JP2001286076A - 系統安定化装置の制御方法 - Google Patents

系統安定化装置の制御方法

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JP2001286076A
JP2001286076A JP2000098214A JP2000098214A JP2001286076A JP 2001286076 A JP2001286076 A JP 2001286076A JP 2000098214 A JP2000098214 A JP 2000098214A JP 2000098214 A JP2000098214 A JP 2000098214A JP 2001286076 A JP2001286076 A JP 2001286076A
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secondary battery
recovery
charging
mode
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Yoshinori Kawasaki
吉則 河▲崎▼
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Nissin Electric Co Ltd
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風力発電機の停止時間を可能な限り短縮して
風力発電機の稼働率を向上させ、系統安定化装置のラン
ニングコストを低減する。 【解決手段】 電力変動を伴う風力発電機11を系統電
源12に連系させた電力系統に連系用変圧器14を介し
て接続された電力変換器15とその直流側に接続された
二次電池16とを備え、前記風力発電機11の出力変動
による電力系統の電圧および周波数変動を抑制する系統
安定化装置において、前記二次電池16を所定の周期で
回復充電するに際して、前記風力発電機11の電力量が
一定値以下となり、かつ、前記所定の周期が経過した時
点で、風力発電機11を運転しながら二次電池16の回
復充電を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は系統安定化装置の制
御方法に関し、詳しくは、電力変動を伴う電源または負
荷を持つ電気設備、例えば風力発電機などの分散電源を
連系させた電力系統に設けられ、電力の安定供給を支え
る系統安定化装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電力変動を伴う風力発電機など
の分散電源や電力変動を伴う間欠負荷を系統電源に連系
させた電力系統では、電力変動による電力系統の電圧お
よび周波数変動を抑制するための系統安定化装置を設置
するのが一般的である。
【0003】図5は、例えば風力発電機1を分散電源と
して連系させた電力系統に設けられた系統安定化装置の
概略構成を示す。この系統安定化装置は、同図に示すよ
うに風力発電機1と系統電源2との間に設置され、系統
母線3に連系用変圧器4を介して電力変換器5を接続
し、その直流側に鉛電池などの二次電池6を配設した構
成を具備する。
【0004】前記電力変換器5は、インバータ機能と整
流機能を有する双方向形交直変換器で、系統母線3から
の交流電力を直流変換して二次電池6に充電する整流運
転と、二次電池6に充電された直流電力を交流変換して
系統母線3に供給するインバータ運転とに切り換え制御
される。
【0005】ここで、風力発電機1の出力は風速などの
自然条件に応じて時々刻々と変動する。また、風力発電
機1は電力系統の末端、例えば僻地や離島などに設置さ
れるのが一般的であるため、前述したように風力発電機
1の出力変動が頻繁に現出すると、電力系統に電圧また
は周波数変動を招くことがある。
【0006】そのため、系統安定化装置では、前述した
風力発電機1の出力変動を打ち消すように前記二次電池
6を準備しその貯蔵電力を電力変換器5の運転により電
力系統へ充放電し、この電力変換器5の運転による電力
系統との電力のやり取りでもって、電力系統の電圧また
は周波数変動を抑制するように電力補償動作させてい
る。
【0007】なお、図示しないが、系統安定化装置で
は、前述した風力発電機1の出力変動を、系統母線3に
設けられた計器用変圧器(VT)及び変流器(CT)に
より検出し、その検出された電力量(または電力変動
量)に基づいて電力変換器5を整流運転またはインバー
タ運転させるように制御している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した系
統安定化装置では、前述したように風力発電機1の出力
が風速などの自然条件に応じて時々刻々と変動するた
め、頻繁に現出する風力発電機1の出力変動に対して、
電力変換器5の運転による電力系統との電力のやり取り
でもって、常時、電力系統の電圧または周波数変動を抑
制するように電力補償動作させている。
【0009】しかしながら、二次電池6は、放電状態で
放置するとサルフェーションの原因となりその容量や放
電電圧が低下するので、二次電池6を周期的に充電する
必要があり、そのため、二次電池6を充電するに際して
は電力補償動作を停止して回復充電モードに移行するよ
うにしている〔図1(a)参照〕。この二次電池6が例
えば鉛電池の場合には、少なくとも1週間から10日に
1回程度の周期で回復充電しなければならず、その回復
充電に要する時間も1回につき8〜10時間程度必要と
する。
【0010】このような頻度でもって長時間に亘って二
次電池6の回復充電モードに移行していると、その間に
電力補償動作を実行することができないことから、その
回復充電中には風力発電機1を停止させている。つま
り、1週間から10日程度の周期で風力発電機1を停止
させると共に回復充電を開始し、その回復充電を完了し
た時点で風力発電機1を起動させるようにしている。そ
のため、二次電池6の回復充電中に風の状況が向上して
も風力発電機1を電力系統と連系させることができず、
風力発電機1の稼働率が低いというのが現状であった。
【0011】また、二次電池の回復充電は、風力発電機
を停止させていることから、系統電源による電力でもっ
て行われている。一般的に、系統電源による電力(買電
電力)の料金は風力発電機による電力(売電電力)の料
金よりも高くつくため、二次電池の回復充電に系統電源
による電力を使用していたのでは、系統安定化装置のラ
ンニングコストが嵩むという問題もあった。
【0012】そこで、本発明は、前述した問題点に鑑み
て提案されたもので、風力発電機の停止時間を可能な限
り短縮して風力発電機の稼働率を向上させ、系統安定化
装置のランニングコストを低減することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めの技術的手段として、請求項1に係る発明は、電力変
動を伴う電気設備を連系させた電力系統に接続された電
力変換器とその直流側に接続された二次電池とを備え、
前記電気設備の出力変動による電力系統の電圧および周
波数変動を抑制する系統安定化装置において、前記二次
電池を周期的に回復充電するに際して、前記電気設備の
電力変動量または電力量が一定値以下となり、かつ、前
記所定の周期が経過した時点で、電気設備を運転しなが
ら二次電池の回復充電を実行することを特徴とする。
【0014】この請求項1に係る発明では、電力変動を
伴う電気設備を運転しながら二次電池の回復充電を実行
するようにしたから、電気設備の稼働率を向上させるこ
とができると共に、電気設備による電力の一部を回復充
電のための電力として使用することができるので、系統
安定化装置におけるランニングコストの低減化を図るこ
とができる。
【0015】なお、この回復充電を実行するための条件
としては、電気設備の電力変動量または電力量が一定値
以下となり、かつ、二次電池を回復充電するための所定
の周期が経過したことである。この電気設備の電力変動
量または電力量が一定値以下としたのは、その電気設備
の出力変動が系統安定化装置による電力補償が不要な程
度に小さいことが必要だからである。
【0016】請求項2に係る発明は、請求項1に記載し
た二次電池の回復充電を、初期充電モード、押込み充電
モード、放電モードの順で実行し、前記押込み充電モー
ドを除く初期充電モードおよび放電モードによる二次電
池の回復充電中に電力補償動作を実行することを特徴と
する。
【0017】この請求項2に係る発明では、押込み充電
モードを除く初期充電モードおよび放電モードによる二
次電池の回復充電中に電力補償動作を実行するようにし
たことから、前記二次電池の回復充電中であっても、電
気設備の運転に伴う出力変動による電力系統の電圧およ
び周波数変動を抑制することができる。
【0018】請求項3に係る発明は、請求項2に記載し
た二次電池の回復充電中に、前記押込み充電モードで電
気設備の運転を停止させることを特徴とする。
【0019】この請求項3に係る発明では、押込み充電
モードによる回復充電中、二次電池の充電状態が満充電
に近いため、電力補償動作により二次電池を充放電する
とその二次電池が過充電となる可能性が高いので、電力
補償動作を実行することは好ましくなく、そのため、電
気設備の運転を停止させることが望ましい。
【0020】請求項4に係る発明は、請求項1に記載し
た二次電池の回復充電中に、電気設備の電力変動量また
は電力量が一定値を超えた時点で、前記回復充電を中断
し、二次電池を定常SOCまで放電させながら電力補償
動作を実行することを特徴とする。
【0021】この請求項4に係る発明では、電気設備の
電力変動量または電力量が一定値を超えた時点、つま
り、電気設備の運転に伴う出力変動が大きくなった時点
で、回復充電を中断し、二次電池を定常SOCまで放電
させながら電力補償動作を実行することにより、電気設
備の出力変動による電力系統の電圧または周波数変動を
抑制することができる。
【0022】請求項5に係る発明は、請求項4に記載し
た二次電池の回復充電中断後、所定のインターバルでも
って、電気設備の電力変動量または電力量が一定値以下
となり、かつ、前記所定の周期が経過した条件を満たし
た時点で回復充電を自動的に実行することを特徴とす
る。
【0023】この請求項5に係る発明では、回復充電の
中断後も、電気設備の電力変動量または電力量が一定値
以下となり、かつ、前記所定の周期が経過した条件を満
たせば、回復充電を自動的に実行することにより、回復
充電を速やかに完了させることができる。なお、この中
断後の回復充電の実行は、電気設備の出力変動が安定し
ていることを確認するため、所定のインターバルでもっ
て行えばよい。
【0024】請求項6に係る発明は、請求項2または4
に記載された二次電池の放電時、その二次電池が過充電
とならないように電力変換器の出力電流を所定の上限値
以下に規制するリミッタ機能を付加したことを特徴とす
る。
【0025】放電モードによる二次電池の回復充電中
に、請求項2または4に記載したように電力変換器の運
転による電力補償動作を実行する場合、二次電池が満充
電状態に近いと、その電力補償動作により二次電池が過
充電となる可能性がある。そのため、請求項2に係る発
明では、二次電池が過充電とならないように電力変換器
の出力電流を所定の上限値以下に規制するリミッタ機能
を付加すれば、回復充電中に二次電池が過充電となるこ
とを未然に防止することができて信頼性の向上が図れ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明に係る系統安定化装置の制
御方法の実施形態を以下に詳述する。図2は電力変動を
伴う電気設備の一例である風力発電機を分散電源として
連系させた電力系統に設置された系統安定化装置の概略
構成を示す。
【0027】この系統安定化装置は、同図に示すように
風力発電機11と系統電源12との間に設置され、系統
母線13に連系用変圧器14を介して電力変換器15を
接続し、その直流側に鉛電池などの二次電池16を配設
した構成を具備する。
【0028】前記電力変換器15は、インバータ機能と
整流機能を有する双方向形交直変換器で、系統母線13
からの交流電力を直流変換して二次電池16に充電する
整流運転と、二次電池16に充電された直流電力を交流
変換して系統母線13に供給するインバータ運転とに切
り換え制御される。
【0029】この系統安定化装置では、前述した風力発
電機11の出力変動を、系統母線13に設けられた計器
用変圧器18(VT)及び変流器19(CT)により検
出し、その検出された電力量(または電力変動量)に基
づいて電力変換器15を整流運転またはインバータ運転
させるように制御する制御回路17を具備する。
【0030】ここで、風力発電機11の出力は風速など
の自然条件に応じて時々刻々と変動する。また、風力発
電機11は電力系統の末端、例えば僻地や離島などに設
置されるのが一般的であるため、前述したように風力発
電機11の出力変動が頻繁に現出すると、電力系統に電
圧または周波数変動を招くことがある。
【0031】そのため、系統安定化装置では、風力発電
機11の出力が大きい時に電力変換器15の整流運転に
より二次電池16を充電し、前述した風力発電機11の
出力が小さい時に前記二次電池16の貯蔵電力を電力変
換器15のインバータ運転により電力系統へ放電し、こ
の電力変換器15の運転による電力系統との電力のやり
取りでもって、電力系統の電圧または周波数変動を抑制
するように電力補償動作させている。
【0032】ところで、前記二次電池16は、放電状態
で放置するとサルフェーションの原因となりその容量や
放電電圧が低下するので、二次電池16を周期的に充電
する必要があり、そのため、二次電池16を充電するに
際しては回復充電モードに移行させている。二次電池1
6が例えば鉛電池の場合、少なくとも1週間から10日
の所定の周期で回復充電しなければならず、その回復充
電に要する時間も1回につき8〜10時間程度必要とす
る。
【0033】一方、電力補償動作中、二次電池16は充
放電を繰り返すことになるため、過充電、不足充電、直
流過電圧、直流不足電圧とならないように定格の充放電
量が許容できる充電状態で使用する必要がある。この二
次電池16が電池定格容量の例えば60%程度の充電状
態にあることを定常SOC(State Of Charge)と称す
る。
【0034】そこで、二次電池16は、図1(b)に示
すように初期充電モード、押込み充電モード、放電モー
ドの順で構成された回復充電モードにより回復充電され
る。まず最初の初期充電モードは、0.1〜0.2C20
A〔C20は20時間率定格容量(Ah)の数値〕程度の
大きな充電電流でもって電池定格容量の90%程度まで
充電するモードであり、この初期充電に要する時間は、
1〜2時間程度でどの程度まで充電されたかはその充電
電圧によって管理されている。次に、押込み充電モード
は、0.05C20A程度の小さな充電電流でもって電池
定格容量の100〜120%程度まで満充電するモード
であり、この押込み充電に要する時間は、4〜6時間程
度でどの程度まで充電されたかはその充電時間によって
管理されている。最後の放電モードは、前述したように
電池定格容量の例えば60%程度(定常SOC)まで放
電するモードであり、この放電に要する時間は、2時間
前後でどの程度まで放電されたかはその残存電圧によっ
て管理されている。
【0035】一方、前述した制御回路17は、図3に示
すように前記計器用変圧器18(VT)および変流器1
9(CT)により検出された系統電圧および風力発電機
11の出力電流から風力発電機11の電力量PWGを演算
し、その電力量に基づいて補償電流指令値を出力する補
償出力演算回路20と、この演算回路20から出力され
る風力発電機11の電力量PWGを、予め設定された一定
の整定レベルLと比較する比較回路21と、その比較回
路21から出力される比較結果に基づいて風力発電機1
1の電力量PWGが整定レベルLか否かを判定すると共
に、二次電池16を回復充電するための所定の周期T
(1週間から10日程度)が経過したか否かを判定し、
後述のモード切替回路23に回復充電開始指令を出力す
る判定回路22と、その判定回路22の出力に基づいて
開始された回復充電モードにおいて、初期充電モード、
押込み充電モードまたは放電モードに順次切り替えるモ
ード切替回路23と、このモード切替回路23により選
択されたモードに応じてオンオフする複数のスイッチS
15と、放電モードによる二次電池16の回復充電中
にその二次電池16が過充電とならないように出力電流
を規制するリミッタ回路24とで構成されている。
【0036】図4は風力発電機11が出力する電力量P
WGに対して、系統安定化装置の電力補償出力PAにより
電力系統における実際の電力量PBを安定化させている
状態を示す。図中、Xは風力発電機11が停止している
期間である。
【0037】二次電池16を回復充電するに際して、図
4に示すように風力発電機11の電力量PWG(または電
力変動量)が一定の整定レベルL以下となり、かつ、前
記所定の周期Tが経過した時点で、風力発電機11を運
転しながら二次電池16の回復充電を実行する。このよ
うに風力発電機11を運転しながら二次電池16の回復
充電を実行すれば、風力発電機11の稼働率を向上でき
ると共に、風力発電機11による電力の一部を回復充電
のための電力として使用できるので、系統安定化装置に
おけるランニングコストの低減化を図れる。
【0038】なお、この回復充電を実行するための条件
として、風力発電機11の電力量P WGが一定の整定レベ
ルL以下としたのは、その風力発電機11の出力変動が
系統安定化装置による電力補償が不要な程度に小さいこ
とが必要だからである。
【0039】二次電池16の回復充電は、前記制御回路
17により以下の要領でもって実行される。まず、外部
指令信号が制御回路17に入力されることにより、二次
電池16を回復充電モードに移行させる。なお、この回
復充電モードへの移行前から、計器用変圧器18(V
T)および変流器19(CT)により検出された系統電
圧VSおよび風力発電機11の出力電流IWGを制御入力
とする制御回路17では、風力発電機11の電力量PWG
を演算回路20で算出し、その風力発電機11の電力量
WGに基づいて電力変換器15の出力電流指令値Iref
を出力し、その出力電流指令値Irefに基づいて電力変
換器15による電力補償動作が実行されている。
【0040】風力発電機11の電力量PWGが一定の整定
レベルL以下となり、かつ、前記所定の周期Tが経過し
た時点で、前記判定回路22の出力により二次電池16
が回復充電モードになると、まず最初に初期充電モード
による回復充電が実行される。この初期充電モードで
は、モード切替回路23の出力によりスイッチSW1
オンして初期充電モードの電流指令値IAが演算回路2
0から出力される出力電流指令値Irefに付加され、そ
の初期充電モードの電流指令値IAで二次電池16を
0.1〜0.2C20A程度の大きな充電電流でもって電
池定格容量の90%程度まで充電する。この初期充電モ
ード時、スイッチSW2はオンしており、スイッチSW5
はb接点側に切り替わっているため、演算回路20から
出力される出力電流指令値Irefにより電力補償動作が
続行されている。
【0041】この初期充電モード時には、二次電池16
の充電状態が最大で電池定格容量の90%程度であるた
め、電力補償動作により二次電池16を充放電してもそ
の二次電池16が過充電となることはないので、電力補
償動作を実行することが可能であり、その結果、回復充
電モードに移行する前と同様、風力発電機11の運転を
続行させることができる。
【0042】この初期充電モードによる二次電池16の
回復充電が完了すると、モード切替回路23ではモード
の切り替えが実行され、次の押込み充電モードに移行す
る。この押込み充電モードでは、モード切替回路23の
出力によりスイッチSW2をオフすると共にスイッチS
3をオンする。このスイッチSW3のオンにより押込み
充電モードの電流指令値IBで二次電池16を0.05
20A程度の小さな充電電流でもって電池定格容量の1
00〜120%程度まで充電する。この押込み充電モー
ド時、スイッチSW5はb接点側に切り替わっている
が、スイッチSW2がオフしているので、演算回路20
から出力される補償電流指令値Irefによる電力補償動
作は停止する。
【0043】この押込み充電モード時には、二次電池1
6の充電状態が初期充電モードにおける電池定格容量の
90%から100〜120%程度の満充電状態までの範
囲であるため、電力補償動作により二次電池16を充放
電するとその二次電池16が過充電となる可能性が高い
ので、電力補償動作を実行することは好ましくなく、そ
のため、初期充電モード時とは異なり、風力発電機11
の運転を停止させることが望ましい。
【0044】この押込み充電モードによる二次電池16
の回復充電が完了すると、モード切替回路23ではモー
ドの切り替えが実行され、次の放電モードに移行する。
この放電モードでは、モード切替回路23の出力により
スイッチSW4をオンして放電モードの電流指令値IC
演算回路20から出力される出力電流指令値Irefに付
加され、その放電モードの電流指令値ICで二次電池1
6を電池定格容量の例えば60%程度まで放電する。こ
の放電モード時、スイッチSW2はオンしているため、
演算回路20から出力される出力電流指令値Irefによ
り電力補償動作が再開される。
【0045】この放電モード時には、電流指令値IC
当の一定の放電量と、電力補償動作による充放電量とを
重畳してもその二次電池16が過充電となる可能性が少
ないことから、電力補償動作を実行することが可能であ
り、その結果、風力発電機11を起動させて運転を再開
することができる。
【0046】ただし、この放電モードによる回復充電開
始直後は、二次電池16の充電状態が押込み充電モード
における電池定格容量の100〜120%に近いため、
電力変換器15を運転して二次電池16の充放電による
電力補償動作を実行した場合、二次電池16を充電する
電力補償動作によりその二次電池16が過充電となる可
能性がある。そのため、放電モード時には、スイッチS
5をa接点側に切り替えることにより、リミッタ回路
24を作動させる。このリミッタ回路24は、二次電池
16が過充電とならないように電力変換器15の出力電
流を絞り込んで所定の上限値以下に規制する機能を有す
る。このリミッタ回路24により、放電モードによる二
次電池16の回復充電中にその二次電池16が過充電と
なることを未然に防止することができる。
【0047】以上で説明した二次電池16の回復充電中
に、風力発電機11の電力量PWGが一定の整定レベルL
(図4参照)を超えた場合、前記回復充電を中断し、二
次電池16を定常SOCまで放電させながら電力補償動
作を実行する。このように風力発電機11の電力量PWG
が整定レベルLを超えた時点、つまり、風力発電機11
の運転に伴う出力変動が大きくなった時点で、回復充電
を中断し、二次電池16を定常SOCまで放電させなが
ら電力補償動作を実行することにより、風力発電機11
の出力変動による電力系統の電圧または周波数変動を抑
制することができる。
【0048】この二次電池16の回復充電中断後、所定
のインターバル(例えば24時間)経過すれば、風力発
電機11の電力量PWGが整定レベルL以下となり、か
つ、回復充電するための所定の周期Tが経過した条件を
満たした時点で前述した回復充電を自動的に実行する。
このように前記条件を満たせば、回復充電を自動的に実
行することにより、回復充電を速やかに完了させること
ができる。なお、この中断後の回復充電の実行は、風力
発電機11の出力変動が安定していることを確認するた
め、所定のインターバル(例えば24時間)を必要とす
る。
【0049】なお、前述した実施形態では、分散電源の
一例である風力発電機11を系統連系させた場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されることなく、電
力変動を伴う他の電源または電力変動を伴う間欠負荷な
どの負荷設備に適用可能である。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電力変動を伴
う電気設備を運転しながら二次電池の回復充電を実行す
るようにしたから、電気設備の稼働率を向上させること
ができると共に、電気設備による電力の一部を回復充電
のための電力として使用することができるので、系統安
定化装置におけるランニングコストの低減化を図ること
ができる。
【0051】請求項2の発明によれば、押込み充電モー
ドを除く初期充電モードおよび放電モードによる二次電
池の回復充電中に電力補償動作を実行するようにしたこ
とから、前記二次電池の回復充電中であっても、電気設
備の運転に伴う出力変動による電力系統の電圧および周
波数変動を抑制することができて系統の安定化が図れ
る。
【0052】請求項3の発明によれば、押込み充電モー
ドによる回復充電中、電気設備の運転を停止させること
により、二次電池の過充電を確実に防止することができ
るので、信頼性が大幅に向上する。
【0053】請求項4の発明によれば、電気設備の電力
変動量または電力量が一定値を超えた時点、つまり、電
気設備の運転に伴う出力変動が大きくなった時点で、回
復充電を中断し、二次電池を定常SOCまで放電させな
がら電力補償動作を実行することにより、電気設備の出
力変動による電力系統の電圧または周波数変動を抑制す
ることができて系統の安定化を確実に実現できる。
【0054】請求項5の発明によれば、回復充電の中断
後も、電気設備の電力変動量または電力量が一定値以下
となり、かつ、前記所定の周期が経過した条件を満たせ
ば、回復充電を自動的に実行することにより、回復充電
を速やかに完了させることができる。
【0055】請求項6の発明によれば、二次電池の放電
時、二次電池が過充電とならないように電力変換器の出
力電流を所定の上限値以下に規制するリミッタ機能を付
加すれば、回復充電中に二次電池が過充電となることを
未然に防止することができて信頼性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は従来における二次電池の回復充電モー
ドを示すタイミングチャートである。(b)は本発明の
実施形態における二次電池の回復充電モードを示すタイ
ミングチャートである。
【図2】本発明の実施形態における系統安定化装置の概
略構成例を示すブロック図である。
【図3】系統安定化装置の制御回路による回復充電モー
ドを説明するための制御フロー図である。
【図4】風力発電機の出力および系統安定化装置の出力
を示す波形図である。
【図5】従来の系統安定化装置の概略構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
11 電力変動を伴う電気設備 15 電力変換器 16 二次電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 AA01 BA01 DA07 DA12 GB06 5G066 JA05 JB03 5H007 AA07 BB07 CB00 CC03 CC32 DA03 DA05 DA06 DC02 DC05 GA01 GA08 5H590 AA01 AA11 AA30 AB04 CA14 CC01 CD03 CE01 CE05 FA08 HA06 HB02 HB03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力変動を伴う電気設備を連系させた電
    力系統に接続された電力変換器とその直流側に接続され
    た二次電池とを備え、前記電気設備の出力変動による電
    力系統の電圧および周波数変動を抑制する系統安定化装
    置において、前記二次電池を周期的に回復充電するに際
    して、前記電気設備の電力変動量または電力量が一定値
    以下となり、かつ、前記所定の周期が経過した時点で、
    電気設備を運転しながら二次電池の回復充電を実行する
    ことを特徴とする系統安定化装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記二次電池の回復充電を、初期充電モ
    ード、押込み充電モード、放電モードの順で実行し、前
    記押込み充電モードを除く初期充電モードおよび放電モ
    ードによる二次電池の回復充電中に電力補償動作を実行
    することを特徴とする請求項1に記載の系統安定化装置
    の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記二次電池の回復充電中に、前記押込
    み充電モードで電気設備の運転を停止させることを特徴
    とする請求項2に記載の系統安定化装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記二次電池の回復充電中に、電気設備
    の電力変動量または電力量が一定値を超えた時点で、前
    記回復充電を中断し、二次電池を定常SOCまで放電さ
    せながら電力補償動作を実行することを特徴とする請求
    項1に記載の系統安定化装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記二次電池の回復充電中断後、所定の
    インターバルでもって、電気設備の電力変動量または電
    力量が一定値以下となり、かつ、前記所定の周期が経過
    した条件を満たした時点で回復充電を自動的に実行する
    ことを特徴とする請求項4に記載の系統安定化装置の制
    御方法。
  6. 【請求項6】 前記二次電池の放電時、その二次電池が
    過充電とならないように電力変換器の出力電流を所定の
    上限値以下に規制するリミッタ機能を付加したことを特
    徴とする請求項2又は4に記載の系統安定化装置の制御
    方法。
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