JP2001290381A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2001290381A
JP2001290381A JP2001076734A JP2001076734A JP2001290381A JP 2001290381 A JP2001290381 A JP 2001290381A JP 2001076734 A JP2001076734 A JP 2001076734A JP 2001076734 A JP2001076734 A JP 2001076734A JP 2001290381 A JP2001290381 A JP 2001290381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
image
intermediate transfer
toner
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001076734A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tanigawa
耕一 谷川
Kimio Nakahata
公生 中畑
Kazuro Ono
和朗 小野
Hideo Nanataki
秀夫 七瀧
Akihiko Takeuchi
竹内  昭彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001076734A priority Critical patent/JP2001290381A/ja
Publication of JP2001290381A publication Critical patent/JP2001290381A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】第1の像担持体1上の静電像を現像して得られ
たトナー画像を中間転写体20に静電的に転写した後、
前記中間転写体20上のトナー画像を第2の像担持体2
4に転写する画像形成装置において、非画像部の電界が
トナー画像部に影響を及ぼしてトナー画像が周辺に飛び
散ってしまうのを防止する。 【解決手段】前記第1の像担持体1から前記中間転写体
20にトナー画像を転写するとき、非画像部へ流れる電
流値はトナー画像部へ流れる電流値の2倍より小さいこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は転写式の画像形成装置に
関する。より詳しくは、第1の像担持体(画像担持体)
上の静電像を現像して得られたトナー画像を中間転写体
に静電的に転写した後、前記中間転写体上のトナー画像
を第2の像担持体に転写する、複写機・プリンタ・ファ
ックス等の画像形成装置に関する。
【0002】上記において、第1の像担持体は例えば電
子写真感光体・静電記録誘電体・磁気記録磁性体等であ
る。
【0003】作像プロセスは例えば電子写真プロセス・
静電記録プロセス・磁気記録プロセス等である。
【0004】第2の像担持体は例えば転写材・記録紙・
印刷紙等の紙葉体である。
【0005】
【従来の技術】図10に中間転写体を用いた画像形成装
置の一例の概略を示した。本例の画像形成装置は電子写
真プロセスを利用したカラー画像形成装置(複写機或い
はレーザービームプリンタ)である。
【0006】.1は第1の像担持体としての繰り返し
て使用される回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感
光ドラムと記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速
度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
【0007】感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器
(コロナ放電器)2により所定の極性・電位に一様に帯
電処理され、次いで不図示の画像露光手段(カラー原稿
画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービーム
を出力するレーザースキャナによる走査露光系など)に
よる画像露光3を受けることにより目的のカラー画像の
第1の色成分像(例えばマゼンタ成分像)に対応した静
電潜像が形成される。
【0008】次いでその静電潜像が第1現像器41(マ
ゼンタ現像器)により第1色であるマゼンタトナーM
(着色荷電粒子)により現像される。このとき第2〜第
4の現像器42・43・44(シアン・イエロー・ブラ
ックの各現像器)は作動−オフになっていて感光ドラム
1には作用せず、上記第1色のマゼンタトナー画像は上
記第2〜第4の現像器42〜44により影響を受けな
い。
【0009】5は中間転写体としてのエンドレスの中間
転写ベルトであり、導電ローラ6、2個のターンローラ
71・72の3本のローラ6・71・72間に懸回張設
してあり、導電ローラ6はベルト5を感光ドラム1に対
して所定の押圧力をもって圧接した状態に保持してお
り、感光ドラム1と中間転写ベルト5との間には転写部
としての転写ニップ部Nが形成されている。
【0010】中間転写ベルト5は矢示の反時計方向に感
光ドラム1と同じ周速度を持って回転駆動されており、
導電ローラ6には第1のバイアス電源61から感光ドラ
ム1上の形成担持トナー画像のトナー帯電極性(本例で
はマイナス)とは逆極性(プラス)の転写バイアスが印
加されている。中間転写ベルト5はポリエステル・ポリ
エチレン等の誘電体フィルム、背面を導電体で裏打ちし
た複合層タイプの誘電体フィルムなどである。
【0011】而して感光ドラム1の面に形成担持された
上記第1色のマゼンタトナー画像が転写ニップ部Nを通
過する過程で導電ローラ6に対する印加転写バイアスで
転写ニップ域に形成された電界によって回転中間転写ベ
ルト5の外面に対して順次に中間転写されていく。
【0012】中間転写ベルト5に対する第1色のマゼン
タトナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面はクリ
ーニング装置14により清掃される。
【0013】以下同様に、 .回転感光ドラム1に対する帯電→第2の色成分像
(例えばシアン成分像)に対応した画像露光3→第2現
像器42(シアン現像器)のシアントナーCによる現像
→形成された第2色であるシアントナー画像の中間転写
ベルト5への転写→感光ドラム1面のクリーニング装置
14による清掃、 .回転感光ドラム1に対する帯電→第3の色成分像
(例えばイエロー成分像)に対応した画像露光3→第3
現像器43(イエロー現像器)のイエロートナーYによ
る現像→形成された第3色であるイエロートナー画像の
中間転写ベルト5への転写→感光ドラム1面のクリーニ
ング装置14による清掃、 .回転感光ドラム1に対する帯電→第4の色成分像
(例えばブラック(黒)成分像)に対応した画像露光3
→第4現像器44(ブラック現像器)のブラックトナー
Bによる現像→形成された第4色であるブラックトナー
画像の中間転写ベルト5への転写→感光ドラム1面のク
リーニング装置14による清掃、 以上の〜の作像・転写サイクルが順次に実行される
ことにより、回転中間転写ベルト5の外面に対して、上
記4つのトナー画像(マゼンタ・シアン・イエロー・ブ
ラックの各トナー画像)が順次に重畳転写されて目的の
カラー画像に対応した合成カラートナー画像(鏡像)が
形成される。
【0014】次いで、給紙カセット9から給紙ローラ1
0によって第2の像担持体としての転写材(紙葉体)2
4が1枚宛分離搬送されてレジスタローラ対11・転写
ガイド12を経て転写ニップ部Nに対して所定のタイミ
ングで給送される。
【0015】また導電ローラ6に対するバイアス電源が
第1の電源61から第2のバイアス電源62に切り換え
られて中間転写ベルト5上の転写合成カラートナー画像
のトナーと同極性(−)のバイアスが導電ローラ6に印
加されることで、転写ニップ部Nに対して給送された上
記の転写材24の面に中間転写ベルト5上の転写合成カ
ラートナー画像が順次に転写されていく。
【0016】転写ニップ部Nを通って中間転写ベルト5
上のトナー画像の転写を受けた転写材24は搬送ガイド
13を経て定着器15へ導入されて所定に加熱温調され
た定着ローラ16と加圧ローラ17とにより加熱・加圧
されてトナー画像の定着処理を受け、カラー画像形成物
として出力される。
【0017】8は中間転写ベルト5に対するクリーニン
グ装置であり、常時は該ベルト5に対して非作用状態に
保持されているが、転写材24に対するトナー画像転写
を終えると、該ベルト5の外面に対して該クリーニング
装置8が作用動作することにより該ベルト5の外面が清
掃される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前述図10の装置のよ
うに中間転写体として誘電体材料のベルト5を用いた装
置には転写時の画像乱れが生じることがある。即ち、電
気的に絶縁性の中間転写ベルト5上に第1の像担持体と
しての感光ドラム1面側の形成担持トナー画像を転写さ
せるには導電ローラ6への転写バイアスの印加電圧を大
きくせねばならず、転写ニップ部N及びその前後の空間
には強い電界が生じる。
【0019】そのため、転写ニップ部Nの前(転写ニッ
プ部Nよりも転写材搬送方向上流側)で感光ドラム1上
のトナー画像が中間転写ベルト5に吸引されて本来の画
像回りに所謂「とびちり」が生じることがある。
【0020】また、絶縁性の中間転写ベルト5と感光ド
ラム1、又は絶縁性の中間転写ベルト5と転写材24と
の間に摩擦により静電気が発生し、中間転写ベルト5上
に剥離放電マークが生じて画像を乱すことがある。
【0021】更には、強電界を得るために第1又は第2
のバイアス電源61・62から導電ローラ6への印加電
圧を大きくすると、中間転写ベルト5中に存在すること
のあるピンホール等の微小欠陥部を通じて電流がリーク
し、中間転写ベルト5や感光ドラム1を損傷させること
がある。
【0022】このような電流リークが生じると、中間転
写体としてのベルト5へのトナー画像転写が行なえなく
なり、中間転写ベルト5に転写されたトナー画像に部分
的な欠落が生じる。
【0023】そこで本発明は、第1の像担持体上の静電
像を現像して得られたトナー画像を中間転写体に静電的
に転写した後、前記中間転写体上のトナー画像を第2の
像担持体に転写する画像形成装置において、非画像部の
電界がトナー画像部に影響を及ぼしてトナー画像が周辺
に飛び散ってしまうのを防止することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の像担持
体上の静電像を現像して得られたトナー画像を中間転写
体に静電的に転写した後、前記中間転写体上のトナー画
像を第2の像担持体に転写する画像形成装置において、
前記第1の像担持体から前記中間転写体にトナー画像を
転写するとき、非画像部へ流れる電流値はトナー画像部
へ流れる電流値の2倍より小さいことを特徴とする画像
形成装置、である。
【0025】
【実施例】<第1の実施例>(図1) 図1は中間転写体として前述図10の画像形成装置にお
いて中間転写ベルト5に代えて中抵抗の弾性ローラ(中
間転写ローラ)20を使用した画像形成装置例の概略構
成図である。前述図10の画像形成装置と共通の構成機
器・部材・部分には同じ符号を付して再度の説明を省略
する。
【0026】本例の中間転写ローラ20は、パイプ状の
芯金21と、その外周面に形成した中抵抗の弾性体層2
2からなる。
【0027】中抵抗の弾性体層22は、シリコンゴム・
テフロン(登録商標)ゴム・クロロプレンゴム・ウレタ
ンゴム・EPDMなどの弾性材料に、カーボンや酸化亜
鉛などの金属酸化物を配合分散して電気抵抗値(体積抵
抗率)を105〜1011Ω・cmの中抵抗に調整した、
ソリッドあるいは発泡肉質の層である。
【0028】本例の画像形成装置はA4サイズの転写材
(紙葉体)24を縦送りして用いるもので、中間転写ロ
ーラ20の周長はそのA4サイズ転写材24の長さより
も若干大きい314mm(ローラ外径100mm)に設
定してある。弾性体層22は肉厚を8mm、アスカーC
硬度で20°〜40°の範囲に設定した。
【0029】この中間転写ローラ20は感光ドラム1に
対して並行に軸受させて感光ドラム1の下面部に接触さ
せて配設してあり、感光ドラム1と同じ周速度で矢示の
反時計方向に回転する。
【0030】25は中間転写ローラ20に対して並行に
軸受させて中間転写ローラ20の下面部に接触させて配
設した転写ローラであり、中間転写ローラ20と同じ周
速度で矢示の時計方向に回転する。
【0031】この転写ローラ25は芯金ローラ26と、
その外周に形成した薄層の離型層27からなり、離型層
27は本例ではPFA・PTFE等のフッ素樹脂を用
い、20〜100μmの厚さとした。
【0032】感光ドラム1に対する第1〜第4色のトナ
ー画像の順次形成プロセスは前述図10の装置の場合と
同じである。トナーは非磁性の体積平均粒径5〜8μの
1成分トナーであり、固有電荷量−8〜−18μc/g
rの負極性トナーを用いた。
【0033】感光ドラム1から中間転写ローラ20の外
周面への第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写は中
間転写ローラ20の芯金21に該中間転写ローラに対す
る第1のバイアス電源61からトナーとは逆極性(+)
の転写バイアスが印加された状態で実行される。その印
加電圧は本例の場合+2KV〜+5KVである。
【0034】感光ドラム1から中間転写ローラ20への
第1〜第4色のトナー画像の順次転写実行過程におい
て、転写ローラ25の芯金26には転写ローラに対する
第2のバイアス電源29からトナーと同極性(−)のバ
イアス電圧が印加されている。このバイアス電圧により
転写ローラ25から中間転写ローラ20へとトナー画像
を反発する電界が生じて、転写ローラ25に中間転写ロ
ーラ20側のトナー画像が転移することが阻止される。
【0035】感光ドラム1上のトナー画像が中間転写ロ
ーラ20に転写される場合、非画像部の電位はトナー画
像部電位と異なっており、芯金21の電位を基準とした
場合、非画像部との電位差がトナー画像部との電位差よ
りも大きいために転写電流は非画像部により多く流れ
る。
【0036】この傾向は中間転写ローラ20の抵抗値が
低い場合に顕著に生じ、例えば非画像部への電流値がト
ナー画像部への電流値の2倍以上となる場合には、非画
像部の電界がトナー画像に影響を及ぼして、トナー画像
が周辺に「とびちり」を生じてしまう。つまり、低抵抗
のローラ20は中間転写体には適していない。
【0037】反対に高抵抗のローラの場合にはバイアス
電源61の形成できる電界が余りに小さくなり、中間転
写自体が損なわれてしまう。
【0038】従って、105〜1011Ω・cm、好まし
くは107〜1010Ω・cmの範囲の中抵抗のローラが
中間転写体には好適である。この範囲の体積抵抗値の弾
性体積22を用いれば、+2〜+5KVを芯金21に印
加することにより、上述した適正な転写電流値を設定す
ることが出来る。
【0039】即ち、第1の像担持体である感光ドラム1
から中間転写体である中間転写ローラ20にトナー画像
を転写するとき、非画像部へ流れる電流値はトナー画像
部へ流れる電流値の2倍より小さくして、非画像部の電
界がトナー画像部に影響を及ぼしてトナー画像が周辺に
飛び散ってしまうのを防止することができる。
【0040】感光ドラム1側から中間転写ローラ20側
へ順次に重畳転写された第1〜第4色のトナー画像の転
写材24への転写は、給紙カセット9側から中間転写ロ
ーラ20と転写ローラ25との圧接ニップ部nに所定の
タイミングで転写材24が給送されると共に、転写ロー
ラ25の芯金26に対するバイアス電源が第2のバイア
ス電源29から第1のバイアス電源28に切り換り、芯
金26に対してトナーと逆極性(+)の転写バイアスが
印加される。この転写バイアスは中間転写ローラ20の
芯金21に対してバイアス電源61から印加されている
トナーと逆極性(+)のバイアスよりも絶対値が大きく
なるようにしてあり、この転写バイアスにより中間転写
ローラ20側のトナー画像が中間転写ローラ20と転写
ローラ25との圧接ニップ部nに給送された転写材24
側に転写されていく。トナー画像転写を受けた転写材2
4は定着器15へ導入される。
【0041】転写材24が圧接ニップ部nを通過する
と、中間転写ローラ20の芯金21及び転写ローラ25
の芯金26に対するバイアス電源がそれぞれトナーと同
極性(−)のバイアスを印加する第2のバイアス電源6
2,29に切り換えられる。
【0042】このバイアス切り換えにより中間転写ロー
ラ20面の転写残りトナーが感光ドラム1面側へ戻され
てクリーニング装置14に回収されることで中間転写ロ
ーラ20面は清掃される。
【0043】転写ローラ25面に付着したトナーも中間
転写ローラ20面に戻され、更に感光ドラム1面に戻さ
れてクリーニング装置14に回収されることで転写ロー
ラ25の清掃もなされる。
【0044】このように中間転写ローラ20は弾性層2
2が中抵抗であるためトナーと同極性のバイアス印加
(クリーニングバイアス)によって転写残りトナーを感
光ドラム1面側に十分に戻し転移させてクリーニング状
態にすることができ、特別なクリーニング装置の配備を
必要とせず、装置構成を簡略化できる。
【0045】また中間転写ローラ20の駆動は芯金21
と一体的に設けたギヤ(不図示)に依っており、中間転
写体がベルト5(図10)である場合のようにベルト片
寄り防止機構のような複雑な構成は必要とせず、装置構
成を簡略化できる。
【0046】<第2の実施例>(図2〜図4) 前記第1の実施例の装置(図1)では中間転写ローラ2
0から転写材24へのトナー画像の転写は中間転写ロー
ラ20とこれに圧接して設けた転写ローラ25との圧接
ニップ部nに転写材24を給送して行なわせたが、本実
施例では図2のように感光ドラム1と中間転写ローラ2
0との転写ニップ部Nに対して転写材24を給送して行
わせるものであり、転写ローラ25の配設は不要とな
る。
【0047】感光ドラム1側から中間転写ローラ20側
への第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写は中間転
写ローラ20の芯金21に対して第1のバイアス電源6
1からトナーと逆極性(+)の転写バイアスが印加され
ることで実行される。
【0048】中間転写ローラ20側から給送転写材24
側へのトナー画像の転写は図3の模型図のように中間転
写ローラ20の芯金21に対するバイアス電源が第1の
バイアス電源61から第2のバイアス電源62に切り換
えられて芯金21にトナーと同極性(−)のバイアス電
圧が印加されることで実行される。
【0049】単色プリントの場合には図4のように、感
光ドラム1側のトナー画像(単色トナー画像)taを中
間転写ローラ20に転写することなく、感光ドラム1と
中間転写ローラ20との転写ニップ部Nに転写材24を
所定のタイミングで給送し、中間転写ローラ20の芯金
21には第1のバイアス電源61からトナーと逆極性
(+)の転写バイアスを印加することで感光ドラム1側
のトナー画像taを直接に転写シート24面に転写tb
るようにしてもよく、この場合はプリント工程が短縮で
きる。
【0050】感光ドラム1と中間転写ローラ20の間に
転写材24が存在する場合も前記第1の実施例で述べた
トナー画像部と非画像部の転写電流のアンバランス関係
があり、中間転写ローラ20の弾性体層22が中抵抗で
あることにより、良好な転写が達成される。
【0051】図3・図4の何れの場合も転写材24に対
するトナー画像転写終了後の中間転写ローラ20の付着
トナーの除去は該ローラ20の芯金21に対して第2の
バイアス電源62にてトナーと同極性(−)のバイアス
電圧を印加することでローラ20の付着残存トナーが感
光ドラム1側へ戻し転移して感光ドラム1のクリーニン
グ装置14により回収され、ローラ20のクリーニング
がなされる。
【0052】<第3の実施例>(図5) 図5は本実施例の画像形成装置の概略構成図である。本
例の装置は中間転写ローラ20に対するバイアス電源を
第1〜第3と3つ有する。他の構成は前述第2の実施例
装置(図2)と同じである。第1と第2のバイアス電源
61・62は前述第2の実施例装置の場合と同様に、そ
れぞれ、感光ドラム1から中間転写ドラム20へのトナ
ー画像転写時に中間転写ローラ20の芯金21にトナー
と逆極性(+)の転写バイアスを印加する電源と、中間
転写ローラ20から転写材24へのトナー画像転写時に
中間転写ローラ20の芯金21にトナーと同極性(−)
の転写バイアスを印加する電源である。
【0053】第3のバイアス電源63はクリーニングバ
イアス印加電源であり、中間転写ローラ20から転写材
24に対するトナー画像の転写終了後、中間転写ローラ
20の芯金21に対するバイアス電源が第2の電源62
から第3のバイアス電源63に切り換えられて中間転写
ローラ20に対してトナーと同極性(−)のクリーニン
グバイアス電圧が印加されることで中間転写ローラ20
の外周面に残存した転写残りトナーが転写ニップ部Nに
おいて感光ドラム1面側へ戻されて該中間転写ローラ2
0のクリーニングがなされる。感光ドラム1面側へ戻さ
れたトナーはクリーニング装置14で回収されて感光ド
ラム1面もクリーニングされる。
【0054】<第4の実施例>(図6・図7) 本実施例は転写材24の両面にプリント可能な両面プリ
ント画像形成装置である。
【0055】図6において、45・46はそれぞれマイ
ナス極性のトナーを収容したネガ現像器と、プラス極性
のトナーを収容したポジ現像器である。
【0056】感光ドラム1面に対して、まず第1面の画
像情報の潜像形成と、その潜像のネガ現像器45(ポジ
現像器46は不作動に保持)による現像がなされ、その
マイナス極性トナー画像が一旦中間転写ローラ20の外
周面に中間転写される。この中間転写はローラ20の芯
金21に対して第1のバイアス電源61よりプラス極性
のバイアス電圧が印加されることで実行される。
【0057】次いで、感光ドラム1面に対して第2面の
画像情報の潜像形成と、その潜像のポジ現像器46(ネ
ガ現像器45は不作動に保持)による現像がなされる。
【0058】このトナー画像の形成と同期取りされて給
紙カセット9側から感光ドラム1と中間転写ローラ20
との転写ニップ部Nに対して転写材24が給送される。
【0059】給送転写材24が転写ニップ部Nに入る直
前に中間転写ローラ20の芯金21に対するバイアス電
源が第1のバイアス電源61側から第2のバイアス電源
62側に切り換えられて芯金21に対してマイナス極性
のバイアス電圧が印加される。図7のように、これによ
り給送転写材24の第1面(下向き面)に対して中間転
写ローラ20面側に転写担持されているマイナス極性ト
ナー画像tcが、また給送転写材24の第2面(上向き
面)に対して感光ドラム1面側のプラス極性トナー画像
dがそれぞれ転写されていく。
【0060】転写ニップ部Nを出た転写材24は両面に
トナー画像を載せており、トナー画像が他物と擦れない
ように定着器15へ導かれるように、搬送ガイド13は
ファン13aにより上向き気流が生じるように構成され
ている。こうして定着器15へ導かれた転写材24の両
面側のトナー画像がそれぞれ定着処理される。
【0061】このように中間転写体としてローラ20を
利用することで簡単な紙搬送経路で両面プリントを実現
することができる。
【0062】片面プリントモードの場合はネガ現像器4
5又はポジ現像器46の何れかを用いて感光ドラム1面
上にトナー画像を形成し、転写材24を転写ニップ部N
へ給送し、中間転写ローラ20の芯金21にトナーと逆
極性のバイアス電圧を第1又は第2のバイアス電源61
又は62にて印加すればよい。
【0063】このように極性の異なるトナーの転写を行
なう場合にも中間転写体としての中抵抗のローラ20は
安定した転写性能を発揮し、良好な画像が得られる。
尚、以上の説明では1層の弾性層22を備えた中間転写
ローラ20を例示したが、複数層構成の弾性層22或は
弾性層22上に平滑な表面層を形成した構成等を用いる
ことも出来る。
【0064】以上第1〜第4の実施例で説明したよう
に、中抵抗の弾性体ローラ20を中間転写体乃至転写ロ
ーラとして用いることで、転写画像の乱れを防ぎ、かつ
簡単な機構で、中間転写体を用いた画像形成装置を実現
できる。
【0065】以下の第5乃至第7の実施例は前述第1乃
至第4の実施例の装置のように中間転写体として中抵抗
のローラ体を用いた装置の更なる改良発明についての実
施例である。
【0066】(1)中間転写体20の中抵抗弾性層22
は、前述したように弾性材にカーボンや金属酸化物等を
添加分散する事によって抵抗を調整している。そのよう
な中抵抗弾性層22は、製造時に抵抗値が振れたり、環
境によって抵抗値が変動する。そのような中抵抗弾性層
22の抵抗値変動が生じても安定した中間転写を行わな
ければならない。
【0067】従来の定電圧制御では、中間転写体20の
抵抗値が高い場合、感光ドラム1に十分な電流を流す事
ができないので、感光ドラム1上のトナー画像を中間転
写体20に十分転写できなくなり、転写不良が発生す
る。また、逆に高湿度環境下において中間転写体20の
抵抗値が低下した場合には適正電流値以上の電流が感光
ドラム1に流れてしまい、ドラムメモリーや転写したト
ナーが再び感光ドラム1に戻ってしまう再転写現象など
が発生してしまう。
【0068】さらに、第1色から第4色のトナー画像を
転写する際の適正転写電圧がそれぞれ違うので制御が困
難であった。
【0069】(2)高湿度環境下では、中間転写体20
の抵抗値が低下するだけでなく、転写材24の抵抗値が
大幅に低下し、中間転写体20上の画像を転写材24上
に転写する際の適正転写電圧が変動する。
【0070】したがって、常湿環境下で適正な転写電圧
でも、転写材24の抵抗が極端に低下する高湿度環境下
ではその転写電圧では強すぎて、転写電流の転写材突き
抜け現象が発生したり、中間転写体20上のトナーの存
在する部分には転写電流が流れにくく、トナーの存在し
ない部分には転写電流が集中してしまい、この結果、画
像の「とびちり」現象が発生することもある。
【0071】また、これらの問題は、中間転写体20の
抵抗が比較的高い場合には、感光ドラム1,中間転写体
20,転写材24を含めた系全体の抵抗値が転写材24
の抵抗に左右されにくいので発生しにくいが、中間転写
体20の抵抗が低い場合には転写材24の抵抗変動に系
全体の抵抗が大きく影響されるので発生しやすくなる。
特に高湿度環境下においては長期の放置により、中間転
写体20の抵抗が 1/2〜1/3 と大幅に低下する傾向にあり、この事が上記現象を生じ
易くさせるための主たる原因ともなっている。
【0072】(3)また、画像形成装置が自動両面画像
形成機能や多重画像形成機能等を備えたものである場合
においては、転写材24の第1面(また第1回目)の画
像転写が実行されてその転写画像の定着処理がなされる
ことで、転写材24は水分が蒸発して高抵抗化した状態
となる。
【0073】従って、この転写材24を第2面(または
第2回目)の画像転写のために再び転写部へ挿通する
と、この時の転写材24は上記のように高抵抗化してい
るので、第1面(または第1回目)の画像転写時に良好
な転写が行われる転写電圧よりも第2面(または第2回
目)の画像転写時に良好な転写を行うためには、より大
きな転写電圧を印加しないと転写不良が発生する。
【0074】以下の第5〜第7の実施例は、中間転写体
として中抵抗のローラ体を用いた装置について、更に上
記の問題点を解消した発明についての実施例である。
【0075】<第5の実施例>(図8) 図8は本実施例の画像形成装置の構成略図であり、前述
第2の実施例の装置(図2)と大略同じ構成である。
【0076】中間転写体である中間転写ローラ20はパ
イプ状の芯金21上に、EPDM等よりなる弾性体に微
細カーボンまたは金属粉体を均一に分散させて、体積抵
抗率105〜1011Ω・cmに調整した弾性層22で被
覆したものを使用している。中間転写ローラ20の周長
は転写材24の長さより若干大きくとってあり、本実施
例においては転写材24はA4サイズを縦送りして用い
るので、中間転写ローラ20は外径100mm、周長3
14mmとし、弾性層22は肉厚を8mmとし、アスカ
ーC硬度で30度〜50度の範囲に設定した。
【0077】具体的に、プロセススピード90mm/s
ec、感光ドラム1の直径30mmとした。
【0078】50は中間転写ローラ20のバイアス電源
であり、該バイアス電源50は、定電流電源としても、
定電圧電源としても使用する事ができ、さらに極性も変
える事が可能なように構成されている。
【0079】51は中間転写ローラ20のバイアスの電
圧検出手段、52はCPU、53はI/0ポート、54
はメモリ、56はアースである。
【0080】以下に、本実施例の制御を説明する。
【0081】.CPU52によりシーケンス制御を行
い、中間転写ローラ20の芯金21に、本実施例ではI
=4μAの定電流を流す様な電圧VT0を印加して、中間
転写ローラ20を定電流制御して感光でラム1から中間
転写ローラ20へトナー画像を転写する。
【0082】もちろん、第1色から第4色まで転写を重
ねる毎に中間転写ローラ20上のトナー量が増加し、電
圧VT0も増加する。また、1色の画像内でもトナー量に
応じて電圧VT0が変化する。なお、この時の電圧VT0
トナーと逆極性である。
【0083】.したがって、第4色目のトナー像を転
写している時点が、カラー画像全体を合わせた抵抗値を
反映しているものと考えられる。この時の定電流バイア
ス制御時の転写電圧VT0を測定し、この時の平均値[V
T0]を制御に用いる電圧VTとする。
【0084】.定数aとbを予め設定の所定値a1と
b1とした転写電圧算定式(A)に従って測定電圧VT
に対応した適正転写電圧値Vを算出させる。
【0085】 |V|=a・|VT|+b ……(A) そして、中間転写ローラ20上のトナー画像を転写材2
4に転写する際、その算出転写電圧値Vにて中間転写ロ
ーラ20を定電圧制御して転写材24へトナー像の転写
を実行させる。また、この時の転写電圧Vは、トナーと
同極性となるように印加する。
【0086】具体的に、定数aとbを、 a1=1.0、 b1=1.2 とした場合、良好な転写画像を得ることができた。
【0087】また、算定式(A)の定数項bは、転写時
(通紙時)における転写材抵抗による電圧降下を想定し
て設定された項である。
【0088】<第6の実施例>本実施例の画像形成装置
自体は前記第5の実施例と同様であるが、下記のような
手順で制御を行う。
【0089】.CPU52によりシーケンス制御を行
い、中間転写ローラ20の芯金21に、本実施例ではI
=4μAの定電流を流す様な電圧VT0を印加して、中間
転写ローラ20を定電流制御して感光ドラム1から中間
転写ローラ20へトナー画像を転写する。
【0090】もちろん、第1色から第4色まで転写を重
ねる毎に中間転写ローラ20上のトナー量が増加し、電
圧VT0も増加する。また1色の画像内でもトナー量に応
じて電圧VT0が変化する。なお、この時の電圧VT0は、
トナーと逆極性である。
【0091】.したがって、第4色目のトナー像を転
写している時点が、カラー画像全体を合わせた抵抗値を
反映しているものと考えられる。この時の定電流バイア
ス制御時の転写電圧VT0を測定し、この時の平均値[V
T0]を制御に用いる電圧VTとする。
【0092】.その測定電圧VTを基準電圧(判定電
圧)V1と比較させる。
【0093】.この比較で|VT|≧V1の場合は通
常の制御、即ち、前記第5の実施例と同様に定数aとb
を予め設定の所定値a1とb1とした前記転写電圧算定
式(A)に従って測定電圧VTに対応した適正転写電圧
値Vを算出させる。
【0094】そして、中間転写ローラ20上のトナー画
像を転写材24に転写する際、その算出転写電圧値Vに
て中間転写ローラ20を定電圧制御して転写材24へト
ナー像の転写を実行させる。また、この時の転写電圧V
はトナーと同極性である。
【0095】.しかし、で|VT|<V1の場合
は、高湿度環境において中間転写体20の抵抗値が低下
し、同時に転写材24の抵抗値も低下して、転写時に転
写電流の転写材突き抜け現象や転写電流過多による「と
びちり」現象が出易い状態になっているものと判断し、
転写電圧算定式(A)で算出される電圧Vが小さめにな
るように定数aとbを適切なa2とb2に変更制御さ
せ、定数a,bを、a2とb2に変更した転写電圧算定
式(A)に従って測定電圧VTに対応した適正転写電圧
値Vを算出させる。
【0096】そして、中間転写ローラ20上のトナー画
像を転写材24に転写する際、その算出転写電圧値Vに
て中間転写ローラ20を定電圧制御して転写材24へト
ナー像の転写を実行させる。また、この時の転写電圧V
はトナーと同極性である。
【0097】具体的に、上記において基準電圧V1=1
KV、算定式(A)の定数aとbを、 a1=1.0、 b1=1.2、 a2=2.2、 b2=0 とした。
【0098】このようにすることで測定電圧VTの絶対
値が1KV(=V1)以上の場合には、上記のように
適正転写電圧値Vの算定、その算定電圧値Vによって中
間転写体20から転写材24への転写時に、中間転写ロ
ーラ20の定電圧制御が実行される。
【0099】測定電圧VTが1KV以下となった場合に
は上記のように転写電圧を弱く出力する適正転写電圧
値Vの算定、その算定電圧値Vによって転写時に、中間
転写ローラ20の定電圧制御が実行される。
【0100】測定電圧VT=1KVにおいては、 a1・|VT|+b1=a2・|VT|=b2 となるために制御電圧の連続が保たれているが、必ずし
も連続になっている必要はない。
【0101】さらに、定数a,bを決定するための判断
基準となる電圧はV1の1つだけでなく、複数個用いて
も良い。
【0102】また、転写電圧算定式(A)の定数項b
は、転写時(通紙時)における転写材抵抗による電圧降
下分を想定して設定された項である。
【0103】従って高温高湿環境下で転写材24が吸湿
して転写材抵抗が低下した場合、この定数項bを小さく
する事によって転写電圧Vの最適化がなされる。
【0104】<第7の実施例>(図9) 図9は本実施例の画像形成装置の構成略図であり、前述
第5の実施例の装置(図8)と大略同じ構成である。
【0105】感光ドラム1上のトナー画像が中間転写ロ
ーラ20上に転写された後、感光ドラム1と中間転写ロ
ーラ20との転写ニップ部Nに挿通されて、第1面に対
する画像転写を受けた転写材24は、定着器15で第1
面転写画像が定着された後、画像形成装置本体下部に取
り付けられた再給送装置80によって、転写材24は矢
印cの経路で反転装置81へと搬送され、反転装置81
により反転されて、矢印dの経路で再び転写ガイド12
に導入され、感光ドラム1と中間転写ローラ20の転写
ニップ部Nに挿通されて転写材24の第2面に対する画
像転写が実行される。なお、反転装置81の作動をオフ
すると、転写材24は反転されずに多重転写が実行され
る。
【0106】このような装置においては前述したよう
に、第2面に対する画像転写のために転写ニップ部Nへ
再給送される第1面画像転写済の転写材24は第1面の
画像定着時の熱によって脱湿されて転写材24の抵抗値
が、第1面の画像転写時よりも高くなってしまう。
【0107】したがって、高湿度下では、第1面に対す
る画像転写時の転写材24は低抵抗化しており、この転
写材24の第1面に対する画像転写時においては、前記
第10の実施例で説明したように転写電圧を下げてやら
ないと転写電圧過多による画像不良が発生する。すなわ
ち、転写材24の第1面の画像転写時と第2面の画像転
写時とでは共に満足する条件がない。
【0108】このような場合には、転写材24の第1面
転写と第2面転写という条件も考慮して各場合において
転写電圧算定式(A)の定数a,bを決定してやれば良
い。
【0109】したがって、前記第6の実施例の〜の
手順によって、第1面に画像形成した後、再給送装置8
0により第2面画像形成時には、 .両面画像形成における第2面画像形成モード時の場
合の転写電圧算定式(A)の定数a,bを予め設定の所
定値a3とb3とした転写電圧算定式(A)に従って測
定電圧VTに対応した適正転写電圧Vを算出させる。
【0110】そして、中間転写ローラ20上のトナー像
を転写材24に転写する際、その算出転写電圧値Vにて
中間転写ローラ20を定電圧制御して転写材24へ第2
面画像の転写を実行させる。また、この時の転写電圧V
は、トナーと同極性である。
【0111】上記の制御によって、両面及び多重印字
の場合の転写も良好に実行することが出来る。
【0112】具体的に、 (a)比較用の基準電圧V1=1.0KV (b)|VT|≧V1の場合の第1面画像形成モード時
の転写電圧算定式(A)の定数a,bを a1=1.0、 b1=1.2 (c)|VT|<V1の場合の第1面画像形成モード時
の転写電圧算定式(A)の定数a,bを a2=2.2、 b2=0 (d)両面画像形成における第2面画像形成モード時の
場合の転写電圧算定式(A)の定数a,bを a3=1.0、 b3=1.7 として制御を行なった。
【0113】この結果、前述の高湿度環境下で転写材2
4の抵抗値が低い場合でも転写材24の第1面に対する
画像転写時は、定数a=a2,b=b2となり、前述の
第10の実施例で示したのと同様に、転写電圧過多によ
る転写電流の転写材突き抜けや飛び散り現象を防止する
ことが出来た。
【0114】更に、第1面の転写画像の定着処理で除湿
されて高抵抗化した転写材の第2面に対する画像転写時
は、転写材24の高抵抗化による転写電流不足による転
写不良に対し、定数a=a3,b=b3とすることで、
転写不良の生じない転写電圧とすることが出来た。
【0115】また、算定式(A)の定数項bは、転写時
(通紙時)における転写材抵抗による電圧降下分を想定
して設定された項である。従って、定着器15により転
写材24が脱湿されて転写材抵抗が大きくなった場合、
この定数項bを大きくすることによって転写電圧Vの最
適化がなされると思われる。
【0116】なお上述第5乃至第7の実施例は上述した
高湿度環境下における転写性能の改良に限定されるもの
ではなく、常湿度や低湿度の環境下における転写性能の
最適化を図ることにも応用できることは言うまでもな
い。
【0117】第5乃至第7の実施例は、第1の像担持体
上に形成された画像を、中抵抗のローラで構成された中
間転写体上に転写した後、第2の像担持体上に更に転写
する画像形成装置において、中抵抗の中間転写体の抵抗
値や、転写材の抵抗値が環境変動等に伴い、大幅に変動
しても、第1の像担持体上の画像を中間転写体上に転写
する際には、中間転写体に定電流バイアスを印加するこ
とで最適な転写性を得ることが出来、また、中間転写体
上の画像を転写材上に転写する際には、中間転写体に最
適電圧を印加して最適な転写性が得られる。更に、両面
または多重画像形成実行時の転写プロセスにおいても第
1面(又は第1回目)と第2面(又は第2回目)に差が
無く、常に安定した転写性が得られる。本発明において
中間転写体は前述図10のようなベルトタイプのもので
あってもよい。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の像担持体上の静電像を現像して得られたトナー画
像を中間転写体に静電的に転写した後、前記中間転写体
上のトナー画像を第2の像担持体に転写する画像形成装
置において、非画像部の電界がトナー画像部に影響を及
ぼしてトナー画像が周辺に飛び散ってしまうのを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例の画像形成装置の概略図
【図2】 第2の実施例の画像形成装置の概略図
【図3】 中間転写ローラから転写材への合成カラート
ナー画像の転写過程の模型図
【図4】 単色プリントの場合の転写過程の模型図
【図5】 第3の実施例の画像形成装置の概略図
【図6】 第4の実施例の画像形成装置の概略図
【図7】 両面プリントの転写過程の模型図
【図8】 第5の実施例の画像形成装置の概略図
【図9】 第7の実施例の画像形成装置の概略図
【図10】 従来の画像形成装置の一例の概略図
【符号の説明】
1 第1の像担持体としての感光ドラム 20 中間転写ローラ 24 第2の像担持体としての転写材 25 転写ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 和朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 七瀧 秀夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 竹内 昭彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の像担持体上の静電像を現像して得
    られたトナー画像を中間転写体に静電的に転写した後、
    前記中間転写体上のトナー画像を第2の像担持体に転写
    する画像形成装置において、 前記第1の像担持体から前記中間転写体にトナー画像を
    転写するとき、非画像部へ流れる電流値はトナー画像部
    へ流れる電流値の2倍より小さいことを特徴とする画像
    形成装置。
JP2001076734A 2001-03-16 2001-03-16 画像形成装置 Pending JP2001290381A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001076734A JP2001290381A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001076734A JP2001290381A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 画像形成装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16422692A Division JP3196329B2 (ja) 1992-05-29 1992-05-29 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001290381A true JP2001290381A (ja) 2001-10-19

Family

ID=18933619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001076734A Pending JP2001290381A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001290381A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024999A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024999A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8831452B2 (en) Image forming apparatus with transfer voltage detection
US7403729B2 (en) Image forming apparatus featuring first and second cleaning members wherein a voltage applied to the second cleaning member is changeable
JP3196329B2 (ja) 画像形成装置
US7106984B2 (en) Image forming apparatus
JP4487621B2 (ja) 転写装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH1124443A (ja) 画像形成装置
JP2614309B2 (ja) 画像形成装置
JP2717574B2 (ja) 画像形成装置
JP2012032573A (ja) 画像形成装置
JP4051905B2 (ja) 画像形成装置
JP2002278307A (ja) 画像形成装置及びその除電手段のバイアス制御方法
JP2004062086A (ja) 画像形成装置
JP2007101755A (ja) 画像形成装置
JP2002072592A (ja) 画像形成装置
JPH04251276A (ja) 画像形成装置の転写装置
JP2001290381A (ja) 画像形成装置
JP3678027B2 (ja) 画像形成装置
JPH11249459A (ja) 画像形成装置
JPH0540418A (ja) 画像形成装置
JP2006267646A (ja) 画像形成装置
JP3221121B2 (ja) 画像形成装置
JP2937698B2 (ja) 画像形成装置
JP2002049252A (ja) 画像形成装置
JP2003195657A (ja) 画像形成装置
JP3234017B2 (ja) 画像形成装置