閉式の円筒形状をなし、
下端部が架台62により所定位置に設置されている。こ
のシェル61の上部にて内壁面から中心部に向かって4
つのブラケット63が固定され、このブラケット63に
は2つの支持梁64が架設されており、この各支持梁6
4にシュラウド65が吊り下げられている。このシュラ
ウド65は縦形矩形の筒形状をなして上下端部が開口
し、シェル61の中央位置に配設されることで、内部に
第1通路P1 を有すると共にシェル61の内壁との間に
第2通路P2 が形成されている。そして、このシェル6
1の上端部には空気入口部としての入口ノズル66が固
定され、この入口ノズル66の下部は連結部67を介し
てシュラウド65の上部開口に連結されている。従っ
て、入口ノズル66から供給された空気が外部に漏れる
ことなく連結部67を通って第1通路P1 を下降するこ
ととなる。この場合、入口ノズル66の下部には熱膨張
吸収部としてのエキスパンジョン68が設けられてお
り、入口ノズル66の熱膨張あるいは熱収縮を吸収し、
シュラウド65等に熱変形の影響が伝わらないようにな
っている。
口部としての2つの出口ノズル69が対向する位置に固
定されており、この各出口ノズル69を区画するように
導風板70が固定されている。従って、第2通路P2 を
上昇する空気が直接出口ノズル69から排出されずに入
口ノズル66の外周辺まで上昇し、反転してから導風板
70とシェル61の内壁との出口通路P3 を通って出口
ノズル69から排出されることとなる。そして、シュラ
ウド65の上部にはその外周部を被覆するように熱遮蔽
板71が取付けられている。
72が固定され、この取付板72に跨がるように複数の
伝熱管73が掛け渡されて取付けられている。そして、
シェル61の下部側壁には外部から冷却水導入部として
の給水管74が挿通し、更にシュラウド65を貫通して
シェル61の内壁に固定されたブラケット75に支持さ
れており、この給水管74に複数の伝熱管73の下端部
が連結されている。一方、シェル61の上部側壁には外
部から冷却水排出部としての排水管76が挿通し、更に
シュラウド65を貫通してシェル61の内壁に固定され
たブラケット77に支持されており、この排水管76に
複数の伝熱管73の上端部が連結されている。従って、
給水管74に導入された冷却水は各伝熱管73に導か
れ、第1通路P1 を横切るように複数の伝熱管73内を
流動して上昇し、排水管76から外部に排出されること
となる。
は、シュラウド65の下部に絞り込み部78を形成する
ことで、第1通路P1 の断面積を縮小する一方、第2通
路P2の断面積を拡大するようにしている。即ち、シュ
ラウド65は全体が矩形断面形状であるが、下部に絞り
込む(絞り込み部78)ことで正方形断面としている。
また、シェル61の下部内壁面にはこの絞り込み部78
の外側に位置するようにリング形状の整流板79を固定
することで、第2通路P2 の空気上昇流速を整流化して
いる。
通って下降する空気は、絞り込み部78で流路断面積が
小さくなるので流速が上がり、下部開口を出たところで
外側に広がって上方に反転する。このとき、絞り込み部
78とリング形状の整流板79の相互作用により第2通
路P2 を上昇する流れが整流されて乱れが抑制される。
して伝熱管73の破損により漏れた冷却水を貯溜可能と
なっており、排水管80が連結されている。また、シェ
ル61の上部及び下部には内部点検用のマンホール81
が設けられている。
述したように、約500℃の高温空気を取り込んで約2
00℃まで冷却するために入口ノズル66は熱応力に耐
え得る特殊な構造となっている。即ち、図4に示すよう
に、入口ノズル66は、円筒形状の入口管82の下端に
内管83の上端を溶接W1 し、この内管83の外側に所
定間隔の空間部Sが形成されるように大径の外管84を
配設し、入口管82の下端にこの外管84の上端を溶接
W2 して構成されている。そして、内管83の下端をシ
ェル61に形成された開口85内に挿入し、シュラウド
65の上端部に連結すると共に、外管85の下端をシェ
ル61の開口周辺に溶接W3 している。このように入口
ノズル66は間に空間部Sを有する内管83と外管84
との二重筒形状となっている。
冷却水により冷却することで約350℃まで加熱され、
空気の出口温度約200℃と温度差がついて熱応力が発
生するため、排水管76も特殊な構造となっている。即
ち、図5に示すように、排水管76は、円筒形状の入口
管86の外側に所定間隔の空間部Sが形成されるように
大径の外管87を配設し、入口管86の外周部88にこ
の外管87の端部を溶接W1 して構成されている。そし
て、入口管86の先端をシェル61に形成された開口8
9内に挿入すると共に、外管87の先端を開口89に嵌
合して溶接W2している。このように排水管76は間に
空間部Sを有する入口管86と外管87との二重筒形状
となっている。
て、約500℃の高温空気が入口ノズル66からシュラ
ウド65内に供給されると共に、約150℃の冷却水が
給水管74から各伝熱管73に流入される。すると、シ
ュラウド65の第1通路P1と交差するように伝熱管7
3内を流れて上昇する冷却水に対して、第1通路P1を
高温空気が伝熱管73に接して下降することとなり、冷
却水と高温空気との間で熱交換が行われる。そして、冷
却空気は第1通路P1 を下降し、絞り込み部78で流路
断面積が小さくなるために一時的に流速が上がり、下部
開口を出たところで外側に広がって上方に反転する。こ
のとき、絞り込み部78と整流板79の相互作用により
整流されて均一化した状態で第2通路P2 を上昇する。
1の下部に溜まっいて、第1通路P 1 から第2通路P2
に反転する空気がこの漏水を巻き上げた場合でも、均一
化した所定の上昇流速であるため、水滴が落下あるいは
蒸発することにより水滴がシェル61から排出されるこ
とはない。なお、第2通路P2 を上昇する空気は100
ミクロン単位の水滴を含むことはあるが、伝熱管73か
ら漏れた水の温度は沸点以上であり、空気が第2通路P
2 を上昇するときに蒸発する。この場合、水分の落下あ
るいは蒸発は空気の上昇流速に影響されるが、この流速
にするために第2通路P2 の断面積を設定しているもの
である。
は導風板70によりシェル61の上部まで導かれた後に
再び反転し、出口通路P3 を通って出口ノズル69から
外部に排出される。このとき、シュラウド65の上部の
熱遮蔽板71は冷却空気がシュラウド65内に入ってき
たばかりの高温空気により加熱されるのを防止してい
る。一方で、入口ノズル66には約500℃の高温空気
が流れており、シェル61の上部のメタル温度が上昇す
るため、冷却空気をこの入口ノズル66の周辺部に導い
て冷却する。また、伝熱管73を介して高温空気を冷却
して加熱された冷却水は排水管76を通して外部に排出
される。
TCAクーラ45にあっては、冷却空気が第1通路P1
から反転して第2通路P2 に流れ込むとき、空気の流速
が絞り込み部78及び整流板79により整流化されるこ
ととなり、シェル61の下部に水が溜まっていて冷却空
気がこの水を巻き上げたとしても、水分を含んだ空気が
シェル61から排出されてタービン14へ供給されるこ
とはなく、タービンブレードの損傷を未然に防止でき
る。
45におけるシェル61の下部内壁にリング板状の整流
板79を設けたが、この形状に限定されるものではな
く、多孔を有する整流板79としてもよく、また、第2
通路P2 全体に金網を設けることで、上昇する冷却空気
に水分が含有したとしても、この金網を通過する際に流
れが均一化され、蒸発あるいは落下するようにしてもよ
い。
器としてのTCAクーラの縦断面、図8にバイパス管の
ダンパの概略、図9にダンパの作動を表す概略、図10
に出口ノズルの断面を示す。なお、前述した実施形態で
説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号
を付して重複する説明は省略する。
ラウド65が吊り下げ支持されることで第1通路P1 と
第2通路P2 が形成されており、シェル61の上端部に
は第1通路P1 に連通する入口ノズル66が固定され、
上部側壁には第2通路P2 に連通する出口ノズル69が
固定されている。一方、シュラウド65内には複数の伝
熱管73が波形に配設され、下部が給水管74に連結さ
れ、上部が排水管76に連結されている。また、シュラ
ウド65の下開口部には正方形断面の絞り込み部78を
形成しており、第1通路P1 の出口及び第2通路P2 の
入口を対称構造としている。
間、つまり、第2通路P2 には上下方向に沿ってバイパ
ス管91が配設され、上端部が屈曲してシュラウド65
内に挿通し、第1通路P1 の上部に連通する一方、下端
部が屈曲してシュラウド65内に挿通し、第1通路P1
の下部に連通している。そして、このバイパス管91に
はダンパ92が装着されている。
バイパス管91を貫通して回転自在に支持されており、
この回転軸93にはバイパス管91の管路内を開閉自在
な開閉弁94が固結される一方、回転軸93の他端部は
シェル61を外部に貫通して操作部材95が固定されて
いる。この場合、バイパス管91が四角筒形状であるた
めにそれに合わせて開閉弁94を正方形としたが、バイ
パス管91を円筒形状にすれば開閉弁94を円形とすれ
ばよい。
9に固定された取付ブラケット96には回転軸97が装
着され、この回転軸97に旋回羽根98が取付けられて
おり、シェル61から排出される冷却空気により旋回可
能となっている。
開閉弁94によりバイパス管91を閉止することで、入
口ノズル66から入った高温空気はシュラウド65内に
供給され、第1通路P1 の流動時に伝熱管73内を流れ
る冷却水により冷却されながら下降する。そして、冷却
空気は絞り込み部78を出て上方に反転し、第2通路P
2 を上昇して出口ノズル69から外部に排出される。こ
のとき、出口ノズル69では、シェル61から排出され
る冷却空気により旋回羽根98が旋回することで、バイ
パスした空気による温度のアンバランス空気が攪拌さ
れ、バイパスにより生じた温度アンバランスが均一化さ
れる。
空気の温度を上昇させたい場合には、図9(b)に示すよ
うに、操作部材95により開閉弁94を操作してバイパ
ス管91を開放することで、シュラウド65(第1通路
P1 )の上部に供給された高温空気の一部をバイパス管
91を介してシュラウド65(第1通路P1 )の下部に
バイパスする。そのため、バイパス管91を通って高温
空気はほとんど冷却されず、第1通路P1 の下部で伝熱
管73により冷却された冷却空気と混合し、上方に反転
して第2通路P2 を上昇し、出口ノズル69から排出さ
れるため、この冷却空気はやや高温となる。
常時半開とし、入口ノズル66に設けた温度計の測定値
と冷却空気の目標温度とに基づいて開閉弁94の開度を
調整するようにしてもよい。
熱交換器を複合発電プラントに用いられるTCAクーラ
45に適用して説明したが、この用途に限定されるもの
ではない。
ように請求項1の発明の熱交換器によれば、シェル内に
第1通路を有するシュラウドを配設して両者の間に第2
通路を形成し、シェルの上端部に第1通路へ高温空気を
供給する空気入口部を設け、シェルの上部側壁に第2通
路に連通する空気出口部を設ける一方、シュラウド内に
波状の複数の伝熱管を設け、下端部に冷却水を供給する
冷却水導入部を連結し、上端部に冷却水を排出する冷却
水排出部を設け、シュラウドの下開口部に絞り込み部を
形成することで第1通路出口と前記第2通路入口を対称
構造とするようにしたので、高温空気をシェルの上部か
ら入れて下部で反転して上部から排出するようにしたこ
とで、高温空気と冷却水との間での熱交換効率を向上す
ることができ、また、冷却空気が第1通路から反転して
第2通路に流れ込むとき、流速が絞り込み部で均一化さ
れることとなってスムースな空気の流れを確保すること
ができ、シェルの下部に水が溜まっていたとしても、冷
却空気がこの水を巻き上げることはなく、水分を含んだ
空気のシェル外への排出を防止することができる。
ば、第2通路における絞り込み部の外周辺に整流板を設
けたので、冷却空気が第1通路から反転して第2通路に
流れ込むとき、空気の流速が絞り込み部で均一化し、整
流板で整流化することができ、スムースな空気の流れを
確保することができる。
ば、第2通路の上部に空気を空気入口部の周辺部まで導
く導風板を設けたので、シェル次要部を冷却すること
で、しぇの上部のメタル温度を下げて部材の耐久性を向
上することができる。
ば、シュラウドの少なくとも上外周部に熱遮蔽板を設け
たので、シュラウド内に入った高温空気による冷却空気
の再加熱を防止することができる。
ば、空気入口部を間に空間部を有する二重筒形状とした
ので、高温空気の通過による加熱化を阻止して部材の耐
久性を向上することができる。
ば、空気入口部が、筒形状の入口管の下端に内管の上端
を溶接し、この内管の外側に空間部を有して外管を配設
して入口管の下端に溶接して構成し、内管の下端をシェ
ルに形成された開口内に挿入してシュラウド上端部に連
結すると共に、外管の下端をシェルの開口周辺に溶接し
たので、空気入口部の二重筒構造を容易に構成すること
で、空間部が断熱層となって入口管と外内との溶接部の
高温化を防止することができる。
ば、空気入口部とシュラウドとの連結部に熱膨張吸収部
を設けたので、シェル及びシュラウドの熱膨張あるいは
熱収縮を熱膨張吸収部で吸収することで、シュラウド等
への熱変形の影響を防止することができる。
図である。
ラントの概略構成図である。
TCAクーラの縦断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 縦形密閉式の筒形状をなすシェルと、内
部に第1通路を有するように縦形筒矩形断面形状をなし
て該シェルの内壁との間に第2通路を形成するように該
シェル内に配設されて下端部が該シェルに開口するシュ
ラウドと、前記シェルの上端部から該シュラウドの第1
通路に高温空気を供給する空気入口部と、前記シェルの
上部側壁に設けられて前記第2通路に連通する空気出口
部と、前記シュラウド内に前記第1通路を横切るように
配設された複数の伝熱管と、前記シェルの下部側壁を貫
通して該複数の伝熱管の下端部から冷却水を供給する冷
却水導入部と、前記シェルの上部側壁を貫通して該複数
の伝熱管内の冷却水を排出する冷却水排出部とを有する
熱交換器において、前記シュラウドの下開口部に正方形
断面となるように絞り込み部を形成することで、前記第
1通路出口と前記第2通路入口を対称構造とすることを
特徴とする熱交換器。 - 【請求項2】 請求項1記載の熱交換器において、前記
第2通路における前記絞り込み部の外周辺に整流板を設
けたことを特徴とする熱交換器。 - 【請求項3】 請求項1記載の熱交換器において、前記
第2通路の上部に空気を前記空気入口部の周辺部まで導
く導風板を設けたことを特徴とする熱交換器。 - 【請求項4】 請求項1記載の熱交換器において、前記
シュラウドの少なくとも上外周部に熱遮蔽板を設けたこ
とを特徴とする熱交換器。 - 【請求項5】 請求項1記載の熱交換器において、前記
空気入口部を間に空間部を有する二重筒形状としたこと
を特徴とする熱交換器。 - 【請求項6】 請求項1記載の熱交換器において、前記
空気入口部は、筒形状の入口管の下端に内管の上端が溶
接され、前記内管の外側に空間部を有して外管が配設さ
れて前記入口管の下端に溶接されて構成され、前記内管
の下端が前記シェルに形成された開口内に挿入されて前
記シュラウド上端部に連結されると共に、前記外管の下
端が該シェルの開口周辺に溶接されたことを特徴とする
熱交換器。 - 【請求項7】 請求項1記載の熱交換器において、前記
空気入口部と前記シュラウドとの連結部に熱膨張吸収部
を設けたことを特徴とする熱交換器。
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