JP2001287181A - アクチュエータ駆動制御方式、並びにアクチュエータのための駆動制御装置 - Google Patents
アクチュエータ駆動制御方式、並びにアクチュエータのための駆動制御装置Info
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Abstract
に適応して同期協調的に駆動制御する。 【解決手段】 関節アクチュエータに作用する外力が急
激に変化することに応じて、制御指示値とともにサーボ
・パラメータをリアルタイムで供給して、アクチュエー
タの特性を適切に変化させる。外部環境からの負荷変動
が不明確な場合、低速な動作指令とその応答時間が低速
になるサーボ・パラメータを与え、制御指示値よりも外
部環境下の負荷の大きさに依存したアクチュエータの駆
動制御を行わせる。
Description
立機器、ロボット・ハンド機器、その他の多軸制御装置
などのような複数のアクチュエータで構成される機械装
置に対して適用されるアクチュエータ駆動制御方式に係
り、特に、複数のアクチュエータを外部環境からの負荷
変動に対して同期協調的に駆動することができるアクチ
ュエータ駆動制御方式に関する。
用いることで、少ない配線数によって複数のアクチュエ
ータを同期協調的に駆動することができるアクチュエー
タ駆動制御方式に係り、特に、短時間のシリアル通信に
よって、複数のアクチュエータを外部環境からの負荷変
動に対して同期協調的に駆動することができるアクチュ
エータ駆動制御方式に関する。
間の動作に似せた運動を行う機械装置のことを「ロボッ
ト」という。ロボットの語源は、スラブ語の"ROBO
TA(奴隷機械)"に由来すると言われている。わが国で
は、ロボットが普及し始めたのは1960年代末からで
あるが、その多くは、工場における生産作業の自動化・
無人化などを目的としたマニピュレータや搬送ロボット
などの産業用ロボット(industrial robot)であった。
するための複数のアクチュエータからなる機械装置であ
る。関節部の各自由度には、アクチュエータと、アクチ
ュエータの変位を測定するエンコーダと、エンコーダの
検出信号をフィードバックしながら指示値通りにアクチ
ュエータの駆動を適応的に制御する駆動制御回路とから
なる駆動系とが配備されて、ロボットの駆動系を構成し
ている。さらに、中央コントローラが、ロボットが所定
の動作パターンを実行するように、ロボット全体の駆動
系を統括的に制御するようになっている。
の場合、全体構造の簡素化のため、小型且つ軽量である
ことが好ましい。特に、人間型ロボットやペット・ロボ
ットのような、膨大数の関節自由度を持つロボットの場
合、ロール、ピッチ、ヨーなど2以上の自由度を含むよ
うな集積度の高い関節を多く含むため、アクチュエータ
が大きいと各関節部部は肥大化してしまい不恰好とな
る。また、関節部周辺の配線も混雑してしまう。また、
アクチュエータが重量物であると、ロボット全体の重量
も当然増大するので、移動作業に要する負荷も過大とな
ってしまう。
置においては、任意の作業空間において比較的自由度の
高い運動を実現することが望まれている。したがって、
作業期間中には不定な外部環境から受ける負荷は常にに
変化するため、単に各軸アクチュエータの同期をとなり
がら協調的に動作制御するだけでは不充分であり、外部
環境を考慮した動的な制御が必要である。
型の脚式移動ロボットにおいては、片足が接地するとと
もに、他方の足が空間を移動するという動作を繰り返す
ことで、歩行を実現することができる。歩行のような脚
式作業の期間中、それぞれの足は、ロボット自身の慣性
モーメントと自重の力が加わる状態(立脚)と、慣性モ
ーメントと自重が加わらない状態(遊脚)とが交互に入
れ替わる。さらに、空間上の遊脚側の足が床面に接地す
るとき、床面の高さを完全に予測することは困難である
ため、足首関節部のアクチュエータには慣性モーメント
や自重による力が急激な変化で作用することになる。か
かる外部環境の急激な変化により、ロボットは姿勢の安
定度を失う結果として、歩行不能若しくは転倒という事
態を招来する。転倒によりロボットが壊滅的な破損を被
る可能性があるし、転倒によって衝突する相手側にも相
当の被害が及ぶであろう。
動系と1つの中央コントローラとで構成されるような場
合、中央コントローラにおいて同期をとりながら各駆動
系に対して外部環境の変化に応じた動作指示及び制御パ
ラメータ(アクチュエータの制御ゲインなど)を送るこ
とによって、外部環境の変化に適応した全身の協調的動
作を実現することができる。
全ての駆動系を並列的に接続させておけば、中央コント
ローラが各駆動系に対して同時に動作指示を発行するこ
とによって、各アクチュエータの同期をとるとともに、
外部環境の変化に高速に対応させた全身協調的な動作を
実現することができる。
駆動系を並列的に接続させたのでは、中央コントローラ
周辺における配線密度が高まり、ロボットの設計や組立
が複雑になる。また、中央コントローラは、駆動系の個
数に応じて入出力ポートを用意しなければならず、中央
コントローラ自体の設計も困難になりコスト増大を招い
てしまう。また、自由度の増大は、中央コントローラの
ポート数の増加を伴うので配線設計者の負担や製造コス
トが増大してしまう。
消する容易な方法は、各駆動系の並列的な接続をやめ
て、直列的シリアル・インターフェースを用いて複数の
駆動系を直列的に順次接続していくことである。例えば
デイジー・チェーン方式で連結することで、単一のデー
タ転送ストリームを複数の駆動系で共有することがで
き、装置の配線関係を簡素化することができる。
commended Standard)−232Cのような調歩同期式シ
リアル通信方式と、同期式シリアル通信方式とを挙げる
ことができる。
始まりストップ・ビットで終わるという所定長のビット
列でデータを送信し、受信側ではこれらスタート及びス
トップ・ビットを検出して受信データを識別する方式で
あり、予め決められたサンプリング周波数でビット列を
検出してデータを認識することができる。しかしなが
ら、この調歩同期方式は、転送速度が遅く、また、送信
データはASCII(American Standard Code for Inf
ormation Interchange)コードに従うためにデータ長が
長くなってしまう。このため、複数の駆動系を調歩同期
方式でデイジー・チェーン接続すると、各駆動系が受信
データを同期して実行できるという保証がない。また、
駆動系の接続数に比例して遅延時間が増大してしまう。
節自由度が高く(言い換えれば駆動系の接続数が多
く)、且つ、直立歩行のようにリアルタイムで姿勢制御
を行わなければならない場合には、調歩同期式では充分
なデータ転送速度を得ることができない。
代表されるような同期シリアル通信方式を用いた場合、
USBハブを介して各駆動系をデイジーチェーン接続す
ることで、同期制御は担保される。また、USBインタ
ーフェースは、いわゆるPnP(プラグ・アンド・プレ
イ)機能をサポートすることから、電源を切ることなく
ロボット装置の各部の取り付けや交換などの作業を行う
ことができる。また、USBは、既に汎用インターフェ
ースとして広く普及していることから、各種のUSB対
応部品を比較的安価に入手することができる。
て構成された多軸制御ロボットの制御システムを模式的
に示している。同図に示す例では、ホスト(上位)・コ
ントローラとしてのルートUSBは、最大4個のUSB
デバイスを接続可能なUSBハブを介して、各関節アク
チュエータと連絡している。例えば、本出願人に既に譲
渡されている特願平11−129206号には、USB
仕様に準拠するOPEN−Rバスで構成されたロボット
装置について開示されている。
ンターフェースのみを用いて駆動制御系を構成すると、
USBハブを追加することで軸数の増加に対応しなけれ
ばならず、駆動部間の接続数に比例して配線が増大して
しまう。図1に示す例では、5台目のUSBデバイス
(駆動制御装置#5)を増設するためには、USBハブ
#1にUSBハブ#2を接続して、このUSBハブ#2
に対してUSBデバイス#4及びUSBデバイス#5を
カスケード接続しなければならない。したがって、2足
歩行ロボットのように自由度が膨大な機械装置に対して
図1に示すようなUSB接続方式を採用すると、配線が
著しく混雑してしまい、配線・回路設計が困難となる。
2以上のホスト(すなわちルートUSB)が存在するこ
とが許されず、また、ホストを介さないでデバイス側に
データ転送を行うこともできない。このため、USBデ
バイスとしてのアクチュエータ数が増加すると、システ
ム全体の制御周期はUSBデバイスの数に支配されるこ
とになる。例えば、図1に示すような5軸構成の場合、
ルートUSBからのデータ転送は1msec毎の1回と
規定されていることから、システム全体ではデータ転送
開始から終了まで5msecを要してしまう。
関節軸を備えた姿勢不安定な機械装置に対して姿勢制御
を行うとき、各アクチュエータのエンコーダ出力(すな
わち現在位置情報)をリアルタイムで受信するととも
に、各アクチュエータへの制御指示値をできる限り高速
に送信することが要求される。これに対し、図1に示す
ようなUSBインターフェースを用いた通信方式の場
合、関節軸数の増加に応じて制御周期が長くなるので、
歩行時などの姿勢安定制御には限界がある。
ットの姿勢安定制御には、10msec以下の制御周期
が必要と言われている。図1に示すようなUSB接続方
式によると、1回のデータ転送に必ずホスト(USBル
ート・コントローラ)が介在しなければならないこと
と、1回当たりのUSBデータ転送には1msecを要
することから、10軸以下のロボットしか構成すること
ができない。言い換えれば、図1に示すUSB接続方式
では、2足歩行ロボットのように10軸以上の自由度を
要求する多軸機械装置の仕様を満たすことができない。
ット、汎用組立機器、ロボット・ハンド機器、その他の
多軸制御装置などのような複数のアクチュエータで構成
される機械装置に対して適用することができる、優れた
アクチュエータ駆動制御方式を提供することにある。
ータを同期協調的に駆動することができる、優れたアク
チュエータ駆動制御方式を提供することにある。
いることで、少ない配線数によって複数のアクチュエー
タを同期協調的に駆動することができる、優れたアクチ
ュエータ駆動制御方式を提供することにある。
通信によって、複数のアクチュエータを同期協調的に駆
動することができる、優れたアクチュエータ駆動制御方
式を提供することにある。
パラメータを複合した通信データを伝送するシリアル通
信方式によって、複数のアクチュエータを外部環境の負
荷変動に適応して同期協調的に駆動制御することができ
る、優れたアクチュエータ駆動制御方式を提供すること
にある。
酌してなされたものであり、その第1の側面は、複数の
アクチュエータからなる多軸機械装置の駆動を制御する
ためのアクチュエータ駆動制御方式であって、各アクチ
ュエータに対する指示データを発行する中央コントロー
ラと、指示データに従ってアクチュエータの駆動を制御
する、各アクチュエータ毎に設けられた複数の駆動制御
部と、一方の駆動制御部のデータ出力手段を他方の駆動
制御部のデータ入力手段に順次接続する相互接続手段と
を備え、前記中央コントローラは、前記相互接続手段に
より先頭位置に接続された駆動制御部のデータ入力手段
に1以上の駆動制御部に対する指示データ及び/又は制
御変数を含むデータ・フレームを送出することを特徴と
するアクチュエータ駆動制御方式である。
御変数とは、例えば、アクチュエータのフィードバック
制御系における位置ゲイン、積分ゲイン、微分ゲイン、
又はデジタル・フィルタのカットオフ周波数パラメー
タ、又はアクチュエータ温度センサの感度パラメータ、
又はアクチュエータ・コイル電流の時定数補正パラメー
タ、又はアクチュエータ・コイルの電圧補正パラメー
タ、又はアナログ位置センサ、オフセット調整パラメー
タ、又はアクチュエータ最大速度制限パラメータ、又は
アクチュエータ最大トルク制限パラメータなどである。
信データ・フレームに現在位置データを付けて送出する
ようにしてもよい。このような場合、前記中央コントロ
ーラは、前記相互接続手段により最後尾に接続された駆
動制御部のデータ出力手段から送出されるデータ・フレ
ームを受信する受信部を備えることで、各アクチュエー
タの現在位置データを戻り値として受け取ることができ
る。
通信又は調歩同期シリアル通信によりデータ・フレーム
の転送を行うようにしてもよい。
ス・インターフェースと、前記相互接続手段に接続する
ための第2のバス・インターフェースと、第1及び第2
のバス・インターフェース間のプロトコル変換を実現す
る制御部とを備えてもよい。
ば、情報処理・情報通信技術において汎用的なUSB
(Universal Serial Bus)バス・インターフェースでよ
い。また、第2のバス・インターフェースは同期シリア
ル通信インターフェースでよい。このような場合、中央
コントローラは、外部のUSBルート・コントローラか
らUSBバス経由で受信するコマンドに従って動作するこ
とができる。さらに、複数の中央コントローラを、US
Bハブで集線して、1つのUSBコントローラによって
複数の中央コントローラを統括にコントロールすること
ができる。また、単一のアクチュエータ駆動制御系で相
互接続可能な駆動制御部すなわちアクチュエータ軸数の
制限を越えて、多軸構成の機械装置を構成することがで
きる。かかる多軸構成の機械装置の一例は、関節自由度
の高い2足歩行型のロボットである。
部の各々に対して共通のクロック信号を供給するクロッ
ク供給手段をさらに含んでもよい。このような場合、前
記中央コントローラは、該クロック信号によって規定さ
れる制御周期毎にデータ・フレームを発信開始するとと
もに、前記駆動制御部の各々は制御周期に同期して受信
したデータ・フレームの処理を実行することができる。
ータの駆動を制御するための駆動制御装置であって、デ
ータ・フレームを入力するデータ入力手段と、データ・
フレームを出力するデータ出力手段と、クロック信号を
入力するクロック入力手段と、データ・フレームに含ま
れる指示データに従ってアクチュエータの駆動を制御す
るとともに、データ・フレームに含まれる制御変数に従
ってアクチュエータの特性を変更する処理部とを具備
し、前記処理部は入力したクロックによって規定される
制御周期に同期して受信したデータ・フレームの処理を
実行する、ことを特徴とするアクチュエータのための駆
動制御装置である。
おいて、前記処理部はアクチュエータの現在位置データ
をデータ・フレームに付加するようにしてもよい。
手段は、同期シリアル通信又は調歩同期シリアル通信に
よりデータ・フレームの交換を行うようにしてもよい。
装置のデータ出力手段に接続可能であるとともに、前記
データ出力手段は他の駆動制御装置のデータ入力手段に
接続可能であってもよい。
2足歩行ロボットのような多軸駆動系の機械装置を中央
コントローラと複数の駆動系で構成する場合において、
特に好適に適用することができる。
ットのデータ出力部とを有する。さらに、隣接する駆動
系の間は、一方のデータ出力部と他方のデータ入力部と
が連結することで、駆動系全体では1本のデイジーチェ
ーン接続構成となる。各データ入出力は、シリアル・イ
ンターフェースを用いて構成される。
は、中央コントローラのデータ出力部に連結され、ま
た、デイジーチェーンの後端は、中央コントローラにル
ープ・バックされている。
は、各駆動系に対する指示データは所謂バケツ・リレー
方式で転送される。同期制御を実現するためには、各駆
動系は、指示データを受信後は一旦待機して、中央コン
トローラからの同期用制御クロック信号を入力すること
で各々の制御同期を同一にし、指示データの処理を同期
的に実行することができる。この結果、各駆動系は同期
協調的に動作することができる。
データ通信のための配線は一定である。例えば、人間型
ロボットのように膨大な自由度構成の機械装置を開発す
る場合であっても、設計者は配線の混雑という問題から
は解放される。また、配線数が変わらないことから、設
計変更によって駆動系の個数を自由に増やすことができ
る。
によれば、関節アクチュエータに作用する外力が急激に
変化することに応じて、制御指示値とともにサーボ・パ
ラメータ(アクチュエータの制御ゲインなど)をリアル
タイムで供給して、アクチュエータの特性を適切に変化
させることができる。
は、低速な動作指令とその応答時間が低速になるような
サーボ・パラメータを与えて、制御指示値よりも外部環
境下の負荷の大きさに依存したアクチュエータの駆動制
御を実現することができる。
歩行型ロボットは、図2〜図5に示すように、片足が接
地するとともに、他方の足が空間を移動するという動作
を繰り返すことで、歩行を実現することができる。この
ような脚式作業の期間中、左右それぞれの足は、ロボッ
ト自身の慣性モーメントと自重の力が加わる状態(立
脚)と、慣性モーメントと自重が加わらない状態(遊
脚)とが交互に入れ替わる。図2及び図3では空間上の
遊脚であった左足が、図4及び図5に示すように地面に
接地しようとするとき、この左足の足首アクチュエータ
は、足部の慣性モーメントのみが作用する状態から、ロ
ボット全体の慣性モーメントと荷重が作用する状態へと
急激に変化する。
あった片方の足が地面に接地するときには、その足首関
節アクチュエータに対して、フィードバック・ゲインを
高い値に設定するようなサーボ・パラメータをリアルタ
イムでシリアル転送して、ロボットの姿勢安定性の維持
を図る。
立脚であった他方の足が離床しようとするとき、及び、
完全に接地している期間中には、その足首関節アクチュ
エータに対してのフィードバック・ゲインを低い値に設
定するようなサーボ・パラメータをリアルタイムでシリ
アル転送する。この結果、右足に対して外部環境からの
負荷が印加されても、その関節アクチュエータは負荷に
応じて変位することができるので、ロボット装置全体に
働く急激な反作用が軽減されるので、姿勢を維持して安
定歩行を継続することかできる。
及び立脚の状態を繰り返す場合において、接地その他の
衝撃を軽減して、姿勢の安定性を確保し、歩行動作を継
続することができる。
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
の実施例を詳解する。
アル転送方式の接続構成を模式的に示している。図示の
接続構成では、制御指示値やサーボ・パラメータの発行
元である通信コントローラ10と、この通信コントロー
ラ10に対してデイジーチェーン形式に接続された複数
の駆動系20−1,20−2…で構成される。同図に示
す例では、駆動系の個数は4個であるがその数は特に限
定されない。以下、各部について説明する。
1…と、アクチュエータ22−1…と、エンコーダ23
−1…とのセットで構成される。駆動制御部21−1…
は、中央コントローラ10から発行された指示データを
処理して、アクチュエータ22−1…に対して駆動信号
を供給する。また、エンコーダ23−1…は、アクチュ
エータ22−1…の駆動量を検出して駆動制御部21−
1…にフィードバックし、駆動制御部21−1…はこの
検出信号を基にしてアクチュエータ22−1…に対する
適応的な制御を実現することができる。
示データ入力用のシリアル・ポートと、指示データ出力
用のシリアル・ポートを各1つずつ有している。図示のよ
うに、隣接する駆動制御部どうしは、一方の出力用シリ
アル・ポートが他方の入力用シリアル・ポートにシリアル
・ケーブルによって接続されており、駆動系全体として
は1本のデイジーチェーン接続構成となる。シリアル・
ポートを介したデータ転送方式(通信プロトコル)の詳
細については後述に譲る。
イジーチェーンにおける先頭のシリアル・ポート、すな
わち駆動制御部21−1の入力用シリアル・ポートは、
通信コントローラ10の指示データ出力用のシリアル・
ポートに接続されている。また、該デイジーチェーンに
おける最後尾のシリアル・ポート、すなわち駆動制御部
21−4の出力用シリアル・ポートは、通信コントロー
ラ10の入力用シリアル・ポートに接続されている。こ
のようなデイジーチェーン接続構成においては、各駆動
系20−1,20−2…に対する指示データを所謂バケ
ツ・リレー方式で転送することができる。
通信用クロック信号と20kHzのモータ制御演算用周
期信号とを生成する。これらの同期クロック信号は、各
駆動制御部21−1…に対して、共通の同期制御のクロ
ック信号として供給されている。
算用の周期信号をさらに分周して、1kHzのソフトウ
ェア・サーボ周期を生成する。したがって、駆動制御部
21−1…に接続されている各アクチュエータ22−1
…は全て、同期的に制御される。この代替として、通信
コントローラ10は、1MHzの同期通信用クロックの
みを各駆動制御部21−1…に供給して、各駆動制御部
21−1…において20KHzのモータ制御演算用周期
信号と1kHzのソフトウェア・サーボ信号の双方を生
成することも可能である。
・サーボ周期により、1msec以内に指示データの転
送が完了するので、全てのアクチュエータ22−1,2
2−2…を同期協調的に制御することができる。
0−1…は、通信コントローラ10からの同期用制御ク
ロック信号を入力することで各々の制御同期を同一にす
ることができる。すなわち、各駆動系の駆動制御部21
−1…は、指示データを受信した後は一旦待機して、ク
ロック信号で規定される制御周期を用いて指示データの
処理を同期的に実行することができる。この結果、各駆
動系全体は協調的に動作することができる。
て説明する。各駆動制御部21は、1msec毎に発生
するサーボ割り込み信号毎に、制御演算及びシリアル転
送制御を行う。
制御動作、トルク制御動作を行うことができる。
は、エンコーダ23から送られてくる位置データP
mと、シリアル・ポート経由で送られてくる回転位置の指
示データPrefとを読み込んで、これらのデータ値か
ら、下式に示す演算を行い、アクチュエータ22の回転
トルクTrefを算出する。
なわち通信コントローラ10からシリアル通信によって
設定される制御ゲイン・パラメータである。駆動制御部
21は、G1、G2、及びG3を変化させることによっ
て、指示データPrefに対するアクチュエータ22の応
答を切り替えることができる。
部21は、エンコーダ23から送られてくる位置データ
Pmと、シリアル・ポート経由で送られてくる回転位置の
指示データPrefとを読み込んで、これらのデータ値か
ら、下式に示す演算を行い、アクチュエータ22の回転
トルクTrefを算出する。
動制御部21は、ホストすなわち通信コントローラ10
からシリアル通信によって送られてくる回転トルクの指
示データTrefを読み込んで、このデータを基に、アク
チュエータ回転トルクTrefを生成するような電流をア
クチュエータ22に供給せしめる。
タ22のパラメータ変更、内部信号のモニタなどの信号
をホストすなわち通信コントローラ10との間で通信す
る方法として、シリアル通信を用いる。但し、本実施例
では、シリアル通信方式として、同期シリアル通信、又
は、調歩同期シリアル通信のいずれを採用することも可
能である。いずれの方式を採用しても、通信コントロー
ラ10に端を発した制御命令を、各駆動制御部21−1
…はデイジーチェーンのダウンストリームに向かって受
信して、命令の実行を行うことに変わりはない。
数の駆動制御部21−1,21−2…どうしを直列的に
接続することによって、少ない配線でロボットの制御系
を構成することができる。また、同期シリアル通信方式
によれば、高速且つ同期した制御信号をシリアル信号経
由で送信することができるので、複数のアクチュエータ
22−1,22−2…の同期駆動制御を実現することが
できる。
アクチュエータ22−1…の制御周期TSVとしての1m
sec毎に指定した1つのアクチュエータ22の駆動制
御部21に対する指示データを発行して、シリアル・ポ
ートから送出する。この指示データは、図1に示すよう
なデイジーチェーン接続された順番に従って、各駆動制
御部21−1…によって順次受信される。
次シリアル転送される間、指定されたアクチュエータ2
2に関する駆動制御部21以外は、単に指示データをデ
イジー・チェーンの下方に転送するだけで自らはデータ
を取り込まない。これに対して、指定されたアクチュエ
ータ22の駆動制御部21は、指示データを受信する
と、これを取り込んでから下方に転送する。そして、指
示データ受信に応答して、これを処理してアクチュエー
タ制御用のデータに変換する。
発行した指示データは、デイジー・チェーンの上位から
下位へと一巡した後、再び通信コントローラ10に戻さ
れる。したがって、N個の駆動系20−1,20−2,
…,20−Nが連結されている場合には、N×TSV[m
sec]の制御周期を以って駆動系全体を同期的に制御
し、図1に示す制御系の協調動作を実現することができ
る。
の駆動制御部21−1,21−2…の間で行われるデー
タ転送方式を図解しておくので参照されたい。但し、通
信コントローラ10における制御周期を1msecと
し、また、各アクチュエータの制御周期TSVを1mse
cとした。
が開始することに応答して、通信コントローラ10は次
の指示データをシリアル・ポート上に送出する一方、各
駆動制御部21−1,21−2…は受信した指示データ
を処理してアクチュエータ22−1,22−2…の駆動
を制御する。言い換えれば、制御周期の開始に同期して
一斉に各アクチュエータ22−1,22−2…を協調動
作せしめることができる。
チュエータの協調駆動制御が終了した後は、次の指示デ
ータのバケツリレーが同一の制御周期が満了するまでの
間に行われる。
ータをシリアル転送するので、各駆動制御部が指示デー
タを受信する時刻は区々となる。しかしながら、図7に
示すように、各駆動制御部22は制御周期に同期して一
斉に指示データの処理を実行することにより、各アクチ
ュエータの同時的且つ協調的な動作を実現することが可
能となる、という点を充分理解されたい。
転送される指示データのデータ・フォーマット例を図解
しているので参照されたい。同図に示す例では、1つの
データ・フレームは、先頭の同期キャラクタ・データ
と、1バイト(8ビット)から数バイト長の転送データ
本体と、最後尾の同期キャラクタとで構成される。同図
において、フレームの先頭の同期キャラクタ1は必須で
あり、最後尾の同期キャラクタ2は任意である。
トローラは、Nバイト長のフレームに、指示データとし
てKバイト、サーボ・パラメータとして(N−K)バイ
トのデータを書き込んで、フレームをデイジーチェーン
上に送出する。
よれば、通信コントローラ10と各駆動系20−1…と
を連結するデータ・ストリームを、シリアル・データ送信
信号、シリアル・データ受信信号、及び同期クロック信
号という3種類の信号線だけで構成することができる。
したがって、多軸ロボットのような複雑な構造を有する
機構部における配線設計を簡素化することができる。
の周期が同期しているので、シリアル信号によるアクチ
ュエータへの指示が高速化する。したがって、多軸ロボ
ットのようなシステムにおいて運動制御する場合、複数
のアクチュエータ出力軸の合成からなる位置、速度、及
び加速度を同期的に制御することが可能であり、全身協
調型の動作を実現することができる。
方式によれば、外部環境からの負荷変動が急激に変化す
ることに応じて、制御指示値とともにサーボ・パラメー
タ(アクチュエータの制御ゲインなど)をリアルタイム
で供給して、アクチュエータの特性を適切に変化させる
ことができる。外部環境の負荷変動に対する制御につい
て以下に説明する。
アル通信により、指定した駆動部20のアクチュエータ
22に対する回転角度指示又は回転速度指示などの指示
データと、指定した駆動部20の駆動制御部21に対す
るサーボ・パラメータとを、同一データ・フレームに含
めて、一定の制御周期で送信することができる。
コントローラ10から送信されたデータ・フレーム中か
ら、アクチュエータ22に対する回転角度指示値又は回
転速度指示値、及び、駆動制御部21に対するサーボ・
パラメータのデータを取り出すと、これらのデータを駆
動制御部21内のローカル・メモリ(図示しない)に一
時記憶する。そして、受信したデータ・フレームを、デ
イジーチェーンのダウンストリームに向かって送信す
る。
部21は、一定周期の割り込みに応答して駆動制御演算
を開始するときに(前述)、ローカル・メモリに格納し
ておいた指示データとサーボ・パラメータを取り出し
て、同割り込み期間内で制御演算を実行する。このよう
な手順により、指示データに基づくアクチュエータ22
の駆動と同時にアクチュエータ22に対する制御特性が
変更されるので、駆動制御系を協調動作することができ
る。
は、高速な動作指示とその応答速度が高速になるような
サーボ・パラメータを駆動制御部21に与えることで、
指示データに従った応答性のよいアクチュエータ22の
駆動制御を行う。他方、外部環境からの負荷が不明確な
場合は、低速な動作指示とその応答速度が低速になるよ
うなサーボ・パラメータを駆動制御部21に与えること
で、指示データよりも外部環境から受ける負荷の大きさ
に依存したアクチュエータ22の駆動制御を行う。
歩行型ロボットが歩行動作を行うような場合を考察して
みる。図2及び図3に示す右足のように、床面に接地し
てロボットの姿勢を保持する立脚側の足首の関節アクチ
ュエータには、ロボット全体の慣性モーメントが作用す
る。このような関節アクチュエータを制御する場合に
は、[数1]中のフィードバック・ゲインG1及びG3
を高い値に設定して、指令値Prefを与えることによっ
て、ロボットの姿勢安定性を維持することができる。
遊脚であった片方の足が地面に接地するときには、その
足首の関節アクチュエータに印加される負荷は脚部の完
成モーメントだけとなり比較的軽量である。このような
関節アクチュエータを制御する場合には、[数1]中の
フィードバック・ゲインG1及びG3を低い値に設定し
て、指令値Prefを与えることによって、ロボットの姿
勢安定性を維持することができる。このように低いゲイ
ンG1及びG3を設定した場合、外部環境からの負荷
(例えば足が着床したときに加わる反作用)を受けて
も、[数1]からも分かるようにアクチュエータ22の
トルクTrefは小さいので、負荷の大きさに応じてアク
チュエータ22が変位する。したがって、ロボットに対
して印加される急激な反作用が吸収若しくは軽減される
ことになる。すなわち、床面に接地したときに作用する
力が軽減され、ロボットを安定制御により姿勢に保つこ
とができる。
トは、基本的には、ロボット自身の慣性モーメントと自
重の力が加わる状態(立脚)と、慣性モーメントと自重
が加わらない状態(遊脚)とが交互に入れ替わること
で、脚式移動を実現する。かかる脚式移動の期間中、送
信データ・フレーム中にサーボ・パラメータを含ませ、
アクチュエータのフィードバック・ゲインを動的且つ適
応的に変更することで、姿勢安定性を持続させることが
できる。
ニズムを模式的に図解している。このような制御メカニ
ズムは、対応する駆動制御部21において実現される
が、ハードウェア・サーボ又はソフトウェア・サーボい
ずれの形態で実装してもよい。
て、姿勢安定制御のために変更可能なサーボ・パラメー
タの例を以下に列挙しておく。
ける位置ゲインKpp、積分ゲインKvp、並びに、微分ゲ
インKvi:アクチュエータの応答速度を可変にするパラ
メータである。 (2)デジタル・フィルタのカットオフ周波数パラメー
タFc:アクチュエータの負荷の機構系狂信周波数を低
減するフィルタ周波数を可変にするパラメータである。 (3)モータ温度センサの感度パラメータ:モータ温度
検出素子からの温度検出データに基づき、モータが許容
温度以下になるようにモータ電流を制限する閾値パラメ
ータである。 (4)モータ・コイル電流の時定数補正パラメータ:モ
ータが高速で回転すると、コイルのインピーダンスによ
りコイル電流に遅れが生じて効率が低下する。この遅れ
をソフトウェアにより進相補正して効率を改善するため
のパラメータである。 (5)モータ・コイルの電圧補正パラメータ:コイルの
印加電圧によりコイル電流に変化が生じる。印加電圧を
検出して、印加電圧に応じて電流指令を調整するパラメ
ータである。 (6)アナログ位置センサ、オフセット調整パラメー
タ:モータのロータ回転角度はアナログ電圧信号から検
出される。このときのアナログ信号のオフセットを調整
するパラメータである。 (7)モータ最大速度制限パラメータ:速度制御でモー
タの最大回転速度を制限するパラメータである。位置制
御の場合でも、このパラメータによりモータの最大回転
数を規制することができる。 (8)モータ最大トルク制限パラメータ:トルク制御に
よってモータの最大回転速度を制限するパラメータであ
る。位置制御や速度制御の場合でも、このパラメータに
よりモータの最大トルクを規制することができる。
方式(図6を参照のこと)を採用した多軸ロボット(例
えば2足直立歩行型ロボット)100全体の制御システ
ムの一例を模式的に図解している。
ントローラとしてのルートUSB50は、最大4個のU
SBデバイスを接続可能なUSBハブ61が接続されて
いる。USBハブ61は、3基のUSBポートに3台の
USB−同期シリアル変換器71,72,73を接続す
るとともに、残り1基のUSBポートに他のUSBハブ
62がカスケード接続されている。USBハブ62に
は、2基のUSBポートを用いて2台のUSB−同期シ
リアル変換器74及び75を接続している。
気・電子技術の業界において汎用的なUSBインターフ
ェースを、本実施例に係る同期シリアル・インターフェ
ースに変換するためのインターフェース・プロトコルで
ある。USB−同期シリアル変換器71…の各出力側に
は、各関節軸アクチュエータを駆動する各4台の駆動系
81−1,81−2,81−3,81−4…がデイジー
チェーン形式でそれぞれ接続されている。したがって、
図10に示す多軸ロボット制御システムは、合計20台
の駆動系を含んだ20軸構成システムである。
器71…の出力側で構成されるデータ・ストリームは、
図6に示した同期シリアル転送方式に従うものである。
すなわち、各々のUSB−同期シリアル変換器71…は
指示データを駆動側に送出する通信コントローラ10に
相当する。また、各駆動系81−1…は、駆動系20−
1…に相当し、駆動制御部と、アクチュエータと、エン
コーダとを含む概念である。
アル変換器71の出力側で構成されるデータ・ストリー
ムのみを抜き出して図解している。但し、他のUSB―
同期シリアル変換器72,73…の出力側データ・スト
リームにおいても、略同一の構成を備えているものと理
解されたい。
ル変換器71は、USBハブ61経由で上位コントロー
ラとしてのルートUSB50とデータ通信を行うUSB
インターフェース回路71Aと、USBインターフェー
スと本実施例に係る同期シリアルとのインターフェース
・プロトコルを実現するマイクロ・コンピュータ71B
と、本実施例に係る同期シリアル入出力(SIO)イン
ターフェース回路71Cとで構成される。
側ポートには、先頭の駆動系81−1が接続されてい
る。また、隣接する駆動系どうしは、一方の出力用シリ
アル・ポートが他方の入力用シリアル・ポートにシリアル
・ケーブルによって接続されて、駆動系全体としては1
本のデイジーチェーン接続構成となっている。
構造におけるデータ転送方式は、図7を参照しながら説
明した通りである。すなわち、通信コントローラとして
のSIOインターフェース回路71Cからの送信データ
(TxD)は、デイジーチェーンのダウンストリームに
向かって一方向に送出される。また、デイジーチェーン
の最後尾に配置された駆動系81−4の出力ポートは、
通信コントローラとしてのSIOインターフェース回路
71Cの入力ポートに戻されており、駆動系81側から
の返信データ(RxD)をデータ・フレームの発行元に
返すことができる。
転送方式では、各軸すなわち各駆動制御部21間のデー
タ転送は1msec以内に完結することができる。すな
わち、図11に示すような同期シリアル転送方式のデイ
ジーチェーン接続構成では、4msec以内で4台すべ
ての駆動系81−1…に対して送信データの送信を終了
し、4msec以内で4軸のアクチュエータ駆動制御を
完了することができる。また、USBバス上のデータ転
送は1msecで完結する。
うな多軸ロボット用制御システム構成によれば、20軸
構成であっても5msecで全体の通信を完了させるこ
とができる。言い換えれば、汎用のUSBインターフェ
ースをそのまま利用した構成で、高速な多軸ロボット制
御システムを構築することができる訳である。
は、先頭の同期キャラクタ・データと、1バイト(8ビ
ット)から数バイト長の転送データ本体と、最後尾の同
期キャラクタとで構成されるデータ・フレームがデイジ
ーチェーン上をシリアル転送される。このことは図8を
参照しながら既に説明した通りである。より具体的に
は、転送データ本体は、それぞれ1バイト長の各駆動系
に対する指令データで構成される。指令データには、ア
クチュエータに対する指示値とサーボ・パラメータが含
まれる。また、各駆動系は、次の駆動系又は通信コント
ローラにデータ・フレームを転送する際に、アクチュエ
ータの現在位置情報を逐次添付することができる。各現
在位置情報は、指令データ同様に、1バイト長で構成さ
れる。
アル転送方式のデイジーチェーン上で1フレームのデー
タを送信する様子を模式的に図解している。図12に示
す例では、1フレームのデータ転送で、デイジーチェー
ン上に列設された全軸の指令データを同時送信するよう
になっている。
ム・データを送出するとき、アクチュエータの現在位置
データを逐次フレーム・データに書き込むようになって
いる。したがって、デイジーチェーンのダウンストリー
ムに向かうにつれて、送信フレームのデータ長が徐々に
長くなる。
駆動系81−1,81−2…におけるモータ制御演算時
間が、1回のデータ転送時間である1msecに対して
充分短い場合には有効である。
期シリアル転送方式のデイジーチェーン上で1フレーム
のデータを送信する様子の他の例を模式的に図解してい
る。図13は、図12に示した例とは相違し、1フレー
ムのデータ転送で1つの軸の指令データのみを送信する
ようになっている。
ム・データを送出するとき、アクチュエータの現在デー
タを逐次フレーム・データに書き込む。但し、1回の送
信フレームに対して書き込まれる現在位置データは1つ
だけなので、送信フレーム長は長くならない。
駆動系81−1,81−2…におけるモータ制御演算時
間が、1回のデータ転送時間である1msecに対して
長い場合には有効である。但し、デイジーチェーン接続
された駆動系の軸数に比例して、全体のデータ転送時間
が長くなる。この例では、1軸毎に1msecのデータ
転送時間を要し、すべてのアクチュエータを駆動制御す
るには4msecが必要となる。
方式(図6を参照のこと)を採用した多軸ロボット(例
えば2足直立歩行型ロボット)100全体の制御システ
ムの他の例を模式的に図解している。
実施例に係る同期シリアル転送方式が混在していたが、
図14に示す例では、アクチュエータの制御のためにU
SBインターフェースを全く使用しない。
通信コントローラ10に相当する5台の同期シリアル入
出力(SIO)インターフェース回路111〜115
は、ホスト(上位)・コントローラのローカル・バスに
相互接続されている。ホスト・コントローラは、アドレ
スを指定することで、各同期シリアル入出力インターフ
ェース回路111…に指令を発することができる。
ース回路111…の各出力側には、各関節軸アクチュエ
ータを駆動する各4台の駆動系81−1,81−2,8
1−3,81−4…がデイジーチェーン形式でそれぞれ
接続されている。したがって、図14に示す多軸ロボッ
ト制御システムは、合計20台の駆動系を含んだ20軸
構成システムである。
路111は、図6中の通信コントローラ10に相当し、
その出力側で構成されるデータ・ストリームは、図6に
示した同期シリアル転送方式に従う。
によれば、すべての関節軸アクチュエータに対して1m
sec以内で制御を実行することができる。
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示とい
う形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈
されるべきではない。本発明の要旨を判断するために
は、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきで
ある。
複数のアクチュエータを同期協調的に駆動することがで
きる、優れたアクチュエータ駆動制御方式を提供するこ
とができる。
いることで、少ない配線数によって複数のアクチュエー
タを同期協調的に駆動することができる、優れたアクチ
ュエータ駆動制御方式を提供することができる。
通信によって、複数のアクチュエータを同期協調的に駆
動することができる、優れたアクチュエータ駆動制御方
式を提供することができる。
データ通信のための配線は一定である。例えば、人間型
ロボットのように膨大な自由度構成の機械装置を設計・
開発する場合であっても、設計者は配線の問題からは解
放される。また、設計変更によって配線数は変わらない
ので、駆動系の個数を自由に増やすことができる。
によれば、関節アクチュエータに作用する外力が急激に
変化することに応じて、制御指示値とともにサーボ・パ
ラメータ(アクチュエータの制御ゲインなど)をリアル
タイムで供給して、アクチュエータの特性を適切に変化
させることができる。
な場合は、低速な動作指令とその応答時間が低速になる
ようなサーボ・パラメータを与えて、制御指示値よりも
外部環境下の負荷の大きさに依存したアクチュエータの
駆動制御を実現することができる。
歩行型ロボットが歩行動作を行う場合、遊脚であった片
方の足が地面に接地するときには、その足首関節アクチ
ュエータに対して、フィードバック・ゲインを高い値に
設定するようなサーボ・パラメータをリアルタイムでシ
リアル転送して、ロボットの姿勢安定性の維持を図るこ
とができる。また、立脚であった他方の足が離床しよう
とするとき、及び、完全に接地している期間中には、そ
の足首関節アクチュエータに対してのフィードバック・
ゲインを低い値に設定するようなサーボ・パラメータを
リアルタイムでシリアル転送する。この結果、立脚側の
足に対して外部環境からの負荷が印加されても、その関
節アクチュエータは負荷に応じて変位することができる
ので、ロボット装置全体に働く急激な反作用が軽減され
るので、姿勢を維持して安定歩行を継続することかでき
る。
軸制御ロボットの制御システム(従来例)を模式的に示
した図である。
を示した図であり、より具体的には、右足が立脚となり
左足が遊脚となった動作期間における側面図である。
を示した図であり、より具体的には、右足が立脚となり
左足が遊脚となった動作期間における正面図である。
を示した図であり、より具体的には、左足が立脚となる
瞬間における側面図である。
を示した図であり、より具体的には、左足が立脚となる
瞬間における正面図である。
接続構成を模式的に示した図である。
1,21−2…の間で行われるデータ転送方式を図解し
たチャートである。
データのデータ・フォーマット例を示した図である。
に示した図である。
ロボット100の制御システム構成の一例を模式的に示
した図である。
71の出力側で構成されるデータ・ストリームのみを抜
き出して示した図である。
ーチェーン上で1フレームのデータを送信する様子を模
式的に示した図であり、より具体的には、1フレームの
データ転送で全軸の指令データを同時送信する場合のデ
ータ送信の様子を示した図である。
ーチェーン上で1フレームのデータを送信する様子の他
の例を模式的に示した図であり、より具体的には、1フ
レームのデータ転送で1つの軸の指令データのみを送信
する場合のデータ送信の様子を示した図である。
ロボット100の制御システム構成の他の例を模式的に
示した図である。
Claims (11)
- 【請求項1】複数のアクチュエータからなる多軸機械装
置の駆動を制御するためのアクチュエータ駆動制御方式
であって、 各アクチュエータに対する指示データを発行する中央コ
ントローラと、 指示データに従ってアクチュエータの駆動を制御する、
各アクチュエータ毎に設けられた複数の駆動制御部と、 一方の駆動制御部のデータ出力手段を他方の駆動制御部
のデータ入力手段に順次接続する相互接続手段とを備
え、 前記中央コントローラは、前記相互接続手段により先頭
位置に接続された駆動制御部のデータ入力手段に、1以
上の駆動制御部に対する指示データ及び/又は制御変数
を含むデータ・フレームを送出することを特徴とするア
クチュエータ駆動制御方式。 - 【請求項2】前記制御変数は、アクチュエータのフィー
ドバック制御系における位置ゲイン、積分ゲイン、微分
ゲイン、又はデジタル・フィルタのカットオフ周波数パ
ラメータ、又はアクチュエータ温度センサの感度パラメ
ータ、又はアクチュエータ・コイル電流の時定数補正パ
ラメータ、又はアクチュエータ・コイルの電圧補正パラ
メータ、又はアナログ位置センサ、オフセット調整パラ
メータ、又はアクチュエータ最大速度制限パラメータ、
又はアクチュエータ最大トルク制限パラメータのうち少
なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の
アクチュエータ駆動制御方式。 - 【請求項3】各駆動制御部はアクチュエータの受信デー
タ・フレームに現在位置データを付けて送出することが
でき、 前記中央コントローラは、前記相互接続手段により最後
尾に接続された駆動制御部のデータ出力手段から送出さ
れるデータ・フレームを受信する受信部を含むことを特
徴とする請求項1に記載のアクチュエータ駆動制御方
式。 - 【請求項4】前記相互接続手段は同期シリアル通信又は
調歩同期シリアル通信によりデータ・フレームの転送を
行う特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ駆動制
御方式。 - 【請求項5】前記中央コントローラは、第1のバス・イ
ンターフェースと、前記相互接続手段に接続するための
第2のバス・インターフェースと、第1及び第2のバス
・インターフェース間のプロトコル変換を実現する制御
部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のアクチ
ュエータ駆動制御方式。 - 【請求項6】前記相互接続手段は同期シリアル通信方式
による接続を行い、 前記中央コントローラは、USB(Universal Serial B
us)バス・インターフェースと、同期シリアル通信イン
ターフェースと、USBインターフェース及び同期シリ
アル通信インターフェース間のプロトコル変換を実現す
る制御部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の
アクチュエータ駆動制御方式。 - 【請求項7】さらに前記中央コントローラ及び駆動制御
部の各々に対して共通のクロック信号を供給するクロッ
ク供給手段を含み、 前記中央コントローラは該クロック信号によって規定さ
れる制御周期毎にデータ・フレームを発信開始するとと
もに、前記駆動制御部の各々は制御周期に同期して受信
したデータ・フレームの処理を実行することを特徴とす
る請求項1に記載のアクチュエータ駆動制御方式。 - 【請求項8】アクチュエータの駆動を制御するための駆
動制御装置であって、 データ・フレームを入力するデータ入力手段と、 データ・フレームを出力するデータ出力手段と、 クロック信号を入力するクロック入力手段と、 データ・フレームに含まれる指示データに従ってアクチ
ュエータの駆動を制御するとともに、データ・フレーム
に含まれる制御変数に従ってアクチュエータの特性を変
更する処理部とを具備し、 前記処理部は入力したクロックによって規定される制御
周期に同期して受信したデータ・フレームの処理を実行
する、ことを特徴とするアクチュエータのための駆動制
御装置。 - 【請求項9】前記処理部はアクチュエータの現在位置デ
ータをデータ・フレームに付加することができることを
特徴とする請求項8に記載のアクチュエータのための駆
動制御装置。 - 【請求項10】前記データ入力手段及びデータ出力手段
は、同期シリアル通信又は調歩同期シリアル通信により
データ・フレームの交換を行うことを特徴とする請求項
8に記載のアクチュエータのための駆動制御装置。 - 【請求項11】前記データ入力手段は他の駆動制御装置
のデータ出力手段に接続可能であるとともに、前記デー
タ出力手段は他の駆動制御装置のデータ入力手段に接続
可能であることを特徴とする請求項8に記載のアクチュ
エータのための駆動制御装置。
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- 2000-04-10 JP JP2000107799A patent/JP4281210B2/ja not_active Expired - Fee Related
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