JP2001291554A - カード用コネクタ - Google Patents

カード用コネクタ

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JP2001291554A
JP2001291554A JP2000103553A JP2000103553A JP2001291554A JP 2001291554 A JP2001291554 A JP 2001291554A JP 2000103553 A JP2000103553 A JP 2000103553A JP 2000103553 A JP2000103553 A JP 2000103553A JP 2001291554 A JP2001291554 A JP 2001291554A
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JP
Japan
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card
cam
housing
slider
lock member
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JP2000103553A
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English (en)
Inventor
Toshitaka Kusuhara
敏孝 楠原
Yoshitake Nakazawa
義剛 中澤
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Tyco Electronics Japan GK
Original Assignee
Tyco Electronics AMP KK
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Publication date
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードと係合するロック部材を有するカード
用コネクタにおいて、サイズを小型化するとともに、構
造が簡単、且つ安価なものとする。 【解決手段】 スライダ40が最も前方に位置する初期
位置では、ロック部材176の端部176bは、ハウジ
ング20の凹所116の前方の装着部90上に位置し、
(C)に示すようにロック部材176は非係止位置にあ
る。スライダ40の初期位置から最も後方までカードが
押し込まれるよう移動する間に、ロック部材176の前
方の端部176bが凹所116内に位置するよう後方に
移動し、後方の端部176aが後方のカム面114と係
合して装着面90に乗り上げるので、後方の端部176
aは装着部90上で回動して横向きとなり、カードの係
止用の切欠きと係合しカードの抜け止めとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカード型の記録媒体
が接続されるカード用コネクタに関し、特に記録媒体を
ロック(係止)するロック部材を有するカード用コネク
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロック部材を有するカード用コネ
クタとしては、種々のタイプのものがあるが、その一例
として特公平8−23877号公報に開示された、図1
5に示すカード用コネクタが公知である。このコネクタ
(雄コネクタ)300は、インシュレータ302と、こ
のインシュレータ302と組み合わされるフレーム30
4とを有する。メモリーカード306はフレーム304
に挿入される。フレーム304の側部には、ロック機構
とカードを排出するイジェクト機構が一体化された構成
が開示されている。カード306が挿入されるとロック
レバー308の係合部308aがカード306の係合溝
310に落ち込んでカード306の抜き取りが阻止され
る。カード306を排出するときは、イジェクトボタン
312を押圧して、バネ付勢されたロックレバー308
を回動させて、カード306の係合溝310との係合を
解除するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述従来例において
は、イジェクトボタン312が横方向に突出し、また、
複雑な構造を有し、横方向の寸法が大きい。また、メモ
リーカード306の排出のためにイジェクトボタン31
2を操作しなければならない等の操作上、構造上の問題
がある。
【0004】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、コネクタのサイズを小型化
し、カードの操作のみで、確実にカードをロックし、ま
たカードの係合を解除することができるカード用コネク
タを提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、構造が簡単且つ安価
なカード用コネクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のカード用コネク
タは、カード型の記録媒体を受容する絶縁性のハウジン
グと、前記記録媒体と係合するロック部材を有し前記ハ
ウジングに沿って前記記録媒体の挿抜方向に摺動可能に
配置されるスライダとを備え、前記ハウジングにはカム
部を設け、前記ロック部材には前記カム部により駆動さ
れる2つのカム従動部を一体的に設け、前記記録媒体の
挿入時に一方のカム従動部が前記カム部により駆動され
ると共に前記記録媒体と係合し、前記記録媒体の抜去時
に他方のカム従動部が前記カム部により駆動されて前記
一方のカム従動部と前記記録媒体との係合を解除するこ
とを特徴とするものである。
【0007】ここで、「カード型の記録媒体」とは、キ
ャッシュカードの如き薄板状の幅広形状を有するものの
他、メモリースティック(ソニー株式会社の登録商標)
のような比較的幅の狭い記録媒体も含むものとする。
【0008】また、前記ロック部材は、断面円形の金属
線を加工して形成することができる。
【0009】ロック部材の両端を金属線を折り曲げて形
成し、ロック部材の軸線の前方から見たときに、他方の
カム従動部となる端部は、一方のカム従動部となる端部
に対し時計回りに90°位置ずれしていることが好まし
い。
【0010】カム部は、前後方向に位置ずれした2つの
カム面を有することが好ましい。
【0011】ロック部材の一方のカム従動部は、カム部
の1つのカム面により従動され、他方のカム従動部は他
のカム面により従動されることが好ましい。
【0012】
【発明の効果】本発明のカード用コネクタは、カード型
の記録媒体を受容する絶縁性のハウジングにカム部を設
け、ハウジングに対し摺動するスライダに取付けられた
ロック部材にはカム部により駆動される2つのカム従動
部を一体的に設け、記録媒体の挿入時に一方のカム従動
部がカム部により駆動されると共に記録媒体と係合し、
記録媒体の抜去時に他方のカム従動部がカム部により駆
動されて一方のカム従動部と記録媒体との係合を解除す
るので、カード用コネクタのサイズを小型化し、カード
の操作のみで、確実にカードをロックし、またカードの
係合を解除することができる。また、ロック部材を、断
面円形の金属線を加工して形成する場合は、ロック部材
を容易に形成でき、構造が簡単且つ安価なカード用コネ
クタを得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカード用コネクタ
(以下単にコネクタという)1の好ましい実施の形態に
ついて図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明
のコネクタ1の平面図、図2は、図1に示すコネクタ1
の正面図、図3は図1に示すコネクタ1を透視的に示
す、図1と同様の平面図である。
【0014】以下、図1乃至図3を参照して説明する。
コネクタ1は、絶縁性の樹脂により成形したハウジング
20と、このハウジング20上に被嵌されるシェル2で
覆われている。コネクタ1は図1の下側に嵌合部14を
有し、この嵌合部14に矢印Cで示す方向からコネクタ
1にカード250(図12)が挿入される。シェル2
は、金属板、好適には燐青銅板を打抜き折り曲げて形成
され、主面4の略中央部の図1において右寄りに略矩形
状の開口22を有し、シェル2の側壁6a、6bにはコネ
クタ1を回路基板等の取付部材8(図2)に固定する為
のタブ10を有する。タブ10は取付穴10aを有し、
互いに前後に位置ずれして各側壁6a、6bに1個設けら
れている。開口22の片側即ち左側にはカード250の
挿抜方向に延びる切欠き16が形成されている。開口2
2の、嵌合部14側の端縁22aの両側には、後方に延
びる舌片18が突設されている。この舌片18は、紙面
の反対側に僅かに折り曲げられており、挿入されるカー
ド250の外表面と弾性的に接触するよう構成されてい
る。これにより、カード250を排出する際にカード2
50にブレーキをかけ、カード250が勢いよくコネク
タ1から飛び出して損傷することを防止している。ここ
で前方とはコネクタ1の嵌合部14側を、後方とは嵌合
部14と反対側即ち図1では上側をいうものとする。
【0015】シェル2の主面4には、側壁6a側にカー
ド250の挿抜方向に延びる凸形の開口24が形成さ
れ、この開口24にこの開口24の後端縁24bから、
コネクタ1の前方に延びる同様に凸形即ち逆T字形の押
さえ片(板ばね)26が切り起こされて形成されてい
る。押さえ片26の先端部26aは幅の広い矩形形状に
形成されており、押さえ片26全体が弾性的にコネクタ
1の内側に付勢するよう片持梁状に形成されている。こ
の押さえ片26の前方には、同様に前後方向に延びる矩
形の開口28が形成され、この開口28内に同様形状の
細長いラッチアーム30が切り起こしにより形成されて
いる。このラッチアーム30の機能については後述す
る。シェル2の後端部の中央寄りに位置するのはシェル
2をハウジング20に固定する固定部32であり、これ
については後述する。また、シェル2の後端部の側壁6
a側に位置する、200で示す部分はカード250の挿
入時、及び排出時に作動する検知部であるが、これにつ
いては後述する。また、図中38で示す部分は、シェル
2から切り起こされて、カード250の検出に使用され
る電極となるタブであり、取付部材8(図2)上の図示
しない導体パッドに接続される。
【0016】次にシェル2により覆われた部分の概略
を、シェル2との位置関係を明瞭にするために説明す
る。図2及び図3に明瞭に示されているようにハウジン
グ20の後部には、カード250の挿抜方向と直交する
方向にコンタクト36が一列に配置されている。コンタ
クト36とシェルの主面4との間には空間があり、この
中にカード250がコンタクト36を撓めながら挿入さ
れる。ハウジング20の左側、即ち側壁6a側には、ハ
ウジング20に沿って前後方向に摺動するスライダ40
がハウジング20上に配置されている。スライダ40は
シェル2により、上面と側面を押さえられた状態で摺動
する。このスライダ40には金属製のカムロッド(カム
従動子)42が配置されており、カムロッド42は、ス
ライダ40と共に移動するよう構成されている。他方、
ハウジング20にはスライダ40の前方に、ハート型の
カム溝(以下、単にカム溝という)100が形成され、
カムロッド42はこのカム溝100内をスライダ40の
移動に伴って移動するよう構成されている。その際カム
ロッド42は、前述のシェル2と一体に形成された押さ
え片26によって、スライダ40から抜け出ないように
押圧保持されている。押さえ片26の前方に位置するラ
ッチアーム30は、ハウジング20とシェル2が係合し
たときに、ラッチアーム30の先端30aがハウジング
20の前壁20aと係合してシェル2が前方に抜け出る
のを防止するためのものである。
【0017】更に、図4及び図5を参照してハウジング
20とシェル2との取付関係について説明する。図4は
図1のコネクタ1の側面図であり、(A)は図1のコネ
クタ1を矢印Lから見た左側面図であり、(B)は矢印
Rから見た右側面図である。図5は、図3の5−5線に
沿った拡大縦断面図である。シェル2の側壁6a、6bの
前部下端には夫々爪52、54が内側に折り曲げられ
て、ハウジング20の夫々対応する凹部56、58に係
合している。これによりシェル2の前部が、ハウジング
20の上方に浮き上がるのを防止している。また、シェ
ル2の後部においては、側壁6aには、後方に開放する
矩形の切欠き60が形成され、この切欠き60内にハウ
ジング20の矩形の突起62が圧入されて係合してい
る。これによりシェル2がハウジング20に対し、後方
及び上方へ移動することが阻止される。
【0018】また、側壁6bの後端下部には前方に向く
ラッチアーム62が形成され、同様にハウジング20の
係止溝64と係合している。係止溝64は側壁86に部
分的に形成されているので、ラッチアーム62の先端が
係止溝64に突き当たることにより、ハウジング20に
対するシェル2の後方への移動が阻止される。またラッ
チアーム62の側面が係止溝の上壁64aに当接するこ
とにより、シェル2が浮き上がるのを防止している。シ
ェル2の主面4の後端部には、更に前述の固定部32が
形成されている。この固定部32は、シェル2がL字状
に折り曲げられて形成された垂下部32aと、更に垂下
部32aから主面4と平行に後方に延びている先端部6
6を有する。他方ハウジング20には、先端部66に対
応する位置に係止孔68が形成され、先端部66がこの
係止孔68内に挿入されて係止されている。これらによ
りハウジング20とシェル2とが前後方向及び上下方向
に外れないように互いに結合される。
【0019】図5には、コンタクト36がハウジング2
0に装着されている状態が明瞭に示されている。コンタ
クト36は、略U字状に形成され本体36aがハウジング
20の底壁82に沿って形成された溝72内に圧入固定
され、タイン74がハウジング20の底壁82の開口7
6内に突出して取付部材8(図2)に接続されるように
なっている。上方に折り返された弾性を有する接触アー
ム78は、先端部に内側に湾曲し更に外側に延びる接触
部80を有する。この接触部80が、挿入されるカード
250の図示しない接点即ちコンタクトと電気的に接続
される。ハウジング20に装着されたコンタクト36が
前後方向に位置ずれしているが、カード250が挿入さ
れると、前方のコンタクト36が先にカード250の接
地用接点と接地接続され、次に後方のコンタクト36が
信号用接点に接続される。
【0020】次に、ハウジング20の図3と同様な平面
図を図6に示す。ハウジング20は、底壁82、この底
壁82から立ち上がる後壁84、側壁86を有すると共
に、側壁86の反対側に、スライド40が装着されるス
ライダ装着部(以下、単に装着部という)90を有す
る。なお、装着部90の部分を明瞭にするため、図中に
は装着部90に対応する部分をシェードで示す。ハウジ
ング20の前端は開放しており、カード250を挿入す
る嵌合部14の一部を構成する。カード250は、これ
らの側壁86、後壁84、装着部90及びシェル2で形
成される空間、即ちカード受容部88内に挿入される。
なお、スライダ40と、その関連部品及びスライダ装着
部90によりエジェクト機構が構成される。
【0021】ハウジング20には、底壁82にシェル2
の開口22と同様な、略矩形の開口76が形成されてい
る。ハウジング20の後部の底壁82には、前述のコン
タクト36の本体36aを保持するための前後方向に延
びる溝72が複数個横方向、即ち前後方向と直交する方
向に配列されている。側壁86には係止溝64の前方に
同様な形状の逃げ溝65が形成されている。この逃げ溝
65は、シェル2をハウジング20に装着するときに、
シェル2のラッチアーム62をこの逃げ溝65に位置合
わせし、この逃げ溝65に沿うようにして、シェル2を
ハウジング20に被せる際にラッチアーム62とハウジ
ング20が互いに干渉しないようにするためのものであ
る。次にシェル2を後方に移動させて最終的にシェル2
とハウジング20の組み立てがなされる。
【0022】装着部90の前端部には、ハート型のカム
溝100が集束部102をコネクタ1の前部側にし、幅
広部104を後部側にして配置されている。このカム溝
100の詳細については後述する。カム溝100の近
傍、且つハウジング20の内側には、前後方向に延びる
ガイド溝106が形成されている。ガイド溝106の長
さは、カム溝100の前後方向の全長より僅かに長く、
ハウジング20の前壁20aの直後に位置している。ガ
イド溝106の後方には、ガイド溝106に近接して前
後方向にカム部110が形成されている。カム部110
には、内側に解放した切欠き112が形成されている
が、この切欠き112の後端の壁が、後方に移動するに
従い内側になるように傾斜したカム面114となってい
る。切欠き114の前方、且つハウジング20の外側に
は凹所116が形成されている。この凹所116には、
ハウジング20の内方に前後方向に延びる内壁118
が、後方に向けて形成されている、凹所116の前端は
カム面114と同じ方向に傾斜したカム面120となっ
ている。カム面120を通る軸線は、カム面114を通
る軸線よりハウジング20の外側に僅かに位置ずれして
いる。このカム部110の機能については後述する。
【0023】カム部110の後方にはカム面114に近
接して前後方向に延びる別のガイド溝122が形成され
ている。これらのガイド溝106及び122は、前述の
スライダ40をガイド(案内)するためのものである。
【0024】カム部110及びガイド溝122の外側に
は、前後方向に延びるばね収容溝126が形成されてい
る。このばね収容溝126には、スライダ40をカード
250の抜去方向に付勢する為の圧縮コイルばね(以
下、単にコイルばねという)182(図8)が配置され
る。ばね収容溝126の後端壁128には前方に向く凸
部130が形成され、この周囲にコイルばね182の一
端が配置される。これらのばね収容溝126及び凸部1
30も装着部90の一部を構成する。
【0025】次にカム溝100について詳細に説明す
る。図7はカム溝100を示し、(A)はカム溝100
の拡大平面図、(B)は(A)の7B−7B線に沿うカム溝
100の断面図である。以下、図7を参照して説明す
る。カム溝100は、モールドにより成形され、前後方
向に延びる4つの平行に延びる直線的な経路と、これら
の経路を連結する斜めの経路とから構成される。具体的
には、直線的な経路は、集束部102となる端部100
A(係止解除位置)から後方に直線的に延びる経路14
0aと、この経路140aの内側に隣接して位置し、端部
100Bを通り経路140aに平行に延びる経路140c
と、更に内側に隣接して端部100C(係止位置)を通
って経路140cに平行に延びる経路140eと、更に内
側に端部100Dを通って同様に経路140eに平行に延
びる経路140gとから構成される。
【0026】これらの直線的な経路は、直線的な経路を
経て次の直線的な経路に案内するように傾斜した斜面1
42a、142b、142c、142dを経て矢印で示す経
路140b、140d、140f、140hにより連結され
ている。これにより端部100Aを起点としてカム従動
子即ちカムロッド42が時計回りに移動可能な循環経路
が構成される。
【0027】ここで重要なことは(B)に示すようにカ
ム溝100内には、前後方向に延びる谷部と山部が、前
後方向(カード250の挿抜方向)と直交する方向に交
互に連続して設けられていることである。具体的には、
前述の4つの直線的な経路140a、140c、140
e、140gには、それらの中心を前後方向に谷部146
が形成され、それらの谷部146の間には山部148が
谷部146と平行に形成されている点である。なお、図
7(A)及び(B)から判るようにカムロッド42は、カ
ム溝100内を移動する際、隣接する直線的な経路に移
動するときは、前述の斜面142a、142b、142
c、142dで案内されて、山部148を乗り越えて次の
経路に進入し、スライダ40が前方にコイルばね182
で付勢されていることと相俟って、逆に戻ることが防止
される。また、図(B)から判るように、カムロッド4
2は、シェル2の押さえ片26により上部を弾性的に押
圧されているので、谷部146及び山部148により構
成される凹凸状のカム溝100の底面150を、底面1
50に付勢された状態で移動することができる。スライ
ダ40とカム溝100との関係の詳細については後述す
る。
【0028】次に図8と図9を参照してスライダ40に
ついて説明する。図8(A)は、スライダ40の平面図
であり、(B)は(A)の8B−8B線に沿う断面図を示
す。但し、カムロッド42は断面されていない。図9は
図8(A)の矢視9から見た側面図である。図8及び図9
に示すように、スライダ40は、平面形状が細長い略矩
形をしており、後端部内側に湾曲した延長部154が形
成されている。延長部154の先端部には前向きの当接
面156aを有する突部156が横方向内側に形成され
ている。延長部154の湾曲形状はカード250の対応
部分の湾曲形状と類似の形状とされる。
【0029】スライダ40の前部にはカムロッド配置部
(以下、単に配置部という)160が構成され、中央部
にはロック部材取付部(以下、単に取付部という)17
0が形成されている。カムロッド配置部160には、上
向きの平坦面162が形成され、この平坦面162の後
端の外側寄りにはカムロッド42の端部42aを収容す
る孔168が紙面と直行する方向に穿設されている。こ
の平坦面162の両側には、平坦面162の後部から前
方に向けて内面が傾斜した立壁164、166が孔16
8を挟んで形成されている。立壁164、166の傾斜
面164a、166aは、それらにより形成される領域が
前方になるに従い拡開するよう構成されている。立壁1
64の先端164bは、スライダ40の先端172の手
前で終端し、立壁166の先端は、立壁164の先端1
64bと前後方向の同じ位置まで延び、更に先端172
まで同じ幅で延びている。
【0030】カムロッド42は図8(B)及び図9に最
もよく示すように、断面円形の金属線の両端が、略同じ
長さに折り曲げられて、両端部が短い略コ字状に形成さ
れている。カムロッド42の折り曲げられた一端側の端
部42aは、孔168に揺動自在に挿入され、本体42c
は平坦面162上に位置し、先端側の端部42bは、ス
ライダ40の先端172を越えてその外側に位置する。
これにより端部42bはスライダ40の先端部で、矢印W
で示すように左右方向に自由に移動可能となる。
【0031】取付部170には、下方に前後方向に延び
る溝174が形成されており、ロック部材176はこの
溝174内に回転可能にはめ込まれている。ロック部材
176はカムロッド42と同様に、断面円形の金属線を
折り曲げて形成されている。ロック部材176の後方の
端部176aは、本体176cに対し直角に折り曲げら
れ、他方の端部176bは、本体176c及び端部176
aと、直角になるように折り曲げられている。即ち、ロ
ック部材176をその軸線の前方から見たときに、端部
176bは端部176aに対し時計回りに90°位置ずれ
している。
【0032】後部180には、ハウジング20のばね収
容溝126に対応する位置にばね収容溝178が形成さ
れている。ばね収容溝126と178により形成される
円筒状の空間内にコイルばね182が配置される。ばね
収容溝178前端の後ろ向きの壁面184には、ハウジ
ング20に形成された凸部130に対向して凸部186
が形成されており、これら両凸部130、186の周り
にコイルばね182が配置されるとともに、ハウジング
20の前向きの後端壁128(図6)とスライダ40の
後ろ向きの壁面184との間にコイルばね182が保持
される。なお、スライダ40の先端172近傍及び後端
188近傍には、前後方向に延びる同じ軸線上に位置す
るリブ190,192が、ガイド溝106、122に対
応する位置に突設されている。これらのリブ190、1
92は、夫々ハウジング20のガイド溝106、122
内に前後方向に移動可能に配置されて、スライダ40が
装着部90上を移動する際の案内(ガイド)となる。
【0033】次に、スライダ40の作動について説明す
る。図10はスライダ40の作動を説明する模式的な図
であり、(A)は、ロック部材176が係止位置にある
ハウジング20のカム部110とスライダ40を示す分
解斜視図である。(B)は、ロック部材176が係止位置
にある状態の、図8(A)の10−10線に沿う断面図
である。(C)は、ロック部材176が非係止位置にあ
るスライダ40の斜視図である。(D)は、ロック部材
176が非係止位置にある状態の図8(A)の10−1
0線に沿う断面図である。図11はスライダ40が、カ
ード250が挿入される前の初期位置にあるときの状態
をスライダ40とともに示す、図6と同様のハウジング
20の平面図である。図12は、ハウジングの左側部分
を、後方に移動したスライダと共に示す。(A)はカー
ド250が最も後方まで押し込まれた時のスライダ40
の位置を示す、図11と同様な平面図であり、(B)は
カード250がハウジング20に保持され、カムロッド
42が係止位置にあるときの(A)と同様の平面図であ
る。
【0034】以下、図10乃至図12を参照して説明す
る。図11に示すようにカード250が挿入される前の
初期位置即ち係止解除位置ではカムロッド42の端部4
2bは、図7に示すカム溝100の端部100Aに位置し
ている。このときスライダ40は最も前方に位置してい
る。この初期位置ではロック部材176の端部176b
は、凹所116の前方の装着部90上に位置し、ロック
部材176は図10(C)に示す非係止位置に維持され
ている。このときのスライダ40の10−10断面は図
10(D)に示すものとなっている。即ち端部176bが
装着部90に乗り上げ、端部176aが切欠き112内
に位置している。
【0035】次にカード250をコネクタ1に挿入する
と、カード250の先端254がスライダ40の当接面
156aに当接し、更に指でカード250を押圧して最
も奥、即ち後方まで押し込むと図12(A)の位置とな
る。即ち、カムロッド42の端部42bは、カム溝10
0の直線的な経路140a、斜めの経路140bを通っ
て、端部100Bに至るとそれ以上押し込まれることが
阻止され、指を離すとコイルばね182によりスライダ
40が押圧されて、端部42bは、斜めの経路140dを
通って図12(B)で示すように、係止位置となる端部
100Cで停止する。端部42bは斜めの経路140b及
び140dを通過するときに山部148(図7(B))を
乗り越える。
【0036】スライダ40の初期位置から最も後方まで
カード250が押し込まれるよう移動する間に、ロック
部材176の前方の端部176bが凹所116内に位置
するよう後方に移動し、後方の端部176aが後方のカ
ム面114と係合して装着面90に乗り上げるので、ロ
ック部材176は、図10(A)に示す係止位置に維持
される。即ち端部176bは凹所116内に、本体17
6cを軸に回動し、後方の端部176aは装着部90上で
回動して横向きとなる。端部176aは横方向に内側に
向いて、カード250を受容する空間内に突出するの
で、カード250の係止用の切欠き252と係合しカー
ド250の抜け止めとなる。このときのスライダ40の
10−10断面は図10(B)で示す形状となる。この
係止位置でカード250は、コンタクト36と電気的に
接続されて使用に供される状態となる。
【0037】次にカード250を排出するときは、カー
ド250を再度指で押圧することにより、斜めの経路1
40f(図7(A))を通って隣接する直線的な経路14
0gに移動し、押圧する力を弱めると、コイルばね18
2によりスライダ40とともにカード250が押し出さ
れる。この際に、ロック部材176の端部176bが凹
所116のカム面120と係合して装着部90上に乗り
上げるので、ロック部材176は図10(C)に示す非
ロック状態になり、端部176aとカード250の切欠
き252との係合が解除される。カムロッド42の端部
42bはカード250が排出された位置では、カム溝1
00の端部100Aに復帰する。コネクタ1はこのよう
にカード250の押圧操作のみで、カード250を挿抜
することができる。換言するとカード250の押圧操作
のみで、エジェクト機構を操作することができる。
【0038】次にコネクタ1に挿入されたカード250
の検出機構即ち検知部200について説明する。図13
にカード250の検知部200を示し、(A)はカード
250が最も押し込まれた時の検知部200の部分拡大
図、(B)はカード250が係止位置にあるときの検知
部200の部分拡大図である。図14はこの検知部に使
用されるコンタクトを示し、(A)はコンタクトの平面
図、(B)は正面図、(C)は(A)のコンタクトを矢視
Dから見た側面図を夫々示す。
【0039】以下、図13及び図14を参照して説明す
る。検知部200はハウジング20の後壁84に形成さ
れた凹部216内に配置されている。この検知部200
に使用されるコンタクト220は、図14に示すよう
に、金属板から打ち抜き折り曲げ形成された、平面形状
が略L字状の部材である。本体部分202からは支持部
204が延出し、更に支持部204と直角、且つ逆向き
にタイン206及び支持アーム208が延出している。
タイン206は取付部材8上の図示しない導体パッドに
はんだ付けされる。支持アーム208からは支持部20
4と同じ方向に接触アーム210が直交して延出してい
る。接触アーム210は中間部210aが湾曲した略”
く”字状に形成されている。支持アーム208及び接触
アーム210は弾性を有し、本体部分202を固定端と
した片持梁状に形成されている。支持部204は両側縁
204aに棘(バーブ)212を有する。コンタクト2
20はハウジング20の後端部の底壁82に形成された
溝(図示せず)内に支持部204が下方から圧入されて
取り付けられる。そして前述の接触アーム210が凹部
216内に位置する。
【0040】他方、コンタクト214はシェル2の主面
4の後端の一部を下側に切り曲げて形成したものであ
る。図13(A)は、接触アーム210の中間部210a
がスライダ40の後端188に押圧されてコンタクト2
14と電気的に接触した状態を示している。このとき、
カード250が挿入されたことが図示しない検知回路に
より検知される。図13(B)はスライダ40が係止位
置に戻った状態を示しており、このとき検知部200の
電気的な接続は解除されている。接触アーム210はコ
ンタクト214から離隔し、スライダ40の後端188
も接触アーム210から離れている。従ってコンタクト
220は通常の使用状態ではスライダ40によって付勢
されていない状態に維持されている。
【0041】カード250を排出するときは、スライダ
40が再度押圧されるので図13(A)の状態になり、
カード250を排出することが電気的に検知される。こ
のようにコンタクト220は、カード250の挿入及び
排出の操作の時のみコンタクト214に押圧され、カー
ドが挿入されて使用されるときは付勢されないので、支
持アーム208及び接触アーム210の弾性が低下(ク
リープ)することが防止される。
【0042】以上、本発明の好適な実施の形態につぃて
説明したが、本実施形態に限定されるものではない、例
えば、カムロッド42は、それ自体でカム溝100に付
勢するようにハウジング20に取り付けるように構成し
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード用コネクタの平面図
【図2】図1に示すカード用コネクタの正面図
【図3】図1に示すカード用コネクタを透視的に示した
図1と同様の平面図
【図4】図1のカード用コネクタの側面図であり、
(A)は図1のコネクタを矢印Lから見た左側面図、
(B)は矢印Rから見た右側面図である。
【図5】図3の5−5線に沿った拡大縦断面図
【図6】ハウジングの図3と同様な平面図
【図7】ハート型のカム溝を示し、(A)はカム溝の拡
大平面図、(B)は(A)の7B−7B線に沿うカム溝の断
面図
【図8】スライダを示し、(A)は平面図、(B)は
(A)の8B−8B線に沿う断面図
【図9】図8(A)の矢視9から見たスライダの側面図
【図10】スライダ40の作動を説明する模式的な図で
あり、(A)は、ロック部材が係止位置にあるハウジン
グのカム部とスライダを示す分解斜視図、(B)は、ロッ
ク部材が係止位置にある状態の、図8(A)の10−1
0線に沿う断面図、(C)は、ロック部材が非係止位置
にあるスライダの斜視図、(D)は、ロック部材が非係
止位置にある状態の図8(A)の10−10線に沿う断
面図
【図11】スライダが、カードが挿入される前の初期位
置にあるときの状態をスライダとともに示す、図6と同
様のハウジングの平面図
【図12】ハウジングの左側部分を後方に移動したスラ
イダと共に示す。(A)はカードが最も後方まで押し込
まれた時のスライダの位置を示す、図11と同様な平面
図であり、(B)はカムロッドが係止位置にあるときの
(A)と同様の平面図
【図13】カードの検知部を示し、(A)はカードが最
も押し込まれた時の検知部の部分拡大図、(B)はカー
ドが係止位置にあるときの検知部の部分拡大図
【図14】検知部に使用されるコンタクトを示し、
(A)はコンタクトの平面図、(B)は正面図、(C)は
(A)のコンタクトを矢視Dから見た側面図
【図15】従来のカード用コネクタの一例を示す平面図
【符号の説明】
1 カード用コネクタ 20 ハウジング 40 スライダ 110 カム部 176 ロック部材 176a 一方のカム従動部 176b 他方のカム従動部 250 記録媒体(カード)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA16 MA18 MA19 MA31 TA03 TA07 TA16 TA21 TA24 5B058 CA13 5E021 FA05 FA11 FB18 FC31 FC32 FC36 HA07 HC11 HC31 HC36 HC37 LA09 LA15 5E023 AA04 AA21 BB19 CC26 DD18 DD19 EE07 GG08 GG09 GG15 HH12 HH17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード型の記録媒体を受容する絶縁性の
    ハウジングと、前記記録媒体と係合するロック部材を有
    し前記ハウジングに沿って前記記録媒体の挿抜方向に摺
    動可能に配置されるスライダとを備え、 前記ハウジングにはカム部を設け、前記ロック部材には
    前記カム部により駆動される2つのカム従動部を一体的
    に設け、 前記記録媒体の挿入時に一方のカム従動部が前記カム部
    により駆動されると共に前記記録媒体と係合し、前記記
    録媒体の抜去時に他方のカム従動部が前記カム部により
    駆動されて前記一方のカム従動部と前記記録媒体との係
    合を解除することを特徴とするカード用コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ロック部材が、断面円形の金属線を
    加工してなることを特徴とする請求項1記載のカード用
    コネクタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004112198A1 (ja) * 2003-06-13 2004-12-23 Iriso Electronics Co., Ltd. カード用コネクタ
CN100446347C (zh) * 2003-05-28 2008-12-24 Fci公司 具有模块弹出系统的电连接器

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