JP2001286019A - 牽引ロープ巻取り装置 - Google Patents

牽引ロープ巻取り装置

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JP2001286019A
JP2001286019A JP2000100514A JP2000100514A JP2001286019A JP 2001286019 A JP2001286019 A JP 2001286019A JP 2000100514 A JP2000100514 A JP 2000100514A JP 2000100514 A JP2000100514 A JP 2000100514A JP 2001286019 A JP2001286019 A JP 2001286019A
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drive motor
tow rope
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winding device
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Masaaki Masui
正昭 増井
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FURONIMOSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 牽引力及び牽引速度の監視,制御することに
よって光ファイバケーブルの牽引を可能にでき、さらに
は装置全体をコンパクトにして布設作業を簡単に行える
牽引ロープ巻取り装置を提供する。 【解決手段】 地上に立設された支柱,あるいは地中や
建造物に配設された管路内に牽引ロープを配索するとと
もに、該牽引ロープの一端側に布設ケーブルを接続し、
上記牽引ロープを他端側から巻き取ることにより上記布
設ケーブルを上記支柱,管路に布設するようにした牽引
ロープ巻取り装置において、1つのボックス4に、上記
牽引ロープRが巻回される巻取りプーリ5及び該巻取り
プーリ5を回転駆動する駆動モータ6を備えた駆動部7
と、該駆動モータ6の回転速度及びトルクを設定する設
定操作部8と、該設定回転速度及び設定トルクに基づい
て上記駆動モータ6の回転速度及びトルクを駆動制御す
る制御部9とを収納配置してなり、該制御部9は、上記
設定トルク未満のトルクでもって駆動モータ6を制御す
るとともに、設定トルクを越える負荷が加わったときに
上記駆動モータ6の駆動を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ファイバ
ケーブル,メタリックケーブル等の通信ケーブルを地上
に立設された支柱,あるいは地中や建造物に配設された
管路内に布設する際に採用される牽引ロープ巻取り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、既存の電柱に通信ケーブルを布
設する場合、電柱間にハンガー部材等により牽引ロープ
を架け渡して張設するとともに、該牽引ロープの一端部
に通信ケーブルを接続し、この牽引ロープを他端部から
巻取り装置により巻き取ることにより通信ケーブルを電
柱に架渉する方法が採用されている。
【0003】このような布設作業に採用される巻取り装
置には、従来、動力ウインチが使用されており、この種
の動力ウインチは、牽引ロープを巻き取るプーリにVベ
ルト式,あるいはチェーン式の減速機構を介してモータ
を連結した構造が一般的である。
【0004】一方、最近の通信ケーブルには光ファイバ
ケーブルが採用される場合がある。この光ファイバケー
ブルは、従来のメタリックケーブルに比べて大量の情報
を伝送でき、しかも線径が細く,軽量であることから、
メタリックケーブルに代わる通信ケーブルとして注目さ
れている。
【0005】ところで、光ファイバケーブルを布設する
場合には、上述のようにメタリックケーブルに比べて細
径,軽量であることから、牽引力,牽引速度等の設定条
件に制約が生じる。即ち、過剰牽引による光ファイバケ
ーブルの損傷,劣化を防止する観点から、牽引力及び牽
引速度の監視,制御を行なう必要がある。具体的には、
光ファイバケーブルの直線部,屈折部,曲線部等のそれ
ぞれの布設ルート環境によって異なるが、最大牽引力を
200Kgfに規制するとともに、牽引速度についても
牽引効率を高めながら光ファイバケーブルの損傷を防止
するために15〜20m/minに規制する必要があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
動力ウインチは、通常重量物の吊り上げ,運搬といった
用途に使用されており、このため牽引力及び牽引速度の
監視,制御を行なうという考えはなく、従って光ファイ
バケーブルの牽引装置としては適していない。
【0007】ここで、動力ウインチにケーブルプーリン
グコントローラを組み合わせることが考えられる。これ
は動力ウインチによる牽引ロープの張力を検出し、この
検出張力に応じて尻手線引込部の巻取り力をコントロー
ルするものである。しかしながら、このようなシステム
を採用するとなると、装置全体が大掛かりとなり、布設
作業に手間がかかるという問題がある。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、牽引力及び牽引速度の監視,制御することによって
光ファイバケーブルの牽引を可能にでき、さらには装置
全体をコンパクトにして布設作業を簡単に行える牽引ロ
ープ巻取り装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、地上
に立設された支柱,あるいは地中や建造物に配設された
管路内に牽引ロープを配索するとともに、該牽引ロープ
の一端側に布設ケーブルを接続し、上記牽引ロープを他
端側から巻き取ることにより上記布設ケーブルを上記支
柱,管路に布設するようにした牽引ロープ巻取り装置に
おいて、1つのボックスに、上記牽引ロープが巻回され
る巻取りプーリ及び該巻取りプーリを回転駆動する駆動
モータを備えた駆動部と、該駆動モータの回転速度及び
トルクを設定する設定操作部と、該設定回転速度及び設
定トルクに基づいて上記駆動モータの回転速度及びトル
クを駆動制御する制御部とを収納配置してなり、該制御
部は、上記設定トルク未満のトルクでもって駆動モータ
を制御するとともに、設定トルクを越える負荷が加わっ
たときに上記駆動モータの駆動を停止するように構成さ
れていることを特徴としている。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、上
記制御部は、上記設定回転速度になるように上記駆動モ
ータを電圧制御し、かつ必要牽引力の変化に伴って上記
回転速度が変化したときには上記設定トルクの範囲内で
上記設定回転速度が得られるように駆動モータへの供給
電圧を制御するように構成されていることを特徴として
いる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、上記制御部は、駆動モータの出力トルクを記憶する
記憶部と、該記憶したトルクデータを出力するデータ出
力部とを備えていることを特徴としている。
【0012】請求項4の発明は、請求項3において、上
記記憶部は、上記出力トルクとともに牽引ロープ自体の
牽引距離,牽引速度を記憶し、上記データ出力部はトル
クデータとともに上記牽引距離,牽引速度を出力するよ
うに構成されていることを特徴としている。
【0013】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れかにおいて、上記制御部は、駆動モータに駆動信号を
出力したときの駆動開始初期における回転速度を設定回
転速度より小さくし徐々に設定回転速度に上昇させるよ
うに構成されていることを特徴としている。
【0014】請求項6の発明は、請求項1ないし5の何
れかにおいて、上記巻取りプーリの近傍に牽引ロープの
入射方向を規制するガイド部材が設けられていることを
特徴としている。
【0015】
【発明の作用効果】請求項1の発明では、ボックスに牽
引ロープを巻き取る駆動部と、駆動モータの回転速度
(牽引速度)及びトルク(牽引力)を設定する設定操作
部と、設定値に基づいて駆動モータを駆動制御する制御
部とを収納配置したので、布設ケーブルの線径,引っ張
り強度等に応じて牽引力,牽引速度を任意に設定するこ
とができ、過剰牽引による布設ケーブルの損傷,劣化を
防止できる。その結果、従来では困難であった光ファイ
バケーブルの牽引が可能となる。
【0016】また1つのボックスに巻取り装置を構成す
る駆動部,設定操作部,及び制御部の全機構を収納した
ので、装置全体をコンパクトにでき、従来の動力ウイン
チとケーブルプーリングコントローラとを組み合わたシ
ステムを採用する場合に比べて布設作業,運搬時の取扱
いを容易に行なうことができる。
【0017】本発明では、設定トルク未満のトルクでも
って牽引するので、牽引中に設定値を越えるトルクが付
加されることはなく、この点からも布設ケーブルの損
傷,劣化を防止できる。
【0018】さらに駆動モータに設定トルクを越える負
荷が加わったときには駆動モータを停止するので、過剰
牽引による布設ケーブルの損傷,劣化を防止できる。
【0019】請求項2の発明では、駆動モータを回転速
度を電圧制御するとともに、必要牽引力の変化に伴って
回転速度が変化したときには設定トルクの範囲内で駆動
モータへの供給電圧を制御するようにしたので、牽引ロ
ープの牽引力に変化が生じても、安定した回転速度及び
トルクが得られる。
【0020】請求項3の発明では、駆動モータの出力ト
ルクを記憶し、また請求項4の発明では、出力トルクと
ともに牽引ロープの牽引距離,速度を記憶するようにし
たので、布設作業後に記憶したトルクデータや牽引ロー
プの牽引量,速度を記録紙やパソコン等のディスプレイ
に表示することにより、布設ケーブルの作業内容を確認
したり,保存することができ、施工責任を明確にするこ
とができる。
【0021】請求項5の発明では、牽引開始初期では設
定回転速度より小さくし、徐々に設定回転速度に上昇さ
せるようにしたので、布設作業初期の安全性を高めるこ
とができる。
【0022】請求項6の発明では、巻取りプーリの近傍
に牽引ロープの入射方向を規制するガイド部材を設けた
ので、牽引ロープ同士が絡んだりする乱巻きを防止で
き、ひいては牽引ロープの磨耗,損傷を回避できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0024】図1ないし図8は、本発明の一実施形態に
よる牽引ロープ巻取り装置を説明するための図であり、
図1,図2は牽引ロープ巻取り装置の斜視図,平面図、
図3はカバーを外した状態の牽引ロープ巻取り装置の平
面図、図4,図5,図6はそれぞれ牽引ロープ巻取り装
置の右側面図,左側面図,正面図、図7は駆動モータの
制御特性図、図8は牽引ロープ巻取り装置による布設作
業の手順を示す図である。
【0025】図において、1は牽引ロープ巻取り装置を
示しており、これは軽量でかつ剛性の高いアルミダイキ
ャスト製のベース部材2に板金製のカバー3を着脱可能
に装着してなる直方体状のボックス4に、巻取りプーリ
5,駆動モータ6からなる駆動部7,設定操作部8,及
び制御部9を収納配置して構成されている。上記ボック
ス4は幅w250×高さh200×奥行きd380mm
程度の大きさからなり、巻取り装置1全体の重量は17
kg程度のものである。
【0026】上記ベース部材2の下面四隅にはゴム足1
0が装着され、前両端部には後述する作業用架台に取付
け固定される一対の治具孔2aが形成されている。また
ベース部材2の上面の一側部には上記駆動モータ6が固
定具(不図示)を介して配置固定されており、他側部に
は上記制御部9が配置固定されている。また上記カバー
3の上面壁3aの中央には運搬用ハンドル11が配設さ
れており、該ハンドル11は上記固定具に取付け固定さ
れている。このハンドル11を持って1人で持ち運ぶこ
とができるようになっている。
【0027】上記カバー3の右側壁3bには接続部12
が配設されており、左側壁3c及びカバー3の背面に着
脱可能に配設された背板13にはモータ,制御部冷却用
の複数の通風窓3d,13aが切り起こして形成されて
いる。上記接続部12は上記右側壁3bに凹設された凹
部3f内に電源コードが接続される電源コネクタ14,
フットスイッチが接続されるフットスイッチコネクタ1
5,及びデータレコーダーが接続されるデータレコード
コネクタ16を配設して構成されている。
【0028】上記駆動モータ6は、交流整流子モータ
(ユニバーサルモータ)からなり、後述する制御部9に
より電圧制御される。上記駆動モータ6の回転軸6aと
上記巻取りプーリ5の駆動軸5aとは減速機構17によ
り連結されている。
【0029】この減速機構17は、駆動モータ6に一体
に固定された減速ケース17a内に、上記回転軸6aに
装着された一段歯車(不図示)と、上記駆動軸5aに装
着された転位歯車(不図示)と、両歯車に噛合する平歯
車(不図示)とを収納して構成されている。上記一段歯
車,平歯車,転位歯車からなる減速機構17を介して駆
動モータ6の回転を巻取りプーリ5に伝達させるように
したので、簡単なギヤ設計で減速を行なうことができ、
従来のVベルト,チェーン等により減速する場合に比べ
てコストを低減できるとともに小型化できる。
【0030】また巻取りプーリ5は、巻き胴5bがφ5
5mm,両端部5c,5cがφ100mmからなるテー
パ状のもので、かつ軸長さLは100mm程度となって
おり、上記ベース部材2から前方に突出している(図3
参照)。
【0031】上記ベース部材2の巻取りプーリ5の近傍
の前左端部にはポールベース19が溶接接合されてお
り、該ポールベース19には円柱状のガイドポール20
が垂直をなすように固着されている。このガイドポール
20の上端位置はハンドル11上面より底所に位置して
おり、これにより作業時,運搬時にガイドポール20が
干渉するのを防止している。上記ガイドポール20は牽
引ロープRの乱巻きを防止するためのものである。即
ち、図2に示すように、牽引ロープRをガイドポール2
0の内側を通過させるとともに、巻取りプーリ5に正面
視で反時計周りに2〜3回巻き付ける。これにより牽引
ロープRの入射方向が規制され、外側への移動が阻止さ
れる。
【0032】ここで、上記ガイドポール20を設けると
ともに、該ガイドポール20の上端部に内側に屈曲して
延びるストッパ部20aを設けるのが好ましい(図2〜
図4参照)。このストッパ部20aを設けることによ
り、牽引ロープRの上方への移動を阻止でき、ガイドポ
ール20から牽引ロープRが外れたりするのを防止でき
る。また、上記牽引ロープRには、ポリアミド繊維から
なるケプラロープを採用するのが好ましい。これにより
ナイロンロープや鋼製ワイヤロープを使用した場合に比
べて牽引時の磨耗及び伸びを抑制でき、寿命を向上でき
る。
【0033】上記設定操作部8は、カバー3の上面壁3
aに凹設された凹部3e内に電源スイッチ21,牽引力
設定つまみ22,牽引速度調整つまみ23を配設し、上
記凹部3eに透明なプラスチック製蓋板24を開閉可能
に配設して構成されている。また上記凹部3e内には電
源表示ランプ25,モータ過熱表示ランプ26,及び5
つの牽引力表示ランプ27が配列されている。
【0034】上記電源スイッチ21はモータ過熱時のリ
セットスイッチとしても機能しており、モータ過熱表示
ランプ26が点灯した場合、電源スイッチ21を一旦オ
フにした後オンし、このとき過熱表示ランプ26が消灯
すると再起動できるようになっている。
【0035】また上記牽引力設定つまみ22は、牽引力
を0.25〜2.0×100Kgf,又はフリーの範囲
で設定可能となっており、上記牽引速度調整つまみ23
は、牽引速度を2〜20m/minの範囲で設定可能と
なっている。さらに上記各牽引力表示ランプ27は設定
トルクを越える負荷が加わると点灯するようになってい
る。
【0036】上記制御部9は、回路基板30に各種の制
御用電子部品31等を実装してなるコントローラであ
り、上記牽引力設定つまみ22,牽引速度調整つまみ2
3を回転操作することにより設定された牽引力(設定ト
ルク)及び牽引速度(設定回転速度)に基づいて駆動モ
ータ6のトルク及び回転速度を制御する。この場合、駆
動モータ6のトルクは設定トルク未満となるように制御
され、かつ駆動開始初期における回転速度は設定回転速
度より小さく、徐々に設定回転速度に上昇させるように
構成されている。また上記駆動モータ6の電流値と電流
センサからの検出値に基づいて牽引力を演算し、該牽引
力が設定トルクを越えると上記駆動モータ6への電源を
遮断する。
【0037】上記制御部9は、駆動モータ6の回転速度
を電圧制御するとともに、必要牽引力の変化に伴って回
転速度が変化したときには上記設定トルクの範囲内で設
定回転速度が得られるように駆動モータ6への供給電圧
を制御する。
【0038】具体的には、図7に示すように、例えば、
回転速度をN0に設定した場合、牽引開始初期において
は、牽引ロープRの必要牽引力は小さいことから必要ト
ルクT1も小さく、従って供給電圧はv1と小さい。牽
引による牽引ロープRの抵抗が大きくなって必要牽引力
が上昇すると回転速度が設定回転速度N0より下がり始
める。このとき回転速度が設定回転速度N0となるよう
に供給電圧をv2,v3,v4・・・vnと上げてい
く。これに伴って必要トルクもT2,T3・・と大きく
なる。そして必要牽引力が設定トルクT0より大きくな
ると、即ち、検出電流値がI0を越えると電圧供給が遮
断され、駆動モータ6が停止する。この場合、モータ停
止とともに回転軸6aが固定される。これにより牽引ロ
ープRの緩み,巻き戻りを防止している。
【0039】さらに上記制御部9は、駆動モータ6の出
力トルクを記憶するとともに牽引ロープR自体の牽引距
離(牽引量)及び、牽引速度を記憶する記憶部と、記憶
したトルクデータ,距離データ,速度データを出力する
データ出力部とを備えており、該データ出力部は上記デ
ータレコードコネクタ16に接続されている。上記牽引
ロープRの距離,速度を検出するには、ガイドポール2
0に該ロープRに転接するローラを取付け、該ロータの
回転数でもって検出することが可能である。
【0040】次に本実施形態の牽引ロープ巻取り装置を
用いて光ファイバケーブルを既存の電柱に布設する手順
について説明する。
【0041】図8に示すように、まず各電柱35間にワ
イヤロープ36を緊張状態に架け渡して張設し、該ワイ
ヤロープ36にハンガ部材37を所定間隔ごとに配設す
る。そして牽引ロープRを各ハンガ部材37に通して各
電柱35に架け渡し、最前部の電柱35aに配設された
光ファイバケーブルAと牽引ロープRの先端とを締結す
る。
【0042】最後部に位置する電柱35bの所定の高さ
位置に作業用架台38を取付け固定し、該作業用架台3
8に牽引ロープ巻取り装置1を治具孔2aを介して取付
け固定する。この巻取り装置1に電源コード,フットス
イッチを接続し、牽引力設定つまみ22を回して牽引力
の上限値を設定するとともに、牽引速度調整つまみ23
を回して牽引速度を設定する。
【0043】次に、牽引ロープRをガイドポール20の
内側を通過させるとともに、巻取りプーリ5に反時計周
りに2〜3回巻き付ける。そして電源スイッチ21をオ
ンし、フットスイッチを踏み込む、すると巻取りプーリ
5はゆっくりと回転を始め徐々に設定牽引速度に上昇す
る。このようにして牽引ロープRを巻き取り、各電柱3
5間に光ファイバケーブルAを布設する。この牽引中
に、何らかの原因で牽引ロープRが引っ掛かって牽引力
が設定値を越えると牽引表示ランプ27が点灯するとと
もに、駆動モータ6が停止する。
【0044】このように本実施形態の牽引ロープ巻取り
装置1によれば、ベース部材2にカバー3を装着してな
るボックス4に、巻取りプーリ5,駆動モータ6及び減
速機構17を備えた駆動部7と、牽引ロープRの牽引速
度,牽引力を設定する設定つまみ22,調整つまみ23
を備えた設定操作部8と、該設定値に基づいて駆動モー
タ6の回転速度,トルクを駆動制御する制御部9とを一
体に収納配置したので、光ファイバケーブルAの線径,
引っ張り強度等に応じた牽引力,牽引速度に設定するこ
とができ、過剰牽引による光ファイバケーブルAの損
傷,劣化を防止できる。
【0045】また1つのボックス4に駆動部7,設定操
作部8,制御部9の全機構を収納したので、装置全体を
コンパクトにでき、布設作業,運搬時の取扱いを容易に
行なうことができる。このように本実施形態の牽引ロー
プ巻取り装置1は、小型で軽量であることから、一人で
持ち運びすることができ、布設環境の制約から開放さ
れ、地下構造物やビル等の複雑経路,短経路の布設作業
にも対応できる。
【0046】本実施形態では、駆動モータ6の実質出力
トルクを設定トルク未満に制御するとともに、駆動モー
タ6に設定トルクを越える牽引力が加わったときには駆
動モータ6への電圧供給を遮断するようにしたので、過
剰牽引を防止でき、光ファイバケーブルAの損傷,劣化
をより確実に防止できる。
【0047】また、駆動モータ6の駆動開始初期におけ
る回転速度を設定回転速度より小さくし、徐々に設定回
転速度に上昇させるようにしたので、布設作業を行なう
際の安全性を高めることができる。
【0048】さらに駆動モータ6を電圧制御するととも
に、必要牽引力の変化に伴って回転速度が変化したとき
には上記設定トルクの範囲内で駆動モータ6への供給電
圧を制御するようにしたので、牽引ロープRの必要牽引
力に応じて安定した回転速度及びトルクが得られる。
【0049】また、上記駆動モータ6の出力トルクを記
憶するとともに牽引ロープRの牽引量,牽引速度を記憶
するようにしたので、布設作業後に記憶した各データを
記録紙やパソコン等のディスプレイに表示することによ
り、布設ケーブルの作業経過を確認,保存することがで
き、施工責任を明確にすることができる。
【0050】本実施形態では、巻取りプーリ5の近傍に
牽引ロープRの入射方向を規制するガイドポール20を
設けたので、牽引ロープR同士が絡み合うのを防止で
き、乱巻きによる牽引ロープRの磨耗,損傷を回避で
き、寿命を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による牽引ロープ巻取り装
置の斜視図である。
【図2】上記牽引ロープ巻取り装置の平面図である。
【図3】上記牽引ロープ巻取り装置のカバーを外した状
態の平面図である。
【図4】上記牽引ロープ巻取り装置の右側面図である。
【図5】上記牽引ロープ巻取り装置の左側面図である。
【図6】上記牽引ロープ巻取り装置の正面図である。
【図7】上記牽引ロープ巻取り装置の駆動モータの制御
特性図である。
【図8】上記牽引ロープ巻取り装置による布設作業の手
順を示す図である。
【符号の説明】
1 牽引ロープ巻取り装置 4 ボックス 5 巻取りプーリ 6 駆動モータ 7 駆動部 8 設定操作部 9 制御部 20 ガイドポール(ガイド部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上に立設された支柱,あるいは地中や
    建造物に配設された管路内に牽引ロープを配索するとと
    もに、該牽引ロープの一端側に布設ケーブルを接続し、
    上記牽引ロープを他端側から巻き取ることにより上記布
    設ケーブルを上記支柱,管路に布設するようにした牽引
    ロープ巻取り装置において、1つのボックスに、上記牽
    引ロープが巻回される巻取りプーリ及び該巻取りプーリ
    を回転駆動する駆動モータを備えた駆動部と、該駆動モ
    ータの回転速度及びトルクを設定する設定操作部と、該
    設定回転速度及び設定トルクに基づいて上記駆動モータ
    の回転速度及びトルクを駆動制御する制御部とを収納配
    置してなり、該制御部は、上記設定トルク未満のトルク
    でもって駆動モータを制御するとともに、上記設定トル
    クを越える負荷が加わったときに上記駆動モータの駆動
    を停止するように構成されていることを特徴とする牽引
    ロープ巻取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記制御部は、上記
    設定回転速度になるように上記駆動モータを電圧制御
    し、かつ必要牽引力の変化に伴って上記回転速度が変化
    したときには上記設定トルクの範囲内で上記設定回転速
    度が得られるように駆動モータへの供給電圧を制御する
    ように構成されていることを特徴とする牽引ロープ巻取
    り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記制御部
    は、駆動モータの出力トルクを記憶する記憶部と、該記
    憶したトルクデータを出力するデータ出力部とを備えて
    いることを特徴とする牽引ロープ巻取り装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記記憶部は、上記
    出力トルクとともに牽引ロープ自体の牽引距離,牽引速
    度を記憶し、上記データ出力部はトルクデータとともに
    上記牽引距離,牽引速度を出力するように構成されてい
    ることを特徴とする牽引ロープ巻取り装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れかにおいて、上
    記制御部は、駆動モータに駆動信号を出力したときの駆
    動開始初期における回転速度を設定回転速度より小さく
    し徐々に設定回転速度に上昇させるように構成されてい
    ることを特徴とする牽引ロープ巻取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5の何れかにおいて、上
    記巻取りプーリの近傍に牽引ロープの入射方向を規制す
    るガイド部材が設けられていることを特徴とする牽引ロ
    ープ巻取り装置。
JP2000100514A 2000-04-03 2000-04-03 牽引ロープ巻取り装置 Withdrawn JP2001286019A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012060008A1 (ja) * 2010-11-05 2012-05-10 トヨタ自動車株式会社 電線格納装置およびそれを搭載する車両
WO2012059989A1 (ja) * 2010-11-04 2012-05-10 トヨタ自動車株式会社 コード収納装置、およびコード収納装置を搭載した車両
CN108439079A (zh) * 2018-03-26 2018-08-24 衢州市昊博专利技术推广有限公司 一种便于收放10kv接地线的装置

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