JP2001295118A

JP2001295118A - 落下防止機構付きポケット

Info

Publication number: JP2001295118A
Application number: JP2000111518A
Authority: JP
Inventors: Nobuo Kunihara; 國原信雄
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2000-04-13
Filing date: 2000-04-13
Publication date: 2001-10-26

Abstract

(57)【要約】ポケット布地の折り返し部（２４）の両端（３２，３
３）を身頃に縫製し、ポケット布地（２６）にて折り返
しポケット布地（１０）の両端下端を身頃に縫製する。
このとき（３２，３３）の縫製位置を（３４，３６）の
位置よりポケット内側に縫製する事を特徴とする。【効果】本発明の落下防止機構付きポケットでは、ポケ
ットから小物が落下しにくく、ポケット内部の出し入れ
に支障がない。また、外見上従来のポケットと変わらな
い。その上、従来のポケット蓋、チャック、ボタン等の
取り付けが必要ない。【課題】上着のポケットとしての便利性、外観を損なわ
ず、上着を着ている人が屈んだときにポケット内の小物
の落下を防止するポケットを提供する。【解決手段】上着のポケットの取り付け手順に（３０，
３２）或いは（４４，４６）或いは（４８，５０）の縫
いつけを行い（３４，３６，３８，４０）の縫いつけを
行うことでなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はワイシャツ、上着等
の衣類に構成されるポケットに係りポケット内に収納し
た小物がポケット内より滑り落ちる事を防止するポケッ
トに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ポケット内に収納した小物が、ポケット
から滑り落ちる事を防止した技術は、ポケットの上端部
にファスナー、ボタン、フラップ、カバー、マジックテ
ープ（登録商標）等を取り付けることにより行ってい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】今までの公知技術で
は、ポケットに上述の様な部品を添加する事により落下
防止を行ってきたが、コスト、工数の増大につながって
いた。またそれらのポケット内小物の出し入れに手間が
掛かっていた。

【０００４】本発明のポケットは、上述のコスト低減、
工数低減、ポケット内小物の出し入れの容易さを提供す
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のポケットは、前
述の問題点を鑑み開発された全く新しい技術であり、従
来のポケット布地をそのまま使用して構成出来る事を特
徴としている。ポケット布地折り返し部（２４）を身頃
布に（３０，３２）で縫製し、ポケット布地を（２６）
で折り返し（３４，３６，３８，４０）で身頃に縫製す
る事を特徴とする。

【０００６】

【作用】（３４，３５）の距離と（３４，３６）の距離
の関係が（３０，３２）＜（３４，３６）であれば、ポ
ケット上端折り返し部下端（２８）が、ポケット内小物
の落下防止の押さえとなる。また、硬貨の様に小さな物
で有れば、ポケット布地（２４）と（１０）の折り返し
部隙間に入り落下を防止できる。

【０００７】

【実施例】図１から図６は、本発明の実施例であり、図
６は、ポケット内小物の落下防止状態をポケット断面図
として示している。

【０００８】図１は、ポケットをワイシャツに縫製する
為の本発明の重要部分を表している。図中（３０，３
２）を身頃に縫製することによりポケット折り返し部下
端（２８）が落下防止の押さえとなる。

【０００９】図２は、ポケット布地（１０）を（２６）
で折り返した状態を表している。

【００１０】図３は、ワイシャツにポケット布地（１
０）を両サイド、底部（３４，３６，３８，４０）を縫
製した外観を表している。この状態で、上部の開口した
ポケットが出来上がる。この発明に係わる縫製部（３
０，３２）は、外部より見えない。

【００１１】図４，図５，図６は、縫製し終えたポケッ
ト開口部の一部をカットし発明に係わる縫製部（３０，
３２）、（４４，４６）、（４８，５０）の縫製方法を
見えるようにした図である。

【００１２】図７は、ポケット内の小物がポケットより
滑り落ちる状態でポケット上端折り返し部（２４）の下
端（２８）が落下防止を行う所のポケット断面図を示
す。

【００１３】図７において、ポケット内小物がポケット
から滑り落ちようとしているが、ポケット上端折り返し
部（２４）の上着との縫製部（３０，３２）の距離より
ポケットの上着との縫製部（３４，３６）の距離が大き
いためポケット上端折り返し部下端（２８）の広がりが
小さい、よってポケット上端折り返し部下端（２８）が
ポケット内小物の滑り落ちを押さえることになる。小物
が薄い物の場合ポケット上端折り返し部（２４）とポケ
ット布地（１０）の間に入りポケット内から出ることは
ない。

【００１４】上述実施例は、ワイシャツに本発明を実施
する場合で説明したが、ワイシャツ以外にもスーツ、作
業着、エプロン等のポケットにも利用できる。

【００１５】

【発明の効果】本発明に係わるポケットは、上述のよう
な構造と作用を有するので、次のような多大な効果を有
する。

【００１６】（１）ポケット内小物を特別なパーツ、道
具を使用することなく落下防止できる。（２）上述のよ
うに、従来のポケット布地をそのまま使用して本発明の
落下防止機能付きのポケットを製作できる。（３）特別
なパーツ、部品を使用してないので外見上普通のポケッ
トと同じでポケットの機能、体栽を阻害しない。（４）
特別なパーツを必要としないので、安価に、大量生産で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のポケット取り付け縫製部を含む図であ
る。

【図２】ポケット上端折り返し部縫いつけ後のポケット
本体となる部分の折り返しをするところの図である。

【図３】上着にポケットを縫いつけ終了した図である。

【図４】図３のポケット部を大きく拡大しポケット上端
折り返し部の縦に縫いつけた方法が見えるようにした図
である。

【図５】図４と同じでポケット上端折り返し部の上着へ
の横縫いつけ方法が見えるようにした図である。

【図６】図４と同じでポケット上端折り返し部の上着へ
の斜め縫いつけ方法が見えけた方法が見えるようにした
図である。

【図７】当ポケットに小物を入れてポケット内小物が滑
り落ちるのを防止しているポケット断面図である。

【符号の説明】

１０：ポケット布地１２：身頃布地１４：上着１６：ポケット左端１８：ポケット右端２０：ポケット下端左２２：ポケット下端右２４：ポケット上端折り返し片２６：ポケット上端折り目２８：布地切断面の折り返し端３０：ポケット上部折り返し部の身頃への左縦縫いつけ
部３２：ポケット上部折り返し部の身頃への右縦縫いつけ
部３４：身頃へのポケット右端縫いつけ部３６：身頃へのポケット左端縫いつけ部３８：身頃へのポケット右下端縫いつけ部４０：身頃へのポケット左下端縫いつけ部４２：ポケット内小物４４：ポケット上部折り返し部の身頃への左横縫いつけ
部４６：ポケット上部折り返し部の身頃への右横縫いつけ
部４８：ポケット上部折り返し部の身頃への左斜め縫いつ
け部５０：ポケット上部折り返し部の身頃への右斜め縫いつ
け部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上着の身頃外側或いは内側に取り付けるポ
ケットとなる布地（１０）の折り返し部となる部分（２
４）の幅方向両端部（３０，３２）を身頃に縫製しその
布地の折り目（２６）で折り返しポケット両端部（３
４，３６）及び底部（３８，３９）を上着身頃に縫製す
る。
【請求項２】上記のポケット折り返し部（２４）の身頃
への縫製は、ポケットとなる身頃への縫製位置（３４，
３６）より内側とする。内側にする量は、左右それぞれ
２から４ミリメートルである。
【請求項３】上記のポケット折り返し部（２４）の身頃
への縫製方法は、縦横斜め、それらの組み合わせ何れで
も良い。
【請求項４】ポケット折り返し部（２４）と身頃との縫
製（３０，３２、４４，４６，４８，５０）は、ポケッ
ト上端折り返し部（２４）の下端で身頃と縫製する。【発明が解決しようとする課題】小物をポケット内に入
れたまま屈むとポケット内の小物がポケット内より滑り
落ちる。これを防止する機構を提供する【課題を解決するための手段】ポケット上端折り返し部
（２４）の下端部両端（３０，３２）を身頃（１２）に
縫製する。その後ポケット外周部（３４，３６，３８，
４０）を縫製する