JP2001285197A - 光通信システム、光通信システム構成方法および光通信方法 - Google Patents

光通信システム、光通信システム構成方法および光通信方法

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JP2001285197A
JP2001285197A JP2000101105A JP2000101105A JP2001285197A JP 2001285197 A JP2001285197 A JP 2001285197A JP 2000101105 A JP2000101105 A JP 2000101105A JP 2000101105 A JP2000101105 A JP 2000101105A JP 2001285197 A JP2001285197 A JP 2001285197A
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optical
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communication path
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Yuji Kitamura
雄二 北村
Soichiro Fukui
宗一郎 福井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ループ状に配された光ケーブル幹線を含み信
頼性が更に高い光通信システムを提供する。 【解決手段】 事業者側局30と顧客側局31との間で
は、第1光通信経路11 11および第2光通信経路1121
を経る光通信が通常時に可能な状態であり、スイッチ手
段301および311の設定により、第1光通信経路1
11および第2光通信経路1121のうちの一方が光通信
に用いられる。後分岐作業や傷害発生に因り第1光通信
経路1111を経る光通信が不可能となるのであれば、第
2光通信予備経路1122を経る光通信が可能な状態とさ
れ、第2光通信経路1121を経る光通信が不可能となる
のであれば、第1光通信予備経路1112を経る光通信が
可能な状態とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ループ状に配され
た光ケーブル幹線を含む光通信システム、この光通信シ
ステムを構成する光通信システム構成方法、および、こ
の光通信システムを用いて光通信を行う光通信方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】事業者側局と顧客側局とを結ぶ光通信シ
ステムにおける光ケーブルの配線形態としてスター配線
およびループ配線がある。スター配線は、事業者側局を
中心として放射状に光ケーブル幹線を敷設し、この光ケ
ーブル幹線の途中の分岐部と顧客側局との間に光ケーブ
ル支線を敷設したものである。これに対して、ループ配
線は、事業者側局からループ状に光ケーブル幹線を敷設
し、この光ケーブル幹線の途中の分岐部と顧客側局との
間に光ケーブル支線を敷設したものである。
【0003】スター配線と比較してループ配線は以下の
ような利点を有している。すなわち、ループ配線は、光
ケーブル幹線において設備の共有化を図ることができる
ことから、ケーブル総長が短く、建設コストや運用コス
トが低く、また、回線設定の自由度が高い。したがっ
て、通信需要が密集している都市部においては、光通信
システムはループ配線が好ましいとされている。ところ
で、光通信システムを用いた通信サービスでは、万一発
生した障害の際にも信頼性を確保することが重要な課題
である。この信頼性の観点から言えば、光ケーブル幹線
での心線使用率が高いループ配線の場合、光ケーブル幹
線の1箇所の障害が光通信システムに与える影響は大き
い。
【0004】そこで、ループ配線の光通信システムの信
頼性を向上させるべく、事業者側局と顧客側局との間の
光通信の経路として、ループ状の光ケーブル幹線の第1
経路を経る第1光通信経路と、ループ状の光ケーブル幹
線の第2経路を経る第2光通信経路とが設けられてい
る。この第1経路と第2経路とは、光ケーブル幹線のル
ープに関し互いに反対方向に向かうものであり、光ケー
ブル幹線上では互いに異なる経路となる。そして、事業
者側局と顧客側局との間では、通常時は、一方の第1光
通信経路のみを用いて光通信を行うことができる。ま
た、光ケーブル幹線において障害が発生して、一方の第
1光通信経路を用いた光通信が不可能となったときは、
他方の第2光通信経路を用いて光通信を行うことができ
る。このように、事業者側局と顧客側局との間に第1光
通信経路および第2光通信経路の2つの経路を設けるこ
とで、ループ配線の光通信システムの信頼性の向上を図
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、事業者
側局と顧客側局との間に第1光通信経路および第2光通
信経路の2つの経路を設けた場合であっても、ループ配
線の光通信システムは、信頼性に関して以下のような問
題点を有している。すなわち、新たに発生した顧客需要
に対応する際に、光ケーブル幹線のループの途中に新た
な分岐点を設け、この新たな分岐部と新たな顧客側局と
の間に新たな光ケーブル支線を接続する場合がある。こ
のような光ケーブル幹線のループの途中に新たな分岐点
を設けて新たな光ケーブル支線を接続する作業を「後分
岐作業」と呼ぶ。
【0006】後分岐作業を行う際には、心線使用効率が
高いループ状の光ケーブル幹線に含まれる多心の光ファ
イバのうちから未使用の光ファイバ(空き心線)を選択
して切断し、この光ケーブル幹線の切断した光ファイバ
と新たな光ケーブル支線の光ファイバとを接続する。こ
の後分岐作業は、現に使用されており活線状態にある光
ファイバを含む光ケーブル幹線に対して行われる。この
後分岐作業を行う作業者には高い技術と手先の器用さが
要求される。
【0007】しかし、最悪の場合には、活線状態にある
光ファイバに隣接する未使用の光ファイバが選択されて
切断され光ケーブル支線と接続される場合もあり、活線
状態にある光ファイバが誤って切断されてしまう危険性
がある。もし、活線状態にある光ファイバが切断される
と、その光ファイバを用いていた既存の顧客は、第1光
通信経路および第2光通信経路のうち切断されていない
何れか一方のみを使用して光通信を行うことになる。
【0008】また、ループ配線の光通信システムでは、
事業者側局と顧客側局との間に第1光通信経路および第
2光通信経路の2つの経路を設けることで信頼性の向上
を図っているとは言っても、光ケーブル幹線等において
障害が発生して、一方の第1光通信経路を用いた光通信
が不可能となったときは、他方の第2光通信経路のみを
使用して光通信を行うことになる。
【0009】以上のように、後分岐作業の際や光ケーブ
ル幹線等における障害発生の際には、第1光通信経路お
よび第2光通信経路の2つの経路のうち一方のみしか使
用することができない「片肺状態」となる。この片肺状
態の際に光ケーブル幹線や事業者側局において更に障害
が発生すると、事業者側局と顧客側局との間の光通信が
途絶してしまう。もし、通信途絶となれば、顧客が迷惑
を被るだけでなく、通信事業者にとって復旧作業が必要
となる。したがって、通信事業者にとっては、通信途絶
は絶対に回避すべきであり、また、片肺状態も回避する
ことが望ましい。
【0010】さらに、通信事業者は、後分岐作業を行う
前に、この作業の期間中に片肺状態となる既存の顧客か
ら、作業実施の許可を得る必要がある。しかし、上述し
たように通信途絶の危険性があることから、顧客から許
可を得るのに負担や時間を要する場合があり、また、そ
の後の作業のスケジュールに悪影響を及ぼす場合があ
る。
【0011】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、ループ状に配された光ケーブル幹線を
含み信頼性が更に高い光通信システム、この光通信シス
テムを構成する光通信システム構成方法、および、この
光通信システムを用いて光通信を行う光通信方法を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光通信シス
テムは、事業者側局と接続されてループ状に配され多心
の光ファイバを含む光ケーブル幹線と、この光ケーブル
幹線上の分岐部と顧客側局との間に配され多心の光ファ
イバを含む光ケーブル支線とを備え、分岐部において光
ケーブル幹線および光ケーブル支線それぞれに含まれる
所定の光ファイバが互いに接続されて、光ケーブル幹線
および光ケーブル支線を介して事業者側局と顧客側局と
の間で光通信を行う光通信システムである。そして、こ
の光通信システムは、事業者側局と顧客側局との間の光
通信の経路として、光ケーブル幹線の当該ループの第1
経路を経る第1光通信経路および第1光通信予備経路
と、光ケーブル幹線の当該ループの第2経路を経る第2
光通信経路および第2光通信予備経路と、を備え、事業
者側局と顧客側局との間で、第1光通信経路および第2
光通信経路それぞれを経る光通信が通常時に可能な状態
であり、第1光通信経路の予備として第2光通信予備経
路が用いられ、第2光通信経路の予備として第1光通信
予備経路が用いられることを特徴とする。なお、光ケー
ブル幹線は、4心または8心等のテープ心線で構成され
た高密度多心光ケーブルが用いられる。
【0013】本発明に係る光通信方法は、上記の光通信
システムを用いて光通信を行う光通信方法であって、事
業者側局と顧客側局との間で、第1光通信経路および第
2光通信経路を経る光通信を通常時に可能な状態とし、
第1光通信経路を経る光通信が不可能であるときに第2
光通信予備経路を経る光通信を可能な状態とし、第2光
通信経路を経る光通信が不可能であるときに第1光通信
予備経路を経る光通信を可能な状態とすることを特徴と
する。
【0014】本発明に係る光通信システム構成方法は、
上記の光通信システムを構成する光通信システム構成方
法であって、光ケーブル幹線の当該ループの途中に新た
な分岐部を設け、この新たな分岐部に新たな光ケーブル
支線を介して新たな顧客側局を接続する際に、既存の顧
客側局について、第1光通信経路が新たな分岐部を通過
するときには第2光通信予備経路を経る光通信を可能な
状態とし、第2光通信経路が新たな分岐部を通過すると
きには第1光通信予備経路を経る光通信を可能な状態と
することを特徴とする。
【0015】したがって、本発明によれば、通常時は、
互いに異なるルートの第1光通信経路および第2光通信
経路それぞれを経る光通信が通常時に可能な状態であ
り、事業者側局と顧客側局との間では、第1光通信経路
および第2光通信経路のうちの少なくとも何れか一方を
用いて光通信を行うことができる。一方、事業者側局ま
たは光ケーブル幹線において傷害が発生した場合や後分
岐作業を行う場合には、これに因り第1光通信経路を経
る光通信が不可能となれば、第2光通信予備経路を経る
光通信を可能な状態とすることで、第2光通信経路およ
び第2光通信予備経路のうちの何れかを用いて光通信を
行うことができる。或いは、第2光通信経路を経る光通
信が不可能となれば、第1光通信予備経路を経る光通信
を可能な状態とすることで、第1光通信経路および第1
光通信予備経路のうちの何れかを用いて光通信を行うこ
とができる。このように、通常時だけでなく傷害発生時
や後分岐作業時でも、事業者側局と顧客側局との間では
2つの光通信経路を確保することができる。したがっ
て、傷害発生時や後分岐作業時に光ケーブル幹線や事業
者側局において更に障害が発生したとしても、事業者側
局と顧客側局との間の光通信が途絶してしまうという最
悪の事態に陥る危険性を低減することができ、信頼性が
高い。
【0016】また、本発明では、第1光通信経路および
第2光通信予備経路のうち何れか一方を経る光通信を可
能な状態に切り替えるとともに、第2光通信経路および
第1光通信予備経路のうち何れか一方を経る光通信を可
能な状態に切り替える経路切替手段を更に備えることを
特徴とする。通常時と傷害発生時とでは、或いは、通常
時と後分岐作業時とでは、第1光通信経路と第2光通信
予備経路との切替、および、第2光通信経路と第1光通
信予備経路との切替が必要となる。この切替を作業者が
行ってもよいが、この切替を行うスイッチ手段を設ける
ことで迅速な接続切替が可能である。
【0017】また、本発明では、第1光通信経路、第2
光通信経路、第1光通信予備経路および第2光通信予備
経路それぞれに対して2心の光ファイバが割り当てられ
ており、光ケーブル幹線に含まれる1つの8心光ファイ
バテープの半分の4心または1つの4心光ファイバテー
プが1つの顧客側局に割り当てられていることを特徴と
する。また、光ケーブル支線に含まれる2つの4心光フ
ァイバテープが1つの顧客側局に割り当てられているこ
とを特徴とする。この場合には、従来の場合と比較し
て、後分岐作業の際の各光通信経路および各光通信予備
経路の融着接続点が少なく、光通信経路の故障率が低減
され、接続クロージャが小型化され、伝送距離が長く、
光ケーブル幹線10に含まれる8心光ファイバテープ毎
の顧客管理が容易となる。また、従来の場合と比較し
て、光ケーブル幹線に含まれる8心光ファイバテープま
たは4心光ファイバテープの利用効率が高く、光ケーブ
ル支線に含まれる4心光ファイバテープの利用効率が高
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0019】(第1の実施形態)まず、本発明に係る光
通信システムの第1の実施形態について説明する。図1
は、第1の実施形態に係る光通信システム1の概略構成
図である。この図に示す光通信システム1では、ループ
状の光ケーブル幹線10上の分岐部に接続クロージャ2
1および22が設けられている。接続クロージャ21で
は光ケーブル幹線10と光ケーブル支線41とが接続さ
れており、この光ケーブル支線41を介して光ケーブル
幹線10と顧客側局31とが接続されている。また、接
続クロージャ22では光ケーブル幹線10と光ケーブル
支線42とが接続されており、この光ケーブル支線42
を介して光ケーブル幹線10と顧客側局32とが接続さ
れている。また、光ケーブル幹線10と事業者側局30
とが接続されている。
【0020】光ケーブル幹線10は、多心の光ファイバ
を含み、ループ状に配されている。この光ケーブル幹線
10は、例えば、1000心であって、125本の8心
光ファイバテープまたは250本の4心光ファイバテー
プを含む。光ケーブル支41および42それぞれは、多
心の光ファイバを含み、例えば、24心であって、6本
の4心光ファイバテープを含む。図2は4心光ファイバ
テープの断面図であり、図3は8心光ファイバテープの
断面図である。これらの図に示すように、4心光ファイ
バテープ90は、4本の光ファイバ91を並列配置し
て、これら全体を樹脂92で被覆したものである。ま
た、8心光ファイバテープ93は、2つの4心光ファイ
バテープ90を並列配置して、これら全体を更に樹脂9
4で被覆したものである。
【0021】図4は、第1の実施形態に係る光通信シス
テム1の詳細な構成図である。この図では、光ケーブル
幹線10については、これに含まれる多心の光ファイバ
のうち1つの8心光ファイバテープ10Aのみを示す。
この8心光ファイバテープ10Aは8本の光ファイバ1
01〜108を含む。これら光ファイバ101〜108
それぞれについては、光ケーブル幹線10のループにお
いて事業者側局30より反時計方向および時計方向の何
れの方向に回るかに応じて、添え字として1および2の
何れかが付される。すなわち、事業者側局30より反時
計方向に回る光ファイバについては添え字1が付され、
事業者側局30より時計方向に回る光ファイバについて
は添え字2が付される。
【0022】光ケーブル支線41については、これに含
まれる多心の光ファイバのうち2つの4心光ファイバテ
ープ41Aおよび41Bのみを示す。4心光ファイバテ
ープ41Aは4本の光ファイバ411〜414を含み、
4心光ファイバテープ41Bは4本の光ファイバ415
〜418を含む。また、光ケーブル支線42について
は、これに含まれる多心の光ファイバのうち2つの4心
光ファイバテープ42Aおよび42Bのみを示す。4心
光ファイバテープ42Aは4本の光ファイバ421〜4
24を含み、4心光ファイバテープ42Bは4本の光フ
ァイバ425〜428を含む。
【0023】接続クロージャ21において、光ファイバ
1011と光ファイバ411とが接続されており、光フ
ァイバ1021と光ファイバ412とが接続されてお
り、光ファイバ1031と光ファイバ413とが接続さ
れており、光ファイバ1041と光ファイバ414とが
接続されている。また、この接続クロージャ21におい
て、光ファイバ1012と光ファイバ415とが接続さ
れており、光ファイバ1022と光ファイバ416とが
接続されており、光ファイバ1032と光ファイバ41
7とが接続されており、光ファイバ1042と光ファイ
バ418とが接続されている。
【0024】接続クロージャ22において、光ファイバ
1051と光ファイバ421とが接続されており、光フ
ァイバ1061と光ファイバ422とが接続されてお
り、光ファイバ1071と光ファイバ423とが接続さ
れており、光ファイバ1081と光ファイバ424とが
接続されている。また、この接続クロージャ22におい
て、光ファイバ1052と光ファイバ425とが接続さ
れており、光ファイバ1062と光ファイバ426とが
接続されており、光ファイバ1072と光ファイバ42
7とが接続されており、光ファイバ1082と光ファイ
バ428とが接続されている。
【0025】事業者側局30内においては、光ファイバ
1011,1021,1012および1022それぞれはス
イッチ手段301を介して伝送機器302に接続されて
おり、光ファイバ1051,1061,1052および1
062それぞれはスイッチ手段303を介して伝送機器
304に接続されている。他の8本の光ファイバは、終
端にコネクタが設けられているものの、伝送機器302
および304の何れにも接続されていない。
【0026】顧客側局31内においては、光ファイバ4
11,412,415および416それぞれは、スイッ
チ手段311を介して伝送機器312に接続されている
が、他の4本の光ファイバは、終端にコネクタが設けら
れているものの、伝送機器312には接続されていな
い。また、顧客側局32内においては、光ファイバ42
1,422,425および426それぞれは、スイッチ
手段321を介して伝送機器322に接続されている
が、他の4本の光ファイバは、終端にコネクタが設けら
れているものの、伝送機器322には接続されていな
い。
【0027】このように接続されている光通信システム
1において、事業者側局30と顧客側局31との間の光
通信の経路として、事業者側局30より反時計方向に回
る、光ファイバ1011および光ファイバ411を接続
したもの、ならびに、光ファイバ1021および光ファ
イバ412を接続したものを、第1光通信経路1111
する。事業者側局30より反時計方向に回る、光ファイ
バ1031および光ファイバ413を接続したもの、な
らびに、光ファイバ1041および光ファイバ414を
接続したものを、第1光通信予備経路1112とする。事
業者側局30より時計方向に回る、光ファイバ1012
および光ファイバ415を接続したもの、ならびに、光
ファイバ1022および光ファイバ416を接続したも
のを、第2光通信経路1121とする。事業者側局30よ
り時計方向に回る、光ファイバ1032および光ファイ
バ417を接続したもの、ならびに、光ファイバ104
2および光ファイバ418を接続したものを、第2光通
信予備経路1122とする。
【0028】事業者側局30と顧客側局31との間で
は、第1光通信経路1111および第2光通信経路1121
を経る光通信が通常時に可能な状態であり、スイッチ手
段301および311の設定により、第1光通信経路1
11および第2光通信経路11 21のうちの一方が光通信
に用いられる。また、第1光通信経路1111の予備とし
て第2光通信予備経路1122が用いられ、第2光通信経
路1121の予備として第1光通信予備経路1112が用い
られる。なお、第1光通信経路1111,第2光通信経路
1121,第1光通信予備経路1112および第2光通信予
備経路1122それぞれは、2本の光ファイバ線路を含む
ことにより双方向の光通信を可能としている。
【0029】また、事業者側局30と顧客側局32との
間の光通信の経路として、事業者側局30より反時計方
向に回る、光ファイバ1051および光ファイバ421
を接続したもの、ならびに、光ファイバ1061および
光ファイバ422を接続したものを、第1光通信経路1
11とする。事業者側局30より反時計方向に回る、光
ファイバ1071および光ファイバ423を接続したも
の、ならびに、光ファイバ1081および光ファイバ4
24を接続したものを、第1光通信予備経路1212とす
る。事業者側局30より時計方向に回る、光ファイバ1
052および光ファイバ425を接続したもの、ならび
に、光ファイバ1062および光ファイバ426を接続
したものを、第2光通信経路1221とする。事業者側局
30より時計方向に回る、光ファイバ1072および光
ファイバ427を接続したもの、ならびに、光ファイバ
1082および光ファイバ428を接続したものを、第
2光通信予備経路1222とする。
【0030】事業者側局30と顧客側局32との間で
は、第1光通信経路1211および第2光通信経路1221
を経る光通信が通常時に可能な状態であり、スイッチ手
段303および321の設定により、第1光通信経路1
11および第2光通信経路12 21のうちの一方が光通信
に用いられる。また、第1光通信経路1211の予備とし
て第2光通信予備経路1222が用いられ、第2光通信経
路1221の予備として第1光通信予備経路1212が用い
られる。なお、第1光通信経路1211,第2光通信経路
1221,第1光通信予備経路1212および第2光通信予
備経路1222それぞれは、送信用および受信用の2本の
光ファイバ線路を含むことにより双方向の光通信を可能
としている。
【0031】次に、このように構成される光通信システ
ム1における光通信方法について説明する。例えば接続
クロージャ21と接続クロージャ22との間で光ケーブ
ル幹線10の8心光ファイバテープ10Aが断線した場
合を想定する。このとき、事業者側局30と顧客側局3
1との間では、光通信が通常時に可能な状態であるべき
経路のうち、一方の第1光通信経路1111は光通信が可
能な状態のままであるが、他方の第2光通信経路1121
は光通信が不可能な状態となり、このままでは片肺状態
となる。そこで、この光通信が不可能となった第2光通
信経路1121の予備として設けられている第1光通信予
備経路1112を光通信可能な状態とする。具体的には、
事業者側局30において、スイッチ手段301に接続さ
れていた光ファイバ1012および1022に替えて、光
ファイバ1031および1041をスイッチ手段301に
接続するとともに、顧客側局31において、スイッチ手
段311に接続されていた光ファイバ415および41
6に替えて、光ファイバ413および414をスイッチ
手段311に接続する。
【0032】また、接続クロージャ21と接続クロージ
ャ22との間で光ケーブル幹線10の8心光ファイバテ
ープ10Aが断線した場合、事業者側局30と顧客側局
32との間では、光通信が通常時に可能な状態であるべ
き経路のうち、一方の第2光通信経路1221は光通信が
可能な状態のままであるが、他方の第1光通信経路12
11は光通信が不可能な状態となり、このままでは片肺状
態となる。そこで、この光通信が不可能となった第1光
通信経路1211の予備として設けられている第2光通信
予備経路1222を光通信可能な状態とする。具体的に
は、事業者側局30において、スイッチ手段303に接
続されていた光ファイバ1051および1061に替え
て、光ファイバ1072および1082をスイッチ手段3
03に接続するとともに、顧客側局32において、スイ
ッチ手段321に接続されていた光ファイバ421およ
び422に替えて、光ファイバ427および428をス
イッチ手段321に接続する。
【0033】8心光ファイバテープ10Aが断線の復旧
作業が終了すると、事業者側局30と顧客側局31との
間では第1光通信経路1111および第2光通信経路11
21を光通信可能な状態に戻し、事業者側局30と顧客側
局32との間では第1光通信経路1211および第2光通
信経路1221を光通信可能な状態に戻す。このときも、
スイッチ手段301,303,311および321それ
ぞれに接続される光ファイバを切り替える。
【0034】なお、このような接続切替を作業者が行っ
てもよいが、スイッチ手段301,303,311およ
び321それぞれに関連する光ファイバを予め接続して
おき、各スイッチ手段により接続切替可能であるのが好
適であり、この場合には迅速な接続切替が可能である。
【0035】次に、図4に示す光通信システム1を構成
する方法について、図5を用いて説明する。ここでは、
当初、接続クロージャ21、顧客側局31および光ケー
ブル支線41が未だ設けられておらず、接続クロージャ
22、顧客側局32および光ケーブル支線42が既に設
けられている状態であるとする。そして、光ケーブル幹
線10のループの途中の分岐部に接続クロージャ21を
設け、この接続クロージャ21および光ケーブル支線4
1を介して新たな顧客側局31を接続するものとする。
図5は、第1の実施形態に係る光通信システム1を構成
する方法を説明する為の図である。この図は、光ケーブ
ル幹線10のループの途中の接続クロージャ21を設け
るべき位置の周辺を示している。
【0036】図5(a)に示すように、接続クロージャ
21、顧客側局31および光ケーブル支線41が未だ設
けられていない当初の状態では、光ファイバ101〜1
04は、何れの顧客側局にも割り当てられていない。し
かし、光ケーブル幹線10の8心光ファイバテープ10
Aのうち、光ファイバ105および106は、事業者側
局30と顧客側局32との間で第1光通信経路1211
して用いられ、光ファイバ107および108は、事業
者側局30と顧客側局32との間で第1光通信予備経路
1212として用いられている。
【0037】顧客側局31の増設の為に後分岐作業を行
う際には、接続クロージャ21を設けるべき位置におい
て8心光ファイバテープ10Aを切断することになる。
したがって、後分岐作業の期間中、事業者側局30と既
存の顧客側局32との間では、光通信が通常時に可能な
状態であるべき経路のうち、一方の第2光通信経路12
21は光通信が可能な状態のままであるが、他方の第1光
通信経路1211は光通信が不可能な状態となり、このま
までは片肺状態となる。そこで、この光通信が不可能と
なる第1光通信経路1211の予備として設けられている
第2光通信予備経路1222を光通信可能な状態とする。
次いで、図5(b)に示すように、接続クロージャ21
を設けるべき位置において、8心光ファイバテープ10
Aを切断する。
【0038】そして、図5(c)に示すように、切断し
た光ファイバ101のうち、事業者側局30より反時計
方向に回る光ファイバ1011を、光ケーブル支線41
の4心光ファイバテープ41Aの光ファイバ411と融
着接続し、事業者側局30より時計方向に回る光ファイ
バ1012を、光ケーブル支線41の4心光ファイバテ
ープ41Bの光ファイバ415と融着接続する。同様に
して、光ファイバ1021を光ファイバ412と融着接
続し、光ファイバ1022を光ファイバ416と融着接
続する。光ファイバ1031を光ファイバ413と融着
接続し、光ファイバ1032を光ファイバ417と融着
接続する。光ファイバ1041を光ファイバ414と融
着接続し、光ファイバ1042を光ファイバ418と融
着接続する。このようにして、事業者側局30と増設し
た顧客側局31との間において、第1光通信経路1
11、第2光通信経路1121、第1光通信予備経路11
12および第2光通信予備経路1122が設けられる。一
方、切断した光ファイバ105〜108については、切
断前の状態となるように融着接続する。
【0039】以上のようにして後分岐作業が終了する
と、事業者側局30と既存の顧客側局32との間で第1
光通信経路1211および第2光通信経路1221による光
通信が可能な状態に戻す。また、事業者側局30と増設
した顧客側局31との間では第1光通信経路1111およ
び第2光通信経路1121を光通信可能な状態とする。
【0040】以上のように本実施形態では、事業者側局
30と顧客側局31との間の光通信の経路として、事業
者側局30より光ケーブル幹線10の当該ループの反時
計方向に回る第1光通信経路1111および第1光通信予
備経路1112と、時計方向に回る第2光通信経路1121
および第2光通信予備経路1122と、が設けられてい
る。そして、事業者側局30と顧客側局31との間で、
第1光通信経路1111および第2光通信経路1121を経
る光通信が通常時に可能な状態にあり、第1光通信経路
1111の予備として第2光通信予備経路1122が用いら
れ、第2光通信経路1121の予備として第1光通信予備
経路1112が用いられる。
【0041】したがって、事業者側局30の伝送機器3
02もしくは304の故障、光ケーブル幹線10の1箇
所の全断、8心光ファイバ10Aの1箇所の全断、また
は、光ファイバ101〜104の何れかの1箇所の断線
が発生したとしても、これに因り第1光通信経路1111
を経る光通信が不可能となれば、第2光通信予備経路1
22を経る光通信を可能な状態とし、第2光通信経路1
21を経る光通信が不可能となれば、第1光通信予備経
路1112を経る光通信を可能な状態とすることで、直ち
に事業者側局30と顧客側局31との間で2つの光通信
経路を確保することができる。事業者側局30と顧客側
局32との間の光通信の経路についても同様である。
【0042】また、後分岐作業を実施するに際しても、
この作業に因り第1光通信経路11 11を経る光通信が不
可能となるのであれば、第2光通信予備経路1122を経
る光通信を可能な状態とし、第2光通信経路1121を経
る光通信が不可能となるのであれば、第1光通信予備経
路1112を経る光通信を可能な状態とすることで、後分
岐作業の期間中でも事業者側局30と顧客側局31との
間で2つの光通信経路を確保することができる。事業者
側局30と顧客側局32との間の光通信の経路について
も同様である。
【0043】このように、後分岐作業の際や光ケーブル
幹線10等における障害発生の際であっても、事業者側
局30と顧客側局31との間では、第1光通信経路11
11および第1光通信予備経路1112の2つの経路が使用
可能な状態、または、第2光通信経路1121および第2
光通信予備経路1122の2つの経路が使用可能な状態に
あり、殆ど常に「両肺状態」となる。したがって、光ケ
ーブル幹線10や事業者側局30において更に障害が発
生したとしても、事業者側局30と顧客側局31との間
の光通信が途絶してしまうという最悪の事態に陥る危険
性を低減することができる。第1光通信予備経路1112
および第2光通信予備経路1122が設けられていない従
来の場合と比較して、本実施形態では信頼性が高い。ま
た、後分岐作業の際の通信途絶の危険性が低減されるこ
とから、後分岐作業を行う前に通信事業者が既存の顧客
から作業実施の許可を得るのが容易となる。事業者側局
30と顧客側局32との間の光通信の経路についても同
様である。
【0044】また、本実施形態では、事業者側局30と
顧客側局31との間では、第1光通信経路1111、第2
光通信経路1121、第1光通信予備経路1112および第
2光通信予備経路1122それぞれに対して2本の光ファ
イバ線路が割り当てられている。また、事業者側局30
と顧客側局32との間でも、第1光通信経路1211、第
2光通信経路1221、第1光通信予備経路1212および
第2光通信予備経路1222それぞれに対して2本の光フ
ァイバ線路が割り当てられている。そして、光ケーブル
幹線10が8心光ファイバテープ10Aを含み、顧客側
局31に対して8心光ファイバテープ10Aの半分の4
心の光ファイバ101〜104が割り当てられており、
顧客側局32に対して8心光ファイバテープ10Aの残
り半分の4心の光ファイバ105〜108が割り当てら
れている。このように、光ケーブル幹線10に含まれる
1つの8心光ファイバ10Aに対して2つの顧客側局3
1および32が接続される。したがって、1つの8心光
ファイバテープに対して4つの顧客側局が接続される従
来の場合と比較して、本実施形態では、全ての後分岐作
業が完了した後の各光通信経路および各光通信予備経路
の融着接続点を少なくすることができ、光通信経路の故
障率が低減され、接続クロージャが小型化され、伝送損
失が小さく、光ケーブル幹線10に含まれる8心光ファ
イバテープ毎の顧客管理が容易となる。
【0045】なお、顧客側局31に対して光ケーブル幹
線の4心光ファイバテープが割り当てられており、顧客
側局32に対して光ケーブル幹線の他の4心光ファイバ
テープが割り当てられているのも好適である。この場
合、光ケーブル幹線に含まれる1つの4心光ファイバに
対して1つの顧客側局が接続される。したがって、この
場合には、全ての後分岐作業が完了した後の各光通信経
路および各光通信予備経路の融着接続点を更に少なくす
ることができ、光通信経路の故障率が更に低減され、接
続クロージャが更に小型化され、伝送損失が更に小さ
く、顧客管理が更に容易となる。
【0046】また、顧客側局31の側の光ケーブル支線
41が2つの4心光ファイバテープ41Aおよび41B
を含み、顧客側局31に対してこれら2つの4心光ファ
イバテープ41Aおよび41Bが割り当てられている。
そして、4心光ファイバテープ41Aは、事業者側局3
0より光ケーブル幹線10の当該ループの反時計方向に
回る第1光通信経路1111および第1光通信予備経路1
12の一部として用いられる。また、4心光ファイバテ
ープ41Bは、事業者側局30より光ケーブル幹線10
の当該ループの時計方向に回る第2光通信経路1121
よび第2光通信予備経路1122の一部として用いられ
る。このように、光ケーブル支線41の2つの4心光フ
ァイバテープ41Aおよび41Bそれぞれに含まれる全
ての光ファイバが使用される。したがって、光ケーブル
支線の2つの4心光ファイバテープそれぞれについて2
心しか使用されない従来の場合と比較して、本実施形態
では4心光ファイバテープの利用効率が高い。顧客側局
32の側の光ケーブル支線42についても同様である。
なお、光ファイバテープは、2心構成のものは無いか又
は稀であり、一般には4心または8心の構成である。
【0047】(第2の実施形態)次に、本発明に係る光
通信システムの第2の実施形態について説明する。図6
は、第2の実施形態に係る光通信システム2の構成図で
ある。この図に示す第2の実施形態に係る光通信システ
ム2は、第1の実施形態に係る光通信システム1(図
4)と比較すると、顧客側局31内にスイッチ手段33
1および伝送機器332が追加され、この伝送機器33
2に接続される光通信経路が追加されている。
【0048】第1の実施形態の場合と比較して、本実施
形態は、顧客側局31に接続される光通信経路を増設し
たものである。この場合、第1光通信経路、第1光通信
予備経路、第2光通信経路および第2光通信予備経路を
1組として、これを複数組備えるのも好適である。しか
し、本実施形態では、事業所側局30から光ケーブル幹
線10の反時計方向に回る経路に第1光通信経路1111
および第1光通信予備経路1112に加えて第3光通信経
路1311および第5光通信経路1312を設け、事業所側
局30から光ケーブル幹線10の時計方向に回る経路に
第2光通信経路1121および第2光通信予備経路1122
に加えて第4光通信経路1321および第6光通信経路1
22を設ける。そして、第1光通信経路1111、第3光
通信経路1311または第5光通信経路1312の共通の予
備として第2光通信予備経路11 12を用い、第2光通信
経路1121、第4光通信経路1321または第6光通信経
路1322の共通の予備として第1光通信予備経路1122
を用いる。
【0049】顧客側局31に増設される伝送機器332
は、既に敷設されている光ケーブル支線41内の他の光
ファイバテープで接続されてもよいし、また、新たに敷
設する光ケーブル支線43内の光ファイバテープで接続
されてもよい。
【0050】顧客側局31に増設された伝送機器332
は、スイッチ手段331を介して光ケーブル支線43内
の4心光ファイバテープ43Aおよび43Bと接続さ
れ、更に接続クロージャ21内で光ケーブル幹線10内
の8心光ファイバテープ11Aと接続されている。4心
光ファイバテープ43Aは4本の光ファイバ431〜4
34を含み、4心光ファイバテープ43Bは4本の光フ
ァイバ435〜438を含む。8心光ファイバテープ1
1Aは8本の光ファイバ111〜118を含む。
【0051】接続クロージャ21において、光ファイバ
1111と光ファイバ433とが接続されており、光フ
ァイバ1121と光ファイバ434とが接続されてお
り、光ファイバ1131と光ファイバ431とが接続さ
れており、光ファイバ1141と光ファイバ432とが
接続されている。また、この接続クロージャ21におい
て、光ファイバ1112と光ファイバ437とが接続さ
れており、光ファイバ1122と光ファイバ438とが
接続されており、光ファイバ1132と光ファイバ43
5とが接続されており、光ファイバ1142と光ファイ
バ436とが接続されている。事業者側局30内におい
ては、光ファイバ1111,1121,1131,11
1,1112,1122,1132および1142それぞ
れはスイッチ手段を介して伝送機器に接続されている。
顧客側局31内においては、光ファイバ431〜438
それぞれは、スイッチ手段331を介して伝送機器33
2に接続されている。
【0052】事業者側局30と顧客側局31との間の光
通信の増設された経路として、事業者側局30より反時
計方向に回る、光ファイバ1111および光ファイバ4
33を接続したもの、ならびに、光ファイバ1121
よび光ファイバ434を接続したものを、第3光通信経
路1311とする。事業者側局30より反時計方向に回
る、光ファイバ1131および光ファイバ431を接続
したもの、ならびに、光ファイバ1141および光ファ
イバ432を接続したものを、第5光通信予備経路13
12とする。事業者側局30より時計方向に回る、光ファ
イバ1112および光ファイバ437を接続したもの、
ならびに、光ファイバ1122および光ファイバ438
を接続したものを、第4光通信経路1321とする。事業
者側局30より時計方向に回る、光ファイバ1132
よび光ファイバ435を接続したもの、ならびに、光フ
ァイバ1142および光ファイバ436を接続したもの
を、第6光通信予備経路1322とする。
【0053】事業者側局30と顧客側局31との間で
は、第1光通信経路1111および第2光通信経路1121
を経る光通信が通常時に可能な状態であり、スイッチ手
段301および311の設定により、第1光通信経路1
11および第2光通信経路11 21のうちの一方が光通信
に用いられる。また、第3光通信経路1311および第4
光通信経路1321を経る光通信も通常時に可能な状態で
あり、スイッチ手段331の設定により、第3光通信経
路1311および第4光通信経路1321のうちの一方が光
通信に用いられる。また、第5光通信経路1312および
第6光通信経路1322を経る光通信も通常時に可能な状
態であり、スイッチ手段331の設定により、第5光通
信経路1312および第6光通信経路1322のうちの一方
が光通信に用いられる。また、第1光通信経路1111
第3光通信経路1311または第5光通信経路1312の共
通の予備として第2光通信予備経路1112が用いられ、
第2光通信経路1121、第4光通信経路1321または第
6光通信経路1322の共通の予備として第1光通信予備
経路1122が用いられる。なお、各光通信経路および各
光通信予備経路それぞれは、2本の光ファイバ線路を含
むことにより双方向の光通信を可能としている。
【0054】本実施形態に係る光通信システム2は、第
1の実施形態の場合と同様に、後分岐作業や光ケーブル
幹線10等における傷害発生に対して高い信頼性を有す
る。
【0055】すなわち、事業者側局30の伝送機器の故
障、光ケーブル幹線10の1箇所の全断、8心光ファイ
バ10Aおよび11Aの何れかの1箇所の全断、また
は、光ファイバ101〜104および111〜114の
何れかの1箇所の断線が発生したとしても、これに因り
第1光通信経路1111、第3光通信経路1311および第
5光通信経路1312の何れかを経る光通信が不可能とな
れば、第2光通信予備経路1122を経る光通信を可能な
状態とし、第2光通信経路1121、第4光通信経路13
21および第6光通信経路1322の何れかを経る光通信が
不可能となれば、第1光通信予備経路1112を経る光通
信を可能な状態とすることで、直ちに事業者側局30と
顧客側局31との間で4つの光通信経路を確保すること
ができる。
【0056】また、後分岐作業を実施するに際しても、
この作業に因り第1光通信経路11 11、第3光通信経路
1311および第5光通信経路1312の何れかを経る光通
信が不可能となるのであれば、第2光通信予備経路11
22を経る光通信を可能な状態とし、第2光通信経路11
21、第4光通信経路1321および第6光通信経路13 22
の何れかを経る光通信が不可能となるのであれば、第1
光通信予備経路1112を経る光通信を可能な状態とする
ことで、後分岐作業の期間中でも事業者側局30と顧客
側局31との間で4つの光通信経路を確保することがで
きる。
【0057】このように、後分岐作業の際や光ケーブル
幹線10等における障害発生の際であっても、事業者側
局30と顧客側局31との間では、第1光通信経路11
11、第3光通信経路1311、第5光通信経路1312およ
び第1光通信予備経路1112の4つの経路が使用可能な
状態、または、第2光通信経路1121、第4光通信経路
1321、第6光通信経路1322および第2光通信予備経
路1122の4つの経路が使用可能な状態にあり、殆ど常
に4つの光通信経路を確保することができる。したがっ
て、光ケーブル幹線10や事業者側局30において更に
障害が発生したとしても、事業者側局30と顧客側局3
1との間の光通信が途絶してしまうという最悪の事態に
陥る危険性を低減することができる。第1光通信予備経
路1112および第2光通信予備経路1122が設けられて
いない従来の場合と比較して、本実施形態では信頼性が
高い。また、後分岐作業の際の通信途絶の危険性が低減
されることから、後分岐作業を行う前に通信事業者が既
存の顧客から作業実施の許可を得るのが容易となる。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、通常時は、互いに異なるルートの第1光通信経
路および第2光通信経路それぞれを経る光通信が通常時
に可能な状態であり、事業者側局と顧客側局との間で
は、第1光通信経路および第2光通信経路のうちの何れ
かを用いて光通信を行うことができる。一方、事業者側
局または光ケーブル幹線において傷害が発生した場合や
後分岐作業を行う場合には、これに因り第1光通信経路
を経る光通信が不可能となれば、第2光通信予備経路を
経る光通信を可能な状態とすることで、第2光通信経路
および第2光通信予備経路のうちの何れかを用いて光通
信を行うことができる。或いは、第2光通信経路を経る
光通信が不可能となれば、第1光通信予備経路を経る光
通信を可能な状態とすることで、第1光通信経路および
第1光通信予備経路のうちの何れかを用いて光通信を行
うことができる。このように、通常時にだけでなく傷害
発生時や後分岐作業時でも、事業者側局と顧客側局との
間では2つの光通信経路を確保することができる。した
がって、傷害発生時や後分岐作業時に光ケーブル幹線や
事業者側局において更に障害が発生したとしても、事業
者側局と顧客側局との間の光通信が途絶してしまうとい
う最悪の事態に陥る危険性を低減することができ、信頼
性が高い。また、後分岐作業の際に通信経路が予め迂回
されているので、安全に作業ができる上、通信途絶の危
険性が回避されることから、後分岐作業を行う前に通信
事業者が既存の顧客から作業実施の許可を得るのが容易
となる。
【0059】また、本発明に係る光通信システムは、第
1光通信経路および第2光通信予備経路のうち何れか一
方を経る光通信を可能な状態に切り替えるとともに、第
2光通信経路および第1光通信予備経路のうち何れか一
方を経る光通信を可能な状態に切り替える経路切替手段
を更に備えるのが好適である。通常時と傷害発生時とで
は、或いは、通常時と後分岐作業時とでは、第1光通信
経路と第2光通信予備経路との切替、および、第2光通
信経路と第1光通信予備経路との切替が必要となる。こ
の切替を作業者が行ってもよいが、この切替を行うスイ
ッチ手段を設けることで迅速な接続切替が可能である。
【0060】また、第1光通信経路、第2光通信経路、
第1光通信予備経路および第2光通信予備経路それぞれ
に対して2心の光ファイバが割り当てられており、光ケ
ーブル幹線に含まれる1つの8心光ファイバテープの半
分の4心または1つの4心光ファイバテープが1つの顧
客側局に割り当てられているのが好適である。4心テー
プ心線を用いた場合には、図5で説明した後分岐作業
で、光ファイバ1111,1112を切断して融着接続する
作業が不要となるので、作業負荷が軽減されるととも
に、接続点数が少なくてき都合がよい。また、光ケーブ
ル支線に含まれる2つの4心光ファイバテープが1つの
顧客側局に割り当てられているのが好適である。この場
合には、従来の場合と比較して、後分岐作業の際の各光
通信経路および各光通信予備経路の融着接続点が少な
く、光通信経路の故障率が低減され、接続クロージャが
小型化され、伝送距離が長く、光ケーブル幹線10に含
まれる8心光ファイバテープ毎の顧客管理が容易とな
る。また、従来の場合と比較して、光ケーブル幹線に含
まれる8心光ファイバテープまたは4心光ファイバテー
プの利用効率が高く、光ケーブル支線に含まれる4心光
ファイバテープの利用効率が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る光通信システムの概略構
成図である。
【図2】4心光ファイバテープの断面図である。
【図3】8心光ファイバテープの断面図である。
【図4】第1の実施形態に係る光通信システムの詳細な
構成図である。
【図5】第1の実施形態に係る光通信システムを構成す
る方法を説明する為の図である。
【図6】第2の実施形態に係る光通信システムの構成図
である。
【符号の説明】
1,2…光通信システム、10…光ケーブル幹線、11
11…第1光通信経路、1112…第1光通信予備経路、1
21…第2光通信経路、1122…第2光通信予備経路、
21,22…接続クロージャ、30…事業者側局、3
1,32…顧客側局、41.42…光ケーブル支線。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 事業者側局と接続されてループ状に配さ
    れ多心の光ファイバを含む光ケーブル幹線と、この光ケ
    ーブル幹線上の分岐部と顧客側局との間に配され多心の
    光ファイバを含む光ケーブル支線とを備え、前記分岐部
    において前記光ケーブル幹線および前記光ケーブル支線
    それぞれに含まれる所定の光ファイバが互いに接続され
    て、前記光ケーブル幹線および前記光ケーブル支線を介
    して前記事業者側局と前記顧客側局との間で光通信を行
    う光通信システムであって、 前記事業者側局と前記顧客側局との間の光通信の経路と
    して、前記光ケーブル幹線の当該ループの第1経路を経
    る第1光通信経路および第1光通信予備経路と、前記光
    ケーブル幹線の当該ループの第2経路を経る第2光通信
    経路および第2光通信予備経路と、を備え、 前記事業者側局と前記顧客側局との間で、前記第1光通
    信経路および前記第2光通信経路それぞれを経る光通信
    が通常時に可能な状態であり、前記第1光通信経路の予
    備として前記第2光通信予備経路が用いられ、前記第2
    光通信経路の予備として前記第1光通信予備経路が用い
    られる、 ことを特徴とする光通信システム。
  2. 【請求項2】 前記第1光通信経路および前記第2光通
    信予備経路のうち何れか一方を経る光通信を可能な状態
    に切り替えるとともに、前記第2光通信経路および前記
    第1光通信予備経路のうち何れか一方を経る光通信を可
    能な状態に切り替える経路切替手段を更に備える、こと
    を特徴とする請求項1記載の光通信システム。
  3. 【請求項3】 前記第1光通信経路、前記第2光通信経
    路、前記第1光通信予備経路および前記第2光通信予備
    経路それぞれに対して2心の光ファイバが割り当てられ
    ており、 前記光ケーブル幹線に含まれる1つの8心光ファイバテ
    ープの半分の4心が1つの前記顧客側局に割り当てられ
    ている、 ことを特徴とする請求項1記載の光通信システム。
  4. 【請求項4】 前記第1光通信経路、前記第2光通信経
    路、前記第1光通信予備経路および前記第2光通信予備
    経路それぞれに対して2心の光ファイバが割り当てられ
    ており、 前記光ケーブル幹線に含まれる1つの4心光ファイバテ
    ープが1つの前記顧客側局に割り当てられている、 ことを特徴とする請求項1記載の光通信システム。
  5. 【請求項5】 前記第1光通信経路、前記第2光通信経
    路、前記第1光通信予備経路および前記第2光通信予備
    経路それぞれに対して2心の光ファイバが割り当てられ
    ており、 前記光ケーブル支線に含まれる2つの4心光ファイバテ
    ープが1つの前記顧客側局に割り当てられている、 ことを特徴とする請求項1記載の光通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載の光通
    信システムを用いて光通信を行う光通信方法であって、 前記事業者側局と前記顧客側局との間で、前記第1光通
    信経路および前記第2光通信経路を経る光通信を通常時
    に可能な状態とし、前記第1光通信経路を経る光通信が
    不可能であるときに前記第2光通信予備経路を経る光通
    信を可能な状態とし、前記第2光通信経路を経る光通信
    が不可能であるときに前記第1光通信予備経路を経る光
    通信を可能な状態とする、ことを特徴とする光通信方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5の何れか1項に記載の光通
    信システムを構成する光通信システム構成方法であっ
    て、 前記光ケーブル幹線の当該ループの途中に新たな分岐部
    を設け、この新たな分岐部に新たな光ケーブル支線を介
    して新たな顧客側局を接続する際に、 既存の顧客側局について、前記第1光通信経路が前記新
    たな分岐部を通過するときには前記第2光通信予備経路
    を経る光通信を可能な状態とし、前記第2光通信経路が
    前記新たな分岐部を通過するときには前記第1光通信予
    備経路を経る光通信を可能な状態とする、 ことを特徴とする光通信システム構成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014165595A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Hitachi Ltd 大容量ファイバ光切替装置および光伝送システム

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