JP2001284437A - 移動案内装置と移動案内方法及びそれを用いた露光装置 - Google Patents

移動案内装置と移動案内方法及びそれを用いた露光装置

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JP2001284437A
JP2001284437A JP2000094371A JP2000094371A JP2001284437A JP 2001284437 A JP2001284437 A JP 2001284437A JP 2000094371 A JP2000094371 A JP 2000094371A JP 2000094371 A JP2000094371 A JP 2000094371A JP 2001284437 A JP2001284437 A JP 2001284437A
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moving body
guide
surface plate
moving
fixed
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Shigeo Sakino
茂夫 崎野
Tadayuki Kubo
忠之 久保
Mitsuru Inoue
充 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さを低くし、姿勢精度を高精度に保ち、温
度変化が発生しても軸受けの隙間を変化させず、制御特
性の変化と運搬等による破損を無くす。 【解決手段】 第1の移動体としてのY方向駆動体42
及び第2の移動体としてのX方向駆動体の上下方向の案
内を行う定盤1と、該定盤1上に固定されX方向駆動体
41及びY方向駆動体42の横方向の案内を行うそれぞ
れ1本の固定ガイド21,22とを備え、X方向駆動体
41及びY方向駆動体42の駆動は定盤1上に配置され
たアクチュエータであるリニアモータ511,512及
び521,522で駆動し、第3の移動体であるXY移
動体3の上下方向の案内を定盤面1aで行い、XY移動
体3はX方向駆動体41及びY方向駆動体42の側面を
横方向のガイドにして直交する2方向に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体露光装置、
精密測定器、精密加工機等に用いられる高速移動、精密
位置決めを繰り返すかあるいは高精度にスキャン移動す
る移動体を案内対象とする移動案内装置と移動案内方法
及びそれを用いた露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は移動体の基準となる固定の定盤が
あり、その定盤上に移動体としてのステージ(ここでは
Yステージとする)が存在し、さらにそのステージ上に
XY平面内で直交方向に移動するステージ(ここではX
ステージとする)が搭載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では 定盤の上にYステージ、その上にXステージと積み重
ねているため上下方向に高くなる。 Xステージが移動すると、Yステージに偏荷重が発生
しYステージが変形する。従って、Xステージの静的な
姿勢精度(ピッチング)が劣化する。 Xステージが移動することにより系の平面内の重心位
置が変化するため、ステージ駆動することにより、ピッ
チング、ヨーイング等の振動を励起し、動的な姿勢精度
も劣化する。等の欠点があった。
【0004】また、上記従来例の欠点をカバーするた
め、特開昭61−30346号公報等に開示のステージ
構成が提案されている。しかし、上記従来のステージ構
成では 第1,第2の移動体の横方向の案内が定盤の両端面で
行われるため、温度変化に対して精度が敏感である。軸
受け隙間が変化し、制御特性が変化する。 運搬等温度変化が大きい場合には、軸受けの隙間がな
くなり静圧軸受けを破損するおそれがある。等の欠点が
ある。
【0005】本発明は上記欠点をカバーするためになさ
れたものであり、その目的は、高さを低くすることがで
き、静的及び動的な姿勢精度を高精度に保つことがで
き、温度変化が発生しても軸受けの隙間は変化せず、制
御特性の変化がなく、また、運搬等で破損のおそれがな
い移動案内装置と方法及びそれを用いた露光装置を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明に係わる
移動案内装置は、定盤上に固定され、第1の移動体の一
端のみ及び第2の移動体の一端のみの横方向の案内を行
うガイドと、前記定盤上に配置され前記第1及び第2の
移動体を駆動する少なくともそれぞれ1本のアクチュエ
ータとを有し、前記定盤には第3の移動体の上下方向の
案内を行う定盤面を備え、該第3の移動体は前記第1及
び第2の移動体の側面を横方向のガイドとして直交する
2方向に移動することを特徴とする。
【0007】本発明に係わる移動案内方法は、第1の移
動体の一端のみ及び第2の移動体の一端のみの横方向の
案内は定盤上に固定されたガイドにより行い、前記第1
及び第2の移動体の駆動は前記定盤に設けた定盤面に固
定された少なくともそれぞれ1本のアクチュエータで行
い、第3の移動体の上下方向の案内を前記定盤面で行
い、該第3の移動体は前記第1及び第2の移動体の側面
を横方向のガイドとして直交する2方向に移動すること
を特徴とする。これにより、 Xステージ、Yステージを積み重ねていないので高さ
を低くすることができる。またX、Yステージをオーバ
ーハングさせることにより専有面積は従来とほぼ同一に
できる。 X、Yステージとも定盤上の2本のアクチュエータで
駆動することにより、ステージの位置により偏荷重が発
生してもアクチュエータのトルクを配分することにより
振動を減少させることができ、動的な姿勢精度も向上す
る。 第3の移動体のアクチュエータを必要としない。 第1及び第2の移動体の横方向の案内は定盤上の1本
の固定ガイドの側面であるので、温度変化が発生しても
軸受けの隙間は変化せず、運搬等で破損するおそれがな
い。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態として、第1
の移動体及び第2の移動体の案内は静圧軸受けで行い予
圧を磁石あるいは真空で行い、駆動をリニアモータで行
うことが望ましい。このことにより、すべて非接触構成
であり、 固体同士の摩擦が存在しないので、ヒス等がなく高精
度な位置決めが可能である。 接触部からの発熱がないので熱変形等が発生せず、こ
の面からも高精度な位置決めが可能である。 また、発塵もなくゴミ回収等の機構が不要で構成が容
易、かつコストダウンになる。 グリスアップ等のメンテナンスが不要になる。 等の効果がある。
【0009】また、本発明では、第3の移動体の上下方
向の案内は第1及び第2の移動体の上下面により行って
もよい。このことにより上記効果に加え、 定盤面の精度は、第1及び第2の移動体の通過面のみ
保証すればよいので、加工面積が少なくなリコストダウ
ンとなる。 定盤面と第3の移動体の間の予圧機構が不要となり、
この面からもコストダウンになる。 等の効果が得られる。
【0010】本発明の実施の形態として、第1の移動体
の一端側の案内は定盤上に固定された1本の全拘束タイ
プのガイドで行い、他端側の上下方向の案内は定盤で行
ってもよい。また、第2の移動体の一端側の案内は定盤
上に固定された1本の全拘束タイプのガイドで行い、他
端側の上下方向の案内は定盤で行うこととしてもよい。
本構成により次の効果が加わる。 予圧機構(磁石、真空等)を少なくでき、コストダウ
ンにつながる。 移動体から予圧機構を省略でき、移動体の軽量化とな
る。
【0011】本発明において、第1の移動体の一端側の
案内は定盤上に固定された1本の全拘束タイプのガイド
で行い、他端側の案内は定盤及び定盤上に固定された1
本の固定ガイドで上下方向のみをガイドしてもよい。ま
た、第2の移動体についても、一端側の案内は定盤上に
固定された1本の全拘束タイプのガイドで行い、他端側
の案内は定盤及び定盤上に固定された1本の固定ガイド
で上下方向のみをガイドしてもよい。本構成により、以
下の効果が加わる。 磁石、真空を含め予圧機構が存在が不要なので、真空
中(減圧中含め)のステージ構成に最適である。 また、磁石予圧を使用していないので、EB(電子
線)描画装置のように、真空中で使用され、かつ非磁性
を要求するステージ構成にも好適である。
【0012】
【実施例】(第1の実施例)図1〜図4は本発明の第1
の実施例に係る移動案内装置の概略を示す図である。図
1は斜視図、図2は図1のC矢視図(裏面図)、図3は
図1のA−A断面図、図4は図1のB−B断面図であ
る。
【0013】図1において、1は定盤であって上端に平
坦な定盤面1aが形成されており、21は定盤1上にX
方向に沿って固定され断面が四角形の第2のガイドとし
てのX方向固定ガイド、22は定盤1上にY方向に沿っ
て固定され断面が四角形の第1のガイドとしてのY方向
固定ガイド、3はXY方向に移動する第3の移動体とし
てのXY移動体、41は第2の移動体としてのX方向駆
動体、42は第1の移動体としてのY方向駆動体、50
0台の数字符号はリニアモータを示しており、511,
512はX方向駆動用リニアモータ、521,522は
Y方向駆動用リニアモータである。
【0014】XY移動体3は、図3及び図4に示すよう
に、底板部3aと天板3bとの間に中間板部3cを有
し、該中間板部3cと天板部3bと両上側板部3dとに
よって断面が四角形の上部通り穴が形成され、底板部3
aと中間板部3cと両下側板部3eとによって断面が四
角形の下部通り穴が形成されており、上部通り穴をX方
向駆動体41の後述する駆動部41aが通り、下部通り
穴をY方向駆動体42の後述する駆動部42aが通って
いる。
【0015】X方向駆動体41は、XY移動体3のX方
向に沿った側面を摺動自在に貫通する駆動部41aと、
該駆動部41aの両端に設けられた案内受部41b,4
1cとを有しており、リニアモータ511,512で駆
動されX方向固定ガイド21によって案内されてX方向
に移動するとともに、駆動部41aによってXY移動体
3をX方向に駆動する。Y方向駆動体42は、XY移動
体3のY方向に沿った側面を摺動自在に貫通する駆動部
42aと、該駆動部42aの両端に設けられた案内受部
42b,42cとを有し、リニアモータ521,522
で駆動されY方向固定ガイド22によってガイドされて
Y方向に移動するとともに、駆動部42aによってXY
移動体3をY方向に駆動する。X方向駆動体41及びY
方向駆動体42の駆動部41a,42a及び案内受部4
1b,42bはいずれも断面が四角形である。
【0016】図2〜図4において、符号中600台の数
字符号はいずれも空気静圧軸受けを示している。611
はX方向駆動体41の各案内受部41b,41cの下面
2箇所に設けられて垂直方向の支持をする空気静圧軸受
け、612はX方向駆動体41の各案内受部41bの側
面2箇所に設けられてX方向固定ガイド21から横方向
の案内を受けY方向の支持をする空気静圧軸受けであ
る。621はY方向駆動体42の各案内受部42b,4
2cの下面2箇所に設けられて定盤面1aから案内を受
け垂直方向の支持をする空気静圧軸受け、622はY方
向駆動体42の各案内受部42bの側面2箇所に設けら
れてY方向固定ガイド22から横方向の案内を受けX方
向の支持をする空気静圧軸受けである。
【0017】また、631はXY移動体3の底板部3a
下面の4箇所に設けられて該XY移動体3と定盤1間の
垂直方向の支持をする空気静圧軸受け、641はXY移
動体3の上部通り穴内で中間板部3c上面と天板部3b
下面の各2箇所に設けられ該XY移動体3とX方向駆動
体41の駆動部41a間の横方向の案内を受け上下方向
の支持をする空気静圧軸受け、651はXY移動体3の
下部通り穴内で底板部3a上面と中間板部3c下面の各
2箇所に設けられて該XY移動体3とY方向駆動体42
間の横方向の案内を受け上下方向の支持をする空気静圧
軸受けである。図2において、符号中700台の数字符
号は予圧機構(永久磁石、電磁石、真空等)を示してい
る。711はX方向駆動体41の各案内受部41b,4
1cの下面ほぼ中央に設けられて垂直方向の予圧付与
を、712はX方向駆動体41の案内受部41bの側面
ほぼ中央に設けられて横方向の予圧付与を、721はY
方向駆動体42の各案内受部42b,42cの下面ほぼ
中央に設けられて垂直方向の予圧付与を、722はY方
向駆動体42の各案内受部42b,42cの側面ほぼ中
央に設けられて横方向の予圧付与をそれぞれ行ってい
る。
【0018】また、731はXY移動体3の底板部3a
下面のほぼ中央に設けられて該XY移動体3と定盤1間
の予圧付与を行っている。(XY移動体3については両
上側板部3dの内面に設けた静圧軸受け642でXY移
動体3とX方向駆動体42間の垂直方向、両下側板部3
eの内面に設けた静圧軸受け652でXY移動体3とY
方向駆動体42間の垂直方向の案内を行い、予圧機構7
31を省略することも可能である。また、後述の第3の
実施例以降に示すようにX,Y移動体41,42をラジ
アルタイプにして垂直方向、横方向のガイドを兼ねるこ
とも可能である。)上記構成において、X方向移動体4
1は、静圧軸受け611に給気することにより定盤1に
対して浮上し、静圧軸受け612に給気することにより
X方向固定ガイド21から浮上する。Y方向移動体42
は、静圧軸受け621に給気することにより定盤1から
浮上し、静圧軸受け622に給気することによりY方向
固定ガイド22に対して浮上する。また、XY移動体3
は、静圧軸受け631に給気することにより定盤1から
浮上し、静圧軸受け641に給気することによりX方向
駆動体41に対して、また静圧軸受け651に給気する
ことによりY方向駆動体42から浮上する。(または、
静圧軸受け641,642に給気することによりXY移
動体3はX方向駆動体41より浮上し、静圧軸受け65
1,652に給気することによりY方向駆動体42に対
して浮上する。)リニアモータ511,512を駆動す
ることにより、X方向駆動体41は、X方向に移動し、
静圧軸受け641を介してXY移動体3をX方向に移動
させる。また、リニアモータ521,522を駆動する
ことにより、Y方向駆動体42は、Y方向に移動し、静
圧軸受け651を介してXY移動体3をY方向に移動さ
せる。
【0019】本実施例に係る移動案内装置及び方法は上
記構成により、 XY移動体3の位置が変化しても定盤1には偏荷重が
発生しないので、静的な姿勢精度を高精度に保つことが
できる。 X方向駆動体41及びY方向駆動体42とも定盤面1
a上の2本のリニアモータ511,512及び521,
522で駆動しているので、XY移動体3の位置に応じ
て適当に駆動力を調整することによって、XY移動体3
のヨーイング振動の発生を抑制することができる。 すべて非接触のためゴミ、熱の発生がなく高精度、か
つメンテナンスが容易である。 振動の伝達については、空気静圧軸受けの隙間を介し
て微小量のみしか伝わらないので、動的な姿勢精度を良
好に保つことができる。 X方向駆動体41及びY方向駆動体42の横方向の案
内は定盤1上のそれぞれ1本のみの固定ガイド21,2
2の側面で行われるので、温度変化が発生しても軸受け
の隙間は変化せず、運搬等で破損のおそれがない。等の
利点がある。
【0020】(第2の実施例)図5及び図6は本発明の
第2の実施例に係る移動案内装置の概略構成を示す図で
ある。図5は斜視図、図6は図5のC矢視図である。本
実施例において第1の実施例と同一のまたは対応する部
材は同一符号で示している。
【0021】同図において、本実施例に係るX方向駆動
体41の駆動部41a及びY方向駆動体42の駆動部4
2aは、XY移動体3の外側を通り、側面がXY移動体
3の対応する側面に対向している。XY移動体3はそれ
ぞれの側面に空気静圧軸受け632,633及び予圧機
構732,733が設けられている。そして、XY移動
体3の一方の横方向の案内はX移動体41の側面1面と
の間で空気静圧軸受け632と予圧機構732とを組み
合わせたもので行われ、他方の横方向の案内は移動体4
2の側面1面との間で空気静圧軸受け633と予圧機構
733とを組み合わせたものを介して行われる。
【0022】本実施例に係る移動案内装置及び方法は上
記構成により、第1の実施例の場合の効果に加え、 XY移動体3の横方向の案内はX方向駆動体41の
面、Y方向駆動体42の面のみであり、より熱的な安定
性が得られる。 組み立て時の軸受け隙間調整等が不要であり、組み立
て調整が容易である。等の利点がある。
【0023】(第3の実施例)図7〜図9は本発明の第
3の実施例に係る移動案内装置の概略を示した図であ
る。図7は斜視図、図8は図7のA−A断面図、図9は
図7のB−B断面図である。本実施例において第1の実
施例と同一のまたは対応する部材は同一符号で示してい
る。
【0024】同図において、XY移動体3は円形通り穴
が開けられており、固定ガイド211及び固定ガイド2
21は断面が円形ラジアルタイプである。また、X方向
駆動体41及びY方向駆動体42は、駆動部41a,4
2aが円形断面の棒体、案内受部41b,42bが円筒
形であって対応する固定ガイドの外周に嵌合し軸線方向
に沿って移動自在である。そして、X方向駆動体41は
一端側の案内受部41bが上下面全拘束の固定ラジアル
ガイド211により案内され、他端側の案内受部41c
が上下面のみ定盤面1aで行い予圧機構711と組み合
わせて案内される。また、Y方向駆動体42についても
一端側の案内受部42bは上下面全拘束の固定ラジアル
ガイド221により案内され、他端側の案内受部42c
は上下面のみ定盤面1aで行い予圧機構721と組み合
わせて案内される。(本発明においては、固定ガイド2
11,221はラジアルタイプで説明しているが角型の
ガイドで構成しても同様である。) X方向駆動体41及びY方向駆動体42の駆動は第1の
実施例と同様にリニアモータで行い、511,512は
X方向駆動用、521,522はY方向駆動用リニアモ
ータである(不図示)。
【0025】また、XY移動体3については、上部通り
穴及び下部通り穴の内周面に静圧軸受け642,652
を設け、静圧軸受け542でXY移動体3とX方向駆動
体41間の垂直方向、静圧軸受け652でXY移動体3
とY方向駆動体42間の垂直方向の案内を行い、第1の
実施例と同様に予圧機構731を省略することも可能で
ある。
【0026】本実施例に係る移動案内装置及び方法は上
記構成により、 予圧機構(磁石、真空等)を少なくでき、コストダウ
ンにつながる。 第1及び第2の移動体から予圧機構を省略でき、移動
体の軽量化となる。 等の利点がある。
【0027】(第4の実施例)図10〜図12は本発明
の第4の実施例に係る移動案内装置の概略図である。図
10は斜視図、図11は図10のA−A断面図、図12
は図10のB−B断面図である。本実施例において第1
〜第3の実施例と同一の部材または対応する部材は同一
番号で示している。
【0028】同図において、X方向駆動体41は一端側
の案内受部41bは上下面全拘束の固定ラジアルガイド
211により案内され、他端側は内向き溝Grを有する
固定ガイド212の該溝Grに駆動部41aの一部分が
嵌入されることにより、上下面のみ拘束され案内され
る。
【0029】またY方向駆動体42についても、一端側
の案内受部42bは上下面全拘束の固定ラジアルガイド
221により案内され、他端側は固定ガイド222の溝
Grに駆動部42aの一部分が嵌入されることにより、
上下面のみ拘束され案内される。(本発明においても、
第3の実施例と同様に固定ガイド211,221はラジ
アルタイプで説明しているが角型のガイドで構成しても
同様である。また、上下面のみ固定ガイドにより拘束し
ているが、上下面の一方は定盤面1aで案内してもかま
わない。) 駆動は第1の発明と同様にリニアモータであり、51
1,512はX方向駆動用、521,522はY方向駆
動用リニアモータである(不図示)。
【0030】また、本発明については、XY移動体3に
ついては静圧軸受け642でXY移動体3とX方向駆動
体41間の垂直方向、静圧軸受け652でXY移動体3
とY方向駆動体42間の垂直方向の案内を行い、予圧機
構を使用しない。
【0031】本実施例に係る移動案内装置及び方法は上
記構成により、 磁石、真空を含め予圧機構が存在しないので、真空中
(減圧中を含め)のステージ構成に最適である。 また、磁石予圧を使用していないので、EB(電子
線)描画装置のように、真空中で使用されかつ、非磁性
を要求するステージ構成にも好適である。等の利点があ
る。
【0032】なお、本発明は上記実施例によって限定さ
れるものではなく、種々の変形変更が可能である。例え
ば、ガイド21と22とは相互交差位置で一体に結合さ
れた一体物であってもよく、ガイド211と221、及
びガイド212と222についても同様である。
【0033】
【デバイス生産方法の実施例】次に上記説明した移動案
内装置または方法による露光装置または露光方法を利用
したデバイスの生産方法の実施例を説明する。図13は
微小デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パ
ネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の
製造のフローを示す。ステップ1(回路設計)ではデバ
イスのパターン設計を行う。ステップ2(マスク製作)
では設計したパターンを形成したマスクを製作する。一
方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコンやガラス等
の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハ
プロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウ
エハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実
際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後
工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを
用いて半導体チップ化する工程であって、アッセンブリ
工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工
程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)
ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認
テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を
経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ
7)される。
【0034】図14は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した移動案内装置また
は方法を用いた露光装置によってマスクの回路パターン
をウエハに焼付露光する。ステップ17(現像)では露
光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)
では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステッ
プ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要と
なったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返
し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが
形成される。
【0035】本実施例の生産方法を用いれば、従来は製
造が難しかった高集積度のデバイスを低コストに製造す
ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、第1の
移動体の一端のみ及び第2の移動体の一端のみの横方向
の案内は定盤上に固定されたガイドにより行い、第1の
移動体の駆動は定盤面に固定された少なくとも1本のア
クチュエータで、第2の移動体の駆動について定盤面に
固定された少なくとも1本のアクチュエータで駆動す
る。また、第3の移動体の上下方向の案内を定盤面で行
い、横方向の案内をそれぞれ第1及び第2の移動体の側
面で行う。また、第3の移動体の駆動は、第1及び第2
の移動体の横方向の案内を介して伝達する。
【0037】かかる構成により、本発明は、 第1の移動体、第2の移動体及び第3の移動体を積み
重ねていないので高さを低くすることができる。また、
第1の移動体と第2の移動体をオーバーハングさせるこ
とにより専有面積は従来とほぼ同一にできる。 第3の移動体が移動しても偏荷重が発生せず静的な姿
勢精度を高精度に保つことができる。 振動については、静圧軸受けの隙間を介してのみしか
伝わらないので、伝わる量は微小であり動的にも姿勢精
度を高精度に保つことができる。 第1及び第2の移動体は定盤上の2本のリニアモータ
で駆動しているのでヨーイング振動を制振でき、動的な
姿勢精度も高精度に保つことができる。 摩擦が存在しないのでヒス等がなく高精度な位置決め
が可能である。 接触部からの発熱がないので熱変形等が発生せず、こ
の面からも高精度な位置決めが可能である。 また、発塵もなくゴミ回収等の機構が不要で構成が容
易、かつコストダウンになる。 グリスアップ等のメンテナンスが不要となる。 第1及び第2の移動体の横方向の案内は定盤上の1本
の固定ガイドの側面であるので、温度変化が発生しても
軸受けの隙間は変化せず、制御特性の変化がない。ま
た、運搬等で破損のおそれがない。等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る移動案内装置の
概略を示す斜視図である。
【図2】 図1のC矢視図(裏面図)である。
【図3】 図1のA−A断面図である。
【図4】 図1のB−B断面図である。
【図5】 本発明の第2の実施例に係る移動案内装置の
概略を示す斜視図である。
【図6】 図5の裏面図である。
【図7】 本発明の第3の実施例に係る移動案内装置の
概略を示す斜視図である。
【図8】 図7のA−A断面図である。
【図9】 図7のB−B断面図である。
【図10】 本発明の第4の実施例に係る移動案内装置
の概略を示す斜視図である。
【図11】 図10のA−A断面図である。
【図12】 図10のB−B断面図である。
【図13】 微小デバイスの製造の流れを示す図であ
る。
【図14】 図13におけるウエハプロセスの詳細な流
れを示す図である。
【符号の説明】
1:定盤、1a:定盤面、2:固定ガイド、21、21
1:x方向固定ガイド、22、212:Y方向固定ガイ
ド、3:XY移動体、41:X方向駆動体、41a:駆
動部、41b,41c:案内受部、42:Y方向駆動
体、42a:駆動部、42b,42c:案内受部、5:
リニアモータ、511,512:X方向駆動、521,
522:Y方向駆動、611:X方向駆動体の垂直方向
空気静圧軸受け、612:X方向駆動体の横方向空気静
圧軸受け、621:Y方向駆動体の垂直方向空気静圧軸
受け、622:Y方向駆動体の横方向空気静圧軸受け、
631:XY移動体と定盤間の垂直方向空気静圧軸受
け、632:XY移動体とX移動体の横方向空気静圧軸
受け、633:XY移動体とY移動体の横方向空気静圧
軸受け、641:XY移動体とX方向駆動体間の横方向
空気静圧軸受け、642:XY移動体とX方向駆動体間
の垂直方向空気静圧軸受け、651:XY移動体とY方
向駆動体間の横方向空気静圧軸受け、642:XY移動
体とX方向駆動体間の垂直方向空気静圧軸受け、65
2:XY移動体とY方向駆動体間の垂直方向空気静圧軸
受け、711:X方向駆動体の垂直方向予圧機構、71
2:X方向駆動体の横方向予圧機構、721:Y方向駆
動体の垂直方向予圧機構、722:Y方向駆動体の横方
向予圧機構、731:XY移動体の垂直方向予圧機構、
732:XY移動体とX移動体の横方向予圧機構、73
3:XY移動体とY移動体の横方向予圧機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 B23Q 1/18 A (72)発明者 井上 充 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2F078 CA02 CA08 CB09 CB12 CB13 CB16 CC11 CC14 3C048 AA01 BC02 DD06 5F031 CA02 HA53 KA06 LA02 LA04 LA08 MA26 MA27 MA28 PA06 PA30 5F046 CC03 CC18 CC20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定盤上に固定され、第1の移動体の一端
    のみ及び第2の移動体の一端のみの横方向の案内を行う
    ガイドと、前記定盤上に配置され前記第1及び第2の移
    動体を駆動する少なくともそれぞれ1本のアクチュエー
    タとを有し、前記定盤には第3の移動体の上下方向の案
    内を行う定盤面を備え、該第3の移動体は前記第1及び
    第2の移動体の側面を横方向のガイドとして直交する2
    方向に移動することを特徴とする移動案内装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の移動体及び前記第2の移動体
    の上下方向の案内は前記定盤面で行うことを特徴とする
    請求項1に記載の移動案内装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2及び第3の移動体の案内
    は空気静圧軸受けにより行い、予圧は磁石あるいは真空
    により行い、前記第1及び第2の移動体の駆動はリニア
    モータで行うことを特徴とする請求項1または2に記載
    の移動案内装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の移動体の上下方向の案内を、
    前記第1及び第2の移動体の上下面でも行うことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の移動案内装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の移動体の一端の案内及び前記
    第2の移動体の一端の案内は定盤上に固定された全拘束
    タイプのガイドで行い、前記第1の移動体の他端の上下
    方向の案内及び前記第2の移動体の他端の上下方向の案
    内は前記定盤面で行うことを特徴とする請求項1、3ま
    たは4のいずれかに記載の移動案内装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の移動体の一端の案内及び前記
    第2の移動体の一端の案内は前記定盤上に固定された全
    拘束のガイドで行い、前記第1の移動体の他端の上下方
    向の案内及び前記第2の移動体の他端の上下方向の案内
    は前記定盤面及び前記定盤上に固定された固定ガイドで
    行うことを特徴とする請求項1、3または4のいずれか
    に記載の移動案内装置。
  7. 【請求項7】 第1の移動体の一端のみ及び第2の移動
    体の一端のみの横方向の案内は定盤上に固定されたガイ
    ドにより行い、前記第1及び第2の移動体の駆動は前記
    定盤に設けた定盤面に固定された少なくともそれぞれ1
    本のアクチュエータで行い、第3の移動体の上下方向の
    案内を前記定盤面で行い、該第3の移動体は前記第1及
    び第2の移動体の側面を横方向のガイドとして直交する
    2方向に移動することを特徴とする移動案内方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の移動体および前記第2の移動
    体の上下方向の案内は前記定盤面で行うことを特徴とす
    る請求項7に記載の移動案内方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6に記載の移動案内装置また
    は請求項7もしくは8に記載の移動案内方法のいずれか
    を用いたことを特徴とする露光装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の露光装置を用いてデ
    バイスを製造するデバイス製造方法。
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