JP2001290008A - 光学素子の製造方法 - Google Patents

光学素子の製造方法

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JP2001290008A
JP2001290008A JP2000106722A JP2000106722A JP2001290008A JP 2001290008 A JP2001290008 A JP 2001290008A JP 2000106722 A JP2000106722 A JP 2000106722A JP 2000106722 A JP2000106722 A JP 2000106722A JP 2001290008 A JP2001290008 A JP 2001290008A
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lenses
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Takeshi Mizuno
剛 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 そこで、本発明は、上述した実情に鑑みてな
されたものであり、小型化されてもなお精度がよく、且
つ大量生産を可能とする光学素子の製造方法の提供を目
的としている。 【解決手段】 複数のグレースケールマスクから形成さ
れているマスクアレイウェハ21を、レジスト層が形成
されているウェハ22上に載置する((A)及び(B)
に示す工程)。そして、マスクアレイウェハ21を介し
て、ウェハ21上に形成されているレジスト層を露光処
理する。その後、さらに現像処理して所定のレジストパ
ターンを形成する。そして、エッチング処理により、ウ
ェハ22上に複数のレンズ面を形成する((C)に示す
工程)。このような処理工程を、技術が確立されている
半導体プロセスを利用して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子を製造す
るための光学素子の製造方法に関し、詳しくは、光ピッ
クアップ等に使用される微小径の光学レンズに好適な光
学素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ系を利用した装置(光学デバイ
ス)として、光ピックアップが挙げられる。光ピックア
ップは、光磁気ディスク装置等の光ディスクシステムに
使用され、光磁気ディスクや相変化型光ディスク等の光
ディスクに記録された信号を読み取る、或いは光ディス
クへ信号を書き込むものとされている。
【0003】対物レンズには、単レンズや複数個のレン
ズからなるもの(組レンズ)がある。組レンズとして
は、いわゆる2群レンズ、3群レンズ、4群レンズ等が
挙げられる。
【0004】ここで、単レンズの作製手法としては、例
えば、レンズ母材を研磨加工して作製する手法、プレス
加工、或いはモールド成形による手法などが挙げられ
る。そして、単レンズにあっては、そのような手法によ
り1枚ずつ作製されていた。なお、レンズ母材として
は、ガラスやプラスチック、或いはこれに準じ、かつ代
替可能なものが用いられている。
【0005】また、複数のレンズからなるいわゆる組レ
ンズの作製については、上述したような同様な手法によ
り単レンズを1枚ずつ作製し、その後、アライメント、
組み立をすることによって、作製されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、上述
した光ピックアップ等を含めた光学デバイスの小型、軽
量化がますます重要となってきており、それに伴って、
レンズ系の小型化が不可欠となりつつある。
【0007】しかし、上述したような手法により、レン
ズを1枚ずつ作製し、さらには組レンズにあっては複数
枚のレンズを組み立てることから、小型、特に微小径を
有するレンズヘの適応が難しい、レンズが小型化(微細
化)するほどアライメント(組み立て)が困難になる、
等の問題があった。
【0008】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
なされたものであり、小型化されてもなお精度がよく、
且つ大量生産を可能とする光学素子の製造方法の提供を
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学素子の
製造方法は、上述の課題を解決するために、マスク形成
部材により、レンズ材料基板とされるウェハ上に複数の
レンズの曲面に応じたマスクを形成するマスク形成工程
と、マスク形成工程にて形成されたマスクを介してウェ
ハをエッチングして、ウェハ上に複数のレンズの曲面を
形成するレンズ面形成工程と、レンズ面形成工程にて複
数のレンズの曲面が形成されたウェハからレンズを個々
に分離するレンズ形成工程とを有する。
【0010】このような光学素子の製造方法は、ウェハ
上に複数のレンズを形成し、当該ウェハから複数の単レ
ンズを個々として得る。
【0011】また、本発明に係る光学素子の製造方法
は、上述の課題を解決するために、マスク形成部材によ
り、レンズ材料基板とされる複数枚の各ウェハ上に複数
のレンズの曲面に応じたマスクを形成するマスク形成工
程と、マスク形成工程にて形成されたマスクを介してウ
ェハをエッチングして、各ウェハ上に複数のレンズの曲
面を形成するレンズ面形成工程と、レンズ面形成工程に
て複数のレンズの曲面が形成された複数枚のウェハにつ
いて所定の重ね合わせをして、組レンズとして個々に分
離するレンズ形成工程とを有する。
【0012】このような光学素子の製造方法は、複数の
各ウェハ上に複数のレンズを形成して、当該複数のレン
ズを重ね合わせた状態から、複数の組レンズを個々して
得る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳しく説明する。この実施の形態は、本
発明を、レンズを製造するレンズの製造方法に適用した
ものである。先ず、一般的なレンズの形状について説明
する。
【0014】図1に示す単レンズ1は、片面が略非球面
の凸面2とされ、他方の面が略平面形状の平面3とされ
ている。このような単レンズ1は、凸面2、平面3が光
線の入射面或いは出射面とされる。
【0015】例えば、図1に示すように、凸面2が入射
面とされ、平面3が出射面とされた場合において、レン
ズ1に平行光線が入射されたときには、凸面2から入射
された光線は、当該レンズ1内を透過して、平面3から
出射され、被照射体100上に集光される。
【0016】従来においては、このような単レンズは、
研磨等の作製手法により1つずつ作製されており、特に
小型化(微細化)された場合には、精度や大量生産性に
不向きとされていた。本発明を適用したレンズの製造方
法は、小型化してもなお精度よくレンズを作製すること
ができ、且つ大量生産を可能とするものである。次に、
レンズの製造方法について説明する。
【0017】本発明が適用されたレンズの製造方法で
は、大別して、いわゆるグレースケールマスク(グレー
スケール露光マスクともいう。)を使用したレンズ曲面
の作製原理と、半導体ウェハの製造に使用する半導体プ
ロセスとを利用している。
【0018】一般的な半導体プロセスには、所望の箇所
にレーザ光を照射してフォトレジストの露光を行う露光
工程と、露光工程において露光されたフォトレジストを
現像により取り除く現像工程と、現像工程において残存
するフォトレジストをマスクとして、基板(ウェハ)の
エッチング加工を行うエッチング加工工程とがある。本
発明が適用されたレンズの製造方法では、このような半
導体プロセスを利用しつつ、グレースケールマスクを使
用してレンズを製造するものである。
【0019】例えば、半導体を形成する化合物半導体
(半導体材料)の中には、光ディスクの記録や再生に用
いられるようなさまざまな波長帯のレーザ光に対して透
過率を十分に有する材料が存在する。ここで、光ディス
クとしては、光磁気ディスクや相変化型光ディスク等が
挙げられる。
【0020】また、そのような化合物半導体には、形状
の制御が容易(製造が容易)なものも存在する。よっ
て、半導体材料をレンズ母材として使用して、半導体プ
ロセスによりレンズを製造することは可能であり、所望
の形状としたレンズを製造することができる。
【0021】例えば、半導体材料として、赤色帯のレー
ザ光に対し透過性のよいものにGaPが挙げられ、青色帯
のレーザ光に対し透過性のよりにGaN,ZnSe,ZnSが挙げ
られる。このような半導体材料は、ウェット或いはドラ
イエッチングによってサブミクロン単位で形状の制御可
能とされている。このようなエッチング加工では、エッ
チング時間を十分にとることで、数十〜100ミクロン程
度の任意の段差を形成することが可能である。反応性イ
オンエッチング(Reactive Ion Etching,RIE)等
は、特にエッチング速度の速いエッチング法として知ら
れている。
【0022】そして、半導体プロセスにおけるエッチン
グ加工としては、一般的なものとして、所定の形状を得
るために何らかの手法で材料表面にマスキングをして、
これに沿ってエッチング加工を施し、所定の段差形状を
形成するものがある。例えば、エッチング速度とエッチ
ング時間でエッチング深さを制御して、所望の段差形状
を得ることができる。
【0023】グレースケールマスクの使用は、エッチン
グ加工の前工程であるマスキング処理において使用され
るもので、被エッチング部材の表面を不連続な段差では
なく、連続的に変化する面形状を任意に形成することを
可能にするものである。言い換えれば、グレースケール
マスクは、エッチング加工に用いるガス等に対して所定
のグラデーション効果をもつようなものとされる。この
ように、グレースケールマスクの使用により、所定の球
面形状又は非球面形状をもたせたレンズの形成が可能に
なる。具体的には、次のようにグレースケールマスクを
使用することにより連続的な球面形状や非球面形状とさ
れたレンズを形成することができる。
【0024】エッチング加工では、レンズ母材上に形成
された所定のレジストパターンをエッチングすることに
よりレンズ曲面を形成している。そして、レジストパタ
ーンは、レジスト層に紫外線を照射して露光し、その後
現像することにより得られるものである。
【0025】グレースケールマスクは、そのようにレジ
スト層に照射される紫外線量を制御して、当該レジスト
層を所定パターンとして露光し、所定のレジストパター
ンを形成するためのものである。このようなグレースケ
ールマスクは例えば次のように形成されている。
【0026】グレースケールマスクは、表面にAgアル
カリハライドドープ層が形成されたいわゆるHEBS
(High Energy Beam Sensitive)ガラスを基板として用
いて作製されている。
【0027】Agアルカリハライドドープ層は、通常の
クラウンガラスをAg+イオン交換反応にさらすことに
より、ガラス表面に均一に形成される。例えば、Ag+
イオンのドープ層は3μm程度の厚さとされている。
【0028】そして、グレースケールマスクのガラス表
面に均一に形成されたドープ層に電子線ビームが照射さ
れて、Ag+イオンからAgになる。そして、Agの部
分では紫外線に対して吸収を示す。
【0029】このようなことから、Agとされた部分に
分布をもたせることにより、ドープ層内において紫外線
の吸収について異なる分布が形成されるので、グレース
ケールマスクは、透過される紫外線を異なるものとする
ことができる。具体的には、グレースケールマスクは、
紫外線の透過量について、中間値を有する階調の分布を
なすように形成されることで、紫外線の透過量分布が連
続的に変化するようになされている。例えば、Ag部分
がドープ層にある分布をもつようにするためには、電子
線照射量、電子線の加速電圧、ビーム電流、ビーム径が
制御された電子線ビームを照射することにより可能とさ
れる。
【0030】このようにグレースケールマスクは、各位
置における紫外線の透過量(紫外線の吸収量)が連続的
に調整されたものとして形成されている。これにより、
所定のレジストパターンを形成することができるように
なる。具体的には、グレースケールマスクにより、次の
ようにして、レンズ母材から所定形状とされたレンズを
形成することができる。
【0031】例えば、図2中(A)に示すように、レン
ズ母材11上に形成されているレジスト層12上にグレ
ースケールマスク13を載置する。そして、露光処理と
して、レジスト層12に対してグレースケールマスク1
3を介した紫外線の照射がなされる。ここで、グレース
ケールマスク13は、紫外線の透過量を上述のように連
続的に異なるように形成されている。
【0032】グレースケールマスク13を使用した露光
処理を行った後、現像処理をすることで、図2中(B)
に示すように、レジスト層12が、最終的なレンズ表面
形状に対応されたレジストパターンとして形成される。
【0033】そして、このレジスト層12をエッチング
マスクとして用いてリアクティブイオンエッチング等の
エッチング加工を施すことにより、図2中(C)に示す
ように、レンズ母材11の一旦面がマスクに応じた連続
的な球面又は非球面形状とされたレンズが形成される。
【0034】なお、曲率によって生じる段差量の最大値
が、実際のエッチング量の最大であるため、例えば数十
ミクロン程度のエッチング量を想定すると、有効径が数
百ミクロン程度のレンズが実際に形成可能になる。な
お、有効径はレンズ性能によって異なり、これ以上も、
これ以下の当然あり得る。
【0035】また、エッチング量が少ない方向、つまり
一般に有効径が小さくなる方向のレンズ形成はより安易
になされるものであるため、極めて小さい有効径をもつ
レンズの形成の方がかえって容易とされる。よって、こ
のようなレンズ作製手法は、小型のレンズに適したもの
となっているといえる。
【0036】以上のように、グレースケールマスクを使
用することにより、段差なく連続的な形状とされた球面
又は非球面のレンズを形成することができる。そして、
本発明を適用したレンズの製造方法では、半導体プロセ
スを利用し、精度よい形状とされたレンズを形成してい
る。半導体プロセスでは、1枚のウェハから一度に大量
の半導体チップを製造することが可能とされ、従来より
確立されている技術である。半導体プロセスを利用した
レンズの製造方法については次のようになる。
【0037】上述したように、グレースケールマスクを
使用することにより、段差なく連続的な形状とされた球
面又は非球面のレンズを形成することが可能とされてい
る。半導体プロセスへの適用にあたっては、複数のグレ
ースケールマスクが含まれるウェハ、すなわちグレース
ケールマスクのアレイ形状からなるウェハ(以下、マス
クアレイウェハという。)を使用する。例えば、図3中
(A)に示すように、複数のグレースケールマスクGM
が形成されたウェハとしてマスクアレイウェハ21が形
成されている。
【0038】そして、このマスクアレイウェハ21を、
図3中(A)及び図3中(B)に示すように、レンズ母
材とされるウェハ22上に載置する。ここで、ウェハ2
2は、例えば化合物半導体等のエッチング加工可能な材
料である。なお、ウェハ22上には、レジスト層が既に
形成されているものとする。
【0039】それから、図3中(B)に示すように、ウ
ェハ22上にマスクアレイウェハ21が載置された状態
において露光処理、そして現像処理を行う。現像処理に
より、レンズ母材とされるウェハ22上には、上述した
図2中(B)に示したようなレジストパターンが複数形
成される。
【0040】そして、エッチング加工をすることによ
り、図3中(C)に示すように、図1に示したレンズの
表面(曲面)とされる部分がアレイ形状とされたウェハ
23が形成される。すなわち、複数のレンズから構成さ
れるレンズアレイとされたウェハ23が形成される。以
下、このようにレンズアレイが形成されたウェハ23
を、単レンズアレイウェハ23と呼ぶ。そして、このよ
うに複数のレンズ面が形成された単レンズアレイウェハ
23からレンズを個々に分離することにより、図1に示
したレンズ1を得ることができるようになる。
【0041】このように、複数のグレースケールマスク
からなるマスクアレイウェハ21により、一度に多くの
レンズを製造することができるようになる。すなわち、
図2を用いて説明したように、1つのグレースケールマ
スクによりレンズ一つ一つを形成することとしてもよい
が、グレースケールマスクが所定配列(アレイ形状)さ
れているマスクアレイウェハを使用することにより、一
度に多くのレンズを製造することができる。そして、レ
ンズの製造方法では、利用する半導体プロセスが半導体
チップの製造分野において確立された技術となっている
ことから、単レンズは、精度のよい形状とされたものと
して製造することができるようになる。
【0042】また、ウェハへのレンズ曲面の形成が容易
であること、すなわち、レンズ形成の転写に汎用性があ
ることから、任意の光学性能を有したレンズの製造が可
能になる。
【0043】なお、上述の実施の形態では、レンズの製
造方法について半導体材料をベースとしたウェハ・バッ
チ・プロセスについて説明していが、これに限定される
ものではない。例えば、レンズの製造方法に、ウェット
又はドライ・エッチング技術のように、一般的に半導体
材料で用いられている製造プロセスを適用することも可
能で、さらに、ウェハ単位で処理可能な材料(ガラス
等)によりレンズを製造するものであれば、半導体プロ
セス及びそれに準じたプロセスを用いて、レンズを製造
することはできる。
【0044】また、製造される単レンズの形状について
は、上述した図1に示す単レンズ1の形状に限定される
ものではなく、他の形状とされた単レンズについても形
成することができる。
【0045】例えば、図4中(A)に示すように、片面
が球面又は非球面の凹面31aとされ、他方の面が略平
面形状の平面31bとされたレンズ31を製造すること
もできる。
【0046】また、図4中(B)に示すように、片面が
球面又は非球面の凸面32aとされ、他方の面が球面又
は非球面の凹面32bとされたレンズ32を製造するこ
ともできる。
【0047】また、図4中(C)に示すように、片面が
球面又は非球面の凸面33aとされ、他方の面も球面又
は非球面の凸面33bとされたレンズ33を製造するこ
ともできる。
【0048】なお、このような形状とされたレンズを製
造する場合には、そのような形状に対した紫外線の透過
量を有するグレースケールマスクからなるマスクアレイ
ウェハを使用することはいうまでもない。
【0049】次に、複数のレンズにより構成されている
組レンズの製造をするレンズの製造方法について説明す
る。
【0050】例えば、図5に示すように組レンズ40
は、第1のレンズ41と第2のレンズ42とから構成さ
れている。
【0051】第1のレンズ41は、片面が球面又は非球
面の凸面41aとされ、他方の面が球面又は非球面の凹
面41bとされている。そして、第2のレンズ42は、
片面が球面又は非球面の凸面42aとされ、他方の面が
球面又は非球面の凹面42bとされている。
【0052】そして、第1のレンズの凹面41bに、第
2のレンズ42の凸面42aが合わされて、第1のレン
ズ41と第2のレンズ42とが一体とされて組レンズ4
0を構成している。このような組レンズ40はレンズの
製造方法により次のようにして製造される。
【0053】先ず、図6に示すように、第1のレンズ4
1がレンズアレイとして形成されている第1の単レンズ
アレイウェハ24と、第2レンズ42がレンズアレイと
して形成されている第2の単レンズアレイウェハ25と
を先ず用意する。
【0054】単なるウェハから第1の単レンズアレイウ
ェハ24及び第2の単レンズアレイウェハ25として形
成されるまでの工程については、上述した単レンズを製
造する際の半導体プロセスと同様な処理となる。すなわ
ち、図3中(A)乃至同図中(C)に示したような、露
光処理、現像処理、そしてエッチイング処理の各処理工
程を経て、レンズアレイからなる第1の単レンズアレイ
ウェハ24及び第2の単レンズアレイウェハ25を形成
する。ここで、第1の単レンズアレイウェハ24及び第
2の単レンズアレイウェハ25のレンズアレイの形状、
すなわち第1及び第2の各レンズを構成することとなる
部分の配列は、同様な間隔となるように形成される。
【0055】そして、第1の単レンズアレイウェハ24
と第2の単レンズアレイウェハ25とを重ね合わせて、
一体とした状態において、個々の組レンズに切り離す。
【0056】ここで、第1の単レンズアレイウェハ24
と第2の単レンズアレイウェハ25との重ね合わせは、
精度のよい組レンズを製造するためには、第1の単レン
ズアレイウェハ24において第1のレンズ41を構成す
ることとなる部分と、第2の単レンズアレイウェハ25
において第2のレンズ42を構成することとなる部分と
が一致するように位置決めされる必要がある。よって、
第1の単レンズアレイウェハ24と第2の単レンズアレ
イウェハ25との位置決めが組レンズを製造する上で重
要な作業となる。このような位置決めについても、半導
体プロセスを利用することができる。例えば、半導体プ
ロセスにおけるアライメント精度による位置決めを利用
する。
【0057】一般的な半導体プロセスにおいては、ウェ
ハの位置決めは、ウェハに微細に埋め込まれたマーカを
基準として、精密アライナーを用いて、サブミクロン単
位でウェハ・ベースの作業が可能とされている。これを
レンズの製造において利用することができる。すなわ
ち、第1の単レンズアレイウェハ24や第2の単レンズ
アレイウェハ25にマーカを埋め込み、これを基準とし
て、半導体プロセスによる位置決めにより、第1の単レ
ンズアレイウェハ24と第2の単レンズアレイウェハ2
5との位置決めを行う。これにより、半導体プロセスの
アライメント精度の位置決めが可能となる。
【0058】このようにして、第1及び第2の単レンズ
アレイウェハ24,25について位置決めをして、これ
らを一体とした状態において、レンズを個々のものとし
て切り離すことにより、図5に示す組レンズ40を得る
ことができるようになる。
【0059】以上述べたように、本発明を適用すること
により、一度に多くの組レンズを製造することができる
ようになる。そして、半導体プロセスが技術として確立
されているものであることから、組レンズは、精度のよ
い形状とされたものとして製造することができるように
なる。
【0060】なお、製造される組レンズの形状について
は、上述した図5に示す組レンズ40の形状に限定され
るものではなく、他の形状とされたレンズについても形
成することができる。
【0061】例えば、図7に示すように、両面共に球面
又は非球面の凸面43a,43bとされた第2のレンズ
43を備えた組レンズ40を製造することもできる。
【0062】また、いわゆるSIL(Solid Immersion
Lens)といった組レンズを製造することもできる。SI
Lは、例えば、光ピックアップにおいて開口数NAが1
以上の対物レンズとして用いられ、近接光学場を利用し
た信号の記録や再生を可能とするものである。
【0063】SILは、図8に示すように、第1のレン
ズ51と、第2のレンズ52とから構成される組レンズ
である。第1のレンズ51は、片面が非球面の凸面とさ
れた第1の面51aと、他方の面が略平面とされた第2
の面51bとを有している。なお、ここでいう他方の面
は、略平面形状とされることに限定されるものではな
く、球面又は非球面形状とされてもよい。
【0064】そして、第2のレンズ52は、第1のレン
ズ51に対向される面が略球面の凸面とされた第3の面
52aと、他方の面が略平面とされた第4の面52bと
を有している。SIL50において、第1のレンズ51
は、光源から出射されてレーザ光が入射される側のレン
ズとされ、第2のレンズ52は、被照射体とされる光デ
ィスクに対向される側のレンズとされる。そして、例え
ば、開口数NAが1以上を可能とするような場合にあっ
ては、第2のレンズ52の第4の面52bと光ディスク
との間の距離が100nm以下とされている。
【0065】このようなSIL50において、光源から
のレーザ光Lは、先ず第1のレンズ51の第1の面51
aに入射されて、当該第1のレンズ51内を透過され
て、第2の面51bから、第2のレンズ52に向けて出
射される。光源からのレーザ光Lは、第1のレンズ51
を透過されることにより、第2のレンズ52に向けて収
束光として出射される。
【0066】第1のレンズ51の第2の面51bから出
射されたレーザ光Lは、第2のレンズ52の第3の面5
2aから入射されて、通常、光ディスクの対向面とされ
る第4の面52b上に集光される。
【0067】光ピックアップは、このようなSIL50
を使用して、第4の面52b上に集光されたレーザ光の
いわゆる滲みだしにより、光ディスクに対する信号の記
録や再生を行っている。
【0068】このように光ピックアップに装着されてい
るSIL50は、実際には、図9中(A)及び図9中
(B)に示すように、別個独立とされている第1のレン
ズ51と第2のレンズ52とを一体のものとするための
台座53,54が必要とされている。
【0069】図9中(A)に示すSIL50では、略筒
形状とされた台座53により、第1のレンズ51と第2
のレンズ52とが一体として組み立てられている。具体
的には、対向される第1のレンズ51と第2のレンズ5
2との間に略筒形状の台座53が配置されて、当該台座
53に第1のレンズ51及び第2のレンズ52の鍔部5
1a,52aが取り付けられて、SIL50として組み
立てられている。
【0070】また、図9中(B)に示すSIL50で
は、第2のレンズ52が、図9中(A)に示したような
第2のレンズ52の鍔部52aが省略された形状として
略半球形状とされており、台座54は、第2のレンズ5
2の周囲を囲むような略筒形状とされている。
【0071】そして、このような形状とされている場合
でも、半導体プロセスを利用してレンズを製造すること
ができる。図9中(A)に示すようなSIL50につい
ては、次のように製造することができる。
【0072】先ず、図6を用いて説明したと同様に、S
IL50を構成することとなる第1の単レンズアレイウ
ェハと第2の単レンズアレイウェハとを用意する。すな
わち、第1のレンズ51がレンズアレイとして形成され
ている第1の単レンズアレイウェハと、第2のレンズ5
2がレンズアレイとして形成されている第2の単レンズ
アレイウェハとを用意する。そして、台座についてもウ
ェハとして用意する。すなわち、略筒形状の部分が複数
形成されているウェハであって、その略筒形状部分が第
1及び第2の単レンズアレイウェハのレンズアレイに対
応されてアレイ形状として形成されているもの、すなわ
ち台座アレイウェハを用意する。
【0073】そして、第1の単レンズアレイウェハ、台
座アレイウェハ及び第2の単レンズアレイウェハの順序
で重ね合わせて、一体とした状態のままで個々に切り離
すことにより、図9中(A)に示すSIL50を製造す
ることができるようになる。
【0074】また、図9中(B)に示すようなSIL5
0については、次のように製造することができる。図1
0を用いて、先ず一組の図9中(B)に示すSIL50
を製造する場合について説明する。
【0075】先ず、図10中(A)に示すように、略球
形状のレンズ母材61と、略中心位置に、略漏斗形状と
された開口部62aが形成されている台座母材62とを
用意し、図10中(A)から同図中(B)に示すよう
に、レンズ母材61を、台座母材62の開口部62aに
置く。このとき、レンズ母材61を開口部62aに載置
することだけで、共に中心位置(中心線Y)が一致され
たものとなる。
【0076】そして、同図中(B)に示すように、レン
ズ母材61と台座母材62の開口部62aとの接合を接
合する。接合には、接着剤による硬化やガラス融着によ
る硬化等による手法を用いる。これにより、レンズ母材
61と台座母材62とが強固に固定される。
【0077】固定した後、同図中(B)に示すように、
台座の厚み方向の所定の位置とされている基準面Xま
で、レンズ母材61と台座母材62を一体とした状態の
ままでポリッシングして光学鏡面を形成する。これによ
り、図10中(C)に示すように、第2のレンズ52
と、当該第2のレンズ52の周囲を囲むように台座54
とが一体とされた形状を得ることができる。
【0078】そして、図10中(D)に示すように、第
2のレンズ52に対向するように台座54に第1のレン
ズ51を取り付けることにより、図9中(B)に示した
よなSIL50が得られる。そして、この図10に示す
ような工程を、半導体プロセスを利用して行うことによ
り、一度に多くのSIL50を製造することができるよ
うになる。具体的には、次のようにである。
【0079】先ず、台座部材62がアレイ形状として形
成されている台座アレイウェハを用意し、台座アレイウ
ェハに形成されている各開口部62aに略球形のレンズ
母材61を入れ込む。例えば、台座アレイウェハ上に一
度に多くのレンズ母材61を流し込むようにして入れ込
む。台座アレイウェハ上に多くのレンズ母材61を流し
込むようにすることで、既に開口部62aにレンズ母材
61が入っている場合には、当該開口部62aにはそれ
以上レンズ母材61が入り込むことはなく、一方で、未
だ開口部62aにレンズ母材61が入っていないような
場合には、当該開口部62aにレンズ母材61が入り込
むようになる。よって、台座アレイウェハ上に多くのレ
ンズ母材61を流し込むようにすることで、台座アレイ
ウェハの各開口部62aにレンズ母材61を入れ込むこ
とが容易に実現されたことになる。
【0080】そして、各開口部62a毎に、接着材の硬
化等によりレンズ母材61を固定して、図10中(C)
に示すような状態になるまで、レンズ母材61が一体と
されている台座アレイウェハ62を半導体プロセスに準
じた工程で研磨加工し、台座アレイウェハ62を所定厚
さに研磨する。
【0081】そして、図10中(C)に示すような形状
がアレイとして形成されたウェハに、図10中(D)に
示すように、第1のレンズ51のレンズアレイとされて
いる第1の単レンズアレイウェハを取り付けて一体とし
て、それを個々に切り離すことにより、図9中(B)に
示すようなSIL50を一度に多く得ることができるよ
うになる。
【0082】このように、台座が必要とされるような場
合であっても、半導体プロセスを利用してSILを製造
することができる。そして、半導体プロセスが技術とし
て確立されているものであることから、SILは、精度
のよい形状とされたものとして製造することができるよ
うになる。
【0083】そして、SIL50は、上述したように、
第2のレンズ52と光ディスクとの距離が100nm以下
と非常に近接しているため、或いは開口数として1以上
が要求されているために、SIL50の組み立て精度が
非常に重要なものとなっているが、上述のようなレンズ
の製造方法では、精度が非常によくでたSIL50を製
造することができる。
【0084】また、図10に示すような工程として製造
することができる図9中(B)に示すSIL50では、
レンズ母材61を略球形とし、そのレンズ母材61を台
座部材62の開口部62aに入れ込むだけで、レンズ母
材61と台座母材62との中心位置が一致させることが
できるので、第2のレンズ52と台座54との位置決め
精度が高いものとされたSIL50を製造することがで
きる。
【0085】また、上述したように、台座アレイウェハ
上に、レンズ母材61を流し込むようにすることで、台
座アレイウェハに形成されている開口部62aにレンズ
母材61の取り付けることができるので、そのような取
り付け工程が簡略化されたものとなる。
【0086】なお、台座が必要とされる組レンズの形状
については、上述した図9に示すSIL50の形状に限
定されるものではなく、他の形状とされたレンズについ
ても形成することができる。
【0087】例えば、図11に示すように、第1のレン
ズ71が、両面が略非球面の凸面71a,71bとさ
れ、第2のレンズ72についても、両面が略非球面の凸
面72a,72bとされるような組レンズ70を製造す
ることもできる。
【0088】なお、この場合、第1及び第2の単レンズ
アレイウェハにおける各レンズ曲面の形状については、
それに応じて異なるものとして形成される。
【0089】また、いわゆるSIM(Solid Immersion
Mirror)についても、半導体プロセスを利用して製造す
ることもできる。SIMはカタディオプトリックレンズ
とも呼ばれ、上述したような組レンズとされるSILと
同等な光学特性を単一のレンズにより実現するものであ
る。
【0090】図12に示すように、SIM80は、光デ
ィスクに対する信号の書き込みや読み出しを行う際に、
光ディスクに照射するレーザ光Lを集光するためのもの
であり、凹面屈折面からなる第1面81と、平面ミラー
からなる第2面82と、凸形状とされミラー面からなる
第3面83とを有している。ここで、第2面82及び第
3面83は、例えばAl膜等よりなる反射膜84,85
が形成されることによりミラー面とされる。
【0091】このような形状からなるSIM80は、第
1面81から入射した光を、第2面82にて反射させた
後、第3面83にて更に反射させて集光する。このSI
M80についての半導体プロセスを利用した製造手順は
次のようになる。
【0092】先ず、レンズ母材とされるウェハ上に、マ
スクアレイウェハを使用して所定のレジストパターンを
形成する。例えば、図2中(B)として示したようにで
ある。
【0093】次に、エッチングによりウェハ上に非球面
の凸面を個々に形成する。すなわち、図13中(A)に
示すようなウェハ(一部)86に、図13中(B)に示
すように非球面の凸面83を形成する。ここで、凸面8
3は、後に反射膜が形成されてSIM80における第3
面83をなす。
【0094】次に、図13中(C)に示すように、凸面
83の略中央部分に非球面の凹面81を形成する。凹面
81は、SIM80において第1面81をなす。また、
レンズ母材86において凸面83と反対側の面は、後に
反射膜が形成されてSIM80における第2面82をな
す。
【0095】レンズ母材86の凹面81の形成について
は、例えば図14に示すように、レンズ母材86に形成
される凹面81に対応した形状のレジストパターンから
なるレジスト層87によって、エッチングを行うことに
より形成する。このようなレジストパターンは、マスク
アレイウェハによって形成されたものである。
【0096】そして、図13中(D)に示すように、凸
面83における凹面(第1面)81の外周部分に反射膜
85が形成されてミラー面とされた第3面83が形成さ
れる。また、平面82に反射膜84が形成されることに
より、平面ミラーからなる第2面82が形成される。
【0097】このように半導体プロセスによりウェハか
ら複数のSIM80を製造することができる。そして、
半導体プロセスが技術として確立されているものである
ことから、SIM80は、精度のよい形状とされたもの
として製造することができるようになる。
【0098】以上のように、本発明により、レンズを一
度に大量生産することができる。そして、半導体プロセ
スを利用することができることから、微小径のレンズを
精度よく製造することができる。
【0099】また、本発明により、上述のしたように種
々のレンズを製造することができ、レンズ形状の転写に
汎用性があるため、任意の光学性能を有した単レンズ及
び組レンズの製造が可能となる。
【0100】なお、上述の実施の形態では、主に半導体
プロセスを利用したものとしてのレンズの製造方法につ
いて説明したが、レンズの製造方法が利用するのは半導
体プロセスであることに限定されるものではない。ウェ
ハ等の一括処理可能な部材からレンズを製造できるもの
であればよく、すなわち、半導体プロセスに準じたプロ
セスによりレンズを製造することができればよい。
【0101】
【発明の効果】本発明に係る光学素子の製造方法は、マ
スク形成部材により、レンズ材料基板とされるウェハ上
に複数のレンズの曲面に応じたマスクを形成するマスク
形成工程と、マスク形成工程にて形成されたマスクを介
してウェハをエッチングして、ウェハ上に複数のレンズ
の曲面を形成するレンズ面形成工程と、レンズ面形成工
程にて複数のレンズの曲面が形成されたウェハからレン
ズを個々に分離するレンズ形成工程とを有することによ
り、ウェハ上に複数のレンズを形成し、当該ウェハから
複数の単レンズを個々として得ることができる。
【0102】このような光学素子の製造方法により、一
括処理として単レンズを一度に複数製造するこができる
ようになり、さらに、技術とした確立されている半導体
プロセスを利用して、精度良く単レンズを製造すること
ができるようになる。
【0103】また、本発明に係る光学素子の製造方法
は、マスク形成部材により、レンズ材料基板とされる複
数枚の各ウェハ上に複数のレンズの曲面に応じたマスク
を形成するマスク形成工程と、マスク形成工程にて形成
されたマスクを介してウェハをエッチングして、各ウェ
ハ上に複数のレンズの曲面を形成するレンズ面形成工程
と、レンズ面形成工程にて複数のレンズの曲面が形成さ
れた複数枚のウェハについて所定の重ね合わせをして、
組レンズとして個々に分離するレンズ形成工程とを有す
ることにより、複数の各ウェハ上に複数のレンズを形成
して、当該複数のレンズを重ね合わせた状態から、複数
の組レンズを個々して得ることができる。
【0104】このような光学素子の製造方法により、一
括処理として組レンズを一度に複数製造するこができる
ようになり、さらに、技術とした確立されている半導体
プロセスを利用して、精度良く単レンズを製造すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたレンズの製造方法によって
形成可能とされる単レンズを示す側面図である。
【図2】上述のレンズの製造方法による単レンズの製造
工程を説明するために使用した側面図である。
【図3】上述のレンズの製造方法において半導体プロセ
スを利用して単レンズを製造する工程を説明するために
使用した斜視図である。
【図4】上述のレンズの製造方法によって形成可能とさ
れる他の形状の単レンズを示す側面図である。
【図5】本発明が適用されたレンズの製造方法によって
形成可能とされる組レンズを示す側面図である。
【図6】本発明が適用されたレンズの製造方法において
半導体プロセスを利用して組レンズを製造する工程を説
明するために使用したものであって、2枚の単レンズア
レイウェハにより組レンズを製造する場合の斜視図であ
る。
【図7】上述のレンズの製造方法によって形成可能とさ
れる他の形状の組レンズを示す側面図である。
【図8】組レンズとされるSILの構成を示す側面図で
ある。
【図9】実際に使用される際の上述のSILの形態を示
すものであって、台座により第1のレンズと第2のレン
ズとが一体のものとされている断面図である。
【図10】図9中(B)のSILの製造工程を説明する
ために使用した断面図である。
【図11】第1のレンズと第2のレンズとが台座により
一体とされる他の組レンズの構成を示す断面図である。
【図12】SIMの構成を示す断面図である。
【図13】本発明が適用されたレンズの製造方法による
SIMの製造工程を示す断面図である。
【図14】SIMの第1面を形成するために、グレース
ケールマスクにより形成されるレジストパターンを示す
側面図である。
【符号の説明】
1 単レンズ、11 レンズ母材、12 レジスト層、
13 グレースケールマスク、21 マスクアレイウェ
ハ、22 ウェハ、23 単レンズアレイウェハ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク形成部材により、レンズ材料基板
    とされるウェハ上に複数のレンズの曲面に応じたマスク
    を形成するマスク形成工程と、 上記マスク形成工程にて形成されたマスクを介してウェ
    ハをエッチングして、上記ウェハ上に複数のレンズの曲
    面を形成するレンズ面形成工程と、 上記レンズ面形成工程にて複数のレンズの曲面が形成さ
    れたウェハからレンズを個々に分離するレンズ形成工程
    とを有することを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記マスク形成工程では、紫外線を上記
    マスク形成部材を透過させて、上記マスクを形成してお
    り、 上記マスク形成部材として、紫外線の透過量について、
    中間値を有する階調分布をもつグレースケールマスクを
    使用することを特徴とする請求項1記載の光学素子の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 上記マスク形成工程、レンズ面形成工程
    及びレンズ形成工程のうちの少なくとも1つの工程が、
    半導体プロセス又はそれに準じたプロセスにおける工程
    を利用したものであることを特徴とする請求項1記載の
    光学素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 レンズ材料として、エッチング加工可能
    な材料を使用していることを特徴とする請求項3記載の
    光学素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記レンズとして、開口数が1未満又は
    1以上のものを製造することを特徴とする請求項1記載
    の光学素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 マスク形成部材により、レンズ材料基板
    とされる複数枚の各ウェハ上に複数のレンズの曲面に応
    じたマスクを形成するマスク形成工程と、 上記マスク形成工程にて形成されたマスクを介してウェ
    ハをエッチングして、上記各ウェハ上に複数のレンズの
    曲面を形成するレンズ面形成工程と、 上記レンズ面形成工程にて複数のレンズの曲面が形成さ
    れた複数枚のウェハについて所定の重ね合わせをして、
    組レンズとして個々に分離するレンズ形成工程とを有す
    ることを特徴とする光学素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記マスク形成工程では、紫外線を上記
    マスク形成部材を透過させて、上記マスクを形成してお
    り、 上記マスク形成部材として、紫外線の透過量について、
    中間値を有する階調分布をもつグレースケールマスクを
    使用することを特徴とする請求項6記載の光学素子の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 上記マスク形成工程、レンズ面形成工程
    及びレンズ形成工程のうちの少なくとも1つの工程が、
    半導体プロセス又はそれに準じたプロセスにおける工程
    を利用したものであることを特徴とする請求項6記載の
    光学素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 レンズ材料として、エッチング加工可能
    な材料を使用していることを特徴とする請求項8記載の
    光学素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記レンズ形成工程では、上記複数枚
    のウェハについての所定の重ね合わせを、半導体プロセ
    スにおけるアライメント工程を利用して行うことを特徴
    とする請求項6記載の光学素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記レンズとして、開口数が1未満又
    は1以上のものを製造することを特徴とする請求項6記
    載の光学素子の製造方法。
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