JP2001283999A - ケーブルコネクタ及びそのインピーダンス調整方法 - Google Patents
ケーブルコネクタ及びそのインピーダンス調整方法Info
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Abstract
らインピーダンスを簡単に調整することができる。 【解決手段】 端子21の外周に誘電体22が装着さ
れ、この誘電体22が外導体シェル23に嵌め込まれて
構成されるコネクタにおいて、必要に応じて、導電性を
有するU字形のアダプタ24を、誘電体22の外周に取
付ける(端子21と外導体シェル23の断面比を変え
る)ことによってインピーダンスを調整するようにし
た。
Description
軸線の接続に用いられるケーブルコネクタに関するもの
である。
例にとって従来の技術を説明する。
タ(ここでは断面四角形の角形コネクタを示す)Aは、
配線基板1に接続される内導体端子(雄端子)2の外周
に誘電体3を装着するとともに、この誘電体3を外導体
シェル4に嵌め込んで構成され、雄端子2がワイヤ側コ
ネクタBの内導体端子(雌端子)5に、外導体シェル4
が同じく外導体端子6にそれぞれ差し込まれて接続され
る。
雌端子5と外導体端子6との間に設けられた誘電体、8
はケーブルCの内導体、9は中間絶縁体、10は外導
体、11は外被、図10中の12は両コネクタA,Bの
接続部分を覆うコネクタハウジングである。
伝送路の周波数が比較的低い場合は問題ないが数GHz
以上の高周波帯域で使用される場合、コネクタ自身のイ
ンピーダンスが伝送路のそれに整合していないと、図1
1に示すように信号の反射等によってVSWR(電圧定
在波比)が高くなり、伝送ロスが生じる。このため、コ
ネクタのインピーダンスを調整して伝送路とのインピー
ダンス整合をとる必要がある。
同じ誘電体を使う場合、図12(イ)(ロ)に示す内導
体端子2と外導体シェル4の断面比X=D/d(dは端
子2の断面での外寸、Dは外導体シェル4の断面での内
寸)によって決まり、この断面比Xが小さいほどインピ
ーダンスが小さくなる。(なお、正確には、コネクタ全
体のインピーダンスは、端子2及び外導体シェル4の各
部分の断面寸法比によって決まるインピーダンスのトー
タルによって求められる。)
ーダンスを小さくしたい場合、 D=一定としてdを大きくする d=一定としてDを小さくする のいずれかの方法をとることができる。
を実施する手段として、図13に示すように端子2を箱
構造にして断面を大きくし、の方法を実施する手段と
して、図14に示すように誘電体3の断面を小さくする
一方、外導体シェル4を、誘電体3に合う小径部4aを
備えた段付きの筒状に形成することが考えられる。
または外導体シェル4の構造が複雑となり、とくに図1
4の手段によると安価な板材での製作が困難となる等の
問題があり、得策でない。
でのインピーダンス整合を考慮してコネクタAを設計し
ているが、それより高い周波数に対応するコネクタが必
要となった場合は新規のものを設計し直す必要があっ
た。
を共通部品としながらインピーダンスを簡単に調整する
ことができるケーブルコネクタ及びそのインピーダンス
調整方法を提供するものである。
ルコネクタのインピーダンス調整方法)は、端子の外周
に誘電体が装着され、この誘電体が外導体内に嵌め込ま
れるケーブルコネクタのインピーダンスを調整する方法
であって、導電性を有するアダプタを上記外導体に対し
て電気的に接続された状態で誘電体と外導体との間に取
付けることにより、上記端子と外導体の断面比を変えて
インピーダンスを調整するものである。
端子の外周に誘電体が装着され、この誘電体が外導体内
に嵌め込まれるケーブルコネクタにおいて、上記端子と
外導体の断面比を変えてコネクタのインピーダンスを調
整するための導電性を有するアダプタを、上記外導体に
対して電気的に接続された状態で上記誘電体と外導体と
の間に取付け得るように構成したものである。
て、誘電体の外周に、外導体との間にアダプタを収容し
うる隙間を形成するスペーサとしての凸部を設けたもの
である。
成において、U字形のアダプタを誘電体に外周側から嵌
め込んで装着し得るように構成したものである。
て、アダプタの外周に、外導体に弾性的に接触してアダ
プタと外導体とを電気的に接続する弾性接触部を設けた
ものである。
成において、導電性金属箔の外周に熱収縮性のチューブ
を取付けてアダプタを構成し、このアダプタを誘電体の
外周に嵌め込んだ状態で上記チューブを熱収縮させるこ
とによってアダプタを誘電体の外周に取付けるように構
成し、かつ、このアダプタの金属箔と外導体とを電気的
に接続する電気接続手段を具備するものである。
て、電気接続手段として、バネ性を備えたクリップをア
ダプタの金属箔と外導体とに跨って装着するように構成
したものである。
て、電気接続手段として、アダプタに、金属箔をアダプ
タ外周側に一部露出させて導電部を形成する一方、外導
体に、アダプタ挿入状態で上記導電部に接触する接触片
を設けたものである。
電体と外導体との間に取付けることによってインピーダ
ンスを調整することができる。このため、周波数帯域に
応じてインピーダンスを簡単に調整することができる。
外導体の構造を、得ようとするインピーダンスに応じて
変更する必要がなく、これらが共通部品ですむ。
の必要性が高い雄側コネクタ(たとえば従来技術の項で
例示した基板用コネクタ)において有用となる。
を装着しない状態でも凸部によって誘電体を外導体内に
適正な状態で嵌め込むことができるとともに、このとき
別のスペーサ部品を挿入する面倒がない。
加するだけの最小限ですむため、これらの製作も簡単で
すむ。
形のアダプタを誘電体に外周側から嵌め込むため、アダ
プタをワンタッチで簡単に取付けることができる。
いる構成によると、アダプタを誘電体の外周に実質的に
一体部品として強固に装着することができる。
用いる請求項7の構成によると、アダプタ側に電気接続
のための余分な加工が不要となる。
ダプタと外導体を接触片と導電部によって自動的に接続
できるため、接続のための別部品も別操作も不要とな
る。
よって説明する。
せて基板用角形コネクタを適用対象として例にとってい
る。
し込まれる誘電体、23はこの誘電体22が嵌め込まれ
る外導体シェルで、コネクタDは基本的にはこれらによ
って構成され、伝送路に合わせてインピーダンスを小さ
くしたいときにアダプタ24が付加される。
導電性樹脂)によって図示のようにU字形の板状に形成
され、誘電体22の外周に、外周側(上側)から嵌め込
まれて装着される。
ダプタ装着状態で外導体シェル23に嵌め込まれたとき
に、アダプタ外周面が外導体シェル23の内周面にほぼ
密着するようにその断面形状及びサイズが設定されてい
る。
ダプタ24が装着されていないときには、誘電体22の
外周面と外導体シェル23の内周面との間にアダプタ2
4を収容し得る隙間(空気層)αが形成されるように、
誘電体22の断面形状とサイズが設定されている。
周に亘って角鍔状に突出する凸部22a、他端部の四隅
角部に外周側に部分的に突出する凸部22bがそれぞれ
一体に設けられ、図3(ロ)に示すアダプタ非装着状態
でこれら凸部22a,22bが外導体シェル23の内面
に当接してスペーサ機能を果たすことにより、誘電体2
2がシェル23内に隙間αを置いて保持されるように構
成されている。
に、バネ性を備えた弾性接触部24aが外向きに湾曲状
に突出して設けられ、この弾性接触部24aが外導体シ
ェル23の内面に弾性的に接触することにより、アダプ
タ24と外導体シェル23とが電気的に接続される。
する突起22cが設けられ、図3(イ)に示すようにア
ダプタ24を誘電体22に装着した状態で弾性接触部2
4aがこの突起22cに係合する。これにより、アダプ
タ24が誘電体22に各方向に抜け止めされる。
いし、他の抜け止め構造に変更してもよい。また、図示
しないが、通常、外導体シェル23に対して誘電体22
を抜け止めする手段(たとえば誘電体22の外周面に突
起、外導体シェル23にこれに係止する突片)が設けら
れる。
相対向する周面で十分、電気的に接続される場合には弾
性接触部24aは必ずしも設けなくてもよい。
すように必要に応じてアダプタ24を誘電体22の外周
(誘電体22と外導体シェル23との間の隙間α)に取
付けることによってインピーダンスを調整することがで
きる。
は、図12で説明した外導体シェル4(23)と誘電体
3(22)の断面比(X=D/d)が実質的に小さくな
ってインピーダンスが小さくなり、アダプタ非装着状態
では断面比が大きくなってインピーダンスが大きくな
る。
帯域で使用する場合(とくにインピーダンス調整の必要
がない場合)は図3(ロ)のアダプタ24無しの状態と
し、高周波数帯域で使用するために伝送路に合わせてイ
ンピーダンスを小さくする必要がある場合はアダプタ2
4を取付ければよい。
端子21、誘電体22、外導体シェル23の各部品を、
異なる周波数帯域を通じて共通のものとして扱うことが
できる。
スペーサとしての凸部22a,22bを追加するだけの
最小限ですむため、これらの製作も簡単ですむ。
する。
箔25の外周に熱収縮チューブ26を取付けてアダプタ
27となし、このアダプタ27を誘電体22の外周には
め込んだ状態で加熱し、チューブ26を熱収縮させてア
ダプタ27全体を誘電体22に一体化させる構成をとっ
ている。
電気的に接続する電気接続手段として、図4〜図6に示
す第2実施形態ではバネ性を有する導電性のクリップ2
8を金属箔25の内面と外導体シェル23の外面とに跨
って取付けるようにしている。
電気接続状態を安定させるために、外導体シェル23に
クリップ23の先端部が嵌まり込む係合穴29を設けて
いる。
プタ27のチューブ26を一部切り欠いて金属箔25を
露出させることにより導電部25aを形成し、外導体シ
ェル23に設けた弾性接触片30をこの導電部25aに
弾性的に接触させることによって金属箔25と外導体シ
ェル23を電気的に接続する構成をとっている。
導体シェル23の側壁一部を板バネ状に切り起こして形
成してもよいし、シェル側壁内面に板バネ材を取付けて
形成してもよい。また、接触片30は、導電部25aに
自動的にかつ確実に接触すればよく、この機能を果たし
得るものであれば必ずしも弾性を持たせる必要はない。
ダプタ27を誘電体外周に実質的に一体部品として強固
に装着することができる。
誘電体22に対し上からではなく横または下から嵌め込
むようにしてもよい。
状に形成し、誘電体22に長さ方向から嵌め込むように
してもよい。この場合、誘電体22のスペーサとしての
両側凸部22a,22bの少なくとも一方は省略する必
要があるため、アダプタ非装着時にこれに代わるスペー
サ部材を付加する必要がある。
式限らず、複数の板状ピースを誘電体外周に装着する構
成をとってもよい。
面四角形の角形コネクタに限らず、断面円形の丸形コネ
クタにも適用することができる。
整の必要性の高い雄側コネクタ(基板用コネクタ)に好
適であるが、図9,10中に示す雌側コネクタ(ワイヤ
用コネクタ)Cについても適用可能である。
に応じてアダプタを誘電体と外導体との間に取付けるこ
とによってインピーダンスを調整するようにしたから、
周波数帯域に応じてインピーダンスを簡単に調整するこ
とができる。
外導体の構造を、得ようとするインピーダンスに応じて
変更する必要がなく、これらが共通部品ですむ。
を装着しない状態でも凸部によって誘電体を外導体内に
適正な状態で嵌め込むことができるとともに、このとき
別のスペーサ部品を挿入する面倒がない。
加するだけの最小限ですむため、これらの製作も簡単で
すむ。
形のアダプタを誘電体に外周側から嵌め込むため、アダ
プタをワンタッチで簡単に取付けることができる。
箔の外周に熱収縮チューブを取付けてアダプタを構成し
たから、アダプタを誘電体の外周に実質的に一体部品と
して強固に装着することができる。
用いる請求項7の発明によると、アダプタ側に電気接続
のための余分な加工が不要となる。
ダプタと外導体を接触片と導電部によって自動的に接続
できるため、接続のための別部品も別操作も不要とな
る。
斜視図である。
た状態、(ロ)はアダプタを装着しない状態の図2のI
II−III線に沿う拡大断面図である。
子、誘電体、アダプタの分解斜視図である。
態の斜視図である。
相当図である。
もに示す断面図である。
SWR)の関係を示す図である。
関係を説明するための図で、(イ)は断面比が小さい場
合、(ロ)は大きい場合をそれぞれ示す断面図である。
段として端子を箱形構造にした場合の分解斜視図であ
る。
にした場合の分解斜視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 端子の外周に誘電体が装着され、この誘
電体が外導体内に嵌め込まれるケーブルコネクタのイン
ピーダンスを調整する方法であって、導電性を有するア
ダプタを上記外導体に対して電気的に接続された状態で
誘電体と外導体との間に取付けることにより、上記端子
と外導体の断面比を変えてインピーダンスを調整するこ
とを特徴とするケーブルコネクタのインピーダンス調整
方法。 - 【請求項2】 端子の外周に誘電体が装着され、この誘
電体が外導体内に嵌め込まれるケーブルコネクタにおい
て、上記端子と外導体の断面比を変えてコネクタのイン
ピーダンスを調整するための導電性を有するアダプタ
を、上記外導体に対して電気的に接続された状態で上記
誘電体と外導体との間に取付け得るように構成したこと
を特徴とするケーブルコネクタ。 - 【請求項3】 誘電体の外周に、外導体との間にアダプ
タを収容しうる隙間を形成するスペーサとしての凸部を
設けたことを特徴とする請求項2記載のケーブルコネク
タ。 - 【請求項4】 U字形のアダプタを誘電体に外周側から
嵌め込んで装着し得るように構成したことを特徴とする
請求項2または3記載のケーブルコネクタ。 - 【請求項5】 アダプタの外周に、外導体に弾性的に接
触してアダプタと外導体とを電気的に接続する弾性接触
部を設けたことを特徴とする請求項4記載のケーブルコ
ネクタ。 - 【請求項6】 請求項2または3記載のケーブルコネク
タにおいて、導電性金属箔の外周に熱収縮性のチューブ
を取付けてアダプタを構成し、このアダプタを誘電体の
外周に嵌め込んだ状態で上記チューブを熱収縮させるこ
とによってアダプタを誘電体の外周に取付けるように構
成し、かつ、このアダプタの金属箔と外導体とを電気的
に接続する電気接続手段を具備することを特徴とするケ
ーブルコネクタ。 - 【請求項7】 電気接続手段として、バネ性を備えたク
リップをアダプタの金属箔と外導体とに跨って装着する
ように構成したことを特徴とする請求項6記載のケーブ
ルコネクタ。 - 【請求項8】 電気接続手段として、アダプタに、金属
箔をアダプタ外周側に一部露出させて導電部を形成する
一方、外導体に、アダプタ挿入状態で上記導電部に接触
する接触片を設けたことを特徴とする請求項6記載のケ
ーブルコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000100382A JP3712590B2 (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | ケーブルコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000100382A JP3712590B2 (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | ケーブルコネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001283999A true JP2001283999A (ja) | 2001-10-12 |
JP3712590B2 JP3712590B2 (ja) | 2005-11-02 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7204715B2 (en) | 2003-07-17 | 2007-04-17 | J.S.T. Mfg. Co., Ltd. | Coaxial connector |
JP2011009111A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Yazaki Corp | 同軸ケーブル用コネクタ |
DE102016210044A1 (de) | 2015-06-12 | 2016-12-15 | Yazaki Corporation | Verbinder und Verfahren zum Fertigen eines Verbinders |
WO2024094020A1 (zh) * | 2022-10-31 | 2024-05-10 | 常州捷翼汽车零部件有限公司 | 一种连接器组件及射频连接器 |
WO2024094023A1 (zh) * | 2022-10-31 | 2024-05-10 | 常州捷翼汽车零部件有限公司 | 一种屏蔽端子组件及射频连接器 |
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2000
- 2000-04-03 JP JP2000100382A patent/JP3712590B2/ja not_active Expired - Fee Related
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DE102016210044A1 (de) | 2015-06-12 | 2016-12-15 | Yazaki Corporation | Verbinder und Verfahren zum Fertigen eines Verbinders |
US9865970B2 (en) | 2015-06-12 | 2018-01-09 | Yazaki Corporation | Connector and manufacturing method of connector |
WO2024094020A1 (zh) * | 2022-10-31 | 2024-05-10 | 常州捷翼汽车零部件有限公司 | 一种连接器组件及射频连接器 |
WO2024094023A1 (zh) * | 2022-10-31 | 2024-05-10 | 常州捷翼汽车零部件有限公司 | 一种屏蔽端子组件及射频连接器 |
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