JP2001287002A - 連続鋳造における鋳片切断制御方法 - Google Patents

連続鋳造における鋳片切断制御方法

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JP2001287002A
JP2001287002A JP2000104021A JP2000104021A JP2001287002A JP 2001287002 A JP2001287002 A JP 2001287002A JP 2000104021 A JP2000104021 A JP 2000104021A JP 2000104021 A JP2000104021 A JP 2000104021A JP 2001287002 A JP2001287002 A JP 2001287002A
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cutting
slab
hydraulic shear
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time
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Hisaki Sato
寿樹 佐藤
Kazuhiro Kuwano
和弘 桑野
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断設定長の誤差を少なくすることができ
る連続鋳造における油圧シャーによる鋳片切断制御方法
の提供。 【解決手段】油圧シャーの切断開始から鋳片に接触する
までの時間(t1+t2)に進んだ鋳片長Lを把握し、
次回の切断設定長にその過不足分σを反映させることを
特徴とする連続鋳造における油圧シャーによる鋳片切断
制御方法。シャー切断速度Vsを毎回測定し、その直近
の平均速度を認識し、上記時間を変更することで油温変
化による切断速度補正を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】連続鋳造におけるブルーム、
ビレット等を目標どおりの長さに切断するための鋳片の
切断制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造においては、ピンチロールによ
って引き抜かれた鋳片は、その後、油圧シャーあるいは
ガスカッターで所定長さに切断される。所定長さに切断
するために、メジャーリングロールで鋳片の単位時間当
たりの引抜移動量を測定し、引抜移動量が切断目標長さ
と一致した所で切断を開始する。鋳片の整形のために鋳
片引抜き工程で鋳片圧下装置により圧下する場合、重量
変化を考慮して切断長の補正を行うことが、例えば、特
開平6−154981号公報に開示されている。
【0003】引抜移動量が切断目標長さと一致した所で
切断を開始する場合、ガスカッターでは、一致前にあら
かじめ鋳片にカッター台車を接触させてプリクランプさ
せ、引抜移動量が切断目標長さと一致すると、その接触
部をクランプさせて切断を開始させるので精度良く切断
が行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、切断機
として油圧シャーを使用する場合、機構上プリクランプ
機能を有することができない。そのため、次に記載の方
法が知られている。
【0005】図6はダウンカットタイプの油圧シャーの
切断過程を示し、図は経時的に示しているために2個の
油圧シャーが示されているが、図8に示すように、実際
には同一の油圧シャーであり、右が1回目の切断、左が
次回の切断を示し、図7は従来の油圧シャーによる鋳片
切断フロー、図8は従来の油圧シャーによる鋳片切断制
御の概略図である。
【0006】図3において、速度検出器1で検出された
鋳造速度Vcがメジャーリングロール2に接続された回
転センサ(パルスエンコーダー)3のパルスをカウンタ
4で計数して切断目標長さLsと一致したときに切断を
開始すると、油圧シャー5が鋳片に接する間に鋳片が移
動し、図6に示すように(Vc×Lg/Vs)分だけ設
定値に対して実績値が長くなる。したがって、油圧シャ
ーにより切断する場合は、切断目標長さLsに対して切
断開始タイミングLREFとの関係が、 LREF=Ls−(Vc×Lg/Vs) (ただし、Vc:鋳造速度、Lg:油圧シャーと鋳片表
面との距離、Vs:シャー切断速度)となった時点で切
断開始指令を出す。
【0007】ところが、鋳造速度Vcは、常に一定とは
限らず、例えば鋳型の溶鋼湯面レベルの制御を行ってい
る場合は周期的に変動する。そのため、切断開始指令の
演算に用いたときのVcとシャー刃が切断開始から鋳片
に接触する迄の間のVcが異なれば、実切断鋳片の長さ
は設定値に対して±の誤差σを生じる。一方、油温の変
化によりシャー切断速度Vsが変更になる場合も同様で
ある。したがって、Vcの変動量にもよるが、鋳造速度
Vcが遅くなると、切断目標長より短いC点で切断され
る。しかし、次回の切断では、切断目標長のA点で切断
したものと判断され、次の切断目標値はB点となり、切
断長がLs+σとなる。
【0008】特に、昨今の高速鋳造化においては、その
誤差σが大きくなる傾向となり、搬送及び歩留の面から
問題が生じてくる。
【0009】そこで、本発明は、切断設定長の誤差を少
なくすることができる連続鋳造における油圧シャーによ
る鋳片切断制御方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の連続鋳造におけ
る油圧シャーによる鋳片切断制御方法は、油圧シャーの
切断開始から鋳片に接触するまでの時間に進んだ鋳片長
を把握し、次回の切断設定長にその過不足分を反映させ
ることを特徴とする。
【0011】さらに、シャー切断速度を毎回測定し、そ
の直近の平均速度を認識し、上記時間を変更することで
油温変化による切断速度補正を行うことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明のダウンカットタイ
プの油圧シャーによる鋳片切断制御方法の切断過程を経
時的に示した説明図、図2は本発明によるシャー切断時
間の測定方法の説明図である。図1において、切断開始
から鋳造速度Vcが遅くなったため、予定よりσ分短く
切断されたが、油圧シャー切断開始から鋳片に接触する
までの時間(t1+t2)に鋳片が進んだ距離lを把握
し、予想距離Lよりσを求め、次回切断長にこの分を加
算し、切断目標長さLsと切断開始タイミングLREF
を新しくLs′とLREF′に置き換える。こうするこ
とで、次回切断長に前回切断予定長の不足分を反映させ
る。
【0013】 LREF′=Ls′−(Vc×Lg/Vs)+σ 上式で使用する油圧シャーの切断速度Vsを求めるに
は、図2において、単純に切断開始(この時上限のリミ
ットスイッチ(上限Ls)がオンしている)から下限の
リミットスイッチ(下限Ls)がオンになる切断完了ま
での距離をその測定時間Tで割ればよいが、切断開始の
指令や機器の動作遅れが含まれることになり、実速度の
測定ではない。また、リミットスイッチに代表される位
置検出器は、必ず動作範囲があり、オンからオフになる
までは多少の時間を有する。
【0014】そこで、本発明のシャーの切断速度Vs
は、図2に示すように、油圧シャー切断開始から上限の
リミットスイッチ(上限Ls)がオフになる上限LSO
FF間での時間をt1とし、上限LSOFFから鋳片に
接触するまでの時間をt2分ける。
【0015】切断開始から下限LSONがオン間での時
間Tよりt1を引いた時間(T−t1)で上限LSOF
F〜下限LSONまでの実測が可能な距離L2を割れ
ば、L2/(T−t1)=Vsよりシャー切断速度Vs
を正確に求めることができる。求められたシャー切断速
度Vsより、t2=L2/Vsの式からt2を求めるこ
とができる。なお、Tとt1は切断の度に測定でき、直
近のn回分の平均値を使用する。
【0016】この演算で油温変化によるシャー切断速度
の補正ができ、t1+t2の時間を毎回実測データに基
づき補正することができる。シャー刃が鋳片に接触する
までの時間(t1+t2)により、切断開始から移動し
た鋳片長さLをL=(t1+t2)×Vcより把握する
ことができる。
【0017】したがって、予想距離(Vc×Lg/V
s)と実測値lの差σがσ=(Vc×Lg/Vs)−l
により求められる。σは切断の度にLREF=Ls−
(Vc×Lg/Vs)+σの式に反映される。
【0018】
【実施例】図3は本発明の油圧シャーによる鋳片切断制
御の概略図、図4は本発明の油圧シャーによる鋳片切断
フローである。図3及び図4において、切断の制御が開
始されると、切断長を設定し、鋳片表面温度、鋳造速
度、鋳型使用回数などから切断長を補正する。
【0019】次いで切断開始タイミング(LREF
は、LREF=Ls−(Vc×Lg/Vs)+σで求め
られ、メジャーリングロールに接続された回転センサ
(パルスエンコーダー)のパルスをカウンタで計数して
切断を開始する。なお鋳造速度Vcは速度検出器で検出
され、第1回目のσは0である。
【0020】第1回目の切断が終了すると、Tとt1が
測定される。次いで、L2/(T−t1)=Vsよりシ
ャー切断速度Vsが計算され、L2/Vs=t2よりt
2が求められる。直近n回分のt1,t2の平均値を算
出する。
【0021】シャー刃が鋳片に接触するまでの時間(t
1+t2)、移動した鋳片長さlが求められ、切断によ
る誤差σがσ=(Vc×Lg/Vs)−lにより求めら
れる。
【0022】第2回目の切断開始前に、切断開始タイミ
ング(LREF)は、切断による誤差σを考慮して、L
REF=Ls−(Vc×Lg/Vs)+σと求められ、
メジャーリングロールに接続された回転センサ(パルス
エンコーダー)のパルスをカウンタで計数して切断を開
始する。以上のステップを最終切断まで繰り返して行
う。
【0023】図5は150mm×150mmのビレット
を鋳造速度Vc=2.0m/分で連続鋳造した鋳片を油
圧シャーで切断した場合の結果で、(a)は本発明、
(b)は従来例で、本発明により従来に比べて誤差の少
ない切断ができた。
【0024】
【発明の効果】本発明の油圧シャーによる鋳片切断制御
方法により、切断設定長の誤差を少なくすることがで
き、搬送及び歩留の問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダウンカットタイプの油圧シャーによ
る鋳片切断制御方法の切断過程を経時的に示した説明図
である。
【図2】本発明によるシャー切断時間の測定方法の説明
図である。
【図3】本発明の油圧シャーによる鋳片切断制御の概略
図である。
【図4】本発明の油圧シャーによる鋳片切断フローであ
る。
【図5】鋳片を油圧シャーで切断した場合の結果を示す
グラフである。
【図6】ダウンカットタイプの油圧シャーの切断過程を
示す。
【図7】従来の油圧シャーによる鋳片切断フローを示
す。
【図8】従来の油圧シャーによる鋳片切断制御の概略図
である。
【符号の説明】
1:速度検出器、2:メジャーリングロール、3:回転
センサ、4:カウンタ、5:油圧シャー、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造された鋳片を油圧シャーで切断
    する際に、油圧シャーの切断開始から鋳片に接触するま
    での時間に進んだ鋳片長を求め、次回の切断設定長にそ
    の過不足分を反映させることを特徴とする連続鋳造にお
    ける鋳片切断制御方法。
  2. 【請求項2】 油圧シャーの切断速度を毎回測定し、そ
    の直近の平均速度を求め、前記時間を変更して切断速度
    の補正を行うことを特徴とする連続鋳造における鋳片切
    断制御方法。
JP2000104021A 2000-04-05 2000-04-05 連続鋳造における鋳片切断制御方法 Withdrawn JP2001287002A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012040612A (ja) * 2010-07-23 2012-03-01 Jfe Steel Corp 連続鋳造における鋳片切断方法
CN110756749A (zh) * 2019-10-31 2020-02-07 联峰钢铁(张家港)有限公司 一种钢坯长度测量方法

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JP2012040612A (ja) * 2010-07-23 2012-03-01 Jfe Steel Corp 連続鋳造における鋳片切断方法
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