JP2001295315A - バケット - Google Patents

バケット

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JP2001295315A
JP2001295315A JP2000112590A JP2000112590A JP2001295315A JP 2001295315 A JP2001295315 A JP 2001295315A JP 2000112590 A JP2000112590 A JP 2000112590A JP 2000112590 A JP2000112590 A JP 2000112590A JP 2001295315 A JP2001295315 A JP 2001295315A
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JP2000112590A
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Yukihisa Seo
幸寿 瀬尾
Manabu Kanda
学 神田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バケットの開口部側板の所望の位置に耐摩耗
部材を取付けることができるようにする。 【解決手段】 開口部側板10に上,下方向に伸長する
レール14を設け、このレール14に沿って耐摩耗部材
16を上,下方向に移動可能に設ける。そして、耐摩耗
部材16を開口部側板10の所望の位置に移動させた状
態で、耐摩耗部材16と開口部側板10との間に楔17
を圧入することにより、耐摩耗部材16を固定する構成
とする。これにより、例えば掘削作業の内容等に応じた
最適な位置に耐摩耗部材16を取付けることができ、該
耐摩耗部材16によって開口部側板10の摩耗を抑える
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば土砂等の掘
削作業を行う油圧ショベルに好適に用いられるバケット
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、土砂等の掘削作業に用いられる
油圧ショベルは、下部走行体と、下部走行体上に旋回可
能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前部側に俯
仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されて
いる。そして、作業装置は、ブーム、アームおよびバケ
ット等により構成され、アームの先端側でバケットを回
動させることにより土砂等を掘削するものである。
【0003】ここで、油圧ショベルのバケットは、通
常、底板と、該底板の左,右両側に設けられ該底板と共
に土砂収容部を形成する側板と、該各側板の前端側に設
けられた開口部側板と、該各開口部側板間に位置して前
記底板の前端側に設けられ複数の掘削爪を有する開口部
底板とからなっている。
【0004】そして、開口部側板の前端側には、通常、
ボルト等を用いて耐摩耗部材が取付けられ、この耐摩耗
部材によって開口部側板を保護することにより、掘削作
業時に開口部側板が早期に摩耗するのを抑え、バケット
の寿命を延ばすことができる構成となっている(例え
ば、実開平7−20336号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術によるバケットにおいては、耐摩耗部材が、ボルト
等を用いて開口部側板のうち予め定められた位置に固定
的に取付けられる構成となっている。
【0006】このため、開口部側板に対する耐摩耗部材
の取付位置を変更することができず、例えば掘削作業の
作業内容によっては、開口部側板のうち耐摩耗部材によ
って保護されていない部位が早期に摩耗してしまうとい
う問題がある。
【0007】また、耐摩耗部材を開口部側板に固定する
ボルトとしては、大径のボルトが用いられるため、例え
ば摩耗した耐摩耗部材に代えて新たな耐摩耗部材を開口
部側板に取付けるときには、大型の工具を用いてボルト
の締付けを行わなければならず、耐摩耗部材の交換作業
に多大な労力が必要となるという問題がある。
【0008】さらに、耐摩耗部材を開口部側板に取付け
るボルトは、土砂等が衝突することによってねじ山の潰
れ等の破損を生じ易く、このようにボルトが破損した場
合には、例えばボルトを切断して耐摩耗部材を取外すこ
とが必要となるため、耐摩耗部材の交換作業に多大な時
間が必要となり、作業性が著しく低下してしまうという
問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、開口部側板の所望の位置に耐摩耗部材を
取付けることができ、かつ、耐摩耗部材を開口部側板に
取付けるときの作業性を向上することができるようにし
たバケットを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、底板と、該底板の左,右両側に設けら
れ該底板と共に土砂収容部を形成する側板と、該各側板
の前端側に設けられた開口部側板と、該各開口部側板間
に位置して前記底板の前端側に設けられ複数の掘削爪を
有する開口部底板とからなるバケットに適用される。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記開口部側板の前端側には耐摩耗部材を上,
下方向に移動可能に設け、前記開口部側板と耐摩耗部材
との間には該耐摩耗部材を開口部側板に固定する固定部
材を設けたことにある。
【0012】このように構成したことにより、開口部側
板の前端側で耐摩耗部材を上,下方向に移動し、該耐摩
耗部材を固定部材を用いて所望の位置で固定することが
できる。このため、例えば掘削作業の内容等に応じて耐
摩耗部材の取付位置を適宜に変更することができ、開口
部側板の摩耗を抑えることができる。
【0013】請求項2の発明は、前記開口部側板には
上,下方向に伸長するレールを設け、前記耐摩耗部材に
は該レールに摺動可能に嵌合する嵌合溝を設ける構成と
したことにある。
【0014】このように構成したことにより、耐摩耗部
材はレールに案内されつつ開口部側板の上,下方向に移
動することができる。
【0015】請求項3の発明は、前記固定部材は前記開
口部側板と耐摩耗部材との間に圧入される楔により構成
したことにある。
【0016】このように構成したことにより、耐摩耗部
材をレールに沿って開口部側板の所望の位置に移動し、
開口部側板と耐摩耗部材との間に楔を圧入するだけで、
耐摩耗部材を開口部側板の所望の位置に固定することが
できる。
【0017】請求項4の発明は、前記開口部側板には前
記楔に係合してこれを抜止めする抜止め部を設ける構成
としたことにある。
【0018】このように構成したことにより、開口部側
板と耐摩耗部材との間に圧入した楔を、開口部側板に設
けた抜止め部によって抜止めすることができ、掘削作業
時の振動、衝撃等によって楔が抜出すのを抑えることが
できる。
【0019】請求項5の発明は、前記レールには前記楔
に係合してこれを抜止めする抜止め部を設ける構成とし
たことにある。
【0020】このように構成したことにより、開口部側
板と耐摩耗部材との間に圧入した楔を、レールに設けた
抜止め部によって抜止めすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバケットの実
施の形態を図1ないし図12を参照しつつ詳細に説明す
る。まず、図1ないし図6は本発明の第1の実施の形態
を示している。
【0022】図中、1は油圧ショベルで、該油圧ショベ
ル1は、クローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2
上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回
体3の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置4とか
らなっている。そして、作業装置4は、上部旋回体3に
俯仰動可能に設けられたブーム5と、該ブーム5の先端
側に俯仰動可能に設けられたアーム6と、該アーム6の
先端側に回動可能に設けられたバックホウ式のバケット
7とにより大略構成されている。
【0023】ここで、バケット7は、図2および図3に
示すように、ほぼC字状に湾曲した底板8と、底板8の
左,右両側に固着して設けられ該底板8と共に土砂収容
部を形成した側板9,9と、該各側板9の前端側に溶接
等によって固着された開口部側板10,10と、該各開
口部側板10間に位置して底板8の前端側に溶接等によ
って固着されたカッティングエッジと呼ばれる開口部底
板11とにより大略構成されている。また、開口部底板
11の前端側には、複数の掘削爪12,12,…が左,
右方向に並んで設けられている。
【0024】そして、底板8の上端側には左,右一対の
ブラケット13,13が溶接等によって固着され、該各
ブラケット13をアーム6の先端側にピン結合すること
により、バケット7がアーム6に回動可能に取付けられ
る構成となっている。
【0025】14,14は各開口部側板10の前端面1
0Aに沿って設けられたレールで、該レール14は、例
えば図4に示すように、開口部側板10の外側面10B
と内側面10Cにそれぞれ溶接された2本の角棒14
A,14Aにより形成されている。そして、レール14
は、開口部側板10の前端面10Aに沿って上,下方向
に伸長し、後述する耐摩耗部材16の嵌合溝16Cが摺
動可能に嵌合するものである。
【0026】15,15はレール14の近傍に位置して
各開口部側板10の外側面10Bに設けられた抜止め部
としてのラックで、該ラック15は、図4に示すように
レール14に沿って伸長し、該レール14の長さ方向に
鋸歯状に連続する多数の歯15A,15A,…を備えて
いる。
【0027】ここで、開口部側板10の外側面10Bに
は、レール14と平行して伸長する断面矩形の凹陥溝1
0Dが形成され、ラック15は、該凹陥溝10Dに嵌合
した状態で溶接等の手段によって開口部側板10の外側
面10Bに固着されている。そして、ラック15は、後
述する楔17の突起部17Dが係合することにより該楔
17を抜止めするものである。
【0028】16,16は各開口部側板10の前端側に
設けられた耐摩耗部材で、該耐摩耗部材16は、図4に
示すように、開口部側板10を左,右方向から挟込む状
態で該開口部側板10に取付けられる取付部16Aと、
開口部側板10の前端面10Aから突出した三角形状の
摩耗許容部16Bとからほぼコ字状に形成されている。
そして、耐摩耗部材16の取付部16A内側には、開口
部側板10に設けたレール14等に摺動可能に嵌合する
T字状の嵌合溝16Cが長さ方向に伸長して設けられて
いる。
【0029】17は耐摩耗部材16を固定するため該耐
摩耗部材16と開口部側板10との間に圧入された固定
部材としての楔で、該楔17は、耐摩耗部材16に当接
する耐摩耗部材当接面17Aと、ラック15の歯15A
先端に当接するラック当接面17Bとからなっている。
また、楔17の下端側には、耐摩耗部材当接面17Aか
らラック当接面17Bに向けて鋭角に傾斜した傾斜面1
7Cが形成され、楔17の上端側にはラック当接面17
Bからラック15に向けて突出する三角形状の突起部1
7Dが形成されている。
【0030】そして、楔17は、図5および図6に示す
ように、開口部側板10のラック15と耐摩耗部材16
との間に圧入されることにより、耐摩耗部材16と開口
部側板10の内側面10Cとの接触面間の摩擦力を増大
させ、この両者間の摩擦力によって耐摩耗部材16を開
口部側板10に固定するものである。そして、このとき
に楔17の突起部17Dがラック15の歯15Aに係合
することにより、楔17が抜止めされる構成となってい
る。
【0031】本実施の形態によるバケット7は上述の如
き構成を有するもので、次に、バケット7の開口部側板
10に耐摩耗部材16を取付ける作業について説明す
る。
【0032】まず、図4に示すように、開口部側板10
のレール14に耐摩耗部材16の嵌合溝16Cを嵌合さ
せ、耐摩耗部材16をレール14に沿って開口部側板1
0の所望の位置まで上,下方向に移動させる。
【0033】そして、開口部側板10のラック15と耐
摩耗部材16の嵌合溝16Cとの間に楔17の傾斜面1
7C先端を差込み、例えばハンマ等を用いて楔17の上
端側を打込む。
【0034】これにより、図5および図6に示すよう
に、楔17がラック15と耐摩耗部材16との間に圧入
され、楔17の突起部17Dがラック15の歯15Aに
係合する。このため、開口部側板10と耐摩耗部材16
との間に楔17を圧入した分、開口部側板10の内側面
10Cと耐摩耗部材16との接触面間の摩擦力が増大
し、この両者間の摩擦力によって耐摩耗部材16を開口
部側板10に強固に固定することができる。
【0035】かくして、本実施の形態によれば、開口部
側板10の前端側で耐摩耗部材16を上,下方向に移動
した後、開口部側板10と耐摩耗部材16との間に楔1
7を圧入することにより、開口部側板10の所望の位置
に耐摩耗部材16を固定することができる。このため、
例えば掘削作業の内容等に応じた最適な位置に耐摩耗部
材16を取付けることができ、該耐摩耗部材16によっ
て開口部側板10の摩耗を抑えることができる。
【0036】また、本実施の形態によれば、開口部側板
10と耐摩耗部材16との間に楔17を圧入するだけ
で、開口部側板10に耐摩耗部材16を迅速かつ容易に
取付けることができるので、例えばボルト等を用いて耐
摩耗部材16を開口部側板10に締結する必要がなく、
この取付時の作業性を向上することができる。
【0037】また、開口部側板10に上,下方向に伸長
するレール14を設け、耐摩耗部材16には該レール1
4に嵌合する嵌合溝16Cを設ける構成としたので、耐
摩耗部材16をレール14によって案内することによ
り、該耐摩耗部材16は開口部側板10から外れること
なく所望の位置に移動することができる。
【0038】また、楔17には突起部17Dを設け、開
口部側板10には該突起部17Dに係合するラック15
を設ける構成としたので、開口部側板10と耐摩耗部材
16との間に楔17を圧入したときに、該楔17の突起
部17Dがラック15の歯15Aに係合することにより
楔17を抜止めすることができる。このため、例えばバ
ケット7に掘削作業時の振動、衝撃等が作用したとして
も、開口部側板10と耐摩耗部材16との間から楔17
が抜出すのを抑えることができ、該楔17によって耐摩
耗部材16を確実に開口部側板10に固定しておくこと
ができる。
【0039】なお、掘削作業によって耐摩耗部材16が
摩耗した場合には、例えば開口部側板10の外側面10
Bと耐摩耗部材16との間にバール等(図示せず)を差
込み、このバール等を用いて両者間の隙間を広げること
により、楔17の突起部17Dをラック15の歯15A
から離脱させる。そして、楔17を開口部側板10と耐
摩耗部材16との間から引抜くことにより、摩耗した耐
摩耗部材16を開口部側板10から取外すことができ、
この摩耗した耐摩耗部材16に代えて新たな耐摩耗部材
16を開口部側板10に取付けることができる。
【0040】次に、図7および図8は本発明の第2の実
施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、開口部側板に
設けたレールに抜止め部を設ける構成としたことにあ
る。なお、本実施の形態では上述した第1の実施の形態
と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0041】図中、21は本実施の形態に係るバケット
で、該バケット21は、第1の実施の形態によるバケッ
ト7とほぼ同様に、底板8と、左,右の側板9と、開口
部底板11と、後述の開口部側板22とにより大略構成
されている。
【0042】22は本実施の形態に用いた開口部側板
で、該開口部側板22は、第1の実施の形態による開口
部側板10と同様に、各側板9の先端側に溶接等によっ
て固着されている。しかし、開口部側板22は、その前
端面22Aに後述のレール23が設けられている点で、
第1の実施の形態による開口部側板10とは異なってい
る。
【0043】23は開口部側板22の前端面22Aに溶
接等によって固着されたレールで、該レール23は、図
8に示すように、左,右方向の長さが開口部側板22の
肉厚よりも大きい1本の角棒からなっている。そして、
レール23の左,右方向の端部は、開口部側板22の外
側面22Bおよび内側面22Cから突出し、後述する耐
摩耗部材25の嵌合溝25Cが摺動可能に嵌合するもの
である。
【0044】24はレール23に設けられた抜止め部と
してのラックで、該ラック24は、図8に示すようにレ
ール23の前端側に一体形成され、該レール23の長さ
方向に鋸歯状に連続する多数の歯24A,24A,…を
備えている。
【0045】25は開口部側板22に設けられた耐摩耗
部材としての耐摩耗部材で、該耐摩耗部材25は、第1
の実施の形態による耐摩耗部材16と同様に、開口部側
板22に取付けられる取付部25Aと、開口部側板22
の前端面22Aから突出した三角形状の摩耗許容部25
Bとからほぼコ字状に形成され、取付部25Aの内側に
はレール23等に摺動可能に嵌合するT字状の嵌合溝2
5Cが長さ方向に伸長して設けられている。
【0046】本実施の形態によるバケット21は上述の
如き構成を有するもので、本実施の形態においても、開
口部側板22の前端側で耐摩耗部材25を上,下方向に
移動した後、開口部側板22と耐摩耗部材25との間に
楔17を圧入することにより、例えばボルト等を用いる
ことなく、開口部側板22上の所望の位置に耐摩耗部材
25を固定することができる。このため、例えば掘削作
業の内容等に応じて、開口部側板22に対する耐摩耗部
材25の取付位置を適宜に調整することができ、該耐摩
耗部材25によって開口部側板22の摩耗を抑えること
ができる。
【0047】この場合、本実施の形態では、ラック24
をレール23の前端面に一体形成し、このレール23を
開口部側板22の前端面22Aに固着する構成としたの
で、開口部側板22の構成を簡素化することができる。
【0048】なお、上述した第1の実施の形態では、開
口部側板10の外側面10Bにラック15を設け、耐摩
耗部材16と開口部側板10の外側面10Bとの間に楔
17を圧入したときに、該楔17の突起部17Dがラッ
ク15の歯15Aに係合することにより楔17を抜止め
する構成を例に挙げている。
【0049】しかし、本発明はこれに限るものではな
く、例えば図9に示すように、平坦な前端面31A、外
側面31Bおよび内側面31Cを有する開口部側板31
を用い、この開口部側板31の外側面31Bと耐摩耗部
材16との間に、耐摩耗部材当接面32Aと側板当接面
32Bとからなる平板状の楔32を圧入する構成として
もよい。この場合には、楔32の耐摩耗部材当接面32
Aと耐摩耗部材16との間の締付力、楔32の側板当接
面32Bと開口部側板31の外側面31Bとの間の締付
力によって、楔32を抜止めすることができる。
【0050】また、上述した第1の実施の形態では、開
口部側板10に1個の耐摩耗部材16を取付けた場合を
例に挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、例え
ば図10に示すように、レール14に沿って2個の耐摩
耗部材16,16を取付け、該各耐摩耗部材16をそれ
ぞれ楔17を用いて固定する構成としてもよい。
【0051】また、上述した第1の実施の形態では、レ
ール14を開口部側板10の外側面10B,内側面10
Cに固着した角棒14A,14Aにより構成した場合を
例に挙げたが、例えば図11に示すように、平坦な前端
面41A、外側面41Bおよび内側面41Cを有する開
口部側板41を用い、この開口部側板41の前端面41
Aに断面T字状のレール42を固着し、このレール42
に設けた凹陥溝42A内にラック15を嵌合する構成と
してもよい。
【0052】さらに、上述した各実施の形態では、楔1
7に1個の突起部17Dを設け、この突起部17Dがラ
ック15(24)の1個の歯15A(24A)に係合す
る場合を例に挙げたが、例えば図12に示すように、耐
摩耗部材当接面51A、ラック当接面51B、傾斜面5
1Cおよび2個の突起部51D,51Dを備えた楔51
を用いてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、開口部側板の前端側に耐摩耗部材を上,下方向
に移動可能に設け、開口部側板と耐摩耗部材との間には
該耐摩耗部材を開口部側板に固定する固定部材を設ける
構成としたので、開口部側板の前端側で耐摩耗部材を
上,下方向に移動し、該耐摩耗部材を固定部材を用いて
所望の位置で固定することができる。このため、例えば
掘削作業の内容等に応じた最適な位置に耐摩耗部材を取
付けることができ、該耐摩耗部材によって開口部側板の
摩耗を抑えることができるので、バケットの寿命を向上
させることができる。
【0054】また、請求項2の発明によれば、開口部側
板には上,下方向に伸長するレールを設け、耐摩耗部材
には該レールに摺動可能に嵌合する嵌合溝を設ける構成
としたので、耐摩耗部材は開口部側板から外れることな
く、レールに案内されつつ開口部側板の上,下方向に移
動することができる。
【0055】また、請求項3の発明によれば、固定部材
は開口部側板と耐摩耗部材との間に圧入される楔により
構成したので、耐摩耗部材をレールに沿って開口部側板
の所望の位置に移動した後、開口部側板と耐摩耗部材と
の間に楔を圧入することにより、耐摩耗部材を開口部側
板の所望の位置に固定することができる。このため、例
えばボルト等を用いて開口部側板に耐摩耗部材を取付け
る必要がなくなり、この取付時の作業性を向上すること
ができる。
【0056】また、請求項4の発明によれば、開口部側
板には楔に係合してこれを抜止めする抜止め部を設ける
構成としたので、開口部側板と耐摩耗部材との間に圧入
した楔を、開口部側板に設けた抜止め部によって抜止め
することができ、掘削作業時の振動、衝撃等によって楔
が抜出すのを抑え、耐摩耗部材を開口部側板の所望の位
置に確実に固定しておくことができる。
【0057】さらに、請求項5の発明によれば、レール
には楔に係合してこれを抜止めする抜止め部を設ける構
成としたので、開口部側板と耐摩耗部材との間に圧入し
た楔を、レールに設けた抜止め部によって確実に抜止め
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるバケットを備
えた油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】第1の実施の形態によるバケットを示す正面図
である。
【図3】バケットを図2中の矢示 III−III 方向からみ
た右側面図である。
【図4】第1の実施の形態に用いる開口部側板、耐摩耗
部材および楔等を一部破断にして示す分解斜視図であ
る。
【図5】楔を用いて開口部側板に耐摩耗部材を固定した
状態を示す一部破断の斜視図である。
【図6】楔を用いて開口部側板に耐摩耗部材を固定した
状態を図2中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態によるバケットを示
す正面図である。
【図8】第2の実施の形態に用いる開口部側板、耐摩耗
部材および楔等を一部破断にして示す分解斜視図であ
る。
【図9】開口部側板、楔等の変形例を示す図5と同様の
一部破断の斜視図である。
【図10】開口部側板に2個の耐摩耗部材を取付けた状
態を示す図2と同様の正面図である。
【図11】レールの変形例を示す図6と同様の断面図で
ある。
【図12】楔の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
8 底板 9 側板 10,22,31,41 開口部側板 11 開口部底板 12 掘削爪 14,23,42 レール 15,24 ラック(抜止め部) 15A,24A 歯 16,25 耐摩耗部材 16C,25C 嵌合溝 17,32,51 楔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板と、該底板の左,右両側に設けられ
    該底板と共に土砂収容部を形成する側板と、該各側板の
    前端側に設けられた開口部側板と、該各開口部側板間に
    位置して前記底板の前端側に設けられ複数の掘削爪を有
    する開口部底板とからなるバケットにおいて、 前記開口部側板の前端側には耐摩耗部材を上,下方向に
    移動可能に設け、前記開口部側板と耐摩耗部材との間に
    は該耐摩耗部材を開口部側板に固定する固定部材を設け
    る構成としたことを特徴とするバケット。
  2. 【請求項2】 前記開口部側板には上,下方向に伸長す
    るレールを設け、前記耐摩耗部材には該レールに摺動可
    能に嵌合する嵌合溝を設ける構成としてなる請求項1に
    記載のバケット。
  3. 【請求項3】 前記固定部材は前記開口部側板と耐摩耗
    部材との間に圧入される楔により構成してなる請求項1
    または2に記載のバケット。
  4. 【請求項4】 前記開口部側板には前記楔に係合してこ
    れを抜止めする抜止め部を設ける構成としてなる請求項
    3に記載のバケット。
  5. 【請求項5】 前記レールには前記楔に係合してこれを
    抜止めする抜止め部を設ける構成としてなる請求項3に
    記載のバケット。
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