JP2001289729A - ガス漏洩検知装置 - Google Patents

ガス漏洩検知装置

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JP2001289729A
JP2001289729A JP2000108283A JP2000108283A JP2001289729A JP 2001289729 A JP2001289729 A JP 2001289729A JP 2000108283 A JP2000108283 A JP 2000108283A JP 2000108283 A JP2000108283 A JP 2000108283A JP 2001289729 A JP2001289729 A JP 2001289729A
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flow rate
pressure
pressure regulator
alarm
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Mutsumi Nakamura
睦実 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスが特別な状態で供給されなくても常に自
己診断を行うことができ、しかも安価に構成できるガス
漏洩検知装置を提供する。 【解決手段】 ガスの流量が大きい時に該ガスを流入す
る親圧力調整器と、ガスの流量が小さい時に該ガスを流
入する子圧力調整器と、該子圧力調整器に流入するガス
の流量を検出する検出手段41及び45と、該検出手段
で検出されたガスの流量と予め設定された設定流量とを
比較することにより子圧力調整器の調整圧力と圧力親調
整器の調整圧力との差圧が所定値以上であるか否かを判
定する判定手段45と、該判定手段により差圧が所定値
以上でないことが判定された場合に警報を発生する警報
手段44とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガス供給設
備に適用されるガス漏洩検知装置に関し、特に、このガ
ス漏洩検知装置の障害の有無を自己診断する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自己診断機能を備えたガス漏洩検
知装置として、例えば特開平11−316170号公報
に「ガス漏洩検知装置」が開示されている。このガス漏
洩検知装置及びこれが適用されたガス供給設備の構成を
図7に示す。
【0003】このガス供給設備において、ガス供給管1
0には一次圧力調整器20が設けられており、この一次
圧力調整器20を経由したガス供給管11には親圧力調
整器21が設けられている。また、ガス供給管11に
は、親圧力調整器21の入口側と出口側とを接続するバ
イパスガス流路12が設けられており、このバイパスガ
ス流路12には入口側から順次、子圧力調整器22及び
ガス漏洩検知装置30が設けられている。
【0004】親圧力調整器21及び子圧力調整器22の
各々は、導入された高圧ガスを減圧して出力する。子圧
力調整器22の調整圧力は、親圧力調整器21の調整圧
力よりも高くなるように設定されている。なお、親圧力
調整器21と子圧力調整器22とから成る圧力調整器を
親子式差圧調整器と呼ぶ。
【0005】ガス漏洩検知装置30は、ガスの微少漏洩
を検知する漏洩検知機能及び自己診断機能を備えてい
る。このガス漏洩検知装置30は、子圧力調整器22の
出口側から順次配設された流量センサ31、遮断弁32
及び圧力センサ33と、このガス漏洩検知装置30の全
体を制御する制御部34とから構成されている。流量セ
ンサ31はバイパスガス流路12を流れるガスの流量を
検知し、この検知結果を制御部34に送る。遮断弁32
は、制御部34からの制御信号に応答して、バイパスガ
ス流路12を流れるガスの導通及び遮断を制御する。圧
力センサ33は、遮断弁32の出口側におけるガスの圧
力を検知し、この検知結果を制御部34に送る。
【0006】このガス漏洩検知装置30のガス漏洩検知
機能は、以下のとおりである。即ち、夜間や深夜のガス
消費が殆どなくなるときには、ガス供給管11の圧力が
高くなって親圧力調整器21が閉となる。この状態で、
子圧力調整器22及びガス漏洩検知装置30に流れる微
少なガス流量が流量センサ31で検知される。そして、
例えば30日間連続して3リットル/時間以上の流量が
検知された場合にガスの漏洩が発生していると判断さ
れ、その旨がランプの点灯により表示される。
【0007】一方、ガス漏洩検知装置30の自己診断機
能は、親圧力調整器21及び子圧力調整器22の障害の
有無を調べるものであり、以下の手順で実現されてい
る。先ず、制御部34によって遮断弁32が開にされ
る。この状態で、流量センサ31によって、バイパスガ
ス流路12を流れるガス流量が「所定の低流量」である
かどうかが調べられる。ここで、「所定の低流量」と
は、親圧力調整器21が閉じ、子圧力調整器22が開い
た状態になるようなガスの圧力に対応する流量であり、
一定の幅を有する。そして、所定の低流量である場合
に、圧力センサ33によって、遮断弁32の出口側にお
けるガスの圧力が検知され、検知されたガスの圧力が子
圧力調整器22の調整圧力Pkとされる。
【0008】次に、制御部34によって遮断弁32が閉
にされる。この状態で、圧力センサ33によって、遮断
弁32の出口側におけるガスの圧力が検知され、検知さ
れたガスの圧力が親圧力調整器21の調整圧力Psとさ
れる。そして、これら調整圧力Pkと調整圧力Psとの
差圧ΔPが予め定められた規定値以上である場合に親圧
力調整器21及び子圧力調整器22は何れも正常である
と判断される。
【0009】一方、上記差圧ΔPが予め定められた規定
値より小さい場合は、親圧力調整器21及び子圧力調整
器22の少なくとも一方に障害が存在すると判断され、
その旨が自己診断結果としてランプの点灯により表示さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のガス漏洩検知装置が適用されたガス供給設備に
おいて、上記「所定の低流量」の状態が起こる頻度は、
ガス供給設備によっては極めて小さいか、全く発生しな
い可能性がある。このようなガス供給設備では、自己診
断を実行するタイミングがなかなか訪れず、甚だしい場
合は自己診断を全く実行できないことも考えられる。
【0011】また、上述した従来のガス漏洩検知装置で
は、自己診断を行うための遮断弁が必要であり、ガス漏
洩検知装置のコストアップ要素になっている。
【0012】本発明は、このような問題を解消するため
になされたものであり、その目的は、ガスが特別な状態
で供給されなくても常に自己診断を行うことができ、し
かも安価に構成できるガス漏洩検知装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ガスの流量が大きい時に
該ガスを流入する親圧力調整器と、ガスの流量が小さい
時に該ガスを流入する子圧力調整器と、該子圧力調整器
に流入するガスの流量を検出する検出手段と、該検出手
段で検出されたガスの流量と予め設定された設定流量と
を比較することにより前記子圧力調整器の調整圧力と前
記圧力親調整器の調整圧力との差圧が所定値以上である
か否かを判定する判定手段と、該判定手段により前記差
圧が前記所定値以上でないことが判定された場合に警報
を発生する警報手段、とを備えている。
【0014】この請求項1に記載の発明によれば、子圧
力調整器に流入するガスの流量を検出し、この検出され
たガスの流量と予め設定された設定流量とを比較するこ
とにより子圧力調整器の調整圧力と親圧力調整器の調整
圧力との差圧が所定値以上であるか否かを判定し、その
差圧が所定値以上でないことが判定された場合に、子圧
力調整器及び親圧力調整器警報の一方又は双方に障害が
発生していると判断され、警報が発せられる。
【0015】従って、ガスが特別な状態で供給されなく
ても常に自己診断を行うことができる。また、ガスの流
量に基づいて子圧力調整器の調整圧力と親圧力調整器の
調整圧力との差圧が所定値以上であるか否かを判定する
ので、従来のように遮断弁を必要としない。その結果、
ガス漏洩検知装置を安価に構成できる。
【0016】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の前記検出手段を、ヒータの上流側に配置されて
流入されたガスの温度を検出して第1温度検出信号を出
力する第1温度センサ及び前記ヒータの下流側に配置さ
れて前記流入されたガスの温度を検出して第2温度検出
信号を出力する第2温度センサを有するフローセンサ
と、該フローセンサからの前記第1温度検出信号と前記
第2温度検出信号との差に基づいて前記流入されたガス
の流量を算出する流量算出手段、とで構成したことを特
徴とする。
【0017】この請求項2に記載の発明によれば、フロ
ーセンサからの第1温度検出信号と第2温度検出信号と
に基づいてガスの流量を検出するようにしたので、正確
なガスの流量を検出することができる。その結果、ガス
漏洩の検知精度が向上し、警報の誤作動等を防止でき
る。
【0018】更に、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2における前記警報手段を、判定手段で判定された
差圧が所定値以上である時間が一定時間以上である場合
に警報を発生するように構成したことを特徴とする。
【0019】この請求項3に記載の発明によれば、子圧
力調整器の調整圧力と親圧力調整器の調整圧力との差圧
が所定値以上である時間が一定時間以上である場合に警
報を発生するので、何らかの原因で一時的に差圧が所定
値より小さくなったような場合は警報は発せられず、誤
警報がなくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ガス漏洩検知装置を図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、従来の技術の欄で説明したガス漏洩検知装置
(図7参照)と同一部分には同一符号を付して説明す
る。
【0021】なお、この実施の形態に係るガス漏洩検知
装置は、以下に説明する自己診断機能の他にガス漏洩検
知機能を有するが、このガス漏洩検知機能は従来と同じ
であるので説明は省略する。
【0022】先ず、本発明の実施の形態に係るガス漏洩
検知装置が適用されるガス供給設備の一例を、図2を参
照しながら説明する。
【0023】このガス供給設備において、ガスボンベ1
から供給されるガスはガス供給管10に導かれる。この
ガス供給管10には一次圧力調整器20が設けられてお
り、、この一次圧力調整器20を経由したガス供給管1
1には親圧力調整器21が設けられている。
【0024】また、ガス供給管11には、親圧力調整器
21の入口側と出口側とを接続するバイパスガス流路1
2が設けられており、このバイパスガス流路12には入
口側から順に、子圧力調整器22及びガス漏洩検知器4
0が設けられている。親圧力調整器21及び子圧力調整
器22の各々は、流入された高圧ガスを減圧して出力す
る。以上のように構成されるガス供給設備においては、
子圧力調整器22の調整圧力は、親圧力調整器21の調
整圧力よりも高くなるように設定されている。
【0025】ところで、上述したガス供給設備におい
て、親圧力調整器21及び子圧力調整器22が正常であ
れば、図3(A)の流量−圧力特性曲線に示すように、
流量の少ない範囲では、子圧力調整器22の調整圧力が
親圧力調整器21の調整圧力より必ず高いため、ガスは
子圧力調整器22を優先的に通って流れる。そして、流
量が所定値(図3(A)のPで示す位置)になると、ガ
スは親圧力調整器21及び子圧力調整器22の双方を通
って流れる。従来の技術の欄で説明したガス漏洩検知装
置は、この原理を利用している。
【0026】しかしながら、親圧力調整器21及び子圧
力調整器22の一方又は双方が劣化すると、図3(B)
の流量−圧力特性曲線に示すように、子圧力調整器22
の調整圧力が親圧力調整器21の調整圧力より下がると
いう状態が起こる。このような事態が発生すると子圧力
調整器22からのガスの供給ができなくなり、微小流量
のガスの漏洩を検出する機能が失われてしまう。
【0027】この実施の形態に係るガス漏洩検知装置
は、子圧力調整器を流れるガスの流量が所定値以上であ
るかどうかを検知することにより親圧力調整器21の調
整圧力と子圧力調整器22の調整圧力との差圧が一定値
以上確保されているかどうかを判別し、この判別結果に
応じて親圧力調整器21及び子圧力調整器22が正常で
あるかどうかを判断する。
【0028】以下、このガス漏洩検知装置で使用される
ガス漏洩検知器40の詳細を説明する。このガス漏洩検
知器40はフローセンサ方式を採用しており、図1に示
すように、フローセンサ41、圧力センサ42、タイマ
43、表示部44及び中央処理装置(以下、「CPU」
という)45から構成されている。CPU45は、本発
明の流量算出手段及び判定手段に対応し、このガス漏洩
検知器40の全体を制御する。
【0029】フローセンサ41はバイパスガス流路12
の中途に配置され、このバイパスガス流路12を流れる
ガスの流量を検知する。このフローセンサ41は、図4
に示すように、支持基板としてのSi基板51と、Si
層及びSi層から構成されるダイアフラム5
2と、ダイアフラム52上に形成されたマイクロヒータ
53と、マイクロヒータ53の下流側であって冷接点形
成部分を除きダイアフラム52上に形成された下流側サ
ーモパイル54と、電源端子55A,55Bを有しマイ
クロヒータ53に駆動電流を供給するための電源配線5
5と、出力端子56A及び56Bを有し、下流側サーモ
パイル54から出力される第1温度検出信号を出力する
ための第1出力配線56と、マイクロヒータ53の上流
側であって冷接点形成部分を除きダイアフラム52上に
形成された上流側サーモパイル57と、出力端子58A
及び58Bを有し、上流側サーモパイル57から出力さ
れる第2温度検出信号を出力するための第2出力配線5
8とから構成されている。
【0030】図5(A)はサーモパイルの拡大上面図、
図5(B)はその断面図である。なお、上流側サーモパ
イル57は、下流側サーモパイル54と同じ構成である
ので、以下では下流側サーモパイル54についてのみ説
明する。下流側サーモパイル54を構成する熱電対は、
++−Si及びAlにより構成され、図5(B)に示
すように、下流側サーモパイル54の冷接点54Aは、
Si基板51(厚さ約400μm)のダイアフラム52
を形成していない部分に設けられ、下流側サーモパイル
54の温接点54BはSiO層及びSi層から
構成されるダイアフラム52上に設けられている。
【0031】このように構成されるフローセンサ41の
出力端子55A及び55Bからの第1温度検出信号及び
出力端子58A及び58Bからの第2温度検出信号はC
PU45に送られる。
【0032】圧力センサ42は、バイパスガス流路12
に配置され、このバイパスガス流路12を流れるガスの
圧力を検知する。この圧力センサ42による検知結果は
CPU45へ送られる。
【0033】タイマ43は、CPU45からのスタート
信号に応答して計時を開始する。このタイマ43で計時
されら時間は、CPU45によって読み出される。ま
た、このタイマ43は、CPU45からのリセット信号
に応答して計時を停止すると共にその内容をクリアす
る。表示器44は本発明の警報手段に対応し、例えば発
光ダイオード(LED)から構成されている。この表示
器44の点灯及び消灯は、CPU45からの表示制御信
号によって制御される。
【0034】次に、このように構成された本発明の実施
の形態に係るガス漏洩検知装置の動作を図6に示したフ
ローチャートを参照しながら、親圧力調整器21及び子
圧力調整器22の障害の有無を診断する動作を主体に説
明する。なお、このフローチャートに示す動作はCPU
45によって行われる。
【0035】このガス漏洩検知器40に電源が投入され
ると、フローセンサ41の電源端子55A及び55Bに
電源が供給される。これにより、電源配線55を介して
マイクロヒータ53に電源が供給され、マイクロヒータ
53は発熱する。以上の準備が完了するとCPU45の
動作の動作が開始され、自己診断が行われる。
【0036】CPU45の動作が開始されると、まず、
タイマ43の計時がスタートされる(ステップS1
0)。これは、CPU43がタイマ43にスタート信号
を送ることにより行われる。次に、ガスの流量Q1が測
定される(ステップS11)。この測定は以下のように
して行われる。
【0037】まず、マイクロヒータ53が発熱している
状態で、ガスが上流側から下流側(図4の左側から右
側)に向かって流れると、上流側サーモパイル57はマ
イクロヒータ53の発熱の影響を受けることがないので
冷却される。これによって、上流側サーモパイル57か
ら第2出力配線58を介して出力端子58A及び58B
に、流入されたガスの温度に応じた第2温度検出信号が
出力される。この出力端子58A及び58Bに出力され
た第2温度検出信号は、CPU45に供給される。
【0038】一方、下流側サーモパイル54はマイクロ
ヒータ53の発熱の影響を受けて暖められる。この場
合、下流側サーモパイル54の温度上昇はガスの流量に
比例する。これによって、下流側サーモパイル54から
第1出力配線56を介して出力端子56A及び56Bに
ガスの流量に応じた第1温度検出信号が出力される。こ
の出力端子56A及び56Bに出力された第1温度検出
信号はCPU45に供給される。CPU45は、フロー
センサ41からの第1温度検出信号と第2温度検出信号
との差に基づいて現在のガスの流量Q1を算出する。
【0039】次に、CPU45は、ステップS11で測
定された流量Q1が設定流量Qより大きいかどうかを調
べる(ステップS12)。ここで、設定流量Qは、メー
カによって予め設定される値であり、CPU45の内部
の図示しないメモリに記憶されている。この設定流量と
しては、例えば21リットル/時間という値を用いるこ
とができる。なお、この設定流量Qは、このガス漏洩検
知器40が適用されるガス供給設備の規模や状態に応じ
てユーザが設定するように構成することもできる。
【0040】ステップS12で、測定された流量Q1が
設定流量Qより大きいことが判断されると、タイマがリ
セットされる(ステップS13)。即ち、CPU45は
タイマ43にリセット信号を供給する。これにより、タ
イマ43の動作が停止されると共にその内容がゼロにク
リアされる。その後、シーケンスはステップS10に戻
る。以下、ステップS12で、測定された流量Q1が設
定流量Qより大きいことが判断されない限り、ステップ
S10→S11→S12→S13→S10→・・・(以
下、「第1ループ」という)の処理が繰り返し実行され
る。
【0041】この第1ループの繰り返し実行の状態は、
子圧力調整器22に設定流量Q以上のガスが流れてお
り、親圧力調整器21の調整圧力と子圧力調整器22の
調整圧力との差圧が予め定められた規定値以上であるこ
とを表す。すなわち、親圧力調整器21及び子圧力調整
器22の調整圧力が図3(A)に示すような正常状態に
あり、親圧力調整器21及び子圧力調整器22に障害が
発生していないことを表す。
【0042】一方、前記第1ループの繰り返し実行の過
程において、ステップS12で、測定された流量Q1が
設定流量Q以下であることが判断されると、次に、タイ
マ43は1ヶ月が経過したことを示しているかどうかが
調べられる(ステップS14)。ここで、タイマ43が
1ヶ月を経過していないことを示していることが判断さ
れると、シーケンスはステップS11に戻る。以下、ス
テップS11→S12→S13→S11→・・・(以
下、「第2ループ」という)の処理が繰り返し実行され
る。
【0043】この第2ループの繰り返し実行の状態は、
子圧力調整器22に設定流量Q以上のガスが流れておら
ず、親圧力調整器21の調整圧力と子圧力調整器22の
調整圧力との差圧が予め定められた規定値より小さい
が、この状態になってから未だ1ヶ月を経過していない
ことを表す。すなわち、親圧力調整器21及び子圧力調
整器22の調整圧力が図3(B)に示す状態に近くなっ
たが、親圧力調整器21及び子圧力調整器22に障害が
発生したと判定するまでに至っていないことを表す。
【0044】次に、前記第2ループの繰り返し実行の過
程で、ステップS14において、タイマ43が1ヶ月を
経過したことが判断されると、親圧力調整器21及び子
圧力調整器22に障害が発生したと判定され、差圧異常
の警報が発せられる(ステップS15)。この警報は、
表示器44の点灯により行われる。表示器44の点灯
は、CPU45が点灯を指示する表示制御信号を表示器
44に送ることによって行われる。
【0045】次に、このガス漏洩検知器40の全体がリ
セットされる(ステップS16)。その後、シーケンス
はステップS10に分岐する。これにより、ガス漏洩検
知器40が初期状態に設定され、その後自己診断が再開
される。
【0046】なお、ステップS15で発せられた警報、
つまり表示器44の点灯は、親圧力調整器21及び子圧
力調整器22の何れか一方又は双方が修理されるまで消
灯されない。従って、一旦警報が発せられると、ユーザ
は、その後いつでもガス漏洩検知装置が正常でないこと
を知ることができる。
【0047】このように、実施の形態によれば、ガスの
流量を測定した結果に基づいて親圧力調整器21及び子
圧力調整器22に障害が存在するかどうかを判定するよ
うにしたので、上述した従来のガス漏洩検知器が適用さ
れたガス供給設備のように、「所定の低流量」の状態が
起こらなくても自己診断を実行することができる。その
結果、自己診断を実行するタイミングがなかなか訪れ
ず、自己診断を全く実行できないという問題は解消され
る。
【0048】また、上述した従来のガス漏洩検知装置の
ような遮断弁も不要となり、ガス漏洩検知装置を安価に
構成することができる。
【0049】なお、上述した実施の形態では、フローセ
ンサ41で測定された流量Q1が設定流量Qより大きい
かどうかを調べることにより親圧力調整器21及び子圧
力調整器22に障害が存在するかどうかを判定するよう
に構成したが、測定された流量Q1が設定範囲、例えば
21〜100リットル/時間の範囲にあるかどうかによ
り、親圧力調整器21及び子圧力調整器22に障害が存
在するかどうかを判定するように構成してもよい。
【0050】また、上述した実施の形態では、フローセ
ンサ41により測定された流量Q1が設定流量Q以下で
ある状態が1ヶ月が継続したかどうかによって警報を発
するかどうかを判断するように構成したが、前記期間は
1ヶ月に限らず任意に決定することができる。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、子圧力
調整器に流入するガスの流量を検出し、この検出された
ガスの流量に基づいて子圧力調整器及び親圧力調整器警
報の一方又は双方に障害が発生しているかどうかが判断
されて警報が発せられるので、ガスが特別な状態で供給
されなくても常に自己診断を行うことができる。また、
ガスの流量に基づいて子圧力調整器の調整圧力と親圧力
調整器の調整圧力との差圧が所定値以上であるか否かを
判定するので、従来のように遮断弁を必要とせず、ガス
漏洩検知装置を安価に構成できる。
【0052】また、請求項2に記載の発明によれば、フ
ローセンサからの第1温度検出信号と第2温度検出信号
とに基づいてガスの流量を検出するようにしたので、正
確なガスの流量を検出することができる。その結果、ガ
ス漏洩の検知精度が向上し、警報の誤作動等を防止でき
る。
【0053】更に、請求項3に記載の発明によれば、子
圧力調整器の調整圧力と親圧力調整器の調整圧力との差
圧が所定値以上である時間が一定時間以上である場合に
警報を発生するので、何らかの原因で一時的に差圧が所
定値より小さくなったような場合は警報は発せられず、
誤警報がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るガス漏洩検知装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るガス漏洩検知装置が
適用されるガス供給設備の一例を示す図である。
【図3】図2に示したガス供給設備におけるガスの流量
−圧力特性を示す図であり、同図(A)は正常な状態、
同図(B)は異常な状態を示す。
【図4】本発明の実施の形態に係るガス漏洩検知装置で
使用されるフローセンサの構造を示す図である。
【図5】図4に示したフローセンサで使用されるサーモ
パイルの拡大図であり、同図(A)は上面図、同図
(B)は断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るガス漏洩検知装置の
動作を示すフローチャートである。
【図7】従来のガス漏洩検知装置を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 ガスボンベ 10、11 ガス供給管 12 バイパスガス流路 20 一次圧力調整器 21 親圧力調整器 22 子圧力調整器 40 ガス漏洩検知器 41 フローセンサ 42 圧力センサ 43 タイマ 44 表示器 51 Si基板 52 ダイアフラム 53 マイクロヒータ 54 下流側サーモパイル 57 上流側サーモパイル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 21/16 G08B 21/16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスの流量が大きい時に該ガスを流入す
    る親圧力調整器と、 ガスの流量が小さい時に該ガスを流入する子圧力調整器
    と、 該子圧力調整器に流入するガスの流量を検出する検出手
    段と、 該検出手段で検出されたガスの流量と予め設定された設
    定流量とを比較することにより前記子圧力調整器の調整
    圧力と前記親圧力調整器の調整圧力との差圧が所定値以
    上であるか否かを判定する判定手段と、 該判定手段により前記差圧が前記所定値以上でないこと
    が判定された場合に警報を発生する警報手段と、を備え
    たことを特徴とするガス漏洩検知装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、 ヒータの上流側に配置されて流入されたガスの温度を検
    出して第1温度検出信号を出力する第1温度センサ及び
    前記ヒータの下流側に配置されて前記流入されたガスの
    温度を検出して第2温度検出信号を出力する第2温度セ
    ンサを有するフローセンサと、 該フローセンサからの前記第1温度検出信号と前記第2
    温度検出信号との差に基づいて前記流入されたガスの流
    量を算出する流量算出手段と、を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載のガス漏洩検知装置。
  3. 【請求項3】 前記警報手段は、前記判定手段で判定さ
    れた前記差圧が前記所定値以上である時間が一定時間以
    上である場合に警報を発生することを特徴とする請求項
    1又は2に記載のガス漏洩検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005030473A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Yazaki Corp 流体遮断装置
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CN105678968A (zh) * 2014-11-18 2016-06-15 天津嘉碧科技有限公司 一种社区用燃气监测系统
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