JP2001284474A - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法並びにデータ記憶方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法並びにデータ記憶方法

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JP2001284474A
JP2001284474A JP2000094082A JP2000094082A JP2001284474A JP 2001284474 A JP2001284474 A JP 2001284474A JP 2000094082 A JP2000094082 A JP 2000094082A JP 2000094082 A JP2000094082 A JP 2000094082A JP 2001284474 A JP2001284474 A JP 2001284474A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永続的に保持する必要がある固定情報と、事
後的に決定し格納する半固定情報とを、同一のメモリ領
域に不揮発的に格納することが可能な不揮発性半導体記
憶装置及び情報の格納方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 EEPROMのソース/ドレイン拡散層
の片側の有無によって工場出荷時の情報を保持すること
ができる。ユーザ固有の情報は、拡散層の無いセルにお
いても、ショットキー接合からの熱キャリアの注入また
は拡散層からのFNTによって書き込むことができる。
また、工場出荷の情報は、浮遊ゲートの電荷を消去する
ことによって、いつでも読み出すことができる。また、
記憶ノードとしてSi3N4を用いた電荷捕獲、または
強誘電体の分極を利用した場合にも同様の機能を実現す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置及びその製造方法並びにデータ記憶方法にに関す
る。より具体的には、本発明は、永続的に保持する必要
がある固定情報と、事後的に決定し格納する半固定情報
とを、同一のメモリ領域に不揮発的に格納することが可
能な不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法並びにデ
ータ記憶方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体メモリは、電源の供給無
しに情報を保持でき、モータなどの駆動部品も必要とし
ないことから、携帯情報機器や情報家庭電化製品の記憶
媒体として今後急速に普及することが予想される。殆ど
の情報機器においては、工場出荷時の情報がROM(Re
ad Only Memory)に記憶されている。情報機器を購入し
たユーザは、まず工場出荷時の設定を用いて情報機器の
初期起動等を行う。そして、初期設定時またはその後
に、必要に応じてユーザ固有の設定を行う。その後、工
場出荷時の設定に戻す必要が発生した場合には、ユーザ
固有の設定を消去するか、一時的にユーザ固有の情報を
読まないようにする。
【0003】なお、本願明細書においては、例えば工場
出荷時に既に不揮発性半導体記憶装置に書き込まれてお
り、それ以降書き換えを行わない永続的な情報を「固定
情報」と称し、ユーザなどが事後的に適宜決定し、書き
込みと書き換えを実施しうる情報を「半固定情報」と称
するものとする。
【0004】従来は、固定情報と半固定情報の両方を不
揮発的に格納するためには、工場出荷時の情報を保持す
るための書き込みできない固定ROM領域と、ユーザ固
有の設定を書き込むEEPROM(Electrically Erasa
ble Programmable ROM)の領域とを同一チップ、または
個別のチップとして情報機器に搭載する必要があった。
【0005】固定ROMとしては、マスクROMが用い
られる。
【0006】図14は、マスクROMの原理を説明する
ための概念図である。すなわち、マスクROMは、例え
ばp型半導体基板1の表面に形成されたFET(feild
effct transistor)を基本構造とし、ソースn+拡散層
6の有無によって情報を書き込む。例えば、図14
(a)に表したように、ソースn+拡散層6が存在して
電子電流が流れる場合を「情報:1」、図14(b)に
表したようにソースn+拡散層6が存在せず電子電流が
流れない場合を「情報:0」に対応させる。このような
情報の書き込みは、ソースn+拡散層6とドレインn+
拡散層7の形成時のイオン注入のマスクのパターンによ
って実現される。
【0007】一方、ユーザが半固定情報を書き込むこと
ができるROMとしては、EEPROMがある。
【0008】図15は、EEPROMの原理を説明する
ための概念図である。すなわち、EEPROMは、半導
体基板1の上に形成されたFETを基本構成とし、さら
にそのゲートが、第1のゲート絶縁膜2、浮遊ゲート
(電荷蓄積層)3、第2のゲート絶縁膜4、制御ゲート
5からなる2重ゲート構造を有する。
【0009】EEPROMは、浮遊ゲート3における電
子の有無によって情報を格納することができる。例え
ば、図15(a)に表したように浮遊ゲート3に電子が
存在せず閾値が低いために電子電流が流れる場合を「情
報:1」、図15(b)に表したように浮遊ゲート3に
電子が存在して閾値が高いために電子電流が流れない場
合を「情報:0」に対応させることができる。
【0010】浮遊ゲート3への電子の書き込みは、例え
ばソース電極10とp型半導体基板1を接地またはロー
(low)にし、制御ゲート5とドレイン電極11に10
〜20ボルト程度の電圧を印加して、チャネル熱電子を
発生させて行う。あるいは、p型半導体基板1とソース
電極10を開放しドレイン電極11を接地またはロー
(low)にして、制御ゲート5に10〜20Vの電圧を
印加して、ドレインn+拡散層7から浮遊ゲート3へF
NT(Fowler-Nordheim Tunneling)電流を生じさせる
ことによって書き込むこともできる。または、p型半導
体基板1を接地またはロー(low)にしソース電極10
とドレイン電極11を開放して、制御ゲート5に10〜
20Vの電圧を印加して、p型半導体基板1から浮遊ゲ
ート3へFNT電流によって書き込むこともできる。
【0011】実際の応用に際しては、ユーザ固有の半固
定情報を書き込むメモリ領域では、図15のEEPRO
Mに対する上述の書き込み動作をユーザが行えるように
する。ユーザがデータを消去する場合、ソース電極10
とドレイン電極11を開放し、p型半導体基板を接地ま
たはロー(low)にし、制御ゲート5に−10〜−20
Vの電圧を印加して浮遊ゲート3の電子を第一のゲート
絶縁膜とトンネル現象によって消去することができる。
【0012】なお、EEPROMを、ユーザによって書
き込みと消去を不可の領域として工場出荷時の固定情報
保持領域として用いる場合もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、工場出荷時の固定情報とユーザが事後的に決定
する半固定情報とをそれぞれ保持するために図14及び
図15に表したような個別のメモリ領域を同一チップ上
に設け、またはそれぞれ別チップとして設けなければな
らなかった。その結果として、メモリの占有面積が大き
くなり、構成も複雑化するという問題があった。
【0014】本発明は、かかる課題の認識に基づいてな
されたものである。すなわち、その目的は、永続的に保
持する必要がある固定情報と、事後的に決定し格納する
半固定情報とを、同一のメモリ領域に不揮発的に格納す
ることが可能な不揮発性半導体記憶装置及びその製造方
法並びにデータ記憶方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、第1導電型の
半導体層の上に形成された複数のゲートのそれぞれに電
荷蓄積領域が設けられてなる不揮発性半導体記憶装置で
あって、前記ゲートに隣接する前記半導体層に形成され
た第2導電型の低抵抗ドレイン領域と、を備え、前記複
数のゲートのそれぞれについて、前記ゲートを挟んで前
記低抵抗ドレイン領域と対向するソース領域のうちの前
記ゲートに隣接する部分を第2導電型の電荷に対して低
抵抗領域とするか高抵抗領域とするかによって製造時に
固定情報を格納可能とし、前記電荷蓄積領域に電荷を蓄
積するか否かによって製造後に半固定情報を格納可能と
したことを特徴とする。
【0016】すなわち、ソース/ドレイン領域にシリサ
イドを有するEEPROMアレイにおいて、ソース拡散
層のイオン注入の有無によって、工場出荷時の情報を書
き込む。工場出荷時には浮遊ゲートに電荷は書き込まれ
ていない。情報の読み出し時には、ドレイン電極と制御
ゲートを高電位(ハイ)にし、ソース電極を接地または
低電位(ロー)にする。ユーザが独自の情報を書き込む
場合には、ドレイン電極と制御ゲートを読み出し時の電
圧レベルよりも高電位にし、ソース電極を接地または低
電位にする。この際、ソース拡散層が存在しないセルに
おいても、シリサイドと半導体基板間のショットキー接
合からの熱キャリア注入によって浮遊ゲートに電荷が書
き込まれる。ユーザ独自の情報を読み出す場合には、ド
レイン電極を接地または低電位にし、ソース電極と制御
ゲートを高電位にする。工場出荷時の情報を読み出す際
には、浮遊ゲートの電荷を消去し、ドレイン電極と制御
ゲートを高電位にし、ソース電極を接地または低電位に
する。電荷の書き込みは、ドレイン拡散層または半導体
基板からのFNTによって行っても良い。
【0017】ゲート絶縁膜にSi3N4、制御ゲートに
多結晶シリコンを用いて両者の界面準位を電荷蓄積領域
として用いても良い。また、ゲート絶縁膜を強誘電体と
して、その分極によってユーザが独自の情報を書き込む
ようにしても良い。
【0018】ソース側のシリサイドを低濃度拡散層の高
抵抗領域としても良い。
【0019】ソース側にシリサイドを有する構造におい
て、ショットキー接合のソース/基板間の多数キャリア
の漏れ電流を抑制するようにバリア・ハイトを調整して
も良い。また、半導体基板1中に埋め込み酸化膜を設
け、ソース/基板間の多数キャリアの漏れ電流を抑制し
ても良い。ゲート電極に接するショットキー接合端を空
乏層が包む位置に半導体基板と逆導電型の拡散層を設け
て、ソース/基板間の多数キャリアの漏れ電流を抑制し
ても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明によれば、EEPROMの
ソース/ドレイン拡散層の片側の有無によって工場出荷
時の情報を保持することができる。すなわち、固定情報
をマスクROMと類似した方法により格納することでき
る。また、ユーザ固有の情報は、拡散層の無いセルにお
いても、ショットキー接合からの熱キャリアの注入また
は拡散層からのFNTによって書き込むことができる。
すなわち、半固定情報をEEPROMと類似した方法に
より格納することができる。
【0021】以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形
態について詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の実施の形態にかかる不揮
発性半導体記憶装置の構成を表す概念図である。すなわ
ち、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、2種類のメモ
リセルC0及びC1をマトリクス状に配列したメモリ領
域を有する。メモリセルC0及びC1のそれぞれはビッ
ト線B及びワード線Wに接続され、データの読み出しと
書き込みが可能とされている。そして、工場出荷時の情
報、すなわち永続的に維持する必要のある固定情報は、
メモリセルC0とC1との配列のパターンとして格納さ
れる。なお、図1に表した配列パターンは、一例に過ぎ
ず、メモリセルC0とC1の配列のパターンは格納すべ
き固定情報のコンテンツに応じて変化する。
【0023】これらのメモリセルC0とC1には、それ
ぞれ構成が異なる記憶素子T0とT1とが設けられてい
る。
【0024】次に、記憶素子T0とT1について詳細に
説明する。
【0025】図2(a)及び(b)は、それぞれ記憶素
子T1とT0の構成を例示する概念図である。メモリセ
ルC1は、図示した記憶素子T1のみからなるものとし
ても良く、または図示しない他のトランジスタなどの回
路素子と組み合わされていても良い。メモリセルC0に
含まれている記憶素子T0についても同様である。
【0026】記憶素子T1、T0のいずれも、FETに
類似した構成を有し、p型半導体基板1の表面のソース
/ドレイン領域にソース・シリサイド8とドレイン・シ
リサイド9が形成されている。さらに、ゲートは、第1
のゲート絶縁膜2、浮遊ゲート(電荷蓄積層)3、第2
のゲート絶縁膜4、制御ゲート5からなる2重ゲート構
造を有する。
【0027】そして、記憶素子T1は図2(a)に表し
たようにソースn+拡散層6が形成されているのに対し
て、記憶素子T0では図2(b)に表したようにソース
n+拡散層が形成されていない。このようなソースn+
拡散層6の有無によって固定情報を書き込むことができ
る。ソースn+拡散層6の有無は、図14に関して前述
したマスクROMの場合と同様に、拡散層6及び7の形
成時のマスクパターンによって決定することができる。
つまり、本発明においては、拡散層6及び7の形成時の
マスクパターンによって、固定情報を半導体記憶装置に
書き込むことができる。この製造方法については、図面
を参照しつつ後に詳述する。
【0028】次に、このようにして書き込まれた固定情
報を読み出すための動作について説明する。
【0029】すなわち、いずれの記憶素子においても浮
遊ゲート3に電子が書き込まれていないものとすると、
図2(a)の構造ではゲート電圧Vgとドレイン電圧V
dをハイ(high)にすると電流がソースn+拡散層6か
らドレインn+拡散層7に向けて流れる。この電流が流
れる状態を、例えば「固定情報:1」と判定することが
できる。
【0030】一方、図2(b)の構造ではソース・シリ
サイド8からp型半導体基板1へは電子電流にとってト
ンネル確率が低いため、殆ど浮遊ゲート3下のチャネル
領域に電子は流れない。この電流が流れない状態を、例
えば「固定情報:0」と判定することができる。
【0031】このように2種類のメモリセルをデジタル
データの各ビットに対応して配列すれば、工場出荷時の
設定やプログラムなどの固定情報をソースn+拡散層6
の有無によって不揮発性半導体記憶装置に書き込むこと
ができる。具体的には、図14に例示したマスクROM
の場合と同様に、ソースn+拡散層6とドレインn+拡
散層7の形成時のイオン注入のマスクのパターンによっ
て、永続的な固定情報を書き込むことができる。
【0032】次に、ユーザが独自の半固定情報を事後的
に書き込む場合の動作について説明する。
【0033】図2(a)に表した記憶素子T1は、通常
のEEPROMとほぼ同様の構成を有する。従って、ゲ
ート電圧Vgとドレイン電圧Vdとしてそれぞれ10〜
20V程度の電圧を印加し、ソース電圧を接地またはロ
ー(low)にすれば、ソースn+拡散層6から走行した
電子が過熱され、ドレインn+拡散層7近傍において熱
電子が浮遊ゲート3に書き込まれる。
【0034】一方、図2(b)に表した記憶素子T0の
場合は、ソース・シリサイド8とp型半導体基板1との
ショットキー接合からの電子のトンネル電流を利用す
る。
【0035】図3は、記憶素子T0におけるデータ書き
込み方法を説明するための概念図である。記憶素子T0
において、ゲート電圧Vgとドレイン電圧Vdとしてそ
れぞれ10〜20V程度の電圧を印加し、ソース電圧を
接地またはロー(low)にすると、図3(a)に表した
ようなエネルギバンド構造が形成される。そして、ソー
ス・シリサイド8からトンネル現象によって熱電子がp
型半導体基板1に注入される。注入された熱電子は、ゲ
ート電圧Vgの正の電位によって、図3(b)に表した
ように浮遊ゲート3に書き込まれる。このようにして書
き込まれた半固定情報は、従来のEEPROMの場合と
同様に不揮発性であり、バックアップ電源などを用いる
ことなく半永久的に保持することが可能である。
【0036】以上説明したように、本発明によれば、同
一の記憶素子に固定情報と半固定情報とをそれぞれ書き
込むことができる。
【0037】次に、このようにユーザが書き込んだ半固
定情報を読み出す動作について説明する。
【0038】図4は、半固定情報を読み出す際の動作を
表す概念図である。すなわち、同図(a)及び(c)
は、記憶素子T1を表し、同図(b)及び(d)は、記
憶素子T0を表す。
【0039】これらの記憶素子において、ユーザなどが
書き込んだ半固定情報を読み出す際は、工場出荷時の固
定情報を読み出す場合とは逆に、ソース電圧Vsをハイ
(high)にしドレイン電圧Vdを接地またはロー(lo
w)にする。
【0040】浮遊ゲート3に電子が書き込まれていない
場合は、図4(a)及び(b)に表したように、ゲート
電圧Vgとソース電圧Vsをハイ(high)にするとドレ
インn+拡散層7からソース拡散層6に向けて電子が流
れる。従って、このように電子が流れる場合を「半固定
情報:1」と判定することができる。
【0041】一方、浮遊ゲート3に電子が書き込まれて
いる場合には、図4(c)及び(d)に表した記憶素子
のいずれにおいても、トランジスタ動作の閾値が高くな
るために、ゲート電圧Vgとソース電圧Vsをハイ(hi
gh)にしても電子は流れない。従って、このように電子
が流れない場合を「半固定情報:0」と判定することが
できる。
【0042】以上説明したように、固定情報を読み出す
場合とは逆方向の電圧を印加することにより、同一の記
憶素子に書き込んだ半固定情報を読み出すことができ
る。
【0043】次に、ユーザが書き込んだ半固定情報を消
去する動作について説明する。
【0044】半固定情報を消去するためには、ソース電
極10とドレイン電極11を開放し、p型半導体基板1
を接地またはロー(low)にし、制御ゲート5に−10
〜−20Vの電圧を印加する。こうすると、浮遊ゲート
3に書き込まれた電子は、第一のゲート絶縁膜2をトン
ネル現象によって通り抜けて、半導体基板1に流出する
ことにより消去される。
【0045】このようにして半固定情報を消去した後
は、例えば、図3に関して前述した動作により新たな半
固定情報を記憶素子に書き込むことが可能である。
【0046】また、半固定情報を消去した後に、ゲート
電圧Vgとドレイン電圧Vdをハイ(high)にして電子
の流れの有無を判定すれば、ソースn+拡散層6の有無
による工場出荷時の固定情報を読み出すこともできる。
【0047】次に、本発明の不揮発性半導体記憶装置の
製造方法について説明する。
【0048】図5は、本発明の不揮発性半導体記憶装置
の製造方法の要部を表す工程断面図である。すなわち、
同図は、記憶素子T1とT0における拡散層6及び7の
製造工程を表し、換言すると固定情報を書き込む処理を
表す概念図である。
【0049】まず、図5(a)に表したように、p型半
導体基板1の上に、第1のゲート絶縁膜2、浮遊ゲート
(電荷蓄積層)3、第2のゲート絶縁膜4、制御ゲート
5からなる2重ゲート構造を形成する。
【0050】次に、図5(b)に表したように、レジス
トなどのマスクM1により、記憶素子T0の片側をマス
クする。そして、イオン注入などの方法により砒素(A
s)などのn型ドーパントを導入し、熱処理を適宜施す
ことにより、ソースn+型拡散層6及びドレインn+拡
散層7を形成する。この際に、マスクM1により覆われ
た部分にはソースn+型拡散層6は形成されない。この
ようにマスクM1により選択的にn型ドーパントを導入
することにより、記憶素子T1とT0とを作り分けるこ
とができる。つまり、マスクM1によって固定情報を書
き込みつつ、半導体記憶装置を製造することができる。
【0051】次に、図5(c)に表したように、マスク
M1を除去してコバルト(Co)などの金属層MEを堆
積する。
【0052】そして、図5(d)に表したように、熱処
理を施して金属層MEと半導体基板1とを合金化させる
ことにより、コバルトシリサイド(CoSi2)などか
らなるソース・シリサイド8とドレイン・シリサイド9
を形成することができる。なお、金属層MEのうちでシ
リサイドを形成しなかった残留部は、エッチングなどに
よって除去する。
【0053】この後、図示しない電極層、層間絶縁層、
配線層などを順次形成することにより不揮発性半導体装
置が完成する。
【0054】以上説明したように、本発明によれば、マ
スクM1のパターンに応じて記憶素子T1とT0とを作
り分けることにより、固定情報を書き込みつつ半導体記
憶装置を製造することができる。
【0055】次に、本発明の変型例について説明する。
【0056】まず、第1の変型例として、半固定情報を
FNT(Fowler-Nordheim Tunneling)により書き込む
具体例について説明する。
【0057】すなわち、図3においては、ユーザによる
半固定情報の書き込みを熱電子によって行う動作を例示
したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例
えばFNTを用いて書き込みを行うこともできる。
【0058】図6は、記憶素子T0に対してFNTによ
り半固定情報を書き込む動作を表す概念図である。
【0059】同図に表したように、p型半導体基板1と
ソース電極10を開放しドレイン電極11を接地または
ロー(low)にして、制御ゲート5に10〜20Vの電
圧を印加する。すると、ドレインn+拡散層7から浮遊
ゲート3へFNT電流が生じ、電子を書き込むことがで
きる。
【0060】または、p型半導体基板1とドレイン電極
11を接地またはロー (low)にしソース電極10を開
放して、制御ゲート5に10〜20Vの電圧を印加す
る。すると、p型半導体基板1とドレインn+拡散層7
から浮遊ゲート3へFNT電流が生じ、電子を書き込む
ことができる。
【0061】なお、ソースn+拡散層6を有する記憶素
子T1においても、同様の方法で電子を書き込むことが
できる。
【0062】次に、本発明の第2の変型例として、浮遊
ゲート3の代わりに電荷蓄積領域として電荷捕獲を用い
た構成について説明する。
【0063】図7は、電荷捕獲を用いた記憶素子を表す
概念図である。
【0064】例えば、同図において、制御ゲート5を多
結晶シリコンにより形成し、制御ゲート5の下部に窒化
シリコン(Si3N4)膜13を形成する。このような
積層構造においては、制御ゲート5とゲート絶縁膜13
との間に界面準位ILが形成されやすい。そして、電子
をこの界面準位ILに捕獲させることにより半固定情報
を書き込む。電子を捕獲させる方法としては、ソース・
シリサイド8からショットキー接合をトンネルした熱電
子を用いる。すなわち、ゲート電圧Vgとドレイン電圧
Vdとして10〜20V程度の電圧を印加し、他の端子
を接地またはロー(low)にする。すると、ソース・シ
リサイド8からトンネル現象によって電子がp型半導体
基板1に注入し、その電子をゲート電圧Vgの正の電位
によって界面準位に書き込む。
【0065】図7には、ソースn+拡散層6が無い記憶
素子を例示したが、ソースn+拡散層6を有する記憶素
子の場合にも、上述と同様のバイアスを印加すると、ソ
ースn+拡散層6から走行してドレインn+拡散層7近
傍で高エネルギーになった熱電子を界面準位に書き込む
ことができる。
【0066】また、熱電子を用いる代わりにFNTを利
用しても良い。
【0067】図8は、FNTを利用して界面準位ILに
電子を書き込む方法を表す概念図である。この場合に
は、p型半導体基板1とソース電極10を開放し、ドレ
イン電極11を接地またはロー(low)にする。さら
に、制御ゲート5に10〜20Vの電圧を印加する。す
ると、ドレインn+拡散層7から界面準位ILにFNT
電流が生じ、電子を書き込むことができる。
【0068】または、p型半導体基板1とドレイン電極
11を接地またはロー(low)にしソース電極10を開
放して、制御ゲート5に10〜20Vの電圧を印加す
る。すると、p型半導体基板1とドレインn+拡散層7
から界面準位ILにFNT電流が生じ、電子を書き込む
ことができる。
【0069】これらの方法は、ソースn+拡散層6を有
する構造についても同様に適用して電子を書き込むこと
ができる。
【0070】以上説明した電荷捕獲を用いる場合の変型
例においても、工場出荷時の固定情報の読み出しとユー
ザが書き込んだ半固定情報の読み出しは、図1乃至図4
に関して前述したものと同様の方法によって行うことが
できる。
【0071】また、界面準位ILに捕獲された電荷の消
去も、前述の方法と同様に行うことができる。
【0072】次に、本発明の第3の変型例として、ゲー
ト絶縁膜に強誘電体を用いた構成について説明する。
【0073】図9は、強誘電体膜を用いた記憶素子を表
す概念図である。
【0074】すわなち、半導体基板1の上には、強誘電
体膜14と制御ゲート5からなる積層構造が形成されて
いる。この記憶素子の場合には、p型半導体基板1とド
レイン電極11を接地またはロー(low)にし、ソース
電極10を開放して、制御ゲート5に10〜20Vの電
圧を印加する。すると、強誘電体膜14が分極すること
により、しきい値が上昇し情報を書き込むことができ
る。ソースn+拡散層6を有する構造でも同様の方法で
情報を書き込むことができる。
【0075】本変型例においても、固定情報の読み出し
と半固定情報の読み出しは、図1乃至図4に関して前述
した方法と同様に行うことができる。また、強誘電体膜
14の分極の解消は、書き込み時と逆の極性の電圧を印
加することによって行う。
【0076】次に、本発明の第4の変型例として、ソー
ス・シリサイドの代わりに、高抵抗の拡散層を設けた構
成について説明する。
【0077】図10は、本変型例の記憶素子を表す概念
図である。すなわち、同図(a)は記憶素子T1に対応
し、同図(b)は記憶素子T0に対応する素子である。
本変型例においては、シリサイドは設けられず、その代
わりに、記憶素子T0のソース側に不純物濃度の低い低
濃度の高抵抗拡散層15が選択的に形成されている。こ
のように高抵抗拡散層15を設けても、上述の動作を実
現することができる。
【0078】次に、本発明の第5の変型例として、記憶
素子のソース側にショットキー接合を形成することによ
り電流リークを抑制する構成について説明する。
【0079】図11は、記憶素子のソース側にショット
キー接合が形成された場合のエネルギバンド構造を表す
概念図である。同図において、φBは図3にも表したバ
リア・ハイトであり、εgapは半導体基板1のバンド
ギャップを表す。図11に表したように、φB<ε
gap/2とすれば、同図(a)に表したように電子に
対するバリアよりも同図(b)に表したように正孔に対
するバリアの方が高くなる。その結果として、半固定情
報の書き込み及び読み出しに際して、ソース/基板間の
正孔の漏れ電流を抑制することができる。
【0080】次に、本発明の第6の変型例として、埋め
込み絶縁膜を設けることにより、ソース側のリーク電流
を抑制する構成について説明する。
【0081】図12は、埋め込み絶縁膜が設けられた記
憶素子を表す概念図である。すなわち、記憶素子T1及
びT0において、p型半導体基板1中に埋め込み絶縁膜
16が設けられ、ソース/基板間の正孔の漏れ電流が抑
制されている。このような埋め込み絶縁膜16を用いた
構造は、SOI(silicon on insulator)技術などを利
用することにより実現することができる。
【0082】次に、本発明の第7の変型例として、空乏
層を利用して漏れ電流を抑制する構成について説明す
る。
【0083】図13は、本変型例にかかる記憶素子の構
成を表す概念図である。即ち、同図(a)の記憶素子T
1は図2に例示したものと同様の構造を有するが、図1
3(b)の記憶素子T0は、ソース側のn+拡散領域1
7がゲートから離れて設けられている。より具体的に
は、n+拡散領域17から伸びる空乏層が、ゲート絶縁
膜2に接するショットキー接合端を包むように、n+拡
散層17が設けられている。このようにしても、ソース
/基板間の正孔の漏れ電流を抑制することができる。
【0084】以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の
形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具
体例に限定されるものではない。
【0085】例えば、図1に例示した半導体記憶装置の
構成は、一例に過ぎず、メモリセルC0及びC1の配置
あるいはビット線やワード線との接続関係などに関して
は、当業者が適宜設計変更して同様の効果を得ることが
できる。
【0086】また、図2などに例示した記憶素子の構成
も一例に過ぎず、例えば、各部の導電型や材料などにつ
いては、当業者が適宜変更して同様の効果を得ることが
できる。例えば、nMOSFETの代わりにpMOSF
ETを用いて構成しても良い。さらに、ゲート部の積層
構造を変更して、または複数の電荷量や分極量を用い
て、「0」「1」以外のデータを格納可能とした多値記
憶も同様に実施することができる。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
工場出荷時の設定などの固定情報と、事後的に決定され
る半固定情報とを同一のメモリセルに格納することが可
能となる。従って、ROM領域を別途設ける必要がなく
なり、チップ面積を縮小できるとともに、メモリの混載
に伴う構成の複雑化も解決することができる。
【0088】さらに、半固定情報は、消去・書き換えが
随時可能であり、利便性も担保することができる。
【0089】このように、本発明によれば、従来と同等
以上の機能を有する不揮発性半導体装置を従来よりも小
形軽量に実現することが可能となり、各種の携帯型をは
じめとする情報機器に応用して産業上のメリットは多大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる不揮発性半導体記
憶装置の構成を表す概念図である。
【図2】図2(a)及び(b)は、それぞれ記憶素子T
1とT0の構成を例示する概念図である。
【図3】記憶素子T0におけるデータ書き込み方法を説
明するための概念図である。
【図4】半固定情報を読み出す際の動作を表す概念図で
ある。
【図5】本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の
要部を表す工程断面図である。
【図6】記憶素子T0に対してFNTにより半固定情報
を書き込む動作を表す概念図である。
【図7】電荷捕獲を用いた記憶素子を表す概念図であ
る。
【図8】FNTを利用して界面準位ILに電子を書き込
む方法を表す概念図である。
【図9】強誘電体膜を用いた記憶素子を表す概念図であ
る。
【図10】本発明の変型例の記憶素子を表す概念図であ
る。
【図11】記憶素子のソース側にショットキー接合が形
成された場合のエネルギバンド構造を表す概念図であ
る。
【図12】埋め込み絶縁膜が設けられた記憶素子を表す
概念図である。
【図13】本発明の変型例にかかる記憶素子の構成を表
す概念図である。
【図14】マスクROMの原理を説明するための概念図
である。
【図15】EEPROMの原理を説明するための概念図
である。
【符号の説明】
1 p型半導体基板 2 第1のゲート絶縁膜 3 電荷蓄積層 4 第2のゲート絶縁膜 5 制御ゲート 6 ソースn+型拡散層 7 ドレインn+拡散層 8 ソース・シリサイド 9 ドレイン・シリサイド 10 ソース電極 11 ドレイン電極 12 マスクROMのゲート電極 13 Si3N4膜 14 強誘電体膜 15 低濃度のソースn型高抵抗拡散層 16埋め込み絶縁膜 17 空乏層形成用ソースn+拡散層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F001 AA01 AA17 AB08 AC02 AD13 AD70 5F083 EP23 EP67 ER03 ER04 ER14 FR05 GA06 GA09 JA31 JA35 ZA21 5F101 BA01 BA62 BB05 BC02 BD03 BD30

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の半導体層の上に形成された複
    数のゲートのそれぞれに電荷蓄積領域が設けられてなる
    不揮発性半導体記憶装置であって、 前記ゲートに隣接する前記半導体層に形成された第2導
    電型の低抵抗ドレイン領域と、 を備え、 前記複数のゲートのそれぞれについて、前記ゲートを挟
    んで前記低抵抗ドレイン領域と対向するソース領域のう
    ちの前記ゲートに隣接する部分を第2導電型の電荷に対
    して低抵抗領域とするか高抵抗領域とするかによって製
    造時に固定情報を格納可能とし、 前記電荷蓄積領域に電荷を蓄積するか否かによって製造
    後に半固定情報を格納可能としたことを特徴とする不揮
    発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】第1導電型の半導体層と、前記半導体層の
    上に設けられた複数の第1の記憶素子及び複数の第2の
    記憶素子と、を備えた不揮発性半導体記憶装置であっ
    て、 前記第1の記憶素子は、電荷蓄積領域を有するゲートに
    隣接したソース領域及びドレイン領域のいずれもが低抵
    抗領域とされ、 前記第2の記憶素子は、電荷蓄積領域を有するゲートに
    隣接したソース領域が高抵抗領域とされるとともに前記
    ドレイン領域が低抵抗領域とされ、 前記半導体層の上における前記第1及び第2の記憶素子
    の配列によって固定情報を格納し、 前記第1及び第2の記憶素子の前記電荷蓄積領域に対す
    る電荷の蓄積の有無によって半固定情報を格納可能とし
    たことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】第1導電型の半導体層と、前記半導体層の
    上に設けられた複数の第1の記憶素子及び複数の第2の
    記憶素子と、を備えた不揮発性半導体記憶装置であっ
    て、 前記第1の記憶素子は、前記半導体層の上に設けられた
    絶縁層と前記絶縁層の上に設けられた電荷蓄積領域とを
    有するゲートと、前記ゲートに隣接してその両側のソー
    ス領域及びドレイン領域にそれぞれ設けられた第2導電
    型の低抵抗領域と、を有し、 前記第2の記憶素子は、前記半導体層の上に設けられた
    絶縁層と前記絶縁層の上に設けられた電荷蓄積領域とを
    有するゲートと、前記ゲートに隣接してそのソース領域
    に設けられた高抵抗領域と前記ゲートに隣接してそのド
    レイン領域に設けられた第2導電型の低抵抗領域と、を
    有し、 前記半導体層の上における前記第1及び第2の記憶素子
    の配列によって固定情報を格納し、 前記第1及び第2の記憶素子の前記電荷蓄積領域におけ
    る電荷の蓄積の有無によって半固定情報を格納可能とし
    たことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記ソース領域を接地または低電位にし、
    前記ドレイン領域と前記ゲートを高電位にして前記ドレ
    イン領域で検出される電流量の大小を識別することによ
    り、前記固定情報の読み出しを可能としたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1つに記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  5. 【請求項5】前記ソース領域を高電位とし、前記ドレイ
    ン領域と前記ゲートを接地または低電位にして前記ソー
    ス領域で検出される電流量の大小を識別することによ
    り、前記半固定情報の読み出しを可能としたことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  6. 【請求項6】前記ゲートに隣接する前記ソース領域の表
    面に前記半導体層とショットキー接合を形成する導体が
    設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】前記ショットキー接合は、第2導電型の電
    荷に対するショットキー・バリアよりも第1導電型の電
    荷に対するショットキー・バリアの方が高いことを特徴
    とする請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】前記ソース領域の一部に第2導電型の不純
    物拡散領域が形成され、前記不純物拡散領域から前記半
    導体層に向かって伸びる空乏層が前記ショットキー接合
    を超えて前記ゲートの下まで延在可能としたことを特徴
    とする請求項6または7記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  9. 【請求項9】前記低抵抗領域は、第2導電型の不純物を
    高濃度に含有し、 前記高抵抗領域は、第2導電型の不純物を低濃度に含有
    することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】前記電荷蓄積領域としての浮遊ゲートを
    備え、 前記ゲートと前記ドレイン領域を高電位とし前記ソース
    領域を接地または低電位とし、前記ソース領域から拡散
    またはトンネルによって第2導電型の電荷を前記ゲート
    の下の前記半導体層のチャネル領域に注入し、前記チャ
    ネル領域に印加された電界により前記第2導電型の電荷
    を加熱して前記浮遊ゲートに書き込み、 または、前記半導体層と前記ソース領域とを開放し前記
    ドレイン領域を接地または低電位にして、前記ゲートを
    高電位とし、前記ドレイン領域からのトンネル電流によ
    って前記浮遊ゲートに電荷を書き込み、 または、前記半導体層と前記ドレイン領域を接地または
    低電位にし前記ソース領域を開放して、前記ゲートを高
    電位とし、前記半導体層と前記ドレイン領域からのトン
    ネル電流によって前記浮遊ゲートに電荷を書き込むこと
    によって、 前記半固定情報を格納し、 前記ドレイン領域を接地または低電位にし、前記ソース
    領域と前記ゲートを高電位にして前記ドレイン領域で検
    出される電流量の大小を識別することにより前記半固定
    情報を読み出し、 前記ソース領域と前記ドレイン領域を接地または低電位
    または開放とし前記半導体層を接地または低電位にし、
    前記ゲートに前記格納時の前記高電位と逆符号の電位を
    印加してトンネル現象によって前記浮遊ゲートに書き込
    まれた前記電荷を消去することによって前記半固定情報
    を消去するようにしたことを特徴とする請求項1〜9の
    いずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】シリコンと窒化シリコンとの界面に形成
    された界面準位を前記電荷蓄積領域として有し、 前記ゲートと前記ドレイン領域を高電位とし前記ソース
    領域を接地または低電位とし、前記ソース領域から拡散
    またはトンネルによって第2導電型の電荷を前記ゲート
    の下の前記半導体層のチャネル領域に注入し、前記チャ
    ネル領域に印加された電界により前記第2導電型の電荷
    を加熱して前記界面準位に書き込み、 または、前記半導体層と前記ソース領域とを開放し前記
    ドレイン領域を接地または低電位にして、前記ゲートを
    高電位とし、前記ドレイン領域からのトンネル電流によ
    って前記界面準位に電荷を書き込み、 または、前記半導体層と前記ドレイン領域を接地または
    低電位にし前記ソース領域を開放して、前記ゲートを高
    電位とし、前記半導体層と前記ドレイン領域からのトン
    ネル電流によって前記界面準位に電荷を書き込むことに
    よって、 前記半固定情報を格納し、 前記ドレイン領域を接地または低電位にし、前記ソース
    領域と前記ゲートを高電位にして前記ドレイン領域で検
    出される電流量の大小を識別することにより前記半固定
    情報を読み出し、 前記ソース領域と前記ドレイン領域を接地または低電位
    または開放とし前記半導体層を接地または低電位にし、
    前記ゲートに前記格納時の前記高電位と逆符号の電位を
    印加してトンネル現象によって前記界面準位に書き込ま
    れた前記電荷を消去することによって前記半固定情報を
    消去するようにしたことを特徴とする請求項1〜9のい
    ずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】前記ゲートは、強誘電体層を含み、 前記半導体層と前記ドレイン領域を接地または低電位に
    し前記ソース領域を開放することにより、前記ゲートを
    高電位として、前記強誘電体層を分極させることによっ
    て前記半固定情報を格納することを特徴とする請求項1
    〜9のいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】前記半導体層の下に絶縁層が設けられた
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】請求項1〜13のいずれか1つに記載の
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、 前記ソース領域及び前記ドレイン領域の形成の際に前記
    固定情報を格納することを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項1〜13のいずれか1つに記載の
    不揮発性半導体記憶装置の前記ソース領域及び前記ドレ
    イン領域の形成の際に前記固定情報を格納することを特
    徴とする、データ記憶方法。
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