JP2001290227A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2001290227A
JP2001290227A JP2000107972A JP2000107972A JP2001290227A JP 2001290227 A JP2001290227 A JP 2001290227A JP 2000107972 A JP2000107972 A JP 2000107972A JP 2000107972 A JP2000107972 A JP 2000107972A JP 2001290227 A JP2001290227 A JP 2001290227A
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Japan
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photographing
camera
light emitting
lens
emitting unit
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Application number
JP2000107972A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Honda
努 本田
Masataka Hamada
正隆 浜田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体に近い位置でステレオ撮影を行うとき
でもコマ画像に影が生じるのを効果的に抑制できるよう
にする。 【解決手段】 第1の撮影レンズ21aの上方位置にフ
ラッシュの第1の発光部33を配設し、第2の撮影レン
ズの上方における第1の撮影レンズ21aと同一距離だ
け離間した位置にフラッシュの第2の発光部34を配設
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1及び第2の撮
影レンズを備えたステレオ撮影が可能なカメラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一対の撮影レンズを備えたステレ
オ撮影可能な銀塩フィルムを用いるカメラはよく知られ
ている。このようなカメラで撮影された一対のコマ画像
は、それぞれ印画紙に焼き付けた後にビュアを用いるこ
とで奥行きのある立体画像として観察することができ
る。このビュアは、一対の印画紙を左右に並べて装着す
る印画紙装着部と、各印画紙の中心に向けて設置された
左右一対の透視レンズとから構成されたもので、一対の
透視レンズに両眼を当てて対応する印画紙画像を観察す
ることで左右の画像が合成され、奥行きのある立体画像
として観察することができるようにしたものである。
【0003】また、上記のような一対のコマ画像をスキ
ャナ等で読み取ることによりデジタルデータに変換し、
このデジタルデータを用いてパーソナルコンピュータ等
のモニタの表示面に立体画像として表示させるようにす
ることも検討されている。このように、コマ画像をパー
ソナルコンピュータ等のモニタの表示面に表示させるよ
うにする場合、デジタル方式のカメラでステレオ撮影す
ると、その画像データをそのまま利用することが可能に
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のステレオ撮影が可能なカメラにおいては、フラッシ
ュの発光部の配置位置について格別な考慮がなされてい
ないため、被写体に近い位置でステレオ撮影を行うとき
に一対のコマ画像のうちの一方に影が生じることがあ
り、こうしたときには適切な立体画像が得られない場合
が起り得るという問題があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、被写体に近い位置でステレオ撮影を行うとき
でもコマ画像に影が生じるのを効果的に抑制することが
できるカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、第1及び第2の撮影レンズを備
えたステレオ撮影が可能なカメラであって、フラッシュ
の発光部が被写体に対し前記第1及び第2の撮影レンズ
から見て均等な光量で光を照射し得る位置に配設されて
いることを特徴としている。
【0007】この構成によれば、フラッシュの発光部か
ら被写体に対し第1及び第2の撮影レンズから見て均等
な光量で光が照射されるので、被写体に近い位置でステ
レオ撮影を行った場合でもコマ画像に影が生じるのを効
果的に抑制することができる。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に係る
ものにおいて、前記発光部は、前記第1の撮影レンズに
対応して配設された第1の発光部と、前記第2の撮影レ
ンズに対応して配設された第2の発光部とを備えている
ことを特徴としている。
【0009】この構成によれば、各撮影レンズに対応し
てフラッシュの発光部が配設されているので、被写体に
対し各撮影レンズから見て均等な光量で光が照射される
ようになる。このため、被写体に近い位置でステレオ撮
影を行った場合でもコマ画像に影が生じるのを効果的に
抑制することができる。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項2に係る
ものにおいて、前記第1の発光部は、前記第1の撮影レ
ンズから所定方向に所定距離だけ離間した位置に配設さ
れたものであり、前記第2の発光部は、前記第2の撮影
レンズから前記第1の撮影レンズと同一方向でかつ同一
距離だけ離間した位置に配設されたものであることを特
徴としている。
【0011】この構成によれば、各撮影レンズに対し同
じ位置にフラッシュの発光部が配設されることになるの
で、被写体に対し各撮影レンズから見て均等な光量で光
が照射されるようになる。このため、被写体に近い位置
でステレオ撮影を行った場合でもコマ画像に影が生じる
のを確実に抑制することができる。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項1に係る
ものにおいて、前記発光部は、前記一対の撮影レンズの
光軸を結ぶ線の中点において直交する線上に配設されて
いることを特徴としている。
【0013】この構成によれば、各撮影レンズから等し
い位置にフラッシュの発光部が配設されることになるの
で、被写体に対し各撮影レンズから見て均等な光量で光
が照射されるようになる。このため、被写体に近い位置
でステレオ撮影を行った場合でも一方のコマ画像に影が
生じるのを効果的に抑制することができる。
【0014】また、請求項5の発明は、請求項2又は3
に係るものにおいて、前記第1及び第2の撮影レンズを
用いるステレオ撮影と、いずれか一方の撮影レンズのみ
を用いる一般撮影とが切り換え可能に構成され、ステレ
オ撮影のときには前記第1及び第2の発光部を動作さ
せ、一般撮影のときには使用しない撮影レンズに対応す
る発光部を動作させるようにするフラッシュ制御部を備
えたことを特徴としている。
【0015】この構成によれば、ステレオ撮影のときに
は第1及び第2の発光部が動作するので、被写体に対し
各撮影レンズから見て均等な光量で光が照射されるよう
になり、被写体に近い位置でステレオ撮影を行った場合
でもコマ画像に影が生じるのが効果的に抑制される。ま
た、一般撮影のときには使用しない撮影レンズに対応す
る発光部から光が照射され、使用する撮影レンズと発光
する発光部とが離間された状態となる結果、赤目現象が
効果的に抑制される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係るステレオ撮影が可能なカメラの外観構成を示す図
であり、図2は、そのカメラのブロック構成を示す図で
ある。これらの図において、カメラ10は、被写体に向
かって右側に配設された第1の撮影光学系21と、この
第1の撮影光学系21から所定の距離だけ離間して左側
に配設された第2の撮影光学系22と、ズーム/シャッ
タ駆動部23と、第1の撮影光学系21の背面側に配設
された第1の撮像部24と、第2の撮影光学系22の背
面側に配設された第2の撮像部25と、画像処理部26
と、メモリカード装着部27と、表示部28と、操作部
29と、フラッシュ制御部30と、全体の動作を制御す
るカメラ制御部31とを備えている。
【0017】第1の撮影光学系21及び第2の撮影光学
系22は、カメラを構成する筐体32の前面に配設さ
れ、ズーム/シャッタ駆動部23、第1の撮像部24、
第2の撮像部25、画像処理部26、メモリカード装着
部27、フラッシュ制御部30及びカメラ制御部31
は、筐体32の内部に配設されている。また、表示部2
8は、筐体32の背面側に配設され、操作部29は、筐
体32の外面適所に配設されている。
【0018】また、筐体32の前面における第1の撮影
光学系21の上方位置であって第1の撮影光学系21か
ら所定距離だけ離間した位置にフラッシュの第1の発光
部33が配設され、第2の撮影光学系22の上方位置で
あって第2の撮影光学系22から所定距離だけ離間した
位置にフラッシュの第2の発光部34が配設されてい
る。また、第1,第2の発光部33,34間にはファイ
ンダ窓35が配設され、筐体32の右方上面には操作部
29の一部を構成するレリーズボタン(シャッターボタ
ン)36が配設されている。
【0019】第1の撮影光学系21は、ズームレンズの
構成とされた第1の撮影レンズ21aを含むと共に、内
部に絞り兼用シャッタが組み込まれて構成されたもので
ある。また、第2の撮影光学系22は、ズームレンズの
構成とされた第2の撮影レンズ22aを含むと共に、内
部に絞り兼用シャッタが組み込まれて構成されたもので
ある。ズーム/シャッタ駆動部23は、ズームの駆動を
制御すると共に、シャッタの駆動を制御するものであ
る。
【0020】第1の撮像部24は、CCD(Charge Cou
pled Device)等の撮像素子で構成され、レリーズボタ
ン36がONされることにより出力される信号を受けて
駆動され、第1の撮影光学系21から導入された被写体
像を撮像するものである。この第1の撮像部24で撮像
された画像は、内部に配設されているA/D変換部でデ
ジタル信号に変換された後に画像処理部26に送出され
る。
【0021】第2の撮像部25は、第1の撮像部24と
同様に、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素
子で構成され、レリーズボタン36がONされることに
より出力される信号を受けて駆動され、第2の撮影光学
系22から導入された被写体像を撮像するものである。
この第2の撮像部25で撮像された画像は、内部に配設
されているA/D変換部でデジタル信号に変換された後
に画像処理部26に送出される。
【0022】画像処理部26は、入力されてきたデジタ
ル信号に対して画素補間、ガンマ変換、ホワイトバラン
ス調整、画像圧縮/伸長処理等の所定の信号処理を行
い、所定の画像データを得るものである。メモリカード
装着部27は、メモリカード等の記録媒体MCを着脱自
在に装着するものである。
【0023】このメモリカード装着部27に装着される
記録媒体MCには、カメラ制御部31からの指示により
画像処理部26で所定の信号処理が施された画像データ
が記録される一方、撮影日付、ステレオ撮影の対となる
画像であって左右の撮影光学系21,22に対応するコ
マ番号、レンズの焦点距離、カメラの種類、撮影倍率、
レンズのFNo.等の撮影情報が同時に記録される。
【0024】表示部28は、筐体32の後面側に配設さ
れた液晶表示器等で構成され、撮影時点におけるカメラ
の状態(例えば、レンズの焦点距離、ステレオ撮影又は
一般撮影の区別、フラッシュ発光の有無、合焦又は非合
焦の区別等)や被写体画像等を表示するものである。操
作部29は、上述のレリーズボタン36や、ステレオ撮
影モード及び一般撮影モードのモード切換えを行う切換
ボタン37等から構成されるものである。
【0025】フラッシュ制御部30は、レリーズボタン
36がONされたことに応じてフラッシュの第1,第2
の発光部33,34を発光制御するものであり、演算処
理を実行するCPU(Central Processing Unit)、所
定のプログラムやデータが記録されたROM(Read-Onl
y Memory)及びデータを一時的に記録するRAM(Rand
om Access Memory)から構成されている。カメラ制御部
31は、カメラ10の全体の動作を制御するものであ
り、演算処理を実行するCPU(Central Processing U
nit)、所定のプログラムやデータが記録されたROM
(Read-Only Memory)及びデータを一時的に記録するR
AM(Random Access Memory)から構成されている。
【0026】また、フラッシュ制御部30は、図3に示
すように、操作部29から入力される操作信号に応じて
カメラ制御部31により制御されるように構成されてお
り、操作部29の切換ボタン37の操作によりステレオ
撮影モードが選択されて第1,第2の撮影光学系21,
22及び第1,第2の撮像部24,25が駆動可能な状
態に設定されると、それに応じて、第1,第2の発光部
33,34を駆動可能な状態に設定する。また、切換ボ
タン37の操作により一般撮影モードが選択されて第1
の撮影光学系21及び第1の撮像部24のみが駆動可能
に設定されると、それに応じて第2の撮影光学系22に
対応する第2の発光部34のみが駆動可能となるように
設定する。
【0027】図4は、カメラ10の撮影動作を説明する
ためのフローチャートである。まず、図略の電源スイッ
チがONされて各部への給電が開始されると、ステレオ
撮影モード(3D撮影モード)にセットされているか否
かが判別される(ステップ#1)。この判別が肯定され
ると、ステレオ撮影モードの条件設定が行われる(ステ
ップ#3)。この段階で、撮影者により操作部29が操
作されてズーム設定が行われると、カメラ制御部31に
よりズーム/シャッタ駆動部23が動作されて第1,第
2の撮影光学系21,22の各焦点距離が調節される。
【0028】次いで、レリーズボタン36がONされた
か否かが判別され(ステップ#5)、この判別が肯定さ
れると図略の測距系からの信号を受けてカメラ制御部3
1によりズーム/シャッタ駆動部23が動作されてピン
トが合わされる一方、図略の測光系からの信号を受けて
露光調節が行われ、第1,第2の撮影光学系21,22
により第1,第2の撮像部24,25に対する露光が行
われる(ステップ#7)。このとき、同時にフラッシュ
制御部30によりフラッシュの第1,第2の発光部3
3,34が発光される。
【0029】次いで、画像処理部26で所定の画像処理
が行われ(ステップ#9)、カメラ制御部31からの指
示により記録媒体MCに画像データが記録される一方、
撮影日付、ステレオ撮影の対となる画像であって左右の
撮影光学系21,22に対応するコマ番号、レンズの焦
点距離、カメラの種類、撮影倍率、レンズのFNo.等
の必要な撮影データが記録され(ステップ#11)、ス
テレオ撮影モードにおける撮影動作が終了する。
【0030】このようにしてステレオ撮影されたコマ画
像は、フラッシュの第1,第2の発光部33,34が同
時に発光されることから被写体に近い位置でステレオ撮
影を行った場合でも影が生じないものとなる。すなわ
ち、フラッシュの第1,第2の発光部33,34が各撮
影レンズ21a,22aに対して同じ位置に配設されて
いることから被写体に対し各撮影レンズ21a,22a
から見て均等な光量で光が照射されるようになるため、
被写体に近い位置でステレオ撮影を行ってもコマ画像に
影が生じるのを効果的に抑制することができる。このた
め、その画像データ及び撮影データをパーソナルコンピ
ュータ等により処理することにより支障なくモニタの表
示面に立体画像として表示させることができる。
【0031】なお、ステップ#1で判別が否定される
と、一般撮影モードにセットされているものと判断され
て一般撮影モードの条件設定が行われる(ステップ#1
3)。この場合、例えば被写体に向かって右側に位置す
る第1の撮影光学系21により撮影が行われる。
【0032】一般撮影モードに設定された後、撮影者に
より操作部29が操作されてズーム設定が行われると、
カメラ制御部31によりズーム/シャッタ駆動部23が
動作されて第1の撮影光学系21の焦点距離が調節され
る。そして、レリーズボタン36がONされたか否かが
判別され(ステップ#15)、この判別が肯定されると
図略の測距系からの信号を受けてカメラ制御部31によ
りズーム/シャッタ駆動部23が動作されてピントが合
わされる一方、図略の測光系からの信号を受けて露光調
節が行われ、第1の撮影光学系21のシャッタが動作さ
れて第1の撮像部24に対する露光が行われる(ステッ
プ#17)。このとき、同時にフラッシュ制御部30に
より、使用しない第2の撮影光学系22の撮影レンズ2
2aに対応する第2の発光部34が発光制御される次い
で、画像処理部26で所定の画像処理が行われ(ステッ
プ#19)、カメラ制御部31からの指示により記録媒
体MCに画像データが記録される一方、撮影日付等の撮
影データが記録され(ステップ#21)、一般撮影モー
ドにおける撮影動作が終了する。なお、ステップ#5,
15で判別が否定されると、レリーズボタン36がON
されるまで待機する。また、ステレオ撮影モード及び一
般撮影モードの場合とも引き続き撮影を行う場合には、
ステップ#1に戻って各ステップが繰り返し実行され
る。
【0033】このようにして、一般撮影されたコマ画像
は、使用しない方の撮影レンズ22aに対応する第2の
発光部34が発光されることから、被写体が人物の場合
でも赤目現象の生じないものとなる。すなわち、使用す
る撮影レンズ21aと発光する発光部34とが離間され
ているため、赤目現象が生じるのを効果的に抑制するこ
とができる。
【0034】なお、上記撮影データのうち、撮影日付
は、カメラ内部にタイマー等を有する日付情報生成部を
配設しておき、この日付情報生成部から読み取ることに
より得るようにすればよい。コマ番号は、ステレオ撮影
が行われる毎に記録媒体MCの各コマ領域に対応して付
与され、左右で対となるようにRAM等に記録されるよ
うにしておき、ここから読み出すことで得ることができ
る。レンズの焦点距離は、本実施形態のようにズームレ
ンズの場合では、例えばレンズの移動量と対応させて予
めカメラ制御部31のROM等に記憶されており、レン
ズの移動量をセンサ等により検出して対応する値を読み
出すことで得ることができる。
【0035】また、カメラの種類についても、カメラ制
御部31のROM等に予め記憶されており、これを読み
出すことで得ることができる。撮影倍率は、例えば、レ
ンズの焦点距離と撮影距離とから周知の計算式に基づき
撮影時にカメラ制御部31で算出されてRAM等に記憶
されるようになっており、この記憶されている値を読み
出すことにより得ることができる。レンズのFNo.
は、撮影時に撮影者により設定された値がカメラ制御部
31のRAM等に記憶されるようになっており、この値
を読み出すことにより得ることができる。
【0036】図5は、本発明の第2の実施形態に係るス
テレオ撮影が可能なカメラの外観構成を示す図である。
この図5に示すカメラ100は、第1の撮影光学系21
の第1の撮影レンズ21aの光軸と、第2の撮影光学系
22の第2の撮影レンズ22aの光軸とを結ぶ線L1の
中点Oにおいて直交する直線L2上にフラッシュの発光
部38を1つだけ配設するようにしたものであり、その
他の構成については第1の実施形態のものと同一である
ため、その説明を省略する。この場合には、ステレオ撮
影の場合でも一般撮影の場合でも、常に同一の発光部3
8が発光制御されることになる。なお、図示のもので
は、発光部38は2つの撮影レンズ21a,22aの中
間に配設されているが、直線L2上であればいずれの位
置に配設されていてもよい。
【0037】このように構成されたカメラ100では、
第1の撮影レンズ21aと第2の撮影レンズ22aとの
中間に発光部38が配設されている。すなわち、同一の
被写体に対し第1,第2の撮影レンズ21a,22aか
ら見て均等な光量で照射可能な位置に配設されているた
め、被写体に近い位置でステレオ撮影を行うときでもコ
マ画像に影が生じるのを効果的に抑制することができ
る。
【0038】なお、本発明は、上記実施形態のものに限
定されるものではなく、以下に述べるような種々の変形
態様を採用することができる。
【0039】(1)上記実施形態では、カメラ10,1
00はデジタル方式のカメラであるが、銀塩フィルムを
用いるタイプのカメラであってもよい。この場合でも、
フラッシュの発光部を上記実施形態のものと同様の位置
に配設することができる。このように、銀塩フィルムを
用いるものでは、例えばコマ画像を印画紙に焼き付けた
後にビュアで立体画像として観察したり、コマ画像をス
キャナ等で読み取ってパーソナルコンピュータ等のモニ
タの表示面に立体画像として表示させるようにすればよ
い。
【0040】(2)上記実施形態では、カメラ10,1
00は、2つの撮影光学系21,22を備えた2眼式の
ものであるが、例えば図6に示すような3つの撮影光学
系を備えた3眼式のものや、4つ以上の撮影光学系を備
えたものであってもよい。この図6に示す3眼式のカメ
ラ(図6(a)はカメラの外観図、図6(b)は内部構
成図)は銀塩フィルムを用いる方式のものであり、第
1,第2の撮影光学系21,22やフラッシュの第1,
第2の発光部33,34等の構成については図1に示す
ものと同様であるが、以下の点に構成上の特徴を有して
いる。
【0041】すなわち、筐体120における第1の発光
部21の上方位置(発光部33と撮影光学系21間の距
離と略等距離の位置)に形成された窓孔121と、筐体
120の内部に配設されたレンズ122と、筐体120
の内部に配設された3枚のミラー123とを備えてい
る。これら窓孔121、レンズ122及びミラー123
により第3の撮影光学系が構成される。また、窓孔12
1の上方位置には、第3の撮影光学系のための第3の発
光部39が配設されている。
【0042】この構成によれば、第2の撮影光学系22
では被写体が障害物の影に隠れて撮影不能の場合でも第
3の撮影光学系では撮影可能となる場合があることか
ら、より確実にステレオ撮影が可能になる。デジタル方
式の場合では、窓孔121の位置に光学系と撮影系とを
配設するようにすればよい。
【0043】なお、図6に示す3眼式のカメラに代え
て、例えば、図7に示すような3眼式の構成とすること
も可能である。すなわち、この図7に示すものは、筐体
124の上部左右方向に第1の撮影光学系125と第2
の撮影光学系126とが配設されると共に、第2の撮影
光学系126の下方に第3の撮影光学系127が配設さ
れたものである。フラッシュの発光部128は、3つの
撮影光学系125乃至127から略等距離の位置(すな
わち、第1の撮影光学系125の撮影レンズと第2の撮
影光学系126の撮影レンズの光軸を結ぶ線の中点にお
いて直交する線と、第2の撮影光学系126の撮影レン
ズと第3の撮影光学系127の撮影レンズの光軸を結ぶ
線の中点において直交する線との交点)上に配設されて
いる。このように構成された3眼式のカメラにおいても
図6に示す3眼式のものと同様の理由により確実にステ
レオ撮影が可能になる。
【0044】(3)上記実施形態では、カメラ10,1
00は、2つの撮影光学系を一体に備えることにより2
眼式のものとして構成されたものであるが、これに限る
ものではない。例えば、単眼式のカメラを左右方向に2
台組み合せて2眼式のものとすることも可能である。図
8及び図9はその一例を示すものである。すなわち、図
8に示すものは、撮影レンズ131aを有する撮影光学
系131の上方位置にフラッシュの発光部132が配設
されてなる第1のカメラ133の左方側面に例えば雄型
コネクタを設けておくと共に、撮影レンズ134aを有
する撮影光学系134の上方位置にフラッシュの発光部
135が配設されてなる第2のカメラ136の右方側面
に例えば雌型コネクタを設けておき、第1,第2のカメ
ラ133、136を両コネクタの嵌合により電気的に接
続することで互いに交信可能にし、一方のカメラ133
又は136の操作部の操作により両方のカメラ133、
136のズームレンズの移動が可能になるようにすると
共に、一方のレリーズボタンの操作により両方のカメラ
133、136のシャッタ操作が可能となるように構成
したものである。
【0045】また、図9に示すものは、図8に示すもの
と同様の第1のカメラ133及び第2のカメラ136の
各下面にそれぞれ例えば雌型コネクタを設けておく一
方、各カメラ133,136の下方に位置する台座13
7に例えば雄型コネクタを設けておき、第1,第2のカ
メラ133,136と台座137の各コネクタを嵌合さ
せることにより第1,第2のカメラ133,136を電
気的に接続することで互いに交信可能にし、一方のカメ
ラ133又は136の操作部の操作により両方のカメラ
133,136のズームレンズの移動が可能になるよう
にすると共に、一方のレリーズボタンの操作により両方
のカメラ133,136のシャッタ操作が可能となるよ
うに構成したものである。これら図8及び図9の構成
は、銀塩フィルムを用いる方式のものでもデジタル方式
のものでも可能である。
【0046】(4)上記実施形態では、カメラ10は、
2つの撮影光学系21,22における2つのレンズ21
a,22a間の距離を固定したものであるが、これに限
るものではない。例えば、図10に示すような構成によ
りレンズ間の距離を可変できるようにしてもよい。この
図10に示すカメラは、筐体32が第1の撮影光学系2
1の設けられた主筐体32aと、第2の撮影光学系22
が設けられると共に、主筐体32aに対して左右両方向
にスライド可能に配設された副筐体32bとで構成され
たものである。図10(a)は副筐体32bを主筐体3
2a側に近接させた図、同図(b)は副筐体32bを主
筐体32aから引き出して離間させた図、同図(c)及
び(d)はスライド機構を概略的に示す図である。
【0047】すなわち、副筐体32bの手前下端部に主
筐体32a側に延びるスパイラルロッド141が取り付
けられる一方、主筐体32aの手前下端部適所にスパイ
ラルロッド141が螺合されるナット部材142が配設
されている。このナット部材142は、減速系143を
介して取り付けられた駆動モータ144により周方向に
沿って正逆両方向に回転可能となっている。また、主筐
体32aの背面側の上下位置にはガイド棒145,14
6が左右方向に延びるように配設される一方、副筐体3
2bに一体形成されている図略の係合部材がガイド棒1
45,146にスライド可能に係合されている。また、
主筐体32aの手前側における副筐体32b寄りの適所
には副筐体32bが押圧的に当接されるガイド板147
が配設されている。
【0048】このような構成において、操作部に設けら
れている所定のボタンを操作することで駆動モータ14
4が回転駆動されると、ナット部材142の回転方向に
応じてスパイラルロッド141が左右方向に移動し、副
筐体32bはガイド棒145,146に係合された状態
で主筐体32aに対して左右方向にスライドされること
になる。これにより、2つの撮影光学系21,22にお
ける2つのレンズ21a,22a間の距離が可変され
る。
【0049】この構成によれば、撮影した被写体画像を
従来技術で説明したようなビュアで観察するときには、
2つのレンズ21a,22a間の距離が人間の両眼間の
距離に近似した値となるように設定することが望ましい
ことから副筐体32bを例えば(a)に示す位置に移動
させることができる。また、モニタの表示面に立体画像
として表示させるときには、2つのレンズ21a,22
a間の距離が広いほど表示精度を高めることができるこ
とから副筐体32bを例えば(b)に示す位置に移動さ
せることができる。
【0050】(5)上記実施形態では、カメラ10は、
2つの撮影光学系21,22が固設されたものである
が、この構成に限るものではない。例えば、図11に示
すように、カメラ本体155の一方端面に単眼式又は2
眼式の撮像部156(図では2眼式)を図略のコネクタ
を介して交換自在に取り付けるようにしてもよい。この
構成によれば、ステレオ撮影のときだけ2眼式の撮像部
156を取り付けるようにすることで、常時はカメラが
大型化するのを効果的に避けることができる。この図で
は、撮像部156に第1の撮影レンズ157aを有する
第1の撮影光学系157と、第2の撮影レンズ158a
を有する第2の撮影光学系158との中間部にフラッシ
ュの発光部159を備えているが、フラッシュの発光部
を各撮影レンズの上方位置等に配設するようにしてもよ
い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至4の
発明によれば、フラッシュの発光部が被写体に対し第1
及び第2の撮影レンズから見て均等な光量で光を照射し
得る位置に配設されているので、被写体に近い位置でス
テレオ撮影を行うときでもコマ画像に影が生じるのを効
果的に抑制することができる。
【0052】また、請求項5の発明によれば、ステレオ
撮影のときには第1及び第2の発光部を動作させ、一般
撮影のときには使用しない撮影レンズに対応する発光部
を動作させるようにするフラッシュ制御部を備えている
ので、ステレオ撮影を行うときには被写体に近い位置で
行ってもコマ画像に影が生じるのを効果的に抑制するこ
とができ、一般撮影のときには赤目現象を効果的に抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るカメラの外観構
成を示す図である。
【図2】図1に示すカメラのブロック構成図である。
【図3】図1に示すカメラのフラッシュ制御部の動作を
説明するための制御構成を示す図である。
【図4】図1に示すカメラの撮影動作を説明するための
フローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るカメラの外観構
成を示す図である。
【図6】3眼式のカメラの構成を示す図であり、(a)
はその外観図、(b)は内部構成図である。
【図7】3眼式のカメラの別の構成を示す図である。
【図8】2眼式のカメラの他の構成を示す図である。
【図9】2眼式のカメラの別の構成を示す図である。
【図10】レンズ間の距離を可変にした2眼式のカメラ
の構成を示す図であり、(a)はレンズ間の距離を短く
した状態の図、(b)レンズ間の距離を長くした状態の
図、(c)及び(d)はスライド機構の構成を説明する
ための図である。
【図11】単眼式及び2眼式の撮像部を交換自在に取り
付けるようにしたカメラの構成を示す図である。
【符号の説明】
10,100 カメラ 21 第1の撮影光学系 22 第2の撮影光学系 30 フラッシュ制御部 33 第1の発光部 34 第2の発光部 38 発光部 21a 第1の撮影レンズ 22a 第2の撮影レンズ L1 一対の撮影レンズの光軸を結ぶ線 L2 一対の撮影レンズの光軸を結ぶ線の中点において
直交する線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の撮影レンズを備えたステ
    レオ撮影が可能なカメラであって、フラッシュの発光部
    が被写体に対し前記第1及び第2の撮影レンズから見て
    均等な光量で光を照射し得る位置に配設されていること
    を特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記発光部は、前記第1の撮影レンズに
    対応して配設された第1の発光部と、前記第2の撮影レ
    ンズに対応して配設された第2の発光部とを備えている
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記第1の発光部は、前記第1の撮影レ
    ンズから所定方向に所定距離だけ離間した位置に配設さ
    れたものであり、前記第2の発光部は、前記第2の撮影
    レンズから前記第1の撮影レンズと同一方向でかつ同一
    距離だけ離間した位置に配設されたものであることを特
    徴とする請求項2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記発光部は、前記一対の撮影レンズの
    光軸を結ぶ線の中点において直交する線上に配設されて
    いることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の撮影レンズを用いる
    ステレオ撮影と、いずれか一方の撮影レンズのみを用い
    る一般撮影とが切り換え可能に構成され、ステレオ撮影
    のときには前記第1及び第2の発光部を動作させ、一般
    撮影のときには使用しない撮影レンズに対応する発光部
    を動作させるようにするフラッシュ制御部を備えたこと
    を特徴とする請求項2又は3記載のカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103052915A (zh) * 2011-07-26 2013-04-17 松下电器产业株式会社 摄像装置
EP2952851A1 (fr) 2014-06-04 2015-12-09 QuantifiCare S.A. Dispositif pour la reconstruction d'une paire d'images en stéréophotogrammétrie

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FR3022022A1 (fr) * 2014-06-04 2015-12-11 Quantificare Dispositif pour l'acquisition d'une paire d'images en stereophotogrammetrie

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