JP2001284700A - 半導体レーザモジュール - Google Patents

半導体レーザモジュール

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JP2001284700A JP2000096940A JP2000096940A JP2001284700A JP 2001284700 A JP2001284700 A JP 2001284700A JP 2000096940 A JP2000096940 A JP 2000096940A JP 2000096940 A JP2000096940 A JP 2000096940A JP 2001284700 A JP2001284700 A JP 2001284700A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザ素子から発生する熱の放熱性が
高く、消費電力が小さい高出力の半導体レーザモジュー
ルを提供する。 【解決手段】 ペルチェモジュール32上にベース31
を設け、ベース31はペルチェモジュール32に固定す
る面3を有する基部1と基部1上に立設したステム支持
部2を設けて熱伝導率良好な材料で形成する。ステム1
4に取り付けた半導体レーザ素子11と、レーザ光受光
用の光ファイバ24と、レーザ光を光ファイバに結合さ
せるレンズ21とを有する内部モジュール30をベース
31に固定する際、ステム14をステム支持部2のステ
ム支持面4に接触させて固定し、半導体レーザ素子11
から発生した熱を、ステム14に取り付けられたキャッ
プ15を介することなくステム14から直接ベース31
に伝熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信用の信号用
光源や光ファイバ増幅器の励起用光源として用いられる
半導体レーザモジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザは、光通信において信号用
光源や光ファイバ増幅器の励起用光源として大量に用い
られている。半導体レーザが光通信において信号用光源
や励起用光源として用いられる場合には、半導体レーザ
からのレーザ光を光ファイバに光学的に結合させたデバ
イスである半導体レーザモジュールとして使用される場
合が多い。
【0003】図8には、従来の半導体レーザモジュール
の一例が示されている。同図において、半導体レーザ素
子11は、ヒートシンク12と銅製のブロック13を介
して円柱状のステム14に取り付け固定されている。ス
テム14の周縁部には、円筒状のステンレス製のキャッ
プ15が固定され、該キャップ15には、半導体レーザ
素子11から発信される光を透過させる透光窓16が設
けられている。
【0004】前記ステム14とキャップ15は抵抗溶接
(プロジェクション溶接)により固定されており、この
溶接性の観点からステム14は鉄又は鉄−ニッケル合金
等により形成されている。そして、キャップ15をステ
ム14に被せた気密空間内に半導体レーザ素子11が収
容されて、半導体レーザ素子ユニット10が形成されて
いる。
【0005】この半導体レーザ素子ユニット10には、
レンズ21を備えたレンズホルダ20を介して、スライ
ドリング23が固定され、スライドリング23には、光
ファイバ24を挿通固定したステンレス製の保護円筒2
2が設けられている。光ファイバ24は、前記半導体レ
ーザ素子11から出射されるレーザ光を受光するもので
あり、半導体レーザ素子11と光ファイバ24の間に介
設された前記レンズ20は、半導体レーザ素子11から
出射されるレーザ光を光ファイバ24に光学的に結合す
る光結合手段と成している。
【0006】すなわち、半導体レーザ素子11から出射
したレーザ光はレンズ21により集光されて光ファイバ
24に入射する。そこで、この種の半導体レーザモジュ
ールにおいて、光ファイバ24は、その入射光強度が最
大となるような位置に調心された状態で固定されてい
る。
【0007】前記半導体レーザ素子ユニット10と、レ
ンズ21、レンズホルダ20、スライドリング、保護円
筒22、光ファイバ24を有して、内部モジュール30
が形成されており、この内部モジュール30は、前記キ
ャップ15の下部側(内部モジュール30の胴部)をベ
ース31に接触させた状態で、平板状のベース31に支
持固定されている。なお、キャップ15は、前記の如く
円筒状であるために、キャップ15とベース31との接
触部は線状と成している。
【0008】ベース31の下部側には、内部モジュール
30を冷却する機能を備えたペルチェモジュール32が
設けられており、ペルチェモジュール32は、図示され
ていない外部制御回路に接続されている。なお、前記ベ
ース31には、その中央部に半導体レーザ素子11の温
度を検出するサーミスタ(温度センサ)34が設けられ
ており、サーミスタ34は、前記ペルチェモジュール3
2の外部制御回路に接続され、この外部制御回路に、サ
ーミスタ34で検出した検出結果が加えられるようにな
っている。
【0009】内部モジュール30とベース31とペルチ
ェモジュール32はパッケージ33に収容されており、
このパッケージ33の側壁部33cに形成された光ファ
イバ導出穴50から、前記光ファイバ24のレーザ光受
光側と反対側の端部側がパッケージ外部に導出されてい
る。光ファイバ24のパッケージ33からの導出部には
光ファイバ24を保護するブーツ49が設けられてお
り、光ファイバ24の外周側を覆っている。また、前記
光ファイバ導出穴50には樹脂25が設けられており、
光ファイバ24が固定されると共に光ファイバ導出穴5
0が封止されている。
【0010】なお、前記パッケージ33は、底板部33
aと側壁部33cと蓋部33bを有しており、底板部3
3aと側壁部33cが予め固定された状態で、前記の如
く、内部モジュール30、ベース31、ペルチェモジュ
ール32が収容した後、蓋部33bを被せて蓋部33b
の周縁部を封止することにより、パッケージ33内が気
密状態と成している。
【0011】上記構成の半導体レーザモジュールにおい
ては、半導体レーザ素子11に外部から電流を流して半
導体レーザ素子11を駆動すると、半導体レーザ素子1
1からレーザ光が出射され、このレーザ光が、前記の如
くレンズ21で集光されて光ファイバ24の端面24a
に入射する。そして、レーザ光が光ファイバ24を導波
して所望の用途に供される。
【0012】なお、上記のように半導体レーザ素子11
を駆動させると、半導体レーザ素子11から熱が発生
し、この熱は、ヒートシンク12、素子固定ブロック1
3、ステム14、キャップ15、ベース31、ペルチェ
モジュール32、パッケージ33の底板部33aを順に
通って、半導体レーザモジュールの外部に排出される。
また、半導体レーザ素子11は、一般に、温度変化によ
って光出力および波長が変化するため、その温度を一定
に保つ必要があり、サーミスタ34により検出される温
度が一定となるように、前記外部制御回路によってペル
チェモジュール32に流す電流の調整が行なわれる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体レーザモジュールにおいては、前記の如く、
半導体レーザ素子11の駆動により発生した熱が、ヒー
トシンク12→素子固定ブロック13→ステム14→キ
ャップ15→ベース31→ペルチェモジュール32→パ
ッケージ33の底板部33aの経路を通って外部に排出
される構成と成しており、半導体レーザ素子11からの
熱がベース31に伝わるまでに多くの部材を通ってい
た。
【0014】特に、キャップ15は肉薄に形成されてお
り、しかも、キャップ15とベース31との接触部は線
状であるために、上記半導体レーザ素子11から発生し
た熱が、ステム14からキャップ15を通ってベース3
1に伝熱する効率が非常に悪かった。
【0015】そのため、従来の半導体レーザモジュール
においては、半導体レーザ素子11から発生する熱が上
記経路を通って半導体レーザモジュールの外部に排出さ
れる際の放熱効率が悪く、また、前記サーミスタ34に
よって検出する温度が半導体レーザ素子11の実際の温
度よりも低くなり、この検出温度に基づいて行われるペ
ルチェモジュール32の制御が的確に行なわれなかっ
た。
【0016】そして、ペルチェモジュール32の制御が
的確に行なわれないと、半導体レーザ素子11の効率が
低くなって高い光出力が得られず、半導体レーザ素子1
1の所望の光出力を得るための大きな電流を流す必要が
生じるために、半導体レーザ素子11の消費電力が大き
くなってしまうといった問題が生じた。また、半導体レ
ーザ素子11に大きな電流を流すと、ますます半導体レ
ーザ素子11の発熱量が大きくなってしまい、この発熱
を冷却するためのペルチェモジュール32の消費電力も
大きくなってしまうといった問題も生じた。
【0017】特に、最近では、光通信の大容量化に伴
い、発振波長1480nm帯のエルビウムドープ光ファ
イバ励起用の半導体レーザ素子11が高出力の半導体レ
ーザ素子11として期待されているが、このような素子
は発熱量も大きいために、この種の半導体レーザ素子1
1を用いて半導体レーザモジュールを構成した場合に
は、上記半導体レーザ素子11から発生した発熱の伝熱
性が悪いことによる半導体レーザ素子11およびペルチ
ェモジュール32の消費電力の増大の問題は、非常に深
刻な問題である。
【0018】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、半導体レーザ素子
からの発熱を効率良く放熱でき、半導体レーザ素子の温
度をペルチェモジュールによって的確に制御できる、消
費電力が小さい半導体レーザモジュールを提供すること
にある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、第1の発明は、ステム
に取り付けられた半導体レーザ素子と、該半導体レーザ
素子から出射されるレーザ光を受光する光ファイバと、
前記半導体レーザ素子と前記光ファイバの間に介設され
前記半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を前記光
ファイバに光学的に結合する光結合手段とを有する内部
モジュールと;該内部モジュールを冷却する機能を備え
たペルチェモジュールと;該ペルチェモジュール上に固
定されて前記内部モジュールを支持するベースと;前記
内部モジュールと前記ベースと前記ペルチェモジュール
を収容するパッケージとを有し、該パッケージに形成さ
れた光ファイバ導出穴から前記光ファイバのレーザ光受
光側と反対側の端部側がパッケージ外部に導出されてい
る半導体レーザモジュールであって、前記内部モジュー
ルは少なくとも前記ステムを前記ベースに接触させて固
定されている構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0020】また、第2の発明は、上記第1の発明の構
成に加え、前記ベースはペルチェモジュールに固定され
る面を有する基部と、該基部上に立設したステム支持部
とを有し、該ステム支持部にステムが接触した状態で該
ステムがステム支持部に支持されている構成をもって課
題を解決する手段としている。
【0021】さらに、第3の発明は、上記第2の発明の
構成に加え、前記ステム支持部はベースの基部の略中央
部に設けられている構成をもって課題を解決する手段と
している。
【0022】さらに、第4の発明は、上記第2又は第3
の発明の構成に加え、前記ステム支持部にはステム嵌合
凹部が設けられ、該ステム嵌合凹部にステムが嵌合固定
されている構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0023】さらに、第5の発明は、上記第2又は第3
又は第4の発明の構成に加え、前記ステムを貫通する素
子固定ブロックが設けられて該素子固定ブロックの一端
側に半導体レーザ素子が設けられ、前記素子固定ブロッ
クの他端側はステムの貫通部に固定されてベースのステ
ム支持部に接触している構成をもって課題を解決する手
段としている。
【0024】さらに、第6の発明は、上記第5の発明の
構成に加え、前記素子固定ブロックの他端側はステムか
ら突出した突出部と成し、該突出部を嵌合するブロック
嵌合凹部がステム支持部に設けられ、該ステム支持部の
ブロック嵌合凹部に前記素子固定ブロックの突出部が嵌
合している構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0025】さらに、第7の発明は、上記第5又は第6
の発明の構成に加え、前記素子固定ブロックの熱伝導率
をステムの熱伝導率よりも大きくした構成をもって課題
を解決する手段としている。
【0026】さらに、第8の発明は、上記第1乃至第7
のいずれか一つの発明の構成に加え、前記ベースには、
半導体レーザ素子から発生する熱がベースを通ってペル
チェモジュール側に流れる熱の経路上に温度センサが設
けられている構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0027】さらに、第9の発明は、上記第1乃至第8
のいずれか一つの発明の構成に加え、前記半導体レーザ
素子の発振波長を1460nm以上1490nm以下と
した構成をもって課題を解決する手段としている。
【0028】上記本発明の構成において、ステムに取り
付けられた半導体レーザ素子と、レーザ光受光用の光フ
ァイバと、レーザ光を光ファイバに結合させる光結合手
段とを有する内部モジュールが、少なくとも前記ステム
をベースに接触させて固定されているので、半導体レー
ザ素子から発生した熱は、(例えば従来の半導体レーザ
モジュールのようにステムに取り付けられたキャップを
介することなく)ステムから直接ベースに伝熱され、半
導体レーザ素子から発生した熱のベースへの伝熱性およ
びこの熱の外部への放熱性が向上する。
【0029】また、ステムを貫通する素子固定ブロック
が設けられて該素子固定ブロックの一端側に半導体レー
ザ素子が設けられ、前記素子固定ブロックの他端側はス
テムの貫通部に固定されてベースのステム支持部に接触
している構成を有する本発明においては、半導体レーザ
素子から発生した熱は、素子固定ブロックから直接ベー
スに伝熱されるので、半導体レーザ素子からの熱のベー
スへの伝熱性およびこの熱の外部への放熱性がさらに向
上する。
【0030】このように、本発明においては、半導体レ
ーザ素子から発生した熱の放熱性を向上させることが可
能であるため、半導体レーザ素子の効率の低下を招くこ
となく、半導体レーザ素子の高出力を得ることが可能と
なる。
【0031】また、本発明においては、上記の如く、半
導体レーザ素子から発生した熱のベースへの伝熱性が向
上するので、ベースに固定されたペルチェモジュールに
よって半導体レーザ素子の温度制御を的確に行なうこと
が可能となるために、半導体レーザ素子の消費電力およ
びペルチェモジュールの消費電力の増大を招くことな
く、消費電力の小さい半導体レーザモジュールとするこ
とが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1には、本発明に係る半導体レー
ザモジュールの第1実施形態例の要部構成が断面図によ
り示されている。
【0033】同図に示すように、本実施形態例は図8に
示した従来例とほぼ同様に構成されており、本実施形態
例が従来例と異なる特徴的なことは、ベース31を、ペ
ルチェモジュール32に固定される面3を有する基部1
と、該基部1上の一端側に立設したステム支持部2とを
有する断面L字形状の構成とし、内部モジュール30の
少なくともステム14をベース31に接触させて固定し
たことである。
【0034】前記ベース31は、放熱性を確保するため
に、銅、銅タングステン合金等の熱伝導性が良好な材料
により作製されており、ベース31の基部1の面3は、
半田等によってペルチェモジュール32に接合されてい
る。ベース31のステム支持部2のステム支持面4に
は、ステム14のキャップ15と反対側の面(半導体レ
ーザ素子11の取り付け側と反対側の面)が接着剤によ
り固定されている。また本実施形態例では、ステム支持
面4は基部1に対して垂直と成している。
【0035】図2には、図1のA−A’面から図1の右
側部分を見た図が示されており、図1、2に示すよう
に、前記ベース31には、半導体レーザ素子11から発
生する熱がベース31を通ってペルチェモジュール側に
流れる熱の経路上にサーミスタ挿入孔28が形成されて
いる。このサーミスタ挿入孔28は、本実施形態例で
は、ベース31の基部1の中心軸C1とステム支持部2
の中心軸C2との交点近傍に設けられている。サーミス
タ挿入孔28にはサーミスタ(温度センサ)34が設け
られており、サーミスタ34のリード線34aはサーミ
スタ挿入孔28よりベース外部に引き出されている。
【0036】また、図2に示すように、ステム支持部2
には、複数のリード挿通孔27が形成されている。リー
ド挿通孔27には、ステム14から引き出されたリード
17(図1参照)が挿通されている。リード17は、半
導体レーザ素子11および半導体レーザユニット10の
内部に固定されたモニターフォトダイオード(図示せ
ず)を外部と電気的に接続するものであり、リード17
の一端側は、半導体レーザユニット10の内部に導か
れ、金ワイヤ(図示せず)を介して半導体レーザ素子1
1および前記モニターフォトダイオードに接続されてい
る。
【0037】また、パッケージ33の側壁部33cには
複数のリード35(図1には図示せず)が設けられてお
り、前記リード17および前記サーミスタ34のリード
線34aは、それぞれ、設定位置において対応するリー
ド35に接続されている。なお、本明細書の説明に用い
られる図面においては、図の簡略化のために、リード3
5の配設状態および、それぞれのリード35とリード1
7やリード線34aとの接続状態は省略して示してい
る。
【0038】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例も従来例の半導体レーザモジュールと
同様に、半導体レーザ素子11が駆動され、半導体レー
ザ素子11からのレーザ光がレンズ21を介して光ファ
イバ24に受光されるが、本実施形態例においては、半
導体レーザ素子11の駆動に伴って発生する熱は、ヒー
トシンク12と素子固定ブロック13とステム14を順
に通ってベース31のステム支持部2に伝熱され、ペル
チェモジュール32に伝熱される。
【0039】このように、本実施形態例では、半導体レ
ーザ素子11から発生した熱が、ステム14に取り付け
られた肉薄のキャップ15を介することなく、上記の如
くステム14から直接ベース31に伝熱されるため、半
導体レーザ素子11からの熱のベース31への伝熱性を
向上させることができる。特に、本実施形態例におい
て、ステム14のキャップ15と反対側の面は、その全
面がステム支持部2のステム支持面4に接触しているた
めに、半導体レーザ素子11からの熱を非常に効率的に
ベース31に伝熱させることができる。
【0040】また、本実施形態例では、ベース31は、
銅や銅タングステン合金等の熱伝導率の良好な材料によ
り形成されているために、ベース31からペルチェモジ
ュール32への伝熱性も向上させることができ、半導体
レーザ素子11からの熱の外部への放熱性も、従来例に
比べて格段に向上させることができる。
【0041】したがって、本実施形態例によれば、半導
体レーザ素子11の効率の低下を招くことなく、半導体
レーザ素子11の高出力を得ることができるし、ベース
31に固定されたペルチェモジュール32によって半導
体レーザ素子の温度制御を的確に行なうことができ、従
来例のように、ペルチェモジュール32による温度制御
が的確に行なわれないことに起因して、半導体レーザ素
子11の消費電力およびペルチェモジュール32の消費
電力の増大を招くこともなく、消費電力の小さい半導体
レーザモジュールとすることができる。
【0042】さらに、本実施形態例によれば、半導体レ
ーザ素子11から発生する熱がベース31を通ってペル
チェモジュール32側に流れる熱の経路上にサーミスタ
挿入孔28を形成し、このサーミスタ挿入孔28にサー
ミスタ34を挿入しているので、サーミスタ34によっ
て半導体レーザ素子11の温度を正確に検出することが
できる。
【0043】特に、従来例においては平板状に形成され
たベース31の中央部の半導体レーザ素子11から遠い
位置にサーミスタ34が設けられていたために、半導体
レーザ素子11の温度変化をサーミスタ34によって迅
速にとらえることが困難であったのに対し、本実施形態
例においては、サーミスタ34を、ベース31の基部1
の中心軸C1とステム支持部2の中心軸C2との交点近
傍に設け、前記熱の経路上の半導体レーザ素子11に近
い位置に設けることにより、半導体レーザ素子11の温
度変化をサーミスタ34によって非常に迅速、かつ、的
確にとらえることができる。
【0044】したがって、本実施形態例によれば、サー
ミスタ34の検出温度に基づくペルチェモジュール32
の温度制御を半導体レーザ素子11の温度変化に対応さ
せて非常に迅速に行なうことができ、半導体レーザ素子
11の温度検出と温度制御の応答性を非常に良好にでき
るため、半導体レーザ素子11の光出力と波長の安定性
が向上し、半導体レーザ素子11の消費電力およびペル
チェモジュール32の消費電力をより一層確実に低減す
ることができる。
【0045】図3には、本発明に係る半導体レーザモジ
ュールの第2実施形態例の要部構成が断面図により示さ
れている。本第2実施形態例は上記第1実施形態例とほ
ぼ同様に構成されており、本第2実施形態例が上記第1
実施形態例と異なる特徴的なことは、ベース31のステ
ム支持部2を基部1の略中央部に設けたことである。
【0046】本第2実施形態例は以上のように構成され
ており、ステム支持部2をベース31の基部1の略中央
部に設けることにより、ステム支持部2を通って基部1
に伝えられる熱が、同図の矢印Tに示すように、図の左
右両側に広がって伝達されることから、上記熱が基部1
のペルチェモジュール32に固定される面3の方向(す
なわち、ペルチェモジュール32の面に平行な面方向)
に広がりやすくすることができ、基部1の略中央部から
端部側に伝熱しやすくなる。
【0047】したがって、本第2実施形態例によれば、
半導体レーザ素子11から発生した熱をベース31から
ペルチェモジュール32により一層効率的に伝熱するこ
とができ、この熱の放熱性もより一層向上させることが
できるし、ペルチェモジュール32による半導体レーザ
素子11の温度制御効果もより一層効果的に発揮するこ
とができる。そのため、本第2実施形態例によれば、半
導体レーザ素子11の消費電力およびペルチェモジュー
ル32の消費電力の増大を招くことなく、半導体レーザ
素子11の高出力を得ることができ、より高温環境下で
動作可能な半導体レーザモジュールとすることができ
る。
【0048】図4には、本発明に係る半導体レーザモジ
ュールの第3実施形態例の要部構成が断面図により示さ
れている。本第3実施形態例は上記第1実施形態例とほ
ぼ同様に構成されており、本第3実施形態例が上記第1
実施形態例と異なる特徴的なことは、ステム14を貫通
する態様で素子固定ブロック13を設け、該素子固定ブ
ロック13の端面18をベース31のステム支持部2の
ステム支持面4に接触させたことである。
【0049】すなわち、本第3実施形態例では、ステム
14に貫通配設した素子固定ブロック13の一端側に半
導体レーザ素子11を設け、素子固定ブロック13の他
端側をステム14の貫通部5に固定して端面18をベー
ス31のステム支持部2に接触させており、端面18は
接着剤等によってステム支持部2のステム支持面4に固
定している。
【0050】なお、本実施形態例において、半導体レー
ザ素子11の発振波長は1460nm以上1490nm
以下(1480nm帯)と成しており、半導体レーザ素
子11は、例えばエルビウムドープ光ファイバ励起用と
して適用される高出力、高発熱の発光素子である。この
半導体レーザ素子11から発生する熱の放熱性を確保す
るために、素子固定ブロック13は、例えば銅、銅タン
グステン合金等の、200W/m・K以上の熱伝導率を
有する熱伝導率の良好な材料により作製されており、素
子固定ブロック13は、鉄−ニッケル合金製のステム1
4よりも熱伝導率が大きく形成されている。
【0051】本第3実施形態例は以上のように構成され
ており、本第3実施形態例においては、ステム14を貫
通する態様で、ステム14よりも熱伝導率が大きい素子
固定ブロック13を設け、該素子固定ブロック13の端
面18をベース31のステム支持部2に接触させたため
に、半導体レーザ素子11から発生した熱は、ヒートシ
ンク12と素子固定ブロック13を順に通ってベース3
1のステム支持部2に伝えられる。
【0052】このように、本第3実施形態例において
は、半導体レーザ素子11から発生した熱を、ステム1
4を介さずに素子固定ブロック13から直接ベース31
に伝熱することができ、半導体レーザ素子11から発生
した熱のベース31への伝熱性を向上させることができ
る。また、本第3実施形態例において、素子固定ブロッ
ク13およびベース31は共に、熱伝導率が大きい銅や
銅タングステン合金等により形成されているために、半
導体レーザ素子11から発生した熱のペルチェモジュー
ル32への伝熱性を非常に高くすることができるし、こ
の熱の放熱性もより一層向上させることができる。
【0053】したがって、本第3実施形態例によれば、
半導体レーザ素子11の発振波長を1460nm以上1
490nm以下として非常に高出力としても、この高出
力で発熱量の大きな半導体レーザ素子11からの熱を非
常に効率よく放熱することができ、半導体レーザ素子1
1の性能を高く維持することができる。
【0054】そして、本第3実施形態例によれば、半導
体レーザ素子11から上記波長帯の高出力のレーザ光を
安定的に出力することができるために、このレーザ光に
よってエルビウムドープ光ファイバを励起して大容量の
光通信等を行なえるようにすることができる。
【0055】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば上
記第1、第3実施形態例では、ステム支持部2をベース
31の基部1上の一端側に設け、第2実施形態例では、
ステム支持部2をベース31の基部1上の略中央側に設
けたが、ステム支持部2の配設位置は特に限定されるも
のではなく、適宜設定されるものである。ただし、上記
第2実施形態例のように、ステム支持部2をベース31
の基部1の略中央側に設けると、ステム支持部2から基
部1に伝えられた熱を基部1の端部側に効率的に伝熱
し、この熱の放熱性を向上することができる。
【0056】また、上記第3実施形態例では、ステム1
4を貫通する態様で素子固定ブロック13を設け、該素
子固定ブロック13の一端側に半導体レーザ素子11を
設けて他端側の端面18をベース31のステム支持部2
に接触させたが、例えば図5に示すように、素子固定ブ
ロック13の他端側をステム14から突出した突出部6
と成してもよい。この場合、該突出部6を嵌合するブロ
ック嵌合凹部7をステム支持部2に設けて、該ブロック
嵌合凹部7に素子固定ブロック13の突出部6を嵌合
し、例えば接着剤等によって突出部6をブロック嵌合凹
部7に固定するとよい。
【0057】このように半導体レーザモジュールを構成
すると、素子固定ブロック13とステム支持部2との接
触面積を上記第3実施形態例よりもさらに大きくするこ
とができるために、より一層半導体レーザ素子11から
の熱の伝熱性および放熱性を向上させることができる。
【0058】さらに、上記各実施形態例では、ステム1
4の半導体レーザ素子11配設側と反対側の面をベース
31のステム支持部2のステム支持面4に当接させてス
テム14をステム支持部2に固定したが、図6に示すよ
うに、ステム支持部2にステム嵌合凹部8を設け、該ス
テム嵌合凹部8にステム14を嵌合固定してもよい。こ
のようにすると、内部モジュール30のベース31への
固定をより一層確実に行なうことができるし、半導体レ
ーザ素子11から発生した熱の伝熱性および放熱性もよ
り一層向上させることができる。
【0059】さらに、上記各実施形態例では、ベース3
1のステム支持部2を、基部1上に垂直に立設したが、
ステム支持部2は必ずしも基部1に垂直に立設するとは
限らず、多少斜めに傾いていてもよい。
【0060】また、例えば図7の(a)に示すように、
ステム支持部2を省略してベース31を形成してもよ
い。この場合は、例えば同図の(b)に示すように、ス
テム14の円柱形状の下部側に切り欠きを形成し、ステ
ム14の下面36を平坦面とすると、ステム14をベー
ス31に安定的に支持固定することができるし、半導体
レーザ素子11から発生した熱のベース31への伝熱性
を向上できる。
【0061】なお、上記各実施形態例のようにステム支
持部2を設けてベース31を形成する場合も、図7の
(b)に示したようにステム14の下面36を平坦面と
すると、ステム14をベース31により一層安定的に支
持固定することができるし、半導体レーザ素子11から
発生した熱のステム14からベース31の基部1への伝
熱性をより一層向上させることができる。また、レーザ
ダイオードモジュールの厚さを薄くできることにより、
小型化して有利という効果もある。
【0062】さらに、上記各実施形態例では、ステム1
4にキャップ15を溶接固定して形成される気密空間内
に半導体レーザ素子11を設ける構成としたが、キャッ
プ15を省略し、ステム14にレンズホルダ20を溶接
固定してもよい。なお、この場合も、レンズ21の配設
位置を適切にすることにより、半導体レーザ素子11か
らのレーザ光を光ファイバ24に受光させることができ
る。
【0063】さらに、上記各実施形態例では、半導体レ
ーザ素子11と光ファイバ24との光学結合手段として
レンズ21を設けたが、例えば光ファイバ24を先球フ
ァイバ等により形成し、このファイバ先端側を前記光学
結合手段としてもよいし、光学結合手段として公知の様
々な手段を適用することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、ステムに取り付けられ
た半導体レーザ素子と、レーザ光受光用の光ファイバ
と、レーザ光を光ファイバに結合させる光結合手段とを
有する内部モジュールを、少なくとも前記ステムをベー
スに接触させて固定したために、半導体レーザ素子から
発生した熱を、(例えば従来の半導体レーザモジュール
のようにステムに取り付けられたキャップを介すること
なく)ステムから直接ベースに伝熱することができ、半
導体レーザ素子から発生した熱のベースへの伝熱性およ
びこの熱の外部への放熱性を向上させることができる。
【0065】したがって、本発明によれば、半導体レー
ザ素子の効率の低下を招くことなく、半導体レーザ素子
の高出力を得ることができるし、ベースに固定されたペ
ルチェモジュールによって半導体レーザ素子の温度制御
を的確に行なうことができるために、半導体レーザ素子
の消費電力およびペルチェモジュールの消費電力の増大
を招くことなく、消費電力の小さい半導体レーザモジュ
ールとすることができる。
【0066】また、前記ベースはペルチェモジュールに
固定される面を有する基部と、該基部上に立設したステ
ム支持部とを有し、該ステム支持部にステムが接触した
状態で該ステムがステム支持部に支持されている第2の
発明の構成を備えたものによれば、ステム支持部にステ
ムを接触させることにより、前記熱の伝熱性および放熱
性をより一層向上させることができる。そのため、半導
体レーザ素子の消費電力およびペルチェモジュールの消
費電力をより一層低減して高出力を得ることができる。
【0067】さらに、前記ステム支持部をベースの基部
の略中央部に設けた構成の発明によれば、ベースのステ
ム支持部から基部へ伝わった熱を、基部のペルチェモジ
ュールに固定される面方向(通常ペルチェモジュールの
面に平行な面方向)に広がりやすくすることができ、半
導体レーザ素子から発生した熱のベースにおける伝熱性
を向上させ、この熱の放熱性をより一層向上させること
ができる。したがって、この発明によれば、半導体レー
ザ素子およびペルチェモジュールの消費電力をさらに低
減でき、より高温環境下で動作可能な半導体レーザモジ
ュールとすることができる。
【0068】さらに、前記ステム支持部にはステム嵌合
凹部が設けられ、該ステム嵌合凹部にステムが嵌合固定
されている構成の発明によれば、半導体レーザ素子から
の熱をステムからベースへより一層効率的に伝熱するこ
とができ、この熱の放熱性を向上させることができるの
で、半導体レーザ素子およびペルチェモジュールの消費
電力をさらに低減でき、しかも、ステムのベースへの固
定をより一層安定的に行なうことができる。
【0069】さらに、ステムを貫通する素子固定ブロッ
クを設けて該素子固定ブロックの一端側に半導体レーザ
素子を設け、前記素子固定ブロックの他端側はステムの
貫通部に固定してベースのステム支持部に接触させた第
5の発明によれば、半導体レーザ素子から発生した熱
を、素子固定ブロックから直接ベースに伝熱することが
できるので、半導体レーザ素子から発生した熱のベース
への伝熱性およびこの熱の外部への放熱性をさらに向上
させることができる。したがって、この発明によれば、
半導体レーザ素子およびペルチェモジュールの消費電力
をさらに低減でき、より高温環境下で動作可能な半導体
レーザモジュールとすることができる。
【0070】さらに、前記素子固定ブロックの他端側は
ステムから突出した突出部と成し、該突出部を嵌合する
ブロック嵌合凹部がステム支持部に設けられ、該ステム
支持部のブロック嵌合凹部に前記素子固定ブロックの突
出部が嵌合している第6の発明によれば、半導体レーザ
素子から発生した熱のベースへの伝熱性をさらにより一
層向上させることができ、この熱の放熱性も向上させる
ことができるので、半導体レーザ素子およびペルチェモ
ジュールの消費電力をさらに低減できる。
【0071】さらに、前記素子固定ブロックの熱伝導率
をステムの熱伝導率よりも大きくすることにより、上記
第5、第6の発明の効果を非常に確実に発揮することが
できる。
【0072】さらに、ベースには、半導体レーザ素子か
ら発生する熱がベースを通ってペルチェモジュール側に
流れる熱の経路上に温度センサが設けられている構成の
発明によれば、温度センサによって半導体レーザ素子の
温度を迅速に検出することができ、この検出温度に基づ
いて行われるペルチェモジュールによる温度制御を迅速
に行なえるため、半導体レーザ素子の温度検出と温度制
御の応答性を良好にして、光出力と波長が安定化すると
同時に、半導体レーザ素子およびペルチェモジュールの
消費電力をより一層低減できる。
【0073】さらに、前記半導体レーザ素子の発振波長
を1460nm以上1490nm以下とした構成の発明
によれば、上記各発明による半導体レーザ素子からの熱
の放熱性向上効果によって、半導体レーザ素子からの熱
を効率的に放熱できるために、上記波長帯の高出力のレ
ーザ光を安定的に出力することができ、このレーザ光に
よってエルビウムドープ光ファイバを励起して大容量の
光通信等を行なえるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体レーザモジュールの第1実
施形態例を示す要部構成図である。
【図2】図1のA−A’断面図である。
【図3】本発明に係る半導体レーザモジュールの第2実
施形態例を断面図により示す要部構成図である。
【図4】本発明に係る半導体レーザモジュールの第3実
施形態例を断面図により示す要部構成図である。
【図5】本発明に係る半導体レーザモジュールの他の実
施形態例を断面図により示す要部構成図である。
【図6】本発明に係る半導体レーザモジュールのさらに
他の実施形態例を断面図により示す要部構成図である。
【図7】本発明に係る半導体レーザモジュールのさらに
また他の実施形態例を断面図により示す要部構成図
(a)と、この半導体レーザモジュールに適用されるス
テム断面構成を示す説明図(b)である。
【図8】従来の半導体レーザモジュールの一例を断面図
により示す説明図である。
【符号の説明】
1 基部 2 ステム支持部 3 面 4 ステム支持面 5 貫通部 6 突出部 7 ブロック嵌合凹部 8 ステム嵌合凹部 10 半導体レーザ素子ユニット 11 半導体レーザ素子 13 素子固定ブロック 14 ステム 21 レンズ 24 光ファイバ 30 内部モジュール 31 ベース 33 パッケージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯塚 晋一郎 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 2H037 AA01 BA03 DA03 DA06 DA38 5F073 AB27 AB28 FA02 FA07 FA25 GA23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステムに取り付けられた半導体レーザ素
    子と、該半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を受
    光する光ファイバと、前記半導体レーザ素子と前記光フ
    ァイバの間に介設され前記半導体レーザ素子から出射さ
    れるレーザ光を前記光ファイバに光学的に結合する光結
    合手段とを有する内部モジュールと;該内部モジュール
    を冷却する機能を備えたペルチェモジュールと;該ペル
    チェモジュール上に固定されて前記内部モジュールを支
    持するベースと;前記内部モジュールと前記ベースと前
    記ペルチェモジュールを収容するパッケージとを有し、
    該パッケージに形成された光ファイバ導出穴から前記光
    ファイバのレーザ光受光側と反対側の端部側がパッケー
    ジ外部に導出されている半導体レーザモジュールであっ
    て、前記内部モジュールは少なくとも前記ステムを前記
    ベースに接触させて固定されていることを特徴とする半
    導体レーザモジュール。
  2. 【請求項2】 ベースはペルチェモジュールに固定され
    る面を有する基部と、該基部上に立設したステム支持部
    とを有し、該ステム支持部にステムが接触した状態で該
    ステムがステム支持部に支持されていることを特徴とす
    る請求項1記載の半導体レーザモジュール。
  3. 【請求項3】 ステム支持部はベースの基部の略中央部
    に設けられていることを特徴とする請求項2記載の半導
    体レーザモジュール。
  4. 【請求項4】 ステム支持部にはステム嵌合凹部が設け
    られ、該ステム嵌合凹部にステムが嵌合固定されている
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の半導体レ
    ーザモジュール。
  5. 【請求項5】 ステムを貫通する素子固定ブロックが設
    けられて該素子固定ブロックの一端側に半導体レーザ素
    子が設けられ、前記素子固定ブロックの他端側はステム
    の貫通部に固定されてベースのステム支持部に接触して
    いることを特徴とする請求項2又は請求項3又は請求項
    4記載の半導体レーザモジュール。
  6. 【請求項6】 素子固定ブロックの他端側はステムから
    突出した突出部と成し、該突出部を嵌合するブロック嵌
    合凹部がステム支持部に設けられ、該ステム支持部のブ
    ロック嵌合凹部に前記素子固定ブロックの突出部が嵌合
    していることを特徴とする請求項5記載の半導体レーザ
    モジュール。
  7. 【請求項7】 素子固定ブロックの熱伝導率をステムの
    熱伝導率よりも大きくしたことを特徴とする請求項5又
    は請求項6記載の半導体レーザモジュール。
  8. 【請求項8】 ベースには、半導体レーザ素子から発生
    する熱がベースを通ってペルチェモジュール側に流れる
    熱の経路上に温度センサが設けられていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の半導
    体レーザモジュール。
  9. 【請求項9】 半導体レーザ素子の発振波長を1460
    nm以上1490nm以下としたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の半導体レーザ
    モジュール。
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