JP2003111227A - 牽引ロープ巻取り装置 - Google Patents

牽引ロープ巻取り装置

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JP2003111227A
JP2003111227A JP2001304937A JP2001304937A JP2003111227A JP 2003111227 A JP2003111227 A JP 2003111227A JP 2001304937 A JP2001304937 A JP 2001304937A JP 2001304937 A JP2001304937 A JP 2001304937A JP 2003111227 A JP2003111227 A JP 2003111227A
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traction
tow rope
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winding
rope
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Masaaki Masui
正昭 増井
Noboru Nishizawa
昇 西澤
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CUBE CORP C
FURONIMOSU KK
C Cube Corp
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CUBE CORP C
FURONIMOSU KK
C Cube Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 牽引データを正確にかつリアルタイムで監視
できるとともに、牽引ロープの負荷状態を時間単位で監
視できる牽引ロープ巻取り装置を提供する。 【解決手段】 地上に立設された支柱,あるいは地中や
建造物に配設された管路内に配索した該牽引ロープの一
端側に布設ケーブルを接続し、他端側から巻き取ること
により、ケーブルを布設するようにした牽引ロープ巻取
り装置において、1つのボックスに、上記牽引ロープR
が巻回される巻取りプーリ5及び駆動モータを備えた駆
動部と、該駆動モータの回転速度及びトルクを設定する
設定操作部と、該回転速度及びトルクの設定値に基づい
て上記駆動モータを駆動制御する制御部とを一体に収納
してなる巻取り装置本体1、及び外付けしたデータ表示
装置40を備える。そして、データ表示装置40は牽引
力,牽引速度,牽引長,及び布設作業時間等の各牽引デ
ータを同時にかつ連続して表示するとともに記憶保存す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ファイバ
ケーブル,メタリックケーブル等の通信ケーブルを地上
に立設された支柱,あるいは地中や建造物に配設された
管路内に布設する際に採用される牽引ロープ巻取り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、既存の電柱に通信ケーブルを布
設する場合、電柱間にハンガー部材等により牽引ロープ
を架け渡して張設するとともに、該牽引ロープの一端部
に通信ケーブルを接続し、この牽引ロープを他端部から
巻取り機により巻き取ることにより通信ケーブルを電柱
に架渉する方法が採用されている。
【0003】一方、最近の通信ケーブルでは、光ファイ
バケーブルが採用されるようになってきている。この光
ファイバケーブルは、従来のメタリックケーブルに比べ
て大量の情報を伝送でき、しかも線径が細く,軽量であ
ることから、メタリックケーブルに代わる通信ケーブル
として注目されている。
【0004】ところで、光ファイバケーブルを布設する
場合には、上述のようにメタリックケーブルに比べて細
径,軽量であることから、布設作業中の損傷を防止する
ために、牽引ロープの牽引力,牽引速度等の監視を行い
ながら作業を行なう必要がある。このような監視を行な
うにあたっては、従来、駆動モータの電流値,回転数等
から牽引力,牽引速度を求め、これをプリンタによりプ
リントアウトするのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように牽引ロープの牽引力,牽引速度をプリントし
て監視する方法では、データを正確にかつリアルタイム
に監視したり、牽引ロープの負荷状態を時間単位で監視
したりすることができないという問題がある。
【0006】本発明は、上記状況に鑑みてなされたもの
で、牽引データを正確にかつリアルタイムで監視できる
とともに、牽引ロープの負荷状態を時間単位で監視でき
る牽引ロープ巻取り装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、地上
に立設された支柱,あるいは地中や建造物に配設された
管路内に牽引ロープを配索するとともに、該牽引ロープ
の一端側に布設ケーブルを接続し、上記牽引ロープを他
端側から巻き取ることにより上記布設ケーブルを上記支
柱,管路に布設するようにした牽引ロープ巻取り装置に
おいて、1つのボックスに、上記牽引ロープが巻回され
る巻取りプーリ及び該巻取りプーリを回転駆動する駆動
モータを備えた駆動部、該駆動モータの回転速度及びト
ルクを設定する設定操作部、及び該回転速度及びトルク
の装置設定値に基づいて上記駆動モータを駆動制御する
制御部を一体に収納してなる巻取り装置本体と、該巻取
り装置本体に外付けされたデータ表示装置とを備え、上
記制御部は上記牽引ロープの牽引力,牽引速度,牽引
長,及び布設作業時間等の各牽引データを求める牽引デ
ータ演算手段と、該牽引データ演算手段により求められ
た上記牽引データを出力する牽引データ出力手段とを有
し、さらに上記データ表示装置は牽引データ出力手段か
ら出力された上記牽引力,牽引速度,牽引長,及び布設
作業時間等の各牽引データを同時にかつ連続して表示す
るとともに、記憶保存するように構成されていることを
特徴としている。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、上
記牽引データ演算手段は、上記布設作業時間を牽引ロー
プが移動を開始し、かつ所定量移動した時点から計測す
るように構成されていることを特徴としている。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、上記牽引データ演算手段は、上記布設作業時間を牽
引ロープを牽引している実質牽引時間と、該牽引ロープ
の牽引を停止している停止時間とを含めた時間を連続し
て計測するように構成されていることを特徴としてい
る。
【0010】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れかにおいて、上記牽引データ演算手段は、上記布設作
業時間を作業者が計測停止操作を行った時点で計測を終
了するように構成されていることを特徴としている。
【0011】請求項5の発明は、請求項1において、上
記データ表示装置は、工事場所,布設ケーブル種別,布
設区間,布設架渉長,布設年月日,気温,天候,測定者
等の各工事データが入力されると、該工事データを表示
するとともに、記憶保存するように構成されていること
を特徴としている。
【0012】請求項6の発明は、請求項1又は5におい
て、上記データ表示装置は、布設工事施工年月日,工事
会社名,工事責任者等の各管理データが入力されると、
該管理データを表示するとともに、記憶保存するように
構成されていることを特徴としている。
【0013】請求項7の発明は、請求項1において、上
記巻取りプーリは、牽引ロープが巻回される巻き胴と該
巻き胴部の両端部に一体形成されたテーパ状の大径部と
を有し、上記巻き胴部には牽引ロープの滑りを防止する
滑り防止機能が付与されていることを特徴としている。
【0014】請求項8の発明は、請求項7において、上
記滑り防止機能は、上記巻き胴部を多角形に形成したも
の、又は上記巻き胴部の外周面に軸方向に延びる溝を周
方向に多数形成したもの、あるいは上記巻き胴部の外表
面に凹凸を形成したもの、もしくは上記巻き胴部に硬質
ゴムを焼き付け形成したものからなることを特徴として
いる。
【0015】
【発明の作用効果】請求項1の発明では、牽引ロープの
牽引力,牽引速度,牽引長,及び布設作業時間の各牽引
データをデータ表示装置に同時にかつ連続して表示する
ようにしたので、牽引データを正確にかつリアルタイム
で監視することができるとともに、時間単位で牽引ロー
プの牽引力,牽引速度等の負荷状態を監視することがで
き、布設作業を行なう際の信頼性を高めることができ
る。
【0016】また上記各牽引データを記憶保存するの
で、作業内容を正確に記録することができ、しかもケー
ブル工事における布設作業時間が明確となり、作業工程
の改善を行なうことが可能となる。
【0017】請求項2の発明では、布設作業時間を牽引
ロープが移動を開始し、所定量移動した時点から計測す
るようにしたので、牽引ロープが実質的に移動を開始し
たことを確認してから作業時間を計測することとなり、
始動初期のトラブル等によるロスタイムを除外すること
ができる。
【0018】請求項3の発明では、布設作業時間を実質
牽引時間と停止時間との合計時間としたので、例えば牽
引途中で生じたトラブルを記録することが可能となる。
【0019】請求項4の発明では、布設作業時間を作業
者が計測停止操作を行った時点で終了するようにしたの
で、作業終了時間を、例えば後片付けを含めた時間を記
録することができる。
【0020】請求項5の発明では、工事場所,布設ケー
ブル種別等の工事データを表示するとともに、記憶保存
するようにしたので、正確で、しかも簡単に作業報告書
を作成することができ、作業内容に対する信頼性を向上
できる。
【0021】請求項6の発明では、布設工事年月日,工
事会社名等の管理データを表示するとともに、記憶保存
するようにしたので、工事内容に対する管理責任を明確
にすることができ、この点からも信頼性を向上できる。
【0022】請求項7の発明では、巻取りプーリの巻き
胴部に滑り防止機能を付与したので、牽引負荷が大きく
なったり、小径ロープを巻き付けたりした場合の摩擦力
を大きくすることができ、滑って牽引が空回りするのを
防止できる。
【0023】請求項8の発明では、上記滑り防止機能
を、上記巻き胴部を多角形にしたり、外周面に軸方向に
延びる溝を多数形成したり、あるいは外表面に凹凸を形
成したり、もしくは硬質ゴムを焼き付けたりして形成し
たので、簡単な構造で、かつそれほどコストを上昇させ
ることなく滑り防止機能を付与することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0025】図1ないし図11は、本発明の一実施形態
による牽引ロープ巻取り装置を説明するための図であ
り、図1,図2は牽引ロープ巻取り装置の斜視図,平面
図、図3はカバーを外した状態の牽引ロープ巻取り装置
の平面図、図4は牽引ロープ巻取り装置の側面図、図5
は巻取りプーリの断面正面図、図6は駆動モータの制御
特性図、図7は巻取り装置に外付けしたデータ表示装置
の概略図、図8,図9,図10はそれぞれデータ表示装
置に表示された画面を示す図、図11は牽引ロープ巻取
り装置による布設作業の手順を示す図である。
【0026】図において、1は牽引ロープ巻取り装置を
示しており、これは軽量でかつ剛性の高いアルミダイキ
ャスト製のベース部材2に板金製のカバー3を着脱可能
に装着してなる直方体状のボックス4に、巻取りプーリ
5,駆動モータ6からなる駆動部7,設定操作部8,及
び制御部9を一体に収納配置することにより巻取り装置
本体を構成している。上記ボックス4は幅W280×高
さH157×奥行きD300mm程度の大きさからな
り、全体の重量は20kg程度のものである。
【0027】上記ベース部材2の下面四隅にはゴム足1
0が装着され、前両端部には後述する作業用架台に取付
け固定される一対の治具孔2aが形成されている。また
ベース部材2の上面の一側部には上記駆動モータ6が固
定具(不図示)を介して配置固定されており、他側部に
は上記制御部9が配置固定されている。また上記カバー
3の上面壁3aの中央には運搬用ハンドル11が配設さ
れており、該ハンドル11は上記固定具に取付け固定さ
れている。このハンドル11を持って1人で持ち運ぶこ
とができるようになっている。
【0028】上記カバー3の右側壁3bには接続部12
が配設されており、左側壁3c及びカバー3の背面に着
脱可能に配設された背板13にはモータ,制御部冷却用
の複数の通風窓13aが切り起こして形成されている。
上記接続部12は上記右側壁3bに凹設された凹部3f
内に電源コードが接続される電源コネクタ14,フット
スイッチが接続されるフットスイッチコネクタ15,及
びデータ出力コネクタ16を配設して構成されている。
【0029】上記駆動モータ6は、交流整流子モータ
(ユニバーサルモータ)からなり、後述する制御部9に
より電圧制御される。上記駆動モータ6の回転軸6aと
上記巻取りプーリ5の駆動軸5aとは減速機構17によ
り連結されている。
【0030】この減速機構17は、駆動モータ6に一体
に固定された減速ケース17a内に、上記回転軸6aに
装着された一段歯車(不図示)と、上記駆動軸5aに装
着された転位歯車(不図示)と、両歯車に噛合する平歯
車(不図示)とを収納して構成されている。上記一段歯
車,平歯車,転位歯車からなる減速機構17を介して駆
動モータ6の回転を巻取りプーリ5に伝達させるように
したので、簡単なギヤ設計で減速を行なうことができ、
従来のVベルト,チェーン等により減速する場合に比べ
てコストを低減できるとともに小型化できる。
【0031】また巻取りプーリ5は、巻き胴5bがφ5
5mm,両端大径部5c,5cがφ100mmからなる
テーパ状のもので、かつ軸長さLは100mm程度とな
っており、上記ベース部材2から前方に突出している
(図3参照)。
【0032】上記巻取りプーリ5の巻き胴5bには滑り
防止機能が付与されており、この滑り防止機能は上記巻
き胴5bを断面形状が八角形となるように形成して構成
されている。
【0033】上記ベース部材2の巻取りプーリ5の近傍
の前左端部にはポールベース19が溶接接合されてお
り、該ポールベース19には円柱状のガイドポール20
が垂直をなすように固着されている。このガイドポール
20の上端位置はハンドル11上面より底所に位置して
おり、これにより作業時,運搬時にガイドポール20が
干渉するのを防止している。上記ガイドポール20は牽
引ロープRの乱巻きを防止するためのものである。即
ち、図2に示すように、牽引ロープRをガイドポール2
0の内側を通過させるとともに、巻取りプーリ5に正面
視で反時計周りに2〜3回巻き付ける。これにより牽引
ロープRの入射方向が規制され、外側への移動が阻止さ
れる。
【0034】ここで、上記ガイドポール20を設けると
ともに、該ガイドポール20の上端部に内側に屈曲して
延びるストッパ部20aを設けるのが好ましい(図2〜
図4参照)。このストッパ部20aを設けることによ
り、牽引ロープRの上方への移動を阻止でき、ガイドポ
ール20から牽引ロープRが外れたりするのを防止でき
る。また、上記牽引ロープRには、ポリアミド繊維から
なるケプラロープを採用するのが好ましい。これにより
ナイロンロープや鋼製ワイヤロープを使用した場合に比
べて牽引時の磨耗及び伸びを抑制でき、寿命を向上でき
る。
【0035】上記設定操作部8は、カバー3の上面壁3
aに凹設された凹部3e内に電源スイッチ21,牽引力
設定つまみ22,牽引速度調整つまみ23を配設し、上
記凹部3eに透明なプラスチック製蓋板24を開閉可能
に配設して構成されている。また上記凹部3e内には電
源表示ランプ25,モータ過熱表示ランプ26,及び5
つの牽引力表示ランプ27が配列されている。
【0036】上記電源スイッチ21はモータ過熱時のリ
セットスイッチとしても機能しており、モータ過熱表示
ランプ26が点灯した場合、電源スイッチ21を一旦オ
フにした後オンし、このとき過熱表示ランプ26が消灯
すると再起動できるようになっている。
【0037】また上記牽引力設定つまみ22は、牽引力
を0.25〜2.0×100Kgf,又はフリーの範囲
で設定可能となっており、上記牽引速度調整つまみ23
は、牽引速度を2〜20m/minの範囲で設定可能と
なっている。さらに上記各牽引力表示ランプ27は設定
トルクを越える負荷が加わると点灯するようになってい
る。
【0038】上記制御部9は、回路基板30に各種の制
御用電子部品31等を実装してなるコントローラであ
り、上記牽引力設定つまみ22,牽引速度調整つまみ2
3を回転操作することにより設定された牽引力(設定ト
ルク)及び牽引速度(設定回転速度)に基づいて駆動モ
ータ6のトルク及び回転速度を制御する。この場合、駆
動モータ6のトルクは設定トルク未満となるように制御
され、かつ駆動開始初期における回転速度は設定回転速
度より小さく、徐々に設定回転速度に上昇させるように
構成されている。また上記駆動モータ6の電流センサか
らの検出値に基づいて牽引力を演算し、該牽引力が設定
トルクを越えると上記駆動モータ6への電源を遮断す
る。
【0039】上記制御部9は、駆動モータ6の回転速度
を電圧制御するとともに、必要牽引力の変化に伴って回
転速度が変化したときには上記設定トルクの範囲内で設
定回転速度が得られるように駆動モータ6への供給電圧
を制御する。
【0040】具体的には、図6に示すように、例えば、
回転速度をN0に設定した場合、牽引開始初期において
は、牽引ロープRの必要牽引力は小さいことから必要ト
ルクT1も小さく、従って供給電圧はv1と小さい。牽
引による牽引ロープRの抵抗が大きくなって必要牽引力
が上昇すると回転速度が設定回転速度N0より下がり始
める。このとき回転速度が設定回転速度N0となるよう
に供給電圧をv2,v3,v4・・・vnと上げてい
く。これに伴って必要トルクもT2,T3・・と大きく
なる。そして必要牽引力が設定トルクT0より大きくな
ると、即ち、検出電流値がI0を越えると電圧供給が遮
断され、駆動モータ6が停止する。この場合、設定トル
クを超えた状態が一定時間経過した後、例えば1.5秒
後にモータ6を停止し、モータ停止とともに回転軸6a
が固定される。これにより牽引ロープRの緩み,巻き戻
りを防止している。
【0041】上記制御部9は、上記牽引ロープRの牽引
力,牽引速度,牽引長,及び布設作業時間等の各牽引デ
ータを求める牽引データ演算手段と、該牽引データ演算
手段により求められた各牽引データを出力する牽引デー
タ出力手段とを内蔵しており、該牽引データ出力手段は
上記データ出力コネクタ16に接続されている。
【0042】このデータ出力コネクタ16にはデータ表
示装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、パソコ
ンと略記する)40が外付けにより接続されている。こ
のパソコン40は市販のものであり、ディスプレイ40
aとキーボード40bとを備えている。
【0043】上記牽引データ演算手段は、上記牽引力を
電流センサ(不図示)により検出された駆動モータ6に
流れる電流値に基づいて演算するように構成されてお
り、上記牽引速度を電圧センサ(不図示)により検出さ
れた駆動モータ6に印加される電圧値に基づいて演算す
るように構成されている。
【0044】また牽引データ演算手段は、上記牽引長を
上記牽引ロープRに転接するローラ41の回転をエンコ
ーダ(不図示)により検出し、この検出値に基づいて演
算するように構成されている。
【0045】上記牽引データ演算手段は、上記布設作業
時間を牽引ロープRに転接するローラ41が回転を開始
し、かつこの回転距離が100mmを越えた時点から計
測するように構成されており、さらに上記牽引ロープR
を牽引している実質牽引時間と、該牽引ロープRの牽引
を停止している停止時間とを含めた時間を連続して計測
するように構成されている。そして作業者がパソコン4
0のキーボード40bで計測停止操作を行った時点で計
測を終了するようになっている。
【0046】そして上記パソコン40のディスプレイ4
0aには牽引ロープRの牽引力,牽引速度,牽引長,及
び布設作業時間等の各牽引データが同時にかつ連続して
表示されている。例えば、通常の画面では、図8に示す
ように、牽引張力(KN),牽引速度(M/m),牽引
長(M),時間(分)が数値で表示される。また、キー
ボード40bの操作により検査表作成画面,グラフ画面
を選択すると、図9に示すように、工事場所,布設ケー
ブル種別,布設区間,布設架渉長,布設年月日,気温,
天候,測定者等の各工事データが表示されるとともに、
牽引張力,牽引速度,牽引長がグラフで表示される。こ
の画面では、左タテ軸が牽引張力(KN)を,右タテ軸
が牽引速度(M/m)を,下ヨコ軸が牽引距離(M)を
示している。そして布設作業が終了して作業記録一覧を
選択すると、図10に示すように、1Mごとの牽引力,
牽引速度,時間が印字された記録紙がプリントされる。
このように1Mごとの作業内容を表示することによっ
て、布設区内でのケーブル屈曲部分での負荷状態が分か
ることから、次の工事での参考になり、作業の改善に役
だつ。
【0047】また上記パソコン40はキーボード40b
により予め入力された上述の各工事データ及び布設工事
施工年月日,工事会社名,工事責任者等の各管理データ
(不図示)を表示するとともに記憶保存する。そして必
要に応じてプリントアウトされる。このように1Mごと
の作業内容を表示することによって、布設区内でのケー
ブル屈曲部分での負荷状態が分かることから、次の工事
での参考になり、作業の改善に役立つ。
【0048】次に本実施形態の牽引ロープ巻取り装置を
用いて光ファイバケーブルを既存の電柱に布設する手順
について説明する。
【0049】図11に示すように、まず各電柱35間に
ワイヤロープ36を緊張状態に架け渡して張設し、該ワ
イヤロープ36にハンガ部材37を所定間隔ごとに配設
する。そして牽引ロープRを各ハンガ部材37に通して
各電柱35に架け渡し、最前部の電柱35aに配設され
た光ファイバケーブルAと牽引ロープRの先端とを締結
する。
【0050】最後部に位置する電柱35bの所定の高さ
位置に作業用架台38を取付け固定し、該作業用架台3
8に牽引ロープ巻取り装置1を治具孔2aを介して取付
け固定する。この巻取り装置1に電源コード,フットス
イッチを接続し、牽引力設定つまみ22を回して牽引力
の上限値を設定するとともに、牽引速度調整つまみ23
を回して牽引速度を設定する。
【0051】次に、牽引ロープRをガイドポール20の
内側を通過させるとともに、巻取りプーリ5に反時計周
りに2〜3回巻き付ける。そして電源スイッチ21をオ
ンし、フットスイッチを踏み込む、すると巻取りプーリ
5はゆっくりと回転を始め徐々に設定牽引速度に上昇す
る。
【0052】そしてこの布設作業中における牽引ロープ
Rの各工事データをパソコン40に表示させ、規定通り
行われているか否かを監視する。このようにして牽引ロ
ープRを巻き取り、各電柱35間に光ファイバケーブル
Aを布設する。この牽引中に、何らかの原因で牽引ロー
プRが引っ掛かって牽引力が設定値を越えると牽引表示
ランプ27が点灯するとともに、駆動モータ6が停止す
る。
【0053】このように本実施形態の牽引ロープ巻取り
装置1によれば、牽引ロープRの牽引力,牽引速度,牽
引長,及び布設作業時間の各牽引データをパソコン40
のディスプレイ40aに同時にかつ連続して表示したの
で、各牽引データを正確にかつリアルタイムで監視する
ことができるとともに、時間単位で牽引ロープRの牽引
力,牽引速度等の負荷状態を監視することができ、布設
作業を行なう際の信頼性を高めることができる。
【0054】また上記各牽引データを記憶保存するの
で、作業内容を正確に記録することができ、しかもケー
ブル工事における布設作業時間が明確となり、作業工程
の改善を行なうことが可能となる。
【0055】本実施形態では、上記布設作業時間を牽引
ロープRが移動を開始し、100mm移動した時点から
計測するようにしたので、牽引ロープRが実質的に移動
を開始したことを確認してから作業時間を計測すること
となり、始動初期のトラブル等によるロスタイムを除外
することができる。また布設作業時間を実質牽引時間と
停止時間との合計時間としたので、例えば牽引途中で生
じたトラブルを記録することが可能となる。
【0056】本実施形態では、布設作業時間を作業者が
パソコン40の計測停止操作を行った時点で終了するよ
うにしたので、作業終了時間を、例えば後片付けを含め
た時間を記録することができる。
【0057】上記パソコン40に工事場所,布設ケーブ
ル種別等の工事データを表示するとともに、記憶保存す
るようにしたので、正確で、しかも簡単に作業報告書を
作成することができ、作業内容に対する信頼性を向上で
きる。また布設工事年月日,工事会社名等の管理データ
を表示するとともに、記憶保存するようにしたので、工
事内容に対する管理責任を明確にすることができ、この
点からも信頼性を向上できる。
【0058】本実施形態では、巻取りプーリ5の巻き胴
5bに断面八角形からなる滑り防止機能を付与したの
で、牽引負荷が大きくなったり、小径ロープを巻き付け
たりした場合の摩擦力を大きくすることができ、滑って
牽引ロープが空回りするのを防止できる。
【0059】なお、上記実施形態では、滑り防止機能を
巻き胴5bを八角形とした場合を例に説明したが、本発
明はこれに限るものではなく、例えば、巻き胴の外周面
に軸方向に延びる溝を周方向に多数形成したり、凹凸を
形成してもよい。また巻き胴に硬質ゴムを焼き付けて形
成してもよく、何れの場合にも滑りを防止できる。
【0060】本実施形態では、ベース部材2にカバー3
を装着してなるボックス4に、巻取りプーリ5,駆動モ
ータ6及び減速機構17を備えた駆動部7と、牽引ロー
プRの牽引速度,牽引力を設定する設定つまみ22,調
整つまみ23を備えた設定操作部8と、該設定値に基づ
いて駆動モータ6の回転速度,トルクを駆動制御する制
御部9とを一体に収納配置したので、光ファイバケーブ
ルAの線径,引っ張り強度等に応じた牽引力,牽引速度
に設定することができ、過剰牽引による光ファイバケー
ブルAの損傷,劣化を防止できる。
【0061】また1つのボックス4に駆動部7,設定操
作部8,制御部9の全機構を収納したので、装置全体を
コンパクトにでき、布設作業,運搬時の取扱いを容易に
行なうことができる。このように本実施形態の牽引ロー
プ巻取り装置1は、小型で軽量であることから、一人で
持ち運びすることができ、布設環境の制約から開放さ
れ、地下構造物やビル等の複雑経路,短経路の布設作業
にも対応できる。
【0062】本実施形態では、駆動モータ6の実質出力
トルクを設定トルク未満に制御するとともに、駆動モー
タ6に設定トルクを越える牽引力が加わったときには駆
動モータ6への電圧供給を遮断するようにしたので、過
剰牽引を防止でき、光ファイバケーブルAの損傷,劣化
をより確実に防止できる。
【0063】また、駆動モータ6の駆動開始初期におけ
る回転速度を設定回転速度より小さくし、徐々に設定回
転速度に上昇させるようにしたので、布設作業を行なう
際の安全性を高めることができる。
【0064】さらに駆動モータ6を電圧制御するととも
に、必要牽引力の変化に伴って回転速度が変化したとき
には上記設定トルクの範囲内で駆動モータ6への供給電
圧を制御するようにしたので、牽引ロープRの必要牽引
力に応じて安定した回転速度及びトルクが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による牽引ロープ巻取り装
置の斜視図である。
【図2】上記牽引ロープ巻取り装置の平面図である。
【図3】上記牽引ロープ巻取り装置のカバーを外した状
態の平面図である。
【図4】上記牽引ロープ巻取り装置の側面図である。
【図5】上記牽引ロープ巻取り装置の巻取りプーリの断
面正面図である。
【図6】上記牽引ロープ巻取り装置の駆動モータの制御
特性図である。
【図7】上記牽引ロープ巻取り装置に外付けしたパソコ
ンの概略図である。
【図8】上記パソコンに表示された画面を示す図であ
る。
【図9】上記パソコンに表示された画面を示す図であ
る。
【図10】上記パソコンに表示された画面を示す図であ
る。
【図11】上記巻取り装置による布設作業の手順を示す
図である。
【符号の説明】
1 牽引ロープ巻取り装置 4 ボックス 5 巻取りプーリ 6 駆動モータ 7 駆動部 8 設定操作部 9 制御部 40 パソコン(データ表示装置) R 牽引ロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 9/00 H02G 9/00 D (72)発明者 西澤 昇 名古屋市中区門前町1番51号 シーキュー ブ株式会社内 Fターム(参考) 3F058 AB03 AC12 CA05 DA05 DB04 DB07 DB08 DC01 5G369 AA16 BA04 EA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上に立設された支柱,あるいは地中や
    建造物に配設された管路内に牽引ロープを配索するとと
    もに、該牽引ロープの一端側に布設ケーブルを接続し、
    上記牽引ロープを他端側から巻き取ることにより上記布
    設ケーブルを上記支柱,管路に布設するようにした牽引
    ロープ巻取り装置において、1つのボックスに、上記牽
    引ロープが巻回される巻取りプーリ及び該巻取りプーリ
    を回転駆動する駆動モータを備えた駆動部、該駆動モー
    タの回転速度及びトルクを設定する設定操作部、及び該
    回転速度及びトルクの装置設定値に基づいて上記駆動モ
    ータを駆動制御する制御部を一体に収納してなる巻取り
    装置本体と、該巻取り装置本体に外付けされたデータ表
    示装置とを備え、上記制御部は上記牽引ロープの牽引
    力,牽引速度,牽引長,及び布設作業時間等の各牽引デ
    ータを求める牽引データ演算手段と、該牽引データ演算
    手段により求められた上記牽引データを出力する牽引デ
    ータ出力手段とを有し、さらに上記データ表示装置は牽
    引データ出力手段から出力された上記牽引力,牽引速
    度,牽引長,及び布設作業時間等の各牽引データを同時
    にかつ連続して表示するとともに、記憶保存するように
    構成されていることを特徴とする牽引ロープ巻取り装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記牽引データ演算
    手段は、上記布設作業時間を牽引ロープが移動を開始
    し、かつ所定量移動した時点から計測するように構成さ
    れていることを特徴とする牽引ロープ巻取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記牽引デー
    タ演算手段は、上記布設作業時間を牽引ロープを牽引し
    ている実質牽引時間と、該牽引ロープの牽引を停止して
    いる停止時間とを含めた時間を連続して計測するように
    構成されていることを特徴とする牽引ロープ巻取り装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、上
    記牽引データ演算手段は、上記布設作業時間を作業者が
    計測停止操作を行った時点で計測を終了するように構成
    されていることを特徴とする牽引ロープ巻取り装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記データ表示装置
    は、工事場所,布設ケーブル種別,布設区間,布設架渉
    長,布設年月日,気温,天候,測定者等の各工事データ
    が入力されると、該工事データを表示するとともに、記
    憶保存するように構成されていることを特徴とする牽引
    ロープ巻取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は5において、上記データ表
    示装置は、布設工事施工年月日,工事会社名,工事責任
    者等の各管理データが入力されると、該管理データを表
    示するとともに、記憶保存するように構成されているこ
    とを特徴とする牽引ロープ巻取り装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、上記巻取りプーリ
    は、牽引ロープが巻回される巻き胴と該巻き胴部の両端
    部に一体形成されたテーパ状の大径部とを有し、上記巻
    き胴部には牽引ロープの滑りを防止する滑り防止機能が
    付与されていることを特徴とする牽引ロープ巻取り装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、上記滑り防止機能
    は、上記巻き胴部を多角形に形成したもの、又は上記巻
    き胴部の外周面に軸方向に延びる溝を周方向に多数形成
    したもの、あるいは上記巻き胴部の外表面に凹凸を形成
    したもの、もしくは上記巻き胴部に硬質ゴムを焼き付け
    形成したものからなることを特徴とする牽引ロープ巻取
    り装置。
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