JP2001292556A - 電動機 - Google Patents

電動機

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JP2001292556A
JP2001292556A JP2000102494A JP2000102494A JP2001292556A JP 2001292556 A JP2001292556 A JP 2001292556A JP 2000102494 A JP2000102494 A JP 2000102494A JP 2000102494 A JP2000102494 A JP 2000102494A JP 2001292556 A JP2001292556 A JP 2001292556A
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潤一郎 櫻井
Masashi Sakuma
昌史 佐久間
Hironori Toshima
裕基 戸嶋
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータコアとステータコアの間の狭い隙間に
潤滑オイルが吸込まれて損失トルクが大きくなることを
防止する。 【解決手段】 ステータコア13、励磁コイル15、ロ
ータコア16及び保持円板18によって取り囲まれた空
間21の圧力と室12の圧力とを連通する連通孔22が
保持円板18に形成されている。これにより、空間の圧
力が室12の圧力よりも低くなることが防止され、ガイ
ド部18aとガイド板20の間の隙間から室12内侵入
した潤滑オイルがロータコア16とステータコア13と
の間の狭い隙間に吸込まれて剪断されることがなく、損
失トルクが大きくなることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、スイッチ
ドリラクタンスモータの如き構成を備えた電動機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】公知のように、スイッチドリラクタンス
モータは、室を形成するハウジングと、半径方向内方へ
突出する複数の突極を内周に有し且つ上記室に設置され
てハウジングに取付けられたステータコアと、ステータ
コアの複数の突極のうちの任意の突極を励磁するために
上記複数の突極に取付けられた複数の励磁コイルと、半
径方向外方へ突出する複数の突極を外周に有し且つステ
ータコアの内側にステータコアと同軸的に設置されたロ
ータコアとを備える。
【0003】ステータコア及びロータコアは、軟磁性の
材料で構成され、一般的には、多数の薄板(例えば珪素
鋼板)の積層により構成されており、多数の薄板の外周
部の間の密着を保持するために保持円板が前記ロータコ
アの両端側に配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電気自動車の原動機と
して使用されるスイッチドリラクタンスモータは、高速
運転可能であることが要求される。この要求を満たすた
めには、ロータコアと一体に回転する軸を支承する軸受
に潤滑オイルを供給することが有効である。更に、損失
トルクが低いことが要求され、この要求を満たすために
は軸受に供給された潤滑オイルがハウジングの室へ流入
することを防ぐオイルシールの廃止が有効である。
【0005】そこで、軸受に潤滑オイルを供給し且つオ
イルシールを廃止したスイッチドリラクタンスモータを
製作し試験した結果、高速運転中に損失トルクが時々、
或いは連続して大きくなる問題現象が発生した。この問
題現象の発生原因を探究した結果、軸受に供給された潤
滑オイルがハウジングの室に流入し、ステータコア、励
磁コイル、ロータコア及び保持円板によって取り囲まれ
た空間の容積がロータコアの回転に伴い変化して空間の
圧力が変動し、空間の圧力が室の圧力よりも低くなった
時に室内の潤滑オイルがロータコアとステータコアとの
間の狭い隙間に吸込まれて剪断されることで損失トルク
が大きくなるものとの結論に至った。
【0006】上記問題現象の発生は、スイッチドリラク
タンスモータに限られるものではなく、スイッチドリラ
クタンスモータと同様な構成を有する他の電動機でえも
発生し得る。
【0007】この出願の発明は、上記問題現象の発生を
防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1に係
る発明は、室を形成するハウジングと、半径方向内方へ
突出する複数の突極を内周に有し且つ前記室に設置され
て前記ハウジングに取付けられたステータコアと、前記
複数の突極のうちの任意の突極を励磁するために前記複
数の突極に取付けられた複数の励磁コイルと、半径方向
外方へ突出する複数の突極を外周に有し且つ前記ステー
タコアの内側にステータコアと同軸的に設置されたロー
タコアとを備えた電動機であって、前記ロータコアが多
数の薄板の積層により構成されており、前記多数の薄板
の外周部の間の密着を保持するために保持円板が前記ロ
ータコアの両端側に配設されている電動機において、前
記ステータコア、前記励磁コイル、前記ロータコア及び
前記保持円板によって取り囲まれた空間の圧力と前記室
の圧力とを連通する圧力連通手段が設けられていること
を特徴とする電動機である。
【0009】この出願の請求項2に係る発明は、前記圧
力連通手段が前記保持板に形成された連通孔であること
を特徴とする請求項1に記載の電動機である。
【0010】この出願の請求項3に係る発明は、前記ロ
ータコアと一体に回転する軸を支承し且つ潤滑オイルを
供給される軸受の一端が前記室に露出していることを特
徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動機である。
【0011】請求項1〜3の電動機は、励磁コイル、ロ
ータコア及び保持円板によって取り囲まれた空間の圧力
がハウジングの室の圧力よりも低くなることがないの
で、室内の潤滑オイルがロータコアとステータコアとの
間の狭い隙間に吸込まれて剪断されることがなく、損失
トルクが大きくなることがない。
【0012】又、保持円板に形成した連通孔は、その位
置、個数若しくは大きさを変更することによって軸、ロ
ータコア及び保持円板を含むロータの回転バランスを変
更することができるので、ロータの回転バランスの修正
手段としても機能し得る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、この出願の発明に係る三
相スイッチドリラクタンスモータの断面図である。図2
は、図1中の2−2線に沿う断面図である。図3は、ロ
ータ側面図である。
【0014】図1〜3において、三相スイッチドリラク
タンスモータ10はハウジング11を備える。このハウ
ジング11により形成される室12には、ステータコア
13及びロータ14が内外同軸関係に設置されている。
ステータコア13は多数の珪素鋼板を積層して構成され
ており、その形状はほぼ円筒状であり、又、その内周に
は半径方向内方へ突出する突極13aを有しており、ハ
ウジング11に固定されている。突極13aは12個で
あり、軸対称に配設されている。
【0015】ステータコア13の突極13aのそれぞれ
には励磁コイル15が取付けられている。任意の突極1
3aを磁化するためには当該突極13aに取り付けられ
た励磁コイル15を通電するものである。
【0016】ロータ14は、多数の珪素鋼板を積層して
構成されたロータコア16と、ロータコア16と一体回
転する軸17と、ロータコア16を構成する多数の珪素
鋼板の外周部の間の密着を保持する2個の保持円板18
を主たる構成部材としている。ロータコア16は、円筒
状であり、その外周には半径方向外方へ突出する突極1
6aを有している。突極16aは8個であり、軸対称に
配設されている。軸17はハウジング11に取付けられ
た2個の玉軸受19により支承されている。保持円板1
8によりロータコア16を挟み付けた状態を確立するた
め、軸17の外周には鍔部17a、17bが形成されて
いる。
【0017】高速運転を可能とするために玉軸受19に
は潤滑オイルが軸17の内部を通して供給される。玉軸
受19に供給された潤滑オイルが室12へ流入すること
を防止するオイルシールは損失トルクの低減のために廃
止されている。従って、玉軸受19の一端が室12に露
出し、玉軸受19に供給された潤滑オイルが室12へ流
入する。玉軸受19から室12へ流入した潤滑オイルが
ステータコア13とロータコア16の間の狭い隙間に向
かって流れることを抑制するため、保持円板18にガイ
ド部18aが形成されると共にハウジング11にガイド
板20が取付けられ、ガイド板20とハウジング11と
の間に流入した潤滑オイルはハウジングに形成された孔
から室12外へ流出するように構成されている。
【0018】ステータコア13、励磁コイル15、ロー
タコア16及び保持円板18によって取り囲まれた8個
の空間21のそれぞれの圧力と室12の圧力とを連通す
る連通孔22が保持円板18に形成されている。これに
より、各空間21の圧力が室12の圧力よりも低くなる
ことが防止され、ガイド部18aとガイド板20の間の
隙間から室12内侵入した潤滑オイルがロータコア16
とステータコア13との間の狭い隙間に吸込まれて剪断
されることがなく、損失トルクが大きくなることがな
い。
【0019】図1〜3の例では、連通孔22の個数が空
間1つ当たり3個であり、同一円上に且つ軸対称に配置
されている。しかし、空間1つ当たりの連通孔の数は任
意であり、又、各空間の間で連通孔の個数、位置を変え
てもよく、この場合には連通孔をロータ14の回転バラ
ンスの守勢手段としても機能させることができる。保持
円板18の外周部に要求される曲げ剛性を低下させない
ために連通孔22は保持円板18の外周から半径方向内
方に可及的に離間させることが好ましい。
【0020】保持円板18のロータコア側の面の溝を形
成して空間21A〜21Hの圧力と室12の圧力とを連
通することとしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、この出願の発明
に係る電動機は、励磁コイル、ロータコア及び保持円板
によって取り囲まれた空間の圧力がハウジングの室の圧
力よりも低くなることがないので、室内の潤滑オイルが
ロータコアとステータコアとの間の狭い隙間に吸込まれ
て剪断されることがなく、損失トルクが大きくなること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明に係るスイッチドリラクタンス
モータの断面図である。
【図2】図1中の2−2線に沿う断面図である。
【図3】ロータの側面図である。
【符号の説明】
10・・・スイッチドリラクタンスモータ 11・・・ハウジング 12・・・室 13・・・ステータコア 13a・・・突極 14・・・ロータ 15・・・励磁コイル 16・・・ロータコア 16a・・・突極 17・・・軸 18・・・保持円板 19・・・玉軸受 21・・・空間 22・・・連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H605 BB05 CC04 EB10 EB17 EB21 5H619 AA00 BB01 BB06 BB15 BB24 PP01 PP02 PP22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室を形成するハウジングと、半径方向内
    方へ突出する複数の突極を内周に有し且つ前記室に設置
    されて前記ハウジングに取付けられたステータコアと、
    前記複数の突極のうちの任意の突極を励磁するために前
    記複数の突極に取付けられた複数の励磁コイルと、半径
    方向外方へ突出する複数の突極を外周に有し且つ前記ス
    テータコアの内側にステータコアと同軸的に設置された
    ロータコアとを備えた電動機であって、前記ロータコア
    が多数の薄板の積層により構成されており、前記多数の
    薄板の外周部の間の密着を保持するために保持円板が前
    記ロータコアの両端側に配設されている電動機におい
    て、前記ステータコア、前記励磁コイル、前記ロータコ
    ア及び前記保持円板によって取り囲まれた空間の圧力と
    前記室の圧力とを連通させる圧力連通手段が設けられて
    いることを特徴とする電動機。
  2. 【請求項2】 前記圧力連通手段が前記保持板に形成さ
    れた連通孔であることを特徴とする請求項1に記載の電
    動機。
  3. 【請求項3】 前記ロータコアと一体に回転する軸を支
    承し且つ潤滑オイルを供給される軸受の一端が前記室に
    露出していることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の電動機。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09294359A (ja) * 1996-04-25 1997-11-11 Aisin Seiki Co Ltd スイッチドリラクタンスモータ
JPH112235A (ja) * 1997-06-10 1999-01-06 Nippon Densan Corp 動圧流体軸受装置及び電動機

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