JP2001295621A - 筒内噴射エンジンのブローバイガス還流装置 - Google Patents

筒内噴射エンジンのブローバイガス還流装置

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JP2001295621A
JP2001295621A JP2000113633A JP2000113633A JP2001295621A JP 2001295621 A JP2001295621 A JP 2001295621A JP 2000113633 A JP2000113633 A JP 2000113633A JP 2000113633 A JP2000113633 A JP 2000113633A JP 2001295621 A JP2001295621 A JP 2001295621A
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intake
blow
engine
valve
gas
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JP2000113633A
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Shigeru Ito
繁 伊藤
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブローバイガスに含まれるデポジットが吸気
ポートの内壁やブローバイガスの導入路に付着すること
を確実に防止できる筒内噴射エンジンのブローバイガス
還流装置を提供することにある。 【解決手段】エンジン1のブローバイガスを吸気系(吸
気路r1)に導く導入路r4中に吸気系の汚れ洗浄用の
清浄剤を供給する清浄剤供給部35を設けた。特に、エ
ンジン負荷大のときにブローバイガスを吸気系側に導入
可能とする切換え手段(PCVバルブ30)を導入路r
4中に介装するとともに、清浄剤供給部35は切換え手
段30に取り付けられても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼室に直接燃料
噴射する筒内噴射エンジンのブローバイガス還流装置、
特に、エンジンの発生するブローバイガスを還流路を通
して吸気系に戻す筒内噴射エンジンのブローバイガス還
流装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの排出ガス浄化装置の内、排気
ガス還流装置(EGR装置)やブローバイガス還流装置
は吸気系にエンジンが発生する排ガスの一部やオイル及
び炭化水素(HC)の蒸発成分を導入し、これらを再燃
焼させて無害化している。ところで、このような排ガス
制御装置を設けた場合、吸気路上の吸気ポートや吸気バ
ルブには排ガスやオイル及び炭化水素(HC)の蒸発成
分からなるデポジットが徐々に堆積する傾向にある。特
に、エンジンのシリンダ内壁に付着するオイルは飛散す
るガソリン粒子を受けることで希釈され、これがブロー
バイガス中のミスト状のオイル成分を増加させ易く、筒
内噴射エンジンではこの傾向が大きい。このように吸気
ポートや吸気バルブにデポジットが付着し易いと、経時
的に同部のデポジットの堆積量が増加し、吸気の流れを
阻害し、運転性が悪化することとなる。
【0003】ところで、ポート噴射式エンジンの場合は
燃料を吸気ポートに噴射するため、吸気ポートや吸気バ
ルブにデポジットが付着することを抑制することが可能
であり、特に、燃料中にデポジット除去を促進する清浄
剤を混入しておくと、その効果が高まることが知られて
いる。しかし、筒内噴射エンジンを用いる場合、吸気ポ
ート側に燃料が噴霧されず、燃料で吸気ポートや吸気バ
ルブに付着するデポジットを洗い流すことはできない。
この場合、吸気系を分解してデポジットを排除すること
が考えられるが、吸気系の分解には多くの作業工数を必
要とし、作業時間がかかることより、問題がある。そこ
で、吸気バルブに付着するデポジットを除去するため、
インジェクタの燃料を吸気行程で開弁中の吸気弁に吹き
かけるという技術が特開平9−256867号公報や特
開平10−299494号公報に開示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら両従来
技術は吸気ポートの内壁やブローバイガスの導入路に付
着するデポジットの除去には役立たず、しかも、燃料噴
霧を吸気行程中の吸気バルブの一部に常に当てるもので
あるため、噴霧の燃料拡散特性が損なわれるという問題
がある。更に、インジェクタの取付け位置が限定され、
インジェクタ装着上の自由度が低下するという問題もあ
る。本発明は、上述の課題に基づき、ブローバイガスに
含まれるデポジットが吸気ポートの内壁やブローバイガ
スの導入路に付着することを確実に防止できるブローバ
イガス還流装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、エンジンのブローバイガス
を吸気系に導く導入路中に吸気系の汚れ洗浄用の清浄剤
を供給する清浄剤供給部を設けている。吸気系に付着す
るデポジットはブローバイガスに含まれるオイルに起因
することが多いが、ここでは導入路中のブローバイガス
に吸気系の汚れ洗浄用の清浄剤を直接混入するので、ブ
ローバイガスの流入する導入路や吸気ポートの各内壁及
び吸気弁にデポジットが付着することを確実に抑制でき
る。特に、上記清浄剤を燃料のみとすると、上記清浄剤
供給部側にエンジンの燃料供給系を接続して構成を簡素
化することができる。更に、燃料に燃料添加用清浄剤を
混合した場合、より効果的にデポジットを除去できる。
【0006】請求項2の発明では、請求項1記載のブロ
ーバイガス還流装置において、エンジン負荷大のときに
上記ブローバイガスを上記吸気系側に導入可能とする切
換え手段を上記導入路中に介装するとともに、上記清浄
剤供給部は上記切換え手段に取り付けられている。切換
え手段、たとえば、PCVバルブを設け、この切換え手
段に清浄剤供給部を設けたので、これによりブローバイ
ガスを高負荷時等に効率良く燃やすと共に、高負荷時等
等のブローバイガスの供給時に吸気系の汚れ洗浄用の清
浄剤を導入路より吸気系に流入させ、導入路や吸気ポー
トの各内壁及び吸気弁にデポジットが付着することを確
実に抑制できる。しかも、大幅な通路変更や部品数の増
加を招くことなく本装置を構成でき、コスト増を抑制で
きる。好ましくは、上記切換え手段、たとえば、PCV
バルブの導入路上流側に清浄剤を導入しても良い。この
場合、清浄剤供給部側に特別の流入制御手段を設けるこ
となく、エンジン負荷大の時である吸気系へのブローバ
イガスの供給時にのみ、清浄剤を吸気路側に供給して、
デポジットを洗い流し除去するという本装置を低コスト
で形成できる。好ましくは、上記切換え手段を吸気系の
汚れを予測し洗浄を必要とするときに駆動するように
し、上記吸気系の汚れを予測する手段は車両走行距離に
基づいて予測しても良い。この場合、特別なセンサが不
要であり、また簡単な構成とすることができ、コストア
ップを防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態とし
ての筒内噴射エンジンのブローバイガス還流装置2を装
備したエンジン1を示した。エンジン1は4気筒の筒内
噴射式エンジンであり、各シリンダ4(1気筒のみ示し
た)の上部とシリンダヘッド5とで囲まれる部分には燃
焼室6が形成される。各シリンダ4の上側内壁面には吸
気弁V1に開放可能に閉鎖された吸気ポート7および排
気弁V2に開放可能に閉鎖された排気ポート8が形成さ
れる。しかも吸、排気弁V1、V2と干渉しない位置には
点火プラグ9が、側端位置には燃料噴射用のインジェク
タ11が配備される。なお、点火プラグ9は点火駆動回
路10を介し図示しない電子制御装置としてのECUに
接続され、点火制御される。
【0008】インジェクタ11はデリバリパイプ12を
介して燃料供給装置13に接続され、同燃料供給装置側
の図示しない低圧及び高圧ポンプで加圧された高圧燃料
を常時供給されている。このインジェクタ11は内蔵す
る電磁アクチュエータが図示しないECUの噴射信号を
受けた際に燃料噴射を行うように構成される。シリンダ
ヘッド5の上部には各燃焼室6の吸排気弁V1,V2を
駆動する図示しない弁駆動系が収容され、これらはシリ
ンダヘッド5に締め付け固定されるロッカカバー14に
より覆われている。
【0009】各燃焼室6に連通可能な各吸気ポート7は
シリンダヘッド5及びロッカカバー14を上下に貫通す
る直立ポートとして形成され、これと各シリンダ4内の
凹状頂部bを有するピストン15の働きで、吸気及び圧
縮行程において燃焼室に逆タンブル流(図示せず)を生成
するように構成される。各吸気ポート7にはインテーク
マニホールド16と、同インテークマニホールドの各吸
気ブランチが接続されるサージタンク17と、このサー
ジタンク17に紙面後方に延出しスロットル弁19を取
り付けた延長管18と、図示しないエアクリーナとが順
次接続され、これらが吸気路r1を形成している。各燃
焼室6に連通可能な排気ポート8にはエキゾーストマニ
ホールド21および図示しない排気管やマフラーが接続
され、これらが排気路r2を形成している。
【0010】エンジン1の吸気路r1と排気路r2との
間には排気ガス還流装置3が配備される。排気ガス還流
装置3は排気路r2側のエキゾーストマニホールド21
と吸気路r1側のサージタンク17を結ぶ排気ガス還流
路(以下、単にEGR通路と記す)r3を備え、EGR
通路r3の途中にEGR弁23を備える。EGR弁23
はサージタンク17と一部が一体化した弁ハウジング2
4を備え、その内部にEGR通路r3を形成した弁座2
5を設け、同弁座25を弁部材26で開閉するように形
成される。弁部材26は弁ハウジング24の上部に支持
されたステッパモータ27に弁軸28を介して連結され
る。ステッパモータ27は図示しないECUからの制御
信号(ステップ数)に応じて駆動される。
【0011】ロッカカバー14にはエンジン1の駆動時
にクランクケース(図示せず)よりロッカカバー14側
に流動してくるブロ−バイガスを導入路r4を通して吸
気路r1内に導入するブローバイガス還流装置2が配備
される。ブローバイガス還流装置2はロッカカバー14
より延出する突状金具29と、同金具に取り付けられる
切換え手段としてのPCVバルブ30と、PCVバルブ
30の他端に結合され,同部より延出し先端がサージタ
ンク17に連結されるPCVパイプ31とで導入路r4
を形成している。
【0012】図2に示すように、突状金具29はその下
部にフランジ291を形成され、フランジとその上側近
傍に螺着されるナット292とでロッカカバー14の頂
板を挟持することでロッカカバー14に締め付けられて
いる。突状金具29はロッカカバー14の内室に連通す
る縦穴293を形成され、上端部には縦穴293の上端
と連通する連結パイプ40を取付けている。連結パイプ
40の突き出し端部にはPCVバルブ30の筒状本体3
2が螺着される。PCVバルブ30は筒状本体32とそ
の一端に同心的に螺合した補助パイプ36を備える。筒
状本体32はその内部に長手方向に沿って導入路r4を
形成し、同位置での導入路r4の内径より小さい外径の
第1、第2フランジ331,332を備えた可動しぼり
弁33及び同弁をエンジン非作動時に基準位置(図2中
の2点鎖線で示す左端の閉位置)A1側に付勢するバネ
34とを備える。
【0013】図2に示すように、エンジン停止時のよう
にバネ34の付勢力のみが働く時には第1フランジ33
1は基準位置A1で導入路r4を全閉する。更に、図3
に示すように、スロットル開度θsが低負荷開度θsL
より全閉寄りに移動すると、吸気管負圧−Pが増加し、
バネ34の弾性力に抗して可動しぼり弁33が図2で右
寄りのしぼり開度A2に保持され、導入路r4を全閉状
態にし、ブローバイガス量をゼロ近傍に保持する。逆
に、図3に示すように、スロットル開度θsが高負荷開
度θsHより全開寄りに移動すると吸気管負圧−Pが低
下し、バネ34の弾性力とブローバイガスの流動による
動圧とがバランスする、図2で左寄りの全開開度A3に
切換えられ、導入路r4を全開状態に保持し、ブローバ
イガス量を最大流量近傍に保持する。
【0014】PCVバルブ30の筒状本体32の内周壁
には内向きに延出する環状シール部37が形成され、こ
れは可動しぼり弁33の第2フランジ332に対向配備
される。ここで、可動しぼり弁33の第1フランジ33
1が基準位置A1で導入路r4を全閉する時、第2フラ
ンジ332が環状シール部37に当接するシール位置a
1に達し、後述の導入口38及び清浄剤供給部35側を
吸気路r1に対して遮断するように形成される。更に、
筒状本体32はその内周壁上であって可動しぼり弁33
の導入路上流側(図2で可動しぼり弁の左側)位置に導
入口38を形成する。導入口38には吸気系の汚れ洗浄
用の清浄剤を導入する清浄剤供給部35が取り付けら
れ、これには供給パイプ36を介し清浄剤タンク37が
連結される。
【0015】清浄剤供給部35は導入口38に取付け金
具39を介して一体結合された供給部本体41と、その
内部に形成されるフロート室42と、フロート室42に
供給パイプ36側からの燃料を流入させる流入金具43
と、フロート室42の内壁に一端がピン結合され、他端
のフロート44と共にフロート室42の燃料レベルに応
じて上下動する開閉レバー45と、開閉レバー45の揺
動端に突設された流入金具43の下向き開口431を閉
鎖可能な上向き弁46と、フロート室42の底部と導入
口38を連通させる屈曲パイプ47とを備える。清浄剤
供給部35は、エンジン駆動時に供給パイプ36からの
燃料を下向き開口431よりフロート室42に流入で
き、同室の燃料レベルの上昇に応じて上向き弁46がフ
ロート44の働きで上昇し、下向き開口431を閉鎖す
ることで過度の燃料の流入を防止できる。清浄剤供給部
35はブローバイガスが導入路r4を流動する際、導入
口38がフロート室42より低圧化することを利用し、
フロート室42の燃料を導入路r4側に吸引して吹き出
すという霧吹き作動を行うことができる。
【0016】清浄剤タンク37はその内部に燃料添加用
清浄剤としてのポリ・エーテル・アミン系(PEA系)
の清浄剤を混入したプレミアムガソリンを収容する。し
かも、清浄剤タンク37はその内部にプレミアムガソリ
ンを供給パイプ36側に吐出する電動ポンプ48を収容
する。更に、清浄剤タンク37には戻しパイプ49が配
備され、その外側部はレギュレータ51を介して供給パ
イプ36側に接続され、これにより供給パイプ36側の
燃圧を一定に保持している。図1のエンジン1はその駆
動時にスロットル弁19の開度に応じた量の吸気を燃焼
室6に供給し、負荷等の運転条件に応じた量の燃料を燃
料噴射時にインジェクタ11で燃焼室6に噴霧し、これ
により燃焼室6で発生する熱エネルギを回転エネルギに
変換して出力し、排ガスを排気路r2より排出してい
る。このエンジン1の駆動時に、エンジン運転域に応じ
たEGR率を確保すべくEGR弁23が開閉制御され、
EGR通路r3を通して排ガスであるEGRガスが吸気
路r1に還流され、このEGRガスでNOxの低減や吸
気管負圧の過度の低下に起因する出力ロスの低減を図っ
ている。
【0017】一方、エンジン1内部で発生したブローバ
イガスは導入路r4を通過して吸気路r1に引き込ま
れ、この際、スロットル開度θsが全閉より低負荷開度
θsLの間で移動する場合、吸気管負圧−Pが高く、バ
ネ34の弾性力に抗して可動しぼり弁33がしぼり開度
A2に保持され、導入路r4を全閉状態にしぼり、ブロ
ーバイガスの流れを遮断する。この間、清浄剤供給部3
5は霧吹き作動せず、清浄剤を混入しているプレミアム
ガソリンの導入路r4への供給は絶たれ、これにより低
負荷時に吸気管負圧−Pが高いことでプレミアムガソリ
ンが導入路r4より吸気路r1に引き込まれることを防
止でき、燃焼性の低いブローバイガスが低負荷時に燃焼
室6に流入することを防止できる。次に、スロットル開
度θsが高負荷開度θsHと全開開度の間で移動する場
合、吸気管負圧−Pが低下し、可動しぼり弁33はバネ
34の弾性力とブローバイガスの流動による動圧とがバ
ランスする全開開度A3に保持され、導入路r4を全開
する。この場合、ブローバイガス量が最大流量近傍に保
持され、フロート室42の清浄剤を混入しているプレミ
アムガソリンが導入口38に引き込まれ、すなわち、清
浄剤供給部35が霧吹き作動してプレミアムガソリンを
導入路r4へ噴霧する。これにより燃焼性の低いブロー
バイガスを高負荷時に燃焼室6に流入し、燃焼促進を図
り、容易に無害化することができる。
【0018】なお、スロットル開度θsが低負荷開度θ
sLより高負荷開度θsHの間で移動する低負荷域と高
負荷域の切換え時において、可動しぼり弁33は吸気管
負圧−Pとバネ34の弾性力のバランスに応じた位置に
切換え移動し、導入路r4の断面積、すなわち、PCV
開度をしぼり開度A2と全開開度A3の間で増減切換え
し、ブローバイガス流量相当のプレミアムガソリンを導
入路r4より吸気路r1側に供給するる。このように、
PCVバルブ30の可動しぼり弁33より導入路r4の
上流側に清浄剤を混入しているプレミアムガソリンを導
入するので、ブローバイガスやEGRガスを早めに付着
しにくい状態にでき、ブローバイガスの流入する導入路
r4や吸気ポート7の各内壁及び吸気弁V1にデポジッ
トが付着することを確実に抑制できる。更に、ブローバ
イガスの流量相当のプレミアムガソリンをPCVバルブ
30を利用して吸気路r1側に供給するので、特別の弁
開閉制御をすることなく、エンジン負荷大の時である吸
気系へのブローバイガスの供給時にのみ、清浄剤を混入
しているプレミアムガソリンを吸気路r1側に容易に供
給でき、このため、吸気系のデポジットを洗い流し除去
するという本装置を低コストで形成できる。
【0019】図4には本発明の他の実施形態としての筒
内噴射エンジンのブローバイガス還流装置2aを装備し
たエンジン1aを示した。このエンジン1aは図1のエ
ンジン1と同様の構成部分が多く、ここでは重複部材に
は同一符号を付し、関連部材には同一符号にaを追加し
て付し、重複する説明を略す。エンジン1aはブロ−バ
イガス還流装置2a及び図1の排気ガス還流装置3と同
様の装置を装備する。図4、図5に示すように、ブロー
バイガス還流装置2aはロッカカバー14より延出する
突状金具29aと、同金具に連結パイプ40aを介して
取り付けられるPCVバルブ30aと、PCVバルブ3
0aの他端に結合され,同部より延出し先端がサージタ
ンク17aに連結されるPCVパイプ31aとで導入路
r4を形成している。
【0020】突状金具29aはその下部がロッカカバー
14の頂板に固定され、内部に形成される図示しない縦
穴が連結パイプ40aを介してPCVバルブ30aの筒
状本体32aの内室に連通する。PCVバルブ30aは
筒状本体32aとその一端に同心的に螺合した補助パイ
プ36aを備え,それらの連続する内室には長手方向に
沿って移動可能な可動しぼり弁33a及び同弁をエンジ
ン非作動時に基準位置(図5参照)A1側に付勢するバ
ネ34aを備える。可動しぼり弁33aは第1フランジ
331aを備え、同フランジは図2の可動しぼり弁33
の第1フランジ331と同様に作動する。すなわち、エ
ンジン停止時に基準位置A1で導入路r4を全閉し、ス
ロットル開度θsが低負荷開度θsLより全閉寄り(図
3参照)に移動すると、負圧力を受けてしぼり開度(図
5参照)A2を保持し、スロットル開度θsが高負荷開
度θsHより全開寄り(図3参照)に移動すると全開開
度(図5参照)A3に移動する。
【0021】このようなPCVバルブ30aの筒状本体
32aの内周壁には可動しぼり弁33の導入路上流側に
導入口38aを形成する。導入口38aには吸気系の汚
れ洗浄用の清浄剤としての燃料を導入する清浄剤供給部
35aが連結され、清浄剤供給部35aより延出する供
給パイプ36aの他端は燃料供給装置13a(図4参
照)に連結される。図4に示すように、清浄剤供給部3
5aは導入口38a(図5参照)に連通する延出パイプ
53と、その他端に取付けられる電磁弁54と同電磁弁
を駆動する弁制御装置としてのエンジンコントロールユ
ニット(以後単にECUと記す)55を備える。筒状本
体32aにはパイプ状の取付け金具39a(図5参照)
が螺着され、それに延出パイプ53の端部が締め付け金
具56を介して結合される。電磁弁54はデューティ弁
であり、弁駆動回路57を介しECU55でデューティ
制御される。
【0022】燃料供給装置13aは清浄剤としての燃料
を収容する燃料タンク58、同タンク内に収容され、支
持された電動の低圧ポンプ59、同低圧ポンプからの燃
料を低圧パイプ60を通して受けて二次加圧する高圧ポ
ンプ61、同高圧ポンプの高圧燃料をデリバリパイプ1
2及びインジェクタ11に供給する高圧パイプ62、高
圧パイプ62の燃圧を所定値に保持する高圧レギュレー
タ63、低圧パイプ60の燃圧を所定値に保持する低圧
レギュレータ64とを備える。なお、低圧パイプ60の
途中に分岐部cが形成され、同部に供給パイプ36aの
他端が連通するように形成される。図4のエンジン1a
は図1のエンジン1と同様に駆動し、その際、ECU5
5はエンジン運転域をスロットル開度θsやエンジン回
転数数Neや冷却水温Tw等を各値の検出センサ66、
67、68で検出し、これに応じたEGR率を確保すべ
くEGR弁23を駆動回路65を介して開閉制御し、E
GR通路r3を通しEGRガスを吸気路r1に還流し、
NOxの低減や出力ロスの低減を図る。
【0023】一方、エンジン1a内部で発生したブロー
バイガスは,スロットル開度θsが全閉より低負荷開度
θsLの間(図3参照)では吸気管負圧−Pが高く、P
CVバルブ30aの可動しぼり弁33aがしぼり開度A
2に保持され、ブローバイガスの流れを遮断し、スロッ
トル開度θsが高負荷開度θsHと全開開度の間では吸
気管負圧−Pが低下し、可動しぼり弁33aが全開開度
A3近傍に切換えられ、ブローバイガスが導入路r4及
び吸気路r1を流下して燃焼室6に供給され、燃焼性の
低いブローバイガスを高負荷時に燃焼し、容易に無害化
することができる。なお、スロットル開度θsが低負荷
開度θsLより高負荷開度θsHの間で移動すると可動
しぼり弁33aは吸気管負圧−Pとバネ34の弾性力の
バランスに応じた位置に移動し、PCV開度をしぼり開
度A2と全開開度A3の間で増減切換えする。
【0024】このようなPCVバルブ30aの駆動時
に、ECU55は清浄剤供給制御手段として機能する。
この清浄剤供給制御手段(ECU5)は、まず、吸気系
の汚れを予測する。たとえば、1000Km(他の距離
を設定してもよい)を吸気系の汚れが生じ洗浄を必要と
する洗浄必要距離と設定し、これを現在の総走行距離R
Kmが上回る毎に汚れを予測する。すなわち、今回判定
値Rα(n)=(1000Km+前回判定値Rα(n-1))を
総走行距離RKmが上回るか否か判断する。ここでは総
走行距離RKmが今回判定値Rα(n)を上回るのを待
ち、上回ると所定洗浄時間の経過をカウントし、その間
に高負荷運転域に達すると負荷(たとえばθs)相当の
清浄剤供給量の洗浄信号を洗浄駆動回路57に出力し、
同回路が電磁弁54を清浄剤供給量に応じたデューティ
比で駆動する。
【0025】これにより清浄剤供給制御手段(ECU
5)は1000Km走行毎に所定洗浄時間(適宜設定す
る)の間、清浄剤としての燃料を導入路r4を介し吸気
路r1に流下でき、この燃料により吸気弁V1や吸気ポ
ート7に付着している炭化水素(デポジット)dを洗い
流し、燃焼室6で焼却し、除去することができる。ここ
では清浄剤としての燃料を吸気路r1に供給していた
が、これに代えて、専用の清浄剤だけを給気するように
してもよく、この場合はより確実に吸気系のデポジット
dを除去できる。ここでの清浄剤供給制御手段(ECU
5)は,車両総走行距離Rkmが所定距離(1000k
m)に達する毎に吸気系が汚れたと見做し、吸気路r1
に清浄剤としての燃料を供給でき、簡単な構成で、コス
トアップを抑えた上で、必要時に達した場合にのみ確実
に吸気弁V1や吸気ポート7のデポジットdを除去でき
る。
【0026】図1の筒内噴射エンジンのブローバイガス
還流装置2は、直立の吸気ポート11と凹状頂部bを有
するピストン15との働きで、燃焼室に縦渦を生成する
ガソリンエンジンに適用されていたが、これに限定され
るものではなく、シリンダ中心線回りに横渦を生成する
図示しないガソリンエンジンに本発明を適用しても良
い。更に、筒内噴射エンジンとしてのディーゼルエンジ
ンに図1と同様のブローバイガス還流装置を装着して本
発明を構成してもよく、この場合もディーゼルエンジン
の吸気系のデポジットを確実に除去できる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、導入
路中のブローバイガスに吸気系の汚れ洗浄用の清浄剤を
直接混入するので、ブローバイガスの流入する導入路や
吸気ポートの各内壁にデポジットが付着することを確実
に抑制できる。
【0028】請求項2の発明では、切換え手段、たとえ
ば、PCVバルブを設け、この切換え手段に清浄剤供給
部を設け、これによりブローバイガスを高負荷時等に効
率良く燃やすと共に、高負荷時等等のブローバイガスの
供給時に吸気系の汚れ洗浄用の清浄剤を導入路より吸気
系に流入させ、導入路や吸気ポートの各内壁及び吸気弁
にデポジットが付着することを確実に抑制できる。しか
も、大幅な通路変更や部品数の増加を招くことなく本装
置を構成でき、コスト増を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての筒内噴射エンジン
のブローバイガス還流装置を取り付けたエンジンの要部
概略構成図である。
【図2】図1のブローバイガス還流装置で用いるPCV
バルブの拡大断面図である。
【図3】図1のエンジンのスロットル開度に応じた吸気
管負圧及びPCVバルブ開度の特性線図である。
【図4】本発明の他の実施形態としての筒内噴射エンジ
ンのブローバイガス還流装置を取り付けたエンジンの要
部概略構成図である。
【図5】図4のブローバイガス還流装置で用いるPCV
バルブの拡大断面図である。
【符号の説明】
1、1a エンジン 2,2a ブローバイガス還流装置 3 排気ガス還流装置 6 燃焼室 7 吸気ポート 30,30a PCVバルブ(切換え手段) 35,35a 清浄剤供給部 55 ECU V1 吸気弁 r1 吸気路 r4 導入路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのブローバイガスを吸気系に導く
    導入路中に吸気系の汚れ洗浄用の清浄剤を供給する清浄
    剤供給部を設けたことを特徴とする筒内噴射エンジンの
    ブローバイガス還流装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の筒内噴射エンジンのブロー
    バイガス還流装置において、 エンジン負荷大のときに上記ブローバイガスを上記吸気
    系側に導入可能とする切換え手段を上記導入路中に介装
    するとともに、上記清浄剤供給部は上記切換え手段に取
    り付けられることを特徴とする筒内噴射エンジンのブロ
    ーバイガス還流装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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