JP2001287732A - 包装用箱の内装部材およびその加工方法 - Google Patents

包装用箱の内装部材およびその加工方法

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JP2001287732A
JP2001287732A JP2000103860A JP2000103860A JP2001287732A JP 2001287732 A JP2001287732 A JP 2001287732A JP 2000103860 A JP2000103860 A JP 2000103860A JP 2000103860 A JP2000103860 A JP 2000103860A JP 2001287732 A JP2001287732 A JP 2001287732A
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cut
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Masao Okamoto
正男 岡本
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OKAMOTO SHIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装用箱内に組込んで区画に自在性を付与さ
せるとともに、装飾性やその他の機能性を高め得る包装
用箱の内装部材を提供する。 【解決手段】 フルート3と交差する方向に所要長さで
幅方向に所要寸法で切断された片面段ボールシート2
を、その幅方向に所要の間隔でライナー4側とフルート
3側とでそのフルート3の頂部またはライナー4を残し
て部分切断され、それら部分切断個所を折り曲げ部とし
て、部分切断された個所で残した側に折り曲げて、被包
装物品の受支部(内底部8)と中仕切り部分7とを一体
的に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装用箱の内装部
材とその加工方法に関するもので、詳しくは包装用箱内
に挿入して内部を仕切ったり、被包装物品を体裁良く並
べで収容するのに用いて機能性と装飾性を高め得る包装
用箱の内装部材およびその加工方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、包装用箱に多数あるいは多種の物
品を収容する場合、それら物品を区分したり、あるいは
被包装物品同士が接触しないようにするために、仕切り
を配する包装が汎用されている。このような仕切りにつ
いては、その仕切りが独立した部材を用いる場合、一般
に板紙など厚手の材料シートを単体で包装箱内に収まる
寸法に切断された短冊状の板片の一部に切込みを付した
ものを格子状に組合わせたもの、あるいは材料シートを
例えば二箇所で折曲げて適当な厚みを持たせるようにし
たもの、などを用いる手法が講じられている。
【0003】また、包装用箱の内部に物品を収納して包
装する場合、特に贈答用などに用いられる包装箱にあっ
ては、被包装物品が搬送中にずれを起して物品同士が接
触するのを防止することと、包装された物品を開梱した
(特に蓋を開いた状態で)場合に受取り者に好感を与え
るように、美麗な装飾を施した包装がなされている。こ
のようなことから、包装用箱の内部に仕切りを入れて区
画し、その区画内に物品を収容することが広く実施され
ている。
【0004】このような仕切り部材を包装箱内に配置す
るには、一般に別途所要寸法に切断された厚板紙、ある
いはE段(段山のピッチが小さいタイプ)で形成される
段ボールシートを用いて折り曲げられたものなどを箱内
に差込んで配置したり、仕切り部分と包装箱の中底とな
る部分とを一枚のシートからその仕切り部分が起立する
ように折り曲げて一体に形成されたものが多く用いられ
ている。また、包装用箱の箱体と仕切り部とが折曲げ構
造で一枚のシートから形成されるものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のような包装用箱
の内に挿入配置して用いられている仕切りなどの内装部
材においては、板紙や段ボールを打抜き加工して所要の
寸法形状に加工されたものを使用するために、単一体で
使用されるものを除いて、その打抜き加工時に折曲げ部
となる個所を罫押し刃によって押し付けて折目線(罫
線)を形成されたものが使用されている。したがって、
段ボールを使用する場合、折目線を強く形成しておかな
いと折曲げ部分が美麗に仕上げられない。したがって、
板厚が厚くなると、その折曲げを円滑にできるようにす
るために、折曲げ個所に複数条の折目線を設けるなど折
目線の付け方に工夫をこらす必要がある。
【0006】特に、折曲げ方向に内折りと外折りとが生
じる場合には、その折目線をシートの表裏に設ける必要
が生じ、かつその折曲げ部が段ボールのフルートに対し
て交差する方向であるか平行する方向であるかによって
折曲げ具合が一様にならず、折曲げ後の状態が好ましく
ないことが多い、という問題点がある。
【0007】なお、本発明の目的とは異なるが、段ボー
ルシートを折り曲げる操作を効果的に行う手段として、
例えば包装時に使用される緩衝材を段ボールによって積
層形成する技術において、段ボールシートの表裏両面に
交互にハーフカット線を形成して、その段ボールシート
片をハーフカット線に沿って折り曲げることで、折り重
ねて積層された緩衝材を得ることが、特開平8−263
46号公報によって知られている。このようにすれば、
段ボールシートを折り曲げるにしても、折曲げ部でその
折曲げ内面側を残して外側になる部分を切断しておけ
ば、折曲げ個所でのフルート部分が潰れないで曲げられ
るので正しく、かつ簡単に折曲げできるが、当然のこと
ながら、そのハーフカット線を段ボールシートの表面と
裏面とに形成するにはそれぞれの面に向きを変えて加工
しなければならないので、作業性が悪いという問題点が
ある。
【0008】しかも、前記公報に開示されているもので
は、ハーフカット線を形成するに際して、断続的に切断
刃が形成されてなるミシン刃と称する直線状の刃を用い
て、段ボールシート面に押し付けて切断することが記載
されている。このような切断方式では切断される段ボー
ルの切断面、特にフルート部分が粗面になり、切断部の
付近で段山が押し潰されるなど見苦しくなる。したがっ
て、この公報に記載されるように、緩衝体(緩衝ブロッ
ク)のような物品を製作するについては単に一部を切離
せばよいので問題は生じないが、切断面をきれいに仕上
げる目的では、段山が押し潰されたり切屑(紙粉)など
が付着するような状態であると商品価値を低下させると
いう問題点がある。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、包装用箱内に組込んで区画に自在性を付与さ
せるとともに、装飾性やその他の機能性を高め得る包装
用箱の内装部材およびその加工方法を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第1発明による包装用箱の
内装部材は、フルートと交差する方向に所要長さで幅方
向に所要寸法で切断された片面段ボールシートを、その
幅方向に所要の間隔でライナー側とフルート側とでその
フルートの頂部またはライナーを残して部分切断され、
それら部分切断された個所で残した側に折り曲げて、被
包装物品の受支部と仕切り部とを一体的に形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0011】本発明においては、所要寸法の片面段ボー
ルシートを、包装用箱の内装部材として収めるに際し、
そのフルート形成面を表面にして箱本体内に嵌め込まれ
るように折曲げ部がフルートと交差する向きになるよう
にする。そして、その折曲げ部となる部分で内折りする
個所ではライナー側からフルートの頂部が残るよう部分
切断して、外折りする個所ではフルート側からライナー
が残るように部分切断し、それら部分切断個所で残った
側に折り曲げるようにすることで、折曲げ予定部におい
て正確に折り曲げることができる。なお、前記折曲げ部
における部分切断は、薄い刃物によってフルートと交差
する方向に一端部から他端部へ横断して切離すことなく
切断されている。
【0012】本発明によれば、折曲げ個所で正確に折曲
げることができるので、その折曲げ位置寸法を設定すれ
ば箱本体の内部に挿入して立ち上がり部分を箱の内面部
に沿わせるようにすることができ、内装部材を安定させ
て内装することができるという効果を奏する。そして、
中間部で内折りと外折りの個所を設定しておけば、その
外折り個所を基準にして仕切り部を形成でき、形成され
た仕切りの頂端では折り曲げられたライナーの両側にフ
ルートを横断して形成された断面とで特異な形状が表わ
され、従来にない意匠効果を顕示させることができる。
また、フルート部が箱内表面を形成することになるの
で、被包装物品を段目(フルート)によって保持するこ
とになるので、動きを押さえると同時に緩衝機能を発揮
する。またさらに、箱内側面部と仕切り形成部とで立ち
上がらせると段目が縦方向になるとともに、相対向する
段目を対称位置に配することができるので、それら段目
を利用して別個の仕切り部材端を係止させ、任意の位置
で区画することができるという効果を奏するのである。
【0013】本発明にては、前記片面段ボールにはフル
ート部とライナーのフルート接合面とが異なる色調をし
た材料シートで構成されたものを用いるのがよい。こう
すると、フルート部を切断して折曲げられた部分、すな
わち仕切り部の頂端部分がフルートの切断端面とライナ
ー折曲げ部とで形成される特異形状に加えて、フルート
表面部の色彩と折り曲げられてフルートの段山の内側に
現れるライナーの面の色彩との異なる色調によるコント
ラストによって、観者に特異な美的感覚を惹起させる効
果を奏するのである。したがって、前述のように内装部
材を箱本体内に収めて、仕切り部もしくは内側面の段目
部分で別な仕切り部材を保持させて配置する際に、その
仕切り部材にも前記仕切り部と同様にフルート部をカッ
トした頂端を持つものを使用すれば、それら仕切り部材
も同様の効果を奏し、その配置と相俟ってより美的効果
の高い包装ができることになる。
【0014】次に、前記第1発明に係る内装部材を形成
するのに適用される第2発明である包装用箱の内装部材
の加工方法は、ロール巻きされた片面段ボールシートを
繰り出して、その幅方向に所要の間隔でライナー側とフ
ルート側の所要位置を薄刃の回転カッターで、ライナー
側ではフルートの頂部を残して、フルート側ではライナ
ーを残して、それぞれを部分切断し、その後に長さ方向
に所要長さ寸法で切断し、得られた製品の前記部分切断
個所で残した側に折り曲げて使用できるようにすること
を特徴とする。
【0015】本発明によれば、ロール巻きされた片面段
ボールシートを繰り出して、所要の緊張力を与えつつ移
動させて、上側からはフルート側を、下側からはライナ
ー側を、それぞれ所定切込み寸法が得られるように薄刃
の回転カッターを配して駆動させ、所要間隔でかつ所要
位置に切込むようにすると、片面段ボールシートの移動
方向(長さ方向)に前記回転カッターによってそれぞれ
分断されることなく部分切断される。そして、移動方向
(長さ方向)に所要長さ移動させた後に切断することに
より所要の製品を順次得ることができる。こうすること
によって、片面段ボールの両面に対する切込みを一挙に
おこなえるので、設定通りの部分切断個所を形成でき、
しかもその切口を正確にかつ美麗に仕上げられ、得よう
とする内装部材の折曲げによる端面を意匠効果の高いも
のとして提供できるという効果を奏するのである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、第1発明による包装用箱の
中仕切り部材について、第2発明による加工方法を交え
て具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明す
る。
【0017】図1に本発明に係る包装用箱の内装部材の
一実施例を表わす斜視図が、図2に図1で表わされた内
装部材の展開図が、図3に本実施例の内装部材を加工す
るスリッターの要部を表わす図として、要部縦断面図
(a),要部横断面図(b)および回転カッターによる
切断部の拡大断面図(c)が、それぞれ示されている。
【0018】この実施例の包装用箱の内装部材1(以
下、単に内装部材1という)は、中仕切り部と内底部と
を一体に形成する構成のもので、図2に示されるよう
に、片面段ボールシート2を、そのフルート3の幅方向
に所要寸法Lで、そのフルート3に対して直交する長さ
方向に所要寸法L′で切断されたものを、表面側(フル
ート3側)と裏面側(ライナー4側)とに一部を残した
部分切断によって折曲げ部を形成して、その折曲げ部
5,5′で折り曲げて目的とする包装用箱の内部に挿入
して内装できるようにされている。
【0019】このようにするため、所定の外形寸法L×
L′に裁断された片面段ボールシート2には、図2で示
されるように、目的の包装用箱の深さ寸法に対応させて
箱内側面部に沿わせる内側部分6,6′の寸法L1,L
5と中仕切り部分7,7の寸法L3,L3をいずれも同
じ高さ寸法となるようにして、残りの内底部分8,8の
寸法L2,L4を設定して、これら各部寸法の合計寸法
が寸法Lとなるように配分されて折曲げ部5,5′の部
分切断を施されている。
【0020】まず、この内装部材1に折曲げ部5,5′
を形成する加工の手段について説明する。内装部材1を
作成する片面段ボールシートの加工には、例えば図3に
示されるように、被加工シート(片面段ボールシート)
移送ラインaを挟んで所要の回転速度で回転する薄刃の
回転カッター36,36aを上側と下側にて幅方向に位
置設定自在に配設されるスリッター30を使用して加工
する。
【0021】このスリッター30は、被加工シート移送
ラインaの下側と上側にそれぞれ複数本の刃物駆動軸3
4,34aが平行して配設され、これら刃物駆動軸3
4,34aから駆動力を得て薄刃の回転カッター36,
36aが独立して回転するようにされている。下側の回
転カッター36は、被加工シート移送ラインa下側で両
端を機体31(具体的な図示は省略している)に支持さ
れて配設される複数の下部支持体32上にて、それぞれ
スライドさせて所要位置に位置決め支持される下部刃物
支持ブラケット33の二股状になった上部で、前記下部
支持体32と平行して貫通配設される刃物駆動軸34
に、基端部を支持されて付設されるカッター支持アーム
35の先端側部で回転自在に支持されている。なお、前
記各下部支持体32上には複数(この実施例では各支持
体2個ずつ)の下部刃物支持ブラケット33が配置さ
れ、それぞれ幅方向に位置決めできるようになってい
る。この下部刃物支持ブラケット33の配分は、被加工
物(内装部材)における折曲げ部の設定に応じて任意行
なうことができる。
【0022】そして、カッター支持アーム35は、直接
支持される刃物駆動軸34上で下部刃物支持ブラケット
33側に固設される切込み量調節手段37によって先端
側部に支持配置される回転カッター36の被加工シート
(片面段ボールシート2)に対する切込み深さを設定さ
れるようになされている。また、回転カッター36は、
カッター支持アーム35の基部で刃物駆動軸34上に動
力伝達されるように取付く歯車と回転カッター軸上の歯
車(いずれも図示せず)とに巻掛けられた歯付きベルト
38(これに限定されるものではない)によって回転動
力が伝達されて所要速度で回転するようになっている。
このようにされた下側の回転カッター36に対して、被
加工シート移送ラインaの上側には受け板39が上下位
置調節可能に配設され、供給される片面段ボールシート
2のライナー4部分からフルート3の段山3a頂部を残
して切断できるようにされている(図3(c)参照)。
なお、この実施例図では、前後に二列配置される回転カ
ッター36,36に対して一つの受け板39で共用する
ようになっているが、必要に応じて単独のものを用いる
ようにすることができる。前記刃物駆動軸34は下部に
配置されるモータMの駆動力で同時に回転駆動される。
【0023】上側の回転カッター36aは、前述の下側
の回転カッター36と同様にして、機体31に両端を支
持されて被加工シートの移送ラインaと直交する向きで
所要高さ位置に配置される複数の上側支持体32aから
それぞれ吊下げられて幅方向に移動自在に設けられる複
数の上部刃物支持ブラケット33a(この実施例では加
工の都合上1個)に、その二股状になった下端部で、前
記上側支持体32aと平行して貫通配設される刃物駆動
軸34aに基端部を支持されて付設されるカッター支持
アーム35aの先端側部で回転自在に支持されている。
なお、上側の回転カッター36aは、図示省略された機
体上部に設けられるモータによって刃物駆動軸34aに
伝達される駆動力により駆動される。
【0024】そして、前記カッター支持アーム35a
は、下側のものと同様に、直接支持される刃物駆動軸3
4a上で上部刃物支持ブラケット33a側に固設される
切込み量調節手段37aによって先端側部に支持配置さ
れる回転カッター36aの被加工シートに対する切込み
深さを設定されるようになされている。また、回転カッ
ター36aは、カッター支持アーム35aの基部で刃物
駆動軸34a上に動力伝達されるように取付く歯車と回
転カッター軸上の歯車(いずれも図示省略)とに巻掛け
られた歯付きベルト38a(これに限定されるものでは
ない)によって回転動力が伝達されて所要速度で回転す
るようになっている。なお、回転カッター36aの速度
は下側の回転カッター36と等速で駆動されるのが好ま
しい。このようにされた上側の回転カッター36aに対
して、被加工シート移送ラインaの下側には、受けロー
ラ41がそれぞれ配置され、回転カッター36aによる
片面段ボールシート2のライナー4に対してフルート3
部分のみを切断するように、切込み量を一定量に確保で
きるようにされている。なお、上側の回転カッター36
aについては、上記図2で示される内装部材1を加工す
るについて1個の回転カッター36aのみ使用されるの
で、他の回転カッターは遊動状態もしくは休止させ、必
要時に所要数の回転カッターを駆動すればよいので、休
止状態で表わしている。
【0025】このようにされた回転カッター36,36
aによる部分切断操作部Aに対して、その被加工シート
供給側にはシート送りローラ42が上下一対配置され、
一定状態で供給できるようにされている。また、部分切
断操作部Aの背後には送り出すための送りベルト43が
配置され、前記シート送りローラ42による供給速度に
対応して部分切断された片面段ボールシート2を積極的
に進行するようにされている。このようにされる移送ラ
インaの終端部には長さ方向に所要長さ寸法で横断して
切断するカッターを備える切断部Bが設けられ、この切
断部Bにて所要の寸法に切断された製品は次の工程で移
送ラインaから離れてスタックされ、搬出されるように
なされている。
【0026】このようなスリッター30によって片面段
ボールシート2から所要の製品に加工するには、前記図
2で示されるように折曲げ部位置に相応した位置に上下
両回転カッター36,36aをそれぞれ配置して、所要
の幅寸法に整寸されてロール巻きされた片面段ボールシ
ート2Aを、スリッター30の供給部でテンションロー
ラ機構45によって張力を整えられて送りローラ42に
よって回転カッター36,36aによる部分切断操作部
Aに供給する。そして、前記上下回転カッター36,3
6a間に片面段ボールシート2が送り込まれると切断さ
れて送り出される前方位置で、前記送りローラ42と同
調して走行する送りベルト43とにより一定張力が片面
段ボールシート2に付加されて緊張状態で移動される。
なお、前記送りベルト43の上側には押え板44が配置
され、送りベルト43による搬送を補佐している。
【0027】こうすると、所要位置に配置された薄刃の
回転カッター36,36aによって、ライナー4側とフ
ルート3側で、いずれも分断されることなく一部を残し
て切断される。この際、前述のように、片面段ボールシ
ート2は緊張状態に保たれて部分切断加工され、まず、
ライナー4側からフルート3の頂端まで切込まれ、次い
でフルート3側からライナー4を残して切込まれ、分断
されることなく部分切断が施される。
【0028】また、部分切断を行うのに、薄刃の回転カ
ッター36(36a)が用いられるので、切断部での切
取り量が非常に少なくでき、しかもシート材料の繊維を
回転によって切断するので、切り目の端面を美しく仕上
げることができる。
【0029】このようにして加工された片面段ボールシ
ートにてなる内装部材1は、図1に例示されるように、
両側の立上がり内側部分6,6′はフルート3の頂端部
を残してライナー4側で部分切断されてなる折曲げ部5
で内側に折り曲げられる。そして、中間の中仕切り部分
7は内底部8,8に対してライナー4側で部分切断され
た折曲げ部5にて内折りされ、両者の中間の折曲げ部
5′ではライナー4を残してフルート3側で部分切断さ
れてなる折曲げ部5′にて外折りされる。この状態で、
図4に内装部材で内装された包装用箱の平面図で示され
るように、目的の包装用箱10内に内装部材1を嵌め込
むと、各折曲げ部5,5′ではライナー4あるいはフル
ート3の頂端部を残した部分で折り曲げられるので、従
来のような折曲げ部での反発がなく、ほぼ直角に屈曲で
き、内底部8,8でもって内側部分6,6′および中間
部に位置する中仕切り部分7の各下端部分が固定され、
浮き上がったりすることなく内装できる。
【0030】なお、ここで使用される片面段ボールシー
ト2には、そのフルート3形成の材料シートに表面着色
のカラーシートを、またライナー4のフルート3との接
合面となる側に着色された材料シートを用いて作成した
ものを使用するのがよい。こうした片面段ボールシート
を用いて形成される内装部材1であれば、包装用箱10
内にその内装部材1を収めると、内側部分6,6′およ
び中仕切り部7の頂端面9,9aがライナー4に対して
切断されたフルート3の部分とで特異な形状を呈し、し
かもフルート3表面の色彩とフルート3の段山3aの内
側に現れるライナー4の着色面が、両者の異なる色調に
よるコントラストとで、観者に美観を呈する包装容器と
して印象付けることができるのである。
【0031】また、前述のように、内装部材1は、包装
用箱10内に収めると、中仕切り部分7の側面および箱
体内側面に沿わせた内側部分6,6′にてフルート3が
対面することになるので、これらフルート3の段山3a
と谷を利用して仕切り部材15の端を係合させることが
できる。そして、そのフルート3は長手方向に連続して
いるので、仕切り部材15を任意の位置で係合保持させ
ることができ、仕切り構成に自在性が生じるという利点
がある。また、ここで使用される仕切り部材15に前述
の中仕切り部を独立させたもの(下端を内底と連結され
ないようなもの)を使用すれば、その二つ折りされた頂
端部が前記中仕切り部分7と同様の意匠効果を発揮させ
ることができる。したがって、そのような仕切り部材1
5とこの内装部材1とを組合わせて包装用箱10内を区
画するようにすれば、図4に示されるように、内装部材
1の中仕切り部分7と組込まれる仕切り部材15との配
分で意匠効果の著しく高い包装体を得ることができるの
である。なお、独立した仕切り部材はライナー部を芯に
してその両外側にフルートが一体化して配されているか
ら、縦方向の強度すなわち耐圧力に強く、横方向にはフ
ルートの谷部で変位可能であるから、例えば彎曲させて
曲線を描く仕切りとして使用でき、このようなものを内
装部材1と組合わせることにより、それらの相乗的効果
で従来にない意匠効果の高い包装体を提供できることに
なる。
【0032】上記実施例の内装部材1は、中仕切り部分
を1箇所に設けた構成のものについて説明したが、前述
の要領で複数の中仕切り部分を形成することもできる。
そして、図示省略するがその複数の中仕切り部分を設け
ることによって、さらにそれら中仕切り部分の間に独立
した仕切り部片を、その両端を中仕切り部分のフルート
の谷部に係合させて配置することにより、多数の区画を
任意に仕切り形成することができるのである。
【0033】以上の説明では、中仕切り部分を一体に形
成した内装部材について記載したが、このほかに、図5
(a)に内装部材の他の実施例斜視図で示されるような
傾斜面を備える内装部材1Aとすることもできる。この
内装部材1Aは、包装用箱10Aの内部に被包装物品を
収容する際に、その物品を一定方向に傾けて配列するよ
うな包装に用いられるものである。
【0034】この実施例の内装部材1Aは、図5(b)
に縦断面図で表わされるように、包装用箱10A内に組
立挿入できるように展開状態で所要寸法に裁断された片
面段ボールシートに対して、前述の要領で内底部8Aが
傾斜状態を呈する高所位置形成の立上がり部6Aの高さ
寸法相当幅と、傾斜内底部8Aの斜面長さ相当幅とを交
互に配置して終端の立上がり部6a相当幅を加えた寸法
に、それぞれの折曲げ部5,5′に対して前記要領で部
分切断加工されたものが使用される。その立上がり部6
A上端と傾斜内底部8Aとの折曲げ部5′では外折りで
きるようにフルート3部が切断され、傾斜内底部8Aの
低位置と立上がり部6Aの下端部との折曲げ部5では内
折りできるようにフルート3の頂端部を残してライナー
4側から切断され、終端の立上がり部6a連接個所の折
曲げ部5′では外折りできるように部分切断加工され
る。
【0035】こうして形成された内装部材1Aは、各折
曲げ部5,5′において折り曲げて包装用箱の内部に嵌
め込めば、各折曲げ部5,5′では前述のように反発が
生じないので所望の状態に屈曲させることができ、安定
状態で内装できる。このような内装部材を収めた包装用
箱10Aでは、被包装物品を傾斜内底部8Aの上に並べ
て収容すると、その傾斜内底部8Aおよびそれに連接す
る立ち上がり部6Aがフルートにより形成されているの
で、横ずれを防止できる効果が得られる。
【0036】図6に内装部材の他の実施例斜視図が示さ
れている。この実施例の内装部材1Bは、例えばトレー
10Bなどの内部において物品を支持するのに用いられ
る。したがって、所要寸法に裁断された片面段ボールシ
ートに対して中底部8Bの左右に所要寸法で側部6B,
6Bを形成するために、ライナー側からフルートの頂部
を残して切断される内折り曲げ部5を設けたもので、ト
レー10B内に両側部6B,6Bを立て起こして収める
ようにして使用される。このようにすれば、内折り曲げ
部5,5において折り曲げられたとき、フルートの頂部
のみが繋がって、それ以外の部分は切り離されているの
で、フルート3の谷3bの部分に透かし穴20が形成さ
れ、中底部8Bに収められる被包装物品がフルート3の
段山3aの部分で支持されてその下側では谷3bの部分
が空いているから、外部から前記透かし穴20部分を通
じて流通路が形成され、被包装物品が鮮魚のようなもの
であると、水分がその透かし穴20を通じてトレー10
B内に流出し、べとつかずに保持させることができる。
このようなことから、生鮮食品(野菜類,水産物)や干
物類の包装容器に使用して効果的である。しかも、使用
済みで廃棄処理される場合でも、紙製であるとリサイク
ルできるので環境を阻害することにならないという利点
がある。
【0037】本発明に係る内装部材は、上述した実施例
において、いずれも代表的なものについて記載したが、
このほかに対応する包装形態に応じて任意変更して使用
することができる。また、上述の各実施例では片面段ボ
ールシートにおけるフルートの形成部に対して直交する
方向に折曲げ部を形成するようなものであるが、必要に
応じてその折曲げ部形成の部分切断をフルートに対して
直交させずに形成することも可能であり、このような構
成とすることも本発明の範疇に属するものである。
【0038】また、図示省略するが、前記要領で所要幅
に裁断された片面段ボールシートのライナー4側で部分
切断してフルート3段山の頂端部を残して内折りすれ
ば、前述のように、部分切断された端面が折曲げ部に現
れて、特異な意匠効果を呈する部材が得られる。したが
って、このような折り曲げられた部材を包装用箱の内部
にその折曲げ端面を上にして嵌め込むことで、前述のよ
うな内装部材と組合わせることにより、より一層美麗な
内装ができることになる。また、このようにすると片面
段ボールであるにもかかわらず、耐圧性が高められるの
で、包装用箱の強度を高めることができる。そこで、包
装用箱の内周部に沿わせて配置すれば、インロウ式の包
装箱として効果的である。
【0039】また、本発明の内装部材は、折曲げ部が部
分切断されて至極簡単な構成であるから、包装までは展
開させて嵩低くして搬送することができ、取扱を容易に
することができる利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る包装用箱の内装部材の一
実施例を表わす斜視図である。
【図2】図2は、図1で表わされた内装部材の展開図で
ある。
【図3】図3は、本実施例の内装部材を加工するスリッ
ターの要部を表わす図で、要部縦断面図(a),要部横
断面図(b)および回転カッターによる切断部の拡大断
面図(c)である。
【図4】図4は、内装部材で内装された包装用箱の平面
図である。
【図5】図5(a)は内装部材の他の実施例斜視図、
(b)は縦断面図である。
【図6】図6は、内装部材の他の実施例斜視図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 内装部材 2 片面段ボールシート 3 フルート 3a 段山 3b フルートの谷部 4 ライナー 5,5′ 折曲げ部 6,6′ 内側部分 6A 立上がり部 6B 側部 7 中仕切り部分 8,8B 中底部 8A 傾斜内底部 9,9a 頂端面 10,10A 包装用箱 10B トレー 20 透かし穴 30 スリッター 31 機体 32 下部支持体 32a 上側支持体 33 下部刃物支持ブラケット 33a 上部刃物支持ブラケット 34,34a 刃物駆動軸 35,35a カッタ支持アーム 36,36a 回転カッター 37,37a 切込み量調節手段 39 受け板 41 受けローラ 42 送りローラ 43 送りベルト A 部分切断操作部 a 被加工シート移送ライン B 切断部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルートと交差する方向に所要長さで幅
    方向に所要寸法で切断された片面段ボールシートを、そ
    の幅方向に所要の間隔でライナー側とフルート側とでそ
    のフルートの頂部またはライナーを残して部分切断さ
    れ、それら部分切断された個所で残した側に折り曲げ
    て、被包装物品の受支部と仕切り部とを一体的に形成さ
    れていることを特徴とする包装用箱の内装部材。
  2. 【請求項2】 前記片面段ボールにはフルート部とライ
    ナーのフルート接合面とが異なる色調をした材料シート
    で構成されたものを用いる請求項1に記載の包装用箱の
    内装部材。
  3. 【請求項3】 ロール巻きされた片面段ボールシートを
    繰り出して、その幅方向に所要の間隔でライナー側とフ
    ルート側の所要位置を薄刃の回転カッターで、ライナー
    側ではフルートの頂部を残して、フルート側ではライナ
    ーを残して、それぞれを部分切断し、その後に長さ方向
    に所要長さ寸法で切断し、得られた製品の前記部分切断
    個所で残した側に折り曲げて使用できるようにすること
    を特徴とする包装用箱の内装部材の加工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011219103A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Crown Package Co Ltd 包装箱の製造方法及び包装箱
KR101740608B1 (ko) 2015-11-02 2017-06-08 주식회사 옥동 삽입재와, 이의 제조방법 및 이를 제조하는 제조장치
JP2021024617A (ja) * 2019-08-05 2021-02-22 三甲株式会社 仕切り板

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