JP2001284093A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

Info

Publication number
JP2001284093A
JP2001284093A JP2000099345A JP2000099345A JP2001284093A JP 2001284093 A JP2001284093 A JP 2001284093A JP 2000099345 A JP2000099345 A JP 2000099345A JP 2000099345 A JP2000099345 A JP 2000099345A JP 2001284093 A JP2001284093 A JP 2001284093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
converter
discharge lamp
circuit
output voltage
chopper circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000099345A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4239356B2 (ja
Inventor
Koji Yamashita
浩司 山下
Noriyuki Fukumori
律之 福盛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2000099345A priority Critical patent/JP4239356B2/ja
Publication of JP2001284093A publication Critical patent/JP2001284093A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4239356B2 publication Critical patent/JP4239356B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】調光状態への移行時にランプの立ち消えが生じ
にくく、しかも小型かつ低価格の放電灯点灯装置を提供
する。 【解決手段】交流電源ACを整流回路5で整流し、整流
回路5の出力電圧をチョッパ回路1により電圧変換す
る。また、チョッパ回路1の出力をチョッパ回路2の電
源としチョッパ回路2を通してランプLaに電力を供給
する。チョッパ回路1は制御回路3により出力電圧が可
変であり、チョッパ回路2は制御回路3によりランプL
aへの供給電力が制御可能になっている。制御回路3
は、ランプLaの光出力を所望値まで低下させるように
調光する際に、チョッパ回路1の出力電圧を変化させず
にランプLaからの光出力が所望値になるようにチョッ
パ回路2の出力を低下させた後、ランプLaの点灯状態
が安定してから、ランプLaからの光出力を所望値に保
つようにチョッパ回路1の出力電圧を低下させるととも
にチョッパ回路2の出力を上昇させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧ナトリウムラ
ンプやメタルハライドランプのような高圧放電灯を点灯
させる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、店舗照明、道路照明、工場照明、
競技場照明などにおいて、高圧ナトリウムランプやメタ
ルハライドランプのような高圧放電灯が広く使用されて
いる。この種の高圧放電灯を点灯させる放電灯点灯装置
としては、図7に示すような構成のものが主として採用
されている。
【0003】図7に示す回路では、商用電源のような交
流電源ACと高圧放電灯であるランプLaとの間に、安
定器としてのチョークコイルL11と、高圧発生用のオ
ートトランスT11との直列回路を挿入してある。交流
電源ACが接続される2つの端子TM1,TM2の間に
はコンデンサC11が接続され、チョークコイルL11
とコンデンサC11との直列回路には、2個のコンデン
サC12,C13の直列回路が並列接続される。また、
両コンデンサC12,C13の接続点とオートトランス
T11の中間タップとの間にはトリガ素子Q11が挿入
される。すなわち、コンデンサC11とチョークコイル
L11とからなる安定器回路10と、コンデンサC1
2,C13とオートトランスT11とトリガ素子Q11
とからなるイグナイタ11とを備える。
【0004】この構成では、交流電源ACを投入する
と、トリガ素子Q11のブレークオーバによりオートト
ランスT11の1次側(チョークコイルL11側の一端
と中間タップとの間の巻線)に電流が流れ、オートトラ
ンスT11の両端間に高電圧が発生する。つまり、交流
電源ACの電圧にオートトランスT11の両端の高電圧
が重畳された形でランプLaに高電圧が印加され、ラン
プLaが始動する。
【0005】ところで、トンネル照明などでは夜間には
節電のために高圧放電灯を調光点灯させることがある。
そこで、高圧放電灯を調光点灯させるために、図8に示
す回路構成が考えられている。この構成では安定器回路
10のチョークコイルL11とイグナイタ11のオート
トランスT11との間に調光用チョークL12を挿入
し、調光が不要であるときには調光用チョークL12の
両端間を短絡することができるようにスイッチ要素とし
てのリレー接点RY1を調光用チョークL11に並列接
続してある。しかるに、昼間にはリレー接点RY1をオ
ンにしておけば調光用チョークL12が機能しないから
図7に示した回路構成と同様に動作し、一方、夜間には
リレー接点RY1をオフにすればランプLaへの給電経
路にチョークコイルL11に加えて調光用チョークコイ
ルL12が挿入されることになってランプ電流が制限さ
れ、結果的にランプLaの光出力を全点灯状態(チョー
クコイルL11のみを挿入した点灯状態であって、一般
に定格点灯の状態)よりも低減することができる。
【0006】ところで、リレー接点RY1をオン状態か
らオフ状態に変化させることによって、全点灯状態から
調光状態に急激に変化させると、ランプLaの印加電圧
が全点灯状態よりも高くなる状態が一瞬生じることがあ
る。とくに、全点灯状態における光出力に対して調光状
態における光出力の比率を大きくする場合には、このよ
うな現象が生じやすいことが知られている。このよう
に、ランプ電圧が全点灯状態よりも急に高くなるとラン
プ電流が急に減少することで立ち消えを起こす場合があ
る。
【0007】そこで、全点灯状態から調光状態への移行
時における立ち消えを抑制するために、点灯装置1の2
次電圧(つまり、調光用チョークコイルL12、オート
トランスT11、ランプLaの直列回路に印加する電
圧)をあらかじめ高く設定しておくことが考えられてい
る。この種の構成としては、図9に示すように、チョー
クコイルL11に代えてリーケージトランスT10を用
いる構成が考えられている。図9において用いているリ
ーケージトランスT10は、1次側電圧が200Vであ
るとすれば、2次側電圧を240Vに昇圧するものであ
り、巻線のインダクタンスおよびリーケージインダクタ
ンスを用いてランプLaへの電流を限流する機能を有し
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した構成のように、安定器回路10においてリーケー
ジトランスT10を用いて昇圧すると、銅損および鉄損
が大きくなって回路損失が増加するという問題が生じ
る。また、リーケージトランスT10は通常のチョーク
コイルL11よりも大型かつ重量が大きく高価であるか
ら、リーケージトランスT10を採用する構成は、立ち
消えの問題を解決する手段として、必ずしも望ましいと
は言えないものである。
【0009】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、調光可能であって調光状態への移行
時にランプの立ち消えが生じにくく、しかもリーケージ
トランスを用いる場合よりも小型でありかつ低価格であ
る放電灯点灯装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、交流
電源を整流する整流回路と、整流回路の出力電圧を電圧
変換するとともに出力電圧が可変である第1のコンバー
タと、第1のコンバータの出力を電源とし放電灯への供
給電力が可変である第2のコンバータと、第1のコンバ
ータの出力電圧および第2のコンバータから放電灯への
供給電力を制御する制御回路とからなり、前記制御回路
では、放電灯の光出力を所望値まで低下させるように調
光する際に、第1のコンバータの出力電圧を変化させず
に放電灯からの光出力が所望値になるように第2のコン
バータから放電灯への供給電力を低下させた後、放電灯
の点灯状態が安定してから、放電灯からの光出力を前記
所望値に保つように第1のコンバータの出力電圧を低下
させるのに伴って第2のコンバータから放電灯への供給
電力を上昇させるものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記第1のコンバータが入力力率を改善する機能を
有し、前記制御回路では、第1のコンバータの出力電圧
の下限を入力力率が規定の水準以上に維持できる電圧と
し、第1のコンバータの出力電圧が前記下限以上である
間は第1のコンバータの出力電圧で調光し、第1のコン
バータの出力で何つが前記下限になる状態よりも深く調
光するときは第2のコンバータから放電灯への供給電力
を低下させるものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記制御回路では、調光に際して第1のコンバータ
の出力電圧を変化させずに放電灯からの光出力が所望値
になるように第2のコンバータから放電灯への供給電力
を低下させるのに先だって、第2のコンバータから放電
灯への供給電力を変化させずに第1のコンバータの出力
電圧を調光前よりも高く設定するものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記制御回路では、調光に際して調光の深さが所定
値を超えるときには、第1のコンバータの出力電圧を変
化させずに放電灯からの光出力が所望値になるように第
2のコンバータから放電灯への供給電力を低下させるの
に先だって、第2のコンバータから放電灯への供給電力
を変化させずに第1のコンバータの出力電圧を調光前よ
りも高く設定するものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、第1のコンバータおよび第2のコン
バータがそれぞれチョッパ回路であることを特徴とす
る。
【0015】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、第1のチョッパ回路が昇圧チョッパ回路であること
を特徴とする。
【0016】請求項7の発明は、請求項5または請求項
6の発明において、第2のチョッパ回路が降圧チョッパ
回路であることを特徴とする。
【0017】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
7の発明において、前記放電灯が高圧放電灯であること
を特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に本実施形態の全体構成をブ
ロック図として示す。図7に示した従来構成との主な相
違点は、チョークコイルL11、調光用チョークコイル
L12、イグナイタ11を構成するオートトランスT1
1などに代えて、2個のチョッパ回路1,2を順次接続
(カスケード接続)した、いわゆるアクティブツーコン
バータ方式であって安定器回路および調光用チョークコ
イルL12としての機能を実現している点にある。ま
た、ランプLaを直流点灯させるように構成してある。
ただし、本実施形態ではイグナイタ11の機能について
は要旨ではないから説明を省略してある。
【0019】しかして、本実施形態では商用電源のよう
な交流電源ACに端子TM1,TM2を介して整流回路
5を接続し、整流回路5から出力される脈流電圧をチョ
ッパ回路1に入力して直流−直流変換する。また、チョ
ッパ回路2はチョッパ回路1の出力を電源とし、高圧放
電灯であるランプLaへの供給電力(供給電流)を制御
する限流回路として機能する。つまり、チョッパ回路1
によりランプLaへの印加電圧が制御され、チョッパ回
路2によりランプLaへの供給電流が制御される。両チ
ョッパ回路1,2は制御回路3により出力が制御され
る。この制御回路3には、端子TM3,TM4を通して
外部から入力される調光信号(たとえば、パルス列)を
制御回路3で受付可能な形式に変換する変換回路4が接
続される。チョッパ回路1はランプLaの点灯状態を維
持するのに必要な電圧を出力し、チョッパ回路2はラン
プLaに供給する電力を制御する。後述するように、チ
ョッパ回路1,2にはスイッチング素子が設けられ、こ
れらのスイッチング素子は交流電源ACの電源周波数よ
りも十分に高い周波数でオンオフされるから、スイッチ
ング素子のオンオフで生じる高周波が電源ラインに漏洩
しないように、交流電源ACと整流回路5との間には図
示していない高周波阻止用のフィルタ回路を設ける。
【0020】各チョッパ回路1,2の構成について具体
例を示す。本実施形態では、図2のように、チョッパ回
路1として昇圧チョッパ回路を採用し、チョッパ回路2
として降圧チョッパ回路を採用している。整流回路5は
ダイオードブリッジからなる全波整流回路であって、チ
ョッパ回路1は、インダクタL1とスイッチング素子Q
1との直列回路を整流回路5の直流出力端間に接続し、
ダイオードD1と平滑コンデンサC1との直列回路をス
イッチング素子Q1の両端間に接続して構成してある。
スイッチング素子Q1はドライブ回路6を介して制御回
路3によりオンオフされる。ドライブ回路6は制御回路
3からの制御信号をMOSFETからなるスイッチング
素子Q1の制御に適した電圧信号に変換するものであ
る。ダイオードD1は整流回路5からインダクタL1を
通して平滑コンデンサC1を充電可能な極性に接続され
ている。つまり、整流回路5の出力に対して順方向に接
続されている。
【0021】一方、チョッパ回路2は、スイッチング素
子Q2とインダクタL2とコンデンサC3との直列回路
を平滑コンデンサC1の両端間に接続し、インダクタL
2とコンデンサC3との直列回路にダイオードD2を並
列接続し、さらにコンデンサC3とともにフィルタ回路
Fを構成するインダクタL3を設けた構成を有する。ダ
イオードD2は平滑コンデンサC1とスイッチング素子
Q2とダイオードD2との閉ループにおいて平滑コンデ
ンサC1からの放電電流を阻止する極性に接続されてい
る。また、フィルタ回路Fを構成するインダクタL3は
ランプLaとの直列回路がコンデンサC3の両端間に接
続される形になっている。つまり、フィルタ回路Fはロ
ーパスフィルタであって、チョッパ回路2からランプL
aへの高周波を阻止するように設けられている。スイッ
チング素子Q2はMOSFETからなり、ドライブ回路
7を介して制御回路3により制御される。ドライブ回路
7は制御回路3からの制御信号をスイッチング素子Q2
の制御に適した電圧信号に変換するものである。
【0022】しかるに、チョッパ回路1では、スイッチ
ング素子Q1をオンオフさせると、スイッチング素子Q
1のオン時にインダクタL1に蓄積されたエネルギが、
スイッチング素子Q1のオフ時にダイオードD1を介し
て放出され、整流回路5の出力にインダクタL1から放
出されるエネルギが重畳される形で平滑コンデンサC1
が充電され、平滑コンデンサC1の両端電圧を整流回路
5の出力電圧よりも昇圧することができる。また、チョ
ッパ回路2では、スイッチング素子Q2をオンオフさせ
ると、スイッチング素子Q2のオン時にインダクタL2
およびフィルタ回路Fを通してランプLaに電力を供給
し、スイッチング素子Q2のオフ時にはインダクタL2
およびフィルタ回路Fに蓄積されたエネルギをダイオー
ドD2を通してランプLaに放出させる。つまり、スイ
ッチング素子Q2のオンオフでランプLaへの電流を制
御する。なお、スイッチング素子Q1,Q2は、交流電
源ACの電源周波数よりも十分に高い周波数でオンオフ
される。この種の昇圧チョッパ回路および降圧チョッパ
回路の構成および動作は従来より知られているからここ
では詳述しない。
【0023】上述のように、2段のチョッパ回路1,2
を順次接続している場合には、初段のチョッパ回路1の
出力電圧を必要な電圧を確保しながらもできるだけ低く
設定しているほうが回路損失を低減することができる。
すなわち、チョッパ回路2において取り扱う電圧が高く
なるとスイッチング損失などが増加するから、チョッパ
回路1の出力電圧は低いほうが望ましい。しかしなが
ら、全点灯状態から調光点灯状態に移行させたときに
は、ランプLaの両端電圧は一時的に上昇した後、低下
する。
【0024】そこで、本実施形態では、各チョッパ回路
1,2を以下のように制御されるように制御回路3を構
成してある。すなわち、図3に示すように、時刻t1ま
ではランプLaを全点灯状態で点灯させており、時刻t
1において全点灯状態に対して50%に調光するように
調光信号が外部から入力されたとする。調光信号は変換
回路4を通して制御回路3に入力され、制御回路3では
ランプLaへの供給電力を全点灯状態から50%に低減
するように(つまり、光出力が全点灯状態の50%にな
るように)制御を開始する。調光信号が入力された時刻
t1の時点では、図3(a)のようにチョッパ回路1の
出力電圧は変化させることなく、図3(b)のようにチ
ョッパ回路2の出力のみを時間経過に伴って低減させる
ように制御する。チョッパ回路2の出力を低下させれば
ランプLaへの供給電力は減少するから、ランプLaの
光出力が低下する。調光信号が入力されてからランプL
aの光出力が50%に達するまでの時間T1は、ランプ
Laへの印加電圧に変化が生じてランプLaが過渡的に
不安定な状態となる期間よりも長く設定する。こうして
時間T1が経過した後の時刻t2からは、ランプLaの
調光状態を維持しながらもチョッパ回路1の出力電圧を
低減するために、チョッパ回路1の出力電圧を時間経過
に伴って低下させると同時にチョッパ回路2の出力を時
間経過に伴って上昇させる。つまり、チョッパ回路2の
出力を低下させてランプLaが50%調光された後に、
ランプLaが50%の調光状態を維持したままで、チョ
ッパ回路1の出力電圧の低下とチョッパ回路2の出力の
上昇とを同時に行う。こうして、チョッパ回路1の出力
電圧を所望の電圧まで引き下げ、チョッパ回路1の出力
電圧が所望電圧に到達した時刻t3以降は両チョッパ回
路1の出力電圧およびチョッパ回路2の出力を一定に保
つようにする。
【0025】チョッパ回路1,2を上述のように制御す
ることによって、ランプLaを調光状態に移行させる期
間であってランプLaが不安定である期間には、チョッ
パ回路1の出力電圧を引き下げることなくランプLaに
必要な点灯維持電圧を下げずに調光し、これによってラ
ンプLaの立ち消えを防止することができる。しかも、
ランプLaが安定した後にはチョッパ回路1の出力電圧
である点灯維持電圧を引き下げることで、回路全体とし
ての損失を低減することができる。
【0026】ところで、調光をより深くする場合、たと
えば50%よりもさらに深い25%に調光する場合に
は、図4に示すように制御する。図4において時刻t3
までの制御は図3に示した時刻t3までの制御と同様で
あって、この時点で50%に調光されているものとす
る。この時点でチョッパ回路1の出力電圧は全点灯状態
のときよりも低下しており、チョッパ回路2の出力は全
点灯状態のときの出力電圧程度に設定されている。ここ
で、時刻t3よりも後の時刻t4において変換回路4に
25%を指示する調光信号が入力されると、チョッパ回
路1の出力電圧は変化させずに、チョッパ回路2の出力
のみ時間経過に伴って低下させる。この場合にはチョッ
パ回路2の出力を低下させるのみでランプLaの光出力
を低下させ、ランプLaの過渡的状態を経過して安定点
灯に至る。
【0027】調光信号の指示に対してチョッパ回路1の
出力電圧を時刻t2のように変化させるか、時刻t4以
降のように変化させないようにするかは、チョッパ回路
1の能力に応じて設計される。すなわち、図4の時刻t
3以降はチョッパ回路1の能力が入力力率を所定水準
(この種の照明器具として規格などによって要求されて
いる水準)以上に維持できる限界である場合を示してお
り、このような場合にはチョッパ回路1の出力電圧を引
き下げると入力力率を所定水準に維持できなくなるか
ら、チョッパ回路1の出力電圧を低下させることなくチ
ョッパ回路2の出力のみを低下させてランプLaを調光
する。
【0028】以上説明したように、チョッパ回路1の出
力電圧を低下させても入力力率を所定水準に維持できる
範囲では、調光を開始した直後でランプLaが不安定で
ある期間には、チョッパ回路2の出力を一時的に引き下
げるがチョッパ回路1の出力電圧は維持して点灯維持電
圧を確保し、その後はチョッパ回路1の出力電圧を低下
させるのに伴ってチョッパ回路2の出力を上昇させて調
光状態を維持する。また、入力力率を所定水準に維持で
きる限界までチョッパ回路1の出力電圧を低下させても
調光信号により指示された深さまで調光できない場合に
は、チョッパ回路1の出力電圧を引き下げるとともに、
チョッパ回路2の出力も低下させて所望の深さまで調光
するのである。
【0029】このような動作によって、調光直後でのラ
ンプLaが不安定な状態では放電灯Laに必要な点灯維
持電圧を下げずに調光することで立ち消えを防止すると
ともに、入力力率を所定水準以上に保つことができ、ラ
ンプLaが安定に点灯している状態で点灯維持電圧を引
き下げて調光点灯させることにより、回路損失を少なく
することができるのである。
【0030】調光をより深くする場合の制御として、図
5に示す制御を採用してもよい。図5においても図4で
示した例と同様に、50%に調光されている状態から2
5%に調光する場合を例として説明する。つまり、時刻
t4以前の動作は図4に示した動作と同様であって、チ
ョッパ回路1の出力電圧は全点灯状態における電圧より
も低下しており、チョッパ回路2の出力は全点灯状態に
おける電圧程度に設定されているものとする。時刻t4
において25%に調光するように変換回路4に調光信号
が入力されると、制御回路3ではチョッパ回路1の出力
電圧を上昇させるように制御する。このときチョッパ回
路2の出力は変化させない。このようにチョッパ回路1
の出力電圧を上昇させることでランプLaは不安定にな
るが、電圧を上昇させてランプLaに高電圧を印加する
ことができるからランプLaが立ち消えすることはな
い。その後、時刻t5になるとチョッパ回路2の出力を
時間経過に伴って低下させてランプLaの光出力を調光
し、ランプLaの光出力が25%に到達すると、時刻t
6からはランプLaの光出力を一定に保つようにして、
チョッパ回路1の出力電圧を低下させるのに伴ってチョ
ッパ回路2の出力を上昇させる。こうして、チョッパ回
路1の出力電圧およびチョッパ回路2の出力が目標値に
達すると、その出力電圧を維持してランプLaの光出力
を全点灯状態に対して25%に維持する。
【0031】チョッパ回路1の出力電圧およびチョッパ
回路2の出力を図5に示すように制御すれば、ランプL
aの点灯維持電圧を一時的に上昇させるからランプLa
の立ち消えが確実に防止され、しかもランプLaが安定
した状態ではチョッパ回路1の出力電圧である点灯維持
電圧を引き下げるから、回路損失を少なくすることがで
きる。
【0032】上述した構成例では、チョッパ回路1とし
て昇圧チョッパ回路を用い、チョッパ回路2として降圧
チョッパ回路を用いているが、各チョッパ回路1,2の
構成についてはとくに制限はなく、チョッパ回路1は交
流電源ACからの入力力率を所定の水準以上に保つこと
が可能であって出力電圧が可変であればどのような回路
でもよく、チョッパ回路2も出力が可変であればどのよ
うな回路でもよい。たとえば、図6に示すように、入力
力率を高力率に維持するためにチョッパ回路1には昇圧
チョッパ回路を用いるとしても、チョッパ回路2には降
圧チョッパ回路以外の他のチョッパ回路(昇圧チョッパ
回路や極性反転チョッパ回路など)を用いることができ
る。あるいはまた、チョッパ回路1についても他のチョ
ッパ回路を用いるようにしてもよい。さらにまた、チョ
ッパ回路1,2に代えてフライバック型などのDC−D
Cコンバータを用いることも可能である。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、交流電源を整流する
整流回路と、整流回路の出力電圧を電圧変換するととも
に出力電圧が可変である第1のコンバータと、第1のコ
ンバータの出力を電源とし放電灯への供給電力が可変で
ある第2のコンバータと、第1のコンバータの出力電圧
および第2のコンバータから放電灯への供給電力を制御
する制御回路とからなり、前記制御回路では、放電灯の
光出力を所望値まで低下させるように調光する際に、第
1のコンバータの出力電圧を変化させずに放電灯からの
光出力が所望値になるように第2のコンバータから放電
灯への供給電力を低下させた後、放電灯の点灯状態が安
定してから、放電灯からの光出力を前記所望値に保つよ
うに第1のコンバータの出力電圧を低下させるのに伴っ
て第2のコンバータから放電灯への供給電力を上昇させ
るものであり、調光開始直後においては放電灯への印加
電圧を変化させず、高い電圧に維持することによって立
ち消えを防止することができ、しかも放電灯の不安定期
間が経過した後には第1のコンバータの出力電圧を引き
下げることによって回路損失を少なくすることができ
る。
【0034】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記第1のコンバータが入力力率を改善する機能を
有し、前記制御回路では、第1のコンバータの出力電圧
の下限を入力力率が規定の水準以上に維持できる電圧と
し、第1のコンバータの出力電圧が前記下限以上である
間は第1のコンバータの出力電圧で調光し、第1のコン
バータの出力で何つが前記下限になる状態よりも深く調
光するときは第2のコンバータから放電灯への供給電力
を低下させるものであり、第1のコンバータによって入
力力率を維持しながらも、第2のコンバータから放電灯
への供給電力を制御することによって、深い調光が可能
になる。
【0035】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記制御回路では、調光に際して第1のコンバータ
の出力電圧を変化させずに放電灯からの光出力が所望値
になるように第2のコンバータから放電灯への供給電力
を低下させるのに先だって、第2のコンバータから放電
灯への供給電力を変化させずに第1のコンバータの出力
電圧を調光前よりも高く設定するものであり、調光開始
直後に第1のコンバータの出力電圧を一時的に高くする
から、調光開始直後における放電灯の立ち消えを確実に
防止することができる。
【0036】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記制御回路では、調光に際して調光の深さが所定
値を超えるときには、第1のコンバータの出力電圧を変
化させずに放電灯からの光出力が所望値になるように第
2のコンバータから放電灯への供給電力を低下させるの
に先だって、第2のコンバータから放電灯への供給電力
を変化させずに第1のコンバータの出力電圧を調光前よ
りも高く設定するものであり、調光開始直後に第1のコ
ンバータの出力電圧を一時的に高くするから、調光開始
直後における放電灯の立ち消えを確実に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同上の回路図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上において調光を深くしたときの動作説明図
である。
【図5】同上において調光を深くしたときの他の動作の
動作説明図である。
【図6】同上の回路図である。
【図7】従来例を示す図である。
【図8】他の従来例を示す回路図である。
【図9】さらに他の従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 チョッパ回路 2 チョッパ回路 3 制御回路 5 整流回路 AC 交流電源 La ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA14 BA05 BB10 CA16 GB03 HA03 HB06 3K098 CC24 CC40 DD06 DD15 DD22 EE17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流する整流回路と、整流回
    路の出力電圧を電圧変換するとともに出力電圧が可変で
    ある第1のコンバータと、第1のコンバータの出力を電
    源とし放電灯への供給電力が可変である第2のコンバー
    タと、第1のコンバータの出力電圧および第2のコンバ
    ータから放電灯への供給電力を制御する制御回路とから
    なり、前記制御回路では、放電灯の光出力を所望値まで
    低下させるように調光する際に、第1のコンバータの出
    力電圧を変化させずに放電灯からの光出力が所望値にな
    るように第2のコンバータから放電灯への供給電力を低
    下させた後、放電灯の点灯状態が安定してから、放電灯
    からの光出力を前記所望値に保つように第1のコンバー
    タの出力電圧を低下させるのに伴って第2のコンバータ
    から放電灯への供給電力を上昇させることを特徴とする
    放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のコンバータが入力力率を改善
    する機能を有し、前記制御回路では、第1のコンバータ
    の出力電圧の下限を入力力率が規定の水準以上に維持で
    きる電圧とし、第1のコンバータの出力電圧が前記下限
    以上である間は第1のコンバータの出力電圧で調光し、
    第1のコンバータの出力で何つが前記下限になる状態よ
    りも深く調光するときは第2のコンバータから放電灯へ
    の供給電力を低下させることを特徴とする請求項1記載
    の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路では、調光に際して第1の
    コンバータの出力電圧を変化させずに放電灯からの光出
    力が所望値になるように第2のコンバータから放電灯へ
    の供給電力を低下させるのに先だって、第2のコンバー
    タから放電灯への供給電力を変化させずに第1のコンバ
    ータの出力電圧を調光前よりも高く設定することを特徴
    とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路では、調光に際して調光の
    深さが所定値を超えるときには、第1のコンバータの出
    力電圧を変化させずに放電灯からの光出力が所望値にな
    るように第2のコンバータから放電灯への供給電力を低
    下させるのに先だって、第2のコンバータから放電灯へ
    の供給電力を変化させずに第1のコンバータの出力電圧
    を調光前よりも高く設定することを特徴とする請求項1
    記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 第1のコンバータおよび第2のコンバー
    タがそれぞれチョッパ回路であることを特徴とする請求
    項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の放電灯点灯
    装置。
  6. 【請求項6】 第1のチョッパ回路が昇圧チョッパ回路
    であることを特徴とする請求項5記載の放電灯点灯装
    置。
  7. 【請求項7】 第2のチョッパ回路が降圧チョッパ回路
    であることを特徴とする請求項5または請求項6記載の
    放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記放電灯が高圧放電灯であることを特
    徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載
    の放電灯点灯装置。
JP2000099345A 2000-03-31 2000-03-31 放電灯点灯装置 Expired - Fee Related JP4239356B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000099345A JP4239356B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000099345A JP4239356B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 放電灯点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001284093A true JP2001284093A (ja) 2001-10-12
JP4239356B2 JP4239356B2 (ja) 2009-03-18

Family

ID=18613713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000099345A Expired - Fee Related JP4239356B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4239356B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007529872A (ja) * 2004-03-15 2007-10-25 カラー・キネティックス・インコーポレーテッド 電力制御方法および装置
JP2009240549A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Panasonic Corp 便座装置およびそれを備えるトイレ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007529872A (ja) * 2004-03-15 2007-10-25 カラー・キネティックス・インコーポレーテッド 電力制御方法および装置
JP2011188738A (ja) * 2004-03-15 2011-09-22 Philips Solid-State Lighting Solutions Inc 電力制御方法および装置
JP2009240549A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Panasonic Corp 便座装置およびそれを備えるトイレ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4239356B2 (ja) 2009-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5416387A (en) Single stage, high power factor, gas discharge lamp ballast
EP2079285A1 (en) High voltage discharge lamp lighting apparatus and illuminating equipment
US9119274B2 (en) Resonant converter control
US20110298383A1 (en) Electronic operating device for a gas discharge lamp
WO2001067828A1 (fr) Procede et circuit de separations de signaux y-c
JPH0723076B2 (ja) 車輌用高圧放電灯の点灯回路
JP3470529B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP4239356B2 (ja) 放電灯点灯装置
KR100932143B1 (ko) 가스 방전 램프 구동 방법과 장치 및 다운컨버터 디바이스
WO2003059022A1 (en) Circuit for a gas-discharge lamp
US20100253234A1 (en) Power supply having an auxiliary power stage for sustaining sufficient post ignition current in a dc lamp
JP3261142B2 (ja) 放電灯点灯装置
Kwok et al. General study for design the HID ballasts
US20070164685A1 (en) Discharge lamp lighting apparatus
JP4258948B2 (ja) 放電灯点灯装置
KR100879710B1 (ko) 메탈할라이드 램프용 전자식 안정기
Lee et al. Design and analysis of automotive HID lamp ballast system using auxiliary winding
Menke et al. Comparison of self-oscillating electronic ballasts dimming methods with power factor correction for fluorescent lamps
JP3180353B2 (ja) 放電灯点灯装置
KR100744795B1 (ko) 안정기
JP4239355B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2009199876A (ja) 放電灯点灯装置及びこの放電灯点灯装置を備える照明器具
JP2009146828A (ja) 昇降圧型電力調整回路および放電ランプ点灯装置
JP4543769B2 (ja) 調光用放電灯点灯装置及び照明装置
KR200177679Y1 (ko) 형광등용 전자식 안정기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070213

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A521 Written amendment

Effective date: 20081104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20081202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081215

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees