JP2001283448A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP2001283448A
JP2001283448A JP2000094044A JP2000094044A JP2001283448A JP 2001283448 A JP2001283448 A JP 2001283448A JP 2000094044 A JP2000094044 A JP 2000094044A JP 2000094044 A JP2000094044 A JP 2000094044A JP 2001283448 A JP2001283448 A JP 2001283448A
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collimator lens
recording
movable unit
track
information recording
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JP2000094044A
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English (en)
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Osamu Nakano
治 中野
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成で、記録/再生スポットを所望の
記録層へ短時間で移動できる情報記録再生装置を提供す
る。 【解決手段】 深さ方向にガイドトラック層2と複数の
記録層6とを有する情報記録媒体1に、対物レンズ18
を経て第1の光ビーム10をガイドトラック層2に集光
させると共に、第2の光ビーム20を所望の記録層6に
集光させて情報を光学的に記録および/または再生する
ようにした情報記録再生装置において、対物レンズ18
を有し、情報記録媒体1のトラックを横切る方向に移動
可能な可動ユニット30と、可動ユニット30から分離
して第1の光ビーム10の光路中に光軸方向に移動可能
に配置したコリメータレンズ15と、コリメータレンズ
15を駆動するコリメータレンズ駆動手段と、可動ユニ
ット30を複数のトラックにまたがって移動させるシー
ク時に、コリメータレンズ駆動手段の動作を制御する制
御手段とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、深さ方向にガイド
トラック層と複数の記録層とを有する情報記録媒体に対
して情報の記録および/または再生を行なう情報記録再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の情報記録再生装置として、例え
ば特開平4−301226号公報に記載されているもの
がある。この情報記録再生装置は、対物レンズに近い側
にガイドトラック層を、対物レンズから離れる側に複数
の記録層を有する情報記録媒体に対してガイド用光源と
記録再生用の走査用光源とを用いて情報の記録/再生を
行なうもので、ガイド用光源からのガイドビームはガイ
ド用コリメータレンズで平行光束に変換した後、ビーム
結合素子、ガルバノミラーおよび対物レンズを経て情報
記録媒体のガイドトラック層に集光させている。また、
走査用光源からの走査ビームは、走査用コリメータレン
ズで平行光束に変換した後、光軸方向偏移器により収束
度、発散度を調整して上記ビーム結合素子でガイドビー
ムと結合し、上記ガルバノミラーおよび対物レンズを経
て情報記録媒体の所望の深さの記録層に集光させるよう
にしている。
【0003】このようにして、情報の記録においては、
ガイドビームをガイドトラック層に集光させ、その戻り
光に基づいてフォーカス制御およびトラッキング制御を
行なうと共に、対物レンズに入射する走査ビームの平行
度を光軸方向偏移器で制御しながら、走査ビームを所望
の深さの記録層に集光させて情報を記録し、また所望の
深さの記録層に記録されている情報の再生や消去におい
ては、走査ビームを所望の深さの記録層に集光させ、そ
の戻り光に基づいてフォーカス制御およびトラッキング
制御を行いながら、情報を再生あるいは消去するように
している。
【0004】なお、深さ方向にガイドトラック層と複数
の記録層とを有する情報記録媒体としては、例えばフォ
トポリマ、フォトリフラクティブ結晶、フォトクロミッ
ク材料等を記録媒質として用いるものが知られている。
この情報記録媒体は、各記録層にフォーカスおよびトラ
ッキング用のウォブルマークが形成されており、このウ
ォブルマークを使ってフォーカスエラー信号およびトラ
ックエラー信号を生成することで、対応する記録層に対
してフォーカス制御およびトラッキング制御を行うこと
ができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した情
報記録再生装置では、情報記録媒体の所望の深さ位置に
ある記録層の所望のトラックに対して情報の記録再生を
行うため、ガイドビームスポットおよび走査ビームスポ
ットをトラックを横切る方向に移動させる必要があると
共に、走査ビームスポットを深さ方向に移動させる必要
がある。このため、情報記録媒体のガイドトラック層に
はトラック番地が予めフォーマットされていると共に、
各記録層には層番地とトラック番地とが予めフォーマッ
トされている。
【0006】しかし、走査ビームスポットを所望の記録
層の所望のトラックに移動させるシーク動作において
は、ガイドビームスポットでトラック番地を確認できる
が、層番地は走査ビームスポットで確認する必要がある
ため、移動後に記録層の層番地を見失うと、再び層シー
クを行わなければならなくなり、目的の位置へ到達する
時間(シーク時間)が長くかかってしまうと言う問題が
ある。
【0007】特に、可動部に対物レンズと、それを駆動
するアクチュエータと、対物レンズに光束を導く反射ミ
ラーとを設け、光源や光検出器等の他の光学素子を固定
部に設けることで、可動部の重量を軽くして高速シーク
を可能とした分離光学系を採用する情報記録再生装置で
は、可動部に入射する固定部からの光束が発散光あるい
は収束光の状態にあるときにシーク動作を行うと、情報
記録媒体上の走査ビームスポットの位置が深さ方向に移
動してしまうため、シーク後の記録層の番地が直ちに読
み出せず、シークに時間がかかることになる。
【0008】この問題は、ウォブルマークによるフォー
カスエラー信号が、シーク速度に対して十分な帯域を有
していないことに起因しているため、ウォブルマークの
数を増やして帯域を確保すれば解決できるが、このよう
にすると情報記録媒体のデータ領域が少なくなってしま
う。
【0009】これに対し、各記録層が反射面を有する相
変化媒体からなる情報記録媒体の場合には、各記録層か
らのフォーカスエラー信号の帯域は十分となるが、この
場合には走査ビームの平行度を調整する光軸方向偏移器
の帯域を上げる必要があるため、高価になるという問題
がある。
【0010】したがって、かかる点に鑑みてなされた本
発明の目的は、安価な構成で、記録/再生スポットを所
望の記録層へ短時間で移動できる情報記録再生装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に係る発明は、深さ方向にガイドトラック層と複数
の記録層とを有する情報記録媒体に、対物レンズを経て
第1の光ビームをガイドトラック層に集光させると共
に、第2の光ビームを所望の記録層に集光させて情報を
光学的に記録および/または再生するようにした情報記
録再生装置において、上記対物レンズを有し、上記情報
記録媒体のトラックを横切る方向に移動可能な可動ユニ
ットと、該可動ユニットから分離して上記第1の光ビー
ムまたは第2の光ビームの光路中に光軸方向に移動可能
に配置したコリメータレンズと、該コリメータレンズを
駆動するコリメータレンズ駆動手段と、上記可動ユニッ
トを複数のトラックにまたがって移動させるシーク時
に、上記コリメータレンズ駆動手段の動作を制御する制
御手段とを有することを特徴とするものである。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
情報記録再生装置において、上記制御手段は、上記コリ
メータレンズをその出射光が平行光となる基準位置へ移
動させるように、上記コリメータレンズ駆動手段の動作
を制御するよう構成したことを特徴とするものである。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
情報記録再生装置において、上記制御手段は、上記可動
ユニットの移動量と、予め設定した上記情報記録媒体に
対する上記第1の光ビームまたは第2の光ビームのフォ
ーカスオフセットの許容値に対応する上記可動ユニット
の移動許容範囲とを比較し、上記可動ユニットの移動量
が上記移動許容範囲を外れるときは上記コリメータレン
ズをその出射光が平行光となる基準位置へ移動させ、上
記可動ユニットの移動量が上記移動許容範囲内にあると
きは上記コリメータレンズをシーク開始前の位置を維持
するように、上記コリメータレンズ駆動手段の動作を制
御するよう構成したことを特徴とするものである。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項1に記載の
情報記録再生装置において、上記制御手段は、上記可動
ユニットの移動前後で上記第2の光ビームが同一記録層
に集光するための上記コリメータレンズの移動位置を演
算し、シーク中に上記演算した移動位置へ上記コリメー
タレンズを移動させるように、上記コリメータレンズ駆
動手段の動作を制御するよう構成したことを特徴とする
ものである。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項1に記載の
情報記録再生装置において、上記制御手段は、上記可動
ユニットの移動後に上記第2の光ビームが所望のトラッ
クおよび記録層に集光するための上記コリメータレンズ
の移動位置を演算し、シーク中に上記演算した移動位置
へ上記コリメータレンズを移動させるように、上記コリ
メータレンズ駆動手段の動作を制御するよう構成したこ
とを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1実
施の形態を示す光学系の全体の概略構成図である。図1
において、スピンドルモータ(図示せず)によって回転
駆動されるディスク状の情報記録媒体(以下、ディスク
と言う)1は、グルーブを有するガイドトラック層2
と、該ガイドトラック層2上に記録/再生用レーザ光の
吸収層3を介して設けられたフォトポリマ、フォトリフ
ラクティブ結晶、フォトクロミック材料等の記録媒質4
と、この記録媒質4の表面およびガイドトラック層2の
他方の面上にそれぞれ設けられた保護層5とを有し、記
録媒質4中の異なる深さ位置においてその屈折率や光吸
収率を変化させて情報を記録することにより、複数の記
録層6を形成するようになっている。本実施の形態で
は、かかるディスク1に、その記録媒質4側からフォー
カス制御およびトラッキング制御を行うためのガイド用
レーザ光(第1のビーム)10と、記録/再生用レーザ
光(第2のビーム)20とを照射して所望の記録層に対
して情報の記録/再生を行なう。なお、ガイド用レーザ
光10の波長は、記録/再生用レーザ光20の波長より
も長くする。
【0017】ガイド用レーザ光10は、光源ユニット1
1から出射させる。この光源ユニット11には、半導体
レーザ(第1の光源)12、光検出器13およびホログ
ラム14を設け、半導体レーザ12からホログラム14
を経てガイド用レーザ光10を出射させる。この光源ユ
ニット11からのガイド用レーザ光10は、コリメータ
レンズ15、ダイクロイックプリズム16および立ち上
げミラー17を経て、対物レンズ18によりディスク1
のガイドトラック層2上に集光させる。
【0018】また、ディスク1で反射されるガイド用レ
ーザ光10は、往路とは逆の経路をたどって、対物レン
ズ18、立ち上げミラー17、ダイクロイックプリズム
16およびコリメータレンズ15を経て光源ユニット1
1のホログラム14に入射させて回折させ、その回折光
を光検出器13で受光して、トラック番地を検出すると
共に、公知のビームサイズ法やフーコー法等によりフォ
ーカスエラー信号を検出し、プッシュプル法等によりト
ラックエラー信号を検出する。
【0019】一方、記録/再生用レーザ光20は、半導
体レーザ(第2の光源)21から出射させる。この半導
体レーザ21から出射したレーザ光は、コリメータレン
ズ22で平行光に変換して偏光ビームスプリッタ23に
P偏光で入射させ、該偏光ビームスプリッタ23を透過
するレーザ光を1/4波長板24を経てダイクロイック
プリズム16に入射させて、該ダイクロイックプリズム
16で反射させて上記ガイド用レーザ光10と共通の光
路に導き、この共通光路に導かれた記録/再生用レーザ
光20を立ち上げミラー17を経て対物レンズ18によ
りディスク1の所望の記録層6の情報トラック上に集光
させる。
【0020】また、ディスク1で反射される記録/再生
用レーザ光20は、往路とは逆の経路をたどって、対物
レンズ18、立ち上げミラー17、ダイクロイックプリ
ズム16および1/4波長板24を経て偏光ビームスプ
リッタ23に入射させる。ここで、偏光ビームスプリッ
タ23に入射するディスク1からの反射光は、往路と復
路とで1/4波長板24を透過するのでS偏光となり、
偏光ビームスプリッタ23で反射される。この偏光ビー
ムスプリッタ23で反射されるレーザ光は、検出レンズ
25で集光して光検出器26で受光し、その出力に基づ
いて記録層の層番地およびトラック番地を検出すると共
に、記録層に予め付されたフォーカスおよびトラッキン
グ用のウォブルマークの信号からフォーカスエラー信号
およびトラックエラー信号を検出し、さらに記録層に記
録されている情報信号を検出する。
【0021】対物レンズ18は、公知の一軸のアクチュ
エータによって光軸方向に移動可能に支持する。これら
対物レンズ18およびそのアクチュエータは、立ち上げ
ミラー17とともに可動ユニット30に設け、他の構成
素子は固定ユニットに設けて、可動ユニット30を移動
手段、例えばボイスコイルモータ(VCM)により、デ
ィスク1の半径方向に広帯域で移動可能として、シーク
動作およびトラッキング制御を行なうようにする。
【0022】また、固定ユニットに設けられるコリメー
タレンズ15は、後述する公知の一軸のアクチュエータ
により光軸方向に駆動可能に支持すると共に、そのコリ
メータレンズ15の光軸方向の位置を位置検出器28で
検出するようにする。
【0023】本実施の形態では、可動ユニット30内の
対物レンズ18と固定ユニット内のコリメータレンズ1
5との間の光路長Lを、可動ユニット30がディスク内
周部に位置するときは93mm、ディスク外周部に位置
するときは60mmとする。また、半導体レーザ12か
ら出射するガイド用レーザ光10の波長を780nm、
コリメータレンズ15の焦点距離を12mm、半導体レ
ーザ21から出射する記録/再生用レーザ光20の波長
を650nm、コリメータレンズ22の焦点距離を12
mmとし、対物レンズ18は、低分散の例えばアッベ数
24のFDS90を用いて、焦点距離2.6mm、開口
数0.52、色収差0.295μm/nm(空気換算
長)に設計する。
【0024】この場合、対物レンズ18にガイド用レー
ザ光10および記録/再生用レーザ光20を平行光で入
射させると、ガイド用レーザ光10は、記録/再生用レ
ーザ光20の集光位置から、対物レンズ18から離れた
位置へ集光し、その距離Dは、ディスク1の屈折率を
1.57とすると、D=0.295×(780−65
0)×1.57≒60(μm)、となる。
【0025】そこで、本実施の形態では、ディスク1の
ガイドトラック層2から対物レンズ18側へ60±50
(μm)の深さ領域にある所望の記録層6の所望のトラ
ックに記録/再生用レーザ光20が集光し、ガイドトラ
ック層2にガイド用レーザ光10が集光するように、対
物レンズ18およびコリメータレンズ15を光軸方向へ
移動させると共に、対物レンズ18を含む可動ユニット
30をディスク半径方向へ移動させて、フォーカス制御
およびトラック制御を行いながら情報を記録/再生す
る。
【0026】図2は、図1に示す情報記録再生装置の制
御回路の要部の構成を示すブロック図である。この制御
回路は、コリメータレンズ15を光軸方向に駆動するコ
リメータレンズアクチュエータ35、対物レンズ18を
光軸方向に駆動する対物レンズアクチュエータ36、可
動ユニット30をディスク1の半径方向に駆動するVC
M37の動作を制御するもので、シーケンス上の各種条
件やテーブルを記憶する記憶手段(例えば、EPRO
M)41、全体の動作を制御するコントローラ42、位
置検出器28の出力を受けてコリメータレンズ15の光
軸方向の位置を検出するコリメータレンズ位置検出回路
43、光検出器26の出力を受けて記録層の層番地およ
びトラック番地を検出すると共にフォーカスエラーおよ
びトラックエラーを検出する記録/再生用信号処理回路
44、この記録/再生用信号処理回路44からのフォー
カスエラー信号を受けてコリメータレンズ15のフォー
カスオフセット補正値を演算するフォーカスオフセット
補正値演算回路45、このフォーカスオフセット補正値
をスイッチ46を経て入力すると共にコントローラ42
からのコリメータレンズ15の目標位置指示信号を入力
する加算回路47、この加算回路47の出力からコリメ
ータレンズ位置検出回路43の出力を減算する減算回路
48、この減算回路48の出力を位相補償回路49およ
びスイッチ50を経て入力するコリメータレンズアクチ
ュエータ駆動用のドライバ51を有している。
【0027】また、制御回路は、光検出器13の出力を
受けてガイドトラック層のトラック番地を検出すると共
にフォーカスエラーおよびトラックエラーを検出するガ
イド用信号処理回路55、このガイド用信号処理回路5
5からのフォーカスエラー信号を位相補償回路56およ
びスイッチ57を経て入力する対物レンズアクチュエー
タ駆動用のドライバ58を有していると共に、記録/再
生用信号処理回路44からのトラックエラー信号を受け
て対物レンズ18のトラックオフセット補正値を演算す
るトラックオフセット補正値演算回路61、このトラッ
クオフセット補正値をスイッチ62を経て入力すると共
にガイド用信号処理回路55からのフトラックエラー信
号を入力する減算回路63、この減算回路63の出力を
受ける位相補償回路64、コントローラ42からの可動
ユニット30の移動先指示信号を受けてVCM37の速
度目標信号を生成する速度信号生成回路65、ガイド用
信号処理回路55からのトラックエラー信号を受けてV
CM37の移動速度を検出する速度検出回路66、速度
信号生成回路65の出力から速度検出回路66の出力を
減算する減算回路67、この減算回路67の出力を受け
る位相補償回路68、位相補償回路64または位相補償
回路68の出力を選択するスイッチ69、このスイッチ
69で選択された出力を受けるVCM駆動用のドライバ
70を有している。
【0028】なお、コントローラ42には、記録/再生
用信号処理回路44で検出される記録層の層番地および
トラック番地、ガイド用信号処理回路55で検出される
トラック番地、および位相補償回路68の出力を供給
し、これらの入力信号および記憶手段41に記憶されて
いる内容に基づいて、スイッチ46,50,57,6
2,69の切り替えを含む各部の動作を制御する。
【0029】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。先ず、初期動作では、フォーカス制御をオフとし
て、可動ユニット30をディスク状の情報記録媒体1の
最内周位置へ移動させる。このため、コントローラ42
は、スイッチ69を位相補償回路68側に接続すると同
時に、速度信号生成回路65へ最内周への移動先指示信
号を送信して速度目標信号を生成させ、この速度目標信
号を減算回路67、位相補償回路68およびスイッチ6
9を経てドライバ70に供給してVCM37を駆動し、
これにより可動ユニット30をディスク1の最内周位置
へ移動させる。
【0030】これと同時に、スイッチ46をオフ、スイ
ッチ50をオンとして、コリメータレンズ15の目標位
置指示信号を出力する。この目標位置指示信号は、対物
レンズ18によって記録/再生用レーザ光20が基準記
録層(例えば、全記録層のうちの中間の記録層)に集光
するときに、ガイド用レーザ光10がガイドトラック層
2に集光するコリメータレンズ15の位置(ここでは半
導体レーザ12から発散して出射されるガイド用レーザ
光10が平行光となる基準位置)に合わせるためのもの
で、例えばゼロを出力し、この目標位置指示信号を加算
回路47を経て減算回路48に供給して、コリメータレ
ンズ位置検出回路43の出力を減算し、この減算回路4
8の出力を位相補償回路49およびスイッチ50を経て
ドライバ51に供給してコリメータレンズアクチュエー
タ35を駆動することにより、コリメータレンズ15を
目標の基準位置へ位置決めする。
【0031】その後、スイッチ57をオンにして、ガイ
ド用信号処理回路55から出力されるフォーカスエラー
信号を位相補償回路56およびスイッチ57を経てドラ
イバ58に供給し、これにより対物レンズアクチュエー
タ36を駆動して、ガイド用レーザ光10をガイドトラ
ック層2に集光させるフォーカス引き込みを行わせる。
【0032】次に、スイッチ62をオフ、スイッチ69
を位相補償回路64側に接続して、ガイド用信号処理回
路55からトラックエラー信号を出力させ、このトラッ
クエラー信号を減算回路63、位相補償回路64および
スイッチ69を経てドライバ70に供給し、これにより
VCM37を駆動してガイド用レーザ光10をガイドト
ラックに位置させるトラッキング制御を行わせる。
【0033】以上の動作により、可動ユニット30をデ
ィスク1の最内周位置へ位置決めすると共に、ガイド用
レーザ光10をガイドトラック層2の所定のガイドトラ
ックにフォーカスおよびトラッキングさせて、ガイド用
信号処理回路55から出力されるトラック番地信号をコ
ントローラ42で読み取って可動ユニット30のディス
ク1に対する現在の半径位置を確認する。
【0034】この状態では、記録/再生用レーザ光20
の記録/再生スポットは、原理的には基準記録層上で、
ガイド用レーザ光10のガイドスポットが位置するトラ
ックと同じトラック番地に位置することになるが、実際
には、ディスク1の製造誤差等によってフォーカス位置
およびトラック位置にずれ(オフセット)が生じる場合
が多い。
【0035】そこで、上記の初期動作後、記録/再生用
レーザ光20に対するフォーカスおよびトラッキングの
微調整を行う。この制御では、先ず、スイッチ46をオ
ンとして、記録/再生用信号処理回路44からのフォー
カスエラー信号をフォーカスオフセット補正値演算回路
45へ入力して最適補正値を演算し、その最適補正値を
加算回路47を経て減算回路48へ入力する。これによ
り、フォーカスオフセットを有している場合には、減算
回路48においてオフセットを補正する目標値がコリメ
ータレンズ位置検出回路43の出力から減算され、コリ
メータレンズ15の光軸方向位置が補正される。
【0036】次に、スイッチ62をオンとして、記録/
再生用信号処理回路44からのトラックエラー信号をト
ラックオフセット補正値演算回路45へ入力して最適補
正値を演算し、その最適補正値を減算回路63へ入力す
る。これにより、トラックオフセットを有している場合
には、減算回路63においてオフセットを補正する目標
値から、ガイド用信号処理回路55からのトラックエラ
ー信号が減算されて、対物レンズ18のトラッキング位
置がVCM37により補正される。
【0037】この状態で、コントローラ42において、
記録/再生用信号処理回路44からのトラック番地信号
により現在のトラック位置が確認され、目標トラック番
地からずれている場合は、詳細な説明は省略するが、ト
ラックジャンプ信号を出力してトラックジャンプを行
い、再度半径位置の確認を行うことで目標位置へ到達す
る。
【0038】また、記録/再生用レーザ光20をフォー
カスさせる記録層を変更する場合には、スイッチ46お
よび62をオフとして、記録/再生用信号処理回路44
からのフォーカスエラー信号およびトラックエラー信号
に基づくフォーカスオフセット補正信号およびトラック
オフセット補正信号をそれぞれ遮断し、その状態でコン
トローラ42から変更する記録層に対応するコリメータ
レンズ15の目標位置指示信号を加算回路47に出力す
る。この際、対物レンズアクチュエータ36は、引き続
きガイド用信号処理回路55からのフォーカスエラー信
号に基づいてフォーカス制御を行っているので、対物レ
ンズ18はコリメータレンズ15の移動に応じて、対物
レンズアクチュエータ36により自動的に光軸方向に移
動し、ガイド用レーザ光10はガイドトラック層2にフ
ォーカスし続ける。
【0039】同様に、VCM37も、引き続きガイド用
信号処理回路55からのトラックエラー信号に基づいて
トラッキング制御を行っているので、ガイド用レーザ光
10はガイドトラックにトラッキングし続ける。
【0040】以上の動作により、記録/再生用レーザ光
20は、対物レンズアクチュエータ36によって対物レ
ンズ18が動いた分だけ、そのフォーカス位置がディス
ク1内で光軸方向へ移動して所望の記録層近傍に位置す
ることになる。その後は、上述した記録/再生用レーザ
光20に対するフォーカスおよびトラッキングの微調整
を行なうと共に、現在のトラッキング位置が目標位置か
らずれている場合は、トラックジャンプを行なって目標
位置へ到達させる。
【0041】ところで、図1に示す構成の場合、可動ユ
ニット30がディスク最内周部にある場合(L=93m
m)と、ディスク最外周部にある場合(L=60mm)
とでは、コリメータレンズ15の移動量とディスク内で
の記録/再生用レーザ光20のスポット位置との関係は
図3に示すようになる。すなわち、可動ユニット30が
ディスク内周部にある場合には実線で示すようになり、
ディスク外周部にある場合には破線で示すようになる。
なお、図3において、横軸はディスク内での記録/再生
用レーザ光20のスポット位置を、基準記録層をゼロと
して正側を対物レンズ側(浅い側)、負側をガイドトラ
ック層側(深い側)として示しており、縦軸はコリメー
タレンズ15の光軸方向の位置を、基準位置をゼロとし
て正側を光源(半導体レーザ12)に近づく方向、負側
を光源から離れる方向として示している。
【0042】図3から明らかなように、例えばディスク
最内周部において、コリメータレンズ15を、出射光が
平行光となる基準位置から0.85mm、光源(半導体
レーザ12)側に近づけた状態、すなわちガイド用レー
ザ光10が発散光として対物レンズ18に入射する状態
でサーボをかけ、記録/再生用レーザ光20を基準記録
層の位置から対物レンズ18側(浅い側)へ40μm移
動した位置の記録層に集光させている状態から、コリメ
ータレンズ15の位置を固定として可動ユニット30を
ディスク最外周部へ移動させると、対物レンズ18は可
動ユニット30がディスク最外周部へ移動するのに従っ
てディスク1から離れる方向に移動してガイド用レーザ
光10をガイドトラック層2にフォーカスさせることに
なるため、記録/再生スポットはさらに浅い側に約6μ
m移動することになり、そのままでは記録層を見失って
しまうことがわかる。
【0043】図4は、図3に基づいて作成したコリメー
タレンズ15の光軸方向の位置に対する、ディスク最内
周部とディスク最外周部との間での記録/再生スポット
の深さ方向の移動量を示すものである。図4から明らか
なように、可動ユニット30をディスク最内周部とディ
スク最外周部との間で移動させる場合、コリメータレン
ズ15を基準位置に対してほぼ+0.2mm〜−1.7
mmの範囲に位置させれば、光路長Lの変化による記録
/再生スポットの深さ方向の移動量を0.5μm以下に
抑えることができ、記録層を見失うことがないことがわ
かる。
【0044】そこで、本発明の第1実施の形態では、シ
ーク動作を行なう際に常にコリメータレンズ15を基準
位置へ移動させる。
【0045】図5は、第1実施の形態の動作を示すフロ
ーチャートである。先ず、コントローラ42において、
記録/再生用信号処理回路44からのトラック番地信号
および記録層番地信号により現在のトラック位置と記録
層位置とを確認する(S1)と共に、図示しない移動先
指定手段等から送られる目的のトラック位置および記録
層位置を確認する(S2)。その後、コントローラ42
からコリメータレンズ15を基準位置へ移動させるため
の目標位置指示信号を出力し(S3)、これによりコリ
メータレンズアクチュエータ35によりコリメータレン
ズ15を基準位置へ移動させると共に、そのコリメータ
レンズ15の移動に応じて対物レンズアクチュエータ3
6を介して対物レンズ18を移動させて、記録/再生ス
ポットの基準記録層への移動を開始させる(S4)。
【0046】その後、記録/再生スポットが基準記録層
に移動したのを記録/再生用信号処理回路44からのト
ラック番地信号および記録層番地信号により確認して、
目的トラックまでのディスク半径方向の移動量を確認し
て(S5)、可動ユニット30の移動(シーク)を開示
させる。
【0047】この可動ユニット30のシークにあたって
は、先ず、コントローラ42によりスイッチ46および
62をオフ、スイッチ69を位相補償回路68側に接続
し、その状態でコントローラ42から速度信号生成回路
65へ移動先指示信号を送出し、その移動先指示信号に
基づいて速度信号生成回路65で例えば図6に示すよう
な速度目標信号(移動時間Tr)を生成して、この速度
目標信号によりVCM37を介して可動ユニット30の
移動を開始させる(S6)。
【0048】可動ユニット30がディスク半径方向へ移
動を開始したら、速度検出回路66においてガイド用信
号処理回路55からのトラックエラー信号に基づいて、
横切ったトラックの本数をカウントしてその逆数をとる
ことで移動速度を検出し、その速度検出信号を減算回路
67に供給して速度信号生成回路65からの速度目標信
号との差分によりVCM37の駆動を制御し、これによ
り可動ユニット30を目標位置へ移動させる。
【0049】次に、コントローラ42において、ガイド
用信号処理回路44からのトラック番地信号により目標
トラック付近に到達したことを確認したら、スイッチ6
9を位相補償回路64側に接続(ガイド用トラックサー
ボをオン)して、VCM37により目標トラックへのト
ラッキングを行なう(S7)。その後、上述したように
コントローラ42から変更する記録層に対応するコリメ
ータレンズ15の目標位置指示信号を出力して、記録/
再生用レーザ光20を最終目標の記録層へフォーカスさ
せる(S8)。図7は、この場合の記録/再生スポット
の移動軌跡を示すもので、符号6aは基準記録層を、符
号20aは記録/再生スポットをそれぞれ示している。
【0050】本実施の形態によると、シーク動作を行な
う際にコリメータレンズ15を基準位置へ移動させて、
ガイド用レーザ光10をガイドトラック層2へ、記録/
再生用レーザ光20を基準記録層6aへそれぞれ集光さ
せ、目標トラックへ到達してから記録/再生用レーザ光
20を最終目標の記録層へフォーカスさせるようにした
ので、記録層を見失うことなく正確なシーク動作を行な
うことができると共に、シーク動作後に直ちに目標記録
層に対して情報の記録/再生を行なうことができる。
【0051】次に、本発明の第2実施の形態について説
明する。図8は、図1に示す構成において、コリメータ
レンズ15の位置を固定として対物レンズ18によりガ
イド用レーザ光10をガイドトラック層2にフォーカス
させながら、可動ユニット30をディスク半径方向へ移
動したときに、記録/再生スポットの深さ方向の移動量
が0.5μmとなる、コリメータレンズ15の光軸方向
位置に対する可動ユニット30の移動距離を示すもので
ある。
【0052】図8から明らかなように、例えばコリメー
タレンズ15が基準位置(0mm)から光源(半導体レ
ーザ12)側に0.8mm近づいた位置にあるときは、
コリメータレンズ15の位置を固定としたまま半径方向
にほぼ3mmの移動が可能であり、基準位置から光源側
に0.3mm近づいた位置にあるときは、コリメータレ
ンズ15の位置を固定としたまま半径方向にほぼ20m
mの移動が可能であることがわかる。
【0053】そこで、本発明の第2実施の形態では、図
8に示した情報をEPROM41に予め記憶しておくと
共に、コリメータレンズ位置検出回路43によるコリメ
ータレンズ15の光軸方向の検出位置をコントローラ4
2に供給し、シーク動作を行なうにあたって、目的トラ
ックまでの可動ユニット30の移動に伴う記録/再生ス
ポットの深さ方向の移動量が0.5μm以下の場合に
は、コリメータレンズ15を基準位置へ移動させること
なく現在位置の状態でシーク動作を行ない、0.5μm
を越える場合にのみコリメータレンズ15を基準位置へ
移動させてシーク動作を行なう。
【0054】図9は、第2実施の形態の動作を示すフロ
ーチャートである。先ず、コントローラ42において、
第1実施の形態と同様に、記録/再生用信号処理回路4
4からのトラック番地信号および記録層番地信号により
現在のトラック位置と記録層位置とを確認する(S1
1)と共に、図示しない移動先指定手段等から送られる
目的のトラック位置および記録層位置を確認する(S1
2)。
【0055】その後、コントローラ42において、現在
のトラック位置と目的トラック位置とに基づいてディス
ク半径方向の移動距離を算出し(S13)、その算出し
た移動距離が許容移動範囲にあるか否かを、コリメータ
レンズ位置検出回路43からのコリメータレンズ15の
検出位置およびEPROM41に格納されている情報に
基づいて判断する(S14)。
【0056】ここで、算出した移動距離が許容移動範囲
外(NO)にあるときは、第1実施の形態と同様に、コ
リメータレンズ15を基準位置へ移動させる(S15)
と共に、対物レンズ18を移動させて記録/再生スポッ
トの基準記録層への移動を開始させる(S16)。
【0057】その後、記録/再生スポットが基準記録層
に移動したのを確認すると共に、目的トラックまでのデ
ィスク半径方向の移動量を確認して(S17)、スイッ
チ46および62をオフ、スイッチ69を位相補償回路
68側に接続し、その状態でコントローラ42からの移
動先指示信号に基づいて速度信号生成回路65で生成さ
れる図6に示すような速度目標信号によりVCM37を
介して可動ユニット30の移動を開始させ(S18)、
その後、ガイド用トラックサーボをオンとし、目標トラ
ック付近に到達したことを確認して目標トラックへのト
ラッキングを行ないながら(S19)、目標記録層に対
応するコリメータレンズ15の目標位置指示信号を出力
して、記録/再生用レーザ光20を最終目標の記録層へ
フォーカスさせる(S20)。
【0058】これに対し、S13において、算出した移
動距離が許容移動範囲内(YES)にあるときは、コリ
メータレンズ15および対物レンズ18を移動させるこ
となく、S18に移行する。
【0059】図10は、第2実施の形態における記録/
再生スポットの移動軌跡を示すもので、可動ユニット3
0の移動距離が許容移動範囲を外れる場合の記録/再生
スポット20aの移動を○印で示し、可動ユニット30
の移動距離が許容移動範囲内にある場合の記録/再生ス
ポット20aの移動を●印で示している。
【0060】本実施の形態によると、第1実施の形態と
同様に、記録層を見失うことなく正確なシーク動作を行
なうことができると共に、シーク動作後に直ちに目標記
録層に対して情報の記録/再生を行なうことができる
他、可動ユニット30の移動距離が許容移動範囲内にあ
る場合には、コリメータレンズ15を基準位置へ移動さ
せることなく現在位置の状態でシーク動作を行なうよう
にしたので、シーク時間を短縮することができる。
【0061】次に、本発明の第3実施の形態について説
明する。図1に示す構成において、可動ユニット30を
ディスク最内周(L=93mm)から最外周(L=60
mm)へ移動させる場合に、記録/再生スポットを深さ
方向へ移動させないためのコリメータレンズ15の移動
量は、図11に示すようになる。
【0062】図11から明らかなように、例えば可動ユ
ニット30が光路長L=73mmのディスク外周側にあ
り、かつ記録/再生スポットが基準記録層(0mm)か
ら対物レンズ18側(浅い側)へ40μm離れた記録層
にある状態から、記録/再生スポットを同じ記録層に維
持させて可動ユニット30をL=60mmのディスク最
外周へ移動させるには、移動先の目的トラックまでにコ
リメータレンズ15を光源(半導体レーザ12)側に
0.056mm近づければよいことがわかる。
【0063】そこで、本発明の第3実施の形態では、図
11に示した情報をEPROM41に予め記憶しておく
と共に、コリメータレンズ位置検出回路43によるコリ
メータレンズ15の光軸方向の検出位置をコントローラ
42に供給し、シーク動作を行なうにあたって、現在の
コリメータレンズ15の位置に、EPROM41に格納
されている情報から移動先の目的トラックまでのコリメ
ータレンズ15の移動量を加算し、その加算した値を目
標値としてシークを開始して、シーク完了直前までにコ
リメータレンズ15の移動を完了させる。
【0064】図12は、第3実施の形態の動作を示すフ
ローチャートである。先ず、コントローラ42におい
て、第2実施の形態と同様に、記録/再生用信号処理回
路44からのトラック番地信号および記録層番地信号に
より現在のトラック位置と記録層位置とを確認する(S
21)と共に、図示しない移動先指定手段等から送られ
る目的のトラック位置および記録層位置を確認する(S
22)し、さらにコントローラ42において現在のトラ
ック位置と目的トラック位置とに基づいてディスク半径
方向の移動距離を算出する(S23)。
【0065】その後、現在のトラック位置、目的トラッ
ク位置およびEPROM41に格納されている情報に基
づいて、コントローラ42において目的トラックのディ
スク半径位置で記録/再生スポットが同じ記録層を維持
するためのコリメータレンズ15の目標位置および移動
量を算出する(S24)と共に、S23で算出した半径
移動距離に基づいて可動ユニット30の半径移動時間T
rを算出して(S25)、コリメータレンズ15の移動
時間TcをTc<Trに設定する(S26)。
【0066】次に、スイッチ46および62をオフ、ス
イッチ69を位相補償回路68側に接続し、その状態で
S23で算出した半径移動距離およびS25で算出した
半径移動時間Trに基づいてコントローラ42から出力
される移動先指示信号に基づいて速度信号生成回路65
において図6に示すような速度目標信号を生成し、これ
によりVCM37を介して可動ユニット30をディスク
半径方向へ移動させる(S27)と共に、その移動期間
中に、コントローラ42から現在のコリメータレンズ1
5の位置に上記のS24で算出した移動量を加算した図
13に示すような目標位置指示信号を出力して、コリメ
ータレンズ15をコリメータレンズアクチュエータ35
を介して光軸方向に移動させる(S28)。
【0067】その後、上記実施の形態と同様に、ガイド
用トラックサーボをオンとし、目標トラック付近に到達
したことを確認して目標トラックへのトラッキングを行
ないながら(S29)、目標記録層に対応するコリメー
タレンズ15の目標位置指示信号を出力して、記録/再
生用レーザ光20を最終目標の記録層へフォーカスさせ
る(S30)。図14は、この場合の記録/再生スポッ
トの移動軌跡を示すものである。
【0068】本実施の形態によると、第1実施の形態の
効果に加え、シーク中に、記録/再生スポットが同一記
録層に位置するようにコリメータレンズ15を光軸方向
へ移動させるようにしたので、シーク時間をより短縮す
ることができる。
【0069】次に、本発明の第4実施の形態について説
明する。第4実施の形態では、図1に示す構成におい
て、記録/再生スポットを目的のトラックおよび記録層
に位置させるためのコリメータレンズ15の移動量と目
的位置とを予め計算して目標位置を決め、シーク完了直
前までにコリメータレンズ15の移動を完了させる。す
なわち、図3から明らかなように、例えば可動ユニット
30が光路長L=76.5mmにあり、記録/再生スポ
ットが基準記録層から対物レンズ18側(浅い側)へ3
0μm離れた記録層にあり、かつコリメータレンズ15
が基準位置から光源側へ0.52mm近づいた位置にあ
る状態から、可動ユニット30をディスク最外周のL=
60mmで、記録/再生スポットが基準記録層からガイ
ドトラック層2側(深い側)へ40μm離れた記録層に
位置させるには、コリメータレンズ15を基準位置から
対物レンズ18側へ0.50mm近づいた位置、したが
って全体で1.02mm移動させればよいことがわか
る。
【0070】そこで、本発明の第4実施の形態では、図
15にフローチャートを示すように、先ず、S31〜S
33において、図12のS21〜S23と同様の処理を
行なった後、S34において、コントローラ42で現在
のトラックおよび記録層の位置と目的のトラックおよび
記録層の位置とに基づいて、記録/再生スポットを目的
のトラックおよび記録層に位置させるためのコリメータ
レンズ15の目標位置および移動量を算出する。
【0071】その後、S35〜S39において、図12
のS25〜S29と同様の処理を行なった後、S40に
おいて、シーク直後にスイッチ46,62をオンとして
記録/再生スポットにより最寄りの記録層を捕らえてフ
ォーカスおよびトラックの微調整を行ない、これにより
目的のトラックに到達するようにトラックジャンプを行
なって記録/再生スポットを目的のトラックおよび記録
層に位置させる。図16は、この場合の記録/再生スポ
ットの移動軌跡を示すものである。
【0072】本実施の形態によると、可動ユニット30
のディスク半径方向への移動によるコリメータレンズ1
5の移動と、記録層の変更によるコリメータレンズ15
の移動とを、シーク中に同時に行うようにしたので、第
3実施の形態の場合よりもシーク時間を短縮することが
できる。
【0073】なお、本発明は、情報記録媒体として、相
変化型薄膜や光磁気型薄膜を用いる場合にも有効に適用
することができる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、可動ユニットから分離
して第1の光ビームまたは第2の光ビームの光路中に、
コリメータレンズ駆動手段により光軸方向に駆動可能に
コリメータレンズを配置して、シーク時に、コリメータ
レンズの光軸方向の位置を制御手段により制御するよう
にしたので、安価な構成で、第2の光ビームのスポット
を所望の記録層へ短時間で移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態を示す光学系の全体
の概略構成図である。
【図2】 図1に示す情報記録再生装置の制御回路の要
部の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1に示す構成において、可動ユニットがデ
ィスク最内周部にある場合とディスク最外周部にある場
合とにおけるコリメータレンズの移動量とディスク内の
記録/再生スポット位置との関係を示す図である。
【図4】 図3に基づいて作成したコリメータレンズの
光軸方向の位置に対する、ディスク最内周部とディスク
最外周部との間での記録/再生スポットの深さ方向の移
動量を示す図である。
【図5】 第1実施の形態の動作を示すフローチャート
である。
【図6】 第1実施の形態において、可動ユニットを移
動させる速度目標信号を示す図である。
【図7】 第1実施の形態による記録/再生スポットの
移動軌跡を示す図である。
【図8】 第2実施の形態を説明するための図である。
【図9】 第2実施の形態の動作を示すフローチャート
である。
【図10】 第2実施の形態による記録/再生スポット
の移動軌跡を示す図である。
【図11】 第3実施の形態を説明するための図であ
る。
【図12】 第3実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図13】 第3実施の形態において、コリメータレン
ズを移動させる目標位置指示信号を示す図である。
【図14】 第3実施の形態による記録/再生スポット
の移動軌跡を示す図である。
【図15】 第4実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図16】 第4実施の形態による記録/再生スポット
の移動軌跡を示す図である。
【符号の説明】
1 情報記録媒体 2 ガイドトラック層 3 吸収層 4 記録媒質 5 保護層 6 記録層 10 ガイド用レーザ光 11 光源ユニット 12 半導体レーザ(第1の光源) 13 光検出器 14 ホログラム 15 コリメータレンズ 16 ダイクロイックプリズム 17 立ち上げミラー 18 対物レンズ 20 記録/再生用レーザ光 21 半導体レーザ(第2の光源) 22 コリメータレンズ 23 偏光ビームスプリツタ 24 1/4波長板 25 検出レンズ 26 光検出器 28 位置検出器 30 可動ユニット 35 コリメータレンズアクチュエータ 36 対物レンズアクチュエータ 37 ボイスコイルモータ(VCM) 41 記憶手段(EPROM) 42 コントローラ 43 コリメータレンズ位置検出回路43 44 記録/再生用信号処理回路 45 フォーカスオフセット補正値演算回路 46,50,57,62,69 スイッチ 47 加算回路 48,63,67 減算回路 49,56,64,68 位相補償回路 51,58,70 ドライバ 55 ガイド用信号処理回路 61 トラックオフセット補正値演算回路 65 速度信号生成回路 66 速度検出回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 深さ方向にガイドトラック層と複数の記
    録層とを有する情報記録媒体に、対物レンズを経て第1
    の光ビームをガイドトラック層に集光させると共に、第
    2の光ビームを所望の記録層に集光させて情報を光学的
    に記録および/または再生するようにした情報記録再生
    装置において、 上記対物レンズを有し、上記情報記録媒体のトラックを
    横切る方向に移動可能な可動ユニットと、 該可動ユニットから分離して上記第1の光ビームまたは
    第2の光ビームの光路中に光軸方向に移動可能に配置し
    たコリメータレンズと、 該コリメータレンズを駆動するコリメータレンズ駆動手
    段と、 上記可動ユニットを複数のトラックにまたがって移動さ
    せるシーク時に、上記コリメータレンズ駆動手段の動作
    を制御する制御手段とを有することを特徴とする情報記
    録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記コリメータレンズ
    をその出射光が平行光となる基準位置へ移動させるよう
    に、上記コリメータレンズ駆動手段の動作を制御するよ
    う構成したことを特徴とする請求項1に記載の情報記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記可動ユニットの移
    動量と、予め設定した上記情報記録媒体に対する上記第
    1の光ビームまたは第2の光ビームのフォーカスオフセ
    ットの許容値に対応する上記可動ユニットの移動許容範
    囲とを比較し、上記可動ユニットの移動量が上記移動許
    容範囲を外れるときは上記コリメータレンズをその出射
    光が平行光となる基準位置へ移動させ、上記可動ユニッ
    トの移動量が上記移動許容範囲内にあるときは上記コリ
    メータレンズをシーク開始前の位置を維持するように、
    上記コリメータレンズ駆動手段の動作を制御するよう構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生
    装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記可動ユニットの移
    動前後で上記第2の光ビームが同一記録層に集光するた
    めの上記コリメータレンズの移動位置を演算し、シーク
    中に上記演算した移動位置へ上記コリメータレンズを移
    動させるように、上記コリメータレンズ駆動手段の動作
    を制御するよう構成したことを特徴とする請求項1に記
    載の情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記可動ユニットの移
    動後に上記第2の光ビームが所望のトラックおよび記録
    層に集光するための上記コリメータレンズの移動位置を
    演算し、シーク中に上記演算した移動位置へ上記コリメ
    ータレンズを移動させるように、上記コリメータレンズ
    駆動手段の動作を制御するよう構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載の情報記録再生装置。
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WO2018142877A1 (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 光情報処理装置
JPWO2018142877A1 (ja) * 2017-02-03 2019-11-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 光情報処理装置

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