JP2001295763A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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JP2001295763A
JP2001295763A JP2000111746A JP2000111746A JP2001295763A JP 2001295763 A JP2001295763 A JP 2001295763A JP 2000111746 A JP2000111746 A JP 2000111746A JP 2000111746 A JP2000111746 A JP 2000111746A JP 2001295763 A JP2001295763 A JP 2001295763A
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JP
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accumulator
container body
compressor
hermetic compressor
container
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Koichi Sato
幸一 佐藤
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アキュームレータが圧縮機の発生する様々な
周波数の振動に共振することがなく、安定的に低騒音な
密閉型圧縮機を提供すること。 【解決手段】 密閉容器内に電動要素及び圧縮要素を収
納し、密閉容器外部に圧縮要素の吸入室に連通する接続
管が容器本体に挿入されたアキュームレータを設けた圧
縮機において、アキュームレータの容器本体の側面に、
不等ピッチの複数の変形部を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍機や空気調
和機等の冷媒回路に使用される密閉型圧縮機に係り、特
にアキュームレータの共振による騒音の低減に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図4,5は、例えば特開平9−1518
79号公報に示された従来のアキュームレータを使用し
た密閉型圧縮機を示す図で、図4は密閉型圧縮機の断面
図、図5はこの密閉型圧縮機に使用されているアキュー
ムレータの断面図である。図において、密閉型圧縮機1
の内部構成は通常の冷凍機や空気調和機等の冷媒回路に
用いられるものと同じであり、説明を省略する。アキュ
ームレータ2は筒状の容器本体3とこの容器本体3内に
固定されたスクリーン4と、一端が上記容器本体3内に
挿入され他端が密閉型圧縮機の吸入部5に接続されたL
字状の接続管6とで構成される。
【0003】容器本体3には、ビード部11が設けられ
スクリーン4を固定している。12はアキュームレータ
2の下端部からスクリーン4までの距離を1.0とした
とき、アキュームレータ2の下端部から0.3〜0.4
の位置に設けられたビード部である。
【0004】密閉型圧縮機1が発生する振動により容器
本体3が共振し、その振動が騒音となるのを防ぐため
に、その共振周波数を変化させるように容器本体3に一
箇所のビード部12を設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のアキュームレー
タを使用する密閉型圧縮機は以上のように構成され、密
閉型圧縮機1が発生する様々な周波数の振動のうち、ア
キュームレータ2の共振周波数に一致した周波数が、ア
キュームレータ2を共振させ騒音となる事を防ごうとし
たものであるが、以下に述べる問題点があった。
【0006】アキュームレータ2は略円筒形の容器本体
3の側面にリング状のビード部12を1つ設けたもので
あるので、リング状のビード部12の無い場合にその部
分を共振の腹として共振していた周波数についてはその
ゲインを下げ、共振を抑える事ができるが、一箇所のビ
ード12を設けることでこの部分を節とする新たな共振
周波数を持つ事になる。
【0007】しかもその新たな周波数での共振による騒
音が発生するか否かは、アキュームレータ2本体の肉厚
のばらつき、ビード部12の大きさ、ビード部12の深
さ等様々な境界条件にかかっており、高度な解析または
度重なる実機確認をする必要があり、開発に多大な時間
及び費用が必要となり、また製品の出来具合のばらつき
により振動の共振が発生したりしなかったりと不安定に
なりがちであるという問題点があった。
【0008】また、アキュームレータ2の容器本体3を
構成する材料の板厚を増加させ、全体の剛性を上げるこ
とによっても共振のゲインを低くし、それによる騒音の
発生を抑える事は可能である。しかし、そのためには、
容器本体3を製作する際のプレス機などの加工設備の必
要容量の増大、加工時間の増加、加工負荷増加による金
型寿命の短縮、材料自身の価格上昇など製造コストアッ
プ、製品としての重量増加など、製品としての価値を大
きく損なうという問題点があった。
【0009】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたもので、アキュームレータが圧縮機の発生す
る様々な周波数の振動に共振することがなく、安定的に
低騒音な密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る密閉型圧
縮機は、密閉容器内に電動要素及び圧縮要素を収納し、
密閉容器外部に圧縮要素の吸入室に連通する接続管が容
器本体に挿入されたアキュームレータを設けた圧縮機に
おいて、アキュームレータの容器本体の側面に、不等ピ
ッチの複数の変形部を設けたものである。
【0011】また、変形部を周方向に不等ピッチに設け
たものである。
【0012】また、変形部を軸方向に不等ピッチに設け
たものである。
【0013】また、軸方向に不等ピッチに設けた変形部
をリング状の凹形状で構成したものである。
【0014】また、軸方向に不等ピッチに設けた変形部
をリング状の凸形状で構成したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下この発明の実
施の形態1を図面を参照して説明する。図1,2は実施
の形態1を示す図で、図1は密閉型圧縮機の正面図、図
2はアキュームレータの縦断面図である。図1、図2に
おいて、1は密閉型圧縮機、2は密閉型圧縮機1の外部
に設置されたアキュームレータである。アキュームレー
タ2は筒状の容器本体3とこの容器本体3内に固定され
たスクリーン4と、一端が上記容器本体3内に挿入され
他端が密閉型圧縮機の吸入部5に接続されたL字状の接
続管6とで構成されることは従来の密閉型圧縮機のアキ
ュームレータと同じである。
【0016】容器本体3の側面には容器本体3の円周方
向、軸方向に不等ピッチとなるように複数の変形部7が
設置されている。容器本体3の上部には冷媒回路(図示
せず)からの吸入配管に接続される吸入管8が設置され
ている。変形部7は、円周方向、軸方向だけでなく、任
意の方向に不等ピッチとなるように設置してもよい。
【0017】冷媒回路から吸入される冷媒ガスは吸入管
8を介して容器本体3内部に吸い込まれる。そこで容器
本体3内部に設置されたスクリーン4に衝突し、冷媒ガ
ス中に含まれる冷凍機油や気化しきれずに残った液冷媒
などは分離され容器本体3下部に一時貯留され、容器本
体3に挿入されたL字状の接続管6の根元に設けられた
戻し穴9から徐々にL字状の接続管6の内部に流入す
る。これにより冷凍機油や液冷媒など非圧縮性流体が一
度に大量に圧縮要素(図示せず)に吸入される事による
圧縮要素の損傷を防止している。
【0018】一方冷凍機油や液冷媒と分離された冷媒ガ
スは、容器本体3からL字状の接続管6の内部に入り、
密閉型圧縮機1の吸入部5を経由して圧縮要素内部に吸
入、圧縮された後、密閉型圧縮機1の上部に設けられ冷
媒回路の吐出配管に接続される吐出管10を経由し冷媒
回路に流れ込む。そして冷媒は液化、減圧、気化を経て
冷媒回路内を循環し再び冷媒回路の吸入配管を経由して
容器本体3の上部に設置された吸入管8より容器本体3
内部に流入するサイクルを繰り返す。
【0019】このような冷凍サイクルを繰り返す際には
密閉型圧縮機1が運転されており、この運転中密閉型圧
縮機1は様々な周波数の振動を発生しており、密閉型圧
縮機1の吸入部5に接続されるL字状の接続管6を介し
て容器本体3には様々な周波数の振動が伝達している。
【0020】この様々な周波数の振動のうち大きなゲイ
ンを持つ低次の周波数の振動に対しては、容器本体3に
設けた変形部7により容器本体3の共振周波数がこの帯
域での共振を持たないようにしてあるので、容器本体3
がこの周波数で共振し、大きな振動を発生し騒音を発生
する事は無い。
【0021】また、容器本体3に設けられた変形部7は
円周方向及び軸方向に不等ピッチで設置されているの
で、低次の周波数での共振周波数を無くした事により新
たに発生する高次の周波数の振動に対してのゲインを小
さくする事が出来る。
【0022】図3に本発明に係るアキュームレータと従
来のアキュームレータを同一の密閉型圧縮機に付け替え
て、その騒音の1/3オクターブ分析を比較した結果を
示す。従来のアキュームレータを使用した圧縮機におい
ては、密閉型圧縮機1の発生する様々な周波数の振動の
うち、2000Hz及び4000Hzの帯域にアキュー
ムレータ2の容器本体3の共振による大きな振動が現
れ、この周波数の騒音として発生している。
【0023】これに対して本発明に係るアキュームレー
タを使用した密閉型圧縮機においては、上記2000H
z及び40000Hzの帯域での振動の共振は無く、こ
の帯域での振動が減少して、この帯域での騒音は大幅に
減少している。
【0024】更にこの2000Hz及び4000Hzの
振動を抑えることでの新たな共振振動の発生は無く、そ
の他の部分において騒音の上昇は認められない。またこ
の帯域での騒音が減少したことにより、騒音のオーバー
オール値も減少し、低騒音な圧縮機となっている。
【0025】また、軸方向に不等ピッチの変形部7は、
リング状の凸形状または凹形状にて形成してもよく、同
様の効果を奏する。
【0026】なお、本発明は圧縮機形式などに関わら
ず、例えばロータリー圧縮機、スクロール圧縮機、レシ
プロ圧縮機等どの形式のものにも適用することができ
る。
【0027】
【発明の効果】この発明に係る密閉型圧縮機は、アキュ
ームレータの容器本体の側面に、不等ピッチの複数の変
形部を設けたことにより、大きな振動となる低次の共振
周波数を持つことがなく、更に圧縮機か発生する様々な
振動数の周波数に対しても大きなゲインとなる共振周波
数を持つことはない。また、ゲインの大きな共振周波数
を持たないアキュームレータを簡易に設計、制作する事
ができ、圧縮機の発生する様々な周波数による共振を防
止でき、開発に多大な時間及び費用を必要とせずに低騒
音の圧縮機を制作する事が可能となる。
【0028】また、変形部を周方向に不等ピッチに設け
たことにより、周方向に大きな振動となる低次の共振周
波数を持つことがなく、更に圧縮機か発生する様々な振
動数の周波数に対しても大きなゲインとなる共振周波数
を持つことはない。
【0029】また、変形部を軸方向に不等ピッチに設け
たことにより、軸方向に大きな振動となる低次の共振周
波数を持つことがなく、更に圧縮機か発生する様々な振
動数の周波数に対しても大きなゲインとなる共振周波数
を持つことはない。
【0030】また、軸方向に不等ピッチに設けた変形部
をリング状の凹形状で構成したことにより、軸方向に大
きな振動となる低次の共振周波数を持つことがなく、更
に圧縮機か発生する様々な振動数の周波数に対しても大
きなゲインとなる共振周波数を持つことはない。
【0031】また、軸方向に不等ピッチに設けた変形部
をリング状の凸形状で構成したことにより、軸方向に大
きな振動となる低次の共振周波数を持つことがなく、更
に圧縮機か発生する様々な振動数の周波数に対しても大
きなゲインとなる共振周波数を持つことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1を示す図で、密閉型圧縮機の正面
図である。
【図2】 実施形態1を示す図で、アキュームレータの
縦断面図である。
【図3】 従来のアキュームレータを使用した圧縮機
と、本発明に係るアキュームレータを使用した圧縮機の
騒音の1/3オクターブ分析比較図である。
【図4】 従来のアキュームレータを使用した圧縮機の
縦断面図である。
【図5】 従来のアキュームレータの縦断面図である。
【符号の説明】
1 密閉型圧縮機、2 アキュームレータ、3 容器本
体、4 スクリーン、5 密閉型圧縮機の吸入部、6
L字状の接続管、7 変形部、8 吸入管、9戻し穴、
10 吐出管、11,12 ビード部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に電動要素及び圧縮要素を収
    納し、密閉容器外部に前記圧縮要素の吸入室に連通する
    接続管が容器本体に挿入されたアキュームレータを設け
    た圧縮機において、 前記アキュームレータの容器本体の側面に、不等ピッチ
    の複数の変形部を設けたことを特徴とする密閉型圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 変形部を周方向に不等ピッチに設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機。
  3. 【請求項3】 変形部を軸方向に不等ピッチに設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機。
  4. 【請求項4】 変形部をリング状の凹形状で構成したこ
    とを特徴とする請求項3記載の密閉型圧縮機。
  5. 【請求項5】 変形部をリング状の凸形状で構成したこ
    とを特徴とする請求項3記載の密閉型圧縮機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1312405C (zh) * 2002-12-25 2007-04-25 乐金电子(天津)电器有限公司 封闭型压缩机储液罐的减振装置

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Effective date: 20040517

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