JP2001291477A - 陰極線管及びその製造方法 - Google Patents

陰極線管及びその製造方法

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JP2001291477A
JP2001291477A JP2000103616A JP2000103616A JP2001291477A JP 2001291477 A JP2001291477 A JP 2001291477A JP 2000103616 A JP2000103616 A JP 2000103616A JP 2000103616 A JP2000103616 A JP 2000103616A JP 2001291477 A JP2001291477 A JP 2001291477A
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damper wire
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heated
cathode ray
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Kiyoshi Aoki
潔 青木
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/07Shadow masks
    • H01J2229/0727Aperture plate
    • H01J2229/0738Mitigating undesirable mechanical effects
    • H01J2229/0744Vibrations

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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部からの振動、及びアパーチャグリル部材
の線膨張による、アパ−チャグリルの線乱れを抑制し、
画面上に縦縞(筋状ムラ)が現われることによる画面品
位劣化を防ぐ。 【解決手段】 ゲッター15から蒸発金属を飛散させる
際、ダンパー線7の周面のうち、テープ状グリッド素体
5に接触する部分を、ゲッター15側に向けないように
する。このため、ダンパースプリング30により、ダン
パー線7を回動させる。回動させるには、例えば、ダン
パースプリング30の湾曲部30cを加熱して熱膨張に
よりその曲率を減少させる。湾曲部をバイメタル31で
構成しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダンパ−線を架張し
たアパ−チャグリルを有する陰極線管及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、図8に示すように、外囲器25
の内部に、RGBの3つのカソ−ドを設けた電子銃18
と、ストライプ蛍光面23と、アパ−チャグリル(色選
別電極)1とを設けた陰極線管が知られている。図9
は、このような陰極線管に用いるアパ−チャグリルを示
す斜視図である。このアパ−チャグリル1は、薄い軽鋼
板にエッチングによって縦縞状のスリット3により互い
に分離されたテ−プ状グリッド素体5の列を有するフラ
ットグリル2を形成し、これを鋼製のフレ−ム4に所定
の張力を持たせて溶接等により固着し、さらにダンパ−
線7をテープ状グリッド素体5と直交する方向に架張す
ることにより形成したものである。図9に示す例では、
2本のダンパー線7が架張されている。ダンパ−線7
は、グリッド素体5の面(電極面)と接触し、陰極線管
に対する外部からの振動によるアパ−チャグリル1の共
振を防止するものであり、通常、直径10μm〜30μ
mのタングステン線が使用される。ダンパ−線7の各々
の両端は、アパ−チャグリル1の側部に設けたダンパ−
スプリンング8に接着されており、これによりダンパー
線には一定の張力が与えられている。通常、ダンパース
プリング8は、SUS材からなる板厚0.15mm程度
のものが使用されている。
【0003】このような陰極線管には、外囲器25の内
部の真空度を高めるためにバリウム等の特殊金属である
ゲッター15が取り付けられており、外囲器25の内部
を排気し終わった段階で、このゲッター15を加熱し、
バリウム等を蒸発させて外囲器25の内部に飛散させる
ことにより、残留ガスを吸着するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アパ−チャグリル1の
共振防止用のダンパ−線7は、アバ−チャグリル1のタ
ープ状グリッド素体5に接触しているため、外部からの
振動によりダンパ−線7とフラットグリル2とが引掛か
ると、フラットグリル2が所定の位置に定まらなくなっ
て線乱れが発生する。また、アパ−チャグリル1とダン
パ−線7の熱膨張係数が異なるため、アパ−チャグリル
1の熱膨張によって線乱れが発生する。図10は陰極線
管の画面正面図であり、図示のように、線乱れは画面上
の縦縞(筋状ムラ)21として現われ、画面品位を劣化
させる。このため、フラットグリル2とダンパ−線7と
の間は、できるだけ摩擦係数を小さくすることが必要と
なる。
【0005】一方、上述したゲッターによって飛散され
る蒸発金属は、アパーチャグリルの正面図である図11
の破線20で示すように、主にアパ−チャグリル1のダ
ンパ−線7に架かる領域に飛散する。図12は、アパー
チャグリル1の一部拡大図であり、ダンパ−線7はテ−
プ状グリッド素体5に接触しており、その近辺に蒸発金
属16が介在する状態となっている。図13は、その介
在の状態を、一部拡大断面図で示しており、ダンパー線
7とテ−プ状グリッド素体5との接触部付近の蒸発金属
16は、凹凸状に付着している。これにより、ダンパ−
線7とテ−プ状グリッド素体5との摩擦係数が大きくな
り、上述した線乱れを増大させ、画面上の縦縞(筋状ム
ラ)21が現われ、画面品位を劣化させるという欠点が
あった。
【0006】本発明の目的は、ゲッターの飛散によるダ
ンパ−線とアパ−チャグリルとの摩擦係数を低減させる
事ができ、アパ−チャグリルの線乱れである画面上の縦
縞(筋状ムラ)の発生を抑制することができる陰極線管
を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、上記のような陰極線
管の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
のテープ状グリッド素体を有するアパーチャグリルと、
上記テープ状グリッド素体に交差するように設けられた
ダンパー線と、上記ダンパー線の両端を保持する保持部
材と、蒸発金属を飛散させるゲッターとを内部に備えた
陰極線管において、上記保持部材は、上記ダンパー線を
その軸線の回りに回動させることができるものであるこ
とを特徴とする陰極線管を提供するものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記保持部材は、上記ダンパー線をその軸線の回り
に45度ないし315度回動させることができるもので
あることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記保持部材が、加熱されたとき、上記ダンパー線
をその軸線の回りに回動させるものであることを特徴と
する。
【0011】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、上記保持部材が、磁界が印加されたとき、上記ダン
パー線をその軸線の回りに回動させるものであることを
特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、上記保持部材が、上記アパーチャグリルのフレーム
に固定された第1の部分と、上記ダンパー線の端部が固
定された第2の部分と、上記第2の部分に繋がってお
り、湾曲した第3の部分とを有し、加熱されたとき上記
湾曲した部分が熱膨張によりその曲率を減ずることによ
り、上記ダンパー線を回動させることを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項3の発明におい
て、上記保持部材が、上記アパーチャグリルのフレーム
に固定された第1の部分と、上記ダンパー線の端部が固
定された第2の部分と、上記第2の部分に繋がってお
り、熱膨張率の互いに異なる材料の2枚の板を貼り合わ
せた第3の部分とを有し、加熱されたとき上記第3の部
分の上記2枚の板の熱膨張率の差により、上記第3の部
分の曲率が変化し、これにより上記ダンパー線を回動さ
せることを特徴とする。
【0014】請求項7の発明は、請求項4の発明におい
て、上記保持部材が、上記アパーチャグリルのフレーム
に固定された第1の部分と、上記保持部材は、上記ダン
パー線の端部が固定された第2の部分と、上記第2の部
分に繋がっており、板バネで形成された第3の部分と、
上記第3の部分に繋がった磁性体とを有し、所定の方向
の磁界により上記磁性体が力を受けたとき、上記第3の
部分が弾性的に変形することにより、上記ダンパー線を
回動させることを特徴とする。
【0015】請求項8の発明は、複数のテープ状グリッ
ド素体を有するアパーチャグリルと、上記グリッド素体
に交差するように設けられたダンパー線と、上記ダンパ
ー線の両端を保持する保持部材と、蒸発金属を飛散させ
るゲッターとを内部に備え、上記保持部材が、上記ダン
パー線をその軸線の回りに回動させることができる陰極
線管を用意し、ゲッターを加熱して蒸発金属を飛散させ
る際、上記保持部材により、上記ダンパー線をその軸線
の回りに回動させることを特徴とする陰極線管の製造方
法を提供するものである。
【0016】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、上記保持部材により、上記ダンパー線をその軸線の
回りに45度ないし315度回動させることを特徴とす
る。
【0017】請求項10の発明は、請求項8の発明にお
いて、上記保持部材は、加熱されたとき、上記ダンパー
線をその軸線の回りに回動させることができるものであ
り、上記ゲッターの加熱の際、上記保持部材をも加熱す
ることを特徴とする。
【0018】請求項11の発明は、請求項8の発明にお
いて、上記保持部材が、磁界が印加されたとき、上記ダ
ンパー線をその軸線の回りに回動させることができるも
のであり、上記ゲッターの加熱の際、上記保持部材に磁
界を印加することを特徴とする。
【0019】請求項12の発明は、請求項10の発明に
おいて、上記ゲッターの加熱を高周波加熱で行い、上記
保持部材の加熱を高周波加熱で行うことを特徴とする。
【0020】請求項13の発明は、請求項10の発明に
おいて、上記保持部材が、上記アパーチャグリルのフレ
ームに固定された第1の部分と、上記ダンパー線の端部
が固定された第2の部分と、上記第2の部分に繋がって
おり、湾曲した第3の部分とを有し、加熱されたとき上
記湾曲した部分が熱膨張によりその曲率を減ずることに
より、上記ダンパー線を回動させるものであり、上記加
熱の際、上記第3の部分を加熱して、上記ダンパー線を
回動させることを特徴とする。
【0021】請求項14の発明は、請求項10の発明に
おいて、上記保持部材が、上記アパーチャグリルのフレ
ームに固定された第1の部分と、上記ダンパー線の端部
が固定された第2の部分と、上記第2の部分に繋がって
おり、熱膨張率の互いに異なる材料の2枚の板を貼り合
わせた第3の部分とを有し、加熱されたとき上記第3の
部分の上記2枚の板の熱膨張率の差により、上記第3の
部分の曲率が変化し、これにより上記ダンパー線を回動
させるものであり、上記加熱の際、上記第3の部分を加
熱して、上記ダンパー線を回動させることを特徴とす
る。
【0022】請求項15の発明は、請求項11の発明に
おいて、上記保持部材が、上記アパーチャグリルのフレ
ームに固定された第1の部分と、上記保持部材は、上記
ダンパー線の端部が固定された第2の部分と、上記第2
の部分に繋がっており、板バネで形成された第3の部分
と、上記第3の部分に繋がった磁性体とを有し、所定の
方向の磁界により上記磁性体が力を受けたとき、上記第
3の部分が弾性的に変形することにより、上記ダンパー
線を回動させるものであり、上記加熱の際、上記磁性体
に上記所定の方向に磁界を掛けることにより上記磁性体
に力を与え、上記ダンパー線を回動させることを特徴と
する。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本実施の形態の陰
極線管の全体的構成は、図8(陰極線管の断面図)に示
すのと同様である。即ち、外囲器25の内部に、RGB
の3つのカソ−ドを設けた電子銃18と、ストライプ蛍
光面23と、アパ−チャグリル(色選別電極)1とが設
けられている。
【0024】図1は、本実施の形態のアパ−チャグリル
を示す斜視図である。アパ−チャグリル1は、薄い軽鋼
板にエッチングによって縦縞状のスリット3により互い
に分離されたテ−プ状グリッド素体5の列を有するフラ
ットグリル2を形成し、これを鋼製のフレ−ム4に所定
の張力を持たせて溶接等により固着し、さらにダンパ−
線7をテープ状グリッド素体5と直交する方向に架張す
ることにより形成したものである。図1に示す例では、
2本のダンパー線7が架張されている。ダンパ−線7
は、その周面の一部が、グリッド素体5の面(電極面)
と接触し、陰極線管に対する外部からの振動によるアパ
−チャグリル1の共振を防止するものであり、通常、直
径10μm〜30μmのタングステン線が使用される。
ダンパ−線7の各々の両端は、アパ−チャグリル1の側
部に設けた保持部材としてのダンパ−スプリンング30
に接着されており、これによりダンパー線には一定の張
力が与えられている。通常、ダンパースプリング30
は、SUS材からなる板厚0.15mm程度のものが使
用されている。
【0025】このダンパースプリング30は、従来のダ
ンパースプリング8と同様に、ダンパー線の端部を保持
して、ダンパー線に所定の張力を与えるだけでなく、後
述のように、ダンパー線7をその軸線の回りに回動させ
る。
【0026】図8に示すように、アパーチャグリル1
は、フレ−ム4にクリップ6が固着されており、パネル
10のパネルスカート部11内面部分に固着されたピン
12をクリップ6の穴を貫通させることにより支持され
ている。パネル10の内面には蛍光面23が設けられて
おり、この蛍光面から所定位置にアパ−チャグリル1が
配置されている。また、アパーチャグリル1のフレーム
4の後部には、内部磁気遮蔽板9が配置されている。内
部磁気遮蔽板9は、フレーム4の上下両側に固定され、
フレーム4より後方に延設され、ファンネル13の内壁
面に対してほぼ並行に設けられている。
【0027】ファンネル13とパネル10はフリットガ
ラスで接合したものであり、ファンネル13の後方に
は、ネック部17が設けられ、このネック部17にRG
Bの3つのカソ−ドを設けた電子銃18が設られてい
る。
【0028】電子銃18より出射されたRGBの3本の
電子ビ−ムは、偏向ヨーク19により、画面全体を照射
し、アパーチャグリル1のスリット3を通じて色選別さ
れて蛍光面23を発光させる構造となっている。
【0029】ファンネル13の上部には、アノードボタ
ン14が設けられており、ファンネル13の内壁には、
アノードボタン14の近傍位置にゲッター15が設けら
れている。ゲッター15は、陰極線管の製造の際に、外
部から、高周波加熱装置26を接近させて高周波電流を
流すことにより加熱され、ゲッター15から金属が蒸発
し、飛散される。この蒸発金属16は、外囲器25の内
部の後方上部位置から前方(パネル10側)中央部に向
かって飛散される。この際、アパーチャグリル1の上部
に飛散する蒸発金属は、内部磁気遮蔽板9によって一部
遮られるが、大半はアパーチャグリル1に付着する。
【0030】図2は、アパーチャグリル1のテープ状グ
リッド素体5及びダンパー線7、並びにダンパー線7の
一端を保持するダンパースプリング30を概略的に示す
拡大図、図3は、ダンパースプリング30の動作を示す
拡大図である。
【0031】このダンパースプリング30は、全体が高
膨張率の板バネ材料で一体に形成されており、アパーチ
ャグリル1のフレーム4に固定された取付け部30a
と、湾曲部、例えば渦巻き状部30cと、渦巻き状部3
0cの内端に形成され、その内側の面にダンパー線7の
端部が固定された固定部30bと、渦巻き状部30cと
取付け部30aとを連結する第1及び第2の連結部30
d及び30eとを有する。
【0032】取付け部30aは、その一方の面がアパー
チャグリル1のフレーム4の端面4aに当接し、溶接に
より、固定されている。
【0033】第1及び第2の連結部30d及び30e
は、取付け部30aに対して垂直で、ダンパー線7の軸
線方向を含む面内に延在している。この内、第1の連結
部30dは、帯状であり、アパーチャグリル1のフラッ
トグリル2に対し略垂直な方向に延び、第1の端部(図
2、図3で上側の端部)が渦巻き状部30cの外端に接
続されている。第2の連結部30eは、帯状であり、ダ
ンパー線7の軸線の方向に延び、第1の端部(図2で左
側の端部)の近傍の一方の縁部(図2で上側の縁部)が
第1の連結部30dの第2の端部(図2、図3で下側の
端部)に接続され、第2の端部(図2で右側の端部)
が、取付け部30aの一つの縁部に接続されている。
【0034】このようなダンパースプリング30は、例
えば図4に示すようにL型の形状のバネ板部材を用意
し、図での上端部分30bにダンパ線7を例えば溶接に
より固着し、線30gより上の部分30cを渦巻き状に
巻き込み、線30fにおいて、取付け部30aを、紙面
の手前方向に、直角に折曲げることで形成できる。な
お、図4で線30hは第1の連結部30dと第2の連結
部30eの境界を示し、線30iは固定部30bと渦巻
き状部30cの境界を示す
【0035】各ダンパー線7は、その両端の各々が、図
2、図3に示すのと同様のダンパースプリング30で保
持されている。
【0036】このように、ダンパースプリング30は、
常温において、図3(a)に示すごとくであり、ダンパ
ー線7の周面のうち、下向きの部分22が、テープ状グ
リッド素体5の面に接触している。
【0037】ダンパースプリング30を加熱すると、熱
膨張により渦巻き状部30cの各部の曲率が減少し(曲
率半径が大きくなり)、これに伴いダンパー線7がその
軸線の回りに回動して、例えば図3(b)に示す状態と
なる。図3(b)の状態では、ダンパー線7が、略10
0度回動し、部分22が左上を向いている。
【0038】両端を保持する2つのダンパースプリング
30は、ともに加熱されたときに、ダンパー線7を同じ
向きに回動させるように、その渦巻きの方向が決められ
ている。これにより、ダンパー線7の両端を保持するダ
ンパースプリング30が同じように加熱されれば、ダン
パー線7はその全長にわたり一様に回動する。
【0039】上記のようなダンパースプリング30の動
作を利用して、本発明においては、以下のようにして蒸
発金属の飛散による残留ガスの吸着を行う。
【0040】即ち、ゲッター15から蒸発金属を飛散さ
せる前に、ダンパースプリング30、特にその渦巻き状
部30cを外部から、例えば高周波加熱装置27によ
り、加熱する。この高周波加熱装置27は、各ダンパー
スプリング30に対して1個ずつ用意して、それぞれ外
囲器25の外部であってダンパースプリング30に近い
位置に配置し(図3では、パネル10の前側に配置する
こととしている)、高周波電流を流すことで、対応する
ダンパースプリング30を加熱する。
【0041】そうすると、ダンパースプリング30が熱
膨張を起こし、図3(a)の状態から、図3(b)の状
態に変化する。この状態で、ゲッター15を別の高周波
加熱装置26(図8)により加熱して飛散させる。
【0042】なお、ゲッター15の加熱開始から、蒸発
が始まるまでの時間が、ダンパースプリング30の加熱
開始から、ダンパースプリング30の熱膨張によりダン
パー線7の回動が完了するまでの時間よりも長い場合に
は、ゲッター15の加熱をダンパースプリング30の加
熱と同時に開始しても良い。
【0043】ゲッター15を加熱すると、蒸発金属は、
(図3で下方から飛散して来るので)ダンパー線7の周
面のうち、図3(b)で下側を向いている部分24に付
着し、ダンパー線7の周面のうち、部分22(図3
(a)の状態で、テープ状グリッド素体5の面に接触す
る部分)には、蒸発金属が付着されない。ゲッター15
の飛散終了後、ダンパースプリング30の加熱を停止さ
せることにより、ダンパースプリング30は、図3
(b)の状態から、図3(a)の状態に戻り、蒸発金属
が付着していない部分22がテープ状グリッド素体5に
接触する。
【0044】図5は蒸発金属付着後の、ダンパー線7と
テープ状グリッド素体5の一部拡大断面図である。ダン
パ−線7とテープ状グリッド素体5とが接触する部分2
2には、蒸発金属16が付着していないため、接触面に
凹凸が少なくなり、摩擦係数の増大を避けることがで
き、さらにダンパー線7のテープ状グリッド素体5への
引掛かりを防止することができ、これにより、外部から
の振動や、アパ−チャグリル1とダンパ−線7の熱膨張
係数が異なる為の動作時のアパ−チャグリル1の線乱れ
が、従来の陰極線管に比べ減少し、画面上の縦縞(筋状
ムラ)の発生も抑制される。
【0045】なお、上記の実施の形態では、渦巻き状部
30cの熱膨張により、ダンパー線を100度程度回動
させているが、回動角は、これに限定されず、45度な
いし315度程度であれば良く、90度ないし270度
程度の範囲とするのが特に好ましい。
【0046】また、上記の実施の形態の説明で、「渦巻
き」という言葉は、湾曲した形状であって、一端部に近
付くにつれ曲率が次第に大きくなり(曲率半径が次第が
小さくなり)、かつ少なくとも常温において、1回転以
上巻いているものを意味しているが、渦巻き以外の湾曲
形状であっても良い。
【0047】さらにまた、上記の実施の形態では、渦巻
き状部の内端部に固定部が形成されているが、固定部と
渦巻き状部の間に他の部分、例えば連結部分が介在して
いても良い。
【0048】実施の形態2.図6は、本発明の実施の形
態2の陰極線管で用いられるダンパースプリング31の
要部を示す図である。
【0049】本実施の形態の陰極線管の全体的構成は実
施の形態1と同じであり、異なるのはダンパースプリン
グ31の構成である。このダンパースプリング31は、
実施の形態1のダンパースプリング30と同様に板バネ
部材で構成されており、ダンパースプリング30とその
全体的形状は同じである。但し、渦巻き状部30cの代
りに、4分の3回転程度の湾曲部31cが形成され、ま
た比較的熱膨張率の高い金属材料で形成された第1の板
33と比較的熱膨張率の低い金属材料で形成された第2
の板32とを貼り合わせた構造、即ちバイメタル構造と
なっている。図示の例では、湾曲部31cにおいて、内
側に第1の板33が位置し、外側に第2の板32が位置
している。また、ダンパー線7は、湾曲部31cの内端
31bの(内側ではなく)外側に固着されている。
【0050】常温時には、ダンパー線7の周面のうち図
6(a)において下を向いた部分22が、テープ状グリ
ッド素体5に接触している。実施の形態1と同様各ダン
パースプリング31、特にその湾曲部31cを例えば高
周波加熱装置27で加熱すると、バイメタル作用、即ち
第1及び第2の板33及び32の熱膨張率の差による作
用(及び第1及び第2の板33及び32の熱膨張自体)
により、湾曲部31cの曲率が減少し、ダンパー線7が
略90度回動し、図6(b)に示す状態となり、その周
面のうち部分22が図6(b)で左方を向く。
【0051】この状態でゲッター15を加熱して、蒸発
金属を飛散させると、蒸発金属がダンパー線7にも付着
するが、図6(b)で下を向いている部分に付着し、部
分22には付着しない。
【0052】ゲッター15からの蒸発金属の飛散を終了
した後、ダンパースプリング31の加熱を停止させる
と、ダンパースプリング31は、図6(b)の状態か
ら、図6(a)の状態に戻る。従って、この場合も、実
施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0053】尚、上記の例では、熱膨張率の比較的高い
金属材料で形成された第1の板33が湾曲部31cにお
いて内側に位置するようにしているが、逆に熱膨張率の
比較的高い金属材料で形成された第1の板33を外側に
位置させ、熱膨張率の比較的低い金属材料で形成された
第2の板32を内側に位置させても良い。但し、この場
合、バイメタル作用、即ち第1及び第2の板33及び3
2の熱膨張率の差による湾曲部の曲率の増大が、第1及
び第2の板33及び32の熱膨張自体による湾曲部の曲
率の減少に打ち勝つようでなければならない。
【0054】実施の形態3.図7は、本発明の実施の形
態3の陰極線管で用いられるダンパースプリング34の
要部を示す図である。
【0055】本実施の形態の陰極線管の全体的構成は実
施の形態1と同じであり、異なるのはダンパースプリン
グ34の構成である。このダンパースプリング34は、
実施の形態1のダンパースプリング30と同様に板バネ
部材で構成されており、ダンパースプリング30とその
全体的形状は同じである。但し、渦巻き状部30cの代
りに、2分の1回転(180度)程度の湾曲部34cが
形成されている。また、湾曲部34cの内端34bの内
側にダンパー線7が固着されている点は実施の形態1と
同じであるが、内端34bの外側に磁性体35が固着さ
れている。
【0056】磁石(電磁石でも永久磁石でも良い)を磁
性体35の近傍に配置して磁界を印加すると、磁性体3
5が磁石に引寄せられ、湾曲部34cが弾性的に変形し
て、例えばその曲率が減少し、ダンパー線7が回動す
る。この結果、ダンパー線7の周面のうち、磁界が印加
されていない状態(図7(a))で、テープ状グリッド
素体5に接触している部分22が、磁界が印加される
と、湾曲部34cの曲率が減少して、ダンパー線7が例
えば約90度回動し、図7(b)において左の方を向
く。
【0057】上記のようなダンパースプリング34の動
作を利用して、本実施の形態においては、以下のように
して蒸発金属の飛散による残留ガスの吸着を行う。
【0058】即ち、ゲッター15から蒸発金属を飛散さ
せる前に、外囲器25の外部において、ダンパースプリ
ング34の磁性体35に磁石28を近づける(或いは電
磁石の場合には予め近づけておき電流を流すこととして
も良い)。図示の例では、パネル10の前側に磁石28
を配置している。そうすると、磁性体35が磁石28に
引寄せられ、ダンパースプリング34の湾曲部34cの
曲率が減少し、ダンパー線7が回動する(図7
(b))。この状態で、ゲッター15を高周波加熱装置
26(図8)により加熱して蒸発金属を飛散させる。蒸
発金属は、ダンパー線7の周面のうち、図7(b)で下
を向いている部分に付着するものの、テープ状グリッド
素体5に接触する面22には、付着しない。
【0059】ゲッター15からの蒸発金属の飛散を終了
した後、磁石28を遠ざける(或いは電磁石の電流を切
る)ことにより、ダンパースプリング34は、図7
(b)の状態から、図7(a)の状態に戻ることとな
る。従って、実施の形態1と同様の効果を得ることがで
きる。
【0060】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で下記の効果を奏する。
【0061】請求項1の発明によれば、ダンパー線を回
動させることができるので、ゲッターから蒸発金属を飛
散させる際に、ダンパー線を回動させることができ、従
って、ダンパー線の周面のうち、テープ状グリッド素体
に接触する部分への蒸発金属の付着を抑制することがで
きる。従って、蒸発金属の付着に伴う摩擦係数の増加
や、テープ状グリッド素体への引掛かりを原因とする線
乱れを抑制することができる。
【0062】請求項2の発明によれば、ダンパー線の周
面のうち、ゲッターからの蒸発金属が付着する部分が、
テープ状グリッド素体に接触する部分と略反対になるの
で、蒸発金属の付着の影響を十分に最小にすることがで
きる。
【0063】請求項3の発明によれば、ゲッターの加熱
に用いられるのと同様の加熱装置により、保持部材を加
熱すれば良いので、制御が容易である。
【0064】請求項4の発明によれば、磁界を印加する
ことでダンパー線を回動させるので、エネルギー効率が
良い。
【0065】請求項5の発明によれば、湾曲部の加熱に
よりダンパー線を回動させるので、効率的に回動させる
ことができる。
【0066】請求項6の発明によれば、熱膨張率の互い
に異なる2枚の板を加熱したときの作用、即ちバイメタ
ル作用によりダンパー線を回動させるので、効率的に回
動させることができる。
【0067】請求項7の発明によれば、磁石により磁性
体を引寄せることでダンパー線を回動させるので、エネ
ルギー効率が良い。
【0068】請求項8の発明によれば、ゲッターから蒸
発金属を飛散させる際に、ダンパー線を回動させること
としているので、ダンパー線の周面のうち、テープ状グ
リッド素体線に接触する部分への蒸発金属の付着を抑制
することができる。従って、蒸発金属の付着に伴う摩擦
係数の増加や、テープ状グリッド素体への引掛かりを原
因とする線乱れを抑制することができる。
【0069】請求項9の発明によれば、ダンパー線の周
面のうち、ゲッターからの蒸発金属が付着する部分が、
テープ状グリッド素体に接触する部分と略反対になるの
で、蒸発金属の付着の影響を十分に最小にすることがで
きる。
【0070】請求項10の発明によれば、ゲッターの加
熱に用いられるのと同様の加熱装置により、保持部材を
加熱すれば良いので、制御が容易である。
【0071】請求項11の発明によれば、磁界を印加す
ることでダンパー線を回動させるので、エネルギー効率
が良い。
【0072】請求項12の発明によれば、ゲッターの加
熱に用いられるのと同様の加熱装置により、保持部材を
加熱すれば良いので、制御が容易である。
【0073】請求項13の発明によれば、湾曲部の加熱
によりダンパー線を回動させるので、効率的に回動させ
ることができる。
【0074】請求項14の発明によれば、熱膨張率の互
いに異なる2枚の板を加熱したときの作用、即ちバイメ
タル作用によりダンパー線を回動させるので、効率的に
回動させることができる。
【0075】請求項15の発明によれば、磁石により磁
性体を引寄せることでダンパー線を回動させるので、エ
ネルギー効率が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の陰極線管で用いられるアパーチャグ
リルの斜視図である。
【図2】 本発明のアパーチャグリルのテープ状グリッ
ド素体、ダンパー線、及びダンパースプリングを示す概
略斜視図である。
【図3】 実施の形態1のダンパ−スプリングの構成及
び動作を示す概略図である。
【図4】 実施の形態1のダンパースプリングの製造の
途中における形状を示す図である。
【図5】 実施の形態1におけるダンパー線への蒸発金
属の付着を示す概略断面図である。
【図6】 実施の形態2のダンパ−スプリングの構成及
び動作を示す概略図である。
【図7】 実施の形態3のダンパ−スプリングの構成及
び動作を示す概略図である。
【図8】 陰極線管の概略断面図である。
【図9】 従来の陰極線管におけるアパーチャグリルを
示す斜視図である。
【図10】 陰極線管のパネルの正面図であって、線乱
れを示す図である。
【図11】 アパーチャグリルの正面図であって、蒸発
金属が飛散する領域を示す図である。
【図12】 従来の陰極線管におけるテープ状グリッド
素体、ダンパー線、及びダンパースプリングを示す概略
斜視図である。
【図13】 従来の陰極線管におけるダンパー線への蒸
発金属の付着を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 アパ−チャグリル、 2 フラットグリル、 3
スリット、 4 フレーム、 5 テープ状グリッド素
体、 6 クリップ、 7 ダンパ−線、 8ダンパ−
スプリング、 9 内部磁気遮蔽板、 10 パネル、
11 パネルスカート部、 12 パネル内面ピン、
13 ファンネル、 14 アノードボタン、 15
ゲッター、 16 蒸発金属、 17 ネック部、 1
8 電子銃、 19 偏向ヨーク、 20 蒸発金属飛
散領域、 23 蛍光面、 26,27 高周波加熱装
置、 28 磁石、 30,31,34 ダンパ−スプ
リング、 35 磁性体。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のテープ状グリッド素体を有するア
    パーチャグリルと、 上記テープ状グリッド素体に交差するように設けられた
    ダンパー線と、 上記ダンパー線の両端を保持する保持部材と、 蒸発金属を飛散させるゲッタ−とを内部に備えた陰極線
    管において、 上記保持部材は、上記ダンパー線をその軸線の回りに回
    動させることができるものであることを特徴とする陰極
    線管。
  2. 【請求項2】 上記保持部材は、上記ダンパー線をその
    軸線の回りに45度ないし315度回動させることがで
    きるものであることを特徴とする請求項1に記載の陰極
    線管。
  3. 【請求項3】 上記保持部材は、加熱されたとき、上記
    ダンパー線をその軸線の回りに回動させるものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の陰極線管。
  4. 【請求項4】 上記保持部材は、磁界が印加されたと
    き、上記ダンパー線をその軸線の回りに回動させるもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の陰極線管。
  5. 【請求項5】 上記保持部材は、 上記アパーチャグリルのフレームに固定された第1の部
    分と、 上記ダンパー線の端部が固定された第2の部分と、 上記第2の部分に繋がっており、湾曲した第3の部分と
    を有し、 加熱されたとき上記湾曲した部分が熱膨張によりその曲
    率を減ずることにより、上記ダンパー線を回動させるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の陰極線管。
  6. 【請求項6】 上記保持部材は、 上記アパーチャグリルのフレームに固定された第1の部
    分と、 上記ダンパー線の端部が固定された第2の部分と、 上記第2の部分に繋がっており、熱膨張率の互いに異な
    る材料の2枚の板を貼り合わせた第3の部分とを有し、 加熱されたとき上記第3の部分の上記2枚の板の熱膨張
    率の差により、上記第3の部分の曲率が変化し、これに
    より上記ダンパー線を回動させることを特徴とする請求
    項3に記載の陰極線管。
  7. 【請求項7】 上記保持部材は、 上記アパーチャグリルのフレームに固定された第1の部
    分と、 上記保持部材は、上記ダンパー線の端部が固定された第
    2の部分と、 上記第2の部分に繋がっており、板バネで形成された第
    3の部分と、 上記第3の部分に繋がった磁性体とを有し、 所定の方向の磁界により上記磁性体が力を受けたとき、
    上記第3の部分が弾性的に変形することにより、上記ダ
    ンパー線を回動させることを特徴とする請求項4に記載
    の陰極線管。
  8. 【請求項8】 複数のテープ状グリッド素体を有するア
    パーチャグリルと、 上記グリッド素体に交差するように設けられたダンパー
    線と、 上記ダンパー線の両端を保持する保持部材と、 蒸発金属を飛散させるゲッターとを内部に備え、 上記保持部材が、上記ダンパー線をその軸線の回りに回
    動させることができる陰極線管を用意し、 ゲッターを加熱して蒸発金属を飛散させる際、 上記保持部材により、上記ダンパー線をその軸線の回り
    に回動させることを特徴とする陰極線管の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記保持部材により、上記ダンパー線を
    その軸線の回りに45度ないし315度回動させること
    を特徴とする請求項8に記載の陰極線管の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記保持部材は、加熱されたとき、上
    記ダンパー線をその軸線の回りに回動させることができ
    るものであり、 上記ゲッターの加熱の際、上記保持部材をも加熱するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の陰極線管の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記保持部材は、磁界が印加されたと
    き、上記ダンパー線をその軸線の回りに回動させること
    ができるものであり、 上記ゲッターの加熱の際、上記保持部材に磁界を印加す
    ることを特徴とする請求項8に記載の陰極線管の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 上記ゲッターの加熱を高周波加熱で行
    い、 上記保持部材の加熱を高周波加熱で行うことを特徴とす
    る請求項10に記載の陰極線管の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記保持部材は、 上記アパーチャグリルのフレームに固定された第1の部
    分と、 上記ダンパー線の端部が固定された第2の部分と、 上記第2の部分に繋がっており、湾曲した第3の部分と
    を有し、 加熱されたとき上記湾曲した部分が熱膨張によりその曲
    率を減ずることにより、上記ダンパー線を回動させるも
    のであり、 上記加熱の際、上記第3の部分を加熱して、上記ダンパ
    ー線を回動させることを特徴とする請求項10に記載の
    陰極線管の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記保持部材は、 上記アパーチャグリルのフレームに固定された第1の部
    分と、 上記ダンパー線の端部が固定された第2の部分と、 上記第2の部分に繋がっており、熱膨張率の互いに異な
    る材料の2枚の板を貼り合わせた第3の部分とを有し、 加熱されたとき上記第3の部分の上記2枚の板の熱膨張
    率の差により、上記第3の部分の曲率が変化し、これに
    より上記ダンパー線を回動させるものであり、 上記加熱の際、上記第3の部分を加熱して、上記ダンパ
    ー線を回動させることを特徴とする請求項10に記載の
    陰極線管の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記保持部材は、 上記アパーチャグリルのフレームに固定された第1の部
    分と、 上記保持部材は、上記ダンパー線の端部が固定された第
    2の部分と、 上記第2の部分に繋がっており、板バネで形成された第
    3の部分と、 上記第3の部分に繋がった磁性体とを有し、 所定の方向の磁界により上記磁性体が力を受けたとき、 上記第3の部分が弾性的に変形することにより、 上記ダンパー線を回動させるものであり、 上記加熱の際、上記磁性体に上記所定の方向に磁界を掛
    けることにより上記磁性体に力を与え、上記ダンパー線
    を回動させることを特徴とする請求項11に記載の陰極
    線管の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002052607A2 (en) * 2000-12-22 2002-07-04 Thomson Licensing S.A. A damper wire spring for a cathode ray tube
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CN113161215A (zh) * 2021-04-13 2021-07-23 南京华东电子真空材料有限公司 一种高可靠吸气剂热子结构及制备方法

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